【閲覧注意・キララクSS・下ネタ】「急にどうしたのラクスちゃん」

  • 1二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 22:57:10

    それは第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦ののち、ラクスちゃんがキラを甲斐甲斐しくお世話しているときのことでした。
    ええ、あれから1年は経過したときだと思うのです。
    マリュー・ラミアスさんと私、カリダ・ヤマトはある日、ラクスさんに大事なことがあると呼び出されたのです。

    「急にどうしたのラクスちゃん?」
    「……私とヤマトさん……カリダさんに相談……キラくんのこと?」
    「はい……」
    「無理はしないでね、ラクスちゃん」
    「そうよ。キラくんのことが心配なのはわかるけれど、無理はしちゃダメ。
     あなたが倒れたら、一番悲しむのはキラくんよ」
    「いいえ……私は、自分の不甲斐なさに耐えられないのです」
    「不甲斐なさ……?」
    「キラくんは少しずつだけど、調子は戻っているように見えるけども」
    「いいえ!私は……キラのことを満足させることができていないのです」
    「満足?」
    「はい……」

  • 2二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:02:03

    「カリダさん……私は、知っての通り、キラと愛し合っております。
     あのような戦いに巻き込んだ私が、と思うかもしれませんが……」
    「ううん、そんなこと考えたこともないわ。
     あなたがキラのことをどれだけ好きなのかは、見てたらわかるもの……」
    「……」
    「マリューさん?」
    「……ラミアスさん、冷や汗をかいてどうしたのかしら」
    「い、いえ。なんでもないです。なんでも」
    「……カリダさん」
    「ううん、ラクスちゃん。私のことは母さんと思ってもらっていいのよ……」
    「カリダお義母様……!!」
    「何か微妙にニュアンスが違うような」
    「……頑張りますわ、わたくし……」
    「いいのよ。私もハルマさんも、あなたがキラの側にいてくれるだけで……」
    「あれ、これ私お邪魔虫なんじゃないかしら……」

  • 3二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:04:20

    もしかしてキラノ先生の新作……?

  • 4二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:06:54

    「えっと、話を戻すと、キラとラクスさんは恋人になった……ってこと?」
    「あ、申し訳ございませんわ、マリュー様。
     えっと、愛し合った、というのは感情だけのことではございませんわ。
     要するに、不純異性交遊ということですの」
    「……いきなりぶっこんできたわね?」
    「さすがにそんなこと言われても、私としては困るしかないのだけれど」
    「いえ、実は、今悩んでいるのはそのことなのです」
    「……」
    「……」
    「申し訳ございません。こんなことを相談できるのは、お二人しかいなかったのです」
    「……いやそうだろうけど」
    「もしかして、先にカガリ様にそれ、言ったの、ラクスちゃん」
    「……」
    「おう……カガリさんとアスランくんは、まだそういうことしてないでしょ、多分……」
    「顔真っ赤にして、知らん!そういうのは他のやつに聞け!!と怒られましたわ」
    「まあそうなるでしょうね……」

  • 5二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:12:10

    「マリューさん……席を外してもいいのよ。あなたも、大切な人を失って……」
    「猥談ぐらいなら、まあ。気はまぎれますし」
    「……申し訳ございません」
    「あー、謝らなくてもいいのよ、そんな。こんなことぐらいでしかあなたの役に立てないような気もするし」
    「そんな……」
    「えっと、話を戻すのだけれど」
    「はい」
    「ラクスちゃんは、キラと、そういう夜の生活が上手くいっていない、と……」
    「それは、まあしょうがないんじゃないのかしら。そういうこともあるわよ。あるある」
    「こういうのは相性、とは聞くけれど」
    「いえ、相性はいいと思うのです。私にとっては」

  • 6二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:17:46

    「……」
    「カリダさん、席、外されますか……?」
    「ああ、いえ。あのね、ラクスちゃん」
    「は、はい」
    「そりゃ相性はいいと思うわ。だってあなたたちの部屋から聞こえてくるの、すごいから」
    「す、すごいんですか……?」
    「ラミアスさんもそこに食いつかない。正直これ言うのも恥ずかしいのだから……」
    「基本的にホテルなどでするようにしているのですが、やはり、聞こえているのですね……」
    「あー二人とも顔真っ赤にしちゃってるぅ……」
    「いえ、家でするのもいいけどね?お風呂大好きだものね、ラクスちゃん」
    「…………掃除するのが、楽なので、やり始めてしまったら、そこでするのが普通に、なって、しまって……」
    「え、マットとかしかないでやってるの?」
    「だからそこに食いつかないの、ラミアスさん」
    「マットはキラが買ってくれましたわ……」
    「そういうところ気が利くのなんかわかるようなわからないような」

  • 7二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:18:34

    まさかキラのアレがアグニ発射しても全然フェイズシフトダウンしない系の話だろうか……?

  • 8二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:22:21

    「あ、でも満足できてないってそういうことかあ。ラクスちゃんは幸せいっぱいでも、キラくんはあんな状態だし、もしかしていまいちこう、アレがこう、大きくならないとか」
    「いえ、大きすぎて、むしろ入らないのではないかというぐらいで」
    「おっとぉ」
    「息子のそういうことを聞いて私はどういう顔をしたらいいのかわからなくなるわ」
    「そういう意味では、わたくしがキラのものを完全に咥えこめていないのが原因かもしれません」
    「咥えこめていないて」
    「お酒飲まないとちょっと厳しいわこれ以上」
    「あ、わたくし、ワインとおつまみ持ってきますわ?」
    「私も手伝うわ、ラクスちゃん」
    「そういえばそのキラくんは?」
    「……海を、見てらっしゃいますわ」
    「そういう話聞くといたわしいのかなんなのか、ちょっとなんとも言えなくなるわね……」

  • 9二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:27:46

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  • 10二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:29:26

    「正直、なんでアレがパイロットスーツに収まるのか私には理解できないんですの」
    「理解しなくていいわ。そんなもんそんなもん」
    「男性用の衣服はそういうところ、しっかり考慮されてるのかしらね」
    「お酒飲んだとはいえ、本当にガンガンぶっこんでくるわねラクスちゃん」
    「キラがさっき僕も手伝おうか、って言ったとき、私すっごいしかめつらしちゃったわ」
    「それはそれとして、冷静に考えると、咥えこめていないということはないと思いますの」
    「あ、さすがにか……」
    「喉とあそこは難しかったのですが、後ろの方はしっかり咥えこめているはずですわ」
    「……」
    「……」
    「あ、あの、お義母様、マリューさん……?
     どうしたのですか、いきなりワインを飲み干して……?」
    「レベルが!!」
    「高すぎるわよ!!」

