【自由研究】安田記念で香港馬をどう扱うべきか

  • 1二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:29:37

    2018年から実に6年ぶりの海外馬参戦が予定される今年の安田記念
    まだ2週間以上前ですがロマンチックウォリアー、ヴォイッジバブルの取り扱いに悩んだスレ主はガバ理論で色々考察してみることにしました
    生暖かい目でご覧ください

  • 2124/05/16(木) 20:30:01

    まず、そもそも海外馬は日本のG1でどの程度の成績を残しているんだろう?
    ここ10年で見てみると
    人気(0-0-0-35)
    着順(1-1-1-32)単勝回収率18.5% 複勝回収率32.8%
    ガッツリ人気する程の実力馬は来日していない&全部やみくもに買っていたらお金が無くなっていくことが分かる

    3着内になった3頭は
    2024年 高松宮記念 香ビクターザウィナー 3着
    2018年  宝塚記念 香ワーザー 2着
    2015年 高松宮記念 香エアロヴェロシティ 1着

    この3頭とも強い、というのは大前提としてその共通点は何だろう
    簡単に思いつくのは「3頭とも香港馬」ということ
    そして「3頭とも稍重馬場での好走」ということ

  • 3124/05/16(木) 20:30:25

    それでは安田記念に限るとどうなんだろう?
    安田記念での外国馬の成績は
    人気(2-1-4-49)
    着順(3-3-3‐47)単勝回収率101.0% 複勝回収率71.9%
    ベタ買いでも儲かる、とは言えないがかなり優秀な部類で馬券から無視することはできなさそう

    好走した9頭は以下
    1994年 4人3着 英ドルフィンストリート
    1995年 4人1着 愛ハートレイク
    1998年 8人2着 香オリエンタルエクスプレス
    2000年 10人1着 香フェアリーキングプローン
    2000年 6人2着 英ディクタット
    2005年 5人3着 香サイレントウィットネス
    2006年 3人1着 香ブリッシュラック
    2006年 8人3着 香ジョイフルウィナー
    2008年 5人2着 香アルマダ

    あれ、2009年以降は…?

  • 4124/05/16(木) 20:30:44

    そう、2009年以降外国馬の好走は無い
    16回の出走があったが全て馬券外に敗れている
    好走がぱったり途絶えたのには何か理由があるのだろうか?

    簡単に思いつくのは単純な海外馬のレベル低下、という説
    2009年以降は単純にビッグネームが来日していないだけかもしれない
    出走時の主な実績を確認してみよう

  • 5124/05/16(木) 20:31:06

    2008年以前の好走馬
    ドルフィンストリート:フォレ賞1着
    ハートレイク:コンコルドS(G3)1着
    オリエンタルエクスプレス:QE2世C1着
    フェアリーキングプローン:香港スプリント1着
    ディクタット:モーリスドゲスト賞1着
    サイレントウィットネス:香港スプリント1着
    ブリッシュラック:チャンピオンズマイル1着
    ジョイフルウィナー:クイーンズシルバージュビリーC1着
    アルマダ:スチュワーズC1着

    2009年以降の出走馬
    アルマダ:2年目の出走
    サイトウィナー:チャンピオンズマイル1着
    フェローシップ:スチュワーズC1着
    ビューティーフラッシュ:香港マイル1着
    サムザップ:スチュワーズC2着
    ラッキーナイン:香港スプリント1着
    グロリアスデイズ:スチュワ―ズC1着
    ヘレンスピリット:チャンピオンズマイル2着
    コンテントメント:チャンピオンズマイル1着
    ビューティーオンリー:香港マイル1着
    ウエスタンエクスプレス:チャンピオンズマイル2着

  • 6124/05/16(木) 20:31:37

    どうだろう
    2009年以降の出走馬は全て香港馬だ
    主観になってしまうかもしれないが、2009年以降に出走した馬の実績が2008年以前に比べて劣るとはどうしても思えない……
    日本国内ではグロリアスデイズの1年目の出走以外全てが4番人気以下だが、これは度重なる香港馬の凡走によって購入者が買い控えるようになった結果だと思う
    それに、2008年以前もブリッシュラックを除いて全てが4番人気以下での好走だったのだから人気=強さとは考えなくてよいはず

  • 7124/05/16(木) 20:32:01

    そして気になるのは、2009年以降参戦した全ての香港馬がチャンピオンズマイルからのローテーションで参戦し、アルマダとサムザップを除いて全てがチャンピオンズマイルで4着以内に好走していたということだ
    このローテーションは2008年以前だとブリッシュラック、サイレントウィットネス、ジョイフルウィナー、アルマダ(1年目)が使って成功しており、これ自体にまずいところはない

    海外馬が弱くなったわけでも、ローテーションが変化したわけでもないのならば好走がいきなり減ったのには他の理由があるはずだ
    それは何か?

