【閲覧注意/TRPG】ギーツ×ネクロニカ3.5

  • 1二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 20:55:31

    ※注意
    ギーツライダー4人にTRPG『永い後日談のネクロニカ』をプレイしてもらうスレです

    ・世界観やシステムの都合上、グロや暴力、非倫理、倒錯的シーン、キャラの曇らせや特殊な感情設定が多く含まれます(展開が激しめになりそうなシーンはワンクッション挟むつもりです)
    ・キャラ同士の関係が重たくなったり恋心が飛び出したりするゲームではありますが、過度なCPネタは禁止でお願いします

  • 2二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 20:56:30
  • 3二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:01:31

    これまでのスレまとめ

    x.gd
  • 4二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:02:32

    こちらこそスレ保守できずに申し訳ありません!

  • 5二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:08:51

    待ってました!

  • 6二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:14:25

    また見れるの嬉しい……ありがとうございます!

  • 7二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:16:12

    ありがとうございます

  • 8二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:16:30

    保守し忘れて落ちてしまったの哀しかったので再スレ立て嬉しいです!
    ありがとうございます!

  • 9二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:22:19

    前回までのプチあらすじ
    コケた


    「きゃっ」
    「ぅぐぇっ」
    「う、っわぁ!!??」
    「いてっ」

    周辺の景色くらいは見渡せるだろう高さの木を見上げたせいもあり、足元が疎かになっていたのだろう。何かに躓いたナーゴは勢いよく尻もちをつき、ぎゅむ、と球体らしきものを踏んずけたタイクーンは勢いよく足を滑らせ、蹴り飛ばされたそれがギーツの方へと飛ぶ。

    「……なにやってんだお前ら」
    「なんかボールみたいなの踏んじゃって……びっくりしたぁ……」
    「いいからさっさと立て、見えねぇんだよ霧のせいで」
    「も〜足元見えないの怖すぎ!」
    「痛覚はなくても驚くと『痛い』って言っちまうもんだな……」

  • 10二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:24:53

    言いながら、手の中にある妙な球体をぐるりと回す。濃いオレンジ色の表面には黒い線が何本か走り、撫でれば細かな凹凸の感触が伝わってきた。ずいぶんと奇抜なデザインのボールだ。首を傾げながらも、ひとまず君は視線を戻し──ふと違和感に気づいた。

    「バッファ、お前さっき何か言ったか?」
    「あ? だから、なにやってんだって……」
    「違う、タイクーンたちがコケた時だ」
    「……? 言ってねぇよ、なにも」
    「なら、あれは誰の──」

    「ッい、いかげんに、どけって!!」
    「にゃーー!??」

    自分の下から響いた怒声と振動に、座り込んだままだったナーゴは絹を裂くような悲鳴とともに飛び上がった。

  • 11二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 21:28:36

    「な、なんかぐにゅってした!ぐにゅって!動いた!」
    「くそ、なんなんだマジ……うわなんか白っ何コレ」

    飛びついてきたナーゴを適度に受け流しながら、緊張感を走らせた君たちが見つめる視線の先。のそり、影が霧の中から現れる。ナーゴとそうは変わらない小さな人影。よろよろと立ち上がった少年が、困惑したように振り向き、君たちを見た。

    「ひ、人……?」
    「人というか、アンデッドだな」
    「は……? なに、誰」
    「『誰?』はこっちのセリフなんだけど!?」
    「はぁ? 急に人の上に座っといていいご身分だね? バカみたいに重かったけど普段何食ってんだよ」
    「は〜〜!?? 乗っちゃったのは悪かったけど女の子に対して失礼すぎない!???」
    (そりゃこいつの中身わりと鉄だからな……)

  • 12二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:12:13

    今回は彼か…

  • 13二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:52:45

    「大体、こんな足元見えないとこで寝っ転がってる方も悪くない!? 踏んじゃうに決まってるじゃん!」
    「別に僕だって転がってたくて転がってたわけじゃないし。ただでさえろくでもないことに巻き込まれてそうだっていうのに、最悪な目覚め──」

    そこで、少年の言葉は不自然に途切れた。ナーゴをじっとりと睨みつけていた目が、落ち着きなく足元を探る。

    「探しものはこれか?」
    「っ、返せ!」
    「あぁもちろん。だがその前に、自己紹介くらいは聞かせてほしいもんだな」

    伸びてきた腕の届かぬ位置へと拾いものを掲げ、君は薄い笑みとともに彼を見下ろす。

  • 14二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:58:15

    「ちょっと、大人気ないだろ」
    「こんな世界で、誰が敵で誰が味方か、俺達には判断がつかない。それはお前だって痛感したんじゃないか?」
    「でも……!」
    「すみだ」
    「え?」
    「……、墨田奏斗」

    実に彼らしいタイクーンの静止さえ振り切って。悔しげに口元を歪めながら、奏斗と名乗った少年は、それでも大人しく君を見上げた。

    「ここにいた理由は? 誰かの指示か?」
    「さぁ? こっちが聞きたいくらいだよ。そこのチビに踏まれて、目が覚めたらここにいた。分かんのはそれだけ」
    「チ……!?」
    「そうか。他に覚えてることは……」
    「英寿、いいかげんにしろって!」

  • 15二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 22:59:52

    一瞬の驚きに身を固めた君の手から、不安定な重みが消える。素早く君からボールを奪ってみせたタイクーンは、「俺の仲間がごめん」と少年の手にそれを押し付けた。

    「……英寿くんの言い分も分かるし、俺達を守るためだっていうのも分かるよ。でも疑ってばかりじゃ、作れる関係だって作れないだろ」
    「………………」
    「え、なにその顔。拗ねてる?」
    「違う。……拗ねてもない」
    「えぇ……まぁ、とにかく。目が覚めたばっかで、分かることがほとんどなくてって、俺達と同じじゃん」
    「……そうなの?」
    「うん、俺達はこの森の外から来たんだけど……今ちょっと、散策中というか、求む出口!というか……」

  • 16二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:23:49

    「俺は桜井景和。……こっちにはタイクーンって書いてあって、あの二人はなぜかそっちで呼ぶんだけど、景和でいいよ」
    「私は鞍馬祢音! 言っとくけど、絶対あなたとそんなに身長変わんないからね!」

    名乗りついでに、首元からチェーンを伸ばす。そこに刻まれた文字列に、少年はぱちぱちと目を瞬かせた。

    「……それ」
    「私たちみんなこれ持ってるんだよね。たぶん、私たちを蘇らせた犯人のこだわりかなんかじゃない?」

  • 17二次元好きの匿名さん24/05/23(木) 23:25:09

    「記号、あるいは作品名のつもりなのかもな。わざわざご苦労なことだ」

    「胸くそ悪ぃ」

    「えっ、だとしたら俺本名の方で呼んでほしいんだけど」

    「……」

    「……」

    「ねぇ??」

    「それ、僕も持ってんだけど」


    え、と次に目を丸くするのは君たちの方だった。ごそごそ取り出された銀色。覗きこめば、『墨田奏斗』『ダパーン』と窪みが反射している。


    「「「「………………」」」」

    「いやなにその反応」



    【対話判定】

    景和→英寿〈依存〉:dice1d10=6 (6) +2

  • 18二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 00:13:55

    景和→英寿〈依存〉●●〇〇

    〜〜〜


    大智「というわけで、今回のカルマは『記憶のカケラを獲得する』、および『墨田奏斗/ダパーンに記憶のカケラを獲得させる』だ。みんな頑張ってくれ」

    景和「奏斗くんだしカルマよくわかんないし色々と何!?」

    大智「君がいるとNPCが出やすくて助かる。ネクロニカのNPCはとにかく疑われまくるからね」

    道長「明らかに同じネクロマンサー製だったらそりゃ疑うだろうが」

    大智「何の変哲もない一般人だよ、彼は。カルマについても説明はするけど、先に決めるところを決めさせてくれ」

    英寿「……決める?」

    ツムリ「未練はどうしますか?」

    大智「"中立者"にはなるけど、とりあえず一回振ってみようか」

    景和「未練??」



    【墨田奏斗/ダパーン】

    記憶のカケラ:dice2d100=83 29 (112)