  • 11二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:35:36

    「あの、ラミアスさん。私もうラクスちゃんに助言できる気がしないわ」
    「いや、まあ……若いころですから。チャレンジ精神旺盛ですからね?
     でもラクスさんも、そういうこと興味あるからって積極的に行き過ぎるのもアレよ?」
    「い、いえ、でも、キラに求められたら、わたくしは……」
    「え、うっそガン受けなのラクスちゃん」
    「まあそんな気はしていました」
    「つまりなに?あのもう生きているのに意味あるのかな?とか思ってるどころかちょいちょい言ってるキラくんがラクスさんの全身をくまなく積極的に開発していると……?」
    「ラクスちゃんは誘うけど受けだし、キラは基本踏み込まれるまで動かないけど、踏み込まれたら一気に攻めてくるわよね」
    「えっ何その解釈。あ、でもそれなんとなく納得できるようなそうでもないような」
    「キラは、私を思うままに蹂躙してくださいますわ……」
    「蹂躙て」
    「そりゃあんな声出すわよねぇ……」
    「恥ずかしいですわ……」
    「恥ずかしいならこんな話すんな。相談すんな。親いるところでそういうことやり始めんな」
    「正論すぎるけどそれは置いておきましょう」
    (※画像は誘うけど攻めないラクス・クラインの一例)

  • 12二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:42:38

    「まあわかったわ。鬼畜王子様に開発されちゃってラクスちゃんはメロメロ。
     でも、そんな優しさ……優しさ?どっちかというと性欲?に翻弄されるばかりで、ラクスちゃんは何も返せてないとちょっと寂しくなっちゃったわけね?」
    「いえ、そういうわけではなく。いえ、そういうことなのでしょうか……」
    「ん?んん?」
    「キラは精神的な充足は得られてると確信してる?」
    「はい……」
    「でも何か、問題がある」
    「はい……」
    「あーわかんないわ、ごめん。
     もうここまで言っちゃったんだから、はっきり言っていいのよ、ラクスさん」
    「恥ずかしいだろうけど、そのために私たちを呼んだのだろうし、ね」
    「はい……では、言いますわ」
    「どうぞ」
    「覚悟はできてるわよー。もう酔っぱらいだけど」
    「キラは、私を愛してくださいますし、私もキラを愛しております。
     そして、精神的に、しっかりとつながっている確信はあるのです。
     ですが……」
    「ですが」
    「キラは、私の中で果ててくださらないのです」
    「……」
    「……」

  • 13二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:44:42

    息子が後ろでもプレイしてると聞かされたカリダさん大丈夫??

    いや大丈夫じゃないからワイン一気やったのか

  • 14二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:45:51

    欧米は後ろも…というからそれはマリューさん耐性あるかな?

  • 15二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:46:54

    「あー」
    「あー」
    「え、え……?」
    「それはあたり前よ。そりゃそうだって」
    「コーディネイターとしては、なじみがないのかしら。
     愛しているからと言って、避妊するのは普通のことよ?」
    「避……妊……?
     いえ、さすがにそんなことぐらい知っていますわ!!」
    「え、じゃあしょうがないのはわかってるわよね?」
    「ラクスちゃんは、その、外で出しちゃうキラの何が不満なの?」
    「違うのです!!私には不満などありません!!
     そして、キラは外で出しているわけでもないのです!
     キラは、私と愛し合う最中、『一度も果てていない』のです!!」
    「……え」
    「……いやいや。え?うっそ、そんなことあるの?」

  • 16二次元好きの匿名さん24/06/09(日) 23:54:01

    「一体、何が原因なのでしょうか……」
    「いや……さっきは健康体を基準に考えたけど、普通にありうるわね」
    「え」
    「……そうね。
     キラとラクスちゃんがそういうことやってる時間の長さ知ってると、ありえないと思ったけど、そういうこともあるのかしら」
    「健康体、ということはキラの身体に何か原因が……」
    「まあそういうことが遅いとか早いとか、あるいは中で最後までいけない、っていうのは割とよくあることではあるのよね……」
    「ええ」
    「お、お二人とも、何かご存じなのでしょうか……」
    「多分、キラが一人遊びしすぎたのが原因ね」
    「え」
    「要するに、キラくんはね。その有り余る才能を発揮して非常に気持ちいい一人遊びしすぎた結果」
    「ラクスちゃんの愛では果てることができない、情けない男になっちゃったのね」
    「……」
    「あ、顔真っ青になった」
    「でもそう考えるのが一番筋が通るような気がするわ」

  • 17二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:00:56

    「……冗談ですよね?」
    「冗談……というか、あまり笑えない話よ」
    「ま、そういうこともあるわよね。
     でも、まあ。それは回数こなして、しっかり愛を培えば、解決するような……あ、もう一つ原因あるかもしれません、カリダさん」
    「どうしたのラミアスさん」
    「でも、これ、ラクスさんの前で言っていいのか……」
    「……いえ。覚悟はできてますわ」
    「……はぁ。本当は、キラくんがあなたに言うべきことなのかもしれないけどね。
     キラくん、まあ、アークエンジェルにいたころにね。
     そういう……相手がいたのよ」
    「……」
    「ラクスちゃん」
    「いえ、大丈夫です。それは、もう。キラが、私に思いを打ち明けてくれたときに、わかっているので」
    「あ、よかった。じゃあ話は早いわ。
     その相手……その娘はね、死んじゃったのよ。ヤキン・ドゥーエで」
    「……」
    「それも、キラくんの、目の前で」
    「それは……」
    「そういう相手が、死ぬ。そういう恐怖が、ラクスちゃんの中で気持ちよくなる、というのを拒否してるのかも」
    「……」
    「その分、キラくんはラクスちゃんのことを、より気持ちよくしてあげようとしてるのかも、とか。
     想像にすぎないけども」

  • 18二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:06:19

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  • 19二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:06:28

    「いいか悪いかはともかく、筋が通るわね」
    「まあ本当に、単純に一人遊びが長じた結果、そうなっちゃったのかもしれませんけどね」
    「……やっぱり、そうなのでしょうか」
    「ああ……検討はついていたのね」
    「はい。キラから、その顛末を聞いたことがあるのです。
     今の状況を鑑みたとき、それが一番、ありえる話だ、と思いましたので……」
    「そうなると、結局……キラの心の傷が癒えるのを待つしかない、ということ?」
    「そうなりますね」
    「……ありがとうございます。
     では、もう一つ、質問が」
    「いいわよ、ここまで話しちゃったしね」
    「……しばらく、キラとそういうことをするのはよした方がいいのでしょうか」