  • 8124/05/16(木) 20:32:28

    ここで、1994年から現在までの不良馬場を除いた安田記念の決着時計と上がり最速馬の上がり3Fを見てほしい
    1994 良1.33.2 35.5
    1995 良1.33.2 34.2
    1996 良1.33.1 34.5
    1997 良1.33.8 34.3
    1999 良1.33.3 35.1
    2000 良1.33.9 34.3
    2001 良1.33.0 34.8
    2002 良1.33.3 34.6
    2003 良1.32.1 33.3
    2004 良1.32.6 34.0
    2005 良1.32.3 34.0
    2006 良1.32.6 33.8
    2007 良1.32.3 34.3
    2008 良1.32.7 34.0

    2009 良1.33.5 35.3
    2010 良1.31.7 34.0
    2011 良1.32.0 33.7
    2012 良1.31.3 33.7
    2013 良1.31.5 32.8
    2015 良1.32.0 33.7
    2016 良1.33.0 33.5
    2017 良1.31.5 33.5
    2018 良1.31.3 33.3
    2019 良1.30.9 32.4
    2020 稍1.31.6 33.7
    2021 良1.31.7 32.9
    2022 良1.32.3 32.6
    2023 良1.31.4 32.8

  • 9124/05/16(木) 20:33:17

    1994年~2008年は外国馬の好走があった15年間
    2009年~2023年は外国馬の好走が皆無だった15年間
    各グループで明らかに外れ値だろう不良馬場開催が1つずつあるのでこれを除いて考えたい

    1分32秒よりも速いタイムでの決着の年数は
    1994年~2008年:0年
    2009年~2023年:9年

    上がり最速馬の上がり3Fが34.0よりも速い年数は
    1994年~2008年:2年
    2009年~2023年:12年

  • 10124/05/16(木) 20:33:39

    では、海外馬のタイムと上がりはどうなのだろうか(レイアウト上馬名省略)
    1994年 3着 1.33.7 36.2
    1995年 1着 1.33.2 34.6
    1998年 2着 1.37.9 37.6(不良)
    2000年 1着 1.33.9 34.3
    2000年 2着 1.34.1 34.5
    2005年 3着 1.32.3 34.8
    2006年 1着 1.32.6 33.8
    2006年 3着 1.33.0 34.0
    2008年 2着 1.33.3 34.8

    2009年 6着 1.34.2 36.2
    2009年 8着 1.34.4 36.7
    2010年 5着 1.31.9 34.8
    2010年 9着 1.32.5 35.3
    2010年 11着 1.32.6 35.7
    2011年 9着 1.32.5 34.8
    2011年 11着 1.32.7 34.2
    2012年 11着 1.32.1 35.1
    2012年 14着 1.32.4 34.6
    2013年 11着 1.32.2 33.8
    2013年 16着 1.32.8 34.8
    2014年 6着 1.37.5 38.1(不良)
    2016年 12着 1.34.3 34.8
    2017年 6着 1.31.8 33.9
    2017年 10着 1.32.3 35.0
    2018年 10着 1.32.3 34.8

  • 11124/05/16(木) 20:34:02

    2009年以降は全てが凡走している馬のデータではあるが、それでも2008年以前と比べるとタイム、上がり共に好走できる水準のものが多い
    特に2017年6着のビューティーオンリーのタイム、上がりは2009年までの好走馬よりも速いものだ
    それでも6着に敗れてしまっているのは、これだけのタイムが出る馬場では海外馬以上に速く走れる日本馬が5頭はいた、ということ

    つまり、馬場の高速化によって日本馬が出せるようになったタイムが海外馬の出せる上限のタイムを越えたのではないか?

  • 12124/05/16(木) 20:34:41

    それでは肝心のロマンチックウォリアー、ヴォイッジバブルの持ちタイムはどうなんだろう?

    HKJCのデータベースによると

    ロマンチックウォリアーのマイルの持ちタイム

    1.32.60(上がり不明)

    ROMANTIC WARRIOR - Horses - Horse Racing - The Hong Kong Jockey Clubracing.hkjc.com

    ヴォイッジバブルのマイルの持ちタイム

    1.32.54(上がり34.71)

    VOYAGE BUBBLE - Horses - Horse Racing - The Hong Kong Jockey Clubracing.hkjc.com

    ※HKJCの計測方法は日本と異なっており、テンの2ハロンのタイムから1.2秒をマイナスすると日本式表記となる(換算済み)


    馬場が香港と日本では違うから一概には言えないが、安田記念での好走の裏付けになるとは言い難い

  • 13124/05/16(木) 20:35:05

    それでは今年の安田記念の決着時計はどうなるのだろうか
    おそらくウインカーネリアンはかなりのペースで飛ばすはず、スローで粘り込めるタイプの馬ではないし前走はスプリント戦を使ってきている
    去年はウインカーネリアンが逃げた結果1.31.4の決着
    明確な逃げ馬がいなかった結果ゆったりとしたペースになった2022年でも1.32.3の決着
    こう考えると今年の馬場が近年と同程度なら、遅くとも1分32秒は切るだろう
    この時計に対応するのはかなり厳しいように思われる

