- 1124/06/03(月) 18:57:25
- 2124/06/03(月) 19:01:39
漏瑚「元気にしておったか、伊地知」
伊地知「え、ええ、それはもう…漏瑚さんも元気そうでなによりです。」
漏瑚「それでワシに用とはなんだ?」
伊地知「あのー…探偵業でお忙しいとは思うのですが、良ければこれにいっしょにどうかな、なんて」
『トリックや謎解きが大好きなあなたへ!体験型謎解きイベント。館で起きた奇妙な殺人の謎を解き明かせ!』
漏瑚「あらすじ、ワインの毒殺、崖からの転落死…館内で起きた事件の犯人を見つけて推理しよう…だと?ワシは本物の探偵だぞ。」
伊地知「たしかに探偵ですが、それ以前に元同じ大学の謎解きサークルの同志じゃありませんか。無理にとは言いませんが、漏瑚さんがいれば心強いので」
漏瑚「…まぁ、そこまで言うのなら行ってやらんでもない。」
伊地知「本当ですか…!良かった…。ありがとうございます。」 - 3124/06/03(月) 19:03:14
1週間後イベント当日
館
漏瑚「車での送迎出ないと来られない辺鄙な場所に建てられた館…かなり凝っておるな。」
伊地知「ええ、これで参加費が2500円は安いでしょう?」
漏瑚「まぁな…。」
館の主人 diae1d31= 「やあやあ!ようこそおいでくださいました!」 - 4124/06/03(月) 19:03:35
dice1d31=23 (23)
- 5124/06/03(月) 19:05:55
家入「私がこの館の主人だ。今日は楽しんでいきなよ。」
漏瑚「このイベントの主催者か。」
家入「そういうこと。」
伊地知「謎解きがお好きなんですね。」
家入「ああ、好きだよ。謎解きやマーダーミステリーなんかにも参加したけど、自分で作ってみたくなってね。まぁとりあえず大広間へどうぞ、他の参加者も待ってるからさ。」
探偵漏瑚の閃力 dice1d100=81 (81)
- 6二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 19:07:31
このレスは削除されています
- 7124/06/03(月) 19:07:52
家入「大広間は1階のこの廊下をヒューッと行ってヒョイッと右に行ったところだ。楽しんで。」
漏瑚(ん…?)
【閃きダイス】※81以下で成功、成功すると情報を得られる
dice1d100=84 (84)
- 8二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 19:11:21
このレスは削除されています
- 9124/06/03(月) 19:12:50
漏瑚(気のせいか……。)
大広間
伊地知「もう、結構色んな方がいらっしゃいますね。」
漏瑚「ワシらが一番遅かったみたいだな。」
①参加者 dice1d31=30 (30) は静かに席に座っている。一人で参加しているらしい。
②参加者 dice1d31=7 (7) は隣の参加者 dice1d31=30 (30) と仲良く話している。
③参加者 dice1d31=21 (21) と参加者 dice1d31=8 (8) はどうやら親子のように見える。
④参加者 dice1d31=12 (12) と参加者 dice1d31=28 (28) も連れ同士のようである。
漏瑚(ワシらを合わせて参加者は9人か…。)
被りは-1
- 10124/06/03(月) 19:14:33
- 11二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 19:19:21
チートキャラじゃねえか
- 12124/06/03(月) 21:48:47
家入「それじゃ、各自簡単な自己紹介をどうぞ。名前だけでいいよ。」
メカ丸「…メカ丸ダ。今回は一人で参加していル」
「メカだ…」「ロボットだ…」
七海「七海と申します。今回は恋人の…」
三輪「はい!彼女の三輪です!謎が解けるように頑張ります!」
漏瑚「随分と年の離れたアベックだな」
伊地知「は、はい…。大分年の差カップルですね」
東堂「東堂だ。今回は親子で参戦させてもらっている。息子には強く賢く育って欲しいからな…。こっちが息子の狗巻。おにぎりの具材しか喋らんし、俺も何を言ってるかはわからん。」
狗巻「しゃけ!明太子〜。」
伊地知「お、親子なのに…?変わってますね…。」
猪野「はいはーい!猪野です、今回は兄貴と参加させてもらいます。こっちが兄貴の宿儺!ちょっと無愛想な上に偉そうかもだけど、初めての謎解きにワクワクしてるだけなんで…」
宿儺「チッ…余計なことを抜かすな。」
家入(…だいぶ濃いメンツが集まったなぁ…。) - 13二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 21:52:49
七海×三輪…
略して七三か…… - 14124/06/03(月) 21:52:54
家入「…ま、自己紹介終わりということで。各自、スマホをこのバッグに入れて。この謎解き中はスマホは禁止、ただし監視などが出来ないから一度預からせてもらうよ。」
ザワ…
家入「預かった貴重品は金庫に入れて保管する、今目の前で金庫に入れるから安心して。財布とか鍵とか、ついでに預けたいものもあれば預かるから。」
〜〜
家入「よし、全員分集まったな。金庫はこれだ。」
漏瑚(よくあるダイヤル式の金庫だな…。)
家入「さて、じゃあ各自謎解きに使うのは目の前にあるメモとペンでお願いね。それじゃ映像を見てもらおう。」
ウィーーン…
三輪「おぉ…!壁に映像が!」
七海「本格的ですね。」 - 15124/06/03(月) 21:54:53
【閃きダイス】※81以下で成功
dice1d100=16 (16)
- 16124/06/03(月) 21:58:38
漏瑚(館の主人が持っているあの冊子…あれは進行用のものか。あらすじなどが書いてあるんだろう。)
壁に映された映像はこの館の外観
恐らくプロの声優が当てたと思われるナレーションが部屋に響き渡る
『この館で起きた二つの事件。一つ目の事件は、毒入りワインに殺された女。二つ目の事件は、崖から落ちた二人の男女。当時その場にいた人間は被害者など合わせて11人。探偵であるあなた方は、事件の犯人を探るためそのメモとペンを持って館の中を回って頂きます。』
画面は変わり館の館内図が表示される
『館は二階建て、黄色のテープが貼ってある場所以外は全て入れます。ただし、全ての部屋にヒントがあるとは限りません。小道具や設置されているものは壊さないようお願い致します。』
『終了時刻は10時間後の20時です。20時にまたここへ集合し、それぞれ話し合い犯人を決めてください。』
