【閲覧注意】ここだけアクアがバレンタインデーに

  • 1二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 18:31:08

    A: dice1d5=2 (2)  から

    B: dice1d5=5 (5)  を貰った世界

    C: ホワイトデーには dice1d5=4 (4) を返す予定


    A:

    ①ルビー

    ②かな

    ③あかね

    ④MEMちょ

    ⑤みやこ


    B:

    ①手作り本命チョコ

    ②市販義理チョコ

    ③髪の毛・血液入りチョコ

    ④強力媚薬入りチョコ

    ⑤裸リボンの自分自身


    C:

    ①感謝の手紙付き高級菓子

    ②コンビニで買った駄菓子

    ③婚約指輪

    ④自身のプロマイド

    ⑤失踪を告げる置手紙

  • 2二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 18:32:22

    そんな度胸どこで身につけた

  • 3二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 18:38:54

    アクアの反応はこれどうなんだ……?

  • 4二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 18:39:28

    お互いトンチキすぎる……

  • 5二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 19:05:40

    重曹ちゃん変な空回り起こした挙げ句引き下がれなくなったんやろな…

  • 6二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 19:26:14

    憐れみの目でおかずを提供するアクア

  • 7二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 19:43:09

    病院勧めるとか休みを取らせるとかいろいろ考えた結果とりあえず写真渡そ…って現実逃避したなこれ

  • 8二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 19:44:30

    >>7

    逃避先はそこでええんか…?

  • 9二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 20:09:54

    お似合い…なのか?

  • 10二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 20:49:50

    裸リボンのプレゼントシーンを
    たまたま他女性陣にもみられるかなちゃん

  • 11二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 21:57:43

    逆に遠のいだぞ

  • 12二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 22:03:10

    勇気を出して私を食べて♡したのにドン引きされたのかなって

  • 13二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:01:26

    MEM「アクたん、もうすぐホワイトデーだね?」
    アクア「ああ……」
    MEM「にゃはははは……かなちゃんへの『お返し』、どうするのかなー?」
    アクア「その……これを……だな」
    MEM「……は?」
    アクア「『は?』って何だよ!? 『は?』って」
    MEM「アクたんさぁ……」
    アクア「だ、だってそうだろ!? アイツはアイツ自身をプレゼントしてくれた訳で! だったら、俺も俺自身のを、だな……」
    MEM「写真じゃん! それアクたん自身じゃないじゃん! もっとさぁ、なんかあるじゃんか! 婚約指輪とか! そういうの! そういうロマンチックなのがさ!」
    アクア「いや、それは……」
    MEM「アクたんさぁ、『貰っちゃった』訳じゃん! バレンタインデーの『プレゼント』! だったら相応のリターンしようよ相応の!」
    アクア「いや、俺にはそういう価値とか無ぇし……」
    MEM(クソボケが……!)

  • 14二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:22:45

    そもそも自分をプレゼントとか言うとんでもプレイやったことが周りに知られてるのが可愛そう…

    もうMEMちょの前に顔出せないでしょ…

  • 15二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:27:30

    >>13

    MEMは情報を整理する。

    色々あったが、結果としてアクアは「裸リボンの有馬かな」を「貰った」のである。

    文字通りの意味で。

    美味しく頂いてしまったのである。

    MEMとしてはかなを騙してアクアに突撃させたことへの良心の呵責が無い訳ではなかったが、とにかく突撃は成功したのである。

    だが、その後の進展は芳しくは無かった。というよりも何もなかった。

    だからこそのホワイトデーだというのに、アクアはこの調子なのである……。



    そんな風に始まるホワイトデー話

  • 16二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:29:41

    ホワイトデーなんだから白いものでお返しすべきでは?

  • 17二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:33:47

    >>13

    ここのアクアはむっちゃ驚いて思考停止して頓珍漢なことやらかした感じかな

    >>16

    卑猥なこと考えちまった

  • 18二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:35:14

    出たなアクかなと見るとSS作る野生職人
    もっと書いて♡

  • 19二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:37:00

    バレンタインに着ていく服が決められなくて徹夜の頭で導き出されたのが裸リボンですか…

  • 20二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:39:04

    >>19

    コートの下はそれかー。寒そう。タクシーで移動してチラッと見えたら運転手噴出しそう。

  • 21二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:50:15

    >>15

    「ねぇ、MEMちょ……」

    「うん? かなちゃんどうしたのかな?」

    「やっぱりこれダメよ……ただのヘンタイさんじゃない……」

    「大丈夫大丈夫。『徹夜明け』でかなちゃん疲れちゃっててさ。それでアクたんへのバレンタインデープレゼントを用意し忘れたんだよ。それで追い込まれちゃってさ、どうしよどうしよー、ってなってさ。それで、つい、考え付いちゃったんだよ。私自身をプレゼントー! ってさ」

    「でも……」

    「外歩く訳じゃないんだし。事務所で練習して疲れてさ、ついうっかり帰るつもりがアクたんの部屋に行っちゃったんだよ。リボンで自分を飾っちゃってさ。『徹夜明け』で疲れてたからね! アイドルは辛いね!」

    「やっぱり無理過ぎない!? それ無理過ぎない!?」

    「今更そういうこと言わないでよー。せっかくエッチに見えるように良い感じにリボン巻いたんだから……」

    「ううう……」

    「にゃはは。写真に残したい……冗談だよ! そんなガチ目の目で睨まないでぇ!?」

  • 22二次元好きの匿名さん24/02/13(火) 23:50:47

    お返しするってことは
    バレンタインデーは美味しく頂いたんですね

  • 23二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 00:17:05

    >>21

    「睨むわよ……真面目に私の名誉に関わるわ……」

    「名誉、うーん、(裸リボンで)名誉ねぇ……」

    「何か言った?」

    「『誉れは裸リボンで死にました!』 みたいな?」

    「何それ……」

    「とにかくあれだよ。少しぐらいはなりふりかまっていられない、ってなった方がいいんだよ、かなちゃんは」

    「そう、なのかしら……」

    「そうそう。あ、じっとしてて。ここをリボンをこう結ぶと……うん、いい感じに隠れてるね!」

    「ううううう……」

    「やっぱり隠すべきところは隠してないとね。そうでないと良い感じにえっちい感じにならないからね!」

    「えっち、ってアンタ……」

    「恥じらいがカワイイよ! プレゼントは生まれたままの有馬かな! カワイイ!」

    「やっぱりヘンタイさんじゃない……」

    「ヘンタイ上等。アクたんもきっとヘンタイだから大丈夫だよ」

    「それはそれでちょっと……」

    「にゃはははは。よし、これでいい感じかなー? 覚悟は良い?」

  • 24二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 00:43:35

    >>23

    ひとまず今日はここまで…

    唐突に投下を始めてしまって恐縮でした

  • 25二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 00:51:01

    MEMちょはネットの海の猛者だからバレンタイン含むイベント系には強そう。

    B小町関係なく個人の力で企業案件とかあってもおかしくない。

  • 26二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 06:48:08

    企業案件の経験が
    裸リボンになるのか…(困惑)

  • 27二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 12:40:38

    職人がいる…感謝…

  • 28二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 14:06:31

    スレを盛り上げようとする強い気持ちが見える
    職人さんに拍手を送りたい

  • 29二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 14:19:10

    先輩に先を越された!

