- 1二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:09:31
「おかえり、今日もお疲れ様!…いつものやってほしい?仕方ねぇなあ、今日はかなり疲れてるみたいだし特別甘やかしたる!ほら、おいで?」
「ぎゅ~~……よしよし、今日もたくさん仕事頑張ってえらいね。疲れてるのはその分たくさん頑張った証拠だよな。でも俺の前でくらいは肩の力抜いてたくさん甘えてね」
「…今更だけどこんなんでいいの?下の兄弟とか居ないから上手い甘やかし方が分かんないんだよなあ。…いや、下の兄弟ってより寧ろ赤ちゃんって感じか?うちでのお世話はぜ~んぶ俺がやってあげてるもんね?俺は楽しいからいいけどね」
「え?変なんて思ってないよ。本当は辛いしたくさん甘えたいのに外では頼れる大人としていっぱい頑張ってるってことだろ?それってすごいことじゃん。俺はこうして帰りを待つことぐらいしかできないから本当に尊敬する」
「それがすっごい助かってる…?家に帰ると人が居てくれるのが嬉しい…?…へへ、ありがと。俺も誰かのために家事して帰ってきてくれるの待つの、けっこう嬉しいし楽しいよ」
「もしかしたら匂いでバレてるかな。今日の晩ご飯はカレーだよ、アンタの大好きな野菜がいっぱい入ってるやつ!…そろそろ隠し味を教えて欲しい?ん~…まだ内緒!もし当てられたらご褒美あげるからさ、頑張って当ててみてよ」
「お腹は空いてるだろうけどお風呂入ってるから先にあったまってきな?で、一緒にご飯食べよ。今なら何とあ~んのサービスつき!」
「これ着替えね。あ、ご飯は逃げないから慌てずゆっくり入ってきていいかんね?ほい、いってらっしゃい」
ガチャ、バタン
「…ふう」
(…まさか潜入捜査をすることになるなんてな。空き部屋が無いから部屋の住人と親密になって同居させてもらいながらこのマンション内にいる呪詛師を探し出せ、なんて五条先生も酷なこと言うよなあ)
(こうして詳しい事情を話さなくても俺みたいな怪しいガキを部屋に置いてくれる人も居たけど、あんなにいい人を騙してるのは正直心が痛い。昼の内に情報を集めて早いとこ呪詛師を見つけなきゃな) - 2二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:13:17
待て待て潜入なのに変態プレイに付き合わされてんじゃねーか!
- 3二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:15:39
家事得意な虎杖が家にほしいのはわかる
- 4二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:16:59
虎杖ロスが酷い事になりそうだからもっと手加減して甘やかしてやってくれ
- 5二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:23:16
- 6二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:24:51
虎杖が曇るやつ…
- 7二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:26:19
虎杖は一人暮らしの女の家に転がり込むような奴じゃないからおっさんなんだろうな
- 8二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:26:42
- 9二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:31:04
これはお辛いやつ
- 10二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:35:08
呪詛師の証拠を部屋で発見したがしばらくは泳がせないといけない日の「おかえり」をどんな表情で言うんだ
- 11二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 19:35:16
これエッチなヤツですか!?エッチなら曇らないからオッケー
- 12二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:09:23
「おかえり、今日もお疲れさ──」
「…なんか嫌なことでもあった?」
「ごめん、急に変なこと言って。たくさん仕事頑張って疲れた顔で帰ってくるのはいつものことだけどさ、今日はなんつーか…『疲れてる』の種類が違う気がする」
「…話したくないなら無理しなくていいよ。ただ居候させてもらってるだけの俺が深入りしすぎるのも違うよな」
「でもさ。一緒に住み出してまだ短いけど、アンタが一人で無理して抱え込みがちなとこあるのは分かった。俺なんかにできることは少ないかもしれないけどアンタの世話焼くくらいはさせて欲しい」
「とりあえず手洗ってきな?鞄と上着預かるよ」
「って、わっ!?ちょ、急に抱き締められたらびっくりするじゃん…!大丈夫だって、そんなに力込めなくても俺はどこにも行かねぇから。な?」
「…今日は一緒に寝たい?そんなので良ければいくらでも付き合うよ。飯いっぱい食って風呂で疲れ取って明日も頑張れるようにしようぜ」
(…このスーツ、見た目は同じだけどあの人が朝着てたものとは違うものだ。解れかけてた筈のボタンが綺麗に縫い付けられてる。それだけなら出先でボタンを付け直したとも考えられるけど…スーツの裏地にこっそり縫い付けておいた刺繍が無い)
(スーツが汚れるようなことがあって代わりを用意する必要があった?何のために全く同じスーツを着て帰ってきた?…何でそれを俺に隠してるんだ?)
(…まさかな……)
(…あのスーツ、捨てちまったのかな。刺繍、けっこう自信作だったんだけどな…) - 13二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:16:04
おいおいなんか切なくなってきたぞ
- 14二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:31:42
- 15二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:33:01
しまった!虎杖曇らせスレだ!
- 16二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:34:11
百折不撓の理想持ってるから大丈夫だろ
- 17二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:40:04
読み終わった後に「こうして虎杖は大人になっていくんだなあ……」てしょんぼりする自分が見えた。
- 18二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:46:51
悪戯心とちょっとしたお守り代わりに「いつ気づいてくれるかな〜!」って仕込んだ刺繍が入ったスーツの行方を虎杖が知ることはないんだよね
- 19二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:53:46
虎杖が完全に嫁のそれ
- 20二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:55:05
呪詛師は僕が殺します
- 21二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:55:47
引っ込んでろよ呪詛師...