『何かわからないことがあれば執事、または館の主人までどうぞ。執事は館内を歩き回っており、主人は2階の自室におります。』
執事 dice1d31=3 (3) 「執事とは私のことです、よろしくお願いします。」
漏瑚「うおっ…!?いつの間に!?」
- 17124/06/03(月) 22:05:08
五条「はぁーい、今画面に写った地図を配るよ。何か分からないことがあればいつでも声をかけてね。」
家入「五条、役。」
五条「…はいはーい、声をかけてくださーい。」
伊地知「し、執事にしてはなんだか威圧感というか、強そうな方ですね…。御曹司の間違いでは?」
漏瑚「執事なのは見てくれだけではないか…。」
家入「それじゃ、私は部屋に戻るよ。金庫はずっとこの部屋に置いてある、下手にいじると永久ロックがかかるから触らないように。それじゃ、謎解き頑張って。」
七海「それじゃ、まずは一緒に回りましょうか。三輪さん。」
三輪「はい!行きましょう!」
東堂「誰よりも早く謎を解くぞ!」
狗巻「しゃけしゃけ!」
メカ丸「……。」
猪野「じゃ、俺らも行こうぜ。物壊しそうだし一緒に動くからな!」
宿儺「ふん。勝手にしろ。」
伊地知「…皆さん、お連れ同士で動くみたいですし…私達も一緒に行動しましょうか。」
漏瑚「どこから回るか…。」 - 18124/06/03(月) 22:11:24
伊地知「はぁ…しかし、広い…。これは10時間でも足りるかどうか分かりませんね。」
漏瑚「この部屋は…ワインの保管部屋か。」
伊地知「確か一人目の被害者はワインで毒殺されたとか…なにかヒントがあるかもしれませんね。私は隣のキッチンを見てきます、グラスなどがあるかも。」
漏瑚「ああ。」
【閃きダイス】※81以下成功
dice1d100=38 (38)
- 19二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 22:16:02
ワクワク兄すっくんと面倒みのいい弟タクいいね
- 20二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 22:21:02
おじいちゃん探偵漏瑚とワトスン役伊地知さん意外と馴染む
- 21124/06/03(月) 22:27:37
漏瑚(ここにあるワインはどれも未開封。飲む時にここから持ち出して…ということは、ここに毒の痕跡はないだろうな。)
「キャーーーーッ!!」
漏瑚「!?」
伊地知「じょ、漏瑚さん!今の悲鳴!聞きましたか!?声色的におそらく、三輪さんでは…!?」バタバタッ
漏瑚「あっちから聞こえたな…行くぞ、伊地知。」
伊地知「は、はい!」ゼェ、ハァ
2階 主人の部屋
三輪「や、や…館の主人さんが…!!」
七海「三輪さん…落ち着いてください、大丈夫…大丈夫ですから…。」ギュウ
伊地知「こ、これは…」
東堂「なんだ、パフォーマンスか?」
狗巻「すじこ〜。」
猪野「ワインが転がってるし、まんまさっきの映像通り!驚かすなよな〜…」
宿儺「…ケヒッ、待て待て。早まるな、弟よ。」
猪野「…え?」
メカ丸「…。」
漏瑚「…息がない。本当に死んでおるな。」
伊地知「えぇっ…!?」
三輪「そ、そんなっ…!なんで…!」
五条「…嘘、だろ?…はは、冗談きついって…。」 - 22二次元好きの匿名さん24/06/03(月) 22:39:03
おおお…気になる展開!
年の差アベックも危ないか? - 23124/06/04(火) 01:53:19
漏瑚「お前は、執事の…」
五条「なんで…こんな、ただのゲームじゃなかったのかよ…。」
伊地知「あぁ…。」
東堂「何をぼーっとしている?警察に電話するべきだろうが!」
七海「しかし、我々の携帯は金庫の中です。」
東堂「この館に電話は無いのか?執事、お前の電話は?」
五条「それが、この館は普段使われない別荘みたいなものだから電話線は通ってないし…僕の携帯も硝…主人の携帯も、金庫の中。金庫の番号は、主人しか知らない。…連絡手段はない。」
三輪「う、うう…っ。」
七海「…はあ。なら、一旦車で警察まで行きましょう。こんな場所に彼女をずっと置いておくわけにはいきません。犯人がいるかもしれないのに…。」
漏瑚「まだ事件と決まった訳じゃない、自ら服毒した可能性もある。だが、警察を呼ぶのは賛成だ。」
五条「…えっと、車の鍵は…、…あれっ。いつもここにあるのに…?」
猪野「スペアキーは!?」
五条「ここにないとなると…探さないと、分からないな。あれも主人のものだから。」
宿儺「はぁ、使えんな…。」 - 24124/06/04(火) 01:59:15
メカ丸「…もし、この事件が他人の手により謎解きイベントのストーリーに沿って起こされたものだったとしテ…。謎解きを進めなければまずいんじゃないカ?」
狗巻「すじこ?」
メカ丸「ストーリー通りならば次に襲われるのはアベックだろウ。となれば、そのトリックと犯人を突き止めれば事前に防げるかもしれなイ。」
七海「執事さん。相手いる部屋はありますか?私と三輪さんはそこに引きこもることにします。」
五条「…謎解き用の部屋だけど、ヒントが用意されていない部屋ならあるよ。」
三輪「じゃ、じゃあそこに居させてください!」
五条「鍵はしまらないようになってるから、そこだけ注意して貰えるなら。」
東堂「…となると、残る俺たちは探索を継続か。幸い男ばかり、何かあっても自分の身は自分で守れるだろう。」
狗巻「しゃけしゃけ!」
漏瑚「…。」
【閃きダイス】※81以下で成功
dice1d100=40 (40)
- 25二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 03:38:39
ドキドキ…
- 26二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 10:01:03
楽しみ保守
- 27124/06/04(火) 10:43:30
漏瑚(館の主人が先程持っていた冊子…あれが見つかればヒントが載っているのでは?謎解きイベントとしてはズルだが、こうなっては仕方あるまい。)
漏瑚「あったあった…これか。」
伊地知「じょ、漏瑚さん?それは…」
漏瑚「このイベントの進行用冊子だ。」パラッ
○冊子内にはイベント進行についてのタイムスケジュールや、動画内と同じあらすじなどが書かれている
『13時と15時と17時にヒントイベントを予定。』
漏瑚(現在時刻は11時…。)
『ヒント① それぞれの宿泊客の部屋に行けば個人の情報を得られるだろう。』
伊地知「なるほど、確かに個人の情報は動機探しなどにおいて重要ですね」
漏瑚「ふむ…。」
【閃きダイス】※81以下で成功
dice1d100=35 (35)
