- 1二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:47:31ここだけ自爆した後コックピットに侵入し脳天に弾丸を数発食らわせたが|あにまん掲示板何故かキラが生きていた世界線bbs.animanch.com
ここと
ここだけアスランも|あにまん掲示板スーパーコーディネイターだった世界線bbs.animanch.comここと
【一応閲覧注意】ここだけキラとアスランが|あにまん掲示板お互い一緒にいて喧嘩することもあるけど気を使わなくていいし楽しいせいで恋愛してない世界線。恋人?別に今はいいかな。アスランといる方が楽しいしね。付き合って欲しい…?どこに?いや今度の休みはキラと遊ぶ予…bbs.animanch.comここが
合体した世界線です
その2という名の建て直し
次のレスから元スレの簡易紹介と簡易設定
- 2二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:47:58
- 3二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:48:31
①キラに人魚遺伝子(不老不死)が入ってます→アスランにも煮付け()を食べさせて不老不死(眷属化)しました
閲覧注意はここの概念の為つけました
元スレでグロが多いからですね
人魚遺伝子の覚醒の原因は何度も命の危機に晒された上で殺された事
ディスラプターが当たろうと復活するキラ
回復速度はキラに劣るが同じく不老不死になったアスラン
煮付け()を食べても適合出来ないと異形化します
アスランに自分以外に食べさせたら反省するまで何度も殺すからなと言われたので、もう自主的には食べさせません(不老不死でも痛みはあります)
鱗や焼き肉、デスリセットに涙が宝石になる、眷属の位置が分かったりミキサー事件に主従関係など設定が沢山あるのが特徴です - 4二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:49:41
②アスランもスーパーコーディネイターです
そのままですね
そして元スレでも納得の嵐でした
ユーレンの実験体の一人で実の親は不明
ザラの血は引いていません
キラより後に生まれましたが、特に性能は盛ったりしていないそうです
知ったタイミングは本編と同じ、メンデルでラウ・ル・クルーゼからです
キラは狙撃が得意なのもこのスレからです
元スレの三つ子、四つ子IF設定は本スレでは無しです - 5二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:50:10
③ブロマンス(恋愛ではない男性同士の絆や深い友情の関係)な世界線
元スレには一応閲覧注意がついてましたが、距離感のバグを考慮してなのでBLではありません
二人でいて楽しい、気を使わなくていい
いい意味で空気の様な存在
友情度は100程重めのダイスで
キラ76
アスラン23
キラの方が重いが、傍目にはどちらも重いです
カガリやラクスのことも大切な人、尊敬する人と思ってます
形は違いますが、4人はお互いの瞳の色のロボット鳥をもっています
読心対策はキラとの濃厚な友情(健全)
カルラ戦はアスランとの友情で勝利しました
ミレニアムにアスランの部屋があってキラが入り浸っていたり、子供の頃から同じベッドで寝ていて今もそのまま、なのもこのスレからです - 6二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:50:56
簡易設定
⚫︎イージスで自爆しても、脳天を銃で撃ってもキラは死なず、腹立ちからキラに煮付け()を食べさせられたアスラン
⚫︎メンデルで2人共最高のコーディネイターであることを知らされる
⚫︎グフが撃墜された時アスランは致命傷を負い不死身に気づく
⚫︎20歳で加齢がストップ
⚫︎数万年先も仲良く2人は暮らしています - 7二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:51:24
前スレではスレ主が出しゃばりすぎたので今回は名無しで引っ込みます
好きな時にSSやエミュは上げさせてもらいますが
前スレの設定は持ってきてもいいし、新しく作っても大丈夫です
好きなようにこの世界線で2人がどう過ごすのか楽しんでいってください
一応前スレ
【閲覧注意】ここだけ共依存マシマシマシ|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/3495985/こことhttps://bbs.animanch.com/board/3383094/こことhttps://bbs.anim…bbs.animanch.com - 8二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:57:14
一応その2記念で書いてた主従関係について
最近のアスランは何かおかしい
どうおかしいのかを言葉にするのは難しいけれど、前と違う気がする
「キラ?どうかしたのか?」
「アスラン。何でもないよ」
「そうか?無理する前に周りを頼れ」
「うん」
アスランがターミナルの仕事でしばらく来られないと連絡があった
「アスランが来ないと退屈だなあ」
「隊長、どうされたんですか?」
僕を見かけたシンが近寄ってきたので試しに聞いてみる事にする
「アスランがね」
シンがちょっと微妙な顔をしたが続ける
「しばらくこっちに来られないんだって」
「そうですか、アスランも忙しいんでしょう」
「それで気になってたことがあるんだけど、最近のアスラン何かおかしくない?」
「何かって何ですか?」
「うーん。それが分からないんだよ」
「隊長が分からないものが俺に分かるとは思えませんが・・・・・・隊長に甘いのは以前からですし」
「僕に甘い?アスランが?」
「?そうですよ。同じ態度を俺に取られても嫌ですが、隊長にだけは違いますからね」
「結構怒られるしそんなことないと思うけどな」
そんな話をしていると艦内放送でシンが呼び出された
「あっ、すみません隊長。ここで失礼します」
「いってらっしゃい。引き留めてごめんね」
シンは頭を下げてから呼び出し先に向かっていった
- 9二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:59:18
久しぶりの休暇でアプリリウス市を出歩いていたら、気づいた時には見知らぬ場所にいた
(そこまで油断していたつもりもないんだけど・・・・・・トリィがいないみたいだから待ってれば誰か来るだろうし、大人しくしとこ)
目隠しに猿ぐつわ、手足の拘束までされているがキラに焦燥感はない
(アスランはどうしてるかな?助けに来てくれたら嬉しいけどまだターミナルの仕事中だろうな)
呑気にそんなことを考えていると遠くで騒ぎが起きている音がする
(優秀だなー。でもこれって・・・・・・)
だんだんと音が近づいてきて、部屋の前で銃声が聞こえた後扉が開かれたのが分かった
「キラ、無事か!」
(やっぱり!アスランだ!)
「今拘束を解くから大人しくしていてくれ」
そう言いながら手足の拘束や猿ぐつわは解かれたが、何故か目隠しはそのままで俵担ぎで運ばれていく
「ちょっとアスラン、目隠しも取ってよ。それに自分で歩けるから」
「急いでるから動くな。安全な場所まで着いたらちゃんとするから」
銃撃戦でも起きているかのような音がしているなか、人1人抱えたままアスランはどこかへ走っているようだ
やっと下ろしてもらえた時には音は聞こえなくなっていた
「アスラン、もう取ってもいいよね?」
「悪かったな、今取るから」
やっと目隠しを外して久しぶりのアスランの顔を見る
「助けに来てくれてありがとう。たまたま近くにでもいたの?」
髪などは乱れているが怪我はないように見える
「・・・・・・ああ、そうだ」
「トリィが知らせてくれたのかな?仕事は大丈夫なの?」
「助けられておいて人の仕事の心配か?お前の方こそなにかされたりしてないのか?」
「なーんにも。まさかこんなに早く助けが来るとは思わなかったよ」
「ならよかった。みんな心配しているだろうし、1度本部かミレニアムに・・・・・・」 - 10二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:59:42
そうアスランと話していた時、シン達が駆けつけてきた
「隊長!無事でしたか。トリィからの救難信号でここまで来たんですけど」
「あれ?トリィはそっちに行ったんだ?」
そのタイミングでアスランの通信機からも呼び出し音が鳴る
「・・・・・・メイリンか」
「アスランさん!!いきなり任務ほっぽり出してどこ行ったんですか!!」
通信機越しにもメイリンの怒声が聞こえた
「すまん、後で連絡する」
「ちょっ・・・・・・」
アスランはすぐに通信を切ったがおおよそ事情は分かった
「アスラン、どういうこと?」
「・・・・・・キラが危ない気がしてな。近くだったのは本当だ」
「気がするってだけで来たの?君が?」
以前からなにかおかしい気がしていたがやっぱりアスランは変わった
過保護気味なのは昔からだけど、ここまでじゃなかった
(もしかして、僕がアスランに助けて欲しいって思ったから?)
状況がわからず口を挟めないシン達を置き去りにキラは考え込むのだった - 11二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 20:25:56
スレたて乙!
そして不老不死元スレの眷属強く出てるよ状態のアスラン新規イラストキタコレ!
キラがこれに気づく時あるんかね? - 12二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 20:28:41
マジもんの雑コラだから拡大しないでね
不死スレ見て思いつきでマウスで頑張ったやつだから - 13二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 21:02:05
俺氏、それでもグッジョブと思う
一度は測らず命令みたいになって慌てることはありそうだよな - 14二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 21:16:07
スレ立て乙です
こちらも景気づけに短いの置いていきますよっと
これはポストアポカリプスへの過渡期の話…
「わぁ、雪だぁー」
見渡す限りの白い平原、キラが相変わらずのテンションで雪の上にダイブした。
「見飽きるくらいに見たはずなのに、楽しそうで何よりだ。
これで気温がマイナス20度なんて状態じゃなかったら良かったんだろうがな」
「プチ氷河期だっけ?地球が寒冷化してどうのとかで、最近は地表で暮らし難くなったから生活圏が地下に移って来てるし、どこもかしこも雪や氷で真っ白」
「そんな地表にわざわざ出て来て雪原ダイブするヤツなんて、たぶんお前くらいだぞ」
呆れながら言うと、ゴロゴロと雪の上を転がりながら一緒にやろうよーと雪まみれになったキラがこちらに向かって言う。
雪に音がほとんど吸われてしまい、だいぶ声が小さく聞こえた。
「勘弁してくれ、この体質になってから怪我やらは気にならなくなったが一応風邪っぽくなったり熱や疲労で動けなくなったりはするんだ。極力そういう消耗状態は避けるべきだろう?」
「アスランはそういうつまらない事言うー」
声とともに雪玉が飛んで来たが、勿論当たる訳がない。
「大丈夫、具合が悪くなったらちゃんと看病してあげるってば」
言いながら今度は近付いてきてそのまま飛び付いてきた。
嫌な予感がして身をよじると、キラはバランスを崩して再び雪の中へ。
「キラ、その手に持ってる雪玉はなんだ…?」
こいつ、甘える振りしてたぶん重装備の首元にねじ込もうとしてたな。
「避ける事ないじゃないかー」
不平と共に更に雪玉が飛ぶ。
それを無視して俺はキラの腕を引いて立ち上がらせた。
「いい加減冷えてきた、ほら帰るぞ」
息すらも凍りそうな気温の中、ゆっくりと文明が衰退して行く様をこうして俺たちは眺めて行く事になる。 - 15二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 21:32:35
仲良しでいいなー
人類生き残って……多分無理そう - 16二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 22:38:02
Aから出そうと思ったけど、Bの方が気になるだろうからこっちから出します
SIDE B 裏方に回ったなら
「久しぶりだね、"アレックス"」
「・・・・・・ああ、"キール"・・・・・・じゃないだろ!!」
叫ぶ前に周囲に人がいないか確認した"アレックス"
「キラお前、髪型変えて眼鏡かけただけじゃないか!」
「アスラン・・・・・・髪染めてサングラス変えただけの君に言われたくないよ」
「こっちはいいんだよ。オーブ軍抜けてターミナル直属のアレックス・ディノになっただけで、表に出ない以外やることは変わらないからな」
「僕だってコンパスの隊長降りたり、軍を抜けてコンパスの裏方のキールとして入っただけだよ」
「どこに配属されてるんだ?」
「ハインライン大尉のとこ」
「もうあの人も大尉じゃないだろうが」
「そうだった。長くそう呼んでると癖になっちゃってね」
「いや、それもいい。1番言いたいのはなんで"キール・ディノ"なんだ!」
「誰かに聞かれたら兄弟って言うつもりだよ。もちろん僕が兄だから」
「そこは俺が兄だ・・・・・・じゃない!」
「もう・・・・・・家名考えるの面倒くさかったからさ。もうディノでいいやって」
「はあ・・・・・・もういい」
通りすがりのシンとルナマリア
「あの2人は変わらないわね」
「いつまでもあのままなんだろうな」
- 17二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 22:38:26
実はこれ、1スレ目にあった文明が衰退して現代レベルまで後退した世界にする為の布石用にちょっと考えていたヤツなんや…
あとここの所暑かったので、雪景色想像したら気分的には少しはマシになるかなと思ったのもある
一番はじゃれ合ってキャッキャさせたかっただけなんだが - 18二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 22:43:50
現パロのですね
あれのために参考にした夢の国の写真、雑コラをPCから携帯に移す際同期したら消し飛びました
3分の2写真が消えましたが、その結果素晴らしいものを見せていただいたので写真も本望でしょう - 19二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 23:24:53
データが消し飛ん…って、ワァ、ワァァァァ…(創作物の大量のデータの入ったHDDが逝ったトラウマが抉られた模様
二人とも変装がベタで逆に可愛いな、これ - 20二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 23:29:19
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 23:36:01
「アスラン!キラ!今お前達が正座させられてる理由!ちゃんと分かっているか?」
「……死なないことを理由に無茶しすぎている事…」
「…でもそれが一番効率がいいのも確かじゃないか…」
「キラが不貞腐れるのも予想通りですわね」
「正直2人に頼りっぱなしの私達が言う資格はないかもれないが…今回はSOSがシンやルナマリア、メイリンだけじゃなかったからな」
「ラミアス艦長やフラガ大佐、コノエ艦長、トライン副長、ハインライン大尉からも大分無理をしすぎているのに自分達では止められない、と相談がありましたわ」
「あと他のミレニアムクルーやターミナルからもな」
「……そんなに大勢に心配させていたのか…」
「…ハインライン大尉はあまり人の事言えない気がするけど…」
- 22二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 23:51:20
- 23二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 23:51:34
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 23:53:28
このスレでカガリやラクスが名前以外で出てきたのは初かな?