俺と替われよ... - 22二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 20:56:01
まぁ、呪詛師でもスカウトされることもあるからまだ大丈夫
- 23二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 21:15:08
「おかえり!」
「どう?アンタが買ってくれたエプロン付けてみたんだけど…何でそんな固まってんの?なんか言ってよ」
「は?天使が現れたのかと思った…?」
「俺みたいなムキムキの男にそんなこと言うのアンタくらいだろ…アンタってちょっと…いや、かなり変わり者だよな」
「急に家族が全員蒸発して家も売り払われたから住むところが無いっていう俺の言い分も何故か信じてくれたし。俺の部屋や服だってわざわざ用意してくれてさ…お人好しすぎない?何でこんな怪しい奴のこと居候させてくれる気になったの?」
「死んでも教えてやらないって…気になるなあ…」 - 24二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 21:21:41
気になるなあ
- 25二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 21:52:29
「おかえり!早かったね。なんかご機嫌じゃん」
「そんなに元気なら今日は俺のぎゅ~もいらないかな~…?ウソウソ、拗ねんなって!ほらおいで?」
「はは、よしよ~し…上手に甘えられてえらいね。なんかいいことあったの?」
「困ってる人を助けたら感謝してもらえて嬉しかった…?…アンタらしいな。そういう優しいところ好きだよ」
「そのビニール袋は…お礼にお菓子いっぱい貰ったの?あ、これ昔食べたことある!懐かしいな~」
「俺も食べていいの?これはアンタへのお礼だろ?…俺のおかげでもあるからって、特に何もしてないけどなあ…?でもアンタが言うならありがたくいただくよ」
「じゃあ人のために頑張ったアンタに俺からもご褒美あげちゃおっかな。何がいい?風呂入ってる間に考えといてよ」 - 26二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 22:08:58
「あ、なんか落ちたよ。なにこれ、布…?」
「……え」
「そ、そんな慌てて拾わなくても盗ったりしないって!」
「……」
「風呂、入ってきなよ。ご飯あっためとくからさ」
(鞄から落ちたアレ…何かの布の切れ端か?あの部分だけ切り取ってるように見えたけど…それより気になるのは)
(端についてた赤黒い跡。俺の見間違いじゃなければ…あれは血だ)
(疑いたくなかったけど、やっぱりあの人は俺には言えないようなことをしてる。そして、一番可能性が高いのは…)
(…いや、まだ確実な証拠がない。五条先生が言うには例の呪詛師は裏社会の人間をターゲットにしているって話だ。だから表沙汰になりにくくて呪詛師が関与していることが発覚するのにも時間がかかったらしい)
(最近はめっきり被害が減ったらしいけど、いつ被害が拡大するかは分からねぇ)
(現行犯を取り押さえるのが一番か?聞き込みをしたことで怪しい人間を絞ることはできた。その中からアリバイが無い人の動向を一人ずつ探っていくしかねぇか) - 27二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 22:46:03
めっきり被害が減りはじめた時期と虎杖同居の時期被ってそう
- 28二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:15:58
虎杖のよしよしプレイは
1→呪詛師さんの要望
2→虎杖のサービス精神
3→他人にうまく取り入るために五条が入れ知恵した
dice1d3=3 (3)
- 29二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:16:34
誰か五条に説教しろ
- 30二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:17:13
ふざけんなや根明陽キャに核兵器を持たすな
- 31二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:18:59
鬼にグレネードランチャー
- 32二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:24:25
「ちが…そんなつもりじゃ…」かと思ったら「ここをこうすれば人は死ぬ」だった
相手がただの親切な非術師だったらどう責任とるつもりだ - 33二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:35:14
呪詛師さんは
1→性癖ぶち壊された
2→正直性癖ではないが虎杖がやりたがっているので受け入れている
dice1d2=2 (2)
- 34二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:38:30
これから性癖ぶち壊される前振りでは?
- 35二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:43:37
よしよしプレイが性癖じゃなくてもムキムキDKのエプロン姿を天使って褒めたのはどう言い訳するつもりだ
- 36二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:45:02
根明人誑し変なフェロモン奴に武器もたせんな
- 37二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:46:47
呪詛師さん正気保ってるようで性癖ぶち壊されてるだろ…
- 38二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:48:21
呪詛師さんの別の性癖に引っかかってる可能性もある
- 39二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 23:50:00
五条、責任を取れ
- 40二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 06:06:53
呪詛師さんは人を殺したことが
1→ある。もう戻れない
2→ない。だが自身の術式で他者からあるものを奪い危害を加えているので呪詛師扱い
dice1d2=1 (1)
- 41二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 07:54:34
🎲くんの容赦の無さ、原作みがある。
てゆかこう、お辛い過去あり薄幸お姉さんで考えようとしても原作で日車って前科があるせいで相手がくたびれたおっさんになってしまう呪いにかかってる… - 42二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 10:29:20
歌姫と家入先生を足して2で割ったような見た目のアラサー呪詛師って体で考えてたけど、実際どうなんだ……?
- 43二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 11:36:03
このレスは削除されています
- 44二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 11:39:50
- 45二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 13:11:02
ハゲデブおっさんで想像してるわ
ごめんな虎杖 - 46二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:22:16
「ご褒美に膝枕して欲しいって言うからやってはみたけどさ…本当にこんなんでいいの?てか俺の膝固くない?筋肉の塊だよ?」
「…それがいい?変わってんなあ…後で首痛くなっても知らないかんね?」
(そう言えば膝枕って最近どっかで…あっ!これ五条ゼミでやったところだ!)
