(閲覧注意)発情魅了トリモブと真の騎士になったトリモブ

  • 1二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:29:15

    「あぁ神様仏様、天にあまねく存在する皆様方。

     どうかどうかお願いです。口下手で内気でなんの取柄もない地味な私です、

     そんな大層なことではありません、ほんの些細なお願いです。

     ただただどうか、ほんの少しの勇気をください。

     声をかけるためのちょっぴりの勇気をわけてください、

     一歩進むために背を押してください。私は、私はたった一人でいい、お友達が欲しいんです」

     新月の夜。遠い遠い一等星に願いをかけた少女。


    叶うなんて思ってもいない願いですらないただの望みの吐露。

    自身の望みを言葉にすることで前に進もうとする一種の決意表明にも似たなにか。


    ───


              ・・・・・・・

     ―――しかしそれは届いてしまった。

    強大な『なにか』に、邪悪な『なにか』に。

    人の願いを捻じ曲げて、こねくり回して、悪戯に悪不山戯の如く恣意的な解釈を交えて

    彼女の些細な、けれど切実な願いは聞き届けられてしまった。


     原型を残さぬままに――



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    (閲覧注意)発情魅了トリモブ|あにまん掲示板「あぁ神様仏様、天にあまねく存在する皆様方。 どうかどうかお願いです。口下手で内気でなんの取柄もない地味な私です、 そんな大層なことではありません、ほんの些細なお願いです。 ただただどうか、ほんの少し…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:35:26
  • 3二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:38:55

    スレ立ってた
    立て乙

  • 4二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:39:16

    救護騎士団としては相応しい人材になったと思うよ

  • 5二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:40:11

    立て乙
    行末が気になりすぎる

  • 6二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:40:22

    紆余曲折あれどハッピーエンドにたどり着いてほしい
    エッチなのもまだまだ読みたい

  • 7二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:43:54

    >>1


    ―――悪夢を見た。悪夢を見た。悪夢を見た。


    「はぁっ……はぁっ……」


     汗で張り付いた前髪も、べた付いたシーツも、

    激しく聞こえる鼓動も、それなのに鬱陶しい程に耳に届く時計の針の音も。

    どれもが今は気にならない程に意識は見た夢に集中していた。


     ―――悪夢。悪夢。悪夢。


     老人の様な童の様な男の様な女の様な、

    形容し難く、名状し難く、筆舌に尽くしがたいなにかを

    無理やり人の容に押し込めたようななにかと夢の中で出会った。

    思い出すだけど肌が粟立つほどに悍ましくて恐ろしく、それでいてどこか神々しい。

    敢えてそれを言葉にするのであれば……。


    「……邪神」

  • 8二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:44:18

     深呼吸を繰り返しあれは夢だったと繰り返し口の中で呟く。
    そうして落ち着いてくれば気にならなかった全身のべたつきが途端に不快に感じられる。

    「……おきよ」

     セットした目覚ましよりもずっと早く窓を見ればカーテンの向こうはまだ薄暗い午前4時半。
    あの悪夢を見た後でもう一度寝ようなんて到底思えず億劫に思いながらベッドをでてシャワールームへ向かう。
    悪夢の所為か重たい身体を引きずって寝汗でびっしょりの寝間着を脱ぎ――――

    「えっ……なにこれ」

     自分の下腹部。へその下に描かれた覚えのないタトゥーに気づいた。

  • 9二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:44:31

    「な……なんで、なにこれ……」

     脱衣所に置かれた大きな鏡、
    そして見下ろした自分のお腹。
    いくら見比べても、何度確認してもそこには間違いなく早朝の薄暗い室内でも
    見間違えようのない僅かにピンクに光る彫った覚えのないタトゥーが存在した。

    「い、いつの間に……ふぅんっ♡」

     恐る恐る指先でタトゥーに触れた途端声が漏れた。
    自分の口からこんな声がでるのかと困惑する高く甘い声。
    それと同時に全身を甘い未知の痺れが走り、汗で肌に張り付いた下着に別の液体がぬるりとしみ込んだ感覚がした。

    「はぁっ……はぁっ……!」

     一度は落ち着いた筈の心臓がまた激しく鼓動をうち呼吸が荒くなる。
    そうして唐突に気づく。あれは夢なんかじゃなかったのだと。
    私はもう、普通の青春を送ることなんてできやしないという事を……。

  • 10二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:44:51

     確認しなくちゃ、と思った。
    すでに頭ではわかっていても、それでもと。
    そして水分を吸収しきれなくなって粘度の高い液体をクロッチから滴らせる下着をゆっくりとおろす。

     ―――怖い。見てしまうのが怖い。

     そんな風に頭の片隅で自分が叫ぶ。
    それを見たらもう終わりだとなにかが警鐘を鳴らしている。

    「……あぁ、そうなんだ」

     目を逸らしたくても逸らせなくて、
    視界に入った脱いだ下着の内側には白く濁った液体と、純潔を失った証の赤が混じって付着していた。

  • 11二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:45:13

    「うっ……おえっ……」

     血の気が引いて吐き気がした。
    まっすぐ立っていられず目の前の洗面台に寄りかかったらそのままの勢いで
    胃がひっくり返ったかのように嘔吐をしてしまった。
    ……その吐瀉物に昨日の夜の食事内容などは含まれておらず、
    少し胃液が混じっただけの大量の先程見たばかりの生臭い液体だったのは見なかったことにした。

    「ごほっ……げほっ……おぇ……」

     蛇口を捻り口をゆすぐと口内と喉に残った生臭い香りが鼻を抜けた。

    「なんで……こんなことに……」

     嘆くような独り言に、誰も返事はしてくれず。
    ただ下腹部のタトゥーが僅かに光を強めた気がした。

  • 12二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:45:28

     洗面台の前で呆然と座り込む私は、
    一体どこに詰め込まれていたのかと思える膨大な量の白濁液が
    秘部から『ごぷっ』と音を立てながらあふれ出るのを呆然と眺めていた。

     ―――どのくらい時間が経っただろうか?

    僅かに明滅を繰り返していたタトゥーが一際強く光った。

    「あっ! ……あぁぁぁぁっっ!!」

     瞬間身体が強烈に疼きだした。
    タトゥーの描かれた場所の奥、女の子の一番大切なところ。
    本来訳の分からぬ悍ましい存在に汚されてはならない、
    愛し合った大切な人にのみ許された筈の場所。
    その人の子を、授かる聖なる場所。

    「ごめんなさいっごめんなさいっ!! ……んんぅっ♡ ゆ、許してください――様!!」

     子宮に生まれたその脳が焼かれるほどの疼きに私は
    無意識に謝罪を口にしながら必死で両手で秘部を刺激し始めていた。

  • 13二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:45:46

     人の言葉では正確に発音することのできない
    夢で逢った存在の名を呼びながら許しを請う。

    「ひぃぅ! んぐっ……うぁっ♡ うっ♡ いぐっ♡ あぁっ! こ、これダメぇ♡」

     自分に授けられた寵愛を吐き出し、水に流し、捨ててしまったことに対してひたすらに謝罪を繰り返しながら
    利き手は高速で淫核を扱き上げ反対の手では中に指を入れ自分でも知らなかった弱いところをえぐりあげる。

     自慰。知識としては知っている。
    授業で、クラスメートとの会話で、興味本位で調べたインターネットで。
    様々な形で見て、知っている。なんだったら試してみたことだってある。
    けれど今しているそれはそんなものとは似ても似つかなかった。

     過去自分で試したそれはゆっくりと自分を昂らせていくものだった。
    じわりじわりと「あぁ、これが気持ちいいってことなのかな?」と曖昧でふわふわしたものだった。
    だけど今自分がしているのは――否、させられているのはまるで
    最速で最短でその頂に登らされるような激しく情緒もなにもないもの。
    最も弱いところを一番気持ちいやり方で可能な限り早く、強く刺激させられている。

    「あぁっあぐぅ♡ し、しんじゃうっ♡ これむりっ♡」

     当然瞬く間に絶頂に向かわされるが両手の動きが止まることはない。
    むしろそれが一番苦しいということを知っているとばかりに直後にこそ
    むき出しになった淫核を扱く手の速度が上がりコリコリとしたそこを強くひねり上げさせられていた。

  • 14二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:45:57

     自分自身を拷問するかのような行為は何時間も続いた。
    遠くでアラームが鳴り、登校する時間になっても――
    スヌーズ機能でなり続けるスマホが静かになっても続き。
    太陽がてっぺんに昇りきる頃に、ようやく身体の疼きは収まった。

    「はぁ……はぁ……」

     腕は疲れ切り震え、声を出し続けた喉はからからに乾いていて。
    床は愛液と潮で、顔は汗と涙でぐしゃぐしゃで、
    そしてタトゥーは最初に見つけた時よりずっと強い光を放って安定していた。

  • 15二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:46:12

    「……ふぅ、ふぅぅう」

     床の水溜りに手をついて立ち上がる。
    まだ全身に快楽の余韻が残っていて膝ががくがくするけど
    何時間もの間過酷という他ない行為をしていたとは思えない程あっさりと立ち上がれた。

     ドロドロの身体でふらふらと部屋に戻る。
    充電器に差しっぱなしのスマホを手に取ると何件かメッセージがあった。
    『寝坊しましたか?』『体調は大丈夫ですか?』
    『連絡できないくらい体調が悪いという事でしょうか?』

     同じクラスの子からのメッセージだった。
    丁寧で誰にでも分け隔てなく接する素晴らしい人、明るくて周りを引っ張っていく素敵な人。
    こんな私にも沢山沢山話しかけてくれる優しい人。

