- 1二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 18:52:59
- 2二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 18:53:23
野薔薇
- 3二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 18:53:37
真希
- 4二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 18:59:12
のばまきだ！のばまきだ！
- 5二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:01:37
竹取りの野薔薇おじいさんと真希おばあさんがおりました
おじいさん「ま、真希さんと夫婦！？」
おばあさん「よろしく頼むぜダーリン」
おじいさん「はわわ」
某京都校二年女子生徒が複雑な目線を向けていそうな夫婦だね - 6二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:03:20
やった！鬼ヶ島に行った傑の香織(偽)マッマだ！
- 7二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:10:46
んぎゃわ…
- 8二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:11:25
> 某京都校二年女子生徒
誰のことやろな 真依ちゃんに聞いてみよか
- 9二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:12:13
おじいさん「地道にお金貯めて、いつか真希さんと都会に引っ越すわよ！」
おじいさんがいつものように竹林へ出かけると、何故だか一本の竹が光り輝いていました
おじいさんが不思議に思って近寄ってみると……
「ばぶ〜」
何とそこには小さくて可愛らしい赤ちゃんの>>12が居たではありませんか！
- 10二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:13:02
真依ちゃん
- 11二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:13:03
乙骨
- 12二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:13:17
憲紀
- 13二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:13:18
直哉
- 14二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:13:45
私！？
- 15二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:24:25
おじいさんは慌てて赤ちゃんを家まで連れて帰りました
おじいさん「迷子？それとも捨て子？家族を探してあげるべきかしら」
おばあさん「いや、コイツは実家絡みで苦労してそうな顔をしている いっそ私達で育ててやる方が幸せかもしれねえ」
おじいさん「どんな顔……？」
という訳で赤ちゃんは二人の子供として育てられることになり、なよ竹の憲紀姫と名付けられました - 16二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:25:55
> 実家絡みで苦労してそうな顔
経験者は語る
- 17二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:26:40
ベビとし可愛くて草
- 18二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:27:05
- 19二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:33:04
傑桃太郎面白かったので期待！
- 20二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:37:10
おじいさん「上！！京！！」
それからしばらくして、おじいさん達は日本一の都会である京の都へ引っ越すことになりました
憲紀姫を拾ってからというものの、おじいさんの取る竹の中にはどっさりと金が詰まってたることが続き、夫婦はあっという間にお金持ちになったからです 余裕でマイホームも建てられちゃいました
おじいさん「これも全部アンタのお陰よ！ありがとう姫〜！」
憲紀姫「じいさま、のりとしは何もしておりません」
おばあさん「そう謙遜すんなって」
おばあさん「オマエが不思議な力のある訳アリな奴だろうと、私達の子供であることは変わんねえよ」
憲紀姫「ばあさま……」
その後も憲紀姫はすくすくと成長していきました - 21二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:37:55
平和な世界
- 22二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:38:36
- 23二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:48:30
のりとし姫可愛いすぎるぞ
- 24二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:49:56
それから更に時は流れ……
憲紀姫はとても美しい姫に成長しました 勉学にも熱心に励んでおり、今はTOEIC900点台に挑戦中とのことです
おじいさん「こ゛ん゛な゛に゛大゛き゛く゛な゛っ゛て゛…゛…゛」
おばあさん「こりゃあ京の貴族共も放っておかないだろうぜ」
おじいさん「そうよ姫、アンタなら旦那さん選びたい放題よ！」
憲紀姫「…………」
しかし、憲紀姫の顔色は浮かないものでした - 25二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 19:52:49
＞アンタなら旦那さん選びたい放題よ！
そりゃ浮かない顔にもなる
- 26二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:04:36
おじいさんとおばあさんの見込み通り、憲紀姫には数多くの求婚が舞い込みました
しかし憲紀姫はそのどれにも頷こうとしないのでした
おじいさん「も〜！何がそんなに気に食わないのよ！」
おじいさん「ほらこの人とか超字ィ綺麗よ？雅で都会っぽいわよ！？」
憲紀姫「相手がどうこうではなく、私は結婚がしたくないのです」
おじいさん「はあ〜？」
おばあさん「姫の気持ちは分からんでも無いが、私達だっていつまで生きてられるか分かんないんだぜ？いいとこに嫁入りして安心させてくれよ」
憲紀姫「……ばあさまがそこまで仰るのなら」
