（ss）ひっ…ぐすっ……ぅ(if√&感想スレⅡ)

1二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:23:56

泣き止まないモモイ概念の感想スレ&IF√妄想SSです
あまりに素晴らしいSSだったのに感想スレがなかったので立ててみました。
元スレ主とは別人ですのでご注意を。

一度は完結した元スレ、まだまだ煮込めると思いIF√エンディングまで書いたので適当に投げ込んでいきます。
皆さんは感想板として使うなどご自由にしてください。
やめなよみんな！かわいい女の子の絶望や嘆き、曇る姿に興奮して美しいと感じるのはキヴォトスでは恥ずかしいことなんだよ！いくらなんでもこれ以上の地獄なんてあるわけないじゃん！なぁ樺地？

スレ画

2二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:24:22

サクラコさま　もうしわけありません

わたしは　深夜テンションに屈して　才羽に"癖"を

つめこんでしまいました　どうかおゆるしを

わっぴー

元スレ

ひっ…ぐすっ……ぅ｜あにまん掲示板モモイ（どうしよう、ゲーセン近くの銃撃戦に巻き込まれて変なガス吸ってから涙止まんない…）ｸﾞｽｯモモイ（目も痛いし、喉乾くし……泣くのって異常に疲れるし……ちょっとこの辺りで座って休もう…）ｸﾞｽｯ……bbs.animanch.com

IF√前スレ

https://bbs.animanch.com/board/3546747/?res=184

3二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:26:10

離れたところで壁に背を預け、曲がり角の先を覗き込むモモイに一番近い位置にいいたアリスが近づく。ユズやノア、その場にいた全員が一も二も無く駆け寄ることに気づいたモモイはアリス達のことを、まるで疎ましい者を見てしまったように表情を歪め――正反対に逃げ出した。

「…あっ…え……？モ、モイ…？」

漸く見つけたモモイに向けて伸ばされたアリスの腕がだらりと力なくぶら下がる。
足を怪我しているのか靴が脱げたまま引き摺るように走る姿に追いつくことは容易な筈なのに、余りにも予想に反した反応を返されたことで走る下半身から力が抜け、停まる。

どうしてアリスを見て驚くのですか。そのような怯えた顔をするのですか。
――なぜ、嫌そうに顔を歪めたのですか。

モモイが正常ではないことは既に聞いている。それでも齎された「モモイに避けられた」というショックを処理しきれないでいた直後、モモイが覗いていた先、アリスとの間にあった通路から慌ててモモイを追いかける男が現れた。

4二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:26:45

（アリス、知ってます。前にモモイから教えてもらいました。洗脳状態というのは術者を撃破することで解除されるものだと！）

瞬間、アリスの握る光の剣に力が入る。
あいつがモモイをこんな目に合わせたモンスター。だからアリスが助けるのだと。そうしたらモモイが戻ってくると信じて。

ユウカの頭に血が昇りノアが声を上げ、アリスの収束砲を放とうとしてユズが走るその誰よりも先に。
全員が重なった極僅かな隙間を縫うように精確で、冷酷な緑の軌跡が男の後頭部を撃ち抜いた。

「ミド、リ…？」

アリスの遥か後方、血溜まりの場所で座り込んだまま。男を視認することもせず片手で撃ち抜く絶技を披露したミドリがゆっくりと立ち上がり、その服に付着した赤い液体を滴らせながらユウカ達の隣を過ぎる。
誰もその姿を止めることができなかった。極限にまで肥大化した爆弾に繋がる、その導火線に火が付けられてしまった。
太陽を背に進み、俯いた前髪で表情に影が降り一層不気味さを醸し出す。壁に沈み込んだ男の顎に銃口を押し当て、問う。

「――ねえ。お姉ちゃんをあんな風にしたの、お前？」

多分、私はわかっていなかったんだと思う。
お姉ちゃんはどんなに傷ついてもお姉ちゃんなんだって。きっといつものように笑ってくれるって。だから。
私の予想を遥かに上回る状態のお姉ちゃんを見た瞬間、プツンと何かが切れた音がした。

ああ、やっとわかった。この感情の名が。由来が。その出処が。
――憎悪だ。

5二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:27:22

こちらが正統後継者でいいんだよね？

6二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:29:14

こっちがIF本スレでよろしいかと、10まで保守せねば

7二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:31:13

大丈夫？モモイ、ガラス踏んでないよな？

8二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:32:30

いけませんいけません誰かなんとかしてください

9二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:35:37

保守、楽しみにお待ちしております。

>>39

10二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:43:06

ここから入れる保険はどこに…？

>>13

11二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:44:50

前スレから引き続き、人物ごとの主観描写が豊富で面白いですね。
その辺意識してたりします？

>>39

12二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:54:54

みんなが漆黒の意思に染まってモモイを泣かせるifですねこれは

13二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 18:02:46

>>10

そこに無ければないですね

14二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 18:17:30

暴走したミドリに気を取られているうちにモモイ見失わない？でもこんだけ大人数ならすぐ見つかるか・・・
いや待てよ、モモイがマンホールとかから地下に逃げたとしたら・・・？

