トレーナー♀に彼氏がいるんだって！こっそり尾行してどんな人か見ちゃお！

1二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:53:19

ボロアパートの扉を開けて出てきた男は、トレーナーの顔を見るなり拳でトレーナーの腹を殴りつけた。
「来るのおっせーんだよブス！」床にうずくまるトレーナーに罵声を吐きつける男。
男が出てきたアパートの中から、女の笑い声が聞こえる。
「給料入ったらさっさと持って来いっつったよな？いつまで待たせるつもりだコラああ！？」
男が土足でトレーナーの頭を踏みつけ、転がす。虫の鳴くような小さな声でトレーナーが謝罪している。
「ったく、ノロマが。ホラ、さっさとカネ出せよ……いつまで寝てんだ立て！」
ふらつきながら立ち上がったトレーナーが、厚みのある封筒を取り出して男に渡した。
「へっ、お前の仕事は給料だけは高くていいよな……ん、あ？おいコラ、なんのつもりだ？」
封筒からトレーナーの給料を取り出して、その枚数を数えていた男が手を止める。
「言ったよな？俺は毎月30万持って来いって。25万しか入ってねえぞどういうつもりだ、ああ！？」
言いながら、男は再びトレーナーの腹に拳を打ち込む。悲鳴を上げて倒れるトレーナー。
「ごめんなさい……今の時期はレースの褒賞金が無くて、どうしても用意できなくて、ごめんなさい……」
うわごとのようにトレーナーが言う。
「だったらサラ金なり身体売るなり職場からパクってくるなりあんだろうが！ホント使えねーなおまえ！」
激高した男が伏せるトレーナーの身体を蹴り飛ばす。

2二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:53:54

「レースの褒賞金がねえだ？だったらおまえのとこのチビガキをどっかで走らせればいいじゃねーか、つええんだろ？」
地面に転がるトレーナーの頭を、男はまた踏みつけた。トレーナーは口ごもる。
「……ああそうか。この前足折ったばかりだっけ？それでレースには出れねえと。ハハッ！仕事でも無能かよ！マジクソだなおまえ！」
男がトレーナーを嘲笑う。やめろ。やめてくれ。
「あのチビが三冠だかなんか取ったらデカい金が入るってアテも外れたか？あーくだらね、おまえもまともに走れるヤツを捕まえろよ。走っただけで骨がやられるような雑魚じゃなくてさあ」
「テイオーを悪く言わないで！」
男の言葉に、トレーナーが悲鳴のような声を絞り出す。一瞬の無言のあと、男は執拗な蹴りを返した。
「口ごたえすんなカス。テメーは俺のところに金を持ってくるだけでいいんだよ、わかったか？」
生きてはいるが、ピクリとも動かないトレーナーに男は言葉とツバを吐きかけた。
「ねぇーちょっとー？いつまでソイツと遊んでるのー？金入ったならどっか遊び行こうよー」
アパートの奥の女が男に声をかける。すぐ終わる、と男は返した。
「じゃあな、次はキッチリ金持って来いよ。今日足りなかった分もな。……ああそうだ、ちょっと待て」
急にトレーナーに興味を失ったように、さっさとアパートに戻りかけた男が、トレーナーに呼びかける。

3二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:54:30

「そうそう、俺のダチに風俗出禁になったヤツがいんだけど、ソイツがなんでもいいから女抱きてえってうっせーんだよ。おまえ、今週末ここに来てアイツの相手しろ。
仲間も2，3人呼んで割り勘で5万出させてやるから、それで今月の分はチャラだ。いいよな？……いいって言え！」
なんとか立ちあがったトレーナーを、男はもう一度蹴り倒す。トレーナーは言葉なく、ただコクコクと頷いた。
「おし、じゃーアイツらに連絡入れとくわ。今週末逃げたらマジで殺すぞ、いいな！」
脅しを吐き捨てて男はアパートの扉を閉めた。地に伏せていたトレーナーが、よろよろと立ち上がる。
ボクはその様子を物陰から見ているだけで、何も出来なかった。怖くて足が竦み、息が詰まって声が出なかった。
今すぐにでもトレーナーに駆け寄りたいのに、ここから逃げ出してしまいたい気持ちとぶつかりあう。
そうして絶句して立ち尽くしていると、こちらに歩いてきていたトレーナーと目があってしまった。
「て、テイオー！ど、そうしてここに……！」
ボロボロのトレーナーがボクの名前を呼ぶ。軽い気持ちで尾けてきたなんて、とても言えない。
そうしてまごついてるボクを見て、トレーナーはボクに、無理やり作った笑みを向けた。
「ごめんねテイオー。私は最強のウマ娘のトレーナーなのに、カッコワルいとこ見せちゃったね……」
違う！ボクはそう叫びたかった。こんなの何もかも間違ってる。悪いのはきっと全部アイツじゃないか！
色んな気持ちが噴き出すのに、ボクの身体は動かない。ただ、トレーナーの目だけを見つめていた。
「ごめん……テイオー。私もう帰らないと……。テイオーも早く寮におかえりなさい」
やがてトレーナーは、さっき蹴られた左足を引きずりながら、ゆっくりと歩きだし、その場を離れた。
ボクはとうとう、トレーナーに何もいう事が出来なかった。

4二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:55:42

男トレはあんななのに女トレちょっと辛すぎない？

5二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:55:43

ギャグ顔で済ませていいシーンじゃない………

6二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:55:50

普通の警察だ！
男を普通に逮捕する！

7二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:55:58

テイオーの家の力か、最悪メジロ家の力借りようぜ

8二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:56:06

救いがねぇ…

9二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:57:10

そこで100万ウマ娘パワーだ

10二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:57:20

助けにきた！もといクズを殴りにきた！

11二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:57:30

これさ、テイオーの人脈考えると
テイオーの家＋メジロ家＋サトノ家
に加えて
キタちゃんとこのバック
で男即死ルートじゃない？

12二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:57:46

この後トレセン学園に帰ったテイオーが、マックイーンに様子がおかしいと詰められて打ち明けたところ、マックイーンとついでに話を聞いたキタサトが協力してトレーナーを助ける事に決定。
次の日にはボロアパートは取り壊され、テイオーのトレーナーが搾取されていた合計500万以上の金が全額戻り、行方不明者が数名増えて、テイオーはトレーナーとの婚約を発表し数年後沢山の子宝に恵まれ幸せに暮らしましたとさ。
ℋ𝒶𝓅𝓅𝓎 ℰ𝓃𝒹

>>15 >>30

13二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:57:56

FBI! OPEN UP!!!!

14二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:58:42

どっちが産んだんだろう

>>16

15二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 01:58:50

>>12

ちなみにどっちが産んだの？

>>16

16二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 02:00:36

>>14

>>15

女の子と男の子をトレーナーが産んでテイオーもウマ娘を二人産んだよ

17二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 02:00:49

テイオーがアスリートなこと考えたらトレーナーでしょうよそりゃあ

18二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 02:01:01

王子様テイオーに進化するやつですねこれ…

19二次元好きの匿名さん21/09/07(火) 02:02:31

ボクのトレーナー♀の経歴調べちゃおーっと！｜あにまん掲示板地方の由緒ある家柄の出。代々ウマ娘を輩出する家系であった。しかし、初産で彼女を産んだ直後母親は帰らぬ人に。母親を溺愛していた父親は、母親の分も愛さねばならぬと決意するも、「最愛の人を奪った」という意識…bbs.animanch.com