  • 20二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:11:00

    「そういうことをする度、キラが、自分の傷に触れているというのであれば、私は……」
    「……それは、ラクスさん自身が決めることよ」
    「ラミアスさん」
    「ごめんなさい。でも、これは、多分、キラくんと、ラクスさんの問題だと思いますので」
    「……申し訳ございませんわ」
    「そう……じゃあ、私の方からも、意見言わせてもらっていいかしら、ラクスちゃん」
    「は、はい、もちろんですわ、お義母様……」
    「普通にいっぱいしていいと思うわよ、私は」
    「え?」

  • 21二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:21:51

    「だってあなたと愛し合うようになってから、露骨にキラの調子いいもの。
     それじゃ駄目かしら」
    「で、ですが……」
    「別に男性が出さないからって心配する必要はないわよ。
     その行為が目的じゃないでしょう、ラクスちゃんは。愛してるから、そういったことをしたい、とそう思ったのでしょう?」
    「……あ」
    「そもそも、キラは相手のために何かして、相手が気持ちよくなってくれるのが幸せだと感じる子だと思うわよ?ラクスちゃんは、奉仕体質だから、相手の幸いを形に見えるようにしないと安心できないのでしょうけど……」
    「そ、それは」
    「まあ、それで安心できてたら、ラクスちゃんじゃないかしらね。
     でも、ほら。ラクスちゃんは、キラを支えたいんでしょう?なら、支えてあげなさいな。
     キラは、そんな支えてくれたラクスちゃんを幸せにしてあげたいだけで。多分、キラはそれだけで十分幸せだと思うわよ。だから、身を任せて幸せになっちゃいなさい」
    「……」
    「なんか全部いいところ、カリダさんに持っていかれてしまいました」
    「あら、ラミアスさんも何か言いたいみたいだったけれど」
    「はい。……ねえ、ラクスちゃん」
    「は、はい」
    「さっき、二人の問題だとは言ったけど、一つだけ助言、というか気づいていないみたいだから教えてあげるわね。
     今、キラくんがラクスちゃんとそういうことできなくなったら、多分調子悪くなるわよ?
     いきなり恋人から、『もう抱かないでください』って言われたら。年ごろの男の子だったら絶望すると思うわ」
    「あ……」

  • 22二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:31:17

    「ですが、結局、それではキラの傷は……」
    「キラが傷と向き合いたい、って思ってるとしても?
     本当はキラ自身があなたに言わなきゃいけない話よね、これも……」
    「そもそも、ラクスさんがもっと真正面からキラくんに話せばいいのよ。
     ……言えたら私たちに相談しないわよねぇ。お互い損な性分よね、二人とも」
    「……」
    「本当にくっだらない理由で出ないだけかもしれないしね」
    「そうであってほしいですわ……」
    「すっきりした、ラクスちゃん」
    「いえ……でも、するべきことは決まりましたわ」
    「……よかったわ、ラクスちゃんが元気になって」
    「心配をおかけしましたわ、お義母様……」
    「ワインこんだけガブガブ飲んで、顔真っ赤になってなければ、いいお姑さんとお嫁さんのお話なんだけどねぇ……。
     あ、このおつまみおいしい」

  • 23二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:37:29

    「キラ……」
    「うん、どうしたのラクス」
    「今日は、私が失神しても、最後まで愛してくださいな」
    「……待って。さすがに失神しても、っていうのは……僕には、無理というか」
    「私のことはただの穴だと思ってくださいませ」
    「穴って……ラクスのこと、そんな風に思えるわけないよ」
    「それでも、ですわ……あなたの傷を、私は癒したいのです」
    「僕も、君に幸せになってほしいだけなんだけども」
    「ありがとうございます。
     でも……あなたの精を全て受け止めるのが、今のわたくしの幸いなのです」
    「……いいの、本当に」
    「……はい」
    「じゃあ、行くよ、ラクス……覚悟してね?」
    「は、はい……♡存分に、私をただの性欲処理のための穴だと思って使ってくださいませ。
     どの穴だろうと、容赦なく、使ってくださいましぃ……♡」

  • 24二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:45:30

    「それでどうだったのラクスさん……いや、その顔見ればわかるけども」
    「すごかったですわ」
    「そりゃそうよね……三日かえってこなかったものね……」
    「絶対家でするなとキラに厳命しておいてよかったわ」
    「お二人にはなんとお礼を申し上げたらよいか」
    「いーのいーの。ま、たまにはこういうのもいいわよ」
    「女子会、って言うのかしら。
     私はちょっと年を取りすぎているけれど」
    「……ねえ母さん」
    「どうしたのキラ」
    「女子会ならなんで僕がいるの……?」
    「酒のつまみよ、キラくん」
    「申し訳ございません……お二人にお礼を、と言ったらあなたを連れてきてほしい、と二人に言われてしまって」
    「何言われるかはわかっているわよね、キラ」
    「えっと……お風呂はちゃんと掃除してるけども」
    「そういう問題じゃないのよ、キラくん」
    「マリューさんも目が怖いんだけど」
    「ではキラ、私はおつまみを作ってきますわ?」
    「あなたは逃げちゃだめよラクスちゃん」
    「え」
    「ではこれから、二人にお説教を始めます」
    「あ、やっぱこうなるんだ」
    「わ、わたくしも、ですか……?」
    「そうよ。あなたキラと一緒に怒らないと全然効かないじゃない」
    「さあ、アホなことで私たちに猥談聞かせまくったお嬢様とその恋人に、一般的な倫理観というものを叩き込まないとね」
    「ええ。このままじゃ、二人で砂浜で真っ裸になって愛し合った挙句失踪したりしかねないわ」
    「そんな馬鹿なことしないよ……」
    「そ、そうですわ……?」
    「うっさいわね、おとなしく説教されなさい!!」
    (※画像は二人で砂浜で真っ裸になって愛し合った疑惑の二人)

  • 25二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 00:51:56

    「別に私は猥談をしたつもりはなかったのですが……」
    「もう勘弁してよぉ……なんで僕の性事情が母さんとマリューさんに筒抜けになってるのさぁ……」
    「……キラ。
     実は一部はカガリさんも知っていますわ」
    「もぉおおおおおお!!ラクス!!正座!!」
    「はいですわ。あ、ちょっと今のキラ、お義母様に似ていますわ」
    「突っ込まなかったけどね、何それ!!なんでいつの間に母さんのこと義母さんって呼んでるのさ!!」
    「お義母様とお義父様公認ですわ」
    「父さんも……!?いや、嬉しいけどさ!!」
    「正直に思いを伝えてくれるキラが私は好きですわ」
    「あーもう!可愛いけども!可愛いけども!!自由にやりすぎでしょラクス!!」
    「可愛いだけですか?」
    「大好きだよ!!」
    「私もですわ♪」

    ~Happy End~

  • 26二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 01:02:34

    今回もご馳走様でした

  • 27二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 02:57:37

    キラノ先生の筆が迸っておられる!

