“執筆地獄部屋”へ連行しろ

  • 1二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 16:35:52

    執筆地獄部屋やりたい人集合だー!

  • 2二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 16:46:39

    本家に行けばいいやん…元スレ主の更新ペースも落ちてきてるしな(ヌッ

  • 3二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 17:02:22

    タフカテで晒すと執筆地獄部屋になるって言われてるけどね
    実際は異常者と異常者が噛み合った時しか執筆地獄部屋なんてできないの

  • 4◆t/bupo6iDonp24/03/15(金) 17:32:42

    もしかして小説の進捗をここに晒せばモチベーションに繋がるんじゃないスか?

  • 5二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 17:44:10

    愚弄に耐えられる心の強さが必要と思われるが…

  • 6◆t/bupo6iDonp24/03/15(金) 19:34:26

     時は第2次世界大戦時代のソ連。
    「おい!ゾンビがいるぞ!」
    「なんだって!?」(パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン
    「動かなくなったな?」
    「ああ、どこにでもある死体に戻った」
    「ちょっとミンチじみてるがな、おい!これドイツ兵じゃねぇか!?」
    「なに言ってやがる、そんなのゾンビよりあり得ねぇぜ。独ソ不可侵条約があるんだから……ってドイツ兵じゃねぇか!」
    「埋めるか?」
    「うん、うん?待て、なんだ?この音は?」
     遠くからミシミシと木を薙ぎ倒すよう音とミチミチと肉を叩き合わせるような音、そして唸り声。
     黒くて赤い肉の壁が地平線の先からゆっくりと迫ってきていた。
    「何体いる?」
    「人ひとりを2mとして50mの高さはあるな、横幅は人ひとりを1mとして最低1kmはあるから、25×1000で2万5千人はいる。しかもこれは表面だけの計算でその裏にはもっと居そうだ」
    「勝てるか?」
    「1体殺すのに何発の弾を使ったと思ってやがる、無理だ」
    「脳に1発、心臓に1発、指先から順番に手、肘、肩、首を順番に撃ってって5発、足先から踵、足首、膝、股間と撃ってって5発、腹に撃って1発で計13発だろ?俺らが生き残れないのは知ってるわ」
    「じゃあ国の話か?負けだよ!ナチスはとんでもない兵器を用意してやがった、あんなもんに勝てるわけがねえ!」
    「国の話じゃねぇ、人類の話だ」

     こうしてユーラシア大陸はナチスゾンビによって支配され第2次世界大戦はゾンビの勝利という意外な形で終わりを迎えた。

  • 7二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 20:20:50

    おおっ…うん…

  • 8二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 20:32:24

    クソボケがーっ

  • 9二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 20:51:33

    どわーっ執筆地獄部屋から脱獄しとるやん!

  • 10二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:42:28

    結局は一部の異常者しかやることのできない
    それが執筆地獄部屋ですわ

  • 11◆t/bupo6iDonp24/03/16(土) 10:07:55

     時は流れて現代、人類はゾンビとの戦いを諦め忍者となってゾンビと共存する道を探し始めた。
     アメリカ大陸、アフリカ大陸、南極大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸はナチスゾンビの手に落ち、人類の生存圏は大きく縮小された。しかし大陸全土から人類が消えたわけではなかった、ゾンビのある弱点を見つけれたのだ。
     ゾンビになると聴覚が超強化される、そして眼球が腐り始め視覚は弱体化されて最終的に目が見えなくなる。だからゾンビは唸り声をあげて周囲を音の反響で把握するのだ。
     そんなゾンビは100km先にある人の呼吸音や足音、心臓の音を聞いて人を追ってくる、銃声なんて聞いたら大挙して大きな壁を作るぐらいに大挙して押し寄せてくる。
     だから人類は忍者になるしかなったのだ、あらゆる音を隠せる存在である忍者に。忍者は義務教育になり、あらゆる会話は手信号に、あらゆる音が街から消えた。
     そうしなければゾンビの支配した土地では生きられなかったのだ、そう今日までは。

    『我々は生きている!ゾンビではないのだ!生きている!我々は戦わずして絶滅しない!我々は戦って生き延びてきたからだ!今日は人類の独立記念日となる!』
     スピーカーから大音量で演説が流れる。ここはユーラシア大陸西部の元ヨーロッパと呼ばれた地方、イギリスと呼ばれた島国、ゾンビを誘き寄せるために大音量で演説が垂れ流されている。
     ヒトラーを殺すための作戦だ。ゾンビを誘き寄せてドイツにいるゾンビを減らしヒトラーを見つけ出して殺す、それがこの日米忍者大作戦の概要だ。

    「これは最新の研究で分かったことだがゾンビには知性のある個体がいる、我々はドイツのヒトラーがその知性を持ったゾンビの総本山であると目星をつけた。だから世界最高の忍者大国であるアメリカと世界最古の忍者大国である日本による共同作戦でヒトラーを殺す、君たちには拒否権はない」

    「アメリカの忍者は志願制なのに日本の忍者は技術が高い順に強制徴用だもんなぁ、世知辛いよなぁ」

  • 12二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 10:23:22

    あの男は一人で執筆地獄部屋を反復横跳びするつもりか?

    ◇この南北アメリカ大陸とは別に存在するアメリカ大陸は…?

  • 13◆t/bupo6iDonp24/03/16(土) 11:21:50

     そんな日本兵の手信号の会話を右目で盗み見しながら左目でペンダントを眺める男。テキサス・ガンマンという男だ、アメリカ忍者の首領でありこの作戦のリーダーをやっている。

    (俺だってアメリカに愛する者を置いてるんだぞ、日本兵が!ああ、メアリー……)

     ペンダントにはマブイ女の写真が収まっている、この作戦が終わったら結婚する約束をしているのだ。

    (ハネムーンは旧オーストラリア大陸ことアメリカ大陸が良いかな……)
    「テキサス上忍、初めまして。日本忍者の最高司令であるムサシ・サムライです」
    (チッ)と心の中で舌打ちをして業務連絡をする。
    「これが今回の作戦に参加する日本忍者のリストです」
    「ああ、ちゃんと顔写真も付いて……うん?『ッ!』」
     テキサスは見慣れている顔を見つけて驚いた。
    「どうしたんですか!?声が出ていますよ!」
    「ああ、いや、このメアリー・アメリカンという女性は?日本人には見えませんが……」
    「日本人ではありせんが実力はピカイチですよ、安心してください」
    「彼女を呼んでくれ知り合いに似ている」
    「呼ばなくていいよ、見てたもん!」
    「メ……メアリー!?」
    「来ちゃった♡日本で頑張って日本一の忍者になったのよ!」
     テキサスは叫んだ。計画を練り直す必要があった、日本兵の命を捨て石にしてアメリカ兵が任務を遂行して帰還する作戦を上手いこと調整し直さなくいけなくなった。
     こうやってストレスで叫ぶという行為はゾンビを誘き寄せる目的で大音量で演説を流している今だからこそできる行為だが、戦前は人類が当たり前にしていた行為だった。人類の尊厳とはこういう場所に宿るのだろうと、ムサシ・サムライは思った。

