- 1124/01/23(火) 22:26:01
髙羽「写真部」
羂索「ブラスバンド部」
髙羽「ブリーフケース」
羂索「それって書類カバンのこと？ それともパンツ入れのこと？ まぁ、いずれにしても、スーツケース」
髙羽「す…す…」 - 2124/01/23(火) 22:27:05
新聞の活字は金属製のハンコのようなパーツを組み合わせてできている。
活字の倉庫には、ひらがな、カタカナ、アルファベットや数字はもちろん、辞書に載っているすべての漢字が揃っている。
手書きの原稿を見ながら1文字1文字をピンセットで拾って箱に並べる。そこにインクをつけて紙に刷られるわけだから、当然そのパーツは左右反転している。
だから、似ている字を間違えちゃうことがよくある。 - 3124/01/23(火) 22:29:22
政治欄 投票の『票』を『栗』
活版印刷所の上司「なんだこの『十万栗の差で当選確実となりました』というのは。どんな選挙だ」 - 4124/01/23(火) 22:29:36
髙羽「リスのですかね」
上司「どーも、リス議員に立候補したリスです。どうか、一栗を。当選の暁には、寝ずに働きます！」
髙羽「冬眠は？」
上司「🤫」 - 5124/01/23(火) 22:32:11
経済欄 『払う』を『仏』
上司「なんだこの『リボルビング仏』というのは。リポビタンDか？」
髙羽「はい」
上司「そうか」 - 6124/01/23(火) 22:33:53
エンタメ欄 特殊の『特』を『持つ』
上司「なんだこの『持撮映画』というのは。ハンディカメラ撮影か？」
髙羽「はい」
上司「そうか」 - 7二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:34:06
- 8二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:34:38
バカサバイバーのような夜…？
- 9124/01/23(火) 22:34:48
グルメ欄 『辛い』って字と『幸せ』
上司「『激幸ラーメン』……何が入っているんだ」
髙羽「だるまとか招き猫とか」
上司「…食べたいな」 - 10124/01/23(火) 22:37:52
テレビ欄 『侍』を『待つ』
『桃太郎待』
「桃太郎はまだか」
「見て参ります……桃が引っかかっておりますね…」 - 11124/01/23(火) 22:43:00
『ぶらり途中下車の族』
ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝﾌﾟｼｭｰ ﾊﾟﾗﾘﾗﾊﾟﾗﾘﾗ
「お、足湯があるじゃねーか。どけどけぇ！」
ﾁｬﾎﾟﾝﾁｬﾎﾟﾝ
「普段降りない駅にもいろんな発見があるもんだな よしもう一回乗るぞ！ 一日乗車券買っといてよかったなぁ。お、創作うどんの店。よーし次の駅でも降りるぞ！」 - 12124/01/23(火) 22:43:36
髙羽「バイク乗れよ」
- 13124/01/23(火) 22:49:54
中でもとりわけ怒られたのが連載小説。
捜査課の『課』を『裸』
「犯人の情報はないのか！」
ﾘｰﾝｶﾞﾁｬ
「はい捜査裸！ なにぃ！」
ｶﾞﾁｬ
「おい！ ジーパン！」
「履きますか」
「ええ、このままじゃウロさんのウロさんが見えてしまうからな」 - 14124/01/23(火) 22:50:45
『忍』を『忘』って字と間違えて忍者を忘者（ワスレモノ）にしちゃったこともある
『叶う』と『汗』と『叫ぶ』を全部『汁』にしちゃったこともある - 15124/01/23(火) 22:51:45
「影丸、決闘に敗れて海しいか。海しかったら悔に向かって汁んでみろ」
「悔に向かって汁ぶんですか？」
「そうだ。最強の“忘者”になりたいのならその気特ちを悔に向かって汁べ！汁ぶんだ」
「最強の忘者……やっぱりオイラには無理です」
「貴様！ 忘の掟を忍れたのか！」
「え？」
「ひとつ、忘者は決して諦めない。ふたつ、忘れ物はしない」
「そうでした！ すっかり忍れてました」
「さあ！ 汁べ！」
「夢を汁えるぞ！」
「もっと汁べ！」
「夢を汁えるんだ！」
