閲注:頭おかしいのは分かってるけど脹相に:3

  • 1二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:23:51

    気持ち悪くて狂ってる俺が脹相にママになってもらい、愛してもらっていた
    そのうえ脹相ママが愛してる父親と再会しこれから家族になろうと色々考えていただろうに、俺は脹相ママへの執着心から愛しあう2人の関係をぶっ壊しかけてしまった
    地獄の煮凝りのような俺のスレだ
    俺は父親の正体なんて興味ないし断片的な情報しか出せないが人によっては何か感じ取れるものもあるんだろう
    だから、気持ち悪い俺のスレに興味ない人はあまり気にしないでくれ
    俺はひっそりと俺の狂気について話してるだけだ

  • 2二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:25:03

    おかえりイッチ

  • 3二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:26:20

    労働お疲れイッチ
    まってたよ

  • 4二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:26:49

    立て乙!

  • 5二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:27:33

    おかえりイッチ
    待ってたぞ

  • 6二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:28:17

    1だが朝に立てたスレがなくなっていた
    まぁ別にいい、これは狂人で気持ち悪い俺が勝手に隅で書いているスレなので、色々あまり気にしないで欲しい
    気持ち悪いのは俺だけなんだ

  • 7二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:29:09

    1だが今日も仕事が散々で、自業自得とはいえ俺の心も散々だった
    それでも帰り道、今夜自分がすべきことについて頭をなんとか整理した
    まずカメラを取り外し脹相ママに自分の行いを白状する
    許してくれようがくれまいが、謝るしかない
    なんという不肖の息子だろうか
    無限に与えられる愛を享受していい気になっていた俺は、脹相ママが父親のために大事にとっておいた席を横からぶっ壊してしまったのだ

    アパートの階段で、修理業者とおぼしき服装の人物とすれ違い、シャースと挨拶された
    家のドアの蝶番とドアノブが新しいものになっていた
    ドアを開くたびギイギイ言っていたのがなくなっている
    居間では脹相ママが背中を向けてしゃがみこみ床掃除をしていた
    「イッチ、おかえり」
    脹相ママは振り返らずせっせと床を磨いている
    「すまない…夕飯を作っていなくて…作るから、今から。先に風呂に…」
    なんだか様子がおかしかった
    普段脹相ママはどれだけ忙しかろうと帰ってきた俺を笑顔で迎えてくれる
    とはいえ、不機嫌だからとか怒っているという雰囲気でも決してなかった
    口調も普段と違い歯切れが悪く、俺の顔を見られない、というような印象だった
    「なんでこんな時間に掃除してるの。今日出来なかったなら、なんならあとで俺掃除機とかかけるけど」
    「いや」
    脹相ママはちょっとうなだれた感じで言った
    「俺が…俺がしたいんだ。掃除したいんだ、イッチはいいから風呂に入っておいで…」
    それ以上何も言えずに俺は風呂場へ向かった
    もう録画映像は見ないつもりだった
    だがどうしても気になった馬鹿な俺は今日だけ、今日が最後と録画映像の再生ボタンを押した

  • 8二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:30:16

    なにがあったの……

  • 9二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:30:44

    今日も今日とて脹相ママはパート勤務だ
    帰ってくる時間まで早送りする
    水のペットボトル2箱を易々と抱えてドアを開けた脹相ママはそれから料理をしたり洗濯物のハンガーを狭い部屋中のあらゆる角にかけて回ったり忙しく働いていた
    それでも心なしかやはり元気がないような印象だった
    当たり前だ
    昨日、俺のためにずっと愛してた父親の男に別れを告げたのだ
    死にたいような気持ちで脱衣所の壁に背をつけてズルズル座ると、映像の中でチャイムが鳴った
    脹相ママはハンガーを手に持ったままインターホンに向けてはい、と出る
    『俺』
    電話越しの声と少し聞こえ方が違うから、俺は一瞬分からなかった
    父親だった
    家までくるはずがないと俺は勝手に何となく思っていた
    そこは一線を保って我慢してくれる男だと思っていた
    それは脹相ママも同じだったらしい
    明らかに戸惑って固まっている
    「なんでだ」
    『なんでって。なんでもなにもないよ。良かった、まだいた。イッチだけ先にどっか逃がしたとかないよな?話しよう。ちゃんと』
    脹相ママはインターホンの前から動かなかった
    動けなかったのかもしれない
    「昨日話したことが全てだ。これ以上俺から言うことはもうないんだ」
    『違うだろ。あるよいっぱい。電話で一方的にわーって言われてはいそうですかはないって。開けて。車だと遅いし走って帰ってきたんだ。ぜえぜえ言ってる変なおっさんが玄関でわめいてるって近所から言われちゃうよ。困るだろ。入れて、脹相』
    「帰ってくれ」
    脹相ママは精いっぱい厳しい声を出した、という風に言った
    「前に誰かから聞いたがこういう時は警察を呼ぶと言うと」

  • 10二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:31:40

    ボギャ
    何かが破壊される音がした
    なんだ?と俺が口を開けた瞬間、映像の中で走りこんでくる男を見つけた
    父親が居間に入り込んでいた
    修理業者がいた理由を俺は知った
    このゴリラ男は、ドアを破壊して入ってきたらしかった
    「ごめん、ドアは本当にごめんそれは後で」
    父親は固まってる脹相ママに近づきながら言う
    ドアノブをまだ握りしめているのがどことなく滑稽だった

    それから映像で音を拾うのが難しいほどわいわいと2人は何か言い合っていた
    すっかり余裕がなくなってしまったのか、父親の男は必死に身振り手振りで何やら説得めいたものを口にしていた
    脹相ママは腕を組んであくまで静かに対応しているが動揺しているのは明らかだった
    だめ、とかイッチ、とか家族とか後悔とかいろいろな単語が飛び交っていた
    俺の話をしていた
    この2人は俺を愛していて、でもお互いを愛していて、お互い俺をどう愛したいかが少し違って、それでもお互いをやはり愛していた
    ヒートアップしていくケンカ(?)中でもそれが痛いくらい分かった
    言葉が強くなっていくようで、だんだん空気が熱いものになっていった
    ある瞬間、不意に父親の男が脹相ママへ何か言いながらぐっと距離を近づけた
    とっさに俺はあ、脹相ママが殴られる!と背筋を凍らせた
    でも違った
    父親はそのまま前のめるようにして脹相ママの口に自分の口をぶつけた
    前に噴水前の逢瀬の時に見たような優しいものではなかった
    何だか何もかも剥き出しな感じがした
    2人はそのままパワフルに部屋の中の色々なものにぶつかって色々なものを床に落としながら居間の真ん中までもつれて、脹相ママが仰向けに倒れて父親の男が馬乗りになった
    口はその間もずっと離れなかった
    つい今まで2人ともお互いに対して怒っていて、それでも2人ともお互いを愛していて、いまこの場には2人しかいなくて、怒っているままこんな風になってしまって、というわけで大騒ぎだった
    上の服を脱ごうとしてどこか引っかかり、もたもたする父親を待てずその服を脹相ママが縦に引き裂いたところで俺は我に返り映像を停止して永久消去し、スマホを床の上に放り投げた
    俺の脳は頭蓋骨の中で爆散した

  • 11二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:35:46

    あ……(察し)

  • 12二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:37:32

    イッチ…

  • 13二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:40:26

    ああああ……

  • 14二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:45:01

    >>10

    >ゴリラ男

    >その服を脹相ママが縦に引き裂いた


    どっちもゴリラじゃん(ゴリラじゃん)

    パワフルなご両親でいらっしゃって…

  • 15二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:49:08

    >>9

    >車だと遅いし走って帰ってきた


    走る方が早いの草

  • 16二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:53:46

    あああ…と思いながら読んでたのに服を縦に引き裂いたでお茶吹いたじゃねーか
    どっちもゴリラ!

  • 17二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 23:56:25

    床を念入りに拭き掃除してたのって…

  • 18二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:05:20

    >>17

    なんかの液体で汚しちゃったんだろうな、何の液体だろう?()

  • 19二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:07:29

    試供品のみかんを踏んじゃったのかもしれないだろ!

  • 20二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:09:39

    イッチが帰ってきてくれて本当に嬉しい
    ありがとうイッチ

  • 21二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:10:14

    大丈夫か?

  • 22二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:32:05

    1だが散らばった脳みそのかけらを駆使してなんとか風呂からあがり、夕食の皿を運んだ
    脹相ママは蕎麦を茹でてくれていた
    ちゃぶ台で食べている最中、俺はお茶のコップをこぼし脹相ママはそばを啜ろうとして、し損ねて床に蕎麦を落とした
    俺たちは黙々と自分たちのこぼしたものを片付けた
    脹相ママは罪悪感から、俺の顔も見られないようだった
    俺は相変わらず脳みそを爆散させたまま、蕎麦おいしいね、と言うことも出来なかった
    幸い今日の脹相ママは俺の様子がおかしいことに気を回せるほどの余裕もなかった
    助かった
    俺たちは壊れたロボットのようになりながら夕食の後かたずけをした

    俺は父親や母親といった役目を超えたところで、剥き出しの欲望をぶつけあう両親を初めて見た
    いつまでも待つと言った父親は結局家に押し掛けてきたし、あれだけもう会わないと豪語した脹相ママも実際父親が前に現れたらダメダメだった
    不思議と嫌悪感はほぼなかった

    俺は脳を回復させようと布団に入った
    あれだけ理性的で自制的で立派だと思っていた両親が、母親・父親という役割を超えたところではただの人間に過ぎないということを知らされた
    俺は俺の知らなかった、両親の持お互いに持つ強い感情にただただ圧倒されていたが、どうにかこうにか明日のために目を閉じた

  • 23二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:38:19

    なんか…昨日あれだけ取り乱してたイッチが冷静で逆に怖いんだが

  • 24二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:39:39

    ゆっくり休みなイッチ

  • 25二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:45:09

    自分より取り乱した人間がおったら逆に冷静になったりせんか?多分それと一緒や
    イッチも無理せずゆっくり休んでくれ
    そんでちゃんと話し合おうや

  • 26二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:47:35

    空気読めてないこと言っちゃうけど
    なんだかすごくいけないものを見てるみたいで背徳感が
    正直興奮してきたな…(激キショ)

  • 27二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 00:57:51

    すごい!!!!!!!地獄みたいな天国だ!!!!!!!!!!!!!

  • 28二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:11:33

    イッチにも幸せにはなってほしいんだけど…
    なんというかそのシチュエーションがなんというかその…
    あと罪悪感で顔見れなくなってんのも…
    いいすね

  • 29二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:13:59

    ついにNTRが…でもなんか違う?