とても新鮮でいいね - 25二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 00:23:46
絶対的に2人が逆らえないヤマト夫妻、死の間際2人にどんなことになっていても2人は人であり自分たちの宝物だから、無茶はしないようにとか言い残しそう
2人が永遠に忘れない語録第0号を飾るに違いない - 26二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 07:14:17
思ったほどギャグにならなかったかもしれないけど、明るい話にはなったからヨシ
- 27二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 11:01:07
アスランは一度眠ってしまうと簡単には起きない。
「ヤケによく眠ってるなと思ってたけど、まさか熱出してるなんて思わないよ…」
朝になっても中々起きて来ないなと思ったら、こんな事になってるなんて。
膝枕はとっくにやったから、今度は何をしようかと思って枕元まで来たら何だか様子がおかしい。
部屋に入る前は取り敢えず毛布でも引っぺがしてみるかと思っていたのだけれど、これは駄目だこのまま寝かせておかないと。
「……あぁ、もう朝だったか」
僕がそんな事を思っていたら、アスランが目を覚ましたらしい。
起こしに来たのだと思ったのだろう、寝起きのものとも違う少し気だるそうな声で言いながら起き上がろうとするから、僕は慌ててその肩を押えた。
服越しに伝わる体温は少しだけ熱い。
「具合悪いならもっと早く言ってよ、そんな素振り見せもしないで」
こんな事なら自分の部屋に戻らず一緒に寝ておけば良かったと昨夜の自分に心の中で文句を言いたくなって来る。
「少し疲れが溜まってただけだからな、一晩も眠れば治るかと……。それでも無理ならいっそこれで…」
手の届くところに置かれたナイフに手を伸ばそうとするものだから反射的にそのナイフを先に取り上げた。
「今回はこれは無し!」
珍しく阻止して来たのでアスランは少し面食らったらしい。
「看病してみたくなったんだよ。疲労が原因だし、どうせ回復に何日も掛かる訳ないんでしょ」
「いつもならそんなの面倒だって言う癖に……」
ベッドに押し戻された事にブツブツ言う割にアスランは無理に起き上がろうとはしない、本当はちょっとしんどいんだろう。
「だって、弱ってるアスランなんてレアなんだからね」
さて、氷嚢に氷でも貰ってきて、その後はどうしようかな。 - 28二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 16:14:05
キラはいつもアスランに甘やかされて世話焼かれてるからたまにアスランが体調崩したりするときは心配はしつつもそれはそれ、これはこれの精神で楽しそうにお世話してるのが目に浮かぶな
うさぎの形に切ったリンゴとか出しそう - 29二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 18:30:54
膝枕の話の続き嬉しい
こんな時くらいしかアスランのお世話は難しそう - 30二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 18:33:10
SIDE A 表舞台から消えたなら
「本当によかったのか?」
「その為にここ数年、引き継ぎやらなにやら頑張ったんだから」
「裏方で手伝うって手もあっただろう?」
「・・・・・・最近狙われる回数が増えたよね。やっぱり見た目が変わらないってのは目立つよ。たとえ表舞台に出なくてもね」
「・・・・・・」
「君こそターミナルまで抜ける必要なかったんじゃない?元々裏方仕事に近いんだから」
「(1人で行かせるのは心配とは言えないな)お前だけ行かせたら、何やらかすか分からないからな。お目付け役だ」
「素直に心配だからって言えばいいのに」
「カガリやラクスにも頼まれている。せめて年に1度でもいいから引っ張ってきてほしいと」
「約束したからカガリの誕生日にはオーブに会いに行くよ。あの日なら人に紛れやすいし、ガードも硬いからね」
「お前の誕生日でもあるだろ?」
「・・・・・・まあそうだね」
「何でそんなにあいつらから離れたがる」
「・・・・・・見てるとね、辛くなるから」
「・・・・・・」
「だんだんみんなは歳をとっていって、いずれ僕達を置いて逝くんだろうって考えちゃってさ」
「まあいずれはな。でもまだ先の話だ」
「分かってはいるんだけど・・・・・・負担掛けて申し訳ないけど今は・・・・・・ね」
「整理がついたらまた会いに行けばいい。会えるうちに」
「そうするつもり。アスランはいなくならないよね」
「ずっと側にいるから心配するな」 - 31二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 19:23:51
この、後ろ髪を引かれるようなそれでいて目を逸らしたい現実もそこにあって、
そんな気持ちで大事な人たちを見ている二人の雰囲気が、これはこれで綺麗ではあるのだよなぁ - 32二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:10:33
- 33二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:18:40
- 34二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:31:48
SSやエミュ投下してる人的にはそういうの気になるのはわかる
気にし出したら投下しづらくなるのであまり考えないようにはしてるけれど
自分としては続きものじゃないのに連投気味になってるのを気にする方かな
病気一つしない不老不死じゃ余りに話を書くだけの隙がないので個人的に追加してみた
寝汚いアスランはネタとして弄り甲斐があるので、思い付き次第だが暫く擦るかも
- 35二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:07:52
寝汚いアスラン、シリーズ化してもいいと思います!
- 36二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 01:16:24
じゅ、需要あるんだ…でもシリーズになるほど書けるかは保障しないよ?と予防線は張っておこう
取り敢えず並列で書いてて出すか考えてたヤツ置いて本日のところは退散するとします
正直疲れがだいぶ溜まっていたし、立て続けの任務で少し無理を重ね過ぎたという自覚はあった。
「……拙いな、明日は起き上がれないかもしれない」
自分用にと宛がわれた部屋で横になりながら小さく呟く。
手っ取り早く解決する方法はあったが、その後の処理を考える余裕すらない状態の今の俺にはとても出来そうな気がしなかった。
取り敢えず眠ろう、それで良くなっていればそれで問題はない。もし回復していなければ、またその時にでも考えるか……
そんな事を考えながら目を閉じる。
ふっと意識が沈み込む感覚があったが次の瞬間に引き戻されたような気がした。
何かの気配に再び目を開けると目の前にキラがいて、思ったよりも時間が経って居る事に気付く。
そしておそらく起こしに来たんだろうなと身体を起こすことにしたのだが、体調は眠る前より更に悪化していて、熱まで出ているようだった。
「……あぁ、もう朝だったか」
一晩寝て回復すればと思ったが、流石に見込みが少し甘かったらしい。
まったく……怪我なら直ぐに治ってしまう癖に、こういうところは何故か元のままなんだよな。
心の中でぼやき、熱から来るだるさを感じながら起き上がろうとしかけてキラに止められた。
「具合悪いならもっと早く言ってよ、そんな素振り見せもしないで」
声音こそどこか拗ねたようなものだったが、本気で心配はされているようだ。
起き上がるのを制止され、俺はそのままベッドに押し戻される。
取り敢えず気付いてなかったという事は、少なくとも昨夜までは誤魔化せていたらしい。
しかし最終手段まで封じてくるとか、何を考えているんだ……
とは言え、今は熱で頭はぼうっとするし反論する余裕もない、そもそも色々考える事自体がつらい。
挙句にナイフを使ってのリセットも封じられたとなれば、後は回復するまで寝るしかなくなったという事だ。
ただ、俺の体調不良をさも珍しい事のように面白がるのはやめて欲しいんだがな。 - 37二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 07:21:59
>>8主従関係についてのその後
「よっ、久しぶり」
「ディアッカ、久しぶりだね。どうしたの?」
「久しぶりだな。イザークは?」
「いつも一緒みたいに言うな。お前達とは違う、ってこんな話しにきたんじゃなかった。この間の事件なんだがお前らも現場にいたんだろ?」
「僕が誘拐されちゃってアスランが助けに来てくれた件だよね?」
「それだ」
「そうみたいだね?あまりにもアスランが来るのが早すぎて、僕は何も知らないまま助けられたけど。わざわざディアッカ達が動いてるの?」
「お前なあ、自分の立場を考えてみろ。コンパスにはプラントも関わってるのに、お膝元のアプリリウスで誘拐事件は大事に決まってるだろうが」
「キラ、お前もいい加減准将や隊長って肩書きの重さを理解しろ」
「はーい」
「漫才は置いといて、キラは何も見てないのか?」
「本当に何も見てないよ?気づいた時には目隠しされてたし、逃げる時もアスランが目隠し外してくれなかったから何も見えなかったし」
「・・・・・・おい、アスラン。ちょっとこっち来い」
「分かった。キラ、少し話してくるから待っててくれ」
「いってらっしゃい」
- 38二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 07:23:05
「アスラン、あの現場は何だ。生きてる奴はいないうえ使い捨てばかりだったし、証拠も手掛かりも持ち逃げされてるだろ。お前らしくもなく雑すぎる。キラが誘拐されて焦ったのは分かるが、あれじゃ何も分からねえぜ」
「・・・・・・すまん」
「それだけか?何か理由があったんじゃないのか?普段のお前なら、1人で突入するにしても応援呼ぶなり逃さないよう手ぐらい打つだろうが」
「すまなかった、調査は俺も協力するから」
「・・・・・・はあ。とりあえずイザークがラクス様に話通しに行ってるからキラの方は大丈夫だろうが、お前ほんとに大丈夫か?」
「大丈夫だ」
あの時はキラを助けることしか頭になかった
キラの『助けてほしい』という呼び声だけが、
『助けに行かなければ』という想いだけしかなかった
「他に何も考えずに動くのはこんなにも爽快だとは・・・・・・また"呼んで"くれないだろうか・・・・・・駄目だな。犯人を早く捕まえてキラを安心させてやらないと」 - 39二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 07:26:57
不死スレとは方向性変えたけどどうかな?
- 40二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 11:15:13
キラとは別な意味で「あちら側」に引き摺り込まれて行ってる感じか
その声に抗う事を完全に忘れた時、そこに居るのは本当にアスランなのか…
そんな、気が付いたキラが何だかんだで曇りそうな不穏さがホラーテイストみがあるね - 41二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 13:14:21
眷属であることを自ら受け入れたアスランもありだと思う!
キラからしたら人魚遺伝子の方にアスランを取られた気がして面白くないかもしれないけど
そのことでキラと大喧嘩して、その結果眷属に身を委ねることをある程度セーブするようになるとか - 42二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 17:50:56
そして、こちらはそんな空気を読まないで投下していくのであった
僕の部屋もある仕官用の部屋がある区画の部屋を専用にと宛がわれた時、アスランはだいぶ当惑していた。
AAみたいな最少人員で回せるようにしていなくても元々ミレニアム艦内に居る人たちの数は居住最大人数には程遠くて、当然だけど部屋は空きだらけだったから正直、部屋は割とより取り見取りだった。
これでも真隣にしなかっただけ気を遣ったつもりではあるんだけれど。
トレーを片手に部屋に入ると、廊下の明るさからはだいぶ照明を絞った室内でアスランが寝息を立てていた。
体力を消耗している上に熱まであったからか、寝かし付けたらまたすぐ眠ってしまったんだよね。
ただその後、一日アスランに張り付いてようと思ったのに、レッドアラートが鳴った時には流石に殺意が湧いた。
それで出撃先で一秒でも早く終わらせてやるって大立ち回りしてたら、シンたちに退かれちゃってたよ。
「まだ寝てる…。それだけ疲れてたってことなんだろうけど」
薄っすらかいた汗で額に張り付いた髪を指で掻き上げてタオルで拭う。
時間が経ってしまったのもあって、濡れタオルどころか氷嚢まですっかり氷が解けて温くなっていた。
「また氷貰って来た方がいいかなぁ」
一人ごちながらその額に触れる。あんまり熱が下がったようには感じなかったからやっぱり氷は用意しようか。
それから……汗かいてるし着替えさせた方がいいんだっけ。
でもこれだけよく眠ってると起こすのが忍びない……というか熟睡してるし体勢変えても起きないなら気にしないでやっちゃうべきかな。
そこまで考えてから、何となく彼の頬をつついてみた。
幾ら弱っているアスランが珍しいからって、これは少しつまらない。
僕は半ば強引にアスランの寝ている横に潜り込むと、少しの間昼寝をする事にした。
どうせ彼が起きたら気配で目が覚めるだろうしね。 - 43二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 18:20:25
深い意味のない小話
ためらうことはない
――が君を選んだ
望まれて選ばれた
違う世界線の君は選んだ
国を、世界を愛し最上に置く彼女を
君もそれを良しとし、国ごと愛することを選んだ
隣を歩くことすら困難な険しい道を
"君"は選んだ
世界よりも手の届く範囲の人を選ぶ彼を
君もそれを良しとし、彼個人を守ることを選んだ
そして君は彼に選ばれた
この先果てのない旅路への道連れとして
彼女を選んだ君は行動一つ一つに意味を求められるだろう
彼を選んだ君は行動選択に彼の意思が関わるだろう
どちらが良いかは本人が決めることだ
彼女と世界どちらか一方を選ばない君も
彼の為何もかもを捨てることを選べる君も
幸福には違いないのだから - 44二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 18:20:51
- 45二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 18:21:24
- 46二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 18:50:32
- 47二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 22:58:50
不老不死でも病気はする
そっちの方が話が膨らむので良し!
シリーズ化は言ってみただけなので、無理のない範囲でどうぞ - 48二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 23:33:25
- 49二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 23:48:34
まぁどの道、スレ残量的にも終わりかけてたので気にしない方がいいような…
前スレも最終的に≫192くらいだったので - 50二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 00:57:50
- 51二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 02:59:31
呼ばれたような気がして目を開ける。
眠っているアスランの隣に潜り込んで少しは眠ったような気はするんだけど、正直昼寝と言うよりうたた寝をしているような感じだった。
彼は僅かに瞼を開け焦点の余り合っていない眸で僕の方を見ているけれど、たぶんまだ寝ぼけてるっぽい。
「……アスラン、具合どう?」
返事を聞くよりもまず手を伸ばして額に触れる。
余り時間が経っていないせいか、熱っぽいのは相変わらずだ。ただ、朝の時よりは少しマシかもしれない。
声を掛けたけれど、やっぱり寝起きで少しぼうっとしているのかアスランからの反応はなし。
この分だとまた寝てしまいそうだなと思っていると、急にパチッと目が開いた。
あ、起きた。
「何だか狭いなと思っていたが……なんだまた入り込んで来てたのか」
吐息交じりにそう言うとアスランは、あれからどれくらい眠っていたのかと訊いてくる。
「わかんない。途中でレッドアラートで呼び出されて出撃してたからね、僕」
「そうか……」
「それはそうと、具合はどう?」
僕は改めてそう尋ねた。
「まだ少し頭がボーっとするが、眠る前よりは……」
「なら良かった。何しろ人肌で温めてたからね」
冗談めかして言うと、僕はベッドからおりる。
「……狭かったがな」
呆れたように言いながら、アスランも釣られたように少しだけ微笑った。
「どうする、何か食べられそう?」
サイドテーブルに置いてあった中身が水になってしまった氷嚢を手に取りながら僕はアスランに訊く。
「どうだろうな」
「まぁいいや。取り敢えず汗かいてたし、着替えるのが先だよね」
相変わらず横になったままだけど、少しは元気が出て来たみたいで良かったよ。
僕はこの後どうするかを考えながらそんな事を思っていた。 - 52二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 03:02:04
- 53二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 07:16:36
>>16 SIDE Bの続き
※別のゲームの話題になりますので注意
偽名をキールにした理由
「キールって偽名はお前が考えたのか?」
「そうだよ?なんで?」
「いや、お前のことだから適当に決めたとかありえそうだと思ってな」
「まさか!・・・・・・ちゃんと考えて決めたよ」
「今の間はなんだ?」
「いやね、そう言われてみると、昔やったゲームのキャラが記憶にあったからかなって気がしてきてさ」
「キールなんて名前のキャラいたか?」
「君とやったのは対戦系のゲームが多かったから、一緒にはやってないと思うよ。RPGだからね」
「たしかにやってないな。どんなキャラなんだ?」
「君と同じ青系の髪に、勉強は出来るのに頭の硬い主人公の幼馴染」
「・・・・・・それで?」
「声がね僕に似ててさ、だから印象に残ったんだろうな」
「そうか」
「あと主人公の声が君にそっくり。普段はぼーと空眺めてたり面倒くさがりなんだけど、もう1人の幼馴染に巻き込まれて世界を救う羽目になるんだ」
「ほとんどお前と一緒だな」
「自分で言う気はないけどね。面白いでしょ」
「偶然にしては出来過ぎてるな」
「本当だよね。こんな話してたらこの名前、余計に気に入ってきちゃったな」
「しばらく使うんだ。気に入るに越したことはないさ」
- 54二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 07:17:46
- 55二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 07:23:31
- 56二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 12:18:34
このレスは削除されています
- 57二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 13:04:00
- 58二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 14:48:21
他に選択肢もあるのに茶系に染めてる辺りで、アスランさぁ…ってなる
- 59二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 17:39:48
- 60二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 17:51:33
アカン、やっぱりバレとたったやん……orz
- 61二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:04:16
油断したねー
油断したな…
偶然立ち寄った街で起こった爆破テロに巻き込まれ、キラとアスランはそれぞれ右半身左半身を吹き飛ばされていた。
市民は悲鳴を上げながら逃げ惑い、周囲に助けてくれそうな人は誰もいない…
しかしそれが自分達には好都合だった。
なんとか身体を起こし、動く左手と右手でナイフを構えてお互いの首に刃を当てた。
「この向きだと切りにくいね」
「だから自分でやった方が早いって言っただろう…」
「こっちの方が僕達らしいじゃない」
「我儘だなあ…ちゃんと切ってくれよ」
「任せて!」
しっかりと手入れをしている刃がキラリと光る
「「じゃあまたあとで」」
あ、ここに落ちてる手首僕達のじゃない?
まさか手を繋いでたら丁度俺とキラの間で爆弾が爆発するとは思わなかったな
久々に手を繋いだのに空気読んで欲しいよね!