  • 28二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 07:22:09

    「あの、お義母様」
    「急にどうしたのラクスちゃん」
    「好きな人になすがままにしてほしいと思うのは間違いでしょうか」
    「間違いではないと思うわ」
    「好きな人に縛られたいと思うのは間違いでしょうか」
    「束縛されたい……というのはわからないでもないし、そこまで間違いではないわね」
    「ではやはり、私のやっていることはそこまで間違いではないのでは……?」
    「まあ、うん。恋人同士で同意の上でやってるならいいと思うわ」
    「ではいいのでは……?」
    「まあ、間違っていないのかしら……」
    「いやダメでしょ。キラくんの性癖捻じ曲がりますよこれ」
    「もう駄目じゃないかなと思うのよねえ……」
    「私としては、むしろキラの性癖に染めてほしいのですが」
    「それならなんでラクスさんそれ買ったの」
    「これを着ていけば、キラは喜んでくれると思いましたので……」
    「着ていくて。それ着たらどう考えても動けないでしょうに」

  • 29二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 18:14:42

    このレスは削除されています

  • 30二次元好きの匿名さん24/06/10(月) 22:52:51

    保守

  • 31二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 06:28:56

    「というかあなたが喜んでいるだけじゃないの?」
    「やはりそうなのでしょうか……」
    「……」
    「カリダさんもそう思いません?」
    「……いえ。私はわりといい線いっていると思うわ」
    「えっ」
    「えっ」
    「ラクスちゃんの趣味も多分に入っていると思うけど、わりとキラの趣味にも合致してるような気がするわ、これ」
    「いやいやいや。
     経験そんないっぱいあるわけじゃないのに」
    「でもキラはわりと面倒くさいタイプだから、ラクスちゃんが『これをやりたい』と言っても、自分の中のラクスちゃんと合致しないと拒否すると思うのよね」
    「……えー?キラくんって優しいというか。ほら、他の人の言うこと聞きがちというか、結構優柔不断じゃないですか?」
    「一見そう見えるけど、かなり面倒くさいわよあの子。
     マリューさんも経験ない?唐突に拒否られたり、唐突にわけのわかんないことしてそれを押し通そうとしたり」
    「あー……」
    「えっなんで私を見るのですか……?」
    「いや、ラクスちゃんを拾ってきたときもそんな感じだったような、って」
    「……」
    「ああ、やっぱりラクスちゃんはそういうところが好きなのよねきっと……」
    「今酒飲んでるし多分怒られないと思うからはっきり言うけど、ラクスさんわりと男を選ぶ基準が変よね」
    「でも私は共に歩める方を選んだつもりですわ」
    「あー。なーる。なーる……そういう基準かぁ……」

  • 32二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 06:37:11

    「でもよく考えると、経験そんなないとか言っちゃったけど、あなたたちもう後ろでもやってんのよね……。
     今更だったわぁ」
    「改めて言われると恥ずかしいですわ……」
    「改めて言われる前に恥ずかしいと思いなさい」
    「普通そういうのって、満足できなかった時に思考斜め上になったときにやるもんなんだけどねえ」
    「あなたの考えもわりとおかしくない?マリューさん」
    「いやー、普通だと思いますけど。私もそんな経験ある方じゃないですし」
    「私は夫だけだから」
    「わたくしはキラだけですので」
    「……そう考えると、この中じゃ経験豊富なのねわたし。
     でも付き合って数週間経たないうちにいきなり後ろにつっこむのは剛の者じゃない?
     整理するけど、キラ君が求めてラクスちゃんが応じたのよねそれ」
    「間違いありませんわ」
    「……キラくん、思った以上にドSなのでは」
    「というか、相手を全部自分のものにしたいタイプよね。束縛しそうだわ」
    「わたくしもキラのことを全部自分のものにしたいですわ。でもキラの意思が優先ですので。
     なのでわたしがキラのものになるのですわ」
    「おっとこれは惚気」
    「頭おかしいこと話ているはずなのに、急にプラトニックな愛を叩きつけられるの厳しいわねえ」
    「0点よラクスちゃん」
    「お二人とも手厳しいですの……」

  • 33二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 06:50:25

    「ちなみにいきなりしたわけではありませんわ」
    「え、そこに突っ込むの?」
    「キラが突っ込んだわけだけども」
    「しっかり下準備から始まりましたわ」
    「飯食ってるときに平然とそういう話するのどうなのかしらね」
    「私とマリューさんだからいいけど、そういうことあまり言わないようにね」
    「……今さらでは?」
    「まあそうだけども。で、下準備て。指からとかそういう話?」
    「いいえ。中身を全部出すところから」
    「うっわひどい」
    「……どこでやったの?そんな痕跡はなかったけど」
    「主婦がキレてるわよ、ラクスちゃん」
    「いえ、ホテルのトイレで」
    「ああ、なるほどぅ……」
    「……本当にルールきっちり守るのよね。馬鹿正直にお布団が濡れた理由を二人で謝りにこなくてもいいのよ……?」
    「まあ大事よね、そーいうの。コーディネイターだとあまり気を使わなくてもいいらしいけど」
    「いえ、コーディネイターでもちゃんとしますわ……?」
    「おっとこれは人種差別だったわね……ごめんなさいラクスさん」
    「いえいえ」

  • 34二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 06:51:56

    「キラがまずは全部出すところからかな、とおっしゃいまして。
     ホテルはトイレとお風呂が一体になってるではないですか。そこで施術されまして」
    「施術」
    「それはもう全部、トイレに座って苦しむところから解放されるところまで全てキラに見られてましたわ。
     あれ、出た後も出るんですのね……」
    「いや知らんし。参ったこいつらもう全部見せあってますよカリダさん」
    「予想はしていたわ」
    「それでまあキラに石鹸で全身丸洗いにされまして」
    「丸洗いかぁ……」
    「多分皺の数まで確認されてしまったのではないでしょうか」
    「いやもういいわ……どうせそっから綺麗にされたあと徹底的にこうアレされたんでしょう」
    「それはもうほじくられまくった後、みっちり最後は埋められましたわ。その時は結局キラは果ててくださらなかったのですが……」
    「そらそこまでやってダメだったら、落ち込むわよねぇ」
    「でも上手くいったのでしょう?よかったじゃない」
    「はい♪おふたりのおかげですわ」
    「ラクスさんの愛よ愛」
    「投げやりですわマリューさん」
    「この顛末聞いて投げやりにならないやつの顔を見てみたいわ」

