- 1二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:27:03
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。 もちろん全部ネタバレ注意。 ただし今回はGルートとNはNでもロードしたらPルートに行けるルート(全員と友達ルート)、 そして、既に通ったルートは除く。
過去スレまとめはこちら
過去スレ一覧&現在までのエンディングリスト | Writeningアンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目 https://bbs.animanch.com/board/2864876/ 全員生存のアンダイン裏切られエンドから、ある種の『真実』を知ってし…writening.net - 2二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 21:27:31
Nルートまとめは以下の表の通り。
(参考元:Undertale Japan Wiki
https://undertale.fandom.com/ja/wiki/Undertale_Japan_Wiki
ライセンス:CC-BY-SA)
今回も、まずどのNルートを経たのかを決める。
このニンゲンはトリエルを殺した?見逃した?
- 3二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:09:39
ころした
- 4二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:11:53
殺したのか…、
- 5二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:13:47
ここに来て、ついにニンゲンは、トリエルを殺した。
おもちゃのナイフが彼女を切り裂き、致命傷を与えた。
ニンゲンはトリエルのチリを踏みながら、ドアをくぐった。
ところでこのニンゲンは、トリエルを殺す前、他のモンスターも全滅させたのだろうか?
- 6二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:20:19
もちろん
- 7二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:21:52
ひええ
- 8二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:23:16
今回のプレイヤー殺意高いよぉ…
- 9二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:31:11
どうやら、いせきに生き残っているモンスターはいないようだ。
数多のチリをまとい、ニンゲンはスノーフルにやってきた。
ここでニンゲンは、パピルスと出会った。
サンズの言う通り、ニンゲンは、「ニンゲンのフリ」をしたのだろうか。
ニンゲンはパピルスを……
- 10二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:35:45
見逃した
- 11二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:40:12
このニンゲンは、パピルスを見逃す事にしたようだ。
パピルスはそれを受け入れ、ニンゲンが立派な人になる為の第一歩をほめた。
サンズも、ちょっとグッと来たらしい。
ニンゲンはそのまま、ウォーターフェルに向かった。
ここでニンゲンは、アンダインを殺した?見逃した?
- 12二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:00:02
みのがした
- 13二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:22:06
このニンゲンはアンダインを見逃した。
……これで彼女の未来は確定したといってもいい。
そして、ルートも。
だが物語の為には、この先の被害も決めなければいけない。
ニンゲンはホットランド、そしてコアへと進んでいく。
このニンゲンはメタトンを壊した?見逃した?
- 14二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:26:31
見逃した
- 15二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:34:13
- 16二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:38:01
- 17二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:41:45
- 18二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:43:14
見逃した
- 19二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:47:13
ニンゲンは、またフラウィを見逃し、地底を去った。
地底では、パピルス、アンダイン、アルフィー、メタトン、サンズが生きている。
地底では、トリエル、いせきのモンスターたち、アズゴアが死んでいる。
サンズは、ニンゲンの携帯電話に、メッセージを残す事にした。 - 20二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:56:47
アズゴアの代わりにアンダインが地底のリーダー、女帝になったこと。
アンダインは、ここに落ちてきたニンゲンは殺すと決めたこと。
集めてあったニンゲンのタマシイも消えたので、バリアを破る別の方法も研究していること。
バリアが壊れ次第、ニンゲンと戦争し、特に「アンタを見つけ出して自分の手で始末する」と言っていること。
サンズ自身は、いせきのドアの前でギャグを披露したが、おばさんからの返事がなくなってしまったこと。
更にパピルスも伝言を残した。
「王室で1番重要な人」という役職につき、その辺に立って可愛く振る舞っているらしいこと。
それが全て、ひどい事をしたニンゲンのおかげだという感謝を述べ、電話は切れた。
この物語の後日談は、ここから始まる。
まずは誰から後日談を始めようか?
今日は寝ます。
- 21二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 23:58:10
フラウィ
- 22二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 01:52:57
お休みなさい
- 23二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 10:33:41
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 12:51:00
- 25二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 13:31:21
見逃した
- 26二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 13:32:00
あの げいにんに にげられた。
しっぱいだ。 - 27二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:29:05
フラウィは、いせきに姿を現した。
そこは恐ろしいほどに、しんと静まり返っていた。
当たり前だ。ここにはもう、生きているモンスターは一人もいないのだから。
フラウィの前にあるのは、ただただチリの山ばかりだ。
フロギーも、ナキムシも、チビカビも、ベジトイドも、ルークスも。
そして……ここに隠れていた女王トリエルさえも、等しく全て、塵だった。
フラウィは、無くなった心が、喜びにときめくのを感じた。
また『アイツ』が来てくれたんだと思った。
この世界を、二人で全部ぶち壊してしまおうと思った。
……なのに。
「……はぁ」
フラウィはため息をついた。
なのに『アイツ』は、いせきの連中だけ殺して、後は普通に進んでいってしまった。
見込み違いだったとタマシイを6つ吸収して襲ってやったら返り討ちにされ、しかも殺されもしなかった。
一体何だったんだろう。
フラウィは、物言わず揺れるきんいろのはなたちを見ていた。
すると……
- 28二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:33:29
トリエルの気配だけを感じる
- 29二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:34:35
バタースコッチパイの匂いがしてきた
- 30二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:38:24
『アイツ』の声が聞こえた気がした
あの げいにん か… - 31二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:39:00
花に水を与えるためにパピルスが来た
- 32二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:55:07
- 33二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 22:20:25
- 34二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:08:07
不意に、フラウィは懐かしい匂いを感じた。
甘くて、香ばしくて、ちょっとスパイシーな、この香りは……
フラウィは導かれるように、ホームに向かった。
キッチンには、恐ろしいほど大きなパイが鎮座していた。
――バタースコッチシナモンパイ。トリエル女王が得意としていたパイだ。
バタースコッチをたっぷり使い、シナモンの利いたフィリングは、サクサクのパイ生地と相まって絶品である。
二度と誰にも使われないであろうキッチンに、二度と誰にも食べられないであろうパイ。
それを見て、何を思うこともない。
フラウィは。ただ一言、
「バカな奴」
と、つぶやくだけだった。
一度閉じれば開かれることのない、この空間は、もう、「おわり」しかなかった。
フラウィはまたため息をつくと、どこか別の場所に行こうと思った。
そこでは……
今日は寝ます。
- 35二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:07:26
ホットランドが騒がしくなっていた
- 36二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 06:45:44
アンダインが戦争の準備をしていた
- 37二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 11:19:34
アルフィーがコーヒーを飲みながら落ち込んでいた
- 38二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 11:20:22
ガラガラになったグリルビーでサンズがフライドポテトを食べている
- 39二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 11:23:57
- 40二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 12:37:58
- 41二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 17:17:00
このレスは削除されています
- 42二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 18:19:01
このレスは削除されています
- 43二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 18:29:24
フラウィがアンダインの様子を見にいくと、彼女は増員したロイヤル・ガードたちと、訓練の真っ最中だった。
「剣を取れ!槍を取れ!斧を取れ!」
「イエスマム!」
「集中しろ!魔力を練るんだ!」
「イエスマム!」
「弾幕を張れ!敵を滅せよ!」
「イエスマム!」
アンダインの声に合わせて、ロイヤル・ガードたちが動く。アンダイン本人も見本になるべく槍を振るっていた。
女帝は間違いなく、今地底で最もニンゲンを憎んでいるモンスターだった。
そんな彼女を、フラウィは訓練場の隅から、隠れて眺めていた。
このままリセットされなければ、彼女は一生、来もしないニンゲンを憎み続けたまま、モンスターとしての生を終える事になるだろう。
その頃には他のモンスターも着いて行けず脱落しているだろうから、人口密度の問題は、そう遠くない未来に解消されそうだ。
尤も、この地底に、「未来」があれば、の話だが。
フラウィがそんな事を考えていると……
- 44二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:25:54
アルフィーがやって来た
- 45二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:27:06
前回と同じく脱走する者が後をたたないようだ
- 46二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:30:53
あの二人組のモンスターに気付かれてしまった
- 47二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:37:16
どういうわけだかメタトンの放送が流れてきた
- 48二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 20:39:11
- 49二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:28:27
- 50二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 21:48:30
「OHHHH YESSS!!!」
突然そんな無駄に元気な声と無駄にノリのいいBGMが流れて、フラウィは勢い余って地面に頭をぶつけた。
一体何考えてるんだアイツ。
ていうかなんでこんなところに流れてくるんだ?
……と内心ツッコみながら、フラウィは傾いだ頭を持ち上げた。
アンダインたちも何事かと辺りを見回している。どうやら彼女たちも何がなんだかわからないらしい。
果たしてメタトンは何を言おうというのだろうか?
- 51二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:18:03
>>56にずらして今日は寝ます。
- 52二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:20:09
戦争の愚かさを説いた
- 53二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:22:26
自分の歌を聞け
- 54二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:06:04
前女王のやり方を忘れるな
- 55二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 01:06:44
- 56二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 11:37:22
このレスは削除されています
- 57二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 12:03:58
- 58二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:15:02
「今日は緊急ゲリラ放送!テレビもラジオもネットも、一旦ボクに預からせて欲しい!」
どうやら国中のメディアをジャックしているらしい。
一体何事かと、フラウィも頭をスピーカーに傾けた。
わざとらしく咳払いして、メタトンが続ける。
「実は、ラボの整理をしていたドクターアルフィーが、興味深いものを見つけてね……前女王の日記みたいなんだけど」
……前女王……トリエルの日記?
訓練をしていたロイヤル・ガードたちも、思わず騒ついているようだ。
「前女王……?」
「なあ、どんな人か知ってるか?」
「いや……ずっと前に行方不明になったとしか……」
アンダインは、じっとスピーカーを睨みつけている。
今の女帝として、心穏やかではないのだろう。 - 59二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:31:17
いせきでもそうだったんだ、どうせくだらないダジャレばかりに違いない……
フラウィはそう思いため息をついた。
しかし、読み上げられた日記の内容は……真面目すぎるほどに真面目だった。
それは、最後まで……フラウィとニンゲンだけが「最期」と知っている……彼女が、国をどれだけ愛し、民をどれだけ守ろうとしていたのかが、ありありとわかる内容だった。
この狭い地下世界で、どうやって民を存続させていくか。
どのように民を守り、どのように平和を維持するか。
彼女の政治思想と手腕が手に取るようにわかる内容だった。
一部抜粋でこれなのだから、全編はもっと素晴らしいものに違いない、そう思わせる内容だった。
最後にメタトンは、「前女王のやり方も、忘れないようにしないとね」と言って、放送を終えた。
フラウィは、遠目からそっと、アンダインの顔色を伺った。
アンダインは……
- 60二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:50:26
部下たちに惑わされるなと一喝する
- 61二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:52:49
聞き捨てる
- 62二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:54:01
冷静に聞き流す
- 63二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:58:01
怒りに震える
- 64二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:58:41
- 65二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:08:38
- 66二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:45:46
お休みなさい
- 67二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 04:21:35
このレスは削除されています
- 68二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 09:54:49
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- 69二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 17:52:29
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- 70二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:58:06
アンダインは、すぐに踵を返し、
「訓練を再開しろ」
と臣下たちに命じた。
「…………」
前女王の日記に聞き入っていたのだろう、一瞬臣下たちの反応が遅れた。
そしてアンダインは、その兆候を見逃さなかった。
「返事はどうした!!」
「!い、イエスマム!!」
アンダインが大声で怒鳴ると、皆慌てて訓練を再開した。それを見て苛立ったように、彼女は真紅の髪をかき上げる。
そしてフラウィは、皆のそんな様子を観察していた。
アンダインとしても、一見冷静に見えるが、自分と全く違う政策を推されるのは受け入れがたいのだろう。
ましてそれが、どこかへ姿を消した奴のものであれば、なおさらだ。
「安心しなよ、アンダイン」
フラウィは嘲るように呟いた。
「もうそいつは、二度と戻ってこないからさ……!!」
そうしてケラケラと笑いながら、フラウィは姿を消した。
一方その頃……
- 71二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:01:56
サンズはその様子を隠れてみていた
- 72二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:03:23
グリルビーではトリエルに同調する者が大半を占めていた
- 73二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:04:57
サンズとパピルスもその映像を家でみていた
- 74二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:41:23
さっきの放送について上手くできたかどうか意見交換するメタトンとアルフィー
- 75二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:42:20
- 76二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:58:20
- 77二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 22:44:07
メタトンの放送が終わると、パピルスはサンズの方を見た。
「兄ちゃん、女王様って、きっとスゴいモンスターだったんだね……」
珍しくしみじみとパピルスが言う。
「セイジのことはよくわからないけど……きっとボクたちの事をいっぱい考えててくれたんだなって思うよ」
「……そうだな」
サンズは曖昧に頷いた。
「……?兄ちゃん、どうしたの?」
首を傾げるパピルスをちらりと見て、サンズは伸びをした。
「いや……なんでも?それより、アンダインの仕事はしなくていいのか?」
サンズにそう言われ、パピルスはハッと立ち上がった。
「そうだっ、かわいくしてこないとっ!兄ちゃんも仕事サボっちゃダメだよっ!」
そう言って、パピルスはバタバタと出て行った。
……さて、サンズはどこに行くんだろうか。
今日は寝ます。
- 78二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 22:57:48
パピルスにこっそりついていく
- 79二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 00:34:43
いせきに来ていた
- 80二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 00:37:57
グリルビーに来ていた
- 81二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 11:23:41
アンダインのようすをのぞいていた
- 82二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 11:24:20
- 83二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:56:13
このレスは削除されています
- 84二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:35:51
- 85二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:27:49
サンズは、こっそりパピルスについていくことにした。
アンダインから与えられた、「王室で一番重要な人」……という役職を、パピルスはいたく気に入っている。
仕事内容が「そのへんに立ってかわいくふるまっている」だけでも、それはいつも自然にやっている事だと、やっぱり気に入っている。
いつでもハッピーなパピルスの事を、サンズは心から誇りに思っていた。
そのパピルスが、人口の減ったスノーフルで笑顔をふるまい、ウォーターフェルに向かう後ろ姿を、サンズは陰から追っていた。
すると……
- 86二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:46:39
あの花が現れる
- 87二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:47:48
モンスターキッドだ
- 88二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:48:05
トリエルが現れた……と思っていたら「あの時」と同じ幻覚だった
- 89二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:54:58
雪だるまのある方角に向かっていく
- 90二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:59:31
- 91二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 21:15:29
- 92二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 21:42:56
ウォーターフェルは静かだった。
普段はそれでも住民がうろうろしているものだが、今日は珍しく誰もいない。
パピルスはそういうもの、と思っているらしく、どんどん奥へと進んでいく。
確かこの先は行き止まりだ。途中でわたしもりの船にでも乗るのかもしれない。
サンズはぼうっとそんなことを考えながら、弟の赤いブーツが水たまりを蹴飛ばしていくのを見ていた。
そんな時だった。
『サンズ』
突然だった。
突然、あのおばさんの声が聞こえた。いせきのドアの向こう側、ジョークが得意なあのおばさんの声が。
「っおばさ――」
サンズは思わず振り返った。 - 93二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 21:53:58
そこには、紫のローブを着たアズゴアがいた。
……いや、アズゴアではない。
アズゴアの角はあんなに短くないし、金色の髪も髭すらもない。
サンズは――サンズはどこかで、その姿を見た事があった気がした。
だが、その名前が出てこない。
「おい、アンタ――」
サンズが声をかけた瞬間、そのモンスターの姿は、ふっと掻き消えてしまった。
「…………」
伸ばした手が空を掴むのを見ながら、サンズは俯いた。
何故おばさんの声が聞こえたのか。
あのモンスターは何者なのか。
一体自分は、何を感じたのか……何を思い出したのか?
答えは、出そうになかった。
一方その頃……
- 94二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:23:13
メタトンは次の番組の為のリハーサルをしていた
- 95二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:24:17
グリルビーではメタトンのライブの話で
持ちきりだった - 96二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:39:06
アルフィーが次のライブの準備に励んでいる
- 97二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:40:02
ホットランドのモンスターもメタトンに同調するものが増えていった
- 98二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 23:20:28
- 99二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 00:58:20
クモのドーナツ屋は戦争になったらドーナツが売れなくなるかもと心配になっていた
- 100二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 01:00:04
- 101二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 09:38:28
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- 102二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:41:16
- 103二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 18:39:36
このレスは削除されています
- 104二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 20:37:20
「ねーねーアリゲッティー」
「なーにキャッティー」
「メタトンの放送さー、なんかすごかったよねー」
「えわかるー。そーそー、なんて言うのー?デキるオトコ、ってヤツー?」
「そーそーそれそれー。はーホント……」
「「メタトンって超かっこいいー」」
ギャル二人の会話はともかく、メタトンに同調するモンスターが現れたのは事実だった。
メタトンの意見なら何でもいいのか、それともメタトンの話した前女王の政策に本当に感銘を受けたのかは、微妙なところではあったが。
「ファーストインプレッションは上々、ってところだね……」
メタトンは自分の顔を鏡で確認しながら、満足げに呟いた。
「……でも、これでよかったのかい?前女王の話を持ち出せば、自然、今のリーダーと対比する声が出てくると思うけど」
くるりと振り返り、問いかける。
「ねえ、アルフィー」
アルフィーは……
- 105二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:20:50
落ち込んでいた
- 106二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:21:32
変われなかったアンダインを見て残念に思っている
- 107二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:22:15
次のライブの準備をしていた
- 108二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:37:30
アンダインを止めたいと思っている
- 109二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:38:09
- 110二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:42:31
- 111二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:15:20
「……う、うん。いいんだよ、これで……」
アルフィーは所在なさげに爪と爪の先をすり合わせながら、呟くように言った。
「アンダインを止めなきゃ……このままじゃ本当に、ニンゲンとモンスターの間で、戦争になっちゃう……」
「それはニンゲンファンクラブとしての義勇かい?」
そう言われて、アルフィーは微かに頷いた。
「う、うん……で、でもラッキーだったよ、前の女王様の日記が見つかって……
アズゴアやアンダイン以外のやり方もあった方が、判断材料になりそうだし……」
アルフィーはそう言いながら、恐竜のマグカップでソーダを煽る。
「……アンダインは馬鹿げてるって、怒るかもしれないけど……でも、ニンゲンとの戦争で、アンダインが傷つくより、ずっといいよ……」
それはまるで、自分に言い聞かせているようだった。
すると……
今日は寝ます。
- 112二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:37:40
あの黄色い花が背後にいた
- 113二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:39:58
電話が鳴り響いた
- 114二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:47:13
ホットランドのモンスターたちが応援に来てくれた
- 115二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 08:07:50
サンズが来た
- 116二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 08:08:40
- 117二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 16:52:58
このレスは削除されています
- 118二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:48:55
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- 119二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:43:25
- 120二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:08:31
その時、メタトンのケータイが鳴った。
「おっと。どうやらスタジオの方にお客様みたいだ。ボクはもう行くよ」
「う、うん」
何か作業を始めたアルフィーを横目に、メタトンは帰ろうとして――
「ねえ」
と呼びかけた。
「なっ、なに?」
途端アルフィーの尻尾が跳ねる。
「……いや、何でもない。またね、アルフィー」
不思議そうな不安そうな顔をしているアルフィーを置いて、メタトンは去って行った。
メタトンがスタジオにつくと、そこはファンでごった返していた。
「メタトン!メッセージ聞いたよ!」
「応援してるねメタトン!」
「頑張って!」
ファンの声援に手を振りながら、メタトンは思った。
(……書いたのは前の女王だし、言おうと提案したのはアルフィーだ。ボクは……言うなればスピーカーなんだけど。
まあ、プロデュースもアイドルの勤めだよね)
そんな思考はおくびにも出さず、メタトンはファンサービスし続けた。
一方その頃……
- 121二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:39:14
アルフィーは前女王の最後の足取りについて調べていた
- 122二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:41:17
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- 123二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:42:07
アルフィーはアンダインを再度説得しようとしていた
- 124二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:57:24
サンズはアンダインのもとを訪れていた
- 125二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:58:52
- 126二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:59:49
戦争になったらドーナツが売れなくなるかもしれないと心配しているマフェット
- 127二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:04:42
- 128二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:37:57
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- 129二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 00:43:42
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- 130二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 10:06:22
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- 131二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 17:36:41
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- 132二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:25:47
アルフィーは前女王の情報を探していた。判断材料は多い方がいい。
アンタインにはもちろん、メタトンにも悪い事をしているとはわかっている。
しかし、それでも、戦争は避けたかった。
(……アズゴアが生きてたら、なんて言うかな……)
一瞬そんな考えが頭をよぎったが、アルフィーは首を振ってその考えを頭から消した。
(それでも、これは、わたし自身の意志でやってることだから……)
アルフィーはコンピュータに向かいなおし、キーボードを叩いた。
……前女王。ラボの整理をしたときに、いくつか肉声の入ったビデオは確認した。
だが彼女が王の元を離れた後、今どこで何をしているのかは、全く情報がなかった。
……どうやって彼女の情報を追おう?
