(閲覧注意)発情魅了トリモブ Part4

  • 1二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:39:28

    「あぁ神様仏様、天にあまねく存在する皆様方。

     どうかどうかお願いです。口下手で内気でなんの取柄もない地味な私です、

     そんな大層なことではありません、ほんの些細なお願いです。

     ただただどうか、ほんの少しの勇気をください。

     声をかけるためのちょっぴりの勇気をわけてください、

     一歩進むために背を押してください。私は、私はたった一人でいい、お友達が欲しいんです」

     新月の夜。遠い遠い一等星に願いをかけた少女。

    叶うなんて思ってもいない願いですらないただの望みの吐露。

    自身の望みを言葉にすることで前に進もうとする一種の決意表明にも似たなにか。


    ───

              ・・・・・・・

     ―――しかしそれは届いてしまった。

    強大な『なにか』に、邪悪な『なにか』に。

    人の願いを捻じ曲げて、こねくり回して、悪戯に悪不山戯の如く恣意的な解釈を交えて

    彼女の些細な、けれど切実な願いは聞き届けられてしまった。

     原型を残さぬままに――


    過去スレ

    (エッチ注意)何の変哲もないごく普通の生徒の望みを叶えてあげたい|あにまん掲示板人気者になって友達たくさんほしいっていう願いを叶えるために性的魅力が999999999倍になる神秘の力をあげようね……bbs.animanch.com
    (閲覧注意)発情魅了トリモブ|あにまん掲示板「あぁ神様仏様、天にあまねく存在する皆様方。 どうかどうかお願いです。口下手で内気でなんの取柄もない地味な私です、 そんな大層なことではありません、ほんの些細なお願いです。 ただただどうか、ほんの少し…bbs.animanch.com
    (閲覧注意)発情魅了トリモブと真の騎士になったトリモブ|あにまん掲示板「あぁ神様仏様、天にあまねく存在する皆様方。 どうかどうかお願いです。口下手で内気でなんの取柄もない地味な私です、 そんな大層なことではありません、ほんの些細なお願いです。 ただただどうか、ほんの少し…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:39:40
  • 3二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:40:24

    スレ立て感謝

  • 4二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:40:28

    たておつ

  • 5>>3124/04/01(月) 22:40:42

    >>1

    感謝ぁっ!

  • 6二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:43:04

    たておつー

  • 7二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:43:26

    たておつ!

  • 8二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:44:24

    たておつ

  • 9二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:46:27

    前スレSSはテレグラフかな

  • 10二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:52:05

    待機

  • 11>>3124/04/01(月) 22:55:14

    じゃあ一応ルート分岐後からだけ再掲するかな

    ―――

     彼女が外出許可を得た時に返してもらった荷物、
    一袋のクッキーと一本のお茶を二人で分けて食べた。

     その時に彼女が自傷行為や自殺未遂を行い救護騎士団に拘束されていた話を聞いた。
    2人で一杯謝りあって、そうしてまた笑って。
    日が暮れて明かりのない廃墟の中、穏やかな時間が流れていた。
    このままいつまでも話して居たかった。嫌なことなんて全部全部忘れていつまでも。
    でもお互い疲れ切っていて、段々とあくびが増えて。

    「本当の事言いますね。私は今でも我慢しているだけです」

     うつらうつらと船をこぎ始めたころ、徐に彼女はそういった。

    「痛みが落ち着いてきて、慣れてきて。このまま無防備に寝た貴女と一緒に寝てしまえば
     また私は貴女に手を出してしまうかも知れません」

     寝るときは離れましょう。そう言って彼女は立ち上がろうとして――

    「や」

     その手を掴んだ。

  • 12>>3124/04/01(月) 22:55:30

     これが私の我儘なのは十分わかってる。
    彼女の言っていることは正しいし、彼女の事を考えるならそうするべきだ。

    「それでもいいから離れないで欲しい」

     私がなにを言っても、いくら大丈夫と言ってもそうなったとき彼女は自分を責めるだろう、
    あの日の事で自分を責め続けて拘束されるほどに心を衰弱させた彼女だから。
    それがわかっていながら私は彼女の手を精一杯の力で握って離さなかった。

