【🎲】私はゲマトリアのある方にお仕えする者 2

  • 1オートマトン24/05/22(ć°´) 23:29:31

    初めまして皆様方。私は主人として黒服様(本人がそう呼ぶようにしてる)にお仕えするオートマタです

    現在、主様の命を受けてゲマトリアの同胞であるベアトリーチェ様の計画を支援する為に錠前様達と合流しております

  • 2オートマトン24/05/22(ć°´) 23:30:26
  • 3オートマトン24/05/22(ć°´) 23:32:16

    スレの進行に関してはスレ主は遅筆である事を先に謝罪します

  • 4オートマトン24/05/22(ć°´) 23:34:40

    私の仕事は主に主様や他の者の身の回りのお手伝いになります

    能力値

    戦闘 9
    事務 99
    医療 8
    知性 38
    技術 79
    交渉 76
    創作 92

  • 5オートマトン24/05/22(ć°´) 23:35:54

    好感度(ゲマトリア)

    黒服 25
    マエストロ 74
    ゴルゴンダ 77
    デカルコマニー 82
    ベアトリーチェ 32

  • 6オートマトン24/05/22(ć°´) 23:36:39

    好感度(対策委員会)

    ホシノ 98
    シロコ 78
    ノノミ 5→6
    セリカ 19
    アヤネ 54

  • 7オートマトン24/05/22(ć°´) 23:37:51

    エデン条約編(アリウス√)

    サオリ 78
    アツコ 67
    ミサキ 79
    ヒヨリ 62

  • 8オートマトン24/05/22(ć°´) 23:40:44

    その他の者達

    PMC元理事 8→10
    柴関大将 86→88

    便利屋68

    アル 79
    ムツキ 39
    カヨコ 42
    ハルカ 87→90

  • 9オートマトン24/05/22(ć°´) 23:42:22

    主様(黒服)に仕えている理由  38

    50をただの仕事だからとして
    1に近いほど『色彩』に対抗する為
    100に近いほど主様の為

  • 10二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 00:00:23

    盾乙、遅くても書いてくれるだけで嬉しいです

  • 11オートマトン24/05/23(木) 07:45:11

    『現状の共有』


    コツ カツ コツ


    人気のない建物にオートマトンの足音が響き渡る。スクワッドは何処かに出かけたのだろうか?

    (せっかくなら軽く掃除でもしておきますかね?)

    そう思って各部屋を見て回ってると1人いる事に気付いた


    「おや?dice1d4=1 (1) 様ではありませんか。お一人ですか?」


    1、錠前サオリ

    2、秤アツコ

    3、戒野ミサキ

    4、槌永ヒヨリ

  • 12オートマトン24/05/23(木) 18:22:31

    サオリ「…なんだ、オートマトンか。すまない。聞き慣れない足音だったからつい警戒していた」

    サオリはそう言うとこちらに狙いをつけていた銃を下ろした

    オートマトン「他の方々は居られないのですか?」

    サオリ「常に籠っていると身体が鈍るしな。気分転換に少し外に出てる。…どこかの誰かさんもうるさいしな」

    オートマトン「おや?ちゃんと健康に気をつかっている人もいるのですね」

    サオリ「………………」

    何か言いたそうな顔をしているサオリ。オートマトンは特に気にせず、そうだ、と知りたい事をサオリに尋ねる

    オートマトン「ところで錠前様、私は計画について知らないのですが何をすればよろしいでしょうか?」

    サオリ「お前…!何も聞いてないのか!?」

    オートマトン「主様の同胞であるマダムの支援の為に錠前様達の手助けをしろ、とは命じられました」

    サオリ「はぁ…わかった。作戦に支障をきたされても困るから教えておこう」

  • 13オートマトン24/05/23(木) 21:44:09

    始まりはトリニティ学園のティーパーティーの1人、聖園ミカがアリウス自治区にやってきた事だった。入ってこれた事に驚いたが、そいつは今さら仲良くなりたいなどと言ってきた。…アリウス派を迫害し学園から追放した奴らがだ!奴らは自分達には関係ないと思っているだろうが憎しみは消えない!それどころか火に油を注ぐような彼女を私達は利用する事に決めた。あの女はエデン条約に不満があるようで都合よく動いてくれたよ。ティーパーティーには予知能力を持つ女がいたという。計画を遂行するにあたって脅威だ。だから、まずはその女を排除した


    私達の今回の狙いは桐藤ナギサ、現ティーパーティーの代理ホストだ。奴がエデン条約を主導しているがそれに反感を持つ者がいてな。その協力と内に潜めた仲間と共に襲撃する予定だ

    桐藤ナギサがいなくなればトリニティは反ゲヘナ派に傾いて全面戦争を起こす…まあそこまで期待はしていないがな

    上手くいけばそれで良し、そうでなくとも別の作戦がある

    それでお前には襲撃部隊の通信役を任せたいと思う


    dice1d100=14 (14) (サオリの好感度78以下ならさらに…?)

  • 14オートマトン24/05/24(金) 01:10:31

    サオリ「さて、ここまで聞いた以上は——何をしている?」


    サオリの顔に困惑が生まれる。話を聞き終えたオートマトンがメモを取り出し何か書いていたからだ


    オートマトン「何を、と言われましても。スムーズな連絡を取るために必要になりそうなものを書き出していますが?」


    サオリ「もう少し葛藤とかがあると思っていたんだが…経験があるのか?」


    オートマトン「私はただ与えられた仕事をこなすだけです。あなた方の憎しみも理解できる、なんて言えませんし」


    サオリ「当然だな」


    オートマトン「ただ、先の事を考えていないのは気になりました」


    サオリ「そんなもの考えたところで虚しいだけだ」


    オートマトン「仕事に対するモチベーションですよ。命令に従う事を自ら決めた者と命令に従う事しかできない者では仕事に対しての向き合い方が違うというのが私の持論ですから。…戯言でしたね。準備の為に外に出てきます」



    オートマトンがいなくなりサオリは1人、ごちる


    サオリ「従う事しかできない、か………姫……」


    dice1d100=7 (7)

    80で何も答えられない

    低いほど 全ては虚しい

    高いほど もしも

  • 15オートマトン24/05/24(金) 12:01:03

    イベント(残り4回) dice1d8=8 (8)


    1、トリニティの裏切り者

    2、内通者

    3、ゴールドマグロ

    4、芸術

    5、買い物

    6、襲撃部隊との交流

    7、ロイヤルブラッド

    8、マダム

  • 16二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 21:47:06

    そ

  • 17オートマトン24/05/25(土) 00:08:30

    「こっちです」


    アリウス生に案内されてたどり着いた場所、そこはゲマトリア唯一の土地ともいえるアリウス自治区だった。内戦の跡だろうか、放置された車や家を通り古びた学校に入る。そこに同胞であるベアトリーチェがいた


    ベアトリーチェ「久しぶりですね」


    オートマトン「はい、会合以来ですね。お元気そうで何よりです、ベアトリーチェ様」


    オートマトンは恭しく礼をする。それに構えを解くようにベアトリーチェは言った


    ベアトリーチェ「そう畏まらなくても構いませんよ。それよりこちらの計画への支援を感謝します」


    感謝の言葉を受け取る。しかし、社交辞令である事はお互いわかっていた。ベアトリーチェはすぐさま本題に入る


    ベアトリーチェ「あなたがサオリ達を支援してくれるのは助かります。だからこそ先に伝えておきましょう。現在計画中のティーパーティー襲撃にあまり力を入れる必要はありません。エデン条約は結んでもらわないと困りますからね」


    オートマトン「それならエデン条約時に起こす計画が本命という事でしょうか?」


    ベアトリーチェ好感度(32)

    dice1d100=65 (65) 好感度以下でさらに?

  • 18二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 09:14:06

    このレスは削除されています

  • 19オートマトン24/05/25(土) 09:14:28

    ベアトリーチェ「…そう捉えて頂いて構いません。マエストロにも協力してもらいますので彼を手伝ってあげてください」


    オートマトン「マエストロ様が? 承りました」


    オートマトンが去っていく。それを見届けてからベアトリーチェは思う


    (まあ、エデン条約もミメシスが手に入ればそれでいいですけどね。アツコの確保は…こちらでやる方が確実ですね)



    ベアトリーチェのいた部屋から出たオートマトンは帰る途中、気になる空間を目にする


    知性(38) dice1d100=59 (59)

    技術(79) dice1d100=47 (47)

    創作(92) dice1d100=90 (90)

  • 20オートマトン24/05/25(土) 18:04:28

    オートマトン「ここは…祭壇でしょうか?」

    訪れた場所に思わず目を見張る。荘厳な雰囲気のあるそこはパシリカと呼ばれる場所だ。ベアトリーチェが計画の為に用意したもの。オートマトンは黒服に仕えていたこともありこの祭壇が黒服と似たような形で使われるものではないかと推測できた。恐らく生け贄を用いる事で発動すると思われるが…
    (エデン条約で必要になるのでしょうか?)
    主人である黒服も把握していない計画、少し気になるが崇高に至る為にそれぞれのやり方があるのだろうと勝手に納得する

    結局、外にいるアリウス生達のお土産になりそうなものはなかった為そのまま帰路につく

  • 21オートマトン24/05/25(土) 23:25:33

    イベント(残り3回) dice1d7=5 (5)


    1、トリニティの裏切り者

    2、内通者

    3、ゴールドマグロ(次ターンで消失)

    4、芸術

    5、買い物

    6、襲撃部隊との交流

    7、ロイヤルブラッド

  • 22オートマトン24/05/26(日) 08:42:07

    せっかくなのでトリニティで買い物を行う。必要な物資は足がつかないようにする為に聖園ミカからの贈り物やゲマトリアを通じた物を使うので今回の目的は娯楽になるものだ。兵士には必要ないとベアトリーチェ様は仰るだろうが彼女たちはまだ子供なのだ。ならば何もないよりはあったほうがモチベーションも上がるだろう
    そうして練り歩いて気付くがお嬢様が多いのもあってかアビドスよりも上品な品物が多い印象を受ける。有名どころの物もあったり気になるが問題が

    女性の方って何を喜ぶのでしょう?
    主様は興味深い話題やお菓子などを喜んでくれますが特に喜ばれるのは神秘の解明につながるものだ。彼女達もそのようなものを喜ぶ事はないだろう。やはり候補としては暇潰しのできる雑誌や人生ゲームなどのボードゲームなどが無難でしょうか?

  • 23オートマトン24/05/26(日) 08:56:04

    女性に人気という文言に連れられて「サミュエラ」という化粧品店に入る。その中に「ザ・ビヨンド」という商品が超ヒット作らしいが流石に今の状態でもらっても迷惑だろうか?任務成功の暁に贈るものとしてならば構わないだろうか?


    商品を見ている途中でふと思い出す。ホシノ様が枕が好きな事を。アリウス生達は慣れてるのか地べたで寝ても文句を言わない。しかし、睡眠は大事だ。より良いパフォーマンスをする為に質の良い睡眠は大切だろう

    (枕も候補ですかね?)


    大体は見て回った。お菓子作りの材料を買うのとあとは雑誌、ボードゲーム、化粧品、枕の中からdice1d4=2 (2) つ買いますか


    dice1d100=9 (9)

    50以上でトリニティ生と関わりができる

  • 24オートマトン24/05/26(日) 11:03:14

    買うもの

    dice2d4=1 4 (5)

    被った時用 dice1d4=2 (2)


    1、雑誌

    2、ボードゲーム

    3、化粧品

    4、枕

  • 25オートマトン24/05/26(日) 21:01:23

    イベント(残り2回) dice1d5=2 (2)


    1、トリニティの裏切り者

    2、内通者

    3、芸術

    4、襲撃部隊との交流

    5、ロイヤルブラッド

  • 26オートマトン24/05/27(月) 00:02:41

    好感度


    アズサ dice1d100=78 (78)

  • 27二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 00:21:04

    基本的に好感度高いですね

  • 28オートマトン24/05/27(月) 07:27:48

    料理が上手いからですかね?

  • 29オートマトン24/05/27(月) 18:10:22

    『内通者』

    ヒフミ、コハル、ハナコ……先生…私は…

    近くに人の気配がない事を確認して夜の道を歩く。所定の場所にはアリウス・スクワッドのリーダーのサオリがいて、今日の報告をするのだ。そう、私は補習授業部のみんなを裏切っている。アリウスの目的の為に潜入し、
    情報を流している裏切り者

    そして…私はアリウスも裏切っている。アリウスのやり方に疑問を持ち、セイア抹殺の任を放棄して彼女を見逃した。そして今度はアリウスによるナギサ襲撃を阻止する

    …私はみんなを裏切っている
    進む足は重い。それでも最善の為の行動をする。全ては虚しい、だからといって今日最善を諦める理由にはならない

    指定のポイントに着く。ふと、いつもと違う気配を感じた
    (…誰だ?)
    サオリだけではなく側に誰かいる。あれは…オートマタだろうか?

    オートマトン「初めまして白洲様。私は仕事でアリウスに協力しておりますオートマトンと申す者です」

  • 30二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 22:01:07

    二人目のオートマトン??

  • 31オートマトン24/05/28(灍) 01:35:36

    >>30

    すみません。混乱させる描写があったようですが特にそんな意図はありません

  • 32オートマトン24/05/28(灍) 01:35:58

    アズサ「…オート…マトン…」
    (マダムが送り込んだ監視役か?仕事で協力とは?いや、それよりも——)

    サオリ「…私が先に説明すると言っただろう」

    オートマトン「申し訳ありません。しかし、挨拶はこちらからするのが大切だと思いましたので」

    サオリ「フッ、頑固者め」

    アズサ(サオリのあんな顔、久々に見たな…。サオリにとってあいつは信用できる相手なのか…?)

    もしかしたら、なんて思うのも束の間、サオリはすぐに冷徹な雰囲気に戻る

    サオリ「今日の報告だ」

  • 33オートマトン24/05/28(灍) 01:37:05

    オートマトン「白洲様、少しよろしいですか?」


    報告を終えて帰ろうとした時、オートマトンに呼び止められる。最初の挨拶以降席を外していたが戻ってきたようだ。手には水筒がある


    アズサ「…何だそれは?」


    水筒の中身は紅茶のようだった。オートマトンが注ぎこちらに渡してくる


    オートマトン「疲労回復に効く紅茶です。任務も大切ですが、まずはご自身の身体を気遣ってください」


    渡されたものに警戒心が湧くがサオリが「問題ない」と自分も飲んだので恐る恐る口につける


    アズサ「…美味しい」


    オートマトン「それは良かったです」


    この人は何だろうか?

