- 1二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:27:03
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。 もちろん全部ネタバレ注意。 ただし今回はGルートとNはNでもロードしたらPルートに行けるルート(全員と友達ルート)、 そして、既に通ったルートは除く。
過去スレまとめはこちら
過去スレ一覧&現在までのエンディングリスト | Writeningアンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目 https://bbs.animanch.com/board/2864876/ 全員生存のアンダイン裏切られエンドから、ある種の『真実』を知ってし…writening.net - 2二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:27:31
Nルートまとめは以下の表の通り。
(参考元:Undertale Japan Wiki
https://undertale.fandom.com/ja/wiki/Undertale_Japan_Wiki
ライセンス:CC-BY-SA)
今回も、まずどのNルートを経たのかを決める。
このニンゲンはトリエルを殺した?見逃した?
- 3二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:09:39
ころした
- 4二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:11:53
殺したのか…、
- 5二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:13:47
ここに来て、ついにニンゲンは、トリエルを殺した。
おもちゃのナイフが彼女を切り裂き、致命傷を与えた。
ニンゲンはトリエルのチリを踏みながら、ドアをくぐった。
ところでこのニンゲンは、トリエルを殺す前、他のモンスターも全滅させたのだろうか?
- 6二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:20:19
もちろん
- 7二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:21:52
ひええ
- 8二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:23:16
今回のプレイヤー殺意高いよぉ…
- 9二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:31:11
どうやら、いせきに生き残っているモンスターはいないようだ。
数多のチリをまとい、ニンゲンはスノーフルにやってきた。
ここでニンゲンは、パピルスと出会った。
サンズの言う通り、ニンゲンは、「ニンゲンのフリ」をしたのだろうか。
ニンゲンはパピルスを……
- 10二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:35:45
見逃した
- 11二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:40:12
このニンゲンは、パピルスを見逃す事にしたようだ。
パピルスはそれを受け入れ、ニンゲンが立派な人になる為の第一歩をほめた。
サンズも、ちょっとグッと来たらしい。
ニンゲンはそのまま、ウォーターフェルに向かった。
ここでニンゲンは、アンダインを殺した?見逃した?
- 12二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:00:02
みのがした
- 13二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:22:06
このニンゲンはアンダインを見逃した。
……これで彼女の未来は確定したといってもいい。
そして、ルートも。
だが物語の為には、この先の被害も決めなければいけない。
ニンゲンはホットランド、そしてコアへと進んでいく。
このニンゲンはメタトンを壊した?見逃した?
- 14二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:26:31
見逃した
- 15二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:34:13
- 16二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:38:01
- 17二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:41:45
- 18二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:43:14
見逃した
- 19二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:47:13
ニンゲンは、またフラウィを見逃し、地底を去った。
地底では、パピルス、アンダイン、アルフィー、メタトン、サンズが生きている。
地底では、トリエル、いせきのモンスターたち、アズゴアが死んでいる。
サンズは、ニンゲンの携帯電話に、メッセージを残す事にした。 - 20二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:56:47
アズゴアの代わりにアンダインが地底のリーダー、女帝になったこと。
アンダインは、ここに落ちてきたニンゲンは殺すと決めたこと。
集めてあったニンゲンのタマシイも消えたので、バリアを破る別の方法も研究していること。
バリアが壊れ次第、ニンゲンと戦争し、特に「アンタを見つけ出して自分の手で始末する」と言っていること。
サンズ自身は、いせきのドアの前でギャグを披露したが、おばさんからの返事がなくなってしまったこと。
更にパピルスも伝言を残した。
「王室で1番重要な人」という役職につき、その辺に立って可愛く振る舞っているらしいこと。
それが全て、ひどい事をしたニンゲンのおかげだという感謝を述べ、電話は切れた。
この物語の後日談は、ここから始まる。
まずは誰から後日談を始めようか?
今日は寝ます。
- 21二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:58:10
フラウィ
- 22二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 01:52:57
お休みなさい
- 23二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 10:33:41
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 12:51:00
- 25二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 13:31:21
見逃した
- 26二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 13:32:00
あの げいにんに にげられた。
しっぱいだ。 - 27二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:29:05
フラウィは、いせきに姿を現した。
そこは恐ろしいほどに、しんと静まり返っていた。
当たり前だ。ここにはもう、生きているモンスターは一人もいないのだから。
フラウィの前にあるのは、ただただチリの山ばかりだ。
フロギーも、ナキムシも、チビカビも、ベジトイドも、ルークスも。
そして……ここに隠れていた女王トリエルさえも、等しく全て、塵だった。
フラウィは、無くなった心が、喜びにときめくのを感じた。
また『アイツ』が来てくれたんだと思った。
この世界を、二人で全部ぶち壊してしまおうと思った。
……なのに。
「……はぁ」
フラウィはため息をついた。
なのに『アイツ』は、いせきの連中だけ殺して、後は普通に進んでいってしまった。
見込み違いだったとタマシイを6つ吸収して襲ってやったら返り討ちにされ、しかも殺されもしなかった。
一体何だったんだろう。
フラウィは、物言わず揺れるきんいろのはなたちを見ていた。
すると……
- 28二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:33:29
トリエルの気配だけを感じる
- 29二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:34:35
バタースコッチパイの匂いがしてきた
- 30二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:38:24
『アイツ』の声が聞こえた気がした
あの げいにん か… - 31二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:39:00
花に水を与えるためにパピルスが来た
- 32二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:55:07
- 33二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 22:20:25
- 34二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:08:07
不意に、フラウィは懐かしい匂いを感じた。
甘くて、香ばしくて、ちょっとスパイシーな、この香りは……
フラウィは導かれるように、ホームに向かった。
キッチンには、恐ろしいほど大きなパイが鎮座していた。
――バタースコッチシナモンパイ。トリエル女王が得意としていたパイだ。
バタースコッチをたっぷり使い、シナモンの利いたフィリングは、サクサクのパイ生地と相まって絶品である。
二度と誰にも使われないであろうキッチンに、二度と誰にも食べられないであろうパイ。
それを見て、何を思うこともない。
フラウィは。ただ一言、
「バカな奴」
と、つぶやくだけだった。
一度閉じれば開かれることのない、この空間は、もう、「おわり」しかなかった。
フラウィはまたため息をつくと、どこか別の場所に行こうと思った。
そこでは……
今日は寝ます。
- 35二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:07:26
ホットランドが騒がしくなっていた
- 36二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 06:45:44
アンダインが戦争の準備をしていた
- 37二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 11:19:34
アルフィーがコーヒーを飲みながら落ち込んでいた
- 38二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 11:20:22
ガラガラになったグリルビーでサンズがフライドポテトを食べている
- 39二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 11:23:57
- 40二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 12:37:58
- 41二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 17:17:00
このレスは削除されています
- 42二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 18:19:01
このレスは削除されています
- 43二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 18:29:24
フラウィがアンダインの様子を見にいくと、彼女は増員したロイヤル・ガードたちと、訓練の真っ最中だった。
「剣を取れ!槍を取れ!斧を取れ!」
「イエスマム!」
「集中しろ!魔力を練るんだ!」
「イエスマム!」
「弾幕を張れ!敵を滅せよ!」
「イエスマム!」
アンダインの声に合わせて、ロイヤル・ガードたちが動く。アンダイン本人も見本になるべく槍を振るっていた。
女帝は間違いなく、今地底で最もニンゲンを憎んでいるモンスターだった。
そんな彼女を、フラウィは訓練場の隅から、隠れて眺めていた。
このままリセットされなければ、彼女は一生、来もしないニンゲンを憎み続けたまま、モンスターとしての生を終える事になるだろう。
その頃には他のモンスターも着いて行けず脱落しているだろうから、人口密度の問題は、そう遠くない未来に解消されそうだ。
尤も、この地底に、「未来」があれば、の話だが。
フラウィがそんな事を考えていると……
- 44二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:25:54
アルフィーがやって来た
- 45二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:27:06
前回と同じく脱走する者が後をたたないようだ
- 46二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:30:53
あの二人組のモンスターに気付かれてしまった
- 47二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:37:16
どういうわけだかメタトンの放送が流れてきた
- 48二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:39:11
- 49二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:28:27
- 50二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:48:30
「OHHHH YESSS!!!」
突然そんな無駄に元気な声と無駄にノリのいいBGMが流れて、フラウィは勢い余って地面に頭をぶつけた。
一体何考えてるんだアイツ。
ていうかなんでこんなところに流れてくるんだ?
