【閲覧注意】呪術廻戦ホラースレ 完走記念スレ

  • 1二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 00:17:01

    スレ主≠前スレ主

    完走記念に勝手に立てました。まだまだ怪異は呪術師を放ってはおかないはず・・・。

  • 2二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 00:17:34

    保守っていきましょう。

  • 3二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 00:20:15

    有難い
    やっぱり虎杖変なフェロモン出てるじゃん!と書きこもうと思ったけど元スレが完走してしまっていてね…

  • 4二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 00:23:11

    >>3

    変なフェロモンはまあ原作からして既にむんむんでてますからね

  • 5二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 00:27:15
  • 6二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 00:29:10

    >>5

    でかした!

  • 7二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 00:38:06

    前スレで伊地知の高専のマニュアル書いてたんでこのスレでもいくつか書き足していきたいなぁと思います。

  • 8二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 00:44:28

    200まで怪異たっぷりで最高だった。ゾッとする怖い話、じんわり怖い話、不気味だけど神秘的な話までなんでもあるから夢中になって読んでしまった。

  • 9二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 01:04:03

    ありがたやありがたや
    保守っとく

  • 10二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 01:05:11

    保守

  • 11二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 01:17:39

    殺菌灯が付いてる施設が珍しいですか?ああ、まあ・・・あれなら24時間ついていても誰も気にしませんからね。
    明るければ悪い物も寄り付きにくいですし。

    メモ:施設内の点検をする際には夜間■■区の電灯は切らさないように。夜間に交換が必要になった場合は投光器を設置すること。

    重要(赤字):交換には必ず二人一組、できる事なら三人一組で!一人は必ず光源を確保すること!

    伊地知:灯り

  • 12二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 01:41:24

    先生と任務に行ったときに旅館に泊まったんだよな。すげー古い奴。んでさ、先生と部屋で遊んでたらなんか動くものが遠くに見えるわけよ。「あれ、誰か手振ってね?え?気にしなくていいの?先生!川の向こうに誰か手を振って・・・あれ?」って言ってる間にいなくなった。
    川の流れがすげーとこだったな。音が凄かったし。ま、だれかいたならまた通るかなって次の日の朝、探してみたんだよ。まだ残暑凄かったし、その誰かに会えなくても川遊びも悪くないかなって。
    だけどさ暗かったからよく見えないのかと思ってたけど川なんかどこにもねえじゃん。先生も気にするなとしか言わないし。川の流れる音と手を振る誰かの姿ははっきり見えたけどな。

    虎杖:向こう岸には?

  • 13二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 07:29:56

    起きたら嬉しいスレが立っていた…!
    ネタ自体はまだ残ってるのでポツリポツリ参加させてください
    前スレからの連作も書くかもしれませんが、基本匿名に戻ります!

  • 14二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 07:33:24

    >>13

    どうぞどうぞ

  • 15二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 07:36:23

    >>11

    影があるとそこになにが潜んでるか分からないからね

    懐中電灯とかで電灯の交換に臨んだら、新品の電池でも何故かすぐ消耗しそう…


    >>12

    彼岸の川から呼ぶ者かな

    そうじゃなくても川の流れが激しいところで遊ぶのは危ないよ…

  • 16二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 07:36:40

    隣に引っ越してきた綺麗なお姉さんからバスボムを貰った。バスタブに入れて、薔薇の匂いがするピンクのお風呂を楽しんでいたら、バスボムの中からコロンと眼球が出てきた。
    …いや。よく考えたら、学生寮なのにそんなお隣さんなんかいるわけないわね。
    え?じゃあ私誰にこんなもの貰って。

    釘崎野薔薇:引っ越し挨拶

  • 17二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 07:47:13

    スレ主いるかな…
    気付いたら完走しちゃってたからここに書きます!
    めっっっちゃ面白いスレをありがとうございます!Telegraphにまとめてあるの思わず一気読みしちゃいました
    全部意味に気付いたら背筋がゾワっとするものばかりで読む手が止まりませんでした
    小説書くのうますぎません?笑
    途中のガチホラーもよかったです、また面白い小説読ませてください

  • 18二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 08:01:27

    >>17

    感想とても嬉しい…ありがとう!

    色んなキャラをホラーな目に遭わせられてとても満足!色んな方のホラーも見れて最高の1週間でした!

    個人の性癖で始めたものを楽しんでもらえて良かった…

    こちらでもポツリポツリ書いていくね

  • 19二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 08:58:07

    「私だって結構モテるのよ、五条の馬鹿は信じないけどさ」
    飲み屋で管を巻く歌姫先輩の話、何度目だろう。しかし彼女の器量なら顔の傷なんて気にもならないだろうに
    それでも彼女に男運がないのは私たちの職業の性質か。
    「この前も結構イケメンが声かけて来てさ、神社の跡取りらしくって私の神楽の美しさに見とれちゃってとかなんとか・・・」
    結構いい雰囲気にもなったけど突然五条が嗅ぎ付けてきてさー、といいながら写メを私に見せてくれた。
    「悟がなんかしたんですか?」
    「アイツが来てからなんだか知らないけど彼に会えなくなっちゃった」
    「へー・・・」
    写真を見て納得。彼は尻尾を出したようだ。しかし、もし上手くいったら先輩は・・・?

    家入:狐に嫁入り

  • 20二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 09:17:20

    こういうところで医者をやってるからかしらないけど時折明らかに死んでる奴がくるんだよね。
    青白いくらいなら可愛いもんで、頭が無い奴とか、下半身が無いやつとか。
    おそらくそいつらは自分が死んだことに気付いてないんだろう。決まって死因になったであろうケガと違う箇所の治療を望むし。最初は真面目に治療しようとしたり、驚いたりしていたけど・・・慣れたもんで適当に処置しつつ
    「すっごい沁みる薬しかないけどいい?」
    って聞いてみたらそれからはほとんど来なくなったな。死んでもそれは嫌なんだ・・・。

    家入:傷薬

  • 21二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 13:59:45

    >>15

    「光は暗闇を照らすのはもちろんですが、自分と仲間の姿をしっかりと確認するためでもありますよ」

    懐中電灯を手に伊地知は電灯の交換へと向かう。二人一組が原則では?と尋ねると。

    「ああ、そういうときのお供がありますので」

    と彼はベルトに繋いだランタンを撫でた。古めかしいオイルランタンだ。

    「最近、どういうわけか電池をダメにすることを覚えたらしいのですが・・・ま、これなら大丈夫ですよ」

    彼は慣れた手つきでランタンに火を入れると懐中電灯を手に施設点検へと向かった。


    伊地知:高専施設管理マニュアル







    まさか二段構えとは、用心深い奴。

  • 22二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 17:47:51

    津美紀が目を覚まさなくなった。この頃、不思議な夢を見るようになった。なにか見覚えのあるような子供が俺に向かって話しかけてくる夢だ。何を言っているのかは分からないが心配しているような顔をしている。…昨日まではそうだった。今日見た夢は、子供が言っている事がハッキリと分かった。
    「ごめんね!昨日まで言ってる事分かんなかったでしょ?」
    「せっかくお勉強したからお話したくなっちゃって…」
    と言われた。それと、夢だと自覚できる。明晰夢と言うやつだ。
    「…あれ?忘れちゃった?」
    「ほら!子供の時遊んだでしょ!」
    その言葉で思い出した。小学生の時、津美紀に化けてたり、俺達を森に迷わせたりした奴だ。
    「津美紀ちゃん?だっけ、寝込んじゃったでしょ?」
    「私ね、寝込んじゃった原因知ってるの!」
    「おでこに縫い目ある人が津美紀ちゃんになんかしてたの」
    「多分その人のせいだよ!」
    原因が抽象的過ぎる…何をしたんだよ…
    「私が言えるのはそれぐらいかな〜」
    「じゃーね!また会えたら会おうね!」
    その声が聞こえた瞬間夢から覚めた。
    …子供の声がハッキリ聞こえた日以降あの夢は見なくなった。

  • 23二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 18:34:37

    >>19

    神に捧げる歌舞に見蕩れたのならそう悪いものでもなさそうだけど、攫われるのも化かされるのも困るからね…

    五条の圧倒的存在感には流石に勝てないか


    >>20

    下半身ないのに足捻ったとか、頭ないのに最近頭痛が…とか言ってきそう…


    >>21

    流石伊地知さん

    また学習する前に手を替え品を替え、翻弄してやってくれ

  • 24二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 18:39:48

    >>22

    ずっと見守ってくれている…

    分からないなりにちょっとでも伝えなきゃという健気さ

    また会えるといいね…

  • 25二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 18:42:32

    夜空を見上げるのは好きだが、望遠鏡を覗くのはあまり好きじゃない。星を拡大すると、そのひとつひとつとしっかり目が合っちゃうんだよ。
    え?見上げるのも怖くないのかって?肉眼で見る分にはどこ向いてるかなんて分からないからね。まぁ視線は感じるから、どうせ私を見てるんだろうけど。

    九十九由基:天体観測

  • 26二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 20:35:12

    寮の郵便受けには、時々御祝の熨斗紙が付いた未来の日付の新聞が投函されていて、そこに記名されている人は、新聞の日付が命日になるという。学生寮の寮母は誰よりも早く起きて、誰にも知られぬよう熨斗紙ごと新聞を火に焼べるのが仕事だ。
    だから。寮母だけは、全員の命日を知っている。
    「あら。またこの年…2018年に一体何が起きるのかしら」

    小話:お悔やみ欄

  • 27二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 20:39:53

    通学路の近くにあるあぜ道に入ってはいけない、と親からいつも言われている意味が理解出来た
    だってあのあぜ道、"くねくね"しているもん
    ふみ:あぜ道

  • 28二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:06:19

    >>27

    くねくねかな?

    理解しちゃって平気なのふみちゃん…

  • 29二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:14:55

    呪術高専では、教師宛に時々同窓会のお知らせが届く。待ってまーす!とポップに、または年代によってはシックに作られた葉書が送られてくるのだ。しかし。
    「日下部さんこれで今年6枚目?凄いね~」
    「夜蛾さんよかマシだ。あの人10枚超えだぞ」
    「うっわモテモテじゃん。僕2枚」
    「こんなモン少ねぇ方がいいだろうが」
    今日届いたシンプルな葉書のトップに書かれている卒業年は、1人も生き残らなかった学年だ。初めから入学者がいないか、残らず土の下か…そんな学年の生徒を騙って届くのが、この知らせだ。『恩師である日下部先生にも、恩返しのため是非ご参加いただきたく…』なんて文章が白々しい。
    「同窓会って行ったらどうなるの?この店実在するよね。指定の日付は定休日っぽいけど」
    「さァな。だが碌なことにはならねぇだろうよ。五条、お前コレに恩を返してほしいか?」
    「あぁそういうのか。じゃ、知らんぷりしとこ!」

    小話:同窓会

  • 30二次元好きの匿名さん24/05/14(火) 22:23:29

    >>29

    「これからまたお見舞いに行くぜ!」と同じものを感じた

  • 31二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 06:45:22

    保守

  • 32二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 07:44:03

    補助監督の組織アドレス宛に、存在しない窓から、存在しない村での任務が舞い込むことがあります。任務を放置していると力をつけて実体を持ちかねませんので、こちらも存在しない呪術師を派遣したことにし、架空の報告書を作成していました。
    しかし、ただでさえ私達は忙しい。この空虚な業務に耐え切れなくなった補助監督の一人が、呪詛を吐きながらツールの作成に奔走した所、ついにこのフローを自動化することができたのです…!これがDXというものですね!
    その後、あちらがこれに気付いたようで、五月雨式に架空の任務を送りつけてきましたが、全てツールで対応しました。こちら側の処理能力に負けたのか、最近では細々とした任務が時々届くだけで、データも圧迫されずとても助かっています。

