俺は遊戯王新アニメとかをよく空想する者2

  • 1二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 20:21:59

    強大な属性の力を宿した鉱石のエネルギー革命によってかつてない文明発達を成し遂げた巨大都市。

    過剰な発展により生じてしまった差別社会の蔓延る都市の闇夜にて、新たなる幻想のモンスター達を操る怪盗とそれを追う騎士がカードと言う名の刃を交える…!!!!


    という感じの遊戯王新アニメ空想です。


    主人公は未知の種族である幻想魔族を操り母の命を奪った大事件に関わるとあるカードとそのカードの謎を追い求める怪盗少女。

    ライバル&もう1人の主人公はCHキング・アーサーをエースとするレアカードハンター捕縛部隊に所属して街の法を守る青年。


    一週間ほど規制くらって動けませんでしたがこちらの続きとなっております↓


    俺は遊戯王新アニメとかをよく空想する者|あにまん掲示板最近(?)は幻想魔族とか新しい種族もいるし幻想魔族使いの怪盗少女が主人公で、カードの持つ属性エネルギー的なもので高度に発展した都市でとある目的から1枚のレアカードを探して活躍する物語なんかをよく空想し…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 20:22:42

    登場人物
    ・幻想ちゃん(仮名)
    本作主人公。
    10年前に発生したとある大規模事件に関わっていると思われるレアカードを見つける為に発展した街の中で怪盗として活動している貴族階級の少女。
    エースカードの幻惑の魔術師を始めとした未知の種族『幻想魔族』を操るトリッキーな戦術を得意としている。
    ボーイッシュな性格で男子よりも女子に人気の王子様タイプ。但し1番仲が良いのは戦士君。
    貴族には珍しく階級で人を差別する事をせず、特に最下級のストレージ出身の戦士君とも仲が良く、怪盗として活動中もやたらと非常事態に巻き込まれる戦士君の手助けをしてくれる。
    特技は手品、好きなものは下町で人気のジャンクフード。

    ・戦士君
    幻想ちゃんのライバルにしてもう1人の主人公。
    街の治安を乱すレアカードハンターと戦う部隊に所属する青年。
    エースカードのCHキング・アーサーを始めとした頑強な戦士族による力押しの決闘を得意としている。
    正義感が強く法を踏み躙る者を許さない厳格な性格をしており、怪盗の事も不用意に法を乱しているという理由から敵視している。
    最下級のストレージ出身でありながら特務部隊にいる事で周囲から嫉妬や疑念の目で見られる事も多いが、階級を気にせず親しくしてくれる幻想ちゃんや傷付いた時にそっと支えてくれる優しい姉の存在のおかげで正義の心を失わないでいられている。
    特技は剣術、好きなものは姉が作ってくれたふかし芋。

  • 3二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 20:33:31

    これまでのあらすじ(大雑把)
    貴重なデッキを盗み逃走するレアカードハンターを追跡する戦士君はその道中で謎の怪盗(幻想ちゃん)と出会い共闘して2人のレアカードハンターを倒すが、今度は謎の怪盗がデッキを盗んでそのまま逃げてしまう。
    デッキを奪われた責任を全て負わされそうになる戦士君だったが彼を引き入れた六大貴族の老紳士の擁護によって無罪となり、更には対怪盗特殊部隊のリーダーに抜擢され、打倒怪盗の気持ちを新たにする。
    一方盗んだデッキから『とあるカード』を探すも見つけられなかった幻想ちゃん。
    幻想ちゃんは過去に母の命を奪ったストレージ(最下層階級市民)の暴動の原因と思われる黒い光の竜のカードを探す為に、母の残した全く未知の『幻想魔族』のモンスター達と共に怪盗として暗躍するするのであった。
    そんな中、かつて幻想ちゃんの母がよく幻想ちゃんに読み聞かせた絵本と黒い光の竜のカードを持つ黒いローブの人物は、『魔女』を探さねばと呟く…

  • 4二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 20:55:32

    登場人物2(現状登場者簡略版)
    ・爺や
    幻想ちゃんの屋敷に支える執事長。
    家事、メイド達の指揮、決闘までこなす万能おじちちゃん。
    自由奔放な幻想ちゃんにはいつも振り回されておりよく幻想ちゃんに拳骨を叩き込んでいる。
    幻想ちゃんが怪盗とは知らない。
    使用デッキは未定(ラビュリンスがゲートガーディアン使いにする予定)

    メイド長
    幻想ちゃんの屋敷に支えるメイド長。
    仕事はしっかりこなすが結構おおらかで、幻想ちゃんの自由っぷりに対しても寛容。
    幻想ちゃんを怪盗とは知らないがちょっと怪しいかも?と思ったりしてる。
    使用デッキはドラゴンメイド。

    ・姉(仮名)
    戦士君の姉。
    戦士君同様苛烈な生活を強いられるストレージの出身だが貧しさに屈する事ない芯の強さと戦いのたびに傷付く戦士君に寄り添う優しさを兼ね備えている。ただし結構ポンコツでよく目をぐるぐる回しながらふらふらしたり転んだりしてる。

    ・BK君
    戦士君の同期のBK使い。
    拳で語り合うのがデフォルトな脳筋思考をしており、過去に拳と剣で語り合った戦士君の事を『兄弟』と呼ぶ。
    平民階級出身だがボクシングで名を挙げており様々な階級から人気。

    ・R君
    戦士君の同期のレスキューエース使い。
    冷静沈着な眼鏡の青年で最初は最下級の戦士君を見下していたが同期として共に過ごす内に彼の芯の強さに感化され性格が軟化した。
    貴族階級には珍しく機械技術や救助活動などへの理解が深い。

  • 5二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 20:59:54

    登場人物3
    ・金髪碧眼の少女
    都市部で迷子になっていたストレージ出身の少女。
    迷子になるも出身の関係で彼女を見つけて場所を探していた戦士君の姉同様に無視されていたところを幻想ちゃんに助けられる。
    しかし幻想ちゃん達と別れた後に彼女がじゃれる相手は幻想ちゃんの探す黒いローブの人物だった…

  • 6二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 21:27:48

    余談(キャラの容姿)
    ・幻想ちゃん
    髪型は銀のベリーショートで、瞳の色は透き通るような空色。
    体型はスレンダーで色白。
    怪盗として活動する時も『美青年』と誤解される程の麗人だが、戦士君が男性だと判断した理由が『髪が短くて胸も無いから』という酷い判断材料で判別された事に静かにブチギレてたりしてる。

    ・戦士君
    髪型は黒の短髪で、瞳の色は燃えるような緋色。
    年相応に見えて結構がっちりしており、肌は日焼けでやや浅黒い。
    肌色と特殊部隊の白い制服があまり合ってないような気がするのを何気に気にしていたが姉に似合ってると言われてからは全く気にしなくなった。

    ・姉
    髪は淡い紫色をしたふわふわの長髪で、瞳の色は深い海のような紺色。
    女性としては標準より少し背が高いぐらいだが戦士君の隣にしょっちゅういる為小柄に見られがち。
    見た目のモチーフは写真の子。

  • 7二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 21:49:11

    こうしてみるとキングアーサーの貧弱さが目立つな

  • 8二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 21:54:54

    エースモンスター

    ・幻惑の魔術師
    幻想ちゃんのエースモンスター。
    戦闘耐性、コントロール奪取、効果破壊を使いこなし臨機応変かつトリッキーに立ち回り相手を翻弄する事を得意としている。
    幻想ちゃんの母が遺した幻想魔族のカードの中でも特に強い力を秘めており、魔術によって落下してきた建造物を風船のように柔らかくしてしまうなどの異次元じみた力を操る。

    ・CHキング・アーサー
    戦士君のエースモンスター。
    戦闘耐性、火力強化、バーンダメージという完全に戦闘特化の能力で粘り強く相手と打ち合う力強い戦法を得意としている。
    『オールドメタル』という特別な鉱石を含むカードであり、軍事用のカードをも凌駕する凄まじいパワーに加え、精霊としての意思も宿している。
    戦士君が幼い頃にストレージの廃棄場から拾った一枚であり、戦士君に強い忠誠を誓っている。

  • 9二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 22:00:53

    >>7

    単独だとやれる事に限界があるのでAI打ちやフェニックスギアブレードを組み合わせてコンボに使ったりするのが序盤のトドメの刺し方ですかね…

    後戦闘耐性がムーンバリアみたいに使えて何気にアニメ的には結構便利だったりします

  • 10二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 22:02:45

    大まかな話の流れ(5話)
    学校で戦士君と談笑していた幻想ちゃん。新しいパックの発売日今日だね、などと話してる彼女の元に一通のメールが届く。
    メールには怪盗の仮面をつけようとしてる幻想ちゃんの写真と廃工場への地図が添付されており、『あなたの正体を知っている、話がしたい』と短く一文が添えられていた。
    いつの間に正体がバレた?と青ざめる幻想ちゃんを見て戦士君は何事かと首を傾げるが、戦士君の方にも彼の指揮官である老紳士から任務の通達が来た為戦士君はすぐに現場へ向かう事になり、それと同時に幻想ちゃんも廃工場へと向かう。
    都市部の端にある小さな廃工場には電線が張り巡らされ、何かの機械も稼働している。
    そしてその廃工場の奥にある制御室にいたのは、丸眼鏡をかけた細身の青年だった。
    いざとなれば荒事をも覚悟していた幻想ちゃんだったが、青年は彼女を見た途端泣きそうな顔をしながらどうか助けて欲しい、父からデッキを盗んで欲しい、と懇願して来た。
    一方任務の為に都市部中央にある巨大工場に向かった戦士君。彼はBK君、R君と共に大手企業社長の前に通され、護衛の任務の詳細を説明される。それは、社長の命を守る事、そして、それ以上に彼の持つデッキを守る事であった…

  • 11二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 22:19:43

    大まかな話の流れ(5話②)
    泣きそうな眼鏡の青年を宥めてどうにか事の顛末を聞き出した幻想ちゃん。
    聞くと青年は最近急激に成長した大手企業社長の息子だという。
    元々はこの廃工場で端末機器の部品を作ったりするような小さな企業だったのだが、ある日を境におおらかな社長の性格が豹変、何かに取り憑かれたかのように企業発展に打ち込み、僅かな期間で都市部中央に食い込む程の成長を成し遂げたという。
    これだけ聞くとただの企業発展だが、そのある日に社長が妙な人物からとあるデッキを渡され、その途端性格が豹変したのを青年は見ていた。
    カードのせいで人がおかしくなったなどと誰にも相談出来ず困り果てていた所で世間を騒がす怪盗の噂を聞いた青年は急いで街中の監視カメラをハッキングし、遠隔操作で絶妙な死角に映る幻想ちゃんを見つけて正体を特定、父からカードを盗んで貰おうと画策したのだ。
    頼まなくても正体をネタに脅せば良かったのでは?と幻想ちゃんが聞くと、モノを頼むのにそれは悪いかなって…と答える眼鏡の青年。
    悪い人ではなさそうだし、人を狂わすカードという情報も大きい。幻想ちゃんは彼の依頼を喜んで受けるのであった…

  • 12二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 07:36:38

    保守&メガネくんのデッキは思案中です

  • 13二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 07:41:59

    レスキューエースってもっと熱くて正義漢ってイメージだったから意外だな
    R君がなんでそれを選んだのかとか話の中で出て欲しい

  • 14二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 16:43:53

    >>13

    いつになるかはまだまだ未定(行き当たりばったり)ですが、戦士君、BK君、R君が部隊候補生だった時代のお話で馴れ初めとかそれぞれのデッキを使う理由なんかを書く予定です…!!

  • 15二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 21:09:13

    大まかな話の流れ(5話➂)
    幻想ちゃんがメガネ君(仮名)の依頼を引き受けたその頃、戦士君達部隊員は警備の為に都市部中央にある社長の屋敷へ通され、依頼主の社長秘書の中年男性と社長本人の前に通されていた。
    ところが社長は秘書に対して激昂。最下層のストレージ出身の賊が部隊長の部隊など信用出来るか!!との事であった。
    喧嘩っ早いBK君が思わず怒りに顔を歪めて一歩前に踏み込もうとするのと冷静なR君ですら嫌悪の目で社長を睨んだのを見た戦士君は慌てて2人を引き留め、社長に対しても当たり障りのない説得でどうにか怒りを鎮めて貰う。
    しかしそれでも社長の戦士君に対する態度は横柄であり、依頼していた秘書ですらくれぐれも屋敷の備品に、特に最近社長が異国の遺跡から手に入れたという数多くの黄金像には決して手を出さぬようにと念を押し、ストレージ出身の戦士君が盗みでも働かないかと疑って来る始末。
    あまりにも一方的な言い草にBK君とR君は憤慨する中戦士君自身は慣れてるからとのほほんと笑いながら警備の為に地図を広げていると、一般隊員の1人が何やら慌てた様子で3人を呼び出す。
    何事かと屋敷の中庭に出ると、中庭にはまるで魔法をかけられたかのようにはためく紙で折られた無数の鳥が飛び交っている。
    一同が唖然としてると鳥のうち1匹が戦士君の肩にとまり、一枚の手紙へと開かれる。手紙の内容はこうだ。
    『明日の夜、貴方のデッキを頂戴致します』
    単純明快な一言。それはまさに、あの怪盗からの予告状であった。

  • 16二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:25:46

    メガネはマシンナーズ使ってそう

  • 17二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:31:51

    >>16

    マシンナーズもいいですね

    (今は諸事情で大企業社長ですが)ハッキングが得意な下町工場長の息子なのでメカ系か電子系で迷ってるところです

  • 18二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 22:42:27

    電子系はヒロイックだったりするのが多いからな
    どうなんだろ

  • 19二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 23:16:45

    大まかな話の流れ(5話④)
    予告状が送られたその次の日の夜。
    屋敷の周りには噂の怪盗を一目見ようと市民にストレージ出身者、中には一部の貴族達までもが大勢集まっており、部隊の一般隊員達は押し寄せる野次馬達を抑えるので精一杯の有様であった。
    R君が調べると、どうやら怪盗の予告状は屋敷だけではなく街の至る所にばら撒かれたらしく、それが原因でこの大騒ぎになったらしい。
    どことなく険しい目で群がる人々を見ていた戦士君だったが、彼はふと群衆の一角に、子供達に手を取られおろおろしながら引っ張られている自身の姉の姿を発見し、慌てて建物を飛び出して彼女に駆け寄り、なんでこんな所に?と聞く。
    聞くと、下町の教会で託児の仕事をしている戦士君の姉は今話題の怪盗にすっかり夢中な子供達のお目付役…ほぼ半分子供達に引っ張り出されたようなものだが、とにかく子供達のお出かけに付き添う形でここまで来たとの事であった。
    これ程の大騒ぎの場所に向かう事になるとは思っておらずおろおろしてる姉を見た戦士君は子供達をやんわりと諭そうとするが、その会話に気付いた群衆の中のチンピラ達が戦士君へ突っかかってくる。
    以前のレアカードハンター検挙で同胞達を捕まえられたチンピラ達は戦士君の事をストレージの裏切り者だと罵るが、それを聞いた姉が割って入り、戦士君はこの街の為に一生懸命なのと訴える。
    鬱陶しがったチンピラが姉に手を出そうとした瞬間に、そしてそれを見た戦士君の瞳から光が消えた瞬間に、突然花火が打ち上がる。
    人々が突然の花火に呆気に取られていると、いつの間にか屋敷の屋根に現れた怪盗と、その隣に佇む幻惑の魔術師が花火の光に照らされ、その姿を現す…

  • 20二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 23:18:57

    >>18

    ハッカー系故に最初はサイバースなんかも考えましたが流石にちょっと主人公過ぎるカテゴリーで断念したりもしました。

    個人的にはメカメカしてる系がもっとあからさまに電気生命体みたいなのが似合うかな?とか考えてます

  • 21二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 07:27:33

    大まかな話の流れ(5話➄)
    噂の怪盗…もとい幻想ちゃんが屋敷へ現れる1日前、幻想ちゃんはメガネ君の依頼を受けるにあたって1つ条件を出していた。
    それは、今回社長のデッキを盗むにあたってその予告を街中に周知する、というものであった。
    社長の持つデッキが人を変えてしまうような力を秘めているという事は、幻想ちゃんの探す黒い光の竜のカードと何か関わりがあるかもしれないと考えた幻想ちゃんは、そのデッキが盗まれたとなればデッキを渡した者がこちらに接触して来るかもしれないと考え、あえて街中に予告の噂が出回るようにしたのだ。
    事情を聞いたメガネ君の協力もあってネットの力で噂は街中に広まり、その結果物凄い数の人々が屋敷に押し寄せ今に至る。
    流石に集まり過ぎたかな?などと幻想ちゃんが苦笑してると、屋敷の外に降りていた筈の戦士君が凄まじい速さで飛びかかり、実体化したフェニックスギアブレードで幻想ちゃん…顔を隠した怪盗へ斬りかかる。
    すんでのところで怪盗もワンダーワンドを実体化させて剣撃をいなし、熾烈に切り結ぶ2人を見て群衆は大いに盛り上がる。
    怪盗は切り結びながらも群衆を見渡し、今のところは群衆の中に怪しい動きをしている者はいないと判断、幻惑の魔術師の力で自分の残像を大量に作り出して戦士君達を撹乱、自身はその混乱に乗じて屋敷の中へと忍び込む。
    同じ頃、屋敷の地下にある巨大な祭壇の前に佇む社長は、もっと富を、もっと黄金を、もっと命を、とぶつぶつ呟きながら、禍々しい光を放つデッキを手に取る。
    それと同時に、屋敷中に展示される無数の黄金像達の瞳も怪しく輝き出した…

  • 22二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 08:26:01

    設定(実体化装備魔法)

    ・ワンダーワンド
    幻想ちゃんが白兵戦の時に実体化させる装備魔法。
    ワンダーワンド自身は魔法使い用のカード故に幻想魔族デッキには入っていないが、怪盗としてではない幻想ちゃん自身のデッキの方に入っている為愛用している(幻想魔族の杖とか出たらそっちをメインにする予定なので今はまだ仮装備みたいなところあります)。
    物理的な白兵戦に加えカードの持つ鉱石の力を付与する事で炎や花吹雪などの手品じみた幻想を実体化させるまさに魔法の杖のように扱う事が出来る。

    ・フェニックスギアブレード
    戦士君が白兵戦の時に実体化させる装備魔法。
    キングアーサーやエクスカリバーが装備する時は彼らの巨体に合わせて巨大な剣となるが戦士君が装備する時には片手剣程の程良いサイズで実体化される。
    刀身に超高温の炎を纏っており、斬りつける瞬間に刀身に高熱を纏わせる事で対象を焼き切る仕組みとなっており、戦士君の剛腕で振り抜かれる事で鋼鉄の扉をバターのように切り裂く事が出来る。

  • 23二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 13:55:22

    大まかな話の流れ(5話⑥)
    戦士君の追撃を振り払って屋敷内に侵入した怪盗。
    しかし屋敷に侵入するや否や突然屋敷の至る所に飾ってあった黄金像達が動き出し怪盗に襲いかかって来る。
    幻惑の魔術師の操る魔術やステッキ捌きでなんとか凌ぐものの次第に追い込まれる怪盗。
    しかし突然屋敷の中の防壁が閉じて黄金像の追跡が遮られ、ノートパソコン片手に現れたメガネ君のサポートでどうにか怪盗は難を逃れる。
    怪盗の予告状を見た後更に様子がおかしくなってしまった父を見たメガネ君は不安になってすぐに怪盗をサポート出来るように屋敷の中の警備システムを乗っ取り誘導も出来るように張っていたのだ。
    お父さんが大切なんだね、と笑う怪盗は少し羨ましそうに笑う。生まれた頃には父がいなかった幻想ちゃんにとってメガネ君の父を思う気持ちは眩しく写ったのだ。
    メガネ君の誘導で進む2人は屋敷の地下に広がる祭壇の間へと到着する。
    不気味な黄金のオブジェで彩られた祭壇の間の中央にはデュエルディスクを携えた社長の姿があり、彼は怪盗を見るや否やデッキをディスクにセットする。
    そのデッキを見た怪盗は気付く。社長の持つデッキから、10年前に見たのと同じ、狂ってしまったストレージの人々の身体から伸びた光の糸が伸び、社長にそれが繋がっている事に。
    探し求める真実の答えは近い、そう確信した幻想ちゃんは覚悟を改めてデュエルディスクを構える…

  • 24二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 16:43:18

    大まかな話の流れ(6話)
    屋敷の地下に隠された祭壇で始まる怪盗と社長の決闘。
    息子であるメガネ君が必死で社長に謎の人物から受け取ったデッキを手放すように説得をするも、お前まで私から浅ましい賊やストレージのゴミのようにこのデッキを狙うのかと暴言を吐かれてしまい、最早説得は不可能な状態までに社長の精神はデッキの魔力によって歪められており、早急にデッキを取り上げないともっと手がつけられない事になると判断した幻想ちゃん(怪盗)はこれ以上の説得は意味がない為早急に決闘で社長を無力化する意思を固めて決闘に赴く。
    まず先行1ターン目に社長が取った行動は手札5枚全てを伏せるという完全に妨害特化型のデッキの構えであり、これは連続展開を主軸に構えたが故に汎用除去のカードが限られている幻想ちゃんのデッキにとっては非常に動きづらいものであった。
    しかし手札に除去のカードは無くとも動かない事には勝負にならないと覚悟を決めた幻想ちゃんはキマイラ基軸の展開で攻めようとする。
    ところが社長は展開の起点となるモンスター効果発動に対してスキルドレインを発動し展開を封殺し、更にはデッキのエースモンスターである黄金卿エルドリッチを特殊召喚して守りを固める。
    エルドリッチが特殊召喚された瞬間、幻想ちゃんの脳裏に10年前の大事件の記憶がより強くフラッシュパックし、精霊として幻想ちゃんの背後にいた幻惑の魔術師もその気配を感じ取り、やはりこのデッキからはあの時の事件に関わった黒い光の竜と同じものを感じる!!と幻想ちゃんに伝える。
    禍々しい黄金の輝きを携えた黄金卿が、幻想ちゃん達を見下すかのように立ち塞がる…

  • 25二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 18:26:53

    大まかな話の流れ(6話②)
    幻想ちゃんの前に黄金卿が現れたのと同じ頃、戦士君率いる部隊はようやく幻想ちゃんの残していった幻影を全て斬り伏せ、屋敷の中を探しに入ろうとするものの、いよいよ屋敷の周りの群衆の興奮がピークに達し、それらを抑える為に一般隊員はいっぱいいっぱいになっていた。
    戦士君がBK君とR君と共にどうにか隊を分けて怪盗の追撃をしなければと相談していると、突然屋敷の中から大量の黄金像が溢れ出すように現れる。
    幻想ちゃんを取り逃し徘徊していた黄金像達は、外にいる人々を見るや否や、部隊の隊員からギャラリーまで無差別に襲い出す。
    戦士君達は慌てて黄金像の群れに対して応戦、群衆は突然の襲撃者にパニックになりながら脇目も降らず逃げ出そうとする。
    しかし群衆の多くは屋敷の周りに密集していたせいで上手く逃げられず、小さな子供などは人々の群れにもみくちゃにされて逃げるどころではない。
    逃げられない子供達を優先して守るように指示を出す戦士君は、子供達の中でも特に逃げ遅れた子供達を見つけて急いで保護しようとするが、逃げ惑う人々が進路を塞いで上手く進めない。
    黄金像の一体が子供達に剣を振り下ろした瞬間、戦士君の姉が子供を庇う。
    幸い庇いながら前に倒れ込んだおかげで背中の傷は浅いものだったが、それを見た戦士君は屋敷の周りの何もかもが軋む程の絶叫を放ち、人々が、黄金像すらもが怯んだ瞬間に姉を斬った黄金像へ飛びかかりフェニックスギアブレードで細切れにする。
    更に戦士君は彼同様の凄まじい怒気を放つキングアーサーを召喚し、ゆっくりと他の黄金像の群れへと歩みを進める…

