なかなか諦めてくれない人の話

  • 1改変ネタ注意24/04/23(火) 00:04:44

     取材した当時、ヴァルキューレ警察学校の関係者だった、Kさんの話。

     ある時、学校の運営の話の中で。
     学生達の実習に、普段の訓練場と違う場所で、目新しい場所は無いか。
     そんな話題が出たそうだ。

     校内に専用の訓練場はもちろんあるが、在学中に何度も使っていれば『慣れ』が出る。
     それに、校外のフィールドもそう多くはないし、何より毎回借りていては料金も馬鹿にならない。
     そんな折、役員の一人から
    「郊外でいい感じの廃墟を探してくれば使用料は正規の訓練場より安いし、マンネリ化による気のゆるみも抑えられるんじゃないか?」
     と、そんな意見が出て。
     Kさんの所属するグループは、屋内訓練に適した廃墟を折りに触れて探していたのである。

  • 2改変ネタ注意24/04/23(火) 00:05:55

     
     探し出して数週間ほど経っただろうか。
     部下の一人が、知り合いからちょうどいい場所を聞いた、と提案してきた。

     彼女が言うには、そこは廃業したホテルだという。
     市街地から離れた山奥にあるということで、周辺の環境については問題なさそうだし、建物内には崩壊していて危険、という場所もほとんどないようだ。
     そしてそのホテル、いかがわしい目的の建物だったらしく。
     利用客が鉢合わせないよう、内部の構造が入り組んでいて、隠れる場所や遮蔽物になりそうなものが無数にあるらしい。

     確かに、普段とは違う刺激になりそうだ。
     そういう話になり、日を改めてKさんを始めとする何人かでその廃墟へ下見に行くことになった。

     当日、昼過ぎ。
     待ち合わせ場所に現れたKさんがいかにも寝不足そうな様子であったため、部下達が心配して声をかけた。

    「……あの、大丈夫ですか?」
    「ええ……」

     実際、その日のKさんは、あまりよく眠れていなかった。
     前日の仕事が長引いたのと、折悪しくプライベートでの意見の食い違いで遅くまで話し合いが続き、睡眠時間が取れなかったのが原因である。

     Kさんがそのように説明すると、部下達は気を遣って。
     目的の廃墟まで一時間程度かかるので、後ろの席で休んでいてください、と提案してくれた。
    「すみません、お言葉に甘えます」
     そうして、部下の運転する車の後部座席で、Kさんは横になって眠ることにした。
     

  • 3改変ネタ注意24/04/23(火) 00:07:35

     
     ──そこで、Kさんは夢を見た。

     夢の中。
     Kさんは小学生低学年の頃に戻っていて、お姉さんと一緒にお風呂に入っていた。
     風呂の洗い場で身体を洗うKさんの隣で、お姉さんは湯船に浸かっている。

     お姉さんの歳の頃は高校生くらい。
     長い黒髪を湯船の外へと垂らし、気持ちよさそうに、うっとりと目を閉じている。
     妹のKさんから見ても、美しい姉だった。

    (キレイですねぇ……)
     姉の長く美しい黒髪に、Kさんは見惚れていた。
     そして身体を洗い終えた彼女が、自分も湯船に浸かろうと立ち上がった時、異変に気がついた。

     姉の髪が伸びていた。

     さっき見た時は湯船の縁から少し出ているくらいだったのが、今は浴室の床まで届くほどに伸びている。
     だが、夢の中だから、だろうか。
     Kさんはそれをおかしいとは思わなかった。

  • 4改変ネタ注意24/04/23(火) 00:08:26

    「姉さん、姉さん! 髪、伸びてますよ!」

     Kさんがそのように呼びかけるが、姉は返事をしない。
     相変わらず湯船に浸かり、うっとりと目を閉じている。

     入浴剤でも入れてあるのだろうか。
     浴槽の中は、お湯が白濁している。
     そのため、湯船に浸る姉の首から下は、全く見えない。

     ふと見ると、姉の髪はいつの間にか、また伸びていた。
     今では床の上に大きく広がり、その先端が排水溝に届くほどになっていた。

    「姉さん! せっかく洗ったのに、髪が汚れますよ!」

     そう呼びかけるが、やはりうっとりしているだけで、姉の返事はない。

    (仕方ないですね……)