「よーし汁を流して持訓じゃ！」
「押忘！」
「その意気だ！ 汁を流して必殺枝をモノにするんじゃ！」
「うっ」
「どうした！」
「師匠オイラ復減っちまった。何か食わせておくれよ」
「まったくお前って奴は。よしよし汁えてやろう。ウチに味噌汗飲みに来い」 - 16二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 22:59:28
…こんな漢字間違いばっかりだから給料はちっともあがらない
今夜はクリスマスイブで街は賑わっているけど、俺は遊んでなんかいられない - 17二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 23:02:25
面白い
- 18二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 23:03:46
これはいい戯曲集
- 19124/01/23(火) 23:05:29
髙羽「お、羂索」
羂索「あ、髙羽」
髙羽「クリスマスマーケット見に行くって言ってたもんなぁ」
羂索「そうだよ、君は活版印刷所の帰りかい？」
髙羽「おう」
羂索「私今さぁ、凄いもの見ちゃった」
髙羽「何？」
羂索「UFO」
髙羽「UFO？」 - 20124/01/23(火) 23:08:28
羂索「ああ、キラキラした細長い未確認飛行物体がさ。天の川に沿ってスーッと」
髙羽「どこ？」
羂索「いや、もう見失っちゃったけど」
髙羽「見たって証明できるのかよ」
羂索「確かに見たんだよ、この目で未確認物体を確認した」
髙羽「確認したんなら未確認じゃないんじゃないの？」
羂索「あれ？ ということは確認飛行物体か」
髙羽「確認飛行物体じゃUFOを見たとは言えないだろ。イコール見てないんじゃない？」
羂索「イコールじゃないよ、ヒコーキだよ」
髙羽「飛行機じゃん」
羂索「あ、飛行機だ。そうか、私が見たのは飛行機だったのか。じゃあね」
髙羽「おう、クリスマス楽しんでこいよ」 - 21124/01/23(火) 23:14:08
羂索「…………待て待て待て」
髙羽「なになになに」
羂索「飛行機じゃあないよ、確かに動く光が見えたんだよ」
髙羽「それはUFOを見たんじゃなくて“光確認をした”だろ」
羂索「光確認って言われると、なんか業者っぽい感じになっちゃうな」
髙羽「“今日から我が家も、光確認だな”」
羂索「うーん、UFOも君の話も見失ってしまった」 - 22124/01/23(火) 23:19:11
髙羽「天の川の水を見たんじゃねぇの？」
羂索「天の川の水！？ イコールUFO？」
髙羽「イコールじゃないよ、スコールだよ」
羂索「そうかスコールか、それで私の上着はビショビショなのか。じゃあね」
髙羽「おう、クリスマス楽しんでこいよ」
髙羽「うわぁ、星すげぇな…あ、流れ星」
髙羽「たいした努力もしないであっさり一億円手に入りますように」 - 23124/01/23(火) 23:31:38
……満月に近い月に照らされた雪で明るい夜。
夏に比べて暗い冬の天の川がこんなに綺麗に見えるなんて“現実”じゃあ有り得ない。
このとき俺は全く気付いていなかった - 24124/01/23(火) 23:34:04
髙羽「ただいま あれ牛乳届いてないな」
- 25124/01/23(火) 23:37:30
ﾘｰﾝ ｶﾞﾁｬ
牛乳屋『はい牛乳屋です』
髙羽「牛乳が届いてないんですけど」
牛乳屋『あーどうもすいませんでした』
ｶﾞﾁｬ
髙羽「あれ？」
ﾘｰﾝ ｶﾞﾁｬ
牛乳屋『はい牛乳屋です』
髙羽「牛乳が届いてないんですけど」
牛乳屋『あーどうもすいませんでした』
ｶﾞﾁｬ
髙羽「は？」 - 26124/01/23(火) 23:41:46
ﾘｰﾝ ｶﾞﾁｬ
牛乳屋『はい牛乳屋です』
髙羽「牛乳が届いてないんですけどって電話したら切れたんだけど」
牛乳屋『あーどうもすいませんでした。失礼します』
髙羽「…うん、だからさぁ」
牛乳屋『はい？』
髙羽「なんとかしてくれよ」
牛乳屋『……あー！ はいわかりました。ちょっと待っててくださいね』