  • 14◆t/bupo6iDonp24/03/16(土) 18:47:19

     忍者達が次々にジェット機に乗り込んでいく。ジェット機は音速を超えるから音を聞いて行動するゾンビを上回れるのだ、それに知性のあるゾンビがいるといえど知的労働階級の絶対量が減っているのだから高高度を探知するレーダー技術は持っていないであろうという予測も込みでの考えだ。

    「レーダ技術は持っていないという予測以前に飛行機を落とせる技術をそもそも持っているんですか?」

     ムサシが作戦計画をジェット機の中で読みながら質問してくる。本来ならアメリカと日本は別のジェット機に乗る予定だったが混合で乗ることになった。
     テキサスはメアリーと会話しながら視界の端でアメリカ忍者に質問をするムサシを監視する。志願制にしたせいで夢見がちで理想主義者なアメリカ忍者が紛れ込んでしまったようでかなり口を、いや手を滑らせていた。

    「お前知らねーのか?ゾンビは最近では戦車や飛行機を使って戦うのがいるんだぜ、知性のあるゾンビが増えてきているというか、ゾンビ全体の知性が上がっているらしい。だから俺らが死ぬ気でヒトラーを殺すんだよ、それがブシドーってやつで、ハラキリ覚悟の作戦ってやつだ」

    「そうか、知らなんだ。日本はゾンビとの戦いでは主戦場じゃないからな」

    「おいおい戦場では日本の忍者をよく見たぜ、それに世界最古の忍者大国なんだ諜報はお手のものだろ」

    「日本は世界各国から忍術教育を受けに来る人がいて全体的に忍者のレベルは高いけど外国で忍者教育をするために国籍を移すこともあって日本国籍で戦場に出て戦えるほどの忍者はかなり少ないんだ」

    「嘘はよくないわ!ムサシ!話を横から盗み見させてもらったわ!この作戦について来れる忍者が何十人いる国は世界でも日本以外はアメリカぐらいよ!」

    「ようメアリー。確かに数は多い、数は多いが数が多いことによって相対的にそう見えるだけだ、今回の作戦で日本の上忍は底をついた、だからもう上忍の数は少ないんだ、君みたいな元アメリカ人を巻き込まなければいけないほどにね」

  • 15◆t/bupo6iDonp24/03/16(土) 19:14:32

    「底をついた?何を言ってるの?私たちが底を支えているのよ!火事場の底力ってやつよ!だから誰一人としてこの作戦では死んじゃダメなの!それに生き残らないとハラキリもできないわよ!」

    「HAHAHA!らしいぜムサシ!この作戦が終わったら立派なハラキリを見せてくれよ!」

    「おいおい勘弁してくれ、俺の腹を割ったら黒い本性が出てきちまうよ」

    「あら?ムサシはお腹どころか全身が真っ黒じゃない、忍者ですもの」

    「メアリーにそれを言われるなんてな!こりゃ一本とられたな」

     「HAHAHA」と和やかな笑いがジェット機の中に響く、これから死地に赴くとは思えない、人種や性別の壁を超えた戦友として一つになっていた。テキサス・ガンマンただ一人を除いては。
     テキサスはメアリーが自分から離れた瞬間から何か嫌な予感を感じ始めていた、勝利の女神が自分から離れてしまったような、ナザレのヨセフが聖母となる前のマリアを親戚のエリサベトの家に送り出した時のような、そんな気持ち。
     そのような気持ちを紛らわすようにもう一台のジェット機と連絡を取る、このジェット機のアメリカ忍者は志願者が多いがもう一台のジェット機にはテキサス直属の部下で志願者でないアメリカ忍者を多く乗せている。テキサスにとってはこちらのジェットよりもあちらのジェットの方が居心地が良かっただろう。

    『テステス、電波は良好であるか?暗号文は解読できているか?』

    『電波良好、暗号も良好、解読も良好。こちら異常なし、我々が何も知らない奴らの首を刈り取ってやりましょう』

    『はやるなよ?俺たちは世界を救うんだ、はやって死んだら意味がない』

    『戦争の火蓋が切られたあの日のように今回も空と海から始まるのですね』

    『ああ、今日は我々が空にいる、勝てるだろう』

    『テキサス上忍!大変だ!バレた!』
    『どういうことだ!?おい!応答しろ!応答しろ!』
    『奴らにバレました!』
    『はやるなと言っただろ!落ち着いて何が起こっ……』

     横を一緒に猛スピードで平行に飛んでいたもう一台のジェット機に飛行機が衝突した。

  • 16二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 19:18:10

    つまんねーよ
    更新がはえーよ本家でもそのぐらい早くやってくれって思ったね
    それと文が本家よりも読みやすいから本家でも同じようにしてくれって思ったね
    あとついでに筆を折ってくれって思ったし俺だったら恥ずかしくって自殺しちゃうね

  • 17◆t/bupo6iDonp24/03/17(日) 01:32:19

     木っ端微塵に吹き飛んだジェット機、次はこちらだと即座に武器を拾いパラシュートを背負って次々に降下していく忍者達。向こうのジェット機の生存者は数人、ほとんどがテキサスの部下でいくつもの戦場を渡り歩いてきた歴戦の猛者達だけだ。

     遠くから飛行機が何体も飛んできているのが見える、最初に1体の斥候を送って、その1体が死んだ音を聞いて本隊が来る。まるでゾンビだとムサシは思った。

     探知されたのではない、そうテキサスは気が付いた。向かってきている飛行機は飛行するための機能のために諸々の機能を投げ捨てたジェット付きの気球とも呼べる代物だった、それをヨーロッパ中の空に浮かべていたのだ。1日や2日じゃない、数ヶ月、いや数年はずっと空に浮かばせ続けていたでろう腐食ぐあい、こんなものの中に何年も乗って生きていられるのはゾンビだけだろう。テキサスはその合理性に恐怖と今回の作戦の正しさを感じた。

     忍者達は身代わりの術を使ってジェット機爆破の衝撃を殺したはいいが、迫る飛行機に次々に撃ち落とされていく。メアリーはテキサスに庇われてジェット機の爆破に耐えたから身代わりの術のストックを残した状態で空中に放り出された。

    『忍法!大声!』
     そう言ったメアリーは自身の肋骨の関節を外して肺を通常より大きく大きく膨らませ多くの空気を吸い込んだ、忍法大声疾呼の準備だ。「大声」と事前に言うことで大声疾呼を使うことを事前に予告して味方に被害が出ないようにして。
     『おしっこ!』
     と叫んだ、空気を胸いっぱいに吸い込んだことで口がうまく閉じれずに、疾呼と言う前に「お」と付いてしまったが忍法の効果には変わりない。大声疾呼は大声を出す忍法だ。
     メアリーに全てのゾンビ飛行機が突っ込んだ。

