- 1二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:29:14
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。 もちろん全部ネタバレ注意。 ただし今回はGルートとNはNでもロードしたらPルートに行けるルート(全員と友達ルート)、 そして、既に通ったルートは除く。
過去スレまとめはこちら
過去スレ一覧&現在までのエンディングリスト | Writeningアンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目 https://bbs.animanch.com/board/2864876/ 全員生存のアンダイン裏切られエンドから、ある種の『真実』を知ってし…writening.net - 2二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:29:37
Nルートまとめは以下の表の通り。
(参考元:Undertale Japan Wiki
https://undertale.fandom.com/ja/wiki/Undertale_Japan_Wiki
ライセンス:CC-BY-SA)
今回も、まずどのNルートを経たのかを決める。
このニンゲンはトリエルを殺した?見逃した?
- 3二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:31:52
- 4二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:37:41
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- 5二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:39:00
- 6二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:39:40
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- 7二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:43:30
このニンゲンは、今回もトリエルを見逃した。
……この時点で、未来は5つに絞られた。
これらすべてが尽きた後は、トリエルには死しか選ばれない。
だがとりあえず、今のところ、彼女は生きている。
そしてニンゲンはいつものように、パピルスと会った。
このニンゲンはパピルスを見逃した?それとも殺した?
- 8二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:44:57
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- 9二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:49:36
このニンゲンは、トリエルとパピルスがお気に入りなのだろうか。
彼と別れ、これで残る未来は3つだ。
そして次にアンダインと出会い……彼女を見逃した。
今度も友達になることはなかった。
未来が3つに絞られたおかげで命拾いしたことを、彼女は知らない。
そして、ニンゲンはメタトンと相まみえた。
今回は……
- 10二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:52:38
破壊した
- 11二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 23:03:58
そして今回も、メタトンは破壊された。
……アルフィーも、どこかへ姿をくらますことだろう。
ここまでは、前回と一緒だ。
だから、差異をつけなければいけない。
なのでニンゲンは、モンスターを殺した。
殺した。
殺した。
殺した。
殺した。
殺した。
殺した。
殺した。
殺した。
殺した。
ニンゲンは、チリにまみれた姿で、おしろにたどり着いた。
そして、アズゴア王と対峙した。戦った。
ニンゲンは、アズゴア王を見逃そうとした?それとも……
- 12二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 23:04:59
見逃そうとした
- 13二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 23:08:15
ニンゲンは、アズゴア王を見逃そうとした。
アズゴア王は、それを受け入れようとした。
前回と同じようにだ。
しかし……フラウィが現れた。
王は殺された。
ニンゲンは、フラウィと対峙した。
ニンゲンは、フラウィから解放された6人のニンゲンのタマシイと共に、フラウィを倒した。
これもまた、前回とおなじようにだ。
しおれたフラウィを、このニンゲンは……殺した?見逃した?
- 14二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 23:13:54
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- 15二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 23:27:25
ニンゲンは、ここで初めて、フラウィを見逃した。
混乱するフラウィをよそに、ニンゲンは、地底を去った。
地下では、トリエル、パピルス、アンダイン、サンズ、フラウィが生きている。
地下では、メタトン、アズゴア、多くのモンスターが死んでいる。
そしてアルフィーは……
サンズは、ニンゲンの携帯電話に、メッセージを残す事にした。 - 16二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 23:28:29
女王がリーダーとして戻ってきた事、落ちてきたニンゲンには仲間として接するようにおふれを出した事。
しかし、ニンゲンのせいでアズゴアやメタトン、多くの仲間が死に、集めてあった6人のニンゲンのタマシイも無くしたモンスターたちには受け入れられなかった事。
アズゴアの件で怒り狂ったアンダインを旗頭に、モンスター達が反乱を起こした事。
アンダインは力づくで女王を城から追い出し、彼女自身が女帝として君臨した事。
女王はいせきに追放された事。
アンダインが、本気でニンゲンを滅ぼそうとしている事。
そして、自分とパピルスが、遺跡にいる女王に、たびたび会いに行っている事。
それが、今の地下世界であること。
現状を吹き込み終えると、サンズは電話を切った。
この物語の後日談は、ここから始まる。
まずは誰から後日談を始めようか?
今日は寝ます。
- 17二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 23:33:04
サンズ
- 18二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 23:34:56
トリエル
- 19二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 23:35:27
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- 20二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 00:24:28
パピルス
- 21二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 00:25:14
- 22二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 09:25:52
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- 23二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 12:09:24
- 24二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 12:21:38
スノーフルに朝が来た。
パピルスはいつものように早起きをして、いつものように顔を洗って服を着替えた。
もうロイヤル・ガードは無――いや、違う。ロイヤル・ガードはある。
無いどころか、女帝アンダインの名の下に、増員し、来るべきニンゲンとの戦争に備えている。
一体何故自分は、ロイヤル・ガードが無いなどと思ったのだろうか……?
彼は身支度をしながら、首を傾げた。
そして、まあ、そういう事もあるだろうと忘れることにして、代わりに今日のスケジュールを思い出していた。
今日のパピルスのスケジュールは?
- 25二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 15:14:10
トリエルに会いに行く
- 26二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 15:14:38
アンダインのとこに行く
- 27二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 15:22:10
仲間とニンゲンとの戦争を止める様に町で訴えること
- 28二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 15:23:54
ラボへ行く
- 29二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 15:24:26
- 30二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 18:53:51
- 31二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:34:00
パピルスは準備運動をすると、そっと家を抜け出した。
最近、ここスノーフルでさえ、皆の様子が何だかおかしい。
肌のないスケルトンに寒さはわからないが、「空気がピリピリする」という慣用句を、何となく、タマシイで感じていた。
それでも、いや、だからこそ、と言うべきか。
パピルスは、あの花を探しに行こうとしていた。
国民が喋る花の噂を口にし始めたのは、王がいなくなって、割とすぐの事だった。
パピルスはすぐに直感した。あの花だ。小さなお花だ。小さくて金色の、よくお喋りする花だ。
兄にはエコーフラワーか何かじゃないのかと言われたが、パピルスにだって、青と金色の違いくらいわかる。
彼は褒めてくれたり、アドバイスをくれたり、励ましてくれたり……時には未来の事さえ教えてくれた。
もし彼が困っているなら、助けたいと思った。
なんたって、今、「ピリピリした空気」が辺りを充満している。
お花が萎れては大変だ。
まずはどこに探しに行こう?
- 32二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:37:48
ウォーターフェル
- 33二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:38:46
いせき
- 34二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:39:13
いせきの入り口あたり
- 35二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:46:53
グリルビーで聞き込み
- 36二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:47:50
- 37二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 21:51:02
- 38二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:00:44
お花はお水が好き。ウォーターフェルにはお水がいっぱいある。だからお花は、ウォーターフェルにいる可能性が高い。
我ながらなかなかの推理だ、とパピルスは一人で頷いた。
ウォーターフェルはまだ、ピリピリが薄いように感じる。
それでも、エコーフラワーから聞こえていた願いの声は、その毛色を変えていた。
「……早く地上へ出たい……」
「……ニンゲンさえ来れば……」
「……アンダインが我々に希望を……」
「……疲れた……」「怖い……」「夢も希望も……」
パピルスはその声を聞きながら、それでも前を向いて、花を探し始めた。
例えば……この草の原のどこかに紛れ込んでいるかもしれない。
洞窟でキノコと友達になっているかもしれない。
とにかく、お花が気がかりだった。
すると……
- 39二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:09:30
エコーフラワーからお花の声がした
- 40二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:17:17
何者かの気配を感じる
- 41二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:23:58
モンスターキッドだ
- 42二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:39:14
背後にサンズがいた
- 43二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:40:15
- 44二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:48:10
- 45二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:49:50
- 46二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:17:14
マネキンがいた
- 47二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 00:13:59
クモだ
- 48二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 01:10:45
ぷんすかみゅうみゅうだ
- 49二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 09:12:50
ゴッゴメン
- 50二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 09:16:21
- 51二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 12:39:03
- 52二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:21:45
珍しいな
- 53二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 20:33:36
「くそ、こんな予定じゃなかったのに……!」
聞き覚えのない声は、案外近くで聞こえてきた。
パピルスが声のした方に行くと、そこは草の生えた水際で、ウォーターフェルとは明らかに色の雰囲気の違うものがいた。
それは、ピンクでヒラヒラしたステキな服装をしていて、髪もピンクで、頭からは何やらとんがったもの……多分、ネコの耳だ……が生えていた。
後ろ姿なので顔はわからないが、どうやらこの子が、ぼやきの主らしい。
「せっかくオレの事を使ってもらえると思ったのに……くそ、一体オレの何がダメなんだ……?
このボディだって、もっと使えばなじむだろうに……」
ピンクの子は足元の草を抜きながら、なおぼやいている。
「的だってデカい方が、より実戦に近い訓練が出来るっていうのに、なんだってんだ……」
訓練、と聞いて、パピルスは思わず身を乗り出した。あの子も、ロイヤル・ガードの一員なのだろうか?
「どういう事なんだよ……アンダイン」
「アンダインっ!?」
パピルスは思わず叫んだ勢いで更に身を乗り出し、バランスを崩した。
「なっ!?」
その子は大きく目を見開き、そして、転げてきたパピルスに弾き飛ばされる形で、二人揃って水に突っ込んだ。 - 54二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 21:27:57
「おい!せっかくのにくたいが壊れたらどうしてくれるんだミ゛ュ゛ウ゛〜!!」
「ごめんなさいっ!!」
何とか岸に這い上がった後、ピンクの子はスカートを絞りながらパピルスを怒鳴った。声がなんだか音割れしている。
「まったく、礼儀を知らないスケルトン……ん?」
そこでピンクの子は、まじまじとパピルスを見つめた。
「お前……アンダインの家に訓練に来てたスケルトンか?」
「うんっ!そういうきさまとは初めましてだな!オレさまはパピルス、いだいなスケルトンだ!」
よろしく!とパピルスは元気よく手を差し出した。
……名前を知っているのにどうして初めましてだと思うんだ、というツッコミは飲み込んだ。
世の中には知らなくていいこともある。
一つ咳払いをして……もっともこのにくたいには肺も何もないが……パピルスと向かい合った。
「みゅうみゅうだミュウ!よろしくね〜」
「うんっ!よろしくっ!!」
そして、二人は握手した。 - 55二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 21:34:24
みゅうみゅう……元マネキン……つまりナプスタブルークのいとこ……が、このにくたいを見つけたのは、不思議な科学的な場所だった。
一目見た瞬間、これは自分のにくたいである、と直感した。
早速憑依して、すわ訓練だと女帝となったアンダインの元に馳せ参じたが、彼女は一瞬悲しそうな顔をして、そして、
「お前とは戦えない」
とだけ言った。
こうしてにくたいを得た引き換えに、アンダインの訓練用マネキンの職を失ったみゅうみゅうは、こうしてウォーターフェルで愚痴っていたのだ。
もっとも、パピルスにはにくたいの下りは言わず、お前と戦えない、という話だけをパピルスに伝えたわけだが。
それを聞いたパピルスは……
- 56二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:13:42
気にするな!
- 57二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:14:08
オレさまのとこに来ないか?
- 58二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:17:24
もう一度アンダインに会ってみないか?
- 59二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:33:09
ここから新しいマネキン生を始めよう
- 60二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:33:41
- 61二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 23:15:28
- 62二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 23:24:27
今日は寝ます。
- 63二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 00:06:10
このレスは削除されています
- 64二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 09:36:04
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- 65二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 12:23:40
「ねえっ!じゃあ、オレさまのとこに来ないっ?」
「……は?」
何を言ってるんだこいつ。みゅうみゅうは思わずプラスチックの顔を真顔にした。
自分はアンダインの話をしているのに、何故こいつのところに行く話になるんだ。
「大丈夫!心配ないよ、オレさまに任せて!オレさまも訓練するよっ!」
なのにこいつは勝手にノリノリになっているので、みゅうみゅうは本当にわけがわからなくなった。
「それにアンダインだって、きっときさまの事がキライになったワケじゃないと思う!
