- 1スチームパンクな魔法少女24/05/04(土) 23:29:30
正義も悪もいるこの世界でエミュしよう。
※チートや確定ロールは程々に
※パロディやオマージュはありですが、版権そのままはNG
※マナーを守って楽しもう
※他スレへの話題の持ち込みに関しては配慮の方お願いします
次スレは>>190の人お願いします
- 2スチームパンクな魔法少女24/05/04(土) 23:30:13
前スレ
ここだけヒーローや魔法少女やスーパーロボットや怪獣や悪の組織とか色々いる世界 part111|あにまん掲示板正義も悪もいるこの世界でエミュしよう。※チートや確定ロールは程々に※パロディやオマージュはありですが、版権そのままはNG※マナーを守って楽しもう※他スレへの話題の持ち込みに関しては配慮の方お願いします…bbs.animanch.com設定スレ
ここだけヒーロー(略)とか色々居る世界設定裏話その46|あにまん掲示板ここだけヒーローや魔法少女やスーパーロボットや怪獣や悪の組織とか色々ある世界」の設定スレ及び色々と相談などをするスレですマナーを守り、礼儀を持って使うことを心がけましょうキャラのパワーバランス感覚も忘…bbs.animanch.com - 3スチームパンクな魔法少女24/05/04(土) 23:36:04
(保守)
- 4鉱石人24/05/04(土) 23:36:51
(たておつです)
- 5スチームパンクな魔法少女24/05/04(土) 23:42:23
…うん!できた!
【分身に最後のパーツを組み込んだ】 - 6魔法少女ビースト24/05/04(土) 23:49:04
スレ立お疲れ様です
- 7着ぐるみ結社きるどーる24/05/04(土) 23:55:32
(たておつなのだ)
- 8人型兵器『ぷろとどーる』24/05/04(土) 23:56:13
(たておつです)
- 9人型兵器『ぷろとどーる』24/05/04(土) 23:58:04
【アパートの自室に戻っていたぷろとどーる】
【手作りの蟹の冷製パスタは】
…うーん…
【あまりうまく作れなかったのか】
【あまり美味しくなかったらしい】
レシピインストールしてないからね… - 10人型兵器『ぷろとどーる』24/05/04(土) 23:58:40
(保守)
- 11魔法少女ビースト24/05/05(日) 00:07:51
- 12スチームパンクな魔法少女24/05/05(日) 00:13:24
- 13魔法少女ビースト24/05/05(日) 00:20:40
アタシはあんまり機械詳しくないけど、作った本人が上々ならそれは良い事ね。
さて、カニクリームコロッケにカニグラタンに……まだ作れそうね。カニ爪フライもどうかしら?
【二人並んで家路につく。防災無線から夕方を告げるサイレンが鳴る】
- 14二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 22:49:19
ドーーーーン ドーーーーーン ズドーーーーーーン
【破砕音。硬いものが砕かれる音が響く。】
「あはははは! すっごーい! クッキーみたいに簡単に割れちゃった!!」
【少女が笑う、その手の中にあるのはハンマー。】
【鉄の鈍さと無縁のプラスチックのピンク色、ファンシーな造形。】
【だがそれを少女が振り回すたびに、ぶつかった壁は粉々に砕けて砕け散る。圧倒的な質量、硬度がなければ不可能な破壊。】
【砕けているのは小学校だった。GWで生徒も教師もいない小学校を、幼い少女がハンマーで粉砕していく。】
「よーし、この調子でぜーんぶコワしちゃうぞ! えいっ、えいっ こわれろー! どーーーん!」
【ピョンピョンとブーツでジャンプして跳ね回り、高く跳んでハンマーを振り下ろして、またジャンプ。】
【そのたびに教室が、廊下が、屋上が割れて砕けて建物がだんだん崩れていく。】
【破壊に夢中の少女は、周辺地区の人間が通報し、警戒警報が街に響いているのにも気付いていない。】
【少女が小学校を破壊していく様子は、街頭カメラを通じて街中に遠距離からの不鮮明な映像で放送されている。】 - 15スチームパンクな魔法少女24/05/05(日) 22:51:59
- 16ハンマーの魔法少女24/05/05(日) 22:58:24
- 17スチームパンクな魔法少女24/05/05(日) 22:59:07
- 18ハンマーの魔法少女24/05/05(日) 23:04:19
「えっ……」
【魔法少女はびっくりした顔で、その言葉を聞き返します。】
【それから、急におなかを抱えて笑い出しました。】
「あはっあはははははっ、あーーーっ、そういう! もー、びっくりしちゃった!!」
【最高のジョークを聞いたかのように、少女は目の端に涙が浮かぶほどの大爆笑をします。】
「そうそう、そうだよね! うん、じゃあ、ヒーローも!!」
【それから笑うのを止めて、まだおかしそうに笑みが残った顔のままハンマーをブンブンとその場で振り回して。】
「やっつけちゃおう!!!!」
【出し抜けに飛んで、ヒーローめがけて手にしたハンマーを振り下ろしてきます。】
【クッキーみたいに建物を粉々に粉砕するハンマーの威力は、普通の手段で防げるものではありません。】
- 19スチームパンクな魔法少女24/05/05(日) 23:06:13
- 20ハンマーの魔法少女24/05/05(日) 23:10:34
- 21シャドウウォーカー24/05/05(日) 23:11:27
- 22スチームパンクな魔法少女24/05/05(日) 23:13:01
- 23ハンマーの魔法少女24/05/05(日) 23:17:40
- 24スチームパンクな魔法少女24/05/05(日) 23:18:45
- 25ハンマーの魔法少女24/05/05(日) 23:22:11
【空中でぶつかる魔法少女二人を見下ろす、あちこちハンマーで粉砕されて瓦礫まみれの小学校の、地面の上。】
【大きめの瓦礫や折れた木の影から、なにかがゆっくりと立ち上がってくる。】
【地面に叩き落とされた叶多の前に、空中でとんぼ返りしたハンマーの魔法少女が着地する。】
はいっ、これで おーーーーしまーーーーーい!!! こわれちゃえ!!!!!