二人の猛説得に根負けした憲紀姫は、求婚してくる貴族達の中でも特に熱心な者を五人選び、マイホームに呼び寄せることにしました
貴族
- 27二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:05:28
宿儺
- 28二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:05:37
東堂
- 29二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:05:56
陀艮
- 30二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:06:14
ドルゥヴ・ラクダワラ
- 31二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:06:31
伏黒
- 32二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:06:32
三代六十四
- 33二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:06:37
直哉
- 34二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:07:03
ごめんね悠仁 挿絵貼り忘れてたよ
- 35二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:07:39
全員野郎で草
- 36二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:09:00
異色のメンツすぎて好き
- 37二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:09:18
まぁ、どこ行っても食うには困らないだろうし
- 38二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:15:13
この面子では伏黒が一番無難か？
- 39二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:16:03
恵以外ちょっとあれなの揃いすぎでは？
- 40二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:22:42
は？東堂は認めた相手にはとても優しいぞ
- 41二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:24:52
ぞろぞろ……
憲紀姫に呼び寄せられた貴族たちがマイホームの前に列をなします
おじいさん「ねえ姫……急かした私が言うのもなんだけど、本当にあの中から結婚相手を選ぶ気？」
憲紀姫「何か問題でも？」
おじいさん「問題しかねえわ！！もっとまともな奴は居なかったの！？」
憲紀姫「私は彼らにそれぞれ贈り物を要求するつもりめす どれもそう簡単に手に入らぬものですが、困難を乗り越え贈り物を持って来てくれた方と結婚しましょう」
おじいさん「話を聞いて！？」
こうして貴族たちの挑戦が始まりました
一人目
- 42二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:26:21
東堂
- 43二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:26:35
宿儺
- 44二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:26:39
だごん
- 45二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:30:43
このスレ画見たことあるぞ
見事な伏線回収と熱い展開の桃太郎スレのスレ主じゃないか！ - 46二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:37:22
貴族A「俺が妻でも娶ればアレも少しは大人しくなるか……」
一人目の挑戦者はストーカー被害に悩まされる貴族A 誰にも邪魔されず食って寝て鏖殺する生活を取り戻すため、憲紀姫との偽装結婚を狙います
そんな貴族Aへの課題は『仏の御石の鉢』 遥か遠く天竺にあると伝えられる宝物ですが……
貴族A「……まあこれで誤魔化せるだろう」
動機が動機なのでやる気も湧いてこない貴族A、戸棚に仕舞い込んであった古びたお茶碗を手に憲紀姫の元へ向かうことにしました - 47二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:38:26
結婚動機が想像の斜め上で草
- 48二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:38:56
すっくん相変わらず渋い顔してんなw
- 49二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:41:38
流石にそれで騙されるアホはおらんよ宿儺
- 50二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:55:10
おばあさん「いや茶碗だろコレ」
即バレでした そりゃそうなるよ
おばあさん「アンタは姫には会わせねえよ 帰った帰った！」
貴族A「だが俺にも事情がだな──」
貴族Aがゴネ始めたその時です
おじいさん「キャーーー！！」
おばあさん「っ、野薔薇！？」
おじいさん「窓に……窓にィ……！！」
貴族A「窓……？」
ストーカー「見つけたわよ宿儺どうして他の女の家に居るのってそのお茶碗私がプレゼントしたヤツじゃない宿儺ったら持ち歩くほど気に入ってくれたのヤダ嬉しい大好き大好き早く殺し合いた(後略)」
おばあさん「どっちも帰れ！！！！」
こうして貴族Aは脱落しました
二人目
- 51二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:55:50
陀艮
- 52二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:56:24
窓に張り付いてるぅ!(恐怖)
- 53二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:57:17
ぽ、ポジティブ…
- 54二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:02:13
怖すぎる家族A強く生きて‥
- 55二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:11:12
貴族B「ぶふ〜！」
二人(？)目の挑戦者は貴族……を名乗っていますがどこからどう見ても水棲生物です 憲紀姫に恋して地上へ上がって来たのでしょうか、人魚姫みたいでかわいいね
貴族Bへの課題は『蓬莱の玉の枝』本物の宝石のように美しく木の枝とのことですか……