手くらいいつでも繋げばいいだろ…
え!いいの?やった!! - 62二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:25:14
ブロマンススレの空気を感じていいですね
まだ体吹っ飛ばす描写が出来てないのでとても参考になります
悩むならダイスで決めます
茶髪にしたのは
1.自分で決めた 2.相談して決めた dice1d2=2 (2)
キラと色被りは
1.意識した 2.意識してない dice1d2=1 (1)
これで書いてきます
画像は納得いくものが出来ました
- 63二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:29:32
髪をいじる
「1つ疑問なんだが」
「なあに、アスラン」
「お前は髪色は変えなかったのか?」
「見ての通り変えてないよ」
「・・・・・・おかしいな、変えるって聞いてたんだが・・・・・・」
アスランが小声で呟いていた内容を聞いて、キラは内心で笑う
――とある日
「ラクス少しいいか?」
「はい、何でしょう」
「少し相談したいことがあるんだが時間はあるか?」
「大丈夫ですわ」
「今度裏方に回る時に何か見た目を変えようと思うんだが、どう変えたらいいかよく分からなくてな。身近な所だと君が1番そういうのに詳しそうだと思ったから教えてほしい」
「まあ、そういうことでしたらお話を伺いましょう。でもキラやカガリさんでなくてよろしかったのですか?」
「キラは悪ノリしそうでな。カガリは・・・・・・俺達の件でちょっと忙しそうで今はな」
「確かにそうですわね」
「それで何か案はないか?」
- 64二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:30:07
「やはりあなたの場合、目立つのは顔ではありませんか?有名なこともありますが人目を引くことは間違いないと思いますわ。でしたらまずは髪を変えてみてはいかがでしょうか」
「髪を変えるとは色とか髪型か?」
「まあそうですわね、髪型より色の方が重要かと」
「色か・・・・・・黒は元と近いし金は手間がかかるな。あまりカラフルなのも仕事に影響が出そうだ。となると・・・…」
「茶色がよろしいのでは?」
「それは思ったがキラと被る」
「別によろしいではありませんか」
「嫌な訳ではないんだが、キラは喜びそうだし悪くはないと思うが・・・・・・」
「・・・・・・キラもこの間お会いした時、似たようなことを悩んでいらっしゃいましたわ」
「キラも髪を染めるのか?」
「髪をいじるとおっしゃってましたわ」
「そうか。なら別に茶色でもいいか。相談に乗ってもらって助かった。ありがとう、ラクス」
「お悩みが解決したならばよかったですわ」
「また今度お礼をさせてもらう。時間とって悪かったな」
「いいえ、それでは失礼いたします」
「ああ」
(アスラン、わたくし嘘は言ってませんわ。キラは『髪をいじる』と言っただけで染めるとは一言もいっておりません。勘違いしたあなたがいけないのです)
「キラに伝えてあげないとですわね」
「ラクスは確かにそう言ってたはずなんだが・・・・・・」
まだ呟いているアスランには教えてあげない
アスランが相談するならラクスだと先回りして茶髪に誘導してもらったこと
自分は髪型だけ変えてアスランに寄せにいったこと
「これで20年は楽しめるね」 - 65二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 00:42:41
実は後でネタに使おうと思っている事を書き込んで布石を打って後で拾う、という事を偶に試している
例えば、このスレの頭の方で投下した雪の話
ここで不死であるにも拘らず体調を崩すことと看病の話を振ってから、その後に過去に戻して寝汚いアスランの話に繋いだ
書き癖がある方なので、たぶんこっちの方も気付かれているだろうなと思うけれど
「カガリがさ、前に綺麗な石を見せてくれたんだけどアスランも見せて貰ったことある?」
「メンテ中に急に話を振って来るな、今ので少し手元が狂いそうになった」
「あ、ごめん。でね、その石は最初見た時は綺麗な青みがかった緑色だったんだけど、蝋燭の明かりで見直したら紫色に見えたんだ」
「……見せて貰った事はないが、どこかで聞いたような特徴の石だな」
「そうなの?僕そういうの興味ないから驚いちゃってさ。あっ」
「レッドアラート、か。おちおちのんびりもしていられないようだな」
「アスランが居る時くらい遠慮してよ、ホントに…。まぁちょっと行って来る、直ぐ戻って来るから勝手に帰ったりしないでよね」
「あぁ。そもそもお前がラクスから預かったこんな骨董品みたいな機械のメンテ押し付けられて帰れなくなってるんだがな」
「うん、それ僕はお手上げで……押し付けてごめん。とにかく行って来るよ」
招集をかけられて部屋から小走りに出て行くキラの姿を見送って俺は手元に一度落とした視線を上げた。
「どこかで聞いたような……いや、見た覚えもあるな」
それは鏡に映った自分の瞳だ。
生まれつきの碧色の瞳が紫色に見えた時がある。
偶々気付いたのは丁度鏡に自分の姿が映っていたからだった。
何故かは自分でもよくは解ってはいない。
ただ、瞬きをした途端それが元の色に戻ったので気付いている者はほとんどいないようだが、恐らくあれは見間違いではないだろうな。
取り敢えず時流に乗ってみた - 66二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 07:59:18
不死スレのエミュもされている方……ちょっと自信がないです
エミュしてくれている方はそんなに多くないでしょうから当てずっぽうで申し訳ないですが
アレキサンドライトの話ですね
こちらのアスランは色が変わってることに気づいていると
キラが気づいていたら反応が気になりますね - 67二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 09:47:06
あちらのスレは時折ネタとして使いたくなるような設定が追加されるからヤバい
>>66ええ、今回のはスレ跨ぎになっているけれど自分の中で前振りしておいてから続きとして書いている、みたいな
こういう変な拘りを入れてる変な人なので、見かけたらまた何かやっているなと思って頂いて生温かく見て頂くと助かります
なお、シチュ細かく書いてると長くなる、と思うとエミュしがち
瞳の色に関しては、ちょっと降りて来てるのがあって文章として落とし込み出来そうなら投げに来ようかとは
あと看病している方の続きは、そういえばここ宇宙だったなと思って手が止まっていると白状しておきます…
あの二人の変装に関しては、何やってても微笑ましい
抜けているように見えてキラの方が強かだったりもするので、やっぱりアスランの方が気付くと振り回されてるところ含めて実にらしい話かと
- 68二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 20:44:41
好きなように書いていただくのが1番です
感想書くの苦手で、薄っぺらいレスしか出来ないのが勿体無いくらいには楽しませていただいてます
不死スレはレスする気もなく掲示板見てただけの自分が、初めて1行以上レスした脳が焼かれたスレです
改行の仕様も分かってなかったので、1スレ目にある改行がおかしいものは多分自分です
スレの流れに沿ってとはいえ、自分の好みを押してしまってそれが通ってしまったことでそれ以降書き込んでいませんが(次スレ希望だけは書きました)
人のスレで自分の好みを押すのは違うなと思ってこのスレを建てました(スレ民はどんどん好みを出してね)
脳を焼かれた不死スレ、カップリング要素が苦手でとても好きだったブロマンススレを足し、もう1押しほしい、境遇が同じなら更に依存度上がるかな?でスパコスレを合体してできたスレです
正直建てただけでかなり満足してしまったところはありました
ただ色々書いていただくと欲が出ましたね
ネタは尽きてますが、不死スレで出る新しい設定など見ながら、続けられる限りは自己満足なスレですが継続していきたいと思います - 69二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 20:47:46
>>37主従関係についてのおまけ
「はぁ、また呼んじゃったみたい」
独り言がつい口から出てしまう
あの事件の後、アスランから呼び声の話を聞いた
やっぱり『アスランに助けてほしい』と思ったのが彼に伝わっていたようだ
「だから気をつけてたのにな」
事件の調査に掛かり切りになってほとんど顔を出さなくなったアスランに、最初は我慢をしていた
「僕の為だって言われたら我儘は言いづらいけどさ」
それが2ヶ月経っても会えないことにだんだんと腹が立ってきた
別に本気で呼ぶ気はなかったけど『今日中に会いに来なきゃ、僕もデスリセットしてやる!』と強めに思っていたら慌ててアスランがやって来てしまった
「元々会いにくる予定で近くまで来ていて、仕事の邪魔した訳じゃなかったのはよかったー」
それにもうひとつ得したことがある
「お揃いになってた」
急いで来たアスランの瞳、普段はエメラルドのような綺麗な緑色が紫に変わっていた
「アスランは気づいてなかったみたいだけど」
理由はよく分からないけど珍しいものも見れたし、アスランにも会えたし、今日はこれで勘弁してあげよう
その日は1日、笑顔を抑えきれないキラなのであった
- 70二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:08:07
こちらの意識を侵食こそして来ないものの、偶に聞こえるそのナニカの声は確実にキラに反応していた。
正しくは声ですらない、ただそれを俺が声のように感じているというだけの事だ。
普段は沈黙しているというのに、あいつが窮地に陥ったり苦痛を受けていたりすると途端に騒ぎ出す。
しかも、ともすれば集中をかき乱されるので、厄介極まりない。
そうして気が付いた、これは死から遥か遠い存在となった時に俺の中に入り込んで来た異物、今ではこの身と同化してしまっただろうはずの……
「アスラン、どうかしたの?」
キラの声に思考が引き戻されて、自分が考えに沈み込んでいた事に気がついた。
「最近さ、何だかボーっとしてる事増えてない?何かあった?」
「いや、特に何もない。…しいて言えばお前が俺の膝の上に頭を乗せたまま動かないんで、いつになったら気が済むんだろうなと思っていたところだ」
不思議そうにこちらを見上げてくるので、何事もなかったように取り繕う。
「ちょっと何それ…って、あれ?」
不意に何かに気が付いたのかキラがこちらの方へ手を伸ばし、ジッと見詰めてきた。
「俺の顔に何か付いてたか?」」
何気なく問うが、何に気が付かれたのかは薄々勘付いてしまった。
「どうしたの、その眸…」
確かに気のせいではないだろうとは思っていた。
恐らく偶々見た一度だけ以外に、変化している時がない訳がないだろう事も気が付いていた。
「…あ、戻った。どうなってるのそれ」
「それは俺が訊きたいくらいだ」
片手で目を覆うようにし思わずそう零してしまう。
「ねぇ、僕にどんな風に見えたか訊かないの?」
そんな俺を見ながら悪戯っぽい笑みを浮かべてキラが言った。
さぁ質問をしろとばかりのその表情に、少しばかり脱力をしてしまったのは否定しない。 - 71二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:50:09
な、何とか1レス分で行数足りた…(29行)
良い子は無理矢理こんなギリギリ狙っちゃいけませんよ
キラとアスランの髪と瞳の配色ってそれぞれ一番綺麗に映える組み合わせなのだとは常日頃強弁しているのですが(自分の世迷言なので勿論異論は認めます)
でも、こういう設定出るとちょっと遣りたくはなるんですよねぇ人情として - 72二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 01:00:18
- 73二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 01:00:44
- 74二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 05:45:57
余談
「そういえばカガリもそれ見てるみたいだよ」
「カガリが?」
「鏡に映ってるのが丁度目に入った時に見えたんだって」
「だとしたら、俺が偶々見たあの1回の時かもしれないんだな」
「気のせいかな、って言ってたけど」
「そうだったら良かったんだがな……カガリは目端が利くから、たぶん本当は気のせいだなんて少しも思っていないぞ」
「ラクスもカガリも君の瞳の色気に入ってていつも褒めてるし。知ったらきっとビックリするよ」
「少なくとも、お前のせいではあるんだろうな」
「だよね。僕のせいだよね」
「死ななくなったのもそうだが、お前からだいぶ影響を受けているようだからな」
「あはは、そうやって聞くとまるでアスランがまるで僕の…って、どうしたの?」」
「腑に落ちた。そういうことか」
「えっ、何?」
「いや、こっちの話だ。気にしなくていい」
「ちょっと、そんな事言われると気になるんだよ」
「本当に気にする必要なんてないんだ。……そう、気にする必要なんて」 - 75二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 07:45:44
何が腑に落ちたのか分かるようなちょっと自信がないような……膝枕と画像ありがとうございます
ないとはわかっていてもキラも色変えたいなと思ってきたので、画像と話作ってきます - 76二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 11:51:36
キラを膝枕する側になったアスラン的には、猫に膝へ乗られて動けなくなったのとほぼ同義
実はこれずっと膝枕状態で遣り取りしてるものとして書いてるんですわー
なお、キラはこの後もしばらく微動だにしない模様… - 77二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 17:16:22
- 78二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 21:55:00
暴走
「トリィ!」「キラーッ!!」
トリィの警戒を呼びかける鳴き声とアスランが叫ぶ声が聞こえた時には全てが終わっていた
キラを突き飛ばして目の前で身体の中心に大穴が空いたアスラン
紫の瞳で少し微笑みを見せながら吹き飛ばされるその姿に、一言では言い表せない感情が湧き上がった
(前に見たときはお揃いで嬉しかったけど、こんなことをしてほしかった訳でもさせたかった訳でもないっ!)
『大丈夫、ちゃんと生き返る』という確信と、――にアスランの自由意志を奪われた怒りと、アスランの命を奪った敵に対する殺意がぐちゃぐちゃになって抑えきれなくなる
・・・・・・もう理由なんてどうでもいい
「今すぐ消えて」
しばしの微睡みの後目が覚める
(久々に死んだか。キラは無事か?)
起き上がり周りを見渡す
近くには何もなかったのでキラを探す
「いた、キ・・・」
キラと掛けようとした声が止まる
完全に集中しきっており、アスランが生き返っていることにも気づいていないようだ
「・・・・・・」
無言で狙撃用の銃を構え、見つけ次第相手を撃ち抜いている
周囲から生きているものがいなくなって初めてこちらに気づいたキラが振り返る
「アスラン、いつの間に?大丈夫?」
「俺は大丈夫だがお前の方こそ大丈夫なのか?」
「何が?」
「・・・・・・いや、分からないならいい」
緑に変わった瞳でこちらを見るキラの姿に、言知れない不安を覚えるアスランであった - 79二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 21:56:25
- 80二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 22:02:43
- 81二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:05:21
具合が悪いからとは言え、普段なら世話をしている側が世話を焼かれる状態というのは凄く落ち着かないものらしい。
僕は宣言通りに看病をしているだけのはずなんだけれどね。
アスランは最初、これくらいなら自分で出来ると言って聞かなかったんだけど、僕が一歩も引かないと悟ると、後はほとんど何も言わなくなった。
時折物言いたげにこちらを見てはいたけど、何だか口に出すのも疲れて来たみたいで大人しく看病させてくれてたしね。
「厨房借りてお粥でもと思ったんだけど、そういえばここは低重力下だったよ。ちょっと作ってみたかったんだけどな」
有無を言わせず汗を拭いて着替えまで手伝った後でそう言うと、
「お前料理なんて作れたのか…」
と、まるで意外なものを見たかのような顔をされてしまった。
「母さんがね、普通の料理も作れた方がいいけれど、こういうのを覚えておいた方がいざという時役に立つからって」
あの時は渋々覚えたものだけど、確かにこういう場面がない訳じゃないんだなぁ。
そんな訳で、戦闘からの帰還後の脱水気味の時くらいしか美味しく感じない経口補水液の入った容器を渡す。
「む、……お前これだいぶ温いんだが、どこに置いてあった?」
一口含んでからアスランの開口一言目がこれだった。
「それね、アスラン起きてるかなと思って部屋に来る時に持って来てたんだけど、起きないしそのまま一緒に昼寝したからそれなりに前?」
素直に答えたら、大仰に溜息をついてから黙ってそのまま飲んでいた。
まぁ、あれだけ汗かいてて喉が渇いてないはずないもんね…… - 82二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:10:15
スレチになってしまい大変申し訳ないのですが目の色とかどんなアプリ使って編集してますか?