……と内心ツッコみながら、フラウィは傾いだ頭を持ち上げた。
アンダインたちも何事かと辺りを見回している。どうやら彼女たちも何がなんだかわからないらしい。
果たしてメタトンは何を言おうというのだろうか?
- 51二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:18:03
>>56にずらして今日は寝ます。
- 52二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:20:09
戦争の愚かさを説いた
- 53二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:22:26
自分の歌を聞け
- 54二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:06:04
前女王のやり方を忘れるな
- 55二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:06:44
- 56二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 11:37:22
このレスは削除されています
- 57二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 12:03:58
- 58二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:15:02
「今日は緊急ゲリラ放送!テレビもラジオもネットも、一旦ボクに預からせて欲しい!」
どうやら国中のメディアをジャックしているらしい。
一体何事かと、フラウィも頭をスピーカーに傾けた。
わざとらしく咳払いして、メタトンが続ける。
「実は、ラボの整理をしていたドクターアルフィーが、興味深いものを見つけてね……前女王の日記みたいなんだけど」
……前女王……トリエルの日記?
訓練をしていたロイヤル・ガードたちも、思わず騒ついているようだ。
「前女王……?」
「なあ、どんな人か知ってるか?」
「いや……ずっと前に行方不明になったとしか……」
アンダインは、じっとスピーカーを睨みつけている。
今の女帝として、心穏やかではないのだろう。 - 59二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:31:17
いせきでもそうだったんだ、どうせくだらないダジャレばかりに違いない……
フラウィはそう思いため息をついた。
しかし、読み上げられた日記の内容は……真面目すぎるほどに真面目だった。
それは、最後まで……フラウィとニンゲンだけが「最期」と知っている……彼女が、国をどれだけ愛し、民をどれだけ守ろうとしていたのかが、ありありとわかる内容だった。
この狭い地下世界で、どうやって民を存続させていくか。
どのように民を守り、どのように平和を維持するか。
彼女の政治思想と手腕が手に取るようにわかる内容だった。
一部抜粋でこれなのだから、全編はもっと素晴らしいものに違いない、そう思わせる内容だった。
最後にメタトンは、「前女王のやり方も、忘れないようにしないとね」と言って、放送を終えた。
フラウィは、遠目からそっと、アンダインの顔色を伺った。
アンダインは……
- 60二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:50:26
部下たちに惑わされるなと一喝する
- 61二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:52:49
聞き捨てる
- 62二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:54:01
冷静に聞き流す
- 63二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:58:01
怒りに震える
- 64二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:58:41
- 65二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:08:38
- 66二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:45:46
お休みなさい
- 67二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 04:21:35
このレスは削除されています
- 68二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 09:54:49
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- 69二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 17:52:29
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- 70二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:58:06
アンダインは、すぐに踵を返し、
「訓練を再開しろ」
と臣下たちに命じた。
「…………」
前女王の日記に聞き入っていたのだろう、一瞬臣下たちの反応が遅れた。
そしてアンダインは、その兆候を見逃さなかった。
「返事はどうした!!」
「!い、イエスマム!!」
アンダインが大声で怒鳴ると、皆慌てて訓練を再開した。それを見て苛立ったように、彼女は真紅の髪をかき上げる。
そしてフラウィは、皆のそんな様子を観察していた。
アンダインとしても、一見冷静に見えるが、自分と全く違う政策を推されるのは受け入れがたいのだろう。
ましてそれが、どこかへ姿を消した奴のものであれば、なおさらだ。
「安心しなよ、アンダイン」
フラウィは嘲るように呟いた。
「もうそいつは、二度と戻ってこないからさ……!!」
そうしてケラケラと笑いながら、フラウィは姿を消した。
一方その頃……
- 71二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:01:56
サンズはその様子を隠れてみていた
- 72二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:03:23
グリルビーではトリエルに同調する者が大半を占めていた
- 73二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:04:57
サンズとパピルスもその映像を家でみていた
- 74二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:41:23
さっきの放送について上手くできたかどうか意見交換するメタトンとアルフィー
- 75二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:42:20
- 76二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:58:20
- 77二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 22:44:07
メタトンの放送が終わると、パピルスはサンズの方を見た。
「兄ちゃん、女王様って、きっとスゴいモンスターだったんだね……」
珍しくしみじみとパピルスが言う。
「セイジのことはよくわからないけど……きっとボクたちの事をいっぱい考えててくれたんだなって思うよ」
「……そうだな」
サンズは曖昧に頷いた。
「……?兄ちゃん、どうしたの?」
首を傾げるパピルスをちらりと見て、サンズは伸びをした。
「いや……なんでも?それより、アンダインの仕事はしなくていいのか?」
サンズにそう言われ、パピルスはハッと立ち上がった。
「そうだっ、かわいくしてこないとっ!兄ちゃんも仕事サボっちゃダメだよっ!」
そう言って、パピルスはバタバタと出て行った。
……さて、サンズはどこに行くんだろうか。
今日は寝ます。
- 78二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 22:57:48
パピルスにこっそりついていく
- 79二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 00:34:43
いせきに来ていた
- 80二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 00:37:57
グリルビーに来ていた
- 81二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 11:23:41
アンダインのようすをのぞいていた
- 82二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 11:24:20
- 83二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:56:13
このレスは削除されています
- 84二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:35:51
- 85二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:27:49
サンズは、こっそりパピルスについていくことにした。
アンダインから与えられた、「王室で一番重要な人」……という役職を、パピルスはいたく気に入っている。
仕事内容が「そのへんに立ってかわいくふるまっている」だけでも、それはいつも自然にやっている事だと、やっぱり気に入っている。
いつでもハッピーなパピルスの事を、サンズは心から誇りに思っていた。
そのパピルスが、人口の減ったスノーフルで笑顔をふるまい、ウォーターフェルに向かう後ろ姿を、サンズは陰から追っていた。
すると……
- 86二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:46:39
あの花が現れる
- 87二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:47:48
モンスターキッドだ
- 88二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:48:05
トリエルが現れた……と思っていたら「あの時」と同じ幻覚だった
- 89二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:54:58
雪だるまのある方角に向かっていく
- 90二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:59:31
- 91二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 21:15:29
- 92二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 21:42:56
ウォーターフェルは静かだった。
普段はそれでも住民がうろうろしているものだが、今日は珍しく誰もいない。
パピルスはそういうもの、と思っているらしく、どんどん奥へと進んでいく。
確かこの先は行き止まりだ。途中でわたしもりの船にでも乗るのかもしれない。
サンズはぼうっとそんなことを考えながら、弟の赤いブーツが水たまりを蹴飛ばしていくのを見ていた。
そんな時だった。
『サンズ』
突然だった。
突然、あのおばさんの声が聞こえた。いせきのドアの向こう側、ジョークが得意なあのおばさんの声が。
「っおばさ――」
サンズは思わず振り返った。 - 93二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 21:53:58
そこには、紫のローブを着たアズゴアがいた。
……いや、アズゴアではない。
アズゴアの角はあんなに短くないし、金色の髪も髭すらもない。
サンズは――サンズはどこかで、その姿を見た事があった気がした。
だが、その名前が出てこない。
「おい、アンタ――」
サンズが声をかけた瞬間、そのモンスターの姿は、ふっと掻き消えてしまった。
「…………」
伸ばした手が空を掴むのを見ながら、サンズは俯いた。
何故おばさんの声が聞こえたのか。
あのモンスターは何者なのか。
一体自分は、何を感じたのか……何を思い出したのか?