- 133二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:39:22
いせきに向かってみる
- 134二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:41:08
サンズに話を聞いてみる
- 135二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 21:59:48
女王の過去について洗い直す
- 136二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:00:22
パピルスに聞いてみる
- 137二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:01:14
- 138二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:03:42
- 139二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:37:17
「……思考や行動をトレースすれば、この後どうしたのかわかるかも……」
アルフィーは残されていた資料を洗い直した。
名前はトリエル。ボスモンスター。恐らく、アズゴアとは同種族だろう。
子どもは……一人というべきか、二人というべきか。
一人は実子のアズリエル、もう一人は、初めに落ちてきたニンゲンの子ども。
二人を亡くし、王が落ちてきたニンゲンのタマシイを奪うことを宣言してから、女王は城を出て行った。
そういえば、とアルフィーは思う。
アズリエルは塵になってしまったから仕方ないとして、ニンゲンの子どものなきがらはどうなったのだろう。
確か、えっけんしつの側に、落ちてきたニンゲンのなきがらを安置する部屋があったはずだ。しかしその中に、このニンゲンの棺桶はあるものの、中身は空っぽだったように思う。
……女王が持ち去ったのだろうか……?
アルフィーが推理しているときだった。
- 140二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:38:43
後ろに黄色い花が…
- 141二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:55:52
サンズがいた
- 142二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:57:37
ふと閃くアルフィー
「あのニンゲンと女王がいなくなった事に何か関係あるのかしら?」 - 143二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:59:33
何かを見落としている気がするアルフィー
そこにメタトンから次の収録の話が来た - 144二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:00:23
- 145二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:22:53
- 146二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:25:13
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- 147二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 00:32:13
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- 148二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 09:00:58
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- 149二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 15:06:13
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- 150二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 00:54:39
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- 151二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 07:58:00
その時、突然、誰かがラボのドアを叩く音がした。
アルフィーは一瞬驚いて跳ね上がったが、深呼吸して、ゆっくりとドアを開けた。
「……ど、どなたですか?」
恐々ドアを開いたアルフィーの前にいたのは、
「あ、アルフィー」
「おひさー」
と、呑気に手を振るキャッティとアリゲッティだったので、毒気も腰も抜けそうだった。
「……え、ええ、と、お久しぶり……」
「あのねーメタトンがねー」
「そーそー、会ってくれてちょー嬉しくってー!」
「ねー、メタトンってかっこいいよねー」
「ほんとチョーすきー!」
ナチュラルに二人の世界に入っていくので、アルフィーは思わず「な、何の用……?」と話を遮った。
「あーそーそーそれでメタトンがねー」
「アルフィーも頑張ってるから応援してあげてーって。アルフィーがんばれー」
「ねー、がんばれー。よくわかんないけどー」
「他のみんなも応援してるってー」
「ねー、がんばれー」
この二人組はいつもいつでもマイペースだ。でも、メタトンに言われたからとはいえ、応援してくれるのは嬉しい。
……嬉しい、が、少し困ったことになりそうだった。
だって……
「じゃあ、応援したから帰るねーお疲れー」「おつおつー」
「あ、あ、ありが……」
アルフィーがお礼を言う前に、二人はもう帰っていた。
……メタトンが何をどう言ったのかわからない。
しかし、もし、メタトンが、「自分はアルフィーに頼まれたことを言っただけ」なんて言ってたりしたら…… - 152二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 07:59:18
アルフィーにだって、わかっている。
これは、現政府、現女帝に対する反逆も同じだ。
彼女の人間戦争案に反対しているのだから。
もちろん、好きな人に文句を言うのは不本意だ。
だが、以前の彼女なら、きっとこういうことを言うはずなのだ。
「もしわたしが何か間違ったことをしたら、ブン殴ってでも止めてくれ。
それが、友情って奴だろ?」と。
だからアルフィーは、彼女なりの方法で、今、それを実行している。それだけのことだった。
「アンダイン……」
アルフィーは、思い人の名前を、呟いた。
一方その頃……
- 153二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:23:13
サンズはいせきに来ていた
- 154二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:25:54
スノーフルのモンスターは前女王時代を懐かしんでいた
- 155二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:29:48
アンダインは噂の黄色い花と話をしていた
- 156二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:30:52
メタトンもまた前女王の足取りを辿っていた
- 157二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 09:36:56
- 158二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 10:28:07
- 159二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 10:58:17
「ハロー、女帝陛下!地底のニューリーダー!」
訓練を終え、城の自室に戻ったアンダインを出迎えたのは、不思議な喋る花だった。
エコーフラワー……ではない。それは、きんいろのはなだった。ただし中央に、にっこり笑う顔がついている。
アンダインはこの闖入者に、一瞬面食らったようだった。
「お前……一体何者だ?どうやって入ってきた?」
「お花の根っこはどこにでも張り巡らせてあるんだよ。君が思ってる以上にね」
そう言って、花はウインクした。
なにやら……不吉な予感がした。
この花は一体何者なのだろうか。そして、アンダインに何の話をしに来たのだろうか……?
- 160二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 17:54:29
アルフィーがアンダインを止めようとしている
- 161二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 18:01:21
前の女王がどうなったのか知りたい?
- 162二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:45:29
戦争の準備なんかしても無意味だと話す
- 163二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:47:38
アルフィーが戦争の邪魔立てをしようとしているとばらす
- 164二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:51:57
- 165二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 19:55:17
- 166二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:10:42
「ねえ、前の女王がどうなったのか、知りたい?」
「どうでもいい。私には関係のない事だ」
花の言葉に、アンダインは一蹴した。
「いいの?戦争を辞めて、前の女王みたいにしていこうって連中も増えてるんでしょ?
でも、前の女王がどうなったのか知れば……風向きは変わるかもしれないよ?」
一体この花は何を知っているのだろうか。
アンダインは……
- 167二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:11:16
>>172に変えます
- 168二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:13:39
話だけでも聞いてみる
- 169二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:14:20
お前を信用することは出来ない
- 170二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:15:32
あのニンゲンに殺されたのか?
- 171二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:30:29
いせきのモンスターが一匹もいなくなったことと関係あるのか?
- 172二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:31:00
- 173二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:32:21
- 174二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:19:08
- 175二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:36:04
アルフィーに前女王について調べてほしいと言う
- 176二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:36:49
サンズなら何か知ってないかと閃く
- 177二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:49:29
テレビをつけるといきなりまたメタトンの番組が始まった
- 178二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:29:38
あの花について調べるか
- 179二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:32:20
- 180二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 18:22:10
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- 181二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 19:04:54
- 182二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 20:08:12
「……」
ペンを弄るアンダインに、花は机の上から身を乗り出して尋ねた。
「どうしたの?集中出来ない?」
「……早く失せろと言っただろうが、聞こえなかったのか?」
「聞こえたさ。でも聞こえたからって、従うとは限らないでしょ?」
アンダインは片手で髪をくしゃっと搔くと、椅子から立ち上がった。そのまま、自室の外へと出る。
「あれ、どこ行くの?」
「お前に言う必要はないだろう」
アンダインは疲れた様子でため息をつきながら、廊下を行く。
やがて談話室にたどり着くと、テレビをつけた。
「ああ、公務の息抜き?お疲れ様。キミは事務仕事向いてないもんね」
「黙れ」
一体この花は何なんだ、何故知ったような口を利くんだ。全くわけがわからない。
アンダインはまた髪をくしゃくしゃとかき上げながら、テレビを見た。
テレビでは、メタトンがまた、前女王のプロパガンダを行っていた。
正確には、アンダインは「プロパガンダ」という言葉を知っていたわけではない。
しかし、その意図はわかった。
ニンゲンを憎むのを辞めよう。戦争は避けよう――
そう訴えることは、すなわち現女帝であるアンダインへの反抗だ。
アイツはニンゲンが好きだから、自分の事が邪魔なのだろう。アンダインはそう思った。 - 183二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 20:20:14
「キミはさ、ニンゲンが酷い奴らだって思ってるんだよね?」
花が再び口を利いた。
「だから、どんな手段を使ってもバリアを破壊したいし、バリアが壊れたら、ニンゲンと戦争するんだよね?
そして、モンスターたちみんなで、地上で平和に暮らす。そうだよね?」
花は今更のように問いかけてくる。いや、もう問いかけというより、ただの確認だ。
「だったらなおさら、ボクの話を聞いた方がいいと思うな。
このままじゃ、メタトンに、リーダーの座を取られちゃうよ?それに、アル……おっと」
わざとらしく口を押える花に、アンダインは……
- 184二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 21:33:06
攻撃する
- 185二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 21:37:18
アルフィーがどうかしたか?
- 186二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 21:38:23
なぜそんな何もかも知っているような口振りをするのか疑念を抱く
- 187二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 22:08:15
真実を語るように要求する
- 188二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 22:13:18
- 189二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 22:22:10
- 190二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 23:03:56
「お前」
「うん?なあに?」
「どうしてそんなに、何もかも知っているような口ぶりなんだ」
アンダインがうんざりしながら問いかけると、花はにやりと笑った。
「ボクは何でも知ってるよ。実際にこの目でいろいろ見てきたからね」
「信用ならないな」
テレビではメタトンが前女王の話をしている。
ややあって、花はぽつりと言った。
「君が、アルフィーに恋してる、とかね」
がたん、とアンダインが鎧を鳴らした。
それが、全てを物語っていた。
花は、再びにやりと笑った。
「君が前女王のやり方に反対するなら……いせきにおいで。いい物を見せてあげる。
アレを見たら、みんな、君のやり方に賛同してくれるよ」
そう言って、花は、アンダインの前から姿を消した。
後に残されたのは、アンダインと、むなしくメタトンを映すテレビだけだった。
一方その頃……
今日は寝ます。
- 191二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 23:05:48
サンズはドアの前まで来ていた
- 192二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 23:15:17
メタトンは次の収録のためのリハーサルをしていた
- 193二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 00:25:26
アンダインへの不満が日に日に高まっていった
- 194二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 09:58:07
パピルスは噂の黄色い花を探していた
- 195二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 09:58:46
- 196二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 12:20:44
- 197二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 17:38:18
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- 198二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 21:25:06
その辺に立ってかわいく振る舞う――アンダインから与えられた仕事は、パピルスによく合っていた。
普段からやっていることというのもあるが、あちこちを訪れられるということは、パピルスにとっても都合がよかったのだ。
「……このあたりかなあ」
パピルスはウォーターフェルの草原を掻き分けて、その根本を見た。数度同じことをしては、ため息をつく。
「どこに行っちゃったんだろう、お花ちゃんは」
パピルスは、そうぽつりと呟いた。
ニンゲンが地底を去ってしばらくしてから、ある噂がモンスターの間で広まった。
すなわち、言葉を喋る花の噂だ。 - 199二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 21:48:34
言葉を喋る花といって、まず浮かんだのが、自分の友達である、あのきんいろのはなだった。
彼はいつでもパピルスを励まし、アドバイスをくれ、時には予言めいたことも口にした。
彼とはしばらく……それこそ、あのニンゲンが去ってから会っていない。
しかし、会わなくなったと思ったら、今度はみんなが彼の話をするようになった。
パピルスも彼に会いたかった。
なので、巡回に合わせて、こっそり彼を探すことにしたのだ。
……かわいくふるまうなら、もちろん彼だってその対象だ。
パピルスはそんなことを考えながら、水辺を歩いた。
その時だった。
- 200二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:43:21
サンズが追いかけてきた
- 201二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:44:57
いぬのモンスターが来た
- 202二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:46:13
モンスターの子供が向こう側から来た
- 203二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:51:35
エコーフラワーから声がした
- 204二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:53:59
人魚のようなモンスターが花を見たらしい
- 205二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:58:18
ひどく怒っているマネキンと出会う
- 206二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:59:32
- 207二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 23:15:36
- 208二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 23:25:21
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- 209二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 00:46:00
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- 210二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 09:06:35
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- 211二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 18:23:01
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- 212二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:20:09
「あれ、このあたりは……」
パピルスは辺りを見回した。
そうだ、確かこのあたりに、アンダインの作ったパズルがあるはずだ。
彼女がよくここでピアノを弾いていたのを覚えている。
……女帝となった彼女は、今もピアノを弾いているのだろうか。
そんなことを考えていると、部屋の隅にいたモンスターと、目が合った。
それは、魚のようなモンスターだった。
「こんにちはっ!」
パピルスが元気にあいさつすると、彼女はぴゃっと跳ね、部屋の隅に縮こまってしまった。
「オレさまはパピルス!!いだいなるスケルトンだっ!!」
パピルスが堂々と名乗ると、彼女は恐る恐る、その姿を現した。
「……パピルス……アンダインのお友達の……?」
まるでバイオリンの弦をそーっとなぞったが如き声で、彼女は問いかける。
「うんっ!きさまはアンダインのお知り合いかっ!?じゃあオレさまともお知り合いみたいなものだなっ!」
全く意味の分からない理論だが、どうやら通じたらしい。
魚のモンスター……シャイレーンが、その姿をパピルスの前に現した。 - 213二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:27:55
「……えっ!?きさま、お花ちゃんを見たのっ!?」
「うん…………」
二人はなんとなく横並びに座って、話をしていた。
パピルスが歌うとシャイレーンも歌い、パピルスはその歌を「なんて情熱的!」とほめたたえた。
それで、二人の距離はなんとなく縮まった。
そうして近況を話すうちに、彼女があの花を目撃した、という話が出たのだ。
「お花ちゃんはオレさまのお友達なのだ。よければどのあたりで見たのか教えてくれないかっ?」
シャイレーンの言った場所は……
- 214二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:37:55
いせき
- 215二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 22:43:09
エコーフラワーのあるところ
- 216二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:03:09
ちょうどここら辺
- 217二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:04:13
ホテルの近く
- 218二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:04:55
- 219二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:12:00
- 220二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 23:24:15
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- 221二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 01:04:40
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- 222二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 10:42:27
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- 223二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 18:42:13
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- 224二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:02:01
「……えっ、ホテルのちかくっ!?」
「う、うん……アーロンが……気晴らしにって、メタトンのショーに連れて行ってくれて……」
シャイレーンはポツポツと喋る。
「……その時、隅っこで花が揺れてて……何か言ってた気がする……」
「わかった、ありがとうっ!早速行ってみるねっ!お歌ありがとうっ!!」
言うが早いか、パピルスはバタバタと駆け出した。
「……いってらっしゃい」
シャイレーンはその後ろ姿を、ヒレを振って見送った。
「かわのひとっ!かわのひといるっ!?」
「タリラリラ〜♪……ええ、ここに」
パピルスはその足でわたしもりのところまでやってきた。
「ホットランドまで乗せてって!」
「わかりました。では、まいりましょう……」
わたしもりが了承するが早いか、パピルスはボートに飛び乗った。
わたしもりはいつも通りの様子で、ボートを出航させた。
ホットランドでパピルスを待っていたのは……
- 225二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:14:28
ツンデレひこうき
- 226二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:29:24
かざんちゃん
- 227二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:41:02
ホットドッグを売っているサンズ
- 228二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:41:51
メタトンのファンである二体のモンスター
- 229二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 22:42:16
- 230二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 23:22:59
- 231二次元好きの匿名さん24/04/18(木) 23:23:10
今日は寝ます。
- 232二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 04:36:22
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- 233二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 10:27:01
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- 234二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 17:33:13
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- 235二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 19:57:46
パピルスはホットランドで船を降りて、ホテルへ向かった。
ホテルは何故か、いつも以上にごった返している。
パピルスはとりあえず、そのあたりのモンスターに聞き込みをすることにした。
「え、花?」
「ここまで来てメタトンに会わないの?」
尋ねた相手は、黒い影の頭が揺らめく、タンクトップ姿のモンスターと、牛のような頭をした、スーツにメガネのモンスターだ。
「うんっ。オレさま、お花ちゃんを探してて…………えっ!?メタトンいるのっ!?」
しかしメタトンがいるとなると、話はちょっと変わってくる。
「ああ、何でも今日は……」
メタトンは何故ホテルに来たのだろうか?
- 236二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:30:24
ファンへの感謝のために来た
- 237二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:31:09
握手会
- 238二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:32:10
ゲリラライブ
- 239二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:33:28
新番組の収録
- 240二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:34:12
- 241二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 20:57:16
- 242二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:01:39
「今日は握手会なんだって」
「そりゃファンとしては参加するしかないっしょ!」
「ウヒョウ!それはとってもステキだなっ!教えてくれてありがとうっ!!」
パピルスもイキイキと並ぼうとして……
「……あ、お花ちゃんどうしよう……」
どうする?握手会に参加する?それとも、お花ちゃんを探す?
