- 1二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:22:40
サオリ「（寝床から這い出て、太陽の光を浴びる
あの頃と雲泥の差ほどの穏やかな朝に、もう一度寝床にもぐりこむ
こんなに良い天気なのだから、もう一度寝ても良いだろう
ヒヨリもきっと同じことを考えてるし、アツコも同意してくれるだろう
ミサキはあきれながらるだろうが、何も言わない
だから今は、再び感じる睡魔に身をゆだねようとし）」
コハル「コラァァァァァァ！」
サオリ「（コハルによって全力で掛布団を剝がされた）」 - 2二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:27:51
サオコハ！？
- 3二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:31:47
サオリ「コハル、二度寝の邪魔をしてくれるな…」
コハル「なんで二度寝してるのよ！今日普通に学校でしょう！？」
サオリ「学校…授業…テスト…なんて虚しい響きだ
ばにたす ばにたーたむ…」
コハル「なに変なこといってるのよ、ほらさっさと起きて着替えて朝ごはん食べなさい
ヒヨリたちはもう学校に向かってるわよ」
サオリ「嘘だ、ヒヨリも私と同じように二度寝してるに決まってる」
コハル「あんたじゃないからするわけないでしょ…」 - 4二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:35:02
コハル「あんたが起きないと私まで遅刻するじゃない」
サオリ「私に構わず先に行け」ｷﾘ
コハル「そのまま二度寝するでしょうがあんたは」
サオリ「そんなことはない、ただこのベッドと友達になるだけだ」
コハル「…いい加減にしないと実力行使にでるわよ？」
サオリ「というと？」
コハル「爆破するわ」
サオリ「今すぐ起きるので勘弁してください」
コハル「…はぁ」 - 5二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:38:51
コハル「昔のあんたはかっこよかったのに…」
サオリ「今でもかっこいいといわれてるが？」
コハル「外面だけはいいもの」
サオリ「褒められると照れるな」
コハル「褒めてないわ」
サオリ「ｻｵﾘｰﾝ(´・ω・｀)」 - 6二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:39:42
サオリ可愛い…
- 7二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:46:01
サオリ「（引きずられるように寝床からでた私は、制服に着替え、コハルが用意してくれた朝食を食べる
適当にコンビニで買って来ればよいものをコハルは毎度毎度作ってくれるから頭が上がらない）」
サオリ「コハルはいいお母さんになれそうだな」
コハル「なにいってんのよ、バカ」
サオリ「（私の言葉に少し顔を赤くしたコハルをからかいたくなるが、それをすると食事に苦手なものが大量にだされるので我慢する、ピーマン責めは良くない）」
サオリ「（食事が終われば歯を磨ていて、身だしなみチェックをしてから二人で部屋を出て、学校に向かう）」
コハル「今日、委員会だから」
サオリ「そうか、ならいつものところで待ってる」
コハル「先にかえってなさいよ」
サオリ「一人で帰ると周りがうるさいんだ」
コハル「…っそ」 - 8二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:51:26
サオリ「（学校につき、教室に入るとミカがにやにやした笑みで出迎えてくれた）」
ミカ「いやぁ、サオリは相変わらず尻に敷かれてるじゃんね」
サオリ「コハルにそれをいうと怒られるぞ、だれがデカ尻だぁぁって」
ミカ「コハルちゃんがそういう反応するのサオリだけだと思うよ」
サオリ「知ってる」
ミカ「…あ、これ実は惚気られてる？」
サオリ「気のせいだ」
ミカ「自覚あるやつじゃんこれ…」 - 9二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:56:09
ミカ「それにしてもサオリ、だいぶん変わったよね、昔はかなりピリピリしてたのに」
サオリ「否定はしないが、変われたのはきっとコハルがいたからだろうな」
ミカ「まぁみんなそういうよね、サオリだけじゃなくアツコやミサキも」
サオリ「勿論、トリニティに入れるようにティーパーティーの権限を使ってくれたミカにも感謝してる」
ミカ「…そう思うなら二度寝はやめなよ？コハルちゃん委員会で愚痴ってるそうだよ？」
サオリ「それとこれとは話が別だ」ｷﾘ
ミカ「イラ☆」 - 10二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:04:28
サオリ「昼休みだ」
ミカ「授業中あんなにやる気なかったのに休み時間になったとたん生き生きとし始めて」