    優しい…とは思う。だけどマダムに従って襲撃に協力するような人で、なのにみんなを道具扱いしてない人で——よくわからない


    アズサはオートマトンを捉えきれないでいた。そしてオートマトンもまたアズサに対して思う

    dice1d2=2 (2)

    1、強い覚悟を持った目をしてる方ですね

    2、1+サオリ様達とは違うような…?

  • 34オートマトン24/05/28(灍) 07:55:28

    白洲アズサ…何でしょう?彼女の瞳には力があって心強いのですが胸騒ぎが…



    イベント(ラスト) dice1d4=4 (4)


    1、トリニティの裏切り者

    2、芸術

    3、襲撃部隊との交流

    4、ロイヤルブラッド

  • 35オートマトン24/05/28(灍) 19:00:23

    『ロイヤルブラッド』

    「姫、あまり無茶はするな」
    「あっ、姫ちゃん!一緒に雑誌読みますか?」
    「ん…姫…大丈夫…すぐ起きる……スゥ…」

    (………何故姫と呼ばれてるのでしょうか?)
    オートマトンは疑問に思った。自己紹介で彼女の名前は秤アツコと聞いていた。しかしスクワッドの面々は彼女の事を『姫』と呼ぶ。良家のお嬢さんなのだろうか?そんな疑問を抱いたが、話したくない事情があるかもしれない。その為、特に気にせず接していたのだが…

    (スッ、スー、ススッ、スー)
    『私はアリウス派の生徒会長の血筋を引いてる』

    なんか思ったよりあっさりと知る事ができました

  • 36二次元好きの匿名さん24/05/29(ć°´) 00:08:01

    そ

  • 37オートマトン24/05/29(ć°´) 07:33:54

    オートマトンがアジトを訪れると珍しくアツコが1人でいた。何処からか摘んできた花を手に持ち眺めている

    オートマトン「花が好きなんですか?」

    問いにアツコはこくりと頷いた。何か花でも見繕いますかね、と思い作業を始めるオートマトン。裾がクイックイッ、と引っ張られる

    オートマトン「どうかなされましたか?」

    アツコ『何故あなたは私達を手伝うの?』

    オートマトン「何故と申されましても…主様から命じられた仕事ですので」

    アツコ『命令されたら何でもするの?』

    オートマトン「……ふむ。あなたの問いに答えるなら是であり否…ですかね?私は私の目的があります。その目的に合致してると判断しましたので私は主様に仕えているのです。決めたのは私、ですので主様からの命がどれほど非道であろうと行いましょう。しかし、その命が不利益しかもたらさないと判断できるのであれば…止めます」

  • 38オートマトン24/05/29(ć°´) 18:07:36

    オートマトンの言葉にアツコは少し考える

    アツコ『もしも私があなたに仕事を依頼したらやってくれる?』

    オートマトン「それは今回の手伝いとかではなく?」

    アツコが頷く
    『別に難しい事じゃない。…任務に失敗した時、サッちゃん、ミサキ、ヒヨリを助けて欲しい』

    オートマトン「? 退路の確保などはやらせてもらいますが…」

    アツコ『マダムから』

    オートマトン「それは……」

    アツコ『別にマダムにこの事を告げ口したければしても構わない。その時は結末が変わらなかっただけの事だから』

    オートマトン「告げ口はしませんがベアトリーチェ様はゲマトリアの同胞ですのでその話は簡単には承諾しかねます。…気になるのですが、その依頼にあなたが含まれていないようですが?」

  • 39オートマトン24/05/30(木) 00:19:50

    アツコ『たぶん私は逃げられないから』


    オートマトンの口が閉じる。アツコは気にせず続ける


    アツコ『私はアリウス派の生徒会長の血筋を引いてる。それがマダムの計画に必要だから彼女は私を絶対に逃さない。だけど、サッちゃん達はもしかしたら見逃してもらえるかもしれない。それで——』


    手で静止され、アツコの手話が止まる


    オートマトン「それ以上の話はやめましょう。…それに任務を成功させれば良いのでしょう?」


    オートマトンの問いにアツコは頷く


    アツコ(67) dice1d100=87 (87)

    ( )の値以下でさらに…?

  • 40オートマトン24/05/30(木) 07:44:48

    去っていくアツコ様に何も言えずにいる。今の話、ベアトリーチェ様にとってアツコ様は主様にとってのホシノ様と一緒なのだろう。それならば主様に仕えている私が計画に口をはさむのは野暮というものではないか?

    ホシノ『……たすけて』 ボソッ

    ……今考える必要ありませんね。

  • 41オートマトン24/05/30(木) 16:20:37

    ティーパーティーのホスト代理である桐藤ナギサ襲撃の任務の為に銃の点検や人員の状態の確認などを行うオートマトン。そこにサオリがやってくる


    サオリ「襲撃の日程と場所が決まった」


    オートマトン「ようやくですか。それでいつ、どこに——」


    ???「襲撃は明後日の朝、あるセーフハウスにナギちゃんが引き篭もるんだよ」


    オートマトン「!」


    場が騒然とする。白い羽根を生やした少女が悠然と場に現れた


    サオリ「何しに来たミカ」


    ミカ「えー?ひっどいなぁ。お友達なのに仲間外れはさみしいよ」


    好感度

    聖園ミカ dice1d100=33 (33)

  • 42オートマトン24/05/31(金) 00:13:28

    ミカ「ところで、その人誰?見た事ない人だね」

    オートマトン「私は——」
    サオリ「こいつはオートマトン。マダムお抱えの人材で作戦に参加できない私達の代わりに襲撃任務に加わってくれた」

    オートマトン「いえ——」
    ミサキ「直接の戦闘能力はないけど、後方支援に関しては私達の中でもスペシャリストと言っても差し支えないかな」

    オートマトン「皆さん——」
    ヒヨリ「こ、今回は大隊規模ですからね。こういう役割の人が大切なんですよ。あー準備に忙しい忙しい」

    ミカ「へ、へぇ。そうなんだ…。……えっと、それじゃ忙しそうだし今日はあくまで顔合わせって事で…私、帰るね?」

  • 43オートマトン24/05/31(金) 07:35:53

    聖園ミカが帰る。彼女が居なくなった事を確認したサオリ達が安堵の息を漏らす。しかし、私には不満が残る

    オートマトン「何故自己紹介させてくれなかったのですか?」

    サオリ「一応聞いておこう。何を言おうとした?」

    オートマトン「…? 主様から命じられてベアトリーチェ様の手伝いの為にここで働かせてもらっているオートマトンと申します、と」

    サオリ「馬鹿か!?」

    ミサキ「思ってたより危なかった」

    オートマトン「何故?何故?あの方は支援してくれてる方なのでしょう?丁寧な自己紹介をするべきでは?」

    サオリ「あいつは自分しか支援してないから手綱を握ってるのは自分だと思っている。他に支援者がいると思われたら場合によっては全ての計画がぱあになるかもしれないんだぞ!」

    ミサキ「実際ゲヘナ側からも接触はあるからね。ゲヘナと敵対すると言ってるのにゲヘナとの事が知られたら何をしでかすか…」

    ヒヨリ「そ、そうなるとこちらの戦力ではとても辛いですね」

  • 44オートマトン24/05/31(金) 18:38:19

    オートマトン「皆さん…もしかして馬鹿にしてません?事前に言われたらちゃんとしますよ?」

    アツコ (スッ、スー、スッ)

    オートマトン「…確かに…突然でしたけど」

    ミサキ「ヒヨリも不自然だった」

    ヒヨリ「ええっ!?わ、私のせいですか!?いえ…そうですよね。私なんかが役に立てるはずがないですよね」

    サオリ「まあいい。先ほどのミカの件だが、あの女が隊を指揮する事になった。お前はあくまで後方で支援に努めておけ。アズサもいるから特に問題は起きないだろう」

    オートマトン「かしこまりました」

    サオリ「これはある意味チャンスだ。あいつが桐藤ナギサの襲撃に加われば逃げる事はできん。上手くいけば本気でゲヘナと戦争を行うだろう」

    オートマトン(そういえばベアトリーチェ様は今回の襲撃はあまり力を入れるなと言ってましたが…どう伝わっているんでしょう?)

    スクワッドの計画とベアトリーチェの計画、もしかしたらズレが生じてるかもしれない。今回の件が終わったら聞いたほうがいいのかもしれない

    それからルートの確認や部隊の仕分けなど多くの事をやり、その日が訪れた

  • 45オートマトン24/06/01(土) 00:52:38

    保守

  • 46オートマトン24/06/01(土) 10:28:19

    ザッ

    アリウスの生徒「……チームIV、現場に到着。特段変わった様子は無し、警戒も予想通り」

    オートマトン「了解。チームIVはその場で待機。……チームV、チームVI、チームVIIIも所定位置にて準備完了。作戦は予定通りとします」

    パチパチパチ、と拍手の音が聞こえる

    ミカ「さっすがアリウスの特殊部隊。鮮やかな手際だね」

    オートマトン「聖園様…」

    ミカ「別にいいでしょ?作戦決行までもう少し時間あるんだから。でも、これならナギちゃんも逃げられないね」

    オートマトンはミカの声に冷徹さとは別の感情が一瞬こもっていた事に気付くがそれが何かはわからなかった

    ミカ「…それじゃ、そろそろ私も所定の位置に行こ——」

    アリウスの生徒「——こちらチームIII。異常事態発生!」

  • 47オートマトン24/06/01(土) 20:42:35

    オートマトン「! こちら通信司令部!何かありましたか?」


    アリウスの生徒『ターゲットの護衛と思われる者が倒されている』


    場が騒然とする


    オートマトン(こちらの関与してない襲撃?何故このタイミングで?)


    ミカ「えっ?嘘——っ!?」


    ミカが走って出ていく。その様子にオートマトンの護衛として待機していたチームVIIのアリウス生が問いかける


    アリウス生(VII)「どうしますか?」


    オートマトン「…事態の把握の為にも作戦の決行は早める必要がありますね。その後の判断は現場のチームIに任せましょう。——チームIII、あなた達のポイントを聖園様が通ります。合流して共に行動してください」


    アリウス生(III)『了解』


    オートマトン(この襲撃計画は聖園様の話をもとに立てたもの。こちらの襲撃のタイミングに合わせての別の勢力による襲撃はいささかタイミングが良すぎる。まるでこちらの動きを事前に知っていたかのような…)


    白洲アズサと会った時の目が浮かぶ


    dice1d3=2 (2)

    1、…まずは現場の事実確認から

    2、もしかしたら白洲様が…?

    3、白洲様のいる補習授業部には…先生もいましたね

  • 48オートマトン24/06/02(日) 01:30:03

    オートマトン「各チームに通達します。念の為『スパイ』と奇襲にご注意ください」

    アリウス生(IV)「『スパイ』に…?了解」



    ドドドドッ ダンッ!

    アリウス生(I)「セーフハウス発見!ターゲットは見当たりません!」

    アリウスの指揮官「これより我々が指揮を取る!各自周辺を捜索しろ!できるだけ静かに!『スパイ』にも気を付けろ!」


    アリウス生(IV)「こちらチームIV、『スパイ』からの奇襲に遭遇!やはり裏切ってました!」

    アリウスの指揮官「すぐに向かう!」

    アズサ(シューッ、シューッ……)
    (おかしい、今の奇襲でかなり削れると思ったが…勘付かれてたか?)

    アリウス生(IV)「裏切り者だ!捕まえてターゲットの居場所を吐かせろ!」

    アズサ(少し面倒かもしれない)

  • 49オートマトン24/06/02(日) 11:23:45

    私は1人悩む。白洲様が裏切った。サオリ様が信頼していたからこそその事実に動揺したが不思議と納得はした。納得はしたが…


    (どうしますかね?)


    流れる音声から彼女はゲリラ戦術が相当上手い。既に相当数が倒されているのだ。数の差で追い詰めれるだろうが異変に気付いた応援が来るかもしれない。


    アリウスの生徒(VII)「我々も加勢に行くべきでは?」


    正直前線に出るのは能力的に厳しいですから私は出ないほうがいいんですよね。それに応援として向かうよりもいつでも撤退できるように仲間の回収を優先すべきだと思えますが…


    dice1d2=2 (2)

    1、あなた達はチームIと合流してください。私は仲間の回収に向かいます

    2、今更応援はいりません。それよりも仲間の回収を手伝ってください

  • 50オートマトン24/06/02(日) 21:18:36

    白洲アズサを追いかけた結果多数の負傷者が出た。オートマトンはチームVIIを連れて負傷者の救出に専念する事にした


    現場の判断からスクワッドに連絡をとり、増援を出す事に決めたのでこちらはこちらの役割に徹底できるのもある


    さて、チームVIIの皆さんのおかげもあって今のところ仲間の回収率は2+dice1d8=8 (8) 割ですね


    白洲様への対処に当たっている方は…

    dice1d3=2 (2)


    1、どうやら体育館へと追い込んだようです

    2、先生率いる補習授業部と戦闘中ですね

    3、アリウスの指揮官との連絡が途絶えて増援を率いた聖園ミカが到着した!?

  • 51オートマトン24/06/03(月) 07:51:40

    完璧です(得意気)

    しかし白洲様を追い詰めたと思ったら先生率いる生徒達に待ち伏せされてましたか…

    前に出るとゲマトリアが関与してる事がバレますし、恐らく我々が加わっても負けるでしょう。ここは増援の彼女達に任せて我々は大人しく負傷者を連れて撤退しましょう


    アリウスの生徒(VII)(まだターゲットを排除できてないならここで引いたらマダムの命令に逆らう事になるのでは?)