>>18

15二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 18:30:06

下水道にはワニがいるんでしょ？(都市伝説

16二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 19:43:01

Q.なんでモモイは嫌そうに顔を歪めてんの？
A.「(監視の男が吸ってるタバコが)に、二本目ぇ～～！？！？」

>>17

17二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 20:02:11

>>16

うーんこの

18二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 20:17:38

>>14

下水道の中で1回見逃してしまいそう

19二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 22:33:01

モモイはモモイ視点での何者かから逃げている。
その何者かから逃げ続けることで犯人グループはまだやっていない罪をどんどん吹っ掛けられる。

わお…

>>20 >>22

20二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 22:37:14

>>19

まあ別にいいっしょ悪い大人だし

21二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 22:51:08

今こう言うのもあれなんですけど、前スレからこっちへ飛ぶURLが機能してないっぽい？

>>23

22二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 22:51:53

>>19

余罪が増えた所で今更だし、本当にやっていない事は裁判で証明できるでしょう

>>25

23二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 22:57:10

>>21

そっちのURLで飛べるスレは荒らしが出たから消したらしいで（小声）

>>24

24二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:19:25

>>23

あらまマジか　情報提供サンキューです

25二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:28:02

>>22

出来たらいいですね

豪鬼みたくなったミドリから逃げる事が出来てヴァルキューレに逮捕してもらえたらの話

26二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:30:17

スナイパーライフルを片手で構えて当てに来るとかこのミドリ、アルちゃん並みの絶技披露してんだよ怖いよ
その握力でモモイを掴んで離すな

>>28

27二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:39:15

そうか。これが…そうか。この掌にあるものが

(憎悪の)心か

28二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:39:54

>>26

そのままモモイを守れる最強の力を手に入れるんだミドリ....

29二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:42:21

ミドリ(臨戦)

>>31

30二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 06:50:28

どうしてこうなった

31二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 08:13:49

>>29

ミドリ（臨戦）とモモイ（私服）の同時実装イベきちゃ

イベ配布キャラは誰になるんだろう…

32二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 08:15:05

「ま、待ってください、ミドリちゃん！」
このままだとミドリが人殺しになってしまう。そう直感したノアが呼び止める。
男に銃口を突きつけ前を向いたまま視線だけで先を促すミドリに、ここで言葉を間違えてはいけないと再認識したノアは慎重に言葉を選ぶ。

「……もう気を失ってます。それ以上はやり過ぎになってしまいます」
「大丈夫だよ。これでも手加減したんだから」
「とてもそうには見えませんが…」

ちらりと壁の一部になった男を一瞥する。火事場の馬鹿力、という物だろうか。噂に名高いゲヘナの風紀委員長を想起させたミドリの一撃によって空中大回転して激突した様子に、ノアは手加減というその言葉を全く信用できなかった。

背中に冷や汗が伝うのを感じつつミドリと男の間を遮るように身を割り込ます。今のミドリの前に立つ、という行為がどのような意味を持つのか。先程ユウカとのやり取りからそれが分からないノアではない。それでも。退いてはならない場面がある。
可愛い学校の後輩。そうである筈なのに緊張で身が固くなるのを感じた。

「本当ですよ。なんだかいつもより身体が動きやすいんです。多分、今ならカリン先輩と同じことができそうかも。それにお姉ちゃんにあそこまでやっておいてやり過ぎなんて無いと思うな」

それを言われてしまえばこれ以上ノアが言葉を返すことができなかった。しかし、諦めてミドリの行動を容認することもできない。
憤るのは分かる。誰だって悪意を持って身内を害されれば怒るのは当然だ。さりとて可愛い後輩が復讐心の赴くままに私刑を執行するのも見過ごす訳にはいかなかった。

ミドリにだってノアの思いやりは伝わっている。その優しさを無為にしようとしていることも。
だけど、もう。止まれそうにはない。

33二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 09:40:36

ミドリ！　それ以上はやめるんだ！　モモイもこんな事は望んでない！

34二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 09:50:18

モモイが仮に今のミドリを認識できたとして、
血溜まりに座り込んでその血が服に染みたミドリの姿を見たモモイも何かしらの反応起こさないか…？

35二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 12:03:43

どうしましょう…、と悩むノアに動きの取れないゲーム開発部。たった一人によってこの場にいる全員が支配されていた。
重くなる重圧に耐えかねたその時、救いの一手が差し伸べられた。

「"ミドリ、ストップ"」
「先生！」

鎮圧した廃工場はC&Cとウタハに任せ、様子のおかしいミドリ達を追いかけると一触即発寸前の展開だった。
間に合ってよかった…内心そう胸をなで下ろしている先生の視線の先には罰が悪そうに背を向けるミドリ。頑なに振り向かないのは先生に今の顔を見られたくなかったからだ。絶対に、見られる訳にはいかなかった。

「"ミドリ、優先順位を間違えてはいけないよ"」
優しく、宥めるような先生の声が投げかけられる。そこにミドリを批難しようとする意思は含まれてない。誰であろうと今の自分には良からぬ雰囲気を纏っていると分かるのに。それでも先生はミドリを微笑むだけでそれ以上はなにもしなかった。
…きっと失望させちゃったのに。間違いなく禁忌を侵す直前だった自分を、まだ信頼しているのか。

今度はミドリが葛藤する番であり、改めて目の前で気絶した男を一瞥し…右手に握る愛銃に視線を落とす。
グリップ部分には昔姉からプレゼントされたアクセサリー。姉と同じように笑う猫の装飾、困ったときはいつもそれを弄るのがミドリの癖だった。
……爪が深く刺さるほど握りしめられた掌から血が滴り、猫の顔を赤く汚していた。

36二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 12:04:19

「………」
「"ありがとう"」

そのアクセサリーが汚れている事実がどうしても気に食わなくて、乱雑に袖で拭う。結果として男に突きつけていた銃を離すことになっただけで、別段許した訳ではない。許すつもりなんて毛頭なかった。……でも。

今も憎々しく敵を睨んでいるのに、気持ちは何も変わっていないというのに。弾丸と共にこの感情を外に放ちたくなる、暴力的な衝動はそのままでも。
本意でなく銃口を男から離したというだけで先生はそう言ってくれた。
それで良かったんだ、と肯定してくれた。