  • 30二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 15:48:21

    来たなあにまんルビーよ

  • 31二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 18:30:55

    あにまんルビーの猛攻に危機感を抱いて裸リボン強行したんだな

  • 32二次元好きの匿名さん24/02/14(水) 21:23:19

    MEMちょは最初何て言って重曹ちゃんを
    丸め込んだんだ…

  • 33二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 01:40:48

    >>23

    「ま、待って、ちょっと待って」

     かなは、急におどおどしだす。

     これを素に戻してはいけない。MEMはわざとテンションを上げてかなを煽り始める。

    「そんなにビビらなくてもいいんだってばー。大体こういうお色気路線ってよく配信でもあるんだよ? 案件でもあるある、ありまくり」

    「案件って……」

    「ほら、色々あるでしょ? 匂わせるやつ! そういうの結構売れやすいんだよ!(私はあまりやらないけど)」

    「今何か言った?」

    「そういうワケで! 良くある良くある! 大丈夫!」

    「……コレが?」

     かなは改めて彼女自身の体を見下ろす。

     裸である。

     裸で、リボンである。

  • 34二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 01:48:38

    >>33

     MEMが色々工夫したせいで大事な場所は隠れている。一応MEMとしても、きちんと『隠せる』ように、幅広のリボンを用意したのだ。

     まぁ、隠し過ぎてもそれはそれで、なので、こっそりあちこち緩めたりもしているのだが。

     とにかく結果として隠そうとして隠せない、みたいな雰囲気ではある。

     だが、逆に言うとそれが良い感じのお色気にもなっている。

    「やっぱりヘンタイよこれ……」

     別にヘンタイっぽくはないんだけどなぁ。MEMは思う。

     むしろカワイイ。

     それは本気でそう思う。

     これならあの唐変木も一発なのではないか。

     そんな期待をしてみたりもする。

     それはそれとして、そういう内心の見立てを隠して、MEMは爽やかに答えた。

    「……良くあるよ! きっと!」

     流石にこのようなモノを流したら配信停止一発である。追放である。配信イコール生業であるところのMEMにとっては火を見るよりも明らかな話である。でもそんなことはもちろんMEMは言わない。

  • 35二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 03:35:05

    >>34

    「私が宣伝したら喰い付く大手企業さんだってきっとあるよ!」

     大嘘である。

    「何の企業よ……」

     その手のグッズ屋さんとか……とか内心で思い浮かんだりもしたが、やっぱりもちろんMEMはそんなことは言わない。

    「まぁほら! とにかく『徹夜明け』だからね! しょうがないしょうがない!」

     MEMはやたら徹夜明け設定を推すが、そもそも徹夜明けだったのはMEMであった。バレンタインに向けて複数の案件が重なった。彼女自身の配信も勿論だが、企画として同業系企業から支援助言を頼まれもした。B小町としての案件も勿論あった。それでエナドリに頼ってハイになっていた所で、少々思い詰めていた風情の有馬かなに事務所で会ったのであった。それがいけなかった。

     いや、むしろ良かったのかも。今更MEMは思い直す。勢い有馬かなを無理矢理説得し、ここまでこぎ着けてしまったのだ。

     MEMは、用意していたコートを有馬かなに被せた。

    「ウン! 完成だね!」

    「何の完成よ……」

     コートを羽織った女性。その内側はほぼ裸。かなが言う通りヘンタイと言われてもいい訳がつかない状態ではある。

     だが、その手の思い浮かぶワードを全て見なかったことにして、MEMは爽やかに言った。

    「勿論アクたんへのバレンタインプレゼントだね! じゃ、準備完了だね!」

  • 36二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 07:16:45

    振り回されてきて面倒くなってきたMEMちょ

  • 37二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 07:36:15

    >>35

    MEMちょが

    やらしい衣装を着せたい時の

    カメラマンか出版社の営業マンに見えてきた

  • 38二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 19:27:19

    MEMちょは女体のラッピングを誰から学んだのか

  • 39二次元好きの匿名さん24/02/15(木) 19:38:24

    汚い流石MEMちょ汚い(良くやった)

  • 40二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 00:59:42

    裸リボンにコートを羽織ると状況がより悪化してるね
    アクたんが思考停止しそう

  • 41二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 03:53:05

     アクアは深夜、証明を落とした自室で、ベッドに両足を投げ出して、ぼうっとスマホを見ていた。
     そろそろか。そんなことを思う。
    『ちょっとしたサプライズがあるから、起きててね!』
     そんなメッセージがMEMから入っていたのだった。
     無視しても良かったのだが、一応頼まれたのだし、と思う。
     一体なにをどうするのか。何か特別な動画でもSNSに公開されるのか。
     ほんの一瞬、エロい画像でも送ってくるんじゃあるまいな、と思ったが、そもそもMEMはそういうことをするキャラじゃない、などと思い直す。

     ノックが響いた。
    「!?」
     こんな夜中に誰だ? ルビーか? ミヤコさんか?
     
     ドアが開く。

     ぬっ、とフードを被ったコート姿の何者かが入ってくる。

     不審者!? そんなことを思い身構える。

     その不審者は黙ってじっと立っている。
     小柄だ。
     女か……?

  • 42二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 03:53:34

    >>41

     だが、その小柄な背格好はどうにもどこか見覚えがある。


     何故か警戒心も沸かない。


     その不審者は、じっとしている。


    「おい」


    「……」


    「お前は……」


    「……」


     埒が明かない。


     その時、突然ぱちりと照明がついた。


    「……有馬!?」


     そして、アクアの視界の端には、ニヤニヤしながら照明のスイッチを押していたMEMの姿の目に入った。

  • 43二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 10:15:59

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  • 44二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 11:38:04