    アリウスの生徒(VII) 好感度

    dice1d100=91 (91)

    50以下で増援部隊に加わる

  • 52オートマトン24/06/03(月) 16:41:07

    好感度90越えボーナス


    『本日のお昼は肉がメインです』
    『意外と夜は冷えますね。温かいものをどうぞ』
    『暇ですのでトランプ持ってきました。ババ抜きを知らない?……主様にも披露してる軽い手品でも見せましょうか?』

    (全ては虚しい…。でも一緒にいると楽しかったな…。どうせ任務を達成できなかったら帰れないんだ。だったら——)

    アリウスの生徒(VII)「了解。我々も撤収します」

    オートマトン(…?思ったより素直に聞いてくれましたね)


    チームVIIから信頼の眼差しを感じる
    パンパカパーン!
    オートマトンは私兵を手に入れた

  • 53オートマトン24/06/04(灍) 01:27:56

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん24/06/04(灍) 01:48:53

    ほしゅ

  • 55オートマトン24/06/04(灍) 07:52:08

    撤収を始めたオートマトン達。最後の1人となったオートマトンは多くの足音を聞く


    (シスターが徒党を組んで歩いてますね…怖。

    こちらは早めに撤収できて良かったですが、こうなると体育館にいる人達の回収はできませんね)


    そうして見切りをつけて拠点も含めて撤収する事にした


    サクラコ dice1d100=41 (41)

    ヒナタ dice1d100=86 (86)

    マリー dice1d100=53 (53)

    (50以上でオートマトンの気配を察知)

  • 56オートマトン24/06/04(灍) 18:29:00

    マリー「!?」

    サクラコ「シスターマリー、どうしましたか?」

    マリー「い、今、誰かがいたような?」

    サクラコ「何もいないように思えますが…」

    ヒナタ「サクラコ様、私も誰かいたように思えます。ただ一瞬だけでしたので襲ってくる事はないかと」

    サクラコ「シスターヒナタもですか。…確かに激しい戦闘の痕があるのに倒れた者を見かけませんね。もしかしたら別働隊がいるのかもしれません」

    マリー「そ、それでは…!?」

    サクラコ「ですが、それはハナコさんのお話を聞いてわかっていた事。警戒はしても怖気付く理由にはなりません。シスターヒナタも襲ってくる様子はないと言ってますし大丈夫ですよ。それよりハナコさん達が心配です。先を急ぎましょう」

    マリー・ヒナタ「「は、はいっ!」」

  • 57オートマトン24/06/05(ć°´) 01:05:39

    報告

    増援部隊を率いた聖園ミカが表に出て先生率いる補習授業部及び増援に来たシスターフッドと戦闘を行った後、投降。
    結果、動員したアリウス生徒の半数がトリニティ学園に身柄を抑えられました。
    負傷した生徒も完全な回復には時間を要するものと思われる
    トリニティにスパイとして送った白洲アズサはアリウスを裏切った


    サオリ「白洲…アズサァァァ!!

    ガァン
    サオリの鋭い蹴りで近くにあったドラム缶が大きな音を立てながら飛んでいく。ヒヨリがヒィッと声をあげる

    サオリ「ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなっっ!!」

    流石に不味いと思いオートマトンは別の件で話す

    オートマトン「申し訳ありません。こちらの不手際で半数の生徒を抑えられました」

    ジロリ、と睨むサオリ。しかし、流石は部隊を束ねるだけはあり一呼吸入れた後切り替える

    サオリ「……いや、報告の通りなら半数も連れて帰れただけマシだ。よくやった」

    ミサキ「今回の襲撃が成功したら楽だったけど、まだ本命の作戦がある。…アズサの件は残念だけど早めにわかってよかったかもしれない」

    サオリ「…そうだな、準備しろみんな」

  • 58オートマトン24/06/05(ć°´) 01:07:07

    ヒヨリ「あ、あぁっ…つ、ついに始まるんですか?よ、ようやくこの時が……でも苦しいですよね、辛いですよね…?」

    ミサキ「…うん。でも大丈夫、苦しいのは生きてる証だ」

    アツコ「………」

    オートマトン「アツコ様、大丈夫ですか?」

    アツコ『大丈夫』

    サオリ「黒い霧…、明日は雨になるな」

    ヒヨリ「あ、雨ですか?嫌ですね、雨はジメジメして…苦しいですし、気持ち悪いですし」

    サオリ(アズサ…どれだけ足掻こうと、お前は抜け出すことはできない。お前の体は覚えている。すぐに思い出すはずだ、真実を)


    …曰く

    vanitas vanitatum omnia vanitas
    全ては虚しい。どこまで行こうとも全てはただ虚しいだけだ

  • 59オートマトン24/06/05(ć°´) 07:38:28

    章終了 好感度上昇


    サオリ(78) dice1d3=2 (2)

    アツコ(67) dice1d3=3 (3)

    ミサキ(79) dice1d3=1 (1)

    ヒヨリ(62) dice1d3=1 (1)


    小イベントを行います

    もし見てる方で見たいイベントがありましたら書いてください。参考にします スレ主も考えるので明日の朝までを目安とします

  • 60オートマトン24/06/05(ć°´) 17:13:46

    リザルト

    サオリ 78→80
    アツコ 67→70
    ミサキ 79→80
    ヒヨリ 62→63

  • 61オートマトン24/06/05(ć°´) 23:43:39

    現在考えているもの

    結成!主様の護衛部隊!
    ラーメン、お届けに参ります!
    万魔殿
    家族
    海の家でのアルバイト

  • 62二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 02:28:48

    そ

  • 63オートマトン24/06/06(木) 07:29:39

    好感度 羽沼マコト dice1d100=20 (20)

  • 64二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 18:42:01

    保守

  • 65オートマトン24/06/06(木) 23:49:09

    「キキキッ!よく来たな!」

    オートマトンがサオリに連れられて来た場所にいたのはゲヘナ学園生徒会万魔殿トップの羽沼マコトだった

    マコト「クーデターは惜しかったみたいじゃないか。なぁ、そこのオートマタ?」

    オートマトン「私の力不足で申し訳ありません」
    サオリ「………」

    今の発言、初対面ながら私が関わっているのを知っているのだろうか?中々恐ろしいところがあるようだ

    マコト「存外使えないやつみたいだな。まあいい、トリニティのやつらから仕掛けさせる事は出来なかったが何か作戦があるんだろう?だからこのマコト様を頼った」

    サオリ「…ああ、あなたの力を借りたい」

  • 66オートマトン24/06/06(木) 23:50:57

    マコト「…それで?何をして欲しいんだ?」

    サオリ「エデン条約を推進して欲しい。場所は古聖堂だ」

    マコト「なにっ!?それでは本末…いや、そうか!条約が結ばれるとなったら当然重役が集まる。そこを狙うという事だな?」

    オートマトン「はい。条約に集まったところにミサイルを当てればトリニティは混乱します。その混乱に乗じて——」

    マコト「攻め込めば労せずしてトリニティを壊滅出来るという事か…。キキキッ!よく考えられた作戦じゃないか」

    サオリ「では——」

    マコト「まあ待て。ただトリニティを狙っただけではこちらの攻撃の言い分が立たない。そうだな…タイミングとしてはこちらの風紀委員長も着いた時がいいだろう。風紀委員長がトリニティの奴らに狙われたという形をとれば攻める口実になる」

    風紀委員長?ああ、便利屋の皆様も恐れるあの方ですか。こちらとしては警戒すべき対象をミサイルに巻き込めるなら利はありますね。しかし、万魔殿のトップにこうも邪険に扱われるとは随分とお労しい方だ

    サオリがこちらに目配せをする。私は写真を見せる

    オートマトン「ゲヘナ学園とは今後とも良い関係を続けられたら、とマダムが贈り物を用意しております」

    マコト「ほぉ、殊勝な心掛けだな。——ん?飛行船か。キキキッ!空から風紀委員長様の姿を見下ろすのはさぞ眺めが良いだろうな!」

  • 67オートマトン24/06/06(木) 23:52:48

    マコトと別れ帰る2人

    オートマトン「諜報能力、頭の回転速度など侮れない部分もありましたね」

    サオリ「だが、猪突猛進で扱いやすい。それに、私達の憎しみを理解していない。…ところでお前は何をしていたんだ?」

    オートマトンは懐から録音機を取り出す
    カチッ
    『タイミングとしてはこちらの風紀委員長が着いた時がいいだろう。風紀委員長がトリニティの奴らに狙われたという形をとれば攻める口実になる』

    オートマトン「何かに使えるかと思いまして」

    サオリがフッ、と笑う

    サオリ「抜け目のない奴だ」

  • 68オートマトン24/06/07(金) 07:33:06

    『結成!主様のメイド隊!』

    「「「「「本日からよろしくお願いします!」」」」」

    「クックック、よろしくお願いします」

    黒服の目の前には先日アリウスのチームVIIだった子達がメイド服を着て並んでいた


    拝啓主様 昨今暑くなって来ておりますが体調にはお変わりはないでしょうか?
    こちらは怪我人もいますが概ね快方に向かっており、元気にやっております

    『さて、この度は主様にお願いがあります。先日の襲撃任務失敗の際にアリウス兵の中から匿って欲しいと願い出た者達がいました。彼女たちの話によれば任務失敗の為、故郷に帰れないとの事です。そこで私は一つの考えが浮かびました。現在、仕事で手を離せない私の代わりに主様の世話を任せようかと、彼女たちは戦闘訓練を積んでるので警護もできると思い主様の下へ向かわせました。私兵としても使えますし、給仕として最低限の腕は仕込んであります。人懐っこいです。主様なら寛大な心で受け入れてくれるでしょう』

  • 69オートマトン24/06/07(金) 17:11:23

    「……受け入れ前提ですか。相変わらずですね」


    事前に連絡が入っていたので受け入れ態勢はできていたが、改めて報告書と同封されていた手紙を読んで頭が痛くなる。とりあえず、彼女たちの仕事ぶりを見ると


    家事 20+ dice1d80=41 (41)

  • 70オートマトン24/06/08(土) 01:13:50

    「担当の部屋掃除終わりました!」
    「手が空いたらシャワールームお願い!」
    「忙しい…全てはただ、忙しい…」
    「手止めるな!今日中に終わらないぞ!」

    「…フム、粗いですしうるさいですがチームワークもあって最低限の些事は任せても良さそうですね」

    しかし、せっかく生徒がいるのに実験に使えないのは残念です。彼女達はあくまでオートマトンとの契約でこちらに来ていますしね。…それに、実験に使うにしても『暁のホルス』や『狼の神』のような存在が望ましい。そうベアトリーチェの計画の要になる『ロイヤルブラッド』のような…
    ふと、黒服はオートマトンから届いた報告書を確認する。その資料にはベアトリーチェが進めている計画に必要とされる祭壇の絵があった。なるほど、確かに荘厳と思えるそれは何かしら意味を持つだろう。しかし、オートマトンの見解も含めると胸騒ぎがする

    「少し探りを入れてみますかね」

  • 71オートマトン24/06/08(土) 08:56:19

    “……うーーーん“

    シャーレのオフィスビルで先生は1人悩む。それはアズサの話に出てきた人物についてだった

    アズサ『え?私が見た人数と捕縛した人数が合わない?…回収部隊がいた?でもアリウスでそんなやり方は……もしかして、あのオートマタか?』

    トリニティの生徒『オートマタ?』

    アズサ『私も詳しい事は知らない。…それに、ちょっと別の衝撃があって——いや、関係ない。覚えてる印象は……丁寧であまり悪い奴には見えなかった、かな?』


    (正直あれだけだと疑うのは悪いけど、今回の件が件だ。アイツが関わってるならゲマトリアも関与してるかもしれないし…だけど、意図が見えない。いや、そもそもゲマトリアじゃない可能性だって捨てれないし——)

    ”ああ、もう!“

    これ以上考えてもただの推測でしかない。ただモヤモヤを抱えたまま過ごすだけだ。直接聞いた方がいいだろう。スマホに手を伸ばしオートマトンに連絡する。後ろめたいことをしてるなら連絡を切ってるだろうという算段もあったが

    オートマトン『はい、こちらオートマトン』

    ”あ、あれ?“

    数コールで普通に出た

    【ラーメンお届けに参ります】

  • 72オートマトン24/06/08(土) 17:16:19

    “えっと…“

    オートマトン『先生がかけてくるのは珍しいですね。しかし、今は忙しいので後でもいいですか?』

    “何かしてるのかい?”

    オートマトン『ラーメンを作っています』

    ”え?ラーメン?“

    オートマトン『はい、ラーメンです。仕事先で振舞ってます。大将さんには感謝しないといけませんね。主様に喜んで頂くために一品一品を丁寧に作るやり方は得意ですけど大勢の方に楽しんで頂く料理は不得手でしたので』

    “そっか“
    (特に怪しいところはないかな?それよりラーメンか…) グー
    ”あっ”

    オートマトン『…忙しいと言いましたが、何でしたらラーメンお届けしましょうか?まだ材料は余ってますし』

    “いや、流石に悪い——”

    オートマトン『ちなみに昨日から何を食べてますか?声音から少しは察しがつきますよ?』

    “…………エナドリ”

    オートマトン『向かいますね』

    ガチャッ ツーツー

  • 73オートマトン24/06/08(土) 23:42:53

    サオリ「すまないが、ヒヨリがお代わりが欲しいと…何をやっているんだ?」

    オートマトン「先生にラーメンを届けてきますね」

    サオリ「先生?」

    オートマトン「ええ。それと申し訳ありませんがお代わりに関しては代わりにやっていただけませんか?」

    サオリ「ああ。わかった」

    オートマトンが出て行くと、サオリはスクワッドの面々を集めて話し合う

  • 74オートマトン24/06/08(土) 23:43:27

    ミサキ「先生って確かアズサと一緒にいたっていう?」

    サオリ「おそらくな。アイツが先生と個人的な関わりがあったとはな」

    アツコ ズル…

    ヒヨリ「…仲がいいんでしょうか?だとしたら辛いですよね…。マダムから必ず殺すように指示が出てるのをあの人はまだ知らないんですか?」

    サオリ「…ああ」

    ミサキ「知らないとしても敵対したところによく顔を出せるな、とは思うけど」

    「「「「………………」」」」

    ((((たぶん、頭から抜けてるな))))

    サオリ「…だとしても関係ない。私達の憎しみの為に利用するだけだ」

    アツコ「………」

    ミサキ「…まあ、アイツも納得はするでしょ」

    サオリ「それとだ、ヒヨリ。私は作れないからお前の分のお代わりはないぞ」

    ヒヨリ「えっ」

  • 75オートマトン24/06/09(日) 09:28:18

    忘れてたラーメン強化 312+dice1d50=41 (41)


    シャーレオフィス


    オートマトン「………」


    オートマトンがシャーレのオフィスに入って思ったのは汚いだった。仕事用の机の上にある書類は量の割には整理されているので頑張っている。しかし、それ以外の箇所が汚い。恐らく徹夜でもしたのだろうかエナドリがゴミ箱にちゃんと入ってなかったりなどなど


    オートマトン(先生がラーメンを食べてる間に少し掃除させてもらいますか)

  • 76オートマトン24/06/09(日) 17:24:08

    リザルト 
    ラーメン 353

    ラーメンを食べながら先生は考える

    (特に怪しいところは見えないな。やっぱり似た人物なだけで私の思い違いかな…?いや、やっぱり直接聞いて…ラーメン美味っ!?さらに腕を上げたみたいだね。それに栄養面を考えてなのか具材を豊富に使ってくれてるなんて)

    先程まで考えていた事を頭の隅にやりラーメンを楽しむ。食べ終わってお礼を言おうと思ったが既にオートマトンはいない。さらに部屋が綺麗になってる気がする

    (お礼も言えてないのは何だか悪いな。今度会ったら何か奢ってあげよう)



    オートマトン(途中で目に入った資料で思い出しましたけど、先生と対立してるじゃないですか。危なかったですね……危なかったですね!?)