    未練(中立者への未練)

    →英寿:dice1d10=5 (5)

    →景和:dice1d10=3 (3)

    →祢音:dice1d10=4 (4)

    →道長:dice1d10=5 (5)

  • 19二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 05:31:54

    大事故が起きてる気がするんですが…

  • 20二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 06:54:12

    盛 り 上 が っ て ま い り ま し た

  • 21二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 17:02:36

    どう調理されるのか楽しみ

  • 22二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 21:10:42

    "彼"は…なんか不穏だ
    流石ネクロニカ

  • 23二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 06:39:45

    ネクロニカのNPCはね…敵にならないのもいるにはいるけど、基本みんな可哀想だからね…

  • 24二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 14:22:54

    まあPL含め全員生命としては終わってる前提だからね…

  • 25二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 15:26:33

    >>19 >>20

    すまない、今回は中立者への未練っていう別の未練表使ってるから恋心は回避なんだ 危なかった……



    〇記憶のカケラ

    29〈劣等感〉

    本物の才能を知っている。自分には届かない高み。植え付けられたコンプレックス。その相手さえ忘れた今も、劣等感は消えはしない。あいつは今、どうしているのだろうか?


    83〈奇病〉

    君の身体は、奇妙な病に侵された。聞いたことのない症状。不自由になっていく生活。どうして自分だけがこんな目に? 不条理な現実を知っている。だからこんな世界が滅びようと、君にとっては大したことではない……はずなのだ。


    〇未練(中立者への未練)

    →英寿:5〈感謝〉

    →景和:3〈依存〉

    →祢音:4〈憐憫〉

    →道長:5〈感謝〉

  • 26二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 15:29:47

    大智「うん、こんなところかな。未練は若干ポジティブすぎる気もするけど……まぁどうにでもなるか」
    祢音「え、ここで決めるの? てかカケラ持ってるの!?」
    ツムリ「例のごとくフレーバー程度のものにはなりますが、せっかくですしね。彼にも人生があった、ということで」
    大智「一番それっぽかったという理由だけだけど、今回の記憶のカケラはサプリメントの追加分からになるよ」
    景和「扱いとしてはちゃんとドールっぽいけど……これどうなの?」
    英寿「未練が機能している……つまり精神崩壊していないなら、サヴァントではない、ということにはなるな」
    道長「……いや絶対なにかあるだろ!」
    大智「信用がないな、まったく」
    ツムリ「こればっかりはNCがどうとか以前に、日頃の行いかと……」

  • 27二次元好きの匿名さん24/05/25(土) 17:36:29

    すごくらしい記憶のかけらだなぁ
    それともダパーン向けに改変してあるのかな?

  • 28二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 01:00:41

    英寿と道長に感謝…?
    イメージ的に、最終回の神社より後ならツンツンなりにあるかもしれない…?

  • 29二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 10:08:40

    景和への依存も気になる
    袮音への憐憫はなんかわかる

  • 30二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 17:35:40

    >>27

    テキストはそれっぽく改変してます! でもキーワード自体もわりと奏斗ぽいので、これもまた女神の寵愛なのかもしれません

  • 31二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 17:36:23

    〜〜〜

    「……で、お前、これからどうするんだ」

    ざっくりとしたここまでの経緯と、各々の自己紹介を伝え終えた君たちは、改めて少年……ダパーンを見やる。視認できる範囲でも、彼が武器を持っている様子はない。いくら森の中の景色が穏やかなものだとはいえ、万が一アンデッドに襲われでもしたらひとたまりもないだろう。

    「どうするって言われても。ゾンビとか、なりたくてなったわけじゃないし」
    「でも忘れちゃった記憶とか気にならない?」
    「……べつに。どうせろくな記憶じゃない」
    「年のわりにスレた子だなぁ……」
    「ま、そこは個人の自由だ。お前がここで、眠るように静かに過ごしたいなら止めはしない。ただ……」

  • 32二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 17:38:58

    ギーツはそこで一度言葉を切り、試すように彼を見つめた。

    「お前が俺たちと同じ目的で作られたのなら、ネクロマンサーはあの手この手でお前を旅に連れ出そうとするだろう。敵襲は免れない。それが嫌なら、せめてこの森からは離れた方がいい」
    「そうだよ、こんなとこじゃ雨だってしのげないし……よかったら一緒に行かない? ほら、ここを抜けるまででもさ」
    「……信用、できないんじゃなかった?」
    「でも奏斗、ほんとに何にも知らなそうじゃん。ねぇ道長?」
    「はぁ……好きにしろ。何かあればそこでぶっ潰せばいいだけだ」
    「そうだな。まともに話ができる相手も貴重な世界だ。話し相手は多い方が楽しい。だろ?」

  • 33二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 17:39:28

    そう、終わってしまったこの世界では、言葉を交わせる相手に出会うことさえ難しい。そのうえ、孤独とは得てして狂気を駆り立てるものだ。内心では正しくそれを理解していたのだろう、ダパーンは苦々しく口元を歪めながら、けれど「わかった」と小さく頷いた。



    【対話判定】

    奏斗

    →英寿:dice1d10=2 (2)

    →景和:dice1d10=1 (1) +1

    →祢音:dice1d10=9 (9)

    →道長:dice1d10=3 (3)

  • 34二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 17:56:27

    意外と袮音ちゃんに懐いてるのか
    がんばれ男性陣

  • 35二次元好きの匿名さん24/05/26(日) 21:25:41

    やっぱり癒しは強いな…事故の元の強制変更防げるし…

  • 36二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 07:32:33

    対話判定微妙だな…

  • 37二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 18:36:25

    保守〜

  • 38二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 20:18:42

    〜〜〜

    大智「ダパーン……なんて出目が不安な子なんだ」
    道長「お前が振ってんだよ」
    祢音「対話判定まであるんだ、もう姉妹じゃん!」
    ツムリ「判定の調子がよければ良いことがあったりなかったりするかもしれません、頑張ってくださいね」
    英寿「……なるほどな。狙っていくか、大成功」
    景和「俺今危うく大失敗されるとこだったんだけど……?」

  • 39二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 21:06:36

    〜〜〜

    おめでとう、ダパーンがなかまになった!……とはいえ、君たちは絶賛迷子中。せめて進む方角くらいは掴みたいところだ。

    「まぁこのへんか。さて、問題は誰が登るか、だが」
    「奏斗くんは木登り得意だったり……」
    「やったことないし、やりたくない」
    「だよねぇ……俺行こっか?」
    「いい、俺がやる」
    「あぁ、お前の鉤爪登りやすそうだもんな」
    「誰が木登り器だ」

    そびえ立つ大木を君たちは見上げる。上へと伸びる枝も太く、そう簡単には折れはしないだろう。たからものをナーゴへと預け、バッファは幹へ足をかけた。

  • 40二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 21:07:26

    「気をつけてよ〜?道長」

    「心配するな。落ちても俺がキャッチしてやる」

    「はっ、だったら地面に落ちた方がマシだな」

    「俺も!俺もいるからね、道長さん!」

    「……お前らはもう少し下がれ。どうせ怪我なんかしねぇし、変に接触する方が危ねぇだろ」

    (……扱いに差を感じる)


    ドールたる君たちにとって、木登りなんて失敗しようもない簡単な動作だ。あっさりと葉の隙間から顔を出した君の目に、まずは無数の木々の登頂が映る。けれどそれが無限に続くわけもなく、緑の途切れる区域も見て取れるだろう。まだ遥か先ではあるが、アンデッドの足ならなんてことはない。それから──。


    【行動判定:見えるもの】

    道長:dice1d10=5 (5)

  • 41二次元好きの匿名さん24/05/27(月) 23:48:12

    うーんイチ足りない!!

