【閲覧注意🎲TRPG】真希真依で永い後日談のネクロニカPart1.5

[1 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 10:39:25]

スレタイの通りTRPG システムの一つである｢永い後日談のネクロニカ｣を使って真希と真依のPCを作成していきます

現在シナリオ進行中
スレ落としてしまってすみません

[2 NC 24/08/18(日) 10:39:42]

前スレ

【閲覧注意🎲TRPG】真希真依で永い後日談のネクロニカ｜あにまん掲示板

[3 NC 24/08/18(日) 10:41:18]

ドール設計図

真希
享年：8歳
性別：女
暗示：幸福
記憶のかけら：【会話】【売却】【月光浴】
ポジション：ホリック
クラス：【タナトス(メイン)】【バロック(サブ)】
スキル：【加速する狂気】【必中】【災禍】【再生】
たからもの：本(胴)
最大行動値：12
頭
よぶんなあたま：最大行動値+2
ボイスエフェクト：バトルパート中に対話判定可能
腕
日本刀：白兵攻撃1+切断
胴
うろこ：防御2
足
しっぽ：最大行動値+1
おまえの記憶には幸福な日々がある。荒廃した世界でそれを取り戻したいのなら戦うがいい。【よぶんなあたま】によって起こした【加速した狂気】であたりに【災禍】を呼び起こせ。おまえの持つ【日本刀】は【必中】するだろう。破壊と狂気をおそれることはない。【再生】と【うろこ】を持つ体はおまえを守り、【ボイスエフェクト】は姉妹へ想いを伝えるのだから

[4 NC 24/08/18(日) 10:42:08]

真依
享年：8歳
性別：女
暗示：幸福
記憶のかけら：【図書館】【密室】【覆う影】
ポジション：ジャンク
クラス：【レクイエム(メイン)】【ステーシー(サブ)】
スキル：【楽園の守護者】【子守唄】【銃型】【失敗作】
たからもの：人形(胴)
最大行動値：10
頭
おおあな：あなたの攻撃判定のみ使用可。妨害1
けもみみ：最大行動値+1
腕
狙撃ライフル：射撃攻撃1、攻撃判定出目+1
合金トランク：防御1+｢爆発無効化｣
アンデッドガン：射撃攻撃1+爆発+全体攻撃
胴
足
おまえの隣にいるのはかつての幸福の象徴。諦められないのなら立ち上がって足掻いてみせろ。【おおあな】を持つ【失敗作】の矜持を見せるがいい。【楽園の守護者】となり【子守唄】を奏でろ。【狙撃ライフル】と【アンデッドガン】による【銃型】を使いこなして姉妹を守れ。いざというときは【合金トランク】を使え。それは自身の盾となるだろう

[5 NC 24/08/18(日) 10:43:05]

落として本当にすみません……
続きはあとちょっと待ってもらえると……

[6 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 10:45:42]

スレ主ありがとう！楽しみに待ってる！

[7 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 10:50:30]

前スレにも置いた支援立ち絵！

[8 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 10:52:46]

支援絵ドールとたからもの

[9 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 11:00:25]

すまない前スレ保守し損なった…ありがとう！

[10 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 11:06:30]

>>8

まったりしてる姉妹可愛すぎる

[11 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 11:29:33]

>>8

絵本の中にどこかで見たことあるようなピンクのオオカミと水色のウサギがいますね…

[12 NC 24/08/18(日) 11:59:54]

とりあえず再開します

>>8

かわいい……まったりしてる……ほっぺたモチモチ……かわいすぎる

[13 NC 24/08/18(日) 12:00:32]

真希の頭の中で黒い染みが赤々とした色によみがえる。この部屋が血の海である錯覚を覚えてしまう
想像の中で血の海の中心にいるのは黒髪の少女だった。少女が自分なのか真依なのかもはや判別がつかない
｢ちょっと！何やってるの？！｣
真依の呼びかけで意識が現実に戻る。真希の手は自分のはらわたを潰していた

真希【はらわた】損傷

[14 NC 24/08/18(日) 12:01:00]

｢……わりぃ、ちょっとボーッとしていた｣

そう言う真希の表情は大丈夫ではなさそうだった。こうなった原因は自分の発言がきっかけだった。真依の胸に罪悪感が少しわいてくる

｢……ごめんなさぃ｣

｢？何がだ？｣

小さく呟いた謝罪はきっちり届いていた上に、何に謝ったのかこれっぽっちも理解されなかった

｢何でもない！｣

真希の様子にムッとした真依はそっぽを向きながらも目は何か気のまぎれるようなものがないか探していた。さまよっていた真依の目は執務机の上に目で止まった。その上には本のようなものが置かれていた

｢真希、本。本があるよ｣

指差した先を見つめると真希の顔に笑みが浮かんだ

｢真依は本が好きだもんな｣

｢真希も好きよね？｣

｢真希ほどじゃねーよ。とりあえず読んでみるか｣

対話判定

真希

dice1d10=9 (9)

真依

dice1d10=7 (7)

行動判定

真希

dice1d10=2 (2)

真依(記憶のカケラ【図書館】使用)

dice1d10=8 (8)

dice1d10=10 (10)

[15 NC 24/08/18(日) 12:02:40]

>>13

書き忘れ

真希→真依の対抗

○○○◯→●○○◯

[16 NC 24/08/18(日) 12:59:35]

真希→真依の対抗

●○○◯→○○○◯

真依→真希の保護

●●○○→●○○◯

記憶のカケラの上限に到達

｢これは……日記ね｣

ページをめくった真依が呟く。表紙が黒く染まっていたが中身は幸い無事なようだった

｢一人で読んでもいいぜ｣

日記と知っても興味深そうに読み進める真依を見て真希は後ろへさがる

｢でも｣

｢小説じゃねーしな。真依が一人で読みあげてくれたら私は十分だ｣

そのまま座った真希を見て、真依は困ったように笑う。自分が好きだから読みやすいようにしてくれたのをわかっているからだ

言葉に甘えて日記を読み上げる。ほとんどは戦争やアンデッドの開発についてでありそこまで重要なことは書かれていない。2人の印象に残ったのは開発したアンデッドの名称が『ゴライアス』であることと以下の記述程度だった

以下抜粋

XX53/11/09

技術提供側から2人の少女型アンデッドが支給される。最初に提携された条件の通りだ。目覚め次第、開発中のアンデッドとの戦闘試験を開始する

XX54/12/01

1年以上経過したが、目覚める気配は無い。アンデッドは既に開発が終了した。あの2体の保存に特殊な処理は不要だが場所と観察する手間はかかる

XX55/XX/XX

最終戦争だ。もうここも終わりだろうが勝利は我らにある。これより、当工場内に青酸ガスの散布およびナノマシンによるアンデッド化処理を実施する。ゴライアスは量産され続けるだろう。我らが死のうともこいつらがいれば……

狂気判定(修正+2)

真希

dice1d10=1 (1)

真依

dice1d10=4 (4)

[18 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 13:13:05]

優しいお姉ちゃん良い……

[19 NC 24/08/18(日) 13:48:44]