    とりあえず危機を脱したオートマトンだった

  • 77オートマトン24/06/10(月) 00:32:54

    『家族』


    準備は着々と進んでいる。最も油断するであろうエデン条約締結のタイミングに巡航ミサイルで古聖堂を狙う事で首脳陣の壊滅もしくは混乱を狙う。混乱してる現場を尻目にマエストロ様をトリニティの地下へと案内し、アツコ様の「ロイヤルブラッド」の力を借りて「教義」を作動させる事でミメシスを作り出す、という計画…で良いんでしたっけ?


    オートマトンが必要な物の整理をしながら歩いていると寝ている人物を見かけた


    オートマトン(あれは…サオリ様ですね。慣れてるとはいえ毛布もかけずに寝るのは体に障ると思うんですけどね)


    サオリに近づくと表情が強張っているのに気付く。連日の作業で疲れて悪夢でも見ているのだろうか?「アツコ…」などと聞いた覚えのある名前が聞こえた。オートマトンは—

    dice1d2=1 (1)


    1、毛布を取りに行く

    2、サオリの続ける言葉が気になる

  • 78オートマトン24/06/10(月) 11:53:11

    保守

  • 79オートマトン24/06/10(月) 23:00:59

    …………

    サオリ『待ってくれ!私があなたの命令に従う!私の方が役に立つと証明する!だからその子を』

    ベアトリーチェ『優秀なあなたに免じてアツコを生贄にするのはやめてあげましょう。これは慈悲です。その代わり…約束を違えてはいけませんよ、サオリ』


    ヒヨリ『サオリ姉さんその子は…』

    ミサキ『もしかして…姫…?』

    サオリ『ミサキ、ヒヨリ。これからは私の事はリーダーと呼ぶように。訓練も厳しくしていく』

    ヒヨリ『え…?』

    ミサキ『………そう。わかったよ、リーダー』



    アリウスの生徒『あいつ教官に逆らってるな。何がしたいんだか』

    アリウスの生徒『ほっとけ、反省しなければヘイローが壊されるだけだ』

    サオリ『っ!?』 ダッ

    ヒヨリ 「リ、リーダー!?」 ダッ

    アツコ ダッ

    ミサキ『ヒヨリに姫まで…ハァ』 ダッ

  • 80オートマトン24/06/11(灍) 08:08:37

    ダンダン ダダダッ

    アズサ『…そこっ!』

    サオリ『甘いぞアズサ!』

    アズサ『ぐっ!?』

    ヒヨリ『アズサちゃん凄いですね…』

    ミサキ『まさかリーダーにあそこまで食い下がれるなんて』

    アツコ (スッ、スー)

    ミサキ『うん…、毎日よくやるよ』

    ヒヨリ『あはは…、姫ちゃんとの手話もだいぶ慣れてきましたね』

    サオリ『…アズサは休憩!ヒヨリ、次はお前だ!』

    ヒヨリ『ええっ!?』

  • 81二次元好きの匿名さん24/06/11(灍) 19:21:51

    保守

  • 82オートマトン24/06/11(灍) 19:22:55

    ベアトリーチェ『作戦失敗とは…。サオリ、私は悲しいです』


    サオリ『マダム…申し訳ありません』


    ベアトリーチェ『ですが、今回シャーレの先生というイレギュラーがあったのは事実。慈悲として許してあげましょう。しかし、あなた達の憎しみを晴らす為にも次の作戦で先生を殺しなさい』


    サオリ『はい』


    ベアトリーチェ『あなたが私の役に立てるか証明しなさい。役に立たないのであれば…わかっていますね?約束をゆめゆめ忘れなきよう』


    サオリ(そうだ。アリウスの憎しみを奴らにわからせる為にも、…姫の為にも、私はやり遂げなければならない)




    サオリ「ん…寝てしまっていたのか?」 モゾッ


    dice1d3=3 (3)

    1、全員

    2、2人 dice2d3=1 2 (3)

    3、1人 dice1d3=1 (1)


    1、アツコ 2、ミサキ 3、ヒヨリ

  • 83オートマトン24/06/12(ć°´) 01:21:10

    サオリが目を覚ますとそこにはアツコがいた

    サオリ「姫…?何でここに…?わざわざ毛布をかけにきたのか?」

    アツコが首を横に振る

    アツコ『オートマトンが私を呼びに来て作業を交代してくれた。毛布は私が来た時には既にかけられてたよ』

    サオリ「何…?あいつ余計な世話を」

    アツコ『無理…してない?』

    サオリ「問題ない」

    アツコ『そっか』

    「「…………」」

    サオリ「…いや、本当は少しだけ無理をしてるのかもしれない」

    アツコ「!」

    サオリ「ただ、今は弱音を吐くつもりはない。今は…な」

    アツコはサオリの顔をジッと見た後、コクリと頷いた

    サオリ「…行くか」

  • 84オートマトン24/06/12(ć°´) 07:54:54

    ヒヨリ ダラ ダラ ダラ ダラ

    サオリ「…何か言う事は?」

    ヒヨリ「えへへ……だってすごく美味しくて…冷めちゃいそうでしたし仕方ないですよね…?」

    サオリ「だからって私達の分まで食べる事はないだろう!?」

    ミサキ「まあ落ち着きなって。オートマトンがまた持ってくるから食べていいって言ってたし」モグモグ

    サオリ「ミサキ、お前のそれは?」

    ミサキ「………せっかくだから」 

    サオリがミサキとヒヨリを説教をする。その後、お菓子を持ってきたオートマトンに説教を始めたサオリの姿を見てアツコはマスクの下で1人微笑んだ

  • 85オートマトン24/06/12(ć°´) 17:56:54

    報告

    これからエデン条約編3章になりますが、読んでくださる方がいましたらすみませんが週末までちょっと忙しくてストーリーを練る余裕がないので小ネタでダイスか一言か保守で暫くスレの保存をします

  • 86オートマトン24/06/13(木) 00:56:09

    小ネタ


    黒服(22)、ベアトリーチェ(32)、カイザーPMC理事(10)、ミカ(33)、マコト(20)とスレ主内での主人候補が軒並み好感度が低いので他の主人候補も振ってみます


    好感度


    調月リオ dice1d100=6 (6)


    桐藤ナギサ dice1d100=10 (10)

    百合園セイア dice1d100=6 (6)

    一応歌住サクラコ dice1d100=56 (56)


    プレジデント dice1d100=16 (16)

    一応不知火カヤ dice1d100=91 (91)


    連邦生徒会長 dice1d100=68 (68)

  • 87二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 08:48:26

    ゲマトリア所属だからね
    仕方ないね(遠い目)
    逆に連邦生徒会からは評価高いのか?

  • 88オートマトン24/06/13(木) 19:14:24

    >>87

    ストーリーに関わらないだろうし後で振ってみてもいいかもですね

  • 89二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 01:04:05

    このレスは削除されています

  • 90オートマトン24/06/14(金) 01:08:45

    小ネタ 好感度


    七神リン dice1d100=64 (64)

    由良木モモカ dice1d100=33 (33)

    岩櫃アユム dice1d100=40 (40)

    扇喜アオイ dice1d100=50 (50)

    ハイネ dice1d100=51 (51)

    スモモ dice1d100=19 (19)


    連邦生徒会モブ dice1d100=96 (96)

  • 91二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 11:56:50

    保守

  • 92オートマトン24/06/14(金) 22:31:53

    明日の夜まで保守

  • 93オートマトン24/06/15(土) 08:25:50

    今日の夜から再開

  • 94二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 17:51:31

    やったぜ!

  • 95オートマトン24/06/15(土) 23:02:46

    『今この動画をご覧の皆さん、こんにちわ!
    クロノススクール報道部のアイドルレポーター、川流シノンです!』

    『本日はついに締結される、ゲヘナ学園とトリニティ総合学園の「エデン条約」の調印式。その現場に来ております!』

    『私は今、「通功の古聖堂」の前にいるのですが…』

    オートマトン「おや、やはりと言うべきですが彼女が来ていらっしゃるのですね」

    ミサキ「? 知り合い?」

    オートマトン「いえ、テレビで拝見させて頂いてるだけです。元気があっていいですよね」

    ミサキ「ふぅん、ああいう子がタイプなんだ?」

    オートマトン「個人的な考えですが情報を集めるのはある程度出来ますので伝えるだけよりも感じた事も言ってもらうと臨場感を感じれますからは好きで——ああ、画面が切り替わりましたね。やはり殴られてるんでしょうか?」

    ヒヨリ「こ、怖いですねぇ。でも逆らったら殴られるなんて意外とどこもアリウスと変わらないんですかね?」

    オートマトン(……アリウスの教育方針はどうなってるんでしょうか?)

    サオリ「無駄話はそこまでだ」

  • 96オートマトン24/06/15(土) 23:22:47

    サオリが皆の前に現れる

    サオリ「そろそろ作戦開始の合図が鳴る。各自それぞれの持ち場につけ、作戦は覚えているな?」

    ヒヨリ「はい…、私はチームIIIを連れてゲヘナの対処。警戒すべきはヒナさんですね。うう…、ミサイルで倒れてくれると楽なんですけどね…」

    ミサキ「私はチームIIを連れてトリニティの対処。ツルギに気を付ける」

    オートマトン「チームIV を連れてチームIのアツコ様とチームVと共に通路に沿って地下に侵入します。そこでマエストロ様と合流して条約に調印後は後詰めとして待機または場の撹乱に努めます」

    サオリ「分かっているならいい。私は——」

    『おっと、噂をすれば影!ゲヘナの万魔殿が、新型飛行船に乗ってやって来たようです!』

    サオリ「他の用事を済ませてからチームVと合流する。…オートマトン、姫のところは重大な任務だ。姫を頼む」

  • 97オートマトン24/06/16(日) 09:09:09

    オートマトン「かしこまりました。サオリ様、通信機の整備が終了しております」

    サオリ「ああ………これは?」

    サオリが通信機を首にかける。その時に、アクセサリーのようなものが付いている事に気付いた。見れば皆も持っている

    アツコ(ススッ)

    ヒヨリ「アツコちゃんがせっかくだからってオートマトンさんに頼んで作らせたみたいです。まあ私達が持ったところで無意味なんですけどね」

    サオリ「姫…私もヒヨリに同感だ。こんなのを持っていても——」

    オートマトン「失礼ながら横から言わせてもらいます。一見ただのアクセサリーですが、頑丈で、ある機能もつけております。持っていて損はないようにしてます」

    サオリ「…はあ、わかった。持っておこう。………姫、ありがとう」

    アツコ(コクリ)

    ミサキ「巡航ミサイルが発射された。後5分でターゲット地点に着弾する」

    サオリ「わかった。今度こそ話は終わりだ。
    では、散開」

  • 98オートマトン24/06/16(日) 20:11:56

    先生は若葉ヒナタの案内で古聖堂を回り、歌住サクラコが到着した事で戻ろうとした

    桐藤ナギサは到着して条約が問題なく締結される事に安堵していた

    聖園ミカはテレビ中継を見ていた

    空崎ヒナは天羽アコを連れて車で到着した

    羽沼マコトはこれから起こる事を思い浮かべて勝利の表情を浮かべた

    阿慈谷ヒフミはなんとなく空を見てそれに気が付いた

    白洲アズサは嫌な予感が確信に変わった

    百合園セイアは訪れる悲劇にただ目を瞑る



    アリウススクワッドのメンバーそれぞれが自分の持ち場に着いた。手に持つ画面には今まさにトリニティとゲヘナが条約を締結させようと握手をしようとする。そして

    ドッカァァァァァン!!