    小話:呪術界のDX好事例

  • 33二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 10:17:32

    このレスは削除されています

  • 34二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 13:18:14

    ポチャンと音がした。水の音かな?と気にしないでいたらそれが次第に大きくなって、最後にはドチャッと重たい音がし始めた。最後の最後に自分の頭の上に人間大の何かが降ってきた。
    『げ・・・?』
    「悪いね、僕は最強だから」
    見上げると血まみれの男が恨めしそうにこちらを見ている。無下限を破る為に何度も落ちて加速したつもりだろうけど、それじゃあ無理だね。術式反転で吹き飛ばしてやると男は驚いた顔のままお星様になった。よきかな。
    しかしこんな奴どこで拾ってきたんだろうか。

    五条:落ちてくる

  • 35二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 13:26:09

    コンコンとノックが響く。書類仕事を頑張ってる時に限ってこれだ。

    「誰だい、恵?」
    『そうです、五条先生、開けてください』
    「恵なら猫の物真似ができるでしょ、やってくれたら開けたげるよ」

    そう言うと本物そっくりの猫の声。大したもんだ。

    『五条先生、開けてください』
    「恵は僕のおふざけに付き合うほどノリ良くないよ」
    『ごジョうセ ンセ イ、アケテ、クダサイ』

    書類仕事をしてるときに限ってこれだ。

    五条:ノックの主

  • 36二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 13:44:05

    高専の一角に蝋燭をたくさん灯した部屋があります。そこにある蝋燭は蝋燭によく似たガス灯なので基本的には消えませんが時折消える場合があるのでその場合は直ぐに点火してください。

    備考:ガス交換の際は和蝋燭を複数灯し、消えないように四隅に配置して、都度都度点火すること。

    伊地知:高専施設管理マニュアル

  • 37二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 13:58:47

    小さい頃、夜店でたくさんの唐揚げをせしめた日に見晴らしの良いところでたべようと小高い丘まで登ったら知らない子が唐揚げを指差して
    「それは鼠?」なんて聞くもんだから一個差し出して
    「確かめてみたら?」と答えると恐る恐る一口食べたその子が嬉しそうに
    「美味しいね」
    と答えたので半分こしてあげた。
    二人で唐揚げを食べて花火を見ていると唐揚げをたくさん持った大人がたくさん山へ登っていく。
    「あ、父ちゃん達だ」
    とその子が答えたので手を振って別れた。大人達がその子に気づくとついでに私に気づいたのかぺこりと頭を下げてそのまま山に消えて行った。

    不思議と怖くはなかったけど、唐揚げの屋台の売り上げには葉っぱがたくさん混じっていたようだ。

    釘崎:天婦羅、じゃなくて唐揚げ

  • 38二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 14:10:12

    任務の帰り、虎杖がなにやら熱心に話し込んでいる。誰かと話しているようだが一体誰と?
    気になって覗きに行くと虎杖がなんと狸と話し込んでいた。
    頭に葉を乗せて狸はなにやら吠えているし、虎杖はそれを聴きながらうんうんと頷いている。
    「虎杖、なにやってんだよ」
    狸に化かされるなんてなんて馬鹿な話だと思っていたら
    「お、伏黒!見てくれ!喋る狸!」
    虎杖がそう言うと狸がガーン!って顔をした。
    どうやら化かされていたのは狸の方だったらしい。

    伏黒:虎と狸

  • 39二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 14:16:51

    >>38

    ショック狸可愛いな

    それにしても狸語に会話合わせられる虎杖はなんなんだ

  • 40二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 14:18:17

    >>39

    虎杖の言葉から恐らく人語は喋ってると思われる。

  • 41二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 18:29:58

    「教室で居眠りしちゃ駄目だよ」
    意外だな、先生がそんなこと言うなんて。

    「夢の中までは助けに行けないからね」
    あ、そういう?

    小話:寝るなら布団の中で

  • 42二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 19:24:40

    五条がスルッとあしらってるとさすが先生!やったれー!と拍手したくなる

    あと火を消すヤツ色々いて怖いな…タッグ組んで全ての明かりを消すタイプに進化しないことを願い…

    動物シリーズも本当にかわいくて好き!虎杖が悪気なく面白がってるところもらしくて良い

    布団が安全なのか、教室には夢に入り込める何かがいるのか…

  • 43二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 19:27:19

    教室で決戦に向けて作戦会議をしていた時。閉めていたカーテンの向こうがサーッと暗くなった。間もなくバタバタバタッ!と雨の降る音がして、窓もガタガタ揺れ始める。ゴロゴロ…バリリッ!と続いた音に、教室内がにわかに騒がしくなった。
    「雨か?」「予報じゃ晴れだったが…」「夕立にしちゃ酷い雷雨だな」「幸先悪ぃ天気」
    外の様子を伺おうと俺も含めて色んなヤツが窓に近付いたが、後ろから「オイ」と止められた。
    「あれ雷じゃねぇし雨でもねぇぞ。何かが窓叩いてるかぶつかって来てんじゃねぇか?」
    これを聞いて、秤先輩が僅かに捲ったカーテンの隙間から見える窓に、次々と叩きつけられる赤い手型を見て。
    残らず全員黙って席に戻った。

    鹿紫雲一:ハレ時々ケガレ

  • 44二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 19:48:27

    >>42

    伊地知「蝋燭の火を消させておけば他の火は消しませんからね、今も消えない蝋燭を必死に消そうとしてますね」

  • 45二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 20:42:33

    山には神域がある。人が入れぬ場所。しかしてそれに時折迷い込む場合もあれば、不意に招かれる場所でもある。

    「はて、ここじゃったかな」

    茣蓙の敷かれた場所に座って一人、琵琶を奏でる。何千回と弾いた音色が洗練されて、場所の力を借りて透き通って響く。それに混じって響いたわらべ歌。

    「・・・」

    子供が鞠を手に、コロコロと下駄を鳴らして歩いている。振り返った瞬間に思わず地面に目を逸らした。

    『久しぶり、君はもうおじいちゃんか』

    ずしりと、大岩を置かれたような威圧感に思わず手が止まる。きゃはは、きゃははと子供の声が通り過ぎてしばらく。
    びっしょりとかいた汗が水滴となって地面を打つ音で我に返った。

    『また、会えるかな?』

    さて、どうだろう。次は何年かかる事やら。

    楽巌寺:神域の主

  • 46二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 21:22:04

    きちんと目を逸らすのも年の功か
    人と人でないものの感覚の差を感じてとても良い…

  • 47二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 21:22:41

    呪術高専には、あまり力のない呪物を管理する保管庫があって、私は1度だけそこに入ったことがある。
    基本的には力のない物ばかりだが、興味深い物もいくつかあって、同伴の管理責任者に色々見せてもらった。奥の部屋は?と聞くと、少し力の強い呪物を集める部屋なので気をつけて、と言って扉を開けた。
    瞬間、ぐらりと視界が揺れた。多分、盃だったと思う。毒々しい漆の赤がなんとも艶やかで、ふらりと一歩足が出る。酒が、酒が飲みたい。盃を満たす程の、血の酒を…!
    そこまで考えて、ハッと我に返る。魅入られていたのだ。顔を上げれば、広い部屋の中央にただひとつ鎮座する真っ赤な呪物。背筋がヂリと震えた。
    責任者はすぐに電話をかけ始め、盃は間も無く忌庫に移された。後日聞いたところ、ひとつの所にこうして呪物を保管しておくと、他のを喰って力をつける物が出るらしい。そうなったら忌庫に封じてるんだとか。
    …なら同じところに置いとくなよ!

    禪院真希:蠱毒

  • 48二次元好きの匿名さん24/05/15(水) 23:58:09

    今朝方、呪術高専の敷地内で3日前行方不明になった補助監督が見つかったのだが、彼は3日間何かにずっと追いかけられていたそうで、酷く窶れていた。
    医務室のベッドに横たわる彼は、なんとか励ましあって2人で逃げてきたのだと。かえってこれて良かったなと。青白い顔で誰もいない隣のベッドに微笑みかけている。

    小話:戦友

  • 49二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 07:56:31

    ほし

  • 50二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 17:52:50

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 19:12:07

    呪術師の怪我は酷いもんだよ。千切れた手足を持ってくる奴なんて日常茶飯事だしね。それをくっつけるのも私の仕事。
    だけど、ひとつだけ気をつけなきゃならないことがある。取れた手足はくっつける前に、よくよく断面を見ておかないといけないんだ。時々目とか小さな指とかが埋まってることがあって、気付かずそのままくっつけると、ソイツそのうち乗っ取られちゃうから。
    なんで君の腕をくっつけながら言うのかって?…まぁ、そういうこと。あんまり無茶してくるなよ。疲れると私だって観察力が鈍りかねないからね。

    家入硝子:断面

  • 52二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 01:33:56

    淡々としてるのが余計怖い…こういうの好きです

  • 53二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 07:49:23

    >>51

    硝子さん……落ち着きすぎですぜぇ……w

  • 54二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 08:43:30

    新田さんですか。彼女は優秀で将来有望な方ですよ。ええ。毎日深夜2時キッカリに呪術高専へ留守番電話を入れることを除けば、とても優秀な方です。昨晩はラジオのザーーーーー…というノイズを入れてきましたが。
    それから、彼女が毎朝「なんスかこれ。本当に気持ち悪いスね…」と言いながらその録音を削除しているので、本人に自覚がないことも除けば、はい。実直で、何ひとつ問題のない方です

    新田明:白色雑音

  • 55二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 13:15:08

    伊地知さんと二人で調査に出掛けた日のこと、道に封筒が落ちていて
    中には結構な額のお金が。どうしようかと伊地知さんに相談すると・・・
    「それは拾わない方がいいですね」
    とのこと。後ろ髪を引かれながらも封筒を元の場所に置いて車に戻る。
    その最中に靴が脱げて水溜まりに顔から突っ込んだ。
    「大丈夫ですか?早速厄を拾ってしまいましたね」
    厄を拾う?不思議に思っていると伊地知さんはあの封筒を指差した。
    「あれはいわゆる流し雛です。無責任なやり方ですがあぁやって厄落としをする人がいるんですよ」
    そう言って伊地知さんはハンカチを貸してくれた。流し雛か、えぇ・・・マジかよ。

    窓の誰か:厄落とし

  • 56二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 13:29:34

    深夜の施設管理の当番の方へ。
    1、交代時間厳守のこと。見回りの際には二つ懐中電灯をもつこと。
    2、交代の際は合言葉を使うこと。部屋にいる人が必ずドアを開けること無断でドアをあけないように。
    3、宿直室のドアは必ず閉めること。
    4、合言葉を忘れた人は必ず宿直室の電話に連絡を入れること。この電話には人しか電話がかけられませんので。

    伊地知:高専施設管理マニュアル

  • 57二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 20:54:11

    >>55

    厄を流す系は拾った人が自分の厄と合わせて流して、さらに拾った人が流してって雪だるま式に膨らんでいきそうだから、厄落ちるまでなんとか乗りきってくれ…


    >>56

    人しかかけられない電話、唯一の安心材料感がある…

  • 58二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 20:55:08

    京都校の近くに年季の入った洋食屋があるのだけど、私達は皆、ここに行かないよう言い含められている。どうやらそこで肉料理を食べた後、左手の薬指を引かれるような感覚がすると訴える呪術師や補助監督が絶えないので、全面禁止になったらしい。
    「アイツでさえ数日薬指引かれたって言うんだから、絶対行かないわ。あの馬鹿と同列で気に入られるの普通に気に食わないもの」
    歌姫先生はそう言って、嫌そうにベッと舌を出した。同感だわ。