真希→真依の対抗
○○○◯→●○○◯

｢こんな場所にある日記が楽しいものだと期待した私が悪かったわ｣
日記を閉じる。真依はタイトルから興味をもって読み始めた本が予想していた内容どころかジャンルも全く違ったかのような複雑な顔をしていた
｢……どうせならその技術提供側についても書いてくれりゃ良かったのにな｣
真希の声には怒気がこもっている。もともと真希は自分たちをこうした相手に対する怒りを持っていた。その怒りとその相手へたどり着く手がかりが入らなかった苛立ちが、真希の精神を濁らせる
｢真希……｣
｢この日記を書いたやつの自我はねぇのかよ｣
真希が床を見ると幸か不幸か、歯の欠片が目に入った。そのまま首を動かすと部屋の隅に干からびた指の先があった
血の海だったこの部屋の惨状を鑑みる限り……日記を書いた人間から話を聞くことが出来ないようだ
｢出よう、真希。ここには何もないわ｣
いつの間にか真依が正面に座っていた。真依の不安そうな表情を見て笑いかける
｢そうだな。こんな工場とっとと出ちまうか｣

[20 NC 24/08/18(日) 14:14:03]

工場の出口はすぐに見つかった。出口である扉の先を抜けると2人がドールになってから初めての外の光景が目に入る

工場を出た先は――荒野だった

荒野の岩山に寄り添うように建った工場の周りはコンクリートで覆われておらず地面が見えているが、湿った土には生命力がない。見上げれば空があるが、鈍色の曇と濁った霧によってどんよりとしている

2人にとって外の光景は少ししかない記憶のカケラの中でもさらにわずかだ。それが豊かで素晴らしいものかと言えば違う

だが、ここまで荒廃もしていなかったはずだ

狂気判定

真希

dice1d10=2 (2)

真依

dice1d10=1 (1)

[21 NC 24/08/18(日) 15:01:21]

真希→真依の対抗
●○○◯→●●○◯
真依→真希の保護
●○○○→●●○◯

｢うそ……｣
そう呟いたのはどちらだったか。記憶や知識として持っていたものと現実の差に愕然としていた
寄る辺もなく胴を掴んでいた真依の右手は力加減を誤り、はらわたを潰していた

真依【はらわた】損傷

しばらくその場で硬直していたが、やがて真希が真依の右手を握った
｢ほら、行くぞ。怖いなら目ぇつぶってろ｣
｢えっ｣
そう言うと真希は手を繋いだまま歩きだした。少し引きずられるようにして真依も歩きだす
｢……怖くないの｣
｢……少しは｣
どれだけ歩いただろうか。
｢だけど、目が覚めたとき、真依も目が覚めるかどうか不安になったときよりずっとマシだ｣
前を歩く真希の表情は見えない。だから、少しだけ早く歩いて数歩分の距離をつめる
｢大丈夫なのか｣
｢……私も一緒｣
少し驚いた顔をして真希が問いかける。質問に答えることに対して躊躇うがやがて口を開いた
｢真希と一緒ならどんなことでも我慢できる。だから大丈夫｣
｢……そうか｣
｢だからね、真希｣
真依が歩きながら呼びかけた
｢絶対おいていかないでよ｣
｢当たり前だ。姉妹だぞ｣

[22 NC 24/08/18(日) 15:02:34]

シナリオ1｢死人試験工場｣これで終了です！
お付き合いいただきありがとうございます

[23 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 15:14:36]

お疲れスレ主！ありがとうスレ主！

[24 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 15:17:20]

面白かった～！！ラストのふたり愛らしいな……
スレ主が良かったらまたネクロニカスレ立てて欲しい！リプレイの描写がちゃんとしてて面白いんだよなぁ～

[25 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 15:37:43]

相談スレでネクロニカスレ欲しいと懇願した者です
マジで良かった…原作のセリフの拾い方やふたりきりの姉妹の会話が丁寧で夢に見た呪術のネクロニカリプレイだった…
ありがとうございました大変そうでしたが継続もあったらぜひお願いします
お疲れ様でした！

[27 NC 24/08/18(日) 16:49:02]

感想嬉しい……ありがとうしか言えない……
TRPGをやったことやスレを建てたことはあるけどスレでTRPGをやるのは初めてで、過去にあるネクロニカスレを参考に試行錯誤(もし過去に見たネクロニカスレとこのスレの書き方が似てるなと思ったらそのせい)したのでそう言ってもらえてとても安心してます
再度になりますが、本当にありがとうございます！

……と、終わりそうなことを言ってしまったが……続くんだよね、これ
もうちょっと具体的に書くと4シナリオを想定していて、シナリオ1と2はサンプルシナリオの改変、3と4はオリジナルになる予定です
オリジナルはどれくらいかかるかわからないけど2は1より改変少な目になるだろうから……今日中には始めたいな……

[29 NC 24/08/18(日) 16:53:52]

とりあえず、次のシナリオに行く前にやらないといけないことをやっておきましょう

寵愛点配布

合計悪意点18÷2=9点

達成カルマ

記憶のカケラを獲得する2点

機械音の発生源にたどり着く2点

合計13点

寵愛点の消費:それぞれ10点

候補出してダイスで振っていきます

真希

dice1d5=1 (1)

1:ホリックのスキル【修羅】獲得

2:タナトスのスキル【死神】獲得

3:ゴシックのスキル【怪力】獲得

4:武装レベル+1【鉄球鎖】獲得

5:改造レベル+1【ワイヤーリール】獲得

真依

dice1d5=1 (1)

1:レクイエムのスキル【銃神】獲得

2:レクイエムのスキル【最高の戦友】獲得

3:ステーシーのスキル【平気】獲得

4:武装レベル+1【救急箱】獲得

5:改造レベル+1【リミッター】

[30 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 17:06:15]

>>27

ジーマーで？？？やったーー！！嬉しすぎるスレ主神！！

[31 NC 24/08/18(日) 17:09:24]

真希
【修羅】支援3使用時にコストとして任意の狂気点+1
真依
【銃神】射撃攻撃の攻撃判定において出目+1してもよい

真希はどちらも持ってなかった支援の獲得です。コストが重いけど支援3は強いのでボイスエフェクトを一緒に使いつつやっていきたいですね
真依は地味にありがたい出目が+になるやつです。【失敗作】があったけど【子守唄】と相殺してたので成功率アップな上に大失敗がなくなって安心です

[38 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 18:41:19]

よっつもシナリオやってくれるん…？神か……？

[39 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 19:37:06]

ちょっとしたキャンペーンみたいになるのかな？楽しみだ…2人の過去もどうなるんだろ

[40 NC 24/08/18(日) 21:49:20]

シナリオ2もサンプルシナリオなのでとりあえずやっていきます

ちなみに今回は箱庭の物語に掲載されている『生きた証』のネタバレがあるため気をつけてください

>>39

そうですね。全4シナリオのキャンペーンといった感じだと思います

……全4シナリオならルルブ掲載のキャンペーンやればいいじゃんと思う方がいるかもですが……あれをオリジナルキャラならともかく呪術(というか元のあるキャラ)のエミュをがっつりしながらやる勇気は私にはありませんでした

[41 NC 24/08/18(日) 21:49:57]