- 28二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 10:45:57
冴え続きでいいね
- 29124/06/04(火) 10:46:00
漏瑚「全員に先ずは話を聞いてみるとするか。」
伊地知「ぜ、全員にですか…。」
漏瑚「おい。部屋に戻る前に話だけしていけ。」
七海「なんなんですか、アナタ方。私たちは早く戻りたいのですが…」
三輪「今は楽しくお話できるような気分じゃ…。」
【信頼ダイス】※同時に振り相手より高い数値が出れば信頼獲得
七海 dice1d100=91 (91)
三輪 dice1d100=65 (65)
漏瑚 dice1d100=60 (60)
伊地知 dice1d100=77 (77)
- 30124/06/04(火) 10:56:35
七海「特にお話出来ることはありません。」
三輪「………。」
七海「三輪さんも怖がっています、あまり私たちに関わらないで頂きたい。」
漏瑚「ぬぅ…。」
伊地知「はは…漏瑚さんは見た目に圧がありますから…」
三輪「あ、あの、伊地知さん…」
伊地知「はい?なんでしょう?」
三輪「私たち、実は招待されたんです。この館の主人から…ある日、ポストに招待状が入ってて。」
伊地知「なんですって?」
三輪「あの、ほんと…それだけなんですけど…。」
漏瑚「…他にも招待された客がいるのか、調べてみるか。」
伊地知「そうですね。もしかすると次の被害者になるかもしれない二人が、最初の被害者である主人に招待されていたというのは少し気になります。」 - 31124/06/04(火) 10:58:44
【信頼ダイス】
漏瑚 dice1d100=74 (74)
伊地知 dice1d100=22 (22)
東堂 dice1d100=62 (62)
狗巻 dice1d100=64 (64)
猪野 dice1d100=88 (88)
宿儺 dice1d100=97 (97)
メカ丸 dice1d100=50 (50)
五条 dice1d100=31 (31)
- 32二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 11:01:01
宿儺のガードの高さ笑う
- 33二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 11:08:42
招待したのは本当に主人なのか、主人を名乗った誰かなのか…
- 34124/06/04(火) 11:16:50
伊地知「あの、すみません…少しお話を聞いても?」
東堂「話だ?お前、好きな女の好みは?」
伊地知「は!?」
東堂「弱そうな上に女の好みも答えられんような男と話すことは無い。」
狗巻「しゃけしゃけ〜」
伊地知「そ、そんなぁ…」
漏瑚「ええい!何をふざけておるか!」
東堂「お前の好みも聞いてやろう。」
漏瑚「女なんぞ程よくふくよかで健康的であれば何でもいいわ!特に太ももに肉がついていると良い。」
伊地知「聞きたくなかったな、昔馴染みの性癖…。」
東堂「ほう…少しは話を聞く価値があるかもしれないな。いいだろう。何が聞きたいんだ?」
漏瑚「このイベントにはどういう経緯で参加することになったのだ?」
東堂「息子が広告を見つけてな。こいつは面白いことが好きだし、頭を鍛えるのにはちょうどいいと思って応募した。」
漏瑚「ふむ…。普段どんな仕事をしてるのか聞いてもいいか?」
東堂「息子は学生だ。俺は役所で働いている。」
伊地知「い、意外だ…」
漏瑚「先程まではずっと狗巻と一緒におったのか?」
東堂「いや。探索は途中から二手に分かれて行っていた。広い屋敷だからな、手分けした方が効率がいいと思ったんだが。」
○情報
東堂…普段は役所で働いており、狗巻の父。イベントには自ら応募している。被害者発見前、狗巻とは行動を別にしていた。
狗巻…学生で、東堂の息子。同上。 - 35124/06/04(火) 11:26:29
猪野「よーし、探索探索!」
宿儺「まだ1階は行っていないか…。」
漏瑚「待て、少し話を…」
猪野「あー、すんません!あんまここにいる人たちと話したくないんですよね。」
伊地知「へ?」
宿儺「一参加者でありながらコソコソと嗅ぎ回っている貴様らが犯人である可能性も捨てきれんだろう?」
漏瑚「それは…」
猪野「なんか疑われてるみたいで気分も悪いし。まぁ、何か謎解きのヒントを見つけたらそれは共有するんで!」
宿儺「ケヒッ、精々殺されないよう気をつけろよ。」
伊地知「…い、行っちゃいましたね…。」
漏瑚「ぬぅ…まあ信じて貰えないのもしかたあるまい…。アイツらの言う通り、ワシらが犯人でないと信じてもらうのも難しいことだからな。」 - 36二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 11:40:39
役所で整理番号呼ばれて窓口に東堂いるとか楽しいな
兄弟はまだすべて謎か…気になる - 37124/06/04(火) 12:43:18
漏瑚「そこのロボット」
メカ丸「俺の名前はメカ丸ダ。」
漏瑚「お前はどのような経緯でこのイベントに参加したのだ」
メカ丸「お前らと同じだと思うガ。広告を見つけて、興味があったから参加したまでダ。まさかこんなことになるとはナ。」
漏瑚「なるほど…探索は一人で行っていたのか?」
メカ丸「もともと一人で参加しているんダ、他の誰かと一緒に探索する方が難しいだろウ。」
伊地知「それは確かにそうですね…。」
漏瑚「普段はどんな仕事をしている?」
メカ丸「それは今話す必要があるのカ?」
伊地知「念の為ですから…」
メカ丸「…。しがない、ライターをしていル。こういった謎解きのイベントは今流行だから、記事のネタになればと思ったが…思わぬ収穫があったナ。…おっと、勘違いするなヨ。記事ひとつ書くために事件を起こすほど馬鹿じゃなイ。…そろそろ行っていいカ?」
漏瑚「ふむ…ライターか。きな臭い職業だ。」
伊地知「探偵もまあまあ怪しまれる職業な気もしますが…。」
○情報
メカ丸…ライターをしている。このイベントには自ら応募した。探索時は一人で行動している。 - 38124/06/04(火) 12:51:29
漏瑚「執事よ、お前にも話を聞かせてもらおう。」
五条「僕にわかることなら何でも教えるよ。」
漏瑚「館の主人とはどんな関係だ?」
五条「昔馴染みってところかな。高校が同じでそこから腐れ縁だったんだ。今回はイベントを開くから手を貸してほしいって言われて参加したんだけど…まさか、こんなことになるなんて。傑になんて説明すれば…」
伊地知「主人の方は恨まれるような思い当たりはありましたか?」