    小話:本日のハンバーグ定食

  • 59二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 00:24:03

    狐が良く出る田舎道で虎杖が「みてみて伏黒!お小遣いもらった!」と
    大きな葉っぱをひらひらさせながらアホ面を晒していた。
    馬鹿な奴、と思いながら伊地知さんに電話しようとポケットを探ったらスマホがいつの間にか葉っぱの塊に変わっていた。糞が。

    伏黒:狐め・・・

  • 60二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 07:45:41

    狐さん強いw

  • 61二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 17:33:42

    ほっしゅ

  • 62二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 17:34:21

    (1/2)
    ぱしゃり。革靴で水を蹴った音が存外ホールに大きく響いた。水に濡れたスーツは重いし、腕に貼り付くシャツも少し鬱陶しい。だが…中々興味深い感覚だ。
    日車は薄暗い客席を視界の端に収めながら、ぼんやりと思索にふけっていた。
    …服を着たまま。風呂に入っては何故いけないのか。私は何故いけないと思っているのか。服が痛むからだろうか。理由などいくらでも出そうだ。だが、もっと…己が躊躇うのは、もっと違う理由だった気がする。
    身体を捻って浴槽の縁に頬を預け、ホールの扉をぼんやり眺めた。ぽちゃぽちゃと響く水の音を聞いていると、俄かに記憶が浮かび上がってきた。
    ああ、そうだ。思い出した。あれは私がまだ小学校に上がったばかりの頃…
    『服を着たままお風呂に入っては駄目よ。川や海も。水着ならいいけど服は駄目』
    『どうして?』
    『連れていかれないようにするためよ…すべての水は、海に繋がっているから』

  • 63二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 17:36:29

    (2/2)
    あの時、母はどんな顔をしていたか。とんと思い出せない。しかし、私はこれを律儀に守っていたのだ。疑問が氷塊して気分が良かった。
    再びぐるりと天井に顔を向けて目を瞑る。傍から見たら、死んでいるように見えるだろうか。
    そのまま暫く揺蕩っていると、ふと潮の香りが漂ってきた。次にばしゃり、ばしゃりと音がする。指のひとつも動かしていないのに。口の中が塩辛くなって、肌にピリピリと痒みが走った。
    ザザン!と一際大きな音が響いた瞬間、腐ったなまものの臭いが鼻をついた。こみ上げる吐き気に耐え切れず跳ね起きると、板張りの舞台に浴槽の水がビチャッと散った。
    ホールを見渡しても、誰も、いない。音も匂いも、ひとつ残らず幻のように掻き消えた。
    ふらりと客席に降りると、椅子はひとつ残らず、ずぶ濡れの人が座っていたように海水に濡れていて。私はようやく。あの時の母の顔が、懇願するような必死の形相だったと思い出すことができた。

    日車寛見:エビス

  • 64二次元好きの匿名さん24/05/18(土) 23:25:06

    「あんた、随分憑かれてるね」

    路地を歩いていると老婆に声を掛けられた。
    そちらへ注意を向けてみれば、成る程。いかにもといった路上占いだ。
    「へぇ、俺が見えるんだ」
    けど生憎。人間の作り出した幻想である幽霊なんて話をする以前に呪霊である俺の存在の違和感に気づかないようじゃ、あんたに才能はないよ。
    いや、俺が見えてはいるんだから才能はある方か。
    「不自然な形に歪められ、どこへも行けなくなった夥しい数の魂があんたに憑いている」
    「ぷっ」
    思わず吹き出す。
    魂を観測できる俺相手にそれとはね。人間の魂の解釈って本当に馬鹿馬鹿しくて笑える。
    勿論今俺に憑いている霊魂なんて存在は感じられない。
    「ほら、あんたの左足首を掴んでるのが見えないのかい?」
    だから、見るまでもなくそんな魂は感じられないっつの。
    俺は目の前の老婆をストックに加えようか加えまいか少しの間悩んでから、手を伸ばした。

    「あれ?」
    その瞬間に音が消えた。
    あんなに喧しく周囲を取り囲んでいた雑踏の人間の立てる音も風の音も何もかも。
    ぐん、と魂が何かに掴まれて引っ張られるような感覚。落ちる。――落ちる。引っ張られてどこか、真っ暗な場所へ――。
    「――えっ」
    気づいたら転んで地べたに手をついていた。
    人間の喧しい生活音は戻っていたし、目の前には老婆も占いの店も何もなかった。

    呪術的な干渉は感じなかったけど、後で漏瑚にそういう術式の心当たりはないか聞いてみた。でも分からないってさ。
    けど、横で聞いていた夏油が、
    「ああ、君ならそういうこともあるか」
    なんて言っていたのは忘れていない。

    真人:怨霊の魂

  • 65二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 00:07:35

    ぐるぐると世界が回るんで困ってるんですと補助監督の一人に相談を受けた。
    なんでも外にも出られないほどだという。
    眩暈や平衡感覚の異常なら私ではなく高専の家入さんに頼むべきでは?と思ったが
    突然転がって壁にぶつかり、そのまま天井に張り付いて悲鳴を上げる彼を見てまさしく自分の案件であることを再確認した。

    七海:回る世界

  • 66二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 08:11:34

    >>64

    解釈が難しいけれど、引きずり込まれかけたってことだろうか…


    >>65

    三半規管が壊れそうというか、既に違うところが壊れている…

  • 67二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 08:14:45

    子供の頃、一時期延々と同じ悪夢を見続けていた。シャクリ、シャクリと、黒いなにかに喉の辺りをしきりに齧られる夢。気味が悪いし怖いし、ボロボロ泣きながら飛び起きることも多かった。
    ある日、飛び起きた耳元で『ご馳走様』と聞こえたのを最後に夢は見なくなった。けれどその日から、相手に感謝を示す意味で使っていたおにぎりの具を言おうとすると、喉の辺りが詰まって言えないようになってしまった。
    言葉を、食べられてしまったんだろうか。

    狗巻棘:梅

  • 68二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 15:45:38

    そういやおにぎりに梅干しなんてシンプルイズベスト(?)な感じなのに使ってる所見た事ないな…?

  • 69二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 15:50:23

    >>68

    梅(うめ)は音的に埋めとか産めみたいな意味にも取れちゃうから呪言扱いになっちゃうんじゃないか?

    だから言わないとか

  • 70二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 20:09:42

    >>69

    鮭も裂けに繋がるから、しゃけって言ってる説も聞いたことがあるね

  • 71二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 20:14:45

    夜中の訪問者には決して出ちゃダメよ。私はこれを、お母さんによく言い含められてきました。きちんと意味を理解したのは家を出てからだったけど。
    コン、コン、と。今日も扉を叩く音がします。不思議なことに、他の寮生は誰も聞こえないらしいです。あ。まただ。入門で家を出た時から毎日だから…もう数年は経つかなぁ。飽きないですよね。まったく。
    気になるなら開けてみればいい…って。ヤダなぁ。通いが成立しちゃったらどうするんですか!結婚するならちゃんと人間が良いですよ、流石に。

    三輪霞:妻問

  • 72二次元好きの匿名さん24/05/19(日) 23:22:46

    なあ。真希ちゃんにサチコさんの子守唄の話したら知らんって言われたんやけど。皆知らへんから、ウチのオリジナルやと思て聞ぃたらバッサリ。毎晩執拗く乳母のおばちゃんにこれで寝かしつけられたのに、若年性のアレ始まっとんのか?
    真依ちゃんはもちろん知っとるやろ?サチコさんの子守唄。サチコさんを一口サイズに切り分けて、打って伸ばしてクッキーにして〜ってやつ。……え?知らん?ほんまに?真依ちゃんも始まっとるんやな…
    いや、内容はそんなおかしないやろ。ただサチコさんからジャムクッキーを作って…あ?よぉ考えたらやっぱ変か?人でクッキー作っとるし…
    …え?そもそも俺に乳母なんておらん…?や、待ってや。それやったら毎晩歌ぉてきたのって…どちらさん?

    禪院直哉:子守唄

  • 73二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 06:49:17

    >>72

    いやこっわぁ…!

  • 74二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 07:46:29

    呪術高専は数十年ほど前に門壁を改修したが、その際に潰したかつての勝手門の辺りで、深夜に時々救急車のサイレンが鳴り響くことがある。
    しかし救急車が仮にも学校に乗り付ける筈もない。上からの通達もあってそんな時は誰も近付かないのだが、防犯カメラを見る限り、いつも貌のない救急隊員が7人、揃ってジッとこちらを見上げていて、足元には僅かに動く納体袋が転がっている。
    そして、その納体袋のファスナーの隙間から時々はみ出ている手や足は、映像越しなので不鮮明ではあるが、どうにも数日前に亡くなった呪術師や補助監督のそれとよく似ているように見えるのだ。

    小話:搬送

  • 75二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 11:38:22

    あなたは確か・・・呪術師になって長かったですよね。でしたらあの人に会ったことがあるのではないでしょうか。
    夕暮れ時に、ぽつんと河川敷に立っているあの人を。
    男の人なのか、女の人なのか・・・それはわかりませんが、その人はいつも泣いているそうです。
    涙を流しながら、なにかを悲しんでいる。それだけがはっきりとわかります。
    ああ、これは別に悪い事ではないんですよ。まあ、会えることが良い事かどうかといわれると複雑なんですが・・・
    「なんで泣いているのか」
    そう聞いた人が居たそうです。不思議と、疲れ切っていたその人は泣いている『あの人』にそう尋ねたのだとか。
    そんなときに大粒の涙を流しながらその人は言うのです。
    『あなたが忘れてしまったものを、代わりに流しているの』
    その人は心の奥底に仕舞い込んだものを、教えてくれるそうです。

    元呪術師の補助監督:泣いている人

  • 76二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 22:16:13

  • 77二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 22:34:05

    >>75

    優しい話…失うものの多い職業だからね…

  • 78二次元好きの匿名さん24/05/20(月) 22:35:36

    僕が教師として呪術高専に戻った時、ずいぶん向いてない奴が1年にいた。伊地知とどっこいかそれ以下か、ってとこ。ホントに欠片も才能なんかなかったね。
    そいつはいつも校舎脇の花壇で花を育ててた。なんでか聞いた気はするんだけど…答えは覚えてない。でも夢見がちなことは言ってたと思う。そういう奴だったしね。それから、花壇の花と同じ色でぺかぺか笑ってた。
    で、そいつはまぁそれからすぐ任務で、ね。うん。そのハズなんだよ。だけど、ある時そいつに関する話が周りと噛み合わないことに気付いてさ。調べたら、誰の記憶にも、どの記録にも残ってなかった。
    そいつはどこにも居なくて、存在の痕跡すらなくて。居た証っていえば、僕の記憶と、そいつが育ててたあの花くらい。
    先生はそう言って、何も植わっていない古びた花壇を指さした。

    五条悟:残花

  • 79二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 07:11:03

    >>78

    ひぇ………

  • 80二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 07:37:55

    合わせ鏡って知っているかい?悪魔を呼び出すとか、過去や未来が見えるとか。何番目の顔が自分の死に顔だとか。色々な都市伝説があるから、ひとつくらい聞いたことがあると思うんだけど。
    私もこれが流行り始めた昔にやったことがあってね。深夜2時にわざわざ。何も起きないだろうと思って覗いたらビックリ!今まで私が乗っ取って来た人間がズラリと奥まで並んでいたんだよ。
    いや〜あれは本当に興味深かったね。鏡はうつすものだから、古くからその力は信じられていたけれど、まさか私自身に降りかかるとは。
    …うん?ああ、その鏡は割れてしまったよ。ずっと奥まで映した先には最初の姿が映るはずなのだけれど、そこまで遡る力はなかったようだね。残念だなぁ。

    羂索:合わせ鏡

  • 81二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 08:05:27

    >>72

    それホンマにサチコさん?

