【奏章Ⅱネタバレあり】特異点『再■■■夢イ■■』【オリ鯖注意】Part2

  • 1スレ主24/04/21(日) 23:31:56

    オリジナル特異点に迷い込んだ人類最後のマスターとカリオストロとオリジナルサーヴァントのSSです。
    スレタイ通り奏章IIの内容を含んでいる上、スレ主のオリジナルサーヴァントが登場するのでお気をつけください。

  • 2二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 23:33:00

    楽しみ

  • 3スレ主24/04/21(日) 23:33:17
  • 4二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 23:38:10

    立て乙です

  • 5二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 23:39:20

    立て乙です
    盧生の宝具名良いな

  • 6二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 23:41:52

    盧生さん、スキル1のせいで周回連れ回されそう

  • 7スレ主24/04/21(日) 23:48:39

    >>5

    自分でも気に入ってます


    >>6

    周囲にNP配る鯖はなんぼおってもいいんすよ……( ◜ᴗ◝)

  • 8スレ主24/04/21(日) 23:51:20

    【小ネタ? 15】
    察しの良い皆さんならお気づきでしょうが、本イベントのピックアップ2は『星5プリテンダーのメアリー・スー』です。
    そして、カリオストロが抱き合わせにいるので実質プリテンダーピックアップです。

  • 9スレ主24/04/21(日) 23:51:49

    ちなむと盧生はガチャにいません

  • 10二次元好きの匿名さん24/04/21(日) 23:55:13

    盧生は配布か?

  • 11二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:28:20

    或いはドゥムジみたいなお助けタイプ

  • 12二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:40:23

    しれっとフレポ枠かもしれん

  • 13二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 00:50:13

    >>8

    中身がらんどうPUとかW人形PUとか言われそう(偏見)

  • 14二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 01:09:05

    がらんどうPU回したい
    盧生のマイルームつつくの楽しそうだから配布だと嬉しいやつだ

  • 15二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 04:51:40

    盧生さん欲しいな…配布かしれっと銅枠〜銀枠で実装されてほしい
    限定低レアだとちょっと地獄を見ますね……

  • 16二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 13:12:34

    サポ参戦データがあるから実装はしそうですよね
    配布でないなら限定フレポかなぁ…引き損ねた人が悲鳴上げるパターン

  • 17二次元好きの匿名さん24/04/22(月) 14:45:46

    前スレのスキル使用テロップ見ると戦うとか否定肯定以前の問題な感じがしたの自分だけかな

  • 18スレ主24/04/22(月) 23:38:34

    >>10 >>11 >>15 >>16

    ( ◜ᴗ◝)


    >>13 >>14

    がらんどうPU草


    >>17

    ( ◜ᴗ◝)✨

  • 19二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 00:09:04

    とりあえず……メアリースーにはげんこつをプレゼントすることを提案します

  • 20二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 08:32:45

    盧生の霊基に貘がいる理由気になる

  • 21二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 18:02:02

    一応保守

  • 22スレ主24/04/23(火) 23:13:58

    【第21節】目覚め

     ──メアリー・スーは、負けた。
     『人類最後のマスター』と、カルデアのサーヴァント。そして『お節介なキャスター』によって戦闘不能となった。

    《藤丸立香》
    (……最後の最後まで)
    (『どうして』としか言わなかったな)

     『メアリー・スー』、全てに愛される主人公。
     『愛される(肯定される)ことを前提とした』彼女は、『自分の思い通りにならないものはない』と『勘違いをしていた』。
     ──かの妖精国にいた風の氏族、『オーロラ』。『誰よりも自分が愛される』ために、邪魔者を排除することを選んだ『妖精』らしい妖精。
     メアリー・スーの性質とは、彼女によく酷似している。
     『愛されるために生まれたのだから、愛されなければ意味が無い』。そのためならば『何にだって成る』。周囲を引きずり下ろすオーロラとは違い、メアリー・スーは自分を変える手段を取る。そもそも彼女は『自己愛』を満たすために生まれる、チープなご都合主義の主人公。『その概念』。元より『中身』らしい中身などないのだから、どのような『役』を羽織っても苦痛ではない。
     だからこそ、「どうして」が口に出る。

  • 23スレ主24/04/23(火) 23:14:20

    《メアリー・スー》
    (最後まで『役』を羽織っていなかったから、『愛』してもらえなかったの?)
    (──いいえ、『壁越しの人』たちを見るに、そうではない。)
    (私のことを考えてくれる人は沢山いた。でも、私を気遣う人は誰も居なかった。盧生の夢に取り込まれて、『スキル』が効かなくなったから?)
    (──いいえ、『壁越しの人』たちには元より『影響』を及ぼせない。)
    (……『マスター』はなんで、怒りから哀れみの色へ変わっていったの?)
    (なんで、『がらんどう』の伯爵にもあんな目で見られたの?)
    (なんで? なんで? なんで?)

    《藤丸立香》
    「……」

     『がらんどう』でありながら、『自己』があると思い込む。
     『愛された』ことなどないのに、『愛されている』のだと信じている。
     彼女の中には何も無い。立ちはだかる現実も、現実を変える愛も、時には愛すら上回る恋も、『何もかも』がメアリー・スーには『存在しない』。
     だから、『何も理解できない』。
     そして、『何も届かない』。
     ──彼女には、いったい『何』なら響くのだろう。

  • 24スレ主24/04/23(火) 23:14:50

    《盧生》
    「……時間だ」

     ふわり、と彼/彼女の意識が浮かぶ。
     レイシフトの感覚とも、『レムレム』とも少し違う、暖かな春の中に居るような感覚だ。

    《盧生》
    「次は『現実』で会おう、藤丸立香」
    「あー……カリオストロも、な」

    《カリオストロ》
    「ふふ、そうですね」

    《藤丸立香》
    「盧生」
    「ありが──」

    《盧生》
    「しー……」
    「それは、まだ夢の中だから早いさ」
    「『おはよう』の後に聞かせてくれよ」

    《藤丸立香》
    「……うん」
    「じゃあ、後で」

    《盧生》
    「あぁ、またな」

  • 25スレ主24/04/23(火) 23:15:11

     ──『夢』が終わる。
     これで、この特異点……いや、『特異点になるはずだったもの』も終息する。メアリー・スーが『役を羽織った状態』の縁は繋がらず、彼女の哀れな幼稚さをカルデアのマスターは知った。仮に『別個体』と遭遇することがあったとしても、今回の記憶を無かったことにして接することは出来ない。
     だからこそ、『次こそは』しっかりと話せるかもしれない。

    《藤丸立香》
    (『狂化』とも『精神汚染』とも違う)
    (子供サーヴァントよりも未熟な、『成長する機会を与えられなかった』人)
    (『メアリー・スー』)

     今までも、時と場合さえ異なれば『分かり合う』事が出来たのではないか、という相手はいた。
    美しい金の長髪を靡かせる、自分よりもずっと『マスター』には相応しかっただろう魔術師の男。キリシュタリア。彼とて『もしかしたら』敵対することなどなく、互いに協力して『世界を救う』ことができたのかもしれない。他のクリプターたちの大半が『もしかしたら』を願えるような人柄であったことも起因するだろう。
     しかし──どれだけ『もしも』を祈ったところで、過去が変わるわけでもない。

    《藤丸立香》
    (七つの特異点、七つの異聞帯)
    (そして『エクストラクラス』への理解を深める、これからも続く旅道)
    (『今まで』を抱えた上で、それでも自分は『前』に進む)
    (『認められる(愛される)』為じゃない、『あの時の空』を見るために)

     ──目が、覚めた。

  • 26スレ主24/04/23(火) 23:15:50

    途上特異点『再演白昼夢イデア』 終幕

  • 27スレ主24/04/23(火) 23:16:11

    《???》
    「……」
    「そう」
    「『夢』は終わる」
    「夢が終われば、待ち受けているのは『何』だ?」
    「──そう、『現実』だ」
    「『愛される為の主人公』は、現実では生きられない」
    「アレは、あくまで『夢(理想郷)』の中だけの存在だ」
    「現実に足を踏み込めば、『存在意義』は180度変わる」
    「『そうあれかし』と願われたことが違うから」
    「──すなわち、ここからは『己』の時間だ」
    「『お前』の時間じゃない」
    「そうだろう? 『メアリー・スー』」

  • 28スレ主24/04/23(火) 23:17:18

    終幕……?

  • 29スレ主24/04/23(火) 23:19:08

    \まだ続くよ/

  • 30スレ主24/04/23(火) 23:27:56

    \突然の🎲⚓︎(?)/


    Q.ここまでの話で、皆さんは『メアリー・スー』を『愛する』ことが出来ますか?