  • 35二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 07:03:28

    「まあでも、ラクスちゃんの愛やらキラくんの性癖が斜め上にねじ曲がっても、二人が平穏ならそれでいいのかしらね」
    「……」
    「ラクスさん?」
    「私はキラと、ただ平穏に暮らしたい……それだけですわ。
     ええ、まさに、お義母様の言う通り……」
    「それでいいのよ。死ぬような目にあって、滅茶苦茶に他人に使われて。
     そんなキラくんが、想いを通わせることができる相手と、一緒にいれるってだけで。私たちもあんなひどい戦場を生き残った甲斐もあったもんだわ」
    「マリューさん……」
    「ええ。今、ラクスちゃんは辛い瞬間もあるかもしれないけどね。
     私は、息子が生きているか死んでいるかわからないままずっと待っている時に比べたらね。今、二人がちゃんと生きて、生活しているだけで、嬉しいのよ」
    「……はい」
    「だから、こういうことを相談されてしかめっつらしてるのも、世界が平和……いや、まだ平和じゃないかもしれないけどね。少なくとも、あなたたちが幸せだからできるってこと」
    「今、私は、幸せ、なのでしょうか」
    「でしょーね。というか、それ忘れたら、多分色々まずいことになるわよ」
    「そうね。それだけは忘れちゃいけないわよ、ラクスちゃん」
    「当たり前になっちゃったらねー。そっからマイナスに転じるのよ、男と女って。いや、なんでもそうなのかしら」
    「だから、ちゃんとお互いにプラスを見つけるように頑張りなさい、いつも。小さな日常の中でも、ね。今のあなたには言うことでもないけれど」
    「……肝に、銘じますわ」

  • 36二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 18:06:40

    このレスは削除されています

  • 37二次元好きの匿名さん24/06/11(火) 23:22:05

    保守

  • 38二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 06:19:39

    ⭐︎

  • 39二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 06:30:30

    「とか言ってたのにね」
    「……はい」
    「全然意味なかったわね、あの猥談」
    「……はい」
    「本当にこれじゃああんたらただの面倒くさいバカップルよ?
     まーキラくんもラクスさんも大概な目にあったし、情状酌量の余地はあるにしても。いや情状酌量されるに決まってるけどあんな立場。でもさあ、もっとさあ。そもそもラクスさんがホイホイ総裁なんて引き受けるのが悪かったんじゃない?いやわかるわよ?キラくんめっちゃ辛そうだったものね。何かしたくなるわよね。
     わかる。うん気持ちはわかる。でも『キラを支えますわ』とかカリダさんにドヤ顔でいっといてアキレス腱になってどうすんの。
     いやキラくんもキラくんだしね。周り見えてなかったもんね。わかる。わかるわー。責められない。責められないんだけどねー。
     でも見えてた結果なのよねー。こうなるの想像できてたのよねー。だから言ったんだけどねー」
    「二人を責めるつもりはないけれど、私たちの助言が全く意味がなかったのは悲しいわね……」
    「返す言葉もございませんわ……」
    「ごめん僕一体なんのこと言ってるかわけがわからないんだけど。
     というか母さんとマリューさん、なんでそんなベロンベロンなの……?」
    「じゃあ説明してあげるわキラくん」
    「私は黙っておくわね?」
    「私は何も言えませんわ……」

  • 40二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 06:39:07

    「……つまり酒の席でラクスは僕とのこと全部二人に話しちゃったの……?」
    「い、一部だけですわ……?」
    「まーあれ一部よね。あんたらもっとひでえことやってるわ絶対」
    「正直全部聞かされても私も困るわ」
    「もういいけどさ……うん、いいけどね……?うん、ごめんラクス。言い出せなかったのはわかる。すごいわかる。
     でもそういうのは僕に言ってほしいな……?」
    「わたくしのそういうところがまわりまわって、あんな状況に陥ったのではないかと猛省してますわ……」
    「いや色々僕も悪かったよ……ごめん。まさかあんなことまでして、こう、それが僕のアレのこと心配してたからだなんて、まったく思わなかったよぉ……うしろなら解決できるとか思っちゃうのも謎だけどさあ……」
    「半分わたくしの趣味も入っておりますの……」
    「知ってる……そして残りの半分が僕への気遣いと、僕の興味への回答というのもわかる……」
    「というか毎回キラくん呼び出して猥談してたら変わってたのかしら」
    「極論、いそがしくて会えなかったのが原因ですからねえ」
    「でもそんなの普通にあることなのよねー」
    「なので普通にすれ違っちゃったわねぇ」

  • 41二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 06:44:56

    「そもそも最初は酒入ってなかったわ」
    「えっ素面で」
    「そう、素面でいきなりキラのアレが役立たずかもしれませんのとか言われたのわたしたち」
    「そこまではいっておりませんわ!?」
    「むしろラクスちゃんの役には立ってたのよねえ。
     だからラクスちゃんの私だけ幸せになっていいのでしょうかという気持ちに火をつけちゃったのよねぇ」
    「いまさらですが、私の心情が事細かに解析されておりますのキラ……」
    「僕の心情も大分解析されてそうだよラクス……」
    「あのねえ。あなたの親何年やってると思うの」
    「母さんやめて……本当に親からそんなこと言われるのきついよぉ」
    「将来の娘にあんなこといきなり言われる私の方がきついわよ」
    「だからアホみたいに酒かっくらいながら話してたのよねー」
    「マリューさん、酔っぱらうとそんな感じなんですね……」
    「時と場合よ。カリダさんやキラくんやラクスさんの前で取り繕う必要もないでしょ」
    「それはそうかもしれませんけど」

  • 42二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 17:01:45

    元々辛い経験沢山してきたけどおいたわしさの方向性が微妙に違う!

  • 43二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 23:03:14

    このレスは削除されています

  • 44二次元好きの匿名さん24/06/12(水) 23:31:05

    もうマリューさんの画像がストローでヤケ酒キメてるようにしか見えなくなってきた

  • 45二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 06:18:49

    「でも私らもねー。キラくんとかラクスさんに碌に助言できなかったもんねー」
    「ラクスちゃんともっと連絡取れてればねえ……」
    「でも、僕は助言されてもあまり変わらなかったかなあって」
    「キラ?」
    「コノエ艦長とかは結構色々気を使ってくれてたんですけども。
     いや、今考えてみるとそういうことだったんだなあって事ばっかりだよ」
    「さすが年の功……でも、直接的にこうしろとは言わなかったでしょさすがに」
    「まあそれは」
    「階級の関係もあったと思いますわ……わたくしもちらほらと諸方面からアドバイスをいただいていたのですが」
    「キラに踏み込めるのはラクスちゃんぐらいだし、ラクスちゃんに入れ知恵してる人はいたでしょうね」
    「でもあんな状態のキラには何も言えませんでしたわ……」
    「ああ泣かないでラクス……」
    「むしろあそこで殴りに行ったアスランくんはわりとすごいと思うわよ?一歩間違ったら再起不能でしょ」
    「本当、その人が苦しんでるときに厳しいこと言うのは、それが怖いのよねぇ」