    ミチコさんじゃね?

  • 82二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 18:11:49

    ほし

  • 83二次元好きの匿名さん24/05/21(火) 20:28:36

    「あの酒は美味しかったなぁ。また飲みたい」
    硝子は酔い始めると、決まって一番美味しかったお酒の話をするの。どうやら薬酒の一種で、興味があって自分で漬けたら、思ったより上出来だったみたい。ハブ酒みたいなものだそうだけど、何を漬けたかは秘密なんだって。一向に教えてくれないのよ。
    「また漬けてみたらいいんじゃない?材料があるか知らないけれど」
    「うん…?材料…材料はあるよ。たくさん。まいにちはこばれてくるから…」
    硝子はだいぶ疲れていたのか、4本目のワインを空けたところで、コトンと眠りに落ちてしまった。私も定まらない思考の中で、明日には今の会話は全て忘れていようと目を閉じた。忘れなければ、気付かなくて良いことに気付いてしまいそうだもの。

    家入硝子:薬酒

  • 84二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 05:07:45

    お、おわぁ…………

  • 85二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 07:14:27

    >>83

    一歩間違えば虎杖も酒にされてたな…

  • 86二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 17:20:55

    ほし

  • 87二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 19:28:26

    七海サンは、定期的に窓からの報告にも目を通しているらしい。オフィス街辺りのを中心に。それで、派遣する呪術師の等級を時々訂正しているのだとか。
    この間俺が少し手古摺った任務も、元々準2級の派遣予定だったのが、七海サンのアドバイスで変わったらしい。確かにちょっと危なかったかもな。
    どうして的確に呪霊の等級が分かるのか聞いたら、七海サンはパチリとひとつ瞬きをしてから。
    「等級が分かるわけではありません。そこの会社の残業時間がなんとなく察せるだけですよ。オフィスの呪霊は業務関連が多いので、一定の指標になります」
    どこか据わった目をしながらキッパリと言い切った。成程…
    「私の今日の任務先は、会社員時代に付き合いがあった会社ですが…年間残業時間4桁がゴロゴロいる所です。中には2000に届く人もいるとか、いないとか…」
    七海サンは死んだ目をし、心なしかやつれた顔でスタスタと任務に向かって行った。
    ……ブラックって、怖…

    七海建人:残業時間

  • 88二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 21:33:26

    この間、知らない人の葬式に参列した。誰のかも分からなかったけど、その時の俺は疑問に思わなかった。ただ行かなければと。それで、制服を着て行った。
    斎場に居た参列者の顔も遺族の顔も、どれもモヤがかかって思い出せない。遺影は覚えてるんだけどな。焼香をあげて出棺を見送って帰ったら、校門の前に先生がいて「誰を送ってきたの」と静かに聞かれた。
    名前を言おうとして、言えなくて。ようやく違和感に気付いて口ごもっていると、ぺらりと写真を1枚見せられた。遺影と同じ人だ。思わず顔を上げて頷いた。先生は首の後ろをかいてからどこかに電話をかけた。
    「そっちで行方不明だった子、やっぱりもう亡くなってるみたい」
    どうやら時々、任務中に行方不明になった呪術師や補助監督の葬式に呼ばれる人が出るらしい。身体のひとかけも見つからないと、こちら側では葬式もあげられないから、どうにか伝えようとしているんじゃないかな、というのが先生の推測だ。

    伏黒恵:葬式

  • 89二次元好きの匿名さん24/05/22(水) 23:16:21

    買いたいゲームがあって、発売日の朝に整理券を貰いに行ったんよ。20人くらい並んでたかな。人気タイトルの新作だから、配布時間になる頃には俺の後ろにもずらりと並んでた、店員が前から整理券を配ってって、俺も貰ったんだけど…結局ゲームは買わずに、隙を見て帰った。
    だってさ、その整理券、しっかり俺の名前が印字されてたんよ。虎杖悠仁様って。気持ち悪いじゃん。で、家に帰ってじいちゃんにこの話したらさ。そんな店ないだろうって言われた。だから頭の中で店までの道を辿ってみたんだけど、何度やっても墓地の隣の空地に着いちゃうんだよな。ゲームは結局、隣駅の店で買ったよ。

    虎杖悠仁:整理券

  • 90二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 07:37:18

    >>89

    うっわ……そのまま並んでたらどうなってたんだろう…

  • 91二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 13:08:11

    >>90

    そりゃあチン列されて皆が虎杖で遊ぶ(意味深)んでしょ。

  • 92二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 19:32:20

    >>89

    今朝の新聞に、あの墓地で何人もの遺体が発見されたって書いてあったんだ。骨壷入れる場所に頭から突っ込んだ状態で亡くなってたんだって。

    しかも、胃から喉までギッシリ誰かの骨を砕いたのが詰まってて、中の骨壷は全部空で、墓石にはこれも誰かの血で"整理済"って書いてあったって。

    その人たち皆、ゲームを買いに行ったきり行方不明になってたらしいんだけどさ。この整理券、関係あったりするんかな…

  • 93二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:06:24

    非術師に対する葛藤を紛らわすように寮の部屋を掃除していたら、普段は開けない棚に中学の卒業アルバムを見つけた。何も知らぬ、無知だった頃の…ざわりと心が揺れた。もう必要ないし捨ててしまおうか。
    そう思いながらなんとなくクラスページを開き…ゾッとして思わずガンッ!とアルバムを床に投げ捨てた。
    クラスページには、笑顔の同級生の写真がズラリと並んでいた。無邪気な笑顔だ。その笑顔のまま、見開きの真ん中から少し右にいる私を、眼球だけでジィと見ていた。上下左右など、瞼の裏に角膜が入り込むほどの角度だ。
    それから、写真の下には彼ら彼女らの名前ではなく…『お前が殺した』『お前が殺した』『お前が殺した』『お前が殺した』『お前が殺した』『お前が殺した』『お前が殺した』と……
    「ち、違う!私は…」
    怖々覗いた私の写真の下には、たった今書いたようにインクの滲んだ字で、

    夏油傑:『ひとごろし』

  • 94二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 06:34:55

    夏油様………(泣)

  • 95二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 14:49:14

  • 96二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 19:38:31

    俺の家は時々、深夜2時にインターホンが鳴る。画面を見ると小学校低学年くらいの影がいて、両手を振って飛び跳ねている。
    はー、またやってら。アイツがここに居るわけねぇんだよなぁ。ったく、煩くて仕方ねぇ。明日も早いんだから寝かせてくれよ。ふわ、あ。
    「おじさん開けて開けて開けて開けて開けて開けて」

    日下部篤也:おじさん開けて

  • 97二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 21:33:11

    任務の最中廃墟に行くことがあった。虎杖と二人で廃墟の廊下を歩いていると
    「うおっ!?」
    と間抜けな声を上げて先を歩いていた虎杖が床を踏み抜き、そのまま階下へ落ちていった。慌てて駆け寄ると
    「おおっ!?」
    とまた間抜けな声がして今度は背後からドサッという音が。振り返ると虎杖が大の字で倒れている。
    「おまえどっから落ちてきた?」
    「わかんね、床を踏み抜いたはずだけど・・・」
    それ以降はなんの問題もなく任務は終わったが、一つだけ解せないのはそもそもこの廃墟に地下なんかなかったことだ。虎杖はどこに落ちて、どこから落ちてきたのか。

    伏黒:落下

  • 98二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 23:34:22

    >>96

    そんな状況であくびできるとか

  • 99二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 01:02:10

    「君は、夜を見たことがあるかい」「どういう意味だ?夜なんて毎晩来るだろう」
    いきなり訳の分からないことを言い出した天元に、思わず顔を顰めた。このクソジジイ…ババアか。クソババアは説明を数段階すっ飛ばすことがある。
    「そうではない。夜の…自然呪霊を見たことは?」「夜の?いや、ないね」「そうか…」
    天元は4つの目を全て伏せて何事か考え始めた。夜の、呪霊。夜を畏れる心から生まれた呪霊ということか?
    「…夜は。古来最も身近な畏れだった。人にはどうにも出来ぬ神の領域。足掻くように火に頼り縋っても、部屋の隅には夜がいた。だから。夜はかつて…最も力を持っていた」
    「しかし、このところ夜は随分明るい。昼も夜も人のものになった。夜を恐れるものが少なくなって…だからだろう。いつしかあいつの気配も消え失せた。各地を巡る君であれば知っているかとも思ったが…そうか」
    天元は透明に微笑んで、それからわこりと蜜柑を剥いた。私は何も言わなかった。薬缶の音がシュンシュンと響くのを聞きながら、少しだけ夜闇に思いを馳せた。

    天元:夜

  • 100二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 01:04:15

    >>97

    空間が歪んでて地面が天井に通じていたのか、どこかの異界を通過したのか…戻って来れて良かった…

  • 101二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 09:14:39

    ほし

  • 102二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 19:53:57

    >>99

    不思議というか美しいというか………ホラーなんだけど読了感スッキリって感じ…

  • 103二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 20:14:17

    このレスは削除されています

  • 104二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 20:15:49

    このレスは削除されています

  • 105二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 20:43:20

    シーグラスのフォトフレームを買ったの。エメラルドグリーンからブルウのグラデーションが綺麗で、ひと目で気に入った。
    早速、桃と撮ったツーショット…憲紀も映り込んでいるけれど…を入れて飾ったの。そうしたら、ふとした時に潮の匂いがするようになって、寝る直前にも波の音が聞こえるような気がして…
    不思議なこともあるものね、と思っていたら、桃と憲紀が、最近毎晩海に引きずり込まれる夢を見ると微笑みながら、水に塩を溶かして飲み始めたものだから、慌ててそのフォトフレームは処分したわ。

    禪院真依:シーグラス

  • 106二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 22:06:24

    任務を終えた東堂1級術師を乗せて深夜の高速道路を走っていると、前方に1台の車が見えた。緩やかな速度でフラフラ走っている。事故でも起きないか不安で運転席に目を凝らしたら、「あまり見ない方が良い」と低い声。確かに絡まれては面倒だ。
    視線を外して追い越し車線に入ったが、並走になったタイミングでやはり気になって、横目でチラリと見てしまった。車内には普通の中年男性だけで、なんだと気が抜けた瞬間、自分の手にボタッ!と水滴が落ちた。驚いてハンドルから滑りかけた手が、更にボタリボタリと濡れ、それでようやく。自分が泣いているのだと気が付いた。
    泣きたい気分でもないのに、押し出されるように次から次へ涙が止まらない。急に泣き始めるなど不気味が過ぎる。「す、すみません!」とバックミラー越しに東堂1級術師を見ると、苦虫を噛み潰したような顔でボタリと涙を落としていた。
    「…あてられたか。あの男…全く、業の深いことだ」
    暫くしたら嘘のように涙は止まったが、あの男性は一体何をして、自分たちは何にあてられたのだろう…

    東堂葵:罪業

  • 107二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 22:07:55

    >>105

    クトゥルフみを感じる。祈りを捧げよ・・・!いあいあ、クトゥルフ!いあいあハスター!