  • 26二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 19:09:54

    余談(カード設定+α)
    ・黄金卿エルドリッチ
    メガネ君の父である町工場の社長が黒いフードの人物から渡されたデッキのエースモンスター。
    持ち主の欲望や悪意を増幅させる力を秘めているらしく、温和で階級差別をしない父ですらこのカードを持たされると会社の繁栄の為に死に物狂いになり、ストレージ出身者を自身の財を狙う輩だと疑心暗鬼になってしまう程の豹変ぶりを見せてしまう。
    尚増幅するのは欲望や悪意のみの為本人の能力上限が上がる訳では無く、欲望を満たせるように無理矢理能力を引き上げるような無茶もさせるため、持ち主の肉体、精神への負荷も非常に大きい。
    また、幻惑の魔術師やCHキング・アーサーのように精霊の力が宿っているが、前者2人とは異なり欲望に取り憑かれた愚か者を使い潰して破滅させる事を好む邪悪な存在である。

    ・黄金像
    黄金卿の呪いに取り憑かれた社長がとある遺跡から取り寄せた無数の黄金像。
    エルドリッチを作るに当たって使われたのと同じ属性の鉱石が含まれており、エルドリッチの意思に呼応して意のままに操ることが出来る。
    怪盗見たさに野次馬になる浅い欲望を持った人々を襲って自らの糧にしようとしていたが、戦士君の姉を傷付けるという盛大な地雷を踏み抜いたせいでこの後怒りの力に満ち溢れた戦士君とCHキング・アーサーを相手取る羽目になる。

  • 27二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 21:58:46

    大まかな話の流れ(6話➂)
    その頃屋敷の地下では引き続き幻想ちゃんと社長の決闘が続いていた。
    社長の展開するトラップコンボによって起点モンスターをも破壊されそうになるが幻想ちゃんはこれを速攻融合コンボで回避しつつ幻想魔獣キマイラを特殊召喚。効果こそ封じられたもののエルドリッチの守備力を上回る打点でエルドリッチを打ち倒す。
    しかし次のターンで社長はエルドリッチを自身の効果で蘇生し更には新たに罠を構えて迎撃の姿勢を整え、短期決戦を狙う幻想ちゃんを焦らせる。
    温和な父が恐ろしい形相で戦う事に耐えかねたメガネ君は決闘の最中も必死で社長へ呼びかける。
    すると社長は苦しげにしながらもメガネ君の方を見るが、突然召喚されたエルドリッチが発した声を聞くと目を見開いて決闘に向き直る。
    実は社長の持つエルドリッチには幻惑の魔術師と同じように精霊の意思があり、社長はこの精霊の力によって欲望や悪意が増幅されている方がエルドリッチ自身の口から語られる。
    黄金の力に魅せられて人間達の醜い欲望を見てきたエルドリッチは人間に愛想を尽かし、社長を傀儡として遺跡の黄金像を運び出し、黄金像によって街を破滅させようとしていたのだ。
    メガネ君は必死で呼びかけを続けるが、エルドリッチは欲に落ちた者に対して無駄だとせせら笑う。
    しかし幻想ちゃんは社長が豪華なスーツに反してボロいネクタイをつけている事に気付く。それはメガネ君が幼い頃に社長にプレゼントしたものだった。
    社長は欲に落ちてない、お前の呪いなんて大した事ないと煽り倒す幻想ちゃんに対してエルドリッチは怒りながら牙を剥く…

  • 28二次元好きの匿名さん24/03/05(火) 23:13:24

    余談設定

    ・幻想ちゃんの父親
    幻想ちゃんが物心ついた頃には既に屋敷にはいなかった幻想ちゃんの父親。
    爺ややメイド長に加え、母も彼の事についてはあまり多く語らなかった。
    幼い頃に幻想ちゃんがたまたま父の写真を見つけ、どうして屋敷にはお父さんが住んでないの?と母に聞いた時には、それでもお父さんは幻想ちゃんの事を大切に思って見守ってくれてるよ、と答えられた事があり、幼いながらに夫婦仲はそんなに悪くなかったのかな、と幻想ちゃんは思っている。

  • 29二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 07:36:16

    保守

  • 30二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 17:15:33

    保守and敵として出すデッキ思案中(今のところが後3話分ぐらいストックあります)

  • 31二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 17:37:14

    インフェルノイドとかはラスボス貼れそう
    エルドリッチの本来の使い手がスキドレ天獄の王も合わせて使うとかやってもカッコいいかもしれない

  • 32二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 19:27:55

    >>31

    インフェルノイドもまた強力な炎属性モンスターかつ悪魔族故に凶悪な雰囲気がしてていいですね

    エルドリッチデッキも今回使い手の社長さんが性格的に相性が悪い上に洗脳で無理矢理使わされてるので、エルドリッチを十二分に扱える使い手とかがいるとしたら確かに面白そうです…!!

  • 33二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 20:20:57

    大まかな話の流れ(6話④)
    メガネ君の訴えと幻想ちゃんの指摘による挑発により社長…もとい社長に取り憑いたエルドリッチの攻撃は次第に荒くなる。
    トラップコンボで幻想魔獣キマイラを破壊されながらも幻想ちゃんは展開用トラップや手札誘発のカードの効果を駆使して攻撃を凌ぎつつ戦線を整え、返しのターンで引き当てた除去札でスキルドレインを破壊、そして古のルールによって幻惑の魔術師をリリース無しでアドバンス召喚する。
    幻惑の魔術師を召喚してから幻想ちゃんは一気に攻勢へと転じ、幻惑の魔術師の効果でエルドリッチを奪い、かつカード破壊効果によって社長の場のトラップコンボをも打ち崩して一気に形成逆転。
    しかし次のターンで社長は引き当てた除去カードでエルドリッチを破壊し、エルドリッチ自身の効果でエルドリッチを蘇生。更には場のトラップモンスターとエルドリッチを融合させる事で真のエースカード黄金狂エルドリッチを融合召喚する。
    エルドリッチの意思をより凶暴化させた黄金狂の効果によって幻惑の魔術師のコントロールを奪われ、更には戦闘でも効果でも破壊されないエルドリッチの一撃で幻想ちゃんは大ダメージを負う。
    しかし大型エースモンスターの召喚によってトラップコンボに大きな隙が出来た事を見逃さなかった幻想ちゃんは引き当てたカードで幻惑の魔術師を奪い返しつつ仕掛けた罠でエルドリッチの効果をも無効化、最後には幻惑の魔術師の破壊効果で黄金狂エルドリッチを粉砕し、幻惑の魔術師のダイレクトアタックで決着をつけるのであった…

  • 34二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:03:12

    大まかな話の流れ(6話➄)

    幻想ちゃんはエルドリッチとのデュエルに勝利し、社長は意識朦朧になりながらもエルドリッチによる支配から解放され、正気を取り戻す。
    エルドリッチに意識を支配されている間も社長はメガネ君の呼び掛けを聞いており、お前のおかげで戻ってこれたと、半泣きになるメガネ君と2人を見てはにかむ幻想ちゃんへと感謝の言葉を伝える。
    しかし戦いが終わり幻想ちゃんが気を抜いた瞬間、エルドリッチは最後の力を振り絞り黄金狂の姿で自身を実体化、油断していた3人を道連れにしようと襲いかかる。
    幻想ちゃんは完全に不意を突かれるが、幻惑の魔術師が咄嗟に真正面から魔法陣の盾を展開してどうにか不意打ちを受け止めるが、死に物狂いの黄金狂の怪力に次第に押され、魔法陣の盾がひび割れそうになる。
    後少しで盾が割れてしまう、幻想ちゃんがそう思った次の瞬間、突然黄金狂の背後から凄まじい速度で飛んできた大剣が彼の腹部を差し貫く。
    幻想ちゃん達が驚き、腹部を大剣で貫かれた黄金狂がよろめきながら振り向くと、そこには大剣を投げた姿勢のCHキング・アーサーと、無言でフェニックスギアブレードを携え歩み寄る戦士君の姿があった。
    黄金狂は怒り狂って戦士君達に襲いかかろうとするが、キングアーサーは黄金狂が振り返るよりも早く黄金狂に突き刺さった大剣を引き抜いてそのまま黄金狂を滅多斬りにして戦士君の元へ跪かせる。
    それでも対抗しようとする黄金狂だったが、彼は自身を見下す戦士君の目が合い、彼の目に宿る尋常ではない怒りの炎に生まれて始めての恐怖を覚え、最後には脳天を燃える刃に突き刺され消滅した。
    黄金狂の惨たらしい最後を見ながら、幻想ちゃんは気付く。
    戦士君にトドメを刺された瞬間、エルドリッチのカードから漂っていた件の凶悪な気配が消えてしまっている。
    単純なビジョンの消滅とはまるで意味が違う、カードそのものが持つ精霊の力が、抹殺されていた…

  • 35二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:22:11

    大まかな話の流れ(6話⑥)

    キングアーサーと共にエルドリッチを消滅させた戦士君に幻想ちゃん達が唖然としていると、戦士君は満身創痍の社長の胸ぐらを掴んでから壁に叩きつけ、中庭の黄金像の暴走はお前の仕業かと問い詰める。
    メガネ君が父は洗脳されていたんだと必死で擁護しても戦士君は聞く耳を持たず社長に面する壁に亀裂が入る程の怪力で押し付ける。
    見かねた幻想ちゃんがメガネ君の言葉は本当だよ、カードの持つ魔力がそうさせたんだと戦士君を諭すように語りかける。
    それを聞いた戦士君はゆらりと幻想ちゃんの方を向いて社長を投げ捨て、お前は彼の持つカードに危険な力があると分かっていながら予告状を街にばら撒いたのか?と問う。
    今までに見せた事のない戦士君の表情に一瞬怯みながらも幻想ちゃんはそれを肯定、自分はある人物を探していてそれを炙り出す為にはこの手段が1番効率的だったと答える。
    それを聞いた戦士君は激昂しながらデュエルディスクを構え、やはりお前は法を外れた外道だと怒鳴る。
    お前が予告状をばら撒かなければ黄金像の暴走で人々が巻き込まれる事は無かった、お前が被害を拡大させた、お前をこれ以上野放しには出来ないと叫ぶ戦士君の言葉が、自分でも信じられない程胸に鋭く刺さりながらも最早戦いは避けられないと覚悟を決めた幻想ちゃんは、再びデュエルディスクを構えるのであった…

  • 36二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:35:28

    余談(6話②→黄金狂抹殺までの間の戦士君の行動)

    1.キングアーサーと共に黄金像相手に大立ち回り。
    逃げ惑う群衆どころか部下の一般隊員達ですら怯える程の暴れっぷりで黄金像を片っ端から粉々にしていき、一体残らず殲滅する。

    2.一頻り暴れた後、救急医療の心得のあるR君に姉の介護を、統率力のあるBK君に部下の指揮と群衆の避難誘導を頼み自身は単独で屋敷に乗り込む。

    3.屋敷内に蔓延る黄金像をアーサーと共に殲滅、逃げる黄金像を行き止まりとなったシャッターごとフェニックスギアブレードで焼き切った際に地下への通路を発見。

    4.地下に降りると暴走する黄金狂を発見。精霊の力を持つアーサーが黄金狂の持つ力が地上の黄金像と同じであると気付き、それを聞いた戦士君は数秒足らずで黄金狂の抹殺をアーサーに指示。アーサーもそれを即座に了承して大剣をぶん投げ、先の場面に至る。

  • 37二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 07:39:44

    保守&次回ようやく幻想ちゃんVS戦士君が書けそうです

  • 38二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 15:25:54

    保守andメガネ君のデッキはマシンナーズ&ガジェット複合機械族とかにしようかなと最近考えてます、機械系デッキほぼ触れたことないので二つを合わせられるのかは分からないけれど

  • 39二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 16:39:37

    >>35

    社長を投げ捨てるってところは戦士君にしてはちょっと暴力的すぎるしこの子もガッツリデッカい地雷持ってたりするんかな

  • 40二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 19:21:34

    >>39

    察しの通り戦士君、中々のクソデカ地雷を抱えております。

    なんなら地雷を踏み抜くと一人称が僕から俺に変化するレベルで、7話に執筆予定のデュエルで取る戦術にも大きく影響し、技量では一歩劣りながらも予想外に幻想ちゃんを追い詰めたりします。

  • 41二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 19:59:24

    大まかな話の流れ(7話)
    幻想ちゃんと戦士君の決闘が始まろとしていた時、その場にいるメガネ君と社長以外にもこの2人の戦いを観戦する者達がいた。
    それは、屋敷より離れたビルの屋上に佇む黒いローブの人物、そしてその者と一緒にいる金髪の少女だ。
    2人はローブの人物の腕時計のような機械から投射される立体ディスプレイから祭壇の様子を眺めていた。
    金ピカのおじちゃん負けちゃったねー、ところころ笑う金髪の少女に反してローブの人物は真剣な様子で見つめ、呟く。
    見せてみろ。お前達が本当に我々の探し求めている者達なのか。
    彼の呟きを合図にしたかのように、祭壇の2人の決闘が今始まる…

  • 42二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 20:55:08

    大まかな話の流れ(7話②)
    屋敷地下の祭壇にて始まる幻想ちゃんと戦士君の決闘。
    先攻は幻想ちゃん、最初から一気にエースモンスターの幻惑の魔術師を召喚しつつ、防御用のトラップを仕掛けつつ戦士君の攻撃へ備える守りの構えを取る。
    幻想ちゃんは戦士君と(幻想魔族デッキ以外のデッキを用いてだが)友人として何度もデュエルしている仲故に戦士君の戦い方を把握しており、かつ幻想魔族の戦闘面において圧倒的な能力面での優位もあり、戦士君も油断なく守りを構えつつ攻めあぐねると踏んでいた。
    しかし返しのターンで戦士君が選んだ戦術は幻想ちゃんの予想の真逆の凄まじい猛攻であった。
    まずはライトニングストームで防御用のトラップを全て破壊、そしてエースモンスターのCHキング・アーサーとHCエクスカリバーをエクシーズ召喚。
    そしてエクスカリバーの効果で火力を倍加し、なんとそのまま幻惑の魔術師を真正面から攻撃を叩き込む。
    幻惑の魔術師の効果を知らない訳では無いにも関わらずの力押しによって生じるダメージに動揺しながらも幻想ちゃんはエクスカリバーのコントロールを奪取。
    それに対して戦士君は奪われたエクスカリバーをキングアーサーで容赦無く攻撃。ダメージステップにAI打ちを使う事でノーダメージでエクスカリバーを粉砕し、AI打ちの効果とキングアーサーの効果で大ダメージを狙う。
    まさかの自爆特攻コンボに幻想ちゃんは激しく動揺するも咄嗟に破壊された墓地のトラップ効果を用いてダメージを半減し、致命傷を免れる。
    非情なまでの徹底した猛攻撃に絶句するメガネ君と社長。
    しかしその2人よりも、今まで見た事のない怒りの炎を宿す瞳で自身を睨む戦士君に対して、幻想ちゃんは自身が思うよりも遥かに動揺していた…

  • 43二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 22:22:03

    大まかな話の流れ(7話➂)
    自分の知る戦士君からは考えられないような苛烈な攻撃に動揺する幻想ちゃん。
    半ば戦士君の気迫に押されてどうにか戦線を立て直す為に幻惑の魔術師でキングアーサーを攻撃、ダメージを覚悟でキングアーサーを奪い取ろうとする。
    これに対して戦士君は幻惑の魔術師を対象に禁じられた聖杯を発動。幻惑の魔術師の効果を無力化しつつ攻撃力をキングアーサーと同じにする事で再び相打ちコンボを成立させる。
    何もかもお前の思い通りに奪えると思うなと叫ぶ戦士君に呼応するように振り下ろされたキングアーサーの大剣の一振りが幻惑の魔術師の放つ防御の魔法陣に激突したその瞬間、激突する2体のモンスターから眩い程の光が発せられ、それと同時に幻想ちゃんと戦士君の脳裏にはとある光景が過ぎる。
    それは、2人が10年前に巻き込まれた大事件の時と似たような光景であった。
    日蝕の闇が空を覆い、眩い程の炎が大地を焼き尽くし、人々が逃げ惑う光景。
    しかし、何か違和感がある…と思った所で2体のエースモンスターが相打ちになり、自身の効果で生き残ったキングアーサーが幻惑の魔術師を斬り伏せ爆散させた所で2人の脳裏から幻惑は消える。
    酷い悪夢を見たかのようにびっしりと汗をかき苦しむ2人を見てメガネ君と社長は戸惑うが、決闘は続く。
    そして、その輝きを映像越しに見た黒いローブの人物は、やはりこいつらが…と呟くのであった…

  • 44二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 07:37:10

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 11:34:21

    余談
    ・戦士君のデッキ構築1
    初期の戦士君のデッキはキングアーサーやエクスカリバーを速攻で呼び出す為に殆どのモンスターが展開力と手札補充に長けたレベル4戦士族で統一されており、魔法もアーサーをサポートする為のカードを中心に、残りは妨害除去用のカードとなっている。
    完全に戦闘特化故に搦手に弱いが純粋な爆発力は後に炎属性戦士複合によって強化されるデッキよりも強かったりする。

  • 46二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:56:34

    大まかな話の流れ(7話④)
    エースモンスター同士の激突によって生じた謎のヴィジョンを見た事に戸惑う幻想ちゃんと戦士君。
    しかし戦士君は即座に目の前の決闘へ意識を集中させ、幻惑の魔術師を破壊されガラ空きになった幻想ちゃんへダイレクトアタックを叩き込もうとする。
    これに対して幻想ちゃんは手札から幻蝋館の使者を特殊召喚してこれを防ぐ。
    序盤の猛攻故に激しく手札を消耗した戦士君はそのままターンエンド、先程のヴィジョンや怒りの視線で睨みつける戦士君に対して幻想ちゃんは動揺するものの、こんな所で捕まっていいのか、真実を見つけ出すのではないのか、という墓地からの幻惑の魔術師の激励を受けて必死で反撃を開始。
    幻想魔族ならではの連続サーチと展開で一気に幻想魔獣キマイラを降臨させ、反射ダメージ覚悟でアーサーに特攻させる事で効果を発動してアーサーの攻撃力をゼロにしつつ、連続攻撃で一気に勝負を決めた。
    お互いに自分のモンスターが、或いは自身が傷付くのも厭わぬ殴り合いのような決闘を、幻想ちゃんは辛うじて制した…

  • 47二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 20:57:55

    大まかな話の流れ(7話➄)
    戦士君との苛烈な決闘を辛くも勝ち抜いた幻想ちゃん。
    幻想ちゃんのデッキの中でも特に強大な破壊力を持った幻想魔獣キマイラの攻撃を、更には必死だった為に幻想ちゃんが加減出来なかった事もあって戦士君は深傷を負う事になる。
    やり過ぎた、と慌てて幻想ちゃんが駆け寄り戦士君を支えようとするが、戦士君は自力で立ち上がりよろめきながらも幻想ちゃんを睨み、再びデュエルディスクを構えようとする。
    幻惑の魔術師ですらなんて気力と執念だと動揺する程の戦士君の怒りの瞳は、いよいよ本格的に幻想ちゃんを恐怖させ、幻想ちゃんは思わず後ずさる。
    ここで屋敷の外にいたBK君と彼の率いる一般隊員が到着して幻想ちゃんを囲むが、寧ろ人が増えた事が逆に隙を作る好機となり、幻惑の魔術師の魔法陣によって幻想ちゃんはエルドリッチのデッキを手に姿を消す。戦士君は満身創痍になりながらも消えた幻想ちゃん…幻想ちゃんとは知らぬ怪盗の名を、怒りのままに叫ぶ。
    屋敷から抜け出し、少し離れた屋上へと逃れた幻想ちゃんは、屋敷から聞こえてくるその叫びが聞こえないように耳を塞いでうずくまってしまう…

  • 48二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 21:22:46

    大まかな話の流れ(7話⑥)
    うずくまる幻想ちゃん宛に、メガネ君からメールが届く。
    父を助けてくれてありがとう、君がいなかったら父はもっと大きな過ちをおかしてしまう所だったという感謝のメールだが、それを見ても幻想ちゃんの心は晴れない。
    幻想ちゃんがうずくまっていると、幻惑の魔術師が彼女の顔を覗き込むように背丈を合わせて屈み、あまり気にし過ぎてはいけない、それに、怪盗をやると決めたからにはこうなる事も覚悟していただろう?と幻想ちゃんを諭す。
    幻想ちゃんは弱々しく頷くが、脳裏には戦士君と初めて出会った日の事を思い出していた。
    母を亡くし、大好きだった絵本小屋も焼き尽くされ、限界まで心をすり減らしてしまったせいで最早母親の墓の前で涙すら流せなくなってしまった幼い頃の幻想ちゃん。
    そんな時、たった一輪のぼろぼろの野花を幻想ちゃんにくれたのが幼い頃の戦士君だった。
    共同墓地に眠るシスターや子供達に捧げる筈だった野花を幻想ちゃんに渡して、これを君の大切な人にあげて、と言う。
    その言葉を聞いて、幻想ちゃんは母を想い、心の底から母の為に泣く事が出来た。泣ける程の心を取り戻す事が出来た。
    戦士君は、自分の心を取り戻してくれた恩人だったのだ。
    その恩人が怒りの炎に燃える瞳で自分を睨む光景が脳裏から離れない。今の幻想ちゃんの手に握られたエルドリッチのデッキはあの時の花よりも輝かしい光を放つのに、幻想ちゃんの心は虚しいばかりであった…

  • 49二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 23:04:32

    余談(メンタル)
    ・幻想ちゃん
    明るくボーイッシュな王子様のような性格の幻想ちゃん。
    実は元々の性格はかなり内向的で小さい頃はずっと母の部屋で絵本を読み、外では滅多に遊ばず友達も作らなかった為、爺ややメイド長にはいつも心配されていた。
    母を失い泣く事も出来ない程に傷ついた時に戦士君に出会い心を取り戻せた時、今のままではいけないと思い絵本の怪盗や王子様のような振る舞いを努力して身につけた。
    しかし内面の打たれ弱さ自体は改善しておらず、メンタル面では弱い部分があり、技術面では完璧な決闘でも心の弱さが露呈してしまう事もある。

    ・戦士君
    傷付いた誰かの為に自らが盾となって痛みから守れる強さと優しさを兼ね備えているが、それ以上に闘争における精神力が尋常では無い程に強い。
    特にかつてストレージの大暴走で孤児院のシスターや子供達を失った経験から法を乱す者、不用意な混乱や騒動を引き起こす者、唯一の家族である姉を傷つけた者に対して発揮する怒りの爆発力は凄まじく、過去にはファイアーボールで設置爆弾を起爆しようとしたテロリストに対してファイアーボールを素手で掴み、爆炎を掴んだ拳でテロリストの前歯をへし折る程の勢いで殴り倒した事がある程。
    決闘においてもその精神力は強く影響しており、どんなに追い詰められても決して闘志を絶やす事無く、最後の最後まで諦めない精神力で格上の相手から勝利を掴み取る事も少なくは無い。

  • 50二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 07:35:23

    保守and次回は戦士君と新キャラの決闘の話になる予定です

  • 51二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 09:40:32

    流石に戦士君のデュエル多すぎない?今んとこ7話まで行ってメインキャラでデュエルしてるの幻想ちゃんを含めても2人しかいないし

  • 52二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 12:19:40

    >>51

    言われてみればそうですね…

    一応半々ぐらいの感覚にしてたつもりですが、ちょっと偏ってるかも

  • 53二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 12:23:29

    >>51

    7話の後は前述の戦士君と新キャラの決闘を予定してましたが、一度その間に幻想ちゃんが立ち直る話を組み込もうと思います

    それからこの回ではいい機会なので設定だけ考えていた幻想ちゃんの普段使いのデッキ(幻想魔族デッキじゃ無いもの)なんかを出そうと思います

    良い意見をありがとうございました…!!