五条「さぁ…昔馴染みと言っても直近ずっと一緒にいたわけじゃないから。今回も久しぶりに会ったし。」
漏瑚「この館は主人のものか?」
五条「いや、この館は僕の別荘だよ。車は主人のだけどね。イベントのために貸したんだ。」
漏瑚「ふむ。事件前はどこにいた?」
五条「主人に言われた通り館内を歩き回っていたね。悲鳴が聞こえた時は1階の廊下にいたかな。」
伊地知「確かに、執事さんは一番到着が遅かったので、一階にいたと言うのもうなずけます。」
漏瑚「このあとはどうするつもりだ?」
五条「とりあえず、車の鍵を探そうと思うよ。あまり現場を荒らすのは良くないだろうけど、元々ここに暮らしていた訳でもないから物も少ない、スペアの鍵があるとすればわかりやすい所にしまってあると思うし。」
○情報
五条…館の主人の昔馴染み。高校の同級生。執事役を任され、事件当時は一階にいたと証言している。この館の持ち主でもある。 - 39124/06/04(火) 12:56:26
漏瑚(15時と17時に提示予定だったヒントは…)ペラ
『ヒント②職業に囚われすぎては行けない
ヒント③アリバイを確認することは探偵の基本である』
漏瑚(あの兄弟の話が聞けなかったのは痛いな…今のところ自らの証言しかないとしても一階にいたというアリバイを持つのは執事だけか。)
漏瑚(職業に囚われすぎては行けない…?ストーリー上では怪しくない職業の人間が犯人だったということか?) - 40124/06/04(火) 14:01:32
伊地知「なにかわかりましたか?」
漏瑚「いや。今の段階ではなんとも言えんな。」
伊地知「そうですか…。では、我々も探索に向かいましょう。」
漏瑚「今のところ、まだ2階のワインの部屋しか調べられていないからな。」
伊地知「そういえば、隣はキッチンではなく物置でした。よくよく考えてみれば、キッチンは大抵一階にありますからね。」
漏瑚「物置ではなにか見つけられたか?」
伊地知「い、いえ…。すみません。」
漏瑚「ヒントのない部屋だったのかもしれん。一階に降りてみるか。」
漏瑚(しかし、ワインに毒物…服毒したわけじゃないとなれば、グラスやワインに毒をしこめる人間に限られるが、唯一それが出来そうな執事は1階にいた…。おかしな事件だな…。) - 41124/06/04(火) 14:06:24
一階 キッチン
漏瑚「…!おい、伊地知。これを見ろ。」
伊地知「はい?」
漏瑚「冷蔵庫の奥に茶色い小さな空き瓶が入っていた。ラベルもないし、怪しいのではないか?」
伊地知「それが毒の入っていた瓶かもしれませんね。」
漏瑚「一応これは持って帰るか。」
伊地知「あ、あの、すみません、」
漏瑚「どうした?」
伊地知「トイレに行きたいのですが…」
漏瑚「トイレ?…確か近くにあったはずだな。行ってこい。」
伊地知「すみません!すぐ戻りますので!」ダダッ
漏瑚「全く緊張感のない…」
ドンッ
漏瑚(…?なんだ、今の音は…?)
伊地知「も、戻りました…!」
漏瑚「本当に急いできたのか、そこまで息を切らさずとも…」
「うわああっ!!」
漏瑚「…!?」
伊地知「こ、この声…猪野さん!?二階からです!行きましょう!」 - 42124/06/04(火) 14:10:40
漏瑚「どうした!」
宿儺「…また人が死んだぞ、今度はアベックだ。」
猪野「な、なんかでかい音がして…音がした方向に行ってみたら、この部屋のドアが開いてて…中を見て見たら、七海さんと三輪さんの荷物だけがあって、窓が開いてて、下を見たら、そしたら…!」
東堂「何事だ?」
狗巻「明太子?」
漏瑚「…全員、窓の外は見るな。…惨いな、この窓から落ちて崖下の岩場に一直線…か。」
メカ丸「…いよいよ他殺が濃厚だナ」
五条「そんな…また人が…。」
伊地知「…み、みなさん!ここから動かないでください!音がしたタイミングから考えて、直前の動きを共有すれば怪しい人物がわかるはずです!」 - 43二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 14:22:18
昔馴染み、後輩、好みのタイプが次々に死んでいく五条よ……
- 44124/06/04(火) 15:29:11
猪野「ちょっと待ってくださいよ…さっきからあんたらが仕切って、もしかしてあんたが犯人なんじゃないのか!?」
伊地知「はえ!?」
猪野「なんでそんな仕切るんだよ?」
伊地知「そ、それはぁ…」
dice1d4=1 (1)
1.漏瑚「ワシが探偵だからだ」伊地知「あ、言うんだ…」
2.伊地知「漏瑚さんが探偵だからです!!」漏瑚「勝手に言いおって…」
3.漏瑚「探偵であることは伏せるぞ。犯人が慎重になるかもしれん」コソッ 伊地知「な、なるほど…!」
- 45124/06/04(火) 15:32:28
漏瑚「ワシが探偵だからだ。」
伊地知「あ、言っちゃうんですね…」
メカ丸「た、探偵だト!?!」
東堂「ほう、それで手馴れていたのか。」
狗巻「明太子!」
五条「探偵がいるなら少し安心出来るね。」
猪野「てか、早く言えよな!」
宿儺「探偵とはいえどうせ普段は浮気調査だの飼い猫探しだのばかりしておるのだろう?」
漏瑚「まぁ、確かにそれは否めんが…。とにかく!アリバイを聞かせてもらうぞ。」
伊地知「順番に、皆さんが物音の前後何をしていたかをお教え下さい。」 - 46124/06/04(火) 15:38:29
東堂「俺は狗巻と行動していた。息子に何かあれば妻にも顔向けできないしな。」
狗巻「しゃけしゃけ。」
東堂「ちなみに、主人の部屋の前を何度か通ったが執事はずっとそこにいたぞ。」
五条「そうだね、僕はずっと硝子の部屋で車のスペアキーを探してた。見つからなかったけど。」
猪野「俺と宿儺も二階を探索してたんすけど、途中からは別行動してましたね。」
宿儺「俺は一階の大広間に寄っていた。もしもこれが金目のものを狙っていたとすれば、金庫が壊されているかもしれんと考えてだったが…杞憂だったようだ。金庫は特に変わりなかった。」
五条「あの金庫は特別製で特殊な道具とかがない限りは、絶対に壊れないから安心して欲しい。…まぁ、逆を言えば番号が分からない限り開かないってことなんだけど…。」
メカ丸「俺は一階を探索していタ。もちろん一人だったガ、物音のするほんの少し前にトイレ前でそこのメガネとすれ違っていル。」
伊地知「あ、はい!確かに、メカ丸さんとすれ違いました。物音はそのすぐ後だったので、二階に行くまでの時間はなかったと思います。」
漏瑚「なるほど…?」 - 47124/06/04(火) 15:42:14
漏瑚(証言を一度纏めてみるか…。)
○情報
事件が起きたのは2階の一室。
東堂狗巻は共に行動しており、執事がずっと部屋にいるのを確認している。2階で行動していたようだ。
