- 1ゼロ24/06/01(土) 23:12:00
- 2二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 23:12:35
ついでに先生もな
- 3ゼロ24/06/01(土) 23:13:25
- 4ゼロ24/06/01(土) 23:17:47
続きのSSを書く時間が無いのでホスト規制になる前に維持できないかも…
協力願いたい。 - 5二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 23:31:23
あげ
- 6二次元好きの匿名さん24/06/01(土) 23:42:02
保守
- 7二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 00:03:14
ほ
- 8二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 01:53:50
ほっしゅ
- 9二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 07:10:29
新スレ来てた!
- 10二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 08:48:47
10まで保守
- 11二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 17:18:48
たておつ
- 12二次元好きの匿名さん24/06/02(日) 21:36:05
おつ
- 13第1部の33/40/15024/06/02(日) 22:44:09
スレ立て乙
…すっかり忘れてたけど、>>1はアビドス高等学校にアリウススクワッドとRABBIT小隊が編入している世界線の物語(*)の発起人でもありましたね。
お久しぶりです、part1の>>162でございます。
…いつから「ゼロ」と名乗ってましたっけ?
(*)
ここだけアビドスに|あにまん掲示板アリウススクワッドとRABBIT小隊が編入している世界線サオリとミヤコのアビドス制服Ver.だが、雑コラですまないbbs.animanch.com - 14ゼロ24/06/02(日) 23:24:03
第1部の192よりSSの続き
https://bbs.animanch.com/board/3278274/?res=192
”あはは、流石カヨコだね”
…このやり取りは…従順とは違う…これは一体…
ミサキ「…従順じゃないなら一体何なの…?」
”どうかした?”
ミサキ「いや、別に…」
カヨコ「…ねえミサキ、誰かの望みを考える、優先するって上下関係じゃなくても出来るんだよ?」
ミサキ「…どういうこと?」
カヨコ「仲間だったり、友達だったり、好きな人だったり、信頼できる相手だったり…
そういう人との間でも誰かの望みを優先したりすることはできる…私は先生の事を信頼しているからさ。
ミサキはどう?あなたとそれが出来るのは上下関係にある人だけだった?」
…それを聞いたとき、私はアリウスに居た時の事を思い出した。
その日、私は訓練でミスを犯した。そのことでアリウスの教官が私に罰を与えると言ったとき
あの人が代わりに罰を受けると言い出したんだ…
錠前サオリ。私の姉とも言える大事な人が。
ミサキ(どうして…どうしてあんなことを言い出したの…?)
サオリ(無意味な苦痛を…お前に強要させたくなかった。前にそう言ってたからな…)
ミサキ(私の…ためってこと…?)
サオリ(当たり前だろう…!!ミサキ、お前は私の仲間だ…仲間のお前が傷つくのは見ていられ…ないッ…)
ミサキ(…意味分かんない。こんなこといつまで続ける気なの?終わりが見えない苦痛を…いつまで…)
サオリ(…それでも、お前が傷つくくらいなら…いっそ私が…)
ミサキ(ッ…)
私はこの時そんなこと二度としないでと言いかけた…だがなぜか言えなかった…
その時思い出したんだ…何度も無意味な世界から消えようとした私を、
その度にこの世界に留めさせてきた時のサオリの顔を、あの目を…。私はその時と同じ顔をサオリに向けていたと思う。
サオリはいつだって私たちのそばに居てくれた。内戦が激化して食料が手に入りづらくなって、
やっとの思いで手に入れた食事は私たちにほとんど分けて、自分の分は後回しだった。
仲間だって、家族だって分かってたはずだったのに…何であんなことを言ったんだろう…無意味な苦痛を私に強要するのかなんて…
- 15ゼロ24/06/02(日) 23:27:47
- 16第1部の33/40/15024/06/03(月) 01:11:28
- 17二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 07:37:03
このレスは削除されています
- 18ゼロ24/06/03(月) 11:52:39
- 19二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 20:22:50
ほ
- 20ゼロ24/06/03(月) 22:44:41
さて、SSを書かねば。
…今思い返せば、私はサオリのそんな姿をずっと見て来なかったし、全ては虚しいという呪文に囚われて、長い逃亡生活でずっと忘れていた…
サオリ姉さんは私の仲間、家族であると強く感じた日の事を…
カヨコ「ミサキ?」 ミサキ「あっ…カヨコ…うん…いる…と思う。まだよく分からないけど…」
サオリとのことを思い出してもまだ私はしっくり来なかった。分かりそうで分からない…そんな気分だった。
カヨコ「…そっか。それでいいと思う。その人の事を思い出せる限りね。」
ミサキ「…うん。」
”…どうやら2人とも、打ち解けたみたいだね。”
”何があったかは知らないけど…ひとまず安心したよ。”
先生の存在をすっかり忘れていた気がする。そう言えばここに居たんだったな…安心した…か…
ミサキ「先生。」 ”ん?”