貴族B「ぶうぅ！」
おばあさん「嘘だろ持ってきやがった」
おじいさん「き、綺麗……」
確かに貴族Bの手には光り輝く花を咲かせる木の枝がありました どうせコイツもパチモン持ってくんだろ、とたかをくくっていたおじいさん達の背に冷たい汗が流れます
おばあさん「どうすんだよ、約束とは言えコイツに姫を嫁がせるのか……？」
貴族B「ぶふふぅ〜」
貴族Bが勝利を確信したその時です
>>58「ちょっと待ったァ！」
- 56二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:11:29
家族じゃなくて貴族な〜
- 57二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:12:49
また挿絵を忘れてたよ おっちょこちょいなママでも嫌いにならないでね悠仁
- 58二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:12:50
目が蓬莱の木の枝になってる花御
- 59二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:13:38
ﾀﾞｺﾞﾝﾁｬかわいいかわいいね
- 60二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:13:45
ごめん蓬莱の『玉』の枝か
- 61二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:15:08
目ん玉キュルキュルでかわいい
- 62二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:16:37
可愛らしいね
- 63二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:19:50
陀艮ちゃん可愛いし覚醒したら強いし原作でも大切な存在(呪霊サークル)に対して一途だから結婚しても良いんじゃないかな
- 64二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:27:24
？「陀艮！！」
貴族B「ぶふぅ！？」
おじいさん「ギャーッバケモンが増えた！！」
おばあさん「ん、アイツの目？に刺さってるのって……」
突如マイホームに駆け込んで来た謎の人(？)物 確かによく見ると彼or彼女の片目には貴族Bが持ってきたものと同じ玉の枝が刺さっていました
貴族Bの仲間？「私が寝ている間に枝を負ったのはアナタですね」
貴族Bの仲間？「アナタが人間に恋をしたと聞いた時は驚きましたが、それでも応援しようと思いました それに対してこの仕打ち……」
貴族Bの仲間？「私は……悲しい……！！」
貴族B「ぶ、ぶふぅ……」
自らの罪を自覚したのか、貴族Bもはらはらと涙を流します 呪霊の分際で随分と感情豊かなことだね
貴族Bの仲間？「帰りますよ陀艮 漏瑚にもキツく叱ってもらわなくては」
貴族B「ぶふ！？ぶふうぅ……！！」
こうして貴族Bは脱落しました
三人目
- 65二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:29:40
ラクダワラ
- 66二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:34:49
ハナミンかわいい
- 67二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:38:02
今更だが無理難題の順番は
仏の御石の鉢,蓬莱の木の枝,火鼠の皮衣,竜の頸の五色の珠,燕の子安貝
で固定かな - 68二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:42:08
- 69二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:43:03
- 70二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:43:58
真人
- 71二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:44:28
五条悟
- 72二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:45:19
- 73二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:45:39
ドルゥヴ可愛くてちょっと悔しい
- 74二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 21:50:02
釘崎と真希がかわよい
- 75二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:01:46
おばあさん「どーすんだ姫、コイツもちゃんと持ってきたぞ」
憲紀姫「……火鼠の皮衣は火を付けても決して燃えることがないと言われています」
おじいさん「パチモンの可能性もあるってことね 試しに着火するけど構わない？」
貴族Cは頷きます まさか23億円もするものがパチモンな訳ないでしょう 焦点の合わない瞳には勝利の確信が宿っていました
おじいさん「着火っと」
ボウッ！！！！
貴族C「！？！？」
こうして貴族Cは脱落しました
商人「いや〜頭の悪い消費者にお勉強させてあげるのは楽しいねえ！僕ってば教師の鏡！」
最悪だよコイツ
次
- 76二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:04:17
東堂
- 77二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:04:35
伏黒
- 78二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:15:52
四人目の挑戦者は貴族D 宮中の女房達からは『和歌から礼儀作法まで何もかも完璧なのに何かキモい』との不名誉な評価を下されています
そんな彼への課題は『龍の首の珠』 龍の住処へ近付くには、荒れ狂う海を乗り越えなければなりませんが……
貴族「ハァ、ハァ……フッ、この程度か」
やりやがった、やりやがったぞ貴族D 満身創痍ではありますが、見事龍の住処へと辿り着いたではありませんか！
貴族D「出てくるが良い怒れる龍よ その首の珠、俺が貰い受ける！」 - 79二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:18:29
東堂は流石やな
周りからの評価も流石やな - 80二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:18:37
すげえ
原作の大納言が出来なかった住処到達成し遂げてる - 81二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:19:50