    MEMちょそこで行為に及ぶか可能性も有るのに見守るの強い

  • 45二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 12:07:35

    >>41

    >>そもそもMEMはそういうことをするキャラじゃない、などと思い直す。


    したんだよなあ

    しかもナマモノで

  • 46二次元好きの匿名さん24/02/16(金) 22:21:23

    保守

  • 47二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 01:35:55

    >>42

     アクアは改めて有馬かなの姿を見た。

     有馬かなは、部屋の入口付近で立ったまま硬直している。

     いわゆる冬物のコートをしっかりがっちり羽織っているが、どうにもその姿はぎこちない。

     というか、顔が。

     何かこう、思い詰めたというか、オーバーヒートしたというか、そんななんとも形容し難い顔をしている。分かりやすく言えば真っ赤になってフリーズしている。

     というか半泣きである。


     そしてその後ろではMEMがによによ笑いながらこちらを見ている。


     何だこの状況は。


     アクアは思う。


    「お、おい、有馬……」


     とりあえずこの場で一番不自然にも見える有馬かなに呼びかける。

     そもそも深夜にこの二人が入ってきたこと自体が異常事態なのだが、なんだか状況はそれどころではない、という風にアクアには感じられてしまっている。


    「ううううう……」


     有馬かなは、うめき声のような、鳴き声のような、そんな何とも情けない声を出した。


    「MEMちょ……大体どうしてアンタがついてくるのよぅ……」

  • 48二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 12:09:18

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 17:21:35

    >>47

     有馬は顔も動かさずMEMを責めるように言った。

    「そんなの、決まってるよ」

     MEMは楽しそうに言う。

    「私が付いてこなかったら、かなちゃん、絶対途中で逃げ出してたからね!」

     ちょっと有馬かなが怯んだ風情を見せる。


    「ううう……」


     図星らしかった。何故逃げ出す必要があるのか、大体何故今ここに来るのかアクアには良く分からなかったが。


    「ほら、覚悟決めよう?」


     アクアは口を開いた。


    「おい……とりあえずこっちを無視するな…」


    「無視してなんかないわ……」


     有馬かなが何故か悲しそうに言った。


    「アクア……お願いだから許して……」

    「何をだよ」

    「やっぱり、たとえアンタでも、これは、ダメ……許して……」

    「だから何をだよ!」

     アクアは周りに聞こえないように、少しだけ声を抑えて小さく叫ぶ。

     MEMが楽しそうに笑う。


    「ナニとかえっちいねアクたん!」

    「ああ!?」

  • 50二次元好きの匿名さん24/02/17(土) 22:57:01

    MEMちょ楽しそうだな…

  • 51二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 09:41:06

    まるで今まで苦労してた分を発散してるようだ…苦労なんて…いっぱいしてたな…

  • 52二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 13:48:36

    MEMちょの心労を考えたら、このストレス発散は納得やな

  • 53二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 15:15:02

    かなちゃんもあくたんも
    このくらいの事さられて位じゃ文句言える立場じゃないのは確か

  • 54二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 16:29:17

    >>49

     だが、そのアクアの反応を無視して、MEMは有馬かなの後ろに立った。

    「……さて。かなちゃん、バレンタインの時間だよ!」

     そう言いつつ、有馬かなのコートの襟を掴む。

    「ダメ……! やっぱりだめ!」

     かなもまた必死に襟を掴む。

     どうやら外そうとするMEMと、それに抵抗する有馬かな、という構図らしい。


    「かなちゃん……さっき言ってたよね? たとえアクたんでも、って。それってどういう意味かな?」

    「そ、それは……」


     確かにそのワード、アクアにも聞こえてはいた。微妙に気になった言い方だったが、突っ込む程のことでもない。

     だが、MEMは、そういう呟きを許すつもりがないようだった。


    「つまりアクたんだけになら勇気を出せばOKってことだよね。アクたんだけになら」

    「勇気って……」

    「勇気だよ勇気。アクたんも聞いてたよね?」


     いきなりアクアに話を振る。


    「……まぁ、聞こえては」


    「~~~~~!?」


     アクアのそのセリフを聞いて有馬かながまた一気に赤くなる。ぼふっ、という効果音の幻聴が聞こえたような気がする。

  • 55二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 17:25:53

    >>54

    「つまりOKってことだね! さぁ、恥じらいを捨てて新しい世界にレディーゴーしようか!」

    「ダメ……ダメ……」

    「かなちゃん……ほら、私の胃の事を思いやって、ちょっとは妥協点をね?」

     MEMが少しだけ意地悪そうに言う。

    「うっ……」


     有馬かながフリーズする。そして何故かアクアまでフリーズする。その言葉はアクアにも刺さるように感じた。


    「辛かったなぁ……かなちゃん大変だったけど、私も大変だったからなぁ……」

    「うっ……」

    「まぁ、かなちゃん元気になったから、良かったけどねぇ……♪」

    「ううう……」


     何故かアクア自身が良心の呵責を覚える。

     なにかこう、申し訳なさで何も言えなくなる。


     すると、MEMがアクアの方をちらりと見て言った。


    「『だれが責任を取るんだ……?』なんちゃって」


    「ぐっ!?」


     突然アクアはダメージを受ける。かなが少しだけ怪訝そうな顔になる。

  • 56二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 17:40:01

    MEMはもっと言っていい

  • 57二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 17:41:16

    >>55

    「大丈夫だよかなちゃん。かなちゃんが勇気を出せば、アクたんも『俺はもう無理だぞ』ってなって全力モードだって!」


    「ぐあっ……」


     再度アクアにダメージが入る。

     多分意味を誤解したかなが、「全力って…」とか呟いている。


    「にゃはははは……」


     かなとアクアをかわりばんこに眺めながら、MEMはとても楽しそうにしている。


    「でも、やっぱり、ダメ……!」


     有馬かなが、MEMの手を振り払うかのように体を震わせた。

     その勢いで、少しだけコートの前が揺れた。


     コートの前が少しだけ開いて、その中身が一瞬、少しだけアクアに見えた。


    「!?」

  • 58二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 22:42:11

    >>57

    「~~~~~~~」


     有馬かながまた顔を赤らめてフリーズしている。


     裸……?


     アクアは驚愕する。

     いや、確かに、裸……? いや、流石にそれは。


     裸コート。


     痴……とかいうワードが一瞬思い浮かぶ。

     だがそれを言ったら有馬かなが間違い無く泣くという直感があった。

  • 59二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 22:45:51

    >>58

     有馬かなは、必死に襟を抑えてMEMに抵抗している。


     その時だった。


    「あれ、誰か来た?」


     MEMがいきなり言った。ドアの方を見ている。


    「ちょっと……! MEMちょ……」


     有馬かなが慌てたように、後ろを振り向く。

     その瞬間、かなが、コートを抑えていた手が緩んだようだった。


    「かなちゃん、忘れたのかな。このコート、用意したのは私なんだ」

    「え……」

    「えいっ」


     コートの留め具が一気にほどける。どういう工夫をしてたのか、襟を抑えていた筈の有馬かなの手からコートが滑り落ちる。


     ばさり。


     コートが床に落ちた。

  • 60二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 22:49:25

    やらかしたなMEM

  • 61二次元好きの匿名さん24/02/18(日) 23:01:08

    続きはまた後日
    ありがとうございました

  • 62二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 07:03:44

    ほしゅ

  • 63二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 12:34:14

    楽しみだ…!

  • 64二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 22:08:06

    MEMちょ多分かなちゃんから
    ウジウジ面倒臭い事言われてて
    もどかしかったんだろうな…

  • 65二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 22:24:56

    >>16

    マシュマロやな

  • 66二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 22:43:02

    MEMちょが本気を出せば、この二人を手玉に取ることは
    ネットでバズるくらい簡単なことです。そこにシビれる憧れる!