  • 18二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 02:04:43

    この荒れてるのによくやるよ

  • 19二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 02:06:27

    このレスは削除されています

  • 20二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 02:10:21

    >>19

    心が弱ぇ奴らの集まりやん 消えろ

    ワシは心が弱ぇ奴の筆を折りたいんやない心が強ぇ何を言っても筆が折れないと確信できる奴の筆を折りたいんや

  • 21二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 11:25:14

    この小学生のような下ネタはやっぱり本人だと思われるが…

  • 22二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 11:40:10

    本人は何も言ってないのに状況証拠だけで同一人物と推定できちゃうあたり個性はあるよね個性はね

  • 23◆t/bupo6iDonp24/03/17(日) 22:39:56

     ゾンビ飛行機も通常のゾンビと同じように音に引きつけられているだろうと即座に考え大声疾呼をした判断力の高さもさることながら、自ら大声を出して囮になり多くの仲間を助けようとする献身的な姿勢も彼女の美点だろう。この任務で1番の問題はメアリー、彼女だとテキサスは確信した。
     彼女は助けられる人をできるだけ多く助けようとする、そして彼女は能力が高いから多くの人を守れてしまう。つまり彼女を守るということは今回の作戦に参加する全員を守るということなのだ、テキサスは彼女を生かすために身代わりの術のストックを残させたのだ、他の隊員を守るためじゃないと歯噛みする。

    『あーひっさしぶりに大声を出せたわ!テキサス!ありがとう!』

     忍者装束を壁にしてあらゆる爆発の威力を殺して脱出する身代わりの術、それを使い何十機ものゾンビ飛行機を相打たせたメアリーがあられもない姿を晒しながら落下する。背中にはパラシュートをちゃんと背負って服も着ているのに、青の空をバックに忍者装束を脱いで私服同然で落下する彼女にムサシは新鮮さと珍しさを感じた。

     バラバラに地上に降りていく忍者達、彼らはまだ知らない、これがまだこの作戦の洗礼でしかないということを、真の地獄はまだ始まっていないということを。

     空で無数のゾンビ飛行機が玉突き事故を起こした音で地上のゾンビ達が動き出した、統率の取れた動きで、まるで指揮官がいるかのような軍隊的な群体的な動きで、知性のないゾンビのように山を作らず、ただ大地を埋め尽くし始めた。

  • 24二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 07:27:26

    >>20

    >>23

  • 25◆t/bupo6iDonp24/03/18(月) 18:28:25

     通常ゾンビは銃声などの大きな音を聞くとその音のする方向に向かって全力で走り始める。何十というレベルではなく何百、何千のゾンビが一斉に走り始めるのでお互いがお互いに衝突し服や腕が絡れ絡まり1つの塊となる。塊となったゾンビ達はそれでも必死に体を動かすのでどれだけ大きな塊となっても通常の人の歩行速度である時速4km以上を維持し、むしろある段階を超えると塊が大きくなればなるほど移動速度が速くなり最速で時速20kmで動くことが観測されている、これは自転車ほどの速さである。

     テキサスはそんな山のような塊となったゾンビを何度も見ていた、だからこのような戦前であれば普遍的な光景に対して異様な光景だと感じていた。ゾンビ達が走り出さず、お互いにぶつからないように、ただ歩いている。駅のホームで人が行き交うように、人通りの多い道で人とぶつからないように歩くように、ゾンビ達がお互いを気遣っていた。

     唸り声を上げながら地上を練り歩くゾンビ達の足元を匍匐前進しながら他の仲間が落下した地点に向かうメアリー。ゾンビに触れずに歩くことなど忍者であるならば造作もないことであるが唸り声を上げているゾンビは別だ、ゾンビはエコーロケーションで周囲の状況を把握している、だから地面に突っ伏す匍匐前進でなくてはゾンビでない普通の人がいることがバレてしまうのだ。

  • 26◆t/bupo6iDonp24/03/18(月) 22:19:11

     背中の上をゾンビ達が歩いていくのを感じているムサシ。地上にパラシュートで着陸したはいいがゾンビが絶え間なく歩き続けているせいで動けなっていた。ゾンビの足が途切れるタイミングは当然あるがムサシにはその瞬間に脱出して良いのかの判断がつかなかった。

     ゾンビ達は唸り声をあげて周囲を把握するのでゾンビの唸り声が鳴っている時は匍匐前進をしてはいけないのだ、もし唸り声が鳴っているタイミングでどうしても移動したいというのなら音速で匍匐移動するしかない。そんなことができるのはメアリーとテキサスぐらいだ、ムサシも技術的には可能だが肉体的な面で難しい。

     ムサシは耳が聞こえないのだ。赤ん坊の時に病院で自分の泣き声で鼓膜が破れて三半規管を壊してしまったのだ、これはゾンビの多い地方に住む人にはよくある症状で病院の防音性を高めすぎた結果の悲劇である。

     防音には遮音と吸音があり音を完全に消失させる方法というのは存在しない、赤ん坊の産声でゾンビが寄ってこないように遮音性を高めた結果として音が反響し増幅されて赤ん坊の鼓膜を破るのだ。

  • 27二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 05:20:38

    向こうのスレだと投稿できないみたいなこと言っていたのにこっちのスレには普通に続きを投稿するなんて…こんなのな…納得できない

  • 28二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 14:43:26

    もしかしてまだバレてないと思ってるタイプ?

  • 29◆t/bupo6iDonp24/03/19(火) 18:48:27

     ムサシは音のない世界で周囲の状況を出来うる限り把握するために目を閉じる、うつ伏せになっている今は視界に頼れない、半端な視界ならば閉じてしまって他の感覚を研ぎ澄ませた方がいい考えたのだ。

     ゾンビの足は絶え間なくムサシの体を踏み、ゾンビの死臭が絶え間なく鼻腔を刺激する、地面から伝わる振動でゾンビ達は一定の速度で移動して走っているゾンビが1人もいないと分かる。マズイな、とムサシは思った。

     ムサシは忍者なので排泄をある程度は抑えられるがそれにも限度がある、あと10時間ほどで小便を漏らしてしまう。ゾンビには人並みの嗅覚がある、だからこのままでは小便の匂いに気付かれて殺されてしまう。

     死を考えてムサシは恐怖した。心臓は鼓動を抑えているはずなのに、胸がドキドキしていた。血の気が引く、死にたくないと思った、生きたいと思った、死ぬ気で作戦に参加したはずなのに、生きたいと思った。