ミサキ「昼間は…その、ごめん。色々と…」
”ああ…良いの良いの。大丈夫。確かに最初はビックリしたけど…”
”こうして2人が仲良くしてるの見れたからさ。それで十分私の気は晴れたから。”
ミサキ「そっか…カヨコ、ありがとう。」
カヨコ「…どういたしまして。」
そう言ってカヨコは私の手を弱く握った。最初は危険な女だと思っていた。
けど…何だろう…この人のそばに居ると、凄く安心できるような…そんな気がする。
ミサキ「ねえカヨコ、私のスマホはどうしたの?」
あれから少しして、私はカヨコに気になってたことを聞いた。
話してる途中で気が付いたが私はパジャマに着替えさせられていたようだ。
となると、私の持ち物はスマホも含めてその過程で取り出しているはず。
因みに先生は疲れを癒したいとソファに横たわっている。
確かに時々当番になった時は先生は忙しそうにしてたし、何というか…大変そうだった。
普段あんな感じだと休みを得たいと思うのも無理はないだろう。
カヨコ「ああ…ちょっと待ってて。」
と言うと私の傍を離れて少しすると、白いケースのスマホを持って来た。私のスマホだ。
- 21二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 08:19:20
し
- 22二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 11:57:56
先生の存在をすっかり忘れていた気がする。ミサキがこう思うのちょっと寂しい…けど、交友関係が限られるミサキにとって、いろんな生徒と打ち解ける方がきっとミサキの為になるよな…なんだろう、子離れする親の感じみたいな…子供いないけど…
- 23二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 19:11:24
ゅ
- 24二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:34:32
今でもまぁまぁ絆されてるけどここからミサキはどうなるのか、いつか答えられるといいね
関係ないけどミサキの眉ってカヨコに比べたら太いんですね… - 25二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 07:50:31
ほ
- 26二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 16:14:22
さて、カヨコ
だいぶ打ち解けているようだけど…
ここからどう無自覚に落としていくのか - 27二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 21:15:01
し
- 28二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 06:59:10
保守
- 29二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 16:38:19
保守
- 30ゼロ24/06/06(木) 18:10:59
カヨコ「アンタのスマホってこれでしょ?随分ひび割れてるね。」
と、カヨコは私のスマホを電源を入れたうえで手渡す。残量は29%とあった。
ミサキ「…充電してたの?」
カヨコ「うん。してないとは、言ってなかったでしょ?」
ミサキ「…言われてみれば…」
思い返せば、あの時スマホが充電切れだと言ったらカヨコは私が倒れていた理由として受け取っていた。
それならば充電していないわけじゃないと言えるだろう。
ミサキ「…ありがとう。」
カヨコ「うん。どういたしまして。」
そう言って座るカヨコを横目にパスワードを入れて色々と操作するが、特に動作に問題はないようだ。
ミサキ「ふぅ…」
やることが無くなったなと思い、私はため息をついた。
カヨコ「…暇?」
ミサキ「…まあね。」
カヨコ「まだ私と連絡先交換してないんだからそれは違うでしょ。」
そう言えばそんな話していたな…。
カヨコ「ところで、連絡先の交換の仕方は分かる?」
それを言われて少し私は腹が立った。
ミサキ「…先生や私の仲間と交換した時にやってるから分かる。そんな無知じゃないよ。」
カヨコ「…そう…ごめん。不快にさせちゃったかな…」
ミサキ「…さっさと交換しよう。」
カヨコ「はいはい。」
そうして私たちは連絡先を交換した。