  • 14124/05/16(木) 20:35:21

    ただしこれは良馬場での話
    これまでの話から考えれば、馬場が渋ってスピード能力が求められない状態になれば話は別、ということになる
    2008年以前のような1分32秒代の決着時計が想定される&速い上がりが要求されない馬場ならば、香港馬が躍動する可能性は高まる

  • 15124/05/16(木) 20:35:36

    結論
    馬場が去年と同程度の状態なら、香港馬が好走することは難しそう
    時計がかかる馬場状態なら素直に能力を評価すべき、ロマンチックウォリアーのみならずヴォイッジバブルにも警戒する必要がある

  • 16124/05/16(木) 20:35:57

    補足
    ロマンチックウォリアーは2009年以降に挑戦したどの海外馬よりも実績があるのは確か
    能力の高い馬は多様な条件に対応してくることが多いことは考慮したい
    また、去年や2020年と比べると日本馬が低調なメンバー構成であることからも能力だけでの食い込みはありうる
    ただ、本質的には2400mも走れる中距離馬なのでマイルでの高速決着への対応にはこれまでの香港馬以上に高いハードルがある……かな(保険かけるみたいになってすいません)

    自分は良馬場ならメインの券種では消し、三連系ではロマンチックウォリアーのみ抑えの印を回そうと思っています(馬場が渋って時計がかかるようなら一転高評価)
    高速決着でも香港馬が連対するようなら「的外れなヤツ」と笑い飛ばしてください……その時自分はタコ負けしているはずです……

    以上!
    長々とした駄文を読んでいただきありがとうございました!

  • 17二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:37:07


    非常に読みやすい文章だったしデータもしっかり分析してて納得感がすごかった
    参考にさせていただきます

  • 18124/05/16(木) 20:38:49

    >>17

    こういうスレを立てるのは初めてだったのでそう言ってもらえると嬉しいです!

    割とガバはあるのでそこらへんはよろしくです

  • 19二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 20:58:34

    ロマウォはオージー高速馬場をこなせたって言うのも考えに入れておくべきかもしれないですねー
    パフォーマンスは落としてますけど

  • 20二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 21:04:50

    ロマウォは今年のQE2世Cのパフォーマンスを見ると馬場が渋ったらやりにくそうだよなぁ

    良馬場で高速馬場の方が向いてるのかもしれん

  • 21二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 21:10:51

    非常に興味深いデータの提供ありがとうございます
    言われている通りロマンチックウォリアーは実績がダントツですので確かに切るのは怖いっすね
    とは言え一つの指針は立てられそうで感謝

  • 22二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 21:12:36

    中々良い自由研究ありがとう
    これ難しいロマウォの取捨選択が難しいんだけど、日本の馬場と似てるのってあえて言うならフレミントン競馬場なんだよな
    フレミントンは日本と同じぐらい時計出る馬場で、水はけもいい
    で、ロマウォが勝ったのはムーニーバレーでフレミントンじゃ負けてる
    もしかすると日本の高速馬場だと厳しいかもしれないと見てる

  • 23二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 21:16:40

    >>22

    ただアレは飼料が用意できていなかったとも聞くしどこまでが適性の問題だったのかちょっと分かりにくい

  • 24二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 21:27:08

    >>23

    餌が合ってないとは聞いたけどコックスプレートには別の餌を用意したってことなんかな

    ちょっとよく分からん理由だなとは思ってはいる

    あと当時のフレミントンは稍重だったから、府中が良馬場だともうちょい馬場差がありそう

    適性については走らなきゃ分からないがちょっと過信するのは怖い部分がある

  • 25二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 21:29:33

    >>24

    とりあえず餌の件についてはこのツイートがわかりやすい

  • 26二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 21:39:06

    >>25

    元の記事読んだけどアメリカの飼料使ってて輸入に引っかかったから、別の飼料にしたら毎晩ちょっと飼料残してる状態になった感じか

    製造元が拒否ってるから結局オーストラリアにいる間解決しなかったんじゃないのか?

  • 27二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 21:54:46

    >>26

    それに加えて馬体に影響が出るCTスキャンを3回もやるハメになったから、かなり過酷な環境だったんじゃないかな

  • 28二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:00:33

    >>27

    その上でターンブルステークスで負けてコックスプレート勝つのは謎ではある

    CT自体はコックスプレートの前にもやったはず

    ターンブルステークスは叩きだからかな

  • 29二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 22:02:33

    >>28

    まぁ、マックちゃんも追ってないし、コックスプレートの時の方がはるかに仕上がっていたとコメントもある

  • 30二次元好きの匿名さん24/05/16(木) 23:51:13

    去年とか2020と比べると大体の年が低調になってしまうような

  • 31二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 07:58:32

    ドバイターフのヴォイッジバブルの凡走は明確

    明らかにルメールの落馬のフリを受けている

    2024年 ドバイターフ(G1) | 第28回 | JRA公式


  • 32二次元好きの匿名さん24/05/17(金) 15:55:05

    馬場の問題よな

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