緑目のキラもいい…めちゃくちゃいい… - 83二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:16:51
- 84二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:21:12
キラがマイペースにアスランの看病する話の続き
最初に途中まで書いたものが何やらテンポ感最悪でグダグダな感じになったので、思い切って一度バッサリ書き直したのを持って来ました
思いの外、難産でしたわー…やれやれ - 85二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:29:21
- 86二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:58:09
いえ、自分で読み返してて何だか単調でダラダラしてたので如何なものかとなって…それで書き直しました
その段階では手が止まって煮詰まってた原因の打開策も出て来なかったので、結果これで良かったのだと思ってます
話としてはキリのいいところで区切ってますが、一応流れとしてはこれ自体が複数レスに亘る続きものとしているので…まぁ
あと1レスにまとめてるのは、単に自分への縛りですね
- 87二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 00:05:49
このレスは削除されています
- 88二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 04:32:26
膝枕もだけど、そんなに大柄な方じゃないとはいえ大の男二人が一つのベッドに狭いんだよって言い合いながらぎゅうぎゅうになって寝てる光景、実は割と好きだったりする
正直距離感がバグり散らかしてる感じにはまだ程遠いとは思ってはいるけども… - 89二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 06:32:01
テイルズの話が出て来たのでちょっと思い出した話を
テイルズシリーズのキャラデザの一方と言えばのいのまたむつみ氏、サイバーフォーミュラから福田監督と縁があり、実はキラたちのキャラデザに協力をしていて平井氏も監督から絵柄を寄せてくれと依頼されたという話がある
その関係で先日の訃報の際に平井氏もコメントを出していたみたいだね - 90二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 08:00:19
- 91二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:32:19
「で、少し具合がマシになって来たからって何を始めようって?この仕事魔め」
「ちょっ中身見るなよ。守秘義務のある見られて問題発生するようなものなんて出してる訳じゃないが」
「じゃあなに?」
「急に体調崩したし、カガリとメイリンに顔出すのが遅れるって連絡しておかないと…っておい、重いんだが」
「うん、報連相は大事。でもやっと起き上がったと思ったら仕事始める?いいから寝なよ」
「本当だったら寝ているどころじゃないんだって…」
「だから熱出したんだよ。ほら、横になってよ」
「お前なぁ……さっさと帰ろうとするとダダ捏ねるし、来なければ拗ねるし…」
「今はそれ関係ない。いいからほらー」
「あぁもう、わかった、わかったから……はぁ」 - 92二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 18:47:17
雷鳴の刻
「〜♪」
雷の音が聞こえる激しい雨の中、キラは楽しそうに雨を浴びながら踊るように歩いている
「キラ、雷が落ちるかもしれないし風邪を引く。雨宿りしないか?というか何でそんなにテンションが高いんだ」
「アスランと違って僕は風邪なんか引かないよ。それに雷に当たったって平気だよ」
「理由になってない!人には無闇に死ぬなと言っときながらお前は!」
「せっかく気分がいいんだから怒らないでよ。満足したらちゃんと温まるから、君は先に雨宿りしておいてよ」
「・・・・・・本当だな?」
「嘘ついてどうするのさ、そんなに心配しなくても大丈夫だってば」
「見える所にいろよ」
「はいはい」
アスランは言葉通り、視界に入る軒下に場所を変える
「〜♪〜〜♪」
雨の中くるくると回りながらあの日のことを思い出す
(僕の2度目の誕生日も、アスランが同じになって帰って来た日も雷が鳴る雨の日だったね)
「今日はいい日だなあ」
その後くしゃみをして、アスランに軒下に引っ張り込まれてタオルで拭かれながら「ほらみろ」と言われるまでがお約束かな - 93二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 18:50:30
- 94二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:46:52
風邪なんて引かないって言いながらくしゃみしてお小言言われるのはやっぱり様式美じゃないかな
天候は割と人物の心理描写含めて応用範囲広くて、筆が乗るとつい文章量増やす原因になるのが玉に瑕
オーブ辺りとかバケツ引っ繰り返したようなスコール割とありそうで、ずぶ濡れになってるのもそれはそれで絵にはなりそうだなとも思ってしまうのだけれど - 95ブロマンススレ主24/07/18(木) 20:32:41
- 96二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 20:57:30
「……煩いな、言われなくてもそんな事はわかっている」
頭の中でガナリ立てるような声がする。
その声から伝わるのは普段からは有り得ないような煮えたぎったどす黒いモノ。
それが俺自身の沸点を通り過ぎて逆に頭の芯が冷え切り思考がクリアになって来るほどだった意識をその感情諸共に飲み込もうとしているのを感じた。
スポットライトの当たる悪趣味極まる血と狂気に彩られる舞台、唸りをあげる機械の音と歓喜の声、そしてその装置に投げ込まれ切り刻まれつつある存在を確認した瞬間、それまで抑え込んでいたものが弾けとんだ。
観客の悲鳴、余り離れていないところで誰何の声がする。
どうしてもと一緒に付いて来たカガリとラクスが今にも倒れそうなほど蒼白になりながら、どうにか人の形を留めている血まみれになったキラに駆け寄って抱きとめているのをどうにか残った思考の端で確認したのが、あの場で思い出せる最後の記憶だった。
ある種の悪夢の凝縮みたいな光景、たぶんこっちの世界では起きてないだろうけれど
不死スレに於けるキラの第三のターニングポイントで、以降の死生観がおかしくなるきっかけの事件で、あちらの彼のメンタルが躁8:鬱2に仕上がった元凶
今の流れ的に見てあちらに投げ込める空気じゃなかったのと、偶になので毛色の違うもの書こうと思ったのとで何となくこちらに投下してしまいました
なので、たぶん怖い夢でも見たんでしょうという事にしておいて欲しい
このスレ以外ではシリアスしか書かないけどお労しいので反省したのでこれ以降は遣りません
だから今後こんな風に眷属の意識に飲み込まれて荒れ狂って血の海作るアスランはたぶんこっちではいないという事で
普段ここでは男子二人でキャッキャしてるの書いてると温度差でグッピーも風邪を引く勢いだこれ… - 97二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:46:41
- 98二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:11:04
自分も、友人関係というよりブラコン寄りの男兄弟二人で普段からベッタリくらいの距離が精々ですな……ちゃんと書けてるかも怪しいですが
そもそも、どの辺からバグってるのかという定義のところから詰めないと…(遠い目
スパコスレの終わり掛けころのラクスおいてけぼりにしてる二人のエミュ辺りに模索感残ってるかもだけども
ただ、ああいうヤバい光景をあんまり緻密に書いてると脳味噌が熱暴走しそうになってくるので、精神安定考えると…
微笑ましい二人を書きたくて入り浸っているのもあるので、その辺は様子見ながらでほどほどにしておきます
- 99二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:23:45
不死スレからだけでなくスパコスレの方からも人がいらしているとは感慨深いです
差し違えて終わるのは美しかったですが、もうちょっと続いてほしかったという気持ちもありました - 100二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:29:01
- 101二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:47:17
確かに見直してみると最後の方は同じ方の書き方ですね
それに半分くらいでかなりダメージ受けてる方いましたが>>100さんでしたか
それでも完走まで続けられるのはすごいと思います
あの美しい終わりがあったからスパコスレも足したいとなったので
- 102二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:58:03
あの時は設定が良いだけに保守ばかりで埋まって欲しくなくて、必死にエミュ捻り出してました…
スレ中盤で泣いてたのも自分です、恥ずかしい - 103二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:25:49
他の人より少し視力と記憶力がいいオーブ軍人の話
「あ、見てあそこ!」
「ヤマト准将は可愛いしザラ一佐は美しい」
「外見も良くて仕事もできて戦闘も強いとなると嫉妬すら湧かないよな…」
「むしろ憧れすらあるな…」
二人揃って現れた人物達に同僚達が浮き足立ってる中、私だけが遠くに取り残されていた。
「美しいと言えば特にあの瞳の色!」
その言葉を聞いた瞬間心臓が跳ねた
オーブに停泊中のミレニアムを軍の仕事で訪れた時のことを思い出す。
黄昏時…相手の顔が良く見えなくなるような暗さの中
いつもと同じ様に寄り添うようにして並ぶ二人
その目はあの宝石の様な綺麗な“緑と紫”ではなく
怪しく輝く“紫と紫”であったことを… - 104二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:26:52
「お揃いだね」
「お揃いだな」
「僕としては戻らなくてもいいと思うけど(今回は中々戻らないね)」
「本音と建前が逆になってるぞ」
「あはは」
「これだとしばらく人前には出れないな…ミレニアムならともかくオーブ軍施設でずっとサングラスをかけるわけにもいかないし…」
「じゃあ僕と一緒に遊ぼう!(僕とハインライン大尉と一緒に新しい何かを開発しよう!)」
「だから逆だって…お前は相変わらずテンション高…あ…」
「どうしたの?」
「…今…あそこにいた女性と目が合った…」
「あ〜オーブ軍関係者かな…」
後日この女性にはカガリが直々に説明と箝口令を敷きに行き、カガリ最推しだった女性は二つ返事で了承した。
- 105二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 07:52:27
主さんありがとうございます
コンパスメンバーには話していても、オーブ軍側は知らなそうなんでバレると面倒そうですよね
そこでデスリセット選ばないのがこのスレらしさでとてもいいです - 106二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 09:13:38
熱がある時の夢というのは、何故こうも何かに追われたり焦燥感に駆られるようなものばかりなのか。
そこは何かの建物……あぁ、見た事がある。似ても似つかないはずなのに何故か見知ったもののように思えて仕方がない。
病院のような学校のような、どこまでも続く白く長い廊下。戻ろうとすればそこはもう別の区画へとなりなかったはずの階段が現れる。
これは夢だと思う事もなく、俺はその中を追われるように歩き回って理由もなく何かを探していた。
探していたと思ったのに急に背後から通路の幅一杯の玉が転がりだしてこちらを追い出した辺りでもう、何をしていたかもわからなくなって……
そして、引き戻されるような感覚と共に謎の焦りが掻き消えた。
「目、覚めた?」
目の前には相変わらずのキラの顔。そうだ、ここはミレニアムの中だ。
「……あぁ」
結局また俺はあの後眠っていたらしい。
圧し掛かるようなあのだるさはだいぶ和らいでいて、思考を巡らすことすら億劫に感じていた状態から考えれば殆どいつも通りと言っていい。
ただ寝覚めだというのに、このロスの帳尻を合わせなければ、という考えが浮かんで少し気が重くなった。
「狭苦しいと思ったら、またか……」
子供の頃ならまだしも、この歳になって一つのベッドとか窮屈じゃないのか、こいつは。
そんな事を思う俺のことなど知ってかしらずか、キラの方と言えば相変わらずマイペースそのもの。
「当たり前でしょ、治るまで付いてるって決めてたし」
いや、付いているという意味が違うと思うんだが……
思わず嘆息が出たが、キラはそんな事を意に介する様子もなく軽く伸びをするとベッドを降りた。
「お腹空いた。食堂行って何か貰ってくるよ」
「いや、俺もい「貰ってくるね」
遮るように言葉尻に被せた強めの語気で、キラはそう言う。
あぁこれもまだ看病の延長なのか、この様子だと。 - 107二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 10:06:45
これで一応、看病されるアスランの話は一旦おしまいのはず
熱を出している間の夢の中身は、頑丈が取り得の自分が珍しく熱を出した時に決まって見るヤツを出来るだけ言語化したものになります
なお、アスラン側からの距離感をバグらせようとすると、解釈違いだボケって話を書いてる間脳内に置いてるアスランにツッコミされ捲くるので基本呆れとツッコミ主体の抑制効いた感じに収まってしまい面白いものが出て来ない模様
昨夜は連投してしまいすみませぬ
大人しくしますんで許してください - 108二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:04:35
シリーズとか無茶振りしましたが、満足いく所まで書いていただきありがとうございます
連投とかお気になさらず、好きなだけ好きな分だけどうぞ - 109二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:06:16
書きかけが没りそうなので繋ぎで共依存について考えていたこと
本編のキラを見ても可愛いとはあまり思わない人だったのですが、ブロマンススレのキラと不死スレのナチュラルに目を抉っていい?と聞くキラはとても可愛いと思っています
語彙が足りないから可愛いとしか出力出来ないのですが、間違いなく種類が違うなと
ブロマンススレのキラは、人間を見て可愛いと思うタイプの可愛さ
不死スレのあのキラは、カエルとかヤモリが好きで触りたがる私にとってはそれと同じタイプの可愛さ
何だか人間としてあまり見れてないなと
まだ人間らしさは残っているからアスランとの関係もギリギリ共依存に見えるけれど、あれ以上人間性を無くしたら共生とか関係性の名前が変わりそうだなと思ったり
スレタイの為にも、ここのキラとアスランにはあまり人間性を無くしてほしくないと今日1日考えていたスレ主でした
それはそれとして、夢オチとかで書きたい気もしなくもないです - 110二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 20:27:12
こちらも没案は割とというか山盛りありますね
勿体無いしリサイクル出来ないかとは思って居るのですが
個人的には話が原作準拠の深刻なものでもない前提なので、キラに関しては以前にも書いたとおり行動原理は猫をイメージしてました
苦手な相手からは逃げ、あまり関心がない相手からは距離を取りたがり、好きな相手にはデレデレに懐いて離れたがらない
構うより構われたいし、これでも自分の中では適切な距離感だと思ってはいる
甘えるのも我が侭言うのも懐いているからこそ……とだいたいの雰囲気はこんなです
不死スレのテンションをMAXの10とすると、自分が書くキラは7くらい
自分としては頑張ってもこれ以上ギア入れられない…あれ書ける人素直にスゲェって思ってます
対するアスランはそれに振り回される飼い主辺りが立ち位置としては適当かなとは思ってはいます
名前の意味は獅子ですが、どっちかというと虎っぽい(虎は身内に対する情が深いので)印象もありますね
自分と性格が似ている側面があるのと、常に抑えたり我慢しがちで激情家の割に抑制が利いてるお陰か書く方としては負担が小さくてつい、助けてアスランとばかりに逃げているのは否定しません…
- 111二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 21:59:15
「どうした、その指輪…」
「あぁこれね、前に色の変わる石の話をしたでしょ」
「…そういえば、そんな話をしてた事があったな」
「カガリがね、古いものだからとお手入れに出そうとしたお店でこの石見付けたって言ってさ。安物だから気にしないで貰って欲しいって」
「カガリが安物っていうと、ちょっと怖いんだが…」
「うん、それはわかる。まぁそれは置いといて」
「置いておくのか……」
「で、その石…確かアレキサンドライトって言ったかな、見せてくれた時に僕がちょっとマジマジと見てたの覚えててさ。これは色が変わらないけど絶対気に入るだろうからって」