  • 108二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 00:03:54

    手に負えない奴にも手に負えない相手がいて欲しい…頼む…


    思い返せば、兆しはあった。梅に桜に、藤、躑躅。冬春を問わぬ狂い咲きの庭。明らかに異様な百花繚乱。

    きらきらと。見えるだけで丹花の唇が4つ、声を上げて笑っている。苛立ちを込めて向けた視線も嬌笑にするりと流された。

    宿儺は憮然とした面持ちで、真横で失神している裏梅を一瞥した。


    (長めになってしまったので以下Writening)

    両面宿儺:妖花遊宴 花吹雪 | Writening思い返せば、兆しはあった。梅に桜に、藤、躑躅。冬春を問わぬ狂い咲きの庭。明らかに異様な百花繚乱。 きらきらと。見えるだけで丹花の唇が4つ、声を上げて笑っている。苛立ちを込めて向けた視線も嬌笑にする…writening.net
  • 109二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 00:39:55

    薨星宮に通じる道を寺社の扉のどれかに日々繋げているからか、この”どこかに繋がる”性質の所為で、時々全く別のところと繋がる扉が出るのさ。
    君も、もしかしたらそのうち、自分のドッペルゲンガーに会うかもね。そういう時は見付け次第速やかに殴り倒して気絶させて、近くの扉に放り込むんだよ。長く此方へ居させると混ざってしまいかねないから。
    …投げ込んだ扉の先がその分身の居た世界か?いや、いや。そんなことは気にしてはいけない。同情してはダメだ。これはある種の生存競争なんだから。
    フリーの筈の冥冥1級術師を呪術高専内で見たという目撃情報が上がって数時間後。風のようにやってきて何事かを済ませた彼女は、僅かに血の付いた斧を携えながら、そう言ってニッコリ笑って見せた。

    冥冥:パラレルワールド

  • 110二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 08:25:33

    終わらない苦痛の中でうつらうつらと眠ると、時折目が覚めた時に、俺の周囲に黄色い花が散らばっていることがある。調べるとどうやら水仙らしい。
    花を寄越す相手に心当たりは全くないのだが、所謂花言葉という奴も不穏だし、散らされる頻度も上がっているし、どうしたら良いものか…俺は今日も途方に暮れている。

    与幸吉:私のもとへ帰って

  • 111二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 19:24:17

    ほしゅ

  • 112二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 20:10:11

    行く先々の木や電柱に、白い矢羽の矢が刺さっていることがある。どうやら呪霊にしか見えぬようで、夏油も見えないと首を捻るばかり。
    「とは言え。君たちにしか見えない矢とは興味深い。白羽の矢、ねぇ。神による生贄の御指名か」
    続けて、まだ射抜かれてないなら猶予はあるんじゃない?とカラカラ笑う夏油に、腹の底でグツリと怨みが煮え滾る。贄だと?儂ら呪霊が、生贄だと?真逆!犠牲となるべきは儂らではなく、偽物だろう!
    しかし。万一この信条が神意に反するものであろうと。むざむざこの身に射掛けられるつもりはないぞ…神とやらよ。

    漏瑚:白羽の矢

  • 113二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 22:16:05

    夏の暑い日にリィンと澄んだ音が聞こえ、風鈴だろうかと呟くと、東堂に「風鈴にしては音が響く。お鈴じゃないか?」と言われた。
    お鈴にしては色々な音で鳴っているし、そもそもこの寮に仏壇はないだろうと返したが、東堂も譲らない。結局、2人で出処を探しに行くことにした。
    音を辿って寮裏の林に向かうと、木の枝に青白い肌の男が首を吊って風に揺れていた。食い縛った歯の隙間からリィィイィンと音を響かせている。そうして、見渡す限りの木に、同じように何人も何人もぶら下がって音を響かせていた。
    リィィイィン…リィィイィン!リィィイィン!
    音は次第に大きくなり、脳内に鈴の音がグワンと響いた。…いや、違う。この音は私が出している。いつの間にか歯を食い縛っていた。歯の隙間からリィンと音がする。私も響かせている。私も鳴ったのだ。成ったのだ。響き響かせる鈴に私も……
    ハッと目を覚ますと医務室で、東堂も横のベッドで眠っていた。職員にはお2人とも疲れていたのでしょう!お休みになってください!と言われたが、翌日、例の林は伐採して畑にすることにしたと言われたので、多分幻覚ではなかったのだと思う。

    加茂憲紀:すずなり

  • 114二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 22:49:22

    悠仁と二人、修行を重ねていた時。不意に伸びた天に届くような光の柱。悠仁が悲鳴をあげてパニックになっている。
    尋常じゃない呪力を感じる。無下限を解けば恐らく肌に呪力が痺れるような感覚を覚えるような、目隠しをしないと見えないレベルの呪力の迸りだ。
    「ケヒッ、この柱がまた見えるとは。気張れよ五条悟、最強なんだろう?」
    一瞬だけ顕現した宿儺が挑発するようにこちらを見るとまた悠仁に戻って引っ込んだ。

    「あれ、龍なの・・・?先生どうすんの!?」

    光の柱から顔を出した龍のような呪霊を前に、掌印を翳して。

    「大丈夫、僕は最強だからね」

    宿儺め、言ってくれる。ま、最強だし・・・何とかしますか。

    五条:間欠泉

  • 115二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 23:44:15

    あの平安時代にも湧いたものとなると相当強そう…頑張って五条先生!

  • 116二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 23:45:35

    あの駅には駅前に花売りの少女がいるのですが…ああ、婉曲表現ではなく。花束を売っている少女がいるんです。
    花が残っている間は帰らないのか、夜遅い時間に居ることも時折あって…そういう時はつい買ってしまうんですよ。偽善ですがね。
    七海さんは、無残に花弁の毟られた枯れかけの花束を抱えながら「瑞々しい花は飾るだけで部屋が明るくなるので、伊地知君にもお勧めしますよ」と言った。
    そんな少女、1度も見た事ありませんが…と伝える機会を逃して早半年。七海さんは今日も腐臭のする花束を抱えて戻ってきました。どうしましょう…

    七海建人:花売り

  • 117二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 00:09:22

    >>114

    龍と宿儺といえば岐阜の伝説を思い出すな……

  • 118二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 07:38:01

    保守

  • 119二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 17:18:55

    ほし

  • 120二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 20:42:50

    時々、真希さんや補助監督、それから日下部先生もかな。校門の門壁を注視している日があることに気が付いた。なんでもない顔をして、特に変わりのない校門をジィと見るんだ。気になって真希さんに聞いてみたら、大したことじゃないと首を横に振られた。
    「たまに鯨幕が張られてるから少し気になるだけだ。特にコッチの慶弔に関係するモンでもねぇみたいだし、術式を持つ奴には見えねぇし…気にすんなよ、な?」
    じゃあ真希さんたちはどうして、そういう日は決まって、絶対校門に背中を向けないのかなぁ…

    禪院真希:鯨幕

  • 121二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 23:21:15

    (1/2)
    「勝負」
    虚無僧笠を被ったツボ振りが、盆茣蓙のツボをカタリと開けた。ヨイチの半…翁面の中盆が快哉の声を上げる。
    「カカ、半じゃ!また取るぞ、また取るぞ」
    「…ガッ!ぐ、ぁあッ」
    ゴキン!と音がして、左腕に激痛が走った。肘から下を取られたか…これで6敗。最初に右眼が潰され、次に左足を付け根から。6敗ともなれば殆ど達磨だ。口内に溜まった血をプッと吐き出す。3敗目でどっかの臓腑も持って行かれた。
    満身創痍の己に対し、中盆は可笑しそうに笑うばかり。この鉄火場で負けが込んでいるのはコチラだけ。術式は使えない。夢にしては悪趣味が過ぎる。ここは果たして夢か現か…どちらにせよ。
    …次は流石に不味いか?汗をだらりと垂らしながら、命の危機を察知する。が、腹の底から湧き上がるのは恐怖なんかじゃ、決してない。秤はギラギラ笑っていた。
    死にそう?それがどうした!調子が悪い?なら次に来るのは…大当たりに違いねぇ!!

  • 122二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 23:23:53

    (2/2)
    「おい中盆!賭けようぜ!俺は全部賭けてやらァ!シソウの半に、全ツッパだ!!外れたら残らず持っていけ!その代わり…当たったら全部返せよクソジジイ!!!」
    「威勢のいい…!違えるなよ小僧!シニの丁じゃ!!」
    「「勝負!!」」
    左目の下に皺を寄せながら、ツボの開くのをジッと待つ。手前に4…奥は……さ
    「シソウの半か!」
    悔し気な怒声が聞こえた瞬間、ぐるりと激しく視界が回り、気付けば自分の部屋に倒れていた。身体はどこも欠けていない。呆然としていると、ふと耳元で嗄れた声がひとつ。
    「次は負けぬぞ」
    ハッ!

    秤金次:次も俺が勝つ

  • 123二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 00:19:39

    任務中、建物の中を歩いているとドアを開けた瞬間

    「わ、わ、わぁぁぁぁぁぁ!?」

    と声を上げて虎杖君がドアから飛び出した猫の津波に流されていきました。入口までノンストップで流されていきましたが助けるべきでしょうか・・・。

    七海:猫の津波

  • 124二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 09:21:06

    保守

  • 125二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 13:22:35

    >>123

    かわいい…

  • 126二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 14:27:41

    このレスは削除されています

  • 127二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 14:28:31

    山の中を五条先生に引率されて歩いていると不意に先頭を歩いていた虎杖が何かにぶつかったように立ち止まった。

    「あれ?」
    「どうしたのよ?」
    「壁・・・みたいなのが・・・」

    後ろからしか見えないがパントマイムのように壁に貼り付いている虎杖。釘崎もとなりに立って手を伸ばしてみる。

    「ホントだ、壁だわ」
    「ぐぎぎ・・・進めない・・・」
    「微かに呪力を感じるね、悪意はないみたいだけど」

    五条先生が目隠しをずらして確認するとどうやら呪力を帯びているようだが・・・。

    「押したら動くかも!釘崎!」
    「わかった、やってみる!」

    二人がうーんうーんと唸りながら押す。すると二人はなにかしらの手ごたえを感じたのか

  • 128二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 14:28:51

    >>127続き

    「動きそう!先生!手伝って!」

    「えー?僕も?」

    「五条先生!体術でも最強なとこ見せてよ!」

    「そう言われちゃやらないわけにはいかないよね」


    三人がそれぞれ壁に貼り付くような状態でうんうん唸りだした。もしかしなくてもコイツってぬりかべとかそういう類じゃないのか?