    「うぅ……うぇっ……」

     ちょっとした心配のメッセージ。
    なんのことはない言葉の数々。それでも、何故か今の私には酷くうれしくて
    既にぐしゃぐしゃの顔に新しい涙の筋がいくつも流れていた。

     ピコン

     と新しい通知音。新しいメッセージ。

    『非常事態と判断し今から向かいます』

  • 16二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:46:24

    「……えっ?」

     瞬いて、画面に表示されたメッセージを見つめる。
    たった一行の文章を二度三度。
    そして今の自分の状態と部屋の惨状を振り返る。
    未だに残る自身から流れ出た液体で構成された水溜りと
    激しい自慰で開いた口からポタポタと愛液を垂らしながら裸で立ち尽くすドロドロの私。
    さらに言えば麻痺してて感じないけれど換気してない部屋中に籠った
    濃厚なメスの匂いがするむわっと湿度のある空気。

     ――どうにかしなくちゃ。

    シャワーを浴びて換気をして空気を入れ替えて床を掃除して……。

     ピンポーン

     なんて悠長なことを考えている間にチャイムがなった。
    一瞬居留守でもしようかと思うものの即座に。

  • 17二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:46:35

     ドンドンドン! ガチャガチャ

    『ごめんなさい! 失礼しますね!』

     激しいノックから壁越しの謝罪。
    そうだ、そうだった。私のクラスメートである彼女は恰好良い人なんだ。
    素敵な人なんだ、万が一の可能性を考えて即座に行動に移せる凄い人。
    特に同じ一年生ながら救護騎士団でバリバリ活躍している彼女は
    危ない状態の誰かがいるかもしれないという状況に置いては無類の行動力を誇る。

    だから――

     ドンッ!

     彼女の使用するSGの音が一発。
    きっとそれは、扉だけでなく全てを壊すきっかけの音だったのだと思う。

  • 18二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:46:48

    ―――――

     彼女はあまり目立つ方ではありませんでした。

    少し長めの前髪で目元を隠して、口数は少なく人付き合いが苦手なのか
    いつも人の輪から少しだけ離れていて。

     けれどいつもどこか寂しそうで、だからつい気になって。
    気になって観察していると気づくことがあります。
    人の輪から離れているけれど、時々こちらに近づこうと、歩み寄ろうとしていること。
    そして、いつも一歩前に出した足を少しして戻してしまうこと。
    そうやって諦めた後、悲しそうに俯いてちょっと拳を握っていること。

     だから話しかけました、こちらから。

    「うぇっ、あ、えと……その」

     初めて話しかけた時、返ってきたのはそんな言葉でした。
    焦ったような困ったような、でもそれ以上に嬉しそうなお顔。
    私が話しかけるといつも彼女はそんな風に少し眉を寄せながら可愛らしいお顔を綻ばせてくれて。 

     きっとこの方は人付き合いが苦手だけど嫌いな訳じゃない、
    話したいことが一杯あるけれどうまく出力ができない。
    うまく言葉にできないままに飛び込めば周りに気を遣わせてしまう。
    そんな自分をよくわかってるから、躊躇してしまう。そんな方なのだと。

     いつか、そんな彼女と仲良くなってお友達になれたらなぁ。なんて思っていました。
    きっと学園生活がもっと楽しくなるだろうなと、思っていたんです。本当に。

  • 19二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:47:10

     そんな彼女が学校を休みました。
    別に休むことは初めてではありませんが
    まだ入学して間もなく、付き合いは浅いながらわかることはあります。

     誰にも伝えず、直接学園に連絡もせず。
    無断で休むような方ではないということ。

    『寝坊ですか?』

     幾度目かのやりとりの後交換した連絡先にメッセージを送る。
    最初はあくまで軽い確認を。

    『体調は大丈夫ですか?』

     返事が返ってこず、既読も付かず。
    授業間の休み時間にもう一度。

    『連絡できないくらい体調が悪いという事でしょうか?』

     それでも返事はなく、不安になりながらはしたないことはわかりながらも授業中に送信。
    しかし反応はなしの礫。ついに我慢の限界になって。
    昼休み友人に早退することを伝えて寮に走りました。
    杞憂であればそれでいい。私の早とちりですむ話です。
    けれど万が一があったのなら、人の輪から離れていた彼女の異変に気付くことができるのは
    きっと私だけで。それを見過ごせば後悔することになるかもしれない。

     だから走ったのです。それこそが大きな後悔になるとも露知らず。

  • 20二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:48:09

     必死で駆けること幾許か。
    彼女の部屋が見えてきました、なんの変哲もない寮の一室。
    学校や級友に連絡するよりも先に助けを求めて救急通報をして、
    私より先に誰かが突入した、という可能性はその綺麗な扉から消えました。

     つまり万一彼女が重篤な状態であれば誰にも助けてもらえず部屋にまだいる、ということでもあります。

    「っ!」

     一瞬、部屋の中で横たわり既に手遅れになったあの娘の姿が脳裏を過ぎり
    駆ける脚に力が入り、残った距離を一気に詰める。

     そして扉の前に立つと、不意に甘い香りがしました。
    花でもアロマでもない全くの未知の香り、いつまでも嗅いでいたくなるような
    とても甘い、甘い頭がぼうっとする香り。
    同時にこの香りを嗅いでいるとどこか身体が……。

    「――ではないでしょう!」

     そんな事はどうでもいい、頭を振って意識を中に向けチャイムを一度。
    その後何度も扉を叩く。
    これで反応があれば強引なことはしなくてすみます。
    そう思って反応を待つと微かに中から人の気配がしました。
    身じろぎする様な僅かな気配、けれどまだ先程脳裏を過ぎった最悪の想像には
    まだ達していない。

  • 21二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:48:59

    「ごめんなさい! 失礼しますね!」

     ドアノブを回し鍵がかかったままなのを確認し
    届いているのかわからない謝罪を口にしながら携えた愛用のショットガンを扉の施錠部分に向ける。
    ここまでして私の早とちりだったら、それはもう沢山ごめんなさいしましょう。
    それから沢山心配かけられたことを怒って、最後には笑い話にしましょう。
    そうして今まで中途半端にしか話しかけられなかったけど、勇気をだしてお友達になってくださいって言おう。

     ドン

     多くの生徒が居なくなって静かな寮内に発砲音が響いた。
    と、同時に先程までの匂いが、強く、なって。
    わたし、は、壊れた扉、を越え、て、中に入り、ました。

     それからみたのです。

     とっても うつくしい そんざいを
    このよ の もの とは おもえない
    あまい かおり の ちゅうしん に いっしまとわぬ すがた で たつ
    せんじょうてき で こわくてき で しとやか で あでやか で

     なんて いやらしい……

  • 22二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:49:41

    ―――

     発砲音の後、間もなく彼女は部屋に乗り込んできた。
    立ち尽くしたままそれを迎え入れる形になった私の脳内にあったのは
    『見捨てられる、見限られる、見放される』そんな言葉ばかりでした。

     お友達になりたいと思った、尊敬している素敵な人。
    散々心配かけて部屋にやってきて、そして目にしたのは
    一人で行為に耽っていた以外の何物でもない姿の私。
    『軽蔑された、失望された、もうお友達になってなんて言えやしない』

    「ち、ちが、これは……」

     なにが違うのか、日もまだ昇りきってない早朝からこんな時間まで
    何時間も何時間も淫蕩に耽っていたのは事実じゃないか。
    そんな風に頭の中でなにかが囁いて、手淫の時とも彼女からのメッセージを見た時とも違う涙が
    ポロポロと零れた。

    「……」

     涙する私を一瞥して、彼女は言葉を発さずにこちらへゆっくりと歩いてきた。
    罵倒されると、叱責されると思ってつい目を深く瞑ってしまって、
    でも実際に彼女がした行動は私の想像の範疇を大きく超えていた。

  • 23二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:50:24

    「んぅっ!?」

     キスをされた。という事に気が付くのに少し時間がかかった。
    強引に、強い力で私の顔を掴み彼女の柔らかい唇が私のそれに重なって、
    ぬるりとした舌が私の口の中に入り込んで歯茎を、舌を、口腔内を這いまわって蹂躙してきた。

     最初に思ったのは何故? とかどうして?ではなく「汚いからやめて欲しい」だった。
    勿論彼女が、じゃない。私が、だ。
    未だ私の口腔内にはあの悍ましいモノが放った精がこびりついている、
    そんな汚い私とキスなんてしたら貴女まで汚れてしまう、と。

    「うぅ、んちゅっ……むぐっ、」

     でも私のそんな思いはキスの合間の吐息に混じって消えた。
    彼女の行為に抵抗しようと腕を伸ばすもまるで意に介されず
    瞬く間に私はなすがままになる。

    「んぷぅ……はぁっ……ちゅ、ちゅっ……んぅふ」

     元々救護騎士団で活動する彼女とは力の差があったけどそれだけじゃない。
    彼女の舌先が、私の舌の付け根を、上顎を、歯茎を、
    貪るようになぞるたびに私の身体から力が抜けていき
    代わりに下腹部に熱が溜まっていくのを感じた。

     『抵抗するな』『受け入れろ』『奉仕しろ』

     また頭の中で何かが囁き、抵抗の為に突き出した腕はいつの間にか
    彼女を強く抱きしめ。されるがままだったキスも、いつしか彼女の舌をまるで男性の物に見立てたように
    しゃぶりすすりあげ舌を絡ませていた。

  • 24二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:51:06

     頭の奥がじんと痺れて思考がぼやけていくなか
    ただただ夢中になって彼女の舌を愛撫する。

    「んじゅっ……ぷぁっ、ふぅ……ん♡」

     以前の、というかほんの昨日までの私なら絶対にしない行為。
    それどこかたとえ画面越しであろうと直視できなかったであろう淫らではしたない有様で
    彼女が流し込んできた唾液を一滴もこぼさぬ様に舌に吸い付いて飲み干す。
    それにお返しと言わんばかりに最初私の顔を抑えていた彼女の両手は私の全身に這う。

     未だ今朝の残滓色恋べた付いた身体の隅々まで、
    背中を撫で腰を掴みやがて私の臀部を力強く掴む。

    「んぅぅっ♡」

     そこに一切の遠慮はなかった。
    我が物顔で口の中を蹂躙する舌と同様にお尻を鷲掴み、揉み、
    やがてその指先は大胆に谷間に沈んでいく。

  • 25二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:51:56

     不意にビリッという音が聞こえた。
    ただ全身を委ねて、キスに応えて、そうしてゆっくりと溶けていく自意識の中その音が変に耳についた。

    「……えっ?」

     私の身体を這っていた腕が一本、彼女の元に戻っていた。
    そうして彼女は自分の制服を煩わしいと言わんばかりに力づくで破いていた。

     ――念願の救護騎士団に入れたんです!