  • 30◆t/bupo6iDonp24/03/19(火) 22:06:49

     どうにかしなくてはと思考を巡らせるが、ここから逃げる道が見つからない、逃げ道が見つからない。動けずに横になっているだけなのに暗中模索だった。目を瞑って暗闇の中にいるから不安になっている、ムサシは覚悟を決めかねていた、10時間というタイムリミットが絶妙だった、今すぐ逃げる必要があるようにも、まだ時間があるようにも感じられた。

     今ここで動かないことがムサシの心を硬化させている、コチコチになった心が古血のように滞留し肉体を動かなくさせて寒気を与える。手が寒いような気がした、瘀血によって冷え性になってしまったように、寒気を感じた。

     そんな寒気が暖かさに包み込まれた、ムサシが少しだけ目を開けるとメアリーが手を握っていた。

  • 31◆t/bupo6iDonp24/03/20(水) 07:50:05

    「助けに来たわ!ムサシあなた耳が聞こえていないわね?」
    「どうして……」
    「仲間だもの!助けに来るのは当然よ!」

     握った手の手信号でそう話すメアリー、二言ほど喋ってすぐに手を離してムサシの背中に匍匐移動する。当然ゾンビの感知を上手くすり抜けている。

    「私の動きに合わせて動いて!それなら耳が聞こえなくてもゾンビの唸り声をすり抜けられるわ」

     背中にピッタリとくっついたメアリーの動きに合わせてムサシは動く、一切の音を立てずに。背中に張り付いたメアリーの胸の感触にムサシの鼓動を止めているはずの心臓がドキドキした。

  • 32◆t/bupo6iDonp24/03/20(水) 17:11:34

    「メアリー、俺がどうしてと言ったのは、どうして助けに来てくれたのか、を聞いたんじゃない。どうして俺の耳が聞こえないことを知っていたのか聞いていたんだ」

    「そんなの簡単よ、ムサシは大声疾呼の時に耳を塞ぐのがワンテンポ遅れてて私の方を見ていたじゃない。ムサシほどの忍者がそんなミスをするなんて珍しいわ、何か理由があるって考えるのは当然のことよ」

    「そうだったか、見られていたことに気づかなかったな。凄い技術だ、まさに壁に耳あり」
    「障子にメアリーよね!」
    「ははは」

    そうこう話しているうちにゾンビの群れを抜けてゾンビのいない建物についた。

  • 33二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 17:32:12

    この男は1人でスレを保守し続けて執筆地獄部屋をするつもりか?

  • 34◆t/bupo6iDonp24/03/20(水) 21:58:47

     建物の中にはメアリーに救出された他の忍者達がいた、ムサシと同じように助けられたのだろう。誰もがメアリーに感謝をしていた。

     足手纏いにならないように選抜されたメンバーであったが、あのような動きをするゾンビの前じゃ実戦慣れしていない日本の忍者は完全に足手纏いだ。テキサスは任務のために次なる一手を考える必要があった。

    「ムサシにここを任せて俺とメアリーだけでヒトラーを暗殺する」

     テキサスの出した次の戦術、それは実質、ここにいる忍者を見捨てるということだった。

  • 35◆t/bupo6iDonp24/03/21(木) 08:00:39

    「先に言っておくがメアリー、ここにいる忍者達を見捨てる。より多くの人を救うためにだ、ヒトラーの暗殺は全人類存続のために必要不可欠なんだ、理解してくれ」

     「でも……」と反論しようとしたがメアリーは何も反論することができなかった、どうしようもない道理だった。

    「行けよメアリー俺らは大丈夫だ、それによ、ヒトラーがくたばればよ、このゾンビの統率力は無くなるんだろ?そうなりゃ俺らにも生きる目が出てくるってもんさ」

     完全に送り出すムードの中ムサシは胸の内に何かモヤモヤとした不安を抱えていた。

  • 36◆t/bupo6iDonp24/03/21(木) 18:59:48

     その不安が恋であるとムサシは知らない、吊り橋効果によって恋に落ちてしまったのだ。だがこの作戦はもう吊り橋のレベルをとうに超えて綱渡りのレベルに達していて、そんな浮ついた話をしたらバランスを崩して何もかもがオジャンになってしまう。そういうムサシの意識がムサシの中で恋であると自覚することを拒否したのだ。

    「待ってくれテキサス、メアリー、ヒトラー暗殺の可能性を上げる方法がある。俺が囮になる、テキサス、銃を持っていただろ?貸してくれ」

    「……わかった」
    「テキサス!?待って!ムサシを囮になんて……」
    「彼が」「俺が「望んだんだ」」

     テキサスとムサシの動きがハモった、2人はこんな状況でなければ良き友になれていたかもしれない。

  • 37◆t/bupo6iDonp24/03/21(木) 22:02:44

    「でも……でも……納得できない!」
    「メアリー、君はそれでいいんだ。そのままの君でテキサスと共にヒトラーを倒してくれ、心を殺したらゾンビと同じになってしまう。俺はゾンビと戦うためにゾンビと同じになる、だが君はそうならないでくれ。たのむ」
    「そんな、酷いわ。あなたが死ぬことに対して心を殺すななんて、日本であなたと過ごした時間は短くなかった、私は泣いてしまうわ」
    「そしたら俺が涙を拭ってやる。ありがとうムサシ、ほら銃だ、サイレンサーは外してある。弾は1発で十分だろ?」
    「ありがとうテキサス。メアリーを頼む」
    「当然だ、お前に言われなくたって……彼女は俺の婚約者だ、俺が必ず故郷に帰す」

     こうしてムサシが囮になって他の忍者達が一斉に散らばりヒトラー暗殺を成し遂げるという作戦に切り替わった。

    「俺……ムサシ隊長のこと忘れません!」
    「泣くな!心を殺せ!涙が落ちる音でゾンビは飛び起きるぞ!」
    「寝耳に水ってやつっスね、へへへ」
    「ヘラヘラするな!心を殺せ!笑顔は最後にとっておけ」

     ムサシは直属の部下達と別れを告げる。そういえばテキサス直属の忍者達はこの建物にいない、彼らは優秀だからメアリーに避難させてもらわなくてもそのまま任務続行できたのだろう。

     拳銃とカタナを持ってムサシは建物を出た。少し高台に登る、遠い遠い地平の先までゾンビが並んでいた。

  • 38◆t/bupo6iDonp24/03/22(金) 10:01:47

     発砲し拳銃を捨てて両手にカタナを持ってゾンビの群れに飛び込むムサシ、次々に倒れていくゾンビ達、群れずに孤立したゾンビが人間に勝てるはずがないのだ。

     ゾンビ達の動きが一瞬止まったかと思ったら、全力で一斉に駆け出した、ムサシに向かって。倒れたゾンビを踏み台にしてムサシに上から襲いかかるゾンビ、ゾンビの陰からムサシに飛びつくゾンビ、遠くから壁を作りながら近付いてくる大量のゾンビ、ゾンビ、ゾンビ、ゾンビ。

