私はゲマトリアのある方にお仕えする者 3

  • 1オートマトン24/07/06(土) 16:21:16

    ようこそ皆様方。私は黒服(本人がそう呼ぶようにしてる)を主様としてお仕えしております

    実は現在中々忙しい状況なんですよね
    やることが…やることが多い…!!ってやつです

    注意事項としてオリ展開と独自解釈がが入ってきます。遅れて申し訳ありません

  • 2オートマトン24/07/06(土) 16:23:22

    まずは私の能力値の参考です

    戦闘 9
    事務 99
    医療 8
    知性 38
    技術 79
    交渉 76
    創作 92

    執事なので料理や掃除が得意です

  • 3オートマトン24/07/06(土) 16:23:54

    黒服に仕えている理由  38

    50をただの仕事だからとして
    1ほど『色彩』に対抗する為
    100ほど主様の為

  • 4オートマトン24/07/06(土) 16:25:36

    好感度(ゲマトリア)

    黒服 25(ただし、あくまで小言が多いとか)
    マエストロ 74
    ゴルコンダ 77
    デカルコマニー 82
    ベアトリーチェ 32

  • 5オートマトン24/07/06(土) 16:26:18

    好感度 (アビドス編)

    ホシノ 98
    シロコ 78
    ノノミ 5→6
    セリカ 19
    アヤネ 54

    PMC元理事 10
    柴関大将 86→88

    便利屋68

    アル 79
    ムツキ 39
    カヨコ 42
    ハルカ 87→90

  • 6オートマトン24/07/06(土) 16:27:03

    エデン条約編

    サオリ 78→80→81
    アツコ 67→70→73
    ミサキ 79→80→81
    ヒヨリ 62→63→66

    アズサ 78

    マコト 20

    ミカ 33

  • 7オートマトン24/07/06(土) 16:27:42

    小ネタ

    黒服(22)、ベアトリーチェ(32)、カイザーPMC理事(10)、ミカ(33)、マコト(20)と実はスレ主内での主人候補が軒並み好感度が低いので他の主人候補も振ってみました

    調月リオ 6

    桐藤ナギサ 10
    百合園セイア 6
    一応歌住サクラコ 56

    プレジデント 16
    一応不知火カヤ 91

    連邦生徒会長 68

  • 8オートマトン24/07/06(土) 16:28:26

    小ネタ (連邦生徒会)

    七神リン 64
    由良木モモカ 33
    岩櫃アユム 40
    扇喜アオイ 50
    ハイネ 51
    スモモ 19

    連邦生徒会モブ 96

  • 9オートマトン24/07/06(土) 16:30:26
  • 10オートマトン24/07/06(土) 16:34:19

    スレの進行に関しては当スレ主が遅筆であることを先にお詫びします

  • 11二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 23:00:50

    保守しておきます

  • 12オートマトン24/07/07(日) 00:45:49

    キヴォトスの某所・路地裏

    雨が降る中、サオリに焦りが浮かぶ。ベアトリーチェから作戦失敗の埋め合わせにシャーレの先生を殺すことを命じられた。それをすれば仲間の命は助かるかもしれない

    サオリ(だが…アツコは?)

    駒として従う、という条件でアツコの安全を確保していたが、シャーレの先生を殺しただけで彼女の生贄を阻止できるだろうか?

    サオリ(そんなわけないだろ!)

    アツコを取り戻さなければならない。しかし、同時に理解している。アリウスの、ベアトリーチェの強大さを。さらに自分たちは弾もなく、体もボロボロだ。どうやって立ち向かえというのか

    サオリ(…助けが…いる…)

    だが、条約時のことでトリニティにもゲヘナにも追われている自分たちに味方になる奴はいない。シャーレの先生とは敵対している、それどころか恨まれているはずだ

    だからサオリの脳裏に浮かんだのは1人だった。マダムの仲間かもしれない、仕事の関係でしかなかったかもしれない。それでも、ほんの少しの間、仲間として過ごした人物を

    サオリ「オート…マトン…」

    雨が遮られた。誰かが傘をさしてくれたのだ。サオリは顔を上げ、目が点になった

    オートマトン「はい、サオリ様。御用件は何でしょう?」

  • 13オートマトン24/07/07(日) 09:15:51

    サオリ「……な、何故、お前がここに?」

    オートマトン「……そのアクセサリー、実は発信機になっておりまして」

    サオリ「……は?」

    オートマトン「本来は作戦行動中に複雑な地形に入った時の円滑なナビゲートをするのに使用することを想定してたんですけどね。まさかこんな形で使うことになるとは……何かストーカーみたいで嫌ですね」

    サオリ「そ、そうか……」

    オートマトン「ああ、それとすみません。別件で合流するのが遅れました」

    サオリ「——それよりオートマトン!アツコがマダムのもとに連れていかれたんだ!私はどうなってもいい!だけど、アツコを!」

    オートマトン「……サオリ様はアツコ様のもとへ向かうのですね?わかりました。とりあえず、ミサキ様やヒヨリ様と合流する必要がありますが……動けますか?」

    サオリ「問題ない」

  • 14オートマトン24/07/07(日) 20:20:36

    ヒヨリ「はぁ……、辛いですね、苦しいですね」

    散り散りになった後追っ手に見つかって、マダムから「あなたはサオリの言葉に従っただけの存在だから、情状酌量の余地がある。サオリを差し出せば、アリウス自治区に戻れるよう便宜を図る」と提案された。その場で断ってしまった事で不興を買ってしまい、追い詰められていた

    ヒヨリ(でも、仕方ないですよね……。【彼女】の言葉が本当かどうかわからないですし、リーダーを差し出して1人で戻ったところで……)

    ヒヨリが今まで読んだ雑誌や最近食べれた美味しかった食事、みんなと過ごした日々を思い返していると

    「おっ……!お、お前は!」
    「ぐ、ぐぁっ!」

    銃撃音と共に追っ手が倒れる

    サオリ「ヒヨリ、大丈夫か!?」

    ヒヨリ「リ、リーダー……。どうしてここが……」

    オートマトン「私もいますよ」ヒョコッ

    ヒヨリ「オートマトンさん…?どうしてここに……ま、まさかマダムに言われて私を始末しに来たんですか!?リーダーも諦めてしまったんですね!?うわぁぁぁぁぁん!もう終わりです……まだやりたい事も、読みたい雑誌もたくさんあったのに……」

    オートマトン「おにぎり持ってきましたが、食べますか?」

    ヒヨリ「最後の晩餐ってやつですね!?最後の記憶が美味しい方がいいですもんね。いただきます!」

    モグモグ食べてるヒヨリに簡単な説明を行った

  • 15二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 06:57:36

    保守

  • 16オートマトン24/07/08(月) 16:38:03

    ヒヨリ「……それで、リーダーは姫ちゃんを助けたいんですよね?」

    サオリ「……ああ、そうだ」

    ヒヨリ「わ、私も……みんなでアツコちゃんを……姫ちゃんを助けられるなら、その方がいいとも思います……。だから」

    サオリ「ああ。詳しい話は全員集まってからにしよう。まずはミサキと合流しないと」

    ヒヨリ「……そうですね。ミサキさんなら、この状況をもう少し上手く説明してくれるかもしれないですし……。わかりました。ミサキさんがどこにいるかは、なんとなく見当がつきます」

    サオリ「そうだな……。おそらくあそこだろう」

    オートマトン(発信機で場所は割り出してますが…今言うのは野暮というものでしょうか?)

  • 17オートマトン24/07/08(月) 23:42:38

    長きにわたって放置されてた橋

    ミサキ「……」

    ミサキは橋に向かってフラフラと歩いていた

    (追っ手は撒いた。……だけど、マダムはまた差し向けてくるに違いない。帰る場所も、行く場所もなく、常に追われる日々。それならいっそのこと……)

    そうして目的地に到着した時、誰かがいる事に気付いた

    サオリ「ミサキ!」
    ヒヨリ「ミサキさん!」
    オートマトン「お久しぶりです、ミサキ様」

    ミサキ「リーダーにヒヨリ……、……そっか、そういう選択なんだね、リーダー。まさかリーダーが、ね……。それに、オートマトンも私たちの味方をするなんて予想外だよ」

    サオリ「ミサキ……」

    ミサキ「でも、姫を救うのは無理。アリウス自治区に潜り込んでどうするの?姫がいるパシリカに辿り着くために、ほぼ三人で戦うの?アリウスの全生徒と?しかも日が昇るまでに?おそらく【彼女】は、私たちすら知らない武器を用意してるはず。私たちだけじゃ、いくら大人の助けがあったとしても不可能だよ

    それに、仮にアツコを救出できたとして、そこに何の意味があるの?帰る場所もないこの世界に取り残されて、泥水を啜って生きるだけの……この無意味で苦しい人生が続くだけでしょ?」

    サオリ「……」

  • 18オートマトン24/07/08(月) 23:44:20

    ミサキ「苦痛ばかりだった姫の人生を引き延ばして……そこに価値があるの?

    【全ては虚しいものである】ただそれだけが、私たちが納得できる真実。そうじゃない?リーダー」

    サオリ「黙れ、ミサキ」

    ミサキ「……」

    サオリ「それで?苦痛だらけのお前の人生も安息を迎えたいというのか?ここに来たのも飛び降りるためか?」

    サオリがミサキに近づき肩を掴む

    サオリ「よく聞け、ミサキ。例えお前がここから飛び降りたとしても、私がお前を生かしてみせる。何をやろうとしても、何度でもな」

    ミサキ「……はあ、無駄に終わるってことか。……結局、姫を助けるんだね。……わかったよ、リーダーの命令なら、従う。今回も最後までお供するよ、リーダー」

    サオリ「……ああ、頼んだ」

    ヒヨリ「はああ〜〜〜……なんとかなってよかったです……」

    ミサキ「そうと決まったらすぐに…、といきたいけど、先に聞かないといけないことがあるよね」

    ミサキはオートマトンを向く

    ミサキ「どうして私たちを助けてくれるの?」

  • 19オートマトン24/07/09(火) 07:38:07

    ミサキの言葉にサオリとヒヨリに緊張が走る

    サオリ「ミサキ…!」

    ミサキ「ごめん、リーダー。でもこれは確認しておかないといけない。【彼女】を裏切った私たちを、どうしてオートマトンは助けようとしてくれるの?」

    オートマトンは【彼女】の属する組織から来た人だ。どれだけ仲良くなったとしても、組織を裏切ってまで助ける理由がない。それどころか【彼女】の命令で誘導されてる可能性もあるのだ。そんな疑問にオートマトンは不思議そうな顔をして

    オートマトン「……主様の命令が継続しているからですが?」

    わけのわからないことを言い出した

    オートマトン「個人的な事情もありますが、主な理由としては主様から受けた仕事は『実働部隊であるアリウススクワッドと行動を共にせよ』とありまして。……まだ仕事は終わっていないからですかね」

    サオリ「待て、私はあの時仕事の破棄を伝えたはずだぞ!?」

    オートマトン「サオリ様よりも主様の命令を優先しますので」

    サオリ「……そ、そうか……?」

  • 20オートマトン24/07/09(火) 16:34:09

    個人的にはベアトリーチェ様が呼び出そうとしてるものが気になりますからね。主様と【先生】の話を総合すると【色彩】を呼び出そうとしてる可能性もありえます。主様は制御できるならという考えでしょうが……調べさせてもらいます



    オートマトンの目的(高い順)


    仕事の完遂 dice1d100=12 (12)

    危険性の確認とその対処 dice1d100=99 (99)

    スクワッドへの情 dice1d100=28 (28)

  • 21二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 19:01:19

    どこまで行っても冷静だなオートマトン
    あと完遂よりも情が優ってるのいいね

  • 22オートマトン24/07/09(火) 23:20:53

    オートマトン達はアリウス自治区へと向かう為に走っていた

    ミサキ「残された時間は1時間ぐらいかな?それまでに入口に辿り着かないと……」

    サオリ「アリウス自治区への道が閉ざされる…!」

    ミサキ「当然、あっちも同じことを考えているはず」

    ヒヨリ「……せ、戦闘になるなら間に合うでしょうか?向こうも準備してますよね?」

    オートマトン「それについては大丈夫だと思いますよ」

    オートマトンの言葉に皆が疑問符を浮かべる

    オートマトン「先ほど、ミサキ様が仰っていましたよね。ほぼ三人で立ち向かうのか、と」

    ミサキ「……ごめん」

    オートマトン「いえ、気を悪くしたわけではありませんよ。実際、直接戦闘するなら力不足であることを認識してますし。……しかし、お互いにぶつかる場所がわかってるなら打てる手はあります」

  • 23オートマトン24/07/09(火) 23:38:02

    地下道 入り口


    アリウスの生徒「隊長、防衛線の構築は順調です!」


    アリウスの隊長「……よし、【スクワッド】の連中がカタコンベを通るにはここしかない。連中は手負いだ。我々は1時間持ち堪えるだけでいい!」


    裏切り者たちに痛い目をくらわせてやる、と意気込み、スクワッドが来るであろう方向を見ていると


    ドガアアアン!!


