【CP・閲覧注意】フゥリの事が大好きなオオヒメ様

  • 1二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:00:22

    「全てはフゥリ、あなたに喜んでもらえると思って努力してきたことなんだよ」
    「あなたを苦しめて、私の愛の深さを伝えたかったの」
    「もっと苦しめてあげるよ。苦しみと悲しみの中でこそ、本当の愛が分かりあえるんだ」

  • 2二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:01:48

    豊穣の力で作物豊かにしたらさっさと帰ってくれないかなあ……

  • 3二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:02:08

    このフゥリ前世覇王だったりした?

  • 4二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:02:41

    フゥリとオオヒメで超融合して出せるモンスターなんかいたっけ

  • 5二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:02:52

    最初の御巫はユベルだったんか

  • 6二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:40:05

    私はあなたを、誰の手も届かないところに連れていく
    そこで私が、あなたの永遠の眠りを守ってあげる
    そこで私はあなたの全ての愛を永遠に独り占めするんだ

  • 7二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 23:10:02

    オオヒメ様とフゥリでこれやると
    上位の存在に人外な価値観で愛されるシチュみたいでよいと思う

  • 8二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 00:09:29

    オオヒメ様相手に下手な事したらすべてが終わるから逆らえなくて怖がってるフゥリかわいいね

  • 9二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 00:26:41

    このオオヒメ様はもう邪神の類では

  • 10二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 01:00:31

    なんか曇らせ性癖を開示してるみたいにも見えるよこのオオヒメ様

  • 11二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 09:20:08

    ニニ・ハレ「アラヒメ様」
    父・母「アラヒメ様」
    フゥリ「ま、待って」
    (アラヒメ様になったんだからそう呼ばれるのは当たり前なんだけど)
    (すごく寂しい)
    (もう私の事フゥリって呼んでくれるのは)
    オオヒメ様「私だけですよフゥリ」
    「ほかの人間なんていらないでしょう?」
    「慈愛も友愛も性愛も」
    「全部私に求めてください」
    フゥリ「ひぇ……」

  • 12二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:52:11

    自分自身のことを見てほしいと思い悩むフゥリちゃんの願いを唯一叶えてくれたのが、よりによって悩みの原因そのものであったことに絶望しながらも薄昏い喜びを隠せないフゥリちゃん?

  • 13二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 21:27:20

    このオオヒメ様フゥリの事曇り顔似合いそうとかで依り代に選んだろ

  • 14二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 09:20:48

    >>12

    どんどんオオヒメ様に依存していっちゃうんだ

  • 15二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 20:40:30

    「私の前で私以外の事ばかり考えるなんて」
    「そうだ!いまフゥリが思ってた人間を消してきちゃいますね」

  • 16二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:51:27

    これが御巫かみかくしちゃんですか…

  • 17二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:43:01

    最初は神降ろしの舞が嫌で嫌でたまらなかった。
    皆が見ているのは私が降ろすオオヒメ様ばかりで、フゥリを見てくれたことなんて一度も無かった。
    そう思っていた。
    「悲しいでしょう?苦しいでしょう?それこそが愛なんだよ、フゥリ」
    「もっと私にその顔を見せて。悲しみに、苦しみに満ちた顔を」
    「皆はどうせ舞しか見ていないよ。でも私はあなたを、あなた自身をずっと見つめているよ、フゥリ」
    こんな人のために私は舞い、かみかくしに遭うのだ。
    でも、そんな呪詛のような言葉が、今はまるで子守歌のように心に溶けていく。
    皆が見ているのは、アラヒメとなった私の姿。オオヒメ様も、フゥリも、見えていない。
    この言葉は、この逢瀬は、文字通りフゥリとオオヒメ様だけのもの。
    この世界のどこでもない場所で、私はオオヒメ様の物言わぬ人形として望む顔をする。
    悲しみと苦しみに満ちた絶望の顔、どこかに消えた心に剣を突き立てるような痛み。それこそがオオヒメ様の望み。

    「私はあなたに全ての愛を注ぎます。だからあなたの愛も全て私にください」
    「それ以外のことなんて、考えなくてもいいよね?」
    「だって、あなたは悲しみや苦しみは、嫌なのでしょう?」
    「私の腕の中でなら、悲しみも苦しみも愛であると分かるはずだよ」
    痛みに飽いて、涙も枯れて、ただただ私の中に入り込んだ邪神の腕に抱かれて。
    その腕の中でだけ私の頭の中がぼーっとして、痛みが和らぐことに気付いて。
    私は何もかもを諦めて、その愛とやらに縋ることが最も"楽"なんだと理解した。