     ゾンビの弱点は腸である、心臓でも脳でもなく腸を傷付けられるとゾンビは動かなくなる。的確にゾンビの超に剣先で切り込みを入れて腹蹴りをしてゾンビを伸して征くムサシ。

     ゾンビを盾にしてゾンビの聴覚を撹乱させゾンビの死体の山をバリケードにしてゾンビを殺す。巨大な壁のゾンビが到達すれば武蔵は死ぬ、それが分かっていても1分でも長く、1秒でも長く生きるために、ゾンビのように戦った。

  • 39◆t/bupo6iDonp24/03/22(金) 19:53:34

     ゾンビの壁が100mの高さがある、きっと奥行きは数kmはあるだろう。囲まれて覆い被さられる、倒したゾンビを骨組みにして屋根を作って圧死を避けるムサシ。

     「フーッフーッ」と久しぶりに音の出る呼吸をした、胸が一杯になるぐらい息を吸い込んで心臓がバクバクと音を立てて、生きている、ムサシは生きていることを実感した。

    『フハハ!フハハッハハッハッハハハハハ!』

     胸が膨らんで空気が通る音を、振動を感じる。音は聞こえない、でも感じれるんだ、周囲に存在する無数の死の中であっても、生きているんだと実感するムサシ。ゾンビは音に引き寄せられる、少しずつ少しずつ上に乗るゾンビが増えていき屋根がメキメキと音を立ててムサシの命が長くないことを知らせる。

     天井が少しずつ降りてきていることに気付いたムサシは服を脱ぎカタナの刃の部分を握り脇差ぐらいの感覚でカタナを持つ。刃を握る手から血が流れるがムサシにとって痛みはもう苦しくない、生きていると実感しているから、忍者として痛みに耐える訓練をしていたから、たった今、恋を自覚したから。

    「ゾンビども見ていろ!聞いていろ!これがハラキリだ!」

     刃を腹に突き立てた。

  • 40二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 23:58:14

    あっちと比べればまだ読めるけどつまんねーよ

  • 41二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 09:03:45

    3人称視点読みにくっ
    でもつまんねーよ

  • 42◆t/bupo6iDonp24/03/23(土) 20:55:46

     メアリーが泣くからテキサスはメアリーを背中に背負って涙も鼻水もこぼれ落ちないように背中で拭きながらヒトラーを探すことにした。とは言っても大体の目星はついていた、対戦前のドイツのベルリンのあった場所に巨大な電波塔が立っていて大音量でヒトラーの演説を垂れ流していた。

     きっと耳の聞こえないムサシには聞こえなかっただろうがドイツに入ってからは常時ラジオから全ての周波数でその演説が町中で響いていた。ゾンビの唸り声で地上に降りた時はかき消されてしまっていたがムサシに町中のゾンビが引き寄せられた今ならばハッキリと聞こえる、ヒトラーの演説だ。

     聞いているだけで洗脳されそうになるから全員が耳栓をして移動する。重要なのはこの演説がリアルタイムでされているということだ、そうリアルタイムでヒトラーが四六時中に流れている、だからヒトラーは必ずあの電波塔にいる、そう全員で話し合っての行動だった。

     テキサスは仮にあの場所にヒトラーがいなかったとしても別に良いと思っていた、自分とメアリーだけなら何度でもやり直せるからだ。しかし他のアメリカ志願忍者や日本忍者はそうではない技術も経験も足りないからもし電波塔にヒトラーがいなかったら死ぬことになる。

  • 43二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 02:06:04

    このスレ…糞

  • 44二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 11:38:04

    このスレはでは土日も更新するのに本スレではしないのはハッキリ言ってクズの部類に入る

  • 45◆t/bupo6iDonp24/03/24(日) 19:20:07

     電波塔に侵入して分かれ道があるたびに忍者の数を半分に分けて歩いていく。経験も技術も足りない彼らでも腐っても忍者だ、ヒトラーを見つければ殺すことなど造作もないだろう。

     メアリーは泣いてテキサスと別れられない自分を恥じていた。最高戦力である二人が一緒にいるのは端的に言って戦力の無駄使いであり愚策なのだ、それなのに涙が止まらないし他の忍者たちと別れるたびに今生の別れのような気がして涙が溢れてくる。

     テキサスは超巨大電波塔の中を探索しながら爆弾を配置していく、メアリーにバレないように。もし仮にヒトラーがこの塔にいなかった場合でもこの悪趣味な電波塔は絶対に壊さなくてはならないとテキサスは確信していてた、ゾンビの知性を底上げしているのはこの塔だと思ったからだ。

    『なんだ貴様は!?』

     それはヒトラーの声だった。

  • 46二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 05:16:15

    ストーリー展開が失速を超えた失速してるんスけど…いいんスか?これ

  • 47◆t/bupo6iDonp24/03/25(月) 10:08:20

     ヒトラーの声の後に轟音が鳴り響く。その音が何なのかに気付くまでに数秒かかった、その数秒は音の主が忍者達の首を狩るのに十分な時間だった。テキサスとメアリー以外の首が地面に転がる、テキサスはギリギリで拳銃を抜いてサイレンサーを向かってくる刃にぶつけ軌道を逸らすことができた。

     ゾンビだった、しかも目の見えているゾンビだ。ナチスの軍服を着て全身に大量のナイフを持っていた、両手に大量のナイフを持っているわけじゃない、全身に大量のナイフを持っていたのだ。

     そのナチスゾンビの全身からナイフが突き出していて、ただ横を通り過ぎるだけで忍者達の全身が切り刻まれ全身から出血し首が撥ねられていた。メアリーはその光景を見て涙が引っ込んだ。心を殺したわけじゃない、怒りで心が塗りつぶされたのだ。

  • 48二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 18:05:53

    な…なんやこのB級クソ映画にありそうな展開は…ギュンギュン

  • 49◆t/bupo6iDonp24/03/25(月) 21:30:20

     メアリーがテキサスの背中を飛び上がり天井を走ってナイフゾンビに接近する、ナイフゾンビがその高速変速移動を目で完全に追って笑った。

    『シュトゥルム・ウント・ドラング!』

     そう叫んだナイフゾンビの体が高速で回転する、あんなところに突っ込んだら普通の忍者なら死ぬ。だがメアリーならば?

    「忍法!疾風怒濤!」

     そうテキサスに手信号を送って高速回転を始めるメアリー、ゾンビの回転に合わせて一緒に回りだす。ナイフに切られないようにゾンビの体からナイフを引き抜いていく、そして数十本のナイフを束ねてナイフゾンビの腹に突き刺して蹴破った。

    (あぶないメアリー!)