    ミサイルが着弾し、古聖堂の辺り一面が炎に包まれた

  • 99オートマトン24/06/17(月) 07:11:05

    ザッ、ザッ、ザッ、ザッ

    ヒヨリ「え、えへへ、すごい光景ですね…。辛いですよね、苦しいですよね。でも仕方ないんですよね」

    ヒヨリの耳に届く阿鼻叫喚の声、そして、警護にあたっていた多くの風紀委員会が倒れている。ミサイルの威力は凄まじく、障害はない。誰もこちらを気にかける余裕などない。これなら任務を難なく達成できるだろう、と楽観視し始めたところで立っている人影を見つけた。酷い怪我を負っているが、ミサイルを受けてなお、しっかりと立っているその人物こそゲヘナ学園風紀委員会委員長、空崎ヒナだ

    ヒヨリ「ヒ、ヒナさん、まだ立ってますねぇ……。ど、どうしましょう…あれを受けてまだ立っているなんて、すごいですねぇ、強いですねぇ……まだまだ戦うなんて、どうして……痛いはずなのに、苦しいはずなのに…」

    サオリ『やれ、特にヒナだけは逃すな』

    ヒヨリ「は、はいっ!」

  • 100オートマトン24/06/17(月) 16:29:10

    ヒナが自分に銃口を向けるヒヨリ達を睨む

    ヒヨリ「あ、あなたを先に行かせないように言われてるので……すみませんが、これも命令でして……」

    ヒナ「……。……どきなさい」

    ヒナが戦闘態勢をとる。その瞳には己のすべき事をするという強い意志があった

    ヒヨリ「やっぱり、辛いことばっかりですねぇ……」

  • 101二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 22:26:56

    保守

  • 102オートマトン24/06/18(灍) 00:40:09

    空を見上げる。ここからならあの飛行船がよく見える。アリウスの抱える恨みを理解しておらず、利用できると自惚れた者が乗るその飛行船が

    既に大量の爆薬を中に搭載してある。起爆スイッチを押すだけでいい。そのスイッチを、サオリは押した。飛行船が爆発する

    サオリ「チームII、報告を」

    ミサキ「チームII、古聖堂に侵入した。そろそろ正義実現委員会との交戦に突入する。そっちは?」

    サオリ「ああ、こっちも用事は終わった」

    ヒヨリ「ち、チームIII、現在ヒナさんと交戦中です」

    オートマトン「こちらチームIV、チームI、チームVと共に予定通り地下に侵入しております」

    サオリ「了解。すぐにチームVと合流する」

  • 103オートマトン24/06/18(灍) 08:13:21

    炎に飲まれながら墜落していく飛行船を見ながらサオリは告げる

    サオリ「トリニティ、そしてゲヘナよ……これまでの長きに渡る我らの憎悪、その負債を払ってもらう時だ。我々アリウスが楽園の名の下に……貴様らを審判してやろう」

    サオリは笑う。ようやく憎悪をぶつけられると。この場にはスクワッドのメンバーもオートマトンもいない。だから、気付くものは本人も含めて誰もいなかった。

    スイッチを押す一瞬、サオリの手が震えていた事を、その意味を

  • 104二次元好きの匿名さん24/06/18(灍) 17:19:18

    保守

  • 105オートマトン24/06/18(灍) 23:32:07

    ミサキ『作戦地域に到着。正義実現委員会の残党を発見。……いや、訂正。残党じゃなく、正義実現委員会の真贋だ。ツルギに兵力をこっちに回して。これより交戦に入る』

    オートマトン「わかりました。こちらからチームIVを先に向かわせます。……チームIVの皆さん聞いてましたね?あなた方はミサキ様のもとへと向かってください。こちらは大丈夫です」

    アリウスの生徒「了解」

    アリウスの生徒が増援として離れる。入れ替わるようにしてギシッ、ギシッ、ギシッ、という音と共に目当ての人物が現れた

    双頭の木人形、その異形の姿が歩いてくる事にアリウスの生徒がヒッ、と声をあげたが、オートマトンが遮るように前に立ち、恭しく頭を下げた

    「お久しぶりでございます、マエストロ」

    「久しいな、オートマトン」

  • 106オートマトン24/06/19(ć°´) 07:28:08

    マエストロはオートマトンの後ろにいるアリウス生達を見る。初めこそ慄き、萎縮していた少女達がオートマトンに習ってぎこちなくとも礼をする姿に僅かながら態度を軟化させる

    マエストロ「フム…、最低限の作法だけは学ばせたか」

    オートマトン「芸術を見させてもらう立場としては当然の礼儀ですので」

    マエストロ「惜しいな、あなたもまた見せる立場になり得るというのに」

    オートマトン「評価して頂きありがとうございます。必要な時、その評価が違わぬと…いえ、驚嘆させて頂けるように精進します」

    マエストロ「期待しておこう。……さて、ベアトリーチェとの取り引きで来たが、守護者達の「威厳」を複製する為の鍵は何処にいる?」

    マエストロの言葉にアツコが前に出る。そのまま礼をする——前にマスクを外す

  • 107二次元好きの匿名さん24/06/19(ć°´) 09:26:01

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん24/06/19(ć°´) 17:00:21

    このレスは削除されています

  • 109二次元好きの匿名さん24/06/19(ć°´) 23:22:10

    このレスは削除されています

  • 110二次元好きの匿名さん24/06/19(ć°´) 23:22:41

    このレスは削除されています

  • 111二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 07:24:54

    このレスは削除されています

  • 112オートマトン24/06/20(木) 16:34:16

    訂正したのをのせます


    オートマトン「!アツコ様!」

    オートマトンはアツコがマスクを着けることと喋らないことをベアトリーチェが厳命していると聞いていた。その為、作法を教える際にアツコが余計な怒りを買わぬようにマスクを着けさせたままでいいと思っていた。しかし、アツコは自分の意思で外したのだ

    アツコはオートマトンに大丈夫、と目線を送ってからマエストロに礼をする

    アツコ「私があなたの言う鍵であり、ロイヤルブラッドの秤アツコ…です」

    マエストロ「ほう?」
    (聞いていた話と違うな。彼女達は所詮ベアトリーチェに言われるがままの「駒」でしかないと思っていたが……)

    それは「駒」としての判断か「人」の在り方の芽生えか。どちらにせよ、マエストロも彼女に敬意を払うべき相手と認識した

  • 113オートマトン24/06/20(木) 16:34:50

    ドドドドッ ダンッ ダダダッ

    ツルギ「ひゃっははははああぁぁー!」

    アリウスの生徒「うわあああ!?不死身かこいつ!?」

    ミサキ「まずいね。このままだとターゲットに逃げ切られてしまう」

    敷いていた防衛線を突破され焦る。しかし、戦闘員を配置していない前方から銃声が聞こえた


    ハスミ「くっ!一体何ですか、あれは……!?」

    ツルギ「……」

    ハスミ「あの威力…そしていくら撃っても手ごたえの無い、この不思議な感覚……。あれは、本当に「人」……?それとも……」

  • 114オートマトン24/06/20(木) 16:36:11

    ヒナタ「そんな……」

    ハスミ「シスターヒナタ……?」

    ヒナタ「あの姿、本で見た事あります……あれは「聖徒会」の服装」

    ハスミ「……「聖徒会」?」

    ヒナタ「「ユスティナ聖徒会」……数百年前に消えたはずの「戒律の守護者たち」が、どうして今ここに……!?」

    「ユスティナ聖徒会」そう呼ばれた者たちが何処からともなく現れ先生達を囲む

    ヒナタ「……尋常ではない数です。周りに数十……いえ、数百人規模の……」

    ハスミ「っ!?」

    ミサキ「……追いついた。聖徒会の複製も確認。条約に調印が為された。……それに人形との取り引きも上手くいったみたいだね。アツコ、オートマトン」

  • 115オートマトン24/06/20(木) 16:36:39

    マエストロ「戒律を守護せし者の血統……ロイヤルブラッドの「戒命」が動作する様を見届けられたのは、幸運であった」

    アツコ「……」

    マエストロ「おかげで私の実験は、さらに「崇高」に近づくことができるであろう。……ふむ、説明は退屈にして由無し事だろうか。では約束通り、この地下にある教義の下まで案内してもらうとしようか」

    アツコ「……」

    マエストロ「さあ、往かん……」

  • 116オートマトン24/06/20(木) 16:41:06

    オートマトン「私達は侵入者が現れないように周辺の警備を——」

    マエストロ「何を言っている。オートマトン、貴公も来るのだ」

    オートマトン「は?」

    マエストロとアツコ様が歩き出した事で、私は残った部隊に指示を出そうとしてマエストロにそう言われた

    マエストロ「芸術の何たるかを知らぬキヴォトスの生徒たちでは愉しい対話は成り立たぬ。……が、貴公とは論ずる価値はある。より「崇高」に近付く為に、私の実験を手伝ってもらおう。今が必要な時だ」

    オートマトン「しかし……元々の手筈では私はサオリ様が合流するまで——」

    アツコ「……」ジッ

    アツコ様が微動だにしない。……気の所為でしょうか?マスク越しなのに「私をこんなのと2人きりにするつもり?」なんて声が聞こえてくるような……気の所為ですね。私はエスパーではありませんし、アツコ様がそのように思うとは思いませんし全く私とした事がなんて失礼な考えを

    アツコ「来て」

    オートマトン「……かしこまりました」

  • 117オートマトン24/06/20(木) 23:06:26

    ダンッ、ダンッ、ダダダッ

    ツルギ「きええぇぇぇぇっ!」

    先生(みんなが頑張って倒してるのにいくらでも出てくる…!)

    ヒナタ「ま、マズイですね……せめて、先生だけでも脱出を…!?」

    チュイン、ダダダダダダッ

    ミサキ「……っ!?」

    ユスティナ聖徒会の包囲網に穴が開く。これをやったのは

    先生”ヒナ……!“

    ハスミ「ゲヘナの風紀委員長……!?」

    ミサキはすぐさま足止めを担当していたヒヨリに連絡を取った

    ミサキ「ヒヨリ、もしかしてヒナを止められなかった?」

    ヒヨリ『げほっ、げほっ……すみません、ダメでした……聖徒会が顕現するよりも前に、全員なぎ倒されて……』

  • 118二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 23:07:03

    このレスは削除されています

  • 119オートマトン24/06/20(木) 23:08:08

    ミサキ「そう…、悪いけどヒヨリ、動けるならこっちに来て。私1人じゃ聖徒会がいても厳しいかもしれない」

    ヒヨリ『は、はいっ…!』

    ヒナ「先生、急いで!」

    見ると、シャーレの先生がゲヘナの風紀委員長の下へと走っていく

    追いかけようとするとツルギやハスミ、ヒナタが立ち塞がる。さて、どうしたものかと考えているとサオリから命令が下る

    サオリ『トリニティの奴らはユスティナに任せろ。ミサキとヒヨリは合流してヒナを追え。私も姫と合流してから向かう』

    ミサキ「了解」

    ヒヨリ『りょ、了解です!』

    ミサキ「じゃ、そういうわけだから」

    ハスミ「なっ!?待ちなさ……っ!?」

    ミサキを追いかけようとしたハスミ達だが、ユスティナ聖徒会の波に紛れて既にミサキは場からいなくなっていた

  • 120オートマトン24/06/21(金) 07:31:31

    ヒヨリ『ひ、ヒナさん、また会いましたね……!』


    オートマトン「………」


    流れてくる通信から先生達に追いついたところだろう。戦闘の音が聞こえる


    マエストロ「…どうした?」


    オートマトン「すみません、マエストロ。少しの間、この場を離れさせてもらいます」


    マエストロ「…よいのか?いけすかぬとはいえ、シャーレの先生は黒服が気に入っているのだろう?」


    オートマトン「ええ。しかし、主様からは何も言われてませんし、今は彼女達を手伝うのが私の仕事ですから」


    そう言って、オートマトンはドローンの準備を始める

    1+dice1d3=1 (1)

  • 121二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 12:11:34

    hp

  • 122オートマトン24/06/21(金) 18:11:54

    ヒナ「はぁ、はぁ……はぁ……くっ」

    先生“ヒナ!!”

    ミサキ「ゲヘナの風紀委員長、ようやく倒れた」

    ヒヨリ「や、やっとですか……痛かったですよねぇ、よくあの傷でここまで……」

    アツコ「……」

    サオリ「トリニティとゲヘナの主要人物は全部片付いた。残りはもう貴様だけだ、シャーレの先生」

    先生“……君たちが、アリウススクワッド?”

    「……」
    「ふう……」
    「えへへ……」
    「……」

    サオリ「…ああ、そうだ。私たちが「アリウススクワッド」。ようやく会えたな先生」

    先生“……!”

    サオリ「アズサが世話になったと聞いた。あいつには今から会いに行く予定だ。……我々はトリニティに代わり、この「通功の古聖堂」に調印した」

    アツコ「……」

    先生“どういう意味?”

  • 123オートマトン24/06/22(土) 00:26:18

    サオリは語った。トリニティから追い出されたアリウスがETO(エデン条約機構)になったことを。この権限で鎮圧対象をトリニティとゲヘナにしたことを。トリニティとゲヘナを文字通り消し去るつもりであることを

    サオリ「……だがその前に、貴様は処理しておくとしようか」

    先生“(銃口が……)”

    サオリ「シャーレの先生……貴様が計画の一番の支障になりそうだと、彼女は言ってたからな」

    サオリが引き金を引く瞬間

    ヒナ「ああぁあぁぁぁっ!!!」

    サオリ「……っ!?まだ動けるのか、空崎ヒナ!」

    ヒナが先生の前に出て自分の身で銃弾から先生を守る

    ヒナ「セナっ!こっち!!」

    ヒナの声と共に一台の車両がミメシスを轢きながらやってくる

  • 124オートマトン24/06/22(土) 08:33:12

    ヒヨリ「救急車……!?」

    セナ「先生!手を!」

    救急車からゲヘナ学園救急学部部長の氷室セナが手を伸ばす

    サオリ「逃すかっ!!」

    サオリが狙いを定めるもヒナが弾幕を張り、辺り一面に土埃が舞う。視界が悪くなったところで自分も救急車に飛び乗った

    ヒヨリ「ま、まだそんな力が……」

    土煙が晴れた時、既に救急車は居なくなっていた

    ミサキ「……逃げられた」

    サオリ「まあいい、空崎ヒナに邪魔はされたが、銃弾は当たっている。あれはキヴォトスの外の者だ。ヘイローは壊れ、……いや、死ぬはずだ。しかし、あの様子……あの先生が、そんなに大事な存在なのか」

  • 125オートマトン24/06/22(土) 16:33:42

    これからどう動くか、思案しようとした時、近づいて来た気配に気付く

    アツコ「……」

    サオリ「……ここでお前が出てくるか」

    ミサキ「まさか姿を現すとはね……そのまま逃げ出してもよかったのに」

    ヒヨリ「えへへ、お久しぶりですね……」

    アズサ「はあ、はあ、はあ……」

    現れたのは、白洲アズサだった



    先生“(お腹が熱い……)”

    セナ「よく聞いてください先生。あなたは銃で撃たれました。奇跡的に急所は避けていますが、この出血は放っておけません。これより応急処置に入ります。痛かったら悲鳴を上げてください。死なせはしません。私は救急医学部ですから」

    先生“(意識に、霞が……)”

  • 126二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 18:50:21

    このレスは削除されています

  • 127オートマトン24/06/22(土) 18:52:04

    セナは先生の意識が落ちたのを死んだわけではない事を確認してからテキパキと応急処置を行う


    救急医学部の生徒「セナ部長!このままゲヘナへと戻りますか?」


    セナ「いえ、トリニティ学園に向かってください」


    救急医学部の生徒「え!?でも、あそこは……」


    セナ「怪我人を救うのに場所は関係ありません。先生は1番近いトリニティに預けましょう」


    救急医学部の生徒「は、はいっ!……っ!?前方にドローン!?」


    セナ「!?」



    オートマトン「生徒さんを殺すにはコストが見合わないと思って最低限しか用意してなかったのが裏目にでましたね。……ですが、仕事としてやると決めた以上、持ちうる手札で全力でやらせてもらいます」


    救急車(100)VSドローン dice2d100=56 34 (90)