  • 30二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:15:16

    父親と母親なので合法だから…
    むしろ純愛では

  • 31二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 01:24:54

    ごめんネタで言ったんだ

  • 32二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 06:04:41

    あ〜脳が焼き切れるッ!激鬱通り越して興奮してきたぞ…

  • 33二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 06:26:16

    イッチ戻ってきてくれて嬉しい!このスレの更新が日々の活力になってます
    ママが痕跡をかき消すみたいに現場を自分で掃除してるの正直興奮する
    カメラのこと告白しようと腹を括ったタイミングでこれ ますます言えなくなっちゃうじゃん…

  • 34二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 06:28:35

    お互い自我を殺して来たご両親だもんな
    2人きりになったら本心でぶつかり合うこともあるさ

  • 35二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 06:39:18

    ホントはダメだけど!ひでえ事だけど…!脹相ママと父親の獣みたいなセッ久みたいい!

  • 36二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 07:26:15

    >>33

    両親のケンカセッの衝撃がでかすぎたけどそうじゃんこんなのカメラ仕掛けてましたとか言えないじゃん

    どんどん拗れていく…イッチが冷静なのが救いか

  • 37二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 07:29:12

    カ、カメラについては二人でどこかへ引っ越す話が出た時に後悔してその後は見てないってことでなんとか…イッチも本当はそのつもりだったし…

  • 38二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 07:49:10

    1だが俺の脳みそは朝になっても取っ散らかったままだった
    怒ればいいのか悲しめばいいのかもわからず、また、その怒りや悲しみも誰に向けたらいいか分からなかった
    変に静かな気持ちで脹相ママと朝食を食べている
    あるいは衝撃が大きすぎて俺の体が無理やりこの現実に適用させようとしているのかもしれなかった

    脹相ママは一晩たってある程度普段の調子を取り戻している様子だった
    弁当を俺に渡すときも笑顔を見せてくれる
    それでもやっぱりあまり俺の顔は見られないようだった
    引き続き比較的口数少なく朝を過ごし、俺は脳みそを組み立てなおしながら家を出た

    歩きながらはっと気づいて俺は額を叩いた
    色々ありすぎてカメラを取り外すのを忘れていた
    でも今から戻ったのでは始業時間に遅れる
    自分の迂闊さを呪いながら、それでも今の俺はとにかく出社の足を進めるしかなかった

  • 39二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:03:46

    カメラの回収忘れ…なんかフラグみたいで怖いじゃん…

  • 40二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:07:07

    カメラ…
    ママよりも父親に見つかった時のが拗れがヤバそう……

  • 41二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:07:12

    ちょっとすいません、この一家のこと見させてもらいました
    長いですが特にイッチさんにはお目通しいただきたい
    私の意見を聞いてこれからどうすべきか今一度考え直すきっかけにしてくださいね

    まず、きっとママはイッチと離散した頃から誰とも交わっていないのでしょうね
    そして、20数年ぶりにする大好きな大好きなパパとの行為…イッチが駄々をこねていなければ、ふかふかのベッドでたっぷりと愛を語らい、心の距離を縮めるようにお互いの20年間を言い聞かせ合い、幸せいっぱいな極上えっちとなっていたのだと思うと悲しくなりました
    本来であれば、きっとパパは宝物を扱うようにそれはそれは丁寧に優しくママに触れていたのでしょうね

    けれど実際は、喧嘩のもつれから乱暴に行為へ及んだのが現実…そんな導入でしか愛し合っている2人には許されているはずの当然の権利すら行使できないなんて、悲しかったよあたしゃ
    大好きな大好きなパパとえっちしただけなはずなのに、息子と顔を合わせられなくなるなんてあまりにも辛すぎます
    ちょっと前までパパとお話ししてチスしただけで、内側から発光したように美しく光り輝いたママと同一人物だと思うと悲しすぎて死にたくなりました

  • 42二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:07:53

    本来するはずであった、愛と幸の溢れる20年越しの大好きな人とする濃厚宝物えっちをしていたらば、お話しとチスだけで内側から発光するママは一体どうなってしまっていたのだろうと考えると涙が止まらなくなりました
    本来ならば美しく光り輝き、笑顔が溢れ、イッチイッチと口数も増え、とても可愛く可憐な脹相ママに仕上がっていたことでしょう
    また、このパパはきっと行為後ママを先にお風呂に入れて寝かせてあげてから掃除を肩代わりしてくれるようなパパであるはずなのに、実際は一人ぼっちで床に這いつくばってイッチと目も合わせられず、光り輝くどころか影も肩も落とした哀れな脹相ママだけがアパートの一室に取り残されていたという現実が辛く苦し限りでございます

    一体どんな気持ちで、一人ぼっちで床に這いつくばり、20数年ぶりに大好きな人としたえっちの残骸を片付け、大好きな人と交わったばかりの部屋に他の男を招いてドアの修繕を頼んだのでしょうね?
    本当は嫌だったことでしょう、やっと叶った20数年ぶりの大好きな人との行為後に一人にならなければならないことも、大好きな人との行為の余韻が色濃く残る部屋に修理屋の殿方を上げることも
    女性であれば当然の感覚です

  • 43二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:09:00

    そもそも本当ならば、パパが訪ねてきた時点で、脹相ママは勢いよくドアを開け放ち、熱い抱擁をかましていたことでしょう
    そのまま濃厚な深い口付けを交わし、パパが笑いながら「ちゃんとしたい」と持ち前の誠実さを見せ、ママを宝物のように抱き抱え、ママは頑丈だし高いところから落としたところで痛くも痒くもないというのに、ゆっくり慎重にベッドへと沈め、愛の行為が始まっていたのでしょう
    なのに、大好きな人の待ち望んだ訪問なのに!脹相ママが拒まなければならなかった理由!どんな気持ちで!?誰のせいで!!
    もう何もかもがめちゃくちゃで!!壊れてしまった家族!!
    このままでは脹相ママが可哀想です…この現状を変えられるのはイッチ、あなただけなんですよ、分かってますか?
    呑気に12時間なんか労働しやがって、労働に逃げるな、ママと向き合え

    と、厳しいことを言ってしまいましたね
    しかしイッチの気持ちも分かるつもりでいます
    今まで脹相ママと二人きりで生きてきて、イッチにとっては何も不足がなくて、脹相ママのことが大好きなんですね?
    今のままで足りているのに、ママが大好きなのに、今更父親がそこに入り込み、家族の形が変化してしまうのは気分がいいものではないでしょう
    けれどもう気付いたんですね、脹相ママを内側から発光させられるのはパパしかいないと
    なんでか分かりますか?パパはママの内側に入れますが、息子は入れないからです
    それはもうそういうもんなんです、仕方がありません
    イッチさん、頑張ってください

  • 44二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:11:38

    なんかもうどんな要素がどんな結果に繋がるか分からんカメラ怖い…

  • 45二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:13:40

    カメラ…最悪な事にならないようにお祈りしとく…

  • 46二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:19:28

    悠…父親は後から急に家族が増える経験してるからイッチの気持ちもある程度理解してるよな……
    だから性急に事を運ばずに待つつもりでいたのにみんなすれ違ってて辛いなぁ

    カメラがママに見つかったら「イッチがこんな事を…!?まさかアレも見られて……!?」でショック受けるし、父親に見つかったら「俺のせいでイッチにこんな事さてしまったんだ……」で関わらないようにする事になるだろうけどママの心は沈んだままになる……
    どう転んでも地獄では?

  • 47二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:34:38

    嫌悪感は無かったって書いてるしこれまで聖母みたいに思ってた脹相ママも自分と同じ人間だったって事を言葉でなく心で理解したって事なのかな…今はまだ混乱してるんだろうけど
    脹相ママはこれまでイッチの前では完全無欠なママとして振る舞ってきたのが想像出来るしな
    舌打ちなんて無意識の癖レベルのものを封印してきたなんて意思の強さパネェよ

  • 48二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:38:22

    これでママ妊娠する地獄も見てみたい

  • 49二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:40:03

    >>48

    父親は神かなにかか?

  • 50二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 09:21:30

    毎朝、今日はイッチ仕事に行ってくれるな〜〜休め〜〜!
    ちゃんと仕事行ってて偉い
    仕事なんかいかなくて良い
    早いところ職場を超新星しような

  • 51二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 09:25:20

    イッチはちゃんとママの事考えてるだろう、悪くない
    ママとパパだってイッチの事想ってる
    だからこれ以上イッチの心を乱さないでくれ
    ただただ、ヒリヒリハラハラしながらイッチの行く末を見守りたいんだ
    あーーー近所のモブおじさんになってイッチの世話やきてぇ

  • 52二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 09:26:45

    >>51

    不審者過ぎて確実に脹相ママとパパから屠られる運命しか無いだろ

  • 53二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 09:57:17

    3があって嬉しい
    レスに思うところあったらイッチの思うまま穿血してな

  • 54二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 10:48:02

    ずっと一緒に暮らしてても母親が父親の前で女の顔になるのを見るのはキツイってのに
    ほぼ赤の他人のような父親が上がり込んで母親を女に引き戻すのを目の当たりにした日には真っ当な神経してたら発狂するレベル

  • 55二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 12:09:14

    イッチ強火かもしれない私…
    イッチを真綿でくるみたい

  • 56二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 12:17:24

    前スレまではイッチ母親の幸せを考えてあげてって気持ちだったけど
    こんなの見ちゃったらさ、イッチ可愛そうじゃん
    親の濡れ場なんて想像したくもないよね
    いやカメラ仕掛けたのが悪い盗撮なんてダメ…!
    カメラ…大丈夫?見つからない?

  • 57二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 13:11:47

    >電話越しの声と少し聞こえ方が違うから、俺は一瞬分からなかった

    このリアリティマジで好き

  • 58二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 13:45:50

    父親と離別できても新しい家族が増えてしまったらイッチ複雑だろうな…

  • 59二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 14:20:46

    イッチが激務なのが今は救いというか思い出したくない映像に縛られずにいるだろうことが皮肉というか
    でもイッチが身体壊したらママが悲しむからほどほどにね

  • 60二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 14:34:50

    ちょっと正直に言ってもいいですか?
    …………めちゃくちゃ興奮した!