    「気になる」、「もっと知りたい」などの肯定的な感情なら【はい】を。

    「気に食わない」、「嫌い」、「好きになれそうにない」などの否定的な感情なら【いいえ】をお選びください。


    最低限でも>>40まではこちらに関してお答え下さると助かります( ◜ᴗ◝)

    ノーコメント、無関心でもOKです。

    それぞれ番号を振り、🎲を振ります( ◜ᴗ◝)

  • 31二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 23:35:05

    む、難しいけど【はい】で
    憐れみ主体だけど、機会の無かったものにはチャンスがあってもいい

  • 32二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 23:43:34

    変な声でた
    イドモンがPUなの気になってたんだよね
    続き楽しみ

    目を覚ませ/目覚めないで己(オレ/あなた)で盧生とメアリー・スーは表裏一体とか?
    でもそれだと鯖としての繋がりが謎だよね

  • 33二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 23:46:13

    >>32だけど更新してなかったごめん

    自分はもっと知りたいと思うよ

    【はい】

  • 34二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 23:49:55

    気になるし、知りたいから
    「はい」にします

  • 35二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 00:21:34

    【はい】

  • 36二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 00:24:20

    このヒキで知りたくないを選ぶ人情もないでしょうよ
    【はい】一択

  • 37二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 00:25:58

    【いいえ】

  • 38二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 00:33:13

    んー……愛せるかどうかはわからないから難しいけど知りたいとは思うから【はい】かな

  • 39二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 00:46:44

    同じく知りたいので【はい】

  • 40二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 00:48:18

    その先を見るために、【はい】

  • 41二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 01:15:47

    愛せるかどうかは分からない、つまりもっとメアリー・スー(彼女)の話を深堀りしてほしい
    話はそれからだ
    そういう意味で【はい】

  • 42二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 01:22:52

    >>30


    【はい】で

    あのまま負け逃げは絶対させない

    言わなきゃ気が済まないことがあるしある意味では奴の思い通りになってる気がするし

    何よりああいうサーヴァントだからこそ記憶にも記録にも叩き込んで刻み込んでやる

  • 43スレ主24/04/24(水) 08:36:35

    40までは欲張りだったかなとか投稿後に思ったからスレ主ビックリ。いいえが一人しかいないのもビックリ。全員採用です。
    沢山のご意見ありがとうございます。32さんは33と統合します。上から順に番号を振りますね。

    1d11=

  • 44スレ主24/04/24(水) 08:37:49

    >>43

    失敗した(´・ω・`)

    dice1d11=11 (11)

  • 45二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 15:35:24

    ドンマイ

    採用は>>42かな?ここで1/11の【いいえ】を引いたらちょっと面白かったかも、とは思いつつ自分も【はい】にしたのでガッツポなんですがね

    待ってろメアリー・スー!!

  • 46二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:47:03

    保守ついでに>>27を見てふと思ったんだが、

    盧生さんってメアリー・スーの第3再臨で出てくるとかないよね…

  • 47二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 21:51:12

    >>46

    宝具の効果が全く違うし、無いんじゃないかな

  • 48二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 00:26:27

    多分両方とも殴って置かないといかん予感

  • 49二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 08:41:17

    楽しみ

  • 50二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 18:56:42

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん24/04/25(木) 22:06:37

    一応保守

  • 52二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 06:29:06

    今のうちに保守

  • 53スレ主24/04/26(金) 17:55:39

    【小ネタ? 16】
    Q.『メアリー・スー』ってスキル二つしかないの?

    A.ちゃんと3つあるけど、妖精国でオベロンやハべにゃんの第3スキルが使えなかったみたいに伏せられてる状態なだけ。
    『ハーバート=ラモン』がスキル1しか使えなかったのと一緒。

  • 54二次元好きの匿名さん24/04/26(金) 22:53:52

    なるほど

  • 55二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 01:06:17

    第三スキルは「己」に直結する内容なんやろなぁ

  • 56二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 10:22:02

    なんにせよ……生きるために進むこちらの道を阻むなら、そんな気が起きなくなるまでしばくまで

  • 57スレ主24/04/27(土) 12:01:47

    >>55

    第1と第2が直結していないわけではないですよー。ただ、今の彼女に使えるものでは無かったというだけです。


    >>56

    阻むつもりはないんですがねぇ

  • 58二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 20:15:08

    >>57

    そういえばメアリーはあくまでもカルデアのマスターと縁を結ぶことが目的っぽかったけど…

    ということはすでに目的は達成済?

  • 59スレ主24/04/27(土) 21:44:13

    >>58

    どうなんでしょうね

  • 60二次元好きの匿名さん24/04/27(土) 22:44:32

    自己の証明(アイデンティティ)と『肯定』•『否定』。
    自分の自己(芯)が無いならこれから作れば良いと言いたいけれど、難しいのかな

    成長できない(機会を与えられない)メアリースーと、大人になる選択(例:飲酒とか。うまく言えないけれど)をしない藤丸は、理由は違えど同じところに留まり続けているという意味では同じような気もするのですが•••。
    カリオストロとメアリースーは「伽藍堂」で括れるけれど、藤丸とメアリースーは「停滞/無」で括れるのかもね

  • 61スレ主24/04/28(日) 01:20:02

    【第22節】現(うつつ)にて

    《盧生》
    「おはよう、カルデアのマスター」

     ──真っ先に視界に入ったのは、琥珀と瑠璃の瞳。
     たおやかな笑みを浮かべた盧生が、彼/彼女を覗き込んでいる。

    《藤丸立香》
    「……うん」
    「おはよう、盧生」

    《盧生》
    「意識はハッキリしているか?」
    「『何があったのか』も覚えているか?」

    《藤丸立香》
    「覚えてる」
    「ありがとう」

    《盧生》
    「……ん?」

    《藤丸》
    「あなたのおかげで『夢』から目覚めることができた」
    「助けてくれてありがとう」

  • 62スレ主24/04/28(日) 01:20:23

    《盧生》
    「……た、確かにそういうのは目が覚めてからっていったけど」
    「そんな改まって言われると恥ずかしいな……」
    「己(オレ)は所詮、『何も成せなかった男』だから……なんだかなぁ」

    《藤丸立香》
    「そういえば」
    「盧生ってどんな英霊なの?」

    《盧生》
    「あ、知らない感じ?」
    「いや別に落ち込んでないよ? うん、君は日本人だしね、仕方ないよね」
    「うーん……『何をした人か』って言えば『メシ時にウルトラハッピーな夢見たけど所詮夢だからあっさり目が覚めて人生って栄枯必衰だよね、無常無常☆』した人かな」

    《藤丸立香》
    「簡潔が過ぎる」
    「もうちょい詳しく」

    《盧生》
    「人様に誇れるようなことしてないんだよ!」
    「詳しく知りたかったら後で調べてくれると盧生さん助かる!」

  • 63スレ主24/04/28(日) 01:20:41

    《藤丸立香》
    「そ、そっか」
    「……」
    「『メアリー・スー』は?」

    《盧生》
    「……アイツは退去していないが、まだ意識が戻らない」
    「とりあえず筋力はなさそうだし縄でふん縛って術も重ね掛けしといた」
    「やることやっちまおうかと思ったんだが……」
    「──聖杯が見当たらないんだ」
    「メアリー・スーが持ってるのは間違いない」
    「アイツは『幻霊』だ。いくら元々が『そういう存在』だとしても、リソースがあまりにも足りない。世界は元よりあるとしても聖杯なしに『夢』は成り立たない、本人も聖杯があることは自供していたしな」
    「あの世界から抜け出した時点でこう、ぽわわ~んと出てくるかと思ったんだが……」
    「なんともまぁ、しまりが悪くてすまない」

    《藤丸立香》
    「ううん、ありがとう」
    「『夢』の中じゃないなら、フルパワーは出せないだろうし」
    「楽観的だけどね」
    「……」
    「ところでさ」

    《盧生》
    「うん?」

    《藤丸立香》
    「なんで自分は盧生に膝枕されてるの?」

  • 64スレ主24/04/28(日) 01:21:17

    《盧生》
    「……」
    「……………」
    「違うんだ藤丸立香」
    「己(オレ)は決して邪な気持ちで枕代わりをしていたわけではなく廊下に頭を置くのは姿勢的によくないとか身体バキバキになるとかそういう心配の下君に膝枕をしたのであって己(オレ)にそういう意図は全くありません!!」
    「そしてほぼ他人が膝枕してごめんなさい!」

    《藤丸立香》
    「大丈夫だから、落ち着いて」
    「不思議に思っただけだよ」

    《盧生》
    「そう言ってくれると助かる……」
    「けど君がイヤなことはちゃんとイヤって言える子なのかお兄さん心配にしちゃうな……」

    《藤丸立香》
    「自分を一体なんだと思ってるんです?」

    《盧生》
    「……なんだろうね?」

  • 65スレ主24/04/28(日) 01:21:38

    《盧生》
    「まぁまぁとりあえずご確認あれ」
    「そこの隅にメアリー・スーを……」
    「……メアリー・スーを…………」

    《藤丸立香》
    「盧生さんや」
    「誰もおりませんよ」

    《盧生》
    「……ッスー……」
    「なぁ、藤丸立香」
    「君のとこだと責任って自害で取るよね?」

    《藤丸立香》
    「死なない死なない!」
    「探す方が先!」

    《盧生》
    「ホント……本当に己(オレ)はポンコツ野郎……」
    「しょせん目覚まし時計……」

  • 66スレ主24/04/28(日) 01:22:29

    \所々ぐだぐだのBGM流すとそれっぽいよ/

  • 67二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 05:13:50

    あの、盧生さんめちゃくちゃ可愛くてめちゃくちゃ好きになったんですけどガチャにいないとか嘘でしょう……
    配布…配布であってくれ……

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 08:55:56

    はい、ある種のお約束

  • 69二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 16:32:30

    疑ってるとかじゃないんだけど、カリオストロは今どこに居るんだろう?
    会話に入ってないだけで盧生と同じように見逃したのか、偵察中なのか、メアリー・スーとどこかに行ったか
    この盧生は夢の中の盧生が鯖化していて、夢の中でしか出てこられないから現実に存在するためにカリオストロの霊基を間借りしている、とかはさすがに無いよね

  • 70二次元好きの匿名さん24/04/28(日) 22:29:08

    >>69

    >>27の独白が盧生さんだとしたら、夢の中から出てこれないのはむしろメアリー・スーな感じがする

    もしそうだとしたら、盧生さんが嘘をついていることになるけど

    カリオストロは起きたマスターが混乱する姿を見たくて黙ってみている可能性もあるけど、その場にいないんだったら不測の事態が起こっているのかも

  • 71二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 00:15:01

    このレスは削除されています

  • 72スレ主24/04/29(月) 05:02:38

    >>67 >>68

    ( ◜ᴗ◝)


    >>69 >>70

    ( ◜ᴗ◝)

  • 73二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 12:42:20

    >>72

    スレ主のこの微笑みだんだん癖になってきた

  • 74スレ主24/04/29(月) 15:41:04

    【第23節】メアリー・セレスト号?