    爆発音が聞こえた


    アリウスの隊長「なんだ!?スクワッドの連中の攻撃か!?早すぎるぞ!?」


    防衛線が崩されたのかすぐ近くで銃撃音が聞こえる。手傷を負った部下が隊長のもとへと報告に来る


    アリウスの生徒「た、大変です!敵の数およそdice1d20=15 (15) (最低値8)人!スクワッドではありません!反乱です!逃亡した元アリウス生たちによる奇襲です!」


    アリウスの隊長「……何だとぉ!?」

  • 24オートマトン24/07/10(水) 07:21:42

    サオリ達がそこに着いた時、既に戦闘は終わっていた

    アリウスの制服を改造したメイド服を着た集団が破片などを掃除をしており、こちらに気付いた1人がやってくる

    元アリウスの生徒「社長!この区域の制圧完了しました!捕らえた者達はどうしますか?

    オートマトン「残念ですが、その者達の希望を聞く時間はありませんね。怪我の治療だけすれば寝かせておいて構いません。それより頼んでいた弾薬は?」

    元アリウスの生徒「こちらです」

    サオリ達は唖然としていた。彼女達はナギサ襲撃の時やエデン条約の襲撃時に見た顔だ

    サオリ「失敗を恐れて逃亡したか捕らえられたと思っていたが……」

    ヒヨリ「い、いつの間に……」

    ミサキ「というか社長って……」

    思考が追いつかなかったがオートマトンが手招きしているので向かう。そこで自分たちが使っている武器の補充が出来た

  • 25二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 07:56:11

    オートマトンナイス!

  • 26オートマトン24/07/10(水) 17:30:45

    ヒヨリ「これだけの人数がいるなら陽動を出すべきでしょうか?」

    ミサキ「いや…人数が向こうの方が多いし、目的もバレてる。タイムリミットもあるから下手に分けるよりも強行突破する方がいいと思うけど……。リーダー、どうしよっか?……リーダー…?」

    サオリ「……」

    ヒヨリ「リーダー!」

    サオリ「! あ、ああっ…すまない」

    ヒヨリ「だ、大丈夫ですか?」

    ミサキ「やっぱり限界が……」

    サオリ「いや、大丈夫だ。すぐに出発——」

    ミカ「へぇ、こんな大所帯だなんてサオリってば随分慕われてるんだね」

    準備を整えて、これから向かおうとしたその時、1人の少女の声がその場に響き渡る

    ミサキ「このタイミングでっ……!?」

    ヒヨリ「そんなっ!?」

    サオリ「……ミカ……」

    ミカ「久しぶりだね、錠前サオリ」

  • 27二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 23:02:15

    このレスは削除されています

  • 28オートマトン24/07/10(水) 23:43:56

    ミサキ「聖園ミカ……彼女はティーパーティーとしては異様なほど、それこそ群を抜く武力を持っている。おまけに、乱戦のこの状況は彼女にとって最も有利な戦場だよ。弾はあるけど戦うとどれくらい時間かかるかわからない。無視してカタコンベに行くべき」


    ミカ「あっ、ちょっと待って」


    サオリがミサキの提案に頷く前にミカが動き出す


    ミサキ・ヒヨリ「!!?」


    サオリ「! オートマトン!」


    オートマトン「!」


    戦闘(9) dice1d100=56 (訂正したので)

  • 29オートマトン24/07/11(木) 07:52:16

    サオリが牽制の射撃をしようとするが、ミカはアリウス生たちを盾にするように隙間を縫って素早くオートマトンに肉薄する。そしてあっという間に腕を捻り上げた

    オートマトン「ぐっ!?」

    元アリウスの生徒「社長!?」

    サオリ「貴様っ…!」

    ミカ「……あはっ、恐い顔」

    ギリリ、とオートマトンの腕を捻りながら盾にする

    オートマトン「……っ!」

    サオリ「……!」

    ミサキ「……駄目、どうやろうと巻き込む」

    この状態をどう打開すべきか悩んでいると張り叫ぶように制止の声が

    先生“ミカ、オートマトンを放すんだ!”

    ヒヨリ「シャーレの、先生……?」

    ミカ「……」

    先生“……ミカ”

    ミカ「……ごめんごめん、ちょっとしたイタズラだってば」

  • 30オートマトン24/07/11(木) 17:18:08

    ミカがオートマトンを放して下がるとヒヨリが駆け寄る

    ヒヨリ「だ、大丈夫ですか?」

    元アリウスの生徒「……このっ!」

    怒りのままに元アリウス生徒が銃口をミカに向ける。他の生徒も続き、先生は止めようとミカの前に出た

    ミカ「——!」

    オートマトン「待ちなさい!」

    引き金を引く寸前、オートマトンの鋭い制止の声が動きを止めた

    オートマトン「聖園様はイタズラと言いました。この場はそれでいいでしょう。そんなことより——」

    そう、こちらは早くカタコンベの入り口を通らなければならないのだ。ならばこの場で必要なのは子供同士の銃撃戦ではない

    オートマトン「先生、あまり時間がありませんので用件を手短にお願いします」

    大人同士の会話だ

  • 31オートマトン24/07/11(木) 23:21:49

    〜セイアとの会話後〜

    先生は悩んでいた。やつれたセイアも心配だが、そのセイアの予知夢の内容が気になっていた

    セイア『天から巨大な塔が飛来し、虚空が緋色に染められ——不吉な塔は、まるで悲鳴を上げるように鳴動し……この世界を少しずつ削りとって……そうして、世界の破片を【何か】に被せていった。削られた世界の欠片が嵐のように吹き荒れる中で、黒い光が天から舞い降りて……世界が終焉に傾いていく……
    そうして……キヴォトスのすべてが崩壊し——塵一つ残さずに、すべてが虚無へと消えた』

    (セイアはそれを防ぐ手がかりを得るために何度も明晰夢に入っていた。ゲマトリアが関与してるかもしれないとわかり、やめさせたけど……)

    予知夢に関する手がかりがないか、先生は何処かへと電話をとる。

    (答えてくれるとは思えないけどね……)

    数コールすると目当ての人物が出た

    オートマトン『はい、何でしょうか?』

  • 32オートマトン24/07/11(木) 23:22:15

    隠す(33) dice1d100=44 (44)

  • 33オートマトン24/07/12(金) 08:09:46

    オートマトン『……申し訳ありませんが心当たりはないですね』

    先生“そっか……”

    条約の襲撃にゲマトリアは関与していた。もしかしたら予知夢に関しても何か計画があるのではないかと思い、何も気付いてない様に振る舞いながら尋ねた。流石にそのまま言うのは避けて、ぼかしながら伝えたが特に反応はなかった

    (何かしらキーワードに反応すると思ったけど……)

    オートマトン『用件はそれだけでしょうか?』

    先生“うん、ごめんね”

    オートマトン『いえ……しかし、不思議な現象ですね。空が緋色に染まるとはまるでキヴォトスが終わるかの様な……?』

    先生“……オートマトン?”

    オートマトン『……終焉……るで色彩……既に目を……主様の話なら……呼ぶ?……リーチェ様のは……』ブツブツ

    先生“……何か気づいたの?”

    オートマトン『…………いいえ?申し訳ありませんが、少し急ぎますので』

    先生“あっ、ちょっと……切られた……何か気付いたなこれ“
    “(でもこの反応、オートマトン自身は関与してないってことかな?)”

    そこだけは……尋ねてよかったかもしれない

  • 34オートマトン24/07/12(金) 16:40:17

    先生“……とりあえず、今日は明日の聴聞会のためにも帰るかな”

    オートマトンが気付いた事に関しては後でゆっくりと問い詰めよう、そう思って帰ろうとした時、急を告げる電話が鳴った


    先生”セイアが倒れた……!?“

    トリニティの生徒『は、はい!危険な状態で病院や救護騎士団に連絡をとってます!』

    先生”わかった。すぐに向かうよ“

    トリニティの生徒『は、はい……あと……』

    歯切れの悪い言葉に何か嫌な予感がした
    そういえばセイアはミカとちゃんと話し合うと言ってた。だけどすぐに倒れた、それじゃあミカは?

    先生”……ミカはどうしてる?“

    トリニティの生徒『ミカ様は……その……脱走しました』

  • 35オートマトン24/07/13(土) 00:54:17

    ミカ「——先生?」

    よかった。急いで駆けつけたところ、何処かへと向かうミカをたまたま見つけた。彼女の状態から相当焦燥していることがわかる。私を認識したミカは先ほどまでと一転して泣き始めた

    ミカ「せ、先生…私、まだ……やり直せると……でも……セイアちゃんは……やっぱり、許してなくて……それ、どころか…私の…せいで…」

    先生”落ち着いて、大丈夫。本当はセイアはミカに謝りたかったんだよ“

    ミカ「だって……セイアちゃんは!それに……」

    先生”今はセイアをどう救うかを考えよう“

    ミカが驚いた表情をする

    ミカ「セイアちゃんを……助けられるの?」

    先生”確証はないけど……関係がありそうなことは知ってる“

    セイアは予知夢を知るためにゲマトリアを知った。もしも知る過程でセイアとゲマトリアと接触してしまっのなら……

  • 36オートマトン24/07/13(土) 09:18:02

    〜〜〜〜

    オートマトン「なるほど……百合園様が倒れられ、それに私のいる組織が関与してると思った。その原因の一員である私に連絡が取れなくなったからまずは共に行動していたスクワッドを探していた。そして、幸運にも私と彼女たちが一緒に行動していた……ですか」

    先生“(スクワッドの子達を見捨てないと思ったから……は言わなくていいかな?)”

    サオリ「ミカ……」

    サオリは何も言えなかった。過去にセイア暗殺を命じたのは自分だ。今回の件に関与してると思われても……いや、今回の件も私のせいで—

    オートマトン「……わかりました。今回の件は私に責任がありますね。聖園様が私に怒りを向けたのは正当なものと受け止めます」

    サオリ「オートマトン…!?」

    ミカ「…………私は」

    パンッ、オートマトンが手を叩く

    オートマトン「——ですが、身勝手ながらその責任については後にしてもらいましょう」

    先生“……そうだね。今はそっちも急を要する事態みたいだし、今は——”

    先生とオートマトン、示し合わせるかのようにお互い手を出す

    先生・オートマトン“「共闘といこうか(いきますか)」”

  • 37オートマトン24/07/13(土) 09:26:30

    スレ主がテスト勉強の追い込みの為に一旦、ここで切らせてもらいます

    1週間ぐらいは保守とかでスレを残しますが、読んで下さってる方で質問、こんな小イベントあったらいいなとかを保守を兼ねて書いて頂いても構いません(書けるとは言いません)

  • 38オートマトン24/07/13(土) 20:29:00

    保守


    >>37

    ×書けるとは言いません

    ◯そのイベントを書けるとは言えません

    質問に全部答えれるとは言いません

  • 39二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 07:44:19

    このレスは削除されています

  • 40二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 16:53:38

    このレスは削除されています

  • 41二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 19:56:54

    保守


    >>38

    できればだけど、アビドスリゾートでのオートマトンが見たい

  • 42二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 00:57:10

    >>41

    承りました

    現在の話が終わった後、過去話として書ききれるといいな…

  • 43オートマトン24/07/15(月) 09:25:17

    ネタ出しのために好感度


    ワカモ dice1d100=69 (69)


    ラブ dice1d100=60 (60)

    シャブシャブヘルメット団 dice1d100=20 (20)

  • 44二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 14:31:57

    このレスは削除されています

  • 45二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:34:42

    念のため保守

  • 46二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:35:12

    このレスは削除されています

  • 47二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 07:12:04

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 17:58:01

    このレスは削除されています

  • 49二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 18:19:09

    このレスは削除されています

  • 50二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:46:23

    保守しとく

  • 51オートマトン24/07/17(水) 07:50:29

    明日から再開

  • 52オートマトン24/07/17(水) 18:04:43

    オートマトンは社員達にdice1d2=2 (2)