研究所を出た2人は手を繋いだまま、岩山をおりた。その先に広がっているのも変わらず荒野であった

『自分たちにこんなことをした奴らをぶっ飛ばす』と豪語していた真希だが、何の手がかりもない今……できるのは周りをあてもなく歩き続けることだけだった

とはいえ、どこを歩いてもさしたる変化はない。砂と岩ばかりの地面に生命力はなく、空はどんよりとしている。たまに文明の名残を見つけることはあれど、そこに生気はない

この変化のない光景にはさすがに2人もうんざりとし、一度眠っていた。ドールには食事や睡眠は不要だが、気休めとしては役に立つ。今回は言うならば『気分転換』といったところだろう

目が覚めたときも相変わらず曇り空で日の光は見えない。こんな中では寒さを感じるのであろうが、死者の体ではそれをはっきりと感じることはできないだろう

そんな中でさまよいながら、2人は不思議なものに気づいた

何か小さなものがふらふらと強風にのって流れてくる。それは何かを伝えたいかのようにdice1d2=1 (1) (1:真希2:真依)の髪に舞い降りた。手に取ってみるとそれは……薄紅色の花びらだ

行動判定(修正+1)

真希

dice1d10=7 (7)

真依

dice1d10=1 (1)

[42 NC 24/08/18(日) 22:33:42]

｢……これ、コスモスか？｣

花びらを見つめた真希が呟く。それを聞いても真依は首をかしげたままだった

｢そうだっけ｣

｢真依の方が本読んでたのに、知らないこともあるんだな｣

｢……さすがに全部覚えてないわよ。これが普通の植物で、まだ萎れてないってことくらいはわかるけど｣

真希が目を丸くする一方で、真依は唇を尖らせる。それでも興味津々といった様子で花びらを眺める真依へ真希は花びらを渡してやった

｢それにしても、この花びらどこからやって来たのかしら｣

しばらく摘まんだりひっくり返したりしていたが、やがて真希の方を見る

｢まぁ、こんな何にもない場所でポンと生えました～ってことはねぇだろうな｣

｢そうよね。そもそも歩き回っても花なんて見なかったし……でも萎れてないってことはそこまで遠くないはずなんだけど｣

｢……近くにあるなら、探してみるか？花びらがやって来た方向しか頼りはねぇけど｣

真希の提案に目を見開く。真依の目には期待が輝いていた

｢……いいの？｣

｢どうせあてもなかったんだ。丁度いいだろ｣

真依はすぐさま頷く。その顔を見て真希は口角を上げた

対話判定

真希

dice1d10=8 (8)

真依

dice1d10=10 (10)

アドベンチャーパートのカルマ公開『花の生える場所を見つける』

真依の趣味がサボテンでこの環境なら植物に興味持つんじゃないかな……と個人的に思う

[43 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 22:47:19]

女の子とお花…ほっこり

[44 二次元好きの匿名さん 24/08/18(日) 22:50:44]

ルルブ掲載のキャンペーンほんと好きだけどあれをルルブに掲載してるの頭おかしい(褒めてる)からな…
続き楽しみにしてます

[45 NC 24/08/18(日) 22:54:30]

>>42

書き忘れてたけどこの判定は花びらの由来に関連する話をすると修正+1もらえます

なので真依は大成功です

保護発狂内容がきついので一度振って変えるかどうか見てみます

真依(真希への保護)

dice1d10=3 (3)

1:嫌悪2:独占3:依存4:執着5:恋心6:対抗7:友情8:保護9:憧憬10:信頼

[46 NC 24/08/18(日) 23:30:16]

依存か……いや……保護の発狂内容よりはマシかな……？(ざっくり言うと保護は真希のエリアにいないといけない。依存は最大行動値-2。保護は真依のレンジ的にまたあごで戦うことになるかもしれない)

うーん……依存にします

真希→真依の対抗

●●◯◯→●◯◯◯

真依→真希の依存(保護から変更)

●●◯◯→●◯◯◯

2人は花びらがやって来た方向へと歩いていく。風向きと幸運に頼った捜索方法だが、花びらがときどき風に流れてやってきてくれたことも相まって一時間ほとで建物の集まりにたどり着くことができた

いや……それは建物というより瓦礫の集まりと言う方が近いかもしれない。ここに存在していたであろう建物はほとんどが崩れていた。それでも残る建物の面影を伺う限り、非軍事施設的な研究施設ではないかと予想できるだろう

｢お、1個だけまだ無事な建物があるな｣

真希の指差した先にはまだ原型の残る建物があった。ドーム型をしたそれの周囲を囲む壁は壊れ、門はひしゃげ壊れている

2人はその隙間を利用して難なく入り込んだ

行動判定(修正+1 2人ともめだま使用)

真希

dice2d10=1 10 (11)

真依

dice2d10=10 2 (12)

[47 NC 24/08/18(日) 23:59:05]

｢真希、あそこ！｣

いち早く見つけた真依が指差す。その方向に目をこらすことで真希も決定的な瞬間を目にした

ドームにある窓の隙間から花が首を出し、風にゆれている。やがて花びらが一枚飛び、2人の頭の上を通りすぎていった

｢本当にあった……｣

真依が感嘆の声を上げる。その顔は本当に嬉しそうだ

｢良かったな｣

こんな口調ではあるが真希も内心喜んでいた。真依の様子や自分が知っている花というのもあるが、死ばかりのこの世界において生きているものは植物であれ珍しく、心踊るものだ

｢真希、早く入ろう｣

｢気持ちはわかるが、花は逃げねぇよ｣

真依は腕を引っ張りながら、真希は引っ張られながらドームに近づく。こんな世界でなければその様子はただの仲良し姉妹にしか見えないだろう

ドームに近づくとさらに細かな構造が見えてくる。上部には窓ガラスがいくつもあるがどれもほとんど壊れておらず形を保っている。それだけでこの建物が丈夫な構造になっているか想像にかたくない

｢他の入り口は入れなさそう｣

｢となるとやっぱり正面か｣

2人は念のために周りも見回ったが、まともに入れそうなのは正面入り口だけだ。それ以外は瓦礫が入り口を塞いでしまっていた

瓦礫を退けるという手もあるが……と真希は考える。しかし、それでは時間がかかることが容易に想像できたため真依に言う前に却下した

｢とりあえず入れるところから入って行けるところまで行くか。そこまででかくねぇしな｣

真希の言葉をきっかけとして、2人は建物の中に入っていった

対話判定(行動判定で2人とも大成功したから修正+1)

真希

dice1d10=1 (1)

真依

dice1d10=7 (7)

[48 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 00:01:40]

大失敗回避！

[49 NC 24/08/19(月) 00:32:37]

真依→真希の依存

●◯◯◯→◯◯◯◯

正面入り口から入ると、そこは天井の高いコンクリートの広間だった。いくつかのテーブルや椅子、受付などがあるが、どれも破壊されている。無数の足跡に焼かれた跡や巨大な刃物を振り回したような跡も見つけられるだろう