  • 128オートマトン24/06/22(土) 22:00:34

    二機のドローンが救急車を襲う。一機がぶつかり爆発する

    救急医学部の生徒「きゃああああ!?」

    セナ「——っ!」

    セナは衝撃で揺れる車内で意識のない先生とヒナを自分の身体をクッションにして守る

    救急医学部の生徒「セナ部長!」

    セナ「こちらの事は気にしなくて構いません!目の前のドローンへの対処を!」

    救急医学部の生徒「は、はいっ!」

    もう一機が旋回し、突撃してくる

    救急医学部の生徒「こ、のおぉぉぉ!!」

    救急医学部の生徒がハンドルを切って角度をつけてドローンとぶつかる

    ドガアアアン

  • 129オートマトン24/06/22(土) 22:01:12

    オートマトン「………見事です」

    ドアなどが吹き飛んだりしているが、救急車は走れる状態だった。オートマトンは去っていく救急車に敬意を込めて礼をし、頭を切り替える

    オートマトン(目の前で死体を確認出来なかった以上先生は生きてると思った方がいいですね。なおさら、マエストロの作業を手伝う必要が出てきました)

    オートマトンはそう判断して、道中見つけた瓦礫に埋まった生徒を引きずり出したり、アリウスの生徒を回収してから帰った

  • 130オートマトン24/06/23(日) 08:16:24

    先生“ここは…”

    セイア「……初めましてかな、先生。私の名は百合園セイア。そしてここは君の夢の中だ……或いは、私の夢の中かもしれないがね」

    先生“セイア……”

    セイア「おっと、もしかして「初めまして」ではないのかな?これは失敬、今の私にとって、時間の流れは少しばかり捻れていてね。しかし先生、大事なのはそこではなく、君と私がこうして会えてるということ」

    セイアが先生に近づく

    セイア「さあ……では、お話を紐解いていくとしよう」

  • 131二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 18:03:57

    このレスは削除されています

  • 132オートマトン24/06/23(日) 18:05:34

    古聖堂の地下

    オートマトン「ただいま帰りました」

    マエストロ「ああ、どうだった?」

    オートマトン「残念ながら逃げられてしまいました。こうなったら先生が戻ってくる前に事を片付けるか、来る事を前提に動かないといけません」

    マエストロ「フム……、黒服もそうだが貴公もシャーレの先生を評価しているのか?」

    オートマトン「ええ。生徒の思いを尊重し、その行動に責任を持つ、という点は敬意を持ちますし敵対すれば恐ろしいと思ってます」

    マエストロ「そうか……。それほどならば是非とも相見えたいものだな」

    ドォン ドォン パラパラ

    マエストロ「中々派手にやっているようだな。……どうした?」

  • 133二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:34:30

    保守

  • 134オートマトン24/06/24(月) 07:38:54

    オートマトン「……いえ、マエストロのミメシスの凄さに感服していたところです。アリウスの人数でトリニティやゲヘナと戦えるのはユスティナ聖徒会の力あってのもの。色彩に対抗する事を願いながらも何の力もない自分が恥ずかしく思えます」

    オートマトンが自分の気持ちを吐露する。戦闘能力があれば、色彩と面向かって対峙する事も、スクワッドと共に戦う事も、主様の剣として戦えたであろうに、と

    マエストロ「人には向き不向きがある。貴公の場合なら…そうだな、まずは今から私の作品を真似て見るといい」

    マエストロの言葉にオートマトンは驚く

    オートマトン「ユスティナ聖徒会の事ですか?あれはマエストロがエデン条約にかけられた「約束」をアツコ様を介して顕現された作品では?」

    ユスティナ聖徒会の兵力が手に入るのは魅力的だ。しかし、サオリ達の話ならあれはあくまで条約の敵を鎮圧するというものを元にしたものだ

  • 135二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 17:22:30

    このレスは削除されています

  • 136オートマトン24/06/24(月) 17:23:41

    マエストロ「確かに、私があの守護者達を顕現させるには条約の神秘とロイヤルブラッドの血筋が必要であった、そして、あの兵達は条約に縛られているだろう。しかし、作品として既に出たものだ」


    オートマトン「ユスティナ聖徒会として模倣した作品を私が模倣する事で普遍的なものとして確立させる、という事ですか?」


    マエストロが頷く。しかし、それは


    オートマトン「マエストロの作品を盗作する事になりませんか?」


    マエストロ「黙って使われたなら気分は良くない。…だが、今回に限っては特別だ。守護者は「教義」を使わせてもらう条件として作り上げたものである事。そして、貴公の模倣を見る事で客観的に自分の作品を見れるという私にとって利点がある事だ」


    オートマトン「……期待が重いですね」


    しかし、せっかくマエストロがやってみろというのだ。ならば、遠慮なく


    技術(79) dice1d100=3 (3)

    創作(92) dice1d100=74 (74)

  • 137オートマトン24/06/24(月) 21:26:33

    マエストロ「おおっ…!!素晴らしい!私が期待した通り、いや、それ以上だ!貴公が言った通り、よくぞ私を驚嘆させてくれた!」


    マエストロの賞賛を受けながらオートマトンは生み出したミネシスを見る。エデン条約という神秘はない為、不死性はなく、一体だけだ。しかし、確かにミメシスが出来ていた。そこには


    姿 dice1d4=1 (1)

    1、ユスティナ信徒

    2、なんか幼くなってる?

    3、異形

    4、これは、ペロロというやつでは…?

  • 138オートマトン24/06/24(月) 23:44:38

    ユスティナ信徒、まさにマエストロが作り出したミメシスの再現が出来たのだ


    マエストロ「素晴らしい完成度だ。条約の力は得られぬが、条約に縛られることもない。礼を言おう、君のおかげで自分を客観視出来て足りぬものが見えた」


    オートマトン「お役に立てたなら幸いです。他に何か手伝うことはありますか?」


    マエストロ「特別してもらうことはない。これは私の手で作り上げるものだ」


    オートマトン「かしこまりました」

    (どうしますかね?このまま待機しておくか…そういえば、次はトリニティに攻め込む作戦でしたね。それならサオリ様達が戻る前に拠点を引き払う準備でもしますか?)


    dice1d2=2 (2)


    1、待機する

    2、拠点を引き払う準備をする

  • 139オートマトン24/06/25(灍) 07:53:40

    オートマトンは???のdice1d3=3 (3)

    1、前

    2、同時

    3、後

  • 140二次元好きの匿名さん24/06/25(灍) 12:46:33

    ???が気になるなこれは

  • 141オートマトン24/06/25(灍) 17:57:07

    廃ビル


    オートマトンがビルへと入った。サオリ達には先に片付けを行うことを伝えてある

    まずは、すぐに作戦に移れるように弾薬の状態を確認すべきだろう。そう思い、部屋に入ったところで違和感を感じた


    オートマトン(爆薬が無くなっている…?)


    置いてあった備品が記憶より少なく、乱雑に置かれている。スクワッドの誰かが急いで補給しに来た…にしても偏って無くなっているのはおかしい。そう思って——


    戦闘(9) dice1d100=23 (23)

  • 142二次元好きの匿名さん24/06/25(灍) 22:40:40

    保守

  • 143オートマトン24/06/25(灍) 22:51:55

    タタタタンッ


    振り返り迎撃しようとしたが、銃弾にあっさりと倒される


    アズサ「…先にお前が来るとはな」


    オートマトン「…白洲様ですか」


    ガスマスクをつけたアズサが銃口をオートマトンに向けて立っていた


    オートマトン「…ご用件は?」


    アズサ「サオリのヘイローを壊す」


    オートマトン「…ぐっ!?」


    アズサの言葉にすぐさま通信機を作動させようとしたが銃弾が放たれ、通信機が破壊される


    アズサ「…悪いが、せっかくのチャンスなんだ。お前に邪魔されるわけにはいかない」


    銃口が頭を狙う


    オートマトン「……手、震えてますよ」


    アズサ好感度(78) dice1d100=71 (71)

  • 144二次元好きの匿名さん24/06/26(ć°´) 03:00:29

    保守

  • 145オートマトン24/06/26(ć°´) 07:49:42

    アズサ「…何故だ?」

    オートマトン「?」

    アズサ「お前と初めて会った時、サオリは笑っていた!サオリが心を許すなら…きっとお前は悪い奴じゃないはずだ!なのに…なのに、何故マダムに言われるがままこんな事をするんだ!?」

    オートマトン「あなたが思っているようないい大人ではないからですね」

    アズサ「…っ」

    オートマトン「引き金を引く前に2つ言わせてもらっても?」

    アズサは考える、これはサオリ達を待つ為の時間稼ぎではないかと、しかし、何故か話を聞きたいという思いを優先した

    アズサ「妙な真似をしたらすぐに撃つ」

    オートマトン「ありがとうございます。ではまず一つ目、言いなりと言われるのは心外でございます。私は仕事は自分の意思でやっていますから」

  • 146二次元好きの匿名さん24/06/26(ć°´) 16:59:39

    保守

  • 147二次元好きの匿名さん24/06/26(ć°´) 22:28:40

    保守

  • 148オートマトン24/06/26(ć°´) 22:55:23

    アズサ「あんな酷い事をか…?」

    オートマトン「ええ、私に関しては悪逆非道と蔑んでもらっても構いません。それを言われるのは覚悟の上です」
    (思ったより意識が朦朧としてきました…)

    アズサ「……いや、私が何か言う資格はない。「人殺し」の私にはな」

    オートマトン「……2つ目よろしいですか?」

    アズサはオートマトンの言葉に銃口で返事をする

    オートマトン「では……あなたはまだ「人殺し」ではない。だから「待つ」という選択肢がある事をお忘れなく。結構、しつこいですよ?」

    アズサ「何を——」

    アズサが問おうとした時、カランカランと何かが転がってきた。その正体に勘付き、反射的に下がると同時に閃光が辺りを支配する。直撃こそ避けたものの眩んだ状態では対応できないので柱に隠れるようにしたが追撃が来ない。目が治るとすぐに確認したが、その場には誰もいなかった

    アズサ「……逃げられた?」

  • 149オートマトン24/06/26(ć°´) 22:57:01

    その人物はオートマトンを引きずりながら連絡を取る

    ???「対象を確保。これより連れて——何?……仕方ない、わかった」

    その者はオートマトンを寝かせると去る間際呟く

    ???「……武器は自ら判断しないからこそ価値があるものだ。だけど、覚悟を持っていると言うのなら……少しは使える事を期待する」

  • 150オートマトン24/06/27(木) 07:22:10

    ウォォォォォォン———

    ヒヨリ「か、確認しました……あれが、例の——」

    サオリ「「戦術兵器」か……ただの化け物だな」

    アツコ(スッ、ススッ……)

    サオリ「「太古の教義」をもとに作られた失敗作か……。だが、兵器として使えるなら……?ミサキ、どうした?」

    ミサキ「おかしい、オートマトンから連絡が来ない」

    ヒヨリ「えっと…?先に片付けをしておくって言ってましたし、まだ終わってないだけでは?」

    ミサキ「いつも気付いたら仕事終えて頼んでもないのに世話を焼いてくるアイツが?」

    ヒヨリ「それは、その——」

    アツコ「!!」ユビサシ

    サオリ「あれは…オートマトンか?」

  • 151二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 08:20:46

    オートマトンの生還を願って、祈っとくね

  • 152オートマトン24/06/27(木) 16:35:18

    ミサキ「っ!?」ダッ

    ヒヨリ「ひえっ、ひ、酷い状態じゃないですか!?」

    ミサキ「……良かった、命に別状はなさそう」

    アツコ「?」(スッ、ススッ)

    サオリ「……アイツがいる。ヒヨリ、狙撃位置につけ」

    ヒヨリ「は、はい!」

    ミサキ「そう、アズサがいるんだ」

    サオリ「落ち着けミサキ」

    ミサキ「大丈夫だよリーダー。次の作戦があるからね。裏切り者についてはさっさと終わらせよう」

    アツコ「!」(ススッ、スー)

    サオリ「……いや、ミサキの言う通りだ。アズサの心を折るためにも、今ここで徹底的にやる」

  • 153二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 22:39:30

    保守

  • 154オートマトン24/06/27(木) 23:34:19

    セイア「——後の結果は何度も見た通りだ。激昂したスクワッドの連中の隙をつくもアズサは追い詰められた。そして、友達から貰ったぬいぐるみをヘイロー破壊爆弾——人殺しの道具に使った

    …だから言っただろう?これが物語の結末。何もかもが虚しく、全てが破局へと至るエンディング。ここから先を見たところで、無意味な苦痛が連なっていくだけだ

    これはつまるところ各位が追い詰められ、結局誰かが誰かを殺める物語。誰かが人殺しにならざるを得ない話

    不快で、不愉快で、忌まわしく、眉を顰めたくなるお話だ。悲しくて、苦しくて、憂鬱になるような。それでいて、ただただ後味が苦いだけのお話……そうは思わないかい?

    しかし紛れもなく、真実の物語でもある……。これが、この物語の正体だ」

  • 155オートマトン24/06/28(金) 07:19:26

    セイアが諦めたような、悲しそうな声で訪れる結末を語る。だけど…彼女の話を聞いて、聞いたからこそ私は確信する

    先生“……分かったよ、セイア。……君も、その後はどうなったか知らないんんだね?”

    セイア「……?……見る必要があるのかい?悲しいエンディングの後、そこに続くエピローグを見たところで悲哀が増すだけ。苦しみが連なるだけだ。……それで?何が「分かった」というんだい?」

    先生“……この後のお話を確認するのは怖かったよね”

    セイア「何を……」

  • 156オートマトン24/06/28(金) 16:40:21

    先生の脳裏に思い浮かぶ

    ホシノが黒服との契約で連れて行かれてカイザーPMCと戦う事になった時、ホシノを救い出す事をアビドスのみんなは諦めなかった

    友達の居場所を守るためにセミナーやC &Cと戦って、それ自体は無駄になった後も諦めずにゲーム開発を頑張ったゲーム開発部のみんな

    そんな彼女達の姿がダブル

    混乱を抑える為に頑張っているハナコも
    自分の出来ることを頑張ってるコハルも
    友達から拒絶されたヒフミも

    きっと諦めてなんていない

    条約の締結を頑張ったヒナも
    1人で止めようとしたアズサも
    …きっとスクワッドの子達も

    諦めていない子も、ちょっと疲れた子もみんな足が止まっているだけだから

    “私はやらなきゃいけないことがあるから、戻らないと”

  • 157オートマトン24/06/28(金) 23:28:24

    廃ビル

    オートマトン「——ぐっ!?」

    ビルが揺れるような爆発の衝撃でオートマトンは目を覚ます。何故ここで寝ていたのか?恐らくサオリ達が引っ張ってくれたのだろう。そう結論付けて連絡を——いや、戦闘中なら邪魔になるかもしれない。とにかく起き上がり、歩いていると

    ドゴオオォォン!