  • 46二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 06:28:56

    「本当、厳しいときにしっかり言ってくれる友達は大事だよね……なかなかできることじゃないよ」
    「……キラがそれを言いますの……?」
    「えっラクスなにその目」
    「あー」
    「まあカガリさんとかから色々聞いてるわよ私も」
    「えっ」
    「すごい参ってる状態のカガリさんとかアスランくんにずけずけ言ったものねえキラくん」
    「いや、あれは、必要と思ったからというか、思わず口にしちゃったというか」
    「アスランも、あの時キラに言われたことを覚えていて、ちゃんと返してくれたんだと思いますわ」
    「意趣返し、ってこと?」
    「……かもしれませんわ?」
    「でもあの時の『俺の知ってるラクス』には笑ったわー」
    「話聞いてるとその時のアスランの言動が無茶苦茶すぎますわ」
    「むしろアレで噛み合うのかあってわたし感心したわ。フォローしといたけども」
    「アスランくんはそういうところあるわよね……信念あるくせに、いきあたりばったりというか、微妙に考え無しというか。ある意味キラと似てるのよ」
    「アスランの言いたかったことは僕がラクスのことすら見えてなくてどうするんだ、さっさとラクスを助けに行くぞ!ってことだったと思うんだけど……そんなに変だった?」
    「それがある程度読み取れるキラくんだから通じるのよねアレ」
    「他の人だったらどうなってたか」
    「まああの場で殴られたのはキラくんだけだし……あれ?シンくんも殴られてたわ」
    「いやシン殴ったのは僕……アスランも殴ってたっけ?」

  • 47二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 06:33:15

    「まーあれよあれ。

     キラくんとラクスさんいじってるけどさ。結局二人とも無事に帰ってこれてよかったーってことしかない」

    「本当にそう。小言言えるだけ幸せよね」

    「……ありがとう」

    「感謝しかございませんわ……」

    「まーね。でもそれはそれとして、二人とも反省しなさいよ。

     体でいくら密着しても心通じ合わないとかそれもまーあるあるだしね」

    「でもあなたたち、時折会話せずに通じ合ってる時があるからそれはそれで何も言えなくなっちゃうのよね。

     ほら、こんな感じで」

    【キララクSS・閲覧注意・ポスカネタバレ】運命前のキラとラクスがイチャイチャします|あにまん掲示板bbs.animanch.com
  • 48二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 06:33:38

    凄い良い話してるのに色々とひっどい

  • 49二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 06:48:01

    「そういやファウンデーション絡みの直前、キラくんとラクスさんちゃんと休暇とってたでしょ。
     そこで話し合わなかったの?」
    「あ……」
    「はいそれは全面的に僕が悪いんです。自分の仕事優先して料理作って待っててくれたラクスをほったらかしにしてしまいました。あまつさえかえってきたらラクスに話しかけるでもなく机で寝てしまいました」
    「これは殴られても仕方ない案件」
    「最悪よキラ」
    「で、でもキラがそこで仕事をしたおかげで、最終的に色々な方面が助かったので」
    「いい、それはそれなのよ」
    「そう。それはそれなのラクスちゃん」
    「えっえっ」
    「そうなんだよね……そうなんだよ、ラクス。多分今回の騒動の肝はそこなんだ」
    「えっキラまで?」

  • 50二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 06:49:10

    「要はね、キラは他の大多数をラクスちゃんとの時間より優先しちゃったの」

    「そーそー。仕事だからしょうがない、とか。世界の平和だからしょうがない、っていうのはわかるの。

     仕事してる人間としては理解できる。でも女はそれ許容しちゃ、ダメ―」

    「ラクスちゃんは優しすぎるのよ。もっと直接的にこうしたいああしたいって伝えて。

     キラが束縛してくれるからって、それに甘えちゃだめ。自分からも束縛しにいかないと。

     そしてキラも。本当に大事なものは離さないように、見失わないようにしなさい」

    「はい……」

    「で、でもキラはいつも私の願望をかなえてくださいますわ……」

    「それに胡坐かいた結果、ってこと。

     いくらキラくんがラクスさんにとっての最高のダーリンでも、疲れてるときは目も曇るわよ。

     そんなの絶対ありえないのに、あなたに裏切られた、って思うぐらい。あなた自身もそうじゃない?

     自分はキラくんのこと一番わかってる、って思ってても。気づかないうちにキラくんにひどいことしようとしてたり、してない?」

    「……」

    「あるんだね、ラクス……」

    「はい……あ、あなたを、私は……」

    「泣かないで、泣かないでってラクス……本当に僕、ラクスの泣き顔見てばっかりだなぁ……」

    「あんたにしか見せないでしょそんなの。いやこれ泣き上戸かもしれんけど」

    「しっかり慰めてあげなさい、キラ」

    ※ラクスがキラにひどいことを言っちゃった世界線はこちら

    【閲覧注意】「ミレニアムが戻るのは、一か月ぶりでしたかな?准将は……」|あにまん掲示板「……いや、失礼。すでに、彼とは」「いえ、お気を使わせて申し訳ございません」ここだけ、FREEDOMの前にラクスがキラに別れ話を切り出してしまっていた世界線bbs.animanch.com
  • 51二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 06:58:46

    「でもそこでいろいろやってたら、話変わったかしらね」
    「いやぁ……実は二人でちょっと出かけたんですよ、次の日」
    「ほう」
    「その時、僕ずっと上の空だったみたいで」
    「……見ていられませんでしたわ」
    「ああ、あの感じになっちゃってたのね。ここに帰ってきたばかりの時みたいな感じで」
    「はい……」
    「なんか逆に、その状態でそういうことしたら、逆効果というか。
     余計ラクスさんキラくんのこと戦う場所から遠ざけそう」
    「……」
    「……」
    「あっやったのかあんたら」
    「まさに体が繋がっても全く心は通じてない好例ねえ」
    「全くキラを癒せていないのに、私だけただキラの乱暴な愛撫に任せて気持ちよくなるしかない罪悪感が酷かったですわ……」
    「行為の最中ラクスがずっと泣いてるの見てなんでもっとラクスを幸せにできないんだろう、って思ってた……」
    「酷いすれ違いを見た」
    「私は聞かなかったことにするわ」
    「あの時はどうすればよかったのでしょう……私はあまりの気持良さに我を忘れていたのです……」
    「僕はラクスが悲鳴あげてるようにしか聞こえなかったから……余計もっと気持ちよくしてあげようと思うばかりで……」
    「えっ今私たち説教してるはずが得体の知れない惚気に巻き込まれてませんカリダさん?」
    「最初から最後まで説教をネタに元鞘に戻ったバカップルに惚気られてるだけだと思うわマリューさん」