カヨコ「…そうだ。」
…と、何かを思い出したようにカヨコはポケットから何かを取り出す。
カヨコ「私さ、こういう仕事してるの。」
- 31二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 22:46:48
保守
- 32二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 00:37:34
ほ
- 33二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 08:16:58
ほし
- 34二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 17:10:41
ムッてなってるミサキ可愛い
- 35二次元好きの匿名さん24/06/07(金) 22:27:00
ほ
- 36二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 07:40:28
ほ
- 37二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 09:52:30
ほしゅ。
- 38ゼロ24/06/08(土) 10:12:05
私はそのカードのようなものを受け取ったが、それが何か分からずつい質問する。
カヨコ「名刺って言って、持ち主の連絡先やどこに所属しているかとかの情報が載ってるの。」
ミサキ「それは分かったけど…カヨコって便利屋だったの?」
カヨコ「あれ…知ってた?」
ミサキ「…噂でよく聞く。それに先生がよく話してたから…力になってくれてるとかって。」
カヨコ「…そうなんだ。先生が…」
その話をしたらカヨコは微かな笑みを浮かべた。
ミサキ「…嬉しそうだね。」 カヨコ「先生にそう言われて喜ばない生徒なんていないでしょ。」
ミサキ「…そういう…ものなのかな。」
カヨコ「…」
ミサキ「…何。」 何か残念そうな表情でこちらを見てくるものだから思わずそう返してしまった。
カヨコ「とにかく、何か困った時とかは私や便利屋に連絡して。先生を頼れない時とかはね。」
話をそらしたな…「何」としか言ってないけど。
カヨコ「私たちの出来る範囲なら何でもするからさ。」 ミサキ「…そう言うときがあればね。」
カヨコ「…うん。」
カヨコはまたかすかな笑みを浮かべてそう返した。そんな話をしていたらコンコンと扉を叩く音がした。
”…んっ?”
カヨコ「…誰だろ。ちょっと私が見てくる。」 ミサキ「…」
カヨコはそう言ってノックする音が聞こえた方に向かおうとするが、
急に足を止め、私の方を振り返る…申し訳なさそうな、迷うような顔で。
ミサキ「カヨコ…ゲホッゲホッ…」
気が付くと彼女は私のそばに戻って来た。そして穏やかな表情で言う。
カヨコ「すぐに戻ってくるから心配しないで。先生もそこに居るし。」
ミサキ「…うん。分かった。」
あの時とは違う…そんな風に少し言い聞かせる思いで私はそう答えた。
にしても全然SS上げないせいで保守させてしまっているな俺…申し訳ない。
>>37はちょっと早すぎだけどな。
- 39二次元好きの匿名さん24/06/08(土) 21:13:48
ミサキって一旦相手を信頼したら絶対重いやろなぁ…
束縛とかじゃなくて黙ってずっと寄り添って離れない感じ - 40ゼロ24/06/08(土) 23:12:39
時間が無いので保守
- 41二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 06:22:19
ほ
- 42第1部の33/40/15024/06/09(日) 13:23:30
- 43二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 18:35:20
し
- 44二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:52:27
ゅ
- 45ゼロ24/06/09(日) 23:22:27
- 46ゼロ24/06/09(日) 23:59:39
カヨコが私のそばから離れて少しすると、カヨコと青い羽織の女の話し声が聞こえてきた。
ここからは良く聞こえないが…すると、2人の話し声がだんだんこっちに近づいてくるような気がした。
”キキョウだったんだね。それはミサキの?”