答えは、出そうになかった。
一方その頃……
- 94二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:23:13
メタトンは次の番組の為のリハーサルをしていた
- 95二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:24:17
グリルビーではメタトンのライブの話で
持ちきりだった - 96二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:39:06
アルフィーが次のライブの準備に励んでいる
- 97二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:40:02
ホットランドのモンスターもメタトンに同調するものが増えていった
- 98二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 23:20:28
- 99二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 00:58:20
クモのドーナツ屋は戦争になったらドーナツが売れなくなるかもと心配になっていた
- 100二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 01:00:04
- 101二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 09:38:28
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- 102二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:41:16
- 103二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 18:39:36
このレスは削除されています
- 104二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 20:37:20
「ねーねーアリゲッティー」
「なーにキャッティー」
「メタトンの放送さー、なんかすごかったよねー」
「えわかるー。そーそー、なんて言うのー?デキるオトコ、ってヤツー?」
「そーそーそれそれー。はーホント……」
「「メタトンって超かっこいいー」」
ギャル二人の会話はともかく、メタトンに同調するモンスターが現れたのは事実だった。
メタトンの意見なら何でもいいのか、それともメタトンの話した前女王の政策に本当に感銘を受けたのかは、微妙なところではあったが。
「ファーストインプレッションは上々、ってところだね……」
メタトンは自分の顔を鏡で確認しながら、満足げに呟いた。
「……でも、これでよかったのかい?前女王の話を持ち出せば、自然、今のリーダーと対比する声が出てくると思うけど」
くるりと振り返り、問いかける。
「ねえ、アルフィー」
アルフィーは……
- 105二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:20:50
落ち込んでいた
- 106二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:21:32
変われなかったアンダインを見て残念に思っている
- 107二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:22:15
次のライブの準備をしていた
- 108二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:37:30
アンダインを止めたいと思っている
- 109二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:38:09
- 110二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:42:31
- 111二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:15:20
「……う、うん。いいんだよ、これで……」
アルフィーは所在なさげに爪と爪の先をすり合わせながら、呟くように言った。
「アンダインを止めなきゃ……このままじゃ本当に、ニンゲンとモンスターの間で、戦争になっちゃう……」
「それはニンゲンファンクラブとしての義勇かい?」
そう言われて、アルフィーは微かに頷いた。
「う、うん……で、でもラッキーだったよ、前の女王様の日記が見つかって……
アズゴアやアンダイン以外のやり方もあった方が、判断材料になりそうだし……」
アルフィーはそう言いながら、恐竜のマグカップでソーダを煽る。
「……アンダインは馬鹿げてるって、怒るかもしれないけど……でも、ニンゲンとの戦争で、アンダインが傷つくより、ずっといいよ……」
それはまるで、自分に言い聞かせているようだった。
すると……
今日は寝ます。
- 112二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:37:40
あの黄色い花が背後にいた
- 113二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:39:58
電話が鳴り響いた
- 114二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:47:13
ホットランドのモンスターたちが応援に来てくれた
- 115二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 08:07:50
サンズが来た
- 116二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 08:08:40
- 117二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 16:52:58
このレスは削除されています
- 118二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:48:55
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- 119二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:43:25
- 120二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:08:31
その時、メタトンのケータイが鳴った。
「おっと。どうやらスタジオの方にお客様みたいだ。ボクはもう行くよ」
「う、うん」
何か作業を始めたアルフィーを横目に、メタトンは帰ろうとして――
「ねえ」
と呼びかけた。
「なっ、なに?」
途端アルフィーの尻尾が跳ねる。
「……いや、何でもない。またね、アルフィー」
不思議そうな不安そうな顔をしているアルフィーを置いて、メタトンは去って行った。
メタトンがスタジオにつくと、そこはファンでごった返していた。
「メタトン!メッセージ聞いたよ!」
「応援してるねメタトン!」
「頑張って!」
ファンの声援に手を振りながら、メタトンは思った。
(……書いたのは前の女王だし、言おうと提案したのはアルフィーだ。ボクは……言うなればスピーカーなんだけど。
まあ、プロデュースもアイドルの勤めだよね)
そんな思考はおくびにも出さず、メタトンはファンサービスし続けた。
一方その頃……
- 121二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:39:14
アルフィーは前女王の最後の足取りについて調べていた
- 122二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:41:17
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- 123二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:42:07
アルフィーはアンダインを再度説得しようとしていた
- 124二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:57:24
サンズはアンダインのもとを訪れていた
- 125二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:58:52
- 126二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:59:49
戦争になったらドーナツが売れなくなるかもしれないと心配しているマフェット
- 127二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:04:42
- 128二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:37:57
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- 129二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 00:43:42
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- 130二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 10:06:22
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- 131二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 17:36:41
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- 132二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:25:47
アルフィーは前女王の情報を探していた。判断材料は多い方がいい。
アンタインにはもちろん、メタトンにも悪い事をしているとはわかっている。
しかし、それでも、戦争は避けたかった。
(……アズゴアが生きてたら、なんて言うかな……)
一瞬そんな考えが頭をよぎったが、アルフィーは首を振ってその考えを頭から消した。
(それでも、これは、わたし自身の意志でやってることだから……)
アルフィーはコンピュータに向かいなおし、キーボードを叩いた。
……前女王。ラボの整理をしたときに、いくつか肉声の入ったビデオは確認した。
だが彼女が王の元を離れた後、今どこで何をしているのかは、全く情報がなかった。
……どうやって彼女の情報を追おう?
