カズサ「最近揶揄われなくなったんだけど」

[1 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:03:38]

「先生に最近揶揄われなくなったんだけどさ…これ、アンタどう思う？」

「なんで私に聞くのよ…」

「いやヨシミはよく先生に揶揄われてるし…詳しいかなって」

「んなの詳しくなんてないわよ！まぁよく揶揄われてるのは否定できないけど…」
「別に良いじゃん。無くなったんなら。あんなのムカつくだけだし！あの人ずーっと私のこと子供扱いして！人の気も知らないでさ！！」

「…子供扱い、なるほどね。」

「そーよ！何！？アンタまで私のこと子供扱いするわけ！？」

「いや別に…でもよくわかった。ありがと。用事できたからもう行くね。」

「え？あ…どういたしまして…？」
「って違う！どうしたのよ急に。用事って…カズサアンタどっか行くの？」

[2 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:04:48]

>>1

「シャーレ。先生んトコ。」

「は？なんで？今日当番じゃないでしょ？」

「ヨシミみたいなお子ちゃまにはわかんないかもね〜」

「…は？はぁぁぁあああ！？急に何！？しかも何そのニヤケ面！！ムカつくんだけど！！」

「それより、いいの？そろそろアンタが狙ってた限定スイーツ販売開始じゃない？」

「え…？あ！…ッッ！カズサアンタ後で覚えときなさいよ！！」

「…ふぅ。」

「…行く前に先生にモモトーク送っとくか。」

『先生、お疲れ様』

『今からそっち行くね』

『↓この時のこと覚えてるよね？』

『拒否権ないから』

『逃げないでね？』

「これで良し。」

[3 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:10:08]

>>2

30分ほどして…

連邦捜査部シャーレ

「せーんせっ！お疲れ様。」

「うん。逃げずにちゃんといたね。」

「なに？逃げるわけないって？えへへ…うん。知ってる。」

「でもさ」

「ちょっと前だったら『カズサの頼みなら〜』云々って思わせぶりなこと言って私のこと揶揄ってたよね。」

「ねぇ先生。」

「最近そういうこと言ってくれないね。」

「なんで？」

「あぁ、怒ってるわけじゃないよ。ただほんとに…なんでかなって。」

[4 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:14:21]

>>3

「…ごめん。私ズルい子だ。全部わかってる。」

「先生が私のこと揶揄ってたのはさ。クールぶってキャラ作ってた私の素が見たかったんだよね？」

「宇沢の件で相談した時もそうだったよね。キャラ作って素とか、昔のこととか、そんなことを大事な人たちにすら言えなかった子供の私の本音を引き出すために色々やってた。」

「………今の私、先生の前じゃ繕えてないよ。」

「カラオケの時も、練習終わりに突撃した時も…その…専属の…件も…」

「なんか、一緒にいるとタガが外れるというかなんというか…」

「…だから揶揄うのやめたんだよね？今昔みたいな揶揄い方したら襲われかねないから」

「でもさこれ、先生の責任じゃん？」

「先生のせいで私大変なんだからさ。責任取ってよ。」

[5 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:20:19]

>>4

「ん……ちょっと、いきなり頭撫でないでよ。誤魔化そうとしてるのバレバレなんだから。」

「？…何？なんで笑ってるのさ。」

「……冗談だと思ってる？はぁ…危機感なさすぎだよ先生。私本気だから。」

「…あーもう！頭撫でんな！！」

「…ずるい。」

「え、なんで撫でるのやめたの。」

「『撫でるな』って言ったから？いや確かに言ったけどさ！言ったけど…さ…」

「……もしかして揶揄ってる？」

「は！？違っ！揶揄ってほしかったわけじゃ…」

「ただ…もしかして子供扱いされなくなったんじゃないかって思って…」

「子供じゃなくなったら会ってくれなくなるんじゃないかって思って…」

「実際最近モモトークでの会話ばっかで会ってくれてなかったし…」

「だから…ちょっとその…積極的になって…みました…」

[6 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:25:20]

>>5

「ねぇ、先生。最近ちょっと私のこと避けてない？」

「最近週末の夜ににシャーレ行っても電気消えてるし…」

「シャーレ近く歩いてても偶然ばったり、なんてことも無くなったし…」

「返信も…遅いし…」

「昨日さ、あのバス停、覚えてる？そう、一緒にお菓子食べたとこ。あそこ私いたんだよ？」　

「い、いやっ、だから来ないのはおかしいとか言いたいんじゃなくて…そもそもメッセージも送ってなかったしそんな理不尽なこと言えないよ…」

「だけどさ、その…期待はしても…良いじゃん？」

「……ごめん先生、わけわかんないこと言った。」

[7 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:30:22]

>>6

「…そういえばまだ言ってなかった。バンド、入賞できたよ。先生がアイリのことなんとかしてくれたおかげで皆んなでセムラ食べられた。ありがと…」

「………」

「…多分先生と同じこと考えてる。もう、放課後スイーツ部が先生の力を借りなきゃいけない問題とかは今後起きないと思う…」

「………私個人としても多分…同じ…」

「ねぇ、もう私と会ってくれないの？問題児じゃなきゃ先生に会っちゃいけないの？」

「…まぁ先生はそう言うよね。」

「じゃあさ…なんで私のこと避け出したの？」

「…嘘…絶対避けてる。」

[8 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:35:41]

>>7

「依存とか、邪魔したくないとか、そういうの考えてるんだったら余計なお世話だから！」

「はぁ！？何それ！違うよ先生！なんっにもわかってない！」

「アイリも！ナツとかヨシミとか宇沢も！先生も！皆んな大事なの！」

「アイリに憧れて大切に思ってる私も！あいつらとバカやってる私も！先生がっ、

〜〜〜！！！…っとにかくその私も！皆んな私なの！」

「どれが偽物とか！どれが本物とか！そんなの無い！」

「全部私っ！だからっ！今更どれか欠けるとか…そんなの無理…」

「だから…だから…」

「意地悪しないでよ…」

[9 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:40:09]