    「一人に、しないで」

     無責任な発言だ。また彼女に重荷を背負わせようとしている。
    それでも、この穏やかな時間が恋しくて、離れがたくて、
    この陽だまりの様な温もりに傍にいて欲しかった。

  • 13>>3124/04/01(月) 22:55:53

    「っ! ……~~っ!!」

     こっちを見下ろして、目を瞑って天を仰いで
    声にならない声をあげて葛藤する彼女をただただ黙って見つめていた。
    言葉にしないかわりに握った手に力を籠める。どうかお願いと、伝わって欲しいと。

     幾許かの沈黙の後。
    深い深いため息を吐いてから彼女は私の隣に座りなおした。

    「せいっ」

     そしてそんな掛け声をかけながら壁に額を力強くうちつけた。

    「えぇっ!? な、なにしてんの!?」

     ゴンっと鈍く低い衝撃音がしてパラパラと天井からチリが落ちてくる程の勢いで
    壁に頭突きをかました彼女に流石に動揺が隠せない。ホントになにしてるの?

    「冷静さを保つためです、それから自身の行動にはもっと気を付けてください。
     私の手を掴んで状態で潤んだ瞳で上目遣いされてかなりギリギリだったんですから」

     そういってこちらに向き直る彼女の額からつうっと血が流れた。

    「だ、だからってやりすぎ! また出血して、綺麗だった顔の上半分まで真っ赤に染める気!?」
    「そうでもしなければ抗えないということです、努々お忘れなきよう」

  • 14>>3124/04/01(月) 22:56:27

    「ほら、寝ますよ」

     多分わざとそう振舞ってるんだろうぶっきらぼうな態度で横になる彼女。
    血が出るほどうちつけて眠気なんて残ってるんだろうかと思いながらも
    彼女の心遣いに素直に甘えることにしてギリギリ肌が触れるか触れないかくらいのすぐ傍で横になり
    借りたジャケットを身体にかけると同時、ふわりと暖かなものが私の身体を包んだ。

    「……そのジャケットだけじゃ寒いでしょう」

     やっぱり少しだけぶっきらぼうな言い方で
    彼女は自信の大きな純白の羽で私を覆ってくれた。
    ふわふわで、温かくていい匂いのする大きな翼。

    「あったかい」
    「……それはよかったです」

     こんなに安らかな気持ちで床に就くのはいつぶりだろう。
    ベッドが冷たい廃墟の床であることも帳消しになるくらい暖かな翼に包まれ、
    私は甘えるように額を彼女の胸元に押し付けて眠りについた。



    「おやすみなさい……貴女のことは、必ず守って見せますから。この命に代えても」

  • 15>>3124/04/01(月) 22:57:31

    ―――

     夢を見た。あの方が夢にでてきた。
    昔ドラマでみたエジプトの古代王みたいな巨大な石造りの椅子に尊大に座りこちらを見下ろしていた。
    不遜に笑いあの方は言った。

     『おめでとう』と、緩慢な動きで拍手をしながら愉快そうに。
    『少々時間がかかったがお前の望みは叶ったぞ』と、心底楽しそうに。
    くっくっと喉を鳴らしながら笑っていた。

    『それで、貴様はいつまで立っているつもりだ?』

     言われて即座に膝をつき額を床にこすりつける勢いで土下座した。
    もう、罰は受けたくない。もうこれ以上『私』を壊されたくない。
    震えながらひたすらに土下座のまま謝罪の言葉と感謝の言葉を重ねた。

  • 16>>3124/04/01(月) 22:57:44

    「あうっ♡ あぁぁ♡」

     けれどあの方は指先をついと動かして私の刻印はそれに呼応して熱く発光した。
    途端に開発されつくした乳頭は固くしこり陰部はだらだらと愛液を垂らし
    物欲しげに入り口を引くつかせ居もしない相手に媚び始める。
    迎え入れた精を逃さぬように子宮までもが口を開いて
    早く早くと疼きという形で私を行為させようと急かしていた。