瓦礫であちこちの扉が塞がれているが奥に向かう通路は無事だった

｢やっぱり大したものはないわね｣

壊れかけの扉を瓦礫越しに覗くとそこは何の変哲もない部屋だった。生活をする上では必要だがドールにはもちろん、花にも直接関係がない

｢気になることと言えば、この足跡と……下の明かりくらいだな｣

真希がフットライトを足先でつつく。弱々しく光るそれは電気がまだ通っている証拠だった

｢一応調べとくか？｣

｢……そうね｣

花が楽しみとはいえ、根は怖がりな真依も同意する。万が一ということは避けたいようだ

行動判定(上が足跡についてで下が電気について 足跡は修正-1)

真希

dice1d10=1 (1)

dice1d10=7 (7)

真依

dice1d10=10 (10)

dice1d10=1 (1)

[50 NC 24/08/19(月) 00:59:38]

｢役割分担するわよ。私は足跡を見るから真希は電気ね｣

｢わかった｣

早く花のところへ行きたい真依の提案に真希ものる。その役割分担は正解だったようで、それぞれが新しい発見をすることができた

｢先に言っていい？｣

｢いいぜ｣

｢そう。……足跡の向きで分類すると共通点があったわ。こっちの中へ入ってくる足跡は砂がついてて、出ていく足跡は血と焦げ跡がある。つまり……｣

｢侵入者が暴れて出ていったということか｣

真希の回答に真依は頷いた。自分の予想が当たっていたことを確認すると、真希はまた口を開いた

｢天井とかを見ると他にもライトが取りつけられている。なのに光っているのはこの足元にあるやつだけだった｣

｢ということはそれだけ別の電力ってことよね……何でまだついているのかしら｣

｢そこはわからねぇけど、他は私も同じ考えだ。……まぁ、あの工場みたいに電力のあてがあるんじゃねぇか？｣

少し前までいた工場を思い出す。スピーカーが鳴っていたということは何かしら細工があったのだろう

｢とりあえず……今は安全ってことかしら｣

｢おそらくな。これ以上いても何もわからねぇし行くか｣

｢早く行きましょ｣

2人は通路へと入っていった

対話判定

真希

dice1d10=1 (1)

真依

取り除ける狂気点がありません

行動判定(修正+1)

真希

dice1d10=4 (4)

真依

dice1d10=7 (7)

[51 NC 24/08/19(月) 01:01:40]

真希さん……

対話判定大失敗による未練の振り直し

真希(真依への対抗)

dice1d10=5 (5)

1:嫌悪2:独占3:依存4:執着5:恋心6:対抗7:友情8:保護9:憧憬10:信頼

[52 NC 24/08/19(月) 01:17:35]

｢ん……？｣

通路に入るとき真依の鋭くなった感覚器が焦げた匂いを感じとる。しかし、何もないため足跡などから香ったのかと結論付けた

フットライトが点々と続いていた。そのお陰で近くはもちろん、遠くの様子も見渡せるようになっていた。見る限り通路には細い通路もあるがどれも塞がっており、広い通路を行くしかないようだった

広い通路を歩くと扉が見える。見えるが、どれも扉としての役割ははたしていない

どの扉も鋭利な刃物で両断され、中が見えていた

｢戦闘の跡……か？｣

行動判定

真希

dice1d10=2 (2)

真依

dice1d10=7 (7)

[53 NC 24/08/19(月) 01:34:48]

｢真希……日本刀見せて｣

何かに気づいた真依が真希に頼む。言われたように日本刀を前に見せると、壁と日本刀を見比べて、一言。

｢刃物の痕が日本刀とは違うわね……？｣

その言葉で真希もハッとする。その痕は日本刀とは違う真希でも知らない凶器によるものだ

｢焼け跡は私でもわかる。火炎放射器によるものよ｣

こちらは射撃武器を持っている影響か堂々と言っていた

｢入り口の跡にもある敵がここまで来たってことかしら？｣

真依が首をかしげるが真希にもわからない。せいぜい武器を使っているから昆虫やネズミではないかくらいである

｢わかんねぇこと考えてもどうにもならないだろ。行くぞ｣

そう言って真希は歩き出した

通路を進んでいくと見える扉はほとんど埃を被っており、使用していないことがわかる。その中で気になるといえるものは2つだけだ。扉は通路の奥、上へ行く階段の手前の左右に設置されていた。この扉も例外なく壊れており、中が見えている

右の扉は木製で室内には小物や生活臭のある家具が置かれている

左の扉は金属製で凄まじい力で引き裂かれていた。中は広くて整理されており、様々な道具や袋があるようだ

dice1d3=1 (1)

1:右の扉2:左の扉3:奥の階段へ

[54 NC 24/08/19(月) 01:46:54]

｢この部屋……誰かいるのかしら｣

｢物音はねぇが、入って確かめてみるか｣

もしかしたらその誰かが花の世話をしているのかもしれない。その考えが2人に右の扉の先に入ることを選ばせた　｢ごめんください……｣

おそるおそる入るとそこは驚くほど生活感がある場所だった。床にはカーペットが敷かれ、くっつけられた2つのパイプベッドに事務机と回転椅子。埃や瓦礫はもちろん、壁の修復などを見るに丁寧に手入れがされていることがうかがえた

さらに目を引くのは机の上のノートと一緒に置かれたコップだった。水の入ったコップには萎れかけとはいえまだ瑞々しい一輪のコスモスが挿されていた

｢少し前まで誰かいたみたい……｣

そう真依が呟くのも無理はない。実際、住んでいなければこうはならないだろう

行動判定

真希(記憶のカケラ【会話】使用)

dice2d10=5 6 (11)

真依(記憶のカケラ【図書館】使用)

dice2d10=6 3 (9)

[55 NC 24/08/19(月) 01:57:03]

他に何かあるかと2人は部屋を調べてみる。やがて、引き出しから古いインスタントカメラを、ベッドの枕の下から2枚の写真を見つけた

｢……写真は取れないわね｣

｢引き出しの中見てみろ、これだけ失敗してるなら仕方ねぇじゃないか？｣

カメラをあちこち傾けて結論を出した真依に対し、真希が引き出しの中を見るよう促す。引き出しの中にはぼやけた写真や真っ黒の写真が大量に入っていた

｢じゃあ……この写真は数少ない成功したものってことね｣

2人が枕の下から見つけた写真に目を向ける。2人とも妙な胸騒ぎがしていた

写真には――

dice1d2=1 (1)

1:黒髪の少年少女が写っていた

2:黒髪の少年と青髪の少女が写っていた

[56 NC 24/08/19(月) 01:59:44]

よしっ！やりたいことをやれたので今日は終わります

呪術でネクロニカってなったときに一番最初に思い付いたのがこのシナリオの改変なんですよね

最後に2人の年齢だけ振っときます

黒髪の少年

dice1d10=1 (1) +7歳

黒髪の少女

dice1d10=6 (6) +7歳

[57 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 02:01:22]

乙！黒髪の少年まきまいと同い年か～はてだれじゃろ…？

[58 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 07:17:07]

保守

[59 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 07:33:09]

2がムタと三輪っぽいんだよな
ということは…

[60 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 12:08:44]

保守

[62 二次元好きの匿名さん 24/08/19(月) 20:55:56]

保守

[63 NC 24/08/19(月) 23:28:32]