  • 54二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 12:49:27

    後折角メガネ君のデッキもテーマは概ね決まったので後々どこかで戦わせてみたいですね…

  • 55二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 18:57:12

    大まかな話の流れ(8話)
    黄金卿エルドリッチのカードに宿る邪悪な思念が引き起こした事件から数日後、世間は怪盗が事件を引き起こすきっかけとなったカードを盗んだ事で事件を解決したと報道され、怪盗の活躍はより一層街で注目を集めるものとなり、階級に関わらず多くの人が怪盗をヒーローとして賞賛するようになった。
    しかし時の人当人…もとい幻想ちゃんはこの報道を見ていよいよ塞ぎ込んでしまう。
    自分が出した予告状のせいで被害が拡大したのに、しかも人を襲う黄金像を止めたのも(弱らせたのは幻想ちゃんだが)結果的にエルドリッチを始末したのも自分ではなく戦士君なのに、彼の手柄全てを自分が奪ってしまったのに、と、どんどん嫌な方へ悪い方へと考えがいってしまい現在進行形で部屋に引き篭もってしまっていた。
    普段ならまた勉強もせずに!!と怒る爺やですらこの引き篭もりっぷりにはメイド長共々狼狽てしまい、どう声をかけたものかと悩んでおり、幻惑の魔術師の精霊が励ましながらもエルドリッチのデッキをヒントに次のターゲットを探さないと、と提案するが幻想ちゃんは乗り気じゃない…と言って布団にくるまったままだ。
    このままでは良くないと覚悟を決めたメイド長は思い切って幻想ちゃんを叩き起こし、少しでも気分転換になればと彼女に届け物を依頼。幻想ちゃんは今回の事件で負傷した隊員達へフルーツの詰め合わせを届けてきて欲しいと頼まれる事になる。
    負傷した隊員達と聞いて真っ先に幻想魔獣キマイラの剣撃をくらい流血する程のダメージを受けた戦士君の顔が浮かび依頼を拒否しようとするが、半ば無理矢理荷物を持たされメイド長に屋敷を押し出される幻想ちゃん。
    嫌々ながらも街の中央病院へ向かう幻想ちゃんをメイド長は心配そうに見つめ、それ以上に心配な爺やはこっそり彼女のあとをつける事にした…

  • 56二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 19:36:10

    大まかな話の流れ(8話②)
    重い足取りで中央病院へ辿り着く幻想ちゃん。
    街の医療の中心地であるにしてもいつもより医師や看護師が忙しそうに見える。
    受付まで向かう間に看護師達の立ち話から、先の事件でのパニックに巻き込まれた群衆や子供達の患者が絶えない、特に逃げ遅れた子供達の数が多いなどの話を聞いてますます曇る幻想ちゃん。
    そんな幻想ちゃんが受付に行くと、いつか一緒に迷子の少女の案内をした淡い紫色の長髪の女性(戦士君の姉)が患者服姿で何やら窓口スタッフにお願いしているのを様子を目撃する。
    聞いているとどうも彼女の弟(戦士君)も先の事件で負傷した為ここに入院しているらしく彼の部屋を教えて欲しいと頼んでいるのだが、一般患者に他の患者の情報は渡せないの一点張りでまるで取り合ってくれない。更にはそれでも弟が不安なんですと言う女性はイラついたような口調のスタッフからそもそも何をしでかすか分からないストレージの言うことなんて聞けるかなどの酷い暴言を吐かれてしまっていた。
    あまりのいい草が頭に来た幻想ちゃんは窓口スタッフ前の受付口に六大貴族紋章を叩きつけ、階級で人を見てるなら僕のお願いを聞いてくれるよね?と半ば脅して女性の弟がいる部屋を探すように命令。紋章を見たスタッフは顔を真っ青にして慌てて入院患者名簿で女性の弟を探し出す。
    嫌な奴のやり方だなぁと幻想ちゃんは自虐気味に笑うが、女性の方はそんなやりとりを全く気にしていない様子で幻想ちゃんに再開できた事を喜んで幻想ちゃんの手をとってぶんぶんと握手し、助けてくれてありがとうと感謝する。
    部屋を探してもらっている中2人はお互いここにいる事情を説明し合い、女性も自分のせいで屋敷の騒動に巻き込まれて入院したのだと気付き罪悪感を感じてしまう。
    当然怪盗の事に関しては伏せて話しているが女性もどことなく幻想ちゃんの暗い雰囲気に気付き、嫌な事あったのかな?と聞こうとした所で、2人はスタッフに声をかけられる…

  • 57二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:06:20

    余談
    ・六大貴族紋章
    街を治める六大貴族の家系の者が持つ掌サイズの紋章。
    この紋章を提示する事で街における様々な権限を最優先して行使する事が出来る。
    また、六大貴族紋章以外にも軍務においての優先権を持つ騎士勲章、市政においての優先権を持つ宰相勲章などの下位互換の勲章も幾つかあり、いずれも街の秩序を保つ為に活用されている。

  • 58二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 23:18:28

    余談
    ・中央病院
    都市中心部にある街の中で最も大きな病院。
    10年前の大暴動で出された尋常では無い数の犠牲者を少しでも減らせるようにと当時結託した六大貴族によって設立され、貴族や平民は勿論、医療に限ってはストレージの者までもを受け入れられるようになっている。
    …という売り文句ではあるものの、実際に病院に務める者たちの持つストレージへの憎しみは未だ消えぬものであり、完璧に平等な医療が施されているとは決して言い切れないのが現状である。

  • 59二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 06:55:22

    大まかな話の流れ(8話➂)
    戦士君の姉の弟(もとい戦士君)の入院する部屋を探していたスタッフから声をかけられる幻想ちゃんと戦士君の姉。
    ところがスタッフが言うには弟さんはもう退院しているとのことだった。
    適当言ってない?と訝しむ幻想ちゃんだったが、院長がやってきて彼の言う事は本当だと事情を説明してくれる。
    聞くと彼女の弟は付き添いの同僚(BK君とR君)に半ば無理矢理病院まで引っ張ってこられて診察を受けていたが、解答対策会議があるからと言って数時間足らずで病院を出て行ってしまったとの事らしい。
    隊員達の中でも極めて重症だったにも関わらず数時間足らずでほぼ万全に動ける程に回復したらしく、何食わぬ顔で出ていったという院長の言葉を聞いて幻想ちゃんはどんだけ頑丈なの弟さん…と困惑しており、事情を知った戦士君の姉はとりあえず戦士君が無事な事に安心半分、退院早過ぎない?と不安な気持ち半分の複雑な表情を浮かべる。
    一応は無事を確認した戦士君の姉は院長達にお礼を言い、ついでに院長に会ったのでお見舞いとフルーツの盛り合わせを渡した幻想ちゃんと共に窓口を離れ、2人は院内中庭のベンチに腰掛け談話する。
    辛い事あった?と戦士君の姉は幻想ちゃんに問いかけ、いきなりそう聞かれた幻想ちゃんは戸惑いながらも怪盗の事を伏せつつ、友達を凄く怒らせてしまった、友達が守ろうとしてたものを滅茶苦茶にしてしまったと吐露する。
    それなら謝ろ!!と戦士君の姉は笑顔で言うが、幻想ちゃんの表情は晴れない。
    どうしよう…と戦士君の姉が困っていると中庭の一角から何やら賑やかな子供達の声が聞こえる。
    そこには、何故か子供達に囲まれてもみくちゃにされてるメガネ君の姿があった…

  • 60二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 06:56:51

    >>59

    ※誤字、解答対策→怪盗対策

  • 61二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 09:31:27

    大まかな話の流れ(8話④)
    中央病院の中庭で何故か子供達にもみくちゃにされてるメガネ君を発見した幻想ちゃんと戦士君の姉。
    聞くとメガネ君はエルドリッチに取り憑かれ衰弱し入院した父のお見舞いに来ていたのだが、その帰りで中庭で遊ぶ子供達がブリキの人形を壊してしまって泣いている所に遭遇、手持ちの工具と部品で人形を直してあげると彼の元に他の子供達も寄ってきてそれぞれ自分のオモチャを直して欲しいと頼まれ、面倒臭がりながらも全部のオモチャを治した結果今度は子供達に遊んで欲しいとせがまれ今に至るとの事だった。
    怪盗の依頼をして来た時といい本質的にいい子なんだろうなぁと幻想ちゃんが笑っていると、子供の1人が今度はゲーム機を治してとお願いして来る。電子部品が少なくなったからコレで代用出来るかな…とメガネ君は自分のデュエルディスクのスペアパーツを取り出す。ここで初めて幻想ちゃんは彼が決闘者だという事を知り、どんなデッキを使ってるの?いつからデュエルしてるの?とわくわくしながらメガネ君を質問攻めで困らせてしまう。
    それを見た戦士君の姉は何を思いついたのか中庭にいる子供達に向かって、ここのお姉ちゃんとお兄ちゃんがデュエルするよー!!と呼びかけ出す。
    いきなりデュエルする事にされた2人は戸惑うが2人の困惑をよそに子供達どころか、六大貴族の娘と元大企業の息子の決闘だと大人の決闘者たちまでもが集まり大きな賑わいになってしまう。
    ここまでされてしまうとやっぱりやりませんと言う訳にもいかず、やむを得ず2人は決闘する羽目になった…

  • 62二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 16:29:56

    大まかな話の流れ(8話➄)
    中央病院の中庭で急遽始まった幻想ちゃんとメガネ君の決闘。
    よくよく考えたら幻想魔族のデッキ使うのヤバくない?とメガネ君はひそひそ声で幻想ちゃんに尋ねるが、それに関しては普段使いの別のデッキがあるから大丈夫というを確認した上で2人の決闘は始まる。
    先攻は幻想ちゃん。まずは憑依覚醒を発動し憑依装着ウィンを召喚。憑依覚醒の効果で手札を補充しつつカードを数枚伏せて迎撃の構えを取る。
    対する後攻のメガネ君。ガジェットモンスターとギアギガントによる連続手札補充で手札を充填し、充填した機械族モンスターをコストにマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚。一気に大型モンスターを展開して攻撃を仕掛ける。
    大型ロボットモンスター達の登場で子供達が嬉しそうにしてるのを見て幻想ちゃんもまた僕も負けてられないと気合いを入れ憑依連携を発動。手札の憑依装着エリアを特殊召喚しつつ憑依連携の追加効果でマシンナーズ・フォートレスを破壊。メガネ君はフォートレスの破壊効果を使うが憑依覚醒の効果で火力が上昇しつつ破壊耐性を得た霊使い達は破壊出来ないので憑依覚醒の方を破壊、ギアギガントの攻撃でエリアの方を破壊する。
    しかしその瞬間幻想ちゃんは憑依開放のトラップカードを発動。破壊されたエリアと異なる同スペックの魔法使いを特殊召喚する効果を起動させる。
    新たな霊使いが来るのかと構えていたメガネ君の前に現れたのは妖精伝姫シラユキ。召喚時効果でギアギガントを裏守備にする。
    ここでようやく幻想ちゃんのデッキが妖精伝姫複合型の霊使いデッキだったのかと気付き驚くメガネ君を見て、ここからもっと驚いて貰うよ、と楽しげに笑う。

  • 63二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 20:11:39

    大まかな話の流れ(8話⑥)
    自身のデッキが妖精伝姫複合型霊使いデッキである事を明かした幻想ちゃん。御伽話の魔法使いとお姫様のような可愛らしいモンスター達を見て嬉しそうにする女の子達に笑顔を見せつつ反撃を開始する。
    返しのターンで幻想ちゃんは妖精の伝記を発動し魔法使いの召喚権を増やし、憑依装着アウス、妖精伝姫シンデレラを召喚、シンデレラには自身の効果でワンダーワンドを装備させて火力を強化し、大量展開した下級魔法使いによる連続攻撃で一気に勝負をつけようとする。
    しかし裏守備のギアギガントを失いつつも追加の直接攻撃に対してメガネ君はリビングデットの呼び声を発動してフォートレスのコストにしたゴールドガジェットを特殊召喚。更にはゴールドガジェットの効果でレッドガジェットを召喚し、手札を補充しながら前線を維持する。
    迂闊に攻撃を続けるとかえって手札を補充されかねないと判断した幻想ちゃんは最低限レッドガジェットのみを破壊し、こちらもワンダーワンドの効果でシンデレラを墓地に送りつつ引き入れた魔法カードを連続発動して手札を増やしつつ再び守りのカードを場に伏せてターンを返す。
    モンスターの数で押されるメガネ君だが、ここからが本番だと次のターンで一気に巻き返す。
    墓地のフォートレスを自身の能力で蘇生、起動兵長コマンドリボルバーとギアチャージのコンボでガジェットモンスターを更に展開、場のガジェットで二体目のギアギガントを召喚して手札補充、更には手札のガジェットをコストとして、遂にエースカードの起動提督デストロイリボルバーを降臨させるのであった…

  • 64二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 21:23:09

    余談(使用デッキ)
    ・妖精伝姫複合型霊使いデッキ
    幻想ちゃんが怪盗としてではなく幻想ちゃん本人として決闘する時に用いるデッキ。
    憑依装着霊使いを基軸に彼女達同様のステータスを持った魔法使い族達をサポートするカードで構築されており、下級魔法使い族を強化してのビートダウンに特化したデッキとなっている。
    戦闘において優位を保ち打ち勝つという意味では幻想魔族デッキに似てるが、勝ち方がトリッキーな幻想魔族のデッキとは打って変わってシンプルに高火力で殴り倒すデッキになっており、単純な火力の高さなら幻想魔族をも超える。また、シラユキの効果発動の為や手札補充の為に魔法カードの比率も高く、デッキの回転率も良い。

    ・マシンガジェットデッキ
    メガネ君が愛用しているデッキ。
    手札補充に秀でた下級ガジェットと展開支援用のマシンナーズマジック、トラップで前線を維持しつつ引き寄せた機械族モンスターをコストに強力なマシンナーズなどを展開する展開攻撃型のデッキとなっている。
    特に攻撃の要となるのはマシンナーズフォートレスと起動提督デストロイリボルバーの二体であり、どちらも展開力、前線維持力が高く、除去能力の面でも優れている。
    因みにメガネ君がこのデッキを愛用してる理由は「合体変形ロボってかっこいいよね!!」の一点に集約されており、完全にメガネ君の趣味である。

  • 65二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 22:15:13

    大まかな話の流れ(8話⑦)
    遂にメガネ君のデッキのエースモンスター、起動提督デストロイリボルバーが現れた事によってデュエルは佳境に入る。
    ロボット好きの患者の男の子達が大盛り上がりをするのを嬉しそうに眺めてるメガネ君を見て、君は本当にこーゆーのが好きなんだね、と幻想ちゃんは笑う。
    メガネ君は少し照れながらも肯定し、君だって霊使いや妖精伝姫と本当に楽しそうに決闘するじゃん、と返す。
    それを聞いた幻想ちゃんははっと気付く。
    自分はずっと昔から絵物語の王子様やお姫様、魔法使いなんかが大好きでいつも彼らの事を見てときめいていた事を。
    そして、母が遺した幻想魔族のデッキを手に入れた時も同じときめきを感じた事を。
    そのときめきは、きっと戦士君との出会いと同じぐらい大切で、決して曲げられない自分の大好きなんだと。
    自分の大好きを、大切なものを、求めるものをメガネ君との決闘で見つめ直せた幻想ちゃんは自分の大切なカード達と共に真実を見つける覚悟を改め、もう大丈夫、吹っ切れた!!と笑顔を見せた。
    そしてその言葉を証明するように憑依開放とシラユキの蘇生妨害コンボでデストロイリボルバーの破壊攻撃を猛攻を凌ぎ切り、最後にはヒーター、妖精伝姫カグヤを展開して新たに引いた憑依開放の発動、攻撃力3050の四連続攻撃を叩き込み一気に勝負を決めたのであった…

  • 66二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 22:16:52

    >>65

    ※誤字、ヒーター→ヒータ

  • 67二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:11:25

    大まかな話の流れ(8話⑧)
    決闘の中で自分を見つめ直し、覚悟を新たにしながらメガネ君に勝利した幻想ちゃん。
    2人の白熱した決闘を見た病院の患者達は大人から子供まで、それもどの階級の人々も等しく歓声を上げて両者の健闘を讃えている。
    負けちゃったなぁ、と悔しそうにするメガネ君もどことなく楽しそうで、皆んなずっと決闘中みたいに肩並べて喜び合えりゃいいのに、と呟く。それはそうだね、と幻想ちゃんも苦笑しながらメガネ君の手をとり握手する。
    2人ともカッコよかったよ!!と笑う戦士君の姉に対して、幻想ちゃんは迷っていた自分の気持ちを改める機会をくれた彼女へお礼を言う。
    戦士君の姉ははにかみながら、弟もよく悩んだら決闘で自分を見つめ直すから、今の君にも決闘が丁度いいかと思って、と言う。
    立ち直った幻想ちゃんが明るい笑顔を浮かべ、メガネ君達と共にモンスターを呼び出して子供達と遊んでるのを物陰から見ていた爺やは幻想ちゃんが立ち直ったのを見て安堵し、その場を去ろうとする。
    すると、そんな爺やに六大貴族議会の使者が現れ、六大貴族代表の1人である爺やへ緊急招集がある事を伝える。
    今回の六大貴族議会の題材は一つ。
    それは、街全体に課す怪盗への今後の対策と、怪盗を取り逃した戦士君への処罰に関わる事であった…

  • 68二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:14:18

    次回は先送りにしたお話、或いは10年前の事件なんかにも降られたら触れてみようと思います
    厳密には六大貴族議会で過去にこんな事件があった…みたいな回想を挟む的な感じで

  • 69二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 06:46:28

    保守and BK君、R君の決闘もどこかで挟みたい

  • 70二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 07:05:59

    新キャラとかそろそろ出ないかな?

  • 71二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 07:23:35

    >>70

    次回の新たな対戦相手がメインキャラの1人になる予定です…!!

    後、物語に関わる六大貴族代表の顔合わせも考え中…!!

  • 72二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 13:00:49

    大まかな話の流れ(9話)
    中央病院の決闘があった次の日。幻想ちゃんは六大貴族院(仮名、国会のようなもの)に緊急の議会の為に爺やと共に招集される。
    院には街の権力者である大勢の貴族の代表に、それらを束ねる六大貴族の代表が集まっており、六大貴族の1人である『赤の貴族』代表の特殊部隊設立者の老紳士の姿もあった。
    因みに幻想ちゃんは次期『青の貴族』代表候補だが未成年で両親不在の為、現在は爺やが仮の代表として幻想ちゃんに付き添っている。
    円形の院内の中央に審議対象の戦士君が入って来た所で議会は始まるが、議会が始まるや否や六大貴族に従う貴族の代表達が一斉に戦士君を非難して責任の追求をしだす。
    と言うのも実は先日戦士君が破壊しまくった黄金像は街の管理下を離れた遺跡から発掘した貴重な品々であり、これを街の中に入れる為にゆくゆくは自分達の利益にしようと大勢の貴族達が利権を求め関わっていた為、黄金像が全部ぶっ壊されたせいで資金回収の目処がつかなくなってしまったのだ。
    それに加えて肝心の怪盗も取り逃しており、ろくに役目を果たす事すら出来ないのかと罵られる戦士君は自身の不甲斐なさに俯く。
    あまりに一方的な物言いに幻想ちゃんが声をあげようとした時、老紳士は杖でこつんと床をつき音を響かせ、もういいかね?と重圧に満ちた声音で貴族達を黙らせる。
    貴族達を沈黙させた後で老紳士は戦士君の功績…つまりは先の事件で取り返しのつかない人的被害だけは避けれた事、迅速に危険な黄金像を対処出来た事を賞賛。もし黄金像が引き起こした事故がただでは済まぬ事になったら、これらを引き入れる事を許可した貴族の諸君らに責任問題がいく事になったのだから寧ろ彼に感謝したまえと言われた貴族達はばつが悪そうに目を逸らす。
    ひとまず戦士君に対する非難が止まったのを見てホッとしていた幻想ちゃん。
    しかしそんな中、六大貴族の一角から老紳士の意見に対して意義を申し立てる声が上がった…

  • 73二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 13:11:15

    大まかな話の流れ(9話②)
    老紳士に意義を申し立てたのは六大貴族の一角『緑の貴族』の代表である鋭い目つきをした猫背の青年だった。
    猫背の青年は戦士君の活躍は職務に準じた当然の働きでありそれぐらいやって当然だと一蹴し、更には3回も怪盗に遭遇して無事な戦士君の事を怪盗との協力者ではないのか?と再び戦士君を疑うように睨む。
    それを聞いた幻想ちゃんは思わず違う!!と怒鳴って周囲をざわつかせ一瞬慌てるが、その疑いは以前老紳士さんが解決したでしょ?と上手い具合に取り繕って反論する。
    これに対して猫背の青年は幻想ちゃんをじろりと睨み、その時はまだ奴が初めて現れた時だった、2度目3度目となれば話も違ってくるだろうがと返す。
    これに対して『黄の貴族』の代表である大柄な中年もそうですなぁ、と同意する。もしかしたら本人は気付いていなくても彼の周りの人間が怪盗で、彼が利用されてる場合もあるやもしれませぬ、という大柄の中年の当たらずも遠からずな推察に幻想ちゃんはひやりとするが、その可能性は先の疑念の際に身辺調査で潰したのでありえないと爺やがフォローを入れる。
    しかしそれでも緑と黄の2人は戦士君が対怪盗対策部隊の隊長である事に否定的であり、逆に肯定的な赤と青の貴族と意見が衝突。
    ならばもう二方の意見も聞きましょうか、と言う大柄な中年の声と共に、一同は六大貴族議会における最高権威を持つ『黒の貴族』、それと対を成す司法を取り締まる『白の貴族』の方を見る。
    それぞれが六大貴族の一角であるものの総合権力と法を司る白と黒の意見はあらゆる議会で共通となっている為、この2組の意見は実質一つの意見であり、この2つの代表の意見が議会の全てを決めると言っても過言では無い。
    ところが今回の戦士君に対する2組の意見は、議会の一同を驚かせる予想外のものであった…

  • 74二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 16:55:08

    余談(六大貴族)

    ・六大貴族
    街の設立に関わっている六つの貴族家の総称。
    それぞれの一族が街の中で役割を持っており、街の治安維持、発展に努めている。
    六大貴族の力関係は治安維持の為に平等とされているが、貴族達を取りまとめる黒の貴族と司法を司る白の貴族は中でも特に力を持っている為場合によっては黒と白を合わせて五大貴族、或いは黒と白は別枠と考えて四大貴族と呼ばれることもある。