髙羽「はいはい」
ｶﾞﾁｬ - 27124/01/23(火) 23:48:06
髙羽「…………ん？」
ﾘｰﾝ ｶﾞﾁｬ
牛乳屋『はい牛乳屋です』
髙羽「あのーちょっと待っててくださいっていうのは今から届けてくれるってこと？ それともどうするか決めたら連絡くれるってこと？ どっち？」
牛乳屋『はい』
髙羽「いやはいじゃないが」
牛乳屋『はい？』
髙羽「今どうしようとしてたの？」
牛乳屋『テレビ見ようとしてました』
髙羽「おやおや？ ちょっと待て」
ｶﾞﾁｬ
髙羽「あ」 - 28二次元好きの匿名さん24/01/23(火) 23:52:49
あ、香織さんは…なるほど(察し)
- 29124/01/23(火) 23:53:02
ﾘｰﾝ ｶﾞﾁｬ
牛乳屋『はいそば屋です』
髙羽「牛乳屋だろ」
牛乳屋『はい』
髙羽「何で嘘ついたの！」
牛乳屋『あーどうもすいませんでした』
ｶﾞﾁｬ
髙羽「えぇ？」
ﾘｰﾝ ｶﾞﾁｬ
牛乳屋『はい牛乳屋じゃないです』
髙羽「牛乳屋だろ」
牛乳屋『はい』
髙羽「なんで切るんだよ」
ｶﾞﾁｬ
髙羽「畜っ生！」 - 30124/01/23(火) 23:57:09
ﾘｰﾝ ｶﾞﾁｬ
牛乳屋『はい店屋です』
髙羽「牛乳のな」
牛乳屋『はい』
髙羽「あのさぁっ」
牛乳屋『只今留守にしております ファクシミリのかたは』
髙羽「遅いよなぁ！それやるなら！」
牛乳屋『はい』
髙羽「一回ばっちりコミュニケーションとったじゃん！」
牛乳屋『はい』
髙羽「そこ頑張んなくて良いからさぁ牛乳なんとかしてｋ」
ｶﾞﾁｬﾝ!
ﾘｰﾝｶﾞﾁｬｯ
牛乳屋『♪ピンポンパンポーン 盛岡地方気象台発表の12月24日午g』
髙羽「牛乳屋さんさぁ」
牛乳屋『はい』
髙羽「『今から届ける』とか『明日今日の分も』とか何らかの方針を示してくれないかな」
ｶﾞﾁｬ - 31124/01/24(水) 00:05:52
髙羽「もうっ」
ﾘｰﾝ…ﾘｰﾝ…ﾘｰﾝ…
髙羽「出ない気だ！」
ﾘｰﾝ ｶﾞﾁｬｯｶﾞﾁｬｯ
髙羽「あっ！ この野郎」
ﾘｰﾝ……ｶﾞﾁｬ
牛乳屋『くっくっく…私の名前は…』
髙羽「牛乳屋だろ」
牛乳屋『はい』
髙羽「お前今テレビ見てたろ」
牛乳屋『はい』
髙羽「何見てたの？」
牛乳屋『有吉ゼミ 聖夜の4時間スペシャル』
髙羽「…うん！ お前もういいや。どうもありがとう、店長さんを呼んd」
ｶﾞﾁｬ
髙羽「はぁ、取りに行くかぁ……」 - 32124/01/24(水) 00:19:52
髙羽「お母さん」
お母さん「お母～さん〜？……お母さんだよ」
髙羽「うん、ちょっと牛乳屋さんに行ってくるね」
お母さん「牛〜乳〜屋さん〜？……はい」
髙羽「…1時間で戻るよ」
お母さん「いち〜時〜間〜？……」
髙羽「……うん」
お母さん「今夜はクリスマスでしょう」
髙羽「うん」
お母さん「遊んでくるがいい」
髙羽「いや、いいんだ。俺は牛乳を取ｒ」
お母さん「遊んでくるがいい！」
髙羽「え大丈夫！？」 - 33124/01/24(水) 00:20:42
髙羽「お母さんが」
お母さん「お～か～あ〜さん？……」
髙羽「………………」
お母さん「…………お母さんだよ」
髙羽「も〜〜！ 何をさっきからにおわせてんの！？」
お母さん「に～お～わ～せ～て～い～る〜？……におわせてるよ」
髙羽「そうだよなあ！？ 遊びに行ったら何かが起こるっぽいもんね」
お母さん「～っぽい〜？…っぽいだよ」
髙羽「お母さんさぁ！」
お母さん「おかあ〜さ～n」
髙羽「いってきます！！！」 - 34124/01/24(水) 01:46:17
ｶﾞﾀﾝ ｺﾞﾄﾝ ｶﾞﾀﾝ……
- 35二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 02:21:48
ラーメンズいいよね
- 36二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 10:52:40
ああ…連結…！！！
(いつか小説家〜もこんなふうにお願いしたい…) - 37124/01/24(水) 20:41:15
髙羽「この席か」
髙羽「あ、新聞忘れられてる。しかも今日のじゃんラッキー」