  • 42二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 04:57:47

    道長らしいちゃらしいけどダイス運ヤバいな……

  • 43二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 12:09:59

    英寿と道長の会話が端的に保護VS抵抗しててかわいい

  • 44二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 20:13:57

    対抗だからね…

  • 45二次元好きの匿名さん24/05/28(火) 20:38:28

    「小屋、か?」


    大自然の狭間にのぞく、屋根らしきもの。ここからでは全容はわからないが……どこか見覚えがある、ような。出口への進行方向にあるようだし、立ち寄ってみてもいいだろう。そう考えた君の視界の端で、大きな影が動いた。


    「……は、」


    最初は鳥かと思った。だけど違う。翼も嘴も持ってはいるが、それは明らかに変異している。当然だろう、忘れたかい? この世界はとっくに終わってる。こんな場所で生きながらえている生命が、まともな進化をしているとでも?

    異様なまでの巨体、硬化した皮膚と羽毛、白く濁った眼、なにか赤いものがこびりついたままの爪。異形とも呼ぶべき鳳は、獲物を見つけたとばかりに、君のすぐ上をぐるりと旋回した。


    【狂気判定】

    道長:dice1d10=7 (7)

  • 46二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 06:53:19

    こういう狂気判定は強いの解釈一致すぎる

  • 47二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 17:28:39

    >>46

    基本行動がギリギリ綱渡りだけどメンタル面は削られないの道長っぽいよね

  • 48二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 20:40:54

    品定めするように翼を揺らめかせていたそれは、だが突然興味を失ったのか、再び飛び去っていく。羽音が遠ざかるのを聞きながら、君は反射的に構えていた腕を下ろした。



    「変な鳥、かぁ。やっぱり私たちの生きてた頃とは全然違うんだね」
    「アンデッドじゃなかったなら、むしろ希望のある話ではあるな。世界は滅んでも、生きてる生命はいるわけか」
    「でも人襲いそうな感じだったんでしょ?なんでだか知らないけど、いなくなってよかったよ」
    「デカいだけで負けるか。次はこっちから切りつけてやる」
    「……あんたらいつもこんな脳天気な感じなの?」

  • 49二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 20:42:37

    道案内を任されたバッファを先頭に、君たちは森を進んでいく。やがて霧の中から現れたのは、なるほど、ずいぶんと古びた小屋だった。腐敗も進んでいるし、木々に接する背面はツタに侵食されているけれど、今すぐ崩れるようなことはなさそうだ。


    「んん……私は見覚えない、かなぁ……? どう?道長」

    「……あぁ」


    【行動判定:いつか来た道?】

    道長:dice1d10=3 (3)



    〜〜〜

    道長(判定が……判定が多い……!)

  • 50二次元好きの匿名さん24/05/29(水) 22:47:30

    なかなか成功しないねぇ
    狂気判定だけクリアするの本編の道長っぽいわ

  • 51二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 07:49:10

    狂気判定の強いのはいいけど情報が…

  • 52二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 09:08:43

    ちょいちょい色んなことを取りこぼすがタフなのでガンガン進める
    ほ、本編……

  • 53二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 18:00:03

    幻覚見ながら正気保てるタイプの狂気判定の強さだしな>本編

  • 54二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 20:06:59

    大智「うん、2セッション目だからね、僕もそんな気はしてたよ。大丈夫、続けてくれ」
    道長「釈然としねぇ……」

    〜〜〜

    「……くそ、思い出せねぇ」
    「う〜ん……まぁ中見てみたら何か思い出すかもしれないよね? とりあえず覗いてみ……うわっ」

    踏み出そうとした途端、服の裾を強く引かれ、タイクーンは思わず口を止めた。困惑しながらも振り返れば、険しい顔で立ちすくむダパーンと視線が重なる。

    「……奏斗くん? どうかした?」
    「…………、入りたくない」
    「え?」
    「そこは、いやだ。僕は入らないから」
    「えぇ〜〜……?」

    意外なほどの頑なな態度。無理やりにでも引っ張り込もうとしない限り、彼はそれ以上小屋に近づきもしないだろう。理由を聞いても彼は黙り込むばかり。迷子の子猫は他にいるというのに困ったものだ。埒も明かず、君たちはそろって顔を見合わせた。

  • 55二次元好きの匿名さん24/05/30(木) 20:40:00

    〜〜〜

    道長「どうする。めちゃくちゃ怪しいだろ、これ」
    英寿「騙し討ちって雰囲気でもないが……『たまたま出会っただけ』ってわけでもないだろうしな。罠の可能性は否定できない」
    祢音「ん〜……でも景和の記憶的にも、ここで私たちのカケラもゲットできそうではあるよね。道長もまだワンチャンあるかもだし」
    道長「どうせ調べる以外に手はねぇか……」
    景和「でも彼一人置いてくのもなぁ……俺残ってもいい? 外からでも調べられる部分あるかもだし、記憶のカケラはもう獲得できたし」
    祢音「いいんじゃない? RP的にも違和感ないし、景和は狂気点余裕ないもんね」
    景和「ウッ」
    英寿「……そうだな、中の探索はお前たちに任せていいか」
    道長「お前カケラどうすんだ」
    英寿「そっちも大事だが、少し気になることもある。ダパーンとも仲良くしなきゃだしな?」
    ツムリ(な、何をどこまで見抜いてるんでしょう)
    大智(相変わらずゲームマスターの心臓に悪いな、彼は)

  • 56二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 04:53:06

    奏斗の未練とか気をつけないとヤバい系かな

  • 57二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 13:47:51

    やっぱ何か仕込まれてるのか…?

  • 58二次元好きの匿名さん24/05/31(金) 20:42:35

    なんか分岐ありそうだもんね…

  • 59二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 06:30:39

    保守🎲

  • 60二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 15:26:31

    対話判定大事だからね…

  • 61二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 16:06:40

    このレスは削除されています

  • 62二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 16:07:29

    「わかった!そんな嫌なら、俺もここに残るから。一緒に小屋の周り調べてみよう、それでいい?」
    「……別に、僕一人で待てるけど」
    「外の見張り役だって重要だぞ。いい機会だ、森の様子も見ておきたいしな」
    「どうせ中もそんな広くないでしょ、さくっと見て戻ってくるよっ」
    「何か危ないことがあったらすぐ呼んでね、二人とも」
    「こっちのセリフだろ、普通」

    さて、ギシギシ軋む扉をこじ開けて中へと入っていく彼らを見送った君たちは、特に妙な様子がないことを確認してから、改めて周辺を探っていく。霧は相変わらず深く、大して見るものもないけどね。

  • 63二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 16:10:24

    「そういえば……さっきはごめん。そのボール、蹴っちゃったの俺なんだ」
    「は? ……あぁ」

    草むらを覗き込みながら、ふとタイクーンはダパーンの方へと振り向く。まだ幼い腕が抱えたままの、彼にはやや大きなボール。不慮の事故だったとはいえ、人のたからものを踏んでしまったとなれば、まぁ君は気にするか。

    「大事なものなんでしょ? 大丈夫? 壊れたりしてない?」
    「……叩いたり投げたりして使うんだし、そんな簡単には壊れるもんじゃないでしょ。別に、もういい」
    「そうなの?」
    「…………まさかと思うけど。バスケットボール、知らないの?」
    「え。初めて見た、と思う……ねぇ英寿くん」
    「そうだな、俺も覚えがない」
    「はぁあ!? 」

  • 64二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 16:49:15

    途端に目の色を変えたダパーンは君たちをまじまじと見つめて、それから「ありえない」と呟いた。

    「マジで知らないの?見たこともない?」
    「う、うん。なんかごめん……?」
    「投げるにしてはでかくないか。重さもそれなりにあるだろ、それ」
    「地面に、こう……叩いて弾ませんだよ。それで移動する。で、高いとこにあるゴールに投げて、入ったら得点になるスポーツ」

    こんなとこじゃドリブルもできないけど、と彼は不満げに視線を落とす。

  • 65二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 16:50:17

    「あぁ、だからゴム製なのか」
    「誰かに教えてもらったの?」
    「……覚えてない。ただ、……どっか開けた場所で、毎日やってた。何人か、同じ歳くらいの奴らがいて、そんなかじゃ一番、僕が上手くて、だけど……」

    そこで言葉を切り、ダパーンはボールに走る黒線を指でなぞった。

    「好きなんだね、その、バスケットボール?が」
    「は?」

  • 66二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 16:51:53

    そのまま黙り込んでしまった彼に気を使ったわけでもないのだろう。訝しげに眉をひそめた彼の視線にも負けず、「だって、死んじゃった今も大事に持ってるくらいのものなんだろ?」と軽く首を傾げた。

    「よく思い出せないけどさ、俺もこの人形、絶対無くしちゃいけないもの!っていうのだけは感じてるから。きっと、生前から特別なものだったんじゃない?」
    「別に、そういうんじゃ……」
    「ボールを取られて慌てまくってたやつがいた気がするな?」
    「…………」
    「英寿くん」
    「ははっ、悪い、冗談だ」

  • 67二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 16:54:29

    奏斗:記憶のカケラ【バスケットボール】獲得

    公園のような場所で、毎日のようにそのボールに触れていた。人を躱して、ボールを投げて、ネットを抜けたそれを拾って。楽しかった、と、思う。……その日々が、のちに訪れる絶望を育てていたのだとしても。



    【対話判定】

    英寿→景和〈友情〉:dice1d10=9 (9) +1+1

    景和→英寿〈依存〉:dice1d10=1 (1) +1


    奏斗

    →英寿〈感謝〉:dice1d10=8 (8) +1

    →景和〈依存〉:dice1d10=1 (1) +1+1

  • 68二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 17:13:51

    〜〜〜


    英寿「よし!!!」

    ツムリ「めずらしく修正値が仕事してますね」

    道長「してねぇやつもいるが」

    景和「だ、大失敗避けれてるし……! 十分な仕事だし……!!」

    大智「何気にダパーン→タイクーンのダイスが二連続で1なことに対してのコメントはあるかい?」

    景和「俺あの子になんかしたかなぁ??」

    祢音「難しい年頃だから、奏斗」



    【大成功:未練ロール】

    英寿→景和:dice1d10=2 (2)

  • 69二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 17:25:39

    英寿→景和:2〈独占〉

    英寿「独占か。良いか?タイクーン」
    景和「うん、〈友情〉よりは軽いよね。まぁちょっとずつ友情がなくなってく切なさはあるけどさ……」
    大智「固執度合いとしては高まってると思うけど。なかなかネクロニカらしくなってきたね。惜しむらくは、意外と5が出ないことかな」
    ツムリ「恋心は解釈違いなんでしょうか、ダイスの女神様」
    祢音「何気にカケラもぬるっとゲットできたね?」
    大智「カルマ自体はそこまで難しくするつもりもないからね。とはいえ、NCとしては継続して交流してくれるとうれしい」
    英寿(……『カルマ自体は』、か)

  • 70二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 21:14:00

    不在なのにいじられまくる奏斗……

  • 71二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 08:15:27

    🎲

  • 72二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 15:22:42

    〜〜〜

    「ん〜……木の色が変とか、ずいぶん静かだな〜とかはあるけど、妙な形跡はないね」
    「そうだな、これだけ深い森で、他に生物を見かけないというのも違和感があるが……」
    「案外臆病で、隠れたりとかしてるのかも。あと見てないのは〜……あ、小屋の裏側とか」

    時間つぶしも兼ねた探索とはいえ、少しの成果もなし、というのは情けない。周囲を見回していたタイクーンは、最後に、姉妹が中を調べている小屋の死角へと目をつけた。何気ない足取りで近づき、木々に接するその背面を覗き込もうとした瞬間、背後から声が飛ぶ。

  • 73二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 15:23:35

    「……めちゃくちゃかわいい鳥がいるぞ」
    「!」
    「えっどこ!?」
    「あそこだ、あの木の高いとこ」
    「え〜!? どれだ〜……!?」

    即座に振り返り、自分が指さした方角へ必死に目を凝らす二人の背中に、ギーツは軽く笑いをこらえる。まさか二人してこんな綺麗に釣られるとは。先を読んで動く君にとっては、都合がいいことだろう。

  • 74二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 15:25:44

    まだ精神的に不安定なタイクーンに代わり、影に隠れた裏側を今度こそ覗き込む。何もないように思えたのは一瞬だけ。風に揺れる透明な糸の反射を、君はゆっくりと目でたどっていく。──そして、その巣の存在に気づいた。


    木の上、枝に張り巡らされた巨大な蜘蛛の巣。住民はいないが、その代わり、そこには誰かのパーツがいくつか取り残されていた。ほとんどが食い尽くされ、白い部分が目立つそれは、けれどまだ腐りきってはいない。聡明な君は気づくだろう。この巣の主による捕食から、そう長い時間は経っていない、と。


    【狂気判定】

    英寿:dice1d10=6 (6)

  • 75二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 18:02:28

    かっこ良すぎる

  • 76二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 00:44:57

    狂気判定クリア出来てよかった
    景和への未練の移り変わりも友情→独占で説得力あってダイスの女神の演出力が光る

  • 77二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 07:34:52

    大失敗未練事故は悲惨だから…

  • 78二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 18:40:13

    依存と独占のコンビってなんかすっごいダメな噛み合い方してる気がする
    同時発狂した時のロールプレイ、一周回ってすごい楽しそう

  • 79二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 18:40:38

    ☆ゅ

  • 80二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 21:11:29

    依存はともかく独占と恋心は発狂軽いんだよね…

  • 81二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 07:33:53

    英寿さらっとこういうことできてカッコいいよね

  • 82二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 15:03:45

    あとは構成次第でやばい事故起きるよね
    遠距離火力役に嫌悪とか近距離同士の憧憬とか…

  • 83二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:03:39

    狂気点の管理大事だね…

  • 84二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:05:39

    本能的な恐怖にも君は動じない。あるいは、もっと酷い景色を知っているからだろうか? 自分の手を見下ろす。……そう。確かにこの手は、その感触を知っていた。


    ──

    焼却炉への不要物の運搬。それがかつての君の仕事だった。中へと足を踏み入れ、腐敗臭に息を止めながら、荷車に積まれた肉塊を一つ一つ手に取り、投げ込んでいく。それがせめてもの弔いになることを祈って。

    『非効率な仕事をするね、浮世英寿』

    そう、それで。彼と出会ったのも、その時だった。
    妙に小綺麗な格好で、転がる骨や肉を踏みつけながら、彼は平然と君に笑いかける。異質な光景。異常な存在。

  • 85二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:07:25

    『……誰だ、お前』
    『俺は■■■。君と同じ、この施設のしがない労働力だよ』

    警戒心を隠さない君を気にする素振りもなく、彼は荷台を覗き込むと、『今日も多いなぁ』と世間話でもするかのように口にした。

    『もったいない気もするけど、研究員たちが捨てるんだから、もう使えないパーツなんだろうね』
    『あんた、ここの試作アンデッドか』
    『知っててくれたんだ? 光栄だよ』
    『……死体を継ぎ接ぎして作られた、固有の自我を持つ新型アンデッド。ここにいたら誰でも噂くらいは聞くだろうな』
    『俺も噂は聞いてるよ。自分を売り込んでここにやってきた変わり者、浮世英寿。……それもすべて、彼女のためなんだろう?』
    『………………』
    『いいね!家族の絆ってやつかな? すごく人間らしくて感動的だ』

  • 86二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:08:44

    沈黙を肯定と受け取ったのか、彼は楽しげに相好を崩した。その真意が読めず黙り込む。悪意は感じない。だが彼の言葉はあまりに無機質じみていて、君の心を逆撫でる。

    『ところで、この間右手にした火傷は大丈夫?』
    『……何のことだ』
    『流石、釣られないか。でも俺には隠さなくてもいいよ。君が調理場に忍び込んでは食べ物を盗み出してることなんて、誰にも言ったりしないから』

  • 87二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:09:58

    ……探られていた? いつから? ひりつくような緊張感も、顔へ出しはしないように。張り詰める君の心を見抜いていないわけではないだろう。だが彼はいっそ幼げなほど無邪気に笑みを浮かべたまま、荷車に背中を預け、君へと向き直った。

    『量は期待しないでほしいけど、食料なら俺が上手く回してあげるよ。俺の方が施設を自由に動けるからね』
    『……ずいぶん俺を買ってるんだな。ありがたいことだが……何が目的だ?』
    『疑り深いなぁ、目的なんてないよ。しいて言うなら……興味があるんだ、君たち人間に』

  • 88二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:10:42

    『君たちは欲望とか、家族とか、思い出とか、俺たちにはないものに引きずられて、非効率な選択ばかりする。だけど俺は、その余剰こそが人間らしさだと思うんだ』
    『いかにも非人間らしいご指摘だ。それで? その興味の果てに、お前は何を求めてる』
    『……君たちの生き様や死に様に感じる、心が打ち震えるような感覚。俺が求めてるのは"感動"だよ、英寿』

    恍惚に浸るように細められた瞳。作りもののようなそれに、肌が粟立ったのを覚えている。無邪気で、無垢で、純粋で、だからこそ狂気的なその在り様は、この場所を象徴しているようで。

  • 89二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:12:15

    『君の切実が、退屈なここを──このオペラハウス41をひっくり返すかもしれないんだ。見逃す手はないよ!』

    ──オペラハウス41。それが、あの地獄の名だった。

    ──


    英寿:
    記憶のカケラ【オペラハウス41】獲得
    死んでなお、尊厳を剥ぎ取り、吐き捨てられるような。君がいたのはそんな場所だった。血と腐臭にまみれながらも必死に生き延びようとしたのは、ただひとえに守りたい人がいたからで。だけど、彼女は……。

  • 90二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 08:02:37

    初期ジーン!今振り返ると悪役にしか見えない初期ジーンだ!

  • 91二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 13:48:39

    ジーンがこういう形で登場するということはつまり他サポーターも…?

  • 92二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 20:36:03

    ジーン、キューンはまだいいとして残り2人はヤバそう…

  • 93二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:54:20

    「…………」
    「ねぇ、やっぱいなくない!?」
    「……あぁ、悪い。見間違いだったかもしれないな」

    えぇ、とやたら残念そうに声を上げる君の姉妹と、その横で不満げに腕を組み直した、案外分かりやすいところのある少年。いつか、確かにあった最低な日々を飲み込み、君はなんてこともないように笑ってみせた。

    「こっちはデカい蜘蛛の巣があるだけだな。なかなか立派なもんだ。見たいか?」
    「う、俺は良いかな……」

    過去の絶望、その予感に足を取られることは許されない。あの頃の君が、そして守りたかった彼女がどんな運命を辿ったのだとしても……今、君のそばには守るべき姉妹がいる。今の君にとっては、それが全てだ。

  • 94二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 23:47:39

    **

    「おっじゃましま〜す……」
    「住んでるやつなんかいねぇだろ」
    「わかってるけど、こういうのは気分なの!」

    ぎぎぎ、と重く軋む扉をこじ開けたバッファの横から、ナーゴは中を覗き込む。見た目通り、狭く貧相な内部に見えるのは、ツタに覆われて外の見えない小窓、あとは小さなテーブルやベッド。かつては誰か住むものもいたのかもしれないが、それもはるか昔のことだろう。

  • 95二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 23:49:37

    「うわ、ほこりっぽい……なんかこんなとこばっかだなぁ」

    「使うやつがいなけりゃ建物なんてすぐに劣化する。こんな世界じゃろくなもんが残ってねぇだろうな」


    何の気配もないことを確認し、君たちは室内へと踏み込んだ。珍しいものは何もない、ありふれた腐朽の光景だけれど、それでも過去を知るきっかけになるもの

    もある。特に君にとってはね。


    【行動判定:白い布地?】

    祢音:dice2d10=6 9 (15) (記憶のカケラ「白い部屋」使用)

  • 96二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 07:51:49

    サポーター登場フラグもだけど、何気にオペラハウス案件なのもヤバいなぁ…

  • 97二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 11:45:45

    調べたらネクロニカのオペラハウスって特に特殊施設なんだね
    不穏だなあ

  • 98二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 20:50:06

    成功か…やばい記憶そう…

  • 99二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 06:57:18

    🦊🦝🐱🐮🐼

  • 100二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 16:25:41

    白い部屋だからね…

  • 101二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 20:58:46

    オペラハウスはヤバい

  • 102二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 04:17:13

    オペラハウスググったらこれは…ジーンだからまだ良いけどケケベロもここ出身だったらやばそう

  • 103二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 14:13:35

    「あれ?これって……」

    薄汚れたベッドの上。黄ばんだシーツの下に隠れる、白い布。どことなく見覚えのあるそれを引っ張り出せば、それが服であると分かるだろう。君には大きすぎることを踏まえても丈の長い、身体を包み込むような白の上着。胸元に記された"number 41"の文字列も見落とすことはなく、強ばった君の手のうちで、それ……古びた白衣が、くしゃりとシワをつくった。

    ──


    毎日、同じことの繰り返し。部屋に出入りする白衣を着た大人たちと、包帯だらけでベッドに横たわる自分。早回しのように過ぎてく光景はどこか他人のごとだ。何も感じない。何もかもがどうでもいい。何の望みも、希望もない日々。

    『──はじめまして、鞍馬祢音』

    彼が君のもとを訪れるようになったのは、そんなある日だった。

  • 104二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 14:15:46

    『はいこれ、今日の分』
    『やった、ありがと! すぐ読んじゃうんだから、次はもっと早く持ってきてよ?』
    『……速読はいいけど、その本の中身のどれだけが君の頭にちゃんと入ってるんだが、分かったもんじゃないな』
    『ほんっとに嫌味な人だよねあなたって!!』

    口の悪いカウンセラー。君が彼について知っていたのはそれくらい、だったはずだ。カウンセラーといっても、やることといえば、なんてことのない会話をするくらいのもので。白衣のポケットから取り出された本を受け取りながらの、いつものやり取り。

    『それで? 今日はなんて報告する気?』
    『"異常なし。修復率上々。落ち着きなし、やや情緒不安定か。" 修復が終わる前からこの調子じゃ、担当者の心労が思いやられる』

  • 105二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 16:03:21

    英寿の過去にジーン
    祢音ちゃんの過去にキューン

    これは景和の過去の「幸福」喪失の原因がなんとなく察せられますね…🐸

  • 106二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 19:16:03

    『……だって、どうせ明日も"祈り"の時間だもん。直るの待ってたって仕方ないじゃん』
    『…………。そういえば、読書記録、つけるのを忘れないように。君はそそっかしいからな』
    『あなたに言われなくたって分かってますぅ』

    言いながら、預かった本のページをなぞる。間に挟まれた紙きれ。君の目的はそっちだった。


    彼の背を見送り、また色のない部屋にひとりきりになった君は、ベッドの上に本とノートを投げ出す。それからカメラの死角になるよう寝っ転がると、ペンを握りながら、本の隙間から紙を引っ張り出した。そこに綴られた、いつも通りの丁寧な字に、安堵に近い笑みが浮かぶ。

  • 107二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 19:20:13

    『身体は大事ないだろうか。苦しいだろうけど、どうか諦めないでほしい。君の願いが、幸福が、きっといつか叶うことを私は信じている。自分の無力さが歯がゆいけれど、どうかそれだけは忘れないでくれ。』

    同封された紙へと、気取られぬよう、さりげなく文字を書いていく。彼とは違ってミミズのような字だし、書ける言葉も少ないけれど、それでも、少しでもこの感謝が伝わるように。
    カウンセラーである彼と正反対に、いつも優しい言葉をかけてくれるこの手紙の差出人は、彼の物好きな知人であるという。痛みと苦痛に満ちた日々のなかで、小さな希望となってくれた誰か。この言の葉を手元に残せないことだけがひどく惜しくて、君はこっそりため息をこぼした。

  • 108二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 19:22:04

    祢音:
    記憶のカケラ〈王子様〉獲得
    手紙をもらった。差し入れられる本にひっそりと挟まれた、決して長くはないメッセージ。預かったという彼は、どれだけせがんでも決してその人のことを教えてくれなかったけど。心の中で"王子様"と呼んでいたあの人は……一体、どうなったのだろう。


    記憶のカケラ〈白い部屋〉更新
    どういう計画だったのかは知らない。けれど時々、研究員ではない者が君の部屋を訪れていた。誰もが君を実験動物として見るなかで、誰かからの手紙や本を差し入れて、なんてことのない会話もしてくれた……けれどひどく意地の悪いカウンセラー。彼のことなんてどうでもいいけれど、もしまた会えたら、その時は、なんと文句を言ってやろうか。

  • 109二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 20:44:06

    キューンはここでもいい奴だけどこれはネクロニカなので悲しいことになってそう

  • 110二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 06:49:07

    色んなキャラ見れるのたのしいな…

  • 111二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 13:13:31

    もう今からベロケケがどう関わってくるのか怖いわ

  • 112二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 21:14:25

    ネクロニカの善人だいたい辛い目に合いがち
    いや悪人もだけどね…

  • 113二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:14:27

    このレスは削除されています

  • 114二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:15:06

    ──


    「そう、だった。私……」

    白衣を抱えたまま、ベッドの前に立ちつくすナーゴの声に、君も顔を上げる。何かあったか。そう聞くつもりだったのだろうけれど……既視感に満ちた光景は、今度こそ逃げ場なく君の心を震わせた。


    ──

    彼の背を追って飛び込んだ小屋の中は薄暗く、外気とほとんど変わらないほどに冷えきっていた。人が住むには簡素すぎるあばら家。思わず眉を寄せた君の視線の先、部屋の奥にあるベッドの横へ足を進めた彼は、祢音、と小さく呟いた。

  • 115二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:16:12

    「祢音、遅くなって悪かった。気分はどうだ?」
    「……えー、す…………」
    「寒いか? そうだよな、すまない」

    もぞり、白いかたまりが動いてぎょっとする。よくよく見れば、シーツの隙間から栗毛色の頭が覗いていた。か細い声は弱々しく、その口元に耳を寄せた彼は頷き、床に落ちていた白衣を拾うと、二重に包むように上に被せる。

    「お前の、妹か」
    「違う、が……まぁ、ある意味近しいものではあるか」

  • 116二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:17:00

    「訳ありでな。ここまで来るのに無理をさせすぎた。せめて人のいる場所に出られたらいいんだが……」

    それも難しくてな、と彼は片腕に手をやった。そこに乱暴に巻かれた、泥に汚れた布地には血が滲み出している。決して軽くはない傷だろう。彼の顔色が悪いのもそれが元かもしれない。

    恐る恐る、ベッドへと近づく。荒い呼吸と、シーツを握り込む細い指。祢音と呼ばれたその少女は、間違いなく死にかけていた。高熱なのか頬は真っ赤で、薄く開かれた唇からは、時折うわごとじみた吐息がこぼれる。
    こうして死んでいった多くの人間を知ってる。その横を這いずるように、ここまで生き延びてきたから。今まで見捨ててきたそれと何ら変わらない命。どうせ自分にできることなど何もない。弱いものから死んでいくこの世界での、当然の原理。……けれど、君は。

  • 117二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:18:23

    ──生きることを諦めるな。

    ただ真っ直ぐな瞳で君を見つめていた彼の言葉が、まだ胸の底でぐらぐらと揺れている。十数年、死に損なってきただけの命だ。執着なんてない。なかったのだ。それなのに。

    何を思ったわけでもなく、無意識に少女の手を握れば、彼女は柔らかく、けれど想像以上の力で握り返してくる。まるで、死にたくないと、生きたいと、全身で訴えるように。

    「…………俺が何とかする」
    「もういいと言ってるだろ。義理堅いのはいいことだが、お前がこれ以上首を突っ込む必要は……」
    「うるせぇ、黙って待ってろ」

  • 118二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:19:24

    言い捨てて、君は小屋を飛び出した。あてなどあるわけもない。だけどここで引くことはもうできなかった。じっとなどしていられない。あの命を助けなければならない。彼女を死なせていいはずがない! 理屈では説明できないその感情は、いっそ衝動にさえ似ていて、君の足を突き動かした。

    ──


    道長:記憶のカケラ〈幼い命〉獲得
    冷たい風さえ吹き込む、ぼろぼろの小屋。そこで出会った少女は、誰がどう見ても死にかけていて。何度だって見捨ててきたはずのそれ。だがその時君を貫いたのは、……死なせたくない、死なせられない。その想いただ一つだった。

  • 119二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:20:55

    (今気づいたけど今回の回想セリフが『』じゃないのは特に何か意味があるわけでもなく普通にミスです!ごめん!!)

  • 120二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 07:26:16

    了解です!逃げ出した先で桜井姉弟に出会った…?

  • 121二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 19:02:29

    ちょっとずつだけど記憶も揃ってきたな…

  • 122二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:14:01

    「…………」

    「え、なに?道長。黙って見られてんの怖いだけど〜……?」

    「お前、……体調は、悪くないのか」

    「体調?」


    意外な言葉だったのだろう。ぱちぱちと目を瞬かせた彼女は、不可解そうに首をかしげながらも、「別に、フツ〜に元気だよ?」と手にしたままだった白衣をベッドへと放り投げた。


    「あ、でも死んじゃってるって意味では悪いのかも。どしたの?急に」

    「いや……、なんでもねぇ。忘れろ」

    「あ、もしかして昔のこと思い出して心配してくれた?」

    「っ」

    「図星? 道長は顔に似合わずやさしいよねぇ、ありがと♡」

    「何も言ってねえだろ……!!」


    【対話判定】

    祢音→道長〈憧憬〉:dice1d10=10 (10) +2

    道長→祢音〈友情〉:dice1d10=8 (8) +2

  • 123二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:37:10

    〜〜〜


    祢音「なんか道長への未練はやたら出目良いなぁ」

    景和「でも良いやり取りだったし、ダイスが応えてくれたってことなんじゃない?二人とも成功してるしさ」

    道長「…………」

    英寿「そうだな。良いRPだったぞ、バッファ」

    道長「お前次その弄り方したら追い出すからな……!」

    英寿(本心なんだが……)



    〈大成功〉

    祢音→道長:dice1d10=5 (5)

  • 124二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:52:50

    おやついに…!

  • 125二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 21:40:23

    執着→憧憬→恋心は変遷が綺麗すぎるよ🎲

  • 126二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 06:23:33

    保守

  • 127二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 12:53:22

    この流れは気ぶりたくなるのもわかる気がする

  • 128二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:24:43

    「「「あっ」」」
    道長「ぁ゛!??」
    ツムリ「ついに来ましたね恋心!! どうしましょうか祢音様!」
    英寿「楽しそうだな姉さん……」
    大智「別にやりにくければ無理に変える必要もないけど、〈恋心〉の発狂は『戦闘開始・終了時に自分のパーツ一つを損傷』。前衛同士で同じエリアにいられない〈憧憬〉よりは噛み合っていることは伝えておくよ」
    祢音「言外の圧を感じるなぁ。私はいいんだけど、いけそう?道長」
    道長「……いや、いいが、いいのかお前」
    祢音「一人で独占発狂してた人見るとハードル下がるよねって。じゃあ変更っと!」
    景和「うっ……ところでこれ、キューンにバレたらちょっと気まずくない?(小声)」
    英寿「ギャーゴにバレてもややこしいことになりそうだな。がんばれよ、バッファ(小声)」
    道長「………………」

  • 129二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:31:29

    祢音→道長〈憧憬➡︎恋心〉○○○○
    道長→祢音〈友情〉●○○○

    景和「急にキャラも増えたし、情報量多いなぁ……」
    英寿「どう考えてもサポーターな奴らがいたな。オペラハウスとなるとろくな過去じゃないだろうが」
    道長「そもそもオペラハウスってなんだよ」
    大智「あぁ、そのあたりについてはセッション後か、せめて合流してからにしてくれるかい? イベントの処理だけ終わらせたい」
    祢音「まだ何かあるんだ?」
    大智「このあたりは室内に入るメンバーによって変えてるし、大した処理じゃないけどね。もうひと踏ん張り頼むよ」

  • 130二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:39:13

    〜〜〜

    「もう見るとこもねぇだろ、さっさと出るぞ」
    「も〜怒んないでよミッチー」
    「ミッチーは絶対やめろ!!」

    照れ隠しなのだろう、肩をいからせて扉の前へと歩いていく彼の背中に思わず笑みをこぼしながら、「待ってよ」と君もまたそれを追いかける。
    突き放すような態度のわりに、扉に手をかけながらもちゃんと待っていてくれる彼だ。そこにくすぐったいような切ないような充足感を覚えた、その瞬間だった。

  • 131二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:39:45

    ──


    おかえり。どこ寄り道してたの? 心配したんだけど! 飛び出しかけた言葉は、どれも声になることなく霧散した。

    頬や胸元にべったりと飛び散った赤色。特に右手などは真っ赤に染まり、指先からつたい落ちる薄紅の水滴が床を汚す。けれどその異質な姿以上に目を引くのは、彼の背にあるその存在だった。
    君に幸せを教えてくれた人。笑顔の似合うその人は、彼に背負われたまま、ぴくりとも動きはしない。力無く伸びきった腕は青白く、それは、そう、まるで……死人の、ような?

  • 132二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 22:41:58

    『み、ちなが』

    からからに乾いた喉から声を振り絞れば、何もかもを諦めたような瞳が静かに君を見る。彼はそこで初めて君に気づいたように、祢音、と小さく呟いた。

    『…………、……すまねぇ、祢音』

    ──


    祢音:記憶のカケラ〈家〉更新
    穏やかで、やさしくて、あたたかい、夢のような日々。それが砕け散る音を確かに聞いた。真っ赤に染まった拳と、動かないその人を背負った彼。きっと何かがあった。その悲劇の原因を、君は思い出さなければいけない。

  • 133二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 00:40:39

    姉弟どちらかはわからないけどこれは…

  • 134二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 10:09:16

    本編通り事故で道長が…とかだったらもう地獄

  • 135二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 11:03:17

    その場合、本編通り道長が…というストーリーを作ってくる大智くん、ちょっと机の下で景和に靴くらい踏まれていいよ

  • 136二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 13:53:49

    ここに来て英寿の景和への友情は高まりすぎて(?)独占に変わるし、祢音の道長への憧憬は恋心に発展するしで、人間関係変化RPとして想像するとすごく面白い

  • 137二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 19:10:07

    【狂気判定】

    祢音:dice1d10=2 (2) -1


    〜〜〜


    祢音「…………」

    英寿「…………」

    道長「……………………」

    景和「道長さん拳は!拳は一回下ろそう!?」

    英寿「最低限の倫理観はあるとか言ってなかったか?」

    大智「もちろん撤回する気はないよ。クレームには早計じゃないかい?」

    景和「大智くんもこれ以上はフォローできないからね!?」

    道長「逆になんでお前はそんな落ち着いてんだよ……!!」

    景和「……、まぁゲームだし、終わったことだし、ね? さすがに道長さんは不憫だし、大智くんの情操は心配になるけど」

    道長「〜〜〜……!!!」

    祢音「やり場のない感情で道長が震えてる……」

    英寿(……何かあるな、これは)

  • 138二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 20:22:23

    狂気判定、マイナス補正で大失敗になってるし

  • 139二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:03:22

    祢音→道長〈恋心〉●○○○

    〜〜〜

    「……ナーゴ?」
    「っ!」

    おもむろに自分へ伸ばされた腕に、君は反射的に身を引いた。咄嗟の動きにぐらり、バランスが崩れ、あえなくその場に尻餅をつく。弾みで床についた手首があらぬ方向へ折れ曲がり、その感覚にようやく我に返った君を、バッファは呆然と見下ろした。


    祢音:大失敗→【こぶし】損傷

  • 140二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:04:22

    「……お前、」
    「あ──あははっ、ごめん、なんか急にバランス崩しちゃった。手貸して?」

    無邪気に笑って、そう両腕を伸ばせば、バッファはもの言いたげな顔をしながらも、結局それ以上は追求しなかった。腕を掴み、引っ張り上げるその力は優しく、君のよく知る彼らしい。

    「ありがとっ」
    「べつに。気をつけろ」

    ふいと顔を逸らした彼が、今度こそ扉を押し開ける。動くことのない心臓が高鳴るような錯覚は、彼への感情だけが理由ではないだろう。姉妹たちに……特に目ざとい彼にその動揺が見抜かれぬよう、君は一度目を閉じて、それからバッファを追い、外へと足を踏み出した。

  • 141二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 07:04:35

    自然ですごくいい感じの恋心RPだ!

  • 142二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 15:34:55

    甘酸っぱいような気もするけど状況は全然甘酸っぱくないというまさにネクロニカ

  • 143二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 20:47:11

    ネクロニカの恋心は色んな意味でいいぞ…

  • 144二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 00:37:57

    祢音ちゃんのRPがすごく少女らしくて可愛いんだよなあ

  • 145二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 08:09:57

    かわいいよね…

  • 146二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 08:36:39

    祢音ちゃんバトル以外でのパーツ破損多いな…前話でも目玉壊してたし

  • 147二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 18:58:56

    🎲保守🎲

  • 148二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:05:34

    〜〜〜

    大智「というわけで合流になるけど……新しく得た情報に関して、姉妹に共有するドールはいるかい?」
    英寿「俺の記憶はこいつらとは直接の関係がないし、言わないだろうな」
    道長「話すほどのもんでもないだろ、言わねえ」
    祢音「話せるわけなくない???」
    ツムリ「この見事な個人主義……」
    景和「まぁ今回のはね……俺も今狂気判定くらいたくはないし」
    祢音「前回ラストの景和の記憶と繋がってはいそうだしね、気が重いなぁ……」

  • 149二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:06:21

    英寿「それで、ルルブにある範囲のオペラハウスの情報はPL間で共有していいのか?」
    大智「あぁ、PCはともかく、PL同士で情報格差があるのは少し困るしね」
    道長「とりあえずろくでもない施設なのは分かった」
    ツムリ「まぁ、大正解ですね……。長くなるのでざっくりの説明になりますが、まとめるとこんな感じです」

    ・全世界的な戦争により世界が終わりへと向かうなか、人類は超能力の存在を科学的に発見。"ESP"と呼称される。

    ・戦争の泥沼化に伴い、ESP研究が激化。
    ・水面下ではあるものの人体実験も各地で行われるようになり、そのための研究施設=オペラハウスが多数築かれる。

  • 150二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:07:42

    英寿「被検体は犯罪者や孤児、捕虜……つまり問題になりにくい人間だな。ESP開発以外に、ネクロマンシー技術に関わるような実験も行われてたらしい」
    景和「う、うわぁ……」
    大智「薬物投与や人体改造はもとより、遺伝子組み換えや、心身に負荷をかける過度のストレス投与……実験内容も多岐に渡るようだね」
    祢音「他はなんとなく分かるけど……ストレス?」
    ツムリ「この世界では、"自我"=心が脳ではない、特殊な領域にあるものとして科学的に証明されているんです。ESPはその自我との接触に基づいて発動されるものなので、精神的にイレギュラーな状況が発動のトリガーとなると考えた研究者がいたのではないでしょうか」
    景和「……分かるような、分からないような、分かりたくないような…………」
    大智「正直、正確に理解できてるプレイヤーがどれくらいいるのかは疑問な内容ではあるからね。ひとまず、以下の通りにだけ把握しておいてくれ」

  • 151二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 21:09:31

    ・ESP=超能力。テレキネシスとかテレパシーとか。
    ただし制御は難しく、自身や周囲に多大な被害をもたらした暴走事故は数しれない。
    ・オペラハウス=ESP発動のための実験施設。
    被検体は大抵凄惨な目にあう。
    ・研究における倫理観?そこになければないですね!

    ツムリ「このあたりの設定はサプリメント『歪曲の舞踏』に詳細すぎるほど詳細に載ってるので、興味がある方はぜひどうぞ!」
    英寿「余談だが、オペラハウスは被検体確保のために孤児院などと繋がりを持つこともあったそうだ」
    祢音「……冴さんって、もしかして」
    景和「冒頭のシーン的に、英寿も誰かに拾われたって話じゃなかったっけ……?」
    大智「さて!閑話もこのへんに、シナリオに戻るとしようか」
    道長「もうコイツ誤魔化しを隠さなくなってきたな……」

  • 152二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 07:51:11

    >詳細すぎるほど詳細に


    こわそう…

  • 153二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 16:36:20

    〜〜〜

    「これだけ雲が厚いと、時間の感覚掴みにくいね」
    「あぁ、暗くなる前には抜けたいところだな。どうだ?バッファ」
    「そう遠くはなかった、間に合うだろ」

    新たに触れた記憶の一端と、変化する感情を抱えながら、合流した君たちは再び森の中を進む。

    「そういえば、奏斗はいつからここいたんだろうね?」
    「さぁ? ……君に踏まれなきゃ、まだ寝てたかもしれないし」
    「そ、それはごめんって言ってるじゃん! それに、だとしたら踏んで良かったでしょ?」
    「…………」

  • 154二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 16:37:21

    「やりたいことないし……みたいなこと言ってたけど。本当は何かあるんじゃない? 生前できなかったこととか、やり残したこととか」
    「……できなかったこと」
    「私は、昔はちょっと不自由だった時期が長くて……楽しかった記憶もたくさんあるけど、でもまだ足りないの。だからちゃんと、全部思い出して……」

    残像のように蘇ったばかりの記憶、その赤色が脳裏をよぎる。強ばりそうになる口元をごまかしながら、君は一瞬だけバッファを見やり、それから隣を歩くタイクーンの腕を取った。

    「わ、っと」
    「ちゃんと自由になってから、みんなで色んな思い出、作りたいなって。ね、景和」
    「うん、そう思ってくれるなら俺もうれしい。よかったら、奏斗くんも一緒にどうかな。他にやりたいことがなければだけど」

  • 155二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 16:38:04

    「…………、……歩けなかったんだ」
    「え?」

    ぽつり、掠れた呟きに虚を突かれる。君たちには目を向けず、今は霧に隠された自分の足を見下ろすように、彼は首を俯かせた。

    「妙な病気で、歩けなくなった。ずっと窓から、昔通ってた公園を眺めてて……女子のくせに、誰より足の速いやつがいて。あんなふうに、走れたらって、ずっと……」
    「走れんだろ、今は」

    ふいに割り込むぶっきらぼうな声に、視線が集まる。それに気づいていないわけでもないだろうに、先頭を進むバッファは振り向かぬまま、ふん、と鼻を鳴らしてみせた。

  • 156二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 16:38:42

    「そうだな、バッファの言う通りだ。今の俺たちは病気や怪我とは無縁だし、ネクロマンサーさえ倒せば、どこへだって行ける。お前の理想を閉じ込める必要なんてどこにもない」
    「視界悪いから危ないし、今は走らないでほしいけどね? ……そうだ、ここから出たら、そのバスケットボール?のこと、教えてよ。5人でもできる?」
    「それいい! いいでしょ? 奏斗っ」

    バッファの一言を皮切りに、口々に上がる声は、どこまでも前向きな君たちらしい。困惑しきったように目を瞬かせていた彼は、視線を逸らし、「べつに、いいけど」ともごもご呟く。素直ではない様子はどこぞの誰かにも似ていて、君たちは思わず顔を見合わせて笑った。

  • 157二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 16:39:25

    「ルールは分からないが、スポーツだろ? 負ける気はないな」
    「はっ、勝つのは俺だ。当然お前にも負けるか」
    「じゃあ私道長と一緒のチーム! 景和は英寿と組んで?」
    「分かってるなナーゴ」
    「え〜……じゃんけんしない?」
    「ちょっと待て、なんで不満そうなんだタイクーン」
    「いきなりチーム分けで揉めんのやめてくれる?」


    奏斗:記憶のカケラ〈窓の向こう〉獲得
    死んだような日々。もう届かない外の世界を、君はひたすらに眺めていた。何もかもが妬ましくて、恨めしくて……。だけど、今の君なら?

  • 158二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 16:40:10

    【対話判定】

    英寿→

    景和〈独占〉:dice1d10=3 (3) +1

    祢音〈対抗〉:dice1d10=10 (10)

    道長〈保護〉:dice1d10=3 (3)


    景和→

    英寿〈依存〉:dice1d10=8 (8)

    祢音〈保護〉:dice1d10=7 (7) +1

    道長〈独占〉:dice1d10=10 (10)


    祢音→

    英寿〈依存〉:dice1d10=5 (5)

    景和〈対抗〉:dice1d10=4 (4) +1 +1

    道長〈恋心〉:dice1d10=3 (3)


    道長→

    英寿〈対抗〉:dice1d10=3 (3)

    景和〈友情〉:dice1d10=6 (6) +1

    祢音〈友情〉:dice1d10=10 (10)



    奏斗

    →景和〈依存〉:dice1d10=1 (1) +1+1

    →道長〈感謝〉:dice1d10=5 (5) +1

  • 159二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 18:32:21

    奏斗くんから景和の判定🎲毎回1じゃない?

  • 160二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 23:28:47

    独占やら対抗やら恋心やらが入り乱れてるのを感じる…

  • 161二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 00:10:14

    景和、癒し持ってて良かったな…

  • 162二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 10:35:10

    保守🎲

スレッドは6/16 22:35頃に落ちます

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