キキョウ「うん。熱だって言うから真っ先に作った…先生はどうしたの?」
”私は休憩中。” ”今日はキキョウたちのおかげで久しぶりに休憩できたよ…ありがとうッ…!!”
カヨコ「…どういたしまして。」
キキョウ「ホントにシャーレの仕事って大変なんだね…」
先生たちと会話しているのか…青い羽織の女は私に何か持って来たようだ。
…そういえば、私の食事を作るって言ってたっけ…彼女もカヨコと同じなのかな…それとも…
キキョウ「そうだった…けど私じゃちょっとな…」
カヨコ「…気まずい?ミサキと顔合わせるの。」
キキョウ「…まあ、一応…ね。あんなことがあった後だし…何て言えばいいか…」 彼女もカヨコと同じか…
ミサキ「…私とケンカしたこと気にしてるの?それだったら謝らなくていいよ。」
キキョウ「…は?…コホンッ…起きてたんだ。」
驚くような声を零しつつ彼女はそう返した。
カヨコ「…キキョウ、ミサキもこう言ってるわけだしアンタが夕飯渡して良いと思うよ。
…というか、絶対そうした方が良いと思う。多分アンタとミサキは気が合うと思うからさ。」
キキョウ「…そう?」
ミサキ「…」
気が合う…?また訳の分からないことを…大体それに何の意味があるんだろうか…
”良いんじゃないかな?” カヨコの提案に先生も賛同した。
”さっき、2人とカズサに仲良くしてほしいって言ったでしょ?”
”そこにミサキが居ればさ、ミサキにも同じようにお願いしようかなと思ってたんだ。”
そんな話をしてたのか…という事は、先生からの命令として受け取っておくべきかな…だけど
仲良く…?やっぱりまだ理解できない…どうやったらその命令を達成できるんだろう…
キキョウ「…先生、さては最初からそれが目的だったんじゃないの?」 ”えっ?”
キキョウ「そのために私たちの罪悪感を利用した…違う?」 ”い、いやそんなつもりは…!”
キキョウ「…なんてね。冗談だよ。いくらいい性格した先生でもそんなことをする意味は薄いだろうし。」
- 47二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 04:23:19
いい、すごくいい
- 48二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 12:38:12
ほ
- 49二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 17:04:04
し
- 50二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:52:24
ゅ
- 51二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 20:52:29
ゅ
- 52ゼロ24/06/10(月) 23:50:44
”あとはミサキの答えが聞ければ話がつくんだけど…ミサキはどうしたい?”
先生は私の意思を確認する。生徒たちには仲良くしてほしいと言っても、
そこは自分のわがままを押し通すんじゃなく、あくまでも生徒の意思を最優先に考える…
先生らしい話だが、私は…
ミサキ「…好きにすれば。私がアンタを嫌おうがそんな事に意味は無いしね。」
キキョウと言ったか…彼女の方に向き直って私はそう答えた。
キキョウ「…そう…改めて、私は桐生キキョウ…あんたは?」
ミサキ「…戒野ミサキ…。」 キキョウ「ミサキね…これからよろしく。」
カヨコ「…良い感じじゃない?(小声)」
”うん、分かる。良いよねあの感じ…だけど…”
そう言いつつキキョウは握手をかわそうとする。が、私は黙ったままだった。
一方先生とカヨコは何やらこっちを見ながら小声で会話している。何してるんだろあの2人…
キキョウ「…ごめん。嫌だったかな?」
それを見てキキョウは、私が彼女と握手するのが嫌なんじゃないかと思ったのか、手を引いた。
ミサキ「…いや、別に。何の意味があるのかなって…あと、先生とカヨコがこっちを見てるのが気になって。」
先生&カヨコ「あっ…」
2人は私がそう言ったのを聞いて離れる。
”じゃ、邪魔だった?”