アンダインも、ジョテイになって色々忙しいんだろうし……オレさまも、最近、アンダインと訓練してないんだ」
それはそうだろう、とみゅうみゅうは思った。今のアンダインに、呑気にお料理レッスンなんてやってる暇があるとは思えない。
「きさまはアンダインと訓練したい、オレさまもアンダインと訓練したい、だからオレさまたちは、アンダインと訓練したい仲間だ!」
勝手に変な仲間で纏められてしまった。
「……きさま……」
「なあにっ?」
「人の話を聞かないって言われた事ないか?」
「???」
パピルスは無邪気に首を傾げた。
……さて、一体どうしたものか。
- 66二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 18:32:49
とにかくオレさまとこい!
- 67二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 18:33:36
3人でコツコツ特訓しよう!
- 68二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 18:39:16
まあとにかくこれでなかまになった!
- 69二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 21:04:32
オレさまが話をつけてくる
- 70二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 21:05:11
- 71二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 21:20:47
- 72二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 21:50:55
「まあとにかく、これで仲間になった!」
「なってないなってない! 勝手に話を進めるな!!」
「案ずるな!このいだいなるパピルスさまが、ステキなお部屋を用意してあげるぞっ!」
みゅうみゅうのツッコミも聞かずに、パピルスはヒョイとその体を抱え上げると、草も水もなんてことない勢いで、あっという間に駆け出した。
「ニャハハ!!あたらしいお友達が出来ちゃった!」
「だから!人の話を聞けぇぇぇぇ……!!」
ドップラー効果と音割れを伴いながら、みゅうみゅうはあっという間に、その姿を消した。 - 73二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:03:06
「なんだこれ」
気がつくと、みゅうみゅうはボロい部屋にいた。
パピルスに言わせると、「うちのガレージ」らしい。
「オレさまは兄ちゃんに話してくるからねっ!ごゆっくり、おくつろぎくださいっ!」
言うが早いが、パピルスはバタンとドアを閉じて出て行った。
「……いや、なんだこれ」
本当に意味がわからない。一体アレは何を考えているのだろうか。
そもそもあいつの訓練は、イコール料理訓練だ。みゅうみゅうはもちろん料理なんて出来ない。そしてパピルスとアンダインが揃った時の料理がどれだけ豪快かも知っている。
それにこのプラスチックのにくたいで、料理が食べられるだろうか?
本当に今も訳もわからなかった。
……だが、しかし。
みゅうみゅうは思う。
奴に対する怒りが大きければ、それは、よりにくたいとタマシイを結びつけるのではないだろうか?
そう思うと、これは割といいアイデアかもしれない……
一方その頃……
- 74二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:32:04
サンズはしゃべる花を探していた
- 75二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:33:01
アンダインはぷんすかみゅうみゅうの行方を気にしていた
- 76二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:40:42
トリエルはサンズと話し合っていた
- 77二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:42:37
ガラガラになったホテルの前でバガパンが黄昏ていた
- 78二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:49:19
- 79二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:58:23
- 80二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 03:26:09
このレスは削除されています
- 81二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 11:56:01
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- 82二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 12:53:40
トリエルは、以前、サンズがお茶をしにきた時、こんな話をしていたのを思い出した。
「なあ、トリエル。言葉を話す花って、聞いた事があるか?」
「ちょっと聞いた事がないわね……でもきっと、お『はな』し上手なんでしょうね」
「ああ、『根も葉もない』話じゃあないだろうな」
「誰とでも話に『花を咲かせる』って?」
「『実のある』話だな」
二人はくすくすと笑い合った。
そしてサンズは一口お茶を飲んで、
「……いや、本当に、『実のある』話をするんだってさ。パピルスが言ってたんだ。
一人でいる時に、一輪の花が話しかけてくるんだって。
励ましてくれたり、アドバイスくれたり、時には、予言も」
予言……というと、途端、少し妙な話になってくる。
「アンタならそんな花の事も知ってるんじゃないかって思ったけど……
やっぱ、誰かがエコーフラワー使ってからかってんだな」
忘れてくれ、とサンズは手を振った。 - 83二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 12:54:31
「……喋る話……」
トリエルは呟きながら、きんいろのはなの花畑に来ていた。
ここに水をあげるのは、元からの習慣だ。
それに、彼女が慈しんでいるのは、花だけではない。
それは……
「……ねえ、……あなたなの……?」
トリエルは、そっと花びらを撫でた。
花は何も答えなかった。
「それとも……あなたのお友達かしら?」
そっと花畑を見回す。
いせきも花畑も静かなものだ。
誰もいない。
その時だった。
- 84二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 14:10:09
アズリエルの幻覚を見るトリエル
- 85二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 14:11:46
サンズがきていた
- 86二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 14:12:09
フラウィーがいた
- 87二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 14:13:36
いせきに住むモンスターが来た
- 88二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 14:14:48
- 89二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 19:50:25
- 90二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 21:01:22
不意に、母さん、と声が聞こえた気がした。
絶対に忘れる事のない声。
タマシイに焼き付いて、一生消えぬことのない声。
愛しい、愛しい声。
「アズ……!」
トリエルは頭を上げた。
緑と黄色のよこじまのシャツを着た、真っ白な毛並みの少年モンスターの姿があった。
そう思ったのは一瞬の事で、そこはもう、誰もいない、いつもの静かな花畑だった。
トリエルは、思わず顔を覆って、その場に膝をついた。顔の毛並みに、爪の痕が残る。
「……アズリエル……」
愛する我が子たちは、死んだ。後から落ちてきた子ども達も、死んだ。
あの子だけが生き残り、そして、アズゴアは死んだ。
「…………」
トリエルは、もう一度、きんいろのはなを撫でた。
「……『この子』に会いに来てくれたの?……おばけでもいいから、会いたいわ……アズリエル……」
トリエルの囁きは、花畑の合間にすうっと消えていった。
その頃……
- 91二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:04:05
パピルスは家でみゅうみゅうと特訓(?)に励んでいた
- 92二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:05:30
メタトンの ついとうばんぐみがはじまっていた
- 93二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:27:32
サンズも特訓につき合っていた
- 94二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:28:09
ホテルのレストランに来ていたサンズ
- 95二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:32:51
- 96二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:35:15
- 97二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 23:13:00
サンズは、METAホテルのレストランに来ていた。
以前は何でも予約制の高級レストランだったが、今は閑散としている。
当然だ。オーナーたるメタトンの死後、ここは閉店してしまった。
そもそもMETAホテルも、今は別のモンスターに管理が委ねられ、ホテルですらなくなっている。
閑話休題。
サンズは誰もいないレストランを一瞥すると、中央の席の椅子を引き、腰かけた。
あの時は、そうだ、向かいの席には、あのニンゲンが座っていた。自分が食事に誘ったのだ。
ニンゲンは誘いに乗り、ドアの向こうのおばさんの話を聞いて、そして……
メタトンを殺した。メタトンだけじゃない。コアに勤めていたモンスターたちも殺した。
一体、あのニンゲンに何が起こったのだろう。
サンズは思考を巡らせた。
するとその時……
今日は寝ます。
- 98二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 23:15:54
- 99二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 00:42:00
フとあのニンゲンは自分の意思に関係なく動いた事があったのを思い出すサンズ
- 100二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 09:07:07
アルフィーもきた
- 101二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 13:03:41
ホットランドからきた二人組が来た
- 102二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 13:13:49
- 103二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 14:57:45
- 104二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:27:10
「……おい、ここは立ち入り禁止だぞ」
声が聞こえて、サンズは頭を上げた。
レストランの入り口に、RG01とRG02が立っている。
兜越しにも、苛立つ顔が目に見えるようだ。サンズはイスに座ったまま振り返って、
「だから座ってるのさ。立ってちゃダメなんだろ?」
と涼しい顔で笑った。
「……あのさあ。アンタがパピルスのアニキってのは知ってるぜ?
だから、オレらとしても手荒なワケしたくねえワケよ。わかる?
そりゃアンタをとっ捕まえて頭蓋骨を女帝陛下の所に持ってくのが一番カンタンだけどさ」
一方のRG01は、明らかに苛立っている。
女帝陛下……つまり、アンダインの事だ。
アンダインでも同胞にそこまではしないだろうが、しかし、今の彼女は、それをしそうな状態なのだろう。
「わかったわかった。帰るよ。じゃあな」
ウインク一つ、サンズの姿が掻き消える。
「ンなっ!?アイツ、一体どこへ……!?」
「……消えた……?」
動揺するロイヤル・ガードの二人を横目に、サンズは悠々と、自宅へのちかみちを進んだ。
すると……
- 105二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:38:24
またしてもガスターの幻を見てしまう
- 106二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:39:18
家が何か騒がしいようだ
- 107二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:45:07
うわさになっている黄色い花があった
- 108二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:49:50
噂のしゃべる花がいた……と思ったらただの花のようだ
- 109二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:53:17
- 110二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 15:55:27
- 111二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:20:05
スキップ交じりに自宅前に着地すると、サンズは玄関を開けた。
「ただい……」
「ニャハハハー!!そうだっ!!もっと闘志を燃やせ!!」
「拳より先にドレスが熱で溶けそうだろうが!!やめろ!!」
キッチンから炎が吹きあがっていた。
「……まー…………まー……?」
流石のサンズもこの状況は想定外だった。
パピルスはわかる。パピルスはわかるが、何故アルフィーお気に入りのアニメキャラがパピルスの隣で料理をしている?
サンズは一瞬目の前が真っ暗になるのを感じる。
……どうしよう。
- 112二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:37:52
もう少し様子を見る
- 113二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:38:30
グリルビーにでも行くか
- 114二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:39:30
取り敢えず話しかける
- 115二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:42:22
事情を尋ねる
- 116二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 20:42:54
- 117二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:20:47
- 118二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:32:29
「………………あー……パピルス?」
「あっ、兄ちゃん!おかえりなさいっ!」
パピルスがこちらを見て返事をする。
「今日は、また、あー……何というか、情熱的だな?」
「うんっ!オレさまいつも以上にやる気っ!」
「そりゃまたなんで?」
「お友達がいるからだっ!!ねっ、みゅうみゅう!」
今度は物凄くバツの悪そうな顔をした猫耳頭のフィギュアと目が合った。
「……そ、そうだミュウ〜……」
明らかに無理やり言っている感じだ。
フィギュアが動いている、ということは、あれは亡霊が憑依しているタイプの奴だろうか。
サンズが考察という名の現実逃避をしている間も、今にも鍋からは火柱が立ち上がりそうだ。
……どうやって止めよう。
- 119二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:47:18
冷静になるように説得
- 120二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:49:09
ジョークでも言えば静まらないか?
- 121二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:53:17
取り敢えずそろそろ休憩しようぜ
アンタも疲れただろう? - 122二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:11:11
ホットドッグでもどうだ?