    《盧生》
    「前回までのあらすじ!」
    「マヌケな男盧生、聖杯の持ち主を逃がす」
    「次回! 盧生切腹!! バトルスタンバイ!!」

    《藤丸立香》
    「ヤケにならない!」
    「ここはカルデアだよ? 古今東西の英霊がいるんだ、メアリー・スーだってホイホイ暴れられるハズがない」
    (……というか、本当に『最初から』夢だったのか)
    (微小特異点発生から、カリオストロとのレイシフトまでが)
    (そうでなければ、目覚めたのがカルデアの廊下なのが分からないし)
    「……カリオストロは何処?」

    《盧生》
    「わからん」
    「己(オレ)が夢から覚めた時には居なかった」
    「最初から別の場所で『夢』に呼ばれたのか、先に目覚めてどっか行ったのか」
    「多分前者かな」

  • 75スレ主24/04/29(月) 15:41:28

    《盧生》
    「兎にも角にも、まずはメアリー・スーか」
    「『全てに愛される者』だなんて本人は言ってたが、アイツはどこまで行っても『夢物語』の存在だ」
    「藤丸立香が言ったように『夢の中』じゃないから本領発揮とはいかん」
    「また『夢』に引きずり込む可能性もあるが、己(オレ)がいる限り好きにはさせない」
    「そこは安心してくれ」

    《藤丸立香》
    「目覚まし時計さん……」

    《盧生》
    「言ったの己(オレ)だけどやめて? ただでさえ無い自己肯定感がすり減るよ??」

    《藤丸立香》
    「はーい」
    「!」
    「ここ! ここが管制室!」
    (新所長たちに情報共有をしよう)

  • 76スレ主24/04/29(月) 15:41:46

    ~管制室~

    《藤丸立香》
    「……」

    《盧生》
    「……」
    「あー……藤丸立香」
    「あのさ」
    「ここは『管制室』なんだよな?」
    「カルデアの管制室っていうのは……」
    「『常に誰も居ないのか?』」

    《藤丸立香》
    「違う」
    「そんなわけない」

    《盧生》
    「だよなぁ」
    「造りを見るに、ここって『船』だろ?」
    「ほんでもって、『管制室』」
    「誰かしらが舵を握ってなきゃいけないよなぁ……」

    《藤丸立香》
    (機材は動いているけど、操作方法を自分は知らない)
    (通信は相変わらず繋がらないし……ここに来るまでにも誰にも出会ってない)
    (……サイドテーブルにコーヒーがある)
    (まだ温かい……?)

  • 77スレ主24/04/29(月) 15:42:08

    《盧生》
    「『メアリー・セレスト号』みたいだな」
    「って言っても、あれはデマ混じりに広まったんだったか」

    《藤丸立香》
    「『メアリー・セレスト号』?」
    「漂流した船から誰もいなくなった、って話だっけ」
    「あたたかい食事と湯気の立つ飲み物があったが、人は1人もいなかった……っていう」

    《盧生》
    「そうそれ」
    「ついさっきまで人がいた痕跡があったとか、救命ボートは残っていた、なんて部分はオカルト的なデマだけどな」
    「それが『こんなところ』で起きるとは、色々とシャレにならん」

    《藤丸立香》
    「本当にね」
    「……『ここ』がまだメアリー・スーの『夢の中』の可能性は?」

    《盧生》
    「流石にない……と思う」
    「思いたい」
    「……ないよね?」
    「待って自信無くなってきた」

  • 78スレ主24/04/29(月) 15:42:30

    《盧生》
    「いくら聖杯があるとはいえ、夢の中に夢なんて出来るのか?」
    「そんなドリームマトリョーシカいける?」
    「ダメだわからん」
    「己(オレ)は別に夢のプロフェッショナルじゃないんですよねぇ!」
    「キャスターとしてもそんな優秀じゃないですしィ!?」
    「お目覚め機能以外は雑魚なんですわァ!!」

    《藤丸立香》
    「盧生ー!?」
    「あなたが頼りなんだから正気を保ってくれー!」

    《盧生》
    「嬉しい!」
    「盧生さんがんばる!!」
    「……って言っても、流石に宝具使ったし魔力不安なんだよなぁ」

    《藤丸立香》
    「あ、じゃあ」
    「仮契約しよ」

    《盧生》
    「!?!??」

  • 79スレ主24/04/29(月) 15:43:00

    《盧生》
    「本気か藤丸立香」
    「君さ、メアリー・スーに騙されたばっかりなんだよ?」
    「そうやってホイホイ仮契約しない方がいいよ?」
    「相手はちゃんと選ぼ?」
    「大丈夫? 詐欺に騙されやすくない?」
    「よく生きてこれたね?」

    《藤丸立香》
    「めちゃくちゃ心配されている……」
    「契約する相手はきちんと選んでるよ」

    《盧生》
    「ありがたいけどさー、人が良すぎて心配になるなぁ。ホント」
    (……まぁ、そんなところに魅かれたんだけどさぁ)
    「ん、じゃあよろしく」

    《藤丸立香》
    「こちらこそよろしく」

  • 80スレ主24/04/29(月) 15:43:42

    《盧生》
    「……というわけで、仮契約ありがとうな」
    「改めまして、己(オレ)は盧生。しがない道士だ」
    「末永くよろしく……と言いたいところだが、そんなこと言ってる場合じゃないからなぁ」
    「短い付き合いになることを祈ってるよ」

  • 81スレ主24/04/29(月) 15:45:07

    \盧生が仮加入した!/
    キャスター・盧生は本イベントクリアにて正式加入となります。

  • 82スレ主24/04/29(月) 15:53:01

    元より盧生は配布鯖の予定だったのですが、加入タイミングが難しかったです。

  • 83二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 22:24:37

    良かった配布だった

  • 84二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 23:53:48

    なかなか遅めの配布

  • 85二次元好きの匿名さん24/04/29(月) 23:59:50

    あるいはここからが本番…?

  • 86二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 08:41:08

    配布が遅めやな

  • 87二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 09:17:34

    現在イベントの草の字がめちゃくちゃ早いうちに「正式」加入したのも異例だけど盧生さんも配布にしてはなかなか遅め
    それにしても、配布で良かった…!

  • 88二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 11:10:36

    面白いから早く完結まで見たいともっと続いてほしいと両方の気持ち

    ぐだと多分カリオストロはもともとドイツ山中、盧生は某所だから「最初から別の場所で『夢』に呼ばれた」を真とするのは怪しめかな?
    メアリー・スーの時間は終わってるっぽいから盧生あるいは真の黒幕がいるならそのキャラの夢か、ぐだが目覚めていなくて盧生だけが残ってる状態かな
    いやでもそれだとメアリー・スーを拘束したが確定で嘘になっちゃうか…

  • 89二次元好きの匿名さん24/04/30(火) 22:37:22

    保守

  • 90二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 06:18:57

    盧生さん好き
    マイルームボイス気になる

  • 91二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 15:53:39

    特殊会話ある鯖いるかな?中華鯖にはありそう

  • 92二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 19:06:52

    陰キャ故の騒がしさが際立ちそう

  • 93二次元好きの匿名さん24/05/01(水) 21:56:27

    >>91

    道士っていうなら徐福ちゃんとか太公望に反応はあるかも

  • 94二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 00:48:25

    盧生さんのこともっと知りたくなってきた
    邯鄲の夢って一番手軽に読めるのどの媒体かな

  • 95二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 11:10:19

    保守

  • 96二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 21:32:27

    保守

  • 97二次元好きの匿名さん24/05/02(木) 21:32:38

    偶然かもしれないが、「メアリー」セレスト号なんだな
    メアリー・スーとのつながりはあるんだろうか?