     じゃあ、代わりに引き上げてあげよう。
     そう思い、排水溝に入り込んだ髪を掴んだ。
     その瞬間。

    『……触っちゃダメって言ったでしょ!』

     突然目を開けた姉が、怒ったように、そう言った。
     思わず、Kさんが謝る。

    「ごめんなさい!」

     ──そこで、目が覚めた。

  • 5改変ネタ注意24/04/23(火) 00:09:15

     
    「どうしたんですか、急に。ごめんなさいって」
    「大丈夫ですか?」
     後部座席でうつらうつらしていたKさんが突然大声を上げたため、運転手や同乗していた部下達が何事かと思い、声をかけてきた。
    「……? ん、いえ。すみません、変な夢を見まして」
     口元に垂れた涎を拭きながら答えるKさん。
    「ビックリしました、急に『ごめんなさい』とか言うんですから。昨日のプライベートの話し合い、そんなに大変だったんですか?」
    「まあ、そこは気にしなくても構いません」
     話の事には触れないようにやんわりと釘を刺しつつ。
     彼女はそこで夢の内容について詳しく語ることはなかった。

     そうこうする内に、目的地である廃ホテルへ到着した。
     話に聞いていたように、銃撃訓練もできそうな感じの、かなり大きな建物である。
    「おお、これは広いですね」
    「郊外の安い土地ですからね。開発ブームに乗って作られたけど、立ち行かなくなっちゃって、潰れたんじゃないかと」
    「ありそうですね」

     そんなことを話しつつ。
     当初の目的である、下見を開始した。

     とりあえず、中がどうなっているのか確認するべく、手近な部屋の中へ入ってみたところ。

    「……え?!」

     室内を確認し、Kさんは驚いた。
     客室に備え付けられた浴室。
     その作りが、さっき夢で見た浴室と、全く同じだったからである。

  • 6改変ネタ注意24/04/23(火) 00:09:55

    「どうしました、何かありましたか?」
    「いえ……。何でもないですよ、ええ」

     怪訝な部下に何とか取り繕って、下見を続けたが。
     別の客室をいくつか見て回ると、全ての部屋で、夢で見たのと全く同じ浴室に出くわした。
     ホテルなのだから、全ての部屋の設備が同じであっても不思議ではない。
     だが、先刻見た夢の内容との奇妙な一致に、Kさんだけは嫌な感覚を覚えていた。

     そして。
     Kさんは、そこで思い出した。

    (……私には、姉なんていない)

     Kさんには、姉などいなかった。
     それどころか、親族や友人にも、今までの交際相手にも、好きな女優にも。
     夢に現れた女性に、少しでも似ているような相手は、これまでに存在しなかった。

     当然、夢で見た、あの浴室も。
     実家や今暮らしている部屋のそれとは、少しも似ていなかった。

     ではなぜ、車の中であんな夢を見たのか。
     なぜ、あの女性を姉だと、あるいはそれに近い関係の相手と思ったのか。

     目覚めた時、仲間に夢の内容について話さなかったこともあり。
     Kさんはその時に感じた違和感、気持ち悪さを誰にも打ち明けることのできないまま、廃墟内を探索する部下達の後をついていくことしかできなかった。

  • 7改変ネタ注意24/04/23(火) 00:10:40

    (……あれは誰だったのでしょう。あの夢は一体……)
     そう思うKさんをよそに、廃墟内の探索、確認は進んでいく。

     その内に、部下の一人が地下室を見つけ、そこも確認しておくことになった。
    「地下だとちょっと豪華な部屋だったりしませんかね?」
    (いえ、内装とかどうでもいいのですよ……?)
     Kさんは地下に行くのは嫌だったが、部下達には夢の話をしていなかった。どのみち安全確認は必要だったし、そもそもここに残って一人だけにされるのはもっと嫌だった。
     結局、部下達と一緒に地下へ降りることにした。

     さっきまでのことを考えるとその部屋の浴室を覗いてみようという気にはなれず、そっちは部下に任せ、Kさんは別の場所を探索することにした。

     ……すると。
    「風呂は同じ作りなんだな……、ウワッ!」
     浴室を見にいった部下が、急に大声をあげた。
     何事かと思い、他の部下と共に浴室へ向かうKさん。
    「どうしました。何かあったのですか?」
    「これ、不法投棄です、不法投棄!」
    「……不法投棄?」
     その言葉の意味がわからず、全員が浴室の中を見た。