【振り上げられたファンシーな巨大ハンマーが、少女の楽しそうな声と同時に振り下ろされる―――― 】
【その寸前に、背後から伸びてきた腕に止められる。】
【人間の形をした影が、いつの間にかハンマーの魔法少女に忍び寄り、一斉に取り押さえようとのしかかっていく。】
- 26ハンマーの魔法少女24/05/05(日) 23:25:09
きゃーーーっ、なにこれっ、なにこれ! はなしてっ はなしてっ あっちいけーーー!!
【叶多の存在も忘れた少女は、慌てすぎてハンマーを地面に落とし、両手をブンブン振り回して影を振り払おうとする。】
【ただそれだけなのに、振り回した両手の威力は呪分な太さの鋼鉄の棒の激突に等しい。】 - 27スチームパンクな魔法少女24/05/05(日) 23:25:10
- 28シャドウウォーカー24/05/05(日) 23:26:46
- 29ハンマーの魔法少女24/05/05(日) 23:29:06
- 30スチームパンクな魔法少女24/05/05(日) 23:30:10
- 31ハンマーの魔法少女24/05/05(日) 23:34:16
- 32スチームパンクな魔法少女24/05/05(日) 23:35:22
- 33二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 23:35:25
【派手にあちこち粉砕された小学校の中庭に、スチームパンクな魔法少女だけが残される。】
【それと、ついさっき影から這い出して彼女を救った、人の形をした影たちも。】 - 34シャドウウォーカー24/05/05(日) 23:37:27
……
【散り散りになった影が集まっていき、再生していく】 - 35二次元好きの匿名さん24/05/05(日) 23:39:28
- 36人型兵器『ぷろとどーる』24/05/06(月) 19:33:56
【いつも通りアイスを食べながら歩いている】
アイスがなければ危険〜♪
アイスはみんなのきゅ〜せ〜しゅ〜♪
【気楽そうだ】 - 37スチームパンクな魔法少女24/05/06(月) 19:34:43
これ以上に強い本体が居る…?
- 38魔法少女ビースト24/05/06(月) 20:32:54
【買ったばかりのスマホから速報が鳴る。戦闘が発生している地点から避難する指示に対して古手取は逆にその地域へと変身して赴く】
既に終わった頃か。
何があった?
【ビーストが到着するころにはハンマー使いの魔法少女と、柊木とシャドウウォーカーの戦闘は終わっていた】
【ここでビーストはあることに気付く。戦いの痕以外の痕跡が無い。敵の匂いが無いのだ】
- 39グルメ製造機24/05/06(月) 20:34:31
人がイル...グルメの出番デスネ!
- 40スチームパンクな魔法少女24/05/06(月) 20:35:01
魔力で作られた魔法少女が校舎を破壊してました、詳細は不明です…だけど魔力の人形ではなく自我があるように見えました
- 41魔法少女ビースト24/05/06(月) 20:41:03
魔力で作られた……ね。
もう魔力は残ってないみたい。痕跡が無いのはそのせいか。
【ビーストは荒れた校庭を前に持っているオカルトの知識を総動員する。こういう時あの気さくなリッチがいればサクっと答えを出してくれるのだろうけれども、いない人を願ってもしょうがない】
もしかして遠隔操作とかそういうのかしら?
ゲームでログインするとかそんな感じの。本体はどこか遠くの場所で、この魔力で作られた魔法少女を動かしていたのよ。たぶん。 - 42スチームパンクな魔法少女24/05/06(月) 20:41:47
遠隔操作…なるほど!
- 43魔法少女ビースト24/05/06(月) 20:47:28
けど、魔力がさっぱり消えてしまってるから追いかけるのは難しいわね。
もしかしたら遠隔操作が途切れちゃったら魔力そのものがすぐに消えてしまうように仕込んであるのかも。
何度か実物に出くわしないとそういうの解らないし、でも戦闘だったら分析してるヒマ無いのよねェ……
- 44スチームパンクな魔法少女24/05/06(月) 20:51:28
だったら手を抜いて分析に集中するっていうのは…
- 45魔法少女ビースト24/05/06(月) 20:54:23
仲間がいるならそれもできるわね。
ただ……アタシ探知は得意でも分析はあまり経験が無いのよね。
- 46スチームパンクな魔法少女24/05/06(月) 20:57:05
だったら灰子ちゃんに任せるとか…ですかね、灰子ちゃんはミリタリー系の魔法少女なので分析ができるかも…
- 47魔法少女ビースト24/05/06(月) 20:59:18
ああ、あの子。
機械の動物を召喚する……たしか国営の人だって言ってたわね。
国営の人なら別方面で何かあったりするわけでもなければ来てくれるはずよ。
攻撃力もあって分析もこなせるなんて心強いわね。 - 48スチームパンクな魔法少女24/05/06(月) 21:01:08
だったら今度襲撃が来た時は力を貸して貰えるよう頼みましょう!
- 49魔法少女ビースト24/05/06(月) 21:18:03
そうね。今回出来ることは、後片付けぐらいかな?
【周りを見渡せば、校舎も校庭も酷いことになっている。来てしまった以上、後片付けぐらいはしておきたいのがビーストの心情であった】 - 50スチームパンクな魔法少女24/05/06(月) 21:20:18
- 51魔法少女ビースト24/05/06(月) 21:26:39
そうね。まずは校庭の穴埋める所から取り掛かろうかしら?
触媒の奏でる魔法に魅せられて、酔いなさい!