  • 67二次元好きの匿名さん24/02/19(月) 22:50:22

    >>65

    お菓子の意味なんか無意味にするぐらいの甘ったるい渡し方してそう

  • 68二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 02:41:32

    >>59

     アクアの前で、有馬かなの姿が露になった。

     アクアは見てしまった。

     裸である。

     いや、正確には。

     裸に、僅かにまとったリボン。


     肢体のあちこちにリボンが巻かれ、綺麗に結ばれていた。

     遠目には下着に見えるような、そんな丁寧なラッピング。

     乳房には二巻き、三巻きと何度もリボンが被せられ、肝心な場所はきちんと隠れては居る。

     下腹部にしても、それなりに慎重に隠すべき場所を隠し、かつ、柔らかな輪郭を表現しているような塩梅。


     だが、リボンで隠せる場所などたかが知れている。


    「~~~~~~~~~~~!!!!!!!」


     かなが、声にならない悲鳴をあげて、床にしゃがみ込む。

  • 69二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 03:16:09

    >>68

    「うわあああああああああ!」


     アクアは思わず叫んだ。

     こちらは思い切り声を出してしまう。


     かなは、なんとか落ちたコートを拾い上げしゃがんだまま被りなおす。


    「…………」


     アクアは今見たものがうまく受け止められず、呆然としている。


     今見たものを思い浮かべる。


     有馬かなの裸体。

     いや、ほぼ、裸体に近いもの。


     一糸纏わぬ……違うな。一糸は纏っていたな。

     そんな思考を弄んで少しだけ逃避する。

  • 70二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 03:17:19

    >>69

     白状すれば。


     有馬かなの肢体を見たことに、何か、刺激されてしまった部分があったのは事実で。

     何かの強い欲求が刺激された面があったことは事実で。

     有馬かなを、その体を美しいと思ってしまったことは事実で。

     だが、それはそれとして、これは異常な状況であり。


    「ファットイズディス」


     とりあえずMEMに言う。


    「ジスイズかなちゃん。ジスイズユアバレンタインデープレゼント」


    「わけわかんねぇよ!?」


    「わかろうよ!」


     その時、ドアからノック音が響いた。


    『!?』

  • 71二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 12:28:18

    突然英会話始めたのと一糸は纏っていたで笑ってしまった。

  • 72二次元好きの匿名さん24/02/20(火) 22:16:11

    >>71

    ワードチョイスが上手いよな

    クスってくる

  • 73二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 01:01:03

    アクアさん体は正直っスね…

  • 74二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 12:29:34

    ここで追加で誰が来るのか…
    本命:ルビー
    対抗:みやこさん
    大穴:あかね

    どれにしろ大修羅場だけは確定やね…

  • 75二次元好きの匿名さん24/02/21(水) 22:33:07

    ほしゅ

  • 76二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 02:49:05

    >>70

    「アクア? ちょっと、アクア?」

     ドアの外からミヤコの声が聞こえた。

    「今の声は……」

    「待ってくれ」

     アクアはそう言うと、目配せで二人に奥に行くよう促す。

     そして二人が視線には入らないよう気をつけながら廊下に出る。

    「どうしたの、アクア」

     ミヤコは心配そうにアクアを見る。

    「すごい声だったじゃない」

    「ごめん。起こしちゃった?」

    「まぁ、良いわ。幸い、ルビーは起きなかったみたいだけれども。今気持ちよさそうないびきが聞こえてたわ」

    「本当に、ごめん」

     アクアはとにかく謝った。

    「それよりも……あの声は、何?」

    「……夢を見ててさ。それで、なんかさ、驚いて、叫んだ」

    「夢?」

    「そう、夢。プレゼントを貰う夢」

     ミヤコが怪訝そうに言う。

    「それは……別に、驚くような夢ではなさそうだけれども」

  • 77二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 02:52:38

    >>76

    「なんかとんでもないプレゼントでさ。それで、その、なんだ、驚愕して」

    「それで……あんな風に叫んだの?」

    「驚いたからな。とにかくさ」

    「一体何を貰ったっていうの」

    「いや……」

     アクアは言いよどむ。

    「まぁ、夢だものね。覚えていないわよね」

     何か勘違いをしたのか、ミヤコは納得したように言った。

    「でも、それは、嬉しくないものだったの?」

    「いや……」

    「嬉しかった?」

    「嬉しくなくは……ない」

    「なら、良い夢じゃないの」

     ミヤコは明るく言った。

     どうやらこちらを心配して、元気づけようとしているようだった。

    「つまり、貴方にとって嬉しいプレゼントだったのでしょう?」

    「それは……なんというかさ……」

     アクアは反応に困った。

     もちろんミヤコは、夢の話と思ってこちらに話かけている。

     だとしてもそこで聞かれているのは、今日、アクアの目の前に現れた『プレゼント』の話であり。


    「要らなかった?」

    「そんなことは……」

  • 78二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 12:13:17

    裸リボンを嬉しがらない男が居るだろうか、いや居ない

  • 79二次元好きの匿名さん24/02/22(木) 22:03:55

    ちょっとぶっ飛び過ぎてる上に愉快犯がセットでいるからな…
    いやMEMちょついてこなきゃかなちゃんがアクアの部屋突入できるとも思えないのはそれはそうなんだが

  • 80二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 09:25:04

    ミヤコさん良いこと言うなぁ…(部屋の事実知ると驚くだろうな…)

  • 81二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 20:39:58

    今みやこさん近くにいること意識してる重曹ちゃん目線が気になる

  • 82二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 23:21:18

    >>77

     アクアはまた言いよどんだ。

     勿論ミヤコには、今起こっている事態を説明する訳ではないし、別に有馬かなのことを言っている訳でもないのだが、それでも何か適当に言ってしまうのも、正しくないことに思えた。

    「そんなことは……なかったかもしれない」

     気が付いたら、アクアはそう答えていた。

    「そう」

     ミヤコは笑った。

    「なら、そこにあった誰かの気持ちに、ちゃんと向き合ってあげなさい」

    「向き合う?」

    「そうよ」

     ミヤコはうなずく。

    「またそういう夢を見ても、むやみに驚いたりせず、ね。そして、喜びなさい。喜んで、有難く頂きなさいな」

    「あー……まぁ、そうかもな、ははは……」

     本当にこれ、夢の話なのか?