     浴室に設置されたバスタブ。
     その中に、中身がパンパンに詰まった黒いゴミ袋がいくつも押し込まれていた。

  • 8改変ネタ注意24/04/23(火) 00:11:19

    「……なんだこりゃ」
     部下達は首を捻っているが、Kさんだけはその様子に何か気味の悪いものを感じていた。

     ゴミ袋の積み上げられた、その形が。
     夢の中で湯船に浸かっていた『お姉さん』の姿、体勢とそっくりで。
     車内で見たあの夢のことが、頭に浮かんでしまったからだ。

     硬直しているKさんをよそに、仲間たちはバスタブの中のゴミ袋を調べ始めた。
    「何だこれ」
    「ここだけだよな? こんなゴミ袋あるの」
    「あれ? でもこれ、新しいな」

     一番上に積まれた袋に触れてみた部下によると。
     その感触は、古びて劣化したビニールのそれではなく、ほぼ新品のようだという。
     さらに他の部下が、その袋を持ち上げてみて言う。
    「これ、軽いなあ。何が入ってるんですかね?」
     よせばいいのに、彼女はゴミ袋の口を開けて中を覗き込んだ。
     そして、
    「……ヒィッ!」
     声を上げ、ゴミ袋を取り落とした。
    「どうした!?」
     Kさんたちが訊ねると、その部下が震え声で言う。

    「髪の毛が入ってますよ!」

    「え!?」
    「何ですかこれ! 切った髪の毛、いっぱい入ってる!」
     そこに積んであるもの全てがそうなのかはわからないが、彼女の開けたゴミ袋には髪の毛がパンパンに詰まっていた。

  • 9改変ネタ注意24/04/23(火) 00:12:00

    「……人間の髪の毛だよ、これ!」
     気持ちが悪いので、すぐに袋の口を閉じ、積んであった元の場所に戻した。
    「え、何これ? 美容室とかのゴミ?」
    「いや、美容室だったら普通に捨てられるだろ」
    「でも、このゴミ袋、五個ぐらいあるけど。え、全部髪の毛、ってこと!?」
    「ヤバいよ。だって、他の所に無かったってことは、わざわざ地下のこの部屋まで持ってきた奴がいるってことでしょ。それも気持ち悪いよ」

     そうやってゴミ袋についてああだこうだと話す内、この廃墟で訓練をするのはやめよう、という話になった。
    「そうですね。危険人物がいるかもしれないですし、やめておいた方がいいでしょう」
     いかなヴァルキューレ警察学校の生徒とはいえ、未熟な生徒ももちろんいる。
     彼女たちが、このような閉所で、もしゴミ袋を持ってきた相手と遭遇してしまったら。そう考えると、やはりやめるべきなのだろう。

     結局中止という結論になり、自分たちも早く引き上げよう、ということになった。
     全員、地下の部屋を出て上階へ移動する。
     途中まで良さそうだったのにね、でもアレはなあ。
     そんな話をしながら、一階まで上がってくると。

     誰かが、何かブツブツと呟きながら前方、廃墟の入り口からこちらへやって来る。
     そんな声と、物音が聞こえてきた。

  • 10改変ネタ注意24/04/23(火) 00:13:05

    「……えっ、なになになに!?」
    「誰か来る!」
    「おい、こっちだ!」
     地下からの階段を上ってすぐのところに部屋があったので、Kさんたちは急いでそこへ駆け込み、身を潜めた。
    「えっ、なになに? 何か言ってる!?」
     相手に見つからないよう隠れながら聞き耳を立てると、だんだんと近づいてきていることもあり、相手が何と呟いているのかわかった。


    『……■■■があんなにしつこいとは思わなかったんだよな〜』


    (何か言ってる……)

     声の具合から、相手はKさんたちより年上、中年ぐらいの女性だと思われた。


    『■■■があんなにしつこいとは思わなかったんだよな〜』


     そう繰り返す呟きの合間に、何やらガサガサという音が聞こえる。全員、その音の正体が何なのか、即座に理解した。

    (ゴミ袋の音です……)