【ポーチから「岩石」のカートリッジを取り出し、ステッキで砕く】
土塊のインベンション!
【土が魔法によって生み出され、校庭のクレーターを埋めていく】 - 52スチームパンクな魔法少女24/05/06(月) 21:55:10
…ふう、結構片付きましたね
- 53魔法少女ビースト24/05/06(月) 22:10:11
校舎とか遊具とかは業者の仕事になるものね。
素人仕事で何かしようとしたら壊れて大変なことになるかもしれないしね。
【出来る限り修復し、戦いの場を後にする】 - 54スチームパンクな魔法少女24/05/06(月) 22:15:39
- 55二次元好きの匿名さん24/05/07(火) 15:46:41
【昼下がりの街。通りには放課後の帰宅中に街に寄った学生や、夕飯の買い出しに来た主婦の姿が見える。】
【大通りの大が得た液晶モニターには、比較的に平和のまま終わったGWの様子が映し出されている。】
【広報担当の国営ヒーローなどがファン感謝デーのイベントを行って、それなりに盛況に終わったのだとか。】
【一方、小学校が破壊された事件について軽く報道されるものの、犯人は不明のため追跡中と報道されている。】
【子供のような容姿であったことから、街頭カメラなどから得られた映像の公開は一部控える形。】
【犯人については調査中ではあるものの、いまだ見つかっていないと報道は〆られる。】 - 56鉱石人24/05/07(火) 22:44:03
【町郊外の海辺の崖沿い。籠を持った緑の髪のものが石を拾い集めている】
たくさん拾えた そろそろ町に戻ろう - 57灰色のドレスの少女24/05/07(火) 23:25:05
- 58鉱石人24/05/07(火) 23:32:24
- 59灰色のドレスの少女24/05/07(火) 23:42:31
- 60鉱石人24/05/07(火) 23:55:53
- 61灰色のドレスの少女24/05/08(水) 00:19:53
- 62鉱石人24/05/08(水) 00:39:30
- 63灰色のドレスの少女24/05/08(水) 01:29:55
やっぱりホントに石食べるんだ! すごい!!
そうそう、クリンも魔法使える人! も? お兄さんも魔法使える人なの? あ、もしかして……
……あ、でも、魔王様を知らないなら、きっとちがうんだ。 ふーん……?
【かってに何か勘違いして、よくわからないって顔をして。】
へー……こうせきじん そんな人いるんだー
わたしはにんげんです! あっ、でもそうだ! 今は魔法使い!!
えーと、治すの、治すのできるかな? えっと、ちょっと貸してね! ぎゅーーーーー!!!
【掃除機が機械音を鳴らすと、差し出された風呂敷を掃除機の先端にあるT字の吸い込み口が吸いこんでしまう。】
それからー……ぴゅーーーーー!!!!!
【逆に掃除機から風呂敷が飛び出す。飛び出した青い風呂敷は、破れていない綺麗な状態になっている。】
あ! できた!! ほらほら、これでいい? すごいでしょ!!
【クリン本人にもちゃんとできるか分かっていなかったのか、目を輝かせてその結果を喜んでいました。】
- 64鉱石人24/05/08(水) 01:43:54
- 65灰色のドレスの少女24/05/08(水) 09:21:31
うん! また魔王様にあったら、よろしくつたえておくね!
きれいな石、ありがと! これ、今日ので一番うれしいやつだった!
【もらったトパーズを指でつまんでにっこり笑い。】
バイバーイ! えーと、またね!!
【同じく手を振ると、掃除機にのったまま飛んで行って、そのうちに空のどこかで消えてしまう。】
- 66二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 12:36:43
【曇り空。平日の昼間に通りを歩く人は少ない。】
【閑散とした中央区の大通りを見下ろすビルの大型液晶モニターでは、先日の強盗事件のニュースをやっている。】
【金品、貴重品などを目的にした連続強盗事件が通り魔的に数件。】
【その犯人として、空飛ぶ機械に乗った少女の姿をしていた、という目撃情報が寄せられている。】
【突然話しかけられて面食らっていると、持ち物を欲しいと要求して、拒否すると機械を用いて強奪したとのこと。】
【未成年者であることもあり顔は伏せられているが、街頭カメラからそれらしい灰色のドレス姿が映像で流れる。】
【有識者として公的機関に勤める魔法使いという壮年の男性が呼ばれ、こうした問題を起こすのは魔法使いのコミュニティに属していない危険人物であること、見た目通りの年齢であるなら早く保護して罪を自覚させる必要がある、などの話をしていた。】
【魔法少女のビジュアルはSNSでもちょっとした話題になり、誰それが犯人じゃない?などの冗談が横行している。】 - 67二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 21:57:36
バババババババ BOMB!
【電子音じみた耳障りな音が街中に響く。】
【ゲームを思わせるその音は、しかしゲーセンから聞こえるものにしては大きく、人の足を止めるには十分だった。】
バババババババ バババババババ BOMB! BOMB! BOMB!!!
【音の源は、中央区を横切る大通りだった。その中で、爆発、のようなものが発生している。】
【ゲームの中で見るような、ピクセルが、ぎこちない動きで点滅して、爆発のようなエフェクトを上げている。】
【やがて爆発が小さくなると、「500」の数字を一瞬だけ残して、それも消える。】
「やったー、三つで1500点! この調子でドンドン稼いじゃうよ! ずきゅーーーーん!!」
【大通りを見下ろすビルの上で、紫色の髪の少女が大きな銃を構えている。】
【トリガーを引いた銃からマズルフラッシュ。通りを走っている車に火花が散って爆発のエフェクトに変わる。】
バババババババ BOMB!!
【やがて爆発のエフェクトは消えて、「500」の数字に変わった。】 - 68魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 22:00:43
- 69鉱石人24/05/08(水) 22:06:48
音が響くような そうでないような・・・?