     腹を突き破って腸を地面にぶち撒けたがゾンビはそのまま回転して残ったナイフでメアリーを切り刻もうとした、メアリーもそのまま回転してゾンビの体を切り刻んでいく。だがゾンビは倒れずお互いに回転して斬り合いが続く、かに思われた。天井からテキサスがナイフゾンビの脳を蹴り潰した。

     途端にナフゾンビの動きが単調になりフラフラとしだした、メアリーはナイフゾンビを切り刻んだ。

  • 50二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:40:44

    このゲルマン忍者は…?

  • 51二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 05:24:53

    >>50

    おそらくガンダムを見たのだと思われるが…

  • 52◆t/bupo6iDonp24/03/26(火) 08:03:49

    「ヤバいぞメアリー、こんなのがいたとなったら他の忍者達は全滅だ」
    「そうかも、早く助けに行かないと!」
    「無理だ諦めろ。おい!あれを見ろ!」

     テキサスが指をさした先はムサシが囮になっているゾンビの大きな山だった、その山が少しずつ少しずつ、電波塔の方向に向かって動き始めたのだ。

    「そんな!ムサシ!」

     メアリーはムサシの死を悟った。テキサスはもう少し粘ってくれると思っていたので計算が狂ってしまった。

    「逃げようメアリー!」

     そうテキサスが手信号で言った瞬間、天井が砕けて大量のナチスゾンビがなだれ込んできた。

  • 53◆t/bupo6iDonp24/03/26(火) 19:19:31

     大量のナチスゾンビ達は先ほどのゾンビ同様に全身にナイフを生やしていて大きく膨張していた、今にもはち切れんばかりに。

    「まずい!爆発するぞ!」
    「でもまだ他に生きてる仲間が……」
    「いない!」

     テキサスはメアリーを掴んで電波塔の中から飛び降りる、膨張したナイフゾンビ達が爆発して大量のナイフが飛んでくる、そのナイフの一つを足で蹴り返して先ほど設置した爆弾に刺して爆発させる。

     壁を駆け降りて爆発に追い付かれないように、火に巻かれないように逃げる。

    『みんなが!ムサシだって!』
    「耐え忍べ!忍者だろ!」

     みんなが死んだ、ムサシが生かそうとしてくれていた皆が死んだ。ムサシだって死んだ、心を殺すなと言ってくれたムサシが死んだ。メアリーは涙を目に浮かべる、だが涙を溢さない、テキサスの言葉で我に帰ったのだ。心は殺さない、だが耐え忍ぶのが忍者だろうと、涙を湛えるだけで、涙は溢さない、感情は溢さない、ただ湛えるだけで。

  • 54二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 05:27:35

    しゃあっ!

  • 55◆t/bupo6iDonp24/03/27(水) 10:08:14

    「ねえテキサス……」
    「なんだい?メアリー」
    「どうしてあのナイフを生やしたゾンビの弱点が脳だって分かったの?」

     その会話は1秒にも満たない速度で、崩れ落ちる電波塔から脱出しながら交わらされた。テキサスは数秒にも満たない逡巡の後。

    「この話は後でいいか?今はあの山のようなゾンビから逃げないと」と言った。

     メアリーはその時に勘付いた、テキサスが何かしら自分に対して隠し事をしているということに。

  • 56◆t/bupo6iDonp24/03/27(水) 21:16:12

    「ダメよ、絶対にここで話して。何を隠しているの?さっきの電波塔の爆発だってあなたがやったの?」
    「そんなことを話してる暇は……」
    「あるわ、私達だけなら逃げ切れる。時間ならいくらでもあるはずよ。ねえ、ヒトラー暗殺だけが目的じゃないの?」

     テキサスは苦虫を噛み潰すような顔をして、口を開いた。

    「ヒトラー不安定化計画という計画があった、その計画には二つの仮計画があり、一つはヒトラー女性化計画というけいかくだった。ヒトラーに女性ホルモンを投与して心理状態を不安定化させ声質を変えて演説の効力を落とし容姿を女性に近付けカリスマ性を失墜させようという計画だ」
    「なにそれ!すごい差別的じゃない!」
    「そうだな、だが問題はもう一つの方の仮計画だ。もう一つの方の仮計画の名はヒトラー肉食化計画という計画だったんだ」

  • 57◆t/bupo6iDonp24/03/28(木) 06:04:53

    「ヒトラー肉食化計画ですって!?まさか……」
    「そうだナチスゾンビはアメリカが作った」
    「なんですって!?」
    「今回の作戦はその計画の証拠を隠滅するための作戦でもあったんだ!」
    「なっなんですってー!?」
    「さあメアリー秘密は話だぞ、逃げよう」

  • 58二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 16:38:50

    なんか誤字脱字が多くないスか?

  • 59◆t/bupo6iDonp24/03/28(木) 21:08:18

     メアリーの手を掴んで駆け出すテキサス。もう時間が無かった、ゾンビの壁の高さは1kmを超えていて壁から電波塔跡地までの距離が1kmを切っていた。ゾンビの壁は倒れることがある、戦車をゾンビの体で生き埋めにしたり、逃げる人を逃さないために。

     メアリーは驚きで思考が真っさらになっていた、だから気が付いた、だから聞くことができた、ゾンビの唸り声を。1km先にいるゾンビの壁に気を取られているテキサスは気付けなかった、地面の下からゾンビの唸り声の振動が伝わってきていることに。

    『バルト!アンデルス!』

     その声が聞こえる直前にメアリーはテキサスを掴んで飛び退く。テキサスは自分のしたことが間違いだったと知った、電波塔を爆破するのは間違いだった、ヒトラーを確実に殺しておくべきだった、と知った。

    『ククク……愚かな旧人類よ、見よ!この新たなる人類の可能性を!』

     何十体ものゾンビの肉体が練り上げられ、ナイフによって接合されて、人の形を作っていた。フランケンシュタインの作った名も無き怪物が何百体もいてリヴァイアサンの表紙の巨人を形作っているような姿のヒトラー。電波塔にいたゾンビ達は戦うためにナイフを体から生やしていたのではない、合体するために体からナイフを生やしていたのだ。

    『聞いたぞアメリカ人!お前達のおかげで人類は次のステージ進んだ!誇りに思え!我が手で直々に捻り潰してくれる!』

     100mはあるかと言う巨体で拳を振り下ろすヒトラー、テキサスもメアリーも死を確信した。

  • 60◆t/bupo6iDonp24/03/29(金) 06:04:12

     ヒトラーが拳を振り上げたその時、ゾンビの壁が倒れようとしていた。前門のヒトラー後門のゾンビの壁、どちらか片方だけならばメアリーとテキサスの2人は逃げ切ることができていただろう。その場に存在する全てにとって2人の死は確定事項だった、だが、ただ1人、ただ1人だけ2人の生存を信じる者がいた。