  • 11改変ネタ注意24/04/23(火) 00:13:46

     
     相手は途切れ途切れに、ブツブツ呟きながら歩いてくる。


    『なんかな〜。別にお金借りてたわけでもないしさ〜。ちゃんと別れたと思ってたんだけどな〜』


    『■■■があんなにしつこいとは思わなかったんだよな〜』


    『でも、髪のきれいな女だったなあ……』


    『でもなあ。ちゃんと、ちゃんとキッパリ別れたと思ったんだけどな〜。むこうも、わかった、これから別々の人生を歩む、みたいな話、したのにな〜』

     呟く声とガサガサという音がだんだん近づいてきて、ついにKさんたちの隠れている部屋の入り口の手前まで来た。
     その音から、地下室にゴミ袋を捨てている犯人はこいつだと全員確信したが、行動や呟く内容から考えると完全に狂人である。絶対に見つかってはいけない、Kさんはそう感じていた。
     だが、どこにでも無鉄砲なやつはいるものだ。相手のいる廊下と比べ、自分たちの隠れる部屋の方が圧倒的に暗いことから、絶対にわからないだろうと考え、一人が隠れ場所から顔を出して相手の姿を見ようとしたのだ。
     音と声から察するに、そいつが顔を出した時、相手はちょうど部屋の入り口の前を通り過ぎていくところだったらしい。
     Kさんたちが止めるのを無視して、そいつは顔を出し。
     そして、
    「うわあああ……」
     低くうめき、膝から崩れ落ちた。
     

  • 12改変ネタ注意24/04/23(火) 00:14:29

    「危ない危ない!」
     ゴミや瓦礫の散乱する場所ということもあり、Kさんともう一人で慌ててそいつを抱き止め、急いで隠れ場所に引き摺り込んだ。
    「うぅわぁ〜……」
     よほどショッキングなものを見てしまったらしい。見てしまった部下は、見たことを後悔しているかのような声を漏らしている。
     そうしている内に声と音が階段を下っていったようだったので、もう大丈夫だろうと考え、Kさん達はそいつに何を見たのか訊ねてみた。
    「え、なになに? 今、声と音が通り過ぎて下に降りていったけど、何?」


    「長〜い髪の女が、手になんか、子供用の小っちゃいハサミ持って、それで自分の髪を切りながら歩いてた……」


    「う〜わ……」
    「え、どういうこと!?」
    「いや、わかんない。わかんないけど、あれは普通の精神じゃない……。
     片方は裸足だったし、もう片方はほとんど裸足みたいなボロボロの靴だったし……」
    「ヤバいヤバい。もう、逃げよう逃げよう!」
     全員その言葉に同意し、物音を立てないように静かに、そして可能な限り急いで廃墟から脱出した。

     そうして廃墟から脱出したのだが、外に出られて安心したのだろうか、仲間の一人が不意に言った。
    「え、でもさ、でもさ。ここって結構な山奥だよね? そいつ、ここまでどうやって来たんだろ?」
    「いや、知らねえよ。近くにでも住んでんじゃないの? 世捨て人みたいな生活しててさ」
    「いや~、もうヤダよ~。あたし、そいつ、見ちゃったよ~」
     そんな風に話しながら、自分たちの乗ってきた車の所まで戻ってきた。
     

  • 13改変ネタ注意24/04/23(火) 00:15:07

     
     

     自分たちの車の隣に、知らない車が停まっていた。

     
     

  • 14改変ネタ注意24/04/23(火) 00:15:50

    「ウワッ!」
    「え、あいつ、車で来たの!?」
    「ヤベえじゃん! 気づかれてるじゃん! あたしらがいるの、わかってるじゃん!」
    「ヤベえ、ヤベえ! 早く乗れ、早く乗れ!」

     全員、急いで車に飛び乗った。
     運転席、助手席、後部座席。全てのドアを叩きつけるように閉め、全員が乗ってドアを閉めたのを確認してから、運転手がエンジンをかける。
     そうして車を出そうとしたところで、運転役の部下は、気になったので隣の車を見てしまったらしい。