とても、とても長い間沈黙していたミドリがややあって構えを解いたことでほっ…と安堵する空気が一同に流れる。
頼れる大人というのはこんなにも落ち着けるものなのか。緊迫感が払拭されたことで徐々に皆が本来の調子を取り戻していく。流石は先生だ。

「"此処は私に任せて、モモイのことをお願い"」
「……分かりました。じゃあ後のことはお願いします、先生。………ごめんなさい」

簡素に返事をするとミドリは先生の横を駆け抜けていった。すれ違いざまに小さく謝られたものの、結局最後までミドリの視線が先生に向けられることはなかった。

「"私が見ておくからユウカ達も一緒に向かってあげて"」
「あ、はい！その、先生…ありがとうございます！」
「"どういたしまして。モモイやミドリのこと、よろしくね？"」

37二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 12:19:05

・全身ボロボロで何故か濡れている姉
・脱ぎ捨てられた衣服
・シャワー室の血痕
・タバコを吸ってた男

これを見て「お前がやったのか」と一応確認できたミドリはマジでよく抑えられたよ……

38二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 12:19:44

ナイス先生！　これでミドリが背負わなくてもいい罪を背負わすに済んだ

39二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 14:05:16

>>11

むしろ初の掲示板形式なのでテンポ良くなるよう控えめにしてます…そもそも心理描写とか感情キャラのエミュは個人的に大の苦手よりのスキルなので。

それでも豊富と感じられたのなら多分オムニバス形式（デュラララ的なやつ）の作品やシナリオなどを長年書いてるので染みついてしまってるんでしょうね

IF√なんて反応がなくて当然、薄かったら削除したらいいや！の考えでしたので>>9のような方がいて柄にもなく舞い上がってます。大変励みになってます。

それではエンディングまでお楽しみください。今週末（土日集中）で完走予定です

>>46

40二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:17:21

割とマジで毎日の楽しみになってる

41二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:20:03

セミナーとしての立場があり、現場から離れられないユウカとノアにそう伝えると一言礼を告げてゲーム開発部を追いかけていった。
ユウカ達が立ち去るのを見送り、やがて先生は端末を取り出す。

「"もしもし、コタマ。聞こえる？"」
「"モモイを見つけたよ。位置座標を送るからコタマはアリス達を誘導してあげて"」

気を失った男が一人、それに背を向けて繋がれた先生の通信に間髪を置かずにコタマの応答が返される。

「"右肩と左足を怪我しているみたいだったから至急医療班も呼んでおいて。恐らく肩は脱臼してる"」
『右肩…？C&Cからの報告では打撲とのことでしたが…そういうことですか。了解、急いで手配します』
「"ありがとう、助かるよ。……このことはネル達には知らせない方がいいかもね"」
『……そろそろヴァルキューレを向かわせますか？』
「"そうしようか"」

遅れて到着した先生では曲がり角で姿を消すモモイの後ろ姿しか確認できなかったが、足を引き摺り慣性に従いただぶら下がるだけの腕のことは先生も気になっていた。
服の中に隠しているようだったが、シッテムの箱にいる相棒が脱臼と太鼓判を押すこともあって間違いない。事態はもれなく急を要するものへと推移していた。めでたくモモイは救助対象から要救護対象へと昇格した。

ネル達主導による尋問の内容は現在進行形で先生、ヴェリタスにも共有されている。
誤魔化そうという気も起きなくなるぐらいどんな事情で、何をしたかを徹底的に吐き出させているが、そろそろ潮時かもしれない。このようにC&Cの尋問にすら僅かながら抵抗してくるのだからこれ以上は専門家に任せた方がいいだろう。

奇しくも犯行グループに罪状が一つ追加されてしまったがここまできたら大して違いがなかった。
まさか主犯も拘束したモモイを大人しくさせるためにした脅しがこうも牙を剥いてくるとは予想だにしていなかっただろう。軽い押さえつけが脱臼へと変貌するなんて。

42二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:20:17

責任を取らせるのは大人の仕事、悪い大人の末路は…

43二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:23:05

『それで、そちらの方は？』
「"見つからなかった拉致グループの最後の一人。ミドリ達が捕まえてくれたよ。これで全員捕縛だね』
『なるほど。今すぐヴァルキューレをそちらに向かわせますね』
「"いや、完全に気絶してるから当分は起きないよ。先にネル達の方を優先してあげて"」
『そうですか？ではヴァルキューレが到着するまでお待ちください』
「………」

コタマとの通信が切断され、辺りに静寂が訪れる。
休日でもミレニアムはそこかしこで実験が行われ、その都度爆発事件を起こしていたりするのでこのような静けさは珍しいことだった。

「"ふう……"」
「"ヴァルキューレはC&Cの方に向かった。あの様子では時間が掛かるだろう。なにせ事情が事情だから。もしかするとウタハが一悶着起こすかもしれない。
ヴェリタスはミドリ達のサポートで掛かりきりだ。今のモモイから目を離す訳にはいかないからね。だから"」
「……」

そう、静寂だ。ミレニアムの廃区画で先生の呟く声だけが反響するほどに。
稀にシャーレの先生はタブレットに話しかけることがある、なんていう極一部の生徒の間でしか噂になっていないそれとは違う、ただの独り言。…否。

44二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:23:34

「"――これで暫くは此処に誰も立ち入らないよ。逃げる隙を図ってる誘拐犯さん？"」
「っ！？ちィッ！」
「"あの子達にはこんなところを見られる訳にはいかないからね。人払いは代わりにしておいてあげたよ"」