「まさかの三大希少石か…それは確かに気軽に遣れるものじゃないだろうからな」
「ううん。むしろ普段の貢献からしたらそっちでも足りないくらいだが、流石にそんなの渡されても困るだろうから、だって」
「その判断はまぁ、間違いではない……か」
「でもほら見てよ、この石その時に見せて貰った石と良く似た碧色してる…しかも端の方が少し紫がかってるんだ。正直アクセサリーなんて柄じゃないけど」
「そんな事言いながら案外満更でもなさそうだな」
「だって、この色本当にそっくりだからさ。アスランの瞳の色に」 - 112二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:11:56
ロックをかけていたはずの扉が開いた。
僕の部屋に勝手に入れるのは二人だけだ。
僕は最初から部屋にいた…つまりは…
「ダンゴムシの真似か?」
「…アスラン…何でここにいるの…?」
「仕事が早く片付いたからな。せっかくならと1日早く来た。」
「そう…」
「1ヶ月ぶりなのに顔も見せてくれないのか?」
「………」
「別に涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔なんて今更だろ」
「………」
「全く…キラ太くんは仕方のないやつだな」
「キラ太くんじゃない…うわ!?」
丸まっていた布団ごとひっくり返された。
その反動で宝石もバラバラと飛び散った。
布団を奪われた代わりにアスランをホールドしてやった。
「評議会から帰ってすぐにずっと部屋に籠りっぱなしだってみんな心配してたぞ」
「…いつもなら気にならないはずだったんだ…」
「ああ」
「でも最近ちょっとだけ忙しくて疲れてて」
「頑張ってたんだな」
「アスランにも会えてなかったし」
「連絡も取れなくてすまなかった」
「…何とか我慢して戻ってきたんだ…」
「それは偉かったな」
- 113二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:15:08
- 114二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:19:41
以前に石の話を出していたので、そこから続けてのお話を
イメージとしての石の種類はグリーンのトルマリン。青みが強く緑色が深いものでウォーターメロンほどの色差がない微かに赤紫の差したバイカラーのものになりますね
なお、この世界線の自分のところのキラには指輪は紐に通して首からさげてもらおうかと思います
(カガリはキラとは双子というアドバンテージが強くて何かと話に絡め易いんですよね。気付くと結構便利キャラになってます)
- 115二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:58:10
どんどん話が増えてて嬉しいです
自分が書く場合は話を振るのがキラ、ツッコミがアスランでパターン化してないかを時々気にしてしまいます
アレキサンドライトの画像見てみましたが、思った以上に緑や赤紫色に変わるんですね
2人の瞳の色にだいぶ近いのもあるなとニヤニヤしながら見てました - 116二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:40:36
アレキサンドライトのカラーチェンジは聖剣伝説LoMをプレイしていた頃から知ってはいて、不死スレで瞳の色が紫色になる設定出て来た時に、絶対にこれ使ってやるんだって思ってたんですよ…
- 117二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 07:26:23
「『僕の瞳はアレキサンドライト』だったっけ?」
「何の話だ?」
「ううん、気にしないで。それより聞きたいんだけどさ、アスランは最近鏡見た?」
「普通見るだろ」
「ああ違う違う。僕が"呼んだ"時ね」
「見る訳ないだろう。大体切羽詰まってたり、緊急事ばかりだからな」
「そうだよね。ならやっぱり気づいてないかな?」
「だから何の話だ?」
「君が僕に"呼ばれた"時、瞳の色が紫に変わってるってこと」
「知らないな。初めて知った」
「お揃いの色になってて、気づいた時はすごく嬉しかったんだ。でもなんで色が変わるんだろう?」
「さあな、少し思い当たることはあるが」
「何々?」
「自信が持てたら教えてやるよ」
「むー、じゃあ試しに今"呼んでも"いい?」
「別にいいぞ。どうも距離と危険度が比例してそうだからな、真横の今ならたいしたことなくても"呼べる"だろう」
「それはそれで負けた気がするからもういいや」
「飽きっぽいやつだな。結局最初のアレキサンドライトは俺の目の色の変化って話か?」
「なんだ聞こえてたんだ、でもそういうこと、つい連想したってだけ」
「でもね、紫になってたのも綺麗だったけど、1番はやっぱりそのエメラルド色が似合ってるよ」
「そうか」
「もうちょっと反応してよー。次見たら写真でも撮って見せてあげるよ」
「はいはい。好きにしろ」
(アスランの瞳だから好きなのに、抉っちゃったらただの目になるんだもん。やっぱり狂人の考えってよく分からないね) - 118二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 07:27:20
- 119二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:28:12
アスランの姿を見失って僕は軽く恐慌状態になっていた。
いつもなら何となくわかるはずのその気配がぷつりと途切れて、まるで何もない場所に総ての感覚を奪われて放り込まれたような気分になる。
心の中に湧き上がる不安と心細さで頭の中がぐちゃぐちゃになって、今がどんな状況なのかすらどうでも良くなった。
ただがむしゃらに周囲を走り回りひたすらその姿を探して回って、それでも見付からなくて……
そこで僕は目を覚ました。
「……あ、夢?」
薄ぼんやりと暗い天井が目に入って、僕は自分がミレニアム内の自室にいる事を理解した。
目を覚ましたというのに焦燥感や喪失感の残滓のような生々しい感覚がまだ残っていて、心の中のざわつきが落ち着かない。
しかも知らない間に泣いていたらしく、起き上がったら小さく硬いものが幾つか床に落ちる音がした。
一瞬拾わなきゃとは頭の隅で思ったけれど、それよりも確かめなければという気持ちの方が勝ってしまう。
少しだけ意識を向けると当然のように感じ取れた感覚にホッとして、僕はそのまま自分の部屋を出ると彼の部屋を目指していた。自分の目でちゃんと確認して安心したかったからだ。 - 120二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:28:55
勝手知ったるその部屋の扉を開けると、僕はその部屋の照明の明るさに一瞬驚いた。
まさかまだ起きていたのかと思ったけれど、夢の中で必死にその姿を探した当のアスランは椅子の背もたれに身体を預けたまま眠りこけていた。
作業中だったのか、机の上に工作道具が投げ出されていて床にも彼の手から滑り落ちただろう精密作業用のドライバーが一つ転がっている。
あぁ夢だった、とそこでやっと僕は心の底から安堵する事が出来た。
そうして、さっきまで見ていた夢が生々し過ぎた事もあって僕の感情はそこで振り切れていた。
思わず勢いにまかせて眠っているアスランにしがみ付き、重力というより慣性でそのまま椅子ごと床にひっくり返ってしまう。
「……痛っ、いったい何が…ってキラ!?」
椅子ごと倒されたアスランがその衝撃で目を覚ましたようで、いささか打ち付けた痛みの原因と状況が読める訳もなく、目を白黒させながらも何とか僕の存在に気が付いたようだ。
「うぅっ、うぇぇ…っアスラン…っ」
ここまで本気で泣いたのはいつくらい振りかという程、堰を切ったように涙が溢れてとまらなかった。
アスランはここで自分がうたた寝をしていて、そこを椅子ごと押し倒されたという状況だけは何とか理解出来たらしい。
「どうしたキラ、寝てたんじゃなかったのか?」
しがみ付いて泣きじゃくる僕の頭を撫でながらアスランはそう言い、少しだけ呆れたように溜め息を吐くとそのまま、気の済むまで泣かせてくれたのだった。 - 121二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:38:50
初の1レス限界越え…こんなの収まる訳がなかった(キラの精神状態的な意味で
こちらの縛りすらブッちぎって来るのは流石ですわ…
投下後にバイカラートルマリンの画像をもう一度見ていたらほぼドンピシャの碧から紫(菫色)へのグラデーションするものを見付けたので、指輪に嵌っている石のバイカラーはグリーンに紫色が差したものだと訂正しておきますね - 122二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 19:03:52
補足を兼ねて
お気付きかと思いますが、アスランまた寝てるんですよね
しかも気付くと大体お前はオカンかって感じになりがちなので、隙を出そうとすると何か寝ていることになりがちに…
寝ているところの描写、実は書くの好きなのは否定しません
元の文を数行削っていたので一応1レスでも行数自体は足りてたのですが、収まりが悪過ぎて今回ばかりは縛りを諦めさせてもらいました
- 123二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 19:39:22
キラの闇
君は自分が何をしたのか分かっていたのかね
いいや、理解してやったことではないのは知っているとも
確かに最後の扉を開いたのは彼だ
――が組み込まれていたとしても、最終的な引き金を引いてしまったのはね
だが引き摺り込んだのは君だ
その結果がこれだよ
この先、彼は何度も君の前に飛び出してくるだろう
本人の意志に関わりなく
そして何度でも死ぬだろう、君を守れたと微笑みながら
あるいは血の海でも作るだろうか、君の為に
そして手を見るのだろう、自分がこの光景を作ったのかと
もしかしたらこれもヒビキ博士の願い通りなのかね
人類の夢・・・・・・最高のコーディネイターを、実験体のコーディネイターが眷属となって守るとは
これが、君の望みだったのかね
キラ・ヤマトくん
「・・・・・・夢とはいえ本当に嫌な人」
「このままじゃ寝られないし、アスランのとこにでもいこ」
――朝――
「・・・・・・狭い。キラか?」
「・・・・・・」
「俺より遅いとは珍しい。もう少し寝かしとくか」
嫌なことでもあったのか?と思うほどガッチリ組みつかれている
寝顔も若干しかめっ面だ
「何があったか知らないがもう少しおやすみ、キラ」
頭を撫でると少しだけ顔の険しさが和らぐ
キラが起きるまで、アスランはそのまま見つめ続けていた
- 124二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 19:41:32
暴走後の話
認めたくないこと、考えたくないこと、そういう嫌なことを代弁させるには1番な人に、夢という形で突きつけてもらい責めてもらう
気にしているうちは夢に出てくるけど、心の整理がつけば出てこなくなる、そんな存在
ここのキラはクルーゼのこと、そこまで闇でもなさそうですけどね
あと前の議長のやつと雰囲気が似すぎたような気が……気にしすぎないことにします
自分が人魚遺伝子と言う分にはいいけど、キャラに言わせるのはなんか違うと思って――で誤魔化してるけどどうするのがいいんでしょうね
最新の不死スレの休眠話、ものすごく刺さりました
これだけで4つくらい思いついたものがあります
既に書いてるのがシン視点になってるけどスレタイは守ります
設定詰め込むと痛い目みるとは前スレで分かってはいても、今回は背景もそれなりに考えたい、絶対長くなる、でも・・・・・・と葛藤しながら書いてます - 125二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 21:21:42
設定としてこれだけは盛ると思ったところだけは残して、それ以外の情報量を出来るだけ減らして行くしかないでしょうねぇ
背景設定は書く上ではあるには越した事がないのだけれど、実際に表に出せるものはとても少ないので説明しようと欲張るとそれで苦しむ破目になるのは書き手の常ですし…
自分は普段無制限に書ける媒体で文章書いているので、ついつい制約を設けたくなって仕方がありません - 126二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 05:44:54
氷雪に埋もれる遠い未来の話
「あーーーっ、寒かった!」
「まったく帰って来ての第一声がそれか。雪原ダイブしておいてよく言う……」
「いいじゃないか、楽しいんだよあれ」
「ほら、上着寄越せ。乾かさないと次に着る時に困るんだぞ」
「ねぇ見てよ、前髪凍ってたんだよ」
「そりゃあ雪の中にダイブした後、楽しそうに転がってたからな」
「むぅ。最初の頃は付き合ってくれてたじゃないか。あれはどう説明するのさ」
「物珍しさもあった内は良かったが、こうもいつまでも続くのであればそんなに楽しいものでもないだろう?」
「ホントに付き合い悪いんだから…」
「ゴチャゴチャ言ってないで風呂入って温まって来い。風邪をひいても俺は知らないからな」
(僕より熱出して寝込んでる回数、多いくせに……)
「…何か言ったか?」
「何も言ってないよ」 - 127二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 08:04:22
- 128二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 10:22:01
雪に接している期間が長くなると慣れてそれに伴う苦労の方に目が向くので、雪国に数年でも住むとだいたいアスランの発言のような思考になりがちです
雪を見た瞬間の感動が薄れるというのも考え物…
キラは、例の遺伝子が完全発現する以前の頃からそもそも不調になりづらく(これが本来狙っていた性質)、仮になったとしても一晩寝ればケロリだった感じだったと思ってます
それこそ幼年学校時代辺りに、熱を出して寝込んだアスランの家に風邪がうつるよと言われながら携帯型ゲーム持ち込んで一緒にやって親に叱られてるようなイメージが
まぁ、その後に想定外のバグが起きてこうなるのですが…
実の親から謎の再生力を持つ事から伝承に准えて人魚のものと研究者たちの中で呼ばれている遺伝子を組み込まれた、とかいう詳細はメンデル壊滅時に資料持ち出されたりしててクルーゼ含めてよく解っていないはずなので、キラ辺りの認識はせいぜいが「たぶん親のせい」程度の認識なのだろうとは、個人的に考えている背景設定です
これを知っているのはこの世界線を俯瞰出来ている神の視点を持つ我々だけ
だから、死なない事も傷の再生力に関しても歳を取らなくなった事すらも「何か知らないけど」という枕詞が常にある…と
なので、知らないので彼らの視点からになると名称を書けない、というのは当然なので表現がぼんやりするのはもう仕方ないと思うしかないですね - 129二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 14:09:45
指輪ネタお借りしました
10月29日
「アースラン、誕生日おめでとう!! はいプレゼント!」
「あ、あぁ、そういえば…ありがとう。――これは、指輪? 前にキラがカガリから貰ったやつじゃないか?」
「僕のはこっち。(自分の指に嵌まっている指輪を見せる)
調べてみたら、この宝石はバイカラートルマリンっていう、二つの色を持つトルマリンなんだって。で、10月の誕生石もトルマリンだったから、これはもう僕のとお揃いで作るしかないって!」
「ふふ、そうか。ありがとう、大事にするよ」
「えへへ、ほら早く付けて付けてー」
時期外れですみません;
でもアスランにトルマリン渡すならこの日が最適かなと - 130二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 14:10:39
色々無理がある気がして入れるか悩んだ文
(前スレ87の「雷鳴の闇」の内容に触れてます)
『僕のとお揃い』
そう、この二つの指輪は正真正銘、この世に二つだけの特別なもの
指輪の台座の裏にもう一つ、別の宝石が埋め込まれている
君が深手を負って帰って来たあの日、嬉しさで零れた涙で出来た結晶
君が僕と“同じもの”になった日に生まれた宝石が
アスランの指輪作った時に自分のにも仕込んだ設定
多分すぐバレるし、アスランが知ったら指輪厳重にしまい込みそう
インサイドストーンは基本婚約・結婚指輪に付けられるものですが、キラの涙石も付けたかった結果こんな形に
キラ的にはお揃いに拘っただけで指輪そのものに深い意味は込めてないですが、スレの趣旨的に宜しくなければ削除します
- 131二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 15:03:12
ネタ絡めてくれて有難うございます
そうなんですよ、トルマリンて誕生石でもあるんです
色と合わせて二重の意味でアスラン要素なので気付いたらニヤつくんだろうなと思いながらの仕込みだった訳で
石に詳しくないだろうキラがいたのでこの部分入れてなかったら、思いがけず拾ってもらえた…
涙石に関しては、まぁ流通させなければギリセーフなのでは…というラインだとは思っているので(鑑定したらヤバい事にはなるだろうな程度)気にしない気にしない - 132二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 18:56:18