髙羽「『アジアの小国、言葉禁止条例に国民がクーデター』おかしな国があるもんだ」 - 38124/01/24(水) 20:44:00
羂索「あ、髙羽」
髙羽「ん？」
羂索「さっきの光確認の話、覚えているかい？」
髙羽「おう」
羂索「私がUFOだと思ったのはこの鉄道だったんだよ」
髙羽「え！？」
羂索「通りで細長いわけだよ」
髙羽「は〜」
羂索「凄いだろう？」
髙羽「凄いなぁ！ この新聞1文字も間違ってない！」
羂索「そっちかよ。当たり前だろ、君が間違え過ぎなんだよ」 - 39二次元好きの匿名さん24/01/24(水) 21:02:11
このレスは削除されています
- 40124/01/24(水) 21:08:17
羂索「ねぇ」
髙羽「うん？」
羂索「昔お祭りに来てくれたバンドで『ダイアナ・ソウルス』って覚えているかい？」
髙羽「あの人たち何やってるんだ？」
羂索「もう解散して、今は新人バンドをスカウトして育てているらしい」
髙羽「発掘かぁ」
羂索「そういうこと『ダイアナ・ソウルス』っていうバンド名がかっこよかったよね」
髙羽「なんか恐竜みたいだな」
羂索「でね？ 今の新人育成っぷりを雑誌で読んだんだ」
羂索「まずは候補バンド5万組をふるいにかけて、勘だけで5組に絞る」
髙羽「随分荒っぽいなぁ！？」
羂索「だって5万本のデモテープ聴く作業想像してみなよ」
髙羽「あぁ骨が折れる」
羂索「だろう？ 覚醒させた泳者全員と戦えなんて言われるようなものだよ。さすがの私もやりたくはないね」 - 41124/01/24(水) 21:37:18
羂索「…あれ、髙羽の切符私のと違うね。君、乗る汽車間違えてない？ 何が書いてあるんだ？」
髙羽「3時到着予定」
羂索「ふぅん結構時間があるね」
髙羽「しりとりでもするか」
羂索「やめておきな。私はプロだよ？ 君なんて弱過ぎて話にならないね」
髙羽「機関車」
羂索「車掌車」
髙羽「写真部」
羂索「ブラスバンド部」
髙羽「ブリーフケース」
羂索「それって書類カバンのこと？ それともパンツ入れのこと？ まぁ、いずれにしても、スーツケース」 - 42124/01/24(水) 21:51:37
髙羽「す…す…すもも」
羂索「桃」
髙羽「桃太郎」
羂索「…C-1決戦、私たちの晴れ舞台、懐かしいね。童話ネタだとあれもウケたよね、浦島太郎」
髙羽「う…う…鰻屋」
羂索「焼き鳥屋」
髙羽「野心家」
羂索「空手家」 - 43124/01/24(水) 22:05:42
髙羽「からすうり」
羂索「それは瓜のこと？ それともカラスを売ってる奴のこと？ まあいずれにしても、りんご売り」
髙羽「り…理科」
羂索「蚊」
髙羽「か…か…枯葉」
羂索「母」
髙羽「博士」 - 44124/01/24(水) 22:18:26
羂索「背中合わせ」
髙羽「星座早見表」
羂索「運動場」
髙羽「宇宙ステーション……あ」
羂索「よしっ」
髙羽「だめだ」
羂索「1人でやってろ」
髙羽「ひとりでやってもつまんねぇよ」
- 45124/01/24(水) 22:28:49
羂索「しかし、まさか君もこの汽車に乗ってくるとはね」
羂索「ずっと一緒に行こう」 - 46124/01/24(水) 22:37:41
羂索「あぁ、競馬場が見える。そういえば馬券を買っておいたんだ。もう結果が出ているはずなんだけどどうなったかな」
羂索「これ凄い大穴でね、当たったら一億円なんだ……なんで競馬場が見えるんだ？」
羂索「！ これ違う路線か！？ 乗る汽車を間違えていたよ」
羂索「なんだよ言ってくれよ髙羽」
羂索「おい髙羽、透明人間扱いするなよ。おい！」 - 47124/01/24(水) 22:46:08
髙羽「……」
羂索「…君、私の声が聞こえてないのか？ 私のことが見えていないのか？」
羂索「いやいやいや、今まで散々髙羽と喋って……いないね」
羂索「…あぁ私、本当はここにいないんだ」
- 48124/01/24(水) 22:52:50
ｶﾞﾀﾝ ｺﾞﾄﾝ ｶﾞﾀﾝ……
ｶﾞｺﾝｯ
- 49124/01/24(水) 22:53:48
髙羽「この席か」
髙羽「あ、新聞忘れられてる。しかも今日のじゃんラッキー」