    1、ついてくるように命令した

    2、解散するように伝えた

  • 53オートマトン24/07/18(木) 00:20:20

    カタコンベ 内部

    サオリ「敵は今の所確認できないが、ここから先は複雑だ。私たちが先行する」

    サオリの指示を受けてオートマトン達も動きだす。メンバーはスクワッドとオートマトン、先生とミカだった

    ヒヨリ「ほ、本当に私たちだけで行くんですか?や、やっぱり皆さんを連れてくるべきだったんじゃ……?」

    ミサキ「仕方ないでしょ、オートマトンがそう判断したんだから。それに、彼女達が残る事で入り口が閉まるまで追っ手を食い止めてくれるって見方もできる。……まあ、気に食わないけどね」

    ミサキが後ろ、ついてきてるオートマトンやシャーレの先生のさらに後ろ、のミカを見る

    ミサキ「あいつが——」

    サオリ「やめろ、ミサキ」

    サオリが厳しい口調で窘める

    サオリ「それに、ヒヨリもだ。今は姫を救う事だけを考えろ」

    サオリ「……了解、リーダー」

    ヒヨリ「す、すいません」

  • 54二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 00:28:34

    このレスは削除されています

  • 55オートマトン24/07/18(木) 00:31:04

    オートマトン「うーむ……、失敗しましたかね?」


    前の様子を見てオートマトンは軽く唸る。先生やミカが合流するということで集めた兵を帰す判断を下したことは別に後悔してない。理由として

    ①ベアトリーチェから逃げ出して社員になったとはいえ、彼女達にとってアリウス自治区は故郷であること

    ②スクワッドほど反逆する強い理由はない

    ③先程の騒動で連携がとれるかは不透明になった などがある

    命令をすれば社員として彼女達もついてきただろう。しかし、オートマトンが懸念するのは不信感から仲間割れが起きることで、そんな混乱が起きると烏合の衆として簡単に倒され、倒れた者の回収も困難と思って時間が来るまで守ったら帰るように命じたのだ


    仮についてきてた場合の社員達のやる気 

    dice1d100=69 (69) −10 (最低20)

  • 56オートマトン24/07/18(木) 07:41:24

    先生“私は君の判断はいいと思うよ”

    オートマトン「お褒めの言葉として一応ありがたく頂いておきますね」

    先生”あはは……ところで、セイアについてだけど……“

    黙ってついきてるミカがピクリ、と反応する

    オートマトン「計画の邪魔になるからと命じたのはベアトリーチェ様でしたし、明晰夢?とやらに関与するのもあの方なら出来ると思います」

    先生”キヴォトスの終焉にもその人が……“

    オートマトン「……それは確定ではないですよ。それを確かめるために私は行くのですから」

    先生”そうだね“

    先生とオートマトンが話し込んでいるとサオリ達の足が止まる

    サオリ「着いたぞ。アリウス自治区だ」

  • 57オートマトン24/07/18(木) 18:09:31

    ヒヨリ「……だ、大丈夫です!上がってきてください!」

    先に上に上がったヒヨリが安全を確認し、皆が続く

    ミサキ「ここなら警備の手が薄いはず……正解だね」

    ヒヨリ「そ、そうですね……」

    周辺の様子を見てきたミサキ。カタコンベは電波が通じないため、入り口を守っていた部隊からの連絡は入っていないからかベアトリーチェはまだ気付いてないみたいだ。今動けば不意をつけるかもしれない。そう皆が思った時、オートマトンが手を叩く

    オートマトン「さて、最初の時間制限はクリアしましたし、疲れたので暫く休みましょう。保温容器にですが温かいものを入れてますので用意しましょう」

    ミカ「……えっ、このタイミングで?」

    サオリ「そうだ!その必要はない!オートマトン、夜明けまでそんなに時間は——」

    先生“待って”

    サオリ「!? 何を…!」

    先生がサオリに近づき額に手を当てる

    先生“……やっぱり。サオリ、すごい熱が出てる”

  • 58二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:47:50

    保守

  • 59オートマトン24/07/18(木) 23:58:33

    ヒヨリ「ね、熱ですか!?」

    ミサキ「……リーダーもう4日近く休んでない。負傷してる上に、睡眠不足と疲労で熱が出たんだろうね」

    サオリ「このぐらい……平気——」フラッ

    オートマトン「ふらついてますね。正直、敵と交戦した時に倒れる方が困りますので今は休んでください」

    ミサキ「うん。私もオートマトンに同意。姫を救いたいなら体調を回復させないと。気力で我慢するにも限界があるよ」

    サオリ「それは……」

    先生“常備薬の解熱剤を取り出す”

    ヒヨリ「く、薬……!?」

    ミサキ「……持ち歩いてるんだ」

    先生“コンビニで売ってるからね。胃腸薬に猫のおやつ、チョコバーとかもあるよ”

    ヒヨリ「そうなんですね……大人って怖い……」

    ミサキ「よかった……ありがとう。……リーダー、これ飲んで。楽になるよ」

    サオリ「……わかった」

  • 60オートマトン24/07/19(金) 07:49:17

    休む為に交代で見張りを立てるという事で話が進む中、ミカは離れたところで座って考え事をしていた
    元々、自分が魔女と呼ばれて迫害された原因としてサオリを自分と同じ目に遭わせようとトリニティを飛び出したのだ。しかし、先生からセイアが自分を許そうとしたこと、倒れた理由が別の誰かの仕業かもしれないという言葉に縋るようについてきた

    ミカ(でもサオリを見つけた時、つい身体が動いちゃったんだよね……)

    先生がいるから暴走はしたくなかった。しかし、サオリを見るとイライラが抑えられない。特にああやって心配されてる姿を見ると……浮かんでくるそれを何とか抑えようとするとさらにイライラが溜まる

    ミカ(あー、もう。せっかく先生が側にいるんだから良い子にしてないと)

    悩んでいたミカにオートマトンが近づきカップを差し出す

    オートマトン「どうぞ」

    ミカ「……何のつもり?」

    ミカは差し出されたカップを手にとらない

  • 61オートマトン24/07/19(金) 17:34:14

    オートマトン「何のつもりと言われましても……最初に言った通り、休む為にリラックス効果のあるハーブティーを用意しただけですが?」

    ミカ「いや、そうじゃなくて……さっき痛めつけられた相手によく普通に話しかけれるよねって」

    オートマトン「……?ああ、なるほど。私が仕返しに毒を盛ったのではないかと心配なのですね。ご安心ください、主様の命令がなければ好んで盛りませんよ。……一応」

    ミカ「なんで最後ボソッと言ったの!?」

    オートマトン「いえ、お気になさらず……ああ、わかりました!本当は別の人に淹れて貰いたかったのですね?例えば先生とか——」

    ミカ「ちょっ!?ち、違うよ!別にそんなこと思ってないから!?」

    ミカが慌ててカップを取る

    ミカ「——あっ、美味しい……」

    オートマトン「それは良かったです。では、他の方にも配りに行きます。——それと、あまり皆さんと離れないでいただくと見張りがしやすいです」

    去っていくオートマトンを見送るミカ

    ミカ「……もしかして、心配してくれてたってこと?」

    悩んでても仕方ないか、とミカはカップの中を飲み干した後、少しだけみんなに近づいて休む事にした

  • 62二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:45:57

    このレスは削除されています

  • 63オートマトン24/07/20(土) 00:22:16

    先生と聖園様は寝ましたし、これから不寝番を誰がするかですが……できればミサキ様とヒヨリ様には休んでいただきたいので私が先にしますかね


    コミュ(起きた) dice1d3=2 (2)


    1、ミサキ

    2、ヒヨリ

    3、かなり疲れてるみたいですね…(コミュなし)

  • 64オートマトン24/07/20(土) 08:03:10

    オートマトンが見張りをしているとヒヨリが起きたようだ


    オートマトン「まだ交代まで時間がありますが寝なくてよいのですか?」


    ヒヨリ「だ、大丈夫です……。慣れてますので……それより……」


    ヒヨリが近くまでやってくる。他の人を起こさないように小声でオートマトンに話しかける


    dice1d3=1 (1)


    1、私たち……本当にアツコちゃんを救えるのでしょうか?

    2、アツコちゃんを救ったとして……その先はどうしたらいいんでしょうか?

    3、お腹空いてしまって……何かありませんか?

  • 65オートマトン24/07/20(土) 17:33:50

    ヒヨリ「ミサキさんも言ってましたが、【彼女】はまだ私たちの知らない戦力があると思います。……せ、先生やミカさんがいるとはいえ、リーダーもこんな状態なのに本当に姫ちゃんを助けれるのでしょうか?」

    オートマトン「……答えの決まっている問いにわざわざ答えないといけませんか?」

    ヒヨリ「……それは……」

    オートマトン「出来るからやる、のではなくて譲れないからやる、そうでしょう?」

    ヒヨリ「そうですね……。姫ちゃんがいないのは……嫌です」

    オートマトン「選択とはそういうものです。自分で選んだ道なら『覚悟』を持てます。その『覚悟』があるのなら大丈夫でしょう」

    ヒヨリ「……はい……」

    オートマトン「それにベアトリーチェ様が隠してる力も見当はついてますので(恐らく変身能力と【作品】だと思いますしね)」

    ヒヨリ「え?」

    オートマトン「一応時間稼ぎの備えはしてるとだけ」

  • 66オートマトン24/07/20(土) 22:44:26

    ヒヨリ「それって……」

    ミサキ「2人とも、リーダーの様子はどう?」

    ヒヨリ「ミサキさん、起きたんですか?」

    ミサキ「ゆっくりしすぎるのも良くないしね。……それで、リーダーは?」

    オートマトン「解熱剤が効いてよく眠っておりますよ」

    ミサキ「そっか……なら良かった。私とヒヨリが看てるからオートマトンも寝た方がいいよ。あと30分ぐらいしたら出発するつもりだから」

    オートマトン「わかりました」

    オートマトンはそう言うと適当なところに座り込んだ。入れ替わるように先生も起きた様子だったが、体を休めることに集中した

  • 67オートマトン24/07/21(日) 07:35:23

    『この極悪人!全部あなたのせいよ!』

    ごめんなさい

    『魔女め!!』

    ごめんなさい

    セイア『君が、アリウスに接触したことによって……』
    『先生が……スクワッドに狙われている……』
    『君が、先生を連れてきたから……!』

    私が全部——


    「——最初の記憶は、長年続いた内戦の終わりを宣言する【マダム】の姿」

    誰かの話し声に目を覚ます。見ると先生とスクワッドの子達が何かを話していた。軽く起き上がると少し泣いていたことに気づき涙を拭う。……どうやら誰にも気づかれていないようだ。どうしようかと悩んだが、声をかけるわけにはいかず聞こえてくる話に耳を傾けることにした

  • 68オートマトン24/07/21(日) 17:02:11

    ミカは聞いた。アリウスの生徒たちは内戦を終わらせた【マダム】によってトリニティとゲヘナが憎むべき相手だと教えられたこと。誰かを憎み嫌う【サツ害の意志】を持っているから【人殺し】と同じであり、自治区以外に居場所がないと言われたこと。サオリが【マダム】と何かを約束して姫ちゃん?って子を守ろうとしたこと
    ……そんな彼女達がアリウスを裏切ってまで助けに行こうとしてる仲間がいること

    あるはずのない憎しみで凶行に及んだこと、約束を破られ裏切り者になったこと、それはまるで——

    サオリ「面白い話をしているな」

    ヒヨリ「り、リーダー!?」

    ミサキ「……目が覚めたんだ。調子はどう?」

    サオリ「動けないほどじゃない……助かった」

    サオリが目覚めたようだ。ミカは慌てて、まるで今起きたかのように振る舞う

    「んーー、何?もう出発する時間?」

  • 69オートマトン24/07/22(月) 00:02:21

    サオリ「……ミカも起きたか、オートマトンは?」

    ミサキ「さっきまで不寝番やってて今は寝てる。起こす?」

    サオリ「いや……先に方針を決めておこう」

    ヒヨリ「今から姫ちゃんを助けるんですよね……?」

    サオリ「アリウスのパシリカに向かい、姫を救出する。最初から目標はそれだけだ」

    ミサキ・ヒヨリ「………」

    ミサキ「パシリカにはどうやって侵入するつもり?既に私たちが自治区に潜入している事は、彼女も知られてるはず」

    ミカ「ん?正面突破するの?」

    サオリ「ルートは既に考えてある。——アリウス分校の旧校舎に向かう」

    ヒヨリ「きゅ、旧校舎ですか?あ、あそこは、かなり長い事放置されていた廃墟ですよ……!?」

    ミサキ「そこに何があるの?」

    サオリ「……姫から聞いた話だが、かつて聖徒会がアリウス分校を建設する時、パシリカと分校をつなぐ地下回廊を作ったのだとか」

  • 70オートマトン24/07/22(月) 07:51:30

    先生“聖徒会がアリウス分校を……?”