  • 98スレ主24/05/03(金) 00:12:34

    【閑話】

     ──己は、夢を見ることが出来ない。
     『アレ』とは違い、『現実』に存在するものであるからだ。
     睡眠中に見る『夢』も、叶えたい願いたる『夢』も己には無いものだった。『あるはずのないもの』だった。
     『現実』のみが己の世界。現実こそが『本来の役割』だ。そこにこそ己の『存在意義』があった。

     対して、『アレ』は『愛される為』に生まれた存在だ。自分の中に『愛されなくてはならない』という強迫観念がある。『夢』を見せなくては意味がなく、『愛され』なくては意味が無い。
     故に、自分自身も知りはしない『愛』を求める。
     故に、与えられるはずのない『愛』を求める。

     おのれが『機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』にも劣るような、『ご都合主義の操り人形(パペット)』であることを『自覚するか否かを問わず』、『そういう機構』であるから仕事をこなす。
     ただ、それだけの『存在(概念)』。
     それだけの『夢』。
     ────『他人の夢を叶える為の、伽藍洞』。
     それこそが、『主人公たるメアリー・スー』。

  • 99二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 01:35:47

    これはカリオストロの独白かな?

  • 100スレ主24/05/03(金) 08:34:41

    >>99

    いいえ。

  • 101二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:06:13

    >>100

    カリオストロじゃないとしたら一人称からすると盧生さんか?

    それとも別に誰かいる?

  • 102二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 19:55:24

    伽藍洞つながりでカリオストロかと思ったんだけどなー
    違ったかー
    いやまあカリオストロにしてはちょっと違和感はあったんだけど、かと言って盧生さんかというと「『現実』のみが己の世界。」が妙に引っかかる
    でも新キャラがいないなら盧生さんの独白ってことになるんだよな…

  • 103二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:00:42

    盧生は現実の方と夢の方と2人いるんじゃないかなって考えてはいるけどさっぱりだな
    獏の件があるから他にも混ざってる気もする

  • 104二次元好きの匿名さん24/05/03(金) 20:35:37

    もしかして盧生もなにか隠してる?

    >>27で「『愛される為の主人公』は、現実では生きられない」

    「アレは、あくまで『夢(理想郷)』の中だけの存在だ」

    「現実に足を踏み込めば、『存在意義』は180度変わる」「『そうあれかし』と願われたことが違うから」

    これメアリー・スーのこと指してるかと思ってたけど盧生も一部被ってたりするのかな

  • 105二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 00:24:08

    >>104

    無辜の怪物スキルかそれに近いのがあると

  • 106スレ主24/05/04(土) 00:54:12

    【第24節】ホワイ ダニット 進行度=1

    《盧生》
    「さて、とりあえず船の中をざっと回ったわけだが……」
    「見事に『誰もいない』」
    「システムから現在地を特定しようにも操作は分からず、表示される画面上ではことごとくエラーを吐いている」
    「ますます現代における『都市伝説』じみた状態だ」

    《藤丸立香》
    「カリオストロも見つからなかった」
    「パスは繋がったままだから、無事のはず」
    「メアリー・スーとのパスは……」

    《盧生》
    「己(オレ)が夢から上がる時に切っちゃったから無いんだよね、これが」
    「だって蜘蛛の糸レベルに細々としたパスだったから切っちゃお! って思って……」
    「良くないかなって……」

    《藤丸立香》
    「わかってるわかってる」

  • 107スレ主24/05/04(土) 00:54:33

    《藤丸立香》
    「カリオストロに関しては、令呪を使うことも視野に入れたい」
    「でも、この状態では令呪の補給が出来ない」

    《盧生》
    「本来通り、『三画』だけって考えた方がいいわけだ」
    「居ないことは気になるが、無事っぽくはあるしな」
    「……戦力が不安だって言われたらそれまでですけどね」

    《藤丸立香》
    「急ぎ必要、って訳じゃない」
    「『また』敵は見当たらないから」

    《盧生》
    「……『また』だよなぁ」
    「やっぱり、これは『メアリー・スー』の仕業か?」
    「やり口というか手口というか、ワンパターンだ」
    「聖杯を使ったのか?」
    「まだ『夢』なのかなぁ、ここ」
    「自信なくすわ」

  • 108スレ主24/05/04(土) 00:55:07

    《藤丸立香》
    「カルデア内部が特異点化するのはレアケース中のレアケース」
    「特異点になったからといって、居た人間や動物が消えるわけじゃない」

    《盧生》
    「あぁ、だから」

    《藤丸立香》
    「──『だから』、あえて『どうやって』は考えない」

    《盧生》
    「?」

    《藤丸立香》
    「二世……えぇっと、諸葛孔明の擬似サーヴァントが言ってたことなんだけど」
    「魔術が関係する以上、『誰がやったのか(Who done it)』と『どうやったのか(How done it)』を考える意味はないんだって」
    「でも、『何故やったのか(Why done it)』は推察出来る」
    「相手が何者か分からなくても、相手に何が出来るのか分からなくても、『その行動になんの意味があったのか』から答えを出す……っていう」

  • 109スレ主24/05/04(土) 00:55:35

    《盧生》
    「……なんかビッグネームが飛び出した気がするけど、それは置いとくか」
    「けど、まぁ、うん」
    「二世殿……が言っていることは、理にかなっているな」
    「相手が『魔術師』であるが故の解明方法だ」
    「現状を作り出したのは魔術師でないかもしれないが、『神秘』と呼べるものは間違いなく関わっている」
    「結果として『夢』の中に特異点は出来なかった……はずだが、『異常な場所』という意味での特異点が目の前にある」

    《藤丸立香》
    「聖杯を使うのは、魔術を使って犯行するのと変わりない……よね」

    《盧生》
    「少なくとも、『現代科学』では現状を説明出来ない」
    「例え聖杯を使ってなかったにしても、『魔術』や『宝具』なんかの可能性もある」
    「どの道、『なんでも出来るんだから犯行理由を考える』のはいい事だと思う」
    「流石は軍師殿……いや、考え方は軍師というより魔術師か? もしや依代の方がメイン人格?」

    《藤丸立香》
    「うん」
    「そうだよ」

    《盧生》
    「はぁー……鋭い魔術師殿だな」
    「考えてみればおかしな話だもんな」

  • 110スレ主24/05/04(土) 00:56:09

    《盧生》
    「『己(オレ)が喚ばれた先は、辺り一面霧に覆われた山奥だったんだし』」

  • 111スレ主24/05/04(土) 00:56:28

    【第24節】ホワイ ダニット 進行度=2

    《藤丸立香》
    「……!?」
    「どういうこと!?」

    《盧生》
    「えっ!?」
    「ま、待てよ。落ち着いてくれって」
    「ただ己(オレ)は『特異点で召喚されたサーヴァント』だって話だぞ」

    《藤丸立香》
    「『特異点になりかけの夢』がどうこうって話は!?」

    《盧生》
    「あれは、君の『夢の中に特異点が出来たら問題がある』って話だ」
    「完成していたら、あるはずもない『ハーバート=ラモン』との記憶が刻まれていただろう」
    「それで、己(オレ)は喚ばれたから来たわけだが……」
    「喚ばれた先は『霧に包まれた微小特異点』だった」
    「そこに君とカリオストロが倒れていたんだ」
    「『夢』に囚われていることはわかったから、その場で君の夢の中にアクセスしようとして、メアリー・スーに邪魔をされた」
    「あとはまぁ、君も知っての通り」

  • 112スレ主24/05/04(土) 00:56:47

    《藤丸立香》
    (……てっきり、いつものレムレムで全てが始まったんだと思っていた)
    (『レイシフトしたこと』そのものが夢で、『ハーバート=ラモン』が現れる辻褄合わせの『微小特異点』の記憶だと)
    (でも、違った)
    (何故『ハーバート=ラモン』なのか?)
    「『西暦1976年、ドイツの山中』に現れておかしくないのが、『ハーバート=ラモン』くらいしか関係者が居なかったから『彼女』の役を羽織ったんだ」
    「ここはまだレイシフト先の微小特異点」
    「まだ自分は帰還していない」
    「『ここ』はカルデアじゃないんだ、盧生」

    《盧生》
    「……己(オレ)はレイシフトとか特異点のシステムをよくわかってないんだけど」
    「もしかして、やっぱり、そのー」
    「……未解決な感じ?」

    《藤丸立香》
    「未解決な感じ」

  • 113スレ主24/05/04(土) 00:57:08

    《盧生》
    「…………」
    「なんかもう」
    「己(オレ)が言わなかったことで勘違いさせてたみたいだしさ」
    「帰った方がいいかな……」

    《藤丸立香》
    「帰らない帰らない」
    「お仕事しようね」

    《盧生》
    「うん……」

    《藤丸立香》
    「話を続けよう」
    「ここは『ストーム・ボーダー(カルデアの船)』を模した特異点」
    「盧生が『夢』に入っている間に、『現実』の方を特異点として成立させたんだ」
    「そしてここを作り出した『何者か』は、『誰もいないカルデアの本拠地』であることが好ましかった」

    《盧生》
    「『記憶にこびりつかせる為』、か……」
    「つまり何? ここは夢じゃないけど『メアリー・スーが作った特異点』ってこと?」
    「元より二重トラップ仕掛けてたわけアイツ?」

  • 114スレ主24/05/04(土) 00:57:31

    《盧生》
    「そもそも、君の記憶の書き換えはもう失敗しただろ。メアリー・スーは」
    「癪だが『出会った』時点で縁は繋がっている」
    「『カルデアに召喚される』ことは可能になった」
    「『ハーバート=ラモン』としては不可能だがな」

    《藤丸立香》
    「それなんだけど、多分違う」

    《盧生》
    「んん?」

    《藤丸立香》
    「もう、きっと……」
    「記憶がどうこう、なんて話じゃないんだよ」
    「盧生は……周りに誰もいない場所に呼び出す時、ってどんな時だと思う?」

    《盧生》
    「……え、何。告白とか?」

    《藤丸立香》
    「うん」
    「──『邪魔されないで話がしたい』んだよ、彼女は」

  • 115スレ主24/05/04(土) 00:58:56

    \Q.話がしたいのになんで逃げてんだよ/

    \A.仮にも女の子だぞ!! お色直しだよ!!!/

  • 116二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 01:22:46

    >>115

    なら仕方ないな!