     そう友人に語っていたのを遠巻きに見ていた。
    満開の笑顔で嬉しそうに。誇らしそうに。

     ――なにか困ったことがあったらどんな小さな事でも構いません! 頼ってくださいね!

     そうして友人に語った後、
    私に気づいた彼女は笑顔で救護騎士団のロゴが描かれた腕章をこちらにかざして見せてくれた。
    彼女が憧れ、誇りに思い、愛し、青春をささげると決めた象徴。
    それが、無残に破かれ私の部屋の汚れた床に落ちた。

    「だ、ダメぇぇぇぇ! それだけはっ! んぐっ!?」

     一瞬で正気に戻った私が思わず伸ばした手は、
    他ならぬ彼女自身に寄って邪魔された。
    私が手を伸ばしたソレを踏みにじりながら私の首根っこを掴んで勢いそのままにベッドに放り投げられる。

  • 26二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:52:21

    「けほっ……」

     乱暴に放り投げられ軽く咳き込む私を追うように
    無残な姿になった衣服の残骸のみを纏った彼女がベッドに上がってくる。
    熱に浮かされ思考を遮られここまで来てしまった中
    一旦冷静になってしまった私はこれから自分がされることに恐怖を覚えていた。

     私はこれから犯される。
    愛し合う恋人同士がするような甘いものではない、
    私のお腹の刻印で正気を失った彼女にモノのように、玩具のように。
    今朝私が自分自身に対して行ったようなことを今度は他人にされる。

    「お願い……やめて……」

     届かないと知りながら無言で私の脚を掴み開く彼女に希う。
    私はいい、既に人ならざる存在に全身隈なく汚され切った身だ。
    とうに手遅れな身体だ。でも、貴女は汚れないで欲しい。

    「ダメ、ダメだよ……お願いします」

     もう逆らいません、貴方の言うとおりにします。
    貴方の望む玩具になります。この身体の全てを差し上げます。

     ですからどうか……。

    「この人だけは汚さないで……」

     昨夜とは比べ物にならない本気の『お願い』は誰にも届くことはなく。
    彼女は白濁液で汚れ切った私の秘部に口をつけた。

  • 27二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:53:08

     それから記憶は曖昧だった。
    彼女が身体の向きを変え私の顔に自身の秘部を押し付けると同時
    あの声が頭の中に響いて、ひたすらに奉仕した。

     私の身体で気持ちよくなって欲しい。
    満足していただきたい、もっともっと私を使って欲しい。
    そんな感情に脳が支配されただただ必死に彼女自身にむしゃぶりついた。
    そうすれば刻印がさらに強く私自身も気持ちよくしてくれるから。
    彼女のぬめった舌の感触をより鮮明に感じされてくれるから。

     彼女の荒い鼻息が秘芯に触れるだけで腰が震えた。
    敏感なそこを守る皮を剥かれ直接尖らせた舌先がそこに触れれば甘えた声をあげながら
    もっともっとと腰を浮かせ彼女の口に押し付けていた。
    自分でするのとは違う刺激、自分ではできない刺激。
    それが私の脳をドロドロに溶かして行為に没頭させ、
    そうするなかで視界一杯に広がる、唯一彼女の反応を確認できる秘唇がしとどに濡れているのを見て
    自分の身体で悦んでもらえてるとわかり嬉しくなって下品な音を立てて飲み干した。
    そうすることが自分の唯一の存在意義で使命であるように思えた。

  • 28二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:53:28

     そうして彼女の欲望を一身に受けて。
    受けて、受け続けて。嬉しくて、喜ばしくて、幸せで。

     ――涙が、止まらなかった。

  • 29二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:54:00

     傍から見たら愛し合った二人の激しい行為にも見える、
    けれど実際には余りにも歪な交わり。
    彼女は私をまるでただの使い捨ての性欲を吐き捨てるモノのように乱雑に扱い、
    私は彼女がまるで長年の恋が成就したばかりの最愛の人かのように熱心に奉仕している。

     その偏って捻じ曲がった行為が終わったのは
    彼女が私の上に倒れこみ力尽きた夕方頃だった。
    激しい重なりあいでベッドはお互いの体液でぐっしょりと濡れ、乾いたところなんてない有様で
    私が掴んでしまったのか、それとも激しい動きの中で散ったのか
    ところどころに彼女の羽が舞っていた。

    「はぁ……はぁ……」

     彼女が力尽きたにも関わらず私はまだ動けていた。
    恐らく刻印の効果だろう、性行為での体力を消費が軽減されているみたいだった。
    今朝すぐ立ち上がれたのもその影響だろう。

    「うぐっ……ひっ……ひぐぅっ」

     行為が終わって効果が切れたのか段々冷静さが戻ってくると悲しくて辛くて申し訳なくて
    声を殺して泣き出してしまった。

     ――けど、その涙も長くは続かなかった。

    「やっと終わった? じゃあ次は私の番ね?」

  • 30二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:54:39

     声がして、勢いよく顔をあげる。

    「待って待って、何勝手に決めてんのよ」
    「一人ずつじゃ時間がいくらあっても足りないでしょ、まとめていきませんか?」

     見れば部屋に他の人達が何人も居た。
    ……考えてみれば当たり前だ、ここは寮で扉は壊れていて多分彼女が入ってきた時のまま
    開けっ放しだろう。そして日が暮れるまで身体を重ねていたということは
    学校が終わった生徒達が帰ってきているということだ。

     当然周囲に対する配慮なんてなにもなく大きく嬌声をあげ続ていれば
    人も集まってくる。……その結果がこれか。

    「じゃあちょっとどいててねー」

     集まった一人が私の上で気を失っていた彼女をベッドからどかして私に覆いかぶさった。
    釣られて一人二人と集まってくる。ぼんやり聞こえてくる話声からするに
    部屋に入りきらない順番待ちが廊下まで続いているらしい。

    「……あは、あははは」

     乾いた笑いが部屋に響いた。
    私は間違いなくいま絶望している、なのに服を脱いでこちらに迫ってくる人達を見ると
    自然に身体が奉仕の準備を始めて刻印が熱くなる。

    「あはは……はは」

     それがまたおかしくて、私は笑っていた。

  • 31二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:55:13

    ―――

     狂乱の宴は何日も続いた。
    誰かが満足したら次の人が私の上に跨る、
    繰り返すうちに最初の方の人が回復して再び混ざる。
    多くの生徒が登校せず寮に籠ってるため大人が様子を見に来て混ざる。
    連絡が取れなくなったその人達の友人が様子を見に来て混ざる。
    果ては遠目から異常を感知した誰かが通報したのか駆けつけてきた救護騎士団や正義実現委員会の
    人達も気づけば参加していた。

    「お”っ♡ お”っ♡ いぐっ、またいぎますっ♡」

     耳を舐められ、口を貪られ、胸を掴まれ、乳首を抓られ、
    秘芯をこねられ、秘唇をなぶられ、挙句の果てに不浄の穴まで好きにほじられる。
    どこをどう弄っても嬌声をあげてとめどなくイキ狂うバカげた玩具になった私の姿がそこにあった。

     ただ、彼女だけは。
    夥しい人数に踏みにじられ数多の人の体液が染み込んだ救護騎士団の制服の持ち主だけは
    二度と姿を見せることはなかった。

  • 32二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:55:32

     汗と尿と唾液と愛液と潮と精液と、
    この数日間口にしたのはそれだけなのに刻印の影響か疲労も空腹も感じず
    睡眠すらせずにひたすらに途切れることのない人達に奉仕し続けた。

     次第に理解してくる。
    この人はここを責められるのが好き、
    この人は責めたい人だから身を委ねてただただイキ狂えばいい、
    この人は不浄の穴を舐められながら扱かれるのが好き、
    この人はとにかく中に出したがる。

     『奉仕しろ』と声が聞こえる。

     『受け入れろ』と声が聞こえる。

     『求めろ』と声が聞こえる。

     そして最後には必ず『お前はそのために生まれてきたのだから』と続く、
    『お前は性欲を解消するための人形なのだから』と。

    「んぐっ、ごくっ……あーっ♡」

     口に出された精を飲み干し両手で口を広げて飲み干したことを相手に見せる。
    相手はそれを見て嬉しそうにしてまたモノを固くする。
    これが私の幸せ、生きる意味、生まれた理由。
    素晴らしい人生を頂けて感謝します我が主よ。

  • 33二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:55:55

     代わる代わるに現れる私を求める人。
    私は求められるままに股を開き想いを馳せる。

     嗚呼、嗚呼。




     ――――彼女が自分を責めていませんように。全部忘れて元気でいます様に。

  • 34二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:56:14

    ―――――
    ――――
    ―――

    「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

     叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ。
    喉が張り裂けんばかりに叫ぶ。
    いえ、いっそ裂けてしまえばいいと思っていたのかもしれません。
    裂けて裂けて、バラバラに千切れてしまえばいっそ楽になれたのかも知れない。