- 243二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:15:05
参加する
- 244二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:15:52
花を探す
- 245二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:17:19
- 246二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 21:26:47
- 247二次元好きの匿名さん24/04/19(金) 23:45:51
お花ちゃんはきっと逃げたりしないだろう――パピルスはそう判断して、握手会の列に並んだ。
それにしても、とパピルスは思う。
なんだか、みんなが元気で機嫌良くしている光景を、久々に見た気がする。
さすがメタトンだ。彼は本当に、地底で一番のアイドルだとしみじみ実感する。
やがて、パピルスの番がやってきた。
どうしよう、緊張する。なんて伝えよう……?
今日は寝ます。
- 248二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 00:56:00
お互い頑張ろう
- 249二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 11:40:59
きさまをソンケイしている
- 250二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 17:46:41
応援しているぞ!
- 251二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 17:48:13
このパピルスさまがみとめよう
きさまはみんなのあらたなきぼうだ! - 252二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 17:48:59
- 253二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 21:15:26
- 254二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 22:50:25
やがて順番が近づいてくると、パピルスは肋骨がムズムズするのを感じた。
ガラにもなく――というのも失礼だが――彼は緊張していた。
ホテルの中へ、一歩、また一歩と歩を進める。
行列は、レストランの中に続いていた。見るとそこには、握手会の特設ブースがあった。
「はーい次の子猫ちゃん!どうぞー!」
気付けば間近でメタトンの声が聞こえて、パピルスは飛び跳ねそうになった。
どうやらパピルスの番が来たらしい。
ブースの奥で握手を待っているメタトンに、パピルスは震える手を伸ばした。
「お……」
「お?」
「オレさまほどじゃないがきさまもなかなかやるなっ!!」
……しまった。さすがのパピルスでもわかる。ちょっと、上に行き過ぎた。
固まっているパピルスを見て、メタトンは……
- 255二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 22:59:32
おたがいしょうじんしようじゃないか
- 256二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:00:31
先は長いが「コツコツ」とやっていこう
- 257二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:10:53
それは光栄だね
- 258二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:12:33
キミもなかなかのものだよ
あのアンダインがめをかけただけのことはあるな - 259二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:13:39
- 260二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:22:42
- 261二次元好きの匿名さん24/04/20(土) 23:51:26
今日は寝ます。
- 262二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 08:31:31
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- 263二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 12:14:52
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- 264二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 17:18:45
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- 265二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:46:39
しかしメタトンは、涼しげな微笑みを浮かべてパピルスの手を握った。
「キミも、なかなかのものだよ。あのアンダインが目をかけただけのことはある」
そう言われて、パピルスの皮も血もない頬が、パッと赤く染まった。
あのメタトンに、なかなかと言われた。言われてしまった。嬉しい。めちゃくちゃ嬉しい。
そうだった、自分もあのアンダインに「王室で1番重要な人」にしてもらったんだ。
そのおかげで、いつのまにか、あのメタトンに「なかなかのもの」と呼ばれるようになっていた。
これは、ますますあのニンゲンに感謝しなければ!
「ウヒョウ!メタトンにほめてもらえて、オレさまとってもコウエイっ!!」
「ボクもキミに会えてよかったよ。今度またコラボしないかい?」
「よろこんでっっ!!」
初めはどうなるかと思ったが、最後はいい感じに終わってよかった。パピルスは手をブンブン振ってメタトンに別れを告げた。 - 266二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:49:28
握手会が終わった後、メタトンは充電する為、アルフィーのラボに戻ってきた。
「お、おかえりメタトン……」
「ただいまアルフィー」
メタトンの体にケーブルを接続しながら、アルフィーは小さな声で言った。
「あ、あのね、メタトン……」
「ん?」
「その……ちょっと、訊きたいことがあって……」
果たして、アルフィーの訊きたい事とは……?
今日は寝ます。
- 267二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:51:07
どうすればアンダインを止められるか
- 268二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:51:48
あの黄色い花について
- 269二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 22:56:16
あのニンゲンについて
- 270二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 23:10:52
前女王について
- 271二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:49:17
- 272二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 11:49:07
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- 273二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 12:17:53
- 274二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 22:46:16
「その……無理してない?」
アルフィーはおずおずと問いかけた。
「無理?ボクが?キミはボクを誰だと思ってるんだ?」
しかしメタトンは、その問いを一蹴する。
「ボクはメタトン、地底で1番のアイドルだよ?これくらいなんて事ないさ」
それとも、とチラリとメタトンはアルフィーを見た。
「キミの作ってくれたボディは、この程度の選挙活動でくたびれてしまうほど安物なのかい?」
「ちちち、ちがうよっ!そんなことはない、けど、その……」
アルフィーから汗が吹き出したのを見て、メタトンは肩をすくめた。
「やれやれ、そんなにビクビクされても困るなあ」
「ご、ごめんなさい……」
そうしていつものやりとりを終えた後、アルフィーはふとメタトンに言った。
「……せ、せんきょかつどう……?」
「おやおや、自分が何をさせてたのか、自覚がなかったのかな?」
メタトンは再び呆れたように言った。
「かつての女王の政策をみんなに敷くということは、アンダインをあの座から蹴落とすことになるんだよ?
これを選挙活動と言わずして何と言うんだい?」
それは……そうだった。
とにかくアンダインを止めたくて……前女王の政策を利用して……その結果、アンダインが止まる、というのは……
つまり、そういうことだった。
「今度パピルス君ともコラボするからね。ほら、アンダインが目をかけてる、あのスケルトンさ。確かうちのホテルの劇場でスタンダップコメディを演じてる、あっちのスケルトンの弟だっけ?」
メタトンはアルフィーの様子に気付いているのかいないのか、喋り続けている。
「なんせ彼は、『王室で1番重要な人』だからね。彼をこっちに引き入れれば、アンダインにもかなりのダメージだと思うよ……ん?アルフィー?どうしたんだい?」
アルフィーは……
今日は寝ます。
- 275二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 00:39:46
アンダインを止めるために覚悟を決めた
- 276二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 11:08:32
やめておく
- 277二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 11:10:16
その前に女王の失踪について調べたい
- 278二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 11:12:07
スーパースターともあろう者がやることじゃないわ
- 279二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 11:50:16
- 280二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 18:19:03
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- 281二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 21:53:57
- 282二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:38:14
「……ね、ねえ、メタトン……」
「何だい、アルフィー」
アルフィーは震える手を、自分の指と指を絡めて、掠れた声で言った。
「…………や、やや、やっぱり、さ……こんな……」
「まさか、」
しかしその声を、メタトンが鋭利に遮った。
「やめる、なんて言わないよね?今更さ」
それは、あまりにも冷たい声だった。
「ボクはアイドルさ。名前ならいくらでも売るし、代わりに賞賛をもらう。
このまま君と二人でアンダインを蹴落として、二人でこの国を支配するのも悪くない。
しかも政治の道筋は、あの女王様が残してくれてる。何にも考えずとも、ボクたちのものになる。
ねえ、そういう計画だったんでしょ?賢い賢い、ドクターアルフィー?」
「ち、ちち、ちが……」
「違わない。それが君の選んだ道だ」
アルフィーは真っ青な顔で、頭を抱えた。
「じゃ、ボクはちょっと休むからね。次のセッティングも頼むよ」
メタトンはそう言い残して沈黙した。
……大変なことになってしまった。
どうしよう、どうしようどうしようどうしよう――!
アルフィーが頭を抱えてうずくまった、その時だった。
- 283二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:54:57
サンズがきた
- 284二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:55:37
パピルスがメタトンを追ってやってきた
- 285二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:58:46
メタトンに勇気づけられたバガパンが訪ねてきた
- 286二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 22:59:34
あの黄色い花がやって来た
- 287二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 23:00:48
- 288二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 23:08:52
- 289二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 01:06:50
このレスは削除されています
- 290二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 11:25:47
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- 291二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:51:10
「knock knock」
突然声と共に自動ドアが開く音がして、アルフィーは思わず飛び上がるほど驚いた。
音は1階からで、アルフィーは2階にいた。
アルフィーは慌てて、手すりから1階を覗き込んだ。
「おっと、自動ドアだったか。ジョークの一つも待ってくれないなんて、せっかちな奴」
そこにいたのは、サンズだった。サンズはぺたぺたとスリッパを鳴らしながら、ラボの中に入ってくる。
「おーい、アルフィー?」
サンズはあくまで気楽そうな声だ。
……どうしよう。素直に姿を表すべきだろうか?
- 292二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:52:25
姿を見せる
- 293二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:53:20
居留守を使う
- 294二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:55:04
取りあえず用件を聞く
- 295二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:57:39
悩んでる内にメタトンが出た
- 296二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:58:49
- 297二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:22:51
- 298二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:34:53
アルフィーは息を殺して、サンズの動向を伺った。
サンズはとても鋭い。エスパーなんじゃないかと思ってしまうくらい、読心術に長けている。
今この心境で彼に会ったら、あらゆる秘密を全部ぶちまけられてしまいそうだった。
「……アルフィー?アルフィー……いないのか……?」
サンズは後頭部を掻きながら呟いた。
「パピルスを見かけなかったか訊こうと思ったんだが……どっか行ってるのか。
まあ、アイツも忙しそうだしな……オイラ一人でもう少し探すか……」
あまりにもわざとらしい独り言を言いながら、サンズは去っていった。
……恐らく、アルフィーが居留守を使っている事はバレているだろう。
その上でサンズは、わざわざアピールするような事を言ったのだ。
アルフィーはいつのまにか砕けていた腰を何とか立ち直らせ、落ち着きを取り戻そうと深呼吸をした。
そして、電気に繋がれているメタトンを見た。
……これからどうしよう。アルフィーは、途方に暮れた。
一方その頃……
- 299二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:50:24
パピルスは家路についていた
- 300二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:51:36
いせきでまた黄色い花の世話をしているパピルス
- 301二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 22:55:16
グリルビーではメタトンとアンダインの争いの予感を感じ不穏な雰囲気になっていた
- 302二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 23:12:00
黄色い花は再びアンダインのもとを訪れていた
- 303二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 23:14:11
- 304二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 23:18:58
- 305二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 08:01:56
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- 306二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 18:52:01
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- 307二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 21:45:33
「やあ、アンダイン。女帝の仕事は順調かい?」
また、あの花だ。
みやこへ城へと行ったり来たりのアンダインの前に、再びあの花が現れた。
アンダインは花を無視して、廊下にブーツの足音を響かせる。
「あれ?ボクの事見えてるよね?ねえ、こないだ言ったこと覚えてる?」
花はツタで這ったり石畳の隙間から現れたりしながら、アンダインを追う。
「いせきに行く気になった?メタトンたちは、君を玉座から蹴落とす準備を進めてるけど……」
アンダインは……
- 308二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 21:56:14
遺跡に行ってみる
- 309二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 21:58:32
メタトンはそんな事をするやつではない
- 310二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:16:05
一応黄色い花の言う通りいせきに向かうアンダイン
- 311二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:16:48
あのいせきでニンゲンがなにかしたのか?
- 312二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:17:34
- 313二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:19:54
- 314二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:52:24
「メタトンはそんなことをする奴じゃない」
アンダインは、キッパリと切り捨てるように言った。
「本当にそう思ってる?アレはただのおバカにはしゃぐのが好きなだけのアイドルロボットって?」
花が、そっと耳元で囁きかける。
「君の大好きなアルフィーが作ったロボットが、そんなくだらないものだって言うつもり?」
瞬間、槍が一閃した。
しかし花は、この攻撃をするりとかわした。
「キミには見えてないものが、ボクには見えてるよ。いろんなものがね。
だからキミに教えてあげてるのに、キミはいつも全然聞こうとしない。
……それでも何回か、ボクと友達になってくれた事もあったんだけど」
「わたしはお前と友達になった覚えなんてない」
アンダインが再度槍を構える。
「いい加減な事ばかり言うな、雑草め。引っこ抜いて捨てるぞ」
しかし花は、くるくる楽しそうに回った。
「かわいそうなアンダイン、何でもかんでも、事態はキミに関係のないところで動いていく!」
「黙れ!!」
今度こそ我慢の限界だった。
アンダインは再び槍を振るおうとして……
その時だった。
今日は寝ます。
- 315二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 23:03:31
ロイヤルガードの2人が入ってきた
- 316二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 00:52:33
騒ぎを聞き付けた部下がやって来る
- 317二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 11:11:29
サンズがいた
- 318二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 14:33:20
モンスターの子供が来た
- 319二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 14:34:57
- 320二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:04:04
オツイ
- 321二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:30:05
- 322二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:42:57
「あっ、アンダイ……じゃなかった、ジョテイヘイカ!こんにちは!!」
突然、無邪気極まりない声が聞こえ、アンダインはそちらを振り返った。
そこには、かつてニンゲンと行動していた、モンスターの子どもがいた。
気付けば花の姿はない。逃げたのだろうか。
「……何の用だ?」
アンダインは、つとめて冷静な声で話しかけた。
「あの……オレ、オレ……でも、これ言っていいのかな……」
モンスターの子どもは、自分のつま先同士をすり合わせながら、地面を見ている。
アンダインはその様を、忍耐強く見ていた。
……一体この子は、何を話に来たんだろうか?
- 323二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:02:12
メタトンと話し合うべきじゃないか?
- 324二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:04:50
アルフィーやメタトンと和解しなければならないと思う
- 325二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 23:17:11
>>328まで伸ばして今日は寝ます。
- 326二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 00:33:51
戦争をやめるべきだと思う
- 327二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 10:44:47
- 328二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 10:45:26
- 329二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 18:32:24
ホツイ
- 330二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 21:37:40
- 331二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:35:15
モンスターの子どもは、やがて頭を上げて、まっすぐアンダインを見た。
「その、オレ……オレは、ずっとアンダインの味方だからなっ!
アンダインは、みんなのヒーローだし、これかもずっとそうだもんな!」
そう言ってから、あ、とモンスターの子どもはばつが悪そうな顔をした。
「えと、その、ちがくて……ジョテイヘイカ……ええと、とにかくオレは味方だからなっ!!
だから……その……がんばれ!!」
モンスターの子どもの子どもはそれだけ言うと、走り、一度転んだあと、去っていった。
「……………………」
残されたアンダインは……
- 332二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:43:14
感謝の言葉を呟いた
- 333二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:45:43
メタトンの言葉を思い出していた
- 334二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:46:59
戦争を躊躇する
- 335二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:48:22
自分が倒れるのは構わないがそのせいで彼等を悲しませたくないと思ってしまう
- 336二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:50:00
- 337二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:52:57
- 338二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 23:24:04
今日は寝ます。
- 339二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 23:31:19
このレスは削除されています
- 340二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 00:55:29
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- 341二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 12:41:15
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- 342二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:22:01
―― 前女王のやり方も、忘れないようにしないとね。
メタトンの言葉が、アンダインの脳裏をよぎった。
ふざけるな、と、アンダインは唇を噛む。
アンダインを応援してくれるモンスターも、確かにいる……というか、彼女が現在この地底を統べるリーダーなのだ、「メタトンを応援するモンスターもいる」と言った方が正しいだろう。
しかし、現状、アンダインは、民の心が離れていっているのを感じていた。
……前女王。すなわち……アズゴアの、別れた妻だろう。
アンダインが稚魚の頃には、彼女はもう、王宮を離れていたように思う。
たまにアズゴアが寂しげな顔で、白いシーツのかかった、もう一つの玉座を撫でていた事を思い出す。
あの態度からしても、アズゴアは本当に彼女を愛していたのだろう。その人柄は、メタトンが読み上げる、彼女の日記からも伝わってくる。
だからこそ、だ。
アンダインには、わかっていた。
――自分では、彼女のような政治は出来ない。
――自分では、彼女に、勝てない。 - 343二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:29:07
だが、しかし、それでも――アンダインは、この椅子を降りるわけにはいかなかった。
確かに彼女の手腕は素晴らしかったのかもしれない。
しかし、それをメタトンが真似出来るかといえば……これは、また別問題だ。
もしまた次のニンゲンが落ちてきたら……その時、動けるのは、自分だ。
それにニンゲンを殺す政策は、アズゴアが元からやってきたものだ。
だから、自分は、これがいい。これしか、出来ない。
それが、あのモンスターの子どもに対する、アンダインなりの、誠意の示し方だった。
アンダインは、ケツイを新たにした。
そんな時だった。
あんな事件が起こったのは。
- 344二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:35:42
前女王の死亡が確認された
- 345二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:44:53
メタトンを王として擁立する者たちが現れた
- 346二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:46:08
アルフィーが失踪し、彼女の研究していた資料もなくなっていた
- 347二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 20:57:49
前女王を殺めたのはあのニンゲンだということがわかった
- 348二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 21:01:10
- 349二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 22:23:05
- 350二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 22:57:27
「へ、陛下!陛下!!」
その日、伝令役のモンスターが、血相を変えてアンダインの元にやって来た。
「何事だ!?ニンゲンが来たのか!?」
アンダインが玉座から立ち上がる。片目がぎらりと刃物めいた光を帯びた。
「いえ、そ、それが……ニンゲンと言えばニンゲンなのですが……
どこから説明すればいいか……」
「ニンゲンが来たんだろう?なら、わたし自ら相手を」
伝令役は首をブンブン振った。
「違うんです、ニンゲンはニンゲンなんですが……もう帰ったというか……
おそらく、あのよこじまのシャツを着たニンゲンの仕業というか……」
どうもいまいち要領を得ない。
「もったいぶらずに早く言え!!」 - 351二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 23:04:48
しかしその内容は、耳を疑うようなものだった。
「……いせきの扉が開いて……」
「中は大量の塵が……」
「ホームに遺されたものから、中にいたのは前女王だと……」
「……あのよこじまのシャツのニンゲンが、いせきのモンスターを……前女王を……」
伝令役の話を聞きながら、アンダインは、
(……あの花め……これをわたしに見せたかったのか……)
そう悟った。
……この事実を知るものは、今のところ少ない。
アンダインは……
今日は寝ます。
- 352二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 23:36:10
あの花を探させる
- 353二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 01:17:48
この事実を伏せる
- 354二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 11:22:58
花を探して詳しく話を聞く
- 355二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 11:24:11
事実を公表
- 356二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 12:44:20
- 357二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 19:01:36
- 358二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:23:43
「……伝令だ。あの花を探せ」
アンダインは低い声で、伝令係に命じた。
「…………あ、あの花と申しますと……?」
「きんいろのはなだ。ただし、花の中央の部分が顔になっていて、口を利く。
わたしは……奴を問い詰めなけれならない」
石床をアンダインの槍が鳴らした。
「行け。なんとしてでも奴を見つけ出せ!!」
「は、はい!」
足をもつれさせながら出て行く伝令係の後姿を見送って、アンダインは眼帯の上から目を掻いた。
――前女王本人が死んでいた。しかも、殺した犯人は、ニンゲンだ。
これが国民に知れ渡れば、世論は、アンダインに傾く事だろう。
……しかし、本当にそれでいいのか?あの花は何故知っていた?そして、何故アンダインに教えようとした……?