     アクアは少しだけ訝しむ。

  • 83二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 23:35:05

    >>82

     ミヤコはため息をついた。

    「心配しているのよ。最近何か思い詰めているように見えることも多いから」

    「ありがとう」

     その心遣いは素直に嬉しい。

    「だから、あまり我慢する必要も無いのよ」

    「う……ん?」

    「あまり我慢してばかりだとストレスも溜まるわ。時には自分に素直になることも大事なのよ」

    「あ、ああ、うん」

    「やりたいものがったら、やりなさい」

    「……ありがとう、ミヤコさん」

     ミヤコの心遣いには感謝の念を抱きつつ、同時にアクアは脳内で必死に考えを処理していた。


     違うぞ。


     ミヤコさんは『ヤりたいものがあったらヤりなさい』とか、『犯りたいものがあったら犯りなさい』とか、そんなことは言って無いぞ。

     決して「モノ」とは、有馬を指しているんじゃないぞ。

     違うぞ。

     うん、違うぞ。

     とにかく有馬に手を出して良いとかそういうゴーサインを出しているんじゃないぞ。

  • 84二次元好きの匿名さん24/02/23(金) 23:57:34

    >>83

    「とにかく、有難う。起こしちゃって本当にごめん」

    「アクア、頑張ってね」


     これも違う意味だぞ。

     アクアは自身に無理やり言い聞かせる。どうにも有馬の姿を見てから、ヘンな考えばかり浮かんで困る。

     ミヤコを見送ると、アクアは再び室内に戻った。


     ニヤニヤしているMEMと、床にしゃがみ込んだまま、殊更顔を真っ赤にしている有馬が居た。


     あー、そうか、聞こえてたのか。

     そうか……。


     二人の反応を見ながら、アクアは小さく嘆息する。

  • 85二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 08:21:49

    やりたいと思うのはそうなんだなやっぱり

  • 86二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 17:02:00

    そりゃ復讐とかあかねと既に付き合ってるとかそういう前提が無い場合は止まるべき理由あんま無いからな

  • 87二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 21:27:10

    このレスは削除されています

  • 88二次元好きの匿名さん24/02/24(土) 21:27:55

    覚悟決めて受け取れアクア

    それはそうとこの展開からプロマイド渡すのはどうかと思うぞアクア

  • 89二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 01:34:45

    素直になるのが一番よ
    頑張れアクア

  • 90二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 12:22:19

    今更逃げられないし
    据え膳食わぬは男の恥だぞ

    死ぬほど勇気出してるかなちゃんには
    正直に答えてやれ

  • 91二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 12:58:46

    >>84

    「いやぁ、イベントが強制終了になるところだったねぇ」

     MEMがやれやれと首を振った。

    「間一髪、ホント間一髪だったねぇ」

    「お前なぁ……」

     アクアはあきれたように言う。

    「マジでミヤコさんが入ってきてたらどうするつもりだったんだよ」

    「決まってるじゃん」

     MEMは何故そんなことを聞くのか、という風に不思議そうに返す。

    「アクたんと私がかなちゃん騙して、かなちゃんこのカッコさせたんだよ。ミヤコさんにはそう説明するんだよ」

    「……なんで」

    「かなちゃんに恥かかせる訳には行かないじゃん」

    「いや、お前はともかくなんで俺が」

    「それはもう、こうなってる責任の大半はアクたんだし」

     MEMは迷いなく、という風情で言う。

    「こいつ……」

    「違う?」

     MEMが何を言っているのか、アクアも分からないではない。

    「……いやでも、やっぱりこの事態の下手人はお前だろ、何よりも」

    「にゃはははは……」

     一方、かなは顔を真っ赤にしてじっとしている。

  • 92二次元好きの匿名さん24/02/25(日) 21:57:41

    アクアがかなちゃん裸リボンにしたって聞かされたらミヤコさん倒れそう…
    良かったそうならないで

  • 93二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 08:23:02

    MEMちょが楽しそうで何より

  • 94二次元好きの匿名さん24/02/26(月) 20:14:21

    もらったのは確定だからな…楽しみだ

  • 95二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 07:02:16

    このレスは削除されています

  • 96二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 12:52:25

    かなちゃんにも触れてあげないと 触れないのも優しさだけどもうそれも終わるぞ

  • 97二次元好きの匿名さん24/02/27(火) 22:58:43

    逆にかなちゃんも開き直るべき

  • 98二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 02:26:35

    >>91

    「それにしても、良かったねぇ、かなちゃん」

     MEMが更にニヤニヤしながら言う。

    「アクたん、嬉しくないなんてことはなかったし、要らないなんてことも無かったようだしね」

     やっぱり聞かれていたか。

    「く……」

     嬉しくない、などとは言えない。嘘はつけない。その嘘は、有馬かなをきっと悲しませる。かと言って、素直に求めてしまうのも、また別の話で。

    「ほんとうに……?」

     その時、消え入りそうな有馬かなの声が聞こえた。

     アクアはかなを見た。かなが羽織るコートの隙間から素肌が見えて、慌てて目を逸らす。

    「ほんとうに……嬉しくなくはない? 要らないなんてことも無い?」

     不安さ。心細さ。後悔。羞恥。自己嫌悪。でも、少しだけ、期待もあるのかもしれない。そんな声。

     これは、どこまでも極端な行動ではあったのかもしれない。

     でも、 ミヤコが言った通り、そこにあった有馬かなの気持ちには、ちゃんと向き合うべきではあり。

     その気持ちがあったからこそ、今、こうなっているのだから。

  • 99二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 13:31:09

    堂々と向き合うことは重要だよな…

    って思うけど、

    >>1のダイス神によると向き合った結果ブロマイド何だよな…

  • 100二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 13:33:54

    女にも性欲は有るからこれをおかずに解消しろいう判断か?
    ダイス神はハッピーエンドにしたくないようだ

  • 101二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:54:13

    このレスは削除されています

  • 102二次元好きの匿名さん24/02/28(水) 22:55:08

    勇気出したかなちゃんに
    きちんと答えるのが男だよアクア

    その様子しっかり撮影するのがYouTuberだよMEMちょ

  • 103二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 10:50:20

    保守

  • 104二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 20:55:05

  • 105二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 07:00:31

    しゅ

  • 106二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 13:26:32

    age

  • 107二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 22:14:53

    かなちゃんがこの状況から開き直れるかどうか

  • 108二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 01:41:24

    >>98

     アクアは、改めて有馬かなを見た。

     羞恥に震えながらも、アクアと会話を繋ごうとする彼女。

     アクアも、分かってはいた。


     確かに、有馬かなは「圧しに弱い」女性である。

     だが、だとしても、そこにはそれなりの限度がある。

     たとえ、言葉巧みにMEMに乗せられた結果のものであったとしても。

     彼女がここまで極端な行動を取ってしまったことには、それなりの理由がある筈であり。

     言い換えれば、そのような理由が生じる程に、有馬かなは追い込まれていたのであり。

     そして、つまるところ、そのように追い込んだのは、有馬かなの心情に結局は向き合おうとしていなかったアクア自身なのだった。


     有馬かなは、アクアに何を見ていたのか。

     また、アクアは、有馬かなに何を見ていたのか。

     その上で、有馬かなは、アクアに何を伝えようとしていたのか。

     そのことに対して、アクアは、どう答えてきたのか。

     或いは、何も答えなかったのか。


     その結果の一つの表れが、このあまりにも極端な行動、とも言えたかも知れなかった。


     だからこそ。


    「ほんとうに……?」


     その問いかけの意味は、アクアも理解していた。

  • 109二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 12:45:23

    覚悟完了か

  • 110二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 21:00:57

    >>108

     アクアは、有馬かなの想いは、はっきり言ってしまえば、アクア自身に向けられている強い感情は十二分に理解していた。

     むしろ、理解していたからこそ、アクアはその彼女の気持ちを悪用することにより彼女を利用する、という方針を取ることを決めたのであり。

     でも、そうだからこそ、その悪用したという明確な認識があるからこそ、その想いは、ありていに言ってしまえば有馬かなからの好意の存在は認められないものとなっていた。今更、その想いに向き合うことなど許されない。それが、己にとって実際には受け入れがたいものではないからこそ。だからこそ、アクアはそのように己を断罪することで、目を逸らすことに注力していたのだ。


     ただ、今、有馬かなから問われているのは、まさにそこの気持ちを、改めて、アクアがどう受け取るか、ということであり。


    「ほんとうに……?」


     有馬かなは、もういちど、か細い声でこちらに問いかける。

     顔は伏せたまま。


    「……ああ」


     アクアは、思わず答えていた。

  • 111二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 23:27:56

    >>110

     嘘はつけなかった。


     それが、どれだけ彼女を傷つけるか、分かっていたから。


    「え……」


     有馬かなは、信じられないものを聞いたかのような声をだした。


    「気持ちは、嬉しい」


     そう、嘘はつけない。


    「取り敢えず、そっちに座れよ。床に座ったままじゃケツが痛くなるだろ」


    「ケツとか言うんじゃないわよ、ホントデリカシーのない……」


     有馬かなは、少しだけ元気を取り戻したような声でそう答える。

     そして、アクアに誘導されるがままに、コートを羽織ったままそっとベッドの縁に座った。ベッドが、き、と、小さな音をたてた。どこか、小柄な彼女の体の軽さを感じさせるような音だった。

  • 112二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 10:45:42

    ベッドまで来た…!

  • 113二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 22:12:14

    ⭐️

  • 114二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 22:32:56

    >>111

    「ヤりたいものがあったらヤるべきだよね」


     唐突にMEMが言う。

    「シャラップ」

    「照れなくていいんだよアクたん。いやぁ、ミヤコさんもいいことを言うねぇ……」

     MEMはしみじみと言う。

    「お前酒でも飲んでるのかよマジで」

    「18歳JKに酒は厳禁だねぇ」

     自らの立場を堂々ジョークにする辺りにMEMの余裕が感じられる。

  • 115二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 22:40:11

    >>114

    「まぁ、あれだよ。やっとアクたんも色々覚悟決めたようだし? お話はこれでめでたしめでたしかな?」

    「勝手に進めるな」

     アクアは行った。

    「気持ちをちゃんと考える、ってことだ」

    「面倒くさい言い方しなくて良いんだよぉ……」

     MEMちょはやれやれ、という風に言う。

    「という訳で、私はそろそろお暇するね」


     そして、MEMは、じゃっ! という風に手を挙げた。

  • 116二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:01:02

    >>115

    「MEMちょ!?」

     かなが少し慌てたような声を出す。

    「帰るの?」

    「そりゃ帰るよ!」

     MEMは笑う。

    「お届け物の到着は完了したしね。流石にここから先を撮影して配信ってワケにも行かないしね!」

  • 117二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:11:29

    >>116

     そしてかなの方を見て言葉をかける。

    「かなちゃん、あとは頑張ってね!」

    「う……」

     かなは戸惑ったような声を出す。

     それから、小さな声で言う。

    「……ありがとう」

    「いいってことよ!」

    「おい……」

     アクアも声をかけるが、MEMはそのままドアの方に向かう。

    「じゃあ、後は明日来るとすっか! スピードMEMちょはクールに去るぜ!」

     そう言ってMEMはそっとドアを開け、忍び足で出て行ってしまった。


     かなが「スピード……?」とか不思議そうに呟いている。アクアは世代の違いを感じて地味にダメージを受ける。

  • 118二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:17:10

    (ここまで)