    ・青の貴族
    六大貴族の一角であり、街の中では『文化保全』を担っており、街の最重要文明である決闘の記録に限らず貴重図書や芸術作品の管理などにも力を入れている。
    代表者だった幻想ちゃんの母は亡くなっているため現在は爺やが仮の代表として次期代表の幻想ちゃんと同行する機会が多い。

    ・赤の貴族
    六大貴族の一角であり、街の中では『軍事、国防』を担っており、純粋な武力においては六大貴族の中でも最も力を有している。
    代表者は老紳士。過去に異国からの侵攻をたった1人で撃退した街の英雄であり、ストレージ出身者の戦士君を隊長とした特殊部隊の設立も軍事への影響力の強い彼の進言と老紳士自身の国防の実績があってこそと言える。

    ・緑の貴族
    六大貴族の一角であり、街の中では『交通、流通の開発』を担っており、街の中の交通整備に加え、治安維持部隊も保有している。
    代表者は猫背の青年であり、武力面で上を行く赤の貴族をライバル視しており、また、ストレージ出身者の戦士君を特に危険視している。

    ・黄の貴族
    六大貴族の一角であり、街の中では『資源生産、保全』を担っており、農作物や養殖の魚の管理からカードに使われる属性鉱石の鉱脈の管理まで手広く行っている。
    代表者は大柄な中年であり、和やかかつ穏やかな様子で他の貴族に対して柔和に接しながらも常に油断なく情勢を見極めており、危険因子の排除も怠らない強かさを持っている。

  • 75二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 18:28:03

    大まかな話の流れ(9話➂)
    赤、青、緑、黄の四貴族の意見が割れる中、議会における最終決定権を持つ『黒の貴族』の代表である銀髪の中年の発する言葉を、皆が沈黙しながら聞く。
    銀髪の中年は、戦士君は対怪盗特殊部隊としての責務を真っ当出来ておらず、また、屋敷における怪盗との戦いでの敗北もも民間人の保護よりも功績に走った自業自得であり、部隊長の器では無い、即刻除隊させるべきだと戦士君を完全否定。
    戦士君を部隊から排除する流れで議会が進む事に到底納得出来ない幻想ちゃんだが、最高権力を持つ黒の貴族には意見出来ず歯噛みする。
    ところがこれに対して司法を司る『白の貴族』の代表であるブロンドの長髪の女性は銀髪の中年の発言を全否定。戦士君が現場で取った行動と判断は法的に一切違法性は無く、法を守った上で最大限の被害阻止に貢献しているので、今後とも部隊の隊長として、或いは部隊よりも上位である街の中央部を守護する六従騎士への昇格も考えていい程です、と発言。
    本来事実上共通思想を持つ筈の黒と白の意見が割れ、互いが一歩も譲らない様子に他の貴族達どころか四貴族ですら困惑してしまう。
    三対三で本格的に意見が割れてしまい会議が滞っていると、六従騎士の最高位であり議会の護衛をしていた幻想ちゃんの兄が六大貴族に決闘審議を提案。此方の六従騎士の1人と戦士君による決闘を執り行い、その勝敗で戦士君の除隊か現状維持かを取り決めるのはどうかと進言してくる。
    否定派はこれを即座に承諾。肯定派は明らかに上位の決闘者との戦いを強いられる戦士君があまりに不利だと反対するが、戦士君自身が覚悟を示したいと進言した事を受けて承諾。
    しかし戦士君と老紳士、そして幻想ちゃんは、幻想ちゃんの兄が選出した六従騎士の名を聞いて大きく動揺する。
    それは、戦士君と共に部隊士官生として切磋琢磨した同期であり、老紳士の一人娘である少女の名だった…

  • 76二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 19:57:48

    大まかな話の流れ(9話④)
    戦士君と老紳士の娘である六従騎士の少女の決闘は後日執り行われるという事になり会議は終了し、議会の面々は解散する。
    幻想ちゃんは動揺してるであろう戦士君へ声をかけようとするが、その途中で猫背の青年からあんな得体の知れねぇ奴に肩入れするのはやめておけと呼び止められる。
    幻想ちゃんはむっとして戦士君はちゃんと努力して老紳士さんに認められたんだよと反論。
    それに対して猫背の青年は、他国の侵略者皆殺しにして成り上がった英雄様に見そめられた時点でイカれてる奴に決まってんだろと嘲笑。
    それを聞いた幻想ちゃんは猫背の青年に思いっきりビンタをかまし、誰かの辛い過去を嘲笑う君なんかよりずっとマシだよと吐き捨ててからその場を去る。それに対して猫背の青年は舌打ちしながらも、黙って幻想ちゃんの背を見つめるだけで追おうとはしなかった。
    一方院を出て外で警備をしてたBK君とR君に合流した戦士君は珍しく雰囲気で事情を説明。司法に則って戦う事自体には抵抗はないのだが、自分のせいで六従騎士になった老紳士の娘に迷惑をかけてしまった事に罪悪感を感じているようだ。
    手の内分かってやりやすいじゃねーかと不器用ながらにBK君が励ましていると、貴方達単細胞の三馬鹿に分られる程浅い戦い方はしませんと声をかけてくる、薄紅色のツインテールと、それを纏める大きなリボンが特徴的な少女…もとい、老紳士の娘本人(以下リボンちゃん)がやって来た。
    戦士君は巻き込んでしまった事を謝ろうとするが、リボンちゃんは戦士君が謝罪しようとした瞬間いきなり腰に携えたレイピアを引き抜いて戦士君目掛けて突きを放つ…

  • 77二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 20:14:15

    大まかな話の流れ(9話➄)
    顔を合わせて5秒足らずでレイピアを抜剣したリボンちゃんの奇襲を慌てて避ける戦士君。
    いきなり何!?と戸惑っているとリボンちゃんは今度はいきなり戦士君の胸ぐらを掴んで何避けてるんですか刺しますよ!?と激怒。
    刺されそうになったから避けたんだよと戦士君が正論を突きつけるとリボンちゃんは更に怒り、慌てて止めに入るBK君とR君を押し退けて戦士君を叱る。
    内容としては先の貴族達に言われたように怪盗相手に三度も不覚を取った事への不甲斐なさを怒るようなもので、これに関しては戦士君は何も言い返せず項垂れてしまう。
    しかし、そんなんじゃ怪盗に舐められっぱなしで法だって守れませんよ!?という言葉を聞くと戦士君はバッと顔を上げ、怪盗は必ず俺が倒す!!と叫ぶ。
    それを見たリボンちゃんはほんの少し安堵したように微笑むが、戦士君が気付かない内に手を離してそっぽを向き、ならせいぜい無様を晒さないように本気で私に挑んで下さいね、と残してその場を去る。
    先程の暗い様子が嘘のように気合いの入った戦士君は今からデッキを見直す!!と言い、呆れた様子で笑う BK君とR君と共にその場を後にする。
    そんな3人の側を離れるリボンちゃんは、一部始終を見ていた幻想ちゃんに声をかけられるとぱあっと満面の笑みでお姉様!!と言って幻想ちゃんに飛びつく。
    実は幻想ちゃんとリボンちゃんには六大貴族の娘として縁があり、幻想ちゃんはリボンちゃんにお姉様と呼ばれ慕われていたのであった。

  • 78二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 21:13:43

    余談
    ・六従騎士
    六大貴族直属の都市中心部防衛部隊。
    六大貴族の家系の者や彼らに武勲を認められた選び抜かれた貴族のみで構成された最強クラスの決闘者部隊。
    青の貴族の家系である幻想ちゃんの兄が騎士団長を務めており普段は街の中央部を守る為に都市部に滞在しているが、有事には六大貴族の勅命を受けて任務に赴く事がある。
    因みにリボンちゃんは今年六従騎士になったばかりの新人。実力はあるが有事の経験値は少なく、地力はまだ甘いが実戦経験の多い戦士君とは対照的な部分がある。

  • 79二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 21:40:26

    大まかな話の流れ(9話⑥)
    先程までの戦士君への当たりの強さが嘘のように幻想ちゃんに甘えるリボンちゃんと、それを歳下の妹のようにあやす幻想ちゃん。
    そういえば黄金像の時間の時に電話出ませんでしたけど大丈夫でしたか?という下手をしたらボロが出そうな話題になったのを聞いて幻想ちゃんは慌てて思い出したかのように、そういえばリボンちゃんさっきはありがとね、とお礼を言う。
    何のことですか?と小首を傾げるリボンちゃんだが、戦士君を励ましてくれたでしょ?という幻想ちゃんの言葉を聞くと急にそっぽを向き、あんなんで凹まれたままつまらない決闘されたら彼を選んだ赤の貴族の名に傷がつきますから、なんなら私だって本気で戦いますとぼそぼそ声で返す。
    少し染まったリボンちゃんの頬を見ながら、でも君と戦士君の真剣勝負ならどんな結果でもきっと戦士君も悔いはないと思うと笑う幻想ちゃんの言葉を聞いてふっとリボンちゃんの表情に暗い影が差した時、2人の元に老紳士がやって来る。
    いつもの落ち着いた雰囲気とは打って変わってそわそわした様子の老紳士はリボンちゃんに挨拶しようとするが、リボンちゃんは最低限の騎士の礼をしたらそのままその場を去ってしまう。
    ほぼ会話無しで去られてしまいがっくりと項垂れる老紳士のあまりの哀愁に、幻想ちゃんは思わず良かったらお話しません?と声をかけるのであった…

  • 80二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 21:51:46

    穏健派の娘って実質的な戦士君の味方の人間に決闘相手任せるのちょい違和感ある
    この子自体は排除派だったり完全中立的な信用を持ってる人間だったりするのか?

  • 81二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:20:07

    大まかな話の流れ(9話⑦)
    娘と上手く話せず落ち込む老紳士と世間話をする事になった幻想ちゃん。
    老紳士は、リボンちゃんとの接し方を父として間違えてしまったのだと項垂れる。
    元々リボンちゃんは今いる戦士君の部隊で隊長になる事を目指して戦士君達の同期として老紳士の元で修練していたのだが、老紳士は既に戦士君を部隊を率いるリーダーになると見込んでおり、何より今は亡き妻が残した一人娘を戦地に送りくないという想いから戦士君をリーダーに指名し、リボンちゃんは部隊メンバーに入れなかった。
    その結果リボンちゃんは自力で六従騎士に選ばれるまでに鍛え、老紳士とは殆ど話さなくなってしまったのだ。
    私は父親失格だな…と笑う老紳士に対して幻想ちゃんは、きっとリボンちゃんも老紳士さんの優しさに気付くよ、と励ます。
    自身を励ましてくれた幻想ちゃんを見て、やはり君は君の母君と似て、ついつい弱音を吐いてしまいたくなる人だなぁと笑う。
    同じ頃、修練場の前で剣を振るリボンちゃんの前に、突然黒いローブの人物が姿を表す。
    リボンちゃんが驚きながらも謎の侵入者相手に剣を構えるが、その人物の問いかけを聞いて思わず動きを止める。
    お前の心は歪んでいる。
    その歪みを、止めてやろう。
    短い呟きと共に投げられた一枚のカードをリボンちゃんが受け取る。
    そのカードを見た途端リボンちゃんは心臓を掴まれたような寒気を覚え狼狽えるが、その動悸はすぐに治り、いつの間にかローブの人物は姿を消していた…

  • 82二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:25:08

    >>80

    これに関しては後述しますが幻想ちゃんの兄の判断の部分が強いです。

    尚リボンちゃん、普段から戦士君に対して『誰があんな奴!!』的な事を言っている+父親との仲が宜しくないのも合間って六従騎士達の間では(赤の貴族出身だけど今の赤の貴族に対しては否定的なんだろうな…)と思われているのもあって他の六従騎士や六大貴族達からも(まぁ同じ赤の貴族派閥だけど贔屓はせんだろ…)というよくも悪くも信頼されている為に特に意義無く対戦相手にされた背景もあります。

  • 83二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:28:50

    >>80

    後中立という意味では確かにそうかもしれません。

    六従騎士達はそれぞれの派閥に加担するというより、六大貴族全てに仕え、尚且つ六大貴族全てを監視するような立場にある為、同門故の贔屓や不正に厳しいというのもあります。

    より規則に厳しいジェダイナイトみたいなものとイメージすれば良いかもです

  • 84二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 07:37:05

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 14:27:54

    保守and戦士君VSリボンちゃんの決闘書き終えたらそろそろBK君とR君も動かしたいと考えてます。まだどういう運びで決闘するかは未定

  • 86二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:21:24

    大まかな話の流れ(10話)
    6大貴族議会から数日後、院中中庭にある決闘場にて議会によって取り決められた戦士君とリボンちゃんの決闘が始まる。
    決闘場の周りでは六大貴族に加え会議に出席していた貴族達が観戦しており、その中には幻想ちゃんと爺やの姿もある。
    ストレージのゴミが六従騎士に勝てる筈がない、実質的な公開処刑ですなとせせら笑っているのを聞いてむっとする幻想ちゃんだが、あやつの強さを知らずに吠えてるものなどほっときなさい、と珍しく落ち着いた爺やの静止を聞いて驚きながらも貴族達に噛み付くのはやめる。
    やがて、BK君に気合い入れていけよ!!と背中を叩かれて真っ直ぐ進む戦士君と、他の六従騎士達に無言で見送られながら歩み寄るリボンちゃんが決闘場へ入場、黒の貴族の銀髪の中年の掛け声によって決闘が始まる。
    決闘場の装置によって先行が戦士君となったのを見て、幻想ちゃんは不味いと焦る。
    超攻撃型の戦士君は速攻に秀でているものの先手で布陣を構えるのはあまり得意ではないと知っている幻想ちゃんは不安に駆られ、同じく戦闘データから戦士君の弱点を理解している猫背の青年もこりゃ勝負になりそうもねぇなとせせら笑う。
    しかし戦士君が真っ先に召喚したのは昇華騎士エクスパラディン。これまで戦士君のメインデッキにはいなかった筈のモンスターだった。
    実はリボンちゃんと別れた後の戦士君はBK君とR君とデッキ見直し中、R君からこの前の戦士君の怪盗戦の敗因は手札切れによるガス欠だと指摘され、大量展開しながらも手札補充が出来るように構築を変更していたのだ。
    予想外のモンスターの召喚にリボンちゃんも驚く中、戦士君は布陣を整える為に動き出す…

  • 87二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:48:32

    大まかな話の流れ(10話②)
    昇華騎士エクスパラディンを起点に、チューンナイト、HCモーニングスターと一気に戦士族を展開しつつ、サーチ効果も駆使して手札補充も同時に行う戦士君。
    更には聖騎士の追想イゾルデをリンク召喚して更なる手札補充と装備を墓地に送りつつ展開、最終的に戦士君の場にはHCヤールングレイブ、羅天神将、そしてエースカードのCHキングアーサーの三体が並ぶ。
    更に戦士君はキングアーサーにレアゴールドアーマーを装備して攻撃をアーサーに誘導させつつ武装鍛錬を発動してエクスパラディンをデッキに戻しながら更にドローしたカードを伏せてターンを返す。
    対する後攻のリボンちゃん。初手からいきなりサンダーボルトを叩き込むがこれはヤールングレイブの破壊耐性付与で防がれるが、これはヤールングレイブの破壊耐性を剥がす為の手段であった。
    初動として召喚されたのは焔聖騎士オジエ。焔聖騎士ローランを墓地へ落としつつ、特殊召喚効果でチューナーとなったリナルドを素材に聖剣を巡る王妃アンジェリカをシンクロ召喚。
    墓地の焔聖騎士の対象効果とアンジェリカのサーチ、特殊召喚効果でサーチと手札を消費せず一気に展開し、焔聖騎士帝シャルルを特殊召喚。
    効果によって墓地の焔聖騎士を装備して破壊耐性を失ったアーサーの破壊を狙う。
    しかし戦士君は伏せカードの武装再生を発動し、イゾルデの効果で墓地に送った天命の聖剣をアーサーに装備、再び得た破壊耐性で破壊を免れる。
    そう簡単にやられないよと不敵に笑う戦士君と険しい顔で睨むリボンちゃんの闘志のぶつかり合いを体現するように、アーサーとシャルルが油断なく睨み合う…

  • 88二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 20:22:52

    余談(デッキ)
    ・ヒロイックデッキ改
    怪盗との決闘で敗北した経験から改良された戦士君のデッキ。
    イゾルデを始めとしたデッキに直接触れて展開するカードを更に増やし、武装錬成でのドローやサーチやよって更に手札を減らさずに頑健な戦士族モンスター達を展開出来るようになった。
    この時点でエクスパラディンなどの炎属性戦士をデッキに少しずつ組み込んでおり、後の戦士君のデッキ構築に大きな影響を与える事になる。

    ・焔聖騎士デッキ
    六従騎士のリボンちゃんが操るデッキ。
    汎用除去や妨害以外のカードはほぼ全て焔聖騎士で構成されており、安定した展開力から大型シンクロモンスターを召喚しそれを装備と化したモンスターで強化しより強固な布陣を形成する事に長けている。
    戦術は違えど武装に重点を置いて戦う戦士君のデッキに通ずるものがあり、後にこのデッキとリボンちゃんが戦士君のデッキに大きな変化をもたらす事になる。

  • 89二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:30:34

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  • 90二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:41:17

    大まかな話の流れ(10話➂)
    両者1ターン目からエースモンスターのアーサーとシャルルを召喚して対峙する戦士君とリボンちゃん。
    リボンちゃんは攻撃誘導されながらも大幅に火力を強化したシャルルでアーサーに攻撃、戦士君は羅天神将の破壊効果を発動するも装備された焔聖騎士の効果でシャルルは耐性を得てるためやむを得ず装備の方を破壊しつつ、高火力の攻撃はアーサー自身の効果で受け止めさせる。
    互いに装備カードを駆使する戦術でエースモンスターを強化し、真正面から切り結ぶ2人の決闘を繰り広げる2人の、まさに戦士と騎士のような気迫が周囲をどよめかせる。多くは六従騎士相手に互角に立ち回る戦士君の予想外の技量に驚いており、そんな様子を見て爺やは当然ですと頷く。
    士官生時代に講師として戦士君含む彼の同期全員に地獄の特訓を課した爺やもまた、その特訓を完遂出来たただ1人の生徒である戦士君の事を見込んでおり、彼はやがて六従騎士に追いつく力を得るだろうと高く評価していたのだ。
    戦士君は返しのターンで再び武装鍛錬でチューンナイトをデッキに戻しつつ手札を補充、シャルルの破壊効果や妨害をヤールングレイブと天命の聖剣で防ぎつつ、AI打ちとアーサーのコンボで一気に勝負を決めに行こうとする。
    しかしリボンちゃんもこれに対して武装切替コンボによって焔聖騎士モージをシャルルに装備させて戦闘破壊と効果ダメージをアーサーによるもののみに抑える。
    再び激しい鍔迫り合いを演じるアーサーとシャルルの凄まじい白兵戦に貴族の一部は感嘆の方をあげるが、他の一角からはリボンちゃんに対する疑念や苛立ちの声が出てくる。
    ストレージのゴミを相手に何を手こずってるのか、同じ赤の貴族出身だから手を抜いてるんじゃないか、という言われない陰口。
    それはリボンちゃんの耳にも届き、彼女の瞳に暗い影を落とし、exデッキの『とあるカード』を妖しく輝かせる…

  • 91二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:20:40

    大まかな話の流れ(10話④)
    再び熾烈に切り結び、互いの戦闘耐性効果で生き延びて大きく飛び退くアーサーとシャルル。
    やっぱり君との決闘は油断出来ないなと笑う戦士君はリボンちゃんにターンを返すが、何故かリボンちゃんが俯いてカードを引こうとしない。
    どうしたのかと戦士君が問いかけると、逆などうして貴方はこんな場所で戦えるんですか?とリボンちゃんは問いかけてくる。
    赤、青、白の貴族はともかく、この場にいる殆どの貴族達は戦士君が勝つ事なんて望んでない、勝ったとしても同じ派閥の私が加減しただけとか言われて貴方が評価される事なんて決してない、それなのになんでそんな本気で戦ってるんですか?という問いかけに対して戦士君は困ったように笑いながらも答える。
    元々僕が評価されてないのは知ってる、でも、僕の手が届く限り守れるものは守りたい。その為にこの戦いが必要なら、僕はどんな戦いでも全力で挑むよ、という答えを聞いたリボンちゃんは俯いたまま目を見開き、ゆらりと戦士君を睨み、カードを引きながら呟く。
    リボンちゃんは、貴方もあの人と同じ事言うんですね、という、短くも怨嗟の籠った一声と共に引いた紅恋の麗傑ブラタマンテを召喚し、更に痛み分けの魔法を発動、ブラタマンテを墓地に送りつつ戦士君にモンスターのリリースを強いる。
    嫌な予感を覚えた戦士君は武装と破壊耐性で守りを固めたアーサーとヤールングレイブを守る為に羅天神将をリリース。
    これでもう装備を破壊するカードはありませんねと歪んだ笑みを浮かべるリボンちゃんは二体目のリナルドを特殊召喚し、シャルルとリナルドでシンクロ召喚を行う。
    その途端突然幻想ちゃんと戦士君は、リボンちゃんが呼ぼうと手に取ったカードから黄金卿と同じ黒い光の糸が伸びリボンちゃんに繋がる光景が目に映る。
    初めて見る異様な光景に戦士君が戸惑い、幻想ちゃんがまさかと息を呑むのと同時に、凄まじい破壊のエネルギーと共にモンスターがシンクロ召喚される。
    『フルール・ド・バロネス』。
    豪華絢爛な鎧を纏った花の騎士は、その華麗な容姿とは裏腹に禍々しく吹き荒れる暴風を纏い、戦士君の前に立ち塞がる…

  • 92二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 07:36:38

    保守

  • 93二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 12:04:32

    余談(シャルルについて)
    シャルルには進化先のシャルル大帝がいますが、この段階ではまだリボンちゃんはシャルル大帝を持っていないので実質的なエースはシンクロ体のシャルルという扱いになってます。

  • 94二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:00:48

    大まかな話の流れ(10話➄)
    黄金卿と同じ黒い光の糸で決闘者と繋がるフルール・ド・バロネスの降臨によって吹き荒れる禍々しい暴風が決闘場を囲む花々を散らし、花弁の吹雪が決闘場を彩る。
    華やかで美しい光景に反して花弁の吹雪の中心にいるバロネスとリボンちゃんの纏う凶悪な黒い光に戦士君は固唾を呑み、観衆の貴族達もその異様な気迫にどよめき出す。
    中でも特に件の光の糸を誰よりもよく知っている幻想ちゃんは、どうしてリボンちゃんが黒い光の糸のカードを…!?と、激しく動揺する。
    しかしリボンちゃんは周囲の様子など気にせず決闘を続行。真炎の爆発を発動してリナルド、ブラタマンテ、更にはシャルルまでをも一気に特殊召喚し、墓地の焔聖騎士を利用した武装コンボでシャルルの破壊効果を発動してヤールングレイブの破壊耐性を削り、更にはバロネスのの効果でもう一度ヤールングレイブの破壊を狙う。
    これに対して戦士君は2枚目の武装再生を発動し、もう一枚墓地に落としておいた天命の聖剣をヤールングレイブに装備させようとするが、この効果はバロネスの無効化効果によって不発、ヤールングレイブはバロネスの剣撃を受けて爆散する。
    その爆風は軍事用デュエルディスクとはいえあまりにも凄まじい衝撃を発し、花を散らすどころか大理石の壁や床に亀裂が走る程の勢いであった。
    本格的に様子がおかしい事に気付き怯え出す貴族達を見て、リボンちゃんは歪んだ笑みを浮かべ、それを合図にしたかのようにバロネスは決闘場を駆け回って更に暴れ出し、貴族達はいよいよ悲鳴をあげ、転げ回り、他者を押し除けて必死で逃げ、その様子を見てリボンちゃんは狂ったように笑う。
    しかし戦士君がやめろ!!と叫ぶとリボンちゃんはハッとして戦士君の方を向き、今すぐモンスターの暴走を止めるんだと説得する戦士君を見ながら、今度は悲痛な顔で戦士君を睨んで叫ぶ。
    どうしてこんな時もこうなんですか、どうしていつも真っ直ぐなんですか、憎い、お父様と同じその真っ直ぐな瞳が憎い
    初めて聞いたリボンちゃんの怨嗟の声に戸惑う戦士君、そんな戦士君に、今度はバロネス自身が声をかける…

  • 95二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:16:48

    これリボンちゃんの方が焔聖騎士似合う分戦士君には斬機とか別方向に進んで欲しい気持ち出て来たな

  • 96二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:28:08

    大まかな話の流れ(10話⑥)
    リボンちゃんの怨嗟の声に戸惑う戦士君に対して次に声をかけて来たのはリボンちゃんが召喚したフルール・ド・バロネスそのものであった。
    ここまで彼女を追い詰めたのはお前だと言うのにまだその事に気付かないとは愚かな、と戦士君を蔑むような侮蔑の言葉を聞いて貴族達はモンスターが喋った!?と更に動揺するが、他の六大貴族達、そして幻想ちゃんと戦士君はバロネスの言葉自体に注意深く耳を傾け、リボンちゃんが背負っていた心の闇を知る。
    リボンちゃんは英雄の父に憧れ一生懸命に決闘者として腕を磨き続け、六大貴族として相応しいくある為に他の貴族からの視線に常に気を使い慕われるように振る舞った。
    そんな中、同じく父に導かれ切磋琢磨する少年に出会った。
    初めはストレージの底辺がなんかがどうして私と同じ場所に、と蔑んだが、彼と共に過ごすうちに、共に切磋琢磨する中で次第に彼の直向きさに気付き、彼は父に似ているとリボンちゃんは気付く。
    しかし、その少年が父の部隊の隊長に選ばれ、自分が部隊に選ばれなかった時に彼女は気付いてしまう。
    父と少年が持つ英雄としての器は自分とは違い過ぎる。他者の評価など気にも留めずに守る為に一途な2人のようになる事など、周囲の評価を気にしていた自分には出来ないのだ、と。
    自分は初めから英雄になれる訳など無かった、そう思い絶望しながらも、リボンちゃんはその絶望をずっと心の内にしまい、父の元を離れて六従騎士になる道を選んだのだ。
    娘を危険から遠ざける為の選択が最悪の形で娘の心を蝕んだ事に唖然としながら俯く老紳士だけでなく、幻影ちゃん含むバロネスの暴露を聞いた者達も、何も言えなくなってしまう。
    しかし戦士君だけは、バロネスの暴露を真正面から受け止めた上で、リボンちゃんを見つめていた…

  • 97二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:32:15

    >>95

    斬機もヒーローらしくかっこいいですよね…!!