(五条先生の教え『人心掌握・虎の巻』によると、ここで俺がやるべきことは…)
「ごめん、持って来たいものあるからちょっとここで待ってて!」
「よいしょ、っと…お待たせ。何取りに行ってたかって?これ、分かる?」
「正解!このまま何もしないのももったいないしさ、せっかくだし耳かきしてあげるよ。ほら横向いて。痛かったら言ってね」
(先生からは軽い口頭でしか教わってないからうまくやれるか不安だけど…とりあえずやってみっか) - 47二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:26:04
性 癖 フ ラ グ 回 収
- 48二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:27:16
ヤメロ…ヤメロ…
根明陽キャ男子が膝枕して耳かきしてあげるのヤメロ… - 49二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:37:43
誰か五条締め上げて来てくれ
このままでは虎杖で脳焼かれる人間が多発してしまう - 50二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:42:01
ふと思ったんだけど五条ゼミやり出した五条はこの知識をどこで手に入れたんだ?
- 51二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:43:26
五条が水商売のイロハを適当に教える店長に見えてきたな
- 52二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:50:19
このレスは削除されています
- 53二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:51:33
- 54二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 17:53:22
> 『人心掌握・虎の巻』
虎の巻といいつつ虎杖向けの専用書じゃないだろうなそれ
普段は素っ気なくしつつ要所要所で不器用な気遣いと率直な言葉をぶつけてお願いしたら玉犬達と一緒に寝かしつけてくれる伏の巻と、基本厳しく当たりながらひと仕事終えた後には砂糖とミルクたっぷりの紅茶を用意して真正面から褒めてくれる釘の巻があったら被害者が増える
- 55二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 18:08:40
術式とか戦闘の話以外で五条先生の言ったことをまともに受け取るんじゃねえ!!!!!
って頭の中で伏黒が壁殴って穴開けたとこ今 - 56二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 18:10:18
ヒント:親友
- 57二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 18:11:22
あぁ虎(杖)の巻っていう…
- 58二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 18:44:42
「こうやって人の耳かきすんのはじめてなんだけど…どう、痛くない?ちゃんと気持ちいい?…ん?この入り口のとこ…?ここが好きなの?分かった、もっとしてあげるね」
「もう少し奥の方まで入れても大丈夫そう?ぞわっとするかもだけどちょっとだけ辛抱してよ」
「…うお、や、やば…どんどん奥まで入ってく…どこまで入れていいのか分かんないなこれ…なんか緊張してきた…本当に痛かったら言ってよ…?」
「結構楽しいな…やろうと思えばいくらでもやれそう…お、いっぱい取れた。最近してなかったの?そんな恥ずかしがらなくてもいいじゃん。別に気にしてないし、全部出してスッキリするまで面倒見てやるから安心して?」 - 59二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 18:53:58
「ふー…はい終わり。じゃあ次は反対の耳ね。こっち向ける?」
「わ。ははっ、そんなにくっついたら動きにくいって。今日は一段と甘えん坊だな~…?よしよし…」
「…こんなに誰かに甘えるのは子供の頃以来?…年が離れた弟が生まれてから最近まではずっとその子の面倒見てたんだ…。そっか…頑張ってたんだな」
「俺には大したことはできないけどさ…今まで頑張ってきたぶんたくさん甘えていいんだよ」
「…よし、反対側の耳も終わり!…なんかポワーッとしてんね。ずっと寝転がってたから眠くなった?そろそろベッド行こっか」 - 60二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:00:05
ん~KENZENな文章にしか見えねぇなコレ
- 61二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:01:20
膝枕と耳かきで日々の疲れを癒してくれてるだけだしな
- 62二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:05:16
別に虎杖がエッチなことをしている訳じゃないがエッチなものを見ているような気分になる
- 63二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:06:31
性癖が破壊される…!
- 64二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:36:35
人心掌握の秘伝書は
1→もちろん高専生全員分ある。生徒それぞれの性格や個性に適した教育方針
2→今回の任務に際し虎杖にのみ(勝手に)ご用意された。この秘伝書が今後どのような発展を遂げていくかは今回の任務結果次第
3→五条の親友の影響。何故…?
dice1d3=1 (1)
- 65二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:37:49
脳が焼かれる...
- 66二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:38:46
特級呪物・人心掌握の秘伝書
- 67二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:39:12
もしかして呪術高専ってよくない組織なんじゃねぇか?
- 68二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:39:50
は、ハニトラ養成校…
- 69二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 19:45:21
プ、プロヒモ養成校…
尚虎杖はヒモではなく(性癖ぶっ壊し依存させ機能付きの可愛い)家政夫へと成長した模様 - 70二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:18:05
「もしもし、先生?」
「こっちは今んとこ大丈夫。怪しい人を何人か絞り込んで動向を探ってる最中」
「…え、殺されず見逃されていた被害者が目を覚ました…?外傷は無いかわりに自分の社会的立場やそれに関する人間関係についてのみ記憶が抜け落ちたような言動をしている…か」
「それってもしかして……あ、」
「ごめん!もう切るね」
「…おかえり、早かったね」
「電話の相手?ただの知り合いだよ。ほら俺、境遇が境遇だろ?向こうも心配してるみたいでさ。ちょっと現状報告してただけ」
「……。…あー…そうだ、今日の晩飯何にする?せっかくだし今から一緒にスーパー行かね?夕方だし魚安くなってるかも、」
ガシッ
「っ…どうしたんだよ。本当にただの知り合いだって。アンタが変に思うようなことは…何も……」
「なんでそんなに辛そうな顔してんだよ。もう謝んなくていいって…。手首?今はちょっと赤くなってるけど全然痛くないから平気。俺の頑丈さ舐めてもらっちゃ困るよ?」
「だからもう大丈夫。俺の方こそごめん…驚かせちゃったよな?…よしよし、大丈夫、大丈夫……」 - 71二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 20:37:36
なんか辛いなぁ…
ちなみに手首の痣ってエッッッッッな方向の見方も出来るんですよ - 72二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:32:27
「ただいま~っと…お、アンタが先に帰ってるの珍しいね。おかえりって言われるのちょっと新鮮かも」
「…俺が出て行ったかと思った?」
「…何言ってんだよ。買い物しに外出たらいつもより遅くなっちゃっただけだって。こうしてちゃんと帰ってきただろ?」
「あ、……」
(震える腕で俺を抱き締めてくれたのに、抱き締め返すことができなかった)
(ごめん。今日、アンタの部屋こっそり覗いたんだ)
(最低限の家具しか置かれてない殺風景な空間の中に、家族らしき人との写真が入った写真立てが一つ。不自然なくらい錠の付いた棚)
(…部屋に入ってすぐ目に入る位置に置かれた、最後に起こった襲撃事件の被害者のものと同じカフスボタン)
(まるで「自分はこんなに怪しいだろう」「自分を疑ってくれ」って言ってるみたいだった)
(なあ。棚にはこれでもかってくらい錠がつけられてるのに、なんで部屋の扉も同じようにしなかったんだ?俺がアンタを内心疑ってて部屋に入ろうとすることも全部分かってたのか?)