- 133二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 19:23:35
- 134二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 19:29:21
あれに関してはオーブのしかも氏族同士の結婚なので儀式としての、神の前で誓うというところが重要なのだと思ってました
(特にあの時のカガリは悲壮な覚悟をしていたことから、だいぶ意味合いが重いのは確か)
一応現実でも、式挙げてから婚姻届けを出す人も居るので気にしてなかったですね
- 135二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 19:57:34
ある程度真っ白になるまで積もらないと、やっぱり綺麗とはいかないもんですよね、雪も
大して積もってないのにスタッドレスにするのも躊躇ったりだし、下手に凍るとアイスバーンでえらい事になるし…
(そこそこの豪雪地帯と年に数回しか雪を見ない地域両方の経験持ち的視点)
宝石や貴石に関しては、好きで集めていたりある程度の鑑定眼ないとどんな石かは判らないだろうというのは解ります
余程の特長があるものだったりしても現物見ないと本当によく解らない
鉱石好きでちょっとだけ持ってますが、ちょっと好きくらいじゃイミテーションのレジンやガラスとの差は解るけど色と重さと感触なんかで普通判別出来ないから!(真顔)
- 13612924/07/22(月) 01:13:46
- 137二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 02:18:49
「確かに俺は温まって来いとは言ったがな。だが、のぼせて来いとまでは言ってないんだが?」
アスランが若干苛立ちの混じった声で小言を言いながら僕の頭に冷えた濡れタオルと氷嚢を乗せると、氷水の入ったカップを手渡してきた。
それを受け取りながらぐったりとソファーの背もたれに身体を預けたまま言い返す。
「仕方ないだろ、途中までは本当に温まってたんだよ」
そう、うっかり上機嫌で鼻歌まで歌いだしそうなくらいには。
「いつまでも上がって来ないと思ってバスルームのドアを開けたらお前が湯船に沈みかけてた日には、流石に自分の目を疑った」
盛大に溜め息をつきながらアスランがほとほと呆れたと言いたげに首を振る。
「ついうとうとして来てさぁ、ちょっと目を瞑ったら……って、冷たっ」
「濡れタオル追加だ。ちゃんと冷やせよ」
ひんやりとした温度に心地良さすら感じていたら、急に首筋に冷えたタオルを追加された。
ちょっと急にはやめて欲しかったんだけどなぁ
熱があるってそう言えばこんな感じだったなぁ…久し振り過ぎてすっかり忘れてた気がする。
ただ、そのまま記憶を遡り出してたら、何故かすっかり忘れていた遥か昔の大気圏突入後に熱中症で高熱を出した時の最悪な状況まで思い出してしまって思わず、「うっ」となってしまったけど……
「どうした?変な顔して」
「…どうもしない」
僕がちょっとぼんやりしている間にアスランは外へ雪を取りに行っていたらしい。
覗き込むようにこちらを見下ろすその髪に少しだけ雪が掛かっていて、それが室温で融けて行く。
「冷やす分には外に幾らでもあるからな」
そう言って温くなってきたタオルを取り替えるその手は少し冷たかった。 - 138二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 02:46:37
氷雪に埋もれる世界の続き
キラが一向に具合悪くならないのと、甲斐甲斐しいアスランが書きたいなどと思った結果がコレですよ
まぁ、いつものオカンなんですけどね
あとは、短い中に二人暮らし感が出せないかと足掻いてみました、一応
外から見るとバグってるのに、当人らとしてはそうでもないという匙加減て意外と大変ですよね…
- 139二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 07:26:33
流石に3千字はレス分けるにも多すぎるし久々にこちらで
ほぼ説明でシンとラクスが会話してるだけになってしまいましたが、これは導入ということで見たい方だけどうぞ
休眠期の始まり | Writening場所が分からないように連れて来られた謎の施設 やけにセキュリティレベルの高そうな区間を、クライン総裁とアスランそして俺の3人で歩いている 室内でも濃い色のサングラスを外さないアスランを、総裁が何も…writening.netこれを元に休眠話を広げていこうと思いましたが長すぎましたし、時系列ずらせば永遠に広げられるのでちょこちょこ書いていきます
でもここまで異変が起きるのは初回だけのつもりです
使おうと思ってた画像も置いておきます
- 140二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 07:29:46
視点主としてはシンって優秀ですよね
キラとアスラン、ラクスとカガリの4人は階級と地位が高すぎて「これ知らないのおかしくない?」となってしまうのですが、シンなら階級はそこまで高くないし、知っていること知らされていることを調整しやすいのがいいなと書きながら思ってました
ただラクスとシンが話してるシーンが本編中ないので、話し方に不安しかないです
あにまんだとラクスがシンを呼び捨てにしてることが多い気がしますが、キラとアスラン以外呼び捨てにするイメージがなかったり(どこかでしてたらごめんなさい)
シンがどこまで丁寧に話すか分からなかったり
そんなふわっとした感じで書いて申し訳ないです
鱗の大きさは何となく爪くらいと思ってましたが、多分リアル魚のイメージに引っ張られてるので、どんな大きさでもいいと思います - 141二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 09:26:58
3000文字台とはまた、導入にしても思わぬ大作になってしまったようで…
確かにこの二人はメイン6人の中で互いの接点が恐らく一番少ないだろう組み合わせなので、本編で会話なんてしてたっけ?と確かに頭抱える…これは自分でも呼び方に困る
しかもこういう話だと状況説明で始終してしまうのも本当、流れとか含めて淡々としてしまってこれでいいのかって段々なって来るから余計… - 142二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 12:42:24
本職の方からしてもやっぱり長いですか
元々読む専門だから、長ければ長いほど喜ぶ自分の感覚は直さないといけませんね
自分のスレ以外で書く気は今後もないですけど
第3者視点での2人を書いてみたいというノルマも達成できましたので、今後は説明回なんてない・・・・・・はず - 143二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 14:31:39
いえ、どちらかというと物書き的には、ある意味長ければ長いほど良いまであるんですがね
電話帳と厚さを張り合うような、ぶ厚い本書かれる方もいる辺りでわかると思いますが…(その後厚さに泣かされるのは別問題)
ネット上で軽く読めるという観点からだと、文字数は抑え目にした方が記事として読み易いという程度のものです
だいぶ頑張って書いてらしたのだなというところから大作だと書いただけなので、勘違いさせてしまったようなら申し訳ないです
書き癖もありますし、簡潔さを求めるか緻密さを求めるかという感覚の差もあるのでその辺は気になさらないで - 144二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 14:54:54
後、マジもんの本職ではないです
何やら偉そうに講釈垂れてますが、割と真面目に本職さんから文句言われかねない…
書きたいって気持ちがある人の背中を押したくなって、老婆心からつい口を挟んでいるだけです
勘違いさせてしまったようで申し訳ない - 145二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:08:07
誘い
キラがよんでいる でもいつもとはちがう
どこからよんでる? たぶんあっちのほう
いったほうがいいのかな? たぶんそうだよ
ならいかないと でもどこだろう?
だからそっちだって
・・・・・・わからない
よばれてるのに
いきたいのに
きらはどこ?
「・・・・・・アスランさん!アスランさん!聞こえてますか?」
「・・・・・・メイリン・・・・・・か?」
「やっと反応してくれました。大丈夫・・・・・・ではなさそうですね。今日はもう切り上げましょう」
「・・・・・・ああ、すまない」
「ずっとボーっとしてましたし、声も届いてないしで何があったんですか?」
「・・・・・・」
「また聞こえなくなったみたい。とりあえず引っ張ったら動いてくれるみたいだし、カガリさんに報告しに戻りますか」
「それからずっとこんな調子です。たまにしか反応を返さないし、ほとんどの時間あらぬ方向を見つめたままです」
「原因はキラだろうな。あちらもおかしなことになっているそうだ」
「会わせたほうがいいんじゃないですか?」
「まあそうだな。私の方で何とかしよう」
「よろしくお願いします」
キラに会いに行く4日前のおはなし
- 146二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:09:30
人に見てもらう為に専用のサイトなどに書いている方、くらいの意味合いで本職といいましたので、ありがたく助言は受け取らせていただいてます
ライトノベル(分厚さは辞書)なものだと、終わクロと境ホラは紙で持ってます(境ホラは忍者と傷有りのカップルが好きでした)
あの当時は読む暇もあったので買い漁りました
これ以降は不穏な空気無しで楽しい休眠ライフにする予定です
キラが先に起きるパターン、アスランが先に起きるパターンは書こうと思ってます
ミキサーレベルの事件が起きるのも考えましたが、表現力が足りないってなる予感しかしない
断章のグリムの人魚姫でも読み返してきたらちょっとはレベル上がるかな?方向性の違うホラーになりそう - 147二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 21:01:59
椅子ごと押し倒されたまましがみ付かれた状態で泣かれること小一時間。
ようやくキラの気が済んだのか俺はやっと身体を起こす事が出来た。
何故こんなに泣いているのかも解らずただただその頭を撫でてやるしか出来なかったのだが、時間が経つにつれ何となく理由が掴めて来た。
嗚咽の合間に時々混じるキラの一方的な独り言のような訴えの中身を掻い摘むと、途轍もなく怖い夢を見たこと、その夢の中で俺がどこにもいなくなったらしいこと、飛び起きて俺の所在を確認しに来たこと、そしていなくなった訳ではない事を確認出来て安心した、という内容だった。
だからってうたた寝している相手を押し倒してしがみ付いたまま泣きじゃくるほどの事かと……
相変わらずこいつは泣き虫で困るな。
そんな事を思いながら部屋の中を改めて確認する。
未だにしゃくりあげながら泣いているキラ、当然ながら床には今も尚増え続けているその涙の結晶とも言える大量の水色の石。
「キラ、そろそろ泣きやんだらどうなんだ。俺はここに居るんだから」
宥めるように言い、倒された椅子を起こして床に落ちていた精密ドライバーを拾う。
この作業の続きはまた今度だな…。
思いながら道具などを仕舞うと、俺は未だに床にへたり込んで泣き続けているキラのその鳶色の髪をくしゃりと撫でた。
「どうせ一緒に寝るって言うんだろう?」
「…勿論だよ」
涙声で返事をして、こちらが差し出した手に掴まってやっと立ち上がる。
「仕方ない奴だな、まったく……」
そうしてどうにか泣きやんでくれそうな気配に、俺は今日何度目かの溜め息をついた。 - 148二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 22:31:18
うたた寝状態からの(推定)後頭部打ちというアスランからしたら正直低重力下で良かったなというシチュの続き
涙石の扱いは、涙の量考えると正直一粒辺り大きくても5mm玉くらいのビーズが平均サイズだろうと思うのと、端からこれが宝石であるという頭で鑑定でも通さない限り小さくて綺麗なガラス球くらいにしか見えないだろうという事を踏まえて、偶にミレニアム内で目撃するコンパスメンバーにもなんだこれって思われてるくらいの感じにされてるような認識
良くて誰かの落し物、って感じで拾われてる程度でしょう (一部の地雷以外は割と善人多そうなので)
流石のキラもどこでも泣くとは思えませんし、男の子の意地でアスランの部屋か自室じゃないと泣き出すなんてまずしないだろうと
取り敢えず、だいぶ落ちてるけど後で回収頑張ってくれ
ここで眷属と主人関係の話も少し
自分用のここの世界線アスラン限定の話になりますが、少し特殊な事情にしてます
それは類感呪術の定義における、似たものは(擬似的に)同じものである、という前提ありきでのもの
スレの世界線の前提にもある二人の共通項がまさにそれに当たります
この辺りで何かを察した方もいるかもしれません
そして呪術的に考えても血肉を介した主従関係の契約は一種の呪いです
ただ、アスランが眷族の意識からの影響を然程受けていないのは、それを知らず行って結ばれた契約はある種の不全状態だと定義したせい、になっていますが
今のところ表立って出していない部分ですが、出す機会があるのか否か… - 149二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 22:58:33
- 150二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 03:29:32
ついでなのでミレニアム内でのアスランに宛がわれた部屋関係の話
当人はかなり戸惑ってはいたようですが、別組織の所属とは言えアスラン自身は階級的に佐官(しかも一佐)なので割り当てとしてはそこまでおかしいところに用意して貰った訳でもないとは思ってます
間違いなく部外者であるのに厚遇され過ぎている事に対しての反応なんでしょうけれど
頻繁に訪れる事から、得意の作業用の道具などを持ち込んでいてキラの相手をする合間に色々やっているのだろうと思い、その辺を話に盛り込みました
それにしても、効率重視の考えをする割に無理をしがちだったり時間を作る為に睡眠時間を削るような不摂生をやめない限り、また熱出してダウンはあるんでしょうねぇ… - 151二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 07:51:45
根本には無理をしても死なないから、というのはありそうです
自分のところはこれをデスリセットで誤魔化して周りに怒ってもらいましたが、こっちのアスランも何かきっかけとかあったんでしょうね - 152二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 13:06:24
熱を出した話でナイフを使おうかとなってキラに阻止されているところから、最終手段としてのデスリセットは選択肢に一応はあるようですが、こちらもお手軽に使えない(使わない)理由は何かしらあるようです
元々我慢強いのもあって、どんどん自身を軽視していってるところは確実にあるでしょうね
おや、伏線の気配が…… - 153二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 19:21:52
俺は駆け足で向っていた。
朝のミーティング開始時刻になっても隊長とアスランが姿を見せなかった。
失礼だとは思うが隊長だけであれば寝坊の可能性も大いにあった…が、問題はアスランも来ないことだった。
時間に几帳面なあの人が連絡もなしに遅刻なんて普通は考えられなかったが、以前総裁に連れられた場所で見た光景が頭を過ぎった。
不安になった俺はアグネスが動く前に、起こして来ます!!と脱兎の如く駆け出したのだった。
念のため先にアスランの部屋を見に行ったら案の定そこは無人だった。
隊長の部屋の扉はロックされていたが、総裁から頂いたハロを使って強制的にロックを解除する。
部屋の灯りをつけるとベッドの上には一つの山ができており、そっと布団を剥がすとそこにはまるでピースの一対かのようにひとつになっている探し人達がいた。
一人は相手の胸の顔をうずめてその背中に手を回し、離れるのを嫌がるかのようにギュッと抱きしめていた。
もう一人はその人を守るかのように、安心させるかのように優しく抱きしめていた。
それが本来の正しい在り方であるような姿に一瞬息を呑んだが、すぐに正気に戻る。
ハロに搭載された休眠測定機能を使うと、どうやら普通の睡眠であるようだった。
他人がいるにも関わらず未だに眠り続けているが、唐突な休眠期でないことに安堵した。
…が、ただの寝坊である以上起こさなければならない。
きっと何かあったのだろうな…と察しながらも今は心を鬼にして俺は目一杯息を吸い込んだ。
- 154二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 19:58:43
冬眠?
2人きりになって初めての冬
「冬眠しよう!」
「は?」
「だから冬眠だよ。といっても今年の冬を越すんじゃなくて、来年の冬まで越そう」
「理由は?」
「別にないよ。1回くらいやってみたかったんだ」
「そうか。まあいいが、準備が必要だな」
「いい地下室を準備してるよ。セキュリティは任せて」
「なら俺は食料でも集めるか。途中で目が覚めるかもしれないからな」
準備を整えていざ冬眠!!