    再び爆発音が聞こえた。暫くすると、アズサが走り去っていくのが見えた

    ヒヨリ『サオリ姉さん!?姫ちゃん!?ミサキさん!?誰か返事してください!」

    オートマトン「こちらオートマトンです」

    ヒヨリ『オートマトンさん!?よ、良かった、目が覚めたんですね』

    オートマトン「先ほど白洲様が走り去って行くのが見えました。他の方々が心配ですのでまずは合流してください」

    ヒヨリ『は、はい!すぐに向かいます!』

  • 158オートマトン24/06/28(金) 23:44:00

    サオリ「姫、姫っ!!!!姫!!ダメだ、アツコっ!しっかりしろ!!」


    オートマトンがようやく辿り着いた時、そこではサオリがアツコに懸命に語りかけていた


    医療(8) dice1d100=86 (86)

    技術(79) dice1d100=25 (25)

  • 159オートマトン24/06/29(土) 07:58:02

    怪我は酷いものに見えるが詳しい状態は分からず、治療を施せない。だが、命を奪うまでにはいってないだろうと推測する。それはアツコが着けてるマスクだ。あれは、オートマトンの主である黒服が無名の司祭の技術で作ったもので、アツコを守る為にベアトリーチェが着けさせたものだ。例えヘイロー破壊爆弾が直撃したとしても耐えうる代物だとオートマトンは考えている

    アツコ「っ……」

    サオリ「姫、無事か!?」

    アツコ (こくり)

    サオリ「ああ、良かった。姫…
    ……許せない。アズサ……よくも姫にこんな怪我を……。絶対に——」

    オートマトン「失礼」

  • 160オートマトン24/06/29(土) 16:56:12

    サオリ「!?オートマトン、目が覚めたのか!」

    オートマトン「簡易的なものですがベッドを作りました。まずはアツコ様を柔らかいところで寝かせてあげましょう」

    サオリ「…!ああ、そうだな」

    オートマトン「ヒヨリ様もすぐに来られます。ミサキ様はどちらに?」

    サオリ「…………お前もまだ傷が癒えていないだろ。そっちには私が行こう」

    オートマトン「いえ、サオリ様はアツコ様の側にいてください。敵が来た時私では守りきれないので」

    サオリ「……すまない」

  • 161オートマトン24/06/29(土) 16:57:02

    サオリのいつもと違う雰囲気に何かを察してアツコの側にいるように言ったオートマトンはヒヨリと合流してミサキの下へと向かうと瓦礫に埋もれてる彼女を見つけた

    ヒヨリ「うわぁぁん!ミサキさん、大丈夫ですか!?」

    ミサキ「……ヒヨリ、うるさい。……オートマトンも大丈夫そうだね」

    オートマトン「ええ、おかげさまで。すぐにどかしますね」

    ミサキ「全然動けないし、お願い」

    オートマトン(……気のせいですかね?なんだか覇気がいつもより無いような…)

    ミサキの状態も気になるが、とにかく救出すべきとヒヨリと共に瓦礫をどけて彼女を引っ張り出した

  • 162二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 22:38:53

    そ

  • 163オートマトン24/06/30(日) 00:18:13

    オートマトン(さて、どうしたものですかね)

    現在、オートマトン達は休息をとっていた。アツコが最も重症ではあるが、オートマトン含め他の者達もかなり傷を負っている為、次の作戦を行う前に体を休める必要があった。トリニティとゲヘナを相手取るのにマエストロの作り出したユスティナ信徒、そして、ヒエロニムスの失敗作なるものがあるとはいえ不安が残る

    オートマトン(正直、撤退も視野に入れるべきですね。確かあのルートなら…)

    そんな事を考えているとサオリが立ち上がって口を開く

    サオリ「姫の容体が安定してきた。ユスティナ信徒を問題なく使えるようになってきたから15分後には次の作戦を行う。……わかっていると思うが私達に失敗は許されない、失敗すれば帰る場所もない」

    サオリの言葉にヒヨリは怯えた表情を、ミサキは何かを悟ったような表情をする。サオリは2人を見た後、オートマトンを向いて、告げる

    サオリ「オートマトン、お前とはここでお別れだ」

  • 164オートマトン24/06/30(日) 00:32:18

    サオリ『元々お前の仕事は作戦決行までの下準備とあの人形との交渉までだった。そして、全てが達成された以上お前にしてもらう事は何もない』


    サオリからそう告げられた後、オートマトンは片付けを行なっていた。主人である黒服の迷惑にならないようにテレビや写真に映らないように気を遣っていたし、アリウスとの繋がりがバレるような証拠も全て処分した。アズサやミカから先生に伝わるかもしれないが、明確な証拠さえなければ警戒はされても対処は出来る


    そうして片付けを進めていたらある人物に話しかけられた


    dice1d3=1 (1)

    1、サオリ

    2、ミサキ

    3、ヒヨリ

  • 165二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 10:03:13

    サオリか、何を話すんだろう

  • 166オートマトン24/06/30(日) 19:14:44

    オートマトン「サオリ様」

    サオリ「……オートマトンか。後処理はもういいのか?」

    オートマトン「だいたいは終わりました」

    サオリ「そうか、相変わらず手際がいいな。……お前には今まで助けられた、礼を言う」

    オートマトン「……もったいないお言葉です」(こんな状況下ですけど)

    サオリ「……なぜ…だろうな」

    オートマトン「なぜ、とは?」

    サオリ「……アズサは何故、あんなにも…」

    サオリが言い淀む。言いたくない、というよりは何を言えばいいかわからないといった感じだろう

    オートマトン「私にはわかりかねます」

    事実、アズサについてスパイとしての報告を聞く時に会ったのと奇襲された時しか会っていないのと書面上の情報しか知らない。それでも感じることがあったとすれば

    オートマトン「強いて言うなら彼女には覚悟があったのではないかと思います。自分の意思で何かをするという」

    サオリ「それは…いや、いい。……そろそろ時間だな」

    身体の傷は癒えてない。そんな状態でもサオリ達は戦場へと赴いた

  • 167オートマトン24/07/01(月) 00:14:36

    オートマトン「……アツコ様はどうしますかね?」

    サオリ達は出て行く際アツコの事は何も言わなかった。その為、どうすべきか悩んだが、目が覚めるまではいた方がいいだろう、そう判断して静かな空間でオートマトンは身体を休めるように目を閉じる。そうして時間を過ごしていると

    『終わりになんてさせません。まだまだ続けていくんです!私たちの物語……私たちの、青春の物語を!』

    聞こえない距離なのに何か聞こえた気がして目を開くと、先ほどまで曇っていた空が晴れていったのだ。それに対してオートマトンは無意識に拍手をする。拍手をしたからか、光が当たったからか、アツコが目を覚ました

    アツコ「んっ…、サッちゃん達は?」

    オートマトン「サオリ様達なら予定遅れで作戦を決行しましたよ」

    アツコ「そう……、わかった」

  • 168オートマトン24/07/01(月) 00:15:26

    オートマトン「もう向かわれますか?……ならこれを」

    オートマトンの言葉を聞いてすぐに身支度を始めたアツコにオートマトンは紙を渡す

    アツコ「これは……」

    オートマトン「それぞれのポイントからの逃走経路です。頭に入れてるとは思いますが念の為に」

    アツコ「ありがとう、……それじゃあ」

    お互いにわかっていたため引き留めることも、ついてくるように言うこともない。そうしてあっさりと別れた後、オートマトンもその場を出る

    オートマトン(マエストロと合流して…、今は邪魔しない方がいいですかね?)

    戦闘の音が聞こえる。それを背に、誰の目にも触れないように去って行く。見上げた空は気持ちが悪いほどに晴れていた

  • 169オートマトン24/07/01(月) 00:17:57

    結論を言うと、この話は勝者は光と笑顔に包まれて、敗者は暗闇に逃げていった。今はただそれだけのお話だ

  • 170オートマトン24/07/01(月) 07:46:25

    章終了 好感度上昇


    サオリ dice1d3=1 (1)

    アツコ dice1d3=3 (3)

    ミサキ dice1d3=1 (1)

    ヒヨリ dice1d3=3 (3)

  • 171二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 18:25:46

    保守

  • 172オートマトン24/07/01(月) 23:10:07

    リザルト

    サオリ 80→81
    アツコ 70→73
    ミサキ 80→81
    ヒヨリ 63→66


    本来なら本編時間軸も空いてるので小イベントといきたいですが、エデン条約編最後のpart入ります

  • 173オートマトン24/07/01(月) 23:12:33

    雨が降る中、大勢の足音が聞こえる

    「いたぞ!!」
    「あっちだ!追え!!」

    ???「も、もうおしまいです……ここは行き止まりですし……」

    ???「……反対側も完全に包囲されてる」

    ???「くっ……」

    アリウスの生徒A「諦めるんだな。これ以上は逃げられないぞ」

    サオリ「……」

    ヒヨリ「ひ、ひっ……」

    アツコ(スッ、ススッ)

    ミサキ「……弾薬ほとんど残っていないし、もう体力も限界……。リーダーの傷も大きい。このままじゃ、逃げるどころかリーダーの命が危ないよ」

    サオリ「……最後の手段ならまだ残っている……。これなら……」

  • 174オートマトン24/07/01(月) 23:13:26

    ヒヨリ「ま、まさか」

    ミサキ「……ヘイローを破壊する爆弾」

    サオリ「ミサキ、ヒヨリ。私が時間を稼ぐ間に姫を連れて……ここを離れるんだ」

    アツコ「……サオリ」

    サオリ「ここを離れて……そうしたら……その次は……。その……次は……」

    アツコ「サオリ」

    サオリ「……姫?」

    アツコ「もういいよ。私たちは頑張った」

    ミサキ「……」

    ヒヨリ「ひ、姫ちゃん……どうしたんですか……?」

    アツコ「「彼女」が求めているのは私……そうでしょう?私が行くよ。だから他のメンバーは見逃してほしい」

    アリウスの生徒A「……」

  • 175オートマトン24/07/02(灍) 07:45:44

    サオリ「アツコ!?……一体何をっ!?」

    アツコ「……もういいよ、サオリ。ぜんぶ、無意味だよ。ここを切り抜けたその先は?一体どこに向かうの?」

    サオリ「……」

    アツコ「トリニティにゲヘナ……そしてアリウスさえも私たちを追いかけてる。このキヴォトスで私たちが安心できる場所はないよ。私達の命が尽きるまで、息を潜めて逃げ隠れる人生が続くだけ
    でも、それも私がいるからの話。サオリも、ミサキもヒヨリも。私のせいでこうなってしまったから……。だから、私が終わらせる」

    ヒヨリ「ひ、姫ちゃん……」

    ミサキ「姫……」

    サオリ「……ダメだアツコ、戻ったら殺される……それくらい、分かっているだろう?」

    アツコ「……今まで私は何の決定もしなかった。だから今回くらいは自分で決めたっていいでしょ?
    約束してくれる?みんなを自由にしてくれるって」

  • 176オートマトン24/07/02(灍) 07:46:49

    アリウスの生徒A「……少し待ってろ、マダムに連絡を取る」

    ベアトリーチェ『ほぉ。……なるほど、わかりました。お約束いたしましょう』

    アツコ「その名にかけて、誓って」

    ベアトリーチェ『名前を……?それにどれほどの意味が?』

    アツコ「必ず約束を守って欲しいから」

    ベアトリーチェ「いいでしょう……すべての巡礼者の幻想である私「ベアトリーチェ」の名にかけて、お約束いたします」

    アツコ「……うん、約束だよ」

    アツコはアリウスの生徒達の下に向かう

    アリウスの生徒B「姫様、こちらを。マダムのご指示です。勝手にマスクを外されては困ります」

    ベアトリーチェ「傷一つないよう、丁寧に扱いなさい。儀式は明朝、日の出と共に始めます」

  • 177二次元好きの匿名さん24/07/02(灍) 08:42:31

    保守しとく

  • 178オートマトン24/07/02(灍) 17:06:38

    連れて行かれる直前アツコは振り向き、スクワッドのみんなを見た

    アツコ「……元気でね。サオリ、みんな——さようなら」

    ミサキ「姫……」

    ヒヨリ「姫ちゃん……」

    サオリ「ダメだ……アツコ……。私は……お前まで守れなかったら……
    信念も……守るべきものも……全部なくなってしまったら……。私は……。アツコ、私は……
    私は一体何のために今まで……。何のために……生きてるんだ……?」

    サオリの言葉は雨に紛れてアツコには届かない。アツコを連れて行ったが、残ったアリウスの生徒達は未だ包囲を解かない

    アリウスの生徒A「……残りのスクワッドはどうしますか?」

    ベアトリーチェ『すべて始末しなさい』

    アリウスの生徒A「かしこまりました。 撃て」

  • 179二次元好きの匿名さん24/07/02(灍) 23:13:59

    保守

  • 180オートマトン24/07/03(ć°´) 00:20:45

    サオリ「……走れ!!」ダッ ダンッダンッ
    ミサキ「……っ!」ダッ
    ヒヨリ「ヒ、ヒィッ!」ダッ

    サオリが撃ちながら駆け出したのに合わせて2人も走り出す。不意を突かれたアリウスの生徒達の隙間を縫うように3人が包囲を抜け出す。アリウスの生徒達は構え直し背後を撃とうとして、固まった
    サオリがヘイロー破壊爆弾を盾にして1人残っていたのだ

    サオリ「少しでも動けば起爆させる」

    お互い動けない状況で時間だけが過ぎて行く。しかし、傷が深くろくに眠れていないサオリの方が先に限界に来た。朦朧としてしまい力が抜けて起爆スイッチを落としてしまったのだ

    サオリ「しまっ——ぐっ!?」

    それをアリウスの生徒達は見逃さずサオリを取り押さえる。サオリに抵抗する体力は残って無かった

  • 181オートマトン24/07/03(ć°´) 00:24:23

    どれほど殴られただろうか、ボロボロになったサオリの耳にベアトリーチェの声が届く

    ベアトリーチェ『サオリ、最後のチャンスをあげましょう』

    サオリは息も絶え絶えな状態でベアトリーチェの言葉を聞く

    ベアトリーチェ『最後のチャンスです。シャーレの先生を殺しなさい。それができれば失敗を許してあげましょう。……いい報告を待ってますよ』

    ベアトリーチェの言葉を最後にアリウスの生徒達は引き上げて行く。恐らくミサキやヒヨリを追うのだろう。痛む身体で何とか起き上がる

    サオリ「シャーレの先生を殺せ……か……」

  • 182二次元好きの匿名さん24/07/03(ć°´) 07:34:25

    このレスは削除されています

  • 183オートマトン24/07/03(ć°´) 07:36:28

    ???