寝たふりを看破されていたことが分かった途端、地面に倒れていた男が跳ね上がりホルスターから銃を取り出す。
外から来訪した大人、『シャーレ』の先生。ヘイローを持たず、一発の銃弾が致命傷になりかねない弱き生物。明日すらも危ぶまれる弱者だと有名だ。
適当に痛い目をみせて、侮った思い上がりを矯正してやろうと。容易な筈なのに。

銃口が向けられているのにも関わらず、それを"脅威"とすら感じさせないような余裕で先生がゆっくりと振り返る。
先程までミドリ達に向けていた温厚な表情とは、まるで別。

「"今回の件は私も随分頭にきたんだ。全部、知ってること洗いざらい吐いてもらうよ。今度は嘘偽りなくね"」

……これが、弱者の姿か？

「"ここからは、大人の時間だ"」

>>55

45二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:24:48

明日はちょっと朝更新無理そうなので多めに投下
ーーーーーーーーーーーーーーー
※なお、この間モモイは「次回作は鬼ごっこゲーで決定だぁぁあああ！！」と思いながら走ってます。かわいいね。
ーーーーーーーーーーーーーーー

>>47 >>50

46二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:27:31

>>39

なるほどなぁ…。そのチャレンジ精神見習いたい

47二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:27:36

>>45

みんなの心の平穏のためにもやめて差し上げろ

48二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:38:27

この経験を活かすとは良いじゃないか！

49二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 17:59:16

今度はモモイを無傷で生還させるんだぁぁぁぁ!とみんな躍起になるけど安定のユズクオリティで皆の心がまた折れそう

そしてこの先生、大人のカードを切るのも辞さない面構えっすね

50二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 18:49:32

>>45

モモイさぁ…モモイさぁ！！！そういうとこやぞ！？わかっとるんか！？！？

わかってないからこうなってるんだったなぁ…

51二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:00:52

なんと！！被害者が一番シリアスしてないのである！！！（定期）

52二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:20:04

ここまで全身ボロボロなのに精神が光の英雄すぎる

53二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:23:35

①他人に悪意を向け危害を加える者
②他人を支配・略取・洗脳する者
③大人の立場と力を悪用する者

すげーなこいつら、作中における先生の地雷を全て踏み抜いてる。1つ残らず念入りにダンサブルしてる。

54二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:26:17

冤罪！冤罪です！洗脳だけはやってない！！

>>58 >>62

55二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:26:47

>>44

バチギレ先生の覇気で現場は震動してそう

>>56

56二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:40:22

>>55

これ見た目がアニメ先生だと本当にキレてそうだし、見た目が便利屋先生だとマジでヤバイ感あるし、見た目がゲ開先生だともうなんていうか修羅なんだよね

>>69

57二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:43:36

モモイをスキャンして状態報告したアロナが涙声だった可能性まであるからな……

58二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 21:56:05

>>54

だからなんだというのか

59二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 22:44:46

先生がとてもかっこよい...モモイは早くみんなにきづいて...!!

60二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 01:12:09

表に出る怒りよりも怖いものあるなこれ……
大人のやり方を見せたくないから、生徒に知られないように手を尽くしてるのもさすが

61二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 07:26:00

このゲーム、本気の大人って怖いからね

62二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 07:28:27

>>54

なるほど、それは洗脳以外やってるってことだよな？

63二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 10:42:10

みんななんでこんなにアンジャッシュしてるんだ？
ひとえにモモイの自己肯定感が低かったせいだろうが

64二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 13:58:45

自己肯定感というより勘違いの連続でこうなってるからなお互い

当のモモイは本スレコメントの鬼の形相で追い掛けてきてるユウカ達とサボったツケが回ってきたと勘違いし逃げるモモイの構図が生まれてる
何気ないコメントがまさかの伏線回収よ

>>65

65二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 14:48:03

>>64

モモイはまだユウカ達とは気づいてないぞ

66二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:10:05

『――モモイッ！！』

（ん…？いまアリスの声が聞こえたような…？）
何故か聞き覚えのある声が聞こえて首を傾げるも、気のせいだと思いなおす。
まだモモイが誘拐されてから半日も経っていない。別に半日留守にする程度よくあることだし、きっとそれぐらいじゃあ違和感も持たれないだろう。

自分を助ける為にそんな急いで来る訳がないだろうし、きっと聞き間違えか。
そう結論付けて、モモイは足音を立てないよう慎重に階段を上る。

（灯台もと暗し、ってねーー。はぁ、もうくたくだよお～…あたまいたい…）

現在のモモイは廃工場から飛び移った先のビル、つまりは先程までいた場所へと戻っていた。
現場から立ち去ったように見せかけて、外周をぐるっと回って振り切ったのだ。追従する男から姿を眩ませたタイミングを見計らって別入口に入り身を潜ませていた。

これには連中もいっぱい食わされるのではなかろうか。少なくとも自分だったら気づけない。思考の裏をついた策。かんぺき～。
単にもう走り回るだけの体力が無く、とにかく曲がった瞬間にあった扉が目に入っただけ、という事実なのだが。想定以上に肩や足の痛みがモモイの体力を奪っていたのだ。

67二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:11:16

念の為、入口にバリケード擬きを置いてカモフラージュしたが、大した時間稼ぎにはならないだろう。どうせ中身はスカスカのデスクなのだ。すぐ破られる、そう思っていたのに予想と違って男は追いかけてくる様子はない。