    続きはまた後日


    >>71

    >>72

    今更だけどその辺りも楽しんでくれたのなら嬉しいです…

  • 119二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 23:20:13


    ありがとう

    ちょっと未来の話だと考えるとMEMちょもちょっと世代違うだろ
    と思ったけどYouTuberならジョジョ履修はしててもおかしくないな

  • 120二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 08:15:38

    思わぬところでアクアがダメージ受けてて笑う

  • 121二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 17:15:17

  • 122二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:19:04

    いよいよ話し合うときが来るか…

  • 123二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 07:02:11

  • 124二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 12:28:34

    言葉選びうまいよな…

  • 125二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 22:24:51

    いよいよ覚悟決めるアクア

  • 126二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 07:55:18

    まぁ配信はできないよな…

  • 127二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:00:13

    保守

  • 128二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 00:34:18

    >>120

    きっとMEMちょもダメージ食らうんじゃないかな…

  • 129二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 01:02:56

    >>117

     MEMが去ってしまうと、部屋は急に静かになった。

    「行っちゃったね……」

     かなが、ぽつりとつぶやいた。

    「ああ」

     なんだか暴風が吹き荒れて行ったような、そんな徒労感というか、そういう感覚がある。

     だが、MEMは、間違いなく二人を思いやり、そして、だからこそこの状況をセッティングしようとしたのだ。

     それは、間違いなく感謝すべきことで。

     アクアはかなの方に目をやった。

     彼女は、コートを羽織ったまま、じっとしている。アクアの脳内には、彼女の裸体が、先程の姿が思い浮かんでしまう。意識して、心を落ち着ける。今は話をする時だ。

    「あの……さっきの、さ」

     かなが言う。

     それが何を言っているのかはアクアにも分かった。

    「ああ」

     アクアは頷いた。

    「それは、本当だ」

     気持ちは、嬉しい。

     そう、その想いは、嬉しい。

     そこに、嘘は、無い。

  • 130二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 01:05:51

    >>129

    「じゃあ、その、さ……」

     かなは、そこまで言って、言い淀む。

    「どういうことかさ、もうちょっと、聞かせて欲しいっていうか……」

     かなは、説明を求めている。答えを求めている。

     ちゃんとした、答えを。

    「ああ……」

     アクアは、しばらく黙っていた。色々話さなければいけないこともある。だが、その前に先に聞いておく。

    「……それはそうと、だ。お前……服は」

    「……事務所のロッカー」

    「そうか」

     なら、問題無いな、とアクアは思う。

     正直な所、アクアは、このまま有馬かなを帰すつもりだった。

     これは、彼女の想いを受け取る、受け取らない、の話ではなく。

     『こういうこと』は、きちんと仕切り直すべきだ。そういう判断がある。

     何にせよ、服もあるならば、安心だ。このまま彼女を自宅に送り届ける事もできる。自分が付いていけばトラブルも無いだろう。それならば、憂慮無く、落ち着いて本題に入れる。そうアクアは考える。


     伝える、べきなのか。

     要は、それが、考えるべきこと。

  • 131二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 12:34:52

    ドキドキする…どうなるんだろう…

  • 132二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 21:19:43

    いよいよ本音出さないといけない頃

  • 133二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 06:56:27

    ⭐️

  • 134二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 12:28:28

    いけぇ!!

  • 135二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:23:12

    ミヤコさんに聞こえないようにな

  • 136二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 03:17:58

    >>130

     伝えるべきなのか。

     彼女に、伝えるべきなのか。


     アクアの本心を。


     それが一つの変化となることは理解していた。

     もう戻れない歩み。


     だが、今日は。

     有馬かなが、それこそ、ここまで勇気を出して踏み込んで来た今日位は。

     自分も、本心を明かして良いのかもしれない。


     アクアは、改めて彼女を見る。


     彼女もまた、こちらを見返してくる。


     アクアは、口を開こうとした。


     だが、その瞬間、有馬かなの周囲に、黒い闇が溢れ出す。


     ああ、とアクアは内心で嘆息する。

     やはり許されないのか。

  • 137二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 07:05:41

    >>13

    待てや、ちゃんと「貰った」のかよ!

  • 138二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 18:10:40

    ほし

  • 139二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:32:00

    >>136

     アクアの心は、精神の世界に向かう。


     その闇は、やがて、2体のひとのかたちをとる。


     いうまでも無い。その2体の闇。

     雨宮吾郎、そして、幼き己の姿。


     雨宮吾郎が、小馬鹿にしたようにこちらを見下ろしていた。

     その目が語る。

     お前に、こんなことが許されると思っているのか?

     まともな人間らしく、自分の想いを想い人に伝えるなど、許されると思っているのか?

  • 140二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:46:36

    >>139

     そして、幼いアクアが、口を開こうとする。

     分かっている。

     為すべきことをしろと、アクアに、呼びかけるのだ。

     それはアクアにとって強制力を持った言葉となる。アクアは何も喋れなくなり。そして、有馬かなに酷い応対をしてしまうのかも知れない。

     アクアは恐れる。勇気を出してやっとここに来た有馬を。彼女の心を傷つけてはならない。

     それでも、きっとこいつの言葉は止まらない。

     多分、こいつの言葉に。俺は動けなくなり。

     きっと、有馬を、ひどくまた、傷つけてしまうのだ。

     嗚呼。


     ……だが。


    『だらっしゃああああああああああ!!!!!!』


     本来、その馴染みの精神世界では、馴染みのなかった声が響いた。

  • 141二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:00:26

    >>140

     唐突に飛び込んできた新たな子供の影。


     すぱあああああああああん! と極めて景気の良い音がする。

     幼いアクアが、その子供に、紙筒で派手にはたかれていた。


    『いってーな!?』


     幼きアクアが声をあげる。

  • 142二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:03:28

     普段のその存在からはありえない反応だった。
     いつもは闇の中で、不気味な声でただ己を煽り立てるだけの幼い自分。

    『いきなり何すんだよ!?』

     それが、まるで、ごく普通の子供のように抗議の声を上げる。

     アクアは茫然と目の前の光景を見ていた。

    『痛いもくそもないわよ! なーにやってるのさ! 馬鹿じゃないの!?』

     飛び込んできたのは、幼き日の有馬かな、その少女だった。

  • 143二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:08:26

    (ここまで)
    続きはまた後日

  • 144二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:10:48

    想定外すぎる
    まさか精神世界に殴り込みに来るとは

  • 145二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 10:24:28

    age

  • 146二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 20:34:01

    >>137

    前提が「貰った」だからね…!

  • 147二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 06:53:09

    イマジナリーロリかなちゃん頑張れ

  • 148二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 12:30:10

    さすが太陽…!

  • 149二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:15:04

    かなちゃん...!

  • 150二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 00:20:55

    >>142

    『今日は今の私が大勝負かけてる日なのよ? というかバレンタインデーなのよ? 分かる? バレンタインデーよ!? Valentine's Dayよ!? Val-en-tine's Dayよ!?』

    『いちいち英語発音でそれっぽく繰り返してんじゃねーよ!? 音節区切りまでやってるんじゃねーよ!?』

    『ちゃんと聞いてるじゃない。偉いわね。重要だから繰り返してんのよ。わかってる? Valentine's Dayよ! Val-en-tine's Day!』

    『しつけーよ!?』

    『しつこくても大事なのよ! 乙女にとって目茶苦茶大事な日なのよ!? わかる? 超大事な日! 一年に一度のバレンタインデー! そんな大事な日! 大事な日に! 暗い波動全開で邪魔してんじゃないわよ! そんな根暗ヴォイスで! 凄く意味深っぽい根暗演出で!』

    『邪魔ってお前な……これは俺の心の問題だぞ。あと声関係ねーだろ!? それと演出とか言うな!』

     幼アクアは反論を試みている。

  • 151二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 08:26:40

    ここまで来たんだ
    覚悟決まった恋する乙女は強いぞ!

