- 1二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 21:30:31
- 2二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 21:33:27
「――見ているか、アノス」
声とともに、細い紫電が一〇本、天に向かい、走っていった。
耳を劈く雷鳴と、暴食神ガルヴァドリオンを覆いつくすほどの紫電が溢れる。
天は轟き、地は震撼し、漆黒の獣の体が散り散りになっていく。
引き裂かれたガルヴァドリオンの腹の中から、ボロボロになった家がこぼれ、地面に落ちる。
次の瞬間、膨大な紫電が落雷し、ガルヴァドリオンを灰燼と化した。
残ったのは万雷剣。
落雷した膨大な紫電が、天の柱の如くその魔剣に帯電している。
柄を握っているのは、母さんを抱き抱えた父さんだ。
その外見はこの時代のものなれど、その魔力は確かに転生前のもの。
セリス・ヴォルディゴードのものだった。
「見ているか、アノス。これは、二千年前の俺が贈る魔法」
一歩、父が足を踏み出す。
「我が生涯、最後の<波身蓋然顕現ヴェネジアラ>」
このシーンはマジで痺れた。アノスパパカッコ良すぎる
- 3二次元好きの匿名さん22/01/22(土) 22:34:04
亡霊になったセリスが最期に残した魔法を息子の大切なものを守るために使うのいいよね