答えは、わからないままだった。
一方その頃……
- 359二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:42:24
グリルビーやホテルでも前女王の死が知れ渡りつつあった
- 360二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:54:22
アルフィーはサンズの元を訪ねていた
- 361二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:55:18
黄色い花を探し続けるサンズ
- 362二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 21:59:45
モンスターの子供はアルフィーのもとを訪れてアンダインと争わないでくれと頼み込んでいた
- 363二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 22:12:04
- 364二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 22:32:47
- 365二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 00:12:30
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- 366二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 10:11:10
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- 367二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 17:50:59
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- 368二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 22:09:59
「……へへ。今日は留守じゃないんだな。電話にでんわ、ってワケでもなさそうだ」
サンズは目の前の相手に、両手を広げて肩をすくめて見せた。
「……え、えへへ、えへ、そ、そうなの……」
「ま、こないだは直接だったけどな。電話じゃなくて」
「…………」
「入れよ、パピルスは……あー……仕事中だけど」
サンズにそう言われて、アルフィーはおずおずと、彼の家に入った。
アルフィーが小銭がじゃらつくソファに腰かけると、サンズがマグカップを二つを持ってきた。
そのうち一つをアルフィーに手渡す。中身はホットミルクだった。
「あ、ありがとう……」
アルフィーがホットミルクを飲む間、サンズはその横にゆったりと腰かけていた。
これは……正直、問い詰めてくるより、恐ろしかった。
アルフィーは、サンズがとても聡い事を知っている。顔を見れば何を考えているのか、サンズにはすぐわかってしまう。
だから、アルフィーは……
- 369二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 22:25:21
サンズにアンダインを止めたいと思っていることを話した
- 370二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 23:16:48
>>374まで伸ばして今日は寝ます。
- 371二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 23:20:57
サンズに助言を求める
- 372二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 00:06:11
この前は何の用事で来たのか尋ねる
- 373二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 00:16:33
- 374二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 00:19:14
- 375二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 09:33:19
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- 376二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:32:36
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- 377二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:43:37
- 378二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 21:18:58
「その……わ、わたし……わたし……」
アルフィーは、ぎゅっとマグカップを握り締めて、数度深呼吸した。
そしてようやく、その言葉を吐き出した。
「わたし……アンダインを止めたいの。
あ、も、もちろん、アンダインは、アズゴア王と同じ政策を選んでしてる、ってことは、わかってるよ。
でも……でも、それじゃきっと、何も解決しないと思うの。
わたしも、ちょっとずつだけど、タマシイの力なしで、バリアを壊す方法を研究してる。
でも、タマシイなしでバリアを壊しても、アンダインは……きっと、ニンゲンたちに戦争を仕掛けてしまう。
そうなったら、きっとアンダインは、ニンゲンが地上に一人もいなくなるまで、戦ってしまう……」
アルフィーの、マグカップを握る手が震えた。
「わたしは……わたしはアンダインに、傷ついてほしくない。誰かを憎んで、恨んで、傷つけるために戦ってほしくないの……」
その告白を聞いた、サンズは……
- 379二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 22:51:34
自分も協力しようというサンズ
- 380二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 22:52:53
自分もアンダインにあんな真似をさせたくないというサンズ
- 381二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 22:54:03
なら説得に行こうと言うサンズ
しかしそこに再び黄色い花が現れる - 382二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 22:57:34
アイツを口説くのはホネが折れそうだが地道に行こうぜ
- 383二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 22:58:41
- 384二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 23:07:49
- 385二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 23:36:18
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- 386二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 08:34:43
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- 387二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 19:29:49
ホステール
- 388二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 22:17:10
「なるほど、そういうことならほっとけないな。
取り敢えず、ホットドッグでもどうだ?」
いつのまにかサンズの他の中にはホットドッグがあった。アルフィーはそれをおずおずと受け取って、ゆっくり咀嚼した。
「……メタトンにもそう説明したのか?」
「うん。わたしが言うよりメタトンが言った方が、絶対みんな聞いて……」
そこまで話して、アルフィーはサンズを見た。
「……わたし、メタトンの話、したっけ?」
「たった今したな。なるほど、メタトンとはグルだったわけだ」
完全なる誘導尋問だった。
アルフィーは頭を抱えて背を丸め、サンズはいつも通りの顔で、そんなアルフィーを見ている。
「……“ニンゲンさつりくマシン”が、急に、ニンゲンにも優しくしそうなノリになってきたからさ。
キャラ設定、ちゃんとしといた方がいいぜ?」
なんて調子でウインクまでされ、アルフィーは本当にいたたまれなくなってしまった。 - 389二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 22:28:28
「まあ、つまり、どっちの意見がこれからのこの国にふさわしいか、決めればいいんだろ?」
サンズがソファの上でのびをすると、いつのまにか彼の手の中には、一冊の本があった。
アルフィーは、思わず、メガネのレンズのように目を丸くした。
それは、ニンゲンの歴史書……というカバーで隠した、アルフィー秘蔵のマンガ本だった。
「昔からこういう言葉があるよな。賢者は歴史に学ぶ、だっけ?
困った時は、こういう本を読むのもいいんじゃないか?」
読むも何も、アルフィーは毎日それらを読んで過ごしている。
だからサンズがページを開いて見せてきた時、一体どういうつもりなのかと思った。
それは、2体のロボットが、ロボット学校の生徒会長を目指し、選挙をしている場面だった。
「つまり、だ。みんなに決めてもらうんだ。この国のみんなにな」
サンズが言う。
「アンタと、アンダイン……どっちの政策が、この国を治めるのに、ふさわしいか……
選挙で、白黒はっきりさせようぜ」 - 390二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 22:43:22
「……せ、せせせせ、せんきょ……???」
「ああ、意味は分かるよな?」
しどろもどろになるアルフィーを、サンズのぽっかり開いた眼窩が覗き込む。
「わ、わか、わかるけど、わかるけど……でも、」
「アルフィー」
サンズが、アルフィーに呼びかけた。
「これは、アンタが始めた事だ。アンタが、メタトンも、みんなも、アンダインも巻き込んで、始めた事だ。
始めた事は、終わらせないといけない。そうだよな?」
静かなその気迫に、アルフィーは、頷かざるを得なかった。
「……よし、じゃあ、オイラに任せな。悪いようにはしないぜ」
サンズはソファから立ち上がると、体を伸ばした。
「…………ああ、そうだ」
そして、トドメとばかりに、一言。
「選挙をやるのは、アンタだ。メタトンじゃないからな」
そう言って、先に自宅から出て行った。
後には、アルフィーだけが取り残された。
一方その頃……
- 391二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 22:48:02
スパゲッティを温めながらサンズの帰りを待つパピルス
「なんかデジャブを感じるぞ…?オレさま以前もこんなことがあったような……」 - 392二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 22:50:57
花の世話をするパピルス
- 393二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 22:51:56
ニンゲンとの戦争を進めるアンダインの元を去るモンスターたち
彼らの中で既視感を覚える者達が増えていた - 394二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 22:58:59
アンダインとアルフィーとの選挙が始まるかもしれないと噂を聞き
モンスターの子供はなにがあってもアンダインを支え続けると決意を新たにした - 395二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:00:48
- 396二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:01:41
黄色い花がこれが最後の提案だと言ってアンダインのもとを訪れていた
- 397二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:12:56
- 398二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 23:13:19
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- 399二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 06:37:58
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- 400二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 10:41:39
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- 401二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 21:32:45
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- 402二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 22:18:20
「ハロー、女帝陛下」
「……………………」
もう何度目かの邂逅に、アンダインは静かにため息をついた。
城のバルコニーから見下ろすみやこは、今日も賑やかだ。しかし、どこかわざとらしい賑やかさにも感じる。
「……ねえ。返事しないの?」」
「……………………」
そしてバルコニーの手すりには、あの花が絡みついていた。
「ボクの事探してたんでしょ?ロイヤル・ガードがヘタクソな人相書き持ってウロウロしてたよ。
キミ、ボクの事を何て伝えたの?」
「……………………」
「…………何か言いなよ」
アンダインは、深く、深く、ため息をついた。
「何故、いせきで起こった事を知っていた。何故、それをわたしに伝えようとした。
お前は、何を企んでいる」
アンダインの問いかけに、フラウィは……
- 403二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 22:40:49
何も企んでないよ
- 404二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 22:42:54
ただ真実を伝えたいだけさ
- 405二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 22:46:04
そんなことよりもいせきで起きたことを皆に伝えたらどうだい?
ニンゲンがあんなことをしたと広まればキミの戦争計画に反対しようとする連中は無いに等しくなるはずだよ - 406二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 22:49:01
そりゃ知ってるさ
なんせあのいせきで起きたことを直に観てきたからね
キミに伝えたのはついでだ - 407二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 22:52:00
- 408二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 22:56:01
- 409二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 23:13:06
「そりゃ知ってるさ。なんせあのいせきで起きたことを直に観てきたからね」
花はツタをくゆらせ、軽く首を傾げ、アンダインの顔を覗き込んだ。
「キミに伝えたのはついでだ。ニンゲンと戦いたくて戦いたくて仕方ないキミには、いいきっかけだろ?」
ツタがするりとアンダインの体を掠めると、アンダインはそれを片手で振り払った。
「……本当はキミに直接見せてあげたかったんだけどね。
あのニンゲンが、どうやっていせきのモンスターや元女王を殺したのか、きちんと説明してあげたかったんだけど。
でも、キミが全然ボクの言う事を聞いてくれないからさ……
仕方がないから、地面から扉の後ろに回り込んで、ちょっとだけ隙間を開けておいたんだよ。
ロイヤル・ガードが通るタイミングを狙ってね。
これでやっと、キミに情報が届いたってワケだ」
まるで自分のイタズラを説明する子どもみたいだ、とアンダインは思った。
近所のいじめっ子の首根っこを掴んでガーソンの元に連れて行き、どれだけ自分が活躍したか――あるいは暴力を振るったかを、意気揚々と説明したのを思い出す。 - 410二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 23:40:28
「……まあ、それは置いといて。
ウワサで聞いたんだけどさ、キミとアルフィー、センキョで戦うんだって?」
選挙、と言われて、アンダインの肩がピクリと動いた。
「それにしても、メタトンがアルフィーの代理をさせられてた、なんてね。
まあでも、ちょうどよかったね。いせきでの惨劇を伝えれば、みんなニンゲンの恐ろしさがわかって、キミの考えにもまた乗ってくれるようになるよ」
「……黙れ」
「それにしても、相手があのアルフィーっていうのもラッキーだったね。なんせ」
「黙れと言っているだろう!!」
アンダインが吠えた。
そのあまりの大声に、花も思わず身をすくめた。
「……そんなに急に大声出さなくてもいいでしょ。図星だった?」
「今すぐその花びらを全部引きちぎるぞ」
アンダインが今にも実行しそうな目でフラウィを見る。
「こわいこわい。……まあ、いいや。コレが最後の提案だよ」
花が再び、アンダインに囁く。
「もしキミが、アルフィーを女帝の座につかせたくないなら……今度、ホットランドへおいで。
ボク、ホテルで待ってるよ。
アルフィーのヒミツを教えてあげるよ」
最後のフレーズは、ことさらアンダインの注意を引いた。
「それってどういう……!」
アンダインが言う間もなく、フラウィは地面へと消えた。
「……くそ!」
アンダインは悔しげに、槍の先で地面を突いた。
やがて数日後……
今日は寝ます。
- 411二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 23:47:49
- 412二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 01:01:32
アンダインは花に言われた場所に来ていた
- 413二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 01:09:34
前女王と遺跡のモンスターの虐殺が地下に知れ渡った
- 414二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 01:21:56
せんきょはアンダインが勝利した
- 415二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 10:53:18
- 416二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 18:36:51
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- 417二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:10:04
- 418二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:15:18
一体何が起こったのか、アンダインはわからなかった。
選挙はいつのまにか始まって、そして、いつの間にか終わっていた。
「アルフィー女王万歳!」
「アルフィー女王万歳!」
「これでもっと豊かな国になるに違いない!」
「暴力はおしまいだ!これからはニンゲンとも仲良くしよう!!」
大量のきんいろのはなが、祝福のように降り注ぐ。
謁見室で王冠を頂いているのは、あのローブに身を包んでいるのは……他ならぬアルフィーだった。
「アル――」
「わたし、ニンゲンが好きなの。だから、ニンゲンを守れない人は嫌い。
みんなそう。本当は、誰も戦いなんて望んでないのに。
それをあなたが――」
アルフィーが淡々と言う。その表情は、メガネで隠れてよく見えなかった。
「さようなら、アンダイン」
ロイヤル・ガードたちが、アンダインを謁見室から引きずり出す。
「待って、アルフィー!これは何かの」
「あなたが間違ってるんだよ、アンダイン」
アルフィーの声は、あまりにも冷ややかで、そして、そして――
アンダインは、そこで目を覚ました。 - 419二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:36:38
「……くそ……アルフィーがそんなこと言うわけない、アルフィーがそんなこと言うわけないだろう……!」
アンダインは頭を掻きむしりながら呻いた。
そうしてしばらく俯いたまま己の頭に爪を立てていたが、何度かの深呼吸ののち、ゆっくりとベッドから起き上がった。
ベッドサイドライトのほのかな灯りで、壁に掛かったカレンダーが照らされる。
……選挙の日は、もう目の前に迫っている。
ここへ来てなお、アンダインは、フラウィの誘いに乗っていなかった。
あと数日も経たないうちに、投票の日が来る。
……行くべきか、それとも行かざるべきか……?
アンダインは……
- 420二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:39:44
行くことに決めた
- 421二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:41:07
行かずに無視する
- 422二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:52:27
モンスターの子供の言葉を思い出し踏みとどまるアンダイン
- 423二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:54:32
アルフィーに直接尋ねる
- 424二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:55:11
- 425二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 22:56:49
- 426二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 01:09:30
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- 427二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 11:39:50
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- 428二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 21:34:09
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- 429二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 21:59:51
アルフィーは、粛々と選挙の用意をしていた。
あれよあれよという間にサンズにセッティングされ、気付けばあと数日で、選挙当日がやってくる。
……ちなみに、アルフィーの告白は、みなにどう受け取られたのだろうか?
つまり……メタトンをスピーカーにしてた件について、だ。
- 430二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:06:05
おおむね好意的だ
- 431二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:07:33
アルフィーに同情的
- 432二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:23:11
アルフィーに理解を示す者が多くいた
- 433二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:24:18
- 434二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 23:02:21
- 435二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 23:12:19
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- 436二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 00:30:51
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- 437二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 11:49:09
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- 438二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 12:17:41
アルフィーに対する反応は概ね好意的で、どうやら彼女の心配は杞憂だったらしい。
元々彼女自身が王直属の著名な科学者だった事も無関係ではないだろう。
だからこそ、1番多かったのは、初めから言ってくれればよかったのに!という声だった。
ただしこれは、もっと早くから応援出来たのに、という意味だ。
とにかく――もう、やるしかない。頑張るしかないんだ。
たとえそれが、アンダインの信念をへし折る事になっても―― - 439二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 20:22:51
そんな時だった。突然、ラボのドアが叩かれたのは。
「は、はーい!」
アルフィーは応答しようとして――今の自分が、油断してはいけない立場だったのを思い出した。
ドアの外には、アンダインがいた。
よりにもよって、あの、アンダインが。
アルフィーは、目の前が暗くなるのを感じた。
「いたんだな、アルフィー」
アンダインは、いつもより――そのいつも、がもうどれほど前なのか思い出せないが――険しい顔で、アルフィーに言った。
「お前に訊きたいことがある。入ってもいいか」
アルフィーは、背筋から氷水でも流し込まれた気分になった。
訊きたい事……訊きたい事!?
そんなの……隠してる事が多すぎて、答えられるわけがない!!
さんざん悩んだ挙句、アルフィーは……
- 440二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 20:52:42
何でも答えると言う
- 441二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 20:54:49
答えられる事なら答える
- 442二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:08:39
覚悟を決める
- 443二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:09:45
もしかしてあの花のこと?
- 444二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 21:45:41
- 445二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 22:51:04
- 446二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 22:56:27
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- 447二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 00:40:40
真相を知ったアンダインはどうするんだろうか
- 448二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 12:02:50
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- 449二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 20:57:51
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- 450二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 22:08:58
アルフィーは、息を吸って、吐いて、ぐっと、下っ腹に力を入れた。
――覚悟は決まった。どんな質問だって、答えてみせる。
そもそもこれは、アンダインにケンカを売った時点で、決めていなきゃいけない覚悟だった。
「……入って」
アルフィーは、声が震えそうになるのを抑えて、彼女をラボに招き入れた。
何か飲み物を、と思って、アルフィーが後ろを向いた、その時。
「アルフィー」
突然、アンダインの手が、アルフィーの腕を掴んだ。
一瞬、息が止まった。
「アルフィー……教えてくれ」
……来た。一体、彼女は、何を知りたがっているんだ。
「お前は一体、何を隠してるんだ……!?」
止まった息が、止まったままになった。
何を……何を……?隠し事、自体を……!?
そんなの、そんなの……多すぎて、どれかわからない!!
パニックになったアルフィーは……
- 451二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 22:53:56
逃げてしまった
- 452二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 22:59:26
どうしようか取り乱しているとメタトンが入ってきた
- 453二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 23:00:39
とぼけようとするが先程の決心を思い出し全てを語る
- 454二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 23:01:13
気を失ってしまう
- 455二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 23:02:50
- 456二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 23:14:21
- 457二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 09:04:11
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- 458二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 18:19:12
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- 459二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 20:57:24
覚悟を決めた。決めたはずだった。
しかし。白衣越しとはいえ、あの瑞々しい鱗の手で触れられると、その眼光で、射抜かれると――
気付いた時、アルフィーは逃げ出してしまっていた。
――わたしは一体、何をしているの!?
だが、アルフィーの足は止まらない。本人の意思に反し、ラボの奥へと走る。
そのドアの先には、エレベータがある。
エレベータのボタンを乱暴に叩く。エレベータが降りる。
更に地下へ地下へと潜るエレベータに乗りながら、アルフィーは頭を抱えた。
――いけない。この先を、アンダインに見せるわけにはいかない!