髙羽「『アジアの小国、言葉禁止条例に国民がクーデター』おかしな国があるもんだ」 - 50124/01/24(水) 22:55:39
髙羽「ん？」
髙羽「おう」
髙羽「え！？」
髙羽「は〜」
髙羽「凄いなぁ！ この新聞1文字も間違ってない！」 - 51124/01/24(水) 23:00:01
髙羽「うん？」
髙羽「あの人たち何やってるんだ？」
髙羽「発掘かぁ」
髙羽「なんか恐竜みたいだな」
髙羽「随分荒っぽいなぁ！？」
髙羽「あぁ骨が折れる」 - 52124/01/24(水) 23:02:36
髙羽「3時到着予定」
髙羽「しりとりでもするか」
髙羽「機関車」
髙羽「写真部」
髙羽「ブリーフケース」
髙羽「す…す…すもも」
髙羽「桃太郎」 - 53124/01/24(水) 23:04:19
髙羽「う…う…鰻屋」
髙羽「野心家」
髙羽「からすうり」
髙羽「り…理科」
髙羽「か…か…枯葉」
髙羽「博士」 - 54124/01/24(水) 23:10:03
髙羽「星座早見表」
髙羽「宇宙ステーション……あ」
髙羽「だめだ」
髙羽「独りでやってもつまんねぇよ」
- 55124/01/24(水) 23:16:07
髙羽「…………」
- 56124/01/24(水) 23:20:59
髙羽「痛ってぇ！…………あれ？」
髙羽「俺は、ずっと誰かと一緒だった気がする」
- 57124/01/24(水) 23:31:38
髙羽「遠いなぁ！牛乳屋！」
髙羽「あれが牛乳の川ならいいのに」
髙羽「ん？ 胸ポケットに何か入ってる……馬券？こんなの買った覚えねぇけど…」
髙羽「あ、新聞に結果載ってるか？」
髙羽「ははっ、かすりもしねぇ！」
ﾎﾟｵｵｵｵｵｵｰ!!
- 58124/01/24(水) 23:41:54
乙骨「高羽さん、目が覚めましたか？」
髙羽「あれ、乙骨君……羂索はどうなった？」
乙骨「大丈夫、ちゃんと作戦は成功しましたよ。反転術式を回せないように首は断ちましたし、事前に指示されていた通りその場で火葬もしました。身体を利用されていた夏油さんをちゃんと弔うのは落ち着いてからですけどね」
髙羽「そうか…………よし、じゃあ次は東京のみんなのところに戻ってあげないとな！」
乙骨「はい。高羽さんは補助監督のかたが待機していますのでその人の車に同乗してもらいます。せめて移動中だけでも休んでください」
- 59124/01/24(水) 23:46:18
髙羽「車…そうだよな、今は汽車なんてまともに動いてないもんなぁ」
乙骨「？ とにかく、羂索にはまだ策があるようでしたし宿儺もまだいます。先を急ぎましょう。僕はリカちゃんと一緒に先行しています」
髙羽「おう」 - 60124/01/24(水) 23:48:03
術式を使い猛スピードで東京へととんぼ返りする乙骨君を見送って、忘れ物をしないように辺りをぐるっと見回す。
髙羽「夢…だったのか。天の川も見えないし。そうだよなぁ、そもそも俺、活版印刷所で働いてたことないし。というか活版印刷の新聞なんて今時あるのか？」 - 61124/01/24(水) 23:48:46
地面には人ひとり分の大きさの何かが燃えた跡があり、木々に延焼しないようにだろう、水がかけられたらしく濡れている。
髙羽「羂索……お前、面白いと思ったからって日本をめちゃくちゃにしたり、夏油って人の身体勝手に使ったり、すごく悪いやつだよ。俺だってお前を止めるためにはるばる岩手まで来た訳だし。仕方ないよな……でも俺は」 - 62124/01/24(水) 23:50:49
髙羽「お前とやった漫才、超面白かったよ」
- 63124/01/24(水) 23:52:18
遠くから汽笛が聞こえた気がした
頬が濡れているのは、きっとスコールのせいだ - 64124/01/24(水) 23:52:49
- 65二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 00:39:50
めちゃくちゃ良かった…良スレをありがとう…
- 66二次元好きの匿名さん24/01/25(木) 02:38:14
凄い良かった……ありがとう