    『口を開いてよいと誰が言った』

     機嫌を損ねた機嫌を損ねた。
    また犯される、より深くまで侵される。
    なのに身体は人のそれよりも甘美な精を受け入れろと、
    強い快楽を与えてくれるあの方のモノを受け入れろと、いとも容易く陥落していた。

     土下座の体勢のままへこへこと虚空に向かって腰を振りながら
    私はただ願う。助けて。私を助けてください。この夢から、解放して。

  • 17>>3124/04/01(月) 22:58:11

    ―――――
    ――――
    ―――

    「んぅ?」

     彼女が寝入って、安らかな可愛らしい寝顔をしているのを確認した後
    頬の内側を噛んで自制心と格闘しながら寝ようと奮闘していました。
    救護騎士団でも合宿という形で同じ部屋で寝たことがありましたけれど
    こんなに近くで寄り添いあうように誰かと寝るのはそれこそ幼少の砌以来でしょうか。
    まして相手が彼女となればそう易々と就寝できるはずもなく、
    けれど私の羽に幸せそうに包まれている彼女を見ればここから離れるどころか背を向けることすらできず。
    悶々とながら徹夜を覚悟していた時。彼女の異変に気が付きました。

    「これは……」

     一糸まとわぬまま私のジャケットをかけただけのあられもない姿なのが逆に功を奏し
    彼女の下腹部で刻印が不気味に発光しだしたことにすぐに気づけました。
    桃色に光るそれが明滅を繰り返し、そして嗅いだことのある
    あの日以来何度も思い出したあの香りが眠っている彼女の股から溢れていました。

  • 18>>3124/04/01(月) 22:58:33

    「起きてください! ……聞こえますか!?」

     肩を掴み揺さぶる。
    詳しいことはわからないがいま途轍もなくよくない事が彼女の身に起きている。
    守らなくては、なにがあっても。

    「ぃ……や、たす…け……」

     小さく呟いて眠ったまま伸ばされた彼女の手。
    何かを求めるように宙を彷徨うそれをすかさず両手で掴む。

    「私はここにいます! 貴女のすぐそばに! 必ず守って見せます! だから、だから!」

     欺瞞だ。仮にいま彼女が超常の存在になにかされているとしても
    私には何もできないくせに。彼女の心が今この瞬間も犯されているかもしれないのに。
    私にはただただ手を繋ぎ声をかける事しかできない。

  • 19>>3124/04/01(月) 22:58:52

    「あぁ神様仏様、天にあまねく存在する皆様方。
     どうかどうかお願いです。恥知らずで卑怯者で彼女を傷つけ逃げ出した愚か者です。
     分不相応なのはわかっています、それでもどうかお願いです。
     ただただどうか、ほんの少し力をください。
     彼女を助けるためのちょっぴりの力をわけてください。
     私は、私はたった一人のお友達を救いたいんです」

     満月の夜。遠い遠い一等星の願いをかけた少女。
    叶うなんて思ってもいない、けれど確かな願いの形。
    自身の望みを口にして願う事しか今の彼女にはできない、現実逃避にも似たなにか。
    ―――


     ―――しかしそれは確かに届いた。
    強大な『なにか』に、善良な『なにか』に。
    人の願いを救い上げて、慈しんで、
    丁寧に大切に我が子の如く愛情深さを交えて
    彼女の重大で、そして切実な願いは聞き届けられた。