    ミサキ「……うん。その昔——トリニティ連合に反対したアリウスの脱出を支援したのが、ユスティナ聖徒会。アリウスを最も弾圧した彼女らが、アリウスのトリニティ脱出と再建を主導したの」

    ミカ「……」

    サオリ「回廊はかなり昔に作られたものだから【彼女】も見落としてる可能性が高い。遠回りにはなるが、安全にパシリカまで進入できるはずだ」

    ミサキ「その回廊の居場所は知ってるの?」

    サオリ「いや……まずは回廊を探すところからだ」

    ミサキ「そう……」

    ヒヨリ「で、でも他に方法はありませんよね?そ、それともやっぱり、パシリカに強行突破します……?絶対無理ですけど……」

    ミカ「それはそれで面白そうだけど?」

    ミサキ「……何言ってんの。強行突破は無理でしょ。……そうだね。普段ならそんな噂を頼りに探すなんて絶対にしないけど、こんなにいるんだし……やれるんじゃない?」

    先生“うん。とりあえず行ってみよう”

    ヒヨリ「は、はい!」

    サオリ「旧校舎はここからそう遠くない。目立たないように移動するぞ」

    ミサキ「了解。じゃあオートマトンを起こしたら」

    ヒヨリ「出発です!」

  • 71オートマトン24/07/22(月) 18:10:24

    ミサキ「……クリア、ここまでは安全」

    ヒヨリ「は、はい!大丈夫です!」

    ミカ「……全然人がいないね。こんな寂しい場所なんだ」

    サオリ「いや……人通りが少ないとはいえ、ここまでではなかったはずだ」

    ヒヨリ「な、なんか……知らないものがいっぱい増えてます」

    ミサキ「そうだね……違和感は私もすごくある。自治区から長く離れていたとはいえ、私の全く知らない街になってる」

    サオリ「……」

    ヒヨリ「な、なんというか……よくよく思い出すと、以前から少しずつよく分からない物が増えていたような気がします。自治区のあちこちに設置された巡航ミサイルや……補給された謎の武器。それに今考えてみると、あのミメシスというのもすごく変じゃないですか。なのに、何も疑わず受け入れていた気がします」

  • 72オートマトン24/07/22(月) 23:24:44

    先生“……オートマトン”

    オートマトン「私の担当ではないので確実とは言えませんが、ほとんどはゲマトリアのみなさんからでしょうね。……それよりサオリ様達はある程度知っているものかと思っていました。よく疑いもせずに私の同行を受け入れましたね」

    サオリ「それは……【彼女】の言うことだからと疑いを持つことはなかったからで……だが、今は違う。一緒に過ごしてお前の良いところを私は……私たちは知ってる」

    ミカ「え……急に惚気るじゃん」

    先生“オートマトン……”

    オートマトン「どういう目ですか?……心配なさらずともホシノ様の時みたいなことしませんよ」

    ミカ(なんか別の女の子の名前出るじゃん……)

    サオリ「と、とにかく今はお前の事は【彼女】の言葉と関係なく信頼して——」

    ミサキ「ちょっと待って……誰かいる。隠れて」

  • 73二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 02:35:11

    人たらしオートマトン

  • 74オートマトン24/07/23(火) 11:10:56

    カツコツカツコツ

    サオリ「あれは——」

    ヒヨリ「せ、聖徒会!?ユスティナ聖徒会ですよね?それにあの姿は……」

    サオリ「……何故だ?エデン条約が取り消された以上、使役は不可能なはずだ」

    オートマトン「いえ、作品として顕現した以上使役は可能です。現に私も使役ができますので」

    ヒヨリ「それって……」

    ウォォォォォン——

    ヒヨリ「この音は……」

    ミサキ「エデン条約の時に【戦術兵器】として使ってた【アンブロジウス】の悲鳴だよ。……という事は私たちが扱ったミメシスと一緒だね」

    サオリ「私たちが逃亡したのは複製能力の確保、そして、確保した聖徒会の兵力でトリニティとゲヘナ自治区占領の任務が失敗したのが理由だった」

    ミサキ「……本来、ミメシスは一度でも成功させればいいだけなら『姫を古聖堂に連れて行ってミメシスを発動させる事』だけで任務を果たせていた……?じゃあ、トリニティとゲヘナの占領任務は……」

    サオリ「——彼女には、どうでもいい事だったのか……?」

  • 75オートマトン24/07/23(火) 22:03:13

    サオリ「じゃあ、私たちの任務は……」

    ???「一体、何の意味があったのか?」

    サオリ達は思案に耽っていたが、気付くと聖徒会達が包囲するように立っていた

    ヒヨリ「……包囲されています!?」

    サオリ「チッ……罠か」

    ミサキ「……私たちがここに来るって分かってたんだ」

    ベアトリーチェ「ええ、もちろんです」

    サオリ「……マダム」

    映像としてベアトリーチェの姿が現れる

    ベアトリーチェ「ここは私の支配下にある領地。皆さんの位置や目的地、その経路に至るまで全て把握しております。あなた達が旧校舎の回廊に行こうとすることも最初から分かっていました。愚かな子どもたち——私に隠し事なんて、不可能ですよ」

    ヒヨリ「ひ、ひいぃ……さ、最初から……」

    ベアトリーチェ「ええ、そういう事です。あなた達の任務は最初から『ロイヤルブラッドを古聖堂に連れて行き、聖徒会を顕現させる事』……それだけです。
    パスは一度接続さえすれば、次からは私が統制できるので。マエストロは自分の作品を奪われるようだと嫌がっていましたが」

    サオリ「……」

  • 76オートマトン24/07/24(水) 07:30:18

    ベアトリーチェ「まあ、トリニティやゲヘナを占領するかどうかなんて、私にとっては些末なことです
    この自治区が長年抱いていた憎悪を統制するための方便ですから。私自身は、あの学園に何の遺恨もありません」

    サオリ「……!!」

    ベアトリーチェ「そうですね。ですから、あなたは任務を遂行したと言えるでしょう。私にミメシスの能力を提供しましたし——
    ロイヤルブラッドも素直に生贄として捧げてくれました。あなたは言い付けをよく聞くいい子ですね。サオリ」

    サオリ「……やはり、最初から約束を守るつもりなんてなかったのか……」

    ベアトリーチェ「まあ、不毛な話はこの辺りで——」

    オートマトン「ベアトリーチェ様」

    ベアトリーチェの前にオートマトンが出てくる

    ベアトリーチェ「オートマトンですか……。何故あなたがその子たちと共にいるのかは知りませんが後にしましょう。私はシャーレの先生に話があるのですから」

    先生“私?”

  • 77オートマトン24/07/24(水) 17:39:28

    ベアトリーチェ『ええ。はじめまして、先生。私はベアトリーチェと申します。既にご存知かもしれませんがそこの者と同様【ゲマトリア】の一員です。通信越しでの挨拶となることをお許しください』

    丁寧な口調で挨拶をするベアトリーチェ。その後、先生をキヴォトスの真実を教える引き換えに同志にならないかと誘う。しかし、彼女の語った憎しみを利用するやり方、子どもたちを道具としてしか認識しないことに先生は拒否する

    ベアトリーチェ『……くくくっ、そうですか。やはり……こうなるのですね

    どうやら私たちは、お互いに違う真実を信じているようです。ええ……あなたこそ私の敵対者で、間違いありません

    ええ……理解しました。あなたの語る楽園は【エデン条約】だったのですね。みんなの友情で悪を退ける、単純で理解しやすい世界
    くくくっ……どうして、子どもたちの考えはこんなに純粋で単純なのでしょう

    楽園の名前をつけたからといって、変わることはありません。むしろ大人ならきちんと、このように真実を教えなければ

    【その楽園こそ、原罪が始まった場所だ】と……。真の楽園こそ憎悪、怒り、嫌悪、苦痛、悔恨、——そういったもので溢れかえっているのだと』

    先生“ベアトリーチェ”

    自らの思想を語るベアトリーチェを先生の静かで深い怒りのこもった言葉が遮る

    先生“あなたは生徒を、私たちを侮辱した。そして、【教え】を【学び】を侮辱した。私は大人として、あなたを絶対に許すことはできない”

  • 78オートマトン24/07/24(水) 23:22:48

    ベアトリーチェ『……それは、宣戦布告と受け取っても?
    いいでしょう、パシリカでお待ちしております。——もし到達できるのなら、ですが。そこで決着をつけましょう

    さあ、先生——不可解な者よ。黒服はあなたを仲間と認識し、互いに競い合えると信じ。
    マエストロはあなたを理解者と認識し、互いに高め合えると信じ。ゴルコンダはあなたをメタファーと認識し、互いを通じて完成されると信じ。そして、私はあなたを敵対者と認識し、互いに反発すると信じています

    あなたは、私の敵です』

    ユスティナ聖徒会が敵を倒さんと前に出てくる

    サオリ(……)

    ミサキ(……)

    ヒヨリ(は、はい。じゅ、準備は……できました!)

    オートマトン「先生との話は終わりましたか?次は私の——」

    ベアトリーチェ『始末してください』

    先生”行こう!ミカ!スクワッド!“

    サオリ「ああ!」

    ミカ「やっと暴れられるじゃんね⭐︎」

    包囲を突破するためにミカとサオリが前に出て戦闘が始まる

    オートマトン「……はあ」

  • 79オートマトン24/07/25(木) 08:00:41

    ミカ「この程度?結構脆いね」

    戦闘は圧勝で終わった。ミカの戦闘力は凄まじいもので、傷つき疲弊しているサオリ達にとってありがたい戦力だった。しかし

    オートマトン(なんか危うく見えますね)

    戦い方が鬼気迫る、というより自暴自棄といったように見えた。他の者達も感じ取っているのだろう、漠然とした不安の表情が浮かんでいる。しかし、今はそのことに触れている時間はない

    サオリ「時間がない。早く行くぞ」

    ミサキ「了解」

    ヒヨリ「りょ、了解です!」

    ミカ「……命令?」ボソッ

    サオリの言葉に皆が従う中、ミカの言葉は虚空に消えた

  • 80オートマトン24/07/25(木) 16:32:32

    アリウス分校・旧校舎


    サオリ「ここだ」


    先生“ここがアリウス分校の、昔の校舎……”


    ヒヨリ「中に入ったのは初めてです」


    ミサキ「そうだね。ここは廃墟……というより、もはや遺跡に近いところだから」


    ヒヨリ「昔はここでアリウス生が勉強をしていたのでしょうか……。ど、どんなことを学んでいたんでしょう……」


    ミサキ「さあ……それを覚えている人は、もういないだろうね」


    サオリ「急ぐぞ……回廊は地下にある」


    校舎に入ると皆で手分けして回廊を探すことになった


    dice1d5=4 (4)


    1、サオリ

    2、ミサキ

    3、ヒヨリ

    4、ミカ

    5、先生

  • 81オートマトン24/07/25(木) 16:34:38

    当たってしまった……

  • 82二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 20:38:19

    オートマトンがピンチだ…まずい

  • 83オートマトン24/07/25(木) 23:36:04

    オートマトン「掃除したい……おっと、いけませんね」

    遺跡と呼べるほど手をつけられてない校舎は埃や雑草が酷い状態だった。探しながらも段々とそっちに気をとられていたのか口に出したことを認識して気を張り直す

    「〜〜〜!」

    そうして探していると声が聞こえてきた。ミカの声だ。誰かと話しているのかそれとも何か見つけたのか、オートマトンはミカの下へと向かう

    ミカ「嘘っ!そんなの嘘に決まってる!」

    ベアトリーチェ『信じなくても結果は変わりませんよ』

    ミカがベアトリーチェと通信越しで話していた。見方によってはミカとベアトリーチェがつながっていたとも思えるが、恐らく事前に通信機を仕込んでいたのだろう

    オートマトン(もしかしたら兵を忍ばせているかもしれませんね、用心しましょう。しかし、聖園様は随分ショックを受けてる顔ですが一体何の話をしていたのか……仕方ありません)

    先生を呼ぶか皆に注意喚起するのがいいだろうが、こちらはまだ目的を果たせていない。せっかくの機会だとオートマトンが2人の前に出る

  • 84オートマトン24/07/25(木) 23:37:17

    ミカ「……っ!?」


    ベアトリーチェ『……オートマトンですか』


    オートマトン「どうもベアトリーチェ様。先ほどはゆっくりお話しすることが出来ませんでしたからね。それで、早速ですがdice1d2=1 (1)

    1、儀式で何を呼ぼうとしているのか教えてくれませんか?