  • 152二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 12:38:51

    大人のゴローはたぶん強く出れないだろうし幼いアクア抑えたら実質勝ちだな

  • 153二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:58:47

    英語の音節区切り発音できる天才子役…

    幼児アクかなバトルにバレンタインデーが託されることになるとは…

  • 154二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:57:37

    >>150

     演出、という形容にアクアは妙な感慨を覚える。

     演出。

     内なる自分との対話。それは大事なものだったかもしれない。

     だが、いつしかそれは、どこか儀式化したものになってはいなかったか。

     それは、本当に意味のあるかたちになっていたのか。

     ちゃんと、考えることができていたのか。

     ある意味、それを問われているようで。

     そんなことを考えるアクアの目の前で、その少女と、幼アクアの口論は続く。

     幼アクアが叫んだ。

    『大体、部外者が口出してんじゃねーよ!?』

     そう言った途端、すぱああああん! とまた景気の良い音をたてて、幼アクアが少女に紙筒で派手にはたかれる。

    『いってぇ!?』

     いいアッパースイングだ。そんな場違いな感想をアクアは抱く。

  • 155二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:13:29

    >>154

     片手で持った紙筒を、もう片方の手にぱた、ぱた、と当てて音を立てながら、幼かなは喋り続ける。

    『部外者って何よ!? それは激しく聞き捨てならないわね。これは今の私とアクアの問題なのよ!? 私は当事者なのよ!? アイアム当事者! おわかり? OK? バリバリの当事者! これ私の問題! そして今の私とアクアの問題! つまり私とアンタの問題なのよ! オーケー根暗ボーイ!?』

    『いちいち殴るな! 暴力反対だバーロー!』

     再度抗議する幼アクア。

    『あと根暗呼びはやめろ!』

    『やれやれ、アンタも色々細かいわね……』

     うんざりしたように少女が言う。

    『細かくねぇ! こっちの尊厳に関わるんだよ!』

     幼アクア、根暗呼びは地味にこたえていたらしい。

     暗い波動を出してたのは確かにお前だけどな……、っていうか俺だけど……、とアクアは思う。

    『とにかくまず殴るな!』

  • 156二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:26:38

    >>155

    『だったら殴られるようなこと言わなきゃ良いのよ。馬鹿ね。部外者だとかレディに失礼と思わないの?』

    『そんな暴力的なレディがいるかよ』

    『戦うレディと言ってほしいわ。アクアを理不尽に縛るアンタ達と戦うレディよ』

    『カッコつけてんじゃねーよ』

    『カッコ良さは大事な女優の資質よ?』

    『誰が女優だよ』

  • 157二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:30:58

    >>156

     幼アクアがそう言うと、突如その少女、幼かながショックを受けたような表情を浮かべる。

    『……私が……女優じゃないっていうの?』

    『!?』

     突然幼かなの雰囲気が変わったことに、幼アクアが戸惑いの表情を浮かべる。

  • 158二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:39:58

    >>157

    『そうなのね……』

     少女の目に涙。

    『……いや、そんなことは言ってないけどさ』

     ぐすぐすとやり始めた幼かなを、幼アクアは必死にフォローしようとする。

    『いや、お前は女優だけどさ、その上で、もうちょっと、ほら……』

  • 159二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:50:07

    >>158

     すると幼かなが一気に弾けたような笑顔になる。

    『そう? 認めてくれるのね! ありがとう!』

    『お、おう……?』

     10秒で泣ける天才子役……。

     有馬かなのかつての呼び名をアクアは思い出す。

     なんだかんだ幼アクアは手玉に取られている。

     完全にやられてんじゃんお前……。

     アクアは、いつもは憎たらしい幼い自分に、妙に頼りなさと残念さを感じる。

    『じゃあ邪魔しないってことで同意は取れたわね!』

     幼かなが嬉しそうに叫ぶ。

    『いや、ちょっ……』

     慌てる幼アクア。

    『ありがとう!』

     少女の満面の笑み。幼アクアが戸惑いの表情を浮かべる。

    『アクア、ありがとう!』

     少女が笑顔でもう一度繰り返す。

    『あ……その……えっと……いや……だからちょっと……』

     幼アクアが少女の笑顔に絆されるのを何とか耐える感じで、話を続けようとする。

  • 160二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:51:41

    (今日はここまで)
    読んで頂きありがとうございました

  • 161二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 08:20:03

    有無を言わせぬ勢い…流石だ…!

  • 162二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 12:36:40

    >>159

    笑顔見せられたらもう何も言い返せないね…

  • 163二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:48:52

    保守

  • 164二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 08:21:38

    あのダイスからここまでの話になるとは…

  • 165二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 12:11:56

    18時半スレ立てからの23時SS投下開始は凄すぎ
    でもこれで流れが決まったよね

  • 166二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 21:40:55

    俺が残業の憂さばらしに立てたスレでこんな名作が出来上がることになるとは…
    頭が上がりませんわ

  • 167二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 02:02:17

    >>159

     あんな風に笑顔で言われたらそれはまぁ、そうだよな。

     アクアは思う。


     これが、有馬なのだ。

     こんな風に、その明るさで。

     そう、ただ、その輝きで、俺を翻弄するのが、有馬かななのだ。

     だからこそ、俺は。

  • 168二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 02:08:15

    >>167

     すると、そこに別の声が響く。

    『落ち着くんだ、幼き……有馬かな……』

     アクアにはそれが誰かは良く分かる。

     雨宮吾郎。

     常に、アクアに、己の重ねてきた罪を問い。

     その罪故に、アクアの行動の資格を問い続ける存在。

    『君には本当に申し訳ないが……』

     雨宮吾郎は、静かな声で少女に呼びかける。

    『……なにかしら!?』

     幼かなは雨宮吾郎に応じる。

  • 169二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 03:01:17

    >>168

    『アクアは……僕は苦しむべきなんだ』

     沈んだ声で雨宮吾郎は言う。

    『アクアは、罰を受けなければならない。報いを受けなければならない』

     そこから、いくらか怒りを込めた声で続ける。

    『まともに恋とか青春とか許さねぇよ、そんなの……』

     その言葉を聞いた途端、少女は、雨宮吾郎を睨む。

    『許さない……ですって!?』

  • 170二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 03:06:05

    >>169

     そして。


    『じゃかああしいいいいいいいい!』


     アクアを苦しめてきた、アクア自身の精神と対峙していた幼き有馬かなは、そう大声で叫んだ。

  • 171二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 03:11:57

    >>164

    >>165

    >>166

    ありがとうございます…

    なんだかいつの間にか投稿を続けた形になって恐縮です

    投稿させて頂き感謝です


    というか数日で仕上げるつもりがホワイトデーになってしまった…

    またお読み頂けたら嬉しいです

  • 172二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 11:22:33

    太陽輝きモードのかなちゃんに真っ向から勝てると思ってるのがおこがましい

  • 173二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 12:56:22

    >>171

    素敵な投稿ありがとうございます!

    続きもぜひ読みたいです!

  • 174二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 23:13:39

    >>170

    これは力強い…

    実際ロリかなちゃん時代レベルの暴虐無道っぷりの方が

    アクアには良いかも知れないね

  • 175二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 23:28:22

    もうこれショートストーリーじゃなくて長編小説だね
    ここまで読み応えのある物語を作って頂いて感激です

  • 176二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 10:07:31

    保守

  • 177二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 18:21:43

    意地張ってないでかなちゃんに負けろ!!アクア!!