    「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!」

     罪悪感を込めて、後悔を込めて、懺悔を込めて、自分自身への、憎しみを込めて。
    ただただ叫ぶことしかできませんでした。
    拘束着を着せられまともに身動きできない私に唯一許された自己主張はそれだけでした。

    『ミネ団長! また発作が!』
    『鎮静剤! プロポフォールを2.5ml静脈注射!』
    『はい!』

     どこかから聞き覚えがある声が聞こえました。
    けれどそんなことに意識のリソースを割けるほど今の私に余裕なんてありませんでした。
    ただただ頭には自分のしでかした愚かで取り返しのつかない行いだけ。
    友達になりたいと願っていた人の、救いたいと想っていた人を傷つけた記憶が私を苛んで止まない。

  • 35二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:56:34

     償わなくてはいけない。この命をもって償わなくては。
    彼女が受けた苦痛を考えればあまりにも軽い命。それでも私は、この命を捨てること以外に
    方法が思いつかない。いや、これも単に自分が逃げたいだけなのかも知れない。
    この罪悪感から、彼女の黒く塗りつぶしたような絶望の瞳から、
    私の行った悍ましい行為に喘ぐ声から。

    「私は! 私はぁぁぁっっ!!!!!」

     誰か私を殺してください。できるだけ惨たらしく、できるだけ長く苦痛を与えて私を殺してください。
    惨めで愚かな、自らの情欲に溺れ彼女を傷つけた私を……。
    誇りも、使命も、願いも、信念も、全てを踏みにじってしまった人の形をした屑の私を。

    「ころして」

     投与された薬で薄らぐ景色の中、私は最後までそう呟いていました。

  • 36二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:57:14

    ―――――
    ――――
    ―――

     世の中には色んな趣向を持った人が居るなぁ。というのが
    久方ぶりの日光の下で首輪をリードで引かれながら四つん這いで進む私の脳裏に浮かんだことでした。

     散々好き勝手に使い倒して、私の元に足繫く通っていたすべての人が普通に行為に及ぶのに飽きたころ
    私は『常連さん』の一言で裸のまま首輪をつけて刻印が刻まれて以来数か月振りに寮の部屋から外にでました。
    遮るもののない太陽の光、淫臭で籠っていない自然の空気と風。
    ぐしょぐしょのベッドの布団とは違う乾いたアスファルトの感触。
    そのどれもが久しぶりで、懐かしく、嬉しかった。

    「わん! わんっ!」

     ここに自分を連れ出してくれたリードを引くご主人様に感謝を伝えようと声をあげると
    リードをぐいと引っ張られた。構ってもらえて嬉しい、幸せ。
    今歩いているのは日中の人通りの多い商店街、勿論私を使ったことのない人が多く居て注目を集める。
    けれどその多くの――否、全ての視線が奇異の物や胡乱な物ではなく、
    ただただ私を情欲の目で見ていた。

     あぁ、私はより多くの人を喜ばせるために使っていただけるんだ。
    もっともっと沢山の人の欲望をぶつけていただけるんだ。
    そう理解すると同時に秘部から愛液が溢れて止まらなかった。

  • 37二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:57:37

    「ほら、皆さんに挨拶しろ」

     リードをまたぐいと引っ張られた私は”ちんちん”の体勢になって、
    自分の一番大切なところ。本来誰にも見せてはいけない、
    けれど既に数百数千の人に蹂躙され、だらしなく開いたあそこを見せびらかすようなポーズをとる。
    あまりに下品であまりにはしたない格好も今ではなんの躊躇もなくできる。

    「わん、わんわん」

     私のだらしなくよだれを垂らすそこを注視してる人たちに
    両手で開いて見せながらここは自由に使える場所ですとアピールして見せる。
    どうか使ってくださいと、ここはあなたの精を好きに排泄できるごみ箱ですと
    へこへこと腰を振りながら舌をだしてアピールする。

    「……えっ」

     そこに、彼女が。

  • 38二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:57:53

    ―――――
    ――――
    ―――

     沢山薬を処方された、沢山カウンセリングを受けた。
    あれはなかったことだと、私の妄想だと言われた。
    そうして長いこと拘束され、観察されて、やっと外出許可が下りた。

     とはいえ多分今でも監視はされているのだろう、
    少なくとも私は元救護騎士団の一員として逆の立場なら絶対にそうする。
    壊れかけの精神のままカウンセリングに頷くだけの人形を野放しにしたりはしない。

    「……え?」

     そうして外に出て感じたのは解放感。
    ずっと感じていた自責の念が少しだけ軽くなるような気がして、
    風の赴くまま気の向くままに足を運んで商店街まで来て。

     よりにもよって彼女を見つけてしまった。
    一糸まとわぬ姿で、女性にとって最も大事な秘するべき場所を曝け出して、
    だらしなく口をあけみっともなく腰を振り周りの全ての人に媚びる首輪をした彼女を。

  • 39二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:58:20

    救護騎士団所属の一年生モブクラスメートちゃんは再び出会った彼女に


    dice1d2=1 (1)


    1.耐えられる

    2.耐えられない

  • 40二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:58:56

     あの時と同じ香り、けれど狭い空間ではない野外であるにも関わらず
    あの時よりもずっと濃厚でずっといやらしい甘い香りがした。

    「あっ、あぁっ」

     瞬間身体の奥に火が灯った気がした。
    あの日の感じた快楽。自分の底の底から湧き上がるとめどない欲望を全てぶつけていい相手。
    どれだけ乱暴に扱おうと、どれだけ強引だろうと、容易く喘ぎ悦ぶ極上の身体。

    「や、やだ……」

     きっと人生で二度と出会えない最高の性玩具。
    ここで私が素直になればそれが簡単に手に入る。
    好きな時に好きなだけ、好きなように弄べる玩具。
    一切愛撫せずとも勝手に濡れる膣、屹立する突起、
    責めれば責めただけ素直に反応し体液を吐き出す道具。
    世界中の人が所有したがる最高峰のオナペット。

    「ち、ちがう……私はそんなこと、思ってなんか」

     『いる』『お前は欲しがっている』『それを求めろ』
    『アレはそれを求めている』『アレはそのために生まれた』『求めればアレは悦ぶ』

     あの日から、あの時彼女の女性器を自分勝手に弄んだ日から、
    時折脳に響く声が私をかどわかす。惑わす。導こうとする。

  • 41二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:59:26

    「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!」

     声に逆らう様に自分の鼻っ面を思い切り殴り飛ばす。
    バキッと嫌な音がして鼻の骨が折れた感触がしましたが関係ありません。
    彼女がいまあんな姿でいるのは誰の所為だ、
    あんなに清純で、向日葵のような笑顔を見せてくれた彼女を堕としたのは誰だ。
    私が勝手に折れて、そんなの許されるはずがありません。
    屈するな、折れるな、立ち向かえ、自分の罪を直視しろ。
    ミネ団長が何度も言っていた。

     『生きていれば未来はある』

     一度は踏みにじった。幾度となく諦めた。
    けれど私はミネ団長のあの姿に憧れたんだ。どれだけ穢れようが
    あの日の憧れは嘘じゃない。あの日の願いは嘘じゃない。
    『友達になりたい』その気持ちに、下心も性欲も情念も一切関係ない。
    偽らざる私の心の奥底から湧き出た本心だ。

  • 42二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 21:59:51

    「すふぅー……はひゅー……」

     鮮血が周囲に飛び散る程に勢いよく鼻から出血した。
    16ビートを刻むつもりかという程に早鐘を打つ鼓動が酸素を求め、
    血で通らない鼻の代わりに口で大きく呼吸を繰り返す。

    「……あ、あぁ」

     そんな突飛すぎる行動をしている私に彼女は股を開き女性器を両手で広げたポーズのまま
    目を白黒させて呆然としていて、それに苛立ったのか彼女の首輪から延びるリードを持つ男性が
    『おいっ!』と声を荒げながらリードを引っ張った。

    「っ!」

     意識外から首元を引っ張られバランスを崩し地に倒れ伏した彼女。
    それを見て私の視界は真っ赤に染まった。

    「わぁぁぁぁあ!!!!」

     叫びながら拳を握り振りかざした。
    元とは言え救護騎士団にあるまじきふるまい。
    他人をただただ傷つけるためだけに振り上げた拳をがむしゃらにその男の顔に向けて振り下ろした。

  • 43二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:00:18

    「はっ、はっ、はっ……」

     殴られた勢いそのままにアスファルトに後頭部を強かに打ち付けた男を見下ろしながら
    荒い息を繰り返す私。やってしまった。
    やり方は違えど結果としてはあの日彼女にしたことと同じ、
    自身に湧き上がった感情のままに他人を傷つけた。

    「あは……」

     結局私はなにも変わっていない。
    彼女を見て湧き上がった情動を別の形で発散しただけでしかなく、
    あの日彼女に向けてがむしゃらに性衝動をぶつけたときと全く同じだ。

    「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

     呟きながら彼女を見る。     ・・・・・・・・・・・・
    未だ呆然としながらこちらを見上げるぽっこりとお腹の膨らんだ彼女を。

  • 44二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:00:39

    ここまで前スレ分

  • 45二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:01:10

    高潔なる精神の持ち主だよ...それに引き換え君は...肉壺がよぉ...(チンビキ)

  • 46二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:02:27

    >>44

    お疲れ

    保守にしても次回からはテレグラフで良いかもね

    コピペして貼り付けて

  • 47二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:03:26

    大勢の精を体全体で飲み干した結果妊娠するのは当然…でもあまりにつらすぎやしやせんか……?