- 123二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:13:58
- 124二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 22:33:15
- 125二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:29:34
「……とりあえずそろそろ休憩しようぜ。アンタも疲れただろ?」
「聞き捨てならんな!オレさまは疲れ知らずだからねっ!」
「あー……いや、そっちの子だ」
サンズがみゅうみゅうを指さすと、みゅうみゅうは天の助け!とばかりに目を輝かせた。
「あ、あ~……アツくてもうだめミュゥ~」
わざとらしくぐったりしたみゅうみゅうを見て、パピルスは悲鳴を上げた。
「えええっ!?だ、大丈夫!?」
パピルスはあっという間にみゅうみゅうを抱え上げるとソファに寝かせた。
「オレさま、えっと、何かおくすりないか探してくるねっ!!兄ちゃん!よろしく!!」
そしてバタバタと出ていく。
後にはサンズとみゅうみゅうだけが残された。
と思った途端、みゅうみゅうはサンズの胸ぐらを掴み、いかつい顔で睨みつけた。
「遅い……!!この短時間に一体どんな目に遭ったと思ってるんだ!!!」
「あー、そりゃ……まあ。パピルスは頑張り屋だからな」
「頑張りすぎなんだよ!!」
一方その頃……
今日は寝ます。
- 126二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 23:41:48
ホットランドでは喋る花の噂が立っていた
- 127二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 00:16:59
グリルビーではサンズが最近来てないとウワサになっていた
- 128二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 00:24:18
くものドーナツ屋は客足が遠のいて不満げだった
- 129二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 12:18:27
グリルビーはかんさんとしていた
- 130二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 12:23:46
- 131二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 17:26:09
- 132二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:31:40
サンズを追い払った……というか逃した後、RG01とRG02は、ホットランドの巡回を再会していた。
言うまでもなく、ニンゲンを見つけ次第捕獲する為だ。
女帝いわく、
「もしまたニンゲンが落ちてくれば、『元』女王が保護するだろう」
「しかし、いせきにニンゲンのタマシイはなかった。つまり、彼女はニンゲンが天寿を全うするまで保護しておく根性はない」
「ニンゲンは必ず、いせきから出てくる。そこを捕まえる」
と。
そういうわけで、二人は結局、あのニンゲンが来る前のように、ここを持ち場にしていた。
「……そういや相棒、聞いた事あるか?喋る花の話……」
RG01に言われ、RG02は軽く首を傾げた。
「オレも最近聞いたんだけどよ……何でも?未来が?わかるとか?わからねえとか?」
歯切れの悪い売り文句に、02はまた首を傾げる。
「ここでも噂になってんだよ。元々はウォーターフェルあたりから広まったらしいが……他のロイヤル・ガードの奴らも話してた」
なあ、相棒、と01は言う。
「お前はどう思う?もしそんな花があったら、お前は未来を知りたいか?」
- 133二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:32:41
ちょっと嫌だな
- 134二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:33:38
ちょっと面白そうだな
- 135二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:36:14
怪しすぎるだろ……
- 136二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:36:56
知りたいな
- 137二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:39:26
- 138二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 22:39:44
変えられなきゃ意味なくないか?
- 139二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 23:24:45
- 140二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 23:29:50
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- 141二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 00:49:15
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- 142二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 10:38:10
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- 143二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 15:54:23
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- 144二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 21:08:32
長い沈黙の後、02は、
「……迷うな」
と言って、そして黙った。
「……そうか」
01も、深くは尋ねなかった。02の寡黙なところは、よく知っている。
二人はしばし、鎧を鳴らしながら、ホットランドの巡回を続けた。
そうしてラボの入り口に着いた頃、02が、不意に口を開いた。
「……お前と」
「ん?」
「……お前との、幸せな未来なら……知りたい」
ぽつりと吐き出された好意に、01は余計に顔が熱くなるのを感じた。
「あ……安心しろよ。見るまでもなく、幸せにしてやるからよ!!」
言ってから余計に恥ずかしくなったが、02が小さく、「……」と頷いたので、何だかよくわからないが、幸せならオッケーだった。 - 145二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 21:35:24
「……なあ、02。あの……ニンゲンの話だけどよ……
アイツは結局、いい奴だったのか、悪い奴だったのか……どっちなんだろうな……」
二人が付き合い始めたのは、あのニンゲンが、二人が本音を分かち合う手伝いをしてくれたからだ。
しかしアンダインの話によると、ニンゲンは情けも容赦もない極悪非道な存在だという。
事実、コアではメタトンを初め、多数の犠牲者が出ている。
何故自分たちが見逃されたのかもわからないまま、二人はアンダインの命令に従っている。
ニンゲンのおかげで結ばれた、なんて女帝の耳に入ったら、それこそ一大事だ。
「その花がいりゃ、あのニンゲンの事も、ちっとは教えてくれるのかな……」
01の呟きに、02は何も言わなかった。
一方その頃……
- 146二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 21:57:27
珍しくグリルビーにいるパピルスとみゅうみゅう
- 147二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 21:58:22
客足が遠のいたのを嘆くマフェット
- 148二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 22:03:57
グリルビーではニンゲンの変貌ぶりが未だに信じられないモンスター達がその原因を話し合っていた
- 149二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 22:20:10
メタトンのついとうばんぐみがほうそうされる
- 150二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 22:21:15
- 151二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 22:30:57
- 152二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 23:09:01
地下全体がピリピリした空気に包まれる中、グリルビーズは比較的、その空気がマシだった。
グリルビーはいつものように静かにグラスを磨きながら、客たちの様子を伺っていた。
「……パピルスによると、オレたちを撫でていったのはニンゲンらしいが……」
「でも、そのニンゲンが、メタトンを壊したニンゲンと一緒とは思えないッス」
(あの子は子犬ちゃんみたいに優しかったサ)
アンダインが女帝として君臨し、ニンゲンは捕獲、ないし始末するように命じてから、
モンスターたちの話のタネといえば、もっぱらニンゲンの事だった。
「あとは、オワライチョウがネタを笑ってもらったとか……」
(ギフトロットがプレゼントを外してもらったって言ってたサ)
「あと、グレータードッグもレッサードッグも遊んでもらったって言ってるッス」
二人は尻尾を振りながら、いかにその撫でテクニックが凄かったのかを語った。
「みやこの方では大騒ぎだったみたいだけどな。次は自分の番かもしれない、って」
横からパンク……サングラスとジャケット姿の、馬みたいなモンスター……が口を挟んだ。
「そりゃパニックにもなるよな。あのメタトンをぶっ壊したニンゲンが、近所にいるってなりゃさ……」
その言葉に、ロイヤル・ガードの犬たちは、シン、と静まり返った。
本当に、豹変、としか言いようがない。
一体あのニンゲンに何があったのだろうか……
イヌたちすら押し黙る中、グリルビーズのドアが開いた。
新しい客が来たようだ。
今日は寝ます。
- 153二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 23:19:20
みゅうみゅうを連れたパピルス
- 154二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 01:12:03
サンズ
- 155二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 01:13:08
モンスターの子供
- 156二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 01:51:24
わたしもり
- 157二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 11:04:56
- 158二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 12:29:13
- 159二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 20:31:58
バガパン
- 160二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 21:14:05
ドアが開いて、茶色い毛並みの、獣の姿をした青年モンスターが入ってきた。
皆から、バガパンと呼ばれているモンスターだ。
あまりにもその名の通りがよすぎて、今や誰も本名で呼ばない。
バガパンと呼ばれる青年は、咥えタバコと憔悴した様子で入ってきて、カウンター席にどっかと腰を下ろした。
「何かキツいのを一杯くれ」
グリルビーは、グラスを磨く手を止めた。
「君みたいな若造に呑ませる酒はない……ってグリルビーが言ってるよ」
横からバード……鳥みたいなモンスター……が嘴を挟んだ。
「あと、タバコもやめた方がいいって」
「スター兼ボスへの弔い酒でもか?」
その一言で、皆、彼がどこから、何故ここまで来たのかを悟ってしまった。
「………………」
グリルビーは、振り返って棚から数本瓶を取り出すと、中身をシェイカーに入れて、シェイクした。
四角いグラスに、きらきら光るピンク色のカクテルが注がれる。
その上にふわふわのクリームと、星型のラムネが4つ飾られた。
「フォースター、ってカクテルだって、グリルビーが言ってるよ」
バガパンはそれを見て、目を潤ませた。
「…………アンタ、気の利いたことするじゃねえか……」
タバコを消して、カクテルを一口飲む。
率直に言うと、食用ラメを混ぜた、イチゴミルクの生クリーム乗せだ。
だが、その素朴な甘さが、今のバガパンにはありがたかった。
「……うう……何で死んじまったんだよ……!」
そしてその甘さは、彼のすさんだ心そのものを吐露させた。
グリルリーズは、まるで、お葬式みたいな空気になった。
その時……
- 161二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 21:16:12
サンズが来た
- 162二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 21:19:07
ホテルにいたスライムもやって来た
- 163二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 21:19:39
珍しくパピルスが来た
- 164二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 21:38:58
- 165二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 22:27:33
- 166二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 22:54:47
- 167二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 23:08:38
>>172までずらして今日は寝ます。
- 168二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 23:14:10
何はともあれフライドポテトとケチャップを頼む
- 169二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 00:36:36
悩んでいると珍しくパピルスが入ってきた
- 170二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 10:40:01
- 171二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 10:40:53
特訓を抜け出してきたみゅうみゅうが来た
- 172二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 10:46:03
- 173二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 19:12:04
このレスは削除されています
- 174二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 22:39:11
- 175二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 23:23:37
「あ、兄ちゃんこんなところにいた!
もうっ、みゅうみゅうを診ててって言ったでしょっ!?」
更にその後ろから、にゅっとパピルスの長細い姿が現れた。
「あいつから一人にしてくれって頼まれたからさ」
「そういう事を言うのは、一人にしてほしくない時だよ!」
それはある種の真理のようだったが、しかしサンズは、「あー……」とあいまいに言葉を濁すだけだった。
確かに真理かもしれないが、アレはガチで一人になりたがっている風だった。
が、新しい友達を前に空回りすぎるくらい空回っているパピルスには通じなかったというところだろう。
「グリルビーさん、オレさまたち帰るねっ!またねっ!」
パピルスは挨拶するや否や、サンズのパーカーをひっつかんで出て行った。
後に残されたのは、綺麗に葬式ムードを吹っ飛ばされた、グリルリーズのいつものメンツとバガパンだけだった。
「……サンズが弟大好きなワケがわかった気がするッス」
イヌッスがぽつりと呟き、みんなは沈黙で同意した。
そして……
今日は寝ます。
- 176二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 00:26:14
飲み直すみんな
- 177二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 08:16:47
帰り道にあの黄色い花を見つけるサンズとパピルス
- 178二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 16:38:38
アンダインのところに黄色い花が現れた
- 179二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 16:39:55
特訓を続けるパピルスとみゅうみゅう
- 180二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 16:42:27
このレスは削除されています
- 181二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 16:43:06
あの喋る花について調べるアルフィー
- 182二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 19:14:18
- 183二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 20:07:11
……パピルスは、確かに、元気で、前のめりだ。
でも、かといって、それを他人に押し付けるほど、空気の読めない奴じゃない。
つまりこれは、パピルスなりに、いつも通りに振舞おうとしているのだろう。
ある種、過剰なまでに、いつも通りで。
サンズはそのパピルスに引きずられながら、そんなことを思った。
「兄ちゃんっ、自分で歩いて!」
「ほーい」
「そうやって返事ばっかり!」
「ほーい」
こうやって自分に説教するのも、彼なりの精神のバランスを取る為なのだろう。
なのでこうやって、素直に説教するポイントを作ってやるのが、兄の務めというものだ。
それにサンズは、どれほどパピルスが落ち込んでいたのかを知っている。
彼は、テレビ越しとはいえ目撃したのだ。メタトンが、友達に殺されたところを。 - 184二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 21:31:04
その時だった。
「あっ!!」
パピルスが突然声を上げた。サンズの体がグンッと前に進む。引っ張る力が強くなったらしい。
首が絞まりそうになるのを耐えながら、
「どうしたパピルス……?」
とサンズは尋ねた。
「今、お花ちゃんがいた!!」
パピルスがは知りながら大声で答えた。
花、お花ちゃん……つまり、パピルスが言ってた、あいつ張本人が、いるというのか。
「あっ、待ってお花ちゃん! オレさま、お花ちゃんと話したいっ!!」
果たしてパピルスは……そしてフラウィは……?
- 185二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 21:32:17
パピルスが近づくといなくなってしまった
- 186二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 21:36:54
もうすぐこの世界は巻き戻されると話す黄色い花
- 187二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 21:38:11
フラウィもあのニンゲンと会ったことがあるという
- 188二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:17:55
パピルスを制止し花にブラスターを向けるサンズ
- 189二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:19:13
- 190二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:26:02
- 191二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:26:48
ついにフラウィーが本編初登場だ…!
- 192二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:54:29
「お花ちゃん見っけ!」
パピルスが両手を伸ばす。途端、手を離されたサンズが「ヴ」と雪積もる地面に突っ伏した。
体の雪を払いながら立ち上がると、パピルスが両手で花を雪と土ごと掬い上げているところだった。
それは、きんいろのはなだった。
「おいやめろよ!本当にデリカシーがないな!!」
いや、ただのきんいろのはなではない。
それは、顔があった。
それは、喋っていた。
それは……パピルスの言っていた通りそのままだった。
「だいたいボクは遊びに来たんじゃな――」
「……」
「……」
「……」
花と、サンズの目が合った。
気まずい、あまりにも気まずい沈黙が流れた、 - 193二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 23:14:47
「兄ちゃん、紹介するねっ!この子が言ってたお花ちゃんだよっ!!」
パピルスだけがそれに気付かず、土くれごとフラウィをサンズに突き出した。
「…………………………」
サンズは暫く黙っていたが、ワオ、と言った。
「本当に喋る花なんだな。『はな』しにならない、ってわけではなさそうだ」
「初めて会うお友達に、サムいダジャレ言わないでよっ!」
一触即発、まるで氷のような緊張感にも、パピルスは気付かない。
「……ハロー。ボクはフラウィ。お花のフラウィさ!