ミサキ「いや、別に…」
”2人が仲良く出来そうなタイミングの邪魔になっちゃダメだしな…” ”よし!じゃあ邪魔者は退散するよ!”
キキョウ「え?いや、そんな事しなくてⅿ」
カヨコ「先生、それならカズサを手伝いに行ったら?私はここに残るからさ。」
”そうだね!それが良い!” ”じゃあまた来るよ!何かあったらカヨコを頼ってね!”
キキョウ「せ、先生…!」
そう言うと先生は電光石火のように休憩室を出て行った。
カヨコ「私も音楽でも聴こうかな。何かあったら言ってね。」 キキョウ「カヨコ…」
カヨコ「あ、そういえば先生が持って来たスポーツドリンクがあるから、それをミサキに飲ませてあげて。」
ミサキ「…」
- 53二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 07:09:58
保守
- 54二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 13:30:56
ほ
- 55二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 20:15:25
し
- 56第1部の33/40/15024/06/12(水) 07:11:03
他のスレで似たようなコテハンを見かけて「あっ、アイツここでもコメントしてら」と思った時もあるのでしょうか?
- 57二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 07:39:16
先生とカヨコが愛猫家同士みたいになってる
- 58二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 17:04:28
保守
- 59二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 22:22:52
ゅ
- 60二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 07:29:48
このレスは削除されています
- 61二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 17:01:34
た
- 62ゼロ24/06/13(木) 19:46:45
キキョウ「…」
こうして先生が出ていきカヨコも黙ってしまった…
私たちは何もしゃべることが無く…なんというか…気まずい。
そもそも私は何か話す気にはならないのだが…そんな感じでただただ沈黙がそこにはあった。
キキョウ「…とりあえず。」
沈黙を破ったのはやはりキキョウだった。私が何も話す気にならないから当然の流れである。
そしてキキョウは私から見てベッドの左側にまわってさっきまでカヨコが座っていた椅子に座り、
キャビネットに持っていた盆を置く。
キキョウ「晩御飯、食べよっか。」
ミサキ「…分かった。」
キキョウは私がそう言うと盆に乗った小鍋のふたを開ける。中にあるのは雑炊のようだ。
するとキキョウはそばにあった茶碗に雑炊を盛りつけたかと思ったら、
スプーンでそれをすくって私に差し出し、こう言った。
キキョウ「はい。口開けて。」
ミサキ「…は?」
それを見て聞いて私はたちまち顔が熱くなり、同時に腹が立つのを感じた。
キキョウ「…どうしたの?」
ミサキ「何?私のこと子ども扱いしてるの?」
キキョウ「えっ…?あっ!?」
そう言われてキキョウは差し出したスプーンを茶碗に置いた。
前にも先生と似たようなことがあったが、まさかここまで同じようなことが起きるとは…最悪だ。
ミサキ「最悪…ほんとnゴホッゴホッ!!」
キキョウ「大丈夫?」
ミサキ「うるさい…ゴホッ…こういうのやめてよホントに。」
キキョウ「ご、ごめん…ついいつもの癖で…」
ミサキ「いつもこんなことしてるの…?はぁ…」
- 63二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 20:46:20
見てるぜ最高だ
- 64二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 04:10:06
まぁミサキは庇護欲をそそる雰囲気してるし…
- 65二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 13:04:25
い
- 66二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 17:05:41
あーんって言ってほしい
- 67二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 22:42:42
き
- 68二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 08:00:59
保守
- 69二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 16:04:17
ほ
- 70二次元好きの匿名さん24/06/15(土) 22:43:38
し
- 71ゼロ24/06/15(土) 22:51:55
>>52 キキョウ「…本当ごめん…でも、あんたもそう言う風に反抗できるんだね。」
ミサキ「…悪い?」
キキョウ「いや?むしろ安心したよ。」
安心…?…キキョウまで訳の分からないことを言い出し始めた。
ミサキ「…訳分かんない…何でそれで安心するの?」