- 133二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:39:22
いせきに向かってみる
- 134二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:41:08
サンズに話を聞いてみる
- 135二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:59:48
女王の過去について洗い直す
- 136二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:00:22
パピルスに聞いてみる
- 137二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:01:14
- 138二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:03:42
- 139二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:37:17
「……思考や行動をトレースすれば、この後どうしたのかわかるかも……」
アルフィーは残されていた資料を洗い直した。
名前はトリエル。ボスモンスター。恐らく、アズゴアとは同種族だろう。
子どもは……一人というべきか、二人というべきか。
一人は実子のアズリエル、もう一人は、初めに落ちてきたニンゲンの子ども。
二人を亡くし、王が落ちてきたニンゲンのタマシイを奪うことを宣言してから、女王は城を出て行った。
そういえば、とアルフィーは思う。
アズリエルは塵になってしまったから仕方ないとして、ニンゲンの子どものなきがらはどうなったのだろう。
確か、えっけんしつの側に、落ちてきたニンゲンのなきがらを安置する部屋があったはずだ。しかしその中に、このニンゲンの棺桶はあるものの、中身は空っぽだったように思う。
……女王が持ち去ったのだろうか……?
アルフィーが推理しているときだった。
- 140二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:38:43
後ろに黄色い花が…
- 141二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:55:52
サンズがいた
- 142二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:57:37
ふと閃くアルフィー
「あのニンゲンと女王がいなくなった事に何か関係あるのかしら?」 - 143二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:59:33
何かを見落としている気がするアルフィー
そこにメタトンから次の収録の話が来た - 144二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:00:23
- 145二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:22:53
- 146二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:25:13
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- 147二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 00:32:13
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- 148二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 09:00:58
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- 149二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 15:06:13
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- 150二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 00:54:39
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- 151二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 07:58:00
その時、突然、誰かがラボのドアを叩く音がした。
アルフィーは一瞬驚いて跳ね上がったが、深呼吸して、ゆっくりとドアを開けた。
「……ど、どなたですか?」
恐々ドアを開いたアルフィーの前にいたのは、
「あ、アルフィー」
「おひさー」
と、呑気に手を振るキャッティとアリゲッティだったので、毒気も腰も抜けそうだった。
「……え、ええ、と、お久しぶり……」
「あのねーメタトンがねー」
「そーそー、会ってくれてちょー嬉しくってー!」
「ねー、メタトンってかっこいいよねー」
「ほんとチョーすきー!」
ナチュラルに二人の世界に入っていくので、アルフィーは思わず「な、何の用……?」と話を遮った。
「あーそーそーそれでメタトンがねー」
「アルフィーも頑張ってるから応援してあげてーって。アルフィーがんばれー」
「ねー、がんばれー。よくわかんないけどー」
「他のみんなも応援してるってー」
「ねー、がんばれー」
この二人組はいつもいつでもマイペースだ。でも、メタトンに言われたからとはいえ、応援してくれるのは嬉しい。
……嬉しい、が、少し困ったことになりそうだった。
だって……
「じゃあ、応援したから帰るねーお疲れー」「おつおつー」
「あ、あ、ありが……」
アルフィーがお礼を言う前に、二人はもう帰っていた。
……メタトンが何をどう言ったのかわからない。
しかし、もし、メタトンが、「自分はアルフィーに頼まれたことを言っただけ」なんて言ってたりしたら…… - 152二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 07:59:18
アルフィーにだって、わかっている。
これは、現政府、現女帝に対する反逆も同じだ。
彼女の人間戦争案に反対しているのだから。
もちろん、好きな人に文句を言うのは不本意だ。
だが、以前の彼女なら、きっとこういうことを言うはずなのだ。
「もしわたしが何か間違ったことをしたら、ブン殴ってでも止めてくれ。
それが、友情って奴だろ?」と。
だからアルフィーは、彼女なりの方法で、今、それを実行している。それだけのことだった。
「アンダイン……」
アルフィーは、思い人の名前を、呟いた。
一方その頃……
- 153二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:23:13
サンズはいせきに来ていた
- 154二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:25:54
スノーフルのモンスターは前女王時代を懐かしんでいた
- 155二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:29:48
アンダインは噂の黄色い花と話をしていた
- 156二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:30:52
メタトンもまた前女王の足取りを辿っていた
- 157二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:36:56
- 158二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 10:28:07
- 159二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 10:58:17
「ハロー、女帝陛下!地底のニューリーダー!」
訓練を終え、城の自室に戻ったアンダインを出迎えたのは、不思議な喋る花だった。
エコーフラワー……ではない。それは、きんいろのはなだった。ただし中央に、にっこり笑う顔がついている。
アンダインはこの闖入者に、一瞬面食らったようだった。
「お前……一体何者だ?どうやって入ってきた?」
「お花の根っこはどこにでも張り巡らせてあるんだよ。君が思ってる以上にね」
そう言って、花はウインクした。
なにやら……不吉な予感がした。
この花は一体何者なのだろうか。そして、アンダインに何の話をしに来たのだろうか……?
- 160二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 17:54:29
アルフィーがアンダインを止めようとしている
- 161二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 18:01:21
前の女王がどうなったのか知りたい?
- 162二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:45:29
戦争の準備なんかしても無意味だと話す
- 163二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:47:38
アルフィーが戦争の邪魔立てをしようとしているとばらす
- 164二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:51:57
- 165二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:55:17
- 166二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:10:42
「ねえ、前の女王がどうなったのか、知りたい?」
「どうでもいい。私には関係のない事だ」
花の言葉に、アンダインは一蹴した。
「いいの?戦争を辞めて、前の女王みたいにしていこうって連中も増えてるんでしょ?
でも、前の女王がどうなったのか知れば……風向きは変わるかもしれないよ?」
一体この花は何を知っているのだろうか。
アンダインは……
- 167二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:11:16
>>172に変えます
- 168二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:13:39
話だけでも聞いてみる
- 169二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:14:20
お前を信用することは出来ない
- 170二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:15:32
あのニンゲンに殺されたのか?
- 171二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:30:29
いせきのモンスターが一匹もいなくなったことと関係あるのか?
- 172二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:31:00
- 173二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:32:21
- 174二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:19:08
- 175二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:36:04
アルフィーに前女王について調べてほしいと言う
- 176二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:36:49
サンズなら何か知ってないかと閃く
- 177二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:49:29
テレビをつけるといきなりまたメタトンの番組が始まった
- 178二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:29:38
あの花について調べるか
- 179二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:32:20
- 180二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 18:22:10
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- 181二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 19:04:54
- 182二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 20:08:12
「……」
ペンを弄るアンダインに、花は机の上から身を乗り出して尋ねた。
「どうしたの?集中出来ない?」
「……早く失せろと言っただろうが、聞こえなかったのか?」
「聞こえたさ。でも聞こえたからって、従うとは限らないでしょ?」
アンダインは片手で髪をくしゃっと搔くと、椅子から立ち上がった。そのまま、自室の外へと出る。
「あれ、どこ行くの?」
「お前に言う必要はないだろう」
アンダインは疲れた様子でため息をつきながら、廊下を行く。
やがて談話室にたどり着くと、テレビをつけた。
「ああ、公務の息抜き?お疲れ様。キミは事務仕事向いてないもんね」
「黙れ」
一体この花は何なんだ、何故知ったような口を利くんだ。全くわけがわからない。
アンダインはまた髪をくしゃくしゃとかき上げながら、テレビを見た。
テレビでは、メタトンがまた、前女王のプロパガンダを行っていた。
正確には、アンダインは「プロパガンダ」という言葉を知っていたわけではない。
しかし、その意図はわかった。
ニンゲンを憎むのを辞めよう。戦争は避けよう――
そう訴えることは、すなわち現女帝であるアンダインへの反抗だ。
アイツはニンゲンが好きだから、自分の事が邪魔なのだろう。アンダインはそう思った。 - 183二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 20:20:14
「キミはさ、ニンゲンが酷い奴らだって思ってるんだよね?」
花が再び口を利いた。
「だから、どんな手段を使ってもバリアを破壊したいし、バリアが壊れたら、ニンゲンと戦争するんだよね?