    2、聖園様に何を吹き込んだのですか?  」

  • 85オートマトン24/07/26(金) 10:09:54

    ベアトリーチェ『……おや、気になりますか?』

    オートマトン「ゲマトリアの端くれとして気になっていますので」

    ベアトリーチェ『いいでしょう、率直に言います私は【色彩】を呼ぶつもりです』

    オートマトン「……正気ですか?」

    ベアトリーチェ『ふふっ、あなたこそ何を恐れているのですか?……確かに【色彩】は私たちゲマトリアの宿敵。ですがその力は有用。その力を取り込み、高位の存在になれば世界を救うことができるのです』

    オートマトン「その為に儀式が必要と?」

    ベアトリーチェ『ええ、間もなく儀式は完了します。それまで時間稼ぎをしてくれればいいのです。聖園ミカと一緒に」

    何を言っているんだ?と怪訝な目でベアトリーチェを見るオートマトン。確かに、ミカは危ういところもあった。しかし、先生がそばにいるかつ原因であるベアトリーチェの言うことなど聞くはずがない

    ベアトリーチェ『不可解ですか?ですが先ほども言いましたよ』

    サオリ「地下への入り口が見つかった。急ぐぞ2人と…も…………?」

    ヒヨリが見つけたことで姿を見せないオートマトンとミカを探しにサオリがやってきた。しかし、見つけたサオリは困惑の表情が浮かべる
    そして、ミカはサオリの声を聞いて——

    サオリ「——!?」

    放たれた銃弾を間一髪かわすことのできたサオリ。オートマトンはミカの行動に驚いて見ると彼女の表情は怒り、憎悪、悲しみあらゆる負の感情でグシャグシャになっていた

    ミカとサオリが向かい合う。この状況を生み出したベアトリーチェは嗤う

    ベアトリーチェ『この世界は子どもたちが語るような単純な世界ではないのですよ』

  • 86オートマトン24/07/26(金) 17:49:06

    ドォン!

    ヒヨリ「ひっ!?な、何の音ですか?」

    ミサキ「あっちから……リーダーが探しに行った方角だ」

    皆で慌てて向かう。そして、そこには銃を構えたミカと対峙するサオリが見えた

    先生“ミカ!?”

    ミサキ「あの女……!リーダー、今助けに——!?」

    向かおうとしたところでミカが柱を倒し、道を塞ぐ

    サオリ「ミサキ!ヒヨリ!先生!無事か……!?」

    ミサキ「こっちは大丈夫だけど……」

    ヒヨリ「ちょ、ちょっと待ってくださいね、リーダー!柱をどかしてみます……。あ、ああっ!まだ終わってないんですか!?もっと倒れてくるっ!?」

    先生“ミカ!!やめて!!”

    ミカ「……ごめんね、先生。私、やっぱり悪い子だ」

    先生“……!?”

  • 87オートマトン24/07/27(土) 00:12:14

    サオリ(日の出まで……あと1時間か)

    サオリは1つの決断をし、大声で先生達に伝えた

    サオリ「時間がない……先生達はそのままアツコの所へ行ってくれ!……ミカはこっちで何とかする。……姫を頼む」

    ヒヨリ「リ、リーダー……!」

    先生“……!!”

    ミサキ「……リーダーの言う通りだよ。助けに行く為にあるのかも分からない道を探す時間はない」

    ヒヨリ「で、でも……!」

    ミサキ「だから……このまま姫を助けに行くのが正しいよ。私たちが何のためにここにいるのか、思い出して。……最終判断は先生に任せる」

    先生”……“

    ミサキ「それに……先生は説得できるの?曲がりなりにも今まで一緒だったあの女がこのタイミングで裏切ったのに」

    先生“……急ぐ”

    ミサキ(……さっきオートマトンの姿が見えた。どうして突っ立っているのか分からないけど………リーダーをお願い)

  • 88オートマトン24/07/27(土) 00:52:21

    ミカ「……先生、行っちゃったね」

    サオリ「ミカ……お前は何が望みなんだ?」

    ミカ「私の望み?私の望みって何だっけ?」

    サオリ「……」

    ミカ「えー……そんな目で見ないでくれる?セイアちゃんにもよく言われるんだよね『衝動的で何も考えてない』ってさ。私だって自覚してるけど……ちょっとひどくない?本人に言う?ソレ」

    軽い口調で語るミカだが、セイアという名を口にした時に暗い表情をしたのをサオリは見逃さなかった

    サオリ「セイア……百合園セイアのことか」

    ミカ「……アリウスの生徒会長さんが言ったんだ。セイアちゃんはもう助からないって」

    サオリ「……!?」

    ミカ「もしかしたらセイアちゃんを救う方法があるかもしれない。そうしたらまたお茶ぐらいはできる関係に戻れるかもしれない……そう思ってたんだ。……うん。私が望んでたのはそんなことだった。でも……やっぱり出来ないみたい。私は人殺しで、魔女なんだよ、サオリ」

    話に気を取られたサオリは隙を突かれ、放たれた銃弾を辛うじてかわすも、間合いを詰めてきたミカの蹴りを受けたことで体勢を崩した

  • 89オートマトン24/07/27(土) 00:58:08

    サオリは揺れる視界で思う。目的は違ったかもしれない。それでも、ほんの少し共闘できたことで手を取り合えると勘違いをしていたのかもしれない。しかし

    サオリ(ミカは私を憎んでいる)

    考えればわかることだ。誰が騙したのか。誰のせいでこうなったのか。自業自得なのだろう

    チャキッ

    眼前に銃を突きつけられる。説得するなんて考え、それはあまりにもおごましいものだったのだ。サオリは目を閉じた

    ミカ「数多くの悪行を重ねてきた私たちは——ここで結末を迎えるんだよ」

    銃弾が放たれる



    ミカ「!!」

    足元に飛んでくる銃弾をミカはかわしてサオリと距離をとったが、件の相手を見てその表情に驚きが浮かべる。サオリもまた、来ない衝撃に目を開けて目の前の存在に驚きの表情をする

    サオリとミカの間に割って入った存在。それは、ユスティナ信徒だった。そして、それを操る者

    オートマトン「いい加減にしてもらいましょうか」

  • 90オートマトン24/07/27(土) 10:11:23

    ベアトリーチェ『どうやら先生達はこちらに来るようですね。まあ、こちらも迎え撃つつもりでしたから構いませんが』

    聖園様が柱を倒したことで他の柱も連鎖的に倒れたことで道が塞がってしまった。先生に任せるという手がとれない

    ベアトリーチェ『別にあなたにあの間に割って入れとは言いませんよ?これでもあなたの能力や戦い方を知っていますので』

    ベアトリーチェ様に言われるまでもなく突如始まった銃撃戦に割って入るつもりはない。どう考えても自殺行為だからだ

    ベアトリーチェ『ですが……決着がついた時、隙が生まれます。そこをあなたが持っている【ヘイロー破壊爆弾】を使えばいい。ゴルコンダも喜ぶでしょう』

    こちらの装備に気付いてるとは本当に抜け目がない。確かに、【ヘイロー破壊爆弾】を持ってきている。そして、聖園様の蹴りが決まり向こうの決着がつく。このタイミングで使えば威力を検証できるのでチャンスだろう

    ベアトリーチェ『ゲマトリアとして命じます。オートマトン、彼女たちを殺しなさい』

    聖園様が銃を撃とうとする。だから私はリソースを使い、ユスティナ信徒を顕現させた

    オートマトン「いい加減にしてもらいましょうか」

  • 91二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 20:44:07

    保守

  • 92二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 22:52:38

    保守

  • 93オートマトン24/07/27(土) 23:35:23

    サオリ「……オートマトン?」

    サオリは驚いていた。いつものオートマトンと違い、今の口調には僅かながら怒気が含んでいたからだ

    ミカ「ふーん……良かったね、サオリ。お姫様を守る騎士様の登場じゃん」

    オートマトン「私は騎士ではありませんが?」

    ミカ「……乙女心がわからないのはモテないよ?」

    ミカは軽口を叩きながらも警戒していた。先程まで我関せずの態度をとっていたオートマトンが割り込んできた。単体なら問題はないと放置してたがまさかユスティナ信徒を出すことが出来るとは。もしかしたら他に何か隠してるのかもしれないと様子を見る

    ベアトリーチェ『オートマトン、どういうつもりですか?ゲマトリアを裏切ると?』

    オートマトン「ゲマトリアを裏切ってるのはあなたの方かと思われますが……そこは主様に任せます。私が命令に従わない理由ですが……それはあなたが私の主様ではないからですね。私はサオリ様たちを支援しろと命令されてますので変更したかったら主様を通してください。単純でわかりやすい話でしょう?」

    通信越しにベアトリーチェが歯軋りするような音が聞こえた気がした

  • 94オートマトン24/07/27(土) 23:45:52

    ミカ(お〜怖、ヒステリックなおばさんは嫌だね)


    ふと、ミカは自分が少し冷静になってることに気付く。変な茶番をしたからだろうか?


    ミカ「……でも、許したわけじゃないよ」


    サオリ「ああ、わかっている。ミカ……私はお前の憎悪を否定しない。お前に幸せな未来が訪れない事も、すべてを奪われた事も、孤独になった事だって……私に原因がある」


    立ち上がったサオリを見る。先程までの動揺が消えてやる気を出したようだ


    サオリ「オートマトン、この戦いは——」


    オートマトン「悪いですが、憎悪を受ける事は覚悟の上で仕事を引き受けましたので」


    サオリ「——そうか。なら私たちで憎悪に応じよう」


    ミカ「……妬けちゃうなぁ」


    オートマトン「正直、使いたくなかったのですが……リソースを全部使いましょう」


    ユスティナ信徒(戦闘の補正)

    10+dice1d20=8 (8)

  • 95二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 09:19:47

    このレスは削除されています

  • 96オートマトン24/07/28(日) 09:20:54

    ミカ「20体近く……ちょっとだけ面倒かな?」


    ダダダッ


    ミカ「い……いたた……」


    ユスティナ信徒に混じってサオリが攻撃を行う。ユスティナ信徒を狙おうとすればサオリに、サオリを狙おうとすればユスティナ信徒の銃撃に晒される

    サオリの動きに合わせる様にユスティナ信徒が動く。サオリに指揮権を与えたか連携が上手いのか


    ミカ(オートマトンは隠れてる。生み出した奴を倒せば消える?……流石に探す余裕はないか。……まあ、でも)


    ミカ「……これなら、うん。今からちゃんと相手をするからさ……全力で抵抗してみてよ。……あなたにとっては、すべて虚しいものなんだろうけど」


    サオリ「そうか……なら、最後までもがいてやろう」


    ミカ「へぇ……退屈させないでよね」


    ミカ dice1d100=35 (35)

    VS

    サオリ(負傷) dice1d80=26 (26) +18

  • 97オートマトン24/07/28(日) 18:50:05

    保守

  • 98オートマトン24/07/28(日) 23:26:35

    ドカァン

    ミカ「……うっ」

    ミカが衝撃に耐え切れず銃を手放した。サオリは倒れたミカに銃を突きつけ、オートマトンは落ちた銃を拾う

    ミカ「……私の、負け……か」

    サオリ「……」

    ミカ「……でも、仕方ないよね。物語に出てくる魔女の最後ってこういうものだから。
    主人公が仲間と共に悪者の魔女を倒してお姫様を救いに行く……これはそういうお話」

    サオリ「……いや、違う」

    サオリが銃を下ろす

    サオリ「……寝込んでいた時、夢を見た。ミカ、お前が初めてアリウスに来た時の」

    ミカ「なにを……」

    サオリ「アリウスと仲良くなる為にアズサを【和平の象徴】にしたいと願ったお前の善意を踏み躙り、騙し、この地獄に導いたのは私だ。

    いや……お前だけじゃない。姫が声と顔を隠して生きなければならなくなったことも、ヒヨリとミサキをスクワッドに引き込んだことも……【和平の象徴】ではなく、【人殺し】として——皆を欺いて踏みにじらなければならない【スパイ】として、再びトリニティに送られたアズサも……すべて私のせいだ。