     ヒトラーの頭にゾンビが落下する、メアリーの横にも、テキサスの真横にも、ゾンビが落下する。地面に叩きつけられ砕け散ったゾンビの体は与えられた命令を忠実に実行する。

    『なんだこれは!新人類の同志達よ!なぜ邪魔をする!』

     ゾンビの壁が崩れ、表面のゾンビが剥げて、内部から巨大な人の形をした肉の塊が姿を見せる。高さ1kmはあるかと思われる巨人の頭にはムサシがいることに、テキサスとメアリーは忍者の視力で気付いた。

    「忍法!変化の術!」

     100mのヒトラーと1000mの忍者の戦いが今、始まった。

  • 61二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 17:46:55

    なっなんやこの猿展開は(ギュンギュン

  • 62二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 22:37:17

    ま…またオチンチン小説系か…

  • 63◆t/bupo6iDonp24/03/30(土) 01:32:53

    「テキサス!何が起こってるの!?ムサシは一体……どうなったの!?」

    「わからない!ゾンビになっても自我を保つ実験は幾度となくしてきた!だがヒトラーのようにベジタリアンな人間は数秒間は自我を保てたという結果があるだけで全てのゾンビは個体差はあれど必ず自我を失って唸り声を上げるようになった!」

    「あれは自我を保っているどころじゃないわ!ゾンビを!ゾンビを操ってる!頑張れ!ムサシ!」

     群がるゾンビを振り払い踏み潰し蹂躙するヒトラー。握りつぶされ肉塊となったゾンビを体に擦り付け、その肉体の一部に変えて吸収し暴力の限りを尽くす。

     ただ力任せに戦い肉体に振り回されるヒトラーにゾンビが降り注ぎ生き埋めにせんと覆い被さる、ヒトラーは千切っては投げ千切っては投げ死体の山を築き君臨しようと山を登る。

     だがその時、死体の山が巨大な手に変わりヒトラーを握る。

  • 64二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 09:30:38

    もしかして全ての執筆地獄部屋はオチンチンがやってるんじゃないスか?

  • 65二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 18:02:09

    >>64

    ウム…その可能性は十分あるんだなァ

  • 66◆t/bupo6iDonp24/03/30(土) 22:23:18

    『新人類達よ!私の声を聞け!その男は敵だ!耳を貸すな!』

     ヒトラーの声をゾンビ達は無視してヒトラーに群がる、いやヒトラーに群がっているのではない半ば同じゾンビにも噛み付いている。ヒトラーからしたら、あまりにも愚かしく見えている、自分の声を民に届け導かねばと声を張り上げるが……。

    『おあえわいといとあらえをうあッわ!えをうあうやうなやういぎぎあんえあすおんが!』(お前は人々から目を奪った!目を奪うような奴に耳なんて貸すもんか!)

    『何を言っている!同じ新人類同士だ!話せばわかる!』

     ゾンビの勢いは止まらないヒトラーがいくら声を張り上げようとゾンビに話は通じない、ただ食われる人類と同じように。

  • 67二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 10:01:32

    失速を超えた失速
    書く気がないならみう死んでくれって思ったね

  • 68◆t/bupo6iDonp24/03/31(日) 14:36:11

     テキサスはメアリーの腕を掴んで逃げ道を探す、ゾンビ同士が同士討ちをしている中をメアリーと一緒にすり抜けながらヒトラーからできるだけ離れようと走る。メアリーの足が止まる。

    「テキサス!ムサシを助けないと!ムサシは人類の希望よ!」

    「もう何を言ってるのか分からねえ!あいつはもう会話もできねえだろ!さっきも意味不明な唸り声を出してたじゃねぇか!」

    「違うわ!口と喉の動きで私には伝わった!ヒトラーがゾンビの目を奪っていると言っていた!思えば電波塔の中のゾンビは目が見えていたわ!人から目を奪うなんて最低ね!」

    「目を!?もしや……全てのゾンビは音で情報を取得していると思っていたが……音で情報を取得せざるを得なくさせられていた!?というのか!?」

  • 69◆t/bupo6iDonp24/03/31(日) 21:58:23

     テキサスは迷った、ヒトラーを殺すのは絶対だが今ここで加勢するよりも自身の直属の部下達と合流して戦った方が確実ではないか?確かに今は千載一遇のチャンスではあるが……ヒトラーは対忍者戦の素人だ、何度でもチャンスはあるのではないか?そんなことを考えていたらメアリーがテキサスの手を振り払って走り出した。

     メアリーは迷わなかった、それは道理でも論理でもなく、感情的な、理など一つもない行動、ムサシを助けるために走り出した。ヒトラーの首を刈り取るために耐え忍ぶ、しかし心は決して殺さない。ゾンビの群れに紛れてヒトラーに接近する。

    『そこの黒い影ェァ!見えていないと思ったか!』

     ヒトラーの拳がメアリーに叩き込まれた。複数のゾンビに群がれ、喰われ、削られて体の小さくなったヒトラーの拳、小さくなったとは言っても2mほどの大きさはあった巨大な拳がメアリーの体を振り抜いた。

  • 70◆t/bupo6iDonp24/04/01(月) 05:49:46

     ヒトラーは違和感を感じた、殴った感触が軽いのだ。手を見てみると小さな衣服が絡まっていて血は一滴も付いておらず、咄嗟に飛び上がる。

     ヒトラーは首を回転させて周囲を確認する、赤と黒そして肌色の大地の中で普通じゃない動きをする物体を探す。ゾンビ化してから強化された視力ならだから全ての動く肌色を捕捉できる、赤と黒を脳からシャットアウトして首をグルングルンと回し続ける。普通じゃない動きをする物体は見つからなかったが間違いなく全ての肌色をヒトラーは把握し、肌色の物体にどこから襲われようと対処できる状態にあった。

     ゾンビの山に着地したヒトラーの首をメアリーが側面から忍び寄って撥ねた、メアリーは黒人だったので赤と黒を無視したヒトラーは気付けなかったのだ。

  • 71二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:42:33

    あーっドイツ語なのか日本語なのか英語なのかハッキリしてくれモヤモヤして読む気になれないんだ

  • 72◆t/bupo6iDonp24/04/01(月) 20:57:43

     ヒトラーは理解できなかった、自身の身に起きている事象を、理解できなかった。首から流れる血の色を認識できなかった、闇も黒も認識できなかった、ただ白だけを見つめて白だけで世界を作ろうとしていた。黒い白目だけが空に浮いてこちらを見つめていた、白い目で見られながらヒトラーは死んだ。

  • 73二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 05:55:02

    このレスは削除されています

  • 74◆t/bupo6iDonp24/04/02(火) 10:02:33

     メアリーがやったのは身代わりの術の応用である。身代わりの術は本来は忍者装束に全ての衝撃を受け流し核兵器の爆発(熱と放射線は考慮しないものとする)にも耐えうる忍者ならば誰でも使える忍者にとって畢生の友とも言える技術、忍者にとって必須の技術が必殺の術ではなくて畢生の術を使うようになったことが近年の忍者のあり方をよく表現している、そう小学生の教科書にも載っている。