流石、気持ち悪い以外は完璧な男だ
- 82二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:29:27
龍「…………」
貴族D「………！？！？」
龍「……たんたかたーん♡」
貴族D「ウ゛ッ！！！！」
その後の貴族Dの行方を知る者は誰も居ません
海深くに飲み込まれていったとも、首元に美しい珠飾りをつけた少女へ一心不乱にサイリウムを降っていたとも、諸説ありますがどれも定かではありません
ただ一つ確かなのは、彼は憲紀姫のマイホームへは二度と戻らなかったのです
こうして貴族Dは脱落しました - 83二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:30:25
到達は成し遂げたが生還は果たせなかったか…
- 84二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:42:39
いまのところ誰よりも幸せになってる
流石東堂だ…… - 85二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:47:24
最後の挑戦者は貴族E おじいさんとおばあさんからはマンジョウイで『コイツが圧倒的にマシ』と評価されています 前評判通りに憲紀姫の心を射止めることは出来るのでしょうか
そんな貴族Eへのお題は……
貴族E「燕の子安貝か」
貴族E「燕が稀に産むとされている伝説の貝、手に入れるには燕の巣から奪い取るしかないと……」
貴族E「………………」
貴族E「いや燕が可哀想だろ」 - 86二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:48:12
マンジョウイって何！？満場一致だよ〜
- 87二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:52:59
動物に優しいいい子だ……
- 88二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 22:56:55
後日、憲紀姫の元へ貴族Eから燕の子安貝を手に入れられないこと、そして求婚を取り下げることを述べた丁寧な謝罪の手紙が届きました
おじいさん「やっぱアイツが一番マシだったか……」
おばあさん「何でそういう奴に限って身を引いてくんだよ」
憲紀姫「……彼と私は似た者同士かもしれない」
じじばば「「え？」」
頑なだった憲紀姫もこれには好感を持ったのか、貴族Eには丁寧な返事の手紙を送りました - 89二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:04:58
見る目のある姫だ…
- 90二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:11:04
五人の貴族たちは誰一人として姫の願いを叶えることは出来ませんでした
憲紀姫「じいさま、ばあさま、やはり私は結婚はしたくないのです」
憲紀姫「期待に添えず申し訳ない……」
おじいさん「もういいわよ」
憲紀姫「え？」
きょとんとする憲紀姫におじいさんが続けます
おじいさん「今回のことでよく分かったわ 姫を半端な男にくれてやるなんて絶対イヤ！」
おじいさん「……何だかんだね、私達もまだアンタと離れたくないのよ」
憲紀姫「じいさま……」
おばあさん「姫の気が済むまで三人で居ようぜ 頑張って長生きするからさ」
憲紀姫「ばあさま……！」
こうして憲紀姫の結婚に関しては保留ということになりました
しかし、憲紀姫の噂は帝の>>93のもとまで届いていたのです……
- 91二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:12:18
直哉
- 92二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:14:23
真依
- 93二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:14:33
真依ちゃん
- 94二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:14:40
羂索
- 95二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:17:38
大丈夫？その帝ばあさま狙いじゃない？
- 96二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:28:45
帝「……誰の求婚にもなびかない美しい姫？」
帝「興味ないわ くだらない話を耳に入れないで頂戴」
彼女はこの国の帝 気難しく嫌味が一々ねちっこい女ですが、一部の民からは絶大な人気を誇ります
帝「大体どれだけ美人でも身分が低けりゃ世の中どうにもならないでしょう どこの貴族の子なの？」
帝「……はあ、元は竹取りの成金？」
帝「…………まさかその竹取、釘崎とかいう名前だっありしないでしょうね」
帝「へえ…………ふーん………………」
あの、帝さん？どうかしました？
帝「気が変わった」
帝「噂が本当か、そのどこの馬の骨とも知れない成金竹取りの家まで訪ねてみましょう」 - 97二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:41:59
数日後、帝は密かに憲紀姫たちのマイホームを訪れました
帝「ここがあの竹取りのハウス……」
帝「私から……を奪った女の……ッ！！」
dice1d3=3 (3)
1すまない、どちら様だろうか
2何でここに居るのよ出涸らし帝
3真依……？
- 98二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:42:45
良かったな真依
お姉ちゃんだぞ - 99二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:45:51
「ここがあの竹取のハウス…」←凄い独特のイントネーションで言ってそう
- 100二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 00:06:22
おばあさん「……久しぶり」
おばあさんが帝を呼び止め、対峙します その横顔はどこか緊張感を孕んだものでした
おばあさん「元気そうで良かった」
おばあさん「つーか政務はどうしたんだよ あんま部下に丸投げにしてっと──」
帝「全部投げ出したアンタが私に説教する資格があるの？」
おばあさん「っ」
帝「……久しぶり ええ、本当に久しぶりね、真希」
帝「もう何年も会ってなかった」
帝「アンタがあのくだらない竹取り女と駆け落ちして以来ッ！！」
今日はここまでです この原作に一切登場しないパート何？ - 101二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 00:09:56
乙！