そして、モンスターたちみんなで、地上で平和に暮らす。そうだよね?」
花は今更のように問いかけてくる。いや、もう問いかけというより、ただの確認だ。
「だったらなおさら、ボクの話を聞いた方がいいと思うな。
このままじゃ、メタトンに、リーダーの座を取られちゃうよ?それに、アル……おっと」
わざとらしく口を押える花に、アンダインは……
- 184二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 21:33:06
攻撃する
- 185二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 21:37:18
アルフィーがどうかしたか?
- 186二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 21:38:23
なぜそんな何もかも知っているような口振りをするのか疑念を抱く
- 187二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 22:08:15
真実を語るように要求する
- 188二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 22:13:18
- 189二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 22:22:10
- 190二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 23:03:56
「お前」
「うん?なあに?」
「どうしてそんなに、何もかも知っているような口ぶりなんだ」
アンダインがうんざりしながら問いかけると、花はにやりと笑った。
「ボクは何でも知ってるよ。実際にこの目でいろいろ見てきたからね」
「信用ならないな」
テレビではメタトンが前女王の話をしている。
ややあって、花はぽつりと言った。
「君が、アルフィーに恋してる、とかね」
がたん、とアンダインが鎧を鳴らした。
それが、全てを物語っていた。
花は、再びにやりと笑った。
「君が前女王のやり方に反対するなら……いせきにおいで。いい物を見せてあげる。
アレを見たら、みんな、君のやり方に賛同してくれるよ」
そう言って、花は、アンダインの前から姿を消した。
後に残されたのは、アンダインと、むなしくメタトンを映すテレビだけだった。
一方その頃……
今日は寝ます。
- 191二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 23:05:48
サンズはドアの前まで来ていた
- 192二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 23:15:17
メタトンは次の収録のためのリハーサルをしていた
- 193二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 00:25:26
アンダインへの不満が日に日に高まっていった
- 194二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 09:58:07
パピルスは噂の黄色い花を探していた
- 195二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 09:58:46
- 196二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 12:20:44
- 197二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 17:38:18
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- 198二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 21:25:06
その辺に立ってかわいく振る舞う――アンダインから与えられた仕事は、パピルスによく合っていた。
普段からやっていることというのもあるが、あちこちを訪れられるということは、パピルスにとっても都合がよかったのだ。
「……このあたりかなあ」
パピルスはウォーターフェルの草原を掻き分けて、その根本を見た。数度同じことをしては、ため息をつく。
「どこに行っちゃったんだろう、お花ちゃんは」
パピルスは、そうぽつりと呟いた。
ニンゲンが地底を去ってしばらくしてから、ある噂がモンスターの間で広まった。
すなわち、言葉を喋る花の噂だ。 - 199二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 21:48:34
言葉を喋る花といって、まず浮かんだのが、自分の友達である、あのきんいろのはなだった。
彼はいつでもパピルスを励まし、アドバイスをくれ、時には予言めいたことも口にした。
彼とはしばらく……それこそ、あのニンゲンが去ってから会っていない。
しかし、会わなくなったと思ったら、今度はみんなが彼の話をするようになった。
パピルスも彼に会いたかった。
なので、巡回に合わせて、こっそり彼を探すことにしたのだ。
……かわいくふるまうなら、もちろん彼だってその対象だ。
パピルスはそんなことを考えながら、水辺を歩いた。
その時だった。
- 200二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:43:21
サンズが追いかけてきた
- 201二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:44:57
いぬのモンスターが来た
- 202二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:46:13
モンスターの子供が向こう側から来た
- 203二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:51:35
エコーフラワーから声がした
- 204二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:53:59
人魚のようなモンスターが花を見たらしい
- 205二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:58:18
ひどく怒っているマネキンと出会う
- 206二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:59:32
- 207二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 23:15:36
- 208二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 23:25:21
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- 209二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 00:46:00
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- 210二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 09:06:35
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- 211二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 18:23:01
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- 212二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:20:09
「あれ、このあたりは……」
パピルスは辺りを見回した。
そうだ、確かこのあたりに、アンダインの作ったパズルがあるはずだ。
彼女がよくここでピアノを弾いていたのを覚えている。
……女帝となった彼女は、今もピアノを弾いているのだろうか。
そんなことを考えていると、部屋の隅にいたモンスターと、目が合った。
それは、魚のようなモンスターだった。
「こんにちはっ!」
パピルスが元気にあいさつすると、彼女はぴゃっと跳ね、部屋の隅に縮こまってしまった。
「オレさまはパピルス!!いだいなるスケルトンだっ!!」
パピルスが堂々と名乗ると、彼女は恐る恐る、その姿を現した。
「……パピルス……アンダインのお友達の……?」
まるでバイオリンの弦をそーっとなぞったが如き声で、彼女は問いかける。
「うんっ!きさまはアンダインのお知り合いかっ!?じゃあオレさまともお知り合いみたいなものだなっ!」
全く意味の分からない理論だが、どうやら通じたらしい。
魚のモンスター……シャイレーンが、その姿をパピルスの前に現した。 - 213二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:27:55
「……えっ!?きさま、お花ちゃんを見たのっ!?」
「うん…………」
二人はなんとなく横並びに座って、話をしていた。
パピルスが歌うとシャイレーンも歌い、パピルスはその歌を「なんて情熱的!」とほめたたえた。
それで、二人の距離はなんとなく縮まった。
そうして近況を話すうちに、彼女があの花を目撃した、という話が出たのだ。
「お花ちゃんはオレさまのお友達なのだ。よければどのあたりで見たのか教えてくれないかっ?」
シャイレーンの言った場所は……
- 214二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:37:55
いせき
- 215二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:43:09
エコーフラワーのあるところ
- 216二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:03:09
ちょうどここら辺
- 217二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:04:13
ホテルの近く
- 218二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:04:55
- 219二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:12:00
- 220二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:24:15
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- 221二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 01:04:40
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- 222二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 10:42:27
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- 223二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 18:42:13
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- 224二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:02:01
「……えっ、ホテルのちかくっ!?」
「う、うん……アーロンが……気晴らしにって、メタトンのショーに連れて行ってくれて……」
シャイレーンはポツポツと喋る。
「……その時、隅っこで花が揺れてて……何か言ってた気がする……」
「わかった、ありがとうっ!早速行ってみるねっ!お歌ありがとうっ!!」
言うが早いか、パピルスはバタバタと駆け出した。
「……いってらっしゃい」
シャイレーンはその後ろ姿を、ヒレを振って見送った。
「かわのひとっ!かわのひといるっ!?」
「タリラリラ〜♪……ええ、ここに」
パピルスはその足でわたしもりのところまでやってきた。
「ホットランドまで乗せてって!」
「わかりました。では、まいりましょう……」
わたしもりが了承するが早いか、パピルスはボートに飛び乗った。
わたしもりはいつも通りの様子で、ボートを出航させた。
ホットランドでパピルスを待っていたのは……
- 225二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:14:28
ツンデレひこうき
- 226二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:29:24
かざんちゃん
- 227二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:41:02
ホットドッグを売っているサンズ
- 228二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:41:51
メタトンのファンである二体のモンスター
- 229二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:42:16
- 230二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 23:22:59
- 231二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 23:23:10
今日は寝ます。
- 232二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 04:36:22
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- 233二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 10:27:01
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- 234二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 17:33:13
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- 235二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 19:57:46
パピルスはホットランドで船を降りて、ホテルへ向かった。
ホテルは何故か、いつも以上にごった返している。
パピルスはとりあえず、そのあたりのモンスターに聞き込みをすることにした。
「え、花?」
「ここまで来てメタトンに会わないの?」
尋ねた相手は、黒い影の頭が揺らめく、タンクトップ姿のモンスターと、牛のような頭をした、スーツにメガネのモンスターだ。
「うんっ。オレさま、お花ちゃんを探してて…………えっ!?メタトンいるのっ!?」
しかしメタトンがいるとなると、話はちょっと変わってくる。
「ああ、何でも今日は……」
メタトンは何故ホテルに来たのだろうか?