そこに写っていたのは2人とも同じくらいの年に見える黒髪の少年と少し年上に見える黒髪の少女だった

――ドクン

それを見た瞬間、止まったはずの心臓が音を鳴らしたような錯覚を覚える

ああ、これは既視感だ。工場で見たときと同じ、既視感

｢真依……｣

｢わかってる。私たちは2人を知っている｣

いつ……などという野暮なことは言わない

｢あっ……｣

力の抜けた手から写真が滑り落ち、裏側が見える

少年の写真には『憂太』、少女の写真には『里香』と書かれていた

対話判定

真希

dice1d10=4 (4)

真依

取り除ける狂気点がありません

行動判定

真希(記憶のカケラ【会話】使用)

dice2d10=9 5 (14)

真依

dice1d10=3 (3)

[65 NC 24/08/20(火) 08:31:10]

いつの日かの会話を思い出す。あの会話にいたのは真依だけではなかった

『2人はどうしてここに来たんですか？えっと私は家が貧乏で、借金取りに私か弟の誰かを寄越せと言われて……私をもらうように自分から言ったんです』

『そういうことを聞くのは良くないと思うぞ』

あれは最初にあそこへ来たときの会話だった。あのときは私の陰に隠れる真依を守ろうと必死だった

『え？あー……売られたんだよ。妹の真依と一緒に』

『じゃあ私と一緒だね』

柔らかな声が後ろからかかる。そこにいたのはあの写真の少女だった

『私は祖……おばあちゃんに……厄介払いみたいなものだよでも、憂太は違うよ』

隣にいる少年に笑いかける。それは花が咲いたというのが似合う顔だった

『憂太は連れていかれようとする私を守ってくれたの』

『でも、結局里香ちゃんのこと守れなかった』

『そう？里香はすごく嬉しかったよ。憂太、大好き』

あれは、あの場所にしては酷く穏やかな時間だった

真希【会話】補足

｢白い施設。私たちが売られた先｣

｢真希……？｣

｢そこで2人に会ったんだよ。祖母に売られたとか何とか言ってたやつがいただろ。そいつだ｣

｢あ……｣

真希の言葉で、真依も黒髪の2人のことを思い出す。それをトリガーに、新しい記憶のカケラを見つけ出す

1～3:通常版4:アルファ5:ベータ

被ったら振り直し

真希

dice1d5=5 (5)

dice1d100=74 (74)

真依

dice1d5=4 (4)

dice1d100=92 (92)

記憶のカケラのダイス1d100なのに1d10だったので振り直し(64は消しました)……シナリオ1も間違えてたけどそっちはそのまま通します……すみません

[66 二次元好きの匿名さん 24/08/20(火) 10:14:03]

このシナリオ知らないからNPCとどう絡むのかドキドキだ…

[67 二次元好きの匿名さん 24/08/20(火) 20:10:25]

保守

[68 NC 24/08/20(火) 22:28:28]

真希
『真希さん！』
『真希！』
自分を慕ってくれる子がいた。自分を頼りにしてくれる妹がいた。理由はわからない
でも、そんな風に思ってくれるのなら前に立ちたいと思った。守りたいと思っていた。逆らえない存在、力から
そのために相手に対して力があるような振る舞いをしたこともあった
だけど、それなのに……今こうなっているということはきっと守りきれなかったのだろう
記憶のカケラ【権力の座】

真依
『お姉ちゃ……』
初めてのことで、起きてほしくないことで、混乱していつもはしない呼び方をしていた。だけど告げる相手は間違えなかった
こうなったらみんな連れていかれていた。何をされるのかわからないけど、真希と離ればなれになるのだけは嫌だった
真希は私が最後まで告げる前に口を塞いできた。あの後、真希は何て言ったんだろう聞きたいけど、聞くのが怖い
わかるのは1つだけ。今はもうあれの使い方すらわからないことだ
記憶のカケラ【告白】

[69 NC 24/08/20(火) 22:38:49]

少しの間ぼんやりとした後、2人は写真を拾った。写真の中にいる憂太と里香は死者だけど幸せな笑顔を浮かべていた

この写真が枕の下にあった理由……苦しみをあるいは恋愛感情を知っている2人は瞬時に理解し、確信した

眠ることができたとき2人が見たいのはお互いの夢だということを。目覚めたときでもそうでなくても一緒にいたい相手……つまりお互いに恋慕っているのだということを

2人はこの写真を

dice1d2=1 (1)

1:持っていく2:持っていかない

1なら持つのは

dice1d2=1 (1)

1:真希2:真依

[70 NC 24/08/20(火) 23:43:27]

｢持っていくか。何かの役にたつかもしれねぇ｣
｢……そうね｣
そう言いながら真希は写真を懐の中にしまった
｢あと手がかりになるのはこのノートくらいね｣
机の上に置かれたノートを手に取る。その表紙には『憂太と里香』と書かれたいた
｢読まねぇのか｣
｢何か、勝手に秘密を見るような気がして……｣
｢……言わなきゃばれねぇよ｣
｢あ、ちょっと真希｣
そう言って真希はノートを手から取ると、パラパラとめくり始めた

[71 NC 24/08/20(火) 23:43:58]

ノートの内容は主にコスモスの飼育についてであり、めぼしいことといったらコスモスのある部屋の扉のパスワードを2人の名前である『yutarika』に変えた程度だ。真希は内心つまらないと思いつつ、流し見をしていると最後のページに行きついた。そのページは淡々とした報告しかのせていない今までのそれとは少し違っていた

『ついに咲いたね、コスモス。確か……花言葉は｢乙女の純真｣、名前は｢完成した宇宙｣だったかな。きっと憂太とずっと一緒にいられるってことだよね　by里香』

『コスモスが咲いて嬉しい！今度は他の花も育ててみたいね。ぼくらはこれからもずーっとずーっといっしょにいようね、里香ちゃん　by憂太』

ノートは2人の嬉しそうな気持ちが伝わる内容を最後に白紙になっていた

｢何か書いてあった？｣

ノートを閉じたのを見計らって真依が声をかける

｢コスモスのある部屋にパスワードがかかっていたくらいだな｣

｢そのコスモスはどこにあるの？｣

｢えっと……｣

適当にしか見ていなかったため、真希は再度ページをめくる。幸い、すぐに見つけることができた

｢階段を上った2階の奥の扉……らしい｣

｢確かに、上の窓から花びらは飛んできていたわね。パスワードは知らなかったけど……無理に入ることにならなくて良かった｣

｢そうだな｣

ノートを机の上に置き、部屋から出た

対話判定

真希

dice1d10=5 (5)

真依

取り除ける狂気点がありません

dice1d2=1 (1)

1:左の扉2:奥の階段へ

[72 NC 24/08/21(水) 08:48:01]

奥の階段へと行こうとするがその前に真希が思いついたように呟く

｢そういえば……倉庫には他の植物の種があるって書いてあったな｣

｢せっかくなら見てみたいわね｣

｢場所は……探さなくてもわかるな。目の前の部屋だ｣

即答した真依のために辺りを見渡そうとするが、そんな必要もなかった。壊れかけの金属製の扉から見える袋や道具はそこが倉庫であることを物語っていた

｢さっきの部屋とは違って本当に倉庫みたいね｣

真依が言った通り、ここは植物を育てるために必要なものが集まった保管庫のような場所だった。薬品類の置かれた棚に種が無数に並んでいる人が入れるほど大きな冷凍庫、さらには園芸用品や風化しているが肥料と見られるものまで見かけられる