かぐや姫のおじいさん×帝キテル… - 102二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 00:10:20
＞この原作に一切登場しないパート何？
- 103二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 01:04:27
突如として暴走する帝!かぐや姫のおじいさんに迫る危機!おばあさんはおじいさんを守れるのか?そしてかぐや姫の運命は如何に⁉
- 104二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 01:09:24
かぐや姫のおばあさんの掘り下げパート初めて見た
- 105二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 07:26:47
──昔むかし、帝がまだ姫と呼ばれていた頃
姫には大好きなお姉ちゃんが居ました
強くて格好良いお姉ちゃん 双子は凶兆と皆は言うけれど、きっと何かの間違いです
『絶対置いてかないでよ』
『当たり前だ 姉妹だぞ』
姫は無邪気に信じ切っていました
ただの原作だねこれ - 106二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 07:31:35
『京を出ようと思う』
大好きなお姉ちゃんの言葉が理解出来なかったのは、この夜が初めてでした
ここ数年お姉ちゃんは一族間の権力闘争に明け暮れており、とうとう次の帝の座を確約されたのです
凶兆とされる双子の片割れが帝となるのは前例のないことでしたが、強くて格好良いお姉ちゃんは成し遂げたのです……なのに、どうして？
『心配しなくても次の皇位継承権はオマエにある 私の部下達にもオマエを支えるよう頼んでおいた』
『もう真依をいじめるような奴は誰も居ない 何せこの国で一番偉い女になるんだからな』
違う 私が聞きたいのは
『……京を出る理由、か』
『好きな奴が出来たんだ』 - 107二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 07:59:45
前回の総大将といい
このシリーズのおばあさんラスボスに激重感情持たれ過ぎじゃない？ - 108二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 12:51:48
帝「あの夜以来、私の姉は死んだと思って生きてきた……」
帝「なのに今更京に戻ってくるなんてどういうつもり！？」
おばあさん「真依、」
帝「触らないで！アンタなんか大嫌いよ！」
憲紀姫「まさかばあさまが帝の姉君だったとは……」
うっかり修羅場に鉢合わせてしまった憲紀姫 気まずいことこの上ありませんが、それ以上に憲紀姫は姉妹のやり取りに心を痛めていました
憲紀姫「血を分けた家族でいがみ合うなんて悲しいことだ どうにか仲直りしてもらえないだろうか」
憲紀姫が強く願ったその時です
まきまい「「！」」
何が起こった？
- 109二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 12:54:10
事件の根っこは大抵過去の人間関係が原因だろ
- 110二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 12:57:58
脹相登場
- 111二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 13:03:15
アイエエ⁉お兄ちゃん何で⁉
- 112二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 13:04:38
血を分けた兄弟で争うなんてお兄ちゃん絶許だろうからな…
親は知らん - 113二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 15:35:45
明らかに本筋から逸れてんのに熱い展開になるのすごい、1さんストーリーテラーだな
- 114二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:29:53
お兄ちゃん「俺は通りすがりのお兄ちゃんだ 話は聞かせてもらったぞ」
唐突に現れた失敗さ……通りすがりのお兄ちゃん 何やら暑苦しく姉妹へ語りかけます
お兄ちゃん「例え離れた場所に居ようと、兄はいつも弟を想っている 姉だってそうだろう？」
おばあさん「あ、ああ……真依のことを忘れたことは一度だってなかった」
おばあさん「私が居なくなっても困らないよう、真依を帝にする算段も付けて──」
帝「そんなこと誰も頼んでないわよ！」
帝「帝になんてなりたくなかった！私は、お姉ちゃんが一緒に居てくれるだけで……ッ！」
帝「あっ」
お兄ちゃん「フッ、やはりそれが本心か」
お兄ちゃん「一度腰を据えて話し合ってみるといい パスタでも食べながらな」
まきまい((パスタ……？))
お兄ちゃん「さて、お節介も済んだことだし、己が任務を遂行せねば」
お兄ちゃん「──そこに居るのだろう、我らが姫」 - 115二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:46:51
一応加茂家の人だからちゃんと繋がってはいるのか…
- 116二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:50:14
月の使者じゃったか
- 117二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 18:55:32
帝「ねえ、このお茶竹臭いんだけどアナタのせいかしら」
おじいさん「こっち来てからは竹取りしてないんですけど〜？鼻イカレてんじゃないのアンタ」
おばあさん「オマエら一周回って仲良いだろ」
あの後、何やかんやあっておばあさんと和解した帝は、憲紀姫たちのマイホームに入り浸るようになりました
おばあさん「おう姫 オマエも茶しばくか？」
憲紀姫「……いや、お構いなく」
帝「暗い子ね どっちに似たんだか」
おじいさん「何か最近元気ないのよね、ちょっと心配かも」 - 118二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 19:52:20
近頃、憲紀姫は塞ぎ込み部屋に閉じこもることが多くなりました
おじいさんもおばあさんも心配しましたが、憲紀姫は憂いの理由を決して話さなかったのです
憲紀姫「ばあさまは私やじいさまを愛しているが、同じくらい妹である帝のことも強く想っていた」
憲紀姫「共に暮らす私達と、遠く離れた地へ置いてきた帝」
憲紀姫「そう、ばあさまは二つの家族の間で揺れていた」
憲紀姫「……私と同じだったのだ」
憲紀姫は月を見上げます 地球から離れること約384,400 km その先で、憲紀姫を待っているのは──
憲紀姫「かあさま」 - 119二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:30:27
おじいさん「今『かあさま』って言った？」