  • 48二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:13:46

    >>47

    まだ!妊娠とは!決まって!ない!

  • 49二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:18:30



    真の騎士なら父親がどこの誰とも分からない子供孕まされたモブちゃんでも愛せるよね???という邪神の心遣い()を感じる

  • 50二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 00:36:27

    続きを待機

  • 51二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:14:32

    もうなんかハッピーエンドでもバッドエンドでもメリバでもおいしい

  • 52二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:53:30

    スレ画の首輪付きボテ腹は見てえ…

  • 53二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:02:55

    騎士ちゃんに後ろから「お前のせいだ お前のせいでモブちゃんは犯され、尊厳は踏み躙られ、壊れたんだ」
    モブちゃんに後ろから「お前のせいだ お前のせいで騎士ちゃんは罪を犯し、誇りは死に、苦しんだんだ」ってささやきかけたい

  • 54二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:07:24

    >>52

    トリモブで適当に検索するかAIで出力するといい

    あ、貼るならTelegraphでワンクッション置こうね

  • 55二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:07:52

    >>53

    両方に囁いてすれ違わせようとする邪神じゃんね

  • 56二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:10:36
  • 57二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:13:00

    >>54

    Ai興味はあるしスレは覗いたりpixivは見るけどやり方詳しくないから誰かできる人に任せた

  • 58二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 02:13:41

    >>55

    何せ邪悪な神ですから

    善意すれ違い✕ 悪意百パーが保証されてるんだよね

  • 59二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 05:55:20

    >>40

    あまりに都合が良すぎる雌

    飼いたい…

  • 60>>3124/04/01(月) 06:42:57

    >>43


     お腹を庇うようにしながら起き上がる彼女。

    よく見れば最後に会ってから変わったのはお腹だけじゃない、

    慎ましやかだった胸は二回り以上大きく育ち首元や太ももには下品な言葉が彫られていました。


    「だ、だい……」


     虚ろな瞳でこちらを見上げる彼女に声をかけようとして、止まった。

    大丈夫な訳がある筈がない。どの口がそんな言葉を紡ぐのでしょうか。

    恥知らずにもほどがあります。


     そうして、彼女を見つめて黙っていると彼女の下腹部のタトゥーが淡く光りました。

    そして彼女はにへらとだらしなく笑って。


    「貴女も私を使ってくれるんですか?」


     そういって、倒れる前と同じポーズをしました。

    同じ年の女の子とは思えない使い込まれた彼女の性器、

    そこに自ら指をねじ込み腰を前後に振る見るに堪えない姿の彼女。

    粘度のある液体を掻き出す水音が周囲に響く。


    「なにをしてもいいんですよ、私は皆さんの所有物で性処理用の道具ですから」


     『ほら、アレがそう言っている』『お前もアレも求めているものは同じだ』

    『なにを抵抗することがある』『求めろ』『求めろ』『求めろ』

    頭がガンガンと痛む、声はより大きく激しく直接的に私の思考を支配しようとしていました。

  • 61二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 06:47:39

    ただ性欲に支配された獣になるんじゃなくて悪意のあるトリモブちゃんを貶める行為はしっかりやれてるのが邪悪

  • 62二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 06:48:21

    おっばい大きくなったの素直に喜べねえよ……

  • 63>>3124/04/01(月) 06:53:30

    >>60


    「へへ、なんだあんたがいらないなら俺がもらっていいかい?」

    「おい待てよ、抜け駆けするな!」


     そうこうしている内に遠巻きに見ていた連中がじりじりと距離を詰め彼女を囲んでいて、

    誰も彼も一人残らず彼女に下卑た視線を向け彼女をどう使おうか、どんな欲望をぶつけようかと

    それだけで頭が一杯になっているようでした。


     あの日の、私と同じように。


    「あはっ、どうぞ私を使ってください」


     多くの人の手が彼女へ伸びていき、彼女はそれを恍惚とした表情でただ受け入れようして。


    「その娘に……指一本触れるなぁぁぁ!」


     酷くなる頭痛を振り払い彼女に駆け寄り抱き上げ、

    そのまま走り出しました。行先もわからないままにここではないどこかへ

    誰もいない場所へとにかく走って走って走りました。

  • 64二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 06:55:20

    逃避行

  • 65>>3124/04/01(月) 06:55:29

    >>63


    「ごめんなさいっ……ごめんなさいっ」


     走りながら、気づくとそう口走っていました。

    謝って済むことではない、それほどに私は誤った。

    今立ち向かえるなら、あの日にこそ立ち向かうべきだった、

    自身に打ち勝って彼女を守る選択をとるべきだった。

    今こうして逃げられるなら、あの日多くの人に群がられる彼女の部屋で目覚めた時にこそ

    彼女の手を取り逃げるべきだった。彼女を救う選択をとるべきだった。


    「ごめっ……ん、なさい……」


     でもそうはならなかった。

    あの日私は容易く屈し彼女を傷つけ、挙句目が覚めれば自責の念に堪えられず

    嬲られる彼女を尻目に一人逃げ出したのだから。


    「うっぐぅ……ひぐっ……ごめん、なさい……」 

  • 66二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 06:56:18

    普通の女子高生に背負わせる業じゃない……

  • 67二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 06:57:16

    確かにだいぶ手遅れに見えるまで事態は進んだね
    でも遅いことはないんだ…
    ブルーアーカイブだから手遅れでも……まだ………

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 06:58:49

    逃げたせいで尊厳を凌辱され尽くしたねえ…
    でも仕方なかったんだ
    逃げられたifもあったんだろうが

  • 69二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 07:01:14

    凛々しく明るい女の子が全て喪ってからぐしゃぐしゃになった表情からしか取れない栄養素がある

  • 70二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 07:08:03

    この子が(元救護)騎士(団員)としたらトリモブちゃんはお姫様かな?穢れたけどね

  • 71>>3124/04/01(月) 07:12:30

    ―――――
    ――――
    ―――

     なんでこうなっているのか、私には咄嗟にわからなかった。
    ただ私を欲望を向ける人間が周りに一人も居なくなって久しぶりに正気に戻れたんだということは
    なんとなく理解できた。

    「ごめっ……ん、なさい……」

     声がしてようやく私が誰かに抱きあげられ、運ばれていることに気が付いた。
    ベッドであったりソファであったり或いは単にそういう体位であったり
    私の身体を好きに使うために持ち上げられ運ばれることは幾度となくあったけど
    どうやら違うらしい。全身の倦怠感を抑えて私を運ぶ人の顔を見れば。

    「うっぐぅ……ひぐっ……ごめん、なさい……」 

     ずっと見てなかった人の顔、ずっと聞いてなかった人の声。
    顔をぐしゃぐしゃにして泣きながら謝る彼女の顔がすぐ近くにあった。
    なんで謝ってるんだろう、何故泣いてるんだろう。
    いまのぼんやりした頭ではよくわからなかったけどとにかく私は彼女の涙を止めたくて
    手を伸ばして彼女の頬に触れた。

  • 72二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 07:15:04

    単純に騎士ちゃんに会ったのが久々なんだろうが
    寄って集ってきていた“ヒト”が騎士ちゃんくらいだったダブルミーニングにもなってる気がする

  • 73二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 07:15:55

    >>70

    人の心

  • 74二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 07:18:28

    >>72

    ケダモノにひたすら貪られる日々だっただろうからな…

  • 75二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 07:31:16

    すさまじくエッッッな概念と小説が供給されている

  • 76二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 07:44:49

    >>72

    良くも悪くも特別視してるよね

    かわいいね

  • 77>>3124/04/01(月) 07:56:45

    >>71


     埃っぽい空気、呼吸する度に口の中がじゃりじゃりする。

    ひび割れたコンクリートの壁。抱き上げられたままでもここがアビドスのどこかの廃墟であることはわかった。


    「あっ……」


     頬に触れられた彼女が肩を震わせてこちらをみる。


    「泣かないで」


     私が声をかけたことに赤く充血した目を見開いた彼女に向って

    務めて普通に微笑んで見せる。


    「降ろして、……大丈夫だから」


     言いたいことはたくさんある筈なのに上手く言葉にできない。

    謝りたかった。巻き込んでごめんなさい、穢してしまってごめんなさい、

    罪悪感を抱かせてごめんなさい、それでも今言う事ではない気がして

    裸足で砂でざらついた床に立って彼女の目を見つめる。

  • 78二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:00:12

    トリニティからアビドスまで逃げてきたのか…

  • 79>>3124/04/01(月) 08:05:45

    >>77


    ―――――

    ――――

    ―――


    「泣かないで」


     頬に触れられながかけられた声が彼女の口から出たものだと理解するのに時間がかかりました。

    だって、その声色はあまりにも落ち着いていて、優しくて、

    私が傷つけて壊してしまった彼女が口にしていた媚びるような色も、

    正気に戻ったらされるであろうと思っていた私を責めるような色もなくて。


     ただ、ただ、私の知っているクラスメートの女の子の声でしたから。


    「降ろして、大丈夫だから」


     困惑する私を見て、やっぱり困ったように眉を少し曲げて小さく微笑んだ彼女。

    その綻ぶような可憐な笑顔もまた、私が知っているもので、

    言われるがままにそっと身重の彼女を優しく丁寧に地面に降ろしました。


     言いたいことはたくさんある筈なのですが、まるで言葉にできません。

    謝りたかった。傷つけてごめんなさい、汚してごめんなさい、

    逃げ出してしまってごめんなさい、そのどれもが今言うべきことではない気がして

    裸足でふらつきながらも、しっかりと自分の足で立つ彼女の瞳を見つめていました。

  • 80二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:08:55

    やっとただの女子高生二人に戻れた……のか

  • 81二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:09:36

    お互いに同じようなことを想ってるのいいなあ

  • 82二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:10:29

    邪神の手で引き裂かれたものが修復されていく

  • 83二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:11:34

    >>80

    問題は山積み(淫紋、風評、妊娠etc.)だけどすこしでもアオハルに向かってほしい

  • 84>>3124/04/01(月) 08:12:36

    「えっと……」

     二人のうちのどちらかが先にそう言い淀んで。

    「その、ね」

     もう一人が困ったように続いた。

    「……」

     少しの間沈黙が生まれて。

    「んんっ」

     二人揃って咳ばらいをして。




    『私とお友達になってくれませんか』

     そうして二人で同時にそう言った。

  • 85二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:13:00

    言った!