    ただいかんせんアーサーの素材が戦士族レベル4×2という何気に制約のある素材を強いられるので戦士族系統強化でいく部分は強いですね…

    ただ、戦士君の強化ツリー(?)的には焔聖騎士は枝分かれの一部であり、焔聖騎士関係ない炎戦士も含みますし、なんなら今考案中の設定だと全く別物の強化も混ぜたりするつもりです。

  • 98二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:47:44

    レベル4戦士っていうならVSかな?リボンちゃんが他テーマなら素直に焔聖騎士に進められそうなんだけどな

  • 99二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 21:24:03

    大まかな話の流れ(10話⑦)
    リボンちゃんの心の闇をバロネスから聞き、お前こそが彼女の心を蝕んだ諸悪の根源だとバロネスに罵られる戦士君。
    しかし戦士君はバロネスに見向きもせず、リボンちゃんだけを見て言葉を返す。
    君のお父様に憧れたのは、僕も一緒だ。でも、僕には君と違う所が一つだけある。
    隊長になった自分と彼女を比べてこき下ろすつもりか、というバロネスの言葉を遮り、僕は君にも憧れたんだよという戦士君の言葉を聞いて、狂乱していた筈のリボンちゃんは思わず素の声音で戸惑う。
    誰よりも騎士然としていて、どんなに厳しい時にでも他の人の心を思いやれる、僕が思い描く騎士の姿を君はしていた、ちょっと暴力的な部分を除けばね、と笑う戦士君を見て、こんな事態になっても同期の騎士として接してくる戦士君の姿に罪悪感や息苦しさを覚えたリボンちゃんは思わず目を逸らす。
    その様子を見たバロネスは苛立った様子で、奴を倒し自分こそが部隊隊長に相応しかったのだと老紳士に見せつけてやるのではないかと迫る。
    しかし戦士君はそんな事をしなくても君のお父様は君が立派な決闘者だと知っている。僕にとっても、君は誰よりも誇り高い騎士だとリボンちゃんに伝える。
    その言葉を聞いたリボンちゃんの頬を、瞳からこぼれ落ちた一筋の澄んだ涙が伝う…

  • 100二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 21:30:11

    >>98

    リボンちゃんが焔聖騎士なのはやはり炎イメージの赤の貴族出身という事もあって最初に選んだのですが、性格やイメージ像作るうちにどんどん焔聖騎士似合いそうなイメージになったのはありますね…

    VSも面白そうですがやはりとりあえずは戦士君のデッキ(後々ですが)は元の方針で行きます…でもVSも戦闘や展開方法に面白味がありますし、戦士族も関わるカテゴリーなのでちょっと活かしてみたい気持ちはあります…!!提案感謝です…!!

  • 101二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 21:44:50

    大まかな話の流れ(10話⑧)
    戦士君の言葉を聞いて涙を流すリボンちゃんから怨嗟の色が消え、更に苛立ちを見せながらリボンちゃんを煽り立てるフルール・ド・バロネス。
    それを見た戦士君はリボンちゃんに見せた優しい笑顔と打って変わって嘲るような顔付きでバロネスに向かって挑発を始める。
    人の心の弱い部分を弄んで悦に浸るような下劣かつ下賤なお前の言葉などリボンちゃんには届かない、とっとと自分が散らかした花弁を馬の尻尾ではらってから消え失せろこの安物の布を身体中に巻き付けた金メッキ鎧の騎士もどき、という、普段の戦士君ならまず間違いなく言わないであろうとんでもない罵詈雑言に周囲の貴族達が呆然としてる中で、幻想ちゃんは戦士君が本気でキレており、それでいて攻撃を誘う為に挑発を仕掛けているのだと気付く。
    怒り狂ったバロネスはリボンちゃんの身体を乗っ取り、火力を徹底強化したシャルルで攻撃、CHキング・アーサーは天命の聖剣で一撃を防ぐが戦士君自身が大ダメージを負う。
    そしてバロネス自身も武装強化によって攻撃力を上げた状態になってアーサーと戦士君へトドメを刺そうとするが、それこそが戦士君の狙いだった。
    戦士君は手札から新鋭の女戦士の効果を発動。これによりバロネスの攻撃力は大幅に下がる。
    バロネスが騎馬から放った刺突に対してアーサーはそれを避けつつ、大剣によるフルスイングのカウンターを叩き込んで斬り伏せ、断末魔の悲鳴をあげるバロネスを爆散させて戦士君は逆転勝利を掴み取る…

  • 102二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:07:05

    大まかな話の流れ(10話⑨)
    CHキングアーサーのカウンターによって逆転勝利を掴み取った戦士君。
    フルール・ド・バロネスの支配によって衰弱し、ふらつき倒れそうなリボンちゃんを慌てて抱き抱え、ようやく一息ついたその時、まだ僅かに力を残していたバロネスが最後の力を振り絞って剣による刺突を戦士君目掛けて放つ。
    戦士君はこの一撃を咄嗟の判断でリボンちゃんを庇いながら右腕に取り付けられた鉄錆の腕輪で受け止め、尋常では無い精霊の力を宿したモンスターの攻撃を受け止め身体中が悲鳴をあげる状態で真っ直ぐバロネスと睨み合う。
    貴様がどこまで貴族達に魂を売ろうが所詮下賤の身、最下層の血、貴様では高貴なる彼女を救えないと叫ぶバロネスの言葉を聞いた戦士君は、彼女もまた彼女なりに真剣にリボンちゃんの心を案じていたのだと気付き、ただ一言だけをバロネスに伝える。
    信じてくれ。
    心の底からの願いの言葉を聞き、彼の瞳の輝きを見たバロネスははっと目が覚めたように動きを止め、剣を鞘に戻す。
    私の負けだ、というバロネスの姿は先程と変わらぬ筈なのに禍々しい気配はない。不思議と先程よりも高潔さを感じる程の変わりように皆が戸惑う中、真っ直ぐに見つめてくる戦士君に対して、貴殿の言葉を信じよう、百の戯言よりも心よりの誠意のこめられた貴殿の言葉を、と残したバロネスは騎士の礼を戦士君にしてその姿を消す。
    ここで幻想ちゃんと共に状況を静観していた幻惑の魔術師は気付く。
    以前の黄金卿と違い、バロネスの精霊の気配は凶暴さを失った状態で生きている事に…

  • 103二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:37:31

    余談(カードの精霊)
    ・フルール・ド・バロネス
    黒いフードの人物がリボンちゃんに渡した、精霊を宿す強力なカード。
    本来は豪華絢爛な鎧を纏った花の騎士らしく高潔な騎士らしい性格だったがとある事情から力が暴走しており、リボンちゃんの心の闇につけ込み戦士君との戦いで彼女を暴走させた。
    それでも弱者に寄り添い力になろうとする従来の騎士らしさは残っており、リボンちゃんに加担して戦士君を負かそうとしたのは本気でリボンちゃんを勝利させ父の老紳士に認めさせてあげようという想いからの暴走だった。
    最後にはアーサーのカウンターを受け大幅に弱った所で戦士君の真摯な想いを受け止めた事で本来の気高さを取り戻し、戦士君を信じて再び眠りにつく。

  • 104二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 23:06:54

    大まかな話の流れ(10話➉)
    激闘の末に高潔さを取り戻したフルール・ド・バロネスを見送る満身創痍の戦士君。
    今度こそ終わった、と緊張の糸が完全に切れた戦士君は今になってバロネスの剣撃を受け止めた右腕が折れかけている事に気付き、なんなら幻想ちゃんとの戦いで癒え切っていない身体中の骨に入ったヒビによる激痛が戦士君を襲い、危うく抱き抱えてるリボンちゃんを落としそうになるが辛うじて堪える。
    しかし2人の決闘が完全に終わったと判断された途端2人の周囲を六従騎士の面々が囲み、デュエルディスクを構えて歩み寄る。
    リボンちゃんの使ったカードは明らかに軍用デュエルディスクの規格をも遥かに超えており、それを用いて貴族達を危険を晒した事から彼女の身柄を拘束しようとする騎士達に対して、彼女はカードの持つ力に洗脳されていたんだと必死で説得を試みるも、そんな馬鹿げた話があるかと一蹴されてしまう。
    しかしそんな騎士達に白の貴族の代表であるブロンズの長髪の女性が下がるように命ずる。
    経緯は不明だが目に見えてリボンちゃんが錯乱し、実際に戦士君と戦っていたモンスターが意思を持って戦っていたのも事実。そんな危険な状態の彼女を身を呈して守った戦士君と、それを眺めているだけだった騎士団、どちらの言葉に重みがあるかは語るまでもありませんというブロンズの女性の言葉に騎士達は押し黙る。
    バロネスのカードに関してはリボンちゃんにカードを渡した者がいる事を考えて物的証拠として司法機関で管理、また、決闘従来の目的である取り決めは戦士君の勝利であり、彼には引き続き部隊で隊長を務めてもらう、と、話は淡々と進んでいき、どうにか戦士君達は事なきを得る。
    助けてくれた事に戦士君が礼をするとブロンズの女性は優しく微笑み、今は怪我を治す事を優先して下さいね、と戦士君の頭を撫でる…

  • 105二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 23:12:08

    >>104

    (少し追記)

    その様子を見た他の六大貴族の様子は様々だった。

    娘の無事と戦士君の言葉を聞いて心から安堵と感謝を感じていた老紳士。

    面白くなさそうにぶっきらぼうな様子で席を立ち去る猫背の青年。

    これはこれはと面白そうに、しかし油断なく戦士君とブロンズの女性を眺める大柄の男。

    険しい表情で戦士君を睨む銀髪の中年。

    そして、戦士君の勝利を喜びながらも、次なるヒントとなり得る標的を発見し、怪盗として動く事を決意した幻想ちゃん。

    様々な思惑が巡りながらも、決闘審議は幕を閉じる…

  • 106二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 07:37:49

    保守

  • 107二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 16:32:08

    これバロネスの行動が酷すぎないか?戦士君に難癖付けるのはまだしも全く主人を信用してないしこれで忠義の騎士みたいにやってるのがな
    エルドリッチみたいな存在が関わってる感じなのか?

  • 108二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 16:56:25

    >>107

    本来バロネスは極めて真っ当な騎士然とした人物(モンスター)だったのですが、諸事情からこのような酷い暴走を起こしてます

    原因については後々書いていく予定です…!!

  • 109二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 20:53:21

    大まかな話の流れ(11話op前短めパート)
    戦士君とリボンちゃんとの決闘審議から数日後、幻想ちゃんは学校の兄貴分含む大勢のクラスメイト達と共に戦士君のお見舞いへと向かう。
    仮にも赤の貴族直属の部隊長の見舞いなんて俺達がやって平気か?と不安がるクラスメイト達に対して、ただのクラスメイトなんだから気にしないの、と陽気に笑うが、そもそもその幻想ちゃん自身が青の貴族という事もあって中央病院で行き交う人々が萎縮や礼をする度にクラスメイト達はぎこちない様子で幻想ちゃんについて行く事になる。
    戦士君がいるであろう病室前についた幻想ちゃんが元気よくお見舞いにきたよ!!と扉を開けると、そこには右腕を包帯で固定して困り気味な戦士君と、顔を真っ赤にしながら不器用ながらも皮を剥いて切ったりんごを戦士君に食べさせようとしてるリボンちゃんの姿があった。
    お取り込み中?と幻想ちゃんが首を傾げるとリボンちゃんは悲鳴じみた声をあげてりんごの刺さったフォークを振り抜き勢い余って戦士君の額にりんごを叩きつける…

  • 110二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 21:38:36

    大まかな話の流れ(11話)
    幻想ちゃん達が戦士君の病室の扉を開けてから数分後。
    リボンちゃん幻想ちゃんに対してぶんぶんと手を振り、戦士君は手を使えないから仕方なく、右手が使えないのも私のせいですしなどと延々と一方的に喋っており、そんなリボンちゃんを見ながら幻想ちゃんはによによしている。因みに額にりんご付きフォークが刺さった戦士君は放置されたまま他のクラスメイト達に心配されていた。
    オメーの彼女中々に苛烈だなという兄貴分の言葉を聞いたリボンちゃんが顔を真っ赤にしながらレイピアを引き抜いて兄貴分の胸ぐらを掴んだあたりで幻想ちゃんは戦士君の額のりんごを引っこ抜き、思ったより入院長引いてるねと声をかける。
    戦士君はもうそんなに身体痛くないから入院しなくてもいいのになぁと言うのを聞いて、兄貴分をシメていたリボンちゃんは先生の許可が降りるまで絶対安静!!と釘を刺す。
    頭が上がらない様子の戦士君をくすくすと笑いつつも幻想ちゃんは、リボンちゃんは大丈夫なの?妙なカードの影響とか…とそれとなくバロネスの情報を聞き出そうとする。
    リボンちゃんは今はもう大丈夫ですと答えるが、バロネスを持っていた時の心境を吐露してくれる。
    これまで自分が押さえつけていた父への憧れ、戦士君への対抗意識、そういったものが一気に解き放たれるような感覚。バロネスを召喚した瞬間に自分の心の枷が解き放たれるような感覚…今では自分でも信じられない程にあの時は狂っていたと俯くリボンちゃんに対して、そのカードは誰から貰ったの?と幻想ちゃんが問いかけた時、病室に新たな見舞客達がやってきた…

  • 111二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 23:20:24

    大まかな話の流れ(11話②)
    戦士君の病室に新たに入って来たのは特殊部隊服姿のBK君とR君の2人だった。
    差し入れだぜと言ってBK君が机の上に置いた新弾カードパックを見ると、戦士君はクラスメイト達が見舞いに来た時よりも明らかに嬉しそうな笑顔で2人にありがとうと感謝を伝え、こいつは根っからの決闘者だな、と兄貴分達クラスメイトは呆れながら笑う。
    貴族階層のR君は幻想ちゃんがいる事に気付いてすぐに礼をするが、幻想ちゃんはそんな堅苦しくしないでいいよと笑われ、貴族らしくない幻想ちゃんの様子に少し戸惑った様子を見せる。
    会議は終わったんですか?と聞くリボンちゃんに対して2人が少しばつが悪そうに頷くのを見た幻想ちゃんはあえて会議?と小首を傾げて事情を探る。
    聞くと、件の事件で回収されたバロネスのカードは現在六大貴族管理下の司法施設で管理されており、戦士君達の部隊もこの資料を参考にリボンちゃんにこのカードを渡して狂わせた犯人を探し出そうとしていた。
    ところが六従騎士達は部隊に対して非協力的であり、平民やストレージの混ざりものがいるお前達にこのカードを晒したら盗まれかねんなどと言われる始末。
    過去に戦士君を遠ざけていた兄貴分達も少しばつが悪そうに目を逸らすが、それならいっそ向こうがびっくりするぐらい意地汚く頑張ろうと戦士君はからっとした様子で笑い、BK君もそうだな!!と豪快に笑い戦士君の肩をばしばしと叩く。
    そして皆と笑い合う中、幻想ちゃんは1人新たな標的を得る為に思考を巡らせてつつ、メガネ君に一通のメールを送っていた…

  • 112二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 08:11:56

    大まかな話の流れ(11話➂)
    戦士君のお見舞いを終え皆と別れた幻想ちゃんは、そのまま下町の町工場へと向かう。
    以前メガネ君と廃墟だった工場跡地では現在修復工事が行われており、退院した社長が指揮をとっている。
    すっかり元気になったみたいで良かったと笑う幻想ちゃんが声をかけると、社長は嬉しそうに幻想ちゃんの手をとってぶんぶんと振り回し、件のでは本当にありがとうと感謝を述べ、巨大化し過ぎた会社は規模を元の町工場レベルまで縮小して、思い入れのあるこの場所でまたやっていくつもりだと言う事を教えてくれた。
    その後幻想ちゃんは社長の案内でメガネ君の部屋まで通される。メガネ君は一心不乱にパソコンを操作しながら何か作業しておりこっちに気付いておらず、幻想ちゃんが声をかけると幽霊でも見たかのような驚き具合で振り向き、それが幻想ちゃんと父であると気付いてホッとしたような顔をする。
    幻想ちゃんからメールを受けたメガネ君は大急ぎで白の貴族の司法施設のデータベースにハッキングを仕掛けて警備体制やセキュリティの確認をしており、それらの情報を印刷して幻想ちゃんに渡す。
    また予告状出して派手にやるのかい?というメガネ君の言葉を聞いた幻想ちゃんだが、それを聞いた幻想ちゃんは少し困った顔で実はそれを悩んでいると吐露する。幻想ちゃんは以前の事件で予告状を送った結果大規模な混乱を起こしてしまった事、そのせいで多くの人を巻き込んでしまった事を戦士君に指摘された事を気にしていたのだ。
    悩む幻想ちゃんに対してメガネ君は無理に送らなくていいんじゃない?と提案する。そもそも今回の目的はあくまでバロネスの回収だし、以前みたいに幻想ちゃんの追う犯人を特定する訳でもないから、寧ろ誰にもバレないように隠れて盗んだ方がいいのではないかというメガネ君の意見を聞いた幻想ちゃんは少しほっとした様子でじゃあ今回は送るのやめよ、と方針を決める。
    君って意外と君って人見知り?とからかうメガネ君に対して何をぅ!?と幻想ちゃんはチョークスリーパーをかけ、社長と、そして隠れていた幻惑の魔術師の精霊はそんな2人の様子を見ながらそれぞれ2人によい友達が出来たなぁ、と和んでいた…

  • 113二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 15:57:23

    大まかな話の流れ(11話②)
    メガネ君との打ち合わせを終えて幻想ちゃんが屋敷に戻ると、屋敷の前では今まさに幻想ちゃんの兄がメイド長と爺やに見送られて屋敷を出る所であった。
    幻想ちゃんの兄は幻想ちゃんを見てぴくりと眉を動かすが、何も言わずにそのまま幻想ちゃんを横切ってその場を去ろうとする。
    そんな兄の無関心な様子を見てむっとした幻想ちゃんは兄へ詰め寄りいつもより厳しい口調で彼を問い詰める。それは、先日の決闘審議に対する事であった。
    何故赤の貴族の部隊に所属する戦士君と同じく赤の貴族出身のリボンちゃんを戦わせるような真似をしたの?いくら六従騎士達が公正な機関だと言っても身内だから贔屓したとか疑う人が出てくるに決まってるじゃん、という怒気を含んだ幻想ちゃんの問いかけに対して、兄は短く、強さの問題だ、という風に答える。
    決闘審議は対等な力で戦える者同士で初めて成立するものであり、今の戦士君の実力で下手に上位の他勢力騎士を相手にさせたら一方的な処刑になりかねないとの判断により、騎士団の中でも最も経験の浅いリボンちゃんであれば決闘審議の相手として丁度いいと思ったというのが兄の言い分であった。
    でも実際は戦士君の勝ちに難癖をつける貴族もいるけど?と問い詰める幻想ちゃんに対して兄は、それは奴の出自の問題だとばっさり斬り捨てる。
    2人の険悪な様子に爺やとメイド長は不安そうな様子で両者を見やるが、幻想ちゃんはそっぽを向いて、戦士君はお兄様なんかが思ってるより立派な人だから、とこぼす。
    それを聞いた兄は一瞬険しい顔をするが、すぐに普段の無表情に戻って、それはお前の決める事じゃない、と吐き捨ててからその場を立ち去る。
    不安そうに声をかけるメイド長と爺やを無視して幻想ちゃんは自室のベットに倒れ込み、怪盗の仮面を眺めながらふと度々出会う淡い紫髪の女性の事を思い出し、向こうは姉弟仲良さそうでいいなぁ…と寂しげに呟く…

  • 114二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 19:10:38

    余談(兄妹仲)
    幻想ちゃんと六従騎士団団長である兄の兄妹仲は非常に良くない。
    10年前の大事件が起きるまでは寡黙ながらも優しい兄と内気ながらも兄思いな妹で仲が良かったのだが、事件後母を失ってからの兄はストレージの反抗勢力殲滅に尽力する余りに家庭を顧みなくなり、また、幼い頃の幻想ちゃんはそんな兄が怖くなってしまい遠去けるようになってしまい10年後には今のような冷たい関係になってしまった。

  • 115二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 20:37:13

    大まかな話の流れ(11話➄)
    幻想ちゃんが兄と問答した日から数日後の夜。
    怪盗衣装の幻想ちゃんはメガネ君の無線ナビゲートと幻想魔族達のトリックを駆使しながら白の貴族の司法施設に侵入し、何者にも気付かれる事なくフルール・ド・バロネスのカードを保管する証拠保管室へと辿り着く。
    メガネ君の遠隔操作で警報システムも難なく解除し、バロネスのカードを手に取るが、幻想ちゃんがカードを手に取っても件の黒い光の糸が出て来る事もなければ、精霊は沈黙したままで、こちらに語りかけてくる気配もない。
    どうしたものかと頭を悩ませている幻想ちゃんは、ふと保管室の奥に幻想ちゃんがいつか探していた母がよく呼んでくれた絵本がある事に気付く。
    なんでこんな事件資料ばっかの部屋にこの絵本が?と首を傾げて絵本を手に取ろうとする幻想ちゃん。
    まだそっちはセキュリティ解除してない!!と静止するメガネ君の叫びも時既に遅く、幻想ちゃんが絵本に触れた途端サイレンが鳴り響いて侵入者の存在を知らせる。
    慌てて幻想ちゃんはバロネスのカードを手に投げ出すが、結局絵本は読まずじまいになってしまった。
    所変わって司法施設から少し離れた六大貴族院の前ではBK君とR君が門番をしていた。
    なんで部隊員の俺達がこんな事してんだよとぼやくBK君に、六従騎士が怪盗の調査で人手不足だから仕方ないだろうと嗜めつつも不満げな様子を見せる。
    そんな2人の元に近寄る小さな人影があった…

  • 116二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 07:34:49

    保守

  • 117二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:28:35

    保守andストレージ出身者の敵が使いそうなデッキ考え中

  • 118二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:35:39

    シンクロならスクラップとジェネクス、エクシーズならギアギアと獣族、融合なら化石とアンティークギアとかオススメする

  • 119二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:23:58

    >>118

    アンティークギアも良さげですがこっちはそれこそクロノス教授みたいな西洋貴族?風な人にも使わせたいですね…

    イメージ的にはスクラップが良さそうです…!!