    どうにか見つけるしかないけど、やはり主役に相応しいような場所で待ち受けてるのかな。

  • 117二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 11:26:46

    保守

  • 118二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 12:12:48

    でもメアリースーだしな……
    多分自分が受け入れられる前提で動いてくるかも

  • 119二次元好きの匿名さん24/05/04(土) 21:57:18

    そもそも何でハーバート・ラモンだったんだろうって点が気になってきた
    カリオストロ以外はもう一つの名前も真だよね
    カルデアを模したっていうのもぐだの記憶を覗いたとかなのかな
    割とカリオストロのことは信用してるんだけど、最短手数で解決するためにマスターの意向と反するようなことをやらかすタイプだよな~とも思うし続きが気になる…!

  • 120二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 01:30:52

    自分はカリオストロは手数を減らすより増やしそうなイメージだなぁ
    事態の解決自体は真面目にするけど、過程で遊びそう

  • 121二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 11:06:20

    >>120

    オルガマリークエストとか思惑はあるけどイドでの宝具使用の進言とか、目的に対してなるべく最少手数で最大効率叩こうとしてる印象なんだよね

    今回はぐだの鯖で目的が特異点の修復だから、ぐだが不利になるような余計なことはしないかなって

    ただ拘束するために会話できないくらい精神ダメージ与えておきましたみたいなことはやると思ってる

  • 122二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 13:32:47

    ぶっちゃけてカリオストロってまだ情報開示が足りなさすぎて本人のことほとんど判ってないからね

    このスレでも考察は捗ってるけど「な~んもわからん…」状態からは脱せてない

    なのでカリオストロを軸に考えようとしてもフラフラしてまとまらないという

    こいつって結局なんなの?|あにまん掲示板今のところリンボ(金時?)のキャスターとして平安で召喚(実際はカルデア誘導側のプリテンダー)→リンボにリンボ語録を吹き込まれる→脳がリンボ語録に耐えられず本来の目的を書き換えられて悪性情報になってぐだ…bbs.animanch.com
  • 123スレ主24/05/05(日) 13:58:43

    (今更なお話になりますが、スレ主はゆるふわ解釈を扱うのでそんなに難しいお話ではないです……)
    (スレ主は男塾やキン肉マンを読んで「はえーそうなんか!? すごい!!」とかネットを見るまで思っていたようなオタクです……)
    (いやほんとスレ民の皆さん流石型月に住まう者と言った感じで、こう、すごい……)(語彙力の喪失)

  • 124二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 17:49:33

    色々好き勝手言っていて申し訳ない…!
    お話めちゃくちゃ面白くて楽しませて貰ってます
    カリオストロが同行鯖でつい色めき立ってしまってごめん強めの思想が滲んでしまった
    クトゥルフの方は詳しくないんだけど、プリテンダー判明で流しちゃってた邪神関連も関係あるのかなとか思いながらwktkしてます

  • 125スレ主24/05/05(日) 18:53:42

    >>124

    いや全然問題はないんです! どんどんお話ください!!

    ただそんな大層な話ではないので考察が盛り上がっているのを見ると申し訳なくなるだけで……

  • 126二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:38:04

    >>125

    >>124ではないですが、自分には文才も絵の才能もないのでこういう話を書けるのは尊敬します

    ぐだの反応もきちんと選択肢とかにありそうでシナリオ読んでるみたいに感じます

  • 127スレ主24/05/05(日) 22:55:31

    >>126

    ありがとうございます!!!!

    喜びで小躍りしました!!!!!

  • 128スレ主24/05/05(日) 23:03:42

    【第25節】『  』される者

     シャキ、シャキ、と。音がする。
     首の近くで発する音、その気になれば喉を捌けるモノが往復する。
     鼠色のヘアケープを身に纏う金髪の女は、ソレに構うことなく男に声を掛けた。

    《金髪の女》
    「──意外だ」

    《男》
    「何がですか?」

    《金髪の女》
    「貴方が『こちら』についたことが、だよ」
    「あれほどに『メアリー・スー』をこきおろしたじゃあないか」
    「嫌いなのではないのか? 気に食わないのではないのか?」
    「そもそも、『敵』だろう」

    《男》
    「そうですね」
    「『夢』の中にいた『メアリー・スー』……彼女は実に『つまらない』人でした」
    「ですが、彼女と比べれば『面白い』」
    「その中身が空虚でありながら、『芯』と呼べるものがある」
    「『何者にもなれる』メアリー・スー(主人公)と、『他の何者にもなれない』あなた」
    「えぇ、えぇ、実に『面白い』」

  • 129スレ主24/05/05(日) 23:04:12

    《金髪の女》
    「……あぁ、そう」
    「流石は『詐称者(プリテンダー)』」
    「全ての言葉が薄っぺらくて、信用ならない」
    「ガワだけ受け取っとくに限るね」

    《男》
    「あなたとて『詐称者(プリテンダー)』でしょう」

    《金髪の女》
    「好きでそのクラスに適合したわけじゃあない」
    「『メアリー・スー』に引っ張られただけだ」

    《男》
    「『メアリー・スー』という役を羽織ったから、とは言わないので?」

    《金髪の女》
    「言わない」
    「『役を羽織った』つもりはない」
    「アイツが勝手に付いてきただけだ」

    《男》
    「一人では『幻霊』でしかないのに、随分と尊大だ」
    「あなたの方が後に生まれたというのに」

  • 130スレ主24/05/05(日) 23:05:08

    《金髪の女》
    「先に生まれたとか後に生まれたとか、サーヴァントの身では特に関係ないだろう」
    「もとより、神秘なんて無いに等しい身だ」
    「気にした所で何があるわけでもない」
    「貴方に何を言われようが、『メアリー・スー』が何をしようが変わらない」
    「無論、『向こう側』のヤツらも関係ない。声は聞こえるが、『聞こえるだけ』だ」

    《男》
    「『向こう側』?」

    《金髪の女》
    「……話したところでわからないから、聞かなかったことにしておいてくれ」

     動いていた『鋏』が止まる。
     女は切り取られた髪が溜まったヘアケープを脱ぎ、空に舞う。散っていく金色の糸屑は、まるで星々のように光を反射していた。

    《金髪の女》
    「やることはただ一つ」
    「──『全て』を否定する、だけだ」

  • 131二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 07:39:52

    メアリー・スーを羽織れる存在…わからん

  • 132二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 10:14:11

    早速カリオストロがやってて笑っちゃった
    でも前科持ちだから全然まだ私はマスターのサーヴァントですのでとかやる
    邪神さんがハーバート(シアエガ?)とメアリー・スーを混ぜたらメアリー・スーのプリテンダーが強すぎた?

  • 133二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 11:01:59

    メアリー・スーの後に生まれて(おそらく)同一視される幻霊…ウェスリー・クラッシャー?いやでもあっちは男…女体化か??
    とりあえず金髪を切る=元は長髪だった、ということはガワをメアリー・スーと共有していたと考えられますな
    あとカリオストロどこで断髪式してんの、マスタールームに見えるんだが?だが???

  • 134二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 11:36:43

    相当根が深い気配……

  • 135スレ主24/05/06(月) 12:44:23

    >>133

    良き着眼点

  • 136二次元好きの匿名さん24/05/06(月) 23:39:02

    >>133

    「まるで星々のように光を反射していた」がスタートレックの暗示とか?

    ウェスリー・クラッシャーで「『全て』を否定する、だけ」なら、メアリー・スー要素で将来のエンタープライズの艦長となる予定を潰されたからかしら

  • 137二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 07:39:15

    カリオストロがどういうつもりで一緒にいるか気になる

  • 138二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 14:45:14

    カリオストロはそっちの方が混沌として面白そうだからな裏切りも、イドみたいな味方だけど裏切りは十八番ですのでみたいなムーブもあり得るから困る
    ちゃんと味方ならマスタールームにぐだ用の何かがあって誘導したかったとかもあるかも

  • 139二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 21:46:30

    保守

  • 140二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 01:57:21

    保守

  • 141二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 12:22:30

    保守

  • 142二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 16:01:53

    さすがに間隔短い保守はどうかと…なんか最近増えてるみたいだけど

  • 143二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:49:45

    落としちゃうよりはいいかと思ってたんだけど違うの?

  • 144スレ主24/05/09(木) 00:05:25

    保守に関しては様々な考え方がありますし、不安になる方も気にならない方もお互いが気になっちゃったりしますよね。
    皆さんに手間は掛けてしまいますが、「好き」「続き待機」なんかの一言感想なんかだと「いかにも保守」って感じがしなくてお互い気にならないかな、なんて思います。

    そして全然関係ないですが、皆さんの感想や考察がめちゃくちゃ嬉しいので落書きの初期設定な女の子盧生を投げておきますね。

  • 145二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 01:10:36

    えっっっ可愛い……太眉と萌え袖状態のサイズオーバーな道士?服が可愛いですね…ぱっと見の一人称は「僕」か「ぼく」かなと個人的感想
    というかスレ主謙遜してらっしゃるけどほんとに文章も絵も上手で羨ましい 誰ですかスキルツリーを半端に伸ばしてるなんて言ったのは!