  • 86二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:13:46

    あまりにも濃い雨降って地固まった友情

  • 87二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:14:29

    凌辱エロ同人から青春にテクストが戻っていく

  • 88二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:15:08

    騎士ちゃんの羽が嬉しそうにぱたぱたしてるんだろうな
    かわいい

  • 89二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:19:22

    >>88

    は?かわいいかよ

  • 90二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:19:59

    大団円(ではないけど未来に希望がありそうな終わり)
    まだ続くのかな?楽しみ

  • 91二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:21:10

    今頃ぶーたれてる邪神がいる
    お前の思い通りに行ってたまるか

  • 92二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:23:41

    >>88

    羽の色ははたして青かピンクか白か別なのか

  • 93二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:24:12

    >>92

    黒もあり得る

  • 94>>3124/04/01(月) 08:43:29

    >>84


    ―――


     自分にそんなことを言う資格なんてあるのか、

    これだけ汚れた私に彼女を傷つけた自分に。

    それでも言いたかった、それだけが心残りだったから。

    それこそが始まりだったから。そうして意を決して無理を承知で口にして頭を下げた。

    そして少し後彼女が口にした言葉が自分と重なっていたことに気づいて。


    「……」

    「……」


     彼女の顔を見ればぽかんとした表情で私を見ていた。

    私も多分似たような顔で彼女を見ているんだろう。

    だって、そんな、ねぇ?


    「ふふふ、顔、ぐしゃぐしゃですね」

    「あははは、そっちだって鼻血で顔すごいよ」


     どちらともなくクスクスと笑いが漏れた。

    こうして素直に笑うのは、あの日以来で、笑う程心の中に溜まった澱のようなものが薄まってく気がした。


    「というか鼻それ大丈夫なの?」

    「大丈夫か聞きたいのはこっちの方です! 今更ですかジャケットだけでも羽織ってください!」

    「あ、あー……ありがと、あはは服着るの久しぶりだ」

    「……笑えません」

    「ご、ごめん」

  • 95二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:45:08

    おめでとう人間に戻れたね
    服は獣には着れないからね、着せられるのはともかく

  • 96二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:46:10

    鼻血だらだらなのか
    友達の救護優先

  • 97>>3124/04/01(月) 08:55:28

    >>96

    だらだらというか鼻折れて滝のようにでた血が乾いて顔の鼻から下が真っ赤になってる感じ

  • 98二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:57:43

    あーね
    トリニティだとツルギが例外なだけで傷は普通に治すの時間いるか

  • 99>>3124/04/01(月) 09:09:00

    >>94


    「それで、えっと、あのぅ……」


    「え、あっはい……そのですね」


    「私達同じこと言ったよね」


    「言いました……ね」


    「じゃあ、その」


    「お友達、ですよね私達」


    「お友達……」


    「うふふ、お友達です」

    「あはは、うんお友達」


     そうして私達は廃墟の壁に凭れて肩をくっつけて寄り添いながら笑いあった。

    様々などうしようもない問題、とりかえしのつかない身体、

    考えたくない山の様な障害を全て棚上げして久方ぶりのリラックスした時間に身を委ねていた。

    現実逃避と言われるかも知れないけど、少しくらい許して欲しい。

    散々な目にあいながらそれでも当初の願いがやっと叶ったんだから―――

  • 100二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 09:16:46

    数ヶ月(何十レスも回り道)でようやく…良かったねえ

  • 101二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 09:45:03

    つかの間の癒やし

  • 102二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 09:56:17

    わっぴーえんど

  • 103二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 09:59:42

    フハハハどうだ邪神お互いを想い合う二人はお前の悪辣な試練を乗り越えたぞ
    二度と百合の間に挟まるんじゃねーぞ!

  • 104二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 10:41:34

    ここで終わってもいいようなまだまだ見たいしこれだと問題は解決してないような気がする
    先生はいるのかな

  • 105二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 11:11:01

    で、その体はただのプラトニックな優しい愛で足りるのかな?
    既に戻れないところまで堕ちてるくせにね。

  • 106二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 11:14:14

    実際かなり不安なんだけど、タイミングのせいで邪神の負け惜しみに見えて草

  • 107二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 11:20:21

    トリモブの身体がえっちなのは疑いようもない
    心で抗えるかだ

  • 108二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 11:21:29

    そもそも騎士ちゃんさえ犯さなければトリモブちゃんは理性で耐えられてそうだったんだよね
    だから罪悪感で壊れかけてるんだが

  • 109二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 11:23:12

    >>88

    ミネやハスミみたいなデカい羽か…

    セリナみたいなちんまい羽なのか…

    わたし気になります

  • 110二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:27:57

    で、いつになったらもう一回曇るの?

  • 111二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:30:49

    正直この世界線だともう曇らんかも、というか曇らせようとすると多分物理的に騎士ちゃんが

    犠牲になる必要があるかも。Gが見たいんじゃなくてHが見たいからそうするのはなぁ…

    >>110

  • 112二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 13:20:58

    未来で邪神の影響が抜けた後にトラウマ塗り潰しキスが見たい

  • 113二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:38:38

    >>108

    直前数時間自慰で淫紋輝かせたのも悪い

  • 114>>3124/04/01(月) 17:42:59

    ルート選択


    dice1d2=1 (1)


    1. 距離をとる

    2. 片時も離れない

  • 115二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:44:20

    見てください。
    これほど犯され、穢れ、砕かれようとも残る1つの友情を。
    これこそ彼女が求めていた真の「友愛」ではないでしょうか。

  • 116二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:49:56

    結果的に私のおかげで二人がくっつけそうになってるんだからちょっとは感謝してほしいよね(笑)

  • 117二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:50:38

    >>114

    わあ…………

    いつかは両方見られますか!?

  • 118二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:51:05

    >>116

    友情を性欲で涜したクソ邪神

  • 119二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:51:40

    ……片時も離れないだと共依存だから
    お互いに一度距離を取って遠距離友情もありなのか?
    折れないと誓ったなら

  • 120>>3124/04/01(月) 17:54:55

    >>99


    ―――


     彼女が外出許可を得た時に返してもらった荷物、

    一袋のクッキーと一本のお茶を二人で分けて食べた。


     その時に彼女が自傷行為や自殺未遂を行い救護騎士団に拘束されていた話を聞いた。

    2人で一杯謝りあって、そうしてまた笑って。

    日が暮れて明かりのない廃墟の中、穏やかな時間が流れていた。

    このままいつまでも話して居たかった。嫌なことなんて全部全部忘れていつまでも。

    でもお互い疲れ切っていて、段々とあくびが増えて。


    「本当の事言いますね。私は今でも我慢しているだけです」


     うつらうつらと船をこぎ始めたころ、徐に彼女はそういった。


    「痛みが落ち着いてきて、慣れてきて。このまま無防備に寝た貴女と一緒に寝てしまえば

     また私は貴女に手を出してしまうかも知れません」


     だから、寝るときは離れましょう。そう言って彼女は立ち上がった。

    引き留めたかった、正直言えば彼女の手を取って『それでもいいから離れないで欲しい』と言いたかった。

    でも、さらに彼女に罪悪感を重ねさせたくなかった。

    私がなにを言っても、いくら大丈夫と言ってもそうなったとき彼女は自分を責めるだろう。

    あの日の事で自分を責め続けて拘束されるほどに心を衰弱させた彼女だから。


    「うん、わかった」


     だから私はそういって、暗闇の中一人で眠りについた。

    彼女がかけてくれたジャケットを強く握りしめながら。

  • 121二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:56:49

    不思議と辛くない別れ
    この投稿の速さは二ルート準備してたのかな

  • 122二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 17:57:12

    寝る時は離れるのなんて友達なら普通だからね

  • 123>>3124/04/01(月) 18:02:07

    >>120


     割れた窓の向こうで砂塵で霞んだ月が見える。

    人工の光のない夜。それがやけに明るく見えた。


    「……」


     『よかったな』


     まどろみ始めた頃、声が聞こえた。いつもの声。

    ―――様のおどろおどろしい声。


     『貴様のあの日の願いは叶った』


     けれどいつもと少し違う声。違和感。

    脳に直接囁かれるのとは違う……もっとした。


    「あぐぅっ!」


     刻印が焼けるように熱くなった。月明りを上塗りするように強く発光して室内を桃色に染める。


    「た、たすけて――」


     彼女が消えた先、向こう側の部屋へ手を伸ばし助けを求めようとして。


     

     『今度は私の願いを叶えてもらおう』


     お腹の中。芽生え始めた小さな命の宿る場所からはっきりと、禍々しい声が聞こえて。

    私の意識は落ちた。

  • 124二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:03:21

    ついに直接干渉しやがったこの舞台装置!

  • 125二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:03:50

    間男(?)がよ

  • 126二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:04:04

    先生ー!早く来てくれーっ!