行ってみよう - 70二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 22:07:29
ウー ウー ウー
【街に警戒警報を示すサイレンが響き、警察のパトカーが通りを走ってくる。】
【先頭を走っていたパトカーが出し抜けにひとつ、爆発のエフェクトに変わって、雑音のような電子音を響かせる。】
【「1000」の数字だけを残してパトカーが消えてなくなったのを察知して、他のパトカーが急ハンドルを切って後退する。】
【地面に数回、火花が散ると、周辺にドローンが展開してカメラで周囲の捜索がはじまる。】
【即座に街の周辺数キロが危険地帯と認定されて、避難活動がはじまり、人の姿が消えていく。】
「ちぇーっ、ケーサツ高得点っぽいのに、逃げちゃった」
【ビルの上に立っている紫髪の少女は、そう言って手にした狙撃ライフルを降ろして。】
【それから、巨大なヤマトノオロチが街の中にやってきたのを見ると、嬉しそうににっこり笑顔を浮かべた。】 - 71魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 22:09:16
- 72紫髪の魔法少女24/05/08(水) 22:10:42
- 73紫髪の魔法少女24/05/08(水) 22:13:38
- 74魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 22:15:16
- 75鉱石人24/05/08(水) 22:19:58
- 76紫髪の魔法少女24/05/08(水) 22:21:56
【魔力弾、サンダーバードが少女の放った武器にぶつかると、光る粒のようなスプライトになって消える。】
【サンダーバードの中の入れた解析魔法は、少女の放ってるものが物質や魔力を分解変換し、破壊したものを事故が吸収可能なエネルギーに変換して吸収していることを伝える。そのまま分解して消滅したあと、「5000」の数字になる。】
「わっ、すごい! さすがボスキャラ!! 出してくるザコまで点数メチャ高じゃん!!!」
【驚きの声を上げた少女は、手の中にライフルを構えると、ヤマタノオロチに銃口を向けてトリガーを引く。】
【ヤマタノオロチの表面に火花がはしると、表面の装甲がスプライトに変換されて削れていく。】
- 77魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 22:23:44
- 78紫髪の魔法少女24/05/08(水) 22:27:03
- 79魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 22:28:23
- 80紫髪の魔法少女24/05/08(水) 22:29:54
- 81人型兵器『ぷろとどーる』24/05/08(水) 22:32:17
- 82鉱石人24/05/08(水) 22:36:25
- 83紫髪の魔法少女24/05/08(水) 22:36:37
- 84魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 22:37:54
- 85紫髪の魔法少女24/05/08(水) 22:43:43
【銃口に晒された鉱石人は、奇妙な感覚にぞわっとしました。】
【ハンドガンが光るだけで銃弾は発射していません、ただ火花が命中個所にいきなり発生して肌が削れています。】
【少女が手にするのは銃火器じゃなくて、魔法を起こすなにかです。】
「あれ? 死なない? あっ、もしかして、あんたもボス?」
【それを起こした少女はというと、びっくりした顔で呆けたあと。】
【慌てて下がりながら手にしていたハンドガンを捨てて、取りだした大きなライフルを構えました。】
【その目の前に、ライフルの銃口を遮る形で魔飼機灰が着地しました。】
「あっ、もー! 邪魔ーーーーーっっ!!」
【どっちでもいい、という感じで少女はトリガーを引き、ライフルのマズルフラッシュが魔飼機灰を襲います。】
- 86二次元好きの匿名さん24/05/08(水) 22:46:42
- 87魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 22:48:08
- 88紫髪の魔法少女24/05/08(水) 22:51:23
- 89鉱石人24/05/08(水) 22:52:54
- 90魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 22:53:57
- 91鉱石人24/05/08(水) 22:56:57
- 92紫髪の魔法少女24/05/08(水) 23:04:08
【魔飼機灰の声と同時に、鋼鉄の巨大なイカが轟音と共に地面を割って出現し、閃光の前に立ちはだかる。】
DDDDOGOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOONNNNNN!!!
【耳をつんざくような電子音、ドレッドクラーケの巨体の装甲が火花を上げて、ものすごい速度で削られていく。】
【光るスプライトに変換されつほどドレッドクラーケを維持している魔力が食い潰されていく。】
【光が弱くなって勢いが消えたのと、ドレッドクラーケの召喚が解除されて魔飼機灰の手に戻るのは同時だった。】
「あーっ、ズルい! 高得点逃した……けど」
【そして、光が収まると同時に、紫髪の少女が飛び出すと、一気に魔飼機灰と鉱石人の二人に駆け寄る。】
「これでボスボーナスゲットだぜっ!!!」
【手には冗談みたいに太い寸切りのショットガン。その銃口が二人に向けられ、トリガーが引かれる。】
- 93魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 23:06:57
- 94紫髪の魔法少女24/05/08(水) 23:09:25
- 95鉱石人24/05/08(水) 23:09:45
- 96魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 23:11:09
- 97紫髪の魔法少女24/05/08(水) 23:12:45
- 98魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 23:14:15
- 99紫髪の魔法少女24/05/08(水) 23:17:52
【少女の手がコントローラーに触れるよりも一瞬早く、魔飼機灰の渾身の右ストレートがその顔面を捉える。】
【手に感じたのは、一瞬の柔らかさと、それから豆腐を叩いたような、あっけなく砕ける感触。】
【少女の身体は虹色の花火になって、目の前で弾けて消えてしまった。】
【とっさに魔力の痕跡を走査したが再び魔力の反応を捉えることはできなかった。】
【代わりに、少女のいた場所に光る文字が浮かぶ。】