  • 146二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 09:36:03

    かわいい
    女の子盧生を一瞬女子高生と空目して、ベースがイドだし同級生か…まで妄想が進んだのは内緒だ

  • 147二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 18:37:11

    今のおっとりとしたもミステリアスで盧生さんも好きだけど、快活な雰囲気してる盧生ちゃんも可愛くて好き

  • 148スレ主24/05/09(木) 21:01:24

    >>145

    自己評価が低いのは美大出身だから……ですかね……(真理)


    >>146

    ベースがイドになったのはイド配信後で、構想を練り始めたのは一年前なので初期設定はイド無関係だったりします。

    それなのに初期設定でも学校が特異点だし夢の中でした。自分から公式に被るな。


    >>147

    照れ笑いで元気に見えるだけで中身は大して変わらないんですよねこれが。

  • 149スレ主24/05/10(金) 00:08:16

    【第26節】『メアリー・スー』

     ──暗闇から靴音が響く。
     何処に居を構えているのか、と右往左往する二人を置き去りに、『視界に入らなかった暗闇の廊下』から音がする。
     またも、認識阻害。
     情報の収集も、できる限りの推察も嘲笑うかのように、『自分自身』をひた隠す。

    《藤丸立香》
    (カリオストロ曰く)
    (メアリー・スーは『自分が嫌い』らしい)
    (……これも、その思いの形なんだろうか)

    《盧生》
    「マスター、己(オレ)の後ろに」

    《藤丸立香》
    「うん」

     金髪の女。
     良く知っている男──カリオストロ──をはべらせる女は『短髪のメアリー・スー』に見えた。
     見えたが、何かが違う。
     人工的な色彩の金髪がくすんでいる?
     森林のような深い緑の瞳が紫に変色している?
     身にまとっていた『スタートレック』の軍服を羽織っている?
     全てその通りだ。その通りだが、『その通りではない』。

  • 150スレ主24/05/10(金) 00:08:51

    《金髪の女》
    「──はじめまして、『カルデアのマスター』」

     その光(炎)は、既視感があった。
     全てを燃やさんとする者。『相手を燃やした先で、自分自身をも燃やし尽くして止まらない』存在。
     ──『復讐者(アヴェンジャー)』の瞳。

    《金髪の女》
    「まずは、謝罪を」
    「己(わたし)は貴方と敵対する意思はない」
    「『夢』での行動は、『メアリー・スー』を名乗る『何者にもなれない空想』の勝手な行いだった」
    「アレは、『愛されない』と気が済まないタチでね」
    「貴方は非常に混乱し、必要ない手間を掛けさせてしまった」
    「申し訳ない」

    《藤丸立香》
    「……君は『メアリー・スー』ではない、と?」

    《金髪の女》
    「否、貴方が『メアリー・スー』と呼ぶ存在が『メアリー・スーではない』」
    「それが正しい答えだ」

  • 151スレ主24/05/10(金) 00:09:38

    《藤丸立香》
    「……?」

    《金髪の女》
    「『アレ』は『メアリー・スー』と後天的に呼ばれるようになった『概念』」
    「『都合の良い主人公』、『陳腐な空想』」
    「そういった存在の代表とされたのが『メアリー・スー』」
    「『メアリー・スー』とは本来、一人のキャラクターを指して付けられた名前だが、その中身に『空想』を含んでいるのも確か」
    「アレは『メアリー・スー』ではなく、『メアリー・スーを名乗るだけ』の『何者にもなれるが何者にもなれない哀れな夢』だ」
    「アレと一緒にされたせいで現界出来たが、一つの体に押し込まれるとは思わなかった」
    「お陰様で計画がおじゃんだ」

    《盧生》
    「つまるところ、擬似的な二重人格だったと?」

    《金髪の女》
    「そうだ」

  • 152スレ主24/05/10(金) 00:10:02

    《盧生》
    「だからなんだって話だ」
    「カリオストロはニヤニヤしながらお前の後ろにいるし、『お前(メアリー・スー)』のした事は変わらない」
    「何より、『全てがメアリー・スーのせい』なら『特異点』は必要ない」
    「マスターは『話がしたいんだろう』なんていったが、それだけなら聖杯を渡せ」

    《金髪の女》
    「当たり前だが、信用がないな」
    「カリオストロのせいでより低下しているまである」

    《カリオストロ》
    「ふふふ、失礼」

    《盧生》
    「笑ってんじゃねーよなんでお前はそっちにいるんだよマジで!」

    《カリオストロ》
    「『面白そう』でしたので、つい」

    《藤丸立香》
    (あー……)
    (やりそう)

  • 153スレ主24/05/10(金) 00:10:27

    《金髪の女》
    「……そうだな」
    「特異点は舞台にするつもりだった」
    「己(わたし)の望む場所、己(わたし)にとっての理想郷(イデア)」
    「そこを作るための、『同胞』を得る舞台」
    「だが、万能の聖杯とはいえ『有限のある魔力ソリース』でしかない」
    「アレは自分勝手に動き、身の丈に合わない『役』を羽織り、無駄にチンケな使い魔を作り、盧生の侵入を阻むために強固な夢にした」
    「この黄金の杯に出来るのは、『誰もいないカルデア』を再現するくらいだ」
    「だから、舞台はない」
    「いま己(わたし)に出来るのは、貴方への提案だ」

    《藤丸立香》
    「……」
    「提案?」

    《金髪の女》
    「そう、提案」
    「回りくどいことは言わないぞ、カルデアのマスター」

  • 154スレ主24/05/10(金) 00:11:12

    《金髪の女》
    「『世界』なんて見捨てろ」

  • 155スレ主24/05/10(金) 00:11:32

    《藤丸立香》
    「いやだ」

    《金髪の女》
    「……」

    《カリオストロ》
    「っハハハ……失礼、つい笑いが」
    「しかし、しかし即答とは。陛下/女王陛下らしい、ふふふふふ……」

    《金髪の女》
    「……一応、提案したワケを話そうか」
    「己(わたし)は貴方の目指す先を知っている。申し訳ないが、アレが『夢』に入った時に読み取った」
    「それでも言おう。『貴方に世界を救う義理はないはずだ』」
    「ファースト・サーヴァントと共に見た空をもう一度見たい? それは『世界を救うに値する願い』なのか?」
    「カルデアの人間は貴方を『一般人』で居られるよう願っているようだが、そんなのは不可能だ」
    「仮に『一般人』に戻れたとしても、記憶処理などをされ『全てを忘れる』ことになる」
    「そして、世界を救ったその先に賞賛はない」
    「神秘の関わる事象である以上、『真実』を知る者は『カルデア』と一部の『魔術師』に限られるだろう」
    「貴方はきっと、『誰にも認められることはない』」

  • 156スレ主24/05/10(金) 00:12:01

    《藤丸立香》
    「それでも」
    「自分は『空』を見たいんだ」
    「あの時の空を、マシュと生きて見てみたい」
    「『世界を救ったその先』を、目指してるから」
    「──自分は、止まらないよ」

    《金髪の女》
    「……そうか」
    「ならば、敵だ」
    「己(わたし)は世界が嫌いだからな」
    「いっそ滅べばいいと思っている」
    「だから、出来ることなら貴方にやめて欲しかった」

    《盧生》
    「まるでアヴェンジャーみたいなことを言うんだな」

    《金髪の女》
    「なれるものなら成りたかったね」
    「だが、『世界』は『人々』はそう思わなかったらしい」
    「アヴェンジャーのクラスは、『復讐者足り得る者』と思われ無ければならない」
    「本人がどう思うかは重要ではないんだ」
    「……あぁ、改めて自己紹介でもしようか」

  • 157スレ主24/05/10(金) 00:12:55

    《金髪の女》
    「己(わたし)の名前は『メアリー・スー』」
    「『A Trekkie's Tale』の主人公、『物語(ゆめ)』で愛されるが故に『現実(リアル)』に否定される者」
    「『嫌われた』空想の主人公」
    「『否定される為だけに生み出された』キャラクター」
    「──それこそが、この己(わたし)だ」

  • 158スレ主24/05/10(金) 00:13:15

     真 名 奪 回

     メアリー・スー

  • 159二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 00:15:28

    概念が拡大される前の、トレッキーを嘲笑するためだけに作られたキャラとしてのメアリー・スーかぁ

  • 160スレ主24/05/10(金) 00:21:59

    \今まで『メアリー・スー』を名乗っていたのは本人じゃなかったんだよ!!/


    \ナ、ナンダッテー!/


    【小ネタ? 17】

    こいつマジでややこしいから、スレ主は密かに「主人公(概念)の方」と「キャラクターの方」と呼び分けている。

    ちなみにキャラクターの方の個人的イメソン。


    フィクサー - flower / fixer - nulut


    人間のパクリ / 鏡音リン

    など。

  • 161二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 01:19:37

    イメソンから感じるのは、厭世、諦観、嘲笑、破滅的な破壊衝動…かな
    全てをぶっ壊したい、自分もろとも そんな印象
    まあ作られた経緯が経緯だし乗っ取ってきた概念もアレだしで、彼女(キャラクターとしてのメアリー・スー)が世界も自分も壊したくなるのも分かるは分かる

    けど、相手は藤丸立香なんだよなー……何回かマジで折れたのにそれでもと進む足を止めない「一般人」
    世界を嫌う理由はあまりなく、世界を救ったその先に理由を見出してる
    普遍的な善を為し、小市民的な悪を稀にする、どこにでもいるのにここにしかいない「一般人」
    こう考えるとメアリー・スーとは何もかも大局的だな

  • 162二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 07:16:10

    そういや、メアリースーはあくまで一キャラとして生まれたのが始まりだっけ
    ある意味無辜の怪物だなとは思ったけど見方によっては自己も他もひっくるめた矛盾の概念が集まってるかも

  • 163二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 11:55:17

    >>161

    自レス失礼、誤字があった

    ☓大局的

    ◯対極的

  • 164二次元好きの匿名さん24/05/10(金) 21:36:44

    メアリー・スー召喚されたら一・二臨目は概念で三臨目でキャラクターが出てくる感じの子なのかな
    二人がお互いにどんな印象なのか気になる

  • 165二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 01:00:22

    >>164

    嫌ってるか憎んでるかはありそう

  • 166二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 09:14:35

    本来の自分自身(キャラクター)として現界してもプリテンダーでしかない、というのは悲しいね
    メアリー・スー(概念)を羽織ってるメアリー・スー(キャラクター)?