    ???「……それでは次の議題を」

    ???「そういうこった!」

    ???「異論はない……が、その前に確認しておきたいことがある」

    トリニティ学園ティーパーティーのホストである百合園セイアは聞こえてくる誰かの声に意識を傾けた

    セイアは夢の中に入る事で未来予知を出来る。その能力でエデン条約に関わる事象を知り、訪れる悲劇に嘆き、その先を見たくなくて狭間の世界に引きこもっていた
    しかし、生徒達の諦めない姿や先生のおかげもあって、どれほど困難な未来でも立ち向かう意思をセイアは持った
    そして、新たに訪れる災厄に対抗する為に能力を使って奔走していたのだが

    セイア(やれやれ……ミカが来る前に少し休むつもりが……いつの間にか眠ってしまっていたのか。また明晰夢の中……最近、夢から目覚めるのがだんだん難しくなっているというのに……。しかし……ここは一体……)

    黒服「マエストロ、何か気になることが?」

    セイア「……彼らは……まさか……!?」

    見覚えのある姿にセイアは驚いた

  • 184オートマトン24/07/03(ć°´) 18:06:39

    マエストロ「ベアトリーチェに疑問がある」

    ベアトリーチェ「……はい、何でしょう?」

    セイア(ゲマトリア!?)

    マエストロ「要請によって、私は自分の力を貴下に貸したのは覚えているな?戒律を守護せし者たちを複製して、そちらの計画に付き合わせた件だ」

    ベアトリーチェ「ええ、とても感謝していますよ、マエストロ。おかげさまで、私は領地でさらに大きな力を得ることができました」

    マエストロ「私は貴下がそれを利用する事を許可した覚えはない。そも、私の作品をそのように使うことは許可してないはずだ」

    ベアトリーチェ「あの現象はあなたの所有物ではないはずですよ、マエストロ」

    マエストロ「……不躾だな。私は所有権を主張しているわけではない、それは——」

    ベアトリーチェ「不躾?よくもまぁ……私にそんな口を」

    ゴルゴンダ「まぁまぁ……お二人とも落ち着いてください。事を荒立てないでくださいよ」

    デカルコマニー「そういうこった!」

  • 185オートマトン24/07/03(ć°´) 23:49:14

    ゴルゴンダ「……失礼しました。マエストロはきっと、普遍的な現象を通じて独創的な解釈をすることは、自分なりの表現法だと考えているのでしょう」

    マエストロ「……」

    ゴルゴンダ「しかし、それはマダムの立場で別段考慮する必要がない部分かもしれません。私たちは皆、この世界を解釈する方法が違いますから」

    ベアトリーチェ「——つまり、私がマエストロの武器を勝手に奪ったことが気に食わない、ということですね」

    マエストロ「……貴下が使うのは芸術ではない。そこには美学も何もなく、ただ兵器を生み出すだけの行為だ」

    ベアトリーチェ「ええ、そうです。何か問題でも?あなただってオートマトンに武器として教えたのではありませんでしたか?それにあなただけではありません。私は黒服が提供した技術力も、ゴルゴンダが解釈したテクストもそのように使っています」

    マエストロ「……」
    黒服「……」
    ゴルゴンダ「……」

    ベアトリーチェ「私はあなたたちの芸術に興味はありません。【ゲマトリア】の一員になる時から主張してきた話だと思いますが」

  • 186オートマトン24/07/04(木) 00:43:00

    黒服「クックックッ……その通り。それはそれで良いのではと、私はそう思っています。仲間同士で争う必要はないかと。彼女はキヴォトスに自分だけの領地を確保しています。私たちの計画に最も必要な存在ですから」

    ゴルゴンダ「アリウス自治区ですね。あそこのすべての生徒と学園を自分の支配下に置くなんて、確かにそれは偉業です」

    セイア(……!!)

    ゴルゴンダ「黒服のアビドスは残念でしたが……おっと、失礼。皮肉を言っているつもりではありません」

    黒服「ククッ……お気になさらず。たしかに惜しかったですが——あの先生の存在は私の計算に入っていませんでした。それに、今は中々おもしろいことが起こっていますので」

    ベアトリーチェ「先生……【シャーレ】。例のあの者ですね。私たちの敵対者」

    デカルコマニー「そういうこった!」

    セイア(……!!)

  • 187オートマトン24/07/04(木) 09:35:09

    黒服「いいえ、あの者とは敵対してはいけません。むしろ仲間に引き入れた方が良いでしょう」

    マエストロ「私としても大変気に入っている。あの者は、私たちの理解者になってくれるかもしれない」

    ゴルゴンダ「私はまだ判断を保留していますが……もしベアトリーチェのように私たちの一員になってくれるなら……」

    ベアトリーチェ「愚かで怠惰な思考ですね。【シャーレ】の先生は必ず排除しなければなりません」

    そして、ベアトリーチェは語る。聖園ミカがアリウスに来た事で先生を知り、活躍を見たことで敵対者になりうると確信したことを

    ゴルゴンダ「まさにアンタゴニストですね……」

    黒服「ふむ……」

    ベアトリーチェ「私の決定が気に入らないようですが——どうせ私たちは各々の目的を追求するだけの存在。あなた方に私を妨害する権利はないでしょう」

  • 188オートマトン24/07/04(木) 16:36:53

    黒服「しかし、あなたの計画というものが何なのか、私たちに具体的に教えてくれたことはありませんでした。マダム、あなたはアリウス自治区で何をしているのですか?」

    ベアトリーチェ「祭壇を用意しています」

    黒服(オートマトンの報告書にあったやつですね)

    ベアトリーチェ「あなたがアビドスでしようとしていた事と本質的には変わりません。ただ、私は契約をするつもりはないですが」

    黒服「ほう、契約の代わりに儀式ですか……本来その二つは変わらないと考えることもできますが……。それを実行する上で、先生の存在が必ず邪魔になると?」

    ベアトリーチェ「ええ、そうです……既に手は打ってあります。【スクワッド】が先生を処理してくれることでしょう」

    黒服「……なるほど、スクワッドですか」

    ベアトリーチェ「廃棄しようとしていた消耗品ですが、先生を殺せば許す機会を与えると伝えました。彼女たちにとっては断ることができない提案ですから」

    セイア「い、いけない……!先生が……危険……!」

  • 189二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 23:13:29

    そろそろ200か

  • 190オートマトン24/07/04(木) 23:56:36

    セイア(……うっ!?)

    ベアトリーチェ「……どうやら、ネズミが入り込んでいるようですね」

    黒服「……!!」

    ゴルコンダ「ここに?ここには我々以外誰も……」

    ベアトリーチェ「少々話しすぎたようです。私はこれで帰るとします」

    黒服「……」
    マエストロ「……」



    ミカはセイアに呼ばれて部屋の前に来ていた。自分のやってしまったこと、セイアの今までの態度から許されてないだろうと思っていた。しかし、セイアが2人で話したいと呼んでくれたことにミカはある希望を抱く

    もしかしたら…立場は違うことになっても、セイアとナギサの3人であの頃みたいにおしゃべりできるのではないか、と

    そんな期待もあるが、まずは謝罪をしなければ、とミカは部屋に入る

    ミカ「えっと……その、こんにちは、セイアちゃん……」

    セイア「……ミカ」

  • 191オートマトン24/07/05(金) 07:25:31

    ミカ「う、うん!連絡もらったから急いで来たよ。二人っきりで話したいって……セイアちゃんらしくなくて、ちょっとビックリしちゃったけど!いつも監視してる正義実現委員会の子にも、扉の外で待っててもらってるよ。だから……」
    (違う…そうじゃない。ちゃんと先に謝らないと…)

    セイア「ミカ……」

    ミカ「セ、セイアちゃん……?あれ、顔色が……大丈夫?体も震えて……大丈夫?誰か呼んだ方が——」

    セイア「……アリウス自治区に接触した際、【スクワッド】以外で他の誰かに会ったことは?」

    ミカ「えっ……アリウス……?」

    セイア「アリウス自治区には、本当に一度も行ったことがないのか?」

    ミカ「えっと……あの、セイアちゃん……?」

    セイア「ドレスを着た背の高い女性を見たことは?【スクワッド】について他に知っている情報は?」

    ミカ「……え、えっと、セイアちゃん。何を……」

    セイア「ゲホ、ゲホッ……」

    ミカ「……。あ……そ、そうだよね?私のせいで……いろいろ……」

    セイア「先生が……【スクワッド】に狙われている」

    ミカ「……!?……セイアちゃん、今なんて……?」

    セイア「君が、先生を連れてきたから……!」

    ミカ「……!!?」

  • 192オートマトン24/07/05(金) 16:26:32

    セイア「……いや、君のせいではないな……済まない」

    ミカにはセイアの謝罪が届かなかった。混乱しているうちにセイアが咳き込んだ後、意識を失ったのだ

    ミカ「セ、セイアちゃん!しっかりして!!誰か!!誰か人を呼んで来て!!セイアちゃんが……セイアちゃんがおかしいの!!」

    正義実現委員会部員「は、はい!わ、わかりました!!」


    どうしてこうなったんだろう。ミカが思うのはそれだった。意識を失ったセイアが目を覚ましたと思ったら全身が痙攣し、血を吹き出し始めた。今は呼びかけに応えた人が見ているが危険な状態だ

    「犯人は!聖園ミカですか!?あの魔女が!!」

    呆然としていたミカの耳に非難の声が入る

    「待ってください!!ミカ様は何も……」
    「彼女がセイア様の部屋を訪ねたからこんなことが起こったのではありませんか?あの女が何かをしたに決まっています!」
    「人殺し!この魔女め!!」
    「出てきなさい!!」
    「出てきなさい!!聖園ミカ!この極悪人!全部あなたのせいよ!」

  • 193オートマトン24/07/05(金) 23:03:59

    セイア『君が、アリウスに接触したことによって……』
    『先生が……スクワッドに狙われている……』
    『君が先生を連れてきたから……!』

    ミカ「私のせいで……こうなっちゃったんだね……。……私のせい……。私がバカだから、セイアちゃんが……私は全然、許されてなんかいなかったんだ……
    ……もしかしたら挽回できるチャンスがあるかもしれないって、思ってた。きっと今夜を過ぎたら……明日の朝にはナギちゃんとセイアちゃんと、先生と一緒に……みんなで、一緒に……
    そのはずだったのに……どうしてこんな……
    ……挽回のチャンスだなんて、そんなおとぎ話みたいなもの、あるはずがないのに……バカみたい。そんなものを信じたりなんかしたから……
    私がバカだから、アリウスに……【アリウススクワッド】に……サオリに利用されるばっかりで……
    そのせいで……大切な人たちを傷つけて、怪我をさせてしまって……これじゃまるで……」

    「魔女め!!」

    外から聞こえてきた言葉、それが決定的だった。その言葉は彼女の心を壊し——

    ミカ「……なんだ、考えてみたら簡単なことじゃん」

    いや、見つけた、見つけてしまった
    自責の念で自壊しそうな心を防ぐ方法。それは

    ミカ「……【アリウススクワッド】の錠前サオリ……すべては……

    あの女が元凶なんだから」

  • 194オートマトン24/07/06(土) 07:48:18

    ミカ「あの女が私を利用して——セイアちゃんのヘイローを壊そうとして、ナギちゃんにミサイルを飛ばして、先生を傷つけて……
    全部……ぜんぶ、ぜんぶ、ぜーんぶ!あの子が計画したことだった
    ……そうだね。こんな結末になるくらいなら……私、なにをすればいいのかわかったよ
    私の大切な人たちがこんな目に遭っているのに、錠前サオリだけ安穏と過ごしてるなんておかしくない?
    うん、そう。そうだよ——あの女も……。私が奪われた分だけ、同じように奪われなきゃ不公平でしょ。あの女の大切な人も、同じように……全部」

    やることが決まった。そうすると今までが嘘のように体に力が入り、何をすべきかわかる。まずは銃をとりに行かなければ

    扉の前ではなんか囀ってる人たちがいて邪魔だ。だから壁を殴る

    「ぐあっ!?」
    「な、なんだ……!?壁が……壊れた!?」

    ミカ「ごめんね〜★えーっと……私の銃どこだっけ……。あっちだっけ?さてと、行くとしよっか」

    トリニティの生徒「……み、聖園ミカ……聖園ミカが……。聖園ミカが脱獄した!!」

  • 195オートマトン24/07/06(土) 16:08:25

    銃を手にして外に出たミカは騒ぎに気付く

    「〜〜!」「〜〜!!」

    ミカ(ちょっと派手にやり過ぎちゃったかな?)

    恐らくセイアの状態と脱獄の話が広まったのだろう。たくさんの人の声がしてきた。面倒なので隠れるように歩く。しかし、例え見つかったとしても今の彼女は止まるつもりはない

    「〜!」

    ミカ(あちゃー、早速誰かにバレちゃったみたい)

    制止するような声が聞こえるが無視する。別に正義実現委員会のツルギでもない限りわざわざ足を止める必要がないからだ。彼女は止まらない。だけど、もし、止められるとしたら今の時点では1人だろう

    「〜〜!」

    ミカ(しつこいなぁ、今はサオリをどう苦しめるか考えたいのに……)

    なおも後ろをついてくる人にミカは苛立ちを感じ始める。いっそのこと走れば撒けるのではないか、と考そうえて走ろうとすると手首を掴まれた

    ミカ「っ!?いい加減に——」

    ミカは振り解こうと振り向いて——固まった

    “落ち着いて。何があったか教えて、ミカ”

    ミカ「——先生?」

    そこにいたのはシャーレの先生だった

  • 196オートマトン24/07/06(土) 16:32:12
  • 197二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 00:17:05

    スレ立ったか

  • 198二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 09:59:49

    うめ

  • 199二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 15:49:30

    うめ

  • 200二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 15:57:23

    うめ

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