猪野は2階を探索中、単独で動いていた。
宿儺は猪野と分かれ単独で一階を探索していた。
メカ丸は単独で動いていたが、一階を探索しており物音の直前に伊地知と一階トイレ前ですれ違っている。
伊地知がトイレに行っていた時間はものの2〜3分、二階まで行き人を突き落として戻ってくるには時間が足りない。 - 48124/06/04(火) 17:44:56
メカ丸「二人一緒に殺すのは難しくないカ?」
東堂「…確かに、片方を突き落としている間にもうひとりが逃げ出す可能性だってあったはずだ。」
猪野「わかった!実は犯人は七海さんか三輪さんで、どちらかが突き落とそうとして揉み合いになって一緒に落ちちゃった…とか、考えられねえ?」
宿儺「恋人同士、痴情のもつれなどがあったとしても主人を殺す必要はあったか?」
伊地知「あっ、招待状…」
東堂「招待状?」
伊地知「い、いや、あの」
五条「知ってることは共有してくれないと。こっちは協力してるんだからさ。」
伊地知「は、はい…」
漏瑚「…構わん、ここまで来て隠すのも怪しいだろう。」
伊地知「うう。…その、七海さんと三輪さんのお二人は招待されたとのことで…もしかすると、元々館の主人さんと関わりがあったのかもしれません。」
猪野「じゃあ決まりじゃね?」
宿儺「犯人も亡くなって事件は閉幕…か。」
東堂「もしこれが謎解きならば、つまらん結末だな。」
メカ丸「一件落着カ。」
漏瑚(二人の遺体は見ることが出来ない、このまま時間が経てば海に流されるかもしれん。そうすれば後日警察が調査をすることも難しくなるだろう。)
漏瑚(なんだ…?これで解決?おかしい…何かが引っかかる…。)
【閃きダイス】※81以下で成功
dice1d100=63 (63)
- 49124/06/04(火) 17:57:54
五条「…とりあえず、大広間に移動しない?」
漏瑚「何?」
五条「いや、人が死んだ部屋で話し続けるのもあれだし、狭いでしょ。それに2つ目の事件が起きちゃった以上、これ以上謎解きをしても防げる事件とかもないし…。」
東堂「確かに、謎解きをする必要はなくなったな。」
狗巻「しゃけ。」
五条「金庫も片っ端から番号入れて開けていきたいし、開いた時に確認できないのも不安でしょ?」
猪野「それはそうだなー…どうする?兄貴?」
宿儺「することも無いのなら大広間で休んでいた方が良いだろうな。」
メカ丸「俺もそれに賛成ダ。」
五条「…ってな感じなんだけど、探偵さんたちはどうする?」
漏瑚「…まぁ。全員固まっていた方がいいだろうな。」
伊地知「え?事件は解決したんじゃ…」
漏瑚「まだ気になることがある。」 - 50124/06/04(火) 18:00:44
大広間
漏瑚(この事件、おそらくまだ解決していない。)
漏瑚(今一度考えを整理しよう。)
漏瑚(まず…最初の事件の第一発見者は…三輪だったはずだ。)
【閃きダイス】※81以下で成功
dice1d100=17 (17)
- 51124/06/04(火) 18:12:19
漏瑚(…もし、三輪と七海のどちらかが犯人だとするなら、不自然ではないか?発見時二人は一緒にいた。お互いを全く怪しんでいなかったということは、謎解き開始から発見までの間、ずっと一緒にいたと考えた方が自然だろう。)
漏瑚(となれば、最初の事件を二人のどちらかが起こすのは困難。共犯だとも考えられるが、それなら殺し合う意味がわからない。)
漏瑚(…もし、二つの事件…同じ人間が犯人じゃないとしたら?共犯の可能性も考えられないか?) - 52124/06/04(火) 18:22:10
漏瑚(最初の事件、確か単独で動いていたのは…)
○情報
●東堂…途中から狗巻とはぐれ単独行動
●狗巻…途中から東堂とはぐれ単独行動
猪野…宿儺と行動すると発言
宿儺…猪野と行動していた?
●メカ丸…最初から単独で行動
三輪…七海と行動していた?
七海…三輪と行動していた?
五条…単独行動だがずっと一階にいた
●伊地知…途中から分担のため単独行動
漏瑚(浮くのは東堂、狗巻、メカ丸、伊地知か…。)
漏瑚(二つ目の事件の時はどうだ?)
○情報
東堂…狗巻と行動を共にしていた
狗巻…東堂と行動を共にしていた
●猪野…2階で単独行動をしていた
宿儺…1階で単独行動していた
メカ丸…単独行動をしていたが伊地知とすれ違っている
五条…ずっと単独だったが主人の部屋にいたのを確認されている
伊地知…途中数分だけ抜けたがその間の犯行は難しい
漏瑚(浮くのは猪野ただ一人か…しかし、共犯となりうる可能性の高い宿儺はどちらの事件の時も証言でしかないがアリバイがある。)
【閃きダイス】
dice1d100=50 (50)
- 53124/06/04(火) 18:26:12
漏瑚(…。)
漏瑚「執事よ」
五条「はい?」
漏瑚「なぜ館の主人が七海と三輪を招待したか分かるか?」
五条「えっ、招待したのは硝子じゃないと思うよ?」
漏瑚「何?」
五条「今回招待枠っていうのはないんだよね。もしあるとしたら、僕の耳にも届いているはずだし。招待されたって言うなら、あの二人の知り合いとかがチケットを買ってあげたとかじゃない?」
漏瑚(いや、確かにあの二人は館の主人に招待されたと……、……おびき出された?だとすればあの二人の中に犯人はいなかったという線が濃くなるのでは?) - 54124/06/04(火) 18:31:17
漏瑚「宿儺」
宿儺「なんだ?」
漏瑚「2回目の事件の前、一階にいたのは本当か?」
宿儺「ケヒッ、なんだ。探偵ごっこが足りなかったか?本当だ、証拠に…ほれ。」
漏瑚「?」
猪野「あ、メモ!そういえば、兄貴ここにメモ忘れたって言ってたんすよ。なんで大広間?って思ったけど、これ取るついでだったのかよ。」
漏瑚「…メモが書いてあるな。」
猪野「ここに来てから何か書いてたのは見てねえし、兄貴がここに寄ったのは本当だと思うぜ。」
漏瑚(となると、宿儺の証言も正しい…。)
【閃きダイス】
dice1d100=21 (21)
- 55124/06/04(火) 18:35:47
漏瑚(…メカ丸と伊地知がすれ違ったというのは、伊地知の証言でしかない…証拠はない。)
漏瑚(そもそも2、3分でたまたますれ違うか?)
漏瑚(それに、なぜ三輪と七海はドアを開けた?あんなに怯えていたのに……執事が動いていないことを考えると……部屋に来たのは信頼出来る人間だった?そんなやつがいたのか?)
漏瑚(…あの時…)
漏瑚『ワシが探偵だからだ』
メカ丸『た、探偵だト!?!』
漏瑚(あいつだけが妙に驚いていたな…。) - 56二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 19:15:04
メカ丸...あっ...