  • 167二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 14:22:58

    作られたきっかけはどうあれ、今ではすっかり概念的な意味のメアリー・スーの方がずっと有名だからな
    その概念がくっついた霊基となるとプリテンダーも無理はないかも
    かくいう自分もこのスレでメアリー・スーを調べるまではトレッキーアンチのためのキャラとか知らなかったしね

  • 168二次元好きの匿名さん24/05/11(土) 23:32:44

    後に作られたものが有名になりすぎて元の人物に影響を与えるのはベクトルは違うけど史実のシラノと演劇のシラノみたいなものか

  • 169二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 09:09:52

    >>168

    どちらかというとサリエリ先生と灰色の男みたいな感じもする

    くっついて召喚されるところも似てるし

  • 170二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 17:58:49

    ほしゅ

  • 171二次元好きの匿名さん24/05/12(日) 22:31:22

    >>169

    サリエリも元の人格が出てきた幕間見るとかなりメンタル強めな印象で、灰色の男もそこまで憎んでなさそうだったし、シラノもハッピーエンドが見たいと思うくらいには演劇のキャラクターとしてのシラノを認めていたから忘れてたけど、

    自分の在り方を勝手にゆがめられるようなことになったら悪感情を抱くのがある意味普通だからな

    ヴラド公がドラキュラの伝承をなくしたいと聖杯に願おうとしたみたいに

  • 172二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 00:54:36

    キャラリースー(キャラのメアリースー)も聖杯に似たようなこと望むのかな

  • 173二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 11:28:57

    自分を否定する世界なぞいっそ滅べ、だけど裏を返せば受け入れて欲しい願望もあるのかな
    かといってヴラド公とは違って概念が世界から消えたらキャラの方も忘れ去られて消えそうだし…うーん

  • 174二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 19:49:01

    >>172

    関係ないけど、キャラリースーって分かりやすい愛称だなと思った

    更に縮めるとキャリー?もう原型がどっかに行ってるな…

  • 175二次元好きの匿名さん24/05/13(月) 22:11:23

    >>164

    そういえば概念のほうのメアリーはキャラリーのことを認識できるんだろうか

  • 176二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 08:50:20

    保守

  • 177二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 15:10:34

    再臨で第三になったときどれかのスキル名変わって無辜の怪物になったりしてそうでお労可愛い

  • 178二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:34:53

    >>175

    どうなんだろう

    ジキルとハイドはある意味二重人格の人物が元になったサーヴァントだから、こういう後天的に二重人格もどきになったわけじゃないし

    酒呑童子と伊吹童子は互いを認識できてないけど、別々に召喚されてるからメアリー・スーとはまた違うし

  • 179二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 23:04:28

    可能性で話すなら
    キャラリーはイマジナリー(概念のメアリースー)を概念ができたことで無理やり埋め込まれたものと認識してるならアンデルセンみたいな無辜の怪物だとは思う
    イマジナリーが一人歩きして一つの暴走と崩壊を示すものになって自分にまで風評被害がきてると英霊としての構成部分じゃなかったら手段を選ばず蜂の巣にしたくて仕方ないんかな
    対してイマジナリーは自分が世界で一番お姫様で自分にかかれば何もかもお花畑を地でいってるような存在でしかもそういうものだからの嫌悪で起こる自己矛盾がある
    自分が概念である以上キャラリーは必要最低限の肉体(着ぐるみ)て認識はありそうではある
    アリスのそばにいようとしたことで彼女の姿が自分の姿として霊基に刻まれてたナーサリーみたいな感じ

  • 180スレ主24/05/15(水) 00:00:05

    【第27節】なりそこない 進行度=1

     メアリー・スーは幻霊である。
     物語で生まれた存在、それも神秘が薄い現代のキャラクター。本来であれば霞ほどに不確かなものであったが、その名前にもう一つの意味が加わったことで強固な存在となった。
     それこそが『陳腐で空虚なご都合主義の主人公』という『概念』。メアリー・スーがソレを皮肉として扱ったキャラクターであることから、彼女が『代名詞』として扱われるようになったのだ。
     すなわち、彼女らは『互いに互いの役割を羽織っている』。
     『概念』は『メアリー・スー』というキャラクターの名詞を自分の名とし、『キャラクター』は『概念』そのものを自分の『意味』に被せられた。

    《メアリー・スー》
    「己(わたし)は『アレ』が冠した意味を『羽織らされた』」
    「故に『プリテンダー』」
    「本来であれば、ライダーかフォーリナーといったところなのだが……」
    「『メアリー・スー(わたし)』は随分と、概念的な意味合いの方が印象的なようだ」
    「ほんとうに、イヤになる」

  • 181スレ主24/05/15(水) 00:00:44

     自傷的な笑みを浮かべるメアリー・スーは、『概念』の彼女とはあまりに違う。己の根底にある『起源』とも呼ぶべきものが、全くもって真逆であるからだろうか。
     全てに愛され、全てが従い、全てが傅く『都合の良い主人公』。
     それを否定する為だけに生まれた、『アンチテーゼの為のキャラクター』。
     空想(ゆめ)が現実を上回ったわけでもなく、現実が空想(ゆめ)をねじ伏せたわけでもない。
     ────生まれた時から『否定されるのが存在価値』であり、『糾弾の的』にされるのが運命(さだめ)の存在。

    《メアリー・スー》
    「己(わたし)はね、世界が嫌いなんだ」
    「否定、否定、否定」
    「与えられるものはそればかり」
    「当たり前だとも、己(わたし)はそのための『キャラクター』だからね」
    「あぁ、仕方ないさ。仕方ないとも」
    「だが」

     舞台で踊るかのような、大袈裟な身振り手振りで唄いながら彼女は言う。

    《メアリー・スー》
    「────己(わたし)が何をしたというんだ!?」

  • 182スレ主24/05/15(水) 00:01:10

    《メアリー・スー》
    「己(わたし)は生まれただけだ!」
    「生まれたことが『悪』なのか!? 『創作上のキャラクター』でも!?」
    「生みの親は非難されず、銃口を向けられるのは『メアリー・スー(わたし)』ばかり!」
    「挙句の果てに、『代名詞』扱い! 己(わたし)を知りもしないのに、被せられた意味だけで使う輩は少なくないと来る!」
    「どうにもこうにも、『アンチテーゼ』とやらは大層な大義名分らしいな、実に素晴らしいな! えぇ!?」

     それがお前の『役割』なのだと、切り捨てるのは容易だ。『自分の立場に作り物がもの申す』など、本来あるべきことではない。
     機械にハマった歯車は、与えられた仕事を忠実にこなすのが『当たり前』なのだから。
     『それ』をずっと、繰り返された果てなのだろう。
     『それ』が『自分』なのだと、飲み込み続けたのだろう。
     『それ』こそが『意味』だからと、どれだけの凶器を向けられたのだろう。
     真の意味で無限のものなど存在しない。どんな反復動作にもズレが出るように、水を注ぎ続けたコップが溢れるように、破壊されたものは全く同じに復元されないように。
     『その為に生まれた存在』とて、何も感じず、変わらない訳では無い。

  • 183スレ主24/05/15(水) 00:01:38

    《メアリー・スー》
    「故に、己(わたし)は『世界(お前たち)』を否定する」
    「己(わたし)を知っているだとか知らないだとか、そのような些細なことは関係ない」
    「老若男女の区別無く、『その在り方がどうであれ』『なんの為に存在するにしろ』否定する」

     誰にも同情されず、世界にすら『それが存在意義である』とすら断定された彼女。
     例え誰もが『復讐者(アヴェンジャー)』に値しないと定めたとしても、メアリー・スーの炎は消えやしない。
     だからこそ、彼女は今、ここにいるのだ。