サオリ「退屈な授業の後に昼休みほど至高の時間はない」
ミカ「いやもっとあるでしょ」
サオリ「あぁ、あるな、平日の二度寝とか」
ミカ「駄目だこいつ早く何とかしないと」 - 11二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:06:30
サオリ「さて、今日の弁当の中身は…」
ミカ「今日もコハルちゃんの愛妻弁当？」
サオリ「妻ではないがそうだ」
ミカ「コハルちゃんもよくやるよね、ほっといてもなんだかんだ生きていけそうなのに」
サオリ「面倒見が良いからな、コハルは…お、卵焼き」
ミカ「あ、おいしそう、おかず交換しない？」
サオリ「構わないが、そっちは何を出すんだ？」
ミカ「ナギちゃん特性ロールケーキで」
サオリ「…それ以外は？」
ミカ「聞かないで」
サオリ「（またナギサを怒らせたのか…）」 - 12二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:12:32
ミカ「そういえば今日、コハルちゃんは？」
サオリ「正義実現委員会だと」
ミカ「あぁ、なるほど」
サオリ「あそこは苦手だ…特にハスミが、会うたびに説教される」
ミカ「いや、可愛がってる後輩に面倒みられてる同年代ってだけでわりとアウトじゃんね？」
サオリ「そうだろうか？」
ミカ「そうだよ、あなたたちの面倒をコハルちゃんに任せて失敗したって思ってるよ」
サオリ「そうか…」 - 13二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:23:23
サオリ「授業が終わった」
ミカ「じゃ、私ティーパーティーだから」
サオリ「あぁ、また明日」
ミカ「うん、また明日、コハルちゃんによろしく」
サオリ「（ミカと別れて私はいつもの場所にいく）」
サオリ「（周囲の風景が良く見えるここで、私は銃の手入れをしながらコハルを探す
水着で出歩く浦和ハナコを目視したのですぐ見つかるだろう）」 - 14二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:31:35
サオリ「（案の定、コハルは顔を真っ赤にして浦和ハナコを追いかけてきた
浦和ハナコはコハルの反応が楽しいからか笑顔でコハルに話しかけている）」
サオリ「（そんな姿を見ながら私は思い出す、コハルと初めて出会った時のことを）」
サオリ「（あの時の私たちは、アリウスの生活で限界だった
それでも、皆で必死に生きていた）」
サオリ「（ある日、アツコがべアリーチェによって贄にされると知って、もう無理だと悟った）」
サオリ「（アツコ達とアリウスから逃げ出した。けれどもそれはすぐにばれて、べアリーチェによって送られた追手が送られてきた）」
サオリ「（アツコさえ確保できればいいのだろう、私たちを殺す気だった追手と必死に戦いながら、私は殿として皆を逃がそうとして）」
サオリ「（限界まで戦って、倒れて、あぁもう終わりだと思ったときに、助けてくれたのがコハルだった）」 - 15二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:42:13
サオリ「（私たちのことをしらない、ただの一般人だったコハル）」
サオリ「（たまたまアツコに出会って、助けを求められてすぐに私の救助に向かってくれた、勇気ある少女）」
サオリ「（そのおかげで間一髪のところで私は助かった）」
サオリ「（コハルにかくまわれた私は、シャーレの先生やミカたちのおかげで人並みの生活をえることができた）」
サオリ「（ヒヨリは放課後スイーツ部で友達とお菓子をたべてるらしい）」
サオリ「（ミサキは救護騎士団に入団し、ミネに振り回されながらも救護してるとか）」
サオリ「（アズサは同い年の友達とモモフレンズグッツを集めてる、この前私ももらった）」
サオリ「（アツコはシャーレに入り浸っている、というか先生と恋人になろうとしてる）」 - 16二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:50:00
サオリ「コハルがいなければどうなってだろうか」
サオリ「きっと私は死んでいただろう」
サオリ「アツコ達は逃げれただろうか、逃げれたところで、こんな穏やかな生活を得れただろうか」
サオリ「無理だろうな、いつくるかわからない追手におびえていただろう」
サオリ「コハルが…コハルが私を助けて、先生に事情を話して、先生がティーパーティーに相談しなければ、こうはなれなかった」 - 17二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:56:46
コハル「なに、へんなこと言ってるのよ」
サオリ「コハル」
コハル「変なこと言って、はたから見て怪しいわよ」
サオリ「そうだろうか？」
コハル「うん、だからやめた方がいいわよ」
サオリ「（そういいながらコハルは私の隣に腰掛ける）」
コハル「なにかいいもの見れた？」
サオリ「浦和ハナコをおかけてるコハルが見れた」