    「そんなことしなくても足元を払「恵!押して!玉犬・・・いや!満象!あれで押せば動く!」・・・チッ」


    腹が立ったので満象を呼び出して全員水で流した。


    「「「ああぁぁぁ・・・!?」」」

    『ムォォォ・・・』


    三人と壁が流れていく。とりあえずすっきりした。



    伏黒:ぬりかべ

  • 129二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 19:29:31

    ウンウン皆で押してるのほっこりかわいいし、ぬりかべの鳴き声?もかわいい…

  • 130二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 19:30:40

    昨日の夜、無性に空を見たくなって外に出たんだけどよ。空一面覆うくらいデカい月が浮かんでた。月ってこんなだったか?と見上げてたら、煌煌と眩しいのに目が惹き付けられて離せなくなった。押し倒されたように苦しいし、月に引っ張られるような違和感も覚えて…なんかヤバイ気がしてよ。それで、慌てて部屋に戻ったんだ。
    そんな話を聞きながら廊下を歩いていると、パンダが「お?」と言ってふらりとよろけた。
    …どうやらまだ引っ張られているらしい。

    パンダ:盈月

  • 131二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 20:37:29

    「よく雰囲気酔いできるわね、アンタ」
    「アルコールとは相性悪いけど、飲み会の無礼講!って雰囲気は好きだからね」
    「年がら年中無礼男が何言ってんの?それに相性って…下戸って言いなさいよ」
    「勿論下戸なんだけどさー、それだけでもないんだよね」
    貰うよ、と硝子のワイングラスに手を伸ばした五条に、硝子は肩を竦めて了承を返した。五条が徐にクルリと手首だけでグラスを回すと、赤ワインはパッと色を無くして透明になって…え?
    「いつの間に手品なんか覚えたのよ」
    「歌姫には分かんないよねぇ。これは手品じゃなくて…敢えて言うなら奇跡?」
    「は?」
    「私も最初は驚いたよ。これ中身完全に水なんだ」
    グラスを奪い取ってスンと嗅ぐと、アルコールの匂いは一切しない。本当なの…?
    「言ったでしょ?相性悪いんだって。なんか水になっちゃうんだよ。特にワインは百発百中!」
    「ホント意味わかんねー体質だよな。酒も勿体ないし」
    カラカラ笑う2人を見ていると、混乱しているのが馬鹿らしくなって…私はガクリと肩を落とした。いい加減にしてほしいわ…

    五条悟:祝福の遡行

  • 132二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 21:50:11

    伊地知は人前で絶対に足を見せない。あのバカにこき使われて補助監督の割にそこそこ怪我をしているが、外でする手当はいつも服の上から。せめて裾を捲れと言っても眉を下げるだけ。呆れるよねぇ。見せたくないんです、なんて言ったってさ。同情しいなことくらい皆分かってるってのに。
    私は今日も、足いっぱいにベットリついた手形を無視して、手当をする。全く。コイツの同情はさぞかし心地が良いんだろうな。引き止めたくなるくらいに。
    「…碌な死に方しないぞ」
    2つ下の後輩は眉を下げて困ったように微笑んだ。…笑うなよ。

    伊地知潔高:同情

  • 133二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 22:13:52

    夜蛾学長が学生たちの修学旅行に同行した日。引率の五条先生に学長が時々ついてくる理由を尋ねたところ。
    「学長がすごむと悪い奴はすぐ逃げるからね」
    とのこと。
    キャッチなどを避ける意味かと思っていたのですが。宿泊先で学生たちが就寝した夜中に巡回していると
    『ガッデム!失せろ!』
    と呪力を含んだ学長の怒鳴り声が。それと同時に周囲を覆うような暗い雰囲気が風に吹き飛ばされるように搔き消えた。
    「学長!どうなさったんです?!」
    慌てて駆け付けると学長が誰もいない場所に向かって仁王立ちしていた。
    「ああ、問題ない。時折湧くんだ、若い学生なら口説き落とせると思う不埒者がな」
    ギロッ!と鋭い目つきで暗闇を睨む学長。すると影のような人型が慌てて逃げていくのが見えた。
    なるほど、たしかに学長ならぴったりの役割だ。

    夜蛾:夜の見回り

  • 134二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 22:47:32

    さす夜蛾セン!
    学長に凄まれたら人じゃなくても怖いか…当たり前だな…

  • 135二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 22:47:40

    夜蛾センかっけぇ…

  • 136二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 22:49:09

    (1/2)
    やってみたら出来るものだな。脹相は己の分身の前で、達成感に満ち溢れていた。赤血操術で分身出せたりしない?と言われ、試行錯誤の果てにようやっと成功したのだ。右手を上げろと念じれば、分身はラグもなくそれに従った。
    「脹相!飯食いに行こ…って、脹相が2人!?」「「悠仁!」」
    パッと振り向くと、隣で分身もくるりと向きを変えた。いや、しかも今喋らなかったか?驚いて固まっていると、分身がさり気なく前に出て、俺の口元に手を伸ばした。
    「…、っ!ごぼ、」
    「術式で分身を作ってみたんだ。人の形にはなったが、まだ完成には遠いな…」
    「なんそれ!凄ぇ」
    「す、凄い?そうだ!凄いぞ!お兄ちゃんだからな!」
    「あーはいはい」

  • 137二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 22:50:56

    (2/2)
    口に当てられた分身の掌から、血液が濁流のように流れ込んだ。身体はビリビリ痺れ、声も出せないし反抗も出来ない。悠仁!気付いてくれ!それは俺じゃない!俺じゃなくて、俺が作り出した分身でッ!
    「さ、悠仁が空腹で倒れる前に早く食べに行こう」「おう!その分身は?どうすんの」
    「ああ…一度解除するさ」
    分身は悠仁に見えない角度でニタリと笑い、俺の頭に手を伸ばした。全身の肌が粟立つ。恐怖だ、これは。
    ああ…そもそも俺は!分身を出せと誰に言われたんだ!思い出せない。顔も、声も…ああ、ああ!俺は…や、めろ。やめろ、やめろやめろやめろ!悠仁、コイツは俺じゃない!早く逃げ…ッ

    ーーバシャン

    脹相:スワンプマン

  • 138二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 22:57:57

    ひょえ……おにぃちゃ…………

  • 139二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 22:59:45

    >>137

    拾遺

    ーーバシャン

    水の弾ける音がして、目の前が真っ赤に染まった。ビチャチャッ!と顔に液体がかかり、鉄臭い匂いが鼻をつく。これは…血か。

    ハッと顔を上げると、睫毛からボタリと垂れた血の向こう、顔を真っ赤に染め上げた悠仁が、真顔でジッと足元の血溜まりを見ていた。

    「ゆ、うじ…」

    「流石にさ。本物と偽物の区別くらいはつくよ」

    「ゆ、」

    「もう分身なんか作るなよ」

    静かな声にコクコク頷くと、悠仁は袖でグイと顔を拭い、続いてニカリと笑った。

    「腹減ったけど…先に風呂かなー」

    「お、お兄ちゃんは飯が先で良いと思うぞ!」

    「あのなぁ…皆が食欲なくしちゃうだろ!」

  • 140二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 23:00:04

    怖い話やめて!言おうとおもったけどここホラースレだったわ

  • 141二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 08:31:42

    >>139

    あっぶな……さすが悠仁

  • 142二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 19:14:20

    「コーラで!!!」「フフッ…」
    クスリと笑った夏油さんがピ、と自販機のボタンを押した。何を飲むか聞いてきたってことは…ここの自販機のコーラ以外の飲み物は、全部生暖かい泥の味がして酷くお腹を壊すってこと…知らないのかなぁ。
    コーラの下の”つめた〜い”以外、”ひとはだ”と書かれた自販機を横目に見ながら、夏油さんから冷たい缶を受け取った。カシュッとプルタブを開け、ゴクリと一口喉を潤す。
    …うん!美味しい!

    灰原雄:コーラ

  • 143二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 21:37:19

    冥さんは時々呪術高専に来ては、敷地の端にある使われていない井戸で何かをして帰っていく。これに鉢合わせたから、折角だし、いつも何してんの?って聞いてみたんだよね。
    「冷蔵庫の電気代の節約になるから捕まえてるんだ。ホラ、井戸水って冷たいだろう?貞子ってあながちフィクションじゃあないのさ。入れておくだけでかなり冷える」
    これを聞いてようやく、日下部さんが「冥冥の家で出された飯は絶対に食うなよ!」と言っていた意味が分かった。金の問題じゃなかったんだ。こわ〜い!

    冥冥:物は使いよう

  • 144二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 22:50:45

    前のコンビでネタ動画を上げるために作ったYouTubeチャンネル、解散した後削除したはずなのに、深夜時折ライブ配信通知が届くんだ。怖いよな?
    その…怖いもの見たさでさ、1回だけ見たんだよ。そしたら、随分前に閉業した下北沢の劇場の舞台が映されてた。暗転してたけどブラックライトが薄ら点いてたし、コンビの時そこそこ出てた所だからピンときた。
    ブラックライトの手前には、黒い人影がゆらゆら揺れてて。最初は随分背の高い奴だと思ったんだけどさ、よく見たら明らかに足が床についてない。手は身体の横で一緒に揺れてる。じゃあどうやってぶら下がってんだよって話だろ?どうやってって、そりゃあ…くび、を…
    そこまで考えてスゲェ怖くなって、急いでアプリを落とした。見間違えかもしれないけど、もう1回開くのも怖くて…それから1度も配信は見てない。
    削除したチャンネルが稼働してんのも、閉業した劇場でライブ配信されてんのも、誰か揺れてんのも…あと千数百人がそれを視聴してたのも、全部意味わかんねぇよな……

    髙羽史彦:ライブ配信

  • 145二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 00:00:00

    水槽の中の脳という仮説を知っているかい?私の体験しているこの世界は、実は水槽に浮かんだ脳が見ている夢なのではないか、という興味深い思考実験だ。なんだか親近感が湧くね。脳はコンピュータに接続されていて、直接データを流されるらしい。
    さて。もし本当に私の1000年に及ぶ歩みが、水槽の脳が見る単なる夢だとしたら、どうだろう。脳が脳の夢を見ている…なんて奇を衒った話ではあるけれど、水槽の外のコンピュータには、既に結末まで用意されているわけだ。私はそれを流し込まれているだけ。成程ね。
    それにもしその通りなら、水槽の外には人間がいるわけで…私のこの思考でさえ見られているかもしれないね。見世物にだってできるだろうし。
    うーん。興味深いけれど愉快ではないかな…そう思わないか?

    ……ねえ。そこで覗き見してる君たちに言っているんだけど。

    羂索:水槽の中の脳

    アハハ!無視かい

  • 146二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 08:10:27

    >>145

    こっっっわ!!!!!

  • 147二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 16:16:45

    ホシュ

  • 148二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 18:51:21

    あの家を出て住み始めたアパートに帰る道中、ふと気付いたら俺の前をガキが歩いていた。黒いランドセルを背負って、俺みてぇなのが後ろにいんのに一切歩みを早めない、肝の据わったガキ。黒い髪がツンツン立ってウニみてぇだな。
    そいつは俺と同じアパートにスタスタ入っていって、俺の部屋の前で「ただいま」と言うなり、ドアをすり抜けて部屋の中に駆け込んだ。ハ?と鍵を開けて急いで中に入っても、誰も居ねぇし気配もねぇ。
    なんだったんだよ、あいつ…

    禪院甚爾:行く末より

  • 149二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 20:19:18

    昔からネリケシを作るのが好きだった。何も書いてない紙を擦って白いネリケシを作ったり、普通のネリケシに混ぜてマーブル模様にしたり。黒く塗り潰した紙にネリケシを当ててスタンプみたいにしたり。1晩置くと固くなるけど、ずっと練ってると柔らかくなるのも面白くてさ。
    作ったネリケシはブリキ缶に入れて保管してたんだけど、ある程度溜まった頃、中からコンコンと蓋を叩く音がした。何か入っちゃったのかな?と開けようとした瞬間、リカにガシャン!と叩き落とされたから、泣く泣く缶ごと捨てたんだ…
    それからはネリケシは作っても、溜めないようにしてるよ。

    乙骨憂太:ネリケシ

  • 150二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 21:58:03

    私、実は卒業して呪術師になるまでの1年、呪術界と関係がある神社に出仕していたの。祝詞と神楽を学んで術式を強化したくてね。
    色々お世話になったから、今も毎年初詣に行っておみくじを引いているのだけど、出仕していた時からずーっと凶なのよ。
    願望とか争事とか健康はとにかくボロボロ。叶わぬ、負ける、病重し…みたいに。だけど、旅行と転居だけはずっと良いの。遠くへいくが利とか、早く移るが吉とか。
    多分、御祭神が心配してくれてるのだとは思うけど…呪術師やってる限り凶以外引けないわね、これは。

    庵歌姫:神籤

  • 151二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 23:04:50

    平日の夜の映画館は大体客が少ないから、静かに観たいしよく足を運んでいるんだけど、今日の目当ては残席が△だった。ついてないなぁと思いながらシアターに入ると、真っ先に入ったわけでもないのに誰もいない。
    結局、誰1人来ないまま上映が始まったんだけど…まるでほぼ満席かのように空気は澱んでいるし、ドリンクを飲む音やポップコーンを食べる音、息を飲む声や啜り泣きの声があちらこちらから聞こえてくるから、全く集中できない。あと…アームレストに乗せている腕に時々誰かの腕が当たる。

    吉野順平:再上映

  • 152二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 07:33:13

    保守

  • 153二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 14:58:18

    俺は傀儡を通してみているので基本的に幻術などは効かない。もちろん、狐狸の類であったとしてもだ。
    基本的に幻術は物事を視覚ではなく物質として捉える機械などのニューテクや鏡などの破魔の力の前では無力だ。
    だが山中で出くわした目の前の
    「メカ丸?おーい?メカ丸ぅ?」
    三輪の声でしゃべる猫から目を離せないでいる・・・。くそっ、なんて悪辣な・・・!
    小刻みに跳ねるな・・・!首を傾げるんじゃない!