  • 120二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:31:29

    大まかな話の流れ(11話⑥)
    誤って司法施設の警報を起動してしまった幻想ちゃん。
    滞在している六従騎士達がすぐさま幻想ちゃんを追うが幻想ちゃんは幻惑の魔術師の操る幻術やトリックを使いこなして六従騎士達を撒いて司法施設を脱出、少し離れたビル街にあるビルの屋上へと飛び乗って一息つきつつ、未だに沈黙しているバロネスを手にして困り顔でバロネスに呼びかけを続ける。
    それを見ていた幻惑の魔術師がちょんとバロネスのカードに触れる。すると、先程まで精霊の気配すら感じなかったバロネスのカードから以前の戦いで聞いたのと同じ声でお主らは誰だ?という問いかけが返って来た。
    君そんな事出来たの?と驚く幻想ちゃんに対して幻惑の魔術師はそれより早く話を聞いたらどうだい?と返し、2人はバロネスへ質問を始めるが、幾つか受け答えするうちに違和感を感じる。というのも今のバロネスは以前戦士君との決闘で見せた身勝手さや横暴さを全く感じさせない、落ち着いた騎士という雰囲気そのものであった。
    その性格の差異を問い詰めるとバロネスは、あの時はリボンの乙女にも緋色の瞳の青年にも申し訳ない事をしたと重い口調で返す。
    聞くとバロネスは元々今は無き小さな貴族家の家宝であり、主君と共に当時の当主へ仕える騎士であったが、やがて主君の家が廃れて人の手から離れ、主君の屋敷があった廃屋で眠っていた。
    そこに突如黒いフードを被った男が現れ、お前に新たな主君とその敵をやろう、と言い、一枚のカードから伸びた黒い光の糸がバロネスに突き刺さる。
    その瞬間、バロネスの心に強力な使命感が生じる。主君となる者の敵を倒せ、何をしてでも倒せ、主人の心の闇を利用してでも倒せ、という暗示にも似たような使命感と強い怒りがバロネスの心を支配し、各々の違和感を忘れさせてしまう。
    今思えば正気では無かったと嘆くバロネスに対してフードの人物の顔は見たの?と問いかける幻想ちゃん。しかしその答えを聞くよりも早く、幻想ちゃんには予想外の追手が迫る…

  • 121二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:21:07

    大まかな話の流れ(11話⑦)
    バロネスが黒いフードの人物の素顔について答えようとした次の瞬間、突然頭上からBKキングデンプシーとR-ACEファイア・エンジンが拳と丸鋸を振り上げて幻想ちゃんに襲い掛かる。
    咄嗟に幻惑の魔術師は両手から展開した魔法陣で両者の一撃防ぎ、幻想ちゃんはその隙にその場から飛び退く。
    何事かと辺りを見渡していると、隣のビルからBK君とR君の2つ人影が飛び出し、幻想ちゃんの前に着地する。
    どうして2人がここに?と動揺する幻想ちゃんをよそにBK君は不敵な笑みを浮かべて指の骨を鳴らしながら、だから信じて見てよかったろ?とR君に問いかけ、R君はまさか本当にいるとはな…と少し驚いた様子ながらも油断なく構えている。
    誰かに僕の居場所を聞いたのかい?と思い切って聞いてみると、善良な市民からのタレコミがあったんだよ、とだけ答え、R君はBK君と同時にデュエルディスクを構える。
    実は幻想ちゃんが司法施設から逃げ出した時、2人にもその緊急伝達が届いていたのだが、いかんせん幻想ちゃんがどこに逃げたのかも分からないためどうしたものかと思案していた。
    そんな2人はふと人の気配を感じて振り返るとそこにはいつか迷子になっていた金髪の少女が少し怯えた様子で2人に近付こうとしていた。
    迷子かぁ?とBK君が屈んだ時、R君は少女の腕に鉄錆の腕輪がついており、彼女がストレージ出身だと気付く。
    それに気付いた少女は更に怯えるが、BK君はにっと笑って少女の頭をわしゃわしゃ撫で、俺は階級で人を見ねーよ、と少女を宥め、R君もふっと笑い、なんなら俺達の隊長はストレージ出身だしな、と補足して少女ちゃんに優しく接する。
    それを見た少女は安心した様子で微笑み、それから思い出したように怪盗を見たの!!と言って来た。
    流石に半信半疑な2人だったが、あまりにも一生懸命な少女の様子にとりあえずは彼女のいう付近を探してみる事にした所、幻想ちゃんを発見して今に至る…というのが顛末であった。
    油断なく2人がかりで挑もうとする2人に、戦士君に匹敵する相手を2人同時にやらないといけない事に若干の焦りを見せる幻想ちゃん。
    そんな一同の元へ更なる影が迫っていた…

  • 122二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:05:44

    大まかな話の流れ(11話⑧)
    BK君とR君を相手に二対一の決闘を覚悟して幻想ちゃんが構えようとした次の瞬間、突然3人の間に背中からジェット反射で飛行する人型の黒いロボット(ほぼほぼ黒いアイア○マン)が物凄い勢いで着地し、BK君とR君に対峙して腕に内蔵されたデュエルディスクを構える。
    何事!?と慌てる幻想ちゃんだったが、無線によってこれはメガネ君が遠隔操作している決闘用ロボであると判明。実は周囲のネットワークからBK君達が接近していた事に気付いていたメガネ君は予めサポートの為ロボットにデッキを持たせて幻想ちゃんの元へ飛ばしていたのだ。
    機械音声で自分は怪盗の仲間だ、助太刀しても文句ないね?と威圧するメガネ君だったが、BK君とR君は突然空からロボットが降って来た事に少しテンションが上がっており、そんな2人を見たメガネ君もちょっと嬉しそうであった。
    男の子ってこーゆーの好きだよねと若干呆れる幻想ちゃんだが、R君は助太刀を許容、寧ろ二対一で捕まえたら貴族の奴らに後ろ指刺されそうで助かると笑うBK君と共に再びデュエルディスクを構える。
    そんな二対二の戦いの始まりを、更に隣のビルから黒いフードの人物と金髪の少女は眺めていた。
    フードの人物が少女に、奴らにはカードを渡さなかったのか?と聞くと、あの2人私がストレージって分かってても優しかったから…と答える。
    皆んながああならいいのになぁ、と言う少女の寂しそうな呟きを聞いたフードの人物は、何も答えずに決闘の始まりを見つめる…

  • 123二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 07:38:07

    保守andスクラップ使い(予定)のストレージ出身者との戦いは2.3話先になりそうですが多分書けます

  • 124二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 13:36:32

    余談(決闘用ロボット)
    ・決闘用ロボット
    メガネ君が作った遠隔操作対応型決闘用ロボット。
    元々は都市のカードショップなどで利用されていた自立式の決闘練習用ロボットだったが故障して廃棄されそうになった所をメガネ君が安値で買い取り、自力で改造して遠隔操作で自分の代わりに決闘出来るように作り直した。
    どうせ自腹で改造するんだからと開き直って改造しまくってる内にジェットによる飛行やらなんやらと機能をつけまくった結果ほぼア○アンマン並のハイスペックマシンになったが一応決闘用ロボットである。
    尚元々はロマンとして自爆機能をつけたりするつもりでいたがデッキはロボットに持たせている為自爆するとカードを巻き込むと言う観点から自爆機能は外された。

  • 125二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 19:41:08

    大まかな話の流れ(12話)
    司法施設から離れたビルの屋上で始まる幻想ちゃんとメガネ君(ロボット遠隔操作)、BK君とR君によるタッグデュエル。
    タッグマッチルールにより最初の1ターン目は全員攻撃出来ない制約がある一同だが、皆最初の1ターン目から一気に全力の展開を構えて2ターン目の戦闘へと備える(戦闘ターンの流れはメガネ君→BK君→幻想ちゃん→R君)。
    メガネ君は病院での幻想ちゃん戦でも見せたギアガジェット展開によりギアギガントX、マシンナーフォートレス、起動提督デストロイデストロイリボルバーを展開し、魔法罠ゾーンにも展開、後続補助用の魔法罠を控え、幻想ちゃんはミラーソードナイトやコーンフィールドコアトルによって手札を回しながらキマイラ融合による展開コンボで幻想魔獣キマイラを融合召喚、更にはコストとして墓地に落とした幻惑の魔術師をも蘇生し、両者万全の構えを取る。
    対するBK君とR君。BK君はBKプロモーターを起点に一気にレベル4BKモンスターを展開し、最終的にはBKキングデンプシーとBKリードブローを構え、更には複数のカードをセット。R君はフィールド魔法のヘッドクオーターによって召喚数を増やしながら大型レスキューエースを手札に加え、最終的にはファイアエンジンとタービュランスを構えタービュランスの効果で一気に伏せを増やし、更には下級レスキューエースを用いて炎魔刃フレイムタンを構えて伏せカードを守る構えまでも取る。
    両陣営共に万全の構えを取り、いよいよ戦いの本格化する2ターン目へと突入しようとしていた…

  • 126二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 21:27:06

    大まかな話の流れ(12話➁)
    幻想ちゃん達のタッグデュエルが本格的に始まろうとしていたのと同じ頃、中央病院に入院中の戦士君の端末にも怪盗が出現した事を伝える警報が鳴り、隊服に着替えた戦士君が病室の外へ出ようとしていた。
    しかし戦士君が扉を勢い良く開けると扉の前にいた戦士君の姉が飛び出した戦士君にぶつかりぐるぐる目になりながら倒れそうになる。
    慌てて戦士君は倒れそうになる姉を抱き止め、姉さんもう退院したんじゃないの?と問いかける戦士君は、姉は目をぐるぐる回したままお見舞い…と言って果物やお花が沢山入ったバスケットを掲げているのを見てくすりと笑いながらも、緊急出動があるからと言って姉を降ろして現場へ向かおうとする。
    すると姉は慌てて戦士君の裾を掴み、今は絶対安静ってお医者様言ってたからダメ!!と戦士君を引き留める。
    でもBK君とR君が怪盗と戦ってるのに行かない訳には…と困り顔の戦士君だが、ぐいぐいと自身を押してベッドに戻そうとする姉に対抗出来ず、されるがままにベッドへ寝かされる。
    それでも再び起きあがろうとする戦士君を姉はそっと抑え、戦士君はBK君とR君の事友達だと思う?と聞いてくる。それは勿論、と戦士君が答えると、じゃあ今は友達を信じて戦士君は休も?きっと、2人も戦士君に休んで欲しくて今頑張ってるから、と優しく微笑む。
    その笑顔を見た戦士君はどこか緊張の糸が切れたようにほっとした様子で笑い返し、ベッドで横になり、今日は絵本も沢山持って来たから読んであげる!と楽しげな姉の声に耳を傾けながら目を伏せる…

  • 127二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:01:24

    大まかな話の流れ(12話)
    再び所変わってビルの屋上。展開を終えたメガネ君からの2ターン目だが、メガネ君はタービュランスによって一気に伏せられたR君の目に見えた妨害にプレッシャーを感じ攻めあぐねていた。
    しかし4人全員大型モンスターが出揃っている状態で攻めあぐねては相手に優位を取られかねないため、まずはセットカードを守るフレイムタンを撃破する為にデストロイリボルバーの効果破壊を起動。しかしR君はこの効果をセットカードの1つコンテインで無効化し攻撃も封じ、ギアギガントXはエクスティンギッシュで破壊、フォートレスは相手ターンに特殊召喚されたプリベンダーに裏守備にされてしまい、結果的にメガネ君は完封された状態でターンを返す結果となってしまう。
    その隙を逃さずBK君は更にもう一体リードブローを展開、その際に最初のリードブローの素材を外して火力強化しつつ連続攻撃でメガネ君のモンスターを全滅させる。メガネ君もフォートレスなどの破壊効果で反撃するがリードブローの防御とキングデンプシーの対象無効化でモンスターを守り切られてしまう。
    R君の妨害力が厄介だと判断した幻想ちゃんは展開しながら相手の妨害をいなしつつ本命の幻惑の魔術師のコントロール奪取と幻想魔獣キマイラの連続攻撃コンボで一気にR君を倒そうとする。
    ところがこれに対してBK君はフレムベルカウンターやジョルトカウンターによるカウンター妨害で無力化、最速のスペルスピード3のカウンターに対して幻想魔族の妨害無効では追いつけず自分ターンに主戦力の2体を失ってしまう。
    そしてR君は自身のターンに再びタービュランスの効果で伏せカードを補充、再び守りの構えを取る。
    タービュランスを起点に多種多様なセットカードと特殊召喚される大型モンスターで戦線を維持して戦うR君、そしてその妨害をすり抜けた相手にカウンターを叩き込みつつキングデンプシーを中心に強固なランク4BKモンスターで殴り抜くBK君。
    徹底的に隙のない2人の連携が幻想ちゃん達を着実に追い詰める…

  • 128二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 07:35:48

    保守

  • 129二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 16:21:55

    保守and(まだまだ先だけど)猫背の青年が使うデッキ考え中
    緑の貴族なので風属性寄りかそれっぽい見た目かなぁ、などと思ってます(全く別物になるかもだけど)

  • 130二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 21:02:38

    大まかな話の流れ(12話④)
    二周目を周り出してから次第に幻想ちゃんとメガネ君はBK君とR君の連携に追い込まれ始める。
    盤面をガラ空きにされたメガネ君は下級ガジェットを展開して手札補充と大型マシンナーズの蘇生を図るが、起点となる2体目のギアギガントXの効果をR君のセットカードに無効化され思うように展開出来ず、更には次のBK君の一斉攻撃で辛うじて並べた下級ガジェットを全滅させられ再び盤面をガラ空きにされてしまう。
    既に盤面がガラ空きの幻想ちゃんでなくあえてメガネ君に集中攻撃をかけているのは着実にこちらの攻め手を潰す為であり、尚且つ幻想ちゃんを攻撃しないのは、相手は先の戦士君との戦いで幻想ちゃんが攻撃反応型のトラップやモンスターを重宝している事を知っているが故の対策である事に気付き、流石に戦士君の友人、手強いねと焦りを隠しながら笑みを見せる。
    俺とあいつ(戦士君)ぁ拳と剣を交えた兄弟だからな!!と自慢げにBK君は笑い、奴が掴み取ったデータを無駄にする程俺もこいつも馬鹿じゃないさと油断無くメガネを中指で押し上げるR君も静かな表情ながらもどことなく誇らしげだ。
    僕も素直にそっち側で調べ物すればよかったかなぁ?と一瞬揺らぐ幻想ちゃんだったが、その直後に兄の後ろ姿が脳裏に浮かび、やっぱりそれは趣味じゃないかと皮肉っぽく笑い、完全に戦術を封殺され萎縮するメガネ君にそっと伝える。
    この決闘の決着をつける要は君だよ、次のターンに全部任せた。その台詞に驚くメガネ君のロボットに軽くウィンクしながら、幻想ちゃんは再び決闘へと赴く…

  • 131二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 21:59:49

    大まかな話の流れ(12話➄)
    幻想ちゃんは墓地へ送られたキマイラの素材を再利用しつつ手札を減らす事なく有翼幻獣王キマイラ、幻獣王キマイラ、幻想魔獣キマイラを一気に展開。更には幻惑の眼によるコントロール奪取でフレイムタンを奪いセットカードへの耐性を取り除こうとする。
    手札を絶やさず繰り出される連続召喚とコントロール奪取に対してBK君はカウンタートラップでそれらを封じるが、実はまず補充の効きにくいカウンタートラップを相手に使い切らせる事が幻想ちゃんの狙いだった。
    BK君がカウンターを使い切った所で幻想ちゃんはキマイラモンスターによる一斉攻撃をR君に仕掛ける事で今度はR君のセットしたトラップや展開用の速攻魔法を使い切らせ、更には蘇生した幻惑の魔術師によるコントロール奪取で妨害補充の為のタービュランスを奪い取り、破壊効果と連続攻撃で着実にダメージを与え、返しのR君の展開をも防ぐ。
    妨害を使い切らせた今、メガネ君の展開を止めるものはもはや無い。下級ガジェットによる手札補充とフォートレス蘇生、更には手札に回収したデストロイリボルバーを一気に並べて盤面をガジェットとマシンナーズモンスターで埋め尽くす。そして最後の切り札であるリミッター解除を発動し、BK君とR君の展開したモンスター達の上から大ダメージを叩きつけて一気に2人のライフをゼロにして短期決戦を制するのであった…

  • 132二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 22:20:00

    余談(BK君とR君の戦術)
    頑強なランク4BKモンスターで粘り強く戦いカウンターを狙う戦術を得意とするBK君とタービュランスを主軸に妨害と展開を同時に行いながら相手を鎮圧する事に長けたR君。
    それぞれ1人の決闘者としてかなりの手練れではあるが、2人が最も得意とするのはお互いの長所を最大限に引き出して連携するタッグデュエル。
    一見脳筋なBK君がカウンターで隙を作り、逆に慎重そうなR君が大型モンスターで一気に攻めるという初見の相手からすると予想外の布陣で相手を翻弄しつつ確実に相手を追い詰めるコンビネーションは部隊の中でも1、2を争うほど。

  • 133二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 22:42:28

    大まかな話の流れ(12話⑥)
    BK君とR君の2組を相手取るタッグデュエルを紙一重で制した幻想ちゃんとメガネ君。
    まさか赤の貴族の部隊員に勝てるなんてと信じられない様子のメガネ君(ロボット)に、マシンモンスターを愛して信じる君の力があってこそだよとハイタッチを促し、メガネくんも慣れない様子ながらそれに応える。
    一方負けてしまったBK君は満身創痍の状態で大の字になり、タッグで挑んでも負けちまうのかよ…と悔しげながらどことなく怪盗の強さを実感して楽しげな様子でいた。その隣で片膝をつくR君は負けながらも2人の様子を観察しており、決闘における連携がまだ甘い部分があったところから知り合ったのは最近なのか…?と推理をし始める。
    これ以上下手に喋るとボロが出かねないと思った幻想ちゃんはメガネ君と共に隣のビルへ飛び移ろうとするが、ここで突然ビルの上に霧が立ち込め出す。
    なんでビルの上に霧が?と首を傾げるメガネ君の隣で幻想ちゃんはさっと青ざめ、咄嗟に幻惑の魔術師を呼び出す。
    その直後、霧の中から音もなく巨大な銀の鎧を纏うモンスターが現れ、手にした長剣を2人目掛けて振り下ろし、幻惑の魔術師はそれを紙一重で展開した魔法陣の盾で受け止める。
    霧の翼をはためかせビルの上に濃霧を生み出す鎧のモンスター…霧の王(キングミスト)と呼ばれるそれを操る決闘者の正体を、幻想ちゃんは知っていた。
    それは今まさに霧の中から彼と共に現れた、六従騎士最強の決闘者…幻想ちゃんの兄のエースモンスターであった…

  • 134二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 07:36:53

    保守

  • 135二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 15:50:19

    保守and六従騎士のキャラクター考え中
    今の所緑出身の騎士のイメージは出来てますが「騎士…?」ってなるようなキャラです、今の所

  • 136二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 20:11:39

    大まかな話の流れ(12話⑦)
    霧の王を従えて幻想ちゃん達の前に現れた幻想ちゃんの兄は、無言でデュエルディスクを構えて2人の方へ歩み寄る。
    BK君達との決闘で消耗しており連戦は避けたい幻想ちゃんにとって最悪の相手が迫る状態となり、それを察したメガネ君はデストロイリボルバーを含むガジェットモンスター達を展開して幻想ちゃんへの兄に一斉攻撃を仕掛ける。
    しかし突撃するマシンモンスター達を相手に霧の王は目にも止まらぬ速さで剣を振るいそれらを全て斬り伏せ、奇襲を防ぎ疲労の色が見える幻惑の魔術師へと斬りかかる。
    霧の王の剣と幻惑の魔術師の魔法陣の盾が激突する衝撃は幻想ちゃん達にも響き、その衝撃で幻想ちゃんが持つバロネスのカードもまた吹き飛ばされてしまう。
    するとそれと同時にバロネスの精霊が実体化し、疲弊する幻惑の魔術師を押し退けて霧の王と鍔迫り合いに持ち込む事で相手の動きを封じる。
    驚く幻想ちゃんに向かってバロネスは、幻想ちゃんが追う者の顔は見えなかったが声は若い男のものであり、右腕に黒いデュエルディスクを、そして左腕に鉄錆色の腕輪をつけていた、と伝える。鍔迫り合いを続けながらバロネスは、モンスターの心に留まらず人の心までをも歪め、捻じ曲げる悪党をどうかお主達の手で捕えてくれと願いを託し、2人に逃げるように促す。
    バロネスの願いを引き受けた幻想ちゃんは、飛行機型に変形したメガネ君のロボットに飛び乗りその場から逃げのび、それを見て安堵したバロネスは次の瞬間、霧の王が無慈悲に振り下ろした長剣の一振りに一刀両断されて消滅した…

  • 137二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 21:21:38

    大まかな話の流れ(12話⑧)
    一方、幻想ちゃん達の決闘と逃走の様子の一部始終を隣のビルの屋上から見ていた黒いローブの人物と金髪の少女。
    怪盗さん達強かったね!と嬉しそうに笑う少女に対して黒いローブの人物は口元を険しげに歪め、やはりあの程度の決闘者では奴に勝てないか…と呟きながら踵を返し、少女は慌ててローブの人物の左手をとり、手を繋いで一緒にその場を去る。そのローブの人物の左腕には、鉄錆の腕輪がついていた…
    その次の日、退院した戦士君は病院を出た途端BK君とR君に頭を下げられ怪盗を取り逃した事を謝罪されてしまう。
    それに対して戦士君はそれよりも2人が無事で良かったと笑い、幻想ちゃんの兄がバロネスのカードを取り戻せたのは2人が怪盗を足止めしてくれたからだと感謝を伝える。
    それを聞いて照れくさそうに笑い合う3人を、幻想ちゃんは病院の屋上から嬉しさ半分憂鬱さ半分の微妙な雰囲気で眺めていた。
    戦士君達が落ち込んでない事に安心した反面、怪盗を取り逃したからまた何か色々言われたりするのかなぁ…などとぼやいてる幻想ちゃんに対して同じく病院の屋上に座り込みながらパソコンを弄っているメガネ君は、怒られんのも公務員の仕事なんだしいいんじゃない?とそっけなく答える。
    黄金卿を倒したとはいえかなり暴力的に父を追い詰めた戦士君に対してメガネ君は少し根に持ってる部分があったのを幻想ちゃんも察していた為、一応彼もいい子なんだよと苦笑しながらメガネ君と共に端末画面を覗き込みつつ、新たな得物の情報を探し出す…