  • 61二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 15:02:17

    小さな歪みが積み重なり、ついに向き合う時(向き合わざるをえない時)が来てしまった
    というお話が大好きなので固唾をのんで見守ってる

    覚悟を決めて全力でいい夫・父ちゃんになってくれたであろう相手の前から姿を消したのが、やっぱり初手の歪みだとは思う。けどそれも、相手の未来を狭めたくないというママの熟慮からだろうし…

    健全で丸く収めるには、イッチの母離れが最善手のように思うけど、あの優しくてしごできなママから一身に愛情を受けて育ったならば、現状の不健全さ(母に対する独占欲)も宜なるかなというか

    イッチ、仕事辞めてママと会社興すか、いっそ田舎に移って農業始めてみるのはどうだろう

  • 62二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 15:33:04

    イッチが会社辞めて呪術師になって父親の弟子になって絆深めて最終的に家族3人で呪術師になって一緒に暮らすのがハッピーじゃね?
    イッチ赤血操術使えるみたいだし

  • 63二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 16:16:01

    このレスは削除されています

  • 64二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 16:26:58

    >>62

    呪術師に悔いの無い死は無いって言うくらいだし親としたらその辺の判断は難しいよね

  • 65二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 17:03:54

    このレスは削除されています

  • 66二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 17:10:08

    呪術師は命懸けの危険な職だから親心として大事な子供にはさせたくなかったんじゃないかな

  • 67二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 18:15:31

    両親がもつれあった場所がなぜか18畳のLDKみたいなので想像されてたけど考えてみたら四畳半のこじんまりとしたアパートだということを思い出し妙な興奮に襲われたよごめんなさいイッチ

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:34:32

    1だが家に帰って真っ先にしたことは台所に向かう脹相ママの目を盗んで2台のカメラを壊し仕事用カバンに放り込むことだった
    まるで隠匿みたいな行為だが決してそうではない
    ただ脹相ママにすべて打ち明けるには、どうにもおかしなタイミングになってしまった
    それに俺の脳は未だ元の形を取り戻していなかった
    おかげで職場でもくだらないミスをし、休日出勤にいら立つ上司にどやされてばかりだった
    というわけで俺は疲れ切っており、うだうだ考えているうちに夕食の時間になってしまった

    未だ昨日目にした映像のショックから抜けきっていない俺だったが、脹相ママはかなり普段の調子を取り戻したようだった
    とはいえ、やはり普段より口数も少なめで何か考えている様子でもある
    今日の夕食のおかずは大皿にたっぷり乗った鳥団子だった
    脹相ママの味付けと少し違って慣れない味だったが非常においしい
    脹相ママはパート先で同僚から好かれまくっていて、たびたびこうして料理のおすそわけをもらってくる
    ボケた頭でそれでも、もらいもの?おいしいね、と言うと脹相ママはほころぶように笑った

    結局俺は切り出す機会を失ったまま昨日と同じ脱衣所にいた
    カメラは壊したが、録画された映像は自動的にクラウドに保存されるよう設定してある
    俺はいっそヤケクソな気分になっていた
    傷口をつい気になってかきむしるようなおかしな衝動に近い
    どうせ今日の分で最後なのだからと再生ボタンを押してしまう

  • 69二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:36:24

    脹相ママは午後からのシフトだった
    気持ちがおさまらないのかいつもの家事に加えて、また床を水拭きしていた
    なんとも複雑な気持ちになる
    勤務にでかけてから、脹相ママがスーパーの袋とともに帰ってくるまで早送りする
    帰宅した脹相ママが袋の中身を冷蔵庫にしまっているときにチャイムが鳴った
    俺と同じく、映像の中の脹相ママも相手が誰か予想がついているようだった
    脹相ママはインターホンの前で腕を組み少しの間うつむいてから応答ボタンを押して言った
    「お前か」
    『俺です』
    父親だ
    なぜか第一声は敬語だった
    俺は一度強く目を閉じる
    忌々しい気持ちが背中を駆け上る
    もしまた父親がゴリラを発揮して昨日のような展開になってしまったら俺はもう家にいられないと思った
    『修理代、足りた?』
    恐る恐るというように父親の声がした
    「余った」
    言ってから脹相ママはまた少し沈黙して続ける
    「残りは返す」
    『いいから。取っておいて』
    長い無言が2人を包んでいた
    スマホがバグって停止状態になってるかと訝しんだ頃に父親が言った
    『昨日はごめん。言い訳する気はないけど、俺本当にちゃんと話するために来たんだ。でも段々頭に血上ってきて、俺はおっさんになったのに脹相は俺の記憶の中と全然変わらない姿してるし、ここ室内だし、すごい近くに現実の脹相いるって思って、全然止まらなくなってて』
    「いや」
    脹相ママは腕組みうつむき姿勢を変えないまま返した
    「俺が本気になればお前を止めることくらいできる。そうしなかったということは、つまり、そういうことだ。だから同罪だ」
    少しして脹相ママはインターホンの真下に、壁に背をつけてずるずると座った
    どうしてか、ドアの前の父親も同じような姿勢になっている気がした

  • 70二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:37:43

    『脹相は強いから』
    父親はしみじみした声で言う
    『俺、昔から脹相のこと強いから大丈夫だなって感じに扱っててさ。甘えてるとこいっぱいあったなって脹相探してるときにずっと思ってた。イッチが腹にいるって分かったときに、俺がもっと頼りがいある感じになれてたら良かったんだよ。脹相一人で色々決めなくて良かったんだよな』
    「違う、お前は何も問題ない。俺の責任なんだ。俺はお前の世話の焼けるところこそ」
    『違うくないだろ。自分は大丈夫、自分が全部背負えばいいって脹相が思っちゃったから今こういうことになってるんだろ』
    やや強い口調で父親が言う
    脹相ママは何も言えなくなってしまったか、床の一点を黙って眺めた
    『ごめん、俺がこんな偉そうなこと言える立場じゃない』
    「いい」脹相ママは静かな声で言った「なんでも言ってくれ。聞きたい」
    また沈黙が下りた
    でもそれは気まずい沈黙ではなかった
    お互いの感情を飲み込みあうような優しい沈黙だった
    『ああーっ』
    不意に父親が耐えかねたように呻く声がした
    『なーにがイッチのちゃんとした父親になる、だよ。昨日の俺すごい恥ずかしいな、イッチに合わせる顔がねぇよ。歳取ってちょっとは大人になったかなとか思ってたけど全然ガキな部分あるわ』
    「実はお前のそういうところが変わってなくて俺も、少し安心した」
    脹相ママは映像の中でその日はじめて小さな笑顔を見せた
    「少し下手になっていたけどな」
    『すごい傷つけてくるじゃん。20ウン年してなかったらそりゃ童貞に戻っても仕方ないってもんだろ』
    「すまない。思ったことは、口に出したほうがいいのかもしれないと考え直しているところなんだ」
    ふー、と脹相ママは深いため息をついた
    体中の空気を入れ替えてるみたいなため息だった

  • 71二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:40:59

    『あのさ』
    父親が口を開く
    『イッチが俺を拒絶するんだとしても、俺はやっぱり面と向かって拒絶されたい。少なくとも俺の存在がイッチの中でうやむやなままもう一生会えません、なんてのは無理だ。俺はイッチの父親なんだよ。それだけは誰がどれだけ嫌がろうと真実なんだ。だから、父親なんていらないって結論になるんだとしても、俺はやっぱりイッチの口からそう聞きたい』
    脹相ママはじっと思考に沈んでいるようだった
    長い間が空いて、言った
    「それは本当にイッチ次第だ。俺はイッチの意思を尊重するし、お前の頼みでもそこだけは譲らない」
    でも、と脹相ママは続けた
    「イッチに、話すことを…考えてみようと思う。お前のことを。お前の存在を。いつになるかは分からないが。約束も出来ないが。考えようと、思う」
    『うん』
    父親は染み入るような声で言った
    『ありがとうな。脹相。色んなこと、本当に』

  • 72二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:41:49

    またしばし静かになってから、父親が名残惜しそうな声で言った
    『そろそろ帰るよ…やばい、近所の人っぽい人がさっきからずっとこっち見てる。通報とかされたら面倒なことに…あ、そうだ』
    インターホン越しに何かガサガサと音がした
    『昨日の夜全然眠れなくて、延々考え事しながら肉団子こねまくってさ。大量に出来ちゃったから食べて?ドアんとこに下げておくから。俺イッチの好き嫌い全然分からんから、もしイッチが鶏肉苦手とかだったら…あー…もったいないから脹相が食べて』
    俺は思わずゲッ、と呟いた
    夕食の時に俺がうまいうまいと言って食べたのは父親の手づくりだったか
    意外に料理上手なのか
    「イッチは何でも食べる。きっと喜ぶ」
    『良かった。若いし絶対肉好きだよな』
    帰ると言ったものの父親はまだそこにいる
    脹相ママも今度ばかりは帰れ、とは言わなかった
    『勝手にいなくならないでな』
    ぽつりと父親が言った
    脹相ママは首の後ろに手をあてて少し悩んでから答えた
    「俺は」
    『イッチがどう考えるか次第、だろ?大丈夫、分かってる。もう昨日みたいなめちゃくちゃはしない』
    強い声になって、父親は言った
    『でも、俺が2人にいなくなって欲しくないって思ってるってことは、覚えてて』
    今度こそ父親は帰っていった
    しばらくして脹相ママが置き土産を取りにドアを開けたところで、俺は映像を停止した

    風呂を終えて居間に戻ると、脹相ママは残った鳥団子をラップして冷蔵庫に入れているところだった
    話があるんだ、と俺は振り返った脹相ママに言った

  • 73二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:48:36

    頑張れイッチ‥

  • 74二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:49:35

    強く生きろイッチ

  • 75二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:49:41

    >「少し下手になっていたけどな」

    うぉぉぉぁぁあーーー!!!!

  • 76二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:54:21

    20年以上も…

  • 77二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 22:58:36

    イッチならできる、やれる……頑張れ!(背中を押す兄弟たちの絵)

  • 78二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:03:21

    なんていうかイッチは2人からものすごく愛されてるんだね

  • 79二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:04:04

    エモくてちょっとエッチな会話がインターホン越しに展開されてるのが好き
    (近所の人にジロジロ見られながら)

  • 80二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:08:19

    >>69

    脹相は俺の記憶の中と全然変わらない姿してる…って

    これお世辞やものの例えじゃなくて

    本当に20ウン年経っても全然老いてないのだとしたら


    不審に思われるから長く同じ職場にいられなくて大変だっただろうなママ

  • 81二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:11:31

    >>80

    今のイッチとはきょうだいみたいなルックスなのかもね

    引越しも繰り返してたとすると辛い

  • 82二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:12:14

    イッチの話を聞くたびに胃の辺りがズシッと重くなるがする…

  • 83二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:17:40

    イッチ本当に文才あるなぁ
    インターホンを背に座り込んだ脹相と父親が同じ姿勢でいる気がしたっていう一文で2人が背中合わせに喋っている様な姿が想像できてエモい
    下手になったなんて軽口を叩けるのも親密な感じがしていいな
    つか父親ずっとしてなかったんか…めちゃめちゃ純愛やんけ

  • 84二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:29:03

    >>81

    あ〜そうか

    脹相って二十代後半の青年って感じのルックスだから

    20ウン歳らしきイッチとは兄と弟って感じの見た目になるのか

    脹相またお兄ちゃんじゃん…

  • 85二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:56:32

    ママと父親の会話のめり込んで読んでしまった
    お互いとイッチが大事なのが伝わってくるけど肉団子にゲッて言うイッチに笑った

  • 86二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:04:05

    これまでにイッチの父親のこと放っておけないって女性だってときおり現れたろうにママだけを愛し続けることを貫いたのはすごいよ
    純愛が過ぎてまぶしい

  • 87二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:32:40

    文章がうまくて引き込まれた
    イッチには乗り越えて幸せになってほしい
    脹相の見た目は変わってないのか…?
    じゃあイッチとは兄弟みたいに見えるから授業参観とか三者面談とかできないのか?ママ苦労しただろうな
    父親と並んだら年の差あるのなんかいいな

  • 88二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 00:53:01

    イッチがんばれ。応援してる。

  • 89二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 08:10:23

    アゲ

  • 90二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 08:41:31

    『修理代、足りた?』
    「余った」
    「残りは返す」
    『いいから。取っておいて』

    ここほんと夫婦とか家族の会話で生々しすぎて笑った
    イッチ天才だろ

  • 91二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 09:22:11

    >>70

    >>75

    >>79

    うおおおおおおおおおおお!!!!!!エロい!!!!