｢だけどここもあの部屋と同じで誰か……いやあの2人がよく来ていたんだな｣

そう言いながら真希は瓦礫の除けられた床や修繕された壁に目をやる。一方、真依は種の入った容器のラベルをじっと眺めていた

｢何を探してるんだ｣

｢……サボテン。本にはトゲトゲしてるって書いてたから気になるの｣

｢へぇ……｣

空返事ながらも真希の目もラベルを追う。やがて2人は『サボテン』とラベルの書かれた透明な容器を見つけた

｢あった！｣

真依が容器を手にとってじっと眺める。最初はワクワクとしていたが、だんだん落ち込んでいくのが見てとれた

｢……トゲトゲしてないわね｣

｢育てなきゃダメなんじゃねぇか？……今はダメだが、どっちかに会ったらちょっともらっていいか聞こうぜ｣

｢……絶対よ！｣

真依がパッと笑顔を浮かべたのを見て、真希はホッと息をついた

対話判定

真希

dice1d10=10 (10)

真依

取り除ける狂気点がありません

[73 NC 24/08/21(水) 08:50:55]

真希→真依の恋心

●◯◯◯→◯◯◯◯

｢それじゃあ、メイン行くか｣

真依がサボテンの種をしまい、冷凍庫の扉を閉じたのを見て真希が声をかける。ここでいうメインとはもちろん、コスモスのことだ

｢さっさと見に行かなくて良かったのか｣

｢楽しみ方って色々あるでしょ。逃げないってわかってたから一番楽しみなものは一番最後に置いておきたかったの｣

｢なるほど｣

この荒廃した世界ではありえないほどのんびりとした会話をしながら奥の道を進む。しかし通路の最奥、上り階段の目の前で2人の表情は一変した

階段からはドロリとした大量の血が流れ落ち、大量の肉片が転がっている。それだけでなくしおれた花びらが混じっているのも見てとれた

｢この足跡……入り口と同じもの｣

足跡を調査した真依は気づく。それを聞いた真希も同様に理解するだろう

入り口にあった足跡に血と焦げ跡がついていたのはここで惨劇を起こしたのが原因だということを

狂気判定

真希

dice1d10=8 (8)

真依

dice1d10=6 (6)

[74 NC 24/08/21(水) 08:52:30]

憂太と里香、あるいはどちらもが危機的状況にあるのは明白だ。どちらが促すでもなく、2人の足は自然と階段へと向かっていた

血と肉片が飛び散る階段を急いで上がった先はもっとおぞましい光景だった

最初に目に入ったのは両外開きの金属製の扉と……切り落とされた腕と共に突き立ったボロボロの刀だった。腕は焼かれたのか炭化しており、今にも崩れ落ちそうになっている

血は壁どころか天井までも飛び散り、階段を流れるほど床に広がっている。血の中には細かく刻まれた人体のパーツと引き裂かれた肉片が散らばり、炭化した肉片が無数に転がっている

｢……っ｣

喉がひきつって勝手に音を鳴らす。それほど恐ろしい光景だった

狂気判定(修正-1)

真希

dice1d10=1 (1)

真依

dice1d10=3 (3)

行動判定(真希のみ修正+1)

dice1d10=6 (6)

[75 NC 24/08/21(水) 09:25:46]

真希→真依の恋心

○◯◯◯→●◯◯◯

真依→真希の依存

○◯◯◯→●◯◯◯

その光景は戦いの経験が少ない2人の精神を蝕んでいく。真希は何とか冷静であろうと胸を掴むが、力をあやまってはらわたに穴を開けてしまう

真希【はらわた】損傷

だが、それでも冷静であろうとする意味はあったらしい。刀を見つめるとあることに気づいた

｢これ、私よりもいい刀だ。名刀ってやつかもな｣

｢そうなの？｣

｢焼け焦げてもう使えねぇけど……多分私のより切れ味がいい｣

戦闘の痕ならともかく使っていない武器の種類をそこまで細かく把握することは真依には無理だった

｢何か探したら見つかるかしら｣

｢もしかしたらな｣

代わりに思いついたのは次の行動についてだった。真依の提案に真希も頷いた

対話判定

真希

dice1d10=7 (7)

真依

dice1d10=3 (3)

dice1d2=2 (2)

1:血だまりをよく見る2:肉片を調べる

[76 NC 24/08/21(水) 09:26:24]

行動判定

真希

dice1d10=1 (1)

真依

dice1d10=7 (7)

[77 二次元好きの匿名さん 24/08/21(水) 17:51:45]

見逃してたんだけど真希さん恋心になってて草
姉妹はなんぼべったりでもええですからね

[78 NC 24/08/21(水) 23:03:25]

続きやっていきますね

>>77

わかる

あと個人的に面白かったのが恋心に変わったおかげで>>69に書いた憂太と里香の感情を理解できた(それまでは真依しか条件を満たしてなかった)ところで、タイミング良すぎ……ってなった

2連続で1を出してるからダイス神は狙ってたと思う

真希→真依の恋心

●○◯◯→○◯◯◯

記憶のカケラの上限に到達

肉片と言っても全てが焦げたミンチ肉のようになっているわけではない。炭化しており、パーツとしては使えないが体の一部を想起させるものもある

｢これは……脚か？｣

｢こっちは手かしら｣

触らずに(崩れてしまうため)どこのパーツか確認していく。やがて、真依があることに気づいてしまった

｢これを合わせると……脚が3本あることになるわ｣

脚がよぶんについているドールもいるが、それよりも簡単な回答がある

｢全部あわせたら、ほぼ全身と下半身があることになるじゃない……｣

それが誰の体なのか、写真を見た2人には簡単に想像がついてしまった

狂気判定

真希

dice1d10=1 (1)

真依

dice1d10=7 (7)

[79 二次元好きの匿名さん 24/08/21(水) 23:10:15]

うわああああゆたりか…

[80 NC 24/08/21(水) 23:15:50]

真希→真依の恋心

○○◯◯→●◯◯◯

2人の体が切り裂かれ燃やされるいやな想像が働く。想像とはいえ、おぞましいそれは真希の精神を蝕むのに十分だった

｢……真希！｣

ボーッとしていたところを真依に肩を掴まれ、慌てて体を動かす。そのせいで肩の骨がゴキリと嫌な音を立てた

真希【かた】破損

｢どうしたんだ、真依｣

｢この血の帯……大扉に向かってる｣

まだ冷静だった真依は血だまりも既に調べていたようだった。

真依が指差した先をよく見れば人間の胴体ほどの太さ血の帯が続いている。そのまま扉へと目線を動かした2人は扉の側にパスワードを入力する操作盤があることに気づいた

｢これ、真希の言ってたパスワード！｣

｢だろうな。ノートに書いてたのは……確か『yutarika』だったな｣

『A～Z』と『開閉』だけがついた操作盤に打ち込むと大扉が開いた。扉の先から冷たい風が流れ、2人の頬を撫でた

対話判定

真希

記憶のカケラの上限に到達

真依

dice1d10=6 (6)

[81 NC 24/08/21(水) 23:18:40]