- 57124/06/04(火) 22:07:56
漏瑚(……もしも、メカ丸とすれ違ったという証言が嘘になるのならば…伊地知が共犯ということになる…。)
漏瑚(だが、何故だ?何故犯行に及んだ?動機が見当たらん!)
【閃きダイス】
dice1d100=41 (41)
- 58124/06/04(火) 22:12:01
漏瑚(……!)
漏瑚(館の主人を見た時…既視感を得た。気のせいかとも思ったが…気の所為なんかでは無い。あの女をワシは知っている!)
漏瑚(どこで会った…?…思い出せ…!)
ハッ……
漏瑚(……大学で、見た事がある…?もしそうなら、伊地知もあの女を知っていた可能性が高い。)
漏瑚(伊地知におかしな点はないか…?)
【観察ダイス】
漏瑚の観察力
dice1d100=4 (4)
観察ダイス(観察力より低い値で情報を得る)
dice1d100=84 (84)
- 59二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:16:48
あああ急にダイスくんが…!
- 60124/06/04(火) 22:25:07
漏瑚(特におかしなところは無い、か…。)
漏瑚(…。)
漏瑚「執事よ」
五条「はいはーい?また何か?」
漏瑚「主人はこのイベントを自分で考えたのか?」
五条「うん、そうらしいよ。ストーリーとかも一から考えたんだって。」
漏瑚(一から考えた?それはおかしい。ストーリーのあらすじは広告にあったにしても、ここに来るまでストーリーの全貌を確実に知ることが出来ないのになぜ犯人はわざわざ不確定な情報に沿った計画を立てた?)
漏瑚(映画や伝承をなぞる犯行はたまに聞くが、オチを知らないうえに縁もゆかりも無い素人のストーリーを元に反抗計画を立てようと思うか?犯人にとってこのストーリーには意味があった…?犯人は、このストーリーを知っていた…?)
【閃きダイス】※81以下成功
dice1d100=63 (63)
- 61二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 22:45:58
良いね、しっかりとしたストーリーのお陰でむしろ漏瑚の声がしっくりくるよ
- 62124/06/04(火) 23:26:43
漏瑚(……伊地知は謎解きサークルにいて、謎解きに精通していた…。この館の主人のように、謎解きのシナリオを自作していてもおかしくないのでは?)
漏瑚(犯人がこの謎解きのストーリーをなぞった計画を建てられた理由が、…このストーリーを作ったのが犯人本人だとするなら…盗作されたという理由で、それをなぞった計画を立てる動機にもなる!)
漏瑚(そしてその伊地知が庇った相手がメカ丸となれば、動機は分からないがメカ丸もまた2度目の事件の犯人…!)
漏瑚「……謎は全て解けた。」
伊地知「……」
猪野「へ?」
東堂「犯人は死んだんじゃ……」
漏瑚「いいや、違う…この中に、犯人はいる!!」 - 63二次元好きの匿名さん24/06/04(火) 23:33:05
メカ丸は三輪とケンカしたんじゃないかな
- 64124/06/04(火) 23:47:18
全員「!!」
漏瑚「まず館の主人が毒殺された事件からだが…。伊地知。お前はワシがワイン保管庫で探索をしていた時、隣の部屋を探索すると言って外に出たな。」
伊地知「は、はい。しかし隣の部屋は物置で、特に何も見つかりませんでした。」
漏瑚「なぜ隣の部屋から戻ってくるだけで息を切らしていたのだ?」
伊地知「そ、それは…!」
漏瑚「お前はあの時、館の主人の部屋に向かい…そして毒を仕込み戻ってきた。そうだろう!」
伊地知「……!」
東堂「…だが、どうやってワインに毒を仕込んだんだ?」
漏瑚「主人の部屋自体はヒントを得られる場所として誰でも出入りできるようになっていたし、行き詰まった探索者たちの誰が来ても主人は警戒しなかったはずだ。」
漏瑚「大方、部屋に入り主人の気を逸らしたところでワインの入ったグラスに毒を混入した…それくらいは簡単に出来るだろう。」
伊地知「そ、そんな…私には動機がありません!」
漏瑚「いいや、むしろその逆だ。お前にしか動機は無いのだ、伊地知よ。」 - 65二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 01:25:19
このレスは削除されています
- 66二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 01:42:09
伊地知さん、よくよく考えてみれば〜とか、物置何も無かったとか怪しいと思ってたんだが
>伊地知「は、はい!」ゼェ、ハァ
ここの伏線全くスルーしちゃったよ
- 67124/06/05(水) 02:34:37
漏瑚「あの女、ワシらと同じ大学、サークルの出だろう。」
伊地知「…!知って、たんですか?ならなぜ今まで黙って……」
漏瑚「…うっすらとした記憶だったが…事実だったようだな。」
伊地知「カマかけ…はは、ベタな手に引っかかってしまいましたね…。」
漏瑚「ずっと不思議だったのだ、犯人はなぜこのオリジナルのストーリーに沿った犯行ができたのか、そしてそれをしようと思い立ったのか…。」
東堂「…確かに、有名な話ならともかく…この場限りのストーリーに沿った事件を起こすというのは、改めて考えてみればおかしな話だな。」
漏瑚「このストーリーは、犯人にとって意味のあるものだったのだ。…伊地知、この話を書いたのはお前なんだろう。自分の書いた話をそのままシナリオに転用されたというのがお前の動機だ。」
伊地知「……しかし、漏瑚さん。私は二度目の犯行の時、貴方とずっと一緒にいました。トイレで席を外した2、3分以外はずっとです。その点はどう説明するつもりですか?」
漏瑚「三輪と七海を殺したのはお前では無い。あの二人を殺したのは……お前だ、メカ丸!」
メカ丸「…!…はっ、何を言い出すかと思えバ。俺は伊地知さんとすれ違っていル。犯行は無理だろウ、証拠もないのに人を疑うつもりカ?」
漏瑚「伊地知が第一の事件の犯人とするなら、その証言に信ぴょう性はあるまいよ。」
漏瑚「おかしいと思ったのだ、何故七海と三輪は犯人を部屋に入れたのか。女ひとりの力ならともかく、七海という屈強そうな男がいたうえに二人は警戒心を強く働かせていた。…二人にとって、またはどちらかにとって話すに値する、信用できる相手が部屋を尋ねたと考えれば筋が通る。…そしてこのメンバーの中で唯一顔を隠している…お前の素顔こそが、それなのではないか?」
メカ丸「なっ…執事かもしれないだろウ!」
漏瑚「執事はずっと部屋にいた。他のメンツが二人と関わりがあるとは思えん。ワシ含め誰の事も信用しようとしていなかった二人がドアを開けた…伊地知に嘘の証言を吐かせた…そのうえ、2つ目の事件の時最初にあの二人のうちどちらかに犯人がいる可能性を匂わせたのもお前だ。犯人として考えるには十分な証拠だろう。」
メカ丸「ぐ……!」
漏瑚「ワシが探偵と聞いて驚いたのは、犯罪の協力者の伊地知が連れてきた男が探偵だったということへの驚きだったのではないか?」 - 68二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 12:23:49