  • 92二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 11:00:26

    >>90

    熟年夫婦感がたまらんのだよ…

  • 93二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 16:29:08

    スーパーの店頭に春キャベツが大量に並ぶようになったね
    脹相ママがせっせと並べたのかなってほっこりしてしまった

  • 94二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 19:00:34

    >>93

    わかる

    最初は何だこれ?って眺めていたこのスレが、自分の日常に確実に侵食してる

  • 95二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 20:05:32

    脹相ママ淫靡すぎる

  • 96二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:01:20

    あにまんの連載スレで3スレ目突入してもこんないいねついてるのなかなかないよね
    お兄ちゃん興味ない人もストーリーが気になって見てるんだろうな
    1スレ目の時はまさかこんな大きなコンテンツになるなんて思ってなかった笑

  • 97二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:38:28

    1だが目を覚ますと居間に寝っ転がっていた
    布団も敷布団もなく体が痛くて仕方ない
    今日は何曜日だっけ、今何時だ…?
    朦朧としながら薄暗い部屋で時計を探そうと傍らを向くと口を開けてアホな寝顔をさらした父親がいて体が浮き上がる
    何でいるんだ何でいるんだ
    慌てて左側に寝返りを打つと、暗い中で光るような白い肌の脹相ママが黒髪を床に散らして寝入っていた
    飛び起きて現状を眺める
    俺を真ん中に今のいままで3人で寝ていたらしい

    だんだん記憶がよみがえってくる
    今日は日曜日だ
    夜だ
    怒涛の一日が、終わろうとしていた
    父親のガーガーといういびきだけが響く

    俺の最近の日々は頭を抱えるようなことばかりだが、今日はその中でも指折り数えるくらいの本当に散々な一日だった
    もちろん主に俺のせいではある
    俺のせい以外何物でもない

    今日の昼
    騒動ですっかり疲れ果てた俺たちは、3人でどこに行くあてもなく、仕方なく俺と脹相ママの住むアパートに体を引きずるようにして帰ってきた
    泣いている俺と、泣いている脹相ママと、俺たち2人を支えるようにして階段をのぼる父親をアパートの大家が完全に不審なものを見る目つきで見ていたがそんなこと気にしていられなかった

    そこから長い話し合い――あれをそんな風に呼んでいいのかどうか――が行われたのだが、緊迫した一日からの虚脱もあり、いつの間にかこうして寝落ちしたようだった

  • 98二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:39:36

    俺はそろそろと立ち上がり、そろそろと押し入れを開いて布団を取り出して脹相ママにかけてあげる
    床に直接眠るのはあまり良くないが、疲れの色が濃い脹相ママの顔を眺めていると、起こしてしまうのは憚られた
    体がとにかく強い脹相ママではあるが、今日のところはこれだけ熟睡しているところを見ると気持ちの疲れが濃いらしかった

    また俺は脹相ママの心を痛めつけてしまった
    でも、今日起きたことは必要だったか不要だったかと問われたら、やはり必要だったと答えるしかない
    せめて乱れた髪を撫でつけて整え、首元まで布団をかけなおした

    父親のほうはどうせ丈夫そうだしいいかと放っておく

    そこまで動いたところで俺自身も疲労感で膝をついた
    俺は脹相ママから受け継いだ赤血操術のいくつかを使える
    でも脹相ママのように熟練しているわけでも抜群の回復力があるわけでもない
    だから、今日のようにタメだけでも使用してしまうと、泥のように眠りたいと体が悲鳴をあげることとなる

    嫌で嫌で仕方なかったが、他にスペースもなく、俺は父親の隣となる場所に崩れるように身を横たえた
    ちょっと距離が近すぎるのではと思い、父親の体を押しやろうとする
    筋肉がみっしりと詰まりすぎていて、足でも押せず、重くてこれは無理だと断念した
    脹相ママの方を向き体を丸める

    今日起きたことを思い出すには、もう体が限界だった
    思い出し、語るのは明日の俺にまかせることにする

    とにかく、否応なく朝はやってくる
    今はただ、眠らなければ
    意識が遠のく寸前に、これっていわゆる川の字ってやつじゃないか、と要らないことに気づいてしまった

  • 99二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:41:39

    パパとイッチご対面したのか!?

  • 100二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 21:51:24

    イッチが赤血操術を使おうとする何かが起こったのか……一体何が……

  • 101二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:11:30

    初めてコメントするんだけど、今日は更新ないのかな、日曜だしイッチものんびり過ごしてるんだろうな…なんて呑気に考えてたんだけど…
    え、日中は3人で話し合いしてて、その後は泥のように眠って目覚めたらこの時間だった…ってこのリアルさ追求の為に更新してなかったってコトなの…!?(震)

  • 102二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:16:07

    楽しみに続き待ってる!

  • 103二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:33:51

    もしや肉体言語?!!?

  • 104二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:45:15

    え?!3人で相撲取った???!

  • 105二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:51:47

    明日イッチから何があったか語られるの楽しみ

  • 106二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:52:56

    赤血操術のタメを使うってどんな状況になったんだ…

  • 107二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 23:24:06

    お疲れイッチ

  • 108二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 00:09:04

    >口を開けてアホな寝顔をさらした父親がいて

    >暗い中で光るような白い肌の脹相ママが黒髪を床に散らして寝入っていた

    同じ眠ってるのでもパパとママで描写が全然違うとこ笑った

    やっぱイッチの文章好きだわ

    おつかれさん、無理せんようにな

  • 109二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 06:49:09

    一気に読んで追いついちゃったよ…
    がんばれイッチ
    でもいまのイッチに一番必要なのは診断書つきの休職からの転職(断言)

  • 110二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 07:45:24

    1だが起きると布団は俺にかけられていた
    先に起きた脹相ママがかけてくれたに違いなかった

    時計を確認すると普段起きるより30分ほど早い時間だ
    すでに父親はいない
    狭い室内のどこにもいないから、帰ったようだ
    台所では脹相ママが普段どおり背中を向けて俺のための弁当を作ってくれている
    起き出してあいさつする勇気がなかなか出ず、俺はかけてもらった布団の中で片手で目を覆った
    すると自然と思い出されるのは昨日のことだった

  • 111二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 07:47:34

    昨日は朝から快晴だった
    それでいて日差しの強すぎない日だった
    あたたかいからコートはいらない
    俺と脹相ママは昼頃、アパートから歩いて数分程度の場所にある無人神社の境内に向かっていた
    人がいなくて広い場所ならどこでもよかった
    会社からの帰り道によく見かける、雑木林の中に打ち捨てられたようなその場所は最適だった
    だから俺は会う場所としてそこを提案したのだった

    「早く着きすぎるかもしれないな」
    脹相ママは並んで歩きながら俺の方を見て少し笑っていた
    落ち着いてはいたが笑った頬が固かった
    緊張しているのがありありと分かった

    脹相ママは俺に言いたいこと聞きたいこと沢山あっただろうに、道中はそれ以降は無言でいてくれていた
    空気が静かに澄んでいて、肌に心地いい
    反して、俺の心臓はその時、熱くなった血流におされて爆発寸前だった
    父親に対してすべきこと、言うべきことを頭の中で整理し続けていたからだ

    神社はやはりその日も寂しくぽつんと建っていた
    静まり返り、境内にも誰もいない…と言いたいところだが一人の人物が立っていた
    こちらも指定した時間に間に合うよりずいぶん早く出たのだが、一体いつから待っていたのだろうかとその時俺は少しひるんだ
    いつかの噴水前で、脹相ママにそうしたときのように、父親は俺に向かって駆けてきた
    その姿に迷いも躊躇もなくて、足取りは力強くて、一周回って嫌な男だと思ったことを覚えている

  • 112二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 07:47:56

    そこまで思い出していたら、そろそろ起きる時間になってしまった
    ええい、と起き上がって脹相ママの後ろに立つ
    振り返った脹相ママは、全く普段と変わらないような柔らかい笑みでおはようイッチ、と言ってくれた
    俺はまごまごしながらも、おはようと返す
    少し言い淀んでから尋ねた
    「あいつは?」
    「帰ったぞ。また大きな仕事でこれから少しの間、遠出するらしいからな」
    大きな仕事、と言ったところでどこか誇らしさをにじませてそう言う。

    昨日の出来事を改めて謝ろうかと思ったが、察したのか脹相ママは普段より少し大きくなった弁当の包みを差し出し言った
    「今日は煮物をタッパーに入れておいたから、少しかさばってしまった」
    これから仕事の俺に、今は気を遣わずに行けと言ってくれているようだった
    結局俺はその愛情に甘えてそのまま家を出た

  • 113二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 08:14:23

    どうか良い方向に進んでくれ…

  • 114二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 12:38:47

    脹相ママひたすら優しいな……

  • 115二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 16:26:57

    もしかしてイッチと父親は肉体言語(戦闘)という名の会話をしたのか…!?

