メジロマックイーン「トレーナーさん……」

1怪文書トライトレーナー21/09/08(水) 23:06:48

う～ん……
あら？ここは……私は寝てしまっていたのでしょうか？
私は確かダートで走り込みを……そのあとは
ってトレーナーさん？！どうしてここに？！し、淑女のベットルームに入り込むなんて配慮に欠けますわ！せ、せめてもう少し段階を……
ってあら？トレーナーさん？寝ているのですか？それにここは……保健室？
……だんだん思い出してきましたわ
私は天皇賞連覇に向けてトレーニングをしていた。メジロ家の栄誉のため、負けられないライバルのため、そしてあの方が残しトレーナーさんが奮闘しているチームシリウスの存続のため……。無茶がたたったのだろう。私は熱中症による眩暈を引き起こし、そして……
……あなたが急いで保健室（ここ）に運んでくださったのですね
彼の顔を覗き込んでみる
髭がちょっと伸び、ひどくぐったりしたままスゥスゥと寝息を立てている。よだれも垂れてシーツを少し湿らしていた
……お世辞にも綺麗な寝顔ではなかった。しかし、偉大なる先生であるあの方に追いつこうと努力する姿に、私たちシリウスメンバーに真摯に向き合う姿に、そしてメジロの栄誉のために一心同体となってくれる姿に……

私は、この方に恋をしてしまったのかもしれませんね

ふと、声が出ていた。今まで意識していない訳ではなかった
しかし、言葉に出してしまった
もう止まらない、止められない

私は、あなたに出会えてとても良かったと思います
あなたがいてくれたからこそあのお方が残したこのチームで頑張ることができました
あなたがいてくれたからこそゴールドシップさんやライスシャワーさん、ウイニングチケットさん、ナリタブライアンさん……素晴らしい仲間たちを持つことができました
あなたがいてくれたからこそ、私は、メジロの栄誉に向き合えていくことができました
……今までありがとうございました、トレーナーさん。そしてこれからもずっと……共に……

ってトレーナーさん！？
お、起きてましたの？！
え？なんて言ったかもう一回行ってくれ？
もう！あなたという人は……
分かりましたわ。一度だけ、ええ、一度だけはっきりと言わしていただきますわ
トレーナーさん、私は、あなたを、愛し……あい……