”GAME OVER”
【文字はしばらくその場に留まって、やがて消えた。】
【ふと、周囲を見回すと、奇妙な場所に車やパトカーが静止していて、中から人が出てくるところだった。】
【ついさっき消えた筈の電柱も元に戻っている。】
【ヤマタノオロチが破壊したビル周辺だけは元に戻ってはいなかった。】
- 100紫髪の魔法少女24/05/08(水) 23:19:00
- 101魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 23:19:54
- 102鉱石人24/05/08(水) 23:22:20
- 103人型兵器『ぷろとどーる』24/05/08(水) 23:23:23
- 104魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 23:25:57
- 105鉱石人24/05/08(水) 23:29:37
- 106魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 23:31:41
- 107鉱石人24/05/08(水) 23:35:42
- 108魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 23:39:14
- 109鉱石人24/05/08(水) 23:45:38
- 110魔法少女・魔飼機灰24/05/08(水) 23:46:54
- 111鉱石人24/05/08(水) 23:51:02
- 112ステラ24/05/09(木) 08:18:32
- 113ステラ24/05/09(木) 08:19:20
【中々な聞き間違いである】
- 114二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 09:26:40
【今日は晴天。街を柔らかな陽気が包んでいる。】
【平日の人の少ない時間帯の中でも、陽気につられて街に出た子連れの主婦や、休みの人の姿で街は賑わっている。】
【先日の魔法少女の破壊活動はニュースとして流され、新しいヴィラン組織の可能性などを評論家が論じている。】
【市庁からのコメントは調査中の一点張りで、現時点で確かなことは何も言えないという答え。】
【ニュースの内容は、国営ヒーローの活動や、未成年者の犯罪の話へ流れていく。】
【そんなニュースのさなかに流れた国営ヒーローのコメントに、一部の視聴者は大変和んだという―—……】
- 115着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 21:02:15
【きるどーるの秘密基地…】
マスコ「出来たのだー!店員さん用の白うさぎ顔出し着ぐるみなのだー!」
パーカス「おー、お疲れ様ですぞマスコ様。ですが洗うすべがないのは問題なのでは…?」
ジャマ「大丈夫…スペアいっぱいある着ぐるみ専用のクリーニング装置も一緒にするからぁ…」
マスコ「よーし!ヘリバギーで…」
パーカス「いや重量オーバーで動きませんぞ。」
ジャマ「メカに乗って行くしかないねぇ…」
【…ということでカブトブジンと呼ばれる、二足歩行のアクティオンゾウカブトの見た目で、ショルダーに突起物がついており、右手にツノのようなビームセイバーを持っている巨大メカに】
【白うさぎの顔出し着ぐるみと着ぐるみ専用のクリーニング装置を乗せて運ぶことにした3人であった】 - 116スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 21:07:48
今日も平和ですね〜…
- 117着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 21:12:35
【テレポートによって、街に転送されたカブトブジン】
【中にいる3人と荷物も一緒だ】
マスコ「出発なのだー!」
パーカス&ジャマ「ニャッハー!!」
【喫茶店『Little Jenny Wren』へと向かうカブトブジン(7m)】
【カブトブジンはバーニアで空を飛べるメカ】
【それにより移動を早くしている】
【そして…到着した】
【3人は着ぐるみとクリーニング装置を持ってカブトブジンを降りる】
マスコ「店員さーん!着ぐるみ持ってきたのだー!」
パーカス「クリーニング装置もつけますぞ!」
ジャマ「クリーニング装置は着ぐるみ専用だよぉ〜…!」 - 118遠くからきた少女24/05/09(木) 21:17:14
【小さな喫茶店。看板には茶羽根の小さな鳥の絵と『Little Jenny Wren』の名前がある。】
【「OPEN」の札が下がった扉を開くと、ドアベルが軽快な音を鳴らした。】
【窓の外からでも来る姿を見ていたのか、眼鏡に銀髪の少女はもう入口のカウンター脇に立って待ち構えている。】
いらっしゃいませ、お客様
【ぺこりと頭を下げてから、目の前に突き出された着ぐるみとクリーニング装置を前に目を瞬かせる。】
……すごく早い仕上がりですね。ちょっとだけ、驚きました。 それに、ちゃんと白くてもこもこ……
【なんとなく、という感じで伸ばした手で、純白のウサギの着ぐるみの、もこもこした腹の辺りをそっと撫でる】 - 119遠くからきた少女24/05/09(木) 21:21:59
クリーニング装置…… それは、考えていませんでした
そうですね、前にいらっしゃった時にも話していました
着ぐるみは傷みやすいから、扱うのも大変だって話…… そこまで配慮して頂けるなんて
重ね重ね、ありがとうございます
【ふかぶかと頭を下げてから】
……お礼はどうしましょう?
代金で、というものではないのでしたら、なにか、できることをして差し上げたいですけれど
【後ろで小鳥の鳴き声がして、羽ばたく音がする。】
【「あ」、と少女は振り返ると、カウンターの上に置かれていたテイクアウトのタマゴサンドの袋を差し出す。】
とりあえず、これを…… お仕事の時に、お食べ下さい…・・・
あとは、なにかありませんか?
【と、お礼できることがなにかないか、三人の、マスコの言葉を待ちます】
- 120着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 21:27:50
マスコ「我らは着ぐるみに妥協なし!なのだ!」
パーカス「もこもこですぞ。」
ジャマ「マスコ様はすごいよねぇ…」
パーカス「手早く高クオリティですぞ。」
マスコ「この着ぐるみはプレゼントするのだ!着てくれるのを楽しみにしてるのだ!」
ジャマ「着ぐるみ専用クリーニング装置もプレゼントするねぇ…」
パーカス「これはどうもありがとうですぞ。」
ジャマ「ありがたくいただくねぇ…♪」
マスコ「お礼、なのだ?それなら!」
パーカス&ジャマ「?」
【店員に近づくマスコ、そして伝える】
マスコ「我の悪のカンが囁くのだ…そなたもナニカやってるのだ?