（追いかけてこない？それならラッキーだからいいけど、えぇ…それでいいの？）

呆気なく撒けたことにやや拍子抜けするも、まあサボるような男だから所詮はそういうことなのだろうと深く考えることはしなかった。

（も、も～～無理。限界ぃー…）

足が棒になったかのように動かない。意識が朦朧として眩暈がする。瞼を開くだけでも重労働に感じる眠気。頭にガンガンと響く頭痛。
元気な意識とは裏腹にモモイの身体は今度こそ限界を迎えた。
マキかヴェリタスが来るまで休もう。できれば隠れたままでも見つけられやすい場所で。

（屋上なら大丈夫だよね？）

地上からは誰にも見つからず、且つ監視カメラや高空ドローンで視認しやすい拓けた場所。
ビルの屋上が最適だと判断したモモイは最後の力を振り絞って向かい、屋上に辿り着いた途端に倒れた。

68二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:11:59

（ばたんきゅ～、ってね。もうちょっと真ん中行った方がいいのかな）

それでもせめてもう少し中央へ。ここら辺かな？と思った辺りで止めておく。というよりもう何も見えないのだ。
瞼は確かに開いているのに映る視界の大部分が白黒に点滅し碌に何も映さない。滅多に体験することない感覚に少し興奮してしまう。

（これが脳震盪した世界かー）

すげー、と危機感の足りない感想を抱きつつ断片情報を頼りに動かない身体をズルズルと引き摺る。
ちょっと端に寄りすぎかも？と思ったけど落ちなけりゃ問題ないのだ。それに多少端でも高空ドローンにはなんら関係ない。とにかく全身が映りやすい位置まで来れただろう、きっと。恐らく。
これならドローンでも一発だ、そう認識したらモモイの意識が急速に薄れていく。

（あったかーい…）

晴れやかなミレニアムの陽気が冷めきったモモイの身体を包み込み、眠気を促進させ。暗転。
ここでモモイの意識は途絶えてしまった。

（少しだけ…ほんのちょっとだけ寝よう…すぐ起きるから……）

>>70 >>71

69二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:16:30

>>56

ゲ開先生だった場合のあふれ出る豪鬼感

70二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:17:04

>>68

完成度の高い死んだふり（無自覚）の完成である

71二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:19:52

>>68

うわ、ヘイロー無いせいで余計みんなの勘違い加速しそうだし

哀れな誘拐犯はまた知らない内に罪が重なりそう

72二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:35:40

こうして無自覚に曇らせ現場を作り上げたのだった

73二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:58:29

これが脳震盪した世界かー
じゃないが

74二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 18:08:09

脳震盪した世界
これでリアルなゲームオーバーの表現ができるね！

75二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 18:11:00

投身自・殺しようとして力尽きたと勘違いされるやーつ

76二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 18:24:01

地面にヤバいくらいのモモイの血痕が見つかる
→明らかに様子のおかしいモモイが発見されたが、救出班を見て逃げ出す
→モモイが重傷であることが判明
→入口にバリケートが設置された屋上の端で、生死不明のモモイの身体が発見される

これって……

>>77

77二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 18:30:06

>>76

なーに、ミレニアムメンバーに見つかる前に目を覚まして、体力回復した身体で再会すれば問題ないさ！

>>82

78二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 19:37:35

むしろ、錯乱状態で飛び降りる所をギリギリで力尽きて止まったと考えよう
今のうちに確保だ

79二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 19:41:18

どちらにせよまた誤解が増えるの確定じゃねーか！

80二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 20:08:10

これ死にきれなくてもう一回飛び降りようとしたように見えませんか？

>>81

81二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 20:10:47

>>80

キヴォトスの民特有の耐久性でか

82二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 20:32:05

>>77

世界はそれを「無理」と言うんだぜ

83二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 22:36:59

つまり、廃ビル捜索偏がこれから始まる訳ですね。
廃ビル…シャワールーム…あっ

84二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 22:53:03

シャワー室はただモモイが汚れを落としたかったって…察せるわけねぇよな！？
第三者からすれば拷問か事後だもん！

85二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 02:05:25

元スレでもそうだけど、モモイ重症患者なのに重症の自覚ないな！！
もはや気絶なんよこれ

86二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:02:01

若干スレチになりますが
先日私があにまんデビューした時、とあるスレに初めて書き込んだ内容に元スレ主が返信してくれていたことに今気づきました。ふぉおおおおお

認知されてたことにまずは歓喜の昇天しまして、IF√SSへの許可のような返事でした。
元スレ主から難色を示されたら例えクライマックス目前だとしてもこのスレを族誅するつもりでしたが、その心配がなくなったことで安心して続けることができました。
元スレ主ありがとう！！三次創作を書いてしまうほどに貴方の作品が大好きです！！！ラブユーフォーエバー！

87二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:02:37

「サーチ魔法、発動！分かりました、モモイはこっちです！」
「足跡みてるだけ、だよね…それより、なんだろう…これ。水…？なんで」
「ちょっと！？なんで扉が閉まってるのよ！？」

モモイが春の陽気に微睡んでいる、その階下で。血相を変えたミレニアムが押し寄せていた。

『モモイさんを確認しました！……ッ、屋上へ急いでください！！意識を失っているようですがこのままでは』
「ユウカ、離れてください！ひか――」
「待ってアリスちゃん…！ここで光の剣を使うと建物が崩れるかもしれない…！」
「――」

老朽化が進み、鉄骨などが剥き出しになった建物だ。下階ほど損傷が激しいのに、ここで光の剣を使えば崩落する可能性を懸念したユズが静止する。
一方、その横からミドリがスナイパーライフルを取り出し、接射。激しい振動を起こしながら普段よりも遥かに強力な翠光がバリケード諸共人一人が通れる風穴を抉じ開け、そこに飛び込む。