    「最低。本当に最低」
    「その痛みこそ愛だよ、フゥリ」
    私が"助けて"と願っているうちに、誰か助けて。

  • 18二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 00:00:52

    >>17

    非常に良い

  • 19二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 08:09:25

    毎晩アラヒメ様としての仕事で疲れ切った後にオオヒメ様に舞を捧げてるんだ
    体力も気力も残ってないヘナヘナな舞を舞いながらオオヒメ様に愛をたくさん囁かれるんだ

  • 20二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 10:48:13

    これが、御巫で学ぶユベリズムかぁ……。

  • 21二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 21:01:36

    儀式の生贄にするのは12の次元じゃない
    私とオオヒメ様の魂だ

  • 22>>1724/07/19(金) 23:31:56

    「オオヒメ様はどうして、私を愛するんですか」
    その言葉が私の口から出たのは、いつの逢瀬だろうか。
    豊穣の力をもたらして、オオヒメ様にいつものように舞を捧げ、疲れ果てた私はついそんな言葉を口走った。
    オオヒメ様はどうして私なんかに執着するのか、私の心を包む全ての苦しみの根源が知りたかった。
    私なんかの心を手に入れて、何になるというんだ。
    「......?」
    オオヒメ様は時々、子供のように無垢な顔をなされる。
    首を傾げたその顔はまるで幼子で、とても神様には見えなかった。
    「それはフゥリだからだよ。その悲しみに満ちた絶望の顔、私に愛を求めて縋る腕、疲れ果てて覇気を失った私への舞、その全てが愛おしい」
    「それはあくまで愛おしい所であって、理由じゃない。強いて挙げるならフゥリ、その全てがあなただからだよ」
    ああ、やっぱり分からない。神様の考えることなんて分かりっこない。
    結局どうでもよくなって、私はこの邪神の腕の中で身体をくたびれさせるんだ。

    「そんなことを考える必要が無いほど、私はあなたに愛を与える」
    「慈愛も、友愛も、性愛も、なんだってあげるよ。それとも、苦しみの方が好き?」
    「ほら。私の腕に身体を預けて。皆のことはアラヒメ様が全部やってくれるよ」
    「......私は」
    「私はオオヒメ様に愛を与えたことがある?酷いことばかり言って、何にも応えてない」
    私は時々、自分が理解できなくなる。何でこんなことを言うんだ。
    こんな奴に愛を与えてやる必要なんて無いはずなのに。

    「そんなことはないよ」
    「フゥリはこうしていない間、私じゃない誰かのことばかり考えてるじゃないか。どうすれば心の苦しみから解放されるんだろう、って私じゃない誰かに頼ろうとしてるじゃないか」
    「その眼が誰かに向くたびに、私は壊れそうなほどの愛に身を焼かれるんだ。これがフゥリが私にくれる愛だよ」
    「やっぱり分からない」
    口は拒んだけれど、私の中の何かが邪神の言葉を理解しようとしていた。
    もう、手遅れなのかもしれない。

  • 23二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 10:06:40

    オオヒメ様のせいで歪んでくフゥリかわいいな

  • 24二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 10:42:49

    >>20

    でも最終的にユベルは十代と分かり合えたしもし引き合わせたら十代共々徹底的にソリが合わなさそう

  • 25二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 15:34:30

    (お父様とお話がしたい)
    (頑張ったねってほめてもらいたい)

    (でも言ってしまったらオオヒメ様の機嫌を損ねてしまうかもしれない)
    (力を取り上げられてしまったら)
    (アラヒメ様でいられなくなってしまう……)

    「心配しなくても私とフゥリは永遠に一緒ですよ」

  • 26>>1724/07/20(土) 22:54:19

    次のシーンがピンと来なかったぜ。
    フゥリちゃん完堕ちが見たいのか、それとも正気の狭間で足掻く方がいいのか。
    諸氏のご意見を伺いたい。

    個人的には完堕ちの方が好きです。

  • 27二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:27:33

    ここまで来たら次は完堕ちだよねってのはわかる

  • 28二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:33:21

    フゥリちゃんには正気の狭間でいっぱい苦しんでほしい

  • 29二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 01:57:57

    オオヒメ様に喜んで欲しいって思うフゥリ
    でも歪んだ愛だなって感覚はあるので
    そう思ってる自分を認めたがらないんだ

  • 30二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:08:08
  • 31二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 12:23:24