    ……もし私が……いい大人に、もう少し早く出会えていたら……こんな未来ではなく、他の未来もあったのだろうか?」

    ミカ「——!?」

    ミカが驚く。銃を捨てたサオリが土下座をしたのだ

  • 99オートマトン24/07/29(月) 07:56:05

    サオリ「すまない、ミカ。私が巻き込んだから、お前を憎悪の【魔女】にしてしまった。私こそが——」


    ミカ「やめて——!」


    サオリ「!」


    ミカ「……同じだったんだ。私もサオリと同じ……先生にもう少し早く出会えていたら……償う機会があったんじゃないかって。やり直すことのできるチャンスがあったんじゃないかって……。でも、そんなの無理だよ。もう取り返しのつかなくなってしまった私たちに、二度目のチャンスなんてない」


    dice1d3=2 (2)

    1、先生

    2、オートマトン

    3、ベアトリーチェ

  • 100オートマトン24/07/29(月) 17:20:16

    ドォン

    銃声の音にミカとサオリは音の方を向く。見ると、オートマトンが天井に向かって銃を撃ったのだ

    サオリ「オートマトン……?」

    サオリは怪訝に思う。オートマトンが不機嫌に見えるのだ

    オートマトン「……そろそろ動きませんか?アツコ様のもとへと向かいましょう」

    サオリ「あ、ああ……」

    オートマトンが近づき、手を差し伸べて2人を起こす

    ミカ「ありがとう……?」

    オートマトン「…………勝手にすべてが終わったと口にしないでください」

    「「!!」」

    オートマトン「確かに、取り返しのつかない失敗をしたかもしれない、それに対して死ぬほど後悔してるかもしれない。それでも、終わったわけではありません。……まだ終わっていないのに別の人生があれば……と明日を諦めるのはいかがなものかと。
    ……諦めなければ気づいた人が手を差し伸べることができます。少なくとも1人は……そうですよね、先生?」

    先生“そこで私に振るんだ……”

    サオリ「せ、先生……!?」

    ミカ「せ、先生……ど、どうしてここに……!?」

  • 101オートマトン24/07/29(月) 23:45:09

    サオリ「先生……姫を助けに行ったんじゃ……?」

    “もちろん行くよ。サオリやミカと一緒に”

    「「……!!」」

    ミサキ「ごめんリーダー……説得したけど止められなかった」

    ヒヨリ「リーダー……無事でよかったです。オートマトンさんもありがとうございます」

    先生”サオリと戦ったんだね、ミカ“

    ミカ「せ、先生……えっと……」

    先生”ごめんね、ミカ“

    ミカ「せ、先生……!?ど、どうして先生が私に謝るの……?先生は悪くないよ……悪いのは私でしょう!?それなのに……どうして……」

    先生”ミカの苦しみにちゃんと向き合えてなかったから“

    ミカ「……!!」

    先生”だから——アツコを助けたら、一緒にトリニティに戻ろう“

    ミカ「ど、どうして……。……そんな事したって、何も変わらないのに……。私は……退学が決まってて……セイアちゃんも、私のせいで……」

    先生“私が手伝うよ。私はミカがどんな子なのか知ってるから“

    ミカ「あはは……先生は何を言ってるの?私がどんな子なのか知ってる……?……私の何を知ってるの?私は……【魔女】だよ
    何か勘違いしてない?先生、ちゃんと私を見てる?この姿を……私が犯した罪を」

  • 102オートマトン24/07/29(月) 23:47:26

    先生”そうだね——ミカは悪い子だ。人を騙し、己を偽り。人を傷つけ、己を痛めつけ。そんな事をしておきながら、結果を受け入れる事ができずに泣いてしまう——そんな子だ

    でも、和解の手を差し伸べようとする優しさも持ち合わせているし、嫌われる事を恐れて自傷してしまう、不安定な子供でもある“

    ミカ「!?」

    先生”ミカは魔女じゃないよ。ミカは、人の言う事を聞かないだけの不良生徒だ

    だから——ちゃんと、話を聞かせて欲しいな”

    ミカ「……。なんで……。そのまま、振り向かないで行ってくれたら良かったのに……どうして私を苦しめるの……?
    こんな……最後まで……まだ私にチャンスがあると信じさせるの……?」

    先生“大丈夫、ちゃんとあるよ”

    ミカ「……?」

  • 103オートマトン24/07/29(月) 23:48:01

    先生“チャンスは、なければ作り出せばいいからね。失敗したとしても何度でも。道が続いている限り、チャンスは何回だって生み出せる。ミカ、サオリ……一度や二度の失敗で道が閉ざされるなんて事はないんだよ。——この先に続く未来には、無限の可能性があるんだから“

    先生はオートマトンに視線を向ける。しかし、オートマトンは我関せずといった態度をとるので苦笑する

    先生“チャンスがないというのなら、何度だって作るよ。——生徒が未来を諦める事なんてあってはいけない。そういう事は、大人に任せて”

    ベアトリーチェ『戯言もそこまでにしなさい!』

  • 104オートマトン24/07/30(火) 07:51:39

    ベアトリーチェ『よくも私のパシリカでそんな戯言を言えますね』

    先生“ベアトリーチェ”

    ベアトリーチェ『興が冷めました。こんなつまらない余興はもう終わりにしましょう。さあ、今から私の全力を尽くしてあなた達を相手して差し上げます。——儀式を、始めましょうか』

    サオリ「あ、アツコ……!!」

    ミサキ「そ、そんな……まだ時間は……」

    ヒヨリ「た、太陽はまだ昇っていないのに……」

    ベアトリーチェ『何を勘違いしているのですか?私が日が昇るまで待つとでも?いいえ、遊びは終わりです。ロイヤルブラッドのヘイローは、もう間もなく破壊されるでしょう。そして——その神秘の欠片を通じ、私は高位の存在となるのです』

    サオリ『や、やめろ!!……姫!!アツコ!!」

    ミカ「……」

    ベアトリーチェ『それでは幕引きといたしましょう』

    ベアトリーチェの言葉と共にユスティナ信徒が大量に現れる。それだけではない、その中に一際威圧感を放つ存在がいた

    ベアトリーチェ『さぁ、ユスティナの聖女バルバラ。戯言ばかりの先生の口を封じなさい!!』

  • 105オートマトン24/07/30(火) 18:12:03

    聖女バルバラの弾幕が襲いかかる

    サオリ「ぐっ……これは……」

    ヒヨリ「とんでもない威力です……!あの戦術兵器すら圧倒する破壊力……意味が分かりません……」

    ミサキ「ユスティナ聖徒会の……聖女……。あれ、本当に私たちだけで相手できるの……?」

    銃を撃つも効いているように見えない

    ミサキ「止まらない……!」

    サオリ「来るぞ……!」

    皆が散会する。バルバラはミカに狙いをつけて再び尋常ではない攻撃を行う。辛うじて避けたが、ユスティナ信徒達の攻撃も捌かなければいけなかった

    ミカ「はあ……はあ……」

    先生“ミカ!大丈夫?”

    ミカ(ユスティナ信徒は私に狙いを定めてる……か……)

    ミカ「……あれは、私が引きつけるよ。サオリ……あなたがあの子を助けたい理由が、少しだけわかるよ。
    私もそうだったから……だから……私が引きつけている間に——アツコを助けに行って。

    先生……ごめんね。いつも問題ばっかり起こして……。そして……ありがとう。私にもまだチャンスがあると言ってくれて……」

  • 106オートマトン24/07/30(火) 18:12:28

    サオリ「お前は……」

    ミカ「行きなよ、サオリ!時間がないんでしょう?」

    サオリ「……ああ」

    その言葉と共に先生とサオリ達はパシリカへと向かう。途中、ヒヨリが気づく

    ヒヨリ「あ、あれ?オートマトンさんは?」

  • 107オートマトン24/07/30(火) 23:37:16

    ミカ「かっこつかないな〜、銃とられたままじゃん」

    部屋に隠れて敵の猛攻を凌いでいたミカは1人愚痴る

    ミカ「(言った手前、何とかして引きつけなきゃいけないけど……)柱でも折ってみようかな?」

    オートマトン「おやめください。建物が崩れたらどうするんですか?」

    ミカ「わっ!?びっくりした……オートマトン、だっけ。何でいるの?」

    オートマトン「聖園様に銃を返す前に走られたので、追いかけてきたのですよ」

    ミカ「そっか、ありがと。でも……用事が済んだならサオリ達の方に行った方がいいよ」

    銃を受け取り軽く点検をするが、その間にオートマトンが動く気配がない

    ミカ「……あなた弱いでしょ。足手纏いなんだからあっちに行った方がいいよ。それとも、さっきみたいに兵隊を出せるの?」

    オートマトン「残念ですが、持ってきたリソースは全て使ったので無理ですね。ですので、向こうに行っても何もできないんですよ。私自身は聞きたい事は聞けましたし……あとは出来る限り足止めしようかと。まあ、お気になさらず。自己責任ですので」

  • 108オートマトン24/07/31(水) 07:30:39

    オートマトン「残念ですが、持ってきたリソースは全て使ったので無理ですね。ですので、向こうに行っても何もできないんですよ。私自身は聞きたい事は聞けましたし……あとは出来る限り足止めしようかと。まあ、お気になさらず。自己責任ですので」

    それでわざわざこんなところに残るなんて馬鹿じゃないの?ミカはそう思ったが、一つ可能性を思いついた。揶揄うように言う

    ミカ「……もしかして、私のため?」

    オートマトン「私はあなたの騎士ではありませんよ?」

    ミカ「あははっ!わかってるよ⭐︎あなたは私のタイプじゃないし、私は王子様に来て欲しい——」

    オートマトン「先生ですか?」

    ミカ「ち、違っ、先生のことは今考えてないよ!?」

    オートマトンがククッ、と笑ったこにからかい返されたと気付き、ムッとする。しかし、そんなやり取りをしたからか、先ほどまであった緊張がとれたような気がする

    ミカ「……何か作戦はあるの?」

    オートマトン「基本は死に物狂いで耐えるだけです。その前に……干渉できるか試しますが」

    ミカ「干渉……?」

  • 109オートマトン24/07/31(水) 17:31:15

    オートマトン(マエストロからは許可を頂いておりますからね。出来る限り奪わせてもらいます)


    干渉


    ユスティナ信徒

    2+dice1d8=4 (4)


    バルバラ(50以上で影響、90以上で奪取)

    dice1d100=11 (11)


    アンブロジウスA(70以上で影響、90以上で奪取)

    dice1d100=6 (6)


    アンブロジウスB(70以上で影響、90以上で奪取)

    dice1d100=14 (14)

  • 110オートマトン24/07/31(水) 23:43:13

    オートマトン「やはり大物は無理でしたか」


    ミカ「でも、だいぶ動きやすくなったよ」



    目標 2+dice1d4=3 (3) ターン耐える


    1ターン目 高い方の攻撃が通る


    ミカ 60+dice1d100=35 (35)


    バルバラ・アンブロジウス dice1d300=68 (68)



    負傷ダイス(50以上の差でダイスを下にずらす※5以上はない)


    ミカ dice1d5=5 (5)

    1〜2 、軽傷orユスティナの壁(-10)

    3〜4 、ユスティナの壁(-20)

    5、 ユスティナの壁(-30)


    バルバラ・アンブロジウス dice1d5=3 (3)

    1〜2 軽傷

    3〜4 重傷

    5、一体撃破(dice1d200になる)

  • 111オートマトン24/07/31(水) 23:50:43

    ミカ「ほらほら、こっちだよ!」


    オートマトン「あの猛攻を捌くとは…」



    2/5ターン


    ミカ 60+dice1d100=94 (94)


    バルバラ・アンブロジウス dice1d300=235 (235)



    負傷ダイス(50以上の差でダイスを下にずらす※5以上はない)


    ミカ dice1d5=2 (2)

    1〜2 、軽傷orユスティナの壁(-10)

    3〜4 、ユスティナの壁(-20)

    5、 ユスティナの壁(-30)


    バルバラ・アンブロジウス dice1d5=2 (2)

    1〜2 重傷

    3〜5、アンブロジウス一体撃破(dice1d200になる)

  • 112オートマトン24/07/31(水) 23:56:23

    オートマトン「何という威力……流石はマエストロの作品です」


    ミカ「結構自信あったんだけどね……」



    3/5ターン


    ミカ 40+dice1d100=11 (11)