(…なのに俺が帰ってきたときあんなに心から安心したような顔してたの?)
(アンタのこと、分かんねぇよ…) - 73二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:45:22
さては罰されたがってるのか、試し行動か
虎杖がまた疲れてそうな人の脳焼いてる - 74二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 23:38:20
「…おかえり」
「いつもみたいにぎゅってする?あ…そういうの要らない日もあるよな。うん…」
「…ば、晩飯できてるけど食べる?…よかった。準備すんね」
「手伝えることはあるか、って…。アンタは何もしなくていいよ。いつもみたいに手洗って座って待っててくれればそれで…」
「…そう?じゃあお言葉に甘えよっかな。食器出してくれる?」
「いただきます。…うん、我ながらいい出来かも」
「…食べねぇの?熱かった?えっと…冷ましてあげよっか?」
「しなくていい?…そっ、か。ごめん」
「…」 - 75二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 23:47:09
「…?何だよ、やけに改まって」
「…今まで無理をさせてごめん?」
「どういうこと?俺、無理なんかしたことないよ。家事だって楽しいし、アンタといるのだって…」
「…誰の入れ知恵か知らないけど、気を遣ってるのか母親ぶった変な演技してただろ、って…」
「は…?え、演技なんて大層なもんじゃねぇし…てか変って何だよ!確かに素でやってた訳じゃないけどさ、ああいう風にしたら喜ぶ人が一定数いるって聞いたから…俺なりに…」
「…やけにノリノリで演じてたから別に好みじゃないけど付き合ってた…?」
「は、はあ~!?嘘だ!ア、アンタだってノリノリだったし嬉しそうにして…してたよね…!?」
「嘘吐くな!俺のこと天使なんて言ってたし耳かきしたときとかデレッデレだったじゃん!自分のこと棚に上げてんなよ!」
「うう…求められてると思って頑張ってたのに…すっごい恥ずかしくなってきた…!」
「かわいいって言うな!年相応の子供っぽくていいとか今言われても馬鹿にされてるようにしか聞こえねぇから!」
「さっきまでしんみりしたムードだったじゃん!何で突然そんな暴露ぶっ込んで来んの!?」
「…最後くらいありのままの君と向き合いたかった?」
「…」
「何だよ、それ…」 - 76二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 23:59:43
なんだよ…呪詛師のくせに…
- 77二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 00:14:58
> 嬉しそうにして…してたよね…!?
ちょっと自信なさげな小僧かわいいね
- 78二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 00:39:28
なんか夢勢の気持ち少しわかった、これは沼だわ
虎杖夢勢になりそうだもん - 79二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 01:10:52
知り合いの虎杖夢女は「夢見たいのに誰かを特別に選ぶ悠仁くんが想像できない」って苦悩してた
- 80二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 11:33:06
夢はわからんが虎杖のよしよしプレイで性癖を壊されたいとは思う
- 81二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:22:43
15才DKによしよしされたいダメな大人ばっかりだなこのスレ🪃
- 82二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:44:31
よしよしパートをいいぞ〜と思いながら読んでたけれど、この、実は演じてて相手にもそれがバレてましたってのが分かってからの動揺っぷりがまた堪らないな 一粒で何度も美味しい
- 83二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 17:46:26
- 84二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 18:22:28
「…ならアンタのことも俺に教えてよ」
「前にさ、最近まで年の離れた弟の面倒見てたって言ってたよな。それがずっと引っ掛かってたんだ」
「はじめて会った日のアンタは見るからに自暴自棄って感じで…『もうどうでもよくなった』って吐き捨てるように言ってたよな」
「弟のことをあんなに優しい目で語れるアンタが守りたい人を置いて命を投げ出すようなことを言える訳がない」
「…その人がいなくならない限り」
「…アンタの弟さんは、もしかしてあの日…」
「…」
「ごめん。人を知るって何でもかんでも首を突っ込むって意味じゃないよな」
「…え?弟さん、俺と同い年だったの?」
「そっか…会ってみたかったな。きっとアンタに似て優しい奴なんだろうな」
「俺をここに住まわせてくれたのってもしかしてそれが理由?…あれ、そういう訳じゃないんだ。じゃあ何で…」
「死んでも教えてやらないって…またそれ?今言われると正直洒落にならないんだよな…」 - 85二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 18:54:47
「てかさ…アンタって俺が言ったことどこまで信じてんの?家族が蒸発して家も無くなって~…ってやつ」
「…まあそりゃそうだよな。我ながら怪しすぎるとは思ってたし。…嘘が下手で悪うござんしたね」
「家族がもういないのは本当。親の記憶も父ちゃんがうっすらあるくらいかな。最近までは爺ちゃんと一緒だったけどね」
「その爺ちゃんも亡くなるまで殆ど病院暮らしだったし…誰かと生活するってこと自体久しぶりだった」
「おかえりとただいまを言い合って、一緒にご飯食べて、テレビ見て、たまに同じベッドで寝て…」
「…もし俺に他に家族がいたらこんな感じなのかなって思ったよ」
「だから…ちょっと寂しい」
「…話してたらカレー冷めちゃったね。あっためなおそっか」 - 86二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:07:56
この呪詛師みたいな生活した後で虎杖の手で看取られてぇな…
- 87二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:08:52
DKによしよしされたいんじゃねぇんだ
虎杖によしよしされたいんだ - 88二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:20:24
「…カレーが好きって言ってたのも…その、俺に付き合ってくれてる一環だったの?」
「それは本当なんだ…よかった。そこまで俺に合わせてくれてるんだったらどうしようかと。…いや、アンタもノリノリだったことは依然主張し続けるけどね?」
「ああ、うん…アンタの言う通り他の人からの入れ知恵だよ。『何人もの心を癒し掴んだ生徒多数!圧倒的No.1の実績!あの最強も太鼓判を押した人心掌握の登竜門!』…とか何とか言われて色々教えてもらった」
「15歳の子供にあんなハニトラじみたことを教えるなんてとんでもない奴だな…?」
「…それを言われると何も反論できねぇ……まあ色んな意味でとんでもない人ではあるかな。でもすっごい強くて頼れるんだ。俺がこうしていられるのもあの人のおかげだしね」
「…もっと聞かせてほしい?友達とか先輩の話も?」
「…今更隠すことでもないよな。俺も話したいって思ってたんだ。アンタさえよければ聞いてくれる?」 - 89二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 19:34:34
>15歳の子供にあんなハニトラじみたことを教えるなんてとんでもない奴だな…?