だが、エレベータは地下に降りるまで止まらない。
そしてアンダインは、すぐに追いかけてくるだろう。彼女は、間違いなくそうする。
そしてアルフィーは、そんな彼女だからこそ、アンダインに恋しているのだ。
やがてエレベータが到着すると、アルフィーは……
- 460二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:22:44
そのまま奥まで逃げる
- 461二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:23:40
やはり引き返す
- 462二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:38:14
エレベーターにいたサンズに気付いた
- 463二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:39:26
アンダインに詫びるために引き返す
- 464二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:48:16
- 465二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 22:10:04
- 466二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 22:19:57
――やっぱり戻ろう。
アルフィーは振り返って、またエレベータのボタンを押した。
……動かない。
「あれ?」
アルフィーは何度か爪の先でボタンを押した。
動かない。
「……え?」
ボタンを見つめる。エレベータの戸は開いたまま。カゴが上に上がる気配もない。
「…………うそ……こわれ、た……?」
どうやら……そうらしい。
ここにきて、エレベータが故障したようだ。
それが幸か不幸かは、さておき。
「……どうしよう」
アルフィーは、掠れた声でつぶやいた。
一方その頃……
- 467二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 22:58:54
アンダインは別の道を探していた
- 468二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 23:00:06
モンスターの子供がアンダインを追いかけてきた
- 469二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 23:01:20
アンダインの帰りが遅いのをいぶかしんだ二人組のモンスターが来た
- 470二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 23:02:56
グリルビーではみんなが選挙で誰に入れるか迷っていた
- 471二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 23:04:06
- 472二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 23:11:48
- 473二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 00:33:28
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- 474二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 11:09:35
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- 475二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 16:57:24
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- 476二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:31:49
「……最近、妙な事が続いてるなって、グリルビーが言ってるよ」
バード……鳥のようなモンスター……がいつも通り一杯やりながら通訳した。
「確かに、最近妙だね。ロイヤル・ガードはウロウロしてるけど、あのイヌたちはとんと見かけなくなったし……」
マウス……巨大な口のモンスター……も不思議そうに言う。
「それに選挙でしょ〜? どうせならホットな男子がよかったぁ〜」
などとバニー……ウサギのモンスター……がボヤいている。
そうしてだべっているうちに、不意に……しかし、ある意味当然の帰結とも言えるが……こんな話題が出た。
「それで、結局、誰に入れる?」……と。
これは、あまりに由々しき問題だった。
みんなはどんな風に話をするのだろうか……?
- 477二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:33:05
アルフィーに入れたい者が多いようだ
- 478二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:45:05
「戦争は嫌だなぁ」
「そもそもニンゲンに勝つ見込みなんてあるのか……?」
「やっぱりアルフィーに投票するか」 - 479二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:48:32
「そう言えば遺跡のモンスターがいなくなったのはニンゲンが全員殺してしまったかららしいぜ」
「じゃあ前の女王様やアズゴア王ももしかして……」 - 480二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 23:01:06
アンダインの方がしっかりしてそうだなぁ
- 481二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 23:03:42
- 482二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 23:11:38
- 483二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 01:12:40
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- 484二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 11:37:49
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- 485二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 17:48:45
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- 486二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 21:47:24
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- 487二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 22:07:14
「……やっぱ、アンダインの方かなあ」
誰かがぽつりと言った。
「アンダインの方がしっかりしてそうじゃない?」
「確かに……こっちは見てるもんな、ロイヤル・ガードを率いてるところとか」
「グリルビーにも、あのイヌたちのツケ払ってもらった借りがあるよね?」
グリルビーは、無言でグラスを磨くだけだ。そういう事には干渉しない主義なのだろう。
そんなことを話していると、グリルビーズにまた一人客が増えた。
それは……
- 488二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 22:18:31
サンズだ
- 489二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 22:19:04
メタトン
- 490二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 22:38:57
二人組のロイヤルナイツのモンスター
- 491二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 22:40:33
- 492二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 22:47:56
- 493二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 23:35:27
「やあみんな元気にしてるかな?」
突然、ひょっこりメタトンが入ってきた事により、店内の雰囲気はなんとも言い難いものに変わってしまった。
確かに彼は地底のアイドルだが、今の役目は、もっぱらアルフィーの応援係だ。
「ちょうど選挙の話をしてたような気がしたんだけど……ボクの気のせいかな?」
メタトンは、わざとらしく首を傾げた。
「もちろんみんな、アルフィーに入れてくれるよね?
なんせ彼女は、優秀な科学者であり、安心安全平和主義者だ。
この町も、科学の力で豊かにしてくれるに違いない」
芝居がかった口調で言いながら、メタトンはカウンターに身を乗り出した。
「だから……君たちには協力を頼むよ。より良い未来の為にね」
そうことさらセクシーな声で囁きかける。しかし相手はグリルビーなので意味はなかった。
意味がないと見たのか、メタトンはくるりと身を翻すと、スッと出口に近づいた。
「……ボクはこうやって、キチンと『お願い』したからね。当日、楽しみにしてるよ! アディオース!」
そうして来た時と同じくらい、唐突に去っていった。
後にはいつものメンバーが残されただけだった。
グリルビーは、磨き終えて曇り一つなくなったグラスを、カウンターに置いた。
頭の炎が、何か思考するように、ゆらりと揺れた。
一方その頃……
今日は寝ます。
- 494二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 23:39:35
無理矢理入ってきたアンダイン
- 495二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 01:05:12
サンズはいせきに来ていた
- 496二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 11:08:36
ラボの奥へと逃げるアルフィー
- 497二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 11:09:52
どうにかしてアルフィーを追いかけようとするアンダイン
- 498二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 11:10:34
- 499二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 17:40:19
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- 500二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 18:06:17
- 501二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 18:59:53
「待てアルフィー!!」
アンダインは彼女が駆け込んだドアを強くノックした。
「一体どこへ行くつもりだ!おい!!」
しかし、ノック音の反響が、どうもおかしい。
部屋……があるにしても、なんだか、恐ろしく広い部屋があるような、そんな響き方だ。
アンダインはヒレの形の耳をドアに当て、再びノックした。……やはり響きがおかしい。
だがアルフィーはこの先にいるはずだ。アンダインはその目で、アルフィーがこの中に消えるのを見たのだから。
だからアンダインは、強硬手段に出る事にした。
つまり……破壊である。
「フンッ!!」
魔法で作られた槍は、あっという間にドアを引き裂き……中がエレベータであり、カゴがない、つまり、アルフィーは地下階に降りていることを示していた。
「待っていろ、アルフィー!」
アンダインは最近していなかったような表情をすると、意気揚々とケーブルを掴み、下へと降りて行った。
果たして彼女を待っているものとは……
- 502二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 19:05:50
重傷を負ったアルフィー
- 503二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 19:11:37
フラウィ
- 504二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 19:44:10
先回りしたサンズ
- 505二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 20:47:40
アマルガムたち
- 506二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 20:48:52
- 507二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 21:15:34
- 508二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 21:38:10
アンダインは、下に着いていたエレベータの天井をぶち破り、カゴの中に着地した。。
前を見る。カゴの中のドアは、もう開いていた。
アンダインはドアから地下階へと足を進める。
そこは、薄暗い通路だった。
「……アルフィー?どこだ……?」
ひやりとした尋常ならざる気配に、知らず、アンダインの声は潜められた。
何か……変だ。ここは。
もしかして、ここが……「秘密」なのか?
アンダインがそう思った瞬間だった。
「ハロー」 - 509二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 21:58:08
アンダインは素早く槍を構え、突きつけた。
「……もう、ひどいなあ。ボク、しばらくホテルで待ってたんだよ? なのに全然来ないんだから……」 そこにいたのは、あの花だった。
「お前……何でここにいる!?」
「アルフィーのヒミツを教えにきたんだよ」
自明の理とばかりの声色に、アンダインは思わず、唾を飲み込んだ。
「本当はホテルからこっちに連れてきてあげるつもりだったけど……
キミってば、ボクに訊くのかイヤだからって、直接アルフィーに訊くし、ここはぶち壊して入ってきちゃうし……
ほんと、キミって真っ直ぐだよねえ」
やれやれとばかりに花はツルをくゆらせた。
「……アルフィーの秘密が、ここにあるのか?」
「キミさえ知らないエレベータの先だよ?ここが秘密じゃなきゃなんなのさ」
それは、確かに道理だった。
「まあいいや、こっちも手間が省けたし……おいでよ、女帝陛下。ツアーガイドをしてあげる」
花はそう言って、にやりと笑った。
一方その頃……
- 510二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 22:02:22
スケルトン兄弟がラボを訪れる
- 511二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 22:04:19
メタトンがまた選挙活動
- 512二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 22:12:59
アンダインの帰りが遅いことを怪しんだモンスターの子供が来た
- 513二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 22:30:40
アルフィーがいないことが皆に知れ渡り始める
- 514二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 22:35:25
- 515二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 22:52:19
- 516二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 00:55:57
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- 517二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 07:49:14
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- 518二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 12:43:56
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- 519二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:18:54
「……あれ?アンダ……ジョテイヘイカは?」
「陛下は現在ホットランドのラボの方へ出かけております」
モンスターの子どもは、お城を訪れていた。
彼にはセンキョというものがよくわからないし、そもそも彼にはセンキョケンもない、らしい。
つまり、彼にはセンキョでアンダインを応援することは出来ない。
でも、心はいつもアンダインを応援している……そんな気持ちを伝えたくて、彼はここまでやってきた。
しかし。
「……そういえば、お戻りが遅いですね」
門番のロイヤル・ガードが呟く。
「……オレ、ちょっと探してくるよ!」
そして彼が答えるが早いか、モンスターの子どもはラボに向かって走り出した。
すぐに顔面を強打したが、立ち上がり、また駆け出した。
そして、ラボについた。ついたのはいいのだが……
「……な、なんかあったの、か、これ……?」
モンスターの子どもがまず気付いたのは、壁に空いた大穴だった。しかも二つ。
一つは壁に直だが、もう一つはドアが木っ端微塵に破壊されている。
「……お、おじゃましま……うわあ!?」
覗き込んで、すぐに後悔した。そこから先は、ずっとずっと奈落、どこまでもまっすぐ下に落ちていくしかない穴だった。
モンスターの子どもは慌てて後ずさりした。
「な、なんだよこれ……一体何があったんだ……!?」
一応、穴の中にはワイヤーが下がってはいた。
しかしモンスターの子どもがこれに掴まって何か出来るかと言われれば、答えはNOだ。
……どうしよう?
- 520二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:24:05
手をこまねいているとスケルトン兄弟がやってきた
- 521二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:24:37
他の道を探す
- 522二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:26:21
勇気を出して降りる
- 523二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:26:46
引き返す
- 524二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:29:14
助けを呼びに行く
- 525二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:30:23
- 526二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:39:25
- 527二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:57:07
何か……何かが起こっているのかもしれない。
それも、自分では考えつかない何かが。
モンスターの子どもは踵を返して、走り出した。
また思い切り顔面を打ったが、止まるわけにはいかなかった。
……ラボには、アルフィー博士もいたはずだ。
もし二人が危ない目に遭ってるなら、なんとかしなきゃいけない。
そう思って、モンスターの子どもは駆けた。
……しかし、誰に助けを求めよう?
- 528二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 23:14:02
メタトン
- 529二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 23:14:55
ツンデレひこうき
- 530二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 23:16:02
マフェット
- 531二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 23:20:15
スケルトン兄弟
- 532二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 23:21:15
- 533二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 23:48:24
- 534二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 06:43:56
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- 535二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 11:00:32
これで乗せてもらおう
- 536二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 20:19:39
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- 537二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 22:32:02
あたりをキョロキョロしていると、ちょうどいい人(モンスター)材がいた。
「ツンデレひこーきのねえちゃん!」
モンスターの子どもは彼女に大きな声で呼びかけた。
「な、なによ!別に声かけてもらって、うれしくなんかないんだからね!」
……彼女の言動はいつもの事だ。モンスターの子どもは気を取り直して言った。
「ねーちゃん、もしかしたらアンダインとアルフィーはかせがタイヘンかもしれないんだ!一緒に来て!」
そして彼女は、タイヘン、と聞いて、流石にそこでもそういう態度を取れるほど、薄情なモンスターではなかった。
「……二人はどこよ!」
「こっち!」
モンスターの子どもをマーシャラー……誘導役に、ツンデレひこうきはラボの中にやってきた。
「……何よこれ……」
そして、壁に開いた穴と、その下に広がる奈落を見て、絶句した。
「多分、二人ともこの下にいると思うんだ。でも、オレ一人じゃ降りられないから……
お願い、オレを下に下ろして!」
モンスターの子どもはそう言って頭を下げた。
「……しょ、しょうがないわね……勘違いしないでよね、別に、頼まれて嬉しいわけじゃないんだからねっ!?」
それは彼女なりの了承の言葉だった。
さて、この試みはうまくいったのだろうか?
- 538二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 22:33:26
上手く行った
- 539二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 22:34:37
暗すぎて飛べない
- 540二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 22:47:48
着地点が分からなくて引き返す
- 541二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 23:05:18
慎重に降りていくとなんとか無事にたどり着けた
- 542二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 23:06:17
- 543二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 23:20:00
- 544二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 00:21:15
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- 545二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 08:05:39
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- 546二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 17:32:04
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- 547二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:07:09
モンスターの子どもは、ツンデレひこうきに跨った。
「お願い、ねーちゃん!」
ツンデレひこうきはそっと中を覗き込んで……そのレドーム、つまり頭の部分を逸らした。
「え。ど、どうしたの?」
モンスターの子どもが問いかける。
「……ごめん、これは、ちゃんと言わなきゃいけない……暗すぎて、着地点が見えないの」
ツンデレひこうきが、真摯な声で言った。
「このままあなたを乗せて飛んだら、着陸に失敗して大ケガさせちゃうかもしれない。
あなたに、そんなことはさせられないわ」
それは、いつも天邪鬼な彼女が発したからこそ、真実なのだと思わせる言葉だった。
「う……で、でも、下でアンダインが危ない目に遭ってるかもしれないのに」
「だからこそよ。それであなたまでケガしたら意味ないじゃない」
それもそうだった。
「……じゃ、じゃあ、どうするんだよ?」
- 548二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:16:43
懐中電灯や松明みたいな光がいる
- 549二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:18:17
ワイヤーをたどる
- 550二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:46:48
マフェットに頼む
- 551二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:47:48
手をこまねいているとスケルトン兄弟がやってきた
- 552二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:49:54
- 553二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 23:07:26
- 554二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 00:40:59
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- 555二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 11:14:17
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- 556二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 20:43:08
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- 557二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 22:47:36
「何か灯りがあれば話は別だけど……」
「灯りか……わかった、オレ、ちょっと探してくる!」
言うが早いかモンスターの子どもは、奥のエスカレーターで2階に駆け上った。
そしてしばらくして、彼は口に何か光る物を咥えて帰ってきた。
「ほらこれ、光る棒!なんか、ビームソードみたいだろ?これならイケるんじゃね!?」
それはいわゆるペンライトで、アルフィーの私物だった。
ゴミ捨て場から拾ってきた「みゅうみゅうピンクカラー」などという代物なのだが、モンスターの子どもにそれを知る由はない。
「そうね、それならイケるかも!」
「よっしゃ、アンダインたちを助けに行こうぜ!」
二人は気を取り直して、ゆっくりと下降していった。 - 558二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 23:04:55
「……あ、あれ?」
光で照らしながら降下していったが、不意にツンデレひこうきが不思議そうな声を出した。
「どーしたんだ……あれ?」
先を照らしていたモンスターの子どもも、思わず声を上げた。
やっと底にたどり着いた……と思ったら、そこにもこれまた穴が開いていた。
しかもその底はよく見ると、どうもエレベータの天井部分らしい。
つまり何者かが、エレベータの天井部分に穴を開けた、ということだろう。
それが内側からか外側からか、二人には見当もつかなかったが。
モンスターの子どもは、穴からそっとエレベータのカゴの中を覗き込んだ。
……エレベータのドアが開いている。そしてそこから、何やら薄暗い廊下が見えていた。
「なあ、ねーちゃん、こっちに何かあ……」
次の瞬間、モンスターの子どもは、足を滑らせていた。
「え?」 - 559二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 23:05:37
ツンデレひこうきが止める間もなかった。
モンスターの子どもは、そのままエレベータのカゴの中へとぼとりと落ちていた。
「ちょっと、大丈夫!?」
「いてて……そ、そんなに痛くねえよ!」
なんとかモンスターの子どもは立ち上がり、上に空いた穴からツンデレひこうきに言った。
「も、もう!心配なんてしてないんだからね!!」
名前の通りのムーブをしたところで、ツンデレひこうきは穴に頭を突っ込み……
「……うそ、どうしよう……」
狼狽した声を上げた。
「ど、どーしたんだ?」
「……翼がつっかえて入れない……ま、待ってて!誰か他の人を呼んでくるから!動いちゃダメよ!!」
微かなジェット音と共に、ツンデレひこうきが浮上していく。
後には、モンスターの子どもだけが取り残された。
……さて、この状況に置いて、この好奇心の塊である子どもが、黙って座って待っていられるだろうか?