  • 138二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 23:54:27

    余談(キャラクター容姿)
    ・リボンちゃん
    薄紅色のツインテールを大きなリボンで結っており、白地に六色の勲章を胸につけた六従騎士の制服姿と黒のミニスカート姿でいる事が多い。
    一応幻想ちゃんと同い年だが幻想ちゃんに比べて女性らしい体格をしており、何気に幻想ちゃんが年相応にそれを気にしてたりする。

    ・BK君
    褐色の肌と焦茶色の短髪が特徴的で、性格通りに活発な印象を感じさせる。
    戦士君に比べて少し背が低いが全体的にがっちりしており、戦士君同様部隊共通の白地に赤と金の装飾が施された制服があまり似合ってないんじゃないかと気にしていた時期もあったがR君に「リング上がる前のボクサーっぽくていいじゃないか」と言われてから結構気に入ってる。

    ・R君
    細い赤縁の眼鏡と灰がかった黒髪が特徴的で、全体的に落ち着いた雰囲気。
    3人の中では1番背が高く、戦士君達と同様の制服も貴族階級らしくある意味1番着こなしているが、本人曰く「赤と白のヒーローらしい格好はあいつ、の方がよく似合う」との事。
    因みに眼鏡には電子機器とデータ接続する機能が搭載されており、レスキューエースのモンスターと視界をリンクして救助活動を円滑に進める事も出来たりする。

  • 139二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 00:09:48

    >>138

    誤字

    あいつ、→あいつら

  • 140二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 07:58:19

    保守and幻想魔族の戦い方勉強中
    何か面白い混ぜ物とかあるだろうか…

  • 141二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 09:01:21

    大まかな話の流れ(13話)
    退院した次の日の朝、都市部の端のストレージ出身者が住まう居住区、通称錆金の一角にある小さな教会に住まう戦士君は、久々の通学を楽しみにしながら制服を羽織り登校の準備をしていた。
    まだ怪我痛まない?忘れ物ない?と不安がる姉を宥めながら戦士君は教会を後にし、都市部中央への学校へと向かう。
    学校へ向かう途中戦士君は何人かのストレージ出身者とすれ違うが、ある者は目を逸らしたり、ある者は忌々しげに睨んだり、酷い者は貴族側についた裏切り者が、と因縁をふっかけてくるが、戦士君はその全員に笑顔でおはよう!と返し、因縁をふっかけた者は若干引いた様子で後退りその場を立ち去る。
    やがて錆金を抜け出した戦士君は都市部の通学路へ入り、その途中で幻想ちゃんを見つけて声をかける。しかし何故かいつも元気な幻想ちゃんは今日に限って目元に酷いクマを残し物凄くぐったりした様子で振り返る。どうしたの?と、戸惑う戦士君に対して幻想ちゃんは探し物が見つからなくてさぁ…と眠たげに答える。
    バロネスの残した情報を元にメガネ君とストレージの決闘者の情報を調べられるだけ調べた幻想ちゃんだったが一晩経ってもそれらしい者は見つけられず、探し続けているうちに気付いたら徹夜になってしまっていたのだ。
    寝不足は成長に悪影響だよ?と戦士君が笑うが、それは微塵も女の子っぽくない僕の身体への嫌味かい…?と若干寝不足が拍車をかけて妙に恨みがましい目で睨んで来た幻想ちゃんを見て戦士君はしまったと呟いて一目散にダッシュで逃走、寝不足で変なテンションの幻想ちゃんも若干半ギレでそれを全力で追いかける。
    そんなやりとりを見ていた街角の花屋の女性は、ああして見ると六大貴族も部隊長も普通の子供ねぇ、と笑っていた…

  • 142二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 11:18:53

    大まかな話の流れ(13話②)
    追いかけっこをしながらも遅刻ギリギリのところで疲れ切った様子でクラスに到着した幻想ちゃんと戦士君。
    そんな様子にクラスの皆は笑い、呆れた様子の先生は2人が席につくのを見てからホームルームを始め、実は今日このクラスに新入生が来ると発表をする。
    クラスメイト達がざわめいている間に教室に入って来た2人はなんとメガネ君とリボンちゃん。リボンちゃんは幻想ちゃんを見るや否や来ちゃいました!と嬉しそうに笑って抱き付き、メガネ君はひっそり幻想ちゃんに会釈する。
    何がなんやらと幻想ちゃん達が戸惑っている間に先生が2人が入学した経緯を説明する。
    メガネ君は元々学校に通っておらず工場で働いていたのだが、以前の事件の際に学を持っていれば未然に事件を防げたかもと思い学校で勉強する事を決心、リボンちゃんは怪盗の事件に関わる戦士君の疑いが一部貴族で晴れていない為六従騎士からの監査役として派遣されたとの事であった。
    そういう訳だから厳しく監視しますからねと言ってびしっと指を指すリボンちゃんに対して戦士君はリボンちゃんと一緒にいられて嬉しいよと笑い、それを聞いたリボンちゃんは顔を赤くしてそっぽを向く。
    幻想ちゃんとメガネ君含むクラスメイトの全員がこいつ自覚無しでやってんな…と思う中、ホームルームは続き先生がプリントを配る。それは、後日行われる郊外学習についての詳細が記載されていた…

  • 143二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 13:09:03

    大まかな話の流れ(13話➂)
    その日の昼休み、幻想ちゃん、戦士君、メガネ君、リボンちゃんの4人は校舎中庭で弁当を食べており、幻想ちゃんは今朝配られたプリントを眺めていた。
    郊外学習では街から遠く離れた極東の国アズマと街の中間地点にある戦地跡歴史資料館での歴史学習を行うという旨がプリントに纏められており、現地までは街の中央にある大型の鉱石列車で向かうらしい。
    それを聞いたメガネ君は街一番の鉱石列車に乗れるの!?と喜び、そんな様子を見たリボンちゃんはうちの男子ども(BK君、R君)と趣味合いそうですね…と初対面ながらどこか身近な男子に似たものを感じて呆れた様子を見せる。
    一方戦士君は極東の国アズマという言葉を聞くと、懐かしいなぁと嬉しそうに笑う。
    そう言えば10年前の大事件に巻き込まれた後の戦士君はお父様の計らいで見込まれた幼少期の1年はアズマで過ごしたんですよね、というリボンちゃんの言葉を聞いて初耳だと驚く幻想ちゃん。
    詳しく聞くと10年前行き場を失った戦士君と姉はリボンちゃんの父である老紳士に保護されるが事件当時という事もありストレージの子を直接庇う事が難しく、老紳士は事態が落ち着くまで1年ほど戦士君をアズマの神社に支える友人に、姉を極西の国ウェスタリアの教会に支える友人に預けて匿って貰うようにしたのだ。
    だからアズマは僕にとってもう一つの故郷なんだと笑う戦士君を見て、思ってたより僕は君の事知らなかったんだなぁ、と幻想ちゃんは複雑そうに笑う。
    幼少期を一緒に過ごした神社の皆んなは元気にしてるかなぁと戦士君が懐かしんでいると、戦士君とリボンちゃんの端末に連絡が入る。
    それはどちらも同じ、六大貴族院からの招集命令だった…

  • 144二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 17:42:03

    大まかな話の流れ(13話④)
    再び六大貴族院に呼ばれた戦士君とリボンちゃん。バロネスの暴走の件での処罰が下るのかとひやひやするリボンちゃんだったが、会議場にいたのは幻想ちゃん含む六大貴族の代表とその直近の護衛や同行人、更にはやはり何故集められたのか理解していなそうなBK君とR君のみという、会議にしては少ない人数であった。
    実は幻想ちゃんも戦士君達への連絡が来た後白の貴族の代表であるブロンズの長髪の女性から直接連絡を受け、六大貴族と戦士君、リボンちゃんのみで話があるという誘いを受けていたものの何故自分が招集されたかは分かっていない。
    会議参加者が集まった所で進行役の幻想ちゃんの姉が招集者のブロンズの女性に会議の開始を促し、彼女もそれに頷き本題に入る。
    まず語られた事は先日怪盗がバロネスを盗みに入りBK君とR君が交戦、その後幻想ちゃんの兄がバロネスを取り戻したという一部始終の共有であり、これに関しては幻想ちゃん達や一部の一般隊員も知っている事ではあった。
    しかし問題はその後、斬り伏せられる前のバロネスの発言からリボンちゃんとバロネスを狂わせたのがストレージの出身者ではないかという疑惑が出て来たという事であった。
    またストレージかよと猫背の青年がぼやくのを聞いて幻想ちゃんはそちらを睨み、リボンちゃんを助けたのもストレージの戦士くんだよと返す。
    それを聞いたブロンズの女性は頷き、戦士君はストレージの出身者という厳しい立場にいながらこの街への高い忠誠を彼の部隊と共に活躍で示してくれた、信頼出来るストレージの出身者であると高く評価し、だからこそ彼らに怪盗に加えてバロネス暴走事件の犯人を追う任務も任せたいと頼んで来た。
    但しこの事件は特殊性が高く機密漏洩の防止もかねて少数精鋭で挑みたい為、戦士君、リボンちゃん、BK君、R君の4人で挑んで欲しいという条件を課せられるが、暴走の危険性を目の当たりにした戦士君達はこれを即座に承諾。
    早速4人はブロンズの女性からある依頼を受けるが…

  • 145二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 18:39:54

    大まかな話の流れ(13話➄)
    会議から数日後、街の中央にある鉱石鉄道の中央部駅には課外授業へ向かう幻想ちゃんとメガネ君含むクラスメイト達の姿があった。
    メガネ君含む男子達が最新の鉱石鉄道を見てテンション高めに写真を撮ったりしている横で幻想ちゃんの女友達が戦士君とリボンちゃんは急なお仕事で来れなくて残念だったねと幻想ちゃんに話しかけ、それを聞いた幻想ちゃんは残念そうに笑いそうだねと答えながらも自分達が乗る車両の後ろに繋がっている別の車両をちらりと見る。
    そこには隊服姿で列車に乗り込む戦士君達特務隊の4人に何人かの六従騎士と、私服姿で変装したブロンズの女性の姿があった。
    実は先日戦士君が受けた依頼というのはブロンズの女性の護衛任務であり、戦地跡での調査も手伝って欲しいという事であった。
    何故戦地跡に?という疑問に対しては、過去に戦地跡では整備されていない一角を利用して違法な強化をされたカードやディスクのやり取りがされていた為、何か情報を得られるのではと踏んだブロンズの女性は自ら調査に向かう事にしたのだ。
    無論六従騎士の護衛が主戦力ではあるがいかんせん土地勘が無い為、アズマにいた戦士君の力を借りたいという事でブロンズの女性は戦士君達も同行させる事にしたのだ。
    しかしまさかその為に向かう列車が校外学習の列車と被るなんてね、と幻想ちゃんが苦笑しているとメガネ君が後ろの席がどうかした?と覗き込もうとして来た為、早く列車に乗ろ?と慌ててメガネ君の肩を掴んで列車内に押し込む。
    そうして戦地跡行きの列車に皆が乗り込んだ後、怪しい人影が1つ、列車の運転席へと乗り込む…

  • 146二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 20:15:53

    余談(鉱石列車)
    ・鉱石列車
    カードを作る為にも用いられる属性エネルギーを宿した鉱石を燃料にした、街における最大の交通手段。
    カード化による属性エネルギーの固定化技術を応用する事によって一定量の鉱石によって再利用可能かつ長時間持続しての高純度エネルギーを用いる事によって既存の石炭燃料の列車よりも遥かに効率的な交通手段となった。
    現在は街と協定関係にある東の国アズマと西の国ウェスタリアに線路が伸びており、各国との長距離移動手段としても有効活用されている。

  • 147二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 21:58:39

    大まかな話の流れ(13話⑥)
    幻想ちゃん達を乗せて走り出す大型鉱石列車。
    多くの一般客も乗せて走る列車は街の外へと引かれたアズマ行き方面の線路を走り、生徒達は滅多に乗らない大型列車から見える景色や到着までの自由時間を各々楽しんでいる。
    そんな中幻想ちゃんからこっそり戦士君の事情を聞いたメガネ君は、あいつってそんな急に仕事振られたりするのか…と流石に戦士君の多忙や様子に不安半分呆れ半分の表情を見せる。
    それでもまだ白の貴族の代表さんは戦士君に優しいからいいよと苦笑する幻想ちゃんだったが、窓から街外れにある緑園地帯が見えてきた所で目を輝かせながら景色を眺める。
    田舎風の景色に目を輝かせる幻想ちゃんを見たメガネ君が前から思ってたけど君ってあんま貴族っぽくないよね、と思い切って聞いてみると、父さんが平民出身だったからなのかなぁ、などと幻想ちゃんはどこか他人事のように首を傾げる。
    聞くと幻想ちゃんの父は流れの手品師だったらしく、様々な国を渡り歩いて手品をしており、この街に訪れた時に幻想ちゃんの母と出会い恋に落ちたのだという。
    随分またロマンチックな、とメガネ君が思っているとそれ以上に前後の席で2人の話を聞いてた女子達が目を輝かせながら話に食いつき、メガネ君を押し退けてもっと詳しく!と幻想ちゃんに迫る。
    困ったように笑う幻想ちゃんに近付けなくなってしまったメガネ君がどうしたものかと困ってると、兄貴分君が一緒に列車探検しようぜ!!と声をかけてくれた為、メガネ君はその誘いに乗ることにしたのであった…

  • 148二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 00:12:18

    大まかな話の流れ(13話⑦)
    同じ頃後方の1車両はブロンズの女性と配下達の貸切となっており、リボンちゃん、BK君、R君の3人は白の貴族出身の六従騎士達と車内の警備にあたっていた。
    なんか最近警備多いなぁとBK君がぼやいている中、リボンちゃんは車両の一角にある個室を不安そうに見ており、それに気付いたR君は戦士君が不安か?と聞いてくる。
    実は列車に乗った直後ブロンズの女性が戦士君を自身の直衛に指名し、現在戦士君はブロンズの女性が休む個室に2人きりの状態になっていた。
    それ故3人は他の六従騎士達も懐疑的な目で部屋を見ており真っ最中であり、特に六従騎士副官の大柄な白いスーツの男から物凄い剣幕でこちらを睨んでいる。
    しかし外の様子とは打って変わって部屋の中は、やや緊張気味の戦士君が椅子に座り、その対面で柔らかな笑みを浮かべるブロンズの女性が紅茶を淹れて戦士君に勧めるというちょっと和やかな雰囲気になっていた。
    戦士君は緊張しながらも正しい作法で紅茶を飲み、任務に関わる特別な相談があるのかと身構える。
    ところがブロンズの女性が話す内容はどうにも任務とは関係ない日常的な会話ばかりであった。学生と部隊の掛け持ちは大変ではありませんか?とか休みの日はちゃんと休めてますか?などというありきたりな会話に戦士君は受け答えしつつも何故こんな話を?と思い切って聞いてしまう。
    するとブロンズの女性は何故か少しハッとしてから気まずそうに俯く素振りを見せるが、やがて落ち着いた様子でこう答える。
    私達は法を守る者、その方は日常を守るもの、だからこそ日常を重んじる事も私達には大切なのです。
    それは、法を守り街を平和にしようとする戦士君にとってとても感動出来る言葉であった。僕もそう思います!と思わず立ち上がってブロンズの女性の手を取ったその時、突然電車が激しく揺れる…

  • 149二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 00:13:20

    >>148

    誤字、その方は→その法は

  • 150二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 00:15:01

    大まかな話の流れ(13話⑧)
    電車が大きく揺れたその時、列車内を探検していたメガネ君達もその揺れに巻き込まれてしまい、メガネ君は用具入れの扉に激突してしまう。顔面を打ち付け悶えるメガネ君を見て慌てて兄貴分君達が駆け寄るとその弾みで用具入れが開く。
    するとそこには両手両足を縛られ口に猿轡をされた列車操縦者姿の男性の姿が現れる。
    顔面の痛みどころではない事態にメガネ君は跳ね起きて男性を縛る縄と猿轡を外して男性に何があったのかと問いかける。
    慌てた様子の男性は、自分はこの列車の車掌であり、列車に乗り込もうとしたらいきなり何者かに殴られてここに押し込められたと言う。
    じゃあこの列車を今動かしてるのは…?とメガネ君が青ざめると、突然列車内に放送が流れる。それは、この列車は現在『パンドラホール』へ向かっており、後30分で到達、最高速度のままこの列車をパンドラホールへ突っ込ませて乗務員全員を奈落の底に突き落とすというものであった。
    パンドラホールとは街で発生した再生不能資材や危険物質を廃棄する為に作られた巨大な廃棄場であり、現在は円形構造をそのままに一部のストレージの棲家となっている場所でもある。しかし廃棄場の役目を終えても穴の深さは健在。深さ数百メートルもの大穴に列車が突っ込めばまず助からないだろう。
    状況を飲み込まず呆然とする兄貴分君達だが、呆然とする暇すら許さないように今度はいきなり各車両の間にシャッターが降ろされ、更には天井から警備用の決闘ロボが落下して一同に遅いかかる。
    列車の乗客全てを巻き込んだ列車の暴走が、今まさに始まった…

  • 151二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 08:04:11

    保守

  • 152二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 08:58:04

    大まかな話の流れ(14話)
    突然鉱石列車内に流れたアナウンスと警備用決闘ロボの暴走により車両内はパニックとなり、引率の先生がなんとか生徒達をまとめて暴走するロボ達の前から安全な場所へ避難させようとするが、そんな一同にも警備ロボが迫り来る。マイティガードや機械の兵隊などの機械族バニラモンスターを召喚しそれらが生徒に攻撃を加えようとした時、幻想ちゃんは咄嗟に普段使いのデッキの方を用いて憑依装着ウィン、ヒータ、アウス、エリアを連続召喚して機械族バニラ達を撃退、そのまま皆を後部先に逃がそうと霊使い達の攻撃で各車両の間に落とされたシャッターを破壊しようとする。
    しかしこのシャッターは対属性鉱石の素材で作られておりモンスターの攻撃が一切通じず、霊使い達の攻撃ではびくともしない。
    生徒や先生の目があるところでは幻想魔族を使う訳にもいかず、どうしたものかと幻想ちゃんは悩むが、パワーだけなら幻想魔族を上回るキングアーサーならシャッターを破壊出来るかもと思いついた幻想ちゃんは急いで戦士君に電話するが、無線妨害をされているらしく電話が繋がらない。
    一か八か皆にバレないように幻想魔族の力を使うべきかと悩んでいると、突然前方の部屋のシャッターが開き、そこから車掌を担ぐ兄貴分君達とパソコンを片手に持ったメガネ君が一同と合流する。
    聞くと一同もまた警備ロボに襲われるがメガネ君と兄貴分君達が力を合わせて撃退して操縦席へ乗り込もうとするが前の方には更に大量の警備ロボがいてメガネ君達だけでは倒せないと判断、一旦メガネ君が後方のシャッターのセキュリティをハッキングしてどうにかこじ開けてこちらに合流したとの事。
    こっちのシャッターもいける?という幻想ちゃんのお願いを聞いてまたぁ!?と苦言を呈しながらもメガネ君は2枚目のシャッター破りに挑む…

  • 153二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 09:04:40

    学生同士の日常描写とかなんかホッコリして良いな

  • 154二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 09:30:20

    >>153

    そう言って貰えると嬉しいです…!!