     大いなる加護とともに――

  • 20二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:01:36

    捨てる神あれば拾う神あり

  • 21>>3124/04/01(月) 23:10:50

    >>19


    ―――――


    『どれ、余がくれてやった加護を与えて数か月どれだけ貴様の身体に浸透したか試してみよう』


     土下座のまま、視界には床しか映らず。

    けれどその肌に触れる恐ろしく禍々しい気配だけで椅子を立ちこちらに近づいているのがわかった。

    怖かった。既に一度経験していることが恐怖を加速させた。


    「ぃ……」


     あの時の自分は自らを慰めたこともない無垢な生娘だった。

    けど今は違う、一日たりとも休まず常に大勢に全身を使われ

    開発されつくした今の私の娼婦よりも淫らに堕ちた身体で今一度あの方に抱かれてしまえば

    もう二度と私は私に戻れない。それが直感でわかった。


     だから。思わず口にしてしまった。

    それがこの後の責めをより苛烈にすることはわかっていても。

    更に機嫌を損ね僅かな希望さえも潰えさせるとわかっていても。


    「ぃ……や、たす…け……」


     喉から助けを求める声が漏れるのを防げなかった。

  • 22二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:16:00

    生娘の時にここに招かれて散々犯された時の光景気になる

  • 23二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:17:13

    邪神討伐して友人を救護して救うために頑張れ騎士ちゃん……

  • 24>>3124/04/01(月) 23:18:17

    『貴様、言に背いたな』

     私を犯そうと寄ってきたあの方が怒っているのがわかった。
    禍々しい気配は一気に増大し全身の肌が火傷したようにひり付いた。

    「んぐっ!」

     土下座する私の頭を踏みつけ不機嫌そうな声で。

    『もう逆らいません、貴方の言うとおりにします。
     貴方の望む玩具になります。この身体の全てを差し上げます。
     確か貴様はそう言った筈だ。なのに抵抗するつもりか』

     床にたたきつけられた額が割れ、血が流れる感触があった。
    けれど私は身動きできない、蛇ににらまれた蛙とはこのことだろうか、
    圧倒的な上位存在であるあの方の怒りを正面から受けて私は失禁しながら震えていた。
    だというのに子宮はあの方に身体を触れられたことを行為の始まりの合図と認識して
    熱く燃えるような疼きを発生させる。

     いまこの場に私自身の意思でどうこうできるものは自分の身体を含めて何一つないんだと叩きつけられた気分だった。

  • 25二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:22:51

    俺今この世の全てに感謝してる

  • 26二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:28:14

    >>22

    泣き叫んでたのか興奮してたのか

  • 27二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:37:42

    >>24

    これを待ってた。たとえ最後には善が来ようとどうかそこまでで深淵に落ちてほしい。

  • 28>>3124/04/01(月) 23:45:51

    >>24


    『首を捻じ切ってくれる。眷属を孕む肉袋の替えなどいくらでもある』


     終わった。私はここで死ぬんだ。

    たとえここが夢の中であろうと、あの日確かに私は純潔を失い

    子宮に多量の精を注ぎ込まれていたように。ここで殺されれば本当に死ぬんだろう。


     それは、嫌だなぁ。

    彼女が起きた時目の前に私の死体があったら彼女はどんな反応をするだろう。

    今度こそ本当に自殺してしまうかも知れない。そうでなくても下手をすれば

    状況的に私を殺した犯人扱いされてしまうかも知れない。

    私を助ける時に救護騎士団の監視も振り切ってしまったと言っていたし、

    錯乱して犯行に及んだとかなったら目も当てられない。


    「い、命だけは! 命だけはお許しください!」


     だから死ぬわけにはいかない。やっとお友達になれたんだ。

    そんな彼女をこれ以上壊したくない。―――例えその結果『私』が消えて

    ただの眷属を産みだすだけの存在になったとしても、今死ぬのだけは避けなくちゃいけない。

  • 29二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:49:54

    騎士ちゃんは言わずもがな
    まだ理性がいっぱい残ってる時から一貫して騎士ちゃんのことを慮るモブちゃんの善性も相当よね

  • 30>>3124/04/01(月) 23:53:08

    >>28


    「どうか私は貴方様の眷属を孕む道具としてお使いください!

     私の身体は貴方様のモノです! 願いが叶って、お友達ができて

     すっかり浮かれてしまったんです! どうか、どうか今一度貴方様の玩具として

     役に立つ孕み袋であることを証明させてください!」


     ここまで惨めな命乞いがあるだろうか?