ならばお礼として、街のみんなに着ぐるみ着せるのを頼みたいのだ!
…あ、今日はわれらがやるから明日くらいに始めて欲しいのだー。」
【そう伝えると3人は外に止めておいたカブトブジンに戻って行った】
- 121遠くからきた少女24/05/09(木) 21:38:07
今はお仕事中ですから、お店がオフの時に着てみましょう
どうしましょう、本当に頂いてしまうと、どんなタイミングで着るのか、悩ましいものですね
てっきり寝着に使えるようなものかと思っていましたけれど、これはそういうものじゃありません
【着ぐるみを受け取って、重みとモコモコ感に驚いて。】
【続いて店内にとりあえず置かれたクリーニング装置の、その大きさに感嘆の声を上げて。】
…………悪のカン、ですか?
【本当に不思議そうにその言葉を受け止めて、それから控えめに頷きます。】
広くたくさんの人たちに着ぐるみを着せる、というのが、あなたの望みでしたね
かしこまりました
お約束通り、私のできる範囲のことで 明日にそれをやりましょう
【ほんの少しだけ声色が違う。まるで悪魔の契約のように、良く通る声と言葉が店内に響く。】
【それから、少し口元を緩めて言葉を続ける。】
それなら、ちょうどこのウサギの着ぐるみを着るのに、ちょうどいい機会になりそうです
- 122着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 21:38:58
- 123スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 21:39:56
- 124化蟹漁師ミリー24/05/09(木) 21:44:25
- 125着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 21:47:17
- 126スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 21:48:52
- 127着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 21:50:27
- 128蜘蛛の女王24/05/09(木) 21:51:23
- 129蜘蛛の女王24/05/09(木) 21:52:11
- 130着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 21:52:36
- 131スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 21:54:28
- 132化蟹漁師ミリー24/05/09(木) 22:00:17
- 133着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 22:04:42
マスコ《バトルはお約束なのだ。来るか来ないかは知らないけどどっちみち着ぐるみ電波放ってやるのだ。》
パーカス《暴れはしますぞ、ワシら悪ですからな。》
ジャマ《なんだか目線が多い気がするぅ…》
【広いところに飛んで行くカブトブジン】
【広いところに着いたところで早速…】
パーカス《着ぐるみ電波発信ですぞ!!》
ミョンミョンミョン…
ボワン!
【逃げ遅れた人々がカブトムシの顔出し着ぐるみを着せられていく…が】
マスコ《オスメス逆なのだ…》
ジャマ《メスカブトムシも必要だからねぇ…男に着せることにしたんだぁ…》
【男性にメスのカブトムシ着ぐるみ、女性にオスのカブトムシ着ぐるみを着せていた】
- 134二次元好きの匿名さん24/05/09(木) 22:04:58
- 135スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 22:05:50
- 136着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 22:10:10
- 137化蟹漁師ミリー24/05/09(木) 22:10:57
- 138蜘蛛の女王24/05/09(木) 22:11:16
- 139スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 22:13:28
- 140着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 22:14:55
マスコ《ホニャハーーーーーーーッ!!!!!》
パーカス&ジャマ《マスコ様!?》
マスコ《くもっ、くも怖かったのだ…!着ぐるみ着せてよかったのだ…!》
パーカス「タピオカ店の時のことがトラウマになりましたかな…」
ジャマ「そーゆーことかぁ…」
- 141着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 22:20:41
- 142スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 22:21:50
- 143蜘蛛の女王24/05/09(木) 22:23:31
あっ 【立ち上がろうとしたところで、目にしたのは大爆発なのでした。大蜘蛛と一緒にナニコレの顔】
- 144化蟹漁師ミリー24/05/09(木) 22:24:50
- 145着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 22:25:45
- 146スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 22:26:20
- 147蜘蛛の女王24/05/09(木) 22:28:34
- 148着ぐるみ結社きるどーる24/05/09(木) 22:29:55
【その頃…なんとか秘密基地に帰りついたきるどーる三人衆】
マスコ「くそぅ!今度こそ世界を着ぐるみで埋め尽くしてやる〜!」
パーカス「マスコ様、今はチカラを蓄えましょう…」
ジャマ「推進力を潰す装置…作らなきゃぁ…」
マスコ「覚えてろぉ〜!名前も知らない魔法少女めぇ〜!」
【しばらくの間きるどーるは現れなさそうだ】
【だが、きるどーると似た騒動は、近々起きるかもしれない…】 - 149化蟹漁師ミリー24/05/09(木) 22:33:56
- 150スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 22:35:25
- 151蜘蛛の女王24/05/09(木) 22:38:51
- 152化蟹漁師ミリー24/05/09(木) 22:41:43
- 153スチームパンクな魔法少女24/05/09(木) 22:43:12
よい…しょ!
【魔法で分身を召喚して着ぐるみを脱がしてもらう】 - 154蜘蛛の女王24/05/09(木) 22:44:40
- 155化蟹漁師ミリー24/05/09(木) 22:57:54
- 156人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 07:44:39
ふっかーつ!
【ぷろとどーるが復帰した】
【便利な機能も一緒に復活している】
あ、すみません、一口サイズの食べられる氷、たくさんもらえますか?
【国営ヒーローにそう伝え、氷が来るのを待つ】
【届いたたくさんの氷を受け取ると…】
ありがとうございます!では…
【手元の氷が消えた】 - 157人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 21:03:56
よし…昨日何もできなかった分頑張りますよ…!
