- 1二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 17:57:07
うぎゃあああー
ウマ幽霊サンデーサイレンスは除霊されていた。
こちらの世界では霊となり、息子のソウルを宿したウマ娘カフェに付き纏う日々を送っていた。
しかし、ひょんなことからトレーナーの肉体に取り憑く事に成功した。
ある夏の季節。チームでの合宿、マックちゃんの綺麗な水着姿を堪能しながら、初めての海に気分は最高潮に達していた。
嫌がるトレーナーに水着を着せ、海に飛び込んだサンデーだったが、海水に浸かった直後に意識を失った。
(オイ、トレーナー聞いてねーぞ!マックちゃんと夏のバカンスを楽しむ予定が!)
「うるさいぞ悪霊め!バカンスじゃないトレーニングに来たんだ」
(一瞬天国のスクールメイトに会っちまったぞ…)
広い砂浜に横たわる悪霊を尻目にトレーナーはチームに指示を出した。
あるウマ娘には泳ぎで足の負担を抑えつつ適度な運動をまたあるウマ娘にはスタミナ強化のための走り込みを指示した。
(つまんねぇーな)
ビーチパラソルの下で寝転ぶサンデーは退屈していた。
宛もなく視線を砂浜に向けると夏の日差しに照らされ輝く芦毛。マックイーンが走り込みをしていた。
その姿を見た瞬間、サンデーは勢いよく起き上がった。
(なぁ、トレーナー。ちょっと身体を貸せ)
(おい!何をする気だ!?)
(いいから黙ってろ!すぐに返す!)
サンデーはトレーナーの身体に取り憑くとマックイーンの後を追った。
「ようお嬢さん。調子はどうだい?」
軽やか足取りで砂浜を駆け抜けるとマックイーンを追い抜き前に躍り出た。
その走りは軽快で不安定な砂の足場をものともしない見事なものだった。突然目の前に現れた黒い影に驚きつつも、マックイーンはすぐにペースを上げた。
競い合う黒と白の影は太陽の下を疾風の如く駆け抜けていく。
先にゴールしたのはメジロ家のお嬢様だった。
「はっはっはっ!やっぱり速いなお前!」
砂浜で仰向けになりながら、息を切らすマックイーンにサンデーは笑いかけた。
「貴女は一体何者ですの?」
「ただの未練がましい幽霊さ」
「はあーふざけないでくださいまし」
あちらの世界ではついぞありえない対決。あの日牧場で出会った日を思い出しながらサンデーは満足げに笑っていた。 - 2二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 17:58:56
- 3二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 18:38:24
サンデーてケンタッキー州産まれだから海見たことあるんかね?
- 4二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 18:53:27
社台も海辺じゃないし見たこと無いんじゃない