そうだもっと言ってやれ
- 90二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 20:00:11
「…で、この前も連絡くれたんだよ。しかも同じタイミングで!素直じゃないけど二人とも何だかんだ心配してくれてんだな~って」
「…俺そんな楽しそうに話してた?…つーか、それを言うならアンタだって微笑ましいもんでも見るような顔して俺の話聞いてんじゃん。また子供扱いしてる?」
「…君にはここ以外にも居場所があるんだな、って…」
「アンタにだって、……」
(…自分にはもうどこにも居場所がないなんて、笑いながら言うことじゃないだろ)
「…俺の爺ちゃんはもういなくなっちまったけど、爺ちゃんと一緒に暮らした家には思い出がたくさんあるんだ。今も、多分これからもずっと帰る場所の一つだし、心の拠り所なんだと思う」
「アンタにとっても家族の存在ってそういう居場所みたいなもんなんじゃないかな。だから…居場所がないなんてもう言うなよ」
「…何その顔。…『なら俺がアンタの居場所になってやる』くらい言ってのけるかと思ってた?」
「…そんなこと無責任に言えないよ」
「変なところで律儀だな、って…。一応こっちは真剣なんだけど…?」
(あ…。さっきの自虐するような感じとは違う、いつもの笑顔だ)
(よかった…のかな)
「からかうの終わり!次はアンタが話す番ね。アンタの大切な居場所のこと、俺だって知りたいんだ」 - 91二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 21:42:04
呪詛師オマエ高専術師しろ
- 92二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 21:50:28
でいつ真人出てくるの?
- 93二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 21:51:08
- 94二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:05:57
- 95二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:18:31
良かった 呪詛師をグニィする真人はいなかったんだね
- 96二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:14:38
(その後、あの人からたくさん家族の話を聞いた。家族について話すあの人は優しくて悲しい目をしていた)
(別に決定的なことを聞いた訳じゃない。でも、呪いなんてものとは程遠い表情で俺に笑いかけるこの人が呪詛師として依頼を受け人を殺すようになってしまった理由を言葉の端々から察した)
(それ以外にも色んなことを話したけど、結局自分達の立場については何一つ触れなかった。明日になったら俺達は敵同士で、命を賭けて戦うことになるって分かってるはずなのに)
(せめて夜が明けるまでは忘れていたいと思ってたのかもしれない。俺も、あの人も)
「あ、エンドロール…」
「よくある勧善懲悪ものの映画だったけど今日は何でか敵の方に感情移入しちゃったな」
「あいつは幸せだったのかな。守りたいものがあって手を汚したのに何もかも失っていって、このままじゃいけないって思いながら道を踏み外していくことしかできなくて…最後は一人きりで命を落とす」
「…あいつにも守りたいものがあったんだよな」 - 97二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:29:24
> 最後は一人きりで命を落とす
じゅ、呪詛師くんさん!?