    言ってる事ヤバイのに愛してくれてるってだけでなついちゃうフゥリちゃんチョロかわ

  • 32>>1724/07/21(日) 21:33:04

    「あれ、フゥリちょっと雰囲気変わった?」
    「変わったのはヘアアクセよ、ハレ。ちゃんとどこが変わったかまで言わなきゃダメ」
    「アハハ、ありがとう二人とも。街に下りた時に偶然見つけたの」

    挿した髪留めは光る真珠色の珠櫛とピン。
    靡く前髪を横に流して、額に感じた少しの重みがいつもと違う私を暗示した。
    そう、これはただの気の迷い。頑張った私へのリワード、自分へのお洒落。

    「あ、そろそろ神楽舞の時間ねハレ。今度は負けないわよフゥリ」
    「オッケー、じゃあまたね!」

    私は笑顔で二人に手を振って見送った。
    最近の舞比べはなんというか、少し形骸化している。
    理由?今までの私を見たら分かる。あの邪神は現世(ここ)に降りる時、いつだって私を依代にした。
    上手くいった日も、失敗した日も、体調が悪い日も、怪我を押して舞った日も。
    どんな日であっても、邪神は私に愛の言葉を囁くんだ。
    そして今日も......私はそう思っていた。

  • 33>>1724/07/21(日) 21:35:12

    「ああ、フゥリ。呆けた顔も可愛いよ」
    「......どうして」
    「どうして今日は私じゃなかったんですか」

    今日の依代はハレとニニの二人だった。
    普段はアラヒメの中でのやり取りだったが、今日は違う。
    髪は黒く長く、頭一つ分ほど私より高い背。見た目の幼さからは想像できない芯の通った声。
    何よりお社の裏という場所で、ハレとニニの肉体、精神をまとった邪神の両の腕に包まれているという現実が私に...恐怖を与えた。
    ジメジメと薄暗く、ほのかな熱気が漂う空間で、私は恐怖と暑さ、神楽装束の熱に大粒の汗をかいた。

    「いつもフゥリばかりでは神職さんに疑われるだろう?それに......」
    「この珠の髪飾りは私よりフゥリ、君によく似合うよ」
    「......あなたなんかに用意したわけじゃない」

    邪神はテレビで見た邪な男のように、私の前髪を撫でる。そして柔肌をなぞるように髪飾りをつつつ、と指で辿る。
    ハレとニニに見られているという恐怖が、アラヒメの中での逢瀬には無かった体温が、感触が、心臓に恐怖のビートを刻まさせた。

    「...嘘つき、嘘はだめだよフゥリ。私に似合うと思って買ってきてくれたんだろう?身につけて舞を踊ったのだろう?私に見せつけるように。卑しいね...それが君の愛なんだね、フゥリ」
    「違う、そんなわけない......ダメ、ハレとニニが見てる......!」
    「いいじゃないか、別に。見せつけようよ、そして二人に証明してもらうんだ。私とフゥリの間にある、強い強い愛をね...ふふ」

    嫌、そんなの嫌。大切な友達の二人にこんなところを見られるなんて。
    そうやって私の表情(かお)が苦痛に歪むほど、この邪神はアルカイックな笑みで私に悦びを語りかけるんだ。

    「あぁ、いいよフゥリ。もっと悲しんで、もっと苦しんで。フゥリから貰った愛をいっぱい、いっぱい、返してあげるからね」

    髪留めなんて、買うんじゃなかった。

  • 34二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:05:05

    えっちだぁ

  • 35>>1724/07/22(月) 07:28:06

    >>30

    しょうがないにゃあ、どっちも用意しますか。

    完堕ち派と耐え派が同票っぽいので。

  • 36二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 12:22:08

    自分たちの身体がフゥリとイチャつくために使われてるのをニニとハレはどんな気持ちで見ればいいのか

  • 37二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:10:17

    (フゥリってオオヒメ様とそういう関係だったんだ)
    (わ、私の身体で…フゥリにあんなこと……)