    女として産まれた自分の大切なものを全て捨て去って、

    人としての尊厳を全て踏みにじって、ただただありとあらゆる全ての人の肉便器として生き、

    邪神の眷属を産み続けることを宣言させられる自分の姿。


     とてもじゃないけど客観的に見ることはできなかった。

    でもやるしかなかった。それ以外に彼女を守る方法が思いつかなかった。

    これは正しい行いなんだとひたすらに自分に言い聞かせた。

  • 31二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 00:18:50

    献身が結果的に時間稼ぎになってる地獄

  • 32二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 00:19:40

    >>28

    ―――例えその結果『私』が消えてただの眷属を産みだすだけの存在になったとしても、今死ぬのだけは避けなくちゃいけない。


    これ一緒に寝なかった世界線の変貌理由か

  • 33二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 00:28:26

    >>32

    夢の中で寝取られてました

  • 34二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 00:30:27

    >>33

    邪神「寝てから言ったらどうだ?…ああ、我の次に寝て肢体を貪っていたな」

  • 35二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 00:33:58

    >>34

    死んでください死んでください死んでください!!

  • 36>>3124/04/02(火) 01:01:29

    PCホスト規制された

  • 37>>3124/04/02(火) 01:02:31

    携帯もホスト規制されてたけどいま携帯だけ復活した
    休みだから今夜のうちに完結させたかったけどすまない

  • 38二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 01:06:45

    ドンマイ
    投げられる時に投げれる話を投げてくれ

  • 39二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 01:11:39

    >>34

    ベアトリーチェみたいにキヴォトスから追放されろ

  • 40二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 02:07:19

    >>30

    淫語強要よりもえっちかも

  • 41二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 02:12:27

    >>30

    キヴォトスで1.2を争う辛い境遇

  • 42>>3124/04/02(火) 02:24:16

    >>30


    『そこまでして生きたいか。貴様自身の自我を砕かれてでも』

    「はい、お願いします! 私の子宮を使い潰してください!」


     そう高らかに宣言すれば聞こえる哄笑。


    『いいだろう、既に貴様の腹にいる眷属も勿体ないしな。

     今一度チャンスをくれてやる腹を出せ』


     なんとか希望を掴んだ!

    その喜びを前に出さないように恭しくゆっくりと顔をあげる。

    近くでその存在を直視すれば途端に全身に怖気が走るも

    務めて冷静に呼吸を整えながら犬が飼い主に甘えるように仰向けになって全てを晒けだす。


     そして私を、私達を狂わせた現況の刻印にその手が伸びる

    その効力を最大まで強めるために、私を完全に壊し切るために。

    ごめんなさい。せっかくお友達になれたのに一日で居なくなっちゃって、

    でもどうか貴女は生きてください、私の大切なたった一人のお友達。

  • 43二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 02:26:00

    この子の次にお友達になる難易度きつすぎない?
    あまりにも第一友達がSSRすぎて

  • 44二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 02:27:17

    まさに生け贄…

  • 45二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 02:27:39

    >>43

    親友枠になるだけで友達はできるさ

  • 46二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 02:29:53

    こうして完全に砕かれてしまったのがEND2

  • 47>>3124/04/02(火) 03:00:05

    >>42


    「やめろぉぉぉっっ!」


     悍ましい力が籠められた指先が刻印に触れる瞬間。

    叫び声が聞こえた。この場で聞こえるはずのない声が。

    雄々しく、猛々しく、勇ましい声。


     一瞬、世界が白に染まって。

    固いものと固いものがぶつかり合う鈍い音が響いた。


    「その娘に! 私の大切な友達に!!!! 指一本触れるなっっ!!!!」


     幻聴じゃない、幻覚でもない。

    大きな翼をはためかせ神々しい光を纏いながら、

    彼女は確かにこの場に存在した。

  • 48二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 03:23:23

    天使…?

  • 49二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 03:24:15

    天使じゃんね

  • 50二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 06:39:45

    種族:天使(真)

  • 51二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 06:40:34

    翼持ち生徒は確か飛べない筈だからすごい(小並)

  • 52二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 06:43:48

    守護天使騎士ちゃん邪神討伐して友人を救う為頑張れ!