答えはもちろん、NOだ。
「……待ってろアンダイン、今オレが助けに行くからな……!」
モンスターの子どもはペンライトを咥え直すと、エレベータのドアから出て、薄暗い廊下へと駆け出した。
その先に、何が待っているかも知らずに……
一方その頃……
今日は寝ます。
- 560二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 23:09:58
アンダインの長すぎる外出を怪しむロイヤルガードたち
- 561二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 00:11:46
スケルトン兄弟もラボへ向かっていた
- 562二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 07:14:09
アンダインが見たものは…
- 563二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 09:53:02
アルフィーはラボの最奥にまで来た
- 564二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 09:57:38
- 565二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:11:13
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- 566二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 21:35:48
- 567二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:13:46
アルフィーは、ラボの最奥まで来ていた。
久しぶりに走ったせいで、息が上がっている。
……アンダインの事だから、きっとここまで追いかけてくるだろう。
そしてアンダインの事だから、きっと自分の秘密など、易々と暴いてしまうだろう。
そうなれば、わたしは、わたしは……
体の震えも汗も止まらない。何とか白衣のポケットに突っ込んでいたハンカチで顔を拭う。
その時だった。
ばう、ばう、と何かハウリングのような音が聞こえた。
……いや、アルフィーには、その正体がもう、わかっている。
そしてわかったところで、アルフィーにはどうしようもなかった。 - 568二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:32:05
突如走ってきたその巨体に、アルフィーは押し倒された。
それはばうばうと大声で吠えながら、アルフィーの顔にも体にも、どたどたと液体を滴らせる。
「ちょっ……もう、やめて……!」
息らしい音をへっへと発するそれは、アマルガムの一人、わんさいぼうと呼ばれる存在だった。
「今それどころじゃ……ああもう……!」
わんさいぼうは体を起こすと、アルフィーの足元にイヌ用の皿を落とし、ぱたぱた尻尾を振る。
ばう、とまたハウリング音がした。
「……ああ……ご、ご飯の時間だったね……」
この分だと、他のアマルガムも暴れ出しかねない。そうなる前に、みんなに食事を与えねば……
……そこまで思って、アルフィーは思い出す。
彼らのご飯であるドッグフードのストックは、1階にあるのだ。
そして今、エレベータは壊れている。
「……どうしよう」
アルフィーは、思わず途方に暮れてしまった。
一方その頃、アンダインとフラウィは……
- 569二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:34:50
すぐ側まで来ていた
- 570二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:35:54
これから見せるのは真実だけだとアンダインに語るアルフィー
- 571二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:40:07
もしまだアルフィーと仲良くしたいなら引き返したほうがいいかもね、と言うフラウィー
- 572二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:43:29
ぼくたちの他にも誰か来たみたいだよ?キミのともだちじゃないのかい?と語るフラウィーに戦慄するアンダイン
- 573二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:50:12
- 574二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 23:00:33
- 575二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 23:16:14
(ところでこれは、アルフィーなのかフラウィなのか、書き間違えなのか、もう二人が再会するのか、どっちなんだろう)
- 576二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 01:44:23
- 577二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 10:14:25
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- 578二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 20:47:40
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- 579二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 22:37:46
「最初に言っておくよ。これから見せるのは、真実だけだ」
その花の言葉は、静かな廊下に、不気味に響いた。
この花の事を信用できるわけではない、が、今は従わざるを得なかった。
「……真実?」
「そう、アルフィーの真実だよ。キミにさえ絶対に話さなかった、真実だ」
含みのある語調だった。
花はツタでするすると廊下を這っていき、やがてアンダインを、ある部屋に導いた。
「ああ、ちょうどいいところにいた。……ほら、アンダイン」
花が、まるでエスコートするように、ツタを伸ばした。
「あの子に、見覚えは?」 - 580二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 23:16:27
あたりには、甘い柑橘系の……レモンの香りが漂っている。
しかし、その香りを漂わせている存在は……アンダインにも、見覚えがないものだった。
胴体は、魚のようだった。しかしそこには、雄々しいまでの腕が生えている。
何より、その、顔だ。まるでザクロの果実のような、あるいは、歯のような……不可思議な粒が、びっちりと並んでいる。
見覚えがあるかと問われて、アンダインは、
「……っ」
片目を見開いた。
嘘だ。
信じられない。
ありえない。
これが――これが、真実だというのか。
アンダインの口から、掠れた声が漏れた。
「……シャイレーンの、姉さん……?」 - 581二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 23:26:06
アマルガム。
そう呼ばれるものだと、花はアンダインに言った。
永遠の安らぎを奪われたモンスターたちの成れの果て。
その名の通り、モンスター同士の融合した姿。
ただ、死んでいないだけ、眠っていないだけ、ただそれだけの異形。
「アルフィーは国中からこうやって動かなくなったモンスターたちを集めては、こんなバケモノを作ってたんだよ。
キミにも……いや、キミだけじゃない。
国民全員に嘘をついていた。騙していた。
特に残された家族なんて、お葬式用の塵も返してもらえなくて、カンカンに怒ってるっていうのにさ。
アルフィーは自分のしでかしたことにも、コレにも目を瞑って……
他人の日記で女王様気どりだったってワケだ」
するり、とツタが、アンダインに伸びた。
「ねえ、どう思う?この真実を公表すれば、キミの女帝の座は揺るがないものになる。
もし仮にアルフィーが女王になったとしても、キミがこの真実を知っている限り、いつでも彼女を玉座から引きずりおろせる。
その後は……この国も、アルフィーも、君の好きな通りにすればいい。
全ての運命は、もう君の手の中にあるのも同じさ!」
この言葉に、アンダインは……
今日は寝ます。
- 582二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 23:40:12
アルフィーにも理由があるはずだ
- 583二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 07:42:19
お前の言うことに踊らされはしない
- 584二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 07:43:05
ただ茫然自失
- 585二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 14:00:50
女王にはなるがフラウィーには乗せられないと言う
- 586二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 14:01:39
- 587二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 19:53:29
- 588二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 21:13:30
アンダインは、ただ呆然として、シャイレーンの姉だったかもしれない混合物を片目に映していた。
わからない。何も、わからない。
アルフィーは何故、こんな実験をした?
アルフィーは何故、ずっと黙っていたんだ?
アルフィーは何故、私に相談してくれなかったんだ?
アルフィーは何故、何故、なぜ……
大量の「何故」だけが頭の中でこだまして、アンダインは、ただただ呆然とすることしか出来なかった。
それを見ていた、花――フラウィは……
- 589二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 21:50:43
アンダインを放置して何処かへと去っていった
- 590二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 21:52:17
これをやらせたのは君が敬愛していたアズゴアだと教える
- 591二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 21:53:32
まだわからない?
裏切り以前に君達は最初から友達なんかじゃなかったんだよ - 592二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 22:08:21
彼等を元に戻す術は無いよ
このまま死なせてやるのも優しさなんじゃないかな? - 593二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 22:09:21
- 594二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 22:34:05
- 595二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 23:22:55
フラウィは、茫然自失のアンダインを置いて、どこかへと消え去った。
後には、アンダインだけが取り残された。
――どこか、といっても、決まっている。
次は、アルフィーの元だ。
先にアルフィーを潰してから、アンダインがじっくり潰れていく様を見ておいてやろうと思ったが……
こっちの方が先に潰れるのは興ざめだ。
しかし先にアンダインが潰れた、ということを、アルフィーに伝えたら……彼女は何と言うだろう?
しかも、それが自分がずっと隠し事をしてたせいだなんて知ったら……!
フラウィがほくそ笑んだ、その時だった。
今日は寝ます。
- 596二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 00:58:45
サンズが立ちはだかる
- 597二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 11:45:05
アルフィーと鉢合わせる
- 598二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 13:10:55
モンスターの子とごっつんこ
- 599二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 13:57:18
アンダインが追いかけてきた
- 600二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 18:49:05
- 601二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 21:32:08
- 602二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 22:02:58
「……あねさん!大丈夫ですか!?」
突然、がちゃがちゃと喧しい鎧の音がラボに響いた。RG01とRG02だ。
「ラボに行ってなかなか戻らないって言うし、迎えに行った子どもも戻らないっていうから来たら……
壁に穴はブチ開いてるし、エレベータもぶっ壊れてるしで…………あねさん?」
RG01は、アンダインの肩を叩いた。
アンダインは、動かない。ひたすら呆然として、二人にも気付いていないようだ。
「ちょ……あ、あねさん!なんか言ってくださいっすよ!あねさん!」
更に力を強くしようとするRG01を、RG02が諫めた。やめろ、と言うように、首を振る。
「……くそ、一体何があったんだよ……!
アルフィー博士の姿も見えねえし、子どもも……あのあねさんのファンの子だろ、みんなどこに行ったんだ!?」
RG01は片手で片手を殴ると、
「02、オレ、ちょっと先を見てくるわ。あねさんのこと、頼んだぜ」
と、先に進み始めた。
RG02は小さく頷くと、アンダインの肩をそっと支えた。
RG01の行く先で待っていたのは……
- 603二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 22:04:28
スケルトン兄弟と鉢合わせる
- 604二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 22:15:24
アルフィー
- 605二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 22:16:16
別のアマルガムがいた
- 606二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 22:31:35
辺りを散策しているとモンスターの子供がいた
- 607二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 22:32:53
- 608二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 23:07:24
- 609二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 23:12:06
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- 610二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 09:11:02
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- 611二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 12:03:23
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- 612二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 17:41:54
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- 613二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 22:15:50
「おーいそこのキミー!」
突然後ろから声がして、01はソードを構えながら振り返った。
「だ、……え、メタトン!?」
そのシルエットを前にして、誰だ、と問うまでもなかった。メタトンだ。メタトンがジェットでホバリングしている。
「そんなに驚く事はないだろう?ここはボクを作ったアルフィー博士のラボだし、ボクはたまたま充電中だったんだよ。
そうしたら、突然電圧が不安定になって、スリープモードが解除されたんだ」
メタトンはゆっくりと降り、着地した。
「気になって様子を見にきたら、エレベータは故障してるし、アンダインは様子がおかしいし……
何よりアルフィーの姿が見えない。こんなのヘンだろ?」
だから調査に来たのだと、メタトンは言った。
「それに……何だか嫌な予感がするんだよね……」 - 614二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 23:29:07
「……ンだよ、嫌な予感って」
「ロボットのシックスセンスはアテにならないかい?」
両手を広げるメタトンに、01がため息をつく。
「……ああわかってるよ。ボクたちは今のところ、アンダインの反対勢力もいいところだからね。
でも、だからと言って、両方にもしもの事があったら、選挙どころじゃなくなるだろ?
ボクだって、もしかして暗殺、なんて疑われたくないしさ。
問題はさっさと解決しないとね……」
それは、01も同感だった。選挙にしろその後にしろ、アンダインとアルフィーがいなければ話にならない。
そうして二人は、奥へと進み……
今日は寝ます。
- 615二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 23:46:42
無事にアルフィーを見つけた
- 616二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 00:56:47
モンスターの子供をみつける
- 617二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 10:16:24
アマルガムをみつける
- 618二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 16:51:22
フラウィーがいた
- 619二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 16:52:49
- 620二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 22:03:34
- 621二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 22:38:43
二人は、鉢植えに植ったきんいろのはなを横目に見ながら進むうちに、奥まった部分に来た。
「行き止まりか……アルフィーはどこに行ったんだろうね。ボクたちが道を見落としてたのかも……」
ちら、と壁に立てかけられた鏡に目をやる。
「……おい、なんか……見られてる感じがしねえか……?」
01がそう言った瞬間だった。
鏡の中の01とメタトンが、こちらを見た。
「……いや、鏡の中の自分と目が合うのは当然……」
それらがぬるりと這い出した。
「――え?」
二人は、一瞬、何が起こったのかわからなかった。
気付いた時、目の前には鏡から這い出した『何か』がいた。
一見、鳥のようだ。丸い頭と、細長い首と、これまた細長い足を持つ、鳥のようなモンスター、のような、何か。
……どうする……?
- 622二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 22:43:10
話しかけてみる
- 623二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:29:30
様子を見る
- 624二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:30:14
臨戦態勢
- 625二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:51:20
>>627まで伸ばして今日は寝ます。
- 626二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:53:03
- 627二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:53:52
- 628二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 23:54:48
コンタクトをとるため踊ってみた
- 629二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 10:00:46
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- 630二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 19:03:13
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- 631二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 22:02:50
- 632二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 22:30:06
「なる、ほど、ねぇ……キミが、アルフィーに何かしたのかな?」
「あねさんがおかしくなってたのも……お前のせいか……!?」
二人が身構えると、その鳥モンスターらしき存在は、身もだえ始めた。
その顔に羽虫が集り……かと思うと、その羽虫をまき散らしながら、二人に迫ってくる。
「おやおや……随分バズりたいんだね、キミは。でも、拡散力ならボクの方が上さ!」
メタトンがお返しとばかりに弾幕を放つ。
ミニサイズのメタトンが、投げキッスで羽虫を散らした。
「言ってる場合か!」
01がツッコむ間もなく、今度は鳥らしき形の頭部が二人に向かって飛んできた。それもいくつもだ。
瞬間、ソードの切っ先が、飛んできた頭部の一つを落とした。
……しかし、手ごたえがない。それはどろりと溶けて、そして、本体に吸い寄せられていった。
「なんだこれ……」
「何とも……ミステリアスだね。どうやら、ボクたちの攻撃も効いていないようだし」
鳥らしき存在は、じっと二人を見下ろしている。
一体、これは、何者なのか。
その時だった。
- 633二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 23:00:11
モンスターの子供とツンデレひこうきが来た
- 634二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 23:01:13
噂の黄色い花が話しかけてきた
- 635二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 23:03:41
別のアマルガムが来ていた
- 636二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 23:04:38
メタトンを制止するアルフィー
- 637二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 23:07:17
- 638二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 23:34:15
- 639二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 00:07:34
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- 640二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 10:48:47
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- 641二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 11:26:36
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- 642二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 20:20:06
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- 643二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:19:28
「おやおや、珍しいコンビだね!」
突然、天井から声が聞こえて、二人は上を見上げた。
そこには、一輪のきんいろのはなが咲いていた。
それは、顔があった。喋っていた。二人をニヤニヤと見下ろしていた。
「……キミは?」
「エコーフラワー……じゃねえよな。色が違う」
「そうさ、ボクはそのあたりの花とは一味違うよ」
花は二人をせせら笑いながら、ツタの先で、鳥のようなものを指し示した。
「だから、アレが何なのかも知ってる。その対処法もね」
二人は――正確には一人だが――息を呑んだ。
「テメエ……一体何を知ってる?」
01の剣呑な声にも、花はクスクス笑った。
「ボクは何でも知ってるよ。例えばアレが――」
「アルフィーの実験が失敗したせいで、あんな姿になってしまった、モンスターだ、とかね」
それを聞いた二人は……
今日は寝ます。
- 644二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 00:18:22
もとに戻す方法は無いのか?
- 645二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 10:17:39
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- 646二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 11:46:44
フラウィーを信用しないふたり
- 647二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 15:13:34
なぜアルフィーはそんなことをした?
- 648二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 15:15:13
- 649二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 15:16:13
なぜ彼らの事をそこまで知ってるのか疑問に思う
- 650二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:09:54
- 651二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:49:46
「キミは……いきなり出てきて、一体何を言うんだい?」
メタトンが怪訝な声で言った。
「そうだ。何でそこまで知ってる?知ってるっていっても……それが本当か、オレたちにはわからないぜ」
01も、兜の奥から花を睨みつける。
「用心深いなあ、キミたちは。じゃあ、アイツを追い払ったら、信用してくれる?」
アイツ、と花は再び、鳥のようなものを指した。
「アレは……しにがみちょう、だったかな。ランシーとファイナル・フロギー、それにナキムシャのアマルガムだ。
彼らはアルフィーの実験のせいで、ああして溶けてひっついて、あんな姿になってしまったんだ」
花は二人にそう説明すると、改めて、鳥のようなもの……彼が言うところの、しにがみちょうと向き合った。
「おい、ブキミな顔、やれよ。……あ、元々ブキミな顔だったな!」
花がからかい、せせら笑う。
一体何を、と二人は花としにがみちょうを交互に見た。
しにがみちょうの目のような口のような部分が、数度開閉する。それは、今までにない反応だった。
次に花は、首をテンポよく上下に振りながら、ツタをぐるぐると回転させた。
今度こそ謎の行動だった。
しかし、しにがみちょうも、何か納得したような顔をしている。
二人が呆気に取られている間に、花はツタを使ってするすると床に降りた。
そして、まるで祈るように首を垂れた。
しにがみちょうは、今度こそおとなしくなった。
不気味なことに変わりはないが、どこか、先ほどまでとは違う、理性のようなものが感じられる。
「ご苦労様、気は済んだでしょ?ほら、もう帰りなよ」
花がツタを振ると、しにがみちょうも、すうっと暗がりに消えていった。
「……さて。これで、信じてもらえた?」
花が、二人を見て言った。 - 652二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 23:22:54
「次のキミたちの疑問はこうかな?
『もしボクの言っている事が本当だとして……どうしてアルフィーがそんなことを?』って。
でもさ、逆に考えてみなよ」
花たちは、彼らに囁きかける。
「ねえ……こうじゃない?
『初めからアルフィーは、理解不能のバケモノだった。だから、意味もなくこんなことをした』って」
二人は思わず、顔を見合わせた。
「それとも……アルフィーに訊いてみる?オススメはしないけどね。
キミたちも、あーんなバケモノにされちゃうかもしれないし!」
げらげらげらと花は笑うと、唐突にその姿を消した。
後には、二人だけが取り残された。
そして花は、フラウィーは……アルフィーの元にやってきた。
さて、なんて声をかけてあげよう?
今日は寝ます。
- 653二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 23:37:10
もうすぐここにみんながやって来るよ
上手な言い訳を考えた方がいいんじゃない? - 654二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 00:35:17
もう逃げたらどう?
- 655二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 00:37:52
やあ、はっきり言うけど君の秘密はもうバレてるよ
- 656二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 10:39:30
じきに君の秘密を知ったみんながここに押し寄せてくるよ
そうしたら全部アズゴア王にやらされた研究だった事にして納得してもらおうぜ? - 657二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 10:44:44
- 658二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 18:49:29
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- 659二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 21:44:30
- 660二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 22:12:29
フラウィがアルフィーを発見した時、彼女はわんさいぼうを振り払って、よろよろしているところだった。
その背後に、フラウィはそっと近づいた。
彼女はまだ、自分に気付いていない。だが、それは面白くなかった。
「ハロー、アルフィー!」
フラウィは、思い切り元気よく、アルフィーに声をかけてやった。
アルフィーは面白いほど挙動不審に弾けるように跳ねて、思い切りすっ転んだ。
「だ、だだだだ誰!? 誰なの!?」
ヒステリックに叫ぶその様が面白くて、フラウィは笑った。
「ボクだよ、フラウィ……お花のフラウィさ!」
混乱する相手に自己紹介してやる。
アルフィーはやっと振り返り、引き攣った顔でフラウィを見た。
「……き、きんいろの、はな……?な、なんで、喋って……!?」
「それをキミが訊くの?」
フラウィはその身を乗り出して、アルフィーの顔を覗き込んだ。
「キミが、ボクをこんな目に遭わせたのに?」
アルフィーは、悲鳴をあげることすら、出来なかった。 - 661二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 23:03:50
悲鳴を通り越して過呼吸気味で蹲るアルフィーを見て、フラウィは更に声をかけてやった。
「もうすぐ、キミの友達が来るよ」
友達、という言葉に、アルフィーの尻尾がびくんと跳ねた。
「そう、ここに来ちゃったんだよ、キミの友達が。これが何を意味するか、わかるよね?」
アルフィーの尻尾が、いや、尻尾だけではない、その全身が、震え始めた。
「逃げるか、素直に全部話すか……それは、キミ次第だ」
フラウィはそっと、アルフィーにツタを伸ばした。背かれる顔を、無理やり覗き込む。
「……ちなみにだけど、逃げるならいい逃げ場所があるよ……あの世っていう場所がね」
そうだ。いつかのタイムラインで、アルフィーはその道を選んだ。
アルフィーは、その道を選べるモンスターだということを、フラウィは知っている。
もし今、アルフィーがその道を選んだら……それは、面白いことになりそうだ。
もっとも、とフラウィは言った。
「全部ばらしたところで……似たような顛末になっちゃいそうだけど」
そうして、軽く肩をすくめるような仕草をしてやる。
「まあ、後はキミの好きにしなよ。やりようによっては……アンダインと、ケンカしない道も選べるかもね?」
最後にそれだけ言って、フラウィは姿を消した。
もし、アルフィーが死を選んだら……その時は、アンダインに、お前のせいだって言ってやろう。
だってボクが教えてあげるっていうのに、キミが勝手にアルフィーに問い詰めたから、なんて。
そうなったら、きっと、アンダインも楽しいことになる。
どうせリセットされるまでのロスタイムだ、せいぜい楽しませてもらおう。
フラウィは、そんな事を考えた。 - 662二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 23:42:04
――ずっと、悪い夢の中にいるようだ。
一体いつから、この悪夢の中にいる?
アンダインが真実のためにやってきた時?
アンダインと選挙で戦うと決まった時?
前女王の日記を勝手に使った時?
アズゴアが死んだ時?
それとも――こんな実験を始めた時から、ずっと?