【氷が全部消えた後、ぐっとガッツポーズをとった】 - 158遠くからきた少女24/05/10(金) 21:15:02
【中央区、昼過ぎの大通り。】
【街には学校帰りの学生や、夕食の買い出しの母親、家族連れにサラリーマン、雑多な人々が行き交っている。】
“See the bunnies sleeping till it’s nearly noon”
【そんな街のあちこちに、妙なものが転がっていた。路地裏の入口、街路樹の根本、ガードレールの影。】
【ちょうど手のひらぐらいの大きさの、白いモコモコの塊が落ちている。白いわたあめのようなフワフワの塊。】
“Shall we go and wake them with a merry tune?”
【子供が屈んでそれをつつくと、白い塊はフワフワコロコロと転がっていく。】
【ゴミと思った大人が呼んだ街の清掃員が、ゴム手袋の手で回収しようと手に取り、ゴミ袋へしまっていく。】
“They’re so still, are they ill?”
【ジリリリリン、と、音がした。軽やかな鈴の音を思わせるような、古い電話の呼び出し音を思わせるような。】
“Wake up soon!”
【そのとたん、白い塊が一斉に目を開いた。】
【長い耳をピョコンと立てて、赤いまんまるの瞳を開くと、ぴょんと跳ねて、傍の人の頭の上に飛びかかる。】
【次の瞬間、ぼふんと音を立てて、飛びかかられた人はウサギの着ぐるみを着ていた。】
“Wake up little bunnies!
【カバンにネクタイ、帽子のウサギ。】
【リボンにメガネの小さなウサギ。】
【サンダル履きに買い物袋、エプロン姿のウサギ。】
【警察ボウシに、オモチャの銃、腰に手錠をぶら下げたウサギ。】 - 159遠くからきた少女24/05/10(金) 21:15:13
【どこからともなく軽快なメロディが流れ出す。それは街の警報装置から聞こえていた。】
“Hop little bunnies, hop, hop, hop.”
“Hop little bunnies, hop, hop, hop.”
【ホップホップと流れる歌声に合わせて、ウサギの着ぐるみたちがピョンピョンピョンとその場でジャンプ。】
【着ぐるみから出た顔はびっくりしたまま、しかし体は元気に弾んで。】
【跳ねるウサギの着ぐるみが着地するたび、アスファルトや床、地面の間から、白い綿毛の塊が飛び出してくる。】
【すると白い綿毛の塊から、耳がピョコンととびだして、ピョンピョン跳ねて近くの人に跳んでいく。】
“Hop little bunnies, hop, hop, hop.”
“Hop, hop, hop, hop, hop.”
【突然のことに呆然としたまま、跳ねるウサギの着ぐるみを来た人を見ていた市民が、たちまち犠牲になった。】
【スマホに、ウエストポーチを下げた、オシャレな化粧をしたウサギ。】
【ジャンパー羽織ってサングラスをつけたウサギ。】
【ばんそうこう付きのパチンコ手にしたウサギ。】
【ローラースケートつきのウサギ。】
【白いウサギたちは音楽に合わせてピョンピョン跳ねる。白い毛玉がポコポコ増えて、四方八方に跳ねていく。】 - 160化蟹漁師ミリー24/05/10(金) 21:17:45
- 161人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 21:19:22
- 162遠くからきた少女24/05/10(金) 21:19:59
- 163遠くからきた少女24/05/10(金) 21:21:48
- 164スチームパンクな魔法少女24/05/10(金) 21:24:11
- 165化蟹漁師ミリー24/05/10(金) 21:24:41
- 166着ぐるみ結社きるどーる24/05/10(金) 21:25:10
【同時刻、ヴィレ・シュタットの基地内のきるどーる三人衆…】
マスコ「くしゅん!くしゅん!!」
パーカス「ばふぇくしょぉーーい!!」
ジャマ「へくちっ」
マスコ「3人揃って風邪なのだ〜?」
パーカス「いや、これはもしかするとウワサされてるかもしれませんな…」
ジャマ「ひょっとするとあの店員さんかなぁ…あ、やっぱり…」
【そう言いながら街を映し出すモニターを観る】
【いつもの着ぐるみはクリーニング中、爆発汚れは1時間かかるらしい】
【そして舞台は街に戻る…】 - 167ステラ24/05/10(金) 21:26:15
- 168人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 21:27:06
- 169遠くからきた少女24/05/10(金) 21:28:46
- 170遠くからきた少女24/05/10(金) 21:31:30
- 171遠くからきた少女24/05/10(金) 21:32:42
- 172人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 21:34:26
- 173スチームパンクな魔法少女24/05/10(金) 21:40:47
- 174遠くからきた少女24/05/10(金) 21:41:55
【通常なら警報装置から警戒警報のサイレンが鳴るはずが、代わりに流れるのは楽しい童謡。】
“Shall we go and wake them with a merry tune?”
“Wake up little bunnies!”
【歌声に合わせるように、白い毛玉の波は、中央区の小さな通りにまで満ちていきます。】
【街を歩いていた人はみんな白いウサギの着ぐるみに変えられて通りに並んでピョンピョン跳ねています。】
“Hop little bunnies, hop, hop, hop.”
“Hop little bunnies, hop, hop, hop.”
【手に籠を下げた老眼鏡の白ウサギ。】
【作業帽に、看板を手にした白ウサギ。】
【頭の上に子犬を乗せた、スポーツシューズの白ウサギ。】
【チョッキにメガネに大きな目覚まし時計を手にした白ウサギ。】
“Hop little bunnies, hop, hop, hop.”
“Hop, hop, hop, hop, hop.”