    バルバラ・アンブロジウス dice1d300=179 (179)



    負傷ダイス(50以上の差でダイスを下にずらす※5以上はない)


    ミカ dice1d5=5 (5)

    1〜2 、軽傷orユスティナの壁(-10)

    3〜4 、ユスティナの壁(-20)

    5、 ユスティナの壁(-30)


    バルバラ・アンブロジウス dice1d5=1 (1)

    1〜2 重傷

    3〜5、アンブロジウス一体撃破(dice1d200になる)

  • 113オートマトン24/08/01(木) 00:04:04

    ミカ「せめて一体でも……」


    オートマトン(……場合によっては)


    4/5ターン


    ミカ 10+dice1d100=75 (75)


    バルバラ・アンブロジウス dice1d300=58 (58)



    負傷ダイス(50以上の差でダイスを下にずらす※5以上はない)


    ミカ dice1d5=1 (1)

    1〜2 、ユスティナの壁(-10)

    3〜4 、軽傷

    5、 重傷


    バルバラ・アンブロジウス dice1d5=4 (4)

    1〜2 重傷

    3〜5、一体撃破(dice1d200になる)

  • 114オートマトン24/08/01(木) 00:12:29

    ウオォォォォォォン——


    ミカ「やった!」


    オートマトン「お見事!ですが油断なさらないように」



    5/5ターン


    ミカ 10+dice1d100=86 (86)


    バルバラ・アンブロジウス dice1d200=51 (51)



    負傷ダイス(50以上の差でダイスを下にずらす※5以上はない)


    ミカ dice1d5=1 (1)

    1〜2 、ユスティナの壁(-10)

    3〜4 、軽傷

    5、 重傷(オートマトンが身代わり)


    バルバラ・アンブロジウス dice1d5=3 (3)

    1〜2 軽傷

    3〜4、重傷

    5、 一体撃破(dice1d100になる)

  • 115オートマトン24/08/01(木) 07:52:50

    保守

  • 116オートマトン24/08/01(木) 17:53:44

    ミカ「はあ……、はあ……」

    オートマトン(日が昇るまで耐え切りましたがサオリ様達はアツコ様を救えましたかね?ミカ様も上手く戦ってましたが流石に疲労が見えてきましたので撤退を考えるべきでしょうか?)

    アンブロジウスを一体倒したもののまだバルバラともう一体のアンブロジウスがいる。疲労を感じてない相手にオートマトンは撤退を視野に入れる

    先生”ミカ!オートマトン!“

    そこに先生がやってくる

    ミカ「せ、先生!?」

    先生”遅くなってごめんね、ミカ“

    ミカ「せ、先生……なんでここに……?ど、どうして……?」

    先生”言ったでしょ?私はいつもミカの味方だって。ミカのピンチには駆けつけるよ
    ……オートマトンもありがとう“

    オートマトン「……ベアトリーチェ様は?」

    先生“ゴルコンダって人が連れて行ったよ”

    オートマトン「そうですか……」チラリ

    オートマトンが機械に映る反応を見る

    オートマトン「(サオリ様達は4人で固まってますね)……申し訳ありませんが私はここで」

    先生“……あの子達のこと、お願いね”

  • 117オートマトン24/08/01(木) 23:29:36

    サオリはアツコ達と別れ、1人で歩く。これからどうするべきかを考えながら。途中、気配を感じて振り向いた

    サオリ「……オートマトンか」

    オートマトン「……なぜ、お一人で行動されてるのですか?」

    サオリ「1人で考えたいことがあったからだ。暫くは単独行動しようかと思う。……アツコ達のことを任せてもいいか?」

    オートマトン「元々社員として匿うつもりでしたからね。いざという時の隠れ家も多く確保してます」

    サオリ「……そうか、やはりお前は頼りになるな。……それじゃあ」

    オートマトン「お待ちになってください。……これがそれぞれの自治区で使える家の地図と鍵です。それと時折食事を持っていきます」

    サオリ「なっ!?待ってくれ!私は自分の力だけで答えを見つけなければ——」

    オートマトン「こちらはサオリ様の見聞きするもの、やりたい事に関与はしません。ですが、せめて日々の寝泊まりできる場所ぐらいは提供させてもらいます。それが私の執事としての譲れないものです」

    サオリ「……。……わかった。受け取ろう」

    その言葉を最後に2人は別れる。オートマトンはアツコ達を追ったのだろう。サオリは渡された鍵を見ながら笑う

    サオリ「……あいつも頑固だな」

  • 118オートマトン24/08/02(金) 07:24:32

    報告
    ベアトリーチェの計画から始まった騒動は儀式の失敗という形で終了
    ベアトリーチェの儀式は色彩を取り込むためのもので危険性のあったものとみられる
    その後、アリウス自治区はトリニティによって占拠。中にいたアリウス兵達の消息は全容は掴めず
    アリウススクワッドは弊社の社員扱いとして確保。リーダーであるサオリは別行動。ロイヤルブラッドのアツコに対して主様のご采配次第ですが、個人の見解としては主様の実験に必要ではないと思われる。その為、1社員としての扱いを進言する

  • 119オートマトン24/08/02(金) 12:05:32

    エデン条約編 終了


    好感度ボーナス


    サオリ(81) dice1d3=1 (1)

    アツコ(73) dice1d3=2 (2)

    ミサキ(81) dice1d3=3 (3)

    ヒヨリ(66) dice1d3=2 (2)


    ミカ(33) dice1d3=1 (1)

  • 120オートマトン24/08/02(金) 12:12:28

    リザルト

    サオリ 82
    アツコ 75
    ミサキ 84
    ヒヨリ 68

    ミカ 34

  • 121オートマトン24/08/02(金) 12:36:38

    エデン条約……ミカのクーデター未遂から始まり、アリウススクワッドの襲撃もあった一連の騒動は終わった。ミカは聴聞会の結果待ち、スクワッドの面々は指名手配される事になる
    しかし、今回の事件は悪意のある大人の思惑が絡んだものだった。【ゲマトリア】…メンバーの1人であるベアトリーチェの計画によって進められたものだった。多くの不幸を生んだ事件だが、生徒達はそれを砕き、前を向く考えを持つことができたのだ
    また、【ゲマトリア】に連なる人物としてスクワッドの協力者としてオートマトンがいた

    先生(結局、協力してたことの証拠が見つからなかったことで公的には犯罪者じゃないんだよね)

    上手いと言うべきか狡いと言うべきか。個人としては信頼できるとは思うけど…、とそんなことを考えながら先生はサンクトゥムタワーへと向かう。理由は今までの書類に不備があったとの事でリンちゃんに呼び出されたからだ。申し訳なさと面倒臭さを感じながら入ると

    オートマトン「お久しぶりでございます」

    先生“……え?”

    オートマトンがいた

  • 122オートマトン24/08/02(金) 16:42:12

    本編はカルバノグの兎編に入る事になりましたが経緯などを描写する前にイベント、アビドスリゾートをやります



    イベント導入(好感度50以上のキャラから。ホシノ以外特典あり)


    ホシノ dice1d98=35 (35)

    シロコ(サバイバル能力最低70) dice1d78=22 (22)

    アヤネ(メンテナンス 最低70) dice1d54=3 (3)

    柴大将(セリカとの関係改善) dice1d88=7 (7)



    サバイバル能力(最低20) dice1d100=96 (96)

    メンテナンス能力(最低20) dice1d100=26 (26)

  • 123二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 17:11:00

    >>122

    訂正

    ×50以上から

    ◯好感度50以上のキャラからダイスで高いやつ


    そしてホシノに決まりました


    メンテナンスと書きましたが、大型の機械の修理とかが苦手な感じです


    身一つで無人島に残されても生きていけます

  • 124オートマトン24/08/03(土) 00:20:08

    それはエデン条約襲撃の為の準備をしている最中に届いたメッセージから始まった

    オートマトン(ホシノ様から……?珍しいですね)

    ホシノ『えっと、オートマトンは今、暇?』

    オートマトン(……どうですかね?襲撃の計画を練ってはいますが、区切りがついているし、他に仕事が入ってないので暇ではあるんですよね)

    ホシノ『暇なんだ?じゃあ、ちょっと仕事を頼みたいんだよね〜』

    オートマトン(ホシノ様から依頼!?アビドス校で借金漬けのホシノ様が!??)

    これは……とんでもない事態が起きているのではないかとオートマトンは思い、仕事を受けることを了承する

    オートマトン(まさかアビドスで謎の兵器が発見されたとか?ゲマトリアの協力が必要と思い、私に連絡が必要と判断した?主様の実験の障害になるものがあってはいけませんね)

    そして、スクワッドの面々にしばらく留守にすることを伝え、準備をしてアビドスへと向かう


    オートマトン「……どうしてこうなったのでしょう?」

    オートマトンは無人島に墜落したヘリの側でそう呟いた

  • 125オートマトン24/08/03(土) 08:52:10

    セリカ「あいたたた……。みんな大丈夫?怪我はない?」

    オートマトン「アヤネ様は怪我ありませんか?」

    アヤネ「あ、ありがとうございます、オートマトンさん」

    セリカ「せ、先生……!?先生は大丈夫なの!?」

    シロコ「ん……先生は無事」

    先生”ありがとう、シロコ。セリカも心配してくれてありがとう“

    セリカ「なっ!だ、誰が心配なんか……!ただ驚いただけよ!」

    ノノミ「よいしょっと……みなさん無事みたいですね〜」

    ホシノ「うへ〜……もう着いたの?起こし方が乱暴じゃない〜?でも、みんな無事でよかった。誰か怪我でもしてたら、おじさん泣いてたよ〜」

    シロコ「……幸い、水着も無事だった」

    セリカ「この状況で気にするポイントそこ!?」

  • 126オートマトン24/08/03(土) 13:14:14

    オートマトンはヘリを見る。素人目から見てこの場で修理するのは無理だろう

    アヤネ「ああ……そんな……」

    アヤネが呆然とした表情になる。借金生活の中でようやく買えたヘリがもうこんな姿になったのだ。ショックが抜け切らないのは仕方ない

    アヤネ「すみません。私がもう少しうまく運転できていたら……」

    オートマトン「側で見ていた限りでは特に問題ありませんでしたよ?」

    セリカ「そ、そうよ!運転とは関係なく急に壊れたんだから、アヤネちゃんが謝ることじゃないわよ。出発前の整備の時だって異常がないか何度も点検したんだし……。それなのに……急に壊れちゃったんだから……こんなの、誰の責任でもないわよ!もし責任があるとしたら売った奴らよ。だからアヤネちゃんが気にすることないわ」

    アヤネ「そ、それは……」

    先生”セリカの言う通り、アヤネのせいじゃないよ。まずはリゾートへ行こう。もしかしたら修理する方法があるかもしれないし“

    アヤネ「先生まで……ありがとうございます」

  • 127オートマトン24/08/03(土) 22:45:40

    リゾートへ向かう途中、オートマトンはホシノに話しかけられる

    ホシノ「ごめんね〜、こんな事になるとは思わなくってさ〜」

    オートマトン「いえ、ハプニングとはどんな時でも起きるものです。必要なのはその事態に陥った時にどう切り抜けるか、ですので」

    シロコ「ん、オートマトンは良くわかってる。着いたら釣り勝負をしよう」

    オートマトン「いえ、リゾートですから食材の調達は必要ないでしょう。私は仕事してますので楽しんできてください」

    シロコ「……何言ってるの?ホシノ先輩がせっかく遊びに誘っ——むぐ!?」

    ホシノ「あはは……な、何言ってるのかなシロコちゃーん?いやー、おじさん楽しみだな〜。せっかくのリゾートだからお金持ち気分を味わいたくってさ〜」

    オートマトン「少しの間ですが従者として精一杯仕えさせてもらいます」

  • 128オートマトン24/08/04(日) 09:06:51

    セリカ「何よあれーーーー!?!?!?」


    セリカの叫びが響き渡る。言いたい気持ちはわかる。【ものすごくリッチで大きなリゾート】と思って辿り着いた先に見えたのが、放置された廃墟のようなものだったからだ


    セリカ「ねぇ、違う島に来たんじゃないの?本当にここなの?」


    シロコ「……いや。座標上、確かにここで合ってる」


    アヤネ「どう見ても【リゾート】と呼ぶには無理がありますが……。これじゃあまるで……」


    アヤネの言葉にセリカ以外の皆が気付く。どうやらリゾート利用権ではなく、【土地】の利用権であったという事に


    セリカの嘆くような声が聞こえる中、オートマトンはdice1d100=55 (55)