  • 52二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 07:15:16

    「ラクスちゃんの場合、キラの幸せのハードル高く設定しすぎじゃないかしら」
    「キラくんもねー。ラクスさんは今十分に幸せなんだって理解するべきよ」
    「……あの時は、そう思えなかったんですよね。
     結局、忙しかったというか、ストレスが原因だったのかな」
    「こうしていると、側にいるだけで幸せですのに」
    「周囲がどうにかするしかないのよね、そればっかりは」
    「カガリ様とアスランくんとは違うものね、二人は」
    「え?」
    「カガリと、アスラン?」
    「あーそうそう。あの二人、ラブラブだけど、きっちり自分たちより国とか世界上に置いてるものねー。
     それも自覚した上で」
    「……ああ、うん。確かに」
    「ラクスちゃんなんか、プラントからキラのためにずっとここにいてくれたし。
     なんだったら、キラのためなら一緒に死んで、その後世界がどうなろうと知ったことかと思うこともあるでしょう」
    「……それは、はい。その通りですわ」
    「愛がおもーい。そのくせそれがどの程度重いのか自覚してなかったのよねー」
    「キラもキラで、いろいろ守りたいものはあるけれど、それでもラクスちゃんのことを一番守りたいのよね」
    「うん」
    「あなたたちは二人一緒にいればそれだけで幸せなのよ。
     だからそれを軸にいろんなことやろうとすればいいんじゃないのかしら」
    「そ。そこをずらさない。それが重要。色々あるけどね、人によって基準は。
     でもまあ今更か。もうそれはわかってるわよね、二人とも」
    「うん」
    「はい……」

  • 53二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 07:20:41

    「マリューさん、寝てしまわれましたわ」
    「じゃあムウさん呼んでくるね?なんか寝るって言ってたけど」
    「フラガさんもお仕事でお疲れでしょうに」
    「大丈夫だって。ムウさんならすぐ起きるから。
     むしろ僕がマリューさん運ぶ方が怒られそう」
    「……キラは、こういう妙に気を使わない態度を一部の方にする気がしますわ」
    「そりゃムウさんだし」
    「アスランとかにも」
    「そりゃアスランだし」
    「では私にももっと気を使わなくてもよろしいのですよ?」
    「むしろ世界で一番気を使っちゃうかなあ」
    「まあ……私もですわ?」
    「はいはい、わかったからさっさと片付けるわよ、ラクスちゃん」

  • 54二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 14:33:34

    お下品な話といい話が交互に畳みかけてくる……

  • 55二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 20:02:58

    黙っていれば美人どころか喋ってる内容も普通に良い事多いんだけど急にアクセル全開になる

  • 56二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 20:53:51

    「……それで、2週間二人っきりで過ごした感想は?」
    「筆舌に尽くしがたいものがありましたわ」
    「うおぅ……」
    「もうああいうところとかそういうところがもう削れてなくなってしまうのかと」
    「どんだけよ」
    「濡れたガーゼがあのような凶器になるとはわたくし知りませんでしたわ」
    「その知識をキラはどこから手に入れたのかしらね……」
    「ちなみにキラが本気になるための準備期間として1週間わたくしはキラに一方的に愛撫され続けましたわ」
    「なにあの准将精力までスーパーなの」
    「いいえ、キラは最初の一週間、私の口にしか出しませんでしたわ」
    「うおっとぉ」
    「どんどんアブノーマルなバリエーションが増えてくわねあなたたち……」
    「ちなみに私はもう最初の2日か3日でキラのものを口で受け止めて頂に昇りつめることができるようになりましたわ」
    「それは誇ることなの?」

  • 57二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 20:57:53

    「ドヤ顔で言われてもなんかもうすでに違うステージに向かってるようにしか思えないのよねぇ」
    「最初の1週間、途中からは拘束されたり逆さづりにされたりもう大変でしたわ」
    「嘘つけ悦んでるでしょあんた」
    「いいえ。快楽も度を過ぎれば恐怖しかありませんわ」
    「嘘よ。本当にあなたが怖がってたらキラは止まるでしょうに」
    「……そんなことはありませんわ?」
    「ちょっと世の中騒がせたから、うちからも遠く離れたところでちょっと謹慎するとか言っておいて、やってることがこれだものね……」
    「カリダさんこの二人、そろそろ一回怒られた方がいいのでは」
    「もう私散々怒ってるわよ?」
    「お義母様のげんこつは痛いですわ……」

  • 58二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:02:48

    「そして一週間挿入もされず、焦らされ続けたわたくしの両穴は、容易くキラのものを受け入れたのです……」
    「官能小説か」
    「もうそれキラに話したらいいんじゃないかしら。
     多分恥ずかしがりながらも喜んでくれるわよ?
     だってラクスちゃんがいかにキラのことを愛していかにキラの愛が気持ちいいか言ってるわけだから」
    「……。……。
     今、何か、とてつもないいいアイディアが浮かんできたような」
    「えっ」
    「えっ」
    「官能小説……キラに話す……キラに、私の作った官能小説を読んでもらう……?」
    「誰かこの頭ピンクを止めなさい」
    「ヤマトさんちのお嫁さんですよ、どうにかしてください」
    「これですわ……?なんという良いアイディアなのでしょう!
     さすがはマリューさんとカリダお義母様ですわ!!」
    「えっわたしたちなにも言ってない」
    「知らない知らない」
    「善は急げ!わたくし、今から絵と文章の練習を始めますわ!」
    「急ぐな」
    「どこが善なの?」

  • 59二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:07:49

    あれ、前日譚だった…?