    「……ウワアッ!」

    「えっ、なになになに!?」
     突然、運転役が叫び声を上げたので、Kさんたちは驚き、どうしたのかと訊ねた。


    「ひ、ひと! 人、乗ってる! 人が乗ってる!」


     その言葉に、反射的に、Kさんたちが隣の車を見ると。


     助手席に、人が座っていた。

     

  • 15改変ネタ注意24/04/23(火) 00:16:40

     顔つきから、恐らく女性であると。
     そう思われた。

     『恐らく』というのは。
     その女の頭髪が、ほとんど坊主頭に近いくらいに短く切られていたからである。
     そんな女性が、隣の車の助手席に座り、その顔に笑みを浮かべ、こちらを見ていた。


     その女にただ怯えるだけの仲間たちに対し。
     Kさんだけは、部下たち以上に恐怖していた。

     髪型こそ違うが。
     隣の車にいるのは、間違いなく、夢の中で見た『お姉さん』だったのだ。

     だが、そのことを知っているのは『夢』を見たKさんだけである。
     他の部下たちは、単に『隣の車に突然現れた不気味な女』に対して恐怖していた。


     恐怖に固まるAさんたちの見ている前で、女がゆっくりと動いた。
     両の掌で輪っかを作り、それを自分の口元へ当てる。
     登山に来た人が山彦をするために叫ぶ、あの仕草である。

     そして、女が。
     嬉しそうな顔のまま、叫んだ。

    「……ウワアアアッ!」
     こちらの車も、むこうの車も、窓が閉まっていたが。
     全員、女が叫んだ内容がハッキリと聞き取れてしまった。
     その瞬間、運転手が猛スピードで車を発進させていた……。

  • 16改変ネタ注意24/04/23(火) 00:17:42

     ……その体験以来。
     Kさんたちのグループは、例え幾ら費用が嵩もうとも、正規のフィールド以外での訓練は反対するようになったそうである。


     ……Kさん曰く。
     女は両手を口に当て、嬉しそうに笑ったまま、次のようなことを叫んだそうである。



    『あの人ねェェ! 記憶がグチャグチャになってるのォォッ!』



     ──なお、運転手役の仲間が後で語ったところによると。
     隣に停まっていた車は、ほぼ廃車のような状態で、どうやってここまで走ってきたのかわからないような有様だった、という。


    「……生きてるモノか死んでるモノかわかりませんが、間違いなくマトモなやつじゃない。この世のものじゃない。そう思って、逃げてきたんですよ。
     ……そんなことがあったから、もう廃墟なんて選べませんよね。下見にすら行きたくありませんよ」

     取材時。
     Kさんは、そう語ったという。


     幸い。
     この話をKさんから取材した時点で。
     既にその廃墟は取り壊されていたそうだ。

  • 17改変ネタ注意24/04/23(火) 00:18:58
  • 18改変ネタ注意24/04/23(火) 00:20:10

    おまけ:経費節約のつもりが怪異に出会ってしまったKさん近影

  • 19二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 00:20:47

    やっぱりカヤじゃねぇか!

  • 20二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 00:25:38

    便利屋先生によるインタビューだろうか

  • 21二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 00:29:42

    防衛室長は怪異は専門外じゃったかー……
    いや、それはそれとしてこの建物は取り壊した方がいい

  • 22二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 00:39:47

    祓魔師(エクソシスト)として祓ってあげましょう

  • 23二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 01:00:07
  • 24二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 01:04:58

    前回といい改変ネタとはいえあにまんでゾクッとするとは思わなかったよ!
    乙!

  • 25二次元好きの匿名さん24/04/23(火) 10:00:36

    シャッフル表示から来たけど>>17 の禍話とか初めて知った

    ゲームカテでホラーの開拓ができるとは思わんかった

  • 26蛇足24/04/23(火) 18:53:18

    先輩は何故か、僻地への巡回には行きたがらない。
    人通りの絶えた廃墟前など、時間を潰すにはちょうど良さそうなものなのに。
    前に訊いた時に言っていた、「余計なモノに遭う」とは何なのだろう?

  • 27二次元好きの匿名さん24/04/24(水) 00:14:17

    見返したら

    >内装とかどうでもいいのですよ……?

    ちょっとカヤが漏れててくすっと来た

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています