- 1二次元好きの匿名さん24/05/24(金) 22:11:53
本山「龍星 私もそう思ってはいるが村の住民達が納得できる証拠がないとどうしようもないぞ」
龍星「確かサル神様は“この村特有のサル型の藁人形を括りつけた木の杭を 生贄の胸に突き刺してその魂を食らう„という設定でしたよね」
本山「ああそうだな いや“設定„とか言うのはやめなさい」
龍星「じゃあ被害者の胸に刺さったこの杭に括りつけられてるモノは何ですか？」
本山「え？ だからさっき言った通り藁人ぎょ何だこのキモい人形！？」
龍星「“キャプテン・マッスル人形„ですよ 僕が昨日の祭りの屋台の射的で手に入れたんです 本当は隣にあった“メンチカツのサトー君フィギュア„が欲しかったんですけどね」
本山「はあっ？ ならどうしてお前が持ってるはずの人形がここにあるんだ」
龍星「じゃーん これ何だと思います？」
本山「あーっ サル型の藁人形ッ どうしてお前が持ってるんだ」
龍星「実は昨日 暗がりの中でキャプマス人形を落としてしまって 咄嗟に拾って鞄の中に押し込んだんです しかし後で鞄を開けてみたらコレが入ってたんですよ おそらく本来の持ち主がほぼ同時刻に落としてしまい それを僕が誤って拾ってしまったんでしょう そして本来の持ち主が僕のキャプマス人形を拾ってしまい…」
本山「暗かったためそのまま気づかず使ってしまったということか…」
龍星「村人はサル神様を全知全能だと言ってましたが 何でも知ってて何でも出来る存在が 暗かったからって大事な藁人形を間違えますかね？」
本山「つまりこの殺人事件の犯人は…」
龍星「ええ 不敬にもサル神様の名を騙る 神面獣心のクソ野郎というワケですよ本山先生」