真依→真希の依存
●○◯◯→○◯◯◯
記憶のカケラの上限に到達

扉はちょうど部屋の中央にあり、そこを中心に花壇が囲むように広がっていた。その中でも一番外側……窓際にある花壇はコスモスで咲き乱れている
｢ここがコスモスの咲いている場所｣
探していたものを見つけたのに、2人は嬉しそうな顔をしない。頭の中はそれ以外のことでいっぱいだった
｢……いて……ごいて｣
2人とは違う泣きそうな声が聞こえる。声がした方を向くと、そこには黒髪の少女……里香がいた。彼女の下半身はちぎれ胴体からは血が流れ続けている。しかし、それを里香は気にかけようとしない
｢お前……里香だよな｣
真希が呼びかけても反応しない。里香は目の前の機械に向かってずっと何かをぶつぶつと繰り返していた
｢動いて……憂太と里香のコスモスが枯れる前に……動いて……動いてよぉ……｣
里香が必死にしがみついているのはボイラーだった
ノートを読んだ真希はコスモスを育てるためには温度管理が重要だと書かれていたことを思い出す。コスモスを楽しみにしていた真依は冷たい風によって花壇のコスモスが萎れかけていることに気づく
いや……そもそもそんなことを思い出したり気づいたりしなくても2人のやることは変わらない
｢動かしてあげて｣
｢言われなくても｣
真希が2人の頭のあたりにあるスイッチへ手を延ばすとボイラーはすぐに動き始めた。春のような暖かな風が部屋の中を満たし始める

[82 NC 24/08/21(水) 23:20:34]

｢あ、あハ、アハハハハ！｣
里香はボイラーが動き出したことに気づくと、途端に表情を喜悦染める
｢憂太！憂太っあ゛！！動いた、動いたよ！これで大丈夫だよ！ねぇっゆうたぁ｣
里香は笑い声を上げながらボイラーを撫で回している。まるでそこに彼女の言う『憂太』がいるように
｢ねぇ……！｣
たまらずに声をかけようとしたとき、鋭敏にされた感覚が真依に気づかさせる
｢囲まれてるな｣
ワンテンポ遅れて真希も気づく。大きな音を立てるボイラーが敵が来ていることに気づくのを遅らせてしまった。もはや、逃げるのも不可能なほど敵が近づいている
やがて入ってきたのは巨大な爪を持つアンデッドと火炎放射器を持つアンデッドだった
｢……こいつらが｣
｢ああ、だろうな｣
廊下や階段、扉前の惨劇がこのアンデッドによることは明らかだった
｢あ、あ゛ああ、ゆうたを虐めるなぁ！｣
敵に気づいた里香はボイラーを庇うように動く。その里香に対し敵は攻撃を仕掛けようとして、止まる。武器を構える2人に気づいたのだ
｢……来るぞ！｣
アンデッド達が2人へ武器を向け直した

[83 NC 24/08/21(水) 23:30:20]

バトルパートを開始します
勝利条件を公開
『敵を全滅させる』
バトルパートのカルマ公開
『里香とボイラーを守る』
カルマはどちらも完全に破壊されなければ達成です

やっとバトルパートに入れた気がする
この真希真依はこじれずに仲良くやってると思ってるので基本的に平和な会話なんですけど、コスモスを楽しみにしてるしダイスの結果が全部くまなく探索するようにしてきたので前よりも輪をかけてポヤポヤした会話が長続きしました……

ちょっと早いですけどまたよそでダイス振ってくるので今回はここまで
時間かかるかもなので、その間にネクロニカとか他のTRPGシステムでやりたい呪術のキャラの話とかやってくれると自分が喜びます
あと、もし質問とかあったら答えます。シナリオ以外でもいいですよ～

[84 二次元好きの匿名さん 24/08/21(水) 23:39:27]

乙です
アンデッド化りかちゃん合いすぎ
質問！オリジナルシナリオ今後あるとのことですが、2人の姉妹の過去とかは今と変わらずダイスで決めていく感じでしょうか？(ドールになっちゃったことに黒幕や真相があるのか気になった)

[85 NC 24/08/21(水) 23:48:02]

>>84

質問来た！ありがとうございます

まだホスト規制来ないうちに答えておこう

オリジナルシナリオでも過去はダイスで決めていこうと思います

2人の過去とかドールになった経緯の大枠は決まっていて(というかそれをやるにはオリジナルシナリオをやるしかなくなった)、その詳細を記憶のカケラ決めていく……みたいなイメージでお願いします

例えば真希の【権力の座】で出てきた『真希さん』呼びは釘崎なんですけど、ぶっちゃけ釘崎は関わりあるかどうかな……というポジでした。そこにこの記憶のカケラが出てきて｢権力……先輩力……釘崎いるなこれ｣といった感じでいるの確定しました(残念ながら釘崎の出番はシナリオ内ではありません)

[86 二次元好きの匿名さん 24/08/22(木) 10:37:40]

⭐️

[87 二次元好きの匿名さん 24/08/22(木) 19:08:49]

>>85

回答ありがとう！

黒幕や背景を決めたオリジナルシナリオ作ってみたかったんだけど、黒白遊戯みたいにガチガチに決めるのもなと迷ってたんで参考になります

今後も楽しみにしてます！

[88 NC 24/08/22(木) 23:06:58]

>>87

どこで回すのかわからないけど役に立ったのなら何よりです

……完結済みとはいえ他カテなので貼るのはやめますが、自分は昔part8くらいまであるネクロニカスレを見ていて今｢こんな風に書けばいいのかな……｣となりながら書いているので参考までに(過去スレでネクロニカとか入れたら出てきます)

戦闘はもうちょっと待ってください……明日出せたらいいな

[89 二次元好きの匿名さん 24/08/23(金) 04:04:08]

ほしゅ

[90 二次元好きの匿名さん 24/08/23(金) 08:16:27]

保守

[91 二次元好きの匿名さん 24/08/23(金) 18:53:41]

保守

[92 二次元好きの匿名さん 24/08/23(金) 19:04:39]

呪術キャラのNC適性考えてたんだ
・羂索:黒幕適正SSSなので当然NCいける　予定調和が飽きるから自我を持ったドールを作るっていうのも泳者っぽくて◎
・五条:倫理観をブチ壊せばいけそう　強くつくってあげたし好き放題生きられるよ〜！と悪意ゼロで野に放ってくるタイプ　寵愛はしなそうなのが玉に瑕(そんなもんなくていい)
・夏油:自分の王国築いてそうって意味で　ようやく自分の好きに世界を作れるようになったのに盲目になれないので狂ってしまったタイプのNC
・ヤガセン:術式だけ考えるとものすごくNCっぽい　でもドール作りながらジリジリ削られてそう

なおNCっぽくないキャラがNCになってしまったというのもシナリオとしておいしいので色々見たい模様

[93 二次元好きの匿名さん 24/08/24(土) 06:07:00]

⭐︎

[94 NC 24/08/24(土) 08:14:37]

とりあえず戦闘ログだけ置いておきます

里香とボイラーは正確には手駒ではありませんが一緒に記載しています

元のシナリオだと里香の立場のドールはあんまり戦える状態ではないんですけど、自分の中で｢里香がただ守られるだけなのは何か違うな……｣となったので戦えるようになってます

ポジションは無し、クラスはメインがバロックでサブがロマネスク。10点寵愛を付与してパーツを初期作成より1つ増やした真希真依よりちょっと弱いけど戦えるサヴァントのつもりです

https://writening.net/page?xykDUw

https://writening.net/page?KcGCvW

[95 NC 24/08/24(土) 08:15:57]

本当は昨日の夜出来てたんだけどホスト規制が……

[96 二次元好きの匿名さん 24/08/24(土) 12:49:48]

保守

[97 二次元好きの匿名さん 24/08/24(土) 22:34:41]

>>92

そういえばちょうどNC羂索のやつ出たな

ネクロニカ世界というよりTRPGやってるって感じだけど

[98 二次元好きの匿名さん 24/08/25(日) 01:07:19]

>>92

なりそうにないのって

ナナミン　虎杖辺り?