「うわーん！光の剣が重すぎて立っていられません！足元がグラグラです！」
「ミドリ…」

88二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:04:16

アリスが平常運転に近いのは救いだな

>>90 >>93 >>96 >>97

89二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:07:01

先生のお陰でユウカ達と足並みを揃えてくれる程度には落ち着いてくれたが、まだ怪しいところがある。
激しい衝撃に揺れる足場によって総重量数百キロもの光の剣を担いだアリスが転倒しても、申し訳なさそうな表情をするだけで先を行ってしまった。
モモイが、すぐそこにいる先へ。

「………ぁ…」

「……アリスちゃん？どうしたの？」
「ユズ…」

水平バランサーの許容を超えて転んだアリスにユズが手を貸す。
が、立ち上がったアリスが動く様子がなく心配になり問いかける。

「どうしてでしょう…。早くモモイの元に向かわないと、分かっているのですが…足が、動いてくれません」
「……」
「アリスは勇者です。勇者、ですから…どんな壁も困難も乗り越えられるんです。ですが、先程のモモイの顔を思い出してしまいます」

アリスにとってモモイの存在は大きい。今のアリスを形作ったのはモモイのお陰といっても差し支えないほどに。
今でも覚えている。忘れるわけがない、要塞都市エリドゥでの出来事。アリスに攻撃されたモモイがあの時、それでもと手を差し伸べてくれたからこそアリスはここにいる。

そのモモイが、今度はその手でアリスを振り払うかもしれない――そう考えただけで怖くて仕方がなかった。

>>96

90二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:09:38

>>88

秒で背中刺されてて草

91二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:26:47

メガトン光の剣

92二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:39:08

コタマが焦っているということは、やっぱり屋上の端っこ辺りまで這いずって寝たんだなモモイ
そりゃ自○未遂で気失ったようにしか見えんわ

93二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:39:21

>>88

ダメなようですね…

94二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:54:11

「…だ、だいじょうぶ」
「ユズ…？」

きゅっ、と繋がれた手を掲げ、俯いたアリスの目線がユズの眼と交差する。積極的なユズという珍しいものを前にしたアリスは困惑する。

「モモイは…そんな子じゃないから…きっと大丈夫。それに…」
「動けなくなっても、繋ぎとめることが必要な時もある…モモイは無鉄砲なとこあるし…」

　だから、と挟んでいつになくはっきりとした口調でアリスの隣に並んだ。

「勇者だからってずっと前を往かなくてもいいと思うんだ…辛くなった時にはこうして、一緒に歩くのも…良いと思う。……仲間、なんだから」
「……！はい！」

アリスの瞳に力が宿り、ユズは安心した。もうアリスちゃんは大丈夫。
お互いを見合わせ、照れくさそう笑うユズと無機質さが欠片もなくなった笑顔のアリス。やがて二人は歩き出した。

「モモイ救出クエストはまだ終わっていません！ユズ、今すぐ行きましょう！」
「うん、一緒に」

95二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 09:11:55

さすが部長やでホンマ…

96二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:11:10

>>88

>>89

即落ち2コマで好き

97二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:25:51

>>88

平常運転()

98二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:38:37

こういうところで優しく発破をかけてくれるのがユズなんだよな…なんだかんだモモイと別ベクトルで心が強い…

>>99

99二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:00:09

>>98

ユズは自分が刺されると弱いけど部員が刺されそうになると途端に覚悟決めて突き進む女だからな…

100二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:27:07

声が、聞こえる。

……イ！………える！？しっか……て！
待っ……今のモ………さん………様……。アリ…
…解です！
先…！……輩！早……！…イが…！
冷たッ…！？低…温症まで…併発……！？

（あれ……ミドリ？　だけじゃない。皆もいる…）

「ぅ………」
『モモイっ！！！』

止まるんじゃねぇぞ…と言いたげなポーズで倒れていたモモイに意識が戻る。
ヘイローを宿したモモイの周りにはユウカやノア、そしてゲーム開発部の皆がいた。誰もが見たことないレベルでぐしゃぐしゃに涙ぐみ、それでもモモイが目を覚ましたことを喜んでいた。

（うえっ！？どうしたの皆！？なんでそんなに泣いてんのっ！？）
「モモイっ！」「お姉ちゃん！」

目を白黒としながら上体を起こしたモモイに一目散にミドリとアリスが飛び込んでくる。
寝惚け頭で状況がよく分からないが、なんだか皆が泣いていたので咄嗟にいつもの癖で「？？？　まあいいや、おいで？」と両手を広げて甘やかそうとして――右肩が動かないことを思い出した。
あっ、まず――。刹那の悟りも束の間、激痛が全身を突き抜ける。

（ぎゃ゛ぁ゛あ゛あ゛ああ！！？いだいいたい痛い！！待ってまっていま触られるのはホントに勘弁してぇ！？）
「モモイっ…モモイ……！良かった…生きてます、モモイが生きてます…ッ！！」
「ぅ…！っ…、おねえちゃん…！うぅ…ぉね…ゃ…」
「モモイ…無事で、よかった…」

号泣する皆にぎゅっと抱きしめられ、仲間の無事を安堵する光景は感動的なものだがモモイはそれどころではなかった。
声にならない悲鳴を上げ、痛みから逃れようと我武者羅に暴れるも力の入らない身体では碌に抵抗することができない。

101二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:34:49

嘘でしょ……また勘違いされそうなことしてる……

>>102

102二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:36:35

>>101

痛いと言えていれば……

103二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:44:21

書き残したシーンを仕上げなきゃならないのについカッとなって作ってしまった…

>>104 >>105

104二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:49:57

>>103

なんだよ....結構痛いじゃねぇか....(弾丸)