- 236二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:30:24
ファンへの感謝のために来た
- 237二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:31:09
握手会
- 238二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:32:10
ゲリラライブ
- 239二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:33:28
新番組の収録
- 240二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:34:12
- 241二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:57:16
- 242二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:01:39
「今日は握手会なんだって」
「そりゃファンとしては参加するしかないっしょ!」
「ウヒョウ!それはとってもステキだなっ!教えてくれてありがとうっ!!」
パピルスもイキイキと並ぼうとして……
「……あ、お花ちゃんどうしよう……」
どうする?握手会に参加する?それとも、お花ちゃんを探す?
- 243二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:15:05
参加する
- 244二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:15:52
花を探す
- 245二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:17:19
- 246二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:26:47
- 247二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 23:45:51
お花ちゃんはきっと逃げたりしないだろう――パピルスはそう判断して、握手会の列に並んだ。
それにしても、とパピルスは思う。
なんだか、みんなが元気で機嫌良くしている光景を、久々に見た気がする。
さすがメタトンだ。彼は本当に、地底で一番のアイドルだとしみじみ実感する。
やがて、パピルスの番がやってきた。
どうしよう、緊張する。なんて伝えよう……?
今日は寝ます。
- 248二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 00:56:00
お互い頑張ろう
- 249二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 11:40:59
きさまをソンケイしている
- 250二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 17:46:41
応援しているぞ!
- 251二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 17:48:13
このパピルスさまがみとめよう
きさまはみんなのあらたなきぼうだ! - 252二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 17:48:59
- 253二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 21:15:26
- 254二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 22:50:25
やがて順番が近づいてくると、パピルスは肋骨がムズムズするのを感じた。
ガラにもなく――というのも失礼だが――彼は緊張していた。
ホテルの中へ、一歩、また一歩と歩を進める。
行列は、レストランの中に続いていた。見るとそこには、握手会の特設ブースがあった。
「はーい次の子猫ちゃん!どうぞー!」
気付けば間近でメタトンの声が聞こえて、パピルスは飛び跳ねそうになった。
どうやらパピルスの番が来たらしい。
ブースの奥で握手を待っているメタトンに、パピルスは震える手を伸ばした。
「お……」
「お?」
「オレさまほどじゃないがきさまもなかなかやるなっ!!」
……しまった。さすがのパピルスでもわかる。ちょっと、上に行き過ぎた。
固まっているパピルスを見て、メタトンは……
- 255二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 22:59:32
おたがいしょうじんしようじゃないか
- 256二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:00:31
先は長いが「コツコツ」とやっていこう
- 257二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:10:53
それは光栄だね
- 258二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:12:33
キミもなかなかのものだよ
あのアンダインがめをかけただけのことはあるな - 259二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:13:39
- 260二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:22:42
- 261二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:51:26
今日は寝ます。
- 262二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:31:31
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- 263二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 12:14:52
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- 264二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 17:18:45
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- 265二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:46:39
しかしメタトンは、涼しげな微笑みを浮かべてパピルスの手を握った。
「キミも、なかなかのものだよ。あのアンダインが目をかけただけのことはある」
そう言われて、パピルスの皮も血もない頬が、パッと赤く染まった。
あのメタトンに、なかなかと言われた。言われてしまった。嬉しい。めちゃくちゃ嬉しい。
そうだった、自分もあのアンダインに「王室で1番重要な人」にしてもらったんだ。
そのおかげで、いつのまにか、あのメタトンに「なかなかのもの」と呼ばれるようになっていた。
これは、ますますあのニンゲンに感謝しなければ!
「ウヒョウ!メタトンにほめてもらえて、オレさまとってもコウエイっ!!」
「ボクもキミに会えてよかったよ。今度またコラボしないかい?」
「よろこんでっっ!!」
初めはどうなるかと思ったが、最後はいい感じに終わってよかった。パピルスは手をブンブン振ってメタトンに別れを告げた。 - 266二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:49:28
握手会が終わった後、メタトンは充電する為、アルフィーのラボに戻ってきた。
「お、おかえりメタトン……」
「ただいまアルフィー」
メタトンの体にケーブルを接続しながら、アルフィーは小さな声で言った。
「あ、あのね、メタトン……」
「ん?」
「その……ちょっと、訊きたいことがあって……」
果たして、アルフィーの訊きたい事とは……?
今日は寝ます。
- 267二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:51:07
どうすればアンダインを止められるか
- 268二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:51:48
あの黄色い花について
- 269二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:56:16
あのニンゲンについて
- 270二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 23:10:52
前女王について
- 271二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:49:17
- 272二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 11:49:07
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- 273二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 12:17:53
- 274二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:46:16
「その……無理してない?」
アルフィーはおずおずと問いかけた。
「無理?ボクが?キミはボクを誰だと思ってるんだ?」
しかしメタトンは、その問いを一蹴する。
「ボクはメタトン、地底で1番のアイドルだよ?これくらいなんて事ないさ」
それとも、とチラリとメタトンはアルフィーを見た。
「キミの作ってくれたボディは、この程度の選挙活動でくたびれてしまうほど安物なのかい?」
「ちちち、ちがうよっ!そんなことはない、けど、その……」
アルフィーから汗が吹き出したのを見て、メタトンは肩をすくめた。
「やれやれ、そんなにビクビクされても困るなあ」
「ご、ごめんなさい……」
そうしていつものやりとりを終えた後、アルフィーはふとメタトンに言った。
「……せ、せんきょかつどう……?」
「おやおや、自分が何をさせてたのか、自覚がなかったのかな?」
メタトンは再び呆れたように言った。
「かつての女王の政策をみんなに敷くということは、アンダインをあの座から蹴落とすことになるんだよ?