メカ丸との関係が気になる保守
- 69二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 18:20:04
本格的でわくわく
- 70124/06/05(水) 18:47:02
メカ丸「……あぁ……そうダ、俺が七海を殺しタ。」
メカ丸「だが後悔はしていなイ。俺は正しいことをしたまでダ。」
伊地知「……!!」
漏瑚「……一体何故…。」
メカ丸「……あれは、そウ…一か月前のことダ。伊地知が俺の出版社に飛び込みでやってきテ……」
----一か月前---
与『……盗作疑惑を暴露して欲しい、ですか?』
伊地知『はい…。おそらく、一週間後…小説投稿サイトの新人賞ミステリー部門に私が書いた小説と酷似したものが投稿されるはずです。それが盗作だったのだと、こちらの雑誌で取り扱って欲しいのです。』
-------
メカ丸「伊地知は盗まれた原稿を転載されることを予見して俺の元に来タ。だが、その暴露は現実的じゃなかっタ。」 - 71124/06/05(水) 18:47:31
-------
与『無理ですね、お引き取りください。』
伊地知『なっ…何故ですか!証拠ならあるんです、私のパソコンにデータが…!』
与『例えばその作品が大賞を受賞したり、出版されたりということなら話は別です。しかし、現状は賞も取っていなければ出版もされていない。その作品が転載されたところで、話題になるかも分からない。そんな記事を書く暇はありません。』
------
メカ丸「その日は名刺だけ交換しテ、大賞を受賞したりする事があればまた連絡してくレと伝えタ。だが……。」 - 72124/06/05(水) 18:48:25
--------
与『また貴方ですか?あのサイトの大賞受賞作品は見ましたが…貴方の作品に似たものはありませんでした。諦めて帰…』
伊地知『……これを見てください』
与『……これは……。』
伊地知『…謎解きイベントだそうです。開催は来月の頭。………この脚本は私の小説とそっくりだし、この主催者の名前…、…私の大学のOBなんです。』
与『……。』
伊地知『数ヶ月前、私は大学の教授に小説の添削を頼むため原稿を預けました。しかし、大学側から原稿が誰かに盗まれたという連絡を受けて……てっきり直近の新人賞に出されるものだとばかり思っていたのですが、まさか、こんな事になるなんて…。』
与『……大学側には連絡したんですか?OBが盗みイベントを開催したのであれば、大学側からそのOBに連絡を取ることができるでしょう。』
伊地知『頼みましたが、…連絡しても繋がらないそうで…。』 - 73124/06/05(水) 18:49:01
伊地知『私……悔しいですッ…、本業のサラリーマンをやっている中で、時間を見つけて少しずつ作り上げてきた小説が…!私の夢が、こんな形で勝手に使われて!!』
与『…長期開催でもない、小規模な個人主催のイベントじゃ、やはり記事にするには弱いでしょう。』
-------
メカ丸「記事にはならなイ。だが、俺の中で一つの計画が生まれタ。」
漏瑚「……それがアベック殺しか。」
メカ丸「……はは、俺が殺したのは七海だけダ。」
漏瑚「何?」
メカ丸「七海は…クソ野郎だったさ…。」
メカ丸「一年前…俺は三輪と交際していタ。」
猪野「ええ!?ロボットにオッサンって、あの子可愛い顔して趣味やべえな…。」
メカ丸「三輪をバカにするナ!!…あの子は…あの子は良い子なんダ!!」 - 74124/06/05(水) 18:49:26
《一年前》
三輪『幸吉くん…話があるの。』
与『どうしたんだ、三輪。』
三輪『あのね…、…、その……。』
与『……どうした?言い難いなら、無理に話さなくても…』
三輪『ううん、……あれ、おかしいな…ごめん、わけわかんないよね…』ぐす
与『……!??ど、どうしたんだ?どこか悪いのか!?』
三輪『あのね…あのね、幸吉くん…私と、別れて欲しい…。』
与『へ……?な、なぜ、』
三輪『私、家が貧乏で、その、お母さんが危ない会社にお金借りて、てっ……。それで、返せなくてっ…私のこと、買ってくれる、人がいるんだって…。』
与『な……!け、警察に行こう!!どこの輩だ!俺が記事にしてやる、なんなら金も出す!だから、だからッ……』
三輪『ううん…大きな会社だから、ことを荒らげたら弟たちがどうなるか分からない……だからいいんだ。ごめん、幸吉くん…ごめんね……。』 - 75124/06/05(水) 18:50:31
メカ丸「…暫くして、三輪が七海という男と付き合っていることを突き止めタ。アイツが三輪を買ったに違いないんダ…!純粋で綺麗なアイツを、あの男が汚しタ!年の離れた女の子に手を出しテ!だからこれは、正義のヒーローによる粛清だったんダ!!」
漏瑚「し、しかし、ならば何故三輪まで突き落とした!」
メカ丸「違ウ!!七海を突き落としテ…そしたラ…そしたラ、三輪が…七海に手を伸ばしテ…一緒に落ちたんダ…!!三輪のことは逃がしてやルつもりだったの二…!!」
漏瑚(…金貸しで売られたならば七海を追って三輪が死ぬのはおかしい…それに、あの二人は仲睦まじい様にも見えた…。)
東堂「…話を聞いてる限りでは、あの二人は愛し合っていたようにも思えるが?」
メカ丸「適当なことを言うナ!!金で買われた人間が、誰を愛せると言うんダ!!」
五条「……あ。」ギィ
五条「…えっと、盛り上がってるとこ悪いね。金庫が開いたようだけど…どうする?」 - 76124/06/05(水) 18:51:32
漏瑚「…三輪の携帯を貸してくれ。」
メカ丸「……何をする気ダ、勝手に触ったところで暗証番号も分からないのだから開きもしないゾ。」
漏瑚「……お前と三輪に関する数字を入れていけ、お前の誕生日でもいい、付き合った記念日でもいい。」
メカ丸「は……?」
漏瑚「いいから入れろ。ワシの推理が正しければ…開く筈だ。」
漏瑚(七海がメカ丸の素顔を見たところで扉を開けるとは思えない。きっと、扉を開けたのは素顔のメカ丸を前にした三輪だったんだろう。別れた後、未練がなかったり後ろめたさばかりがあったりしたのなら…恨まれているかもしれないと思っていたなら、事件が起きた館の中で扉を開けたりはしない…。)
メカ丸「……、……記念日…で…開いタ……?」
漏瑚「三輪は…お前がまだ、自分を守ってくれる存在だと思っていたんだろうな…。それこそ扉の先に居るのがお前だと知った時には、ヒーローが来てくれた様な感動を覚えたかもしれん。」
メカ丸「ッ…七海……七海との関係は……!?絶対に、三輪は七海に良いようにされていたはずなんダ…!!」タンタンッ
メカ丸「家族とのやり取り…七海とのやり取り…!!」
三輪の弟二人
dice1d31=14 (14)
dice1d31=12 (12)
金貸し
dice1d31=12 (12)
被りはマイナス
- 77124/06/05(水) 18:59:32
メカ丸「……!!」
○情報 三輪の携帯
三輪[明日は謎解きイベントに行くよ!楽しみだなぁ。お土産とかは売ってないだろうけど、お土産話たーくさん持って帰るからね!]