  • 53二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 06:44:50

    二人とも遠いところに来てしまったね…頑張れ

  • 54二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 09:56:56

    トリモブの翼はいくら輝かせても良いとされる

  • 55二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 15:30:46

    待機

  • 56二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 15:31:31

    エッチでおもしろいけど
    もうブルアカじゃないじゃんね

  • 57二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 18:19:27

    透き通らないような世界観
    ミネの意思
    救護魂は受け継がれてるから

    規制食らったかなこの感じ

  • 58二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 18:52:24

    流石に表現ストレート過ぎたのかもね
    telegra使った方がいいかも

  • 59>>3124/04/02(火) 19:13:03

    「助けに来ましたよ。立てますか?」
    「あ、あうっ」

     声をかけられて差しのべられた手、慈愛に満ちた笑顔。
    思わず顔が熱くなった。だって私は仰向けで全部を曝け出した格好だから。
    格好良く助けに来てくれた彼女と比べて恥ずかしくなって手を取るより先に身体を隠してしまった。

    「もう、今更じゃないですか?」
    「それでも恥ずかしいの!」

     一度は死を覚悟して、自分の崩壊を覚悟した。
    それなのにいまこうして彼女とお話しできている奇跡。
    そう、奇跡。そう形容する他ない。

    『その気配、貴様彼奴の巫女か』

     改めて手を借りて立ち上がると
    勢いよく突っ込んできた彼女に弾かれた邪神が忌々しげに唾棄した。

  • 60二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 19:15:25

    当然半裸〜全裸なんだよなトリモブちゃん
    謎空間あるあるだけどエッチだね…

  • 61二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 19:15:28

    彼奴の巫女かどうゆう存在なんだろ?

  • 62二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 19:16:17

    >>61

    色彩的な外部の存在で善神と悪神とでも考えておこう

    考えるな、感じろ

  • 63>>3124/04/02(火) 19:23:18

    >>59


     巫女? 神々しい光を纏う彼女をもう一度改めて見遣る。


    「ある意味、貴女と似たようなものですよ」


     言いながら左手の甲をこちらに翳す。

    そこには私の下腹部のと少し似た、

    けれど全く正反対の清い力を感じる紋章が描かれていた。


    『それで、そこの巫女が私とやりあうつもりか?

     彼奴自身が来るならともかく力を分け与えられただけの巫女風情が余をどうこうできるとでも?』

    「まさか、そんなつもりはありません」


     そういうと彼女はすっと邪神に向かい頭を下げ膝をついて、

    私もとりあえず彼女に続いた。


    「先程の無礼申し訳ありませんでした。ただ彼女に触れられれば全てが終わるため他に方法がありませんでした」


     膝を付きながら堂々と謡うように


    「淫蕩の神、堕落の神。古から人類と共にあった神よ。

     私は主から力を授かりました。友達を助ける力を、貴方に抗う力を。

     けれど主も私も貴方と敵対するつもりはありません、貴方を討伐するつもりはありません。

     ただ彼女のことを、貴方にとっては替えの利く存在である彼女の事を諦めて欲しいだけです。

     私達はもう決してあなた方の事を忘れません、祈りを欠かしません、信仰を失いません。

     ですからどうかお願いです。私のお友達のことを諦めてください」

  • 64二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:07:06

    これで見逃してくれないと後がない

  • 65>>3124/04/02(火) 20:10:02

    >>63


     丁寧な物言いで、でも愛用のSGは手放さないままの彼女と

    こちらを見下ろすあの方。私は二人の動向を見守ることしかできなかった。

    あの方がこちらに手を向け、一瞬あの方が纏う物がこちらに蠢いて

    彼女が翼を軽く払うとそれもたちまちに弾かれた。


    『あの愚かな女神め……』


     舌打ちとともにそうあの方が呟いて。


    『もうよい、失せろ。余の気が変わらぬうちにな』


     ぐにゃりと視界が歪んだ。

    空間も、彼女の姿も、私の姿も全部がねじれて、薄らいで、消えていく。

    こちらに背を向け玉座に戻ろうと歩くその背中に向かって私は。


    「あ、ありがとうございました! 色々あったけど、この子と友達になれたこと!