キキョウ「…何て言えばいいのかな…いや、気にしないで。」
ミサキ「はあ…?はぁ…」
キキョウ「それより、食事まだなんでしょ?ほら、食べなよ。」
キキョウは茶碗に雑炊をよそってスプーンと一緒に差し出した。
ミサキ「別にが空腹なわけじゃn…」
と私がそう言おうとしたときそれを遮るようにして私も腹が鳴った…
キキョウ「…」
キキョウはそれを聞いて呆気にとられたかのような顔をしつつ笑いをこらえている。
ミサキ「…最悪…」
キキョウ「フフッ、体は正直みたいだね。」
ミサキ「うるさい。大体もともと食べるつもりだったし。」
キキョウ「はいはい。そういうことにしといてあげるよ。」
ミサキ「はあ…」
と私は雑炊をスプーンですくい、一口目を食べようとして手を止めた。
キキョウ「…どうしたの?」
- 72第1部の33/40/15024/06/16(日) 08:05:32
- 73二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 11:43:28
あーホントに…ホントにッッ!!!(尊死)
- 74二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:16:00
死守
- 75二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 07:48:47
保守
- 76二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 16:33:01
保守
- 77二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 22:21:46
ほ
- 78ゼロ24/06/18(火) 00:59:51
ミサキ「…いただきます。」
忘れるところだった。食事の時は食べ始めの時はいただきます、食べ終わりの時はごちそうさまでした、
とそう言うのを。それを思い出して私は手を止めていただきますと言ったのだ。
そして私はその一口目を口に運ぶ。そうして舌の上にけっこう熱い感覚が広がった。
ミサキ「熱っ…はっ、ふっ…」
割と熱かった。口の中で冷やそうとしつつなんとか飲み込むと、
私はキキョウがこちらを凝視しているのに気づいた。
ミサキ「…何?じっと見つめて…」
キキョウ「…いや、いただきますを言うために手を止めたのかって思って…」
ミサキ「…先生と前に食事をした時、食べ始めるときはそうするんだって言われて…」
キキョウ「…先生に教えられたんだね。」
ミサキ「うん。」
私がそう答えるとキキョウは複雑そうな表情をした後、かすかな笑顔を浮かべてこう言った。
キキョウ「そっか…ミサキはしっかりしてて偉いね。」
ミサキ「な、何急に…」
キキョウ「単純にそう思っただけだよ。」
ミサキ「…変な人…」
キキョウ「…フフッ…そうかもね。」
先生やカヨコと同じでキキョウも変な人だ…そしてそういう人たちと一緒に居るときの
この妙にイライラする感情…何なんだろうか…そんなことを考えてるうちに私は雑炊を食べ終わった。
ミサキ「ごちそうさま。」
キキョウ「おそまつさま…食べた感想は?」 ミサキ「…感想?」
キキョウ「うん、味とか食感の感想。それがあれば聞きたいなって。」
ミサキ「別に何も…食べ物なんて、飲み込めば全部一緒でしょ。」
昔から変わらない考えだ。腹を満たせれば十分、私にとって食べ物って言うのはただ生きるために必要ってだけだったから…
キキョウ「…そう。」
- 79二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 01:59:16
食べさせるの尊い
- 80二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 08:51:07
ほ
- 81二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 17:54:43
し
- 82二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:16:34
ゅ授業部
- 83二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 07:48:40
ほ
- 84二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 16:54:51
し
- 85二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 16:56:06
の
- 86二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 22:40:09
ゆ
- 87ゼロ24/06/19(水) 23:39:28
今日は続きが書けそうにないので申し訳ないがここで保守
- 88二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 07:51:07
め
- 89二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 17:31:35
ミサキがこういう当たり前のことやってるだけなのになんか胸に来るものがあるなぁ
- 90二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 20:14:00
ほ