  • 116二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 18:18:26

    追いついてしまった…

  • 117二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 21:24:47

    イッチ、日曜日はくたびれたろうに月曜から社畜して大丈夫だっただろうか
    脹相ママのご飯食べてゆっくりお風呂入って寝るのを最優先するんだぞ

  • 118二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:22:20

    1だがアパートの部屋を開けるとき、階段下を通りかかった大家に一瞬睨まれた気がした
    会釈したが、雑に返されたのみだ
    日曜も少しうるさくしたからかもしれない

    夕飯は父親作の肉団子の残りだった
    もう脹相ママは、俺がそれを父親の手作りだと知ってて食べていると分かっている
    だから俺がそれにパクつくたびに小さく笑顔になっているような気さえする
    脹相ママも肉団子を口に入れる
    一口には大きすぎたか、落としそうになるのを大事に箸で受け止めていた
    まじまじ見つめながら、俺は土曜の夜のことを思い出している

    土曜の夜、とうとう俺は恥ずかしさと自己嫌悪に耐えながら、居間と電話前にカメラを仕掛けていたことを打ち明けた
    電話内容も聞いていたこと含めて、だ
    そう打ち明けながらも俺の脹相ママへの子どもじみた独占欲は未だに残っていた
    それでも、脹相ママに対し、俺と愛してる父親を天秤にかけさせて苦しめてしまった罪悪感が買って、打ち明けることを決めたのだった

  • 119二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:25:35

    気持ち悪がられるかもしれない
    拒絶されるかもしれない
    もう、あの優しい愛情を受けることは生涯出来ないかもしれない
    様々な恐れが俺を襲っていた
    だが脹相ママは俺が差し出した2つに折ったペン型カメラと回線を壊したアダプタ型のカメラをまじまじ眺めてこう言った
    「世の中の機械技術はすごいことになっているんだな…」
    なんとも大らかな声だった
    俺は顔をあげて思わず言った
    「俺さ、コソコソ盗み見も盗み聞きもしてたんだけど…怒らないとかそんなのある?」
    「怒るなどあるものか。恐らくイッチがこういうものを設置した原因は、俺がイッチの父親との逢瀬を隠していたことが原因じゃないかと考えている。突き詰めると俺の行動のせいだろう」
    脹相ママはいきなり核心をついた
    逢瀬、とかいう古めかしい言葉を使うから俺のほうが変な恥ずかしさを覚える
    それでもやはり自罰的なことを言う脹相ママに対して喉がぐっと詰まった
    だから俺はかえって自分の傷をえぐるようなことを主張した

    「気持ち悪くないの?自分が知らない間に自分の行動を見られていたんだよ?良くないだろ、そういうの」
    脹相ママはまた首をかしげた
    「俺はイッチのお母さんだぞ。イッチがいてもいなくても、見られて困るような行動をするわけないだろう」
    そういう問題じゃないのでは、と俺は思う
    脹相ママは肉親や家族に対して、ちょっと器がでかすぎじゃないだろうか
    続けて脹相ママは更にフッとかっこよく笑って
    「俺はイッチに見られて恥じるような行動はしていないという自信がある」
    言ってから一秒で金曜日にめちゃくちゃ恥じ入るようなことを俺の父親としでかしていたことに思い至ったのか勢いよく片手で顔を覆い
    「すまないイッチ!一つだけあった!」
    と叫んだ

  • 120二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:26:43

    「見てない、見てないよ俺!」
    俺も慌てて返した
    「あいつが、父親のあいつが家に入ってきたときに録画切ったから!見てないから!」
    こんなこと言ったらピンポイントで見てました、と白状したようなものだった
    「ほら、脹相ママ!勝手に監視されるのとか嫌だろ?家族だって見られたくないことだってあるものだろ?」
    俺が言うことでもないよな、と思いながらそう続けていた
    自分で自分を叱っているような気持ちだった
    そうなんだ
    どれだけ愛していようと何だろうと相手を自分の制御下に置くことなど出来ない
    むしろ愛しているからこそ、そんなことは絶対に出来ない
    気持ちでは未だいやいやをしている子どもじみた俺がいたが、頭のどこかでそれを理解しようとしている自分もまた、いた

    やがて脹相ママは赤血操術を使ったのか、赤面していた顔をいつもの白面に戻して顔から手を離した
    「分かった、イッチ。イッチの反省と罪悪感を俺は受け入れる。次からこういうものを設置するときは、俺に断りを入れてから設置するといい」
    そういうことでもないと思うけど、と俺は思った
    ちょっとズレている
    それでも、俺を慈愛と許容の愛で見つめる脹相ママは、俺にとって世界一素晴らしい人だった
    だからこそ俺は、ある覚悟を決めて続けてこう打ち明けた
    父親にも、直接会ってみたい、と

  • 121二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 00:37:43

    保護者力強すぎる…

  • 122二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 01:22:05

    >すまないイッチ!一つだけあった!

    ごめん草

  • 123二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 01:31:54

    かっこよくて優しくて器大きい上にちょっと天然とか 最高のママを持ったなイッチ

  • 124二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 07:53:26

    1だが朝、ゴミ出しに脹相ママが家を出ているときに電話が鳴った
    特に何も考えずに出た俺は電話主の間の抜けたような声の洗礼を受けた
    『あれ?イッチ?なに、どしたん。今日仕事休みなの。すげー忙しいって聞いてたけど』
    父親だった
    どうしたはこっちのセリフだと思った
    いったん自分をころそうする素振りを見せた相手に対してあまりに屈託のない口調に、それでも俺はちょっと圧倒された
    「仕事だけど。朝から何ですか」
    ぞんざいに言うと父親は朝ぁ?と素っ頓狂な声をあげる
    『あーそうか時差!ごめんうっかりしてた!でもイッチと喋れてよかった、どうせ脹相にイッチの様子聞こうと思ってかけたんだ』
    喋ったというほどの会話もないのに、声が嬉しそうだ
    むかむかする気持ちのどこかで変にくすぐったくなって、特に用ないなら切るから、と俺は言い受話器を置こうとした
    『あー、うん。そっちが夜の時間にまたかけるな。もうちょっとゆっくり話してみたいし』
    断りを入れる前に電話がはそこで終わった
    マジかよ…と立ちつくしていると、帰ってきた脹相ママが受話器を持ったまま渋い顔をしている俺を見つけて「どうしたイッチ、悪徳セールスか?」と尋ねた

  • 125二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 09:48:07

    やはり修羅場()くぐり抜けてきた奴らは器のデカさがちがうな

  • 126二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 10:36:44

    >>124

    いったん自分をころそうとする素振りを見せた相手に対して


    うう…日曜日の詳細が楽しみ

  • 127二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 18:28:59

    イッチの塩対応に全く動じない強メンタルパパw

  • 128二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:17:20

    1だが豚の生姜焼きの夕食をうまいうまいと食べた後、脹相ママとちゃぶ台でジャガイモの芽を取っているときに電話が鳴った
    俺はあからさまにゲー、という表情をしたのだが脹相ママはナイフを動かしながら「出てやってくれ」とほほ笑んでいる
    乗り気はしなかったが、電話の主が悪徳セールスじゃなく父親で、夜また俺と話すためかけてくるらしいと告げたときの脹相ママの顔を思い出すと、立ち上がらざるを得なかった

    廊下の電話をとると、案の定父親だった
    『イッチ、お疲れ』
    ごく自然に言われて、俺は思わず、うん、と言いかける
    もうずいぶん前からずっと親しくしてきたような空気を醸し出してくる
    それでいて、すんなりと飲み込まれそうな不思議なあたたかみがあった
    飲まれないように「ジャガイモの芽取らなきゃだからあんまり話せない」となるべく不愛想に言った
    でも父親は浮かれたような声で返してくる
    『偉いじゃん。脹相も言ってたけど、すごい家のこと手伝うんだって?偉いからなんかお土産買っていってやるよ。何がいい?』
    「いや子どもじゃないからいらんし」
    いつ俺の話をしたんだよ、とイラっとしたがきっと最初に脹相ママと再会した時だろう
    その時から、俺とこういうくだらない話をしたいとウキウキしていたのだろうかこの男は
    そういう気持ちで、日曜あの日、待ち合わせた場所で俺を迎えたのだろうか

  • 129二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:18:54

    日曜
    俺と脹相ママの前に歩いてきたこいつは、遠目や映像で何度か目にした以上に、間近で見るとあきれるほど俺そっくりだった
    それでいて俺にはない、何か得体の知れない凄みのようなものを体の奥に秘めているのが分かった
    それが何なのかは俺には分からない
    でも、絶対俺には備わっていない何かだった
    父親は俺を最初に見つめ、それから脹相ママを見つめ、また俺を見つめた

    俺も父親をじっと見ていた
    特に、その目を見つめた
    瞳の中に少しでも俺への戸惑いや迷いを見つけてやりたかった
    でも爛々と輝いているそれは、俺に視線を戻すと、もう強く俺をとらえて揺らぐこともなかった
    父親と脹相ママが互いにどちらが先に何か言うか譲り合うような空気になったあと、ほどんと同時に口を開きかけたとき

    俺は合わせた手のひらの中で人生のどの瞬間より強く血液を加圧していた

    『あーっ』
    電話の向こうで声がして俺は現実に引き戻される
    『イッチ、いま目の前に象がいるんだけどさ。大量にウンコしてるわ。感動するくらい。イッチにも見せてやりたい』
    それで俺は一気に力が抜けた
    象とか、一体どこの国にいるんだ
    力が抜けた拍子に、思わず思ったことを口に出してしまった
    「変な奴だよあんた。一度は心臓狙ってきた息子相手にそんな風でいいの」
    すんなり息子、と言う言葉を使ってしまったことに自分で驚いた
    自分へのそういう気まずさもあり、俺は更にとげとげしく続けてしまう
    「20何年も会ってない息子なんてほとんど他人だろ。そんな色々許したり、近づきたがるの」
    『うーん』
    父親は少し間をおいてから言った

  • 130二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:23:52

    『俺も不思議なんだよ。理屈としてはそうだよな。イッチの言う通りかもしれない』
    それから少し唸った
    『突然家族って言われたら、戸惑う。うーん、俺それよく分かるよ』
    でもそのあと、あたたかく朗らかな声で続けた
    『でも俺、脹相がイッチ産んだって知って、ずっと育てて立派な大人になってるって聞いたときに最初に思ったのが会いたいって気持ちだったし、もう絶対2人とも失いたくないって思ったんだよな。確かに不思議かもな。ほとんど他人て言うイッチの言うことも分かるよ。でも、俺は色んな理屈を超えてでもそう思った俺の気持ちのほうを大事にしたかったんだよな』
    それから独り言のようにポツリと呟いた
    『昔の脹相のこと言えんのよな、俺も』
    「何?」
    『いや、何でもない』
    父親はまた声に温度を込めて言った
    『だから、俺はイッチとしては俺のすること訳分からないし筋通ってないと思うかもしれないけど、俺の気持ちだけで言うなら、俺はイッチの父親になりたいし、出来ることは何でもしていきたいんだよな。これが俺の正直な気持ち』
    俺は黙ってしまった
    黙っている俺に、父親は最後にいたずらっぽく言った
    『まぁ、俺そういうの物騒なの慣れてる、って言ったら変だけど初めてじゃねーんだ。脹相にはあんまりこの話するなよ?俺と脹相も実は、本気の殺し合いしたことあるんだ。1回だけな』
    俺は驚き過ぎて腰が砕けそうになった
    あの穏やかで優しい脹相ママと殺しあい!?
    脹相ママを殴ったり蹴ったりしたのかこいつは
    俺はもう一度父殺しを遂行したくなった
    が、父親がいやー、と笑いながら『でもあいつすげー強いから俺負けてさ』と言ったので更にひっくり返った
    俺の知らなすぎる脹相ママだった
    しかしこの父親は、俺が更に脹相ママの話を聞きたそうな空気を出しまくっているのに気づいて
    『ま、また明日にでも脹相の話してやるよ。俺の電話に出てくれたらさ』
    とぬけぬけと言いやがった
    こいつ
    『あー、時間切れだ。呼ばれてる。脹相にもちょっと代わって欲しかったけど、明日にするわ。じゃあな、イッチ。脹相の手伝い頑張ってな』
    父親の電話はそこで切れた