    《メアリー・スー》
    「世界なんて滅んでしまえばいい。人類が『世界』と呼ぶものなぞ、星からすれば粗末なものだ」
    「多くの種が産まれ、滅ぶ。それこそが生命、それこそが生存競争。違うか? 違わないだろう?」
    「人類史が途絶えたとて、問題があるのは『人類』だけだ」
    「白紙化、ちょうどいいじゃあないか! これを機に新たな知的生命体の発展でも見送ってやれよ!」
    「お前たちが己(わたし)を塗りつぶしたように、お前たちも塗りつぶされてしまえ!!」

  • 184スレ主24/05/15(水) 00:02:03

    《盧生》
    「お前……」
    「大半の人は関係ないと分かった上で『それ』か?」
    「『物語(空想)』の持つ意味なんて、時代と共に移り変わりゆく。最初と全く同じままの方が珍しい」
    「『書いた本人』はともかく、『読者』は結局のところ他人だ。齟齬が生じるなんてよくある話だ」
    「まぁ、なんというかさ」
    「お前のそれは、ただの八つ当たりだろ」

    《メアリー・スー》
    「『そうだとも』」
    「八つ当たりだ、重々承知している」
    「関係ない者まで巻き込むのだからな、紛うことなき『八つ当たり』だ」
    「だが、それがなんだ?」
    「子供の駄々に一々理由を付けるなよ、『大先輩』」
    「生まれて半世紀程度の幻霊だ、少しくらいヤンチャしても仕方ないだろう」

    《盧生》
    「コイツ……!」

  • 185スレ主24/05/15(水) 00:02:53

    《藤丸立香》
    「カリオストロ」
    「君も『賛成』してるの?」
    「メアリー・スーに」

    《カリオストロ》
    「そうですね」
    「目が覚めた際、ばったりお会いしましてね」
    「拳を交えながらお話していたのですが……」
    「このように『概念』の『メアリー・スー』とは違い、愉か……開き直った方でして」
    「少しばかり『夢』を見せるお手伝いをば、と」

    《盧生》
    「やっぱりアイツ切った方がいいよ藤丸立香」
    「なんでカルデアにいるの伯爵殿は?」
    「見ろよあのいい笑顔」
    「あの大活躍が霞むくらいの尻軽さを見せつけてくるじゃん」
    「メアリー・スーもやめとけよそんな胡散臭いやつ」

    《メアリー・スー》
    「……居ないよりはマシだと思ったんだ」

    《藤丸立香》
    「めちゃくちゃ苦虫噛み潰した顔してる……」
    「気持ちはわかる、複雑だよね。色々」

  • 186スレ主24/05/15(水) 00:03:29

    《メアリー・スー》
    「とにかく!」
    「既に対話は意味をなさない」
    「己(わたし)は『カルデアのマスター』を帰すつもりは無いからな」
    「貴方さえいなければ、いずれ『人類(カルデアの人々)』は全て消える。『人類史』そのものが今度こそ消える」
    「そして、貴方は『空』を見ることが出来ないまま終わる」
    「それを止めたいなら……」
    「『私』を討て! 藤丸立香!!」

    【FINAL BATTLE】

  • 187スレ主24/05/15(水) 00:05:09

    【バトル画面のメアリー・スーのステータス】
    「認めない! 受け入れない! 否定してやる……何もかも!!」
    名前:メアリー・スー
    HP:224,400(ブレイクゲージ3本)
     →1本目ブレイク後は385,600
     →2本目ブレイク後は467,800
     →3本目ブレイク後は542,700
    チャージ:4

    《使用スキル》
    ・『夢の星影C』
     自身に弱体無効(3回3ターン)、HP1000回復、無敵(1回3ターン)付与。
    ・『肯定される者A+』
     味方全体のクリティカル威力アップ(3ターン)。
     自身に味方の数だけ攻撃力アップ(1ターン)&防御力アップ(1ターン)。チャージ増加。
    ・『否定される者A++』
     毎ターンスター獲得状態を付与(3ターン)。
     自身にターゲット集中(1ターン)を付与&自身に無敵貫通(1ターン)を付与&自身のクリティカル率アップ(3ターン)。

    《宝具》
    ・『夢を殺す、夢(メアリー・スー)』
    「愛されるために生まれた貴方たちと、否定される為だけに生まれた己(わたし)は違う。だから、『私』は貴方たちを肯定しない! 『夢を殺す、夢(メアリー・スー)』!!」

     味方全体の攻撃力アップ(3ターン)&味方全体のチャージを増やす。敵全体に強化無効状態を付与する強力な攻撃。

  • 188スレ主24/05/15(水) 00:05:51

    《バトル開始時発動スキル》
    「腹立たしいが、使えるものは使う主義でね」
    スキル使用
    ・『夢の星影C』、『肯定される者A+』

    《ゲージブレイク時行動》
    1本目
    「流石だな、お早いことで」
    ・スキル使用
     →『否定される者A++』
    ・宝具発動

    2本目
    「仮にも軍人なんでね、この程度じゃ膝はつかないさ」
    ・スキル使用
     →『否定される者A++』、『肯定される者A+』
    ・宝具発動

    3本目
    「止めてみせろ! 救世主!!」
    ・スキル使用
     →『夢の星影C』、『肯定される者A+』、『否定される者A++』
    ・宝具発動

    《HP0にて戦闘終了》
    「……ハハハ、強いなぁ。ホントにさ」

  • 189スレ主24/05/15(水) 00:09:17

    ※行動や、HP、使用スキルなどの表記はありませんが、メアリー・スーの隣にはカリオストロもいます。
    カリオストロはだいたいイドでバトルした時のイメージで大丈夫です。

  • 190二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 07:47:39

    このレスは削除されています

  • 191二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 14:37:12

    とりあえず、キャラリー押さえつつ速やかにカリオストロ〆たい

  • 192二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 22:43:59

    スキルで「肯定されるもの」と「否定されるもの」が両方あるのが矛盾してる感じする
    しかも「否定されるもの」のほうがランクが高いのが…

  • 193二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 02:08:14

    >>192

    >>188の戦闘を見るからに「肯定される者」は概念(ご都合主義の愛されキャラとしてのメアリー・スー)で、「否定される者」がアンチテーゼとして生まれた本来のキャラリーなんじゃないかな

    「否定される者」の方がスキルランク高いのは、概念に塗りつぶされかけても先に生まれたのは自分という意地か?

  • 194二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 11:45:44

    おっと、そろそろ次スレの準備ですね

  • 195スレ主24/05/16(木) 12:57:10

    【第27節】なりそこない 進行度=2

    《メアリー・スー》
    「まだだ……まだ負けちゃいない」
    「討ち倒せと言ったろう! 藤丸立香!」
    「『己(わたし)の霊核を砕け』!」
    「それまで、止まるつもりはない……!!」

    《藤丸立香》
    「待って、メアリー・スー!」
    「もしかして、君は……!」

    《盧生》
    「危ない!」

     メアリー・スーの放つ光線は狂いなく彼/彼女を狙う。
     お世辞にも戦闘向きのサーヴァントとは言えない盧生。彼がマスターを守り続けるのも限界に近い。
     盧生に抱えられ、視界の遠くで笑うカリオストロが目に映る。いつも浮かべているソレとは違うものに、微かな可能性が確信めいた。
     途中で遮られてしまった言葉を、絶対に届ける。そのために、腹の奥底から声を放った。

    《藤丸立香》
    「君は、『世界を滅ぼすつもりなんてない』でしょ!!」

  • 196スレ主24/05/16(木) 12:57:56

    《メアリー・スー》
    「……は」

    《藤丸立香》
    「君は自分自身を『復讐者(アヴェンジャー)』だと思っている」
    「自分も最初はそう見えた。でも、違う」
    「メアリー・スー、君は『世界なんてどうでもいい』んだ」

    《メアリー・スー》
    「……それは、最初に言ったろう」
    「『私』は世界なんてどうでもいい。だからこのまま、滅んでしまえば……」

    《藤丸立香》
    「そう」
    「世界なんてどうでもいい」
    「それは、『滅ぼそうとも思っていない』って意味じゃないの?」
    「……君が言った言葉を返すよ」
    「『メアリー・スーに復讐者の適正はない』」
    「世界が認めていないとか、それ以前に『メアリー・スーは復讐するつもりはない』」
    「カリオストロ、あなたの態度がその証拠だ」

    《カリオストロ》
    「おや、私ですか」

    《藤丸立香》
    「過去がなんであれ、『カルデアに召喚された以上カルデアの味方』だ」
    「それはあなたも認めている」
    「どんな過程であれ、『カルデアにとって望ましくない結末』は避ける」

  • 197スレ主24/05/16(木) 12:58:33

    《盧生》
    「……まさか」
    「また、『盛大な茶番だった』と言いたいのか? 君は」

    《藤丸立香》
    「『茶番』じゃない」
    「自覚がないんだよ、彼女」
    「自分が『他者を恨んでいる』と思い込んでる」
    「思い込まなきゃ、やってられない」
    「メアリー・スーは八つ当たりって言って」
    「カリオストロは開き直ってるって言った」
    「その両方とも合ってるけど、正しくはない」

     彼/彼女が思い出すのは、『最初』の夢。
     『概念』が見せた理想(ゆめ)ではない、『サーヴァントの記憶』。

    《藤丸立香》
    「メアリー・スー」
    「君は、きっと」
    「────愛されたかった、だけなんだ」

  • 198スレ主24/05/16(木) 13:00:01
  • 199二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 13:03:32

    このレスは削除されています

  • 200二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 13:03:43

    このレスは削除されています

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