- 1二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 15:49:07
エアグルーヴの記憶が消えた
「⋯⋯誰だ貴様は?いきなり現れては可笑しな事をまくし立てて⋯⋯」
エアグルーヴは俺の愛バだった。
トレーナー契約をしたあの日から、二人三脚でずっと頑張って来た。
たまの休日にはゲームセンターに行った。
エアグルーヴがクジで当てた温泉に誘ってくれて、その日に、その⋯⋯告白をされて、付き合う事になった。
URA優勝を果たしたあの日、エアグルーヴは打ち上げをしていた店で言ってくれた。
「おい、貴様、
──いや、おめでとうでは⋯⋯まあ嬉しいが、そうでは無くてだな、
──その⋯⋯私も、後1年程度で卒業するじゃないか、それで、その、そうしたら貴様と⋯⋯」
その先は流石に俺が言った。
流石にあそこでエアグルーヴに全て言わせるわけにもいかなかった。
その日は別れ、家に帰ったあと、俺は気恥ずかしさが収まらず、さっさと寝てしまった。
次の日だった。
エアグルーヴは事故に遭い、記憶を失ってしまったらしい。
俺は"初対面"での対応に失敗してしまったらしく、
「あんな男は信用できない」
とのことでトレーナー契約を解除されてしまった。
理事長やシンボリルドルフ、他にもさまざまな人たちに慰められたが、俺は頭が真っ白になっていて、何も考えることができなかった。
笑わせる。 - 2二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 15:49:17
何がトレーナーだ、何がエアグルーヴの恋人だ。
恋人を守ることもできず、自分はのうのうと眠りこけ、そのまま全てを失ってしまった。
「──レ────」
もう何も考えたくなかった。
「ト────ナ──」
それで俺は、トレーナー寮の屋上まで登って、
落ちた。
紆余曲折を経て人前でイチャイチャ出来るようになったのに、タキオンの薬で記憶喪失になってしまったウマ娘ステークス|あにまん掲示板彼女たちはアナタのことをすっかり忘れている。彼女たちはアナタが元トレーナーだということを信じていない。彼女たちは別のトレーナーと再契約した。責任を感じたタキオンは対して好きでもないアナタと付き合ってい…bbs.animanch.com - 3二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 15:50:20
事故ってそういう...
- 4二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 16:25:10
死は救済なり
- 5二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 16:38:56
この後思い出したエアグルーヴが悲しむから落ちたらあかんで
- 6二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 16:40:27
それを受け止めたのはすべてを思い出したエアグルーヴだった…
- 7二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 16:41:06
救いは!?救いか追い討ちはないんですか!?
- 8二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 16:47:37
学校の屋上から落ちたら、普通助からねぇ…
- 9二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 17:49:49
エアグルーヴはこの後思い出しませんよね?
- 10二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 17:52:03
たわけ♥️たわけ♥️
- 11二次元好きの匿名さん21/09/05(日) 18:03:34救いを……「――――!」
誰かが呼ぶ声が聞こえる。
屋上から飛び降りた俺は、コンクリートに激突し潰れたトマトのようになったはずだ。
なら、ここは天国か。
俺のような男が行くのは地獄だろうか。
もう一度、意識を暗い闇の底へ落とそうとして――
「――目を覚ませ、たわけが!!」
目を開く。
眼前には目を真っ赤に腫らしたエアグルーヴがいた。
俺を睨みつける凛とした顔立ちは、土埃と涙でぐしゃぐしゃになっていた。
ぽろぽろと頬を伝う涙が俺の顔に落ちる。
「エア……グルーヴ……?」
俺の体はエアグルーヴに抱き抱えられていた。
周囲には他のウマ娘達がざわざわと集まっている。
「ここが花壇だった事に感謝しろ……でなければ私ごと貴様は死んでいたんだぞ」
確かに足元はエアグルーヴが普段世話をしていた花が植えてある花壇だった。
土壌はえぐれ、可憐だった花はぐちゃぐちゃになってしまっている。彼女が全速力で突っ込んできた跡なのは言うまでも無い。
柔らかな土が衝撃を吸収してくれたのだろう。
しかし、何故エアグルーヴが?
彼女の記憶は消えたはずだ。
「飛び降りようとする貴様を見て思い出したのだ」
エアグルーヴはその時、グラウンドにいたらしい。…telegra.phあまりにも悲しかったのでガチSS初心者にも関わらず続きを書きました(非公式)
スレ主には悪いがこんな終わりは俺は辛い 耐えられない…