「ふわあ、もう1年くらい経ったかな?」
起き出したキラは時計を確認する
「あれ?まだ一冬越しただけか。ならなんか食べて一眠りしたらもう1回チャレンジしようっと」
アスランはまだ1度も起きていないようで、食料も減ってなかった
「それじゃあ、おやすみ」
「うーん、結構いいベッド用意したのに体凝ってるなあ」
予定の期間が過ぎキラは目を覚ましたが、アスランはまだ寝ている
「用意した食料も減ってないし、途中で起きなかったのかな」
頬をつっつきながらアスランが起きるのを待っていた - 155二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 19:59:38
「ぜんっぜん起きないんだけど!!僕1週間も待ってるのに!!もうやる事もないんだけど!!」
1週間もあれば部屋のセキュリティのメンテナンスも、世界情勢やニュースの確認も、アスランにイタズラするのも飽きてしまった
「そろそろ起きろーーー!!」
「――――ぐはっ!!一体何事だ?」
勢いよくお腹の上にダイブしてみたら流石に起きたアスラン
「君寝過ぎだよ!!僕でも途中で起きたりしたのに!!」
「はあ?もうそんなに経ったのか」
「僕1週間も待ちぼうけくらったんだよ。暇なんだよ。責任とって何か面白い事して!」
「無茶言うな。ただ待たせたのは悪かったから、この後どこか連れてってやるから機嫌なおせ」
「先に何か美味しいもの食べようよ。お腹空いてるでしょ」
「そう言われるとそうだな」
「そうだ、言うのが遅くなっちゃった。おはよう、アスラン」
「おはよう、キラ」
イタズラは後でバレるけど、自分の寝坊のせいだからと多分怒らないかな
- 156二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 20:03:51
最新の不死スレのレスの影響を受けているのは間違いない内容になってます
冬眠についてちょっとだけ調べてみて、冬眠と睡眠は違うみたいですね
冬眠から起きて睡眠を取らないと寝不足になる種もいるようなのでそのイメージで書いてます
キラは時々目を覚まして起き出す、アスランは冬眠と睡眠をシームレスに行き来してるから目を覚さない、みたいなイメージ
何で冬眠したかったのかは、これが80年後くらいを想定してるからということで
あの長い設定を読んだうえで活用いただきありがとうございます
やっぱり可愛い2人は最高です
続き書こうとしたら納得いく内容にならなかったので時間置きます
- 157二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 20:06:01
- 158二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 22:59:50
「……ちゃんと拾ってるか、キラ」
「拾ってるよ…というか、もうこれくらいでいいよね?」
「駄目だ。俺にしがみ付いて壊れた蛇口かと思うくらい散々泣いておいて、片付けるのは俺に任せるとか…散らかしたのはお前なんだから拾うのは当たり前だろ」
「むー…、アスランのけちー」
「だいたい、俺の姿が見えないだけでそんなに不安か?1ヶ月も会えないなんてそんなに珍しい事でもないし、俺が居ない間今までどうやって過ごしてたんだか」
「任務はちゃんと遣ってたよ。書類の雑務も出撃も…没頭出来てる間はあんまり気にならないから、忙しいと気が紛れて凄く助かってた」
「……それで、仮に俺が本当に居なくなってしまったとしたら、お前はどうするつもりなんだ?」
「あ、アスラン何を言って…」
「冗談だ。俺は居なくならないし、黙ってなんてどこにも行かない。……戻って来るのもお前の居るところだ」
「本当に、…どこにも行かないでよね」
「わかったら、床に落ちている残りをちゃんと拾うんだぞ。仮に踏んだところで痛くもないが、場合によっては滑るんだぞそれ」
「もーっ、アスランの意地悪っ!」
可愛い二人の応酬が飛び交ってる今なら激重なヤツをブッ込んでも行けると思いました(確信犯)
反省も後悔もしてません - 159二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 00:05:50
ここの世界線の二人の、相手へ向ける感情は意識的に温度差を付けて書いてます
キラは素直に甘えに行くし我が侭も言う、アスランが居れば何でも楽しいと言い切るようなストレートさを
アスランは二言目にはお小言や説教を目に付かせ、いつも抑えた発言を多めにして態と解りづらく
果たして実際の感情の重たさは…一体どれほどのものなんでしょうねぇ? - 160二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 07:34:36
それは命が砂時計の砂のように底のない闇へと滑り落ちて行っている、そんな光景。
鮮烈なまでのその赤色は彼の身に着けていた軍服の色ではなく、今正に彼から奪われていっている生命そのものだった。
ドクターを説き伏せて部屋から出て行って貰った後、僕は処置台に横たえられたアスランの傍へと歩み寄る。
運び込まれた段階から既に意識はなく、撃墜時の爆発の衝撃と飛び散った破片によってその体はズタズタに切り裂かれ、ドクターによって止血が試みられたようだけれど手の施しようもないほどになっていた。
恐らくドクターはもう助からないと見て、一番親しいであろう僕が二人きりにして欲しいと言って来たものあり見取らせてくれるつもりで席を外してもう一人の手当てに行ってくれたのだろうと理解する。
「……アスラン」
応えてくれる訳がないと解ってはいたけれど、そっと呼びかけてみる。
その息は今にも途切れてしまいそうな程に弱く、顔にかかる紺色の髪の間から覗く瞼は固く閉ざされたままだった。
やっと帰って来てくれたと、思ったのに。
「……ねぇ、このまま僕を置いていくの?」
この世界にたった二人だけの、おんなじ存在である君が…
「こんなの……こんなの赦さないよ。傍にいてれるって言ってたのに!」
僕は白が基調のオーブの軍服が血で染まるのすら構わずに彼に取り縋って叫んでいた。
「こんなの…絶対に駄目なんだからな、アスラン!!!」
どうにか堪えていた涙が零れ、処置台の上に幾つか水色の輝きが散った。
それから僅かな静寂。
「……っ」
僕の耳に届いたのは、微かに呻くような彼の声。
顔を上げるとその瞼が少しだけ震えたようにも見えた。
「アスラン?」
確かめるように視線を動かすと、比較的浅い傷口を肉芽で覆うように鱗状のものが広がり出している。
それを見た瞬間、僕は思い出した。
あの日、一度死んで生き返った時の記憶を。
ぼんやりとしたその記憶に輪郭が戻って行く。
「そうか僕が……」
この先、きっと君は何度だって戻って来るのだろう。
そうだね、僕がそうしてしまった。
「ごめんね、でも……」
たぶん僕は、彼を死神の手の届かない場所へ永遠に連れ去ってしまったんだ。 - 161二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 07:43:54
以前、不死スレに投下したものをここの世界線の設定追加したりして再構築しました
じゃ、ジャスト30行……(遠い目)
最後の一文があと一捻りな感じになってしまったけど、取り敢えず… - 162二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 08:24:29
いろんな2人が見られて朝からテンションが上がります
どちらの感情も重いものですが、見せ方の差は確かに意識はしてますね
そう考えると本編とは逆になってるような
キラは「大丈夫って言わないほうがいいよ」で自分はアスランのことを良く知ってると静かにアピール
アスランは「キラー!」とピンチに駆けつけたり、幼少期の過保護エピソードだったり、目に見えるものが多い
こういうのを考えるのも楽しいですね
雷鳴の闇のこのスレバージョンありがとうございます
自分で書こう、と思い立たせてくれた話のひとつなので思い出深いです
第3者を描写したくないな、2人だけ書きたいと思っていた自分に、医者は要ると教えてくれたレスでもありました
メイリンの名前を書かずに同乗者と書いたのがその名残です
光景が思い浮かぶような描写、とても素晴らしいです
- 163二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 09:35:44
うわ、ご、誤字脱字が結構ある…orz
描写は元のヤツより大分盛りました
あっちのは、こういう掲示板でどこまで書いていいのかなと手探り状態だったので粗もだいぶあって、今見るともうちょっと書き方ぁ…ってなる部分が散見されて恥ずかしくなります
あちらのキラは部屋に入った時点で既に大丈夫だと気付いているのですが、こちらのキラは自身の一部を食わせたのが無意識の行動だったせいでその辺りの記憶自体が曖昧になっていて覚えておらず、彼はもう助からないと思って部屋に入って来ている、という精神状態が正反対なのも大きな変更点
アスラン側の超重量のヤツは普段敢えて見えないようにしてます
それが表に出て来るのは緊急時でしょう
でもそんな事したら、また温度差でグッピーが風邪を引くなぁ… - 164二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 19:04:06
彼ら二人以外の人物の描写ですが、この話に関しては二人きりにするにもそこに居るはずの人間を無視する訳にはいかないだろうとキラに働きかけて貰ってその場から退ける形にしました
それと、この時点ではキラはまだメイリンの名前はたぶん知りませんので、キサカさんが連れて来たアスランと一緒にいた誰かという扱いにしてます
それと瀕死になっていたアスランですが、出血量と回復量が釣り合ってるせいであの状態だった感じの扱いです
加えて本当の意味では不死が機能していない状態だったのでこれに関してもキラに「起こして」貰いました
何せご主人さまですのでね、永遠の旅の道連れくらい叩き起こしてくれませんと… - 165二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 19:28:26
「初めてか?」
キラがまた休眠しようと言い出して、この山小屋に篭ってから3年経った
「キラは途中で起きてたみたいか」
普段俺は起きないから減らないはずの食料を見て、そう独りごちた
「キラはまだ寝ているようだし、さてどうするか」
キラなら俺を起こすのだろうなと考えつつ、やるべき事を頭に浮かべていくのだった
3ヶ月程経った
キラはまだ起きないようで、最近は警備用のマイクロユニットでも作るかと部品を触ることが増えた
「急ぐ旅でもないし、自然に起きるのを待つのも悪くない」
俺が先に起きてそろそろ1年
「目立たないように山小屋にしたのは良かったが、麓の住人に顔を覚えられてしまったか?」
流石に食料も底を尽きてきた頃から町に買い出しに出ていたのだが、山から降りてきているのがバレているようで声を掛けられてしまった
「まだキラが起きないようなら買い出しは遠出するべきか・・・・・・」
あまり離れるのは少し心配だが、キラを見つけられても困る
「今日のところは誤魔化したが、何故か名前とか住所を聞かれたししばらくはあの町に寄るのはやめるか」
「あれ、アスラン先に起きてたんだ?おはよう。どれくらい時間経ってるの?」
「おはよう、お前が寝てから4年半だ」
「ちなみに君はいつから起きてたの?」
「3年で起きたから1年半前だな」
「!!起こしてよ!!なんで起こさないの!!」
「何かやりたいことでもあったのか?急ぐこともないかと寝かしておいたのだが」
「・・・・・・君はそういう人だよね。次からは先に起きたらちゃんと僕も起こしてよね」
「分かった。そうしよう」
- 166二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 19:29:45
- 167二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:27:43
- 168二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 02:26:33遠い追憶 | Writening父上と母上はとても忙しい人だった。 父上は国防に身を置くようになる以前は教育者だったが家にいても顔を合わせることが少なく、いつも厳しくて声を掛けて貰った記憶は殆どない。記憶にあるのは背中を向けた…writening.net
じゃあ取り敢えず、アスランの抱える超重量の一端ぽいものを
少しスレの趣旨とは違う気がしたのでこちらにそっと置きました
仔細まで書くとひたすらお労しさが増すので、かなりあっさりです
彼の幼少時の人格形成に関してはスパコスレの設定が追加されているので、本編とは状況も違って矢鱈と重たく仕上がっているのです
- 169二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 07:22:49
- 170二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 12:20:33
これ、敢えて明言はしてないですが過去を回想している時期的にはレノアさんが亡くなった付近のアスランのものになりまして、恐らくだいぶ精神的に荒れている上に傷付いて弱っている状況下での独白なのです
何しろ長年伏せられていた「実の子ではない」という事実を遠まわしに知った直後くらいでもあるので…
まぁ、この一年ほど後にはその自身最後の寄る辺としていたキラとも殺し合う流れになる更に地獄のような状況が待っている訳ですが
ということで、こちらがアスランの本編と違って感情周りの出力が抑制的である事の理由付けであり、種明かしになります
キラとの描写よりも家庭環境への言及がメインだったので、恐らくスレ趣旨とは違うなという事になりこの形になりました
- 171二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 15:13:16
ミキサー以外で重たいの出せるとしたら、もうここしかないと思ったので
ニコルは、アカデミーへ入った頃に仲良くなり、キラほどではないが数少ない気を許せる相手だった。
戦場でも肩を並べ背中を預けることが出来、人付き合いが苦手な俺を気遣ってもくれていた数少ない存在……
その彼の命を奪ったのが、あのキラということ。
そうでなくともあいつはストライクを駆りたくさんの同胞たちを手に掛けて来た。
これが戦争と言う現実であり、残酷過ぎる揺るぎない事実だ。
そして戦場という一番似合わない場所に居る、それが俺にとって一番の裏切りのような気さえしていた。
「……すまないキラ、俺はお前を赦す事が出来ないんだ」
同時に自分が果てしなく無力にも思える。
そしてこんな場所とは一番遠くで笑っていてくれると、どこかで思い込んでいた。
そうであって欲しいと、心の底から願っていたんだ。
手にした銃を慣れた手順で確認すると、イージスの自爆に巻き込まれ立ち尽くしているストライクのコックピットのハッチを外側から開け放つ。
「終わりにしよう、キラ」
呟いて覗くその操縦席にはぐったりと項垂れた幼馴染の姿。
爆発に巻き込まれた割に余り外傷はなく死んではいないとほぼ確信すると、俺は無言で手にした銃を構えた。
この至近距離なら助かる訳はない、そして何より苦しまずに逝けるだろう。
大丈夫、一人になんてしないから……
そう、キラを喪ってまで俺が生きている理由はない。
あの時頭にあったのはもう既にそれだけだった。
俺はそうして、ただ静かに幼馴染に向けた銃の引き金を引いた。 - 172二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 16:32:55
総ての始まりの弾丸ですね
本編でも生存意識がつい働いて自爆を選んだ後に脱出してしまっていましたが、「お前を殺して俺も死ぬ」くらいの覚悟はあったと何処かの媒体で言及されていた気はします
ここのアスランの胸中は更に壮絶で悲壮なものでしたけれども
まぁまさか、撃った相手が目の前で生き返るなんてこの時には思ってもみなかったでしょうが
ましてや、それに自分まで巻き込まれて行くことなんて…
…はぁ、とうとうグッピーを犠牲になってしもうた - 173二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 18:08:56
- 174二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 19:31:25
マルチバースの話
キラ「シンー、僕の血液入りコーヒー飲んで僕と永遠を過ごそうよー?」
本編シン「(これは冗談なんだろうか?)はい、いただきます」
キラ「えっ?」
アスラン「ここでお前の冗談が通じるわけないだろ。シン、次からはちゃんと断ってくれ」
キラは頭をはたかれながら、2人は立ち去る
アスラン「それ、いただくぞ」
本編シン「えっ、またアスラン?」
アスラン「本当に血の味がする。ただうちのキラのとは味が違うな」
キラ「何で血液コーヒーなんて振る舞おうとしてるんだろ、あっちの僕?永遠への道連れなんてアスランだけでいいのに」
コーヒーを飲み干してから、さっきの2人とは別方向に去っていった
本編シン「俺は何を見せつけられたんだろう」
マルチバースのスレがたったら、一度は自分のとこの出してみたいと思ってさっき貼ってきたけど反映しない
本スレの人に怒られたら消しますので - 175二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 20:37:43
何故自分がリンクを貼ると反映しないのだろう?
iPhoneだからかな。PCからじゃないと駄目?
後初めてホスト規制くらいました
大丈夫、グッピーは何度でも蘇ります
これ見て、書こうか迷っていたミキサーレベルの話書く気がおきました
描写力が足りたらまたグッピーは犠牲になります
明日には出来そうだから、誰か可愛いのを書いてほしいな
- 176二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:32:51
尊いグッピーの犠牲でした…
という事でご理解頂けたでしょうか、この重量と湿度を常時かなり抑えた出力で出してる自分ところのアスランのヤバさを…
これだけで既に一人で爆弾抱えているようなものなので、ここに主導権を奪いに来かねない眷属の意識なんて入り込んだら大分危ないという事で、以前言っていたの呪い関係の設定をブレーキとして捻じ込んだ次第です
そんな訳で、表面的にはキラからの方がベッタリに見るけれど蓋を開けるとアスランの側がエライ事になっていた、という事情のお話 - 17712924/07/25(木) 23:47:40
- 17812924/07/25(木) 23:54:13
スマホから見たら鱗の色味が違って見える…(紫のが特に)
- 179二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 05:27:32
「という事で、全部拾ったよ。…たぶん」
「たぶんて……お前なぁ」
「そんな事より、これどうするの?」
「……そうだな、一先ずこの瓶にでも入れておくか。下手に処分も難しそうだし」
「アスランにしては結構大雑把だね…」
「なぁ、お前の中の俺の認識って、一体どうなっているんだと訊いてもいいか?」
「口煩くて細かくて怒ると怖くて……いたっ、何で叩くんだよ」
「ここは叩くところな気がしたんでな」
「んもー、暴力はんたーい」
「お前がそんな事を言うからだろ」
「言えって言ったのはアスランじゃないかー」
「それはそうと、本当にこれだけか?」
「何でそんな事訊くの?」
「お前嫌な夢見たって言ってたじゃないか」
「……あ」
「残りは取り敢えず廊下と……お前の部屋だな」
「だから細かいって言ったんだよーっ!」 - 180二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 05:48:13
取り敢えずグッピーさんの為にも一旦温度を元に戻します
あれ書いた後だと、ほとんどもう異次元に来てるレベル
自分で言うのも何だけれど、ホントに同一人物かと疑いたくなる(少なくとも本編の彼とはほぼ別人ですが) - 181二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 07:33:57
共依存薄めでも強めでも私は何でもいいのです
ブロマンススレの設定だけでも、スパコスレの設定だけでも、そこから勝手に共依存を感じるだけです
この話すると、あの長すぎ設定や夕方出す予定の話とか共依存どこ?ってなりそう
好きなだけ好きな2人を見せてください
ネックレスいいですね
素敵な画像ありがとうございます
- 182二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 12:57:12
あぁ、痛いな…。
ぼんやりとそんな事を思いながら、僕はどこか病院を思わせる無機質な壁と天井に目を向けた。
ただ病院とは決定的に違うのは、ここには生命をただの物としか見ていない人間しかいない事だった。
現にこうして僕は捕らえられていて、今も再生能力の解明とやらの為に必要のない傷を幾つも付けられている。
だけど何でこんな事になっているのだろう。
確かに久し振りのオーブで少し浮き足立っていたのは否定しない。
それでもあの会場には国家代表としてカガリが居たことで警備の人たちは沢山いたし、不審者なんて普通に在り得ないはずだった。
……ただ、狙われたのが僕だった、ってだけ。
その理由を少し考えたけれど、思い当たる節なんて一切ない。
ふと『もう少し警戒しろって言っているだろ』何かにつけそんな事を口煩く繰り返していたアスランの事を思い出した。
わかってる。こんな連中の動きに気付けないほど僕は油断していた事くらい。
あぁ、それにしてもこいつら煩いなぁ。
何が遺失した研究を取り戻すだ、僕は皆のところに帰らなきゃなのに。
こんなところで大した理由もなく切り刻まれてやる理由にすらならなってないじゃないか。
窓もないこんな部屋に放り込まれてから何時間経っているのかすら、もうわからなくなってるけれど、でも流石に居なくなった事には気付いてる頃だよね、心配されてるのかな。
繰り返し付けられる傷の痛みから気を逸らす為に、捕らえられて何度目かのそんな事を考えを巡らせ始めた頃、何かの気配を感じた。 - 183二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 12:57:55
何だろう?