    メカ丸:猫又

  • 154二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 19:06:02

    か、可愛い…!わかってても騙されたくなるよなメカ丸…わかるよ…

  • 155二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 19:14:11

    昔は呪詛師に捕まったら情報を漏らす前に自死しろ、という規定があったのですが、時代にそぐわないですし、自死を嫌がる方も増えましてね。今はその規定はなくなりました。
    柔和に微笑む補助監督という人から呪術界の説明を受けたのだが、”蟲”についての補足説明で『利敵行為を起こした場合の”蟲”による事故については一切の責任を負わない』と言われたことと、この話は何か関係があるような気がしてならない。

    日車寛見:処刑

  • 156二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 20:56:11

    先週山に行ってからやけに熱っぽい。風邪かな…と言うと、霞ちゃんに「何か拾いました?」と聞かれた。ああ、そういえば。綺麗な白い石をひとつ拾ったんだった。取りだして見せると、霞ちゃんはジィとそれを眺めた。
    「原因はこれだと思います。私がもらっていいですか?」
    別にいいよ。拘りがあった訳でもないし。そう言おうと口を開いた途端、ぼたぼたと涙が溢れ出た。え?なんで?私なんで泣いてるの?
    「嫌ですか?」「や、ヤダ…いいよって言いたいのに…」
    「でも、これは持ってたらダメです」「う、…」
    心がバラバラになるように胸が締まって、痛い。涙が止まらない。これに愛着なんてないのに、手離したくない。一緒にいたい。
    何度も何度も宥め賺されて、ようやっと首を縦に振った瞬間、パキン!と霞ちゃんが石を斬った。乱れていた心が嘘みたいに落ち着いて、最後に大きい涙がぼたりと落ちた。

    西宮桃:共感性憂愁

  • 157二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 22:09:17

    寮の飯は美味しいけど、時々掲示されてるハッピースペシャルミートランチボックスは絶対に頼んじゃだめだぞ。あれ、今まで食べた中で一番美味しくて、中毒になるくらい美味しくて、ひとつ食べたら数日は満腹になるくらい美味しいんだけど、寮母さんは全く知らないらしいから誰が作ってるか分からないし、いつの間にか部屋に配達されてるから怪しいんだ。
    七海サンも、昔同級生が食べた時、数日異様にハイテンションになってたからヤバイと思ったって言ってたし。しかもあれ、全然知らない味の肉も混ざってる。原材料不明はさすがに怖いだろ?でも美味しいんだよなぁ。
    任務の待ち時間、そう言いながらニコニコ肉だらけのランチボックスを食べている猪野さんに俺は愛想笑いを浮かべることしかできないし、そもそもそんなランチボックスの掲示は一度も見たことがない。

    猪野琢真:ハッピー☆スペシャルミート!

  • 158二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 22:57:28

    >>157

    SCPみがある・・・!

  • 159二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 22:59:40

    呪術高専の敷地内で立ち枯れている細い木の横を通り過ぎた時、宿儺が「チギの童が満作ではないか」と呟いたので、先生といる時に「あれチギっていうん?」って聞いたんだ。
    そしたら先生はゴッソリ表情を無くして、「誰に聞いたの」と静かに両肩を掴んできたから、俺は宿儺に余計なことを吹き込まれたらしい。

    小話:生き字引

  • 160二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 23:38:53

    禁煙の理由?いや、コレってのはねぇが…敢えて上げるなら?あー……補助監督ン中にたまに人じゃねーの混じってるだろ?…はー騒ぐな騒ぐな。どっか連れ出して惑わせるしか出来ねぇんだから。騙されたフリして彷徨いてるだけで任務代わりになって楽…いや、騙されちまったんだから仕方ねぇっちゅー話だ!な!
    …前に山で降ろされてよ。騙されてんのは分かってたんだが、ちっとブラブラして戻るかーって、山入る前に煙草に火つけたんだよ。で吸った瞬間、「あ!」って叫んでソイツ消えやがった。車ごと。
    信じられるか?真冬だったんだぞ。しかも夜。俺ァ…ホント、凍え死ぬかと思ったね。まさか煙草が魔除けなんて、そんな古典が効くヤツがいるとはなぁ。

    日下部篤也:魔除け

  • 161二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 10:17:13

    >>160

    日下部ぇ……ww

  • 162二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 15:11:38

    >>159

    ?どういうこと

  • 163二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 19:18:56

    >>162

    「悠仁に余計なこと言うのやめてもらえる?」

    「ほう?現代では禁じられておるのか」

    「そ。存在すら御三家の当主に口伝でしか伝わってない。詳細は失われてるから僕も知らないけど…禁術でしょ?誰かさんのせいで悠仁の立場危ないんだから」

    「そうか。アレは美味いんだがな」

    「え、食べ物?」

    「ああ。女子供を100ほど潰したものにアレを漬けて、」

    「禁術の出だしやめてくんない?」

  • 164二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 19:20:50

    前に、駅前で花を売ってた女に花束を押し付けられた。要らないし持ってるのも気持ち悪いし、その辺の交差点に捨てたんだけど、翌日通りかかったら他にも花が置かれてた。
    で、それから通る度に花やら菓子やらが積み上がっていって、全然知らない人間の顔写真も置かれて、目撃者を探していますなんて書かれた、今日の日付の警察署の看板まで立てられて。
    ドッと音がして車道を見ると、遂にはたった今、目の前で交通事故が起きた。
    キショ…なんなんだよ、と思いながらふと足元を見たら、あれからひと月も経っているのに、俺が捨てた花束は未だに瑞々しいままだ。

    真人:交通事故発生キット

  • 165二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 21:59:27

    ある村に派遣されて呪霊を祓った後、村長が食事を用意してくれた。一度は辞退したものの、どうしてもと懇願されていただくことにしたが、どうにも視線が煩わしい。
    己に不利な空気を感じ取れるようになったのは家のおかげか。苦笑を漏らしながら握り飯を食べたフリをして袖に仕舞う。段々と鋭くなる視線と次々勧められる食事をやんわり躱し、補助監督を急かして車に飛び乗った。ミラー越しに後ろを窺うと、村民は一様に能面のような顔でこちらを凝視していた。
    あそこの依頼には気を付けるよう、後ほど報告を入れなければ。呪術師の存在なぞ、実の所知る人は知っている。そして中途半端に知っている者ほど、まるで私たちを人魚の肉を見るような目で見てくるのだ。

    加茂憲紀:呪術師の肉

  • 166二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 22:56:51

    玉犬がいるのが見えた、伏黒の式神だけど結構好きなんだよね。猫派の私でもわかる魅力っていうか。
    もふもふはまあ、種族問わないとこあるし?まあ、見かけて暇そうなら撫でるくらいはするよね。
    「おー、相変わらず・・・もふもふしてるわぁ・・・」
    賢そうな顔をしてて、毛並みも鮮やか。それでいてふわふわで・・・。今日は顔を埋めたくなるくらいふわふわ。
    「釘崎、そいつから離れろ」
    不意に伏黒の声が聞こえた。いつになく怒ったような声だ。
    「なによ、別にこれくらいいいじゃん・・・玉犬だって嫌がってないし」
    「玉犬ならここに二匹ともいるんだよ」
    えっ、ってなって顔を上げたら玉犬がいつの間にか巨大になってて・・・あれ?
    『バレちゃった・・・かわいい子なのに』
    突風が吹いて、背けた顔を前に戻すと巨大な狐が山のほうへと消えていくのが見えた。
    「あら・・・あれ?」
    「尾・・・何本に見えた?」
    「んー・・・9?」
    「お前何処でそんなのと知り合ったんだよ・・・」
    しらないわよ!

    釘崎野薔薇:九尾の狐

  • 167二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 23:14:07

    もふ…もふ……ふか…ふか…
    win-winぽいからまた触らせてくれるさ…!

  • 168二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 23:17:17

    なんかの流れでバカ共と童話の話をしていた時、カチカチ山の話を聞いた五条が大袈裟に怖がっていたけど、私たちはお前の言う童話のラストの方が怖かったよ。
    赤ずきんは赤ずきんとお婆さんの2人を殴り殺して食べた狩人が狼に罪を着せる話で、白雪姫は継母の轍を踏まないよう白雪姫が美しい少女を惨殺する話で、浦島太郎は絶望した浦島に乙姫が若い女に化けて取り入って、海に引きずり込む話だって言うんだから。
    五条家の教育おかしいだろ。

    五条悟:童話

  • 169二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 23:33:59

    >>167

    瑞獣とされる一方で人食いの性質があるんですけどね・・・w

  • 170二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 08:31:51

    保守

  • 171二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 17:01:54

    >>168

    お、乙姫強かぁ…

  • 172二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 18:20:38

    ビィー…ン!
    授業を受けていたら突然、澄み渡るような、背筋が伸びるような音がした。え、と顔を上げると狗巻君とパンダ君がガタッと立ち上がって窓に駆け寄り、真希さんもパッと顔を明るくさせた。
    「この音って…」
    「憂太は初めてか。森の方から時々鳴るんだよ。これが鳴ると1週間は運が向くし、変なモンも出ない」
    真希さんは大きく伸びをして、森を見てる2人に近寄った。
    「これで1週間はあの悪夢から解放されるな。毎晩目に針刺されるから痛ぇんだよ…」
    「俺も!暫くはカルパスが乾涸びた臍の緒になってるのに当たらねぇ」
    「しゃけ!高菜、明太子…ツナ!」
    「はァ?棘そんなことになってたのか」
    「まー1週間は解放されるんだ、な!」
    ええ…何で皆そんな変な目にあってるの…?