キミは……ひょっとしてお兄ちゃん?サンズだよね、初めまして!
弟さんから、おウワサはかねがね……」
結局、フラウィは「いつものように」挨拶することにした。
「あー……喋るお花がオイラを知ってるなんてな……へへ。感激だぜ。
オイラはサンズ、見ての通りスケルトンだ」
花びらほどの潤いもなく、スケルトンのようにスカスカの、うわべだけの挨拶が交わされた。
「ウヒョウ!兄ちゃんとお花ちゃんのコラボレーション!」
と、パピルス一人だけがはしゃいでいる。 - 194二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 23:37:19
「それにしてもお花ちゃん、どこに行ってたのっ?なんかみんなピリピリしてるから心配してたんだからねっ!」
「えーと、心配させてごめんね、パピルス……ちょっとあちこち様子を伺ってたんだよ」
サンズの突き刺さる視線から目を逸らしながらフラウィは言った。
「確かに、見回り大事だもんね!」
パピルスがうんうんと頷く。
「それに……あのニンゲンの起こした影響も観察したかったし」
フラウィがぽつりと言った。
「えっ、ニンゲン!?お花ちゃんもあのニンゲンに会ったのっ!?」
途端その呟きに、パピルスが食いつく。
「へえ。お前もあのニンゲンと、ね……」
サンズもフラウィを据わった目で見ている。
失言だ、とばかりに、フラウィは葉っぱで口元を抑えた。
さて、この後三人は……
今日は寝ます。
- 195二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 23:41:02
- 196二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 01:31:24
ガスターブラスターを向けるサンズ
- 197二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 10:22:24
あのニンゲンは何の目的でモンスターを殺めたのか尋ねる
- 198二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 10:27:19
- 199二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 17:42:30
- 200二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 19:33:44
「ところでパピルス……あー……みゅうみゅうを置いてきちゃったんだろ?
早くうちに帰った方がいいぜ。オイラはこのお花ちゃんと後から行くから」
「! そういえばそうだ! じゃあオレさま、先に帰るねっ! お花ちゃん、また後でねっ!」
フラウィを地面に開放すると、パピルスはバタバタと走り去った。
「……」
「……」
辺りに、沈黙が満ちる。
「……それで」
ややあって、口を開いたのは、フラウィの方だった。
「先に弟を帰したのは、この光景を見せない為?」
フラウィの顔面に、竜の頭部のスケルトンが突き付けられていた。
「……へへへ。よくわかってるじゃないか」
サンズが、シニカルに口元を歪めた。 - 201二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 20:34:04
「ここ数年のモンスターの死因といえば、寿命か病気だ……あのニンゲンに殺された分を除けばな。
ここまではわかるな?」
サンズは竜のスケルトン……青く光る眼を持つブラスターをフラウィに突き付けながら、確認するように言った。
「……だろうね」
「でもな、それじゃあ辻褄が合わない」
軽く肩を竦め、サンズは言う。
「お前も、LOVEとEXPは知ってるよな?」
「どうして知ってるって思ったの?」
フラウィが問いかける。サンズは、長い息を吐いた。
「お前のEXPも、LOVEも……計算が合わないんだ。
例えこの世界中のモンスターを殺しても……その値にはならない」
空気が変わる。彼の左目に、普段は宿らない、青と黄の光が灯る。
「お前……一体、『何回』やった?」
次の瞬間――
- 202二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 20:42:49
答えるよりも前にガスターブラスターが鉱泉を放った
- 203二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 20:45:20
サンズに星形の光弾が降り注ぐ
- 204二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 20:46:29
フラウィーの答えにおののくサンズ
- 205二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 20:49:01
槍の様なツタを避けガスターブラスターで反撃する
- 206二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 20:52:29
- 207二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 21:38:21
- 208二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 22:04:50
フラウィが答えるより先に、ブラスターが魔法のレーザーを照射した。
雪煙が上がる。プラズマめいたオゾンの匂いがあたりに満ちる。
パーカーをはためかせながら、サンズが呟く。
「……はは。いつも思ってたんだ。何でみんな」
「『最初に必殺技を使わないんだろう』……って?」
そしてその声に、眼窩をわずかに歪めた。
「……悪いけど、こっちは『何回』かキミを殺してるんだ。その前に、その何十倍も殺されたけどね」
雪煙の向こうに、きんいろのはなの花びらが揺れた。
「別にここでキミとやりあってもいいけどさ、それはキミにとって良くないんじゃない?
ここ、大通りだし。すぐにあのイヌたちが騒ぎを聞きつけてやってくるよ。そうなれば、アンダインだって黙ってないだろうね」
フラウィがゆらゆら揺れながら言葉を紡ぐ。既にもう何十回も繰り返したセリフのように、澱みなく。
「キミだって、今ここでボクを止めてやる、なんて気概、そう簡単には持てないよね?
だって、キミは全てを諦めてる。たとえ今、キミがボクを殺したところで、ボクが時間を巻き戻したら元の木阿弥だって、キミは知ってるよね?
それに……」
「キミが友達を殺したと知ったら、キミの弟はどう思うだろうね?」
サンズが思考を巡らせたほんの一瞬の隙をついて、フラウィはするりと地面へ逃げていった。
「…………」
サンズは、フラウィが潜ったあたりの地面をじっと見つめ……足元を、ぐっと踏み締めた。 - 209二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 22:08:22
果たしてこの邂逅は、どんな影響を与えたのだろうか……
- 210二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 22:14:53
イヌのモンスターにこってりとしぼられたサンズ
- 211二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 22:15:37
サンズもまたケツイを固めた
- 212二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 22:49:28
パピルスに怒られ当分の間一緒に特訓をさせられるサンズ
- 213二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 22:54:38
この話をこっそり聞いていたイヌのモンスターから噂が広まり不安と恐怖に包まれる地下
- 214二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 22:56:08
- 215二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 23:04:24
- 216二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 23:56:07
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- 217二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 10:05:22
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- 218二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 15:07:06
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- 219二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 15:23:00
「……へ、へへ、へ」
サンズの歯の隙間から、掠れた笑い声が漏れた。
観測された時空の歪み、その犯人の一人は、あの花だったらしい。
しかもあの口ぶりを見るに、奴は何回もモンスターたちを滅ぼしている。
モンスターたちを殺して……時間を巻き戻して……また殺して……
アレは、悍ましい。アレは、理解出来ない。アレは――アレは、きっと、弟を殺した事が、ある。
それなら、オレは――
「サンズゥ〜!? どーしたのぉ〜!?」
「なんか大きい音がしたッスよ!?」
(サンズ、大丈夫サ!?)
さっきの花の言うとおりだった。グリルビーズからいつものメンツが顔を覗かせている。
「いや、ちょっと雪が『ゆき』倒れたみたいだぜ」
いつものように、ウインクしながらジョークを飛ばす。
みんな、なあんだ、という様子で、またグリルビーズへ入っていった。
サンズは息を吐き、そして、弟が走っていった、自分の家の方を見た。
サンズの左目に、燃えるような魔力が漲った。
――もう、好き放題させるものか。
サンズは、諦める事を、諦めた。 - 220二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 15:23:59
「……なーんて、今頃そんなケツイに燃えてるんだろうな、あのクズやろうは」
フラウィは、ウォーターフェルで一人ごちた。
「でも、そのケツイだって、もう何十回目かなんて事、アイツ本人には覚えておく事すら出来ないんだ。本当にバカだなあ」
やれやれ、とフラウィは呆れて目を伏せる。
「……ただ、アイツが本気を出すと、面倒臭いんだよな……」
……いや。実際、事は面倒臭いでは済まないかもしれない。
何故か?……簡単だ。今のフラウィに、リセットする力はないからだ。その力は、ニンゲンが地上へ持ち逃げしてしまった。
つまり、殺されれば一発で終わる。ゲームオーバー。それだけだ。
もちろん、あのニンゲンがリセットすれば、すぐに生き返る――正確に言えば、あのニンゲンが落ちてきたタイミングまで時間が戻れば、自分も生きている時間軸まで戻る。
ニンゲンはそのうちリセットするだろう。あのニンゲンは、自分と同じように、この世界を「周回」している気配がある。
しかし……もしリセットしなければ?
こんな半端な世界で捨て置かれたら?
そして、その状態で殺されたら……?