    俺が居間に戻ると、新聞紙の上でジャガイモの皮を美しく剥きながら脹相ママが「話してあげたか?」と虫も殺さぬほほ笑みを向けてくれた

  • 131二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:30:56

    なんか凄いほのぼのしてきて嬉しい

  • 132二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:35:54

    >>131

    3人とも精神状態が悲惨で言葉掛け辛かったからな…ちょっとホッとした

    しかしイッチそんな出会い頭で百斂を!?地下鉄でのママじゃん

    何かしら言葉を交わしてからの殺し合いかと思ったのに血気盛んすぎる

  • 133二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:38:45

    敵と見做せば初手穿血なのものすごい脹相ママの遺伝子を感じる

  • 134二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:51:45

    >突然家族って言われたら、戸惑う。うーん、俺それよく分かるよ


    突然家族が生えて困惑するイッチの気持ちを察せる父親 強すぎる…

  • 135二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:55:43

    どっちにも似てるとこあるなってニヤケがとまんねぇ なんなんだよこれ

  • 136二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 23:16:30

    父親はイッチの穿血を避けたのか 素手なり血の鎧なりで受けたのか気になる
    素手でしっかり受けとめてそう(しかもほぼノーダメ)
    なんとなく

  • 137二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 23:35:14

    呪術師らしからぬこのネアカ感
    一体どこの何者なんだよ!

  • 138二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 00:10:58

    イッチの穿血をアニメ37話でジャンプしてからの上半身をグワンッと反らせて避けたように同じく避けたのを想像した

  • 139二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 00:48:27

    >>137

    さっぱりわからんなぁ〜〜〜

  • 140二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 01:23:15

    お父さん、家族と認識したものへの愛情がまるで脹相ママそっくりだ……似た者夫婦というか、なんというか

  • 141二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 02:35:37

    話してあげたか?って脹相ママの台詞ママみとお兄ちゃんみ両方を感じる

  • 142二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 06:50:32

    脹相ママから時折、じっとりと湿った色気を感じる

  • 143二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 07:20:14

    イッチの構成力と連載力が恐ろしい
    引き込まれてすっかり虜になっちまった
    あと俺も脹相ママと暮らしたい

  • 144二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 07:46:59

    1だが朝起きると昨日散々2人で剥いたジャガイモを茹でている脹相ママがいた
    実に楽しそうに、今夜はポテトサラダだぞイッチ、と笑っている

    俺は曲がっていたネクタイを結びなおしながら、台所で脹相ママが一生懸命ジャガイモをつぶしている背中を見ていた
    俺の知らない過去があり、俺の知らない顔がある
    以前ほど俺はそのことに対して焦燥感のようなものを感じていなかった
    いや、未だに脹相ママに対する独占欲はある
    でもそれを行使することで皆不幸になっていくことへの恐れが勝っていた

    俺は昨日の父親の話を思い出して舌打ちしそうになる
    昔の脹相ママの姿を知ってるからって得意げになりやがって
    でも勝手にカメラを設置したりするよりは、脹相ママを愛している奴から話を聞く方が、はるかに健全であるように思えた

    いってきます、と家を出る
    相変わらず仕事は憂鬱だが、脹相ママのやわらかい光のような笑顔に押されて、また長い一日の一歩を踏みだした

  • 145二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 08:21:53

    父親はミゲルに会いに行ってるのだろうか…

  • 146二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 09:55:37

    ゾウがうんこしてるってことはインドかアフリカかな…

  • 147二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 15:20:10

    これから色んなことが良くなっていく予感に心躍らすママの姿はそりゃもう美しいんだろうな…なんで脹相で人妻の良さに目覚めなきゃなんねぇんだ

  • 148二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:55:44

    脹相ママの雄々しい部分(掃除してる時の舌打ちとか昔パパとガチって勝ったこととか)を知らなかったイッチってのが良い
    ママになってからずっとイッチのお母さんを遂行してたんだなって分かるから
    ママとしての手本もなくて何度も間違えながら頑張ってきたんだろうな…くそ…3人とも幸せになってほしい…

  • 149二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 21:41:04

    俺も脹相ママの子供になりたくなってきたな…転生するか

  • 150二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 21:54:21

    >>149

    私も転生してもいいかな。9枠くらい空きあるかな

  • 151二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:25:01

    脹相ママは年齢不詳だしこれからパパと一緒に暮らしてイッチに弟妹たくさんできてもいいと思うぞ
    あっ転生の女神さん、俺の術式は御厨子でお願いします

  • 152二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:06:07

    1だが帰って湯舟に浸かりながら、昨日父親が話した脹相ママの話を思い出していた
    殺し合いだなんて、そんな野蛮なことを本当にあの脹相ママがしたのだろうか
    今日も脹相ママは静かな水面のように穏やかで、へとへとで帰ってきた俺を慈愛に満ちた笑顔で迎えてくれたというのに
    父親、あいつ俺の気を引こうと嘘を言ったんじゃないだろうな
    と意地の悪い考えが浮かんだが、どうしてかあの男はそういう種類のズルはしないんじゃないかと思った
    それになにより
    俺がほんの少し使うことのできる赤血操術は脹相ママ譲りのものだし、俺が自分の身を守れるようにと使い方を教えてくれたのも脹相ママだった
    俺はちょうどよい熱さの湯に口までつかりながら、日曜、臨戦態勢に入った後のことを思い出す

  • 153二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:08:08

    目を見開いた父親の目の前で、俺は手を組んで穿血の姿勢をとっていた
    俺は百歛が一つしか作れない
    手のひらの中に一つ
    俺が自分の身を守れるようにと、脹相ママが教えてくれてやっと小さいものを一つ作れるようになった
    それでも、穿血を1回放つには十分だ
    動かない対象なら狙える

    俺が指先を合わせて父親の心臓に照準を合わせるのを見て、唖然としていた脹相ママが真っ先に動いた
    父親からの何らかの反撃にそなえて片腕で俺をかばい、もう片方の腕で父親をかばった
    つまり、俺と父親の間に体を割って入った
    もっとも、本当に父親が俺を攻撃するとは思っていなかっただろう
    ほとんど反射的に動いて、真っ先に俺を守ろうとしてくれたに違いなかった

    行いが行いだけに、こんな風に風呂場で思い出している場合ではないのだが、確かに脹相ママのあの身のこなしは凄まじかった
    ホイホイ釣られたようで非常に悔しいが、俺は今夜だけは父親からの電話を心待ちにしていた

    風呂からあがり、ボウルいっぱいのポテトサラダをちゃぶ台に並べたところで電話が鳴る
    渋面を作りながらも自主的に廊下に出る俺を、脹相ママがほほ笑んで眺めているのが視界の端で分かった

  • 154二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:09:37

    『イッチ、お疲れ』
    受話器の向こうで父親が昨日の続きのような気安さで言う
    お疲れ、とこいつは俺に言うが、自分こそ大きな仕事をしにどうやら外国にまで行っているではないのか
    それでも、この男の声は今日も溌剌としていた
    『すごい早めに出てくれたじゃん。そんなに昨日の話気になったんだ』
    「切るよ」
    『あー待った待った、からかった、ごめん』
    「脹相ママを餌にするなよ」
    俺は実際釣られている自覚があるので、いら立ちのまま言う
    『違うって。俺もイッチと脹相の話出来るの嬉しいんだって。息子と好きなもんの話出来るのとか嬉しいに決まってるだろ』
    俺はそれ以上悪態をつけなくなってしまった
    こういう風に、この男はごく自然に俺の戦意をくじく

    その後も、俺がいちいち驚くのを楽しむようにして父親は次々脹相ママの色々な過去を明かしていった
    『気がたかぶるとめっちゃ声デカくなるぞ』
    『ああ見えて柄悪いからな。知らん奴にはよくア”?とか言ってた』
    『脹相な、キック一つでコンクリぶっ壊したことあるぞ』
    脹相ママ、一体昔どんな人生を送っていたんだ
    キャパオーバーになりそうになったのでストップをかける俺に、父親はカラカラ笑った
    しばらく笑ったあとで、不意にしみじみとした声で言った
    『イッチが脹相のそういうとこを知らんってことは、2人が今まで平和に暮らしてたってことだよな。それは本当に良かった』
    俺は受話器を握る手に力をこめる
    『脹相は別に荒っぽいことが好きってわけじゃなかっただろうから。俺たちちょっと荒っぽい世界にいたけど、脹相は仕方なく荒っぽくなってたとこあったと思うし。イッチを大事にしながら穏やかに暮らせてたなら、良かった』
    ぐぐっと詰まった俺に、父親はそろそろ行かなきゃだけど脹相にちょっと代わって、と言った
    俺はその通りにした
    俺と入れ替わり電話に行った脹相ママは5分ほど話しているようだった
    もう俺は、盗み聞きしようとは思わなかった
    先にお茶だけ飲んでると、脹相ママが居間に戻ってきた
    目を細めていかにも満たされたというような顔だったので、俺は腹減ったから早く食べよう、と言って急かした

  • 155二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:21:40

    『息子と好きなもんの話出来るのとか嬉しいに決まってるだろ』でめちゃくちゃ気持ち悪い笑い声出ちゃった
    もっとお話ししてパッパ

    しかし呪術界を知らない状態で聴いたら元ヤンかと勘違いするレベルの情報だな
    まあ似たようなものか・・・

  • 156二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:25:45

    荒っぽいことが好きなわけではないお兄ちゃん解釈一致
    しかしイッチは優しい脹相しか知らないんだな
    このまま三人で幸せになってくれ

  • 157二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:38:53

    >>154 >父親はカラカラ笑った

    ここいい表現や〜

    若さが無くなっても楽しげに笑うんだなぁ

  • 158二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 07:49:33

    イッチにめちゃくちゃ強くかっこよくお兄ちゃんを遂行している脹相ママを見てほしい気持ちと、そういうことから離れられたからこそあくまで伝聞だけにとどめて今のままでいてほしい気持ち
    心がふたつある~

  • 159二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 07:51:46

    1だが食パンに昨日の夕食の残りのポテトサラダを載せて朝食だった
    ボリュームがあるが俺はモリモリ食べた
    「たくさん食べろ、イッチ。もっと大きくなってもいいんだぞ」
    と脹相ママは嬉しそうだった
    さすがにもう成長期は終わっている

    脹相ママが玄関まで俺を見送ってくれる
    いつもの朝だ
    手を振る脹相ママのその姿を今日一日の頑張りの糧にしようと噛みしめながらドアを開けると、ドアの真ん前にいたらしい大家とかち合ってしまった
    俺も大家も驚いてわっ、と声が出る
    どうやら今まで、俺たちの部屋のドアを検分していたらしく相当近くにいたようだ
    今は何も言わず、そそくさと立ち去っていった
    俺は脹相ママと顔を見合わせた
    とはいえ、もたもたしていると仕事に遅れてしまう
    脹相ママのほうがいち早く切り替えて、行きなさい、と促してくれたので、俺はモヤつく心のまま会社へ向かった

  • 160二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 08:56:08

    ポテサラは副菜に少量のイメージだったから一度メインのおかずとしてモリモリ食ってみたい

  • 161二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 15:35:38

    気のせいならいいけどなんか大家さん怪しいな……?