憲紀姫「えっ」
憲紀姫が後ろを振り返るとおじいさんにおばあさん、何故か帝まで障子に張り付き盗み聞きをしているではないですか
おじいさん「姫はお母さんに会いたいの？」
憲紀姫「…………」
おじいさん「怒ってないからそんな顔しない！」
おじいさん「……ただ、姫が悩んでるなら私も真希さんも力になりたい」
おばあさん「野薔薇の言う通りだぜ オマエがどうしても本当の母さんに会いたいって言うなら私達が探してやる」
帝「探すったって……この子赤ちゃんの時に竹林へ置き去りにされてたんでしょ 今更親の居場所なんて分かる訳──」
憲紀姫「月」
「「「月？」」」
憲紀姫は意を決して、重い口を開きました
憲紀姫「私はこの世界の者ではないのです」 - 120二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:35:13
原作だと帝に不老不死の薬送って羽衣着せられて未練かき消されて月に行っちゃうんだったか
こっちではどうなるか - 121二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 20:55:01
憲紀姫は語りました
遥か彼方の月の都からやってきたこと 故郷に母親を残してきたこと 少し前に月からの使いが会いに来たこと
──次の満月の夜、月へ帰らなくてはならないことを
憲紀姫「別れの日に母様はいつまでも待っていると仰りました」
憲紀姫「結婚を拒んでいたのはその為です いつか月へ帰れる日が待ち遠しかった」
憲紀姫「なのに、月へ、母様の元へ戻れることになったのに、私の心は揺れている」
憲紀姫の頬に一筋の涙が伝いました
憲紀姫「じいさまとばあさまと離れたくない」
憲紀姫「……二人は……私の家族だから……っ！」 - 122二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:28:49
憲紀姫「月の者たちは人智を超えた力を持っている きっと成すすべもなく連れ戻されてしまうだろう……」
憲紀姫の訴えを夫婦は静かに聞いていました 二人共、既に覚悟を決めているのです
おじいさん「アンタのお母さんには悪いけれど、私は姫を手放す気なんてない 奪おうってんなら徹底抗戦よ！」
おばあさん「オマエが帰りたいって言うなら止めないさ だが無理やり連れ帰ろうってんなら話は別だ」
「「姫は私達が守る！！」」
憲紀姫「じいさま……ばあさま……！」
おばあさん「ま、私は当然出るとして……真依、アイツらを動かせるか」
帝「あら、私を誰だと思ってるの？」
帝は御所へ戻ると自らの親衛隊を呼び出し、次の満月の夜に憲紀姫を護衛するよう命じました
親衛隊隊長
親衛隊副隊長
- 123二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:29:40
西宮桃
- 124二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:29:56
新田新
- 125二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:42:16
京都組が揃って来たな
あとはメカ丸と三輪と歌姫が来たら完璧 - 12612424/04/04(木) 21:45:11
- 127二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:01:37
隊長「真依ちゃんは私がカワイく守る！」
副隊長「あの、今日の護衛対象は帝とちゃいますけど」
満月の夜 憲紀姫たちのマイホームには物々しい雰囲気が漂っていました 集められた帝の親衛隊は武芸に優れた者ばかり おばあさんも呪具を片手に気合十分です
おばあさん「久しぶりだな桃」
隊長「真希ちゃん！あのカワイくない竹取り女とは別れたの？」
おばあさん「何でオマエら揃いも揃って野薔薇が嫌いなんだよ」
副隊長(複雑なご関係なんやな……)
それは唐突にやってきました
副隊長「な、何やアレ……！？」
隊長「ビビンな新田ァ！みんなも構えて！」
月の使い(お兄ちゃんでもいいよ)
- 128二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:02:21
壊相と血塗
- 129二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:02:38
直哉
- 130二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:02:49
ドブカス
- 131二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:03:12
勝ったな風呂入ってくる
- 132二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:06:19
お兄ちゃんと直哉は月の使いか
- 133二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:30:13
大軍を引き連れやってきたのは月からの使い 軽薄な笑みを浮かべ地上の兵たちを見下ろします
月の使い「迎えに来たで〜って随分と物騒なお出迎えやね」
月の使い「人間風情が俺ら月の者に敵うわけあらへんのに……雑魚の罪は強さを知らへんことや」
月の使い「格の違いってやつ、その身に叩き込んだる！」
おばあさん
dice1d1000=224 (224)
親衛隊隊長
dice1d1000=74 (74)
親衛隊副隊長
dice1d1000=525 (525)
その他親衛隊の皆さん
dice1d500=456 (456)
VS
月の使い
dice1d9999=2317 (2317)
- 134二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:31:22
つっっっよ
- 135二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:37:16
実際直哉強いからなぁ……
この面子じゃ誰も勝てんわ…… - 136二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:56:07
副隊長「ひえぇ！？お、お助けをォ！」
隊長「だからビビンなって言っ……あれ……なんか、体に力が……」
月の軍勢を前に、兵士達は次々と戦意喪失していきます
月の使い「えー、ターゲットの居る部屋は……」
おばあさん「行かせるかッ！」
月の使い「いやトロすぎん？」
おばあさん「ぐっ！？」
月の使い「見〜つけた」
月の使い「帰るで 憲紀姫くん」 - 137二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:15:05
だれか！だれかとうじを呼んで！！ドブカスを月に帰らせて！！
- 138二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:27:22
月の使い「……何やその顔 まさかまだ帰る準備出来とらんの？」