    筆者は特にゼアルをよく見てたので学生生活描写やイベントが好きでした

  • 155二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 09:44:33

    大まかな話の流れ(14話②)
    メガネ君がシャッター破りをしているのと同じ頃、後部車両では既に戦士君達率いる部隊と六従騎士達によって警備ロボは殲滅されており、現在R君がシャッター破りの為のハッキングに挑んでいた。
    どうしてこんな無差別なテロを…と戸惑うリボンちゃんに対して、どうせロクでもないストレージの奴らの自暴自棄な暴走だろと言いながら戦士君の方を睨む。BK君は憤りながらその騎士の胸ぐらを掴み、何でもかんでもストレージに押し付けてんしゃねぇよ!と怒鳴るが、他の騎士達の視線は冷たい。
    しかし戦士君自身は気にする様子もなく、白の貴族代表にこの車両の制圧完了を伝えてきますと言ってブロンズの女性の部屋へ戻る。
    誰にも苦言を呈さず法を守る為に戦う奴とはなから責任を誰かに押し付けようとする貴方達、どちらが真っ当な騎士か分かりませんねというR君の棘のある言葉に騎士達が押し黙っているとシャッターが開き、同時にメガネ君達が前方からシャッターをこじ開け、大勢の一般客がパニックを起こしている中間の車両で一同は合流する事になる。
    その頃ブロンズの女性に後部車両の制圧完了を伝える戦士君だったが、先程のやりとりを聞いていたブロンズの女性は怒っていますか?と不安そうに聞いてくる。
    これに対して戦士君は黙って頷き、こんなにも多くの人を巻き込んで混乱を引き起こした犯人が許せませんと憤る。
    自分への暴言の事ではなくこの事件を引き起こした犯人に対する強い怒りを覚えている戦士君に対してブロンズの女性は優しく微笑み、貴方はどこまでも真っ直ぐに怒れる子なのね、と言って1枚のカードを戦士君に渡す。それは、今まで見た事も無い新たなヒロイックモンスターだった。
    突然渡されたカードに戦士君が戸惑っているとブロンズの女性は、どうかこのカードをこの街の法を守る為に使って下さいと再び微笑む…

  • 156二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 12:23:57

    大まかな話の流れ(14話➂)
    中間車両で合流した幻想ちゃん達側と戦士君達側の2組。一同は情報共有する前にパニックを起こしている一般客達をどうにか落ち着かせるところから始める。
    後30分で列車がパンドラホールへ落下すると言う予告の為に列車内の混乱は凄まじいものだったが、六従騎士達と六大貴族配下の部隊が同席している事を知った人々は少しずつ落ち着きを取り戻すが、ここで再びアナウンスが流れ、パンドラホール落下まで後20分を切った事と、乗客達の不安を煽るような文言が幾つも飛び交い、再び乗客達の間に恐怖が走る。
    急いで車掌室の扉を開けて制圧しないととリボンちゃんは焦るが、それは難しいとR君、メガネ君が意見を述べる。直接シャッターをハッキングした2人はそのセキュリティが強固である事を理解しており、特に重要な車掌室のロックは解除に10分はかかる為、大量の警備ロボを倒しながらセキュリティを突破するのはかなり厳しいのだ。
    でもやらないと止められねぇと特攻の覚悟を決めたBK君に戦士君も続こうとするが、ふと彼は列車の屋根にある作業用の天窓を発見し、暫く考え込んでから自分は上から行くと進言。
    屋根の上からならシャッターはないから上手くいけばすぐ制圧出来るという戦士君の判断にリボンちゃんは猛反対。物凄い速さで走る列車の屋根を伝って行くなんて危険過ぎます!という言葉に対して、でもやれる事はやらないとと返し、返事を聞かずに屋根へ登ろうとする。
    勝手な行動をするなと六従騎士の副官が止めようとするが、ブロンズの女性がそれを遮り、彼を信じましょう、他の者達は真正面から突破を狙いつつ揺動を仕掛けるようにと命令。
    それと同時に無数の警備ロボが彼らの元へ迫り、本格的な正面戦闘が始まる。
    そしてそのどさくさに紛れて幻想ちゃんは怪盗の仮面を取り出し、戦士君が登り切ったのを見てから誰にも悟られる事なくそれに続く…

  • 157二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 13:47:49

    大まかな話の流れ(14話④)
    天窓を開け、突きつけるような突風に顔をしかめながらも列車の屋根の上を進む戦士君。
    しかし屋根の上にも警備ロボが複数体おり、機械族バニラモンスターを召喚して戦士君に迫り来る。
    戦士君はCHキング・アーサーを召喚し、自身もフェニックスギアブレードを実体化させて迎撃をするが常に突風が吹き荒れるという慣れない屋根の上での戦いに戦士君は悪戦苦闘し、思うように進めない。
    しかし突然戦士君とアーサー達が交戦する機械族バニラモンスターと警備ロボ達がどこからともなく飛んできた魔法陣の枷に縛られ動きを封じられる。
    何事かと戦士君は周囲を見渡すといつの間にか背後には幻惑の魔術師を従えた怪盗の姿があり、何故ここに怪盗がと驚きながらも素早く剣を構えて怪盗に斬りかかろうとする。
    しかし怪盗はそんな戦士君相手に落ち着いた様子で掌を翳し、今日は君と戦いに来たんじゃない、今は何よりも急いで列車を止めないとと戦士君に訴える。
    最もな意見を聞き戦士君は咄嗟に剣を止めるが、それでも黄金卿事件で大混乱を起こした怪盗を信じきれず剣を下ろせぬまま怪盗を睨み続けるが、僕だって人を傷つけたい訳じゃない、どうか信じて欲しいという怪盗の真っ直ぐな目を見て、悩む様子を見せながらも剣を下ろし、君を信じようと答える。
    それを聞いた怪盗は嬉しそうに笑い、君と僕が組んだら最強だよと言って彼の肩をぽんと叩き、戦士君と、そして幻惑の魔術師とCHキングアーサーと共に列車の屋根を駆け出す…

  • 158二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 16:01:31

    大まかな話の流れ(14話➄)
    互いのエースモンスターを従えながら無数の警備ロボが迎え打つ列車の屋根を駆け進む怪盗と戦士君。
    幻想の魔術師が投げる束縛の魔法陣で敵の動きを封じ、それをCHキングアーサーが大剣で斬り捨てるという息のあった連携で次々と警備ロボを倒して行く2人は遂に先頭車両の屋根に飛び乗る。
    しかし先頭車両の屋根の上には古い軍用のロングコートを羽織った車掌風の男が軍用デュエルディスクを携えながら2人を待ち構えていた。
    お前が列車を暴走させた犯人かと問い詰める戦士君に対してコートの男は狂ったように笑いながら、私を暴走させたのはお前達貴族に与する連中だと訴える。
    聞くとコートの男は昔街の鉱石列車の車掌だったが、当時は敵対関係にあったアズマとの戦争で徴兵され、軍用貨物列車の運転を無理矢理させられていたという。ところが彼は知らず知らずのうちに条例違反の戦略兵器を運ばされており、ただ命令に従って列車を操縦していただけなのに戦略兵器によってもたらされた被害責任を当時の貴族院の配下の騎士達の策略で全て背負わされ、車掌としての社会生命を絶たれてしまう。
    それなのに戦争でもっと多くの敵を打ち滅ぼした赤の貴族の老紳士は英雄と崇められ、白の貴族のブロンズの女は法の守護者と敬愛されているこの状況を、コートの男はずっと憎み続けていた。そんな折コートの男は『ある人物』からブロンズの女性と老紳士の娘が列車に乗る事を教えられ、この好機を狙って2人を巻き込んで過去の貴族院の愚かさを知らしめてやろうとこの凶行に及んだのだ。
    怪盗と戦士君はコートの男の事情に同情しながらも、だからと言ってこの凶行は見逃せないとデュエルディスクを構えるが、背後から更に無数の警備ロボが迫った為戦士君は此方の迎撃に向かい、怪盗とコートの男の一対一の決闘が始まる…

  • 159二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 20:22:04

    大まかな話の流れ(14話⑥)
    鉱石列車の屋根の上で始まる怪盗とコートの男の決闘。パンドラホールへの墜落まで既に10分を切っている為速攻で片付けないといけない状態という盤外の事情で既に追い詰められている怪盗は幻惑の魔術師を召喚しつつ伏せで守りを固めてすぐさま相手にターンを渡し、次のターンで一気に仕留める戦法を取る事にする。
    対するコートの男が最初に発動したのは緊急ダイヤ。一気に大型の列車モンスターを並べレベル調整を行うコートの男に対して怪盗はミラーソードナイトの効果で妨害を狙うが、それでも展開を止める事が出来ずランク10の超大型モンスター超弩級砲塔列車グスタフ・マックスの召喚を許してしまい、効果によって2000ポイントの大ダメージを受ける。
    更にコートの男の展開は止まらず、グスタフマックスを超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベへ進化させ、その上にレベル10列車モンスターを展開してNo.81超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラをも召喚する。
    「No.」のモンスターの召喚に怪盗、そして無数の警備ロボ達と戦闘していた戦士君ですら動揺する。
    この世界におけるNo.は物語における伝説上のレアカードであり、それを元に再現した複製品ですら上位の貴族が買えるか否かの最上級のカードであり、とてもコートの男が手に入れられるような代物ではない筈だった。
    俺のスポンサー様がくれたんだよと狂ったように笑う男はジャガーノート・リーベの効果で攻撃力を6000に跳ね上げバトルフェイズに移行、幻惑の魔術師の上から大ダメージを与える事を狙う。
    これに対して怪盗はセットカードの一枚を用いて幻惑の魔術師を守備表示に変える事で致命傷を防ぎつつ、幻惑の魔術師の効果でジャガーノートを奪おうとするが、これはスペリオル・ドーラの効果によって防がれてしまう。
    後攻1ターン目から大ダメージを喰らい、更には強力なニ体の列車モンスターが怪盗の前に立ち塞がる…

  • 160二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 21:18:52

    大まかな話の流れ(14話⑦)
    超大型の砲塔列車エクシーズモンスター2体を全面に出したコートの男は怪盗にターンを返し、パンドラホールへの落下まで10分もないぞと怪盗を焦らせるように挑発する。
    早くしないと列車が危ないがスペリオル・ドーラの効果を受けなくする効果がある以上仕留めきれないと踏んだ怪盗は一旦キマイラモンスターを展開しつつ妨害用のカードを補充、更にはスペリオルドーラのオーバーレイユニットを切らせる為に幻惑の瞳でのコントロール奪取効果を発動させてスペリオルドーラ自身を守らせ、効果に対して無防備になったジャガーノートをガーディアンキマイラによる破壊を狙うが、これに対してコートの男は禁じられた一滴を用いて妨害しジャガーノートを守る。
    禁じられた一滴もまたかなり限られた上級層が用いるようなカードであり、彼のスポンサーって一体…と怪盗が戸惑っている間にコートの男にターンが回る。
    コートの男は魔法カードでリオルドーラの素材を補充し、再び完全効果無効効果を発動出来るように行い、更にはエクシーズリボーンでグスタフマックスを蘇生し、再び効果ダメージを発動させトドメを刺そうとする。
    これに対して怪盗は伏せておいたトラップでダメージを無効化しつつキマイラを守備表示に変える事で攻撃ダメージをも凌ぐ。
    更には幻惑の魔術師が守備表示でいるせいでいくら大型の砲塔列車がいてもダメージを与えられ戦闘破壊も出来ない為、コートの男はやむをえずキマイラの破壊のみに留まりターンを返す。
    デッキのパワーは強力だけどそれを使いこなせていないみたいだねと不敵に笑う怪盗は反撃に移る…

  • 161二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:14:56

    大まかな話の流れ(14話⑧)
    3ターン目の怪盗は、再びキマイラコンボで手札を補充しつつ、2枚目の幻惑の眼でスペリオルドーラを奪おうとする。これに対してコートの男はスペリオルドーラ自身の効果で守るが、これでもうコートの男に砲塔列車を守る手段は無い。
    怪盗はキマイラコンボで補充したモンスターをフル活用して幻想魔獣キマイラを召喚しグスタフマックスを攻撃、キマイラの効果によって攻撃力がゼロになったグスタフマックスへ連続攻撃を叩き込み一瞬で勝負を決めた。
    キマイラの猛攻により生じた爆風でコートの男は列車から吹き飛ばされそうになるがすんでの所で幻惑の魔術師がコートの男の腕を掴み救出、それと同時に怪盗の背後にいた戦士君とCHキングアーサーが全ての警備ロボと機械族バニラモンスターを撃破し、屋根の戦力を全滅させる。
    敗北して座り込み項垂れるコートの男に対して戦士君は急いで列車を止めるように迫るが、コートの男は逆上して戦士君を睨み、ブロンズの女性と老紳士、更には戦士君とリボンちゃんに対する暴言を吐きまくり、あんな奴ら偽善者どもも貴様ら諸共ストレージのクズどもの穴蔵に落ちてしまえと喚き散らす。
    それを聞いた戦士君は姉を傷つけられた時に似た怒りに心を支配されかけコートの男に手を伸ばそうとするが、それよりも早く怪盗がコートの男の頬を思いっきり引っ叩く。
    戦士君が驚いていると怪盗はコートの男の胸ぐらを掴み、戦士君もリボンちゃんも今この街をもっと平和にしようと頑張ってる、平和を守る事を諦めて誰かを巻き添えに破滅しようと考える君に皆んなを馬鹿にする資格なんてないと叫び、それを聞いたコートの男はがくりと項垂れて押し黙ってしまう。
    君には色々聞きたい事があると今は早く列車の停止を、と幻想ちゃんが言いかけた時、突然列車が更に加速し出す。
    何をしたと戦士君が詰め寄るとコートの男は自嘲気味に笑いながら、落下まで5分を切ったら更に加速するように仕込んだ、もはや停止装置を使っても止められないと告げる。
    全てを飲み込むように真っ黒な闇が広がるパンドラホールが目前へ迫っていた…

  • 162二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:52:15

    大まかな話の流れ(14話⑨)
    立っているのも厳しい程に加速する列車の目前には、いよいよパンドラホールの大穴が見え始める。穴の底が暗くて見えない程の大穴に列車が突っ込めばまず助からないのは必須、しかし列車は最早ブレーキで止めきれない程に加速していた。
    最早止める事は誰にも出来ないとコートの男がせせら笑っていると、彼らの背後からメガネ君がのしのしと屋根を這うデストロイリボルバーにしがみつきながら彼らの元まで到着し、今どういう状況!?と聞いてくる。
    簡潔に事情を説明されたメガネ君は少し考え込み、列車のブレーキを全力で踏みつつ、それに加えて追加のブレーキになるような力が加われば止められるかもしれないという。
    それを聞いた戦士君とCHキング・アーサーは目を合わせて頷き、それなら追加のブレーキは僕とアーサーがやろうと言って列車の右端の取手に飛び移り、アーサーは地面へ飛び降りる準備を始める。
    そしてそれを見た怪盗は幻惑の魔術師と目を合わせて頷き、メガネ君に対してブレーキ宜しく!と伝えてから戦士君の反対側である左端の取手に飛び移り、幻惑の魔術師もアーサーの隣で飛び降りる準備を始める。
    君は逃げてもいいんだぞという戦士君に対して、ここで逃げたらカッコ悪いでしょ?と怪盗はウインクし、慌てて操縦席へ降りてブレーキを握ったメガネ君の合図を待つ。
    そして合図となるブレーキで一瞬の減速が始まった次の瞬間、幻惑の魔術師は魔法陣の盾を構え、アーサーは大剣を構え、真正面からそれらを列車の先端に叩きつける…

  • 163二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 23:35:19

    大まかな話の流れ(14話➉)
    メガネ君の合図と同時に列車を飛び降り、魔法陣の盾と大剣を真正面から叩きつけ自らの足を追加のブレーキに変える幻惑の魔術師とCHキング・アーサー。
    ブレーキをかけて減速したにも関わず凄まじい勢いでパンドラホールへと落ちようとする列車を真正面から受け止める二体のモンスターは魔法陣の盾と剣、そして線路に面する脚部から激しく火花を垂らしながらも叫びながら列車を押し返そうと力を込め、ブレーキの役目を果たし、次第に列車も減速し出す。
    しかしそれでも減速が間に合わないと叫ぶメガネ君の声を聞いた戦士君は自身も実体化したフェニックスギアブレードを地面に突き刺し、幻想ちゃんもそれを見て同じようにワンダーワンドを実体化させて地面に突き刺す事で、2人もまた人力ブレーキとなって減速に加わる。
    2人の決闘者と二体のエースモンスターの叫びが一つになった時、後一歩でパンドラホールへ落ちる手前の所で列車がピタリと止まる。
    列車が止まった事に気付き車内から歓声が響いて来たのを聞いて、文字通り身を削るようにブレーキ役を務めた2人は満身創痍ながらも安堵しながら列車から離れ、ふらついていた所をそれぞれのエースに支えられる。
    しかし、戦士君が迷いながらも怪盗へ礼を言おうとしたその時、突然頭上から何の前触れもなく黒い光弾が満身創痍の2人へと迫る。
    互いのエースは直前で気付きそれぞれの主人を庇うように自身の背を盾にして直撃を庇うが、2人は爆風を受け、パンドラホールへと吹き飛ばされる。
    何がなんだか分からないまま宙へ吹き飛ばされた幻想ちゃんは、パンドラホールへ落ちる前に、それを見てしまう。
    線路の横にある崖の上に佇んでいる、10年前の事件で見た黒い光の竜を従える黒いローブに身を包んだ決闘者の姿を。
    そしてその決闘者は右腕に黒い決闘者をつけており、左腕には鉄錆の腕輪をつけている。
    遂に見つけた追い求める人物に必死で手を伸ばそうとするが、自身が自由落下するにつれてどんどんとその姿は遠くなり、遂には怪盗の目の前は真っ暗になる…

  • 164二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 07:37:02

    保守

  • 165二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 16:51:04

    保守

  • 166二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 20:48:24

    大まかな話の流れ(15話)
    暴走列車を止めた怪盗と戦士君の元に突如として現れた黒いローブの人物が従える黒い光の竜が放った光弾は庇いに入った2人のエースモンスターを撃破し、更にはその爆風で2人をパンドラホールへと突き落としてしまう。
    しかし黒い光の竜の脅威はそれだけに留まらず今度は先頭車両に向かって光弾を直撃させ、その弾みで列車は傾きパンドラホールへと落ちそうになる。
    唖然としていたメガネ君だったが二発目の光弾のもたらした影響を見てデストロイリボルバーに先頭車両を掴ませて引っ張り落下の時間を稼ぎ、メガネ君自身は大急ぎで連結部分の解体へと向かう。
    そうしている間に黒いローブの人物がこちらへ歩み寄って来る。
    メガネ君は青ざめ、コートの男はお前も力を貸してくれるのかと狂ったように笑い出す。
    しかし黒いローブの男は、お前を始末するのを邪魔されたくないだけだと呟き、次の瞬間黒いローブの男はコートの男の腹部に拳を突き刺し、突き刺されたコートの男は目を見開いて硬直し、動かなくなる。
    拳が突き刺さったコートの男の腹には黒い不気味な渦が広がり、黒いローブの男が拳を引き抜くと黒い渦は消え、男はばたりと倒れ込み動かなくなる。
    そして黒いローブの男は踵を返して空中に現れた黒い渦に飛び込み、黒い光の竜もまたそれに吸い込まれるように消えてしまう。
    呆然としてるメガネ君だったがデストロイリボルバーのパワーも限界に近く急いで連結解体を再開し出し、そうこうしてる間にリボンちゃん達も外に降りて来て解体を手伝い、ギリギリの所で先頭車両を切り離す。
    傾きの影響でパンドラホールへと飲み込まれていく先頭車両を見てメガネ君は一息つくが、リボンちゃんが顔を青ざめさせてお姉様と戦士君は…?と呟いた時に皆の間に沈黙が走った事に気付き、これどう説明しよう…と頭を抱えるのであった…

  • 167二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 22:04:17

    大まかな話の流れ(15話➁)
    時間はパンドラホールの縁から黒いローブの男がいなくなる少し前に遡り、場面はパンドラホールを落下している怪盗と戦士君の方へと移る。
    爆風を受けて闇が広がる穴の中を真っ逆さまに落ちている2人だったが互いのエースモンスター達が庇ってくれたおかげで意識はあり、怪盗は咄嗟に有翼幻獣キマイラを召喚して背中に飛び乗り、HCモーニングスターを呼んで投げさせた鎖付き鉄球を壁に突き刺しぶら下がる戦士君を回収、そのまま一心不乱にパンドラホールを抜け出そうとする。
    ようやく見つけた、絶対に逃がさない、いつもの余裕な雰囲気の怪盗からは考えられない気迫に戦士君は戸惑うが、今度は突然頭上から先頭車両が降り注ぎ2人に迫る。
    2人は慌ててキマイラから飛び降り、パンドラホールの壁に沿って作られた足場へ着地し、どうにか落下する列車を回避する。
    列車が落ちて行ったのを見た怪盗は再びモンスターを召喚して飛びあがろうとするが、戦士君は慌ててそれを止める。
    パンドラホールで飛行モンスターを使うのは危険だ、ここは今でも廃棄処分をしているから下手に飛べば瓦礫に当たる、という戦士君に対して怪盗は物凄い剣幕でなんでそんな事分かるのさ!?と詰め寄るが、ここは僕の故郷だから、という戦士君の短い答えを聞いて思わず押し黙ってしまう。
    怪盗は戦士君の答えに戸惑いを見せるもののそれでも急がないとと戦士君に訴えるが、いつの間にか爆風によって刺さっていた瓦礫による痛みが本格化して思わず蹲る。
    それを見た戦士君は怪盗に肩を貸し、怪我の手当をしてから上に戻ろうと言って、慣れた様子で足場を歩き、足場の先にある居住区へと向かう…

  • 168二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 22:19:33

    余談(設定変更予定)
    元々CHキング・アーサーは「戦士君がストレージで拾った」設定でしたが、物語の都合上入手経緯が変わる可能性が出て来ました。ただどっちにせよアーサー以外のカード(初期ヒロイックデッキ)はほぼ拾ったカードなのは変わらない予定です。
    わりと物語の根幹に当たる部分なので慎重に扱っていきたいと思います

  • 169二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 07:35:43

    保守

  • 170二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 18:21:24

    保守

  • 171二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 21:03:59

    大まかな話の流れ(15話➂)
    怪盗と戦士君がパンドラホールの居住区へと向かうその頃、パンドラホールの縁では先頭車両から切り離された残りの車両に乗っていた人々が列車から避難し、六従騎士達が帰還用の列車を呼ぶ為に列車の周囲で各々救助や現場保管などの作業を行っていた。
    しかしその一角で、リボンちゃんと六従騎士副官の大男と口論になっていた。
    先頭車両落下直後メガネ君が怪盗の存在を誤魔化す為に戦士君に加え幻想ちゃんも爆風に巻き込まれて落ちた(実際落ちたが)事にしたなのだが、急いで救助に向かおうとするリボンちゃん達に副官の大男が救助活動を不受理、今は民間人の誘導を優先するように命じて来た為だ。
    お姉様達が落ちたんですよ!?と詰め寄るリボンちゃんに対して副官の大男は逆にあの高さから落ちて無事だと思うのか?と冷ややかに返し、リボンちゃんはそれに言い返せず歯噛みする。
    それを見てちょっと嫌な気分になったメガネ君は少しパソコンを弄ってから一同に向かって多分2人とも生きてますよと断言。
    何故そんな事が分かると問い詰める副官の大男に対してメガネ君はパソコンの画面を見せ、2人のデュエルディスクに連動した生体検知装置が正常に作動してる事を遠隔操作で確認したと答え、2人が無事なら助けない理由なくないですか?と返す。
    副官の大男にぎろりと睨まれメガネ君は思わず後ずさるが、ブロンズの女性の制止を聞いて副官の大男は押し黙って控える。
    確かにより多くの人々の安全を優先する事は正しいですが、救える2つの命を見捨てる訳にもいきませんと言ってブロンズの女性はリボンちゃん、BK君、R君、更にはメガネ君にも幻想ちゃんと戦士君の救助を願う。
    僕も!?と驚くメガネ君だが列車内でR君と互角のハッキングを見せた事からR君とBK君は歓迎、リボンちゃんも副官の男を言いくるめてくれた事に感謝して同行を許可する。
    かくしてメガネ君含む4人による即席のパンドラホール調査隊が結成された…

  • 172二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 22:31:13

    大まかな話の流れ(15話④)
    ブロンズの女性の指示によってパンドラホールの調査隊、もとい、幻想ちゃんと戦士君の救助隊が結成されたその頃、怪盗は戦士君に肩を借りながらパンドラホールの下層にある居住区…より少し離れた所にある、大きな煙突のついた建物の方へと進んでいた。
    居住区の上にかかる橋の上から怪盗が見えるだけでも、ある一角ではやつれた女性が僅かな飲み水をバケツに入れて運んでいたり、またある一角では痩せこけた老人が使い物になりそうにない屑鉄を売るために集めていたりと、ストレージの生活の過酷さが至る所で目につき、橋を進んでいる間にも無数の瓦礫が落ちて来る。
    昔はまだパンドラホールの外に集落があってそこで暮らせたんだけどね、と戦士君はどこか寂しげに呟く。
    聞くと、元々は戦士君の言うようにこの辺りのストレージの人々はパンドラホールから離れた地上に住まいがありそこで貧しいながらも力を合わせて生きていたのだが、10年前の事件から貴族達によるストレージへの弾圧が強化され元々の住まいを資源回収地にする為追い出され、地上で生きる事すら許されない程に弾圧が激化、ストレージの人々は逃げるようにパンドラホールの中へ居住区を移したという。
    歴史の勉強で当時ストレージの居住区移動があった事は知っていたものの、原因が貴族による弾圧だとは知らなかった怪盗はどこか重苦しい雰囲気で、君も保護されるまではここでずっと暮らしてきたの?と問いかける。
    ほんの一年だよ、と答えた戦士君はその後老紳士に引き取られ、最初の一年はアズマの神社で暮らし、法改正が落ち着いてから老紳士の用意した錆金の居住区にある教会で再会した姉と暮らす事になり、今こうして部隊に所属出来たのだと教えてくれた。
    なんで僕はこんな事を君に話してるんだろう、とどこか不思議そうに自嘲する戦士君だったが、君の事を知れて良かったという怪盗の言葉に不思議と悪い気分がせず、そうこうしてる間に2人は煙突のついた建物の前へと到着する…

  • 173二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 07:34:16

    保守

  • 174二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 18:39:48

    ご報告、またまたメイン端末が使えなくなったため恐らく次回は端末復帰次第新しいスレに書く予定です。
    今後急にスレがおちたらまた端末落ちたんだろうなと思っていただけると幸いです。
    この機会にサブ回のネタでも考えてます…!

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