これを選挙活動と言わずして何と言うんだい?」
それは……そうだった。
とにかくアンダインを止めたくて……前女王の政策を利用して……その結果、アンダインが止まる、というのは……
つまり、そういうことだった。
「今度パピルス君ともコラボするからね。ほら、アンダインが目をかけてる、あのスケルトンさ。確かうちのホテルの劇場でスタンダップコメディを演じてる、あっちのスケルトンの弟だっけ?」
メタトンはアルフィーの様子に気付いているのかいないのか、喋り続けている。
「なんせ彼は、『王室で1番重要な人』だからね。彼をこっちに引き入れれば、アンダインにもかなりのダメージだと思うよ……ん?アルフィー?どうしたんだい?」
アルフィーは……
今日は寝ます。
- 275二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 00:39:46
アンダインを止めるために覚悟を決めた
- 276二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 11:08:32
やめておく
- 277二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 11:10:16
その前に女王の失踪について調べたい
- 278二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 11:12:07
スーパースターともあろう者がやることじゃないわ
- 279二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 11:50:16
- 280二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 18:19:03
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- 281二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 21:53:57
- 282二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:38:14
「……ね、ねえ、メタトン……」
「何だい、アルフィー」
アルフィーは震える手を、自分の指と指を絡めて、掠れた声で言った。
「…………や、やや、やっぱり、さ……こんな……」
「まさか、」
しかしその声を、メタトンが鋭利に遮った。
「やめる、なんて言わないよね?今更さ」
それは、あまりにも冷たい声だった。
「ボクはアイドルさ。名前ならいくらでも売るし、代わりに賞賛をもらう。
このまま君と二人でアンダインを蹴落として、二人でこの国を支配するのも悪くない。
しかも政治の道筋は、あの女王様が残してくれてる。何にも考えずとも、ボクたちのものになる。
ねえ、そういう計画だったんでしょ?賢い賢い、ドクターアルフィー?」
「ち、ちち、ちが……」
「違わない。それが君の選んだ道だ」
アルフィーは真っ青な顔で、頭を抱えた。
「じゃ、ボクはちょっと休むからね。次のセッティングも頼むよ」
メタトンはそう言い残して沈黙した。
……大変なことになってしまった。
どうしよう、どうしようどうしようどうしよう――!
アルフィーが頭を抱えてうずくまった、その時だった。
- 283二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:54:57
サンズがきた
- 284二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:55:37
パピルスがメタトンを追ってやってきた
- 285二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:58:46
メタトンに勇気づけられたバガパンが訪ねてきた
- 286二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:59:34
あの黄色い花がやって来た
- 287二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 23:00:48
- 288二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 23:08:52
- 289二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 01:06:50
このレスは削除されています
- 290二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 11:25:47
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- 291二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:51:10
「knock knock」
突然声と共に自動ドアが開く音がして、アルフィーは思わず飛び上がるほど驚いた。
音は1階からで、アルフィーは2階にいた。
アルフィーは慌てて、手すりから1階を覗き込んだ。
「おっと、自動ドアだったか。ジョークの一つも待ってくれないなんて、せっかちな奴」
そこにいたのは、サンズだった。サンズはぺたぺたとスリッパを鳴らしながら、ラボの中に入ってくる。
「おーい、アルフィー?」
サンズはあくまで気楽そうな声だ。
……どうしよう。素直に姿を表すべきだろうか?
- 292二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:52:25
姿を見せる
- 293二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:53:20
居留守を使う
- 294二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:55:04
取りあえず用件を聞く
- 295二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:57:39
悩んでる内にメタトンが出た
- 296二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:58:49
- 297二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:22:51
- 298二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:34:53
アルフィーは息を殺して、サンズの動向を伺った。
サンズはとても鋭い。エスパーなんじゃないかと思ってしまうくらい、読心術に長けている。
今この心境で彼に会ったら、あらゆる秘密を全部ぶちまけられてしまいそうだった。
「……アルフィー?アルフィー……いないのか……?」
サンズは後頭部を掻きながら呟いた。
「パピルスを見かけなかったか訊こうと思ったんだが……どっか行ってるのか。
まあ、アイツも忙しそうだしな……オイラ一人でもう少し探すか……」
あまりにもわざとらしい独り言を言いながら、サンズは去っていった。
……恐らく、アルフィーが居留守を使っている事はバレているだろう。
その上でサンズは、わざわざアピールするような事を言ったのだ。
アルフィーはいつのまにか砕けていた腰を何とか立ち直らせ、落ち着きを取り戻そうと深呼吸をした。
そして、電気に繋がれているメタトンを見た。
……これからどうしよう。アルフィーは、途方に暮れた。
一方その頃……
- 299二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:50:24
パピルスは家路についていた
- 300二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:51:36
いせきでまた黄色い花の世話をしているパピルス
- 301二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:55:16
グリルビーではメタトンとアンダインの争いの予感を感じ不穏な雰囲気になっていた
- 302二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 23:12:00
黄色い花は再びアンダインのもとを訪れていた
- 303二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 23:14:11
- 304二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 23:18:58
- 305二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 08:01:56
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- 306二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 18:52:01
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- 307二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 21:45:33
「やあ、アンダイン。女帝の仕事は順調かい?」
また、あの花だ。
みやこへ城へと行ったり来たりのアンダインの前に、再びあの花が現れた。
アンダインは花を無視して、廊下にブーツの足音を響かせる。
「あれ?ボクの事見えてるよね?ねえ、こないだ言ったこと覚えてる?」
花はツタで這ったり石畳の隙間から現れたりしながら、アンダインを追う。
「いせきに行く気になった?メタトンたちは、君を玉座から蹴落とす準備を進めてるけど……」
アンダインは……
- 308二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 21:56:14
遺跡に行ってみる
- 309二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 21:58:32
メタトンはそんな事をするやつではない
- 310二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:16:05
一応黄色い花の言う通りいせきに向かうアンダイン
- 311二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:16:48
あのいせきでニンゲンがなにかしたのか?
- 312二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:17:34
- 313二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:19:54
- 314二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:52:24
「メタトンはそんなことをする奴じゃない」
アンダインは、キッパリと切り捨てるように言った。
「本当にそう思ってる?アレはただのおバカにはしゃぐのが好きなだけのアイドルロボットって?」
花が、そっと耳元で囁きかける。
「君の大好きなアルフィーが作ったロボットが、そんなくだらないものだって言うつもり?」
瞬間、槍が一閃した。
しかし花は、この攻撃をするりとかわした。
「キミには見えてないものが、ボクには見えてるよ。いろんなものがね。
だからキミに教えてあげてるのに、キミはいつも全然聞こうとしない。
……それでも何回か、ボクと友達になってくれた事もあったんだけど」
「わたしはお前と友達になった覚えなんてない」
アンダインが再度槍を構える。
「いい加減な事ばかり言うな、雑草め。引っこ抜いて捨てるぞ」
しかし花は、くるくる楽しそうに回った。
「かわいそうなアンダイン、何でもかんでも、事態はキミに関係のないところで動いていく!」
「黙れ!!」
今度こそ我慢の限界だった。
アンダインは再び槍を振るおうとして……
その時だった。
今日は寝ます。
- 315二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 23:03:31
ロイヤルガードの2人が入ってきた
- 316二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 00:52:33
騒ぎを聞き付けた部下がやって来る
- 317二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 11:11:29
サンズがいた
- 318二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 14:33:20
モンスターの子供が来た
- 319二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 14:34:57
- 320二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:04:04
オツイ
- 321二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:30:05
- 322二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:42:57
「あっ、アンダイ……じゃなかった、ジョテイヘイカ!こんにちは!!」
突然、無邪気極まりない声が聞こえ、アンダインはそちらを振り返った。
そこには、かつてニンゲンと行動していた、モンスターの子どもがいた。
気付けば花の姿はない。逃げたのだろうか。
「……何の用だ?」
アンダインは、つとめて冷静な声で話しかけた。
「あの……オレ、オレ……でも、これ言っていいのかな……」
モンスターの子どもは、自分のつま先同士をすり合わせながら、地面を見ている。
アンダインはその様を、忍耐強く見ていた。
……一体この子は、何を話に来たんだろうか?