  • 60二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:08:36

    「というか何で絵なの?」
    「だってキラは文だけよりも絵がある小説の方が好きなので」
    「おう……そこも相手の好みに合わせるのね……」
    「それならキラは漫画の方が好きでしょう」
    「……!!さすがはカリダお義母様ですわ!」
    「カリダさん!」
    「余計なことを言うまいとしたはずなのに……」
    「やりますわ……わたくし、漫画を描きますわ!」
    「どんな漫画描くつもりよ。嫌な予感しかしないんだけど」
    「私とキラへの愛を描きます!!そしてキラの気持ちを知ることができたならば、キラの愛も描きます!!」
    「ちょっと待ちなさいラクスちゃん。あなたたちの愛って」
    「当然そういうものですわ……!」
    「いやいやいや。いやいやいや」
    「ラクスちゃん、元々そういうゲームとか小説大好きなのよね……」
    「何それ初耳なんだけど。コンパス総裁が成人向けゲーム好きとか」
    「私が好きなのはゲームではございませんわ!愛が語られている調教物ですわ!!」
    「なお悪いわ!!」

  • 61二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:11:02

    キラノ先生の前日譚だったのか…

  • 62二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:17:25

    「……というわけで想いを叩きつけたのですが」
    「なるほど。ストーリーもクソもないわね」
    「ひたすらキラに似た誰かとラクスちゃんに似た誰かがそういうことしているようにしか見えないわ……でも……」
    「これでは、キラに満足していただけません……」
    「初めてだからこんなもんでしょ。まあこれに懲りたら……カリダさん?」
    「……ねえ、ちょっと助言していいかしら」
    「は!?」
    「もちろんですわ!」
    「熱量はあるわ。絵も筋は悪くない。あとは仕上げをきっちりすれば、結構いいものになると思うの」
    「お義母様……?」
    「えっちょいまちちょいまち私ついていけてないんだけど」
    「ですが、仕上げの仕方などわかりませんわ」
    「それは私が教えるわ。あと、露骨に自分と相手のことを描写するだけだと引かれてしまうから、少しずらすのがいいんじゃないかしら」
    「何言ってるんですかカリダさん……?」
    「では……主人公は、影のある、そう、兵士として生み出された少年……?そして、ヒロインは……平和を望む歌姫……いえ、姫騎士!少年は姫騎士を蹂躙し、わが物としようとするのですわ……ヒロインは己の意志で平和を求めるため戦うものの、一人の女としてみてもらいたいという願望を、心のうちに抱いている……」
    「やるわねラクスちゃん。プロットはもう上がったじゃないの」
    「えぇ……?」
    「はい!つまりこういうことですのね、お義母様!」

  • 63二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:18:20

    ~平和の姫騎士調教記・あらすじ~

    プラ二ウム王国とコスモニア王国。二つの王国の戦いは長きにわたっていた。

    国力で勝るコスモニア王国に対抗するために、プラ二ウム王国は禁断の魔法の力を使用できる兵士を生み出した。

    物語はその兵士の最高傑作が、コスモニア王国に奪われるところから始まる。

    その兵士……兵士ラキは、度重なる人体実験により、プラ二ウム王国だけでなく、世界そのものに復讐しようとしていた。

    戦い続けるラキ。数多の騎士を倒していく途中、平和の姫騎士・クリスと干戈を交えることとなる。

    クリスはラキに敗れ、凌辱の限りを尽くされるのであった……

    【閲覧注意】平和の姫騎士調教記……?|あにまん掲示板「すまないな、こんな時間に」「うん、早く帰らないとラクスの機嫌が悪くなるから手短にね」「いうようになったな……いや、今回見てもらいたいのはこれだ」「平和の姫騎士調教記……?絶対に貴女に自由の剣を与えた…bbs.animanch.com
  • 64二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:26:03

    「これはひどい……」
    「やりましたわお義母様……わたくし、生まれて初めて同人誌を完成させましたわ……」
    「頑張ったわね、ラクスちゃん。あなたの、愛の結晶よ。
     たとえ世の中にでなくても、この本は、あなたが作った、あなただけのもの」
    「いいえ違いますわ、お義母様。これは……私が作った、キラに捧げるものですわ」
    「自分モチーフにしたガチエロハード調教物の漫画なんて送られて喜ぶ人なんている……?
     しかも黙ってキラ君の描いたラクスちゃんの絵まで載せてるし……許可とりなさいよ……」
    「必要なのは形式ではありません。愛だと思うのです……」
    「いや建て前とか重要でしょ。というかあんた元々そういうの大事にする方でしょ」
    「キラは普通に喜んでくれると思うわよ?」
    「カリダさんまでおかしくなってるぅ……」
    「……そうだといいのですが……」
    (※画像は喜ぶ前に友人から恋人が描いたいろんな意味でひどいエロ漫画を見せられて叫ぶ素敵な旦那様)

  • 65二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:34:53

    准将「母さん何やってるの?!」

    A.製本協力以前に、猥談と夜の相談と実際にやったえげつないプレイの数々を聞かされてました


    巻き込まれ事故かと思ったら多少は准将殿にも責任あったよチクショウ!!

  • 66二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:36:06

    「という顛末だったのです」
    「……あの飲み会の裏でそんなことが」
    「いかがだったでしょうか」
    「言った通りだよぉ……そりゃ、僕とのことを大事にしてくれてるのは、すごい伝わるけどね?」
    「伝わったのなら、何よりですわ……」
    「ああ、もう。ずるいなあ。ラクスにそんな顔されちゃ、僕これ以上何も言えないって」
    「だって、私が世界で一番愛している方に、私の愛が伝わったのですから」
    「……なにそれ。僕がラクスの愛を理解してないって?」
    「えっ」
    「じゃあ、僕に教えてよ。思う存分。ラクスの愛を」
    「や、これでは、私が、キラの愛におぼれてしまうだけですわ……?」
    「そのつもりでやってるからね」
    「や、キラぁ……♡」

  • 67二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:41:37

    「……すごかったのです」
    「あっそ。よかったわね。もう私呼ばないでよ」
    「なんだか、この飲み会も定例になってきたわねぇ」
    「というわけで、次はゲーム制作をしますわ!」
    「調教ゲーム……よね、多分」
    「だから誰かこの頭ピンクを止めろってんのよ!!」

    ~To be continued~

  • 68124/06/13(木) 21:46:23

    というわけでこんな感じです。
    諸々新情報やポスカを踏まえてキララクを見返したあと、あの創作に手を貸すお義母様はどんな方なのかなと思ったので。こんな感じでした。
    ではまたどこかで。何かネタがあったらまた書きます。

  • 69二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:48:52

    おつ

  • 70二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:50:36

    おつ

    元祖スレに繋がる話でたときは変な笑いが出たわw

  • 71二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 21:59:06

    おつ 
    そんな伏線回収ある?

  • 72二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:13:20

    おつです
    あそこから始まりのスレに繋げるとは!

    マリューさんが匙をぶん投げてそうw

  • 73二次元好きの匿名さん24/06/13(木) 22:46:08

    >>72

    天まで届けマリューさんの匙!

  • 74二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 01:18:26

    マリューさんって何か悪い事したっけ?

  • 75二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 01:20:51

    >>74

    キラを戦いに巻き込んだ

    だからキラの夜の戦いに巻き込まれるのも当然なんだ(メソラシ

  • 76二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 01:23:09

    まさかの前日譚だったとは

  • 77二次元好きの匿名さん24/06/14(金) 05:05:17

    3日とか2週間とか
    流石だぜ、スーパーコーディネイター

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