>>8

「私は…今が1番好きだから…」

「それとも先生は…私のこと嫌い？」

「……だったら、だったら今まで通りで良いじゃん。」

「嫌だよ、もうこんな気持ちになるの」

「距離感が近くなっても良いじゃん…嫌じゃ無いんならさ。」

「こら、離れようとしないで。」

「お願いだから…本当に…不安になるから。」

「安心させて」

「安心するまで、そばに居て…」

「今日だけでも良いから…」

「ばか」

「ばか、ばーか」

[10 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:45:15]

>>9

6時間後

"カズサ？あの…そろそろ…どうかな？"

「ダメ、まだ。」

"いやでももうすっかり夜も遅いし…そろそろ日付も変わるし…"

「……やっぱ私のこと嫌いなんだ。」

"違うよ。大切だからちゃんと自分の家に帰って欲しいんだ。"

「…ここに泊めてくれれば良いじゃん。」

"ごめんね、それはできない。"

「なんでよ。他の子は泊めたことあるって聞いたけど？」

"お互いの関係上、それは良くない。"

「何それ…先生が私のこと襲いたくなっちゃうとか言いたいの？」

"そう思ってもらっても構わないよ。"

「……へ？」

[11 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:48:42]

お？

[12 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:50:00]

風向き変わったな

[13 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:50:56]

>>10

"じゃあカズサ、帰り支度して。送っていくから"

「ちょ！待って！さっきの詳しく説明してよ！」

「トリニティまで連邦生徒会の車出すね。先に下で準備してるから準備できたら下まで来てね。」

「あっ！ちょっと！」

「行っちゃった…」

時計を見ると12時を回ろうとしていた。ハンディミラーを開けて自分の顔を確認する。泣き腫らした目、涙でぐちゃぐちゃになったメイク。我ながら酷い顔だ。

それもこれも全部先生が余計な気を遣ったせい…。ほんとにムカつく。でも私のことを考えてくれていたことはすごく嬉しくて…

「……行くか。」

メイクよりグチャグチャに乱れた感情は、数時間前にはすっかり落ち着いていた。

[14 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 22:55:18]

>>13

ー車内

珍しく先生が運転する車に乗っている。慎重に運転しているのか揺れが少ない。

なんとなく気まずくて、さっきの先生の返答も気になって、しばらく何も話せなかった。

「ねぇ、先生」

でもこのまま喋らない方が気まずいから

「私がとっくに落ち着いてたの、気づいてた？」

"2時間くらいで落ち着いてたかな？"

「そっか…」

また会話が止まる。でもこの沈黙している時間は別に辛くはなかった。

"今日というか最近は…ごめんね。カズサの気持ちをわかってあげられてなかった。"

「…もう良いよ。何でもかんでもわかられてるのもムカつくし。」

「それよりさ」

「もう避けないでね。一緒にいたい時に一緒にいて。」

"……うん、わかった。"

変な間、…しばらく毎日会いに行ってやる。

[15 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 23:00:02]

>>14

「先生、もう一つ答えて欲しいことがあるんだけど。」

大人はずるいから、私も少しズルをする。

「私のこと…好き？」

自分で言っておきながら顔が熱い。多分暗い車内でもわかるくらい赤くなっていたと思う。

"…好きだよ。生徒は皆んな、私にとって大切な子達だから"

あぁ、やっぱりズルいなぁ…

　　　　　　　終

　　　　　制作・著作

　　　　　━━━━━

　　　　　　ツムギ

[16 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 23:02:17]

ツムギさん！？

[17 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 23:03:56]

これは先生の車と並走して車内の会話を聞いていたツムギさん

[18 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 23:04:29]

乙、良い文章でした。カヨコ引きたくなってきちゃうな…

[19 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 23:06:23]

>>18

そんな猫好きだからって……

[20 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 23:07:19]

ツムギさん、一生あなたに着いていきます

[21 二次元好きの匿名さん 24/04/28(日) 23:13:08]

>>18

今すぐ今のガチャを天井まで回すんだっ！

[22 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 05:36:45]

実際カズサは避けられたらスイーツ部という居場所があってもヘラらだろうな

[23 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 06:45:16]

>>17

ターボババアかな？

[24 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 07:09:19]

アイリに対する憧憬も
ナツやヨシミ、レイサに対する友情も
先生に対して自覚できない感情を持ってるのも

全部ひっくるめて杏山カズサというキャラクターなのでね

そこに優劣はないしどの関係が正解とかも無いんだよね

[25 cat0808 24/04/29(月) 07:43:02]

やっぱりめんどくさい女はダメだね
他に大切な人もいるみたいだしそんな女やめときなよ先生

[26 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 08:09:04]

青春濃度凝縮猫…

[27 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 08:12:49]

反吐が出る

[28 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 08:24:16]

>>27

>>25

ナグサ、後輩だろなんとかしろ

[30 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 08:49:03]

>>20

大丈夫？死は人間の福祉とか言い出すけど…

[31 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 08:54:35]

これにはノノミ監督もニッコリ

[32 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 09:05:05]

そういやバンドカズサの絆エピはカズサ側の自爆で先生側から揶揄ってねぇな

[33 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 09:17:21]

>>32

通常カズサの絆エピとかレイサイベじゃからかいまくってるくせにカズサからグイグイ来るようになったせいか今回とかshortsはマジで滅多にやらない

[34 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 19:49:10]

>>28

[35 二次元好きの匿名さん 24/04/29(月) 20:10:00]

Juicy cat