- 323二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:02:12
メタトンと話し合うべきじゃないか?
- 324二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:04:50
アルフィーやメタトンと和解しなければならないと思う
- 325二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:17:11
>>328まで伸ばして今日は寝ます。
- 326二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 00:33:51
戦争をやめるべきだと思う
- 327二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 10:44:47
- 328二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 10:45:26
- 329二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 18:32:24
ホツイ
- 330二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 21:37:40
- 331二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:35:15
モンスターの子どもは、やがて頭を上げて、まっすぐアンダインを見た。
「その、オレ……オレは、ずっとアンダインの味方だからなっ!
アンダインは、みんなのヒーローだし、これかもずっとそうだもんな!」
そう言ってから、あ、とモンスターの子どもはばつが悪そうな顔をした。
「えと、その、ちがくて……ジョテイヘイカ……ええと、とにかくオレは味方だからなっ!!
だから……その……がんばれ!!」
モンスターの子どもの子どもはそれだけ言うと、走り、一度転んだあと、去っていった。
「……………………」
残されたアンダインは……
- 332二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:43:14
感謝の言葉を呟いた
- 333二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:45:43
メタトンの言葉を思い出していた
- 334二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:46:59
戦争を躊躇する
- 335二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:48:22
自分が倒れるのは構わないがそのせいで彼等を悲しませたくないと思ってしまう
- 336二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:50:00
- 337二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:52:57
- 338二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 23:24:04
今日は寝ます。
- 339二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 23:31:19
このレスは削除されています
- 340二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 00:55:29
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- 341二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 12:41:15
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- 342二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:22:01
―― 前女王のやり方も、忘れないようにしないとね。
メタトンの言葉が、アンダインの脳裏をよぎった。
ふざけるな、と、アンダインは唇を噛む。
アンダインを応援してくれるモンスターも、確かにいる……というか、彼女が現在この地底を統べるリーダーなのだ、「メタトンを応援するモンスターもいる」と言った方が正しいだろう。
しかし、現状、アンダインは、民の心が離れていっているのを感じていた。
……前女王。すなわち……アズゴアの、別れた妻だろう。
アンダインが稚魚の頃には、彼女はもう、王宮を離れていたように思う。
たまにアズゴアが寂しげな顔で、白いシーツのかかった、もう一つの玉座を撫でていた事を思い出す。
あの態度からしても、アズゴアは本当に彼女を愛していたのだろう。その人柄は、メタトンが読み上げる、彼女の日記からも伝わってくる。
だからこそ、だ。
アンダインには、わかっていた。
――自分では、彼女のような政治は出来ない。
――自分では、彼女に、勝てない。 - 343二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:29:07
だが、しかし、それでも――アンダインは、この椅子を降りるわけにはいかなかった。
確かに彼女の手腕は素晴らしかったのかもしれない。
しかし、それをメタトンが真似出来るかといえば……これは、また別問題だ。
もしまた次のニンゲンが落ちてきたら……その時、動けるのは、自分だ。
それにニンゲンを殺す政策は、アズゴアが元からやってきたものだ。
だから、自分は、これがいい。これしか、出来ない。
それが、あのモンスターの子どもに対する、アンダインなりの、誠意の示し方だった。
アンダインは、ケツイを新たにした。
そんな時だった。
あんな事件が起こったのは。
- 344二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:35:42
前女王の死亡が確認された
- 345二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:44:53
メタトンを王として擁立する者たちが現れた
- 346二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:46:08
アルフィーが失踪し、彼女の研究していた資料もなくなっていた
- 347二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:57:49
前女王を殺めたのはあのニンゲンだということがわかった
- 348二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 21:01:10
- 349二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 22:23:05
- 350二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 22:57:27
「へ、陛下!陛下!!」
その日、伝令役のモンスターが、血相を変えてアンダインの元にやって来た。
「何事だ!?ニンゲンが来たのか!?」
アンダインが玉座から立ち上がる。片目がぎらりと刃物めいた光を帯びた。
「いえ、そ、それが……ニンゲンと言えばニンゲンなのですが……
どこから説明すればいいか……」
「ニンゲンが来たんだろう?なら、わたし自ら相手を」
伝令役は首をブンブン振った。
「違うんです、ニンゲンはニンゲンなんですが……もう帰ったというか……
おそらく、あのよこじまのシャツを着たニンゲンの仕業というか……」
どうもいまいち要領を得ない。
「もったいぶらずに早く言え!!」 - 351二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 23:04:48
しかしその内容は、耳を疑うようなものだった。
「……いせきの扉が開いて……」
「中は大量の塵が……」
「ホームに遺されたものから、中にいたのは前女王だと……」
「……あのよこじまのシャツのニンゲンが、いせきのモンスターを……前女王を……」
伝令役の話を聞きながら、アンダインは、
(……あの花め……これをわたしに見せたかったのか……)
そう悟った。
……この事実を知るものは、今のところ少ない。
アンダインは……
今日は寝ます。
- 352二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 23:36:10
あの花を探させる
- 353二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 01:17:48
この事実を伏せる
- 354二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 11:22:58
花を探して詳しく話を聞く
- 355二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 11:24:11
事実を公表
- 356二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 12:44:20
- 357二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 19:01:36
- 358二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:23:43
「……伝令だ。あの花を探せ」
アンダインは低い声で、伝令係に命じた。
「…………あ、あの花と申しますと……?」
「きんいろのはなだ。ただし、花の中央の部分が顔になっていて、口を利く。
わたしは……奴を問い詰めなけれならない」
石床をアンダインの槍が鳴らした。
「行け。なんとしてでも奴を見つけ出せ!!」
「は、はい!」
足をもつれさせながら出て行く伝令係の後姿を見送って、アンダインは眼帯の上から目を掻いた。
――前女王本人が死んでいた。しかも、殺した犯人は、ニンゲンだ。
これが国民に知れ渡れば、世論は、アンダインに傾く事だろう。
……しかし、本当にそれでいいのか?あの花は何故知っていた?そして、何故アンダインに教えようとした……?
答えは、わからないままだった。
一方その頃……
- 359二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:42:24
グリルビーやホテルでも前女王の死が知れ渡りつつあった
- 360二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:54:22
アルフィーはサンズの元を訪ねていた
- 361二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:55:18
黄色い花を探し続けるサンズ
- 362二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:59:45
モンスターの子供はアルフィーのもとを訪れてアンダインと争わないでくれと頼み込んでいた
- 363二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 22:12:04
- 364二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 22:32:47
- 365二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 00:12:30
お休みなさい