「…………」
別に、殺されるのは惜しくない。惜しくない、が……恐らく、もう二度とニンゲンが落ちてこない世界で据え置かれるのは、退屈だし、滅びをもたらすのが自分ですらないというもの、気に入らない。
「……ま、ロスタイムかなんかと思う事にしよう」
フラウィはため息を一つついて……アンダインの様子を伺いに行く事にした。
アンダインは……
- 221二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 16:23:45
ニンゲンとの戦争に備えていた
- 222二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 16:24:51
訓練に励んでいた
- 223二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 16:47:08
ニンゲンの変貌ぶりに違和感を憶えていた
- 224二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 16:57:47
あの喋る花を部下に探させていた
- 225二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 18:00:15
- 226二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 20:33:36
- 227二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 21:29:22
みやこの一角は、いつのまにか巨大な訓練場に改装されていた。
そこには多くのロイヤル・ガード、そしてその志願者たちが集い、武器や魔法の演習に勤しんでいる。
そして、その指揮を取っているのは、もちろんアンダインだった。
「剣を取れ!槍を取れ!斧を取れ!」
「イエスマム!」
「集中しろ!魔力を練るんだ!」
「イエスマム!」
「弾幕を張れ!敵を滅せよ!」
「イエスマム!」
アンダインの声に合わせて、ロイヤル・ガードたちが動く。アンダイン本人も見本になるべく槍を振るっていた。
アンダインは、戦う女帝だった。花に囲まれた玉座は、彼女には狭すぎるらしい。
そうしてアンダインが赤い髪を踊らせていると……
- 228二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 21:40:20
アルフィーがやって来た
- 229二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 21:41:19
あの喋る花が実在したとの報告が入る
- 230二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 22:51:36
前女王の側についたモンスターが後をたたないと言う報告が入った
- 231二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 22:52:15
パピルスがみゅうみゅうを連れてきた
- 232二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 22:53:06
- 233二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 23:43:21
- 234二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 01:03:05
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- 235二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 10:38:01
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- 236二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 14:51:20
「よし、休憩だ!」
「イエスマム!」
アンダインの号令で、兵士たちは各々水を飲んだり、体をほぐしたりし始めた。
しかし、ピリピリした緊張感がゆるむことはない。
もちろんアンダイン本人も例外ではなく、水を数口飲むと、また体を動かし始めた。
軽い運動をしながら、アンダインは訓練している面子を見た。
……ワンボー、レッサードッグ、イヌッス、イヌッサ、グレータードッグ……
ちょうどスノーフルの辺りに配置されたイヌたちの姿はなかった。
「……っ」
苛立ちに、思わず眼帯を掻く。
「女帝陛下」
そうしていると、伝令役のモンスターがやってきた。
「何だ、今は休憩中とはいえ訓練中だぞ、手短に」
「……前女王の側についたモンスターが後を絶ちません。いかがいたしますか?」
アンダインは、牙を食いしばった。ぎりり、と歯同士が擦れる音が聞こえそうなほどだ。
「……腰抜けどもが……!!」
その声は、あまりにも憤怒に満ちていた。殺気だけでチリにされそうな迫力に、伝令係はすっとその身を引いた。 - 237二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 15:04:15
……そうだ。あの惨状を知ってか知らずか、元女王は、ニンゲンを仲間として扱うなどと、腑抜けた事をぬかした。
皆、ふざけるなと思った。こんなことはこりごりだった。
寝言を言うような女王はいらないと、みんなの意志で幽閉した。
そのはずだった。そのはずだったのだ。
しかし、その現状はと言えば、こうだ。
あのニンゲンに、優しくされた、と言うモンスターが、ちらほら現れ始めた。
あのニンゲンは、実はいい奴なんじゃないか、と言うモンスターが現れた。
あのニンゲンにも、何か事情があったんじゃないか、と言うモンスターが現れた。
アレは、メタトンとニンゲンのドッキリだったんじゃないか、と言うモンスターが現れたあたりで、アンダインの怒りと苛立ちは頂点に達した。
もしアレがドッキリだったなら、今すぐアルフィーをわたしの前に差し出せと言いたかった。
だがアルフィーは、どこかへ姿を消してしまった。
誰も、その姿を見ていない。
ただ、彼女の割れたメガネだけが、コアで発見された。
アンダインの心に、絶望の楔を打ち込むには、それで十分だった。
そしてアンダインは、この国全てのモンスターの鼓動を一つにしようと決めたのだ。
全ては、あのニンゲンを倒す為に。 - 238二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 15:34:50
……その現状が、これだ。
ホットランドやコア、みやこのモンスターたちは、その危機感を自分のものとして捉えているが、スノーフルやウォーターフェルあたりのモンスターは、危機感が乏しい。
そして、同じロイヤル・ガードでありながら、ニンゲンの脅威や殺意を疑問視し、前女王に寝返るものが現れ始めた。
もちろん彼らも表向きはアンダインに従っている。しかしこの訓練をサボっているのが、何よりの証拠だった。
アンダインは、長い溜息を吐いた。
全ては、ニンゲンが再び地底に落ちればわかることだ。
ニンゲンを捕らえ、その蛮行を明かし、そのタマシイを以て、地上へ戻る足掛かりとする。
そしてバリアが壊れた暁には……命は命を持って償われるだろう。
アンダインがそんなことを考えていると……
- 239二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 16:04:19
サンズが来た
- 240二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 16:24:06
パピルスがみゅうみゅうを連れてやって来た
- 241二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 17:28:11
あの噂に上っている喋る花がやって来た
- 242二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 17:32:19
メタトンの残した音声記録が発見された
- 243二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 17:32:54
- 244二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 19:21:01
- 245二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 20:24:19
「女帝陛下!ご報告します!」
また別のモンスターがやってきた。
「何だ!くだらない用事ならぶっ飛ばすからな!!」
アンダインのいきなりの気迫に吹っ飛ばされそうになりながらも、モンスターは頑張って告げた。
「め、メタトンの残した音声記録が見つかって……解析が終わったと」
「……メタトンの、だと?」
メタトンといえば、ニンゲンと戦った。そして、アルフィーの創造物でもある。
もしそれらに対する記録が残っているのなら、それは大いに役立つはずだ。
「わかった。聞きに行く。お前たち、適宜訓練と休憩だ!帰ってきたらどれほどうまくなったかチェックしてやる!」
「イエスマム!!」
ロイヤル・ガードたちに命令すると、アンダインはその場を後にした。
あの日の後、みやこにもいくつか研究所が作られた。
タマシイなしにバリアを破る方法や、ニンゲンと戦う為の方法を研究している。
アンダインがラボに乗り込むと、研究員たちは背筋を伸ばして女帝を迎えた。
「音声記録を聞かせてくれ」
アンダインの命令に、研究員の一人が、コンピュータを操作する。
果たしてその内容は……
- 246二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 21:53:51
メタトンは自分いなくなっても絶望しないように伝えていた
- 247二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 21:56:50
メタトンはニンゲンへの戦争を思い止まるように伝えた
- 248二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 22:40:25
地上に出てもニンゲンを傷つけないように頼むメタトン
- 249二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 22:41:05
アルフィーとファンを頼む
- 250二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 22:41:55
- 251二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 22:43:33
- 252二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 23:24:09
メタトンの声が流れ始めた。
「……あ、あー、あー……聞こえるかい?アルフィー……」
その名に、アンダインが片目を見開く。
「……アルフィー、だと……!?」
どうやらそれは、メタトンからアルフィーに向けてのメッセージだったらしい。
「これからボクは、ニンゲンと戦う。
どんな展開が起こるかはわからないけど……スターとしてベストを尽くしたいと思っている。
どんな結果になっても、きっと、ボクは満足だ。
だから、アルフィー。ボクが勝っても、負けても……タマシイを得て、誰かが地上に出る事になっても……
どうか、ニンゲンを傷つけないでほしいんだ」
それは、あまりにも穏やかな声色だった。
「君から、進言してほしい。同じニンゲンファンクラブのよしみとして。
大丈夫、王宮所属の科学者の助言だ。きっと聞き入れてもらえるよ。
そうすれば、君の大好きなアニメを作る人たちを、殺さなくて済むんだ。
……じゃあ、行ってくるね」
そこで、メッセージは終わった。
誰も、何も言わなかった。
そして、これを聞いたアンダインは……
今日は寝ます。
- 253二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 23:28:07
改めてアルフィーを捜す様に命令する
- 254二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 23:39:12
ひとまず保留
- 255二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 23:41:36
それでも戦う
- 256二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 01:18:29
黙殺する
- 257二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 09:47:26
- 258二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 17:27:54
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- 259二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 20:04:58
- 260二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 20:58:14
「……構うものか」
アンダインは、絞り出すようにそう言った。
「……陛下……?」
「構うものか、と言ったんだ。例えどんな伝言が残されていようとも……
それでも、ニンゲンが我らに振るった蛮行は、何も変わらない……!」
コンソールに拳が叩きつけられる、ビープ音と共に、画面が消えた。
「我らは戦う。戦い続けなければならない。それがニンゲンに殺されたものたちへのはなむけだ。
だから、こんな……こんなメッセージ一つで、ごまかされてはいけない……!
何がニンゲンファンクラブだ、何がアニメだ、そんな……そんな……!」
ぎりぎりとアンダインが拳を握りしめる。その頬を、雫が伝った。
「『それ』はお前たちを、守ってくれなかったじゃないか……!!」
――皮肉にもそのメッセージは、女帝の心を、より頑なにしてしまった。
この日以降、ますますアンダインの訓練は苛烈を極めていくことになるが、それはまた別の話……になるかどうかも、今はまだ、未知数だ。
一方その頃……
- 261二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:02:31
アンダインから離反したモンスターたちがいせきに集まっていた
- 262二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:18:07
トリエルはまたあの喋る花を探していた
- 263二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:23:53
こっそりとラボに訪れたサンズ
- 264二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 23:10:50
グリルビーはいつになく繁盛していた
みな不安と絶望と息苦しさを紛らわせたいのだ - 265二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 23:13:09
- 266二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 00:47:50
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- 267二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 11:41:02
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- 268二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 12:19:06
- 269二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 12:54:16
アンダインがニンゲンとの戦争を前提とした政策を推し進めるほど、彼女のお膝元から離れたスノーフルは、少しずつその人口を増やしていった。
「だからオレは嫌だったんだよ。都会の連中がこんなに増えるんだからよ」
人いきれのするグリルビーズで、パンクがぼやいた。
「スノーフルにはスノーフルの伝統とルールがあるんだ。
雪道もろくに歩けない連中に、土足で踏みにじられたくないよな」
「……まさかそれが、アンダインのおかげで加速するなんてね」
バードも呆れているのか歓迎しているのか、よくわからないトーンで言った。
いつのまにかバガパンも、すっかりこの店に入り浸っている。
当人も移民であるグリルビーは、静かにグラスを磨き、客に酒を供するだけだった。
モンスターは、ニンゲンに振り回される地獄はもうたくさんだった。
そして、今、今度は、暴力で振り回すアンダインに、うんざりするものも現れた。
愛や希望や思いやりで出来た彼らには、誰かや何かをずっと憎しみ続けるのに向いていない。
それだけの事だった。
また、グリルリーズのドアが開いた。
誰か来たらしい。
- 270二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 13:52:16
カメのモンスターだ
- 271二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 13:53:58
サンズが来た
- 272二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 14:15:05
アリゲッティとキャッティが来た
- 273二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 14:20:02
ホットランドにいたビジネスマン2人が来た
- 274二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 17:43:34
- 275二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 18:54:20
- 276二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 19:19:20
「よお」
いつもの調子で、サンズが店に入ってきた……が、グリルビーズはいつもの調子ではなかった。
そこはいつも以上に混み合い、サンズが普段座るカウンター席も埋まっている。
「……悪いが満席だって、グリルビーが言ってるよ」
バードが一杯やりながら言う。
「ああ、よっぽど混んでるな。目ん玉かっぽじらなくてもよくわかるぜ。元々オイラにはないけど」
スケルトンジョークはヤヤウケだった。
サンズは肩を竦めると、
「また今度来るぜ。グリルビー、今日の分もツケといてくれ。オイラ何も食べてないけど」
と、手を振り出て行った。
グリルビーはそれを見送り、粛々と頭を下げた。
外に出ると、やはりこのあたりでは見かけないモンスターたちが、表通りを歩いていた。
サンズは頭を掻いて、家に帰った。
「帰ったぜ」
サンズが玄関を開けると……
- 277二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 19:28:55
みゅうみゅうがいた
- 278二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 20:40:16
パピルスがスパゲッティを作って待っていた
明太子とクリームのソースだった - 279二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 20:42:33
パピルスが植物図鑑を広げていた
どうやらあの喋る花について調べてるようだ - 280二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 20:46:54
パピルスと一緒にぷんすかマネキンもいた
- 281二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 20:54:13
- 282二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 21:02:29
- 283二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 22:21:38
「あっ、兄ちゃんおかえりっ!」
途端、パピルスがぱたぱたとキッチンから出てきた。
「今日はグリルビーズ行かなかったの?」
「ああ」
物凄く混んでたから、とは言わなかった。それを言うとパピルスがすねるのが目に見えていた。
「兄ちゃん、これっ!」
そのパピルスが、スパゲティで満たされた、大きな皿を差し出した。
ほんのりピンク色のソースがかかったスパゲティだ。中には小さな粒々が浮いているのも見える。
「パピルス、これは……」
「新作だよ! 兄ちゃん、食べて食べて!」
果たしてそのお味は……?
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- 284二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 22:36:41
一口食べて、サンズは目を見開いた。
「これは……うまいな」
「でしょでしょっ!? 自信作だよ!」
海の塩気とうまみを、クリームがまろやかに包み込んでいる。
お世辞を言うまでもなく、おいしいスパゲティだ。自信作、というのも頷ける。
サンズは、グリルビーズが混んでいた事に感謝した。
そうでなければ、お腹いっぱい弟のスパゲティを食べられないところだった。
気付けば、あっという間に全部食べてしまった。
「ウヒョウ! 兄ちゃんが完食してくれるなんてっ!」
パピルスは空になったお皿を掲げて踊った。
「みゅうみゅう! 兄ちゃんちゃんと食べてくれたよっっ!」
「それはよかったミュウ~」
見ると相変わらずあのフィギュアは家にいるし、何ならソファでゴロゴロしていた。
……いつの間にか、すっかり家にいついてしまった。パピルスのペースにも慣れたらしい。
帰ろうにも帰れないのだろう、というのもわかる。アンダインの動向の苛烈さは、スノーフルにいても伝わってくるからだ。
……その苛烈さを、逃げ出してきた住民たちで知る、というのも、なかなか、やるせない話である。
おまけに、あの花もいる。
つまり、地底は今、恐ろしくバランスを欠いていた。
こんな時、どうするべきだろうか……?
今日は寝ます。
- 285二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 22:54:56
トリエルと会ってみる
- 286二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 23:15:25
- 287二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 00:16:25
あのスパゲッティをみんなにも食べさせてやったら……と思ったところでデジャブを感じたサンズ
- 288二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 09:18:22
あの花を探す
- 289二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 09:19:18
- 290二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 12:44:25
- 291二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 18:55:30
ホツイ
- 292二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:24:01
「ああそうだ。スパゲティ、まだあるか?せっかくうまく出来たんだから、トリィにもごちそうしてやろうぜ」
「うん!そのつもりでたくさん作った!この味もトリエルさんに教えてもらったし!」
それなら納得だった。トリエルは料理がうまい。ドア越しに作り方を教えてもらってパイを焼いた事もあったが、それでも彼女が作る本物の味には到底及ばなかった。
「……というわけで、留守番よろしくねっ!」
「頼んだぜ」
アッサリ外に出ていく二人を見て、みゅうみゅうはソファの上で飛び上がった。
「おい待てッ!!お前ら、好き放題……」
文句を言う前にバタンと玄関が閉まる。
「……くそっ!」
みゅうみゅうは可愛いかんばせを歪め、腹立たしげに地団駄を踏んだ。
「仕方ない……思いっきり遊んでやるみゅう〜!」
そして、開き直ってソファの上でぼよんぼよんと跳ねた。綿ぼこりと小銭が、一緒にダンスを踊った。
スノーフルのまちを出て、谷を渡り、森を抜けて、いせきの門にたどり着く。
サンズはその門を、いつものようにノックした。
「knock knock」
果たしてトリエルは……?