[99 二次元好きの匿名さん 24/08/25(日) 11:18:20]

ほ

[100 NC 24/08/25(日) 11:19:15]

ネクロニカのスレが増えて嬉しみ
ネクロニカはなんぼあってもいいですならね
戦闘描写やっていきます

リッパーが刃を振るう。自分の体の損傷すらも躊躇わず振るう刃は真依へと向かう。おおあなを避け伸びてくる攻撃へ真依は咄嗟に銃を撃った。弾は外れたが、攻撃をそらすことには成功した
｢ゆうたっ！ゆうたぁ……生きてて良かった｣
一方、里香が未だ狂気に染まった顔で真希に呼びかける。対話ができる状態ではないと判断した真希は少し思案し、あるものを思い出した
｢……ほら｣
真希が懐からあるものを取り出す。それは写真だった
｢お前の言う『憂太』はコイツだろ？｣
｢……！｣
平穏だと思っていた、平穏が続く信じていたときに互いを撮った2枚の写真。里香はそれを見ると目を見開き、震える手で受けとる。そのままじっと写真を眺めていた

[101 NC 24/08/25(日) 11:21:15]

しかし、戦闘とは違う行動が真希の気をそらせてしまった。日本刀による攻撃は2回外れ、パイロマニアによる攻撃をゆるしてしまう。そのパイロマニアへ真依は攻撃を命中させるが防御機構に阻まれてしまった
2人がダメージを与えられずもだもだとしているとき、声をかけたのは……里香だった
｢何で2人がいるのかわからないけど、コスモスを守ってくれているのよね。……私も見ているだけなんてできない｣
ほぼ人間の姿をしている中で唯一変化したかぎづめに力がこもる。前を向いたその瞳には僅かだが正気が宿っていた
｢憂太と、里香の、大切なものを壊すな！｣
叫びながら振るいあげた腕はリッパーに当たり、上半身へ確実にダメージを与えた

｢そうね……止まってる場合じゃないわ｣
またリッパーを攻撃へ与えた里香を見ながら、真依はアンデッドガンを構え直す
｢真希を攻撃してるやつを狙えるのは私なんだから｣
正気を削ってでも命中するよう力を込めた弾丸は今度こそパイロマニア達へダメージを与えた
その隙を狙うかのようにリッパー達が爪を向けてくる
｢しまっ……｣
おおあなをものともしない攻撃に真依は合金トランクを構える。それでもダメージを受ける覚悟をしていたのに、当たることはなかった
｢真依、大丈夫か？｣
｢今、手数が減ったら危ないから……仕方ないかな｣
一体は里香が前へ出ることで、もう一体はその後ろから真希が脚払いをすることで攻撃が届くことを防いだ
覚悟していた痛みが来なかったことに少し驚くが、意識は敵へ向かっていた
｢守られっぱなしってわけにもいかないわね｣
真依の視線の先には敵の他に……パイロマニアに燃やされながらも再生を続ける真希がいた
腕に力を込め、狙いを定める。敵の急所を狙えたのか、あるいは別の要因か……それはともかく、アンデッドガンはパイロマニアの体のほとんどを破壊する
しかし、それでもパイロマニアを全て壊すには至らない。まだ残った火炎放射器を真希と里香へ向ける
｢再生が追いつかない……｣
｢うっ｣
それまでは命中せず、また命中してもしのいでいた炎がとうとう2人を燃やしていた

[102 NC 24/08/25(日) 11:22:54]

｢このまま、終われるか……｣
リッパーを妨害しながら真希が日本刀を構える。しかし、正確に攻撃を当てられる状態ではなさそうだった
理由は……里香の存在だった。自分の周りに傷つけてはいけない存在がいるなかで間合いを把握しきるのは、今の真希には難しい
｢……はあ｣
それを何となく察した里香が近づく。彼女からすれば真希の考えなど興味ないが防衛の邪魔になるのは困っていた
｢私は何とかするから、思いきりやっていいよ｣
里香がうでをそえ、真希へささやく
｢その言葉、信じるぞ｣
里香の言葉で真希のうでの震えが止まる。そのまま躊躇いなく振るった刃はリッパー達を斬っていく
｢ね、言ったでしょ？｣
そんなわざわいが起きたような中で里香は踊るように避ける。その動きは敵だけでなく真依も驚かせ、攻撃を外れさせていた
｢……いけない｣
頭をふり、冷静になる。気分を切りかえた後に撃った弾丸はパイロマニア達を破壊しつくし、リッパーの自滅を誘導した
｢仕上げは上々……あとは任せたわ｣
大きく息を吸い、前へ目を向ける。その先には最後の敵と戦う2人がいた

｢あと一体ね｣
終わりへの希望が見え始めた里香がかぎづめを振るう。思いののったかぎづめはいつもより敵へダメージを与えるが完全解体まではいたらない
そのことに残念そうにためいきをつく。しかし、焦りや絶望の色は見えない
｢私の手で倒したかったけど……特別に最後は花を持たせてあげる｣
そう呟く里香の後ろから真希が飛び上がっていた。
｢真依……これで終わりだからな！｣
思いを、正気をのせた日本刀がぶつかる。鬼神を思わせる様相で斬りかかられた敵は――次の瞬間、バラバラになっていた

[103 NC 24/08/25(日) 11:24:00]

戦闘後の修復
真希
【かた】【せぼね】【はらわた】【はらわた】【ほね】(基本パーツ5)
真依
【かた】【はらわた】【はらわた】【ほね】(基本パーツ4)

修復可能パーツ
基本：9+3(里香の持つ救急箱の効果)
強化：5

修復パーツ
真希
【かた】【せぼね】【はらわた】【はらわた】【ほね】
真依
【かた】【はらわた】【はらわた】【ほね】

修復後損傷パーツ
真希
なし
真依
なし

残りのパーツは里香へ譲渡します

[104 NC 24/08/25(日) 11:38:27]

エンドパートも進めていきます

｢真希ちゃんと真依ちゃん……だよね｣
戦いが終わり、最初に口を開いたのは里香だった
｢ねぇ……憂太のこと知らない？写真も見てるし、そもそも生前あったことあるでしょ？｣
柔らかく蕩けそうな笑顔を浮かべる。その笑顔は、様相は、問いかけは、まるで……美しく装飾された鉛の杯