    (低いほど掃除したくなる、高いほど契約書が気になる)

  • 129オートマトン24/08/04(日) 18:12:18

    オートマトン(どうしますかね?元々の予定では食事の準備を手伝って欲しいとの事でしたがここまで酷い状態ですと諦めるという選択肢が出てきますし……。

    それにしてもリゾート土地利用権とは変わったものですね。契約書がどんなのか気になりますが……勝手に見るわけにはいきませんからね)


    結局、気になることはあったが、動くことはしなかった。それからアビドスの皆でヘリの修理もリゾートの整備もするようだ。アヤネ様、シロコ様、ノノミ様はヘリに物をとりに、セリカ様、ホシノ様、私は片付けを、先生はdice1d2=1 (1) の方につきました

    1、シロコ様たち

    2、私たち

  • 130オートマトン24/08/05(月) 00:19:21

    オートマトン「ふむ……まあこんな感じですかね?」

    持ってきていた掃除道具を使いながら各部屋の掃除を進めていたら、途中セリカ様が嫌そうな顔をしながらも「ホシノ先輩がサボってるみたいだから見つけたら私に連絡して」とおっしゃってましたが……後輩からどう思われてるんですかね?
    見つけたら……と思い次の部屋に入ると

    ホシノ「……ありゃ、オートマトン。もしかしてほとんど終わっちゃった?」

    ホシノ様がいました。それも私が入ってきてすぐに気づかないくらいに別のことを考えていたみたいで……手に持っているのはポスターだった

    ホシノ「ここも……」

    オートマトン「?」

    ホシノ「ここも私たちと同じ……だったんだろうね」

    ホシノ様は悲痛さと諦観さを持った声で呟いた

  • 131オートマトン24/08/05(月) 08:00:05

    ホシノに対してオートマトンは

    dice1d2=1 (1)


    1、近付いて頭をなでる

    2、掃除を始める

  • 132オートマトン24/08/05(月) 16:38:26

    ホシノ「うへっ!?オ、オートマトン……急になにを……お、おじさんはそんな歳じゃ……!」

    オートマトン「大丈夫です」

    ホシノ「……」

    オートマトン「大丈夫です。ユメ様がお一人の時はホシノ様が。ホシノ様が一人になってもシロコ様たちが入ってきました。……もしかしたら来年は10人になるかもしれません」

    ホシノ「それは希望的観測が過ぎるでしょ。……でも……そうだと……いいな。……ま、まあ仮にそうなったとしてもおじさんは卒業するから見れないかな」

    オートマトン「おや、留年すればよいのでは?」

    ホシノ「いやいや、後輩ちゃんたちにだらしない先輩だって思われちゃうよ」

    オートマトン「少なくともセリカ様に掃除をサボってると思われてますよ?」

    ホシノ「えっ……それは流石にショックだなぁ」

    オートマトン「では、見返す為にまずはこの部屋を掃除しますか」

    そう言って掃除を始めるオートマトン。ホシノは撫でられたところを触る

    ホシノ「そうだね。……ありがと」

  • 133オートマトン24/08/05(月) 23:31:21

    オートマトン「綺麗になった部屋を見ると気分がいいですね」


    ホシノ「本当だね〜。アビドスと違って砂があるわけじゃないからこんなに綺麗になるとはね」


    セリカ「見つけた!!ここにいたのね、先輩!!」


    ホシノ「……う、うん?」


    セリカ「人がちょっとよそ見してる間にこんなところに!片付けながら探すの、どれだけ大変だったと……!たまには先輩も……掃除……を……って……え?すっごく綺麗に掃除されてる……?」


    ホシノ「ふっふっふ、セリカちゃんが驚いた顔も可愛ねぇ〜。どう?おじさんだって——」


    セリカ「あっ、オートマトン!あんたねぇ、先輩を見つけたら私に連絡寄越しなさいって言ったでしょ!!しかも、勝手に先輩の分の掃除もして!」


    ホシノ「い、いや……ここはおじさんがだいぶ……」


    セリカ「先輩も!ちゃんとサボらずに掃除してください!」


    ホシノ「……うへ〜、日頃の行いってやっぱ大事なんだね〜」



    サバイバル(96) dice1d100=28 (28)

    創作(92) dice1d100=83 (83)

    技術(78) dice1d100=42 (42)

  • 134二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:05:31

    >>頭を撫でる

    おいオートマトン

  • 135オートマトン24/08/06(火) 07:56:38

    「「「ぎゃーーーー!!??!?」」」

    唐突に聞こえてきた悲鳴に驚く

    セリカ「い、今の声なに!?」

    ホシノ「先生たちじゃないみたいだね」

    オートマトン「聞こえてきた方角からですと……罠に引っ掛かりましたかね?」


    「「うわぁ……」」

    声のしたところを見に来たホシノとセリカはそこで可哀想なものを見た

    「は、早く誰か降ろしなさいよ!見えちゃうでしょ!」
    「足が痛い……」
    「ヘルメットがなかったら即死だった……」

    一人はロープに足をとられて宙吊りになってスカートを必死に押さえていた、一人は足にトラバサミが引っ掛かって、一人は矢がヘルメットに刺さっている。……最後の1人は本当に大丈夫なのだろうか?

    オートマトン「獣用だったのですが……まさか人が引っかかるとは」

    罠を設置していた当の本人は特に思うところはなく、3人を罠から助ける

  • 136オートマトン24/08/06(火) 17:23:54

    ラブ「くっそー、うちらシャブシャブヘルメット団がなにもできずにやられるなんて……」

    シャブシャブヘルメット団団員A「足痛い……ハサミ怖い……」

    シャブシャブヘルメット団団員B「矢、怖い……目に刺さるかち思った……」

    ラブ「ちくしょー!次こそここの【リゾート】は私たちが奪い取ってやるわよ!あんたたち撤退!」

    怪我した団員を支えながら逃げていくヘルメット団

    セリカ「……え?何だったのあいつら?」

    ホシノ「さ、さあ……?」

    オートマトン(シャブシャブヘルメット団……確かヘルメット団の幹部格である河駒風ラブが率いてるグループでしたっけ?……何故ここに?)

  • 137オートマトン24/08/07(水) 00:45:47

    先生“なるほど……そんなことがあったんだね”

    オートマトン「ええ、念の為注意しておいてください」

    戻ってきた先生たちに先ほどのヘルメット団について話す。彼女たちの言動が初めから敵対的であったからだ。だが、過ぎたことを気にしても仕方がない。気にせず残ってる場所も皆で掃除した


    セリカ「……私たちのリゾートも、片付けたら案外キレイになったわね」

    先生”キレイになったよね「私たちのリゾート」“

    セリカ「ちょ、ちょっと言ってみたかっただけよ!……これなら泊まるのに十分よね」

    ノノミ「うんうん!セリカちゃんの言う通りです。このままホテルとしてお客様を迎えてもいいくらい⭐︎」

    アヤネ「そ、それはまだ早いですよ……掃除しただけで、施設も機械もまだ全然動いてないですし……。制御室を確認して、使える設備やシステムを再稼働させないと……。……でも部屋が片付いているとスッキリしますね。なんだか少し、部屋の中が輝いて見えます。泊まる場所の片付けは終わりましたし、そろそろ制御室を……」

    シロコ「……食料が先かも」

  • 138オートマトン24/08/07(水) 07:55:38

    シロコの言葉にアヤネたちの頭に疑問符が浮かぶ

    アヤネ「……食料?」

    シロコ「うん。食料。無人島で次に気にしなきゃいけないのは生存のための食料問題」

    セリカ「……生存?別にそんな切羽詰まった状況じゃないと思うけど……ここはスマホの電波も飛んでるし、捨てられた船もあるし……」

    シロコ「こういうところでは、魚で動物性たんぱく質を補給するのが最善。……ん。必ず獲るよ【生存】のために」

    セリカ「……シロコ先輩、聞く耳持ってないわね」

    シロコ「……なんと、ここに釣りの道具が。……準備はできてる、行こう」

    セリカ「……『なんと、ここに』じゃないでしょ。完全に準備してきてるじゃない」

    ホシノ「シロコちゃんイキイキしてるねぇ。……そういえば来る途中楽しみにしてたもんね。そう言えばオートマトンも……」

    ホシノが振り返って唖然とする。オートマトンが釣り竿を持って準備万端だったからだ。しかも、シロコの釣り竿と違い、見るからにお手製の物だった

  • 139オートマトン24/08/07(水) 18:01:55

    オートマトン「……確かに、廃墟とはいえリゾートの中で獣を待つよりも海の魚をとる方が手っ取り早いかもしれませんね。その視点は素直に賛辞します」

    アヤネ「えっと……」

    オートマトン「釣り竿を持ってはきませんでしたが……主様にひもじい思いをさせない為に鍛え上げた執事としての実力をお見せしましょう」

    オートマトンの言葉に目を輝かせるシロコ

    シロコ「ん。負けない」

    ホシノ「……あちゃぁー。先生、悪いけど2人と一緒に行ってくれない?2人だけだと暴走しそうだし……」

    先生“もちろん、任せて”

    シロコ「……先生?一緒に行くの……?」

    ホシノ「ありがとう〜じゃ、よろしくね先生」

    ノノミ「私たちは他に何かないか、周辺を探してきますね!」

    セリカ「せっかくなら大物を頼んだわよ!」

    シロコ「……うん。任せて」

    オートマトン「あっ、周辺を探索するのでしたら地図のこの部分は避けてください。罠を仕掛けてますので」

    セリカ「え゛っ」

  • 140オートマトン24/08/08(木) 00:37:31

    オートマトンはシロコと dice1d2=1 (1)


    1、近い場所で釣る

    2、遠い場所で釣る

  • 141オートマトン24/08/08(木) 07:33:16

    (シロコ達と一緒に海岸に向かった)

    先生“良さそうな場所が多いね”

    シロコ「……うん、よし。ここで大丈夫。釣竿、餌、バケツ……いつでも始められるよ」

    先生“釣った魚を持ち上げるタモ網は?”

    オートマトン「用意してます。……アヤネ様が」

    アヤネ「!?」ビクゥッ

    シロコ「……アヤネ?」

    先生“ついて来てくれたの?”

    アヤネ「い、いえ!なんとなく心配だっただけで……みんなもそう言ってましたし……なので、あの……。……オートマトンさんも気付いてたなら言ってください!」

    オートマトン「……(参加したいけど恥ずかしいのかなと思ってました)」

    アヤネ「なんで黙るんですか!?」

    シロコ「……うん。ありがとう、アヤネ」

  • 142二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 16:23:42

    保守

  • 143二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:35:27

    このレスは削除されています

  • 144オートマトン24/08/09(金) 07:26:42

    ラブ「ここにいたのか!!」

    早速釣りを始めようとしたところで声がかかる。見ると先ほど罠に引っかかっていたシャブシャブヘルメット団だった

    ラブ「あれ、さっきの連中じゃないような……?」

    シャブシャブヘルメット団A「他に仲間がいたのかよ」

    シャブシャブヘルメット団B「なら、他の連中を呼ばれる前に……」

    アヤネ「あの……えっと、どちら様でしょう……?」

    ラブ「ふっふっふ……今回はうちらも負けないわよ。なんだってこっちには【応援部隊】がいるのよ!!さあ、出番よ。給料分はちゃんと働いてちょうだいね。ワカモ!!」

    先生“……?えっ”

  • 145オートマトン24/08/09(金) 16:51:33

    ワカモ「あらあら……。正直ガッカリです。たったこれっぽちの人数に苦戦、されていたんですか?それでどうやってこの広いリゾートを狩り尽くすと言うんですか……たったの三人すら……。

    ……ん?その……お姿。……もしかして……先生?」


    先生“……ワカモ?こんなところで、奇遇だね……”


    オートマトン(ワカモ……狐坂ワカモ?七囚人の1人で【災厄の狐】と呼ばれるあの?)


    ワカモ「……?えっ……ど、どういう……?これは、一体どういう状況なのです……?ま、待ってください……?まずは状況の整理を……」


    混乱するワカモにシロコは銃撃を行う


    ワカモ「……ひ、ひぃん!?」


    先生“シロコ!?いきなり攻撃はちょっと……”


    シロコ「……ん。先手必勝、先生、指揮をお願い」



    オートマトン(知性38) dice1d100=6 (6)

オススメ

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