  • 127二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:04:45

    ここはアビドスだ
    なんか最高の神秘パワーで耐えそうな暁のホルスか先生助けて

  • 128二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:05:26

    こっちくんな邪神……

  • 129二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:07:42

    上位存在の癖して負けたのに悪あがきする舞台装置

  • 130二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:13:06

    >>129

    誘惑して精を搾り取る雌■器の分際で思い通りにならないなんて許せないからね…

  • 131二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:27:37

    仕向けるとかじゃなくて直接来やがったか…

  • 132二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:28:48

    さんざんこき下ろされる邪神で草 残当

  • 133二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:30:00

    直接干渉する時点で底知れなさ無いんだよね
    ただ悪意と力があって信徒トリモブに執着する怪異

  • 134二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:30:38

    >>130

    奴隷に反抗されてキレてた主人みたいなもんか

  • 135>>3124/04/01(月) 18:31:24

    >>123

    ―――――

    ――――

    ―――


     次の日の朝。彼女と話をしました。

    すでに堕ろせない程に大きくなった彼女のお腹の事もあるし、

    彼女が言う所の邪神の刻印も消えていないのは私自身実感として理解している。

    他の人に前に姿を晒すわけにはいかない、

    彼女もまた自分がソレに支配されてしまうことを恐れている様子だったし

    私もそんな目に遭わせるわけにはいかないと思ったんです。


     だからがんばりました。

    ミネ団長の元に戻って話をして、自分はもう大丈夫であることを力説して

    バイト先を見つけてお金を稼いだ。

    働くことも登校も買い物ですら誰にも会わずにはできないから全部全部自分がしようと思って。

    彼女を壊した最初の一手を打ってしまった私の罪滅ぼし。

    その為にと思って。


     まさか既にとりかえしのつかないタイミングで、また彼女の手を掴み損ねていたなんて思いもよらずに。

  • 136二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:33:28

    これ一度BAD ENDルートか…?

  • 137二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:33:59

    あれこれかなりやばいかこれ……

  • 138>>3124/04/01(月) 18:35:31

    >>135


    「よしよし、いい子だね~」


     そうこうしている内に赤ん坊が生まれました。

    救護騎士団に入るため学んだ知識、この日の為に団長達に授けてもらった知識。

    全てを総動員して彼女の出産をサポートしました。


     ……生まれてきた赤ん坊を見て一目見てわかりました。

    外見は普通の赤子でも、これは人ならざるモノであると。

    この赤ん坊を彼女から引き離さなくてはいけない、そう思って――でもできませんでした。


     私以外の人間と関われなくなった彼女にとってこの赤ん坊が新しい希望であることがわかったから。

    この子を力づくで奪い、殺してしまえば今度こそ本当に彼女は壊れてしまう。

    悩んで悩んで、悩んで―――。

  • 139>>3124/04/01(月) 18:41:32

    >>138


     結局私はなにもできなかった。

    働いて働いて食べ物や衣服、必要なものを届けて

    話して、手をつないで一緒に寝ることだけが私にできることでした。


     そして赤ん坊が生まれて間もなく、――再び彼女のお腹はぽっこりと膨らんでいました。

    父親はわからないと言いながら。赤ん坊を抱き反対の手で愛おしそうにお腹を撫でる彼女に、

    私は言葉が見つからなかった。


     私が学校に行き、バイト先に行き、買い物に行っている間の一人の時間。

    彼女が浮浪者やならず者の慰み者として使われていたということに

    今日まで全く気づきもしませんでした。彼女を守ってるつもりで、

    彼女を支えているつもりで、やっぱり私はなにもできてなんかいなかった。

  • 140二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:45:31

    NTRやんけ〜!

  • 141>>3124/04/01(月) 18:51:02

     二人目の出産は私が気づいてから経ったの3ヶ月後でした。
    瞬く間に大きくなり、臨月を迎え産まれたのはやはり歪な気配を持つ赤子。

     そして、三人目はその4か月後、四人目はさらに2ヶ月半後に産まれました。
    どの子も未熟児なんかではない健康そのものの姿で産まれ落ちて。
    赤子だけではない、彼女の身体もまた人ならざる者にとっくに変貌していることに遅まきながら気付きました。

    「―――様がね、そのうち日に一人産めるようになるって言ってたよ」

     彼女はうわ言のようにそういった。

    「沢山沢山眷属を産めば、そのうち―――様自身がこの世界に顕現することができるんだって」

     それをすることになんの疑いもない様子で。

    「だから頑張らなくちゃね。私達をお友達にしてくれた―――様の為に」

     困ったように眉を少し曲げて顔を綻ばせる彼女に私は。

    「あぁぁぁぁぁ!!!!!」

     とっくに、とっくに全てが手遅れなんだと悟った。


        END3 やがて滅ぶキヴォトス

  • 142二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:52:23

    乗っ取りバッドエンド
    END3ってことは他のエンドもあるのか

  • 143二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:53:38

    救護騎士なのにマモレナカッタ…
    ハッピーエンド待ってるよ

  • 144>>3124/04/01(月) 18:54:08

    前スレ>>168で騎士ちゃんが耐えられてなかったら

    最初にモブちゃんの口や性器から邪神の精を摂取した騎士ちゃんも刻印されて


    END1 キヴォトスの共有財産になった不死なる二つの肉便器兼孕み袋


    夜にそばから離れずモブちゃんの手を握ってあげることができていれば


    END2 たとえまともに生きられなくても


    でした。

  • 145二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:54:55

    >>144

    END1は後回しでいい2を書くんだ

  • 146二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:55:38

    減速してて草
    ハッピーエンドが1選択肢で邪神のパワープレイされてシナシナに…

  • 147二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:56:24

    ハッピーエンドもしくはトゥルーエンドはどこですか………

  • 148二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:58:21

    >>144

    罪ありき!(執筆乙)

    ハッピービターエンドを書いてくだされ……


    後過去に別スレでコハルとハナコの話書いてたりした?(小声)

  • 149>>3124/04/01(月) 18:58:36

    >>147

    (そこになければ)ないです

  • 150二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:59:13

    お疲れ様。手を握った分岐で書くの待ってる

  • 151二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 18:59:56

    ここは2を書いて二人の親愛を示してから1の二人とも奴隷化する完全メリバを書くのもありだと思った

  • 152二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:00:38

    ブルアカは鬱ゲーってはっきりわかんだね

  • 153二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:01:15

    >>151

    読者を殺すな

  • 154二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:04:46

    いや凄いものをみた…
    騎士ちゃんが一番辛いエンドですねこれ3は(1 2はまともじゃなくなりそうという意味)
    ハッピーエンドは部屋突入時点で邪神に打ち勝つルートかなぁ
    選択肢出てないんですけどね!!

  • 155二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:06:11

    1と2も見たいのは間違いないけど「そもそも抗えた」>>154的な0選択肢が必要ですね…

    全部書いてくれ成仏出来なくなってしまう

  • 156>>3124/04/01(月) 19:14:36

    >>148

    ブルアカ書くのは初めて


    >>154

    神様に目を着けられた時点でハッピーエンドなど

  • 157二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:25:29

    >>155

    怨霊となって邪神を祟り殺そう

  • 158二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:34:38

    トリモブの鵺書いた人だと思ってた
    安易にハッピーエンド書かないあたり

  • 159二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:43:43

    一度上げてから絶望に叩き落とす邪神みたいに根性ひねくれてるの好きよ
    泣きながら「どうしてふたりがこんなめにあうの?」で書いててもウケるが

  • 160二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:44:18

    >>151

    人の心とか捨てたんですか?

  • 161二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:56:55

    真の騎士になったのに守るべき対象は既に...

  • 162二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:05:49

    >>151

    お前が書くんやで(ニッコリ)

  • 163二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:07:20

    >>162

    お前が書いてくれても…ええんよ?

  • 164>>3124/04/01(月) 20:12:14

    >>99

    ―――


     彼女が外出許可を得た時に返してもらった荷物、

    一袋のクッキーと一本のお茶を二人で分けて食べた。


     その時に彼女が自傷行為や自殺未遂を行い救護騎士団に拘束されていた話を聞いた。

    2人で一杯謝りあって、そうしてまた笑って。

    日が暮れて明かりのない廃墟の中、穏やかな時間が流れていた。

    このままいつまでも話して居たかった。嫌なことなんて全部全部忘れていつまでも。

    でもお互い疲れ切っていて、段々とあくびが増えて。


    「本当の事言いますね。私は今でも我慢しているだけです」


     うつらうつらと船をこぎ始めたころ、徐に彼女はそういった。


    「痛みが落ち着いてきて、慣れてきて。このまま無防備に寝た貴女と一緒に寝てしまえば

     また私は貴女に手を出してしまうかも知れません」


     寝るときは離れましょう。そう言って彼女は立ち上がろうとして――


    「や」


     その手を掴んだ。

  • 165二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:14:12

  • 166二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:14:44

    分岐ktkr

  • 167>>3124/04/01(月) 20:15:59

     これが私の我儘なのは十分わかってる。
    彼女の言っていることは正しいし、彼女の事を考えるならそうするべきだ。

    「それでもいいから離れないで欲しい」

     私がなにを言っても、いくら大丈夫と言ってもそうなったとき彼女は自分を責めるだろう、
    あの日の事で自分を責め続けて拘束されるほどに心を衰弱させた彼女だから。
    それがわかっていながら私は彼女の手を精一杯の力で握って離さなかった。

    「一人に、しないで」

     無責任な発言だ。また彼女に重荷を背負わせようとしている。
    それでも、この穏やかな時間が恋しくて、離れがたくて、
    この陽だまりの様な温もりに傍にいて欲しかった。

  • 168二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:16:16

    抱くな〜!!(反ノスタル爺)

  • 169二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:16:59

  • 170>>3124/04/01(月) 20:23:03

    「っ! ……~~っ!!」

     こっちを見下ろして、目を瞑って天を仰いで
    声にならない声をあげて葛藤する彼女をただただ黙って見つめていた。
    言葉にしないかわりに握った手に力を籠める。どうかお願いと、伝わって欲しいと。

     幾許かの沈黙の後。
    深い深いため息を吐いてから彼女は私の隣に座りなおした。

    「せいっ」

     そしてそんな掛け声をかけながら壁に額を力強くうちつけた。

    「えぇっ!? な、なにしてんの!?」

     ゴンっと鈍く低い衝撃音がしてパラパラと天井からチリが落ちてくる程の勢いで
    壁に頭突きをかました彼女に流石に動揺が隠せない。ホントになにしてるの?