  • 162二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 15:52:52

    ドア壊したり大暴れ(意味深)したり怪しい男がインターホンで長々喋ったりしてるからマークされたんだろうか…まさかの立ち退き勧告…??

  • 163二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 16:35:56

    イッチは上司三人殺してる設定だからすでに呪詛師として指名手配されてる可能性が高くてしかもママは渋谷で大量殺人の前科あり
    大家は証拠固めしてた高専の関係者だったりとか…

  • 164二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 16:40:03

    人助けするパパを誇りに思ってるママだから
    この力は人を傷つけることに使ってはいけないって教育してると思うんだ
    それでもイッチは上司を…それにこのママが息子の殺人をスルーするはずがないし、ここら辺の違和感や矛盾がどう回収されるのか気になるね

  • 165二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 16:45:21

    このレスは削除されています

  • 166二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 16:53:57

    クソ上司を3回穿血で殺ってる(存記)ならいいんだけどね…

  • 167二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 16:59:38

    えっ穿血で上司屠りはただの比喩かと思ってた

  • 168二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:16:21

    このレスは削除されています

  • 169二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:34:12

    学校に侵入したテロリストをやっつけるみたいな妄想ならセーフ
    ガチでやってたら……父は多分自首促すだろうけど脹相の反応が未知数すぎる

  • 170二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:42:05

    このレスは削除されています

  • 171二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:45:36

    感想でレス消費し過ぎじゃないか? 突然話の流れがおかしくなったし荒らし?

  • 172二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:48:37

    なんか大家さんの動向不穏だから感想もこうなってるのは不思議じゃないし荒らしと決めつけるのは乱暴じゃない?
    これ以上は感想スレでやった方が良さそうだけど

  • 173二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 17:50:12

    不安だからネガな妄想膨らんでる人が多いんじゃないかね
    でもパパの知らないイッチの殺人、イッチの知らないママの殺人の過去をどう扱うのかは実際気になる

  • 174二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 18:38:03

    このレスは削除されています

  • 175二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 18:48:34

    不安だからって理由でネガ妄想膨らんでここで愚痴るような人はネット向いてないから10年くらいROMったほうがいいぞ

  • 176二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:57:36

    1だがひたすら痛々しい俺が何か言われるのは致し方なしだが脹相ママが言われるとなると話は別だ
    悪いがいくつか穿血させてもらった
    父親について言われるのは正直別にいいか…と思ったが、自分でもよく分からない苛立ちを覚えたのでついでに穿血した

    前に俺は酔っぱらってデカい口を叩いたが、実は超新星は使えない
    俺の力は幸か不幸かそこまで強くならなかった(この話は昨日少ししたっけな)
    酔っぱらって書いていた最初のときは妄想と願望と現実がだいぶごっちゃになってたように思う

    それからこれは俺の個人的な感覚だが、正しい不幸せと正しくない幸せなら俺は間違いなく後者を選ぶ
    脹相ママがそうして選んでくれた重なりが、この日々と、そして俺たちのすべてを形作ったと思うと俺はその正しくなさををこれからも深く愛する

    でも今日はひとまず、俺のいつもの帰り道からだ
    社畜の俺はいつも通り疲れ果てていた

  • 177二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:58:41

    1だが帰り道にデカデカと「からあげ日本一!」と書かれた旗を見つけて、何となく店に足を踏み入れる
    明日以降のおかずでもいいか、と思いながらショーケースを見ると色々な味付けのからあげの他にミートボールが皿に山に積んである
    タレがかかってギトギトしている
    こういう店の肉団子は味が濃いんだ
    数日前に食べた鳥団子の味を思い出す
    優しい味だけどショウガが効いてて旨かった
    おつりとレシートを受け取ってどっしり重いからあげを手に店を出る
    ぼんやり選んでいたから結構な量になってしまったがまぁいい

    アパートの階段を上っていると声がした
    部屋の前で大家と脹相ママが何か話していた
    というか、雰囲気からして脹相ママが怒られまくっている様子だった
    他人に怒られまくる脹相ママという、めちゃくちゃシュールな光景に俺は一瞬足が止まったが慌てて、どうしたんですか、と部屋に近づいた
    俺が来たことで一旦区切りがついたのか、大家はそういうことなんでよろしくお願いしますよ、と捨てセリフを吐いて去っていった
    カラアゲの袋を持ったまま、俺は脹相ママの顔を見た
    「出ていってくれと言われてしまった」
    腕組みをしたまま脹相ママは珍しくちょっと不機嫌そうに言った

  • 178二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:03:56

    大家が俺たち母子に退去して欲しい理由は主に以下のことだという
    ・怪しい見知らぬ男がいきなり駆け込んできてドアの前で騒いだ
    ・ドアをぶっ壊して、報告なく勝手に修理業者を呼んで直した
    ・そのあとも怪しい男が部屋の前で延々話していた

    脹相ママは俺と違ってあまり他人からの怒られに慣れていないのか、ちょっと決まり悪そうにずっと腕組みしたままだった
    とはいえ、逆ギレするような人ではないので、熱い茶を入れながら「ドアはこっちで直せばいいと判断してしまった俺も悪い。この社会にはルールがあるのだということをうっかりしていた」と冷静に呟いていた
    「いやでも、いきなり出て行けはひどいだろ。俺明日ちょっと話してみるよ大家と」
    脹相ママは湯呑を俺に差し出しながら複雑な表情をした
    「もともと、俺は入居者としてあまり好かれていなかったらしいから、難しいかもしれない」
    それで、俺も二の句が継げなくなってしまった

    脹相ママと俺は、いわゆる世間一般でいうところの当たり前の母子の形をしていない

    そこを胡散臭いと感じる人間も少なからずいる

    そういう難しい条件下で脹相ママは苦労してこの住処を見つけてくれたに違いなかった
    「何にせよ、明日急に出て行けと言う話ではないようだ。だから、ひとまず数日は大丈夫だ」
    脹相ママは俺はお母さんだぞ、何とか次の住処を見つける、と言って力強く笑った

  • 179二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:06:20

    しかし風呂に入るため脱衣所に向かった俺は、ああーとしゃがみこんだ
    いやもう、またしても俺のせいじゃないか!
    俺の我儘でこじらせなければ、あのゴリラがドアを破壊することもなかったし、大家に俺たちを追い出す格好のネタを与えることもなかったんだ
    自分で自分を呪いながらガシガシ体を洗う
    …あいつが今夜電話をかけてきたら、相談してみようか
    と一瞬考えて俺はあまりに虫のよい考えに自分で自分をビンタしたくなった
    ついこの間まで憎んで邪魔にしてきた相手に今度は助けを求めようだなんて情けなさすぎる
    俺があの男の心臓に穿血の構えをしてからまだ数日しかたっていないのだ

    意識は結局あの日曜の出来事にさかのぼる
    脹相ママが己の体全部を使って俺と父親の間に割って入ったあと、しばらくの間空気が止まっていた
    「イッチ」
    この現実が信じられないのか、脹相ママの声は震えていた
    信じられないにしてもそれが現実に起こるなら、いつだってとっさに対処しようとする人なのだ
    「危ないから横にどいてて」
    俺は語尾に食い込ませて言った
    「どかないぞ、俺はどかない。手を下ろすんだイッチ、一体どうしたんだ」
    脹相ママがここまで声を荒げるさまを俺に見せるのは初めてのことだった
    いま思い出してももう何度目か分からないほど強く胸が痛む

    それでも俺はあの時、父親の心臓に指先を向けねばならなかった
    俺が進んでいくために、絶対必要だった

  • 180二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:07:34

    父親は俺の構えを噛み占めるようにじっと見つめていた
    が、やがて脹相ママを腕で優しく脇に押しやって俺の前に一歩出た
    また入ってこようとする脹相ママの胸を今度は腕で強く阻んで、射程の中を自分だけにした
    「百歛だ」
    父親は深い声で言う
    俺の指先は父親の心臓へ充てられている
    いつ発射されてもおかしくない
    でも父親は感に堪えられないというように言う
    「イッチ、作れるんだ。百歛」
    「教えてもらったからな。俺の力があんまりなせいで威力はまだ小さいけど。それでもあんたの胸貫くくらいなら難なく出来る」
    俺は舐められたくなくてわざと強い口調で言った
    でも父親から返ってきたのは、それを聞いて更に感じ入ったような深い声だった
    「そうか」
    小さく鼻をすするような音さえ聞こえた
    「脹相、教えるのうまいもんな」
    傍らの脹相ママも、耐えられず深い息を吐く気配があった
    「すごい、イッチ、お前ってさ」
    父親は俺の目から絶対目をそらすことなく言った
    「俺たちそっくりじゃん」

    その目があんまりに痛々しいような喜びに満ちていて、俺はとっさに身じろいだ
    その隙に父親は俺の指先をとると、胸元から自分の額へと持ち上げて向けた
    「そっちはあんま意味ない。何度か穴空いたことあるけどそっちじゃ多分俺は殺せない」
    今度は笑み一つない、真剣な目で俺を見た
    「ここ壊せばさすがに俺でも多分死ぬ。だから、狙うならここだ、イッチ」

  • 181二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:10:55

    不意に電話のベルが聞こえて俺は急いで湯舟からあがった
    1秒でタオルで体を拭き、1秒でスウエットに着替えて1秒で電話まで走った
    俺が駆けつけると、脹相ママが、はい、はい、と何度か相槌を打って答え、やがて受話器を置いた
    脹相ママは俺を見て、肩をすくめた
    「店長からだ。同僚の一人が感染症になった。明日は俺が代わりに仕事に入る」
    俺は脱力しながら、自分自身の甘えた根性を心の中でぶん殴った
    都合のいい時だけ頼ろうとするなんて、と自分で自分に心底あきれた
    居間のちゃぶ台で、2人で剥いたリンゴを淡々と食べた
    こころなしか脹相ママも少し疲れた様子だった
    大家に怒られたのが堪えているのかもしれない
    もしかしたら、というか多分きっと、脹相ママもさっき受話器をとるとき期待を持ったのかもしれない
    助けて欲しいとかそういう虫のいい話とは別に、あの溌剌とした「どうした?」と言う声が今は無性に聞きたかった
    そういう夜に限って、父親からの電話は来なかった

  • 182二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:12:51

    やっぱり面白すぎる
    引き込まれるストーリー

  • 183二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:14:26

    ぁぁぁぁエモい!エモきなり奉りはべり散らかして何卒!!