105二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:50:54

>>103

何やってんだよ才羽ォ！！！

106二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:53:04

ようやくモモイを見つける
低体温症の可能性
ミドリとアリスが嬉しさで抱き着く
抱き着いたらモモイが悲鳴をあげた

ねぇこれ…

>>108

107二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:56:56

モモイ「(純粋に怪我が思った以上に)痛い！」

ミレニアムメンバー「(大人達の非道な仕打ちや薬の影響、血反吐吐くほどの異常な大怪我や恐怖から)モモイ…!?」

って加速せんかな？

108二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:01:45

>>106

精神作用ガスで錯乱状態ですね！

109二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:05:11

いやでも先生がコタマにモモイの右肩は脱臼してるって情報入ってるから、それとなく脱臼の情報与えたら……余計にアンジャッシュしそうだなぁ！

110二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:11:55

ここで素直にモモイが「痛いよぉ…」って言ったとしても
「まさか拷問がフラッシュバックして…！？」ってなりそうなんだよな
ここまで来ると

111二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:33:54

のどやってるからモモイまだしゃべれないよね？

>>112

112二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:35:59

>>111

…あっ

喉やってるってことは枯れた声で『ぃ゛ぃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛…』みたいなうめき声になってる可能性…？

113二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:40:57

救出班視点
ようやく発見したモモイに抱き着いたら潰れた喉で必死に叫びながら
身体に力が入らないにも関わらず必死に抵抗しようとしてる
ってことになるよね

114二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:46:06

必死に抵抗した結果、「老朽化の激しい建物」屋上の柵が壊れる可能性は…

115二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:50:50

見つかりやすいところで倒れている＝屋上のど真ん中か？
力が入らない＝動く力も残ってないから柵まで行くことはない

だろうからそこは安心だと

116二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:57:41

「おねえちゃん…？お姉ちゃん！？」
「わわっ！？落ち、落ち着いてくださいモモイ！？アリスはアリスですよ！？」
（ミドリそんなに右腕力強く掴まないでいだいしぬ゛ぅ゛！？ほんとに痛いんだからぁ！！あ゛あ゛あ゛アリスもいま脱臼してるからそんなに揺すらないでぇ！？）

モモイは気づいていない。
泣いてまで慕っている仲間達にしがみつかれているのに苦し気に逃げ出そうとするのだ。その行動が第三者にはどのように映ってしまうのか理解していなかった。アリス達の精神作用ガス懐疑が益々強固に裏付けられ、もはや言い逃れできないほどだった。

『――ッ！モモイさんは未だ大変な精神不安定状態に陥っています！絶対にその手を離さないでください！』
「怖がらないでください！モモイ、アリス達は敵ではありません！」
（怖がってるんじゃなくて痛がってるんだよぉおおお！！！お願いだから離してぇ！！）
「イヤです、離しません！ぜったい、絶対にですよ！アリスが繋ぎとめるんです！」
（あ゛あ゛あぁあ！！！）

声に出なくとも奇跡的な以心伝心が生じたが、会話が成立することはなかった。モモイが錯乱していると勘違いしたミドリが腕を掴む力を強めるほど、モモイの暴れる様子が激しくなる。益々ユウカ達の瞳に宿る悲しみの色が濃くなる。
見ていられなかった。本当に仲の良い子達なのだ。大切に想い合っているのにお互いを傷つきあう姿なんて。

117二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:58:40

それもその筈。脱臼なんてしていれば通常一目で分かるものだ。しかし、モモイの脱臼している右腕は今シャツの下に隠されていた。加えてモモイが目を覚ましたことで全員が安心しきってその事にまで気がつける余裕が却ってなかったのだ。

唯一脱臼の情報を持っているのは先生とコタマであり、この場では本来コタマがその事を指摘しなければならないのだが、彼女もモモイが屋上に到達後の一部始終を観測していた為それどころではなかった。
気絶するまで重症な身体を引き摺って屋上の端まで向かっていたのだ。僅か数メートル手前で止まってくれたから良かったものの、刻一刻と端までの距離が近づいていく様を見てることしかできなかったのは心臓に悪すぎた。
「止まってください…！止まって…ッ！」届かないと分かっていても声を出さずにはいられなかった。

何も無いその先でいったい何をしようとしていたのか、そう推測するのはあまりにも容易で、コタマから冷静さを失わせるには十分だった。推定、想像、予想…ありとあらゆる物事に対していくら結果が予測できていたとしても、往々にして現実として直面した時の衝撃は容易に冷静さを奪い去っていく。コンボ練習をしていても対戦したら全く実行することができない某コールサイン"ダブルオー"みたいなものだ。

もしモモイが先に目を覚ましていたら、ユウカ達の到着が遅れていたら…と思うとぞっとする。最短最速経路でサポートするのに手一杯で到底脱臼のことを追及する暇なんてなかったのだ。

暫くするとモモイは動きを止め、アリス達のされるがままになっていた。落ち着いてくれたのだ、とようやく安心したユウカはもみくちゃになっているゲーム開発部一行を包み込むように抱きしめ、今まで伝えることができなかった内心を吐露する。
今度はもう手放さない…、心配した分だけ力を籠めると、腕の中にいたお騒がせでムードメーカーな少女はぶるりと一度震え、やがて安心したかのように脱力してユウカに凭れ掛かってきた。