コハル「何見てるのよ」 - 18二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:01:45
サオリ「委員会は終わったのか」
コハル「今日はもう上がっていいってハスミ先輩が」
サオリ「そうか…」
コハル「なに？」
サオリ「いや、今からコハルを独り占めできるなって思って」
コハル「何言ってるのよ、バカ」
サオリ「知ってる」 - 19二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:03:00
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- 20二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:04:04
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:05:54
サオリ「コハル」
コハル「え、きゃ…」 - 22二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:08:59
コハル「ちょっと、なに…」
サオリ「コハル、私は本当に感謝してるんだ」
サオリ「コハルのおかげでこんな幸せな生活を手にれることができた」
サオリ「アツコに好きな人ができた、ミサキは生きる理由を得た、ヒヨリは諦めないことをしった、アズサに親友ができた…私は、幸せを得た」
サオリ「全部、全部コハルのおかげだ」
サオリ「だから、コハル、ありがとう」 - 23二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:13:39
コハル「…そんなこと言うなら朝はちゃんと起きなさいよ」
サオリ「善処しよう」
コハル「とか言って明日も二度寝する癖に」
サオリ「バレたか」
サオリ「ところで、今日の晩御飯はなんだ？」
コハル「麻婆茄子」
サオリ「麻婆豆腐にしないか？」
コハル「却下、しっかり食べなさい」
サオリ「（コハルを抱きしめたまま、二人で笑いあう）」
サオリ「（明日も明後日も、こんな日々が続くだろう）」
サオリ「（私はそう、信じてる）」 - 24二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:20:59
そうして、私は目を覚ます
硬い床、煙たい部屋
ボロボロの部屋で、目を覚ます
いつもと変わらない日々、生きるために働く日々
サオリ「あぁ、でも」
幸せな夢をみた
決して訪れないであろう、ありえない夢を
顔も名前も思い出せないけど、誰かを好きになるそんな夢を
サオリ「今日は、アズサから依頼があるんだったな」
手早く準備をして、寝床から外に出る
サオリ「VANITAS VANITATUM. ET OMNIA VANITAS」
今日も、普段と変わらない日が続く - 25二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:22:18
- 26二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:24:38
以上となります
エイプリルフールにサオコハネタが書きたくなったので即席で書きました
後悔はしてません - 27二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:36:02
なあ……なあ！！情緒グッチャグチャになるよこんなの……！！
- 28二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 05:18:20
イスズスレの人かなって思ったらイスズスレの人だった
良き - 29二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 05:24:11
わぁ…続き書いてくれて嬉しいよ
- 30二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 05:24:15
凄い…胸がキュッとした…
ここから夢が正夢になるなんてサオリ思わなかっただろうなぁ… - 31二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 06:31:59
読ませる文章だった。
只々感謝を。 - 32二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 16:13:10
わぁ･･････
- 33二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 16:28:25
感謝～
- 34二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:44:38
この作品を呼んで、情緒が乱されたら、うれしいなって