【どのウサギの着ぐるみも、衣装に微妙な違いがあるようです。】
【そして音楽に合わせて整然と並んでピョンピョンと跳ねて、跳ねる毛玉たちと交互にリズムを作っています。】 - 175遠くからきた少女24/05/10(金) 21:44:43
- 176人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 21:44:58
- 177ステラ24/05/10(金) 21:45:40
……誰か向かわせますかね
- 178スチームパンクな魔法少女24/05/10(金) 21:46:56
- 179人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 21:47:07
- 180遠くからきた少女24/05/10(金) 21:54:27
【突如として街の中央に発生した超巨大なスピーカー型の装置が、火花を散らして爆音を響かせる。】
【ビリビリと窓がふるえる程の振動と共に、中央区全体に鉄が引き裂かれるような凄まじい音が耳をつんざいた!】
「ぎゃああああああああああああ!?」
「耳が、耳がいたいいいい!!!」
「うわああああとりはだ立った鳥肌あああああああああ」
【さっきまで楽し気に白ウサギの着ぐるみで跳ねてた人達が一斉に不快な音にもだえ苦しむ。】
【ちょっとした地獄絵図。】
【しかし、すべての白い毛玉が動きを止めて、警報装置から響いていた楽しげな歌がピタリと止まってしまっている。】
【同じく、追いかけていた洪水のような白い毛玉の群れは、すっかり動きを止めている。】
- 181人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 21:55:42
- 182スチームパンクな魔法少女24/05/10(金) 21:56:34
- 183人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 21:59:07
- 184化蟹漁師ミリー24/05/10(金) 22:01:47
- 185遠くからきた少女24/05/10(金) 22:02:16
【超巨大なスピーカー型の装置が火花を散らして音を立てている。】
【叶多の魔力が、スピーカー型の装置を通して、なにかべつのものと拮抗しているのを感じる。】
【ジリリリリン、と、耳の奥で音がした。軽やかな鈴の音を思わせるような、古い電話の呼び出し音を思わせるような】
“Shall we go and wake them with a merry tune?”
“Wake up little bunnies!”
【叶多の頭の奥で声が聞こえる。得体のしれない魔力が、スピーカーの装置を乗っ取ろうとしている。】
【とっさに、魔力の痕跡を追う。その先に感じたのは、白いウサギの着ぐるみ。】
【そいつは街のどこかにいるはずだ。白いウサギの着ぐるみを着て……】
(※ここまでの描写に出てきた白いウサギの着ぐるみの中に、この魔法の本体が隠れています。)
- 186スチームパンクな魔法少女24/05/10(金) 22:04:11
- 187遠くからきた少女24/05/10(金) 22:05:07
- 188遠くからきた少女24/05/10(金) 22:06:37
- 189化蟹漁師ミリー24/05/10(金) 22:07:32
- 190人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 22:08:42
- 191遠くからきた少女24/05/10(金) 22:10:02
【そして叶多がスピーカーを止めたことで、酷い音は止まる。悶えていた白ウサギたちはホッとした顔で顔を起こす。】
【ジリリリリン、と、音がした。軽やかな鈴の音を思わせるような、古い電話の呼び出し音を思わせるような。】
“Shall we go and wake them with a merry tune?”
“Wake up little bunnies!”
【警報装置から再び、軽快な音楽が流れ出す。】
“Hop little bunnies, hop, hop, hop.”
“Hop little bunnies, hop, hop, hop.”
【白いウサギの着ぐるみたちが、ピョンピョンと跳ねだして、街中の白い毛玉が再び跳ねだす。】
【もう時間はない。ウサギの着ぐるみの中にいる、魔法の中心を見つけられなければ、中央区から毛玉が溢れてしまう。】 - 192着ぐるみ結社きるどーる24/05/10(金) 22:12:55
- 193スチームパンクな魔法少女24/05/10(金) 22:15:00
- 194化蟹漁師ミリー24/05/10(金) 22:19:33
- 195人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 22:21:24
- 196遠くからきた少女24/05/10(金) 22:23:54
【ミリーが銛を放ったところで、白いウサギの着ぐるみは振り向く。】
【振り向いたその顔、着ぐるみたちがみんな人の顔の部分が出ているのに対して、それに限っては顔が出ていない。】
【大きいウサギそのものの顔、片メガネをかけた大きな二本足で立つウサギそのもの。着ぐるみではない。】
【それは大きな目覚まし時計をギュッと押して、つんざくような音を鳴らす。】
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!
【頭が痺れるような衝撃、空気が震える。】
【だが、巨大化け蟹の装甲を打ち破るミリーの銛は、揺るぐことなくその衝撃の中を直進し。】
【目覚まし時計を貫いた。】
ジジッ……バチィィ!!!
【瞬間、目覚まし時計は弾けて砕け、それを手にしていた白いウサギはボン!と爆発して消えた。】
【そして、それから一瞬遅れて。】
【街中のウサギの着ぐるみを着せられていた市民たちが、ボン!と音を立て、元に戻って。】
【やたら大量に転がっていた白い毛玉は、気が付くと跳ねることも動くこともない、単なる綿毛になっていた。】
- 197スチームパンクな魔法少女24/05/10(金) 22:24:44
- 198人型兵器『ぷろとどーる』24/05/10(金) 22:25:46
- 199遠くからきた少女24/05/10(金) 22:27:10
【それから、解放された市民たちが、呆然とした状態から、ようやく自分が助かったと理解して歓声を上げた。】
「…………や、やったああああああああああああああああああ!!!!」
「お、おわったぁ~、なんかつかれた……」
「ちょっと楽しかったねー、ぜんぜんつかれなかったし」
「そういえば腰の調子とか良くなった気がするわ。なんだったんだろうねぇ……」
「……助かった。いや、こりゃゴミ掃除が大変だな………」
【人的被害も物的被害もないといえばないので、暢気な市民もけっこう多いが、ゴミの量はけっこうな問題で。】
【遅れて駆け付けた警察たちは、事件の解決に尽力したヒーロー達に感謝の言葉をかけるのだった。】 - 200化蟹漁師ミリー24/05/10(金) 22:29:58