「心配…したんだから…！無事でよかった…モモイ…」
「（チーン）」

モモイは真っ白に燃え尽きた。

118二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:00:17

気絶した……！！
まぁ、ええか！！モモイ確保！！

119二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:02:07

しれっとレバガチャダブルオーがディスられてて草

120二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:02:12

やっと確保されたのかモモイ…良かったな…

まあ(勘違いの)地獄はこれからなんだが

121二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:02:42

良かったこれで解決ですね

122二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:03:11

男達にどんどん罪状が盛られていく…

123二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:03:17

もうミレニアムの外には出られないぞ♡な展開になりそう

124二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:07:33

すんごいアンジャッシュ

125二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:18:43

（残りのシーンを書いてますが、なんだか文量が膨れ上がりすぎて休日で投稿しきれる気がしなくなってきました…多分平日まで跨ぎそうな予感がしてます。掌クルっクルノープランでごめんちわっぴー）

安堵してる愉悦部がいますが、まだまだ序の口です。
ようやく下拵えが済んだのでこれから伏線調理してメインディッシュを提供できます。夕方まで一旦お待ちを。

※モモイは気絶してません、画像のようなイメージです。この情報を元に展開予測してみてください。ハハッ、できるわけないだろうがな！（一人だけいる視聴者全知から目を背けて。まじでなんなんだよお前）

>>127 >>129

126二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:22:45

ゆっくり書いてくれ
楽しみに待ってるからよ

127二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:23:36

>>125

『安堵してる愉悦部がいますが、まだまだ序の口です。

ようやく下拵えが済んだのでこれから伏線調理してメインディッシュを提供できます。』

んんん！？　まだ何か事件あんの！？

128二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:25:53

……ワォ、ここからさらに何かあるのか

129二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:31:19

>>125

まだ地獄が続くのか…

は！もしかしてこれは幻覚！？とか思って本気で錯乱し始めるモモイとか…？

130二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:51:42

まだ先生と犯人グループの一人との会話についてが無いからね

131二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 17:00:45

『各員に通達します。そのまま反応を返さないよう冷静に聞いてください。
……万が一に備え屋上の端を位置取ってください。モモイさんが再び恐慌状態に陥ったとしてもそれで"最悪の事態"は防げるはずです。ただし、モモイさんに気取られないように、さり気なく、慎重にです。落ち着いてくれた今だからこそ決して刺激してはいけないということを心掛けてください。』

モモイを除いた全員のインカムにコタマの指示が届く。
最悪の事態、それが何を示すのかを理解したミドリ、ユズ、アリスは慌てて屋上の端を陣取った。
モモイを此処よりも先に行かせない、鉄壁な意志を以って通せんぼする三人に更に状況を理解できなくなったモモイは困惑を隠せなくなる。

「（え？今度はいったいなに？離れてくれたのは助かるけど…え？え？もしかして私で遊んでるの？）」
「……気にしないで。それと今アスナ先輩達が医療班を"持って"きてくれてるからもう少しの辛抱よ」
「そ、それより寒くありませんか？ジャケット貸しますから着てください、どうぞ」

なぜミドリ達が急に屋上の端で立ちはだかったのか。
明らかに不審な挙動にモモイが疑問を浮かべているのを観測したコタマは「さり気なくって言ったのに…」と頭を押さえていた。幸いにもモモイの様子に異変はなく、それどころか安堵しているように見えた。
……いや、違う。そうじゃない。『幸いにも』じゃない。友達が距離を離して安堵するなんて普段のモモイならあり得ないことだ。やはり普通ではない、表面上では落ち着いているようでもその内心は依然として異常事態であることに変わりないのだ。

132二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 17:31:32

モニターの先でユウカとノアが冷や汗たっぷりと必死に誤魔化しているが、コタマからはもうどうしようもないのでそちらは任せることにして自身のやるべきことを処理する。

既にヴァルキューレの手配も済ませ、つい先程先生からヴァルキューレへの犯人の引き渡しも完了したことを確認。よって、C&Cには急ぎミレニアム中央病院から医療班をセミナー経費で手配。
交通事情や混雑状況を踏まえ、最短ルートをシミュレートしているとC&C"01(ゼロワン)"のアスナから「多分私らが直接向かった方が早いと思うなー！」という一言で医療班を逆搬送することに急遽変更となった。
念のため"万が一"に備えて現場周辺には単体最強のネルと手数が豊富なウタハの二名を待機させ、アスナ達が少しでも移動しやすいように経路上の交通網は麻痺させてもらっている。

これで犯行グループ四人の逮捕され、現在進行形で最短ルートが更新され続けているアスナ達医療班搬送チームが到着するのも時間の問題だ。
不測の事態に備えネルとウタハもいて、任された仕事はきっちり熟してくれるだろう。先生は……犯人の引き渡してから連絡がつかないが、あの人のことだ。悪いことにはならないだろう。

欠陥が無いことを改めて確認してようやく事件解決が目前となってきて安堵の息を漏らしたところで、ピロン♪とモモイ救出任務司令塔に通知音が響いた。

この期に及んでいったい誰が…、若干の疲労と辟易を出しながら画面から決して目を離さず応答する。あまりにも懸念情報が溢れすぎていた今回の事件に、既にコタマの脳がオーバーフローを起こしそうだったが無視するわけにもいかない。

発信元は――ヴァルキューレ？　既に逮捕は済んだ筈。今更なにを…？

嫌な予感に襲われながら、その報告を受け取っていく。相槌をしていく度、次第にコタマから言葉が失われ、血の気が失われていく。
絶句。そうとしか言いようのない報告。あまりにも信じられない内容に椅子を倒したことにも気づかず立ち上がってしまう。

「………………は？　犯人が、逃亡……？　なんで？」