- 98二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:46:19
「…どんな悪人でも悲劇的な背景があったらそれが免罪符になると思うか?」
「アンタの中ではとっくに答えが出てそうなのに俺にも聞くんだね」
「さっきはあんなこと言ったけど…どんな理由があっても犯した罪からは逃げられないし向き合わなきゃいけないと思う」
「だから、仮に…仮にアンタが悪人でそうならざるを得なかった過去を抱えてたとしても、許されないことをしてるっていうなら俺が絶対に追いかけて見つけ出すよ」
「…でもさ。もっと別の出会い方だってできたんじゃないかって思うんだ」
「少しでも生き方が違ってたら、もしかしたら手を取り合うことだって…」 - 99二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 23:48:05
「…どうしようもない人生だったけどそこでしか出会えなかった人や巡り合わせがあった…?だから捨てたもんじゃなかった、って…」
「…それって……」
「…っ……そんな目で見るなよ。どう受け止めたらいいのか分かんなくなる…」
ギュッ
「あ…」
「…はは、普段と逆だな」
「こんな風に頭撫でられたの、いつぶりだろ…」
(やり場のない気持ちを紛らわせるように抱き締め合って、気付いたら俺は意識を失うように眠っていた)
(次に目を覚ましたときにはとっくに日は昇っていて、おはようと声を掛け合っていたあの人はもう居なくなっていた)
(ずいぶんと呆気なくタイムリミットはやってきてしまった) - 100二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 00:34:43
絵面だけは朝チュンのそれ
- 101二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 01:11:01
術師始めて数ヶ月の奴に重い任務任せすぎなんだよなぁ
- 102二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 01:25:06
原作通りだな(呪胎幼魚以下略)
- 103二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 12:46:56
期待
- 104二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 18:00:31
「やっと見つけた…!!」
「そこのおっさん!俺のことはいいから今すぐここから逃げて!」
「…死にたくないだろ」
バタバタバタ…
「…」
「あの人が次の標的だったんだろ?追わせねぇよ。こっからは俺と一対一だ」
「最後まで信じたくなかった。けど、ここまで来たらもう受け入れるしかねぇよな」
「そんな顔もできたんだ…?」
「…その言葉、そっくりそのままアンタに返すよ」
「話はアンタを捕らえてからゆっくり聞かせてもらう。歯ァ食い縛れ」 - 105二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 18:41:26
「殺さないのか?」
「規定とやらに則って死刑になるくらいなら君に殺されたいと思ってたんだけどな。悪党が死に方を選べる訳もないか」
「…いつから君の正体を知っていたか?」
「呪術師以前に宿儺の器である君の名前と顔はこの界隈なら知れ渡ってる。初めて顔を見た瞬間分かったよ」
「…どうして素性を知っていながら君を殺さず部屋に招き入れたのか?」
「言ったろ。死んでも教えてやらないって」
「あ…そうだ。君のカレーの隠し味、林檎のすりおろしだろ」
「味は勿論だけどカレーの日はデザートに林檎が出るのが定番だったからね。あれで隠せてるつもりだったのかな」
「うさぎ型の林檎、かわいくて好きだったよ。小さい頃に母もよく作ってくれたな」
「…こんなときにやめろ?こんなときだから話すんだよ。それでどうなんだ。合ってる?」
「…やっぱり君は素直だね」
「当てられたらご褒美をくれると言っていたね。せっかくだし貰ってもいいかな。こっちを向いてくれる?」 - 106二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 18:42:38
「…」
「キスははじめてだったかな、ごめんね。じきに忘れるだろうからそれで許して欲しいな」
「殺してばかりでこの生業のわりにはあまり使うこともなかったけど…最後にこの術式を使うのが君で良かったのかもしれない」
「大丈夫、少しの間意識を失うだけだ。それ以外には何の影響もないから安心して」
「それと…君の携帯を少し借りるよ。ここに他の呪術師を呼ぶ。これで大罪人の呪詛師が捕らえられるのも時間の問題、君の任務も無事完遂という訳だ」
「そんな顔をしないで。…意識を保つのもやっとだろうに」
「短い時間だったけど君といると生きていたいって思えた。ありがとう」
「愛してるよ」 - 107二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 18:44:30
虎杖「っ…!」
虎杖(見慣れた天井と薬品の匂い。ここは…)
五条「お。硝子ー、悠仁起きたよ」
虎杖「せん、せい…?」
五条「悠仁が呪詛師の傍で倒れてたって聞いて驚いたよ。ちょっと様子を見に来たんだけど大きな怪我はないみたいだね」
虎杖「呪詛師…」
五条「うん。罪状の割にはろくな抵抗もせずずいぶんあっさり捕らえられたみたいだよ。あの人が悠仁が報告してくれてた例の呪詛師?」
虎杖「…多分」
五条「多分?」
虎杖「戦ったことは覚えてるんだけど、その前後が全然思い出せないんだよな…。ごめん、起きたばっかで混乱してんのかも」
五条「…今回の任務の内容は覚えてる?」
虎杖「え?えっと…確かあるマンションに住んでる呪詛師を探し出して拘束しろって言われて、それで…気付いたらあの人と戦ってて…」
虎杖「…あれ……?」
五条「…なるほどね」 - 108二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 18:51:17
愛やんけ……
- 109二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:24:22
虎杖「…あの人はこれからどうなるの?」
五条「殺した人数が多過ぎる。死刑は確実だろうね」
虎杖「そっか。……」
五条「どうしたの?」
虎杖「あの人のこと何も知らない筈なのに…もしかしたら真っ当に生きられる道もあったんじゃないかって思った。…何でだろうな」