    みたいな事をフゥリの顔を見るたびに考えちゃうやつ

  • 38>>1724/07/23(火) 00:13:55

    >>22の続き

    悲しみと苦しみを与え合うことが愛というならば、私はオオヒメ様を愛してなどいない。

    オオヒメ様はいつも私のことで思い悩み、嫉妬し、苦しんでいるというが、それは私が"やった"ことじゃない。

    しかし、あの邪神は何をすれば悲しむだろうか。何を与えたら苦しむだろうか。


    「嫌い。私を傷つけるオオヒメ様のことなんて大嫌い。私に舞の定めを押し付けるあなたが死ぬほど嫌い」

    考えに考えた結論は、いつもどおりオオヒメ様に拒絶の言葉をぶつけ続けることだった。

    できるだけ酷い言葉を、ありったけの想いを込めて拒絶の言葉を紡いだ。

    私の"愛"を求めるオオヒメ様には、きっとこれが一番堪えると思ったから。


    「どうしてそんなことを言うんだい?フゥリが皆から求められているのは、私がいるからじゃないか?」

    「皆が求めてるのはあなただけ、私はあなたを降ろすだけの依代だから」

    「......私はあなたが良いんだ、フゥリ。君が居るから私は嬉しいんだ、楽しいんだ。そこに理屈なんて必要無い!」


    オオヒメ様は珍しく取り乱した。そしてアラヒメの中の私を床に押し倒した。

    ああ、いつものアルカイックな笑みは、余裕はどこへ行ったのだろう。


    「そう思っているのはあなただけですよ、オオヒメ様」

    オオヒメ様の想いを拒めば拒むほど、その顔はまるで少し前の私のように苦痛と悲しみに歪んでいった。

    そのたびに、私の心の底からびりびりとした興奮と優越感が湧き起こる。


    「あぁ、そうか......それがあなたの愛なんだね、フゥリ」

    オオヒメ様の不安に震えた手が、私に伸びてくる。

    私の言葉で、行動で、オオヒメ様が傷ついていることに私は打ち震えた。

    "愛"だの何だのといって、結局は惚れた者の弱みというやつだ。

    そうだ、本来主導権を持っているのはこの私なんだ。

    その手をそっと抱き寄せて、私はオオヒメ様の腕の中に収まる。


    「もっともっと、互いの愛を渡り合うんだ。そうすればいつか必ず、フゥリも私の愛を理解できるようになるよ」

    次の豊穣が、私は待ち遠しい。

  • 39>>1724/07/23(火) 07:59:39

    次回、大変なのでそろそろ最終回です。

  • 40二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 12:30:46

    フゥリも少し前のオオヒメ様みたいな顔してたんやろな
    自覚なさそうなところがかわいいよ

  • 41二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 23:37:19

    もう相思相愛じゃん

  • 42>>1724/07/24(水) 07:56:03

    現在鋭意製作中です。

  • 43二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 17:03:20

    フゥリの身体に傷をつけて
    「これが消えるまで私の前以外で踊れませんね」
    って言うオオヒメ様

  • 44>>1724/07/24(水) 21:58:53

    >>32 >>33の続き

    最近、ハレとニニの様子がおかしい。

    私と会うたびにどこか上の空で、何か別のことを考えているような雰囲気。

    それに、会うたびに分かりやすく私の身を案じてくる。

    理由には、嫌というほど心当たりがあった。


    「フゥリ!今度の休み一緒に街に遊びに行こうよ。気晴らしになるんじゃない?(オオヒメ様、私たちの身体を使ってフゥリとあんなこと、してたんだよね...)」

    「私は別にいいんだけど、フゥリの都合も考えなさいよねハレ。(そういうことを本人の目の前で考えないの。フゥリが気にしちゃうでしょ!?)」

    「えっと...次の休みは家族と用事があって、その...」

    これは嘘。本当はあの邪神が嫉妬で怒り狂うから。

    二人にあんな光景を見せてしまってからは、あの邪神の不興を買わないよう気を遣うようになった。

    あんなこと、二度とあってはならない。私は友達まで失いたくない。


    「......うーん。その、フゥリはいつも気が張り詰めてるから。私たちだって力になりたいんだよ」

    「悩みとかない?アホのハレと違って色々ありそうだしさ、フゥリは」

    「大丈夫。私は平気だから......オオヒメ様のことなら気にしないで。むしろ二人には申し訳無いくらい」

    邪神の名前を出すと、二人は露骨に動揺した。

    やはり、あの時の逢瀬を見てしまったことを相当気にしているようだ。

    こうやって私を孤立させようとしているんだ、私を自分だけのものにするために。

    理性の壁を突き出して、すぐにも崩れ落ちそうな私の心を守ろうとして。


    「......でも、今回はいいかな。お父さん達には私から言っておくから」

    「本当!?じゃあお昼過ぎにお社に集合ね!」