     忍者装束を既に使い切ってしまったメアリーは私服に衝撃を受け流してヒトラーのパンチを避けたのだ、しかしゾンビになって強化されたヒトラーの動体視力であるなら容易にメアリーを捉えられていた筈である、メアリーは相打ち覚悟で決死の特攻をしていたのだ。

     忍者装束でなかったためにヒトラーのパンチを完全に受け流しきれずに足の骨が折れたメアリーは上空に飛んだヒトラーを見ても生を諦めずにゾンビの血を被り地面にカモフラージュして隠れた。咄嗟の判断で目を凝らせばバレるレベルの稚拙なカモフラであったがヒトラーは騙され着地した瞬間に背後から首を刈り取られたのであった。

  • 75◆t/bupo6iDonp24/04/02(火) 21:14:16

     マブい。あまりにマブかった、だから2人の忍者はメアリーに惚れ直した。テキサスは今すぐにでもメアリーを抱き絞めて愛を伝えたいという衝動を耐え忍ぶ。ムサシは今すぐにでもメアリーのことを実は愛していると伝えたい衝動を耐え忍ぶ。

     今は冷静に対話をする時間だと2人の思考が一致した。ゾンビ達が退いていく、ムサシは腸の飛び出た腹を押さえもせずゾンビの山から地上に降りる、ヒトラーの頭を踏み潰し脳を完膚なきまでに叩き潰すメアリーに近付くムサシ。

    『答えろムサシ、どうしてお前は自我を保てるんだ?』

     ムサシのこめかみにテキサスが銃を突きつけた。

  • 76◆t/bupo6iDonp24/04/03(水) 05:55:07

    「落ち着いてくれテキサス、俺は耳が聞こえないんだ。話し合おう」
    「そうよテキサス!ムサシを研究すればゾンビを人間に戻せるかもしれないのよ!」

    「そうかよ、ムサシとりあえず腹から出てるものをしまってくれ、グロテスクだろ」

     拳銃を向けたままテキサスは自分の中で仮説を並べる。

    (ヒトラー肉食化計画で開発された細菌はベジタリアンの人に感染すると異常なまでの食肉欲を発生させるだけだった、ベジタリアンでない人間に感染させるとゾンビ化すると分かったのは世界がゾンビで包まれた後だ、つまりゾンビの唸り声が世界のどこでも聞こえるようになってからってことだ。俺はドイツに着いて初めてヒトラーの演説を聞いたが長く聞いていたら洗脳されると確信した、ゾンビの唸り声が実は超圧縮された言語であることがわかっている、もしゾンビ達が全員ヒトラーの演説をリピートしていたのなら、全ての辻褄が合う)

  • 77◆t/bupo6iDonp24/04/03(水) 12:31:14

     アメリカの研究でテキサスはベジタリアンならばゾンビ化してもある程度は意識を保っていられると知っていた、このベジタリアンという基準は腸内に肉が入っているかどうかで決まる。腸内に辿り着いたゾンビ化細菌が肉を食べることで大量に繁殖し肉体を乗っ取るのだという結論に至った。

    (目から鱗だな腸の中に肉があるとゾンビ化の際に意識を失うなら腸そのものを肉体から切り離してしまえばいいなんて、考えもしなかった)

  • 78◆t/bupo6iDonp24/04/03(水) 21:28:29

     そう、テキサスはムサシに腸を腹にしまわせて腸に肉のある状態にして意識を失わせて発狂したゾンビとして処理しようとしていたのだ。

    「確かに動きにくいしな」

     そう言ってムサシは腸を完全に引き摺り出して近くのゾンビに投げ渡して食わせた、テキサスの作戦は失敗した。
     テキサスは腹を決めた。

    「ムサシ、お前には死んでもう」
    「え?」
    「テキサス!?」

     テキサスは拳銃を下ろしてムサシの腹を刺した、恋敵であるムサシの腹をクナイで深く深く刺していた。
     ムサシは拳銃を警戒していたから拳銃が下された瞬間に気が緩んでその瞬間に腹を刺されたのだ。だが刺されてもムサシはゾンビだ簡単には死なない。
     ムサシはテキサスの体をゾンビ特有のリミッターの外れた怪力で掴み逃げれなくする。

    「なぜなんだ!?ムサシ!」

  • 79◆t/bupo6iDonp24/04/04(木) 06:06:02

    「今回の作戦ではすべての日本忍者は殺すことになっている、気付かなかったか?最初の飛行機が爆破された時に俺の部下のアメリカン忍者だけが生き残っていることに。全ては戦後の忍者大国としての座を確固たるものにするためにアメリカが仕掛けたこと、ヒトラー暗殺とヒトラー肉食化計画の隠蔽の次の第3目標、それがこの、日本忍者の暗殺だ」

  • 80二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 12:15:12

    すべては悪魔のようなあの国が仕掛けたこと
    なにっ龍継ぐ・パロディっ

  • 81◆t/bupo6iDonp24/04/04(木) 22:15:45

     クナイを再び突き刺そうとしたテキサスの手をメアリーが止める。

    「そんなことやめてテキサス!ムサシと仲良くなれそうだったじゃない!?心を殺さないで!心を殺すなんてゾンビと同じよ!真実を隠そうとしないで!真実を隠そうと目を奪うなんてナチスと同じよ!あなたはテキサス・ガンマン!アメリカン忍者のテキサス・ガンマンでしょ!ナチスゾンビじゃない!私の婚約者のテキサスでしょ!」

     テキサスを羽交い締めにするメアリー、テキサスの背中にメアリーのオッパイが当たる。テキサスは口と喉の動きだけでメアリーに見えないようにムサシに伝える「このオッパイは俺のだ、お前には渡さない、欲しいのなら、俺を殺してみろ」と。

     ムサシの闘争心に火がついた。

  • 82◆t/bupo6iDonp24/04/05(金) 06:01:14

    「はなせメアリー!ムサシを殺さなくては俺がアメリカで殺される!俺かムサシ!どっちかが死なねば!2人とも死ぬ!ムサシも俺もアメリカの陰謀を知りすぎている!!アメリカに殺される!」
    「あなたがその陰謀を話したんじゃない!」
    「全ては偉大なる祖国で君と暮らすためだ!ムサシを殺すために俺はムサシにアメリカの陰謀を話した!どちらかしか生きられない事実を受け入れろ!ムサシ!」

    「いいぜ、やろうじゃねえかテキサス」

    「ムサシもやめて!仲間割れなんてしないで!」

  • 83二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 08:04:37

    if戦記ものの定石だ
    とりあえずアメリカが悪役になっていたりする

  • 84二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 19:22:54

    ネーミングセンスが微妙を超えた微妙

オススメ

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