歌姫[お姉ちゃん、謎解きとか一生解けなさそうよね!]
甚爾[謎解きって一人で参加するわけじゃねえんだろ?誰かと行くのか?]
三輪[うん!七海さんと行くよ!]
甚爾[あとどんくらいだったっけか?]
三輪[ええと、10日かな?]
歌姫[すごくいい人よね、七海って人!]
三輪[うん!] - 78124/06/05(水) 19:00:03
○情報 三輪の携帯2
三輪[明日はよろしくお願いします!]
七海[はい。家まで迎えに行くので8:30には支度を終わらせておいてください。]
三輪[はい、役立たずにならないように頑張ります!]
七海[それと、恐らくこの謎解きが私たちの最後のお出かけになるかと思われます。]
三輪[そうなんですか?]
七海[ええ、貴方もこんなおじさんと何度も会いたくは無いでしょう。]
三輪[そんなことはありません!七海さんは、私たち家族の恩人ですから!]
三輪[七海さんがあの時助けてくれなかったら、私は金融会社の脹相さんに買われてしまってました。]
七海[まあ、年端の女の子を捕まえて「うちの弟達がお姉ちゃんを欲しがってるんだ」なんて訳の分からないことを言っている人相手じゃ、何をされるか分かりませんでしたから。]
三輪[七海さんが高いお金で私を買ってくれたおかげで、借金もなくなりました。最初は何をさせられるのかヒヤヒヤしましたが、七海さんは何も酷いことはしなかったし…]
七海[保護者みたいなものです。一年ほど付き合うフリもしましたし、金融会社も動いている様子はない。もう、いいでしょう。]
三輪[いつか恩返しさせてくださいね。]
七海[貴方に余裕が出来た頃に期待しておきます。明日は早いのだから、もう寝るように。]
三輪[はーい。七海さんって、お父さんみたいですよね!]
七海[はいはい。おやすみなさい、三輪さん。]
三輪[おやすみなさい、七海さん!また明日。] - 79124/06/05(水) 19:12:07
メカ丸「そ、そんナ……これじゃ、俺がしたことは……俺がした事は……!!無意味じゃないか!!」
伊地知「……。」
漏瑚「……続きを聞かせてくれるか、伊地知。」
伊地知「ええ。私は何も後悔していませんから。…メカ丸…いえ、与くんに犯行の話を持ち出された時、私は最初は乗り気じゃありませんでした。然し……」
------
与『俺は、貴方から聞いた小説の内容に沿った事件を起こすつもりです。』
伊地知『は……?』
与『そして、その後…事件が表に出たら、元となった貴方の作品の話を出します。』
伊地知『そ、そんな』
与『記者として記事で取り上げられない分、そこで話題にして盗作の話を世に知らしめてあげようという、親切心ですよ。』
------- - 80124/06/05(水) 19:12:31
伊地知「……私は、自分の知らないところで、自分の作品が汚されるのが耐えられませんでした。どの道ストーリーに沿わせて主人を毒殺するのなら…我が子の仇は、親である私が打つべきだと、そう思ったのです。」
猪野「分かんねぇ…小説なんて、また書けばいいだろ……。」
伊地知「子をなくした親にも、また産めばいいと仰るのですか?」
猪野「それとこれとは話が違うだろ!」
宿儺「やめろ、猪野。狂った人間には何を言っても伝わらんだろうよ。」
狗巻「……明太子」
東堂「下らんことに巻き込んでくれたな。」
五条「そんな、たったそれだけのために硝子は殺されたの?」
伊地知「黙れ、黙れ!くだらないかどうかは私が決めることだ!!……理解されようなんて思っていません、これ以上事件を起こすつもりもない。」
漏瑚「……なぜ、ワシを誘った。探偵であるワシを誘えば、こうなる事も分かっていたのではないか?」 - 81124/06/05(水) 19:17:21
伊地知「……ミステリー小説には、謎を解いてくれる探偵が必須でしたから。」
漏瑚「物語をなぞるため、ワシを呼んだのか。」
伊地知「元となる私の小説では、主人公が犯人なんです。主人公は謎を解くという名目で、探偵の肩書きを利用して他の参加者のアリバイや情報を集めて一番なすりつけやすい誰かを探していました。……そんな中、もう一人の探偵がそれを止める。そういった物でした。」
伊地知「貴方ならちゃんと、謎を解いてくれると信じてましたよ、漏瑚さん。」
漏瑚「……馬鹿者……、……ミステリー作品はフィクションだから楽しめるのだ。人が本当に死んでしまったら…誰も楽しませられんだろうが…。」 - 82124/06/05(水) 19:23:44
参加者の携帯で警察を呼び、事件は幕を閉じた
謎解きイベントのストーリーになぞらえた事件ということでネットなどでは話題にはなったものの、盗作の件に関しては盗作者が亡くなっていることもあり大きく取り上げられることは無かった───
完
出演
探偵…漏瑚
親友…伊地知潔高
館の主人…家入硝子
執事…五条悟
参加者(記者)…メカ丸:与幸吉
参加者(カップル1)…七海建人
参加者(カップル2)…三輪霞
参加者(父親)…東堂葵
参加者(息子)…狗巻棘
参加者(兄)…両面宿儺
参加者(弟)…猪野琢真
三輪の弟1…庵歌姫
三輪の弟2…伏黒甚爾
金貸し…脹相(友情出演) - 83124/06/05(水) 19:24:48
- 84二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 20:35:07
乙です
面白かった - 85二次元好きの匿名さん24/06/05(水) 23:34:56
面白かったです!
最初の閃きダイスが低い値だったりして情報が手に入らなかったら、バッドエンドもあったのでしょうか? - 86二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 03:45:58
- 87二次元好きの匿名さん24/06/06(木) 07:40:28
乙です!
アイデアの成功率すごくてスッキリ解決して良かったです
三輪の弟とうじ想像できなすぎて笑った