- 293二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:38:47
無事に出た
- 294二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:39:37
黄色い花の咲いている場所にいたので気づかなかった
- 295二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:41:04
あの喋る黄色い花を探して出かけていた
- 296二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:42:57
寂しさを紛らわせるためにばたーすこっちぱいをつくっていた
- 297二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:43:39
- 298二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:56:33
- 299二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 21:18:37
しかし、返事はなかった。
「……あれ、お留守かな?」
パピルスが首を傾げる。サンズは、ゆっくりと門を押した。鍵は掛かっていなかった。
二人はいせきの中を進んでいく。
サンズが嫌な予感を背骨に感じ始めたころ、やっと二人はトリエルと出会った。
「あら、ごきげんよう」
トリエルはなんてことのないように挨拶したが、サンズの目線に気付き、二人を頭を撫ぜた。
「心配させちゃったかしら。ごめんなさいね。わたしはこの通り大丈夫よ」
「それならよかった!トリエルさん、オレさまスパゲティ持ってきたよっ!食べてっ!」
パピルスが嬉しそうにスパゲティを差し出すと、トリエルは手を合わせて微笑んだ。
「とってもおいしそう!さっそく家に帰って食べましょう!」
「ウヒョウ!じゃあオレさま、先に帰ってあっためとくねっ!!」
パピルスが小躍りしながら家に戻るのを見送り、サンズは安堵の息をついた。
「……アンタが無事でよかったよ、トリィ。しかし、この時間に見回りなんて珍しいな」
肩を竦めるサンズに、トリエルは微笑みかけた。
「今はちょっと違ったのよ。もちろん、ニンゲンが落ちてこないか見に行ったのもあるけど……」
トリエルは顎に手をやり、呟いた。
「あなたの話を思い出して……探しにいってたのよ。喋る花を」
まるで氷水を背骨に流し込まれたようだった。
トリエルが?探している?あの恐ろしい花を??
それを知ったサンズは……
- 300二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 21:28:54
自分も会ったと話す
- 301二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 21:30:34
あれは良くないものだと話すサンズ
- 302二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 21:56:47
あの花の言う事は信用しないように伝えた
- 303二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:25:46
あの花に手を出してはいけないと伝えるサンズ
- 304二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:27:48
- 305二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:33:37
- 306二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:53:50
「トリィ」
「何かしら?」
「あの花の言う事は、信用するな」
サンズの真剣な面持ちに、トリエルは一瞬不思議そうな顔をしたが、やがて、小さく頷いた。
「わかったわ。気を付けるようにします」
そして、ややあってから、
「……あなたは、そのお花に実際に会ったのね?それで、そう思ったのかしら?」
と尋ねてきた。
サンズは、曖昧に頷くことしか出来なかった。
「……とりあえず今は、スパゲティ食べようぜ。麺がのびちまう」
「……ええ、そうね」
そして二人は、また家へと戻っていった。
一方その頃、当のフラウィは……
今日は寝ます。
- 307二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:06:40
いせきの入り口にいた
- 308二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:20:34
アンダインに会っていた
- 309二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:21:22
ラボに来ていた
- 310二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:28:31
エコーフラワーの声を聞いていた
- 311二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 23:29:33
- 312二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 08:55:11
このレスは削除されています
- 313二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 12:11:14
- 314二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 17:45:42
このレスは削除されています
- 315二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 19:32:10
フラウィは意味なく、蔦で自分の後頭部、「がく」の部分を掻いた。
状況は……芳しくない。
恐らく今後、100年経とうが1000年経とうが、新たなニンゲンは落ちてこないだろう。
この世界は、恐らく、そういう風に出来ている。
このままでは、アンダインは那由他の彼方まで来ないニンゲンを待ち続け、国民全員が疲弊してチリになるか、アンダインが憤死するかのどちらかだろう。
そうなる前に、この「物語」に、何かしらの決着をもたらさなければならない。
何らかの決着、何らかのカタルシス、簡単に言うなら、「オチ」だ。
ニンゲンはもう地下にいないはずなのに、フラウィは時折、「それら」に見られているような気配を感じていた。
黙って見ているだけ、より、もっとたちが悪い。
口出しをして、サイコロを振って、どんな「オチ」が出るかを期待して、観察している連中だ。
そしておそらく、「オチ」が来ない限り、アンダインの圧政は続き、そして、この世界が「リセット」される事はない。
意を決し、フラウィはアンダインの前に現れる事にした。
今回のルートでは、まだ、アンダインとは顔も合わせていない。
さて、どういう風に彼女と会おうか、そして何を話そうか……?
- 316二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 20:04:23
邪魔が入らない様に玉座のある場所へ行く
- 317二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 20:54:44
ここだけの話と言ってこっそりと会う
- 318二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 20:55:37
あのニンゲンに復讐する方法があるから知りたければここに来るといい、と書き置きを残す
- 319二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 21:08:18
アンダインが一人のときにあのニンゲンがなぜあんなことをしたのかを教えようと言って近付く
- 320二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 21:29:38
- 321二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 21:36:02
- 322二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:16:46
やがて、地底に夜が来た。
アンダインはパジャマに着替える事もせず、一人城の中の私室で、座ってその身を休めていた。
休めている、といっても、その意識は常に張り詰めて、ろくに休息になっていない。
目を閉じれば、あのニンゲンの事ばかり思い出してしまう。
以下にあのニンゲンを屠るか、その為にもっと出来る事があるはずだ……そんな事ばかり考える。
アンダインがそんな夜を過ごしている時だった。
「ねえ……あのニンゲンが、何であんな事をしたのか、教えてあげようか……?」
聞いたこともない声が聞こえて、アンダインはがたんと立ち上がった。
「誰だ!?姿を見せろ!!」
手に槍が現れ、片目が暗闇を鋭く敵を探る。
……さて、どうしよう?
フラウィは物陰に隠れながら考えた。
どこまで話そうか。どこまで嘘をつこうか?
- 323二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:29:31
姿を見せた後、真実をありのままに話す
- 324二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:43:55
あのニンゲンは単なる興味本位でモンスターを殺した、とプレイヤーの事だけを伏せて話す
- 325二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:50:05
あのニンゲンは地下世界を滅ぼす為にやって来たと事実無根の話を教える
- 326二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:55:24
あれはあのニンゲンの意思でやったことではないと告げる
プレイヤーのことだけを秘密にして - 327二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 23:01:43
- 328二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 23:03:57
- 329二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 00:29:36
お休みなさい
- 330二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 09:54:12
このレスは削除されています
- 331二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 16:50:42
このレスは削除されています
- 332二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 22:38:46
「といっても、あのニンゲンに、特に物凄い理由なんてないよ。単に興味本位だ。
モンスターが死んだらどうなるんだろうって、ただそれだけで、みんなを殺したんだ」
これは実際にそうだろう。自分も同じことをしたから、その気持ちはわかる。
そしてあのニンゲンは、それをもう何度も繰り返している。
中には当然アンダインが殺された回もあるが、アンダインがそれを知ることは、生涯ないだろう。
「……お前は誰だ。何故そんなことを知っている?何故姿を見せない?そんなにわたしの前に立つのが怖いのか!」
明らかにアンダインはイライラし始めた。
彼女は乱暴だし、その上短気だ。その攻略方法もわかっているが……
さて、ここからどう話を進めれば、「オチ」に持っていけそうな話が出来るだろうか?
- 333二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 22:50:51
アンダインにセーブとロードを使ってあのニンゲンが悪事を働いてると教えて恐怖させる
- 334二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 23:28:17
>>338に伸ばして今日は寝ます。
- 335二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 00:12:35
みんなを生き返らせる方法があると話す
- 336二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 01:14:37
しんじつのラボの行き先を教えてアンダインを絶望させる
- 337二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 11:19:51
- 338二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 11:28:16
- 339二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 15:40:57
- 340二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 19:05:29
「……ねえ。もし、みんな生き返る方法があるって言ったら、どうする?」
ぴく、とアンダインの耳が動いた。
「……それ以上、みんなを冒涜するような事を言うな。
死んだ命は戻らない。なのにあのニンゲンは、仲間たちを殺した!
どいつもこいつも、命をなんだと思っているんだ……!ぬああああ!!」
アンダインの怒りはすさまじかった。一度ヒートアップしてしまえば、後は止められない。
飛んできた槍をフラウィは慌てて避けた。棚が割れ、中身が飛び散る。
(……焚き付けすぎたか……これはあんまり、いいアイデアじゃなかったな……)
でも……あるいは事態を少し、動かすことが出来るかもしれない。
フラウィはあらかじめ書いていたメモを撒くと、
「いいからこれを読んで!!」
と言い捨てて、部屋から姿を消した。
「い、いかがされましたか!?」
騒ぎを聞きつけた衛兵が部屋に入る頃には、残されたのは、肩で息をするアンダインと、ボロボロになった家具のみだった。
「……侵入者だ。声だけだったが……警備を固めておけ」
アンダインはそう吐き捨てるように言うと、手元のメモに目を通した。
そこには、こんなことが書いてあった。
- 341二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 20:01:22
じんじつのラボへ行け
そこですべてがわかる - 342二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 20:02:09
アルフィーを探して問いただしてみればいい
- 343二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 20:03:59
サンズが知っている
- 344二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 20:13:51
この世界は○回繰り返されている
次は誰も死なない世界線にできるかもしれない - 345二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 20:16:54
- 346二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 21:30:58
- 347二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:12:47
書かれていた内容は、あまりにも簡潔で、それ故に、目を疑う内容だった。
「サンズが知っている」
……サンズが、何を知っているというんだ。
あんな、いつもいい加減で、サボり癖のある奴が、何を知っていると……
ましてアイツは、ニンゲンの事も見逃したのだ。それも何度も。
本来ならこんな紙切れ、一笑に伏して捨てるところだろう。
……しかし。今のアンダインに、他に、決定的なアテはない。
あまりにも怪しい手掛かりだが、しかし、何も行動しないよりはマシと思えた。
つついて何か出てくれば儲けものだろう。
明日、サンズを問い詰めてやろう……そう思いながら、アンダインは壁によりかかり、目を閉じた。
そして、翌朝……
- 348二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:19:44
サンズをここへ呼び出した
- 349二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:26:20
サンズをここへ呼び出そうとしたが来たのはパピルスだけだった
- 350二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:27:03
手ずからスノーフルへ向かったアンダイン
- 351二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:33:49
サンズへ電話してあの花について知っていることを話すように迫るアンダイン
- 352二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:35:10
- 353二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:49:55
- 354二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 23:05:52
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- 355二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 01:30:40
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- 356二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 10:35:03
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- 357二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 12:08:08
翌朝、サンズは間の抜けた電子音で目覚めた。ケータイの呼び出し音だ。
夢の中くらい自由でいさせてほしかった気もするが、それも叶わなかったらしい。
サンズは眼窩をこすりながら電話に出た。
「……knock knock」
「それは逆じゃないのか」
聞き覚えのある呆れた声が聞こえてきて、サンズは頭蓋骨を掻いた。
「久しぶりだな、女帝陛下」
アンダインが唸る音が、スピーカー越しに聞こえてくる。
「御託もジョークもいい。お前が知っている事を全て話せ。全てだ」
……朝からどうも穏やかではない。いや、元から穏やかとは言えない状況だが。
しかし、「知っている事」を「全て」とは、これまた穏やかではない話だった。
「何?グリルビーズの料理ランキングとか?」
「あの花の事だ」
その言葉を聞いた途端、サンズのニヤケ顔から、笑みが消えた。
「城で待っている。必ず来い。お前は、何もかもをサボりすぎている」
そう言ってアンダインは、一方的に電話を切った。
サンズはしばらく、ビープ音を発するケータイをぼうっと見ていた。
……アンダインもどこかで、あの花の事を知ったのだろうか。
あるいは、向こうからアンダインに干渉したのかもしれない。
何にせよ、これはチャンスだった。
とっくに色々諦めたつもりだったが、そっちがやる気なら仕方ない。
サンズはパピルスに一声かけると、みやこへ向かって出発した。
果たしてそこでは、どんな会話が交わされるのか……?