    私はふと、二人の提案を受け入れようと思った。

    あの邪神のことが精神的な負担になっていたのは事実。

    でも私自身、どういう心境の変化が起きたのか掴めずにいた。

    ただ、心の中の悪魔の囁きに耳を傾けてしまったのかもしれない。

  • 45>>1724/07/24(水) 22:06:12

    「これがフゥリの愛なんだね。あなたがあんなことをするから、私の心は今にも張り裂けそうだよ」
    「違っ、そんなこと考えてなんか、ないっ......」
    「あの時と同じように、二人にまた見せつけてあげよう。フゥリもそれを望んでいるのでしょう?」
    次の神降ろしの日、私はまたハレとニニに取り憑いた邪神に迫られている。
    場所はこの前のようなお社の裏ではなく、神楽舞台のすぐ袖。
    まだ人が通るかもしれない夜入りの時間だというのに、人間の都合なんて考えやしない。
    二回目ともなれば最初ほどのショックもなく、二人が私を助けようとしている事実に甘えて安堵している。

    「人は愛する者に触れられると安心すると聞く。私はこうしているととても安心するよ...こうしている間はフゥリのことを忘れやしないし、フゥリも決して私のことを忘れられなくなる」
    「......私はあなたを愛してなんかいません」
    この日はいつもと邪神の様子が違う。なんというか、いつもより必死そうだった。
    この邪神に"私"を強く求められて、私はどこか酷く安心した......
    ああ、そういうことだったんだ。
    私はこの邪神の瞳を独り占めして悦んでいるんだ。それがたとえ、どんなに歪んだ姿であっても。

    「私は村のため、お父さんとお母さんに認めてもらうために仕方なく...」
    「ああ、かわいそうなフゥリ。でも大丈夫、私があなたを沢山苦しめて、悲しませて、そして愛してあげるからね」
    気づいてしまった自分の歪みを拒むように、私は迫る彼女の手を押しのけた。
    でも、そんな細くて柔らかい手に触れているうちに痛みはかき消えて、私はいつしか"助けて"とも思わなくなってしまうのだろう。

    「そうだ。じゃあフゥリから父とは刃を奪ってあげよう。"仕方なく"なんて考えは愛じゃない。それに、そうすればフゥリはもっと悲しむでしょう?」
    もう私は、多分手遅れ。

  • 46二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:50:57

    >>17

    素晴らしかったです

  • 47二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:24:24

    オオヒメ様に凄まじい迫られ方して少しつらそうな顔しててちょっと心配してたら
    今度はアルカイックスマイルでオオヒメ様を攻め始めたフゥリに対して
    ニニとハレはどんな顔していいかわからないでしょもう

  • 48二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 00:07:53

    逆転してる……

  • 49二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 11:11:02

    ニニかハレのどっちかフゥリにちょっとドキドキしててほしい

  • 50二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 22:01:39

    フゥリ、私の愛は永遠にあなただけのものだ

  • 51>>1724/07/26(金) 00:35:39

    感想いっぱいいただきまして、ありがとうございます。
    また何かいい書き込みがあったら、筆を取るやもしれませんが一区切りということで。
    愛は悲しみと苦しみを与え合うものなので、多少逆転ぎみなのは仕方ないね♀

  • 52二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 11:41:16

    「お疲れ様フゥリ。私のためにこんなに傷ついてくれたんだね。うれしいよ」ナデナデ

  • 53二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 21:37:37

    何度もオオヒメ様の依り代になってだんだんフゥリとの距離感がバグってきたハレ

  • 54二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:20:31

    無意識にボディタッチとか
    手とか顔撫でたりしちゃってごめんてなるハレ

    ハレの手にオオヒメ様を感じてつい冷たい態度とっちゃってごめんってなるフゥリ

  • 55二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:23:20

    オオヒメ様をお母様って呼んじゃったフゥリ

    「フゥリからそんな風に求めてくれるなんて……」

    「待って間違えただけだから!」

    「私は嬉しいです」

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