  • 178二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:11:56

    >>170

     その声の大きさに、幼アクアが顔をしかめて耳をふさぐ。

    『マジでうるせぇ!?』

     そんな呻きを上げる。

     精神世界の話とはいえ、ビリビリと空気が震えるように感じる。

     というか本気で声がでかいな、とアクアは思う。少し耳がじんじんする。いや、実際には聞こえてはいない筈なのだが。

  • 179二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:19:06

    >>178

     少女は、かつかつと勇ましく吾郎のところに向かう。

     そしてびしっ! と紙筒を突きつける。


    『アンタね!? 毎回根暗なこと言って! アクアを困らせてるのは!』

  • 180二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:26:59

    >>179

     困らせる、というどこか平和な言い方にアクアは少し笑ってしまう。

     困らせる。そうだな。確かに困らされているし、困っている。

     間違いない。


    『困らせる……? 僕は、ただ僕自身の罪を……』


    『何が罪よ! ただアクアの邪魔をして嫌がらせしてるだけじゃない!』

  • 181二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:50:29

    >>180

    『邪魔ではない。嫌がらせでもない。僕には……、こいつには人並みの恋愛のようなまともな行動が許されないというだけだ』

    『人並みの恋愛? 人並みの恋愛ってつまりあれかしら。推しのアイドルが妊娠してたら激しくダメージを受けるような、そういうやつ?』

    『うっ!?』

     唐突な一撃に吾郎が焦りの表情を浮かべる。


     アクアには、なにかグサッ、という効果音が聞こえたような気がした。ちなみにアクア自身にもそれなりにダメージが入っている。

  • 182二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:57:52

    >>181

    『ショック過ぎてゲボ吐きそうなんですけど!!』

     幼かなが吾郎の声色を真似てそれっぽく言う。

    『うお……』

     吾郎にさらにダメージ。ちなみにアクアにもダメージ。見ると幼アクアまでフリーズしていた。

     全体マップ兵器かよ……。


     アクアは内心でボヤく。

  • 183二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:05:07

    >>182

    『あれは……』

    『あれは……何かしら?』

     幼かなが、続きを促す。

    『あれはだな……』

    『だから、何かしら?』

     重ねて促す。逃げの隙を与えない。

    『あれは……、推しが予想外の状況だったから衝撃を受けただけだ』

     あ、とアクアは思う。こいつも幼かなに反応した。というか反論しようとしてる。これはもうアレじゃね? 有馬のレスバの強さはパないのだ。

  • 184二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:08:26

    >>183

    『予想外? そうよね、予想外よね』

     幼かながうんうんと頷く。

    『ガチ恋アイドルが妊娠だもんね。ショックよね。雨宮吾郎先生としての人並みの恋愛だもんね!?』

    『だ、だから推しと恋愛は違……』

    『……違うの?』

     突如、幼かなが静かな声になる。

  • 185二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:03:52

    >>184

    『本当に、違うのかしら?』

    『それは……』

    『勘違いしないで欲しいだけれども。私は貴方の感情を否定しても、馬鹿にしてもいないのよ?』

    『……』

    『人並みの恋愛って、良いと思わない……?』

  • 186二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:25:16

    >>185

    『それは……』

    『はっきりしないわね』

     幼かなはやれやれ、という風に言う。

     そして言葉を続ける。

    『でもそのアイって子が付き合ってって言って来たら付き合うんでしょ?』

    『ぐっ!?』

     その声色はかつての同僚看護師の声に寄せている。

     感心する程上手い。

     もっとも、感心の前に追加ダメージを吾郎も、幼アクアも、そしてアクア自身も食らっている訳だが。

     マップ兵器が猛威を振るう。

  • 187二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:50:21

    >>186

    『良いわよねアイと結婚。16歳アイと結婚。私は否定しないわよ!? 世間的にはロリコンドクターとか色々言われちゃうかもだけど』

    『う……』

     マップ兵器連発。そろそろアクアも本気で辛いレベルである。

    『でも素敵と思うわよ?』

     幼かなは、そう言って笑う。


     こいつは、これが卑怯なのだ。

     アクアは思う。


    『アンタの感情が結局どうだったかは聞かないわ。それは今ここで私が聞くべきことでもないと思うし。アンタの内心に仕舞っておいていいわ。でも、アンタの感情自体はその中身がどうあれ、とっても素敵。それで良いと思わない?』

     そして、少女は笑って続ける。

    『人並みの恋愛最高。そうよね?』

  • 188二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:57:59

    ここまでお読み頂き有難う御座いました

    またご感想レスも有難う御座います…


    次スレになってしまいそうですね…


    >>173

    >>175

    有難う御座います…!

  • 189二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:03:22

    >>188

    いつもありがとうございます。

    一応スレ主なんですが

    次スレ私で立てた方がいいですかね?

    その場合都合のいい時言っていただければ立てます。

    勿論、立てて頂いても良いです。


    もともと完全なネタスレだったのにこんなすごい作品書いてくれて恐縮です……

  • 190二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:16:47

    >>189

    投稿の場を用意頂いて有難う御座います

    勿論立てて頂けるのなら是非お願いしたいです…

    正直あと1スレ使うような量にはならないとは思っているのですが…


    ダイズスレが始まりでしたが、次スレはCP注意を付けた方が良さそうですね…?

    その辺り今のうちにご相談できたらと思います

    というか先にご相談すべきでした…


    なんだかスレを使ってしまうかたちになってしまい本当に恐縮です…

    本当に有難う御座います…

  • 191二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:21:14

    >>190

    ですね

    次スレ立てるならCP注意付けて

    タイトルもアクかなと分かる様に書きますね。

    スレ画もかなちゃんとアクアだけにするかな。

    スレタイ希望ありましたらお教えください。


    立てるの今からがいいですかね

    それとも明日の方が?

  • 192二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:21:41


    コメディじゃなくてシリアスに走るエクストリームぷり
    お返しが写真じゃなきゃな…

  • 193二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:43:09

    >>191

    有難う御座います

    立てるタイミングとかはそちらのご都合もあると思いますので

    お任せしたく思います

    立ちましたらそちらに引き続き投稿させて頂きたく思います…

    ここ最近の通り、毎日の投稿という訳でもないランダムな投稿間隔で本当に恐縮なのですが…


    >スレタイ希望ありましたらお教えください。

    有難う御座います


    希望というか、お示し頂いた通りスレタイでアクかなCPネタと分かれば、ですね…

    誤って踏む人を避けるといいますか

    【閲覧注意】【CP注意】アクアがバレンタインデーに有馬かなから


    とかでしょうか?

    この辺りタイトル修正、スレ画、タイミング含めてそちらのご判断、調整にお任せしたく思います

    お手数お掛けして大変恐縮です…


    >>192

    なんとなく投稿を始めた段階でロリかな登場までは実は考えてはいました…

    お返し写真はどうなるか…

  • 194二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:00:14

    >>193

    承知しました。

    明日の10時前後に立てて10まで保守だけしときます。

    色々ありがとうございます。


    >>192

    実は最初あの選択肢

    「全裸の」プロマイドにしようと考えてたんだ

    アクアは思いとどまった俺に感謝するべき

  • 195二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:07:16

    >>194

    有難う御座います

    大変恐縮です

    引き続きどうぞよろしくお願い致します…


    全裸だとまた逃げ道が無かった…

  • 196二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 09:19:49

    保守

  • 197二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 09:59:02

    新スレ立てました。

    よろしくお願いします。


    https://bbs.animanch.com/board/3103890

  • 198二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 16:39:46

    立て乙です

オススメ

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