    小話:鳴弦

  • 173二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 19:44:44

    全く知らない番号から着信があった。心当たりもないし、調べても特に業者でもなさそうだから、暫く迷ってからかけ直したの。
    そうしたらピリリ、リ…ピリリ、リってクローゼットの中から着信音がして、恐る恐る見てみたら…上の戸棚の1番奥に、ストーンでデコられたガラケーが首の捻じ切れた状態で、ピカピカ私からの着信を知らせて光ってた。
    思わず電話を切ったのだけど、即座に同じ番号から折り返しがかかってきて…急いで先生の所に駆け込んだし携帯も買い換えたわ…

    禪院真依:着信

  • 174二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 21:03:38

    校内に使われてない教室があるの。物置にでもすればいいのに、椅子と机がキッチリ並べられてて、なのに使わない。ムダじゃない?
    伏黒に何で使わないのかしらと話をふると、困ったような顔で「あれは…あの教室は…空いて、たか?」と首を捻られた。札も掛かってないし、いつも誰もいないんだから空いてるでしょうに。節穴かよ。
    けど、この間その教室の前を通りがかった時。中に誰もいないハズなのに、使われてるって自然に思っちゃって…ハッとしたわ。誰が何に使ってるってのよ。

    釘崎野薔薇:空き教室

  • 175二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 22:15:24

    >>173

    電話系の怪異ってガラケーのほうが「良い」ってなるのなんでだろ

  • 176二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 22:43:56

    やっぱり誰かが使った痕跡がある昔のものは念が篭ってそうだからかな…あとチェーンメールが流行ったのもその時期だから=怖いものに繋がりやすいのかも
    iPhone15を使いこなす怪異はもう絶対に勝てない感じあるし諦めるから一般に知られてないお役立ち機能とか教えてくれ
    え?メッセージアプリで到着確認を設定すると目的地に到着した時自動で相手に連絡が行く?そう……それでメリーさんだけはやるなよ

  • 177二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 22:45:41

    補助監督室に隣接する物置部屋に通じる扉は、時々コンコンとノックされることがあります。その際は「サトウは殉職しました」と返す決まりになっていたのですが、毎度席を立って言いに行くのも面倒です。
    そこで、扉の振動を感知すると録音した台詞を返すシステムを組んで機材をセットしたのですが…暫くすると録音が侵食されてしまいまして、
    「サトウは殉職し、し、しましたか?サトウは殉、死にましたか?サトウ、サ、サトウは殉職しろサト、サトウサトウを出せ」
    などと。これは役に立たないなとすぐに撤去しました。なので、本日も扉の前へ行って「サトウは殉職しました」と伝えてきましたよ。

    小話:呪術界のDX失敗事例

  • 178二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 23:33:28

    虎杖が珍しく長電話をしている。なにやらたのしげだ。
    「そうなの?へー、遠いとこからくるんだ?え?駅?わかった、そのまま案内するから・・・え?掛け直さなくっていいよ、電池切れそうなの?」
    誰かがこちらに向かっているようだ。知り合いだろうか。
    「けど珍しい名前だね、外国の人なの?え?そうなの?まあ、名前は色々あるしそんなもんなのか・・・うん、ああ、そうそこのファミレスを曲がってね」
    口ぶりからすると知らない人らしいが・・・なんで知らない奴と電話でそんなに喋ってるんだ?
    「おい、虎杖、誰と話してるんだ?」
    「ん?ああ、ちょっと待ってな、うん。ダチだよ、伏黒ってんだ」
    勝手に紹介すんじゃねえよ・・・
    「メリーって人だよ」
    「?・・・まさかあの?」
    「あのってなに?・・・ああ、いや、伏黒が知ってるらしいよ、うん、有名人なの?」
    へー、と虎杖はなんだか嬉しそうだが、そいつ怪奇現象じゃねえのか・・・?

    虎杖悠仁:あとでメアド交換した

  • 179二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:01:38

    >>178

    フラグだったか…誰とでも仲良くできる虎杖のことホント尊敬するよ

    だけど危機感は持とうね…伏黒お前虎杖の外付け危機感やってくれ必要だろ

  • 180二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:02:49

    『落としませんでしたか? 拾得物管理室より』とメモの貼られた亀の甲羅が、寮の部屋に届けられていた。覚えがないから返しに行こうと伏黒に見せたら、バシッ!と取り上げられてそのまま職員室に連行された。
    「あちゃー…天命なんて面倒臭いモン押し付けられたね」
    先生に促されてメモに『虎杖悠仁の物ではありません』と書くと、「上手いこと返しとくね〜」と持って行かれた。
    「あれなんだったん?」
    「知ると縁ができるから知らない方がいいと思う」
    よく分からんけど、一応2人でえんがちょしといた。

    虎杖悠仁:亀卜

  • 181二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 07:58:55

    >>178

    メリーさんと仲良くなってやがる……ww

    まぁ悠仁は人形捨てたりしなさそうだしな…

  • 182二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 09:53:45

    亀の甲羅は占いに使われたからそれでしょうな、占いの結果=運命の暗示だからそれをおっ被せられたらたまらん。

  • 183二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 14:19:01

    虎杖が突然興奮したように
    「おっさんがジャイロ回転しながら天に!みた?伏黒!オッサンがジャイロ回転!」
    「は?何言ってんだお前」
    どうやら霊魂が天に昇っていくのを見たらしいがなんだよジャイロ回転って。
    虎杖が早口でまくし立ててるのを聞き流しながら

    (よかった、見えてたの俺だけじゃなかったか)

    とこっそり安堵した。一瞬俺の目か頭がおかしくなったのかと思った。


    伏黒:昇天

  • 184二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 19:39:59

    チャチなもんじゃない超スピードで昇天してそう
    そりゃ怪異ってより頭を疑うね…

  • 185二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 19:40:43

    山の中の任務で悟と一緒に少しやり過ぎて、うっかり地蔵の首を吹き飛ばしてしまった。さすがにマズイと思ってすぐに元に戻したのだが、勿論悟は見てるだけ。
    その日から、私は呪霊玉が一瞬地蔵の首に見える時があるし、悟は毎日首を落とされる夢を見るらしいから、多分全く許されていない。どうしたものか…

    夏油傑:罰当

  • 186二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 21:28:28

    釘崎に登録させられたSNSを見ていたら、オススメの投稿で、鉄筋コンクリートに一面刀の刺さった写真が流れてきた。なんとなく気になって過去の投稿を見てみたら、南国の写真とか溶岩だらけの写真とか、裁判所?の写真とか宇宙っぽい写真とか…統一感はあんまない。
    だけど一番最初のこの禍々しい写真、どっからどう見ても宿儺の領域に見えるんだよなぁ。

    小話:#地球上で現実を感じない場所

  • 187二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 22:44:36

    寮の部屋についているドアスコープは、いつ覗いても眼球のドアップと目が合うのであまり使わないようにしているが、人ではない来客があると角膜がソレの居る方を向いているので、時々判別に使っている。
    ちなみにどんな奴がタイプか聞くと、ウロウロ眼球を動かして困ったような態度を取るから少し面白い。答えがないのは残念だが、眼球だけでは喋れないから仕方がないな。

    東堂葵:キミ

  • 188二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 07:20:04

    ほしゆ

  • 189二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 17:53:55

    ぶれねぇな東堂…

  • 190二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 19:11:11

    呪霊を祓った後バラバラになったご遺体を回収したのですが、左腕が2本余計に出てきました。呪術高専に運んで鑑定したところ、いずれも被害者の腕だと発覚し、意味が分からない状況です。報告書にどう書いたら良いものか…
    更に不可解なことに、左腕に残る血液が私のものと一致したそうで疑われています。やめてください。私はバラバラ死体の左腕を勝手に2本複製して、己の血液と入れ替えるような真似はしていません。していないし出来ないので、七海ならワンチャン?みたいな顔しないでください五条さん。

    七海建人:左腕

  • 191二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 20:24:41

    東京校の敷地の端にある黒い鳥居の神社で、深夜に大凶の御籤を引き、それに会いたい人の髪の毛と己の血を包んで手水舎の水盤に沈めると、亡くなった人に会えるというジンクスが呪術師の間でまことしやかに広がっている。
    これを聞いた学長がボソリと一言、
    「あんな大嘘が未だに流布しているとはな…あれ
    で出てくるのは死者などでは…いや」
    と言った時の表情を今も忘れられない。

    夜蛾正道:実体験

  • 192二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 21:20:35

    最近SNSで話題のパックを買ったの。使うと3歳若返るって触れ込みで、成分的にもかなり良さそう。口コミも肌がモチモチになった!とか、シワがなくなった!とか。信憑性は別として、悪い口コミも特にないしね。
    今度使ってみようと思うんだけど…対象年齢23歳以上、妊娠中の女性は使用厳禁ですと大きく警告が書かれているのだけが、どうしても気になるのよね。

    庵歌姫:マイナス3歳

  • 193二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 21:39:23

    >>192

    本当に戻るの…?!

  • 194二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:54:36

    呪術高専所有の車両には、夜間任務専用のものがあります。ええ、今乗ってるこの車のように。私達が使う分には構いませんが、混乱してしまうかもしれませんので、昼に呪術師の方々はなるべく乗せないようにして下さい。
    運転しながらニコリと微笑む伊地知さんの向こうには、真夏の正午だと言うのに、夜も更けた真っ暗な街並みが広がっている。目的地に着いてフロントドアを開けると燦燦と陽射しが車内に降り注いだが、窓ガラスの映す景色はやはりシンと暗いままだ。

    伊地知潔高:車窓

  • 195二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 08:01:41

    >>194

    ひぇ…

  • 196二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 19:00:08

    「あ、憂太」「先生!お疲れ様です」
    階段の踊り場で、職員室へ向かう先生とすれ違った。ひらひら手を振って階段を降りていく先生に、自分も教室へ行こうと振り向きながらなんとなく踊り場の鏡に目を向けた。先生って背高いなぁ、やっぱり。そう思っていると、鏡の中の先生が突然振り返り、照れくさそうにくしゃりと笑って手を振った。え…?
    急いで階段の方を向くと、先生は廊下の奥に歩き去っていくところだった。じゃあ、あれは見間違いだったのかな?うん、きっとそうだ。よく考えたら鏡の先生、目隠しもしてなかったし、額に傷跡みたいなのもあるように見えたし。変な見間違いをしたなぁ…

    ーー右手でゴメンね
    そっと目を伏せると、瞼の裏にあの日の鏡像が浮かんだ。先生のしない笑顔。どこか僕に似た眼差しに、額の傷跡。あれは…僕の見間違いじゃなかった。きっと僕は、

    乙骨憂太:畢竟

  • 197二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 20:09:40

    「水族館でイルカショーを見るように、絵を描く象がテレビに取り上げられるように…人が変わった動きをしたら興味が湧くってものだろう」

    「へーえ。じゃ、僕らアッチからしたらイイ見世物ってわけね」

    「そんで見世物小屋の商品に手ぇ出すってか。全く、お行儀の良い客じゃねーか」

    「呪霊も所詮、人間の落とし子だしね。人間に連なるものが彼方側の真似事をしていたら、目を付けられるのも残当というものさ。目を付けたら次は突きたくなるよね」「呪霊がアッチの偽物やってるせいで、縁の深い呪術師はちょっかいかけられるって?自分も相手してもらえるかもって思って?寂しんぼかよ」

    「偽物は似せ物。呼び水には十分だろ。…ま、出会すモンは仕方ねぇが深入りはするなよ。ガキ共にも受け流し方覚えさせとけ。真正面から組み合って良いことは1つもねぇしな」

    「そうそう。上手いこと付き合うことさ!私みたいに、ね」

    「冥さんみたいな峠のギリギリ攻めるドラテクは勘弁なんだけど」

    「お前なぁ…まず火葬場から捕って来たアレを暖房って呼ぶのやめてから物を言え」

    「ふふふ、電気代はバカにならないからね」


    小話:呼び水



    スレ主ありがとう!

    溜まってたネタも全部消化できて、色んなホラーもほっこり少し不思議も見れて楽しかった!

    個人的にも前スレから126話で100話の大台も突破できて大満足です…今スレのも纏めました

    小話2 | Writeningトップ(https://telegra.ph/%E5%91%AA%E8%A1%93%E5%BB%BB%E6%88%A6%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AC-05-13 ) 小話㉘釘崎野薔薇:引っ越し挨拶 隣に引っ越してきた綺麗なお姉さんからバスボムを…writening.net
  • 198二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:20:00

    またよければ立てますよー
    笑えるネタ系とほっこり系はまだある程度ストックありますし

  • 199二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:22:47

    みなさん素敵なホラー話ありがとうございました…めちゃんこよかったです…!!!

  • 200二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 22:18:40

オススメ

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