なら、それは――それは、自業自得じゃないか。
アルフィーは、ふらふらと立ち上がった。
早く目を覚さなきゃ。これはただの悪い夢。
だって、そうじゃなきゃ、おかしいじゃない?
こんなの……悪い夢に決まってるんだから……
そして、アルフィーが選ぼうとした、その時――
今日は寝ます。
- 663二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 23:46:50
メタトン達が来た
- 664二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 23:50:10
01とメタトンが追い付いてきた
- 665二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 23:51:13
いつの間にかサンズが立っている
- 666二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 00:52:48
アンダインが来た
- 667二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 10:21:29
モンスターの子供がきた
- 668二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 10:25:05
- 669二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 17:27:15
このレスは削除されています
- 670二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 20:11:16
- 671二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 21:55:46
アルフィーが床を這いずっていると、不意に、目を疑うほど場違いなものが、目に飛び込んできた。
――ピンクの、スリッパ。
ばね仕掛けのようにアルフィーの頭が上を向く。
そこには、サンズがいた。
「よお」
もう、限界だった。
アルフィーはサンズの胸ぐらを掴み、頭を埋めた。
「……もうやだ……何もかも……ね、ねえ、サンズ……
あなたは何でも知ってるんでしょ?
だってここにいるんだし、全部見たんでしょ?
もうわたしには何がなんだかわからないの。
何も変わらない、ううんずっと悪い事ばかり、寝ても覚めてもずっと悪夢の中で」
アルフィーは掠れた声で捲し立てる。
「……ねえ……終わらせてよ、サンズ……もう嫌……全部嫌……!!」
そして、慟哭した。
ラボの中に、理性も何もかもを捨て去ったアルフィーの、けだもののような泣き声が、響き渡った。
その様子を見た、サンズは……
- 672二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 22:05:09
それは出来ないと首を横に振る
- 673二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 22:09:21
アマルガム達の元へ連れていくサンズ
- 674二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 22:17:31
気持ちは分かるがあんたにはメタトンとアンダインがいるだろ?
- 675二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 22:23:16
本当にあいつらを友達だと思ってるならもう打ち明けたらどうだ?
- 676二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 22:28:24
- 677二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 22:48:22
- 678二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 23:22:04
しかしサンズは、アルフィーの手を、すっと離させた。
アルフィーの肩に己の手をやり、目線を合わせ、こう口にする。
「……気持ちはわかるが……アンタには、メタトンとアンダインがいるだろ?」
「彼らに知られたくないのよ!!」
アルフィーが悲鳴を上げた。
「知られたくなかった、見られたくなかった、本当のわたしを知ったら、みんなわたしの事を嫌いになる……
でも、もう、みんな来ちゃった、知っちゃった。今なら間に合うの、今なら、わたしは、わたしは……」
アルフィーの目から、つう、と涙が一筋零れた。
「……わたしは、皆に何も言われなくて済む。何を言われても、聞かれなくて済むの、答えなくて済むの、だから……」
「だから、それをオイラに頼むのか?」
それは、何の感情も籠っていない声だった。
一体、誰が――決まっている。ここには二人しかいないのだから。
それは、サンズだった。
サンズは一つ息を吸い、吐き、そして……改めて、アルフィーに言った。
今日は寝ます。
- 679二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 23:24:12
俺にはできない
- 680二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 00:51:40
無理だ
- 681二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 06:52:35
死んだ方が嫌われるぜ?
- 682二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 12:46:13
もう知られてるさ
そもそも問題なのはそこじゃないだろ - 683二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 12:59:44
- 684二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 21:42:49
このレスは削除されています
- 685二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 22:07:25
- 686二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 22:45:25
「は?」
たった一言。
ごく簡潔に。
何の温度もなく。
いつもの調子で。
サンズは、その言葉を、アルフィーからの懇願の返事とした。
「――は?」
今度は、アルフィーがそう言う番だった。
「は、って、何……?わ、わた、わたしの話、聞こえて」
「聞こえてるぜ。でも、まあ、あー……そのメロドラマに付き合うかどうかは、オイラが決める事だから」
それは遠回しの拒否――否、拒絶だった。
アルフィーは、今度こそ言葉を失った。 - 687二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 23:46:35
「ほら、オイラ『のう』無しなんだ。スケルトンだけにな」
いつものようにジョークを飛ばす様は、あまりにもいつも通りすぎる。
一体彼は何を考えているのだろう。アルフィーの話を聞いて、本当にそう思っただけなのだろうか。
呆気に取られた後、アルフィーは逆に怒りが沸いてくるのを感じた。
もう、絶望すら通り越してしまっている。
「わたしは……わたしは……!!」
気がついた時、アルフィーは全てをぶちまけていた。
アズゴアに気に入られたくてメタトンを作った事に、宮廷直属の科学者になったはいいが、ろくな成果が出せなかった事。
アマルガムたちも、あんな事をするつもりもなかったのに、自分は謝る事すら出来ていない事。
アンダインの事が好きな事、彼女に傷ついて欲しくない事。
ニンゲンを傷つけてほしくないし、アレしか方法が思いつかなかった事――
そんなことをひとしきり叫んだから、アルフィーは、両爪で頭を抱え込んで呻いた。
「なんで……どうして、こんなことに……!」
サンズはその話を黙って聞いていたが――
「――だってさ」
不意に、アルフィーの背後に向かって、そう呼びかけた。
アルフィーは振り返る。
そこには、01とメタトンがいた。
彼らは――
今日は寝ます。
- 688二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 01:13:24
ただ立っていた
- 689二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 12:28:11
アルフィーを説得する2人
- 690二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 17:42:43
何故相談してくれなかったんだ
- 691二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 17:46:54
彼等を隠すことよりも元に戻すことを考えるべきだと話す
- 692二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 17:48:12
- 693二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 20:57:24
- 694二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 22:52:26
「……アルフィー」
メタトンが、一歩、アルフィーに近付いた。
「……い、イヤ……」
アルフィーは逃げようとしたが、しかし、腰が抜けてしまった状態では、それも叶わなかった。
「アルフィー」
また一歩、メタトンが近付いた。
アルフィーは顔を背け、目をぎゅっと閉じた。早くこの嵐が過ぎてほしかった。
しかし、もう、無理だ。アルフィーは、台風の目の中にいた。
不意に、メタトンの機械仕掛けの手が、アルフィーの手を取った。
「アルフィー」
「い、いや……ダメ……」
「アルフィー……こっちを見て」
「ダメ、ダメだよ、わたし……わたし……」
「アルフィー」
メタトンが、アルフィーの手を引いた。
今度こそ、アルフィーとメタトンが、向かい合う形になる。
アルフィー、と、また、メタトンが、名前を呼んだ。
「どうして、ボクたちに相談してくれなかったんだい?」 - 695二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 23:22:30
「……そ、相談……何で……?
だ、だって……相談、なんて、したら……わたし……」
アルフィーが目を背けようとするのを、メタトンはまたアルフィーの顔を自分の方に向けさせた。
「そんなの、話してみなきゃわからないじゃないか。
それともボクが……いや、ボクだけじゃないよ。
アンダインだってそうさ、キミの相談を、無碍にするようなモンスターだって、キミはそう思うのかい?」
そう言われると、アルフィーも黙るしかなかった。
「……だ、だって、わたし……たくさん、いけないことをしたから……
怖くて……あ、謝らなきゃって、解決しなきゃって、でも、話すのが怖かったから……」
「でも、もう、ボクたちは知ったよ。キミが何を抱えているのかを。
知ったからこそ……キミの助けになれるんだ」
メタトンは、
「ボクたち、友達だろ?」
そう、優しい声で言った。
「……わ、わたし……まだ、メタトンと、友達で、いいの……?」
「友達じゃなきゃなんなんだい?
少なくとも……キミの共犯をしてあげるくらいには、友達のつもりだったけどね?」
今度こそ、アルフィーは泣き出した。そして、メタトンの体に抱きすがった。
「ご、ごめんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……!!」
アルフィーの泣き声が、ラボ中に響いた。 - 696二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 23:37:51
「――アンダイン!」
アルフィーが駆け寄った時、アンダインはいまだにぼうっとして、目には生気がなかった。
「02、ねえさんはずっとこんな調子だったのか……?」
02が静かに、ゆっくりと頷く。
「アンダイン、しっかりして、アンダイン!」
アルフィーは焦って、アンダインの頬を軽く叩いた。……反応がない。
ふと、視界の端で、困ったように体を丸めているモンスター……アマルガムを見つけた。
便宜上、レモンパン、というコードネームをつけたアマルガムだ。
アンダインは、彼女を見てしまったのかもしれない。しかもそれは、シャイレーンの姉のアマルガムでもある。
つまり、これも――アルフィーの責任だった。
どうしよう、どうすれば、アンダインは目覚める……?
今日は寝ます。
- 697二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 01:04:17
何はともあれここから連れ出す
- 698二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 12:16:14
グリルビーまで運ぶ
- 699二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 17:44:38
水をかける
- 700二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 19:48:05
トロンボーンを聞かせる
- 701二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 22:36:01
- 702二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 22:52:50
- 703二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 23:07:06
「と、とと、とにかく、どこかに、は、運ばないと……」
アンダインの様子は、静かで、そして、尋常ではなかった。
01と02はアルフィーに同意して頷いた。
02がそのまま、アンダインの体を抱える。
アンダインはいつもの猛々しさが嘘のように、02に身を委ねた。
「……正直、訊きたい事は山ほどある……が、今はねえさんの方が先だ」
01が顎をしゃくり、アルフィーは小さく俯いた。
「連れて行く、はいいけどさ……どうやって上に上がるんだい?
エレベーターは故障しているし、ボクのジェットではキミたちみんなを運ぶのは無理があるよ」
そうだった、と皆は顔を見合わせた。
だからこそ彼らは今、ここにいるのだから。
「それなら、いっそちかみちするか?」
突然呑気な声が聞こえて、皆が振り返った。
そこには、サンズがいた。そして彼の足元には、モンスターの子どももいた。 - 704二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 23:33:38
「アンダイン!どうしたんだよ!何があったんだよ!?」
モンスターの子どもが、02の腕の中のアンダインに気付き、駆け寄った。
「なあ、アンダイン、なんで、こんな……」
「まあ……話は上でゆっくりしようぜ。ポテトでもつまみながらな」
サンズがこれまた呑気に言って、廊下の奥へと勝手知ったる様子で歩き出す。
「来いよ。オイラちかみち知ってんだ」
いきなり出てきてこの態度はどうかと思ったが、現状、全員このスケルトンに頼るしかない。
皆でぞろぞろとサンズの後を歩く。
「ほら、もう着いた」
そして気付いた時にはもう、全員がグリルビーズの前にいた。
グリルビーズでは……
今日は寝ます。
- 705二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 23:34:15
安価を>>710に振り直します
- 706二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 00:54:04
犬のモンスターたちが騒いでいる
- 707二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 09:17:12
モンスターの子供とツンデレひこうきもいた
- 708二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 15:21:16
いつもの常連の他にバガパンもいた
- 709二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 15:22:10
グリルビーがなにかをつくっている
- 710二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 17:47:30
- 711二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 20:58:45
- 712二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 21:39:29
「よおグリルビー、ちょっと場所借りるぜ」
サンズがぺたぺたとスリッパを鳴らしてグリルビーズに入る。
その後ろから、アルフィーとメタトン、01、02と、彼に抱っこされたアンダインが入ってきた。
彼らの足元には、モンスターの子どももいる。
「……え……何?何があったの……?」
きつねにつままれたような顔をしながら、バードが問いかけた。
いつのまにか来ていたらしいバガパンの口からも、咥えようとしていたタバコがぽとりと落ちる。
「め、めめめ、め、メタトン……!?何でここに……!?」
「おやおや、キミには選挙会場のセッティングを頼んでたんだけどねえ……なるほど、こんなところでサボタージュか」
バガパンはもんどり打ってイスから転げ落ち、ドタドタと「すいません!!すいません!!」という悲鳴と共に、グリルビーズから走り去った。 - 713二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 22:50:38
バガパンが帰った後、グリルビーズは急にしん、と静まり返った。
無理もない。突然、現在この国で知らない者はいない、注目していない者もいない二人が、こうして一堂に会しているのだから。
しかも片方……現女帝は、部下の腕の中でぐったりしているのだから、なおのことだ。
どうしたものか、と常連客たちは顔を見合わせた。
「……それは今から考えようぜ」
サンズがそれを見ながら、肩をすくめた。
……さて、まずは何から話をしよう?
今日は寝ます。
- 714二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 00:48:13
- 715二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 00:55:52
選挙の延期
- 716二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 11:39:21
黄色い花について
- 717二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 18:07:43
研究所でなにがあったのかを話す
- 718二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 18:08:50
- 719二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 21:56:03
- 720二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 22:53:06
話がややこしくなりそうだからな、と、サンズはモンスターの子どもを家に送ることにした。
「……えーと、そうだ、あの、ひっついてたモンスターたち……アレは、結局何なんだ?」
ややあって、01が口火を切る。メタトンも頷いた。
「えっと……聞いてたかもしれないけど、あれは、アマルガムっていって……
動かなくなったモンスターたちにケツイを注入したら、体が耐えられなくなって……
あ、待って、ケツイっていうのはね……」
アルフィーの話は流れが前後したが、皆はなんとか理解しようとした。
「……つまり、ニンゲンのタマシイの代わりにモンスターのタマシイを使う為に、
体を保とうとしたら、逆に溶けてくっついてしまった……って事かい?」
メタトンが首を傾げると、そう、とアルフィーが頷いた。
「……信じてもらえないかもしれないけど……わたしは……
わたしは、いいモンスターになりたかったの。
でも、失敗しちゃって……次の実験をするのも、怖くなって……
そうしたら、今度はアンダインが女帝になって、今度こそ、ニンゲンのタマシイを使うようになっちゃう。
……なんとかしなきゃ、って思った。わたしが女王になったところで、時間稼ぎでしかないけど……」
アルフィーは深いため息をついた。
「……そのアンダインが、まさかこんなことになっちゃうなんて……」
そのアンダインは、未だに02の腕の中にいた。
……次は何の話をしようか。それとも、今後の事を具体的に考えようか?