少しずつ近くまで近付いて来ているみたいだ。
よくわからないけれど、自分に近しい何かだと確信に近い感覚がある。
そうして耳を澄ますようにしてその感覚に意識を向けていると、不意に部屋の外で騒ぐ声がし出した。
その内何かが壊されるような音、銃声や怒号に近い悲鳴、色んな物音が立て続けにして、それらが急にパッタリと静まり返った。
僕の感じていた何かの気配は部屋の入り口と思われる辺りまで近付いて来ている。
そして扉は破壊されたのか、次の瞬間不自然な開き方をしたかと思うとそこからよく見知った姿が現れたのだった。
「アスラン!」
思わず大きな声で呼ぶと、彼はすぐさま気付いたのか装置や計器類をなぎ倒すようにしながらこちらへ向かって来る。
「キラ、無事か!?」
それから切羽詰った声色でそう言いながらようやく僕の近くまで遣って来ると、拘束を解いてくれた。
彼がどうやってここを見付けたのかすら解らない。
けれども、目の前に居てくれるという事実だけで僕は心底安堵したのだった。 - 184二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 13:07:46
グッピーは無事かと思いながらも、また温度差考えていないものを投下
以前不死スレに投下したものに少し加筆してみたらあら不思議
正真正銘、文字数行数揃ってオーバーしました
大して盛ってないなと思ったのですが、少し調子に乗り過ぎてしまったようです - 185二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:44:03
2人揃って休眠したらあり得るんじゃないかな?と思った4パターンで1番最悪を想定したものになります
多分ミキサー事件レベルの話になったと思います
読むならそれなりに覚悟してもらった方がいいかも?と思ってこちらに
閲覧注意です
人魚の見た夢 | Writening本日の目玉は〜『本物の人魚』で〜す!! 今から登場するのは偽物なんか〜じゃあありません! 水槽の中でも生きてますし〜、腰から下は本物の魚ですよ〜 それでは登場してもらいましょ〜 体全体が揺られる振…writening.net - 186二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 02:08:24
「そんなところで寝そべって……ほんっとうに、今度こそ風邪ひくぞ、キラ」
今日も飽きもせずに積もったばかりの雪の上に僕は倒れこんで転がった。
アスランが、いつものように呆れ気味にそう言って明け方にかけて積もった雪を慣れた様子で除けて行く。
降り積もる雪の量は多くはないけれど、これをしないと凍り付いて地上に出るのが困難になるから。
つまり、こうやって雪に埋もれたり、転がったりして楽しむどころではなくて、アスランからのお小言を聞きながら必死になって退かさないといけなくなるという事。
普段は真面目に除雪を余り手伝わなくても文句は殆ど言わないけれど、問題が発生した時はそうも行かない。
「雪がふかふかなのは降りたての時だけなんだから、楽しむなら今しかないんだよ」
嘯く僕の声を話半分で聞き流しているのか、アスランが手を止めることはない。
「それにしても、いつまで降るのかなぁ」
「さぁな」
言って、そこでようやく彼の手が止まった。
どうやら作業は終わったらしい。
「いつまでそうしているつもりだキラ。本当に凍えるぞ」
「でもここで雪に埋もれてしまっても、アスランなら見付けてくれるでしょ」
「……掘り返すこっちの身にもなってくれないか」
莫迦は休み休み言えと一蹴しながら差し出してくるその手に掴まって、僕は渋々立ち上がった。
いつかこの景色に飽きてしまう前に世界がまた鮮やかな色を取り戻してくれることを祈る日々は、こうして今日も続いて行くんだ。 - 187二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 02:40:29
- 188二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 07:23:46
- 189二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 08:58:08
必要な演出と過剰過ぎる演出というのは明確に線引きがある訳じゃないので、この辺て本当に書く側の裁量次第ですからね…割と加減が難しい
勿論、用法容量を守ればいいスパイスではありますけれど
まぁ確かにこれはどちらかというとグロというより残酷描写って方が近いですかね
あちらのスレは閲注付いた途端にギアが上がり捲くって、ギャーッてなったのもいい思い出…(遠い目)
実は軽い気持ちで書き出したら何やら文章量がエライ事になってきたものが現在進行形であるのです
3000字超えはほぼ確実で、またグッピーが犠牲になるのも確定しております
まず重いのを何個か投下してジャブ打って様子見してたというのもあるのですが…
大丈夫?需要ある?
尚、物理ではなく精神削って来る方です
- 190二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:35:59
「手繋ぎたい!」
「またか…」
「いつでも繋いでいいって言ったのアスランだよ」
「確かにそう言ったけどな…最近やたらと回数多くないか?」
「……ごめん…やっぱり嫌だったよね…」
「…別に嫌だとは言ってないだろ」
相変わらず僕の悲しそうな顔&おねだりに弱いアスランは、ため息をひとつ吐いて手を差し出してくれた。
「ありがとう!」
「昔はアスランから『ほら、手繋ぐぞ』って言ってくれたよね」
「キラが泣きそうになったりごねたりしたからな」
それからは昔話に花を咲かせた。
どれほど時間が過ぎて遥か遠い思い出になっても記憶が薄れることはなかった。
手を繋ぐのは昔を懐かしむ気持ちもあるけれど、それ以上に僕らは二人でひとつなんだと安心した心地になるからだった。
アスランもそれが分かるのか手を強く握り返してくれた。
ギュッと抱きつきたい衝動に駆られるが外なので我慢した。
世界に二人だけの最高のコーディネイター
世界に二人だけの不老不死の化け物
唯一無二の僕の大好きな幼馴染
これまでもこれからもずっと一緒にいようね。
(俺だって何よりもお前が大切なんだからな)
(もちろん知ってるよ!) - 191二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:45:59
- 192二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 12:17:25【閲覧注意】ここだけ共依存マシマシマシ その3|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/3495985/こことhttps://bbs.animanch.com/board/3383094/こことhttps://bbs.anim…bbs.animanch.com
休憩中に取り急ぎ次スレ建てました
このスレは195以降はうめないでいただくと助かります
- 193二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 12:30:27
次スレおつです!
195以降に何が来るのか… - 194二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 16:36:36
スレ立て乙ですよー
一応ネタのストックはあるので、続くのはお蔵入りしないで済むって意味で助かります
また前スレのまとめみたいなの遣るのかなぁと思いつつ… - 195二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:59:57
ミキサーレベルと書いたせいでグロ方面だと誤認させてしまったのも悪かったなと
どこまでが大丈夫かは人によりますからね
グロはよくても精神を抉る方はダメとか
私はどちらもいけるので、注意のつけ方には今後気をつけます
3000字どんとこいです
ただ苦手な方もいるでしょうから、注意書きをつけたうえWriteningでお願いします
締めにふさわしいお話ありがとうございます
自分はずっと覚えていてもらう為にカメラ(実質デジカメ)なんて物を持たせましたが、転生体もいるって話になりましたのでいつまでも忘れられないでしょう
次スレを見るに、慌てて投稿させてしまったようでちょっと申し訳なかったです
早めに次スレを用意しておけばよかったですね
今日が土曜日という世間一般では休日なことを忘れて、夜にでも建てようと残りレス数を気にしてませんでした
バレているみたいですが、最後は回想という名のまとめを投げたいと思っていましたので今から書いてきます
実はレス数稼ぎの為に1スレ目はただのまとめとして書こうと思ったのですが、回想にした方が面白いかなと書き始めてから変更しました
まとめとか好きなんですよ
まとまってるかはともかくとして
それでは2スレ目を読み返してきます
- 196二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 00:06:33
そんなに大きくないベッドにくっついて横になっている
2人
「ねえ、アスランもう寝た?」
「まだ起きてる」
「僕もまだ眠くないし昔話でもしない?」
「いいぞ」
「言い出しっぺの僕からね。40も過ぎた頃だったっけ?表舞台から降りて裏方に回ろうって、偽名考えたり変装したりしてたの」
「その頃はお前・・・・・・あいつらから離れて雲隠れしてなかったか?(顔を合わせるのが辛いとか言って、とまでは口には出さないが)」
「あれ?そうだった?まあどっちでもいいよ」
「お前なあ」
「長く生きてるとごっちゃになったりもするよ」
「そうか、ならキールって偽名の理由がゲームやら言い間違え防止だったり、ラクスを使って髪色を茶髪に誘導したのも気のせいなんだな」
「あれ?バレてた?あの時は君の前で笑わないように必死で堪えてたのに」
「やっぱりか!」
「うわ、鎌掛けとか意地が悪いよ」
「そうだ!しばらく雪ばっかりの時期もあったよね」
「雪というかあれは氷河期が来てたんだろうが」
「よくここまで持ち直したよねこの星、というか人類が」
「そうだな。お前は雪遊びばかりしていた気がするが」
「君は風邪引いたりしてたね。なんでだろうね、不老不死なのにさ。でもそのおかげで看病してみたり、膝枕したり色々楽しかったよ」
「デスリセットすれば早かったのに、止めたのはお前だろう」
「それはダメ、僕の楽しみを奪わないで。まああんまり長く寝込まれると心配になるけど、珍しい君の姿も君へのお世話も、あんな時しか見たり出来たりしないんだから」
「・・・・・・お前も雷雨の日に雨にうたれて、風邪引きかけたことあったじゃないか」
「あれはくしゃみしただけだよ。せっかくテンション上がってたのに軒下に引っ張るんだもん」
「あのままだったらお前も風邪引いてた。俺が早めに拭いたから引かなかっただけだろうが」
「雷雨は僕にとっては特別なんだよ」
「どうしてだ?」
「それは内緒!」 - 197二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 00:08:20
「ラクスやカガリに怒られたのも懐かしいね」
「あの2人が筆頭なだけで他の面子にも心配かけていたらしいがな」
「でもその後、1週間も君と休ませてくれたのはありがたかったな」
「あれ以上やってたらカリダさん達まで引っ張り出す気だったのは肝が冷えたが」
「結局その後も無茶することがあったのは申し訳なかったけど、爆破テロに巻き込まれたのは偶然だからあれは仕方なかったよ」
「あの時ばかりは片手もとんで、お互いにナイフを使うしかなかったからな」
「せっかく君と手を繋いでたのに空気よんでほしかったよ」
「あのね?今でこそ君が、僕との繋がりに強制されてるなんてことは思ってないんだけど、気づいてしばらくは考えることが多かったんだ」
「・・・・・・俺がお前に無理矢理従わされてるとでも?」
「そこまでは・・・・・・ちょっとだけ悩んだかな?あまりにも君らしくないことしてたりしたからさ」
「・・・・・・」
「最初はね、君の瞳の色が変わってることくらいしか気づいてなかったから、お揃いだーって喜んでたんだけど・・・・・・」
「俺の方は呼ばれていることは分かっていたが、別に悪くはないと思っていたぞ」
「その割には考え込んだりしてたよね?」
「それは、まあそうなんだが。色が変わっていたことは俺も気づいていたからな。声の件も合わせて考えたことくらいはある」
「はあ、目の色の変化はやっぱり目立つよね。オーブでバレた時はカガリに協力してもらえたから良かったけど」
「お前は本音と建前が逆になるほどテンション高かったが?」
「あの頃はね」
「(目の色を変えての暴走はお前にもあったがな。お前には一生教えないが)」
「お前が泣いてると響くものもあったが、それ以上に宝石の片付けの方が問題だった」
「だって変な夢みたんだもん」
「だからって寝ている俺を椅子ごと倒すやつがあるか!」
「あの時は気の済むまで泣かせてくれたのに」
「変な夢は俺も見たことがある。議長やクルーゼ隊長が何か言っていたな、考えすぎだのお前には無理だとか・・・・・・(他にも狂気と機械音と血に塗れた・・・・・・これはやめておこう)」
「僕も彼が出てきたことあるね。そのせいで君との繋がりについて考えさせられたから、悪いことだけじゃないけどさ、あなたが言う?って感じだったよ」 - 198二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 00:09:40
「アレキサンドライト」
「君の瞳の色と同じ変化をするから思い出深い宝石だね」
「バイカラートルマリン」
「それも君の瞳の色と変化した時の色に似てて素敵だよね」
「指輪にするのは分かるがもうちょっと考えてだな」
「お揃いだよ?」
「はぁ、好きにしろ。ちゃんと持ってるから」
「鱗のネックレスも持ってるよね?」
「大丈夫だ。今も持ってる」
「休眠って最初はいきなりだったからみんなに心配かけたりしたけどさ、その後は融通聞くようになったよね」
「最初の記憶は俺にはないがな」
「まあ僕も気づいたら3週間後だったって聞いて驚いたもん」
「こっちも2週間経ってると聞いた時は冗談かと思った」
「寝坊した時に休眠を疑われるようになったのは良し悪しだね」
「寝坊するなという話ではあるのだが、シンには迷惑をかけた」
「それ以降は好きなタイミングで寝てみたりしたね」
「冬眠とか言い出した時は何を馬鹿なことをと思った」
「えー、君もノリノリで準備手伝ってくれたよ」
「・・・・・・そういうことにしておいてやる」
「あの時僕は途中起きたりしたけど、君全然起きなくて・・・・・・」
「起こし方を考えろ!あれは確かに俺が悪かったからこれ以上言わないが」
「逆に君の方が先に起きた時もあったけど、かなりレアだよね」
「俺の方が寝汚いとでも言いたいのか」
「実際そうじゃない?」
「次、起こさないぞ」
「アスランが怒ったー。でも先に起きたら起こしてって約束したでしょ」
「わかっている、言ってみただけだ」 - 199二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 00:11:11
「どうしてだろうね」
「急にどうした?」
「君が戻ってきた日のこと思い出した」
「アークエンジェルに運ばれた日のことか」
「この先も、何回でも思い出すと思うけどね」
「それは俺もだろう」
「?」
「お前を撃った日のことはいつまでも忘れない」
「責任は感じなくてもいいけど、いつまでも覚えていてくれるのは嬉しいよ」
「何で殺された日のことを喜ぶのか、俺には分からないな」
「いいんだよ、君は分からなくても」
「人魚・・・・・・いやこれは夢だったはず」
「夢?人魚・・・・・・この話はやめよう」
「うん、ごめん」
「そろそろいい時間になってきたしもう寝るぞ」
「ねえアスラン、手を繋いで寝てもいい?」
「またか、別にいいぞ」
「なら抱きついて寝ていい?」
「・・・・・・今日だけだからな」
「ありがとう!」
「ほら早く寝るぞ」
「うん、おやすみなさい。アスラン」
「おやすみ、キラ」 - 200二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 00:12:15
それではまた次のスレでよろしくお願いします