    「冷静さを保つためです、それから自身の行動にはもっと気を付けてください。
     私の手を掴んで状態で潤んだ瞳で上目遣いされてかなりギリギリだったんですから」

     そういってこちらに向き直る彼女の額からつうっと血が流れた。

    「だ、だからってやりすぎ! また出血して、綺麗だった顔の上半分まで真っ赤に染める気!?」
    「そうでもしなければ抗えないということです、努々お忘れなきよう」

  • 171二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:25:31

    なんかだんだん団長に似てきたな
    脳筋さが

  • 172二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 20:36:30

    普通の女子高生っぽい会話してる!

  • 173>>3124/04/01(月) 20:52:49

    >>170


    「ほら、寝ますよ」


     多分わざとそう振舞ってるんだろうぶっきらぼうな態度で横になる彼女。

    血が出るほどうちつけて眠気なんて残ってるんだろうかと思いながらも

    彼女の心遣いに素直に甘えることにしてギリギリ肌が触れるか触れないかくらいのすぐ傍で横になり

    借りたジャケットを身体にかけると同時、ふわりと暖かなものが私の身体を包んだ。


    「……そのジャケットだけじゃ寒いでしょう」


     やっぱり少しだけぶっきらぼうな言い方で

    彼女は自信の大きな純白の羽で私を覆ってくれた。

    ふわふわで、温かくていい匂いのする大きな翼。


    「あったかい」

    「……それはよかったです」


     こんなに安らかな気持ちで床に就くのはいつぶりだろう。

    ベッドが冷たい廃墟の床であることも帳消しになるくらい暖かな翼に包まれ、

    私は甘えるように額を彼女の胸元に押し付けて眠りについた。




    「おやすみなさい……貴女のことは、必ず守って見せますから。この命に代えても」

  • 174二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:28:59

    BAD ENDを想うとこれくらい強引でもいい

  • 175二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:30:48

    ここからどうなるんだろうね

  • 176二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:36:23

    ミネ団長もにっこり

  • 177>>3124/04/01(月) 21:42:05

    >>173


     夢を見た。あの方が夢にでてきた。

    昔ドラマでみたエジプトの古代王みたいな巨大な石造りの椅子に尊大に座りこちらを見下ろしていた。

    不遜に笑いあの方は言った。


     『おめでとう』と、緩慢な動きで拍手をしながら愉快そうに。

    『少々時間がかかったがお前の望みは叶ったぞ』と、心底楽しそうに。

    くっくっと喉を鳴らしながら笑っていた。


    『それで、貴様はいつまで立っているつもりだ?』


     言われて即座に膝をつき額を床にこすりつける勢いで土下座した。

    もう、罰は受けたくない。もうこれ以上『私』を壊されたくない。

    震えながらひたすらに土下座のまま謝罪の言葉と感謝の言葉を重ねた。

  • 178二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:49:45

    悪夢の中で侵され続けてるやつ……?

  • 179二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:50:27

    現実世界では守れるね
    ユメではどうしようもない
    アリスに使ったようなフルダイブ装置でどうにかならないかな

  • 180二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:53:05

    寝てる八時間程度を奪われるだけだから…
    2/3は騎士モブちゃんと過ごせるから……

  • 181二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:54:00

    命に代えても守る展開=邪神はどうにかできたが騎士ちゃんが...ってならないといいんだが

  • 182>>3124/04/01(月) 21:55:41

    >>177


    「あうっ♡ あぁぁ♡」


     けれどあの方は指先をついと動かして私の刻印はそれに呼応して熱く発光した。

    途端に開発されつくした乳頭は固くしこり陰部はだらだらと愛液を垂らし

    物欲しげに入り口を引くつかせ居もしない相手に媚び始める。

    迎え入れた精を逃さぬように子宮までもが口を開いて

    早く早くと疼きという形で私を行為させようと急かしていた。


    『口を開いてよいと誰が言った』


     機嫌を損ねた機嫌を損ねた。

    また犯される、より深くまで侵される。

    なのに身体は人のそれよりも甘美な精を受け入れろと、

    強い快楽を与えてくれるあの方のモノを受け入れろと、いとも容易く陥落していた。


     土下座の体勢のままへこへこと虚空に向かって腰を振りながら

    私はただ願う。助けて。私を助けてください。この夢から、解放して。

  • 183二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:57:03

    順番にスレを見に来たら…なんだ…この地獄は…?

  • 184二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:58:05

    >>182

    いっそ眠らなくても生きていけるように騎士トリモブちゃん経由でミレニアム辺りに相談しないと…

  • 185二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:05:05

    どうしてただの女の子がこんなに苦しむんだよ

  • 186>>3124/04/01(月) 22:09:34

    >>182

    ―――――

    ――――

    ―――


    「んぅ?」


     彼女が寝入って、安らかな可愛らしい寝顔をしているのを確認した後

    頬の内側を噛んで自制心と格闘しながら寝ようと奮闘していました。

    救護騎士団でも合宿という形で同じ部屋で寝たことがありましたけれど

    こんなに近くで寄り添いあうように誰かと寝るのはそれこそ幼少の砌以来でしょうか。

    まして相手が彼女となればそう易々と就寝できるはずもなく、

    けれど私の羽に幸せそうに包まれている彼女を見ればここから離れるどころか背を向けることすらできず。

    悶々とながら徹夜を覚悟していた時。彼女の異変に気が付きました。


    「これは……」


     一糸まとわぬまま私のジャケットをかけただけのあられもない姿なのが逆に功を奏し

    彼女の下腹部で刻印が不気味に発光しだしたことにすぐに気づけました。

    桃色に光るそれが明滅を繰り返し、そして嗅いだことのある

    あの日以来何度も思い出したあの香りが眠っている彼女の股から溢れていました。

  • 187二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:11:35

    かわいい……羽の色は分からないけどそこそこ大きい翼っぽいな

  • 188二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:12:01

    この刻印なんてものがあるから

  • 189二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:13:06

    無いって分かってるのに求めたくなっちまうね……救いを……

  • 190二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:15:04

    救いなんて無限にあんだろ

  • 191二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:18:01

    一糸しかまとわぬトリモブちゃんの豊満おっぱいと使い込まれた秘所…ううっ……素直に射精です

  • 192二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:18:11

    次スレで完堕ち共依存奴隷エンド(1番)と凌辱と輪姦前に自制心で踏みとどまるトゥルーエンド(0番)が見られるか楽しみ

  • 193>>3124/04/01(月) 22:18:42

    >>186



    「起きてください! ……聞こえますか!?」


     肩を掴み揺さぶる。

    詳しいことはわからないがいま途轍もなくよくない事が彼女の身に起きている。

    守らなくては、なにがあっても。


    「ぃ……や、たす…け……」


     小さく呟いて眠ったまま伸ばされた彼女の手。

    何かを求めるように宙を彷徨うそれをすかさず両手で掴む。


    「私はここにいます! 貴女のすぐそばに! 必ず守って見せます! だから、だから!」


     欺瞞だ。仮にいま彼女が超常の存在になにかされているとしても

    私には何もできないくせに。彼女の心が今この瞬間も犯されているかもしれないのに。

    私にはただただ手を繋ぎ声をかける事しかできない。

  • 194>>3124/04/01(月) 22:19:18

    「あぁ神様仏様、天にあまねく存在する皆様方。
     どうかどうかお願いです。恥知らずで卑怯者で彼女を傷つけ逃げ出した愚か者です。
     分不相応なのはわかっています、それでもどうかお願いです。
     ただただどうか、ほんの少し力をください。
     彼女を助けるためのちょっぴりの力をわけてください。
     私は、私はたった一人のお友達を救いたいんです」

     満月の夜。遠い遠い一等星の願いをかけた少女。
    叶うなんて思ってもいない、けれど確かな願いの形。
    自身の望みを口にして願う事しか今の彼女にはできない、現実逃避にも似たなにか。
    ―――


     ―――しかしそれは確かに届いた。
    強大な『なにか』に、善良な『なにか』に。
    人の願いを救い上げて、慈しんで、
    丁寧に大切に我が子の如く愛情深さを交えて
    彼女の重大で、そして切実な願いは聞き届けられた。

     大いなる加護とともに――

  • 195二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:24:26

    善神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
    これで勝つる!!!

  • 196>>3124/04/01(月) 22:25:37

    次スレ誰か頼む

  • 197二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:26:03

    >>194

    >>1

    ―――しかしそれは届いてしまった。

    強大な『なにか』に、邪悪な『なにか』に。

    人の願いを捻じ曲げて、こねくり回して、悪戯に悪不山戯の如く恣意的な解釈を交えて

    彼女の些細な、けれど切実な願いは聞き届けられてしまった。

     原型を残さぬままに――


    セルフオマージュ好き

  • 198二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:26:23

    >>196

    ヨシ!立ててくるわ

  • 199二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:32:41

    >>185

    だからだよ。

  • 200二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:40:01

オススメ

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