  • 184二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:14:40

    父親の男に頼って欲しいなぁ…

  • 185二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:16:16

    当然のように母子としてゴリ押しされてきたからもうそういう世界なんだと思ってたら普通にマイノリティとして扱われてたことに驚くとともに
    兄弟か父子で通せばいいのに母子と主張してもパートできて部屋借りれる世界やっぱすげえってなってわけ分かんなくなった

  • 186二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:19:28

    「脹相、教えるのうまいもんな」
    「俺たちそっくりじゃん」

    エモさで泣いた…

  • 187二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:25:46

    真面目に考えると戸籍はまあ養子縁組かなんかで父親の籍に入ってるのかな
    じゃないと最低でも高校出たり就職できないだろうし

  • 188二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:26:07

    だんだんイッチのことを好きになりつつある
    ママのことが大好きで大切なイッチが可愛すぎる
    イッチのことをもっと知りたい

  • 189二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:28:36

    >>186

    ワイもここで泣いてしまった

    20年も会ってないし殆ど他人とか言ってたけど間違いなく血で繋がったFamilyなんだよお前らは

  • 190二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 00:10:00

    俺の我儘でこじらせなければ〜って思っちゃう自罰的な所も親子なんだよなぁ

  • 191二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 07:52:38

    1だが歯を磨きながら、狭くて古い洗面台を想う
    もともと俺たちが入居したときには既に築何十年だったが、住んでいくうちにますます年季が入っていった
    それでも長年住んできた場所だから、俺と脹相ママの思い出はここに詰まっているから、いざ出ていくのだと思うと感慨深いものがある

    俺が朝食の卵かけご飯をかっこんでいると、一足先に食べ終えた脹相ママが家に投函された数週間分の不動産屋のチラシを腕を組んで眺めていた
    昨晩、俺はスマホで色々アパート情報を検索して2人で顔を突き合わせて見てみたのだ。
    部屋の広さやスペックは良くても予算をオーバーしている、予算内で見つけても明らかに今住んでいる部屋より狭いetc
    当然のことながら、めぼしい物件はなかなか見つからなかった
    脹相ママはあきらめない人なので朝からぶつぶつ小さな声でここは部屋に風呂がついてないからさすがにな、とか言いながら一生懸命チラシをめくっている
    俺ももういっそ仕事を休んで物件探しに費やしたかったが、そんなことをしたら休み明けの仕事が倍じゃなく2乗となってのしかかってきてしまう

    脹相ママに見送られて部屋を出た
    すっかり春が深まって、世界はあたたかく、確かに変化の気配がそこかしこにあった

  • 192二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 12:21:20

    電話…ちょっと忙しいだけだよね…?

  • 193二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 14:35:49

    パパは脹相ママとイッチが安全に住める物件探しと仕事で忙しいんだろうな

  • 194二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 19:47:31

    三人で仲良くお花見とかしてほしいな
    お弁当は脹相ママとパッパの共同作業で作ったやつでおなしゃす

  • 195二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:08:52

    1だがあんまり晴れていたので、オフィスに籠っていないで昼食は外で食べた
    会社近くの公園まで足を進めると、都合よく桜の木の下のベンチテーブルが空いていた
    座って弁当箱を開くと脹相ママ定番のふくよかな卵焼きが目に飛び込んできて口が笑みを作る

    公園は同じように休憩をとりにきた勤め人でそれなりに賑わっていた
    その中に家族で遊びに来ているような3人を見つけて食べながら、なんとなしに見つめる
    母親と子ども、そして父親だ
    子どもは母親と思しき女性にしがみつき、父親らしき男性は子どもの頭をなでてほほえましそうにそれを見ている
    親子、と俺は想像したのだが実際は分からない
    日曜日のあの日、万一誰かが俺たちを目にしていたら、果たして親子だと思っただろうかとふと思った

  • 196二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:11:54

    永遠のような時間、俺は父親の額に射出口を突き付けていた
    父親は俺の目から目をそらさなかった
    俺の目の中に自分を映して、そのまま住みつこうとしているかのようだった
    それでいて威圧的な感じが全然しなかった
    いっそ怒鳴ったり、ぶん殴ってくれたほうが俺はまだマシだった
    それでも、いつ俺に額を貫かれてもおかしくない状況で、父親の目の中にあるのは受容と許容だけだった
    この男はもしかして、人生の重要な時、こんな風にしていつも自分の命を差し出して生きてきたのかもしれないとその時感じた

    脹相ママは2度目、父親に腕で牽制されてからはそれ以上動かなかった
    俺は狙いを父親に定めたまま、それでも時々ちらりと脹相ママの様子をうかがった
    今すぐにでもまた体を滑り込ませていきそうな前のめりの姿勢のまま、それでもとどまって俺と父親を交互に見ていた
    俺と一対一で対峙すると腹を決めている父親の意思を重んじていたのかもしれない
    それでもいつ暴発するか否かという時間の間中、その白い顔はいつもに増して血を失い青かった

    でもある瞬間から、脹相ママの存在もなくなって、俺と父親だけの空間に切り取られたようになった
    そこは俺と父親しかいない空間だった
    どうにかして、ほんの一瞬でもいいから父親の表情や瞳の中に、俺への嫌悪感を見てとりたかった
    それでも父親の、生命力にあふれながらもどこか静かな目は、いっそ俺自身の魂をどうにか感じ取りたいというかのようにただただ真摯に俺を見つめているだけだった

  • 197二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:13:02

    俺はもう少し、もう少し、と自分にモラトリアムを与えて、与えて、与え続けて、それが何十回と続いた後にふっと糸が切れたようになって指を下げた
    あと10年20年、そうして構え続けても、恐らく父親は同じように立ち続けていただろうと思えた
    楽な道に逃げない男
    脹相ママがそう言った言葉がよみがえった
    俺が指を下げた瞬間、世界が元の色と鼓動を取り戻した
    猛烈な力で俺は抱きすくめられた
    脹相ママだった
    俺に再び攻撃させないようにするためか、俺の身を案じたか、あるいはその両方か、俺はものすごい力で脹相ママに抱きしめられたまま地面にしゃがみこんだ
    脹相ママは声もなく泣いていた
    涙が抱きしめられた俺の肩口に落ちて温度を教えた
    父親も、しゃがみこむ俺たちに目線を合わせるようにしてしゃがみこんだ
    何も言わず、ただただ視線の熱を感じた
    気づくと俺も泣いていたが、全く自覚がなくて自分で驚いた
    「よかった」
    脹相ママがぐちゃぐちゃの声で言った
    「よかった」
    何度もそう言った
    「避けなくてごめんな」
    父親が、俺と脹相ママの両方に対してのように言った「でも避けたくなかったんだよ」
    「お前は避けないと分かっていた。それはいい。でも、お前が傷つけられなくてよかった」
    脹相ママは俺を一段と強く抱きしめて言った
    「イッチがお前を傷つけなくてよかった。人を傷つけなくてよかった。イッチは、イッチだけはだめなんだ。俺のようには、ダメだ、そんなことをしては、ダメなんだ」
    ほとんど嗚咽のようだった
    しゃがんだまま、父親は黙って団子のように倒れこみそうになる俺と脹相ママをを体で支えた
    今や3人で地面にうずくまりあって身を寄せ合っていた
    誰かが見ていたら、さぞおかしな3人に見えたことだろう

  • 198二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:14:38

    撃てるはずがなかった
    ただ俺は知りたかった
    俺が間違っているということを知りたかった
    俺がこの父親にかなうはずがないと知りたかった
    俺は父親に負けなくてはならなかった
    どんなに愚かで馬鹿な選択だとしても、こうして、俺はこの男を憎み続けることなんて出来ないとはっきり味わう必要があった

    でもその時はそんな風に気持ちを整理することなんて出来なかった
    俺はただ泣いていて、脹相ママも泣いていて、俺たちの背中をさする父親の手は厚くて固くて優しかった


    色々思い出して噛みしめながら食べたので、弁当は普段以上に味わい深かった
    そのあと、昼休みいっぱいまでそのままベンチに座っていた
    風が吹いて散りかけの桜の花を飛ばした
    もう葉桜だ
    早いものだ
    色々なことが俺の中でも、俺の周辺でも変わろうとしている

  • 199二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:14:50

    夜アパートに帰ると、脹相ママが押し入れの整理をしていた
    スーパーでもらってきたらしい段ボールの中に色々なものを入れている
    まだ住処は決まっていないが、準備しておくに越したことはないとキリリとした顔で言う
    急なシフト変更で休みもなくなったのに、元気で前向きで全く最高だった
    俺も風呂に入って、夕食に俺が昨日買ってきたからあげと脹相ママの作った野菜炒めを食べたあと、段ボールに詰めるのを手伝った
    「住むところが見つからなかったら、トレーラーハウスというものもあるらしい」と大真面目に言われたのも良かった
    ワイルドにでかい車を運転している脹相ママを想像して俺は少し笑った
    「明日はもっと片付け手伝えるよ」と俺は何でもないことのように言う「仕事やめてきたから。時間いっぱいある。住むところも、本気で探そ。新しい仕事もすぐ見つけるし」
    引き継ぎとか色々あってちょくちょく会社には顔出すだろうけど、と俺は続けた
    逃げたと思われるかな、と俺は一瞬恐れた
    でも脹相ママはパッと俺のほうを見てから、じんわりを目を細めてやわく笑うだけだった
    「そうか」
    そして俺の頭を、もう何年振りか分からないけど優しく撫でた
    「なら、いっぱい片付け、手伝ってもらわないとな」

  • 200二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:16:32

    1だが今まで読んでくれてありがとう
    俺の長かった話も、次のスレで終わる
    でも最後までちゃんと語るつもりだ
    また明日

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