月の使い「事前に別の使いやって帰る日程伝えたやんか そこらへんルーズなヤツ俺嫌いやねんけど」
月の使い「可哀想に、こうやってうだうだしとる間も、自分のお袋さんは首を長うして憲紀姫くん待ってはるんちゃう？」
憲紀姫「！」
おじいさん「姫、コイツの言うことに耳を貸しちゃダメ！」
月の使い「いや誰やねん自分」
おじいさん「誰やねんはこっちの台詞だよ論外男！」
憲紀姫(月の母様)
憲紀姫(地球のじいさまとばあさま)
憲紀姫(私は……)
1帰る
2帰らない
- 139二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:28:13
帰らない
- 140二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:28:52
1
母様には会って欲しい - 141二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:29:03
帰る
- 142二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 00:00:51
おばあさん「姫から……離れろ……」
憲紀姫「ばあさま！？」
月の使い「お、まだ動けたんや」
揺れ動く憲紀姫の元におばあさんが駆けつけました 傷だらけの彼女を見て、おじいさんがさっと顔色を変えます
おじいさん「真希さん大丈夫！？」
おばあさん「あー……あの野郎、何回見ても大昔に権力闘争で闘りあったクソ従兄弟にそっくりでムカつく……」
おじいさん「どうでもいいこと喋らないでください、傷口開いたらどうするの！」
おばあさん「ふ、優しい奴……」
憲紀姫「…………」
憲紀姫(じいさまはばあさまを想っているし、ばあさまもじいさまを愛している)
憲紀姫(帝だって今後も二人と親しくしてくれるだろう)
憲紀姫(……だけど)
憲紀姫(あの人には、私しか) - 143二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 00:07:25
眠い！寝ます
明日(もう今日ですが)エピローグやって終わりです 何かのりとしのことめちゃくちゃ好きになってきた - 144二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 00:08:58
乙ー
こののりとしも羽衣来たら心変わりしてしまうのだろうか - 145二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 01:32:20
のりとしかわいいよのりとし
安価でここまでドラマチックにできるのすごいなあ - 146二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 07:40:37
保守
- 147二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 12:24:39
帰っちゃうのか…
続き気になるたのしみ - 148二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 20:43:02
保守
- 149二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:19:56
憲紀姫「……少し時間をくれないだろうか」
月の使い「もう十分あげとるやろボケ」
憲紀姫は月の使いの言葉をスルーすると、おじいさんとおばあさんに駆け寄り抱きしめました
憲紀姫「憲紀はじいさまとばあさまの子供になれて幸せでした」
おじいさん「急に何言ってんの そんな、別れの言葉じゃあるまいし……！」
おばあさん「……決めたんだな」
憲紀姫「親不孝で申し訳ありません」
おじいさん「全くよバカ息子！わ、私は姫と離れるなんて──」
おばあさん「野薔薇」
おばあさん「言ったろ、オマエが帰りたいと言うなら止めないって」
おばあさん「……っ、元気でな！向こうのお袋さん泣かせたら承知しねえぞ！」
憲紀姫「二人も……どうか長生きしてください……っ！」 - 150二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 22:45:46
月の使い「はいおしまい」
憲紀姫「待ってくれ、最後にこれを──」
おじいさん「これ……えっ血！？」
月の使い「おしまい言うとるやろ！」
憲紀姫がおじいさんに輸血パックを渡した次の瞬間、月の使いは憲紀姫に羽衣を着せ、夫婦から引き離してしまいました
月の使い「さ、いくで憲紀姫くん」
おじいさん「ひ、姫……憲紀！！」
憲紀姫「…………」
おじいさんの呼びかけに憲紀姫は応えません そのまま月の使いの用意した車(※時速800〜900km/h)に乗り込んでしまいました
おじいさん「姫……うぅ…ぐすっ……」
おばあさん「野薔薇……」
憲紀姫が亜音速で去っていった後も、二人はいつまでも月を見上げていました - 151二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 22:50:02
月までの直線距離が38万4400kmか
時速900kmでもおよそ18日かかるって月は案外遠いんだな - 152二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 22:52:12
18日間亜音速で駆け抜けてる直哉くん想像したらわろた
泣いてる野薔薇ちゃん悲しいけどかわいいね… - 153二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:05:07
数ヶ月後……
帝「アナタまだ落ち込んでるの？」
おじいさん「うっせえ陰険帝……支持率落ちて退位しろ……」
帝「不敬罪を働く元気はあるようね」
帝「それより真希、頼まれてたものだけど」
帝が懐から輸血パックを取り出します それは憲紀姫が別れ際におじいさんへ託したものでした
帝「宮中の学者連中に調べさせた結果、この血液には>>155の効能があることが分かったわ」
- 154二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:10:52
飲むとムキムキになる
- 155二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:11:04
- 156二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:17:28
- 157二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:29:21
一方その頃……
憲紀姫の母「憲紀！」
月へ戻った憲紀姫は実の母親との再会を果たしていました 憲紀姫の帰りをずっと待っていた母は、辛抱堪らず我が子を抱きしめます
憲紀姫の母「おかえりなさい……あら、泣いているの？」
憲紀姫「え？ああ……すみません、何故だか止まらなくて」
憲紀姫の母「いいのよ、私も憲紀に会いたくて毎日泣いていたもの」