五条「…」
虎杖「先生?」
五条「いや、何でもないよ」
五条(あの呪詛師の持つ術式は簡単に言ってしまえば記憶操作。生還した数少ない被害者が軒並み自身の社会的立場や犯人の顔を覚えておらず目撃者がほとんど見つからなかったことも恐らくその術式の影響だ)
五条(駆けつけた他の呪術師に身柄を捕らえられる直前、術式を使って悠仁から自身に関する記憶を全て消したんだろう)
五条(真実を知った悠仁が苦しまないようにしたかったのか、自分のことを忘れて欲しかったのか、あるいは両方か…。真実は闇の中かな)
五条「…ん?」 - 110二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:31:32
五条「ポケットから何かはみ出してるよ。ちょっと失礼」
虎杖「え?」
五条「これは…布切れに刺繍がしてあるのかな?元々何かに刺繍が施されていたのを切り取ったようにも見えるね。…てか何でおにぎりの刺繍?」
虎杖「それ、……」
五条「…悠仁?」
虎杖「…?何でだろ…?それ見てると、胸が…すごい苦しくなって…」
虎杖「絶対に忘れちゃいけないことがあった筈なのに…そこだけ欠けてるみたいに、何も思い出せないんだ…」
五条「…」
五条(悠仁の反応を見るにあの呪詛師の持ち物だったのかな。今やその記憶すら消えかけてるみたいだけど)
五条(…端に血が付着している。悠仁と一つ屋根の下で暮らしていた以上、こんなものを持っていれば見つかるのは時間の問題だし怪しまれるのは確実だろうに。どうしても手放したくない理由があったんだろうね)
五条(そして悠仁が思い出せなくなることを分かっていながら最後にこれを託した)
五条(…愛ほど歪んだ呪いはない、か。我ながら至言かもね) - 111二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:34:21
はー切ない…
泣ける… - 112二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:37:15
切ない…と言う気持ちとハニトラ仕込んだ五条先生がなんか言ってる…と言う気持ちが同居してる
- 113二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 19:52:30
呪詛師のくせに…
- 114二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:02:03
虎杖(特定の記憶以外には支障がないことを確認された後、俺は解放された)
虎杖(この刺繍…五条先生は「このまま悠仁が持っておきな」って言ってたけど、俺が持ってていいのかな)
虎杖(これを見るたびに胸が締め付けられるような感じがする。大切なことの筈なのに思い出せないのももちろん辛い。けど…)
虎杖(いつかこの胸の苦しさすら忘れてしまうかもしれないのが…何より悲しくて怖い)
虎杖(…考え事しながら歩いてたらあっという間に部屋の前に着いちまったな)
ガチャ…
虎杖「…」
虎杖(記憶が飛んでていまいち実感湧かねぇけど…久々に帰ってきたんだろうな。この部屋)
虎杖(見慣れた俺の部屋なのに、何でだろ。何か足りない気がする)
虎杖(帰る場所が、誰かの帰りを待つ場所が、他にもあったような…) - 115二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:18:11
奴はとんでもないものを盗んでいきました…
- 116二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:33:44
釘崎「虎杖じゃない。戻ってたのね」
虎杖「釘崎。伏黒も…」
伏黒「潜入捜査なんてオマエにできんのかって思ってたが…その様子だと無事に終わったみたいだな」
釘崎「コイツこんなスカしてるけどね、朝アンタを起こしに隣の部屋まで行ったはいいけどすぐに任務で居ないことに気付いてしょげてたわよ。ウケるわよね」
伏黒「おい余計なこと言うな!あと別にしょげてねぇ」
虎杖「まあまあ…そんだけ俺のこと考えてくれてたってことだろ?」
虎杖(いつも通りの光景だ。日常に戻ってきたって感じがする)
虎杖(でも…) - 117二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:41:29
虎杖「…あのさ、ちょっとおかしなこと言ってもいい?」
伏黒「なんだよ急に」
釘崎「アナ雪かよ」
虎杖「ただいまって言ってみてくんね?」
伏黒・釘崎「「は?」」
釘崎「いや何で私らが言うのよ。普通逆でしょ」
伏黒「任務でどっかぶつけたか?」
虎杖「自分でも変だって分かってるよ!でも何でか聞きたくなったんだ。一回だけでいいからさ…駄目かな」
釘崎「…しょうがないわね。伏黒、せーのでいくわよ」
伏黒「別に揃って言う必要ねぇだ」釘崎「せーの!」
伏黒・釘崎「…ただいま」/「ただいま」
虎杖「…おかえり」
伏黒「そんでオマエがおかえりって言うのかよ」
釘崎「変なの…。これで満足?」
虎杖「…うん。二人ともありがとな」 - 118二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 20:52:21
釘崎「…やっといつもみたいに笑ったわね」
虎杖「?今何て言った?」
釘崎「別に。それより、アンタがさっきからその手に持ってるの何?」
虎杖「これ?…俺にとって大事なものなんだ、多分」
伏黒「多分って…曖昧だな」
釘崎「それ本当に大事なもんなの?」
虎杖「うん。今はそれでいいんだと思う」
虎杖(簡単なことだったんだ。忘れてしまうのが怖いなら忘れなければいい)
虎杖(正体が分からないもどかしさも苦しさも、全部忘れず背負って前に進む。…きっとそれが今の俺にできる唯一のことだから)
伏黒「…まあ、オマエがいいならそれでいいんじゃねぇか」
釘崎「そうね。…さて、気を取り直して任務完了祝いにどこか食べに行きましょ。虎杖、アンタの奢りね」
虎杖「俺ェ!?寧ろ労われる立場じゃねぇの!?」
伏黒「名案だな。俺は和食の気分だ」
虎杖「伏黒サンまで!?ちょっ…置いて行くなって!」
END - 119二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:05:27
乙
性癖壊される被害者の話かと思ったら傷を遺していく加害者の話だった - 120二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 21:13:47
乙カレー!
