- 1二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:50:01
あるところに阿慈谷ヒフミというごく普通の女子高生がいました
彼女には一つ熱狂的な趣味がありましてペロロという白鳥のキャラクターに入れ込んでいたのです。いや入れ込むなんてもんじゃない、もはや神様仏様を拝む勢いでのめり込んでいました
そんなヒフミは休日になると全国各地を飛び歩いてはお目当てのグッズを集めていたのです。
そんなある日お目当てのペロロ様グッズを手に入れられずがっくりしながらふらりと入った喫茶店で目が飛び出るようなもんを見つけました!!
ヒフミ「あれ…!?あの猫がご飯食べてるあのお皿。あれは、"ペロロ様の茶碗" じゃないですか……!普通に手に入れようとしたら80万はするお宝じゃないですか!」
これはなんとしても手に入れたいヒフミは一つ考えをめぐらしました
ヒフミ「マスターさん!あそこの猫ちゃん、本当に猫ねこちゃんですね」
マスター「えぇそうでしょう?出も今は冬の毛から夏の毛に変わる季節ですし…。これにゃんこ!お客さんの膝に乗らないの!」
ヒフミ「良いんですよ!それよりマスターさん、この猫、いただいてもいいですか?」
マスター「え!お客様本当にいいんですかこんな小汚い猫?」
ヒフミ「小汚くなんてありませんよ!実は私のうちに、この猫にそっくりな猫がいたんですよ。でも、半年前に死しんでしまって…。それからずっと落ち込んでたんですがたまたま入った喫茶店でよく似た猫に会えてどうかおねがいします!」 - 2二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:54:13
マスター「うーん…そう言われましても…」
猫「ニャー!」
ヒフミ「ほら猫ちゃんもニャーと鳴きましたよ!」
マスター「そうですか…じゃあ大事にしてあげてくださいね」
ヒフミ「ありがとうございます! 少ないかもしれませんが、これ…」
マスター「え、5万円!だめです、だめです! いただくことはできません!」 - 3二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:57:14
ヒフミ「ほんの気持ちですから…ね?」
マスター「…そうですか、じゃあ…」
ヒフミ「あ、それから、そのえさが入れてあるお皿もいただけませんか? 猫は皿が変わったら、えさを食べなくなるかもしれませんから、ね?」
マスター「でも、この皿は汚ごれていますから、店の中からもっときれいで新しい皿さらを持って来ますね」
ヒフミ「いいえ、この皿でいいですよ。ちょっと洗って、割われないように紙で包つつんで、袋ふくろに入れていただけますか?」
マスター「いやいやこんな変なキャラクターのお皿なんて申し訳ないので渡せませんよ!こっちにもっときれいなのが…」
ヒフミ「変なキャラクターなんかじゃありませんよ!ぜひこの皿が良いんです!!」 - 4二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:57:48
あったなーこんな落語家
- 5二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:58:42
ヒフミがやるかやらないかで言ったらやりそうなのが…
- 6二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 23:03:40
マスター「いや〜……お客様と言えどこの皿を差し上げることはできません。その皿は実はペロロの茶碗、安くても80万円以上のものなので…」
ヒフミ「え!え、え〜〜!!………こ、このへんてこりんなキャラクターのお茶碗が80万……、いやあ、そんな値打ちモンにゃあ、見えなかったけどなー。」
マスター「そういうわけでこのお皿はお譲りするわけにはいかないんです、だからこっちの百均のお皿を包みますから猫のお世話お願いしますね?」
ヒフミ「あはは……わかりました。で、でもなんでそんな高級なお皿を猫ちゃんの餌やりに使ってるんですか…?」
マスター「ええ、そのお皿で 猫にご飯を食べさせておりますとね。ときどき猫が5万で売れますんで。」
ちゃんちゃん - 7二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 23:10:01
おつかれ
やっぱり落語って良いね - 8二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 23:11:43
落語って良いな