     それは本当に感謝しています!」


     大声で伝えて、届いたのかどうかあの方の歩みが止まって。

    そして私は再び気を失った。つないだ手の温もりを離さないようにギュッと握りしめながら。

  • 66二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:11:39

    ヨシ!で良いのかな……

  • 67二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:28:03

    トリモブちゃんの善性が光る

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:39:13

    >>67

    普通こんな目に合わされて感謝なんて出来ないよ…

  • 69二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:55:02

    ツバ吐いても赦されそう(赦されない)な所でまあ何と清廉な
    トリニティの光

  • 70>>3124/04/02(火) 21:12:52

    >>65


    ―――――


     鳥の羽音が聞こえた、風の音と舞う砂の音。

    割れた窓から入ってきた日光で暖められた空気、

    頬に触れる冷たいコンクリートの床とじゃりじゃりした埃と砂の感触。

    なにより私を覆う翼の温かさ。とくんとくんと聞こえる穏やかな心音。

    瞼を開くと目と鼻の先に同じように目覚めた彼女の顔。


    「……」

    「…………」


     見つめあって起き上がる。


    「あいたた……」


     固い床で一晩過ごした所為か痛む節々。

    顔を歪めながら起き上がって、周囲を見渡す。


    「……朝だ」


     朝が来た。希望のかどうかはわからない。

    でも確かに私達はあの夜を乗り越えたんだ。

  • 71>>3124/04/02(火) 21:17:30

    >>70


    「あっ、お腹!」


     彼女に言われて自分の身体を見れば、

    大きくなったお腹が元に戻っていた。


    「終わったの……?」


     がばっと。言い切るやいなや横から勢いよく抱き着いてきた彼女に押し倒される。

    あれ? 終わってなかった? 朝からいきなり始めるつもり? と一瞬思って、

    泣きながらよかったとごめんなさいを繰り返す彼女を見て違う事に気づく。


    「ひぐっ……うぐっ」


     泣いてる彼女の頭を撫でて、釣られて私も涙が溢れてきた。

    そう、終わったんだ。多分、でも、きっと。

  • 72二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 21:18:03

    ヨシとりあえずなんとかなったぽい?