- 358二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 12:12:31
皆を生き返らせる方法についてしっているかと問い詰められるサンズ
- 359二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 13:10:51
あの花について話せと詰め寄るアンダイン
- 360二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 14:40:50
この世界は何度もニンゲンによって繰り返されていることを教えるサンズ
- 361二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 14:42:08
知っていることを教えろというアンダインと
それを知ればお前は自分を保てなくなると言うサンズ - 362二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 15:03:13
あの花は何者だ?あの花の言うみんなを生き返らせる方法とは何だと問うアンダイン
しかし、サンズはそれは知らない方がいいと答えた - 363二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 15:58:59
- 364二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 16:48:43
さいごのかいろうを通り、サンズはえっけんしつへと向かった。
ニンゲンと会った時は夕焼けの金色で満ちていたが、今は朝焼けの白銀に染まっている。
ぱたぱたとスリッパを鳴らしながら、サンズは考える。
すなわち、どこまでを、どう話すか、ということを。
これは、新しいジョークを考えるより、頭を使う事だった。
えっけんしつにたどり着くと、アンダインは、かつてはアズゴア王が腰かけていた玉座に、胡坐をかいて座っていた。
あれだけ玉座の周りで光っていたきんいろのはなも、生気を失いつつある。
「花が現れたんだ」
開口一番、アンダインが言った。
「うまく姿を隠していたが、逃げる直前、花弁が見えた。あれは、きんいろのはなの花弁だ。
あれは……わけのわからないことを言っていた。
ニンゲンが皆を殺したのは興味本位だとか、挙句皆を生き返らせる方法を知っている、とか。
……笑わせる。ニンゲンの件はともかく、死者が生き返る事はないと言うのに」
そして、アンダインは立ち上がった。
「だが、その花がこう言ってたんだ。……『サンズが知っている』と」
サンズの首元に、槍が向けられる。
「答えろ、この怠け者。怠けてばかりのお前が、一体何を知っている?」 - 365二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 17:33:04
「……へ、へへ、へ。うまいこと言うなあ、あいつ」
サンズの歯の間から、そんな掠れた笑い声が漏れた。
槍を握るアンダインの手が、一瞬震えた。
「……どういう意味だ?」
「そのままの意味だよ。うまいこと言う……物はいいよう、とも言うな」
サンズは長い息を吐くと、女帝をじっと見つめた。
「この世界は、きっと、何度も繰り返されてるんだ」
吐き出された言葉は、一瞬理解に苦しむものだった。
「……は?」
アンダインが、思わず真顔で問い直す。
「……何て言った?繰り返してる、だって?」
「ああ、そうだ。繰り返す……ふりだしに戻って、何度もやり直してるんだ。
ほら、ピアノでも『ダ・カーポ』ってあるだろ?あれと同じだ。
殺されてもふりだしに戻れば生き返る……というか、そもそも殺されたこと自体がなかった事になる。
だからあいつはうまいこと言ったんだなって思ったんだよ」
サンズの口から、うわごとのようにぼろぼろ言葉が漏れる。
アンダインは震えを抑えるように歯を食いしばり、槍の切先をサンズの喉骨に当てた。
「さっきからお前は何を言ってるんだ!そうやってごまかすのはよせ!さもないと」
「オレが知ってる事だよ」
サンズの声は、不気味なほどに凪いでいた。アンダインは、思わず唾を飲み込んだ。 - 366二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 18:38:55
「そう、オレは知ってる。ずっと知ってた。研究の結果、時空に大規模な発生してることがわかったんだ。
時間の流れがメチャクチャに飛んで、止まって、また動いて……
で、そいつが飽きると、ふりだしに戻される。
みんなふりだしに戻されるもんだから、だーれも戻される前のことなんか覚えちゃいない。
たまにデジャブを感じる奴もいるみたいだけどな。
アンタにも思い当たる節、あるんじゃないか?
あのニンゲンと友達になったり……裏切られたり……殺されたりな」
サンズは妙に饒舌で、今までアンダインが抱いていたイメージとは、まるで違った。
「わかるだろ?オイラがやる気ないのもさ。
どんだけ頑張ったって、ぜーんぶなかったことにされるんだから。
例え地上へ出る事が出来たって、きっとまた戻されるんだ。記憶も消されてな。
……オレは、とっくに諦めてるんだよ」
そうして、話は終わりとばかりに、サンズは黙った。
「これがすべてだ」と言わんばかりに。
これを聞いた、アンダインは……
- 367二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 20:28:25
私は諦めない
- 368二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 20:29:49
自分も既視感を憶える事があったのを思い出しサンズを信用する
- 369二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 20:46:50
さらに質問する
「あの花の正体はなんだ?」 - 370二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:14:23
サンズを信用しない
- 371二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:16:02
- 372二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:19:25
- 373二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:44:20
「……ふざけるな」
アンダインから、押し殺したような声が漏れた。
「ふざけてたら、わざわざこんなこと言わないぜ。ましてオレが」
「それを言って、何だ」
「アンタが全部言えって言ったからだろ?」
ズン、と衝撃がサンズを襲った。きんいろのはなの花びらが舞う。
パーカーを貫いて、槍がサンズを床に縫い留めた。
「ああそうだ、確かにわたしは言えと言った。だが……その言葉は、皆の夢と希望を打ち砕く。
それならば……それならば……」
アンダインは苦々しげに顔を歪めると、槍を消した。そして、まっすぐ、サンズが来た方を指さした。
「……帰れ。わたしがお前の頭蓋骨に穴を開けないうちに」
サンズはゆっくりと、埃を払って立ち上がった。
「……信じられないし、聞かなかったことにする、か?……なるほどな」
パーカーに空いた穴を指でなぞりながら、サンズは呟いた。
「わかった。オイラも、アンタの意志を尊重するよ。……ああそうだ、そんな信じられないオイラの話なんて、って思うかもしれないけど……」
サンズは元来た方に戻りながら、独り言のように言った。
「その花は、どうやって、オイラが知ってるって知ったんだろうな?」
「……何?」
「……あー……ここまでごちゃごちゃ話したから、ついでに言うな」
不審げな顔をしているアンダインに、サンズは更に言った。
「アイツ……きっと、アルフィーの事を殺してるぜ。
いや、アルフィーだけじゃない。オイラも、アンタも、パピルスも、トリエルも……
みーんな、多分10回は、アイツに殺されてるよ」
意向返し……というより、もはや、八つ当たりだった。
それだけ言うと、サンズはあっさりと姿を消した。
後には、女帝だけが取り残された。
あたりは、恐ろしく静かになった。
この邂逅は、閉塞した地下に、どんな影響を与えただろうか?
- 374二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:07:26
これまで通りニンゲンとの戦争を進めるアンダイン
- 375二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:19:24
アンダインの下を離れるモンスターが更に増えてしまい、政情は更に不安定になった
- 376二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:25:20
この話が、他のモンスターの耳にも入ってしまい、地下は更なる絶望へと包まれた
- 377二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:29:22
アンダインがすっかり無気力になってしまい地下は混乱し始める
- 378二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:32:40
- 379二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:55:04
- 380二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 23:28:46
今日は寝ます
- 381二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 23:32:41
お疲れ様です
- 382二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:15:09
このレスは削除されています
- 383二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 10:12:36
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- 384二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:25:12
アンダインは――アンダインは、結局、自分の信念を曲げなかった。
もう曲げる事は出来なかった。
例えどんなにこの世が地獄であっても、ニンゲンを倒して自由さえ手に入れられば、みんなきっと救われる。
そう信じた。
そう信じるしかなかった。
そう、信じるしかなかったのだ。
夢も希望も失われつつある地底において、それだけが、最後の頼みの綱だった。
だから、アンダインは、よりニンゲンとの戦争に向けた政策を強固にしようとして……
ある日、みやこは、モンスターで満たされた。
待てど暮らせど、次のニンゲンは来ない。バリアを破る術もない。なのに、もっと頑張れと無茶を言う。
そして、女帝は、あの恐ろしい『真実』を、隠していた――
そんな暴君には我慢ならないと、ついに、モンスターたちが、反旗を翻したのだ。
中には、かつてのアンダインの部下たちもいた。
彼らはその戦闘能力で、女帝を守ろうとする新たなロイヤル・ガード達も、次々無傷のまま無力化していった。
カメラは二つある。
一つはアンダインに、そして一つはフラウィに。
どちらの物語を追おう?
- 385二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 13:46:58
アンダイン
- 386二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 13:47:38
フラウィ
- 387二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 14:11:26
アンダイン
- 388二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 14:58:10
フラウィ
- 389二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 14:59:08
- 390二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:39:21
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- 391二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:06:43
- 392二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:29:49
ついにかつてのロイヤル・ガードたちは、アンダインのいるえっけんしつまでやってきた。
すっかり枯れたきんいろのはなが、色も潤いもない花びらを散らす中、アンダインは皆を睨みつけていた。
「何故だ……わたしは、わたしは……
わたしはアンダインだ、ロイヤル・ガードの隊長を務め、今はこの国を治める女帝だ!
それが……何故……アズゴア……アルフィー……わたしは……わたしは……!」
アンダインは槍を握り締めながら、彼らと対峙した。
ここで退くわけにはいかなかった。ここで退いたら、今までの自分を否定することになる。
それは、あまりにも……滑稽だ。いっそ、笑えるほどの悲劇だった。
「アンダイン……もう、休んでもいいと思うッス」
(アンタはよおく頑張ったサ。ただ、その頑張りの方向に、みんなが疲れちゃっただけサ)
イヌッスとイヌッサが、ゆっくりとアンダインに近づく。しかしその手の斧が離されることはない。
あとはいつ、どちらが抜くか、折れるか、それだけだった。
(……くそ……!)
アンダインが、槍を構えなおした、その瞬間だった。
「やめろ!! お前たち!!」 - 393二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:55:00
一つの影が、グレータードッグの体をまるで跳び箱のように飛びこえ、イヌカップルとアンダインの間に着地した。
それは、あまりにも非現実的なピンク色だった。
それは、ニンゲンに似ているのに、決してニンゲンではないシルエットだった。
それは――それは、キスキスキューティみゅうみゅうの主人公、みゅうみゅうその人だった。
「やめだッ!! やめやめッ!! お前らアンダインから離れろッ!!」
……ただしその顔は、いささかゴツいものだったが。
「な、なんスか!?」
(アンタ、どっから出てきたサ!?)