憲紀姫「私も母様に会いたかった……ですが」
憲紀姫「この涙は、それだけが理由ではない気がするのです」
その後も憲紀姫は、理由も分からず涙を流し続けるのでした、おしま──
、
？「……ん？どこだここ」
？「ちょっ、アンタ何その破廉恥な格好！？」
？「あ、アナタも人のこと言えないわよ！？」 - 158二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:22:49
おばあさん「月までひとっ飛びで移動出来る代わりにウサギの格好になる……って話だったが」
おばあさん「なーんか思ってたウサギと大分違うな？？？」
現れたのは、バニーガール衣装に身を包んだおじいさんとおばあさん、そして帝の三人でした こら悠仁、露骨にテンション上げないの
おじいさん「ま、真希さんのあられもない姿を私以外が見るなんてダメ！目ぇ瞑ってなさい帝！」
帝「は？こちとらこの女と同じ産湯に浸かって育ってるんですけど」
おじいさん「私だって真希さんとは夫婦であんなことやこんなこ──」
帝「やめろ聞きたくねえ！！！！」
おじいさん「お、あそこに居るの姫じゃねーか？」
憲紀姫の母「なにあれ……」
憲紀姫「…………」
憲紀姫の地球での記憶は、羽衣を着たことによって綺麗さっぱり消し去られていました
しかし、老いた育ての親のバニーガールという衝撃的な姿は、憲紀姫の精神に強い刺激を与え──
憲紀姫「……じいさまとばあさま？」 - 159二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:24:58
(8行目のセリフはおじいさんではなくおばあさんです)
- 160二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:27:30
絶対老いてない！！！可愛い！！！！悠仁…小さくても変わらないね～
- 161二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:40:09
バニーガールの服のデザインが3人共違ってて凝ってていいな
めちゃくちゃ可愛い - 162二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:47:06
感動の(？)再会から更に数年後──
おじいさん「おかえりなさい姫」
憲紀姫「ただいま、じいさま」
おばあさん「お袋さんは元気か？」
憲紀姫「母様は再婚することになって……来年には私の弟が生まれるそうです」
おじいさん「あら、姫がお兄ちゃんに！」
おじいさん「──あの時は二度と会えなくなるかと思ったけど、案外簡単に行き来出来るって分かって良かったわね」
おばあさん「月の者の血液に感謝だな」
憲紀姫「ああ、じいさま達とかあさま、どちらとも過ごすことが出来てとても嬉しい」
憲紀姫「嬉しい、が」
憲紀姫「やはりこの格好は恥ずかしい…………」
こうして憲紀姫はバニー衣装で月と地球を行き来し、おじいさんとおばあさん、おかあさんのどちらとも仲良く過ごしましたとさ、おしまい♡ - 163二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:53:41
かぐや姫…加茂憲紀
おじいさん…釘崎野薔薇
おばあさん…禪院真希
貴族A…両面宿儺
貴族B …陀艮
貴族C…ドルゥヴ・ラクダワラ
貴族D…東堂葵
貴族E…伏黒恵
ストーカー…万
貴族Bの仲間…花御
商人…五条悟
龍…高田ちゃん
帝…禪院真依
お兄ちゃん…脹相
親衛隊隊長…西宮桃
親衛隊副隊長…新田新
月の使い…禪院直哉
かぐや姫の母…加茂憲紀の母
以上の18名でお送りしました
姫そっちのけで修羅場を始めたのばまきまいがお気に入りです バニーは気合い入れて描きました
お付き合いいただきありがとうございました - 164二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:56:54
次(近日中に出来ると嬉しい)は白雪姫かシンデレラの予定です
余談ですが人気投票は五条悟さんに投票しました - 165二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:01:54
乙です
ハッピーエンドで終わって良かった - 166二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:33:07
おつです色々亜音速の月の使いに笑いました
- 167二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:38:45
このレスは削除されています
- 168二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:40:26
このレスは削除されています
- 169二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 07:02:39
お疲れ様でしたーー！！！ハッピーエンド万歳！！
- 170二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 14:07:31
- 171二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 14:13:06
> こら悠仁、露骨にテンション上げないの
ここすき
ラストなごやかバニーエンドでよかった、次回作も楽しみにしてます！
- 172二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 14:37:57
憲紀姫がずっと可愛かったし母様もじいさまばあさまもいい家族でほっこりした 良作ありがとう！憲紀は良いぞ！
- 173二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 15:02:52
- 174二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 15:04:04
ミニキャラの憲紀バニーもちもちしてて可愛いな マスコットにしたい
- 175二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 15:36:26
憲紀かぐや姫役が結構似合うの笑っちゃったな
めちゃくちゃおもしろかった - 176二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 16:50:33
- 177二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 19:46:27
これ世界観が繋がってたとしたら商人って出稼ぎに来たおじいさんじゃ…
- 178二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 19:56:17
どっちの家族も平和でハッピーなエンドにたどり着けてよかったよかった
次回作も楽しみにしてます
今更だけどスレ画の親子もかわいいね