今日は寝ます。
- 721二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 22:59:54
あの黄色い花について話す
- 722二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 00:31:18
今後について
- 723二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 06:17:13
選挙はどうする
- 724二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 10:25:11
アマルガムの家族にどう伝えるか
- 725二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 20:52:31
- 726二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 20:57:09
アンダインの容態
- 727二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 21:41:12
- 728二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 23:30:24
「……ご家族にはどう伝えるんだい?」
メタトンに言われ、アルフィーの体がびくっと震えた。
「……そ、それは」
「……まあ、少なくともここの連中は知っちまったワケだが……」
01がちらりと兜の奥から、常連客達を見た。
「オレたちが見たのは、えーと……なんだっけ……」
「ランシーとファイナル・フロギーとナキムシャだよ」
メタトンが即座に答えて、そうそれだ、と01が頷いた。
「後は、ロイヤル・ガードのイヌさんたちに、デカカビとアーロンとシャイレーンのお姉さん、あとはオワライチョウさんの奥さんと……」
アルフィーが指折り数える。王の命令ということを差し引いても、かなりの量だった。
「……あ、あはは、は、……選挙どころじゃなくなっちゃったね。
先にこっちを片付けないと……それに、アンダインだって……」
思わず苦笑いが漏れる。誰も釣られることはなかった。
アルフィーは汗を拭きながら、アンダインを見る。
「……アンダインも、もしかして……」
もしかして、と、アルフィーは今更思い当たった。
もしかしてアンダインは、あのきんいろのはなや、アマルガムに会ったのだろうか。
ならば、彼女が今、こうなっているのは……
急に、タマシイの奥に鉛が落ちてきたような感覚がした。
「……あ、アンダイン……わ、わた、わたし……わたし……」
その時……
今日は寝ます。
- 729二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 23:35:55
アンダインが起きた
- 730二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 01:06:18
バガパンがなんと戻ってきた
- 731二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 12:00:20
黄色い花が姿を見せた
- 732二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 18:23:17
アマルガムたちの家族が来た
- 733二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 18:28:32
- 734二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 19:18:18
- 735二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 22:02:48
「っとぉ……ほ、本当に選挙するんですか?だってアンダイン女帝がそんな調子じゃ」
不意にバガパンが息を切らしながら、再びグリルビーズを覗き込んだ。
どうやらだいぶ走ったところで事態に気付いたのか、Uターンしてきたらしい。
……それも、最悪のタイミングで。
「あ、ああ、あ、アンダイン……わ、わた、わたし……また、また……!」
「おい!なんてタイミングで戻ってくるんだ!」
メタトンがアルフィーの肩を抱きながら怒鳴った。
「す、すいませんボス!!でもだって、選挙出来なきゃ用意しなくてもいいかなって」
つまりサボタージュのいい口実を見つけたわけだ。
メタトンは呆れ果てて叫んだ。
「どうしてそれをわざわざボクに言いにきたんだ!やれと言ったらやるんだよ!」
「は、はい!」
文字通り尻尾を巻いてバガパンは逃げ出した。
……こんなことをしている間はない。
とにかく、アルフィーは遺族への告白と謝罪、アンダインは、1日でも早い精神の回復、それしかない。
その日の話は、そんな調子で纏まった。
さて、その数日後……
- 736二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 22:55:23
アンダインが目覚める
- 737二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 22:56:38
そのまま選挙が始まった
- 738二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 22:57:58
アマルガムたちを必ずもとに戻す事を約束するアルフィーの姿があった
- 739二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 22:59:42
選挙にパピルスも名乗りを挙げた
- 740二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:02:51
- 741二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:26:59
- 742二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:47:54
このレスは削除されています
- 743二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 11:49:32
このレスは削除されています
- 744二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 20:55:04
――結局、選挙は延期になった。
まず、現在の女帝かつ候補者であるアンダインが、様子を見る為入院する事になった。
そしてもう一人の候補者であるアルフィーも、この状況だ、内々にしない方がいい、というメタトンのアドバイスで、緊急生放送を行った。
緊張と恐怖で歯の根が合わなくなりながらも、アルフィーは自らの行いを、国民に告白した。
アンダインの容態に、突然の、この告白。
当然の帰結として、国は混乱と不安に包まれた。
いくら愛と思いやりが基本のモンスターたちといえど、ニンゲンの襲来に引き続き、この乱世ともなれば――
そういう経緯で、選挙は延期となったのだ。
もはや選挙どころの話ではなかったのだ。
さて、そんな中……あるモンスターは何をしているだろうか。
- 745二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 21:10:13
アマルガムを元に戻すための手段を探していた
- 746二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 21:27:58
王や女王という制度はもう要らないんじゃないのかという風潮が流れ始める
- 747二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 21:38:37
アルフィーとアンダインどちらにつくかの対立を脇においてそれぞれの道に戻った
- 748二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 21:54:21
王制ではなく大統領制にしたらどうかという意見が出始めた
- 749二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 21:56:54
- 750二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 21:57:09
サンズが黄色い花の行方を探し続けていた
- 751二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 22:03:28
- 752二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 22:23:43
選挙どころの話ではなく、そうなると、どっちがいいも悪いも、もはや関係なかった。
うっすら出来ていたアンダイン派アルフィー派の派閥も、そのままうっすら薄れていった。
モンスターたちは、もう、疲れ果てていた。
ただこの先の見えない状況において、アマルガムたちが家族たちの元に帰った事は、数少ない良い出来事だった。
オワライチョウの親子は、久しぶりに一家団欒……母に大量のモンスターが融合していたが……を過ごす事が出来た。
シャイレーンやアーロン、他のモンスターも、愛する家族に再会する事が出来た。
ただ、わんさいぼうだけは、家族が行方不明になっている事もあり、そのままラボで暮らす事にしたようだ。
彼ら遺族がアマルガムを受け入れてくれたこともまた、アルフィーにとっては、抗えない救いだった。
自分自身の過ちを恐れ、許せなかった彼女に対して、それは、あまりにも重すぎる救いだった。
だからアルフィーは、その重みを抱えながら、生きていこうと思った。
そんなある日の事だった。
ついに、アンダインが目を覚ましたのは。
彼女の容態は……
- 753二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 23:23:28
>>758に伸ばして今日は寝ます。
- 754二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 01:31:32
だいぶよくなったようだ
- 755二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 12:15:00
記憶喪失していた
- 756二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 17:56:41
やせこけていた
- 757二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 17:57:52
- 758二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 17:58:30
- 759二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 20:53:31
- 760二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:00:40
目覚めたアンダインの目に飛び込んできたのは、知らない天井だった。
――などと、アルフィーと見たニンゲンの歴史のフレーズが頭を過ぎる。
次に目に入ったのは、かさかさに干からび、ウロコが逆立った、誰かの手だった。ご丁寧に点滴まで刺してある。
……誰か?……違う。この手は……この、手は……
「陛下……?陛下、お目覚めですか?」
声のした方を見ると、看護師がいた。
「ああ、陛下……お目覚めになられたんですね、今先生を呼びます」
看護師がナースコールを押す。
つまるところ、ここは病院で、このカサカサに干からびて干物になった哀れな腕は、つまり自分のものに違いなかった。
アンダインは、霞む思考の中で、ようやく、それらの情報を受け取った。 - 761二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:17:37
寝ぼけた頭で検査を受ける。時間はめまぐるしく進むようで、泥の中を惑うようでもあった。
そうこうしている間に、ゆるゆると記憶が蘇る。
鏡に映った痩せこけた自分を見ながら、アンダインは記憶を辿る。
そうだ、アルフィーだ。わたしはアルフィーを追いかけて、彼女のラボの奥に入ったのだ。そして、そして……
「――アンダイン!!」
悲鳴じみた声とともに、アルフィーが病室に飛び込んできた。
「アンダイン……アンダイン……!!」
アルフィーはアンダインにしがみつくや否や、わんわんと大声で泣き始めた。
「……アルフィー……」
どうやら自分は、アルフィーに相当心配をかけてしまったらしい。
アンダインはそっと、彼女の頭を撫でた。 - 762二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:27:41
アルフィーは、アンダインが意識を失った間に起こった事、アルフィーが明かした真実を全て、アンダインに伝えた。
喉につっかえながら、声を震わせながら、それでも彼女は、全てを話したのだ。
全てを聞いた、アンダインは――
- 763二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:28:55
アルフィーを許す
- 764二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:40:51
お前だけの罪ではないという
- 765二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:41:38
もっと早く言ってほしかったほしかった
- 766二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:45:12
今度からは自分を頼ってほしい
- 767二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:45:55
- 768二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:53:01
- 769二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 00:29:18
このレスは削除されています
- 770二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 11:06:15
このレスは削除されています
- 771二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 20:29:28
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- 772二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 22:46:22
「……アルフィー」
アンダインが名を呼ぶと、アルフィーの体がツノの先から尻尾の先まで震えた。
「……お前だけの罪じゃないんだ、アルフィー」
そう優しく囁いて、アンダインはアルフィーの肩を抱いた。腕につけられたままの点滴の管が、微かに揺れる。
「あ、アンダイン……わたし……わたし……」
「もういい。……もういいんだ、アルフィー。お前は、全部話してくれた。今は、それだけでいい。
……わたしも、言い出せない雰囲気にしていて、ごめんな」
アンダインは優しく、アルフィーを抱きしめ、頭を撫でた。
「アンダイン……ごめんなさい……ごめんなさい……!」
アルフィーの目から、涙が溢れた。
そうして二人は、久しぶりに、ふれあい、抱き合った。
そして、選挙は……
今日は寝ます。
- 773二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 22:48:04
つつがなく行われた
- 774二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 22:49:21
アンダインが引き続き女王どなった
- 775二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 01:43:19
アルフィーが勝利する
- 776二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 10:21:48
中止となりこれからは合議制の国となった
- 777二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 10:23:01
- 778二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 20:31:26
- 779二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 22:16:04
選挙は、アンダインの体調の回復を待って、満を辞して行われた。
スノーフル、ウォーターフェル、ホットランド、みやこ……全ての地域に投票所が開かれ、住人は皆それぞれ、今後の国を託すに値すると思うモンスターに、一票を投じた。
開票と集計は夜更けまで行われ、そして――
民意は、アルフィーを王に選ぶ事を選んだようだった。
それを聞いた、アンダインは……
- 780二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 22:44:22
冷静に受け止めた
- 781二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 22:45:42
これで例の黄色い花の行方を追う事に集中出来ると気持ちを切り替える
- 782二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 22:51:19
素直にアルフィーと彼女を選んだ国民を認める
- 783二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 22:53:13
アルフィーを支える事に全力を尽くすと誓う
- 784二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 22:55:09
- 785二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 23:28:29
- 786二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 23:37:40
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- 787二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 02:51:25
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- 788二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 12:11:08
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- 789二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 22:50:18
この結果に、何より一番驚いているのは、アルフィーの方のようだった。
いつも以上に汗が吹き出し、全身が小刻みに震えている。
「わ、わた、わたし、わたしが……ほ、本当に……!?
そ、そんな……だって……何で……」
国民はもちろん、アルフィーの秘密を聞いている。アルフィーがどれだけの事をしたのかを知っている。
なのに、何故だろう……アルフィーの震えが、その思考を物語っていた。
一方のアンダインは……どこか、晴れやかな顔をしていた。
「アルフィー」
アンダインが呼びかけると、アルフィーがまたびくっと跳ねた。
「ご、ごめんなさ、わたし、」
「謝らなくていいよ、アルフィー」
そう言って、アンダインはアルフィーを抱き締めた。優しく撫でて、そっと、囁いた。
「……これからは、お前を支える事に、全力を尽くすよ」
「……あ、アンダイン……アンダイン……」
アルフィーは、数度深呼吸して、そして、アンダインを見つめた。
「…………わかった。わたし、がんばる。……今度こそ、いいモンスターになるよ」
「その意気だ!」
アルフィーの返事に、アンダインは彼女の頭を拳でぐりぐりした。
とてつもなく、本当にとてつもなく、長い長い時間をかけて……二人の仲は、少し変わりつつも、修復されたようだった。
ところで、ニンゲンが起こしたいせきの事件は、どう処理されたのだろう……?
- 790二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 23:03:06
保留
- 791二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 23:04:32
地底から吹き出した毒性ガスの噴出による事故
- 792二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 23:05:27
ニンゲンによるものとして発表
- 793二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 23:06:29
原因不明の集団失踪
- 794二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 23:07:27
- 795二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 23:20:24
- 796二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 04:34:00
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- 797二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 10:54:42
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- 798二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 18:06:54
アツテール
- 799二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 21:19:21
――何でだ!?
フラウィは、憤っていた。
モンスターが二人、心を壊して悲劇的な結末を迎える――それがフラウィの筋書きだった。
あのニンゲンがいなくなった地底に、面白い事なんて何もない。だからせめて、自分が面白くしてやろうと思った。
現に、いいところまで行っていたのだ。アンダインが壊れ、アルフィーは全てを暴露した。
しかし、どういうわけか、突然、物語の風向きが変わった。
アンダインは意識を取り戻した上に、アルフィーが新たな女王になったのを祝福した。
アンダインは最後まで、あの切り札を使わなかった。
――あのニンゲンが、元女王を、いせきのモンスターたちを、皆殺しにした。
その切り札さえ使えば、また、ニンゲンに対して強固な政策を維持出来たし、アルフィーを選挙前に叩きのめす事も出来たはずなのに。
アンダインの、ニンゲンに対する憎しみもまた、強固なはずなのに。
再びニンゲンが落ちてくれば――もしそんなことがあればだが――彼女は間違いなく、ニンゲンを殺すはずなのに。
ニンゲンを擁護するアルフィー新女王を受け入れたのは何故だ?
何故、アンダインは、何故――
フラウィはぶつぶつと呟きながら、往来を這っていた。
長い内乱とも冷戦ともいえる時代が終わった事に胸を撫で下ろす国民たちは、足元を這う奇妙な花などに気付かない。
しかし、フラウィは――その会話に、気付いた。
「しかし、先代の女王様もかわいそうにな……」
「ずっといせきにいたんでしょう?」
「最期は一人で亡くなるなんて……」
「なんでも、毒性ガスの噴出による事故らしいよ。他のモンスターたちも全滅だって……」
「まあ怖い!」 - 800二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 21:19:54
――は?
フラウィの頭が、疑問符でいっぱいになった。
……なん、だって?
先代女王……トリエルが、ずっといせきにいた、それはいい。
最期は一人で亡くなった、それもいい。それは事実だ。
しかし、今、こいつらは、何と言った?
言うに事欠いて、毒性ガスだって!?
ありえない、ありえないありえないありえない!
フラウィは混乱のまま地面を潜り、そして、いせきに到着した。
――は??
フラウィは、大量の疑問符で押し潰された。
そこには、何もなかった。
塵は全て綺麗に片付けられ、代わりに、ところどころに剥がされたレンガを突き立てた墓が出来ていた。
そして、トリエルの墓は、あのきんいろのはなの群れの、すぐそばに作られていた。
彼女が水やりをしていた、あのニンゲンが落ちてきた、あの花畑だ。
そこに、こじんまりとした墓が一つあった。
「は?は――はぁ……!?」
フラウィには、もう、言葉もなかった。
何か――自分の知らないところで、何か――何か、得体の知れないものが動いている。そうとしか思えない。
――いや、違う。フラウィは、そんなことが出来そうな奴を、そんなことをしそうな奴を、一人、知っている。
「よお。チョーシどうだい?」 - 801二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 21:21:01
振り返る。
いた。
にやりといつも笑った口元に、眼窩の奥にちらりと宿る光。パーカーにスリッパという、緩さ極まりない格好。
スケルトンのサンズが、そこにいた。
「……お前……知っててやったな……?」
「さあ、何をだ?オイラには、“トン”と見当がつかないね。スケルトンだけに?」
「ふざけるな!!」
フラウィのツタがうねる。しかしサンズは、これを何なくかわした。
「知ってるって言うなら……お前だって、知ってるだろ?」
サンズの昏い、昏い眼窩が、フラウィを見据えた。
「知ってるっていうか……感じてる、って言った方が正しい、か。
この世界は、もうじき、リセットされる」
フラウィの呼吸が、一瞬乱れた。
「……お前、やっぱり知ってて」
「だからさ、」
フラウィの言葉を、サンズが遮る。
「だからさ、あー……これ以上掻き乱すのは、もう、やめないか?
どうせ、みんな全部忘れて、元の地点に戻されるんだからさ。だから――アンダインとアルフィーを、邪魔しないでやってくれ」
頼む、と、サンズは頭を下げた。
フラウィは―― - 802二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 21:49:16
「――ふざけるなよ」
フラウィが、地の底から響くような声で言った。
「ボクは“お前ら”の“干渉”なんて受けない。ボクは自分の意思で動いてやる!」
しかしその気概も、あっという間にむしり取られてしまった。
一瞬の既視感、まるでそうあるかのように進む行動、フラウィがそれを感じた瞬間。
がちゃん。
「……まあ、お前ならここに来ると思ったからな。何かこっちが動けば、捕まえられると思った」
サンズがこともなげにくぐもった声で言う。
違う。くぐもっているのは、世界全部だ。
フラウィは、カプセルに閉じ込められていた。
言いようのない既視感が、フラウィを襲う。それは、サンズも同じようだった。
まるでめまいを払うように、サンズが首を振る。
「だから、お前はここにいろ。大丈夫、今回はパピルスと3人で会ってないから」
「だから友達殺しの汚名は受けないって!?ふざけるな!おい!」
「どうせすぐ自由になるだろ?……オレはもう疲れたんだ。そこで大人しくしててくれ」
言うが早いか、サンズの姿が掻き消える。
「おい!!ふざけるな!!ここから出せ!!おい!!」
フラウィの叫び声は、しかしくぐもって、いせきの外に盛れることはなかった。 - 803二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 21:50:16
- 804二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 21:52:04
このまま何事もなく新しい女王の治世を受け入れる国民
- 805二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 21:54:47
アマルガムを元に戻す研究が順調に進んでいった
- 806二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 21:55:44
少しだけ明るさを取り戻す国民たち
- 807二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 22:04:20
人間との戦争計画を取り止めることになった
- 808二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 22:08:07
- 809二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 22:32:39
- 810二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 23:32:40
今日は寝ます。
- 811二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 23:35:47
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- 812二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 01:38:13
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- 813二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 11:49:47
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- 814二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:06:20
そして地底は、つつがなく、穏やかな時が流れるようになった。
アルフィーが女王になり、アンダインは再び、ロイヤル・ガードの隊長になった。
アルフィーの政策のもと、ニンゲンと戦争はしないと決めたが、アンダイン自身が、彼女をあらゆる厄災から守る為、と、そのポジションを熱望したのだ。
パピルスも、オレさまもやりたい!とそこに加わり、3人は城とラボを行ったり来たりしながら、よりよい治世と、1日でも早い地上帰還に向けた研究を続けている。
いせきはまたガスが出ては危険だと封鎖され、お墓もきんいろのはなと共に、みやこに移された。
トリエルの墓には今も大勢のモンスターが訪れ、その死を悼んだ。
そして今日は、アルフィーとアンダインが訪れる番だった。
彼女の冥福を祈った後、アルフィーが、神妙な面持ちで呟いた。
「……きっと、無念だったでしょうね。アズゴアと別れた理由も、何となくはわかるけど……でも、まさか、あんな事故で亡くなるなんて」
アルフィーの呟きに、アンダインは目元を微かに歪める。 - 815二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:07:06
そうだ、アルフィーは知らないのだ。この女王が、自分が信じたニンゲンに殺された事を。そしていつの間にか、その事実が隠蔽されたことを。
全ては気がついたら“そう”なっていて、そこにアンダインの意思は介入していない。
他数名のモンスターもそれを知ってはいたが、誰もそんな偽装工作をした覚えはないと言っていた。
それに最近、あの花の姿も見ない。
何とも煮え切らず、すっきりしない。そして、それとは裏腹に、事はスムーズに進んでいる。
一体誰が、何故…… - 816二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:07:36
「……アンダイン?」
「えっ?」
気付くと、アルフィーが不安げな顔で見上げていた。
「どうしたの?何だか、ぼーっとしてたけど……」
「あー……いや、何でもないよ」
アンダインは誤魔化すように伸びをして、アルフィーと向かい合った。
アルフィーは、アンダインの片目を見つめた。
「アンダイン。わたし……がんばる。彼女の為にも」
「……ああ、そうだな」
決意を新たにするアルフィーの肩を抱き、アンダインは、彼女と共に、城へと帰っていった。
一つの大きな引っ掛かりを、残したまま。
だって、言えるわけがない。
お前があの時ニンゲンを逃したから、我々は女王殺しの復讐をする機会を失ったのだ、などと――
新たな女王になった彼女に言えるわけなど、毛頭なかった。 - 817二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:08:08
二人の後にやってきたのは、サンズだった。
「よお。チョーシどお?……なーんてな」
その眼窩が、昏い色に沈む。
「どうせ具合が悪くなるなら、お見舞いに行ってどうにかなる程度がよかったぜ」
頭を掻き、そして、ぽつりと呟いた。
「……なあ。アンタがあのニンゲンの為に、ここまで“骨を折る”必要があったのか……?」
ジョークを言っても、誰も笑うものはいなかった。
元女王はもういない。
ジョーク好きのおばさんは、もう、いない。
「……へ、へへ、へへへ……」
その代わりをするように、サンズは笑った。
感情も何もこもっていない声で、笑った。
笑うしか、なかった。 - 818二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:08:43
その時。
サンズの持っていたケータイが鳴った。
発信元は……不明。
サンズは、無性に、嫌な予感がした。
この電話に、出てはいけない。
出ては、いけない。
しかし、サンズは――その内容に、出る前から気付いていた。
サンズは、普通に、その電話に出た。
微かに、デジャヴを覚えながら。
「ああ――待ってたぜ」 - 819二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:08:58
「⚐︎⬥︎♋︎❒︎♓︎♎︎♋︎」
- 820二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:09:23
▦▦▦▦▦▦▦
▦▦▦▦▦▦▦
▦▦▦▦▦▦▦
▦▦▦▦▦▦▦ - 821二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:09:47
むかしむかし ちきゅうには
ニンゲンと モンスターという
―――
――
―
Empress Undyne Ending (non-Toriel) → Detour and Hidden Truth Ending
そしてニンゲンは、次のNルートを周回する事にした。 - 822二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:14:21
なんとか終わったか…
- 823二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:18:34
………………
…………
……
🌼<こんかいは ながかったね……
🌼<しかも またボクが とじこめられエンド だし! - 824二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:21:18
まあまあ
- 825二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:24:16
- 826二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:25:59
アマルガムって元に戻れたりするのかな
- 827二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:33:50
無理だろうな
- 828二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:38:54
- 829二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:41:17
心は戻せるんだろうか…
- 830二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:52:19
🌼<16にんと がったいしたじょうたいの こころなら もどってるんじゃない?
- 831二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:55:48
遺族も彼等も受け入れるしかないわけかぁ
- 832二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:03:43
アンダインの人間への憎しみも幾らかは和らいだかな
- 833二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:06:35
- 834二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:13:16
女王の死因に誤報を出したのってまさか……
- 835二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:24:26
- 836二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:28:22
サンズも複雑な心境だろう
- 837二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:29:00
- 838二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:34:24
スレ たておつ
- 839二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:36:12
- 840二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 09:49:19
最後に聞くが次からは犬エンドも除外するといった方がいいのでは?
- 841二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 19:56:32
せやなぁ
- 842二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:47:35
- 843二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:00:26
というかフラウィ君なんか結果的にいい方向に連れて行っちゃってるから次こそ頑張ってくれ