とっさに斧を構えるイヌカップルを、みゅうみゅうは制した。
「だからやめろッ!! 武器を置けッ!!」
みゅうみゅうに物凄い顔と音割れで怒鳴られ、イヌカップルは斧を下ろした。 - 394二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:05:03
「……お前……」
アンダインは呆気に取られた様子で、みゅうみゅうを見ていた。
みゅうみゅうは振り返り、そして、アンダインをきっと睨みつけた。
「アンダインもアンダインだ!!一人で突っ走って!いいか!訓練なら!オレ相手にしろ!!」
そう大声で叫ぶみゅうみゅうを見て、アンダインは、なんともいえない顔をした。
「……わたしは……」
「頼むから……」
みゅうみゅうが、アンダインの手を取った。その手から、槍が転がり落ち、消えた。
「……頼むから、オレを見てくれよ、アンダイン。オレを……オレを、お前の側に置いてくれよ……!!」
アンダインが、顔を上げた。片目に、みゅうみゅうの非現実的なピンク色が反射している。
「……お前……」
アンダインは……
- 395二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:15:33
詫びるアンダイン
- 396二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:16:16
了承する
- 397二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:18:19
みゅうみゅうと他のモンスターにサンズから聞いた事を話す
- 398二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:21:16
もう自分に関わるなと言う
- 399二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:56:03
- 400二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:58:34
- 401二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:31:02
「……ああ、わかったよ」
アンダインが、微かに頷いた。
「そのフィギュアは……わたしの大切な人が好きだったニンゲンのフィギュアなんだ。
だから、殴れなかった。よくそんな形で、って思ったんだ。
……でも、そんなこと、お前には関係ないもんな。
お前は、ずっと、わたしを元気づけようとしてくれていた。
なのにわたしは、そこから目を逸らしていた。そして……こうなった」
アンダインは肩を竦め、みゅうみゅうの手を握り返した。
「すまない。わたしは……わたしは多分、何かがズレてしまっていたんだ。
そのズレに気付かず、ここまで大きく開いてしまった。
だから……ありがとう、マネキン」
そうしてアンダインは、久しぶりに、微笑んだ。
本当に、久しぶりの、微笑みだった。 - 402二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:56:14
フラウィは、地中を泳いでいた。
皆にリセットの秘密をぶちまけ、アンダインへの憎悪を煽った。
そう、「オチ」はハッピーエンドでなくてもいい。
暴君が民の手で討たれ、誰もが不幸せになる……
そんな破滅的なエンディングだって、エンディングはエンディングだ。
後はゆっくりと、どこかでリセットを待てばいい。フラウィはそう思った。
そうしてフラウィが選んだのは、いせきだった。
あのおばさんは、きっと何も知らない。
ちょっと泣きついて……それこそ、自分こそがアズリエルと言って、母さんと甘えてみれば、彼女はきっと守ってくれる。
そう思って、フラウィは今、いせきの扉をくぐり、ホームの奥へと向かったのであった。
今日は寝ます。 - 403二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:57:31
- 404二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 00:40:44
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- 405二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 08:17:19
なんとか救われたか…?
- 406二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 14:30:34
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- 407二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:48:45
フラウィは、きんいろのはなの花畑に紛れた。
ここにトリエルが水やりに来たり、落ちてきたニンゲンがいないか探しに来たりしているのは、もう知っている。
だからここにいれば、いずれトリエルがやってくるはずだ。
フラウィはそう思って、花の中で身をかがめた。
辺りは、静かだ。外で革命が起こっている事などわからないほどに。
後はアンダインが討たれてそれで終わりだ。物語は終わる。それでいい。
だから、だから――
「ごきげんよう」
聞き覚えのある声が、聞こえた。 - 408二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 21:38:41
フラウィは顔を上げた。
そこには、トリエルの姿があった。
「あなたが……喋るお花かしら?」
トリエルが、微かに首を傾げる。
「……ぼ、ボクは、ボクは……」
フラウィの声が揺れる。いや、自分でわざと揺らしているのか。
「ボクは……あなたのことを知ってるよ。……母さん」
その呼び名に、トリエルの耳が、ぴくりと揺れた。
「信じてくれるかわからないけど……でも、ボクは、母さんの息子だよ。
母さんの息子の……あの日、ニンゲンに撃たれて帰ってきた、アズリエルだよ。
あの日、あの庭で塵になった、アズリエルなんだよ……母さん」
フラウィには、もう、誰かを愛する気持ちも、感情すら、ない。
だからこのセリフも、トリエルならこう言えば抱きしめて受け入れてくれる、という経験則に基づくものでしかない。
しかし、フラウィは、あるいは本当に、母親に抱きしめてほしかったのかもしれなかった。 - 409二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 22:05:49
――あれ?おかしいな。
フラウィは、トリエルの様子を伺った。いつもなら、かわいそうに、と抱き締めてくれるはずだ。
しかし、彼女の目は……どこか、冷静だった。
「……そう。あなたは……そんな事を言うのね」
そんな事……そんな事……?
その言葉は、あまりにも冷たい、軽蔑の響きを帯びていた。
「だって、あなた……」
そしてそこに、さらにウォーターフェルの滝よりも冷たい声が、浴びせられた。
「あのニンゲンの子どもを、いじめていたのでしょう?」
ああ……そうだ。そうだった。
このループで、フラウィは、落ちてきたばかりのニンゲンの子どもを、攻撃していた。
ニンゲンがどうも自分と同じ遊びをしていると気付いたらのは、その後の事だ。
そして、自分からニンゲンを助けたのは、トリエルその人だったのだ。
「わたしは……わたしは、自分の息子を、弱いものいじめをするような子に、育てた覚えはありません」
それは、トリエルからの最終通告だった。 - 410二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 22:18:44
その時だった。
ガチャン、と嫌な音がして、気付いた時、フラウィはカプセルに閉じ込められていた。
これは……アズゴアのところにあった、ニンゲンのタマシイを閉じ込める為のカプセルだ。
上も下も右も左も、当然、隙間なんてない。出られない。土に潜って移動も出来ない。
「get dunked on」
聞き覚えのある声が聞こえ、フラウィは声のした方を見た。
サンズだ。声のする方も何もない。サンズは、フラウィを閉じ込めたカプセルを持って、にやりと不敵に笑っていた。
「こっ…………の、クズやろうめ……!!」
「へへ、そう褒めるなよ……なあ、ざっそうよ」
サンズが、真っ暗な眼窩で、フラウィにささやいた。
「どうせ、お前もリセット待ちだろ?なら……」
「それまで、オレと……サイアクの時を過ごそうぜ」
フラウィは、悲鳴をあげた。
事態は、一応の解決を見た。
この物語は、どう決着するだろうか?
- 411二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 23:15:16
>>416まで伸ばして今日は寝ます
- 412二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 23:33:15
フラウィを倒すサンズ
- 413二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 23:43:25
戦い続けていると唐突にリセットされてしまう
- 414二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 23:52:11
フラウィを倒すとそのままグリルビーに向かうサンズ
- 415二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 23:53:43
- 416二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 00:30:58
- 417二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 09:25:19
このレスは削除されています
- 418二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 12:10:59
- 419二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:43:36
そしてサンズは、フラウィを倒した。
「チェックメイトだ」
「……お前……『前』より強くなってないか?」
机の上に乗ったチェスの盤面は、サンズの圧勝だった。
「前?オイラはお前と初めて戦ったぜ?」
「わかってるくせに、白々しい奴……」
片側の椅子にサンズ、もう片側の椅子には、フラウィの詰まった筒が立てかけてある。
「おっと、そろそろグリルビーズにでも行くかな。これで7勝目だ、ラッキーセブンでキリがいいしな」
サンズは、チェス盤を片付け始めた。
その背中に、フラウィが問いかける。
「……ねえ」
「ん?」
「どうして、ボクを殺さなかったの?」
フラウィの問いかけに、サンズは振り返って言った。
「お前が言ったんじゃないか。『キミが友達を殺したと知ったら、キミの弟はどう思うだろうね?』って」
「……」
フラウィはため息をついた。
「意向返しが好きだよね、お前」
「へえ、よく知ってるな。……じゃあ、グリルビーズに行ってくるよ。パピルスによろしく」
後ろ手に手を振り出て行くサンズに、フラウィは再び、ため息をついた。 - 420二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:43:12
あれから……あれから、本当に、色々あった。
アンダインが女帝の座を退き、再び、トリエルがこの国を治める長となった。
不満を持つモンスターもいるが、それでも、敵無き戦時下に疲れていたものたちにとって、もう誰も憎まなくてもいい、という声は、大いなる福音だった。
アンダインはウォーターフェルの家に戻った。
みゅうみゅうはサンズたちの家を出て、アンダインと一緒に暮らしているらしい。
時折パピルスが上手くなったスパゲティを届けているが、ありがとう、と力なく笑うばかりだという。
まるで、物が燃え終わった後の燃えカスのようだ……パピルスは、そんな風に今の彼女を表現していた。
それでもみゅうみゅうは、根気強く、彼女の面倒を見ているようだ。
そしてみゅうみゅうと入れ替わりでサンズの家に来た……というより、連行されてきたのは、フラウィだった。
特殊なカプセルに閉じ込められた彼は、ちょっとお喋りではあるが、それでも観葉植物も同然だ。
タマシイの鮮度を保ち、しかも内側から開けられないカプセルは、まさにフラウィの檻にうってつけだった、というわけだ。
パピルスは友達との同居を喜び、フラウィ自身も、どうせリセットされるまでの間、と割り切ることにしたらしい。 - 421二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:55:23
リセット……そう、リセットだ。
この世がリセットされる、という事実は、結局、ある種の集団ヒステリーというところで落ち着いた。
パニックにこそなったが、それは治安の落ち着きを取り戻すと共に、妄言として、ゆっくりと薄れていった。
……恐らく、アンダインを取り残して。
彼女が引きこもっているのは、きっと、それが原因だろう。
それは間違いなく、サンズの罪だった。
……グリルビーズに行く、などと行ったが、本当は、どこに行くあてもなかった。
その時。
サンズの持っていたケータイが鳴った。
発信元は……不明。
サンズは、無性に、嫌な予感がした。
この電話に、出てはいけない。
出ては、いけない。
しかし、サンズは――その内容に、出る前から気付いていた。
サンズは、普通に、その電話に出た。
「ああ――やっと、か」 - 422二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:55:42
「⚐︎⬥︎♋︎❒︎♓︎♎︎♋︎」
- 423二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:56:02
▦▦▦▦▦▦▦
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▦▦▦▦▦▦▦ - 424二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:59:55
むかしむかし ちきゅうには
ニンゲンと モンスターという
―――
――
―
Exiled Queen Ending(empress Undyne,non-Mettaton)→Undyne and reset Ending
そしてニンゲンは、次のNルートを周回する事にした。 - 425二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:03:01
………………
…………
……
🌼<……
🌼<……
🌼<……で? ボクに なにか いうこと あるんじゃない……? - 426二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:05:50
スマンスマン
- 427二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:09:00
生きててよかった
- 428二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:17:35
- 429二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:21:55
命あっての物種
花だけに - 430二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:25:52
🌼<やめろ! あのドラムの げんちょうが きこえちゃったじゃ ないか!
- 431二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:26:17
サンズの口振りから察するに気付いたかもしれないな
- 432二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:29:37
- 433二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:42:34
🌼<……で どうする?
🌼<もう つぎの ループに いく?
🌼<それとも それは あしたにして……
🌼<ボクと おはなし してくれる? - 434二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:53:11
お話する
- 435二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:09:42
- 436二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:12:36
どうしてもころすのか……
- 437二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:18:30
🌼<ほら ひょうを みて みなよ
🌼<ぜんいん いきてる ルートは あと ちょっとしか ない
🌼<どっちにしろ だれか しぬから ハッピーエンドに いけないんだよ
🌼<……わざと いかないように してるんだろうね
- 438二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:30:20
トリエルとパピルスか…
- 439二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:34:23
🌼<そう あのふたりは ここまできて…… いっかいも しんでない
🌼<ということはね いずれ ぜったいに おはちが まわってくる ってこと!
🌼<あの クズやろうが どんなかおするか いまから たのしみだよ!
- 440二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:36:32
パピルスを殺せばサンズも…
- 441二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:40:00
- 442二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:40:43
何て事だ…
- 443二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:44:57
最後はみんな死ぬルーもあるのかな……
- 444二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:46:01
ほぼGルートのNルートとかもあるのかな
- 445二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:46:53
- 446二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:50:53
🌼<そうそう そういえば……
🌼<『ニンゲン』のやつ なやんでる みたい なんだよね
🌼<ひょうを みてよ
🌼<ないようが ほぼおなじ ルートも あるでしょ?
🌼<ほぼ おなじ ルートは はぶこうかって かんがえてる みたい
🌼<キミたちなら どうする?
🌼<ボクは ねるから あした また ようすを みにくるよ - 447二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:53:48
と言う事は、トリエル、パピルス、争いを拒む彼等も死んでしまうのか?
- 448二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 04:08:33
あとアルフィーも死なない
- 449二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 08:10:33
アルフィーはどのルートでも死なないよね
- 450二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 12:24:52
- 451二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:23:35
今度はアルフィーがみんなの後を追おうとするかもしれないわけか…
- 452二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:28:33
- 453二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:30:13
- 454二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:43:23
おつかれさんフラウィー