別れを知ってるから安易に居場所になるって言えなかったんだろうな…つれぇわ - 121はじまりの日24/04/11(木) 21:58:16
「大丈夫?傘差さないと風邪引くよ?」
「何でそんなびっくりした顔してんの?…このへんじゃ見ない顔だから珍しいと思った?あ、あー…まあ、そうね…」
「俺の話は置いといて!アンタびしょ濡れだしそっちをなんとかしようぜ!ほら傘入って。狭いけど勘弁ね」
「よく見たら目の下の隈すごいじゃん。ちゃんと寝てる?」
「…何日も寝てないしまともな食事もしてないって…ブラック企業ってやつ…?大人って大変だね…」
「違わないけど違う?眠れないしお腹も空かない?もう疲れすぎてどうでもよくなった…?」
「…そんなこと言うなよ。出会ったばっかの俺に言われても困るだろうけど、俺はアンタに生きてて欲しい」 - 122二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:14:14
このレスは削除されています
- 123はじまりの日24/04/11(木) 22:16:42
(コテハン付け忘れてたので再掲)
「とりあえず腹に何か入れた方がいいんじゃね。食いもん持ってたかな…」
「…ごめん、おにぎりしか無かった。アンタ、人が作ったもの食べれるタイプ?」
「そっか、良かった。お粗末ですがどうぞ、俺特製・昨日の晩飯の唐揚げ入り!やっぱ肉と米の組み合わせは王道だよな」
「…嫌なこととか、どうしようもなくて何で俺がって思うようなことがあっても…そんな中にそこでしか出会えなかった人とか巡り合わせみたいなもんもあると思うんだよね。今日俺とアンタが出会えたみたいにさ」
「だからつまり…人生案外捨てたもんじゃないかもよってこと。…俺みたいなガキが言っても説得力ないかな」
「…え?な、何で泣いてんの!?千と千尋の名シーンみたいになってる!?そんなに不味かった!?」 - 124はじまりの日24/04/11(木) 22:28:33
「やっぱ疲れてんじゃない?家帰ったらもっとちゃんとしたもの食べて…あ、でも食欲無いんだっけ…」
グゥ~…
「…お。腹の虫も鳴ってんじゃん。少し食べたら余計腹減るよな。ちょっとでも元気になれた証拠じゃね?」
「あとは…タオルくらいしか持ってないけど使って。しばらく雨止みそうにないしそっちがいいなら家まで送ってくよ。こっから近い?」
「え、俺?大丈夫、今日はもう予定無いし…何なら帰るところも無いし…」
「あー…えーと…その、急に家族が蒸発して…家も借金のカタ?で売り払われちまったから、住む場所がないんだよね。これからどうしよっかなって思ってたとこ。まあ何とかするよ」
「…は?ならうちに来ないか、って…いやそれは流石に…っうわ、引っ張んなって!」 - 125二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:29:30
ひとまずここまで
色んなレスありがとう - 126二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:36:51
出会編見るに虎の巻なくても全然問題なさそうだったな
- 127二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:59:09
この出会編を真っ当に生きた世界線の話にしてくれ 俺に必要だろ
- 128二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 23:00:44
やっぱり「こうして大人になってくんだな虎杖…」てしんみりしたやろがい!!
良い話だった。スレ主おつかれ。 - 129二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 02:08:48
- 130二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 07:12:45
呪詛師になるからウチにも来てくれ
- 131二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 13:06:00
- 132二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 18:35:19
神イラストをもっと見てもらいたいので保守ついでに考えていた設定?らしきものを投下する
刺繍について
→返り血を浴びたスーツを処理しようとしたところで虎杖の刺繍に気付く
どうしても捨てられなかったので怪しまれるのを分かっていながらその部分だけ切り取って所持していた
おにぎりなのは虎杖が最初に出会った日を思い出しながら刺繍したから&簡単そうだから
これのために刺繍のやり方を調べた
困ってる人を助けたら感謝してもらえた日
→呪霊に襲われていた人を助けたら半ば無理矢理家まで連れていかれお礼の品を貰った
耳かき
→虎杖が耳かきをしてくれているだけなのでやましいことは何もない
呪詛師の術式や過去
→触れた相手の記憶を奪ったり戻したりできるとかそんな感じ
記憶操作の難易度は相手との実力差や相手がどれだけ油断していたり気を許していたりするかによる
過去はふんわり考えていた程度なのでご想像にお任せします
弟は病弱でほとんど病院暮らしだったがそれとは関係なく呪いにより急死しているのは確か - 133二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 19:24:00
やましいことは何もない
やましいことは何もない
ふーん、、? - 134二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 20:47:48
やましいことが何もないなら仕方ない
ところで何回か一緒に寝ているようですが弁明はあるか - 135二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 23:56:41
- 136二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 00:52:11
>記憶操作の難易度は相手との実力差や相手がどれだけ油断していたり気を許していたりするかによる
単独任務ってことは実力差は無いか虎杖の方が上と考えると…
悲しいなぁ
ごじょせんは反省してください
- 137二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 05:05:17
愛が歪んだ呪いなら皆呪い呪われて生きているのだな
- 138二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 15:17:30
虎杖の傷になりたい待機列並んでんだけど中々順番が来ないからこのスレで疑似体験しとく
- 139二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 15:17:42
ちなみに五条先生が自分の入れ知恵の効果について知った場合
1→さすが悠仁!僕の目は確かだったね
2→知らん…何それ…僕の慧眼、怖…
3→それ悠仁の責任じゃない?僕のせいじゃないでしょ
dice1d3=1 (1)
- 140二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 15:58:43
人の心とか無いんか
- 141二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 15:59:04
ついでに書いた・書きたかったけどボツにしたものも投げとく
・割り切れない虎杖を楽しそうに煽る宿儺(重い会話になったけどよく考えると虎杖のよしよしプレイって宿儺も見てることになるんだよな…と冷静になりカット)
・電話する虎杖と釘崎・伏黒
・「ご飯にする?お風呂にする?それとも…俺?」
・風呂で背中を流そうか提案して「流石にまずい」と断られる虎杖
・悪夢に魘された呪詛師に寄り添う虎杖
・五条のはからいにより呪術師として罪を償うことになった(元)呪詛師と虎杖の再会
・記憶喪失BADEND - 142二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:25:22
保守
- 143二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:41:05
よしよしプレイ見させられる宿儺は若干気になるな…
- 144二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 12:35:38
宿儺「いつまでくだらん児戯を続けるつもりだ、小僧」
虎杖「…」
宿儺「見るだけで分かる。あれは殺しを知っている目だ。オマエも勘づいているんだろう」
虎杖「ここにいる間は話しかけんなって言ったろ」
宿儺「今は絆されているのか踏み留まっているようだが…あれはまたいずれ人を殺.すぞ。いいのか?オマエのくだらん情で人が死ぬんだ」
みたいな会話を入れる予定だったんだが「児戯」に別の意味が生まれてしまうのでカットした