  • 73>>3124/04/02(火) 21:28:08

    >>71


    ―――――

    ――――

    ―――


     終わったと言っても、精々お腹が戻ったのと

    刻印の桃色の光が消えたくらいで戻ったわけじゃない。

    色を失っても私の下腹部には刻印は残っているし、

    それ以外の多くの人に付けられた下品な刺青も焼き印も残ってる。

    以前と比べて30cmは大きくなった胸のサイズも、

    孕んで黒くなった乳頭もそのままだし。

    なにより関わった全ての人に私の痴態の記憶は残っている。


    「――ほら、あれが例の」

    「一体どの面下げて――」

    「トリニティの品位に泥を――」


     開発されつくした身体は刻印がなくても疼くし、

    男の人に強い言葉を投げかけると未だに身体を差し出してしまいそうになる。


    「ごめんなさい、お待たせしました」


     放課後門の前で一人立つ私に投げかけられる多くの視線。

    その中には私と交わった人の情欲が込められた視線も含まれている。

    一部の異常性を把握していた救護騎士団や正義実現委員会の人達が

    ティーパーティーに話をつけて緘口令を出してくれたけど

    恐らく全ての噂を消すことなんてできない。

    だって行われた行為は全て事実で、超常の存在の証明なんて誰にもできないんだから。

  • 74二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 21:36:12

    もうこれ友達とかじゃなくてヒーローとヒロインじゃんね

  • 75>>3124/04/02(火) 21:37:54

    >>73


     もう以前の生活には戻れないだろう。

    今後一生私はこの身体と、醜聞と、付き合っていかなくてはならない。


    「ううん、待ってないよ」


     それでも私はできるだけ前を向いて生きていきたい。

    泥濘にずっぽり沈んだ私に、それでも最後まで手を差し伸べてくれた人が居るから。


    「そうですか、ならよかったです」


     私と同様消えない左手の刻印が刻まれたその手を握り二人で歩き出す。

    彼女もまたその刻印の所為で謂れなき言葉を投げかけられていた、

    けどそれでも彼女は手袋一つで隠せるそれを隠さない。

    『これは私の勲章ですから。貴女を救える力をくれた主への感謝を忘れないためにも』

    そういってむしろ誇らしげに私の手を握り返してくれる彼女は

    どうにか救護騎士団への復帰を果たし再びその腕章をつけている。


    「あ、やっぱり沢山まったかも」

    「えぇ?」

    「……だから今夜はその分たくさんお詫びが欲しいな♡」

    「あっ……うぅ、はい」


     この関係を共依存という人も居ると思う、

    惨めで穢れた者同士の傷の舐めあいとも。

    でも開き直ろう、たとえまともに生きられなくても。

    それでも私達は二人でこれからを歩んでいく。

    この世界で、一歩ずつ。

  • 76二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 21:38:28

    ヨシで良いのかわからんがちゃんと友達なれたしこれで良いのかな……

  • 77>>3124/04/02(火) 21:39:37

    END2 たとえまともに生きられなくても

  • 78>>3124/04/02(火) 21:42:36

    本当はもっと救いのないドロドロの関係で終わる予定だった。
    神そのものの一柱に目を着けられた以上、人間が抗える余地なんてなくて
    ぎりぎりのお目溢しを頂いて全部から逃げ出した二人が
    正気で生きているってだけの薄暗いバッドエンドではないってだけの展開に。

    ただみんなハッピーエンドを求めてるみたいだったから
    じゃあ同格の神様の手助けないと無理だよなぁって思ってこんな感じになりました。
    ちょっち想定外の別ルートだったので若干ぐだってしまって申し訳ない

  • 79二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 21:48:05

    構わぬ!友情ENDヨシ!

  • 80二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 21:58:44

    おつ
    ハピエンになってよかった。綺麗なままでいられなかった、それでも前に進む覚悟がいい
    エピローグでふたりの穏やかなえっっが見られたら最高

  • 81>>3124/04/02(火) 22:03:33

    そもそも彼女達の人生は一度っきりなので

    ダイスの結果がどうなろうとどれだけ救いがなくてクソみたいな展開になろうと

    別ルートを書くつもりなかったんだよね実は


    >>56

    これブルアカじゃないねってはもう2スレ目で思ってた

    内容的にネームドのキャラをがっつり絡ませるのはよくないよなぁって思って

    団長を僅かに出すくらいしかできなかった

  • 82二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 22:06:18

    苦いけど幸せな未来に向かって進むのはブルアカ的だ

  • 83二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 22:17:20

    これで完全に完結かな?
    おきて破りのエンド1屈服BADENDもある感じ?

  • 84二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 22:24:10

    ありがとう…ありがとう…
    別ルート否定理論いつもなら納得するんだけど今回ばかりは本当に書いてくれて感謝じゃんね

  • 85二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 22:38:37

    黒ずんだ乳首とデカくなったおっぱい経産婦…ではない元妊婦らしさがあって良い

  • 86二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 07:34:57

    あのスレがパート4まで伸びるとは思わなかったしパート4まで伸びたにも関わらず終わってもほとんど書き込みないままなの笑っちゃうんですよね

  • 87二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 09:51:52

    ハピエンで良かったよぉ…

  • 88二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 17:45:55

    一気に読むと絶望から光まで感慨深いものがある

  • 89二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 02:30:35

    >>86

    規制で散発的にしか進行しなくなったのがデカいかと

    何もともあれ完結乙です


    ぶっちゃけ最初はトリモブが色んなネームドから迫られるスレになると思ってた

  • 90二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 02:32:06

    合いの手入れるの読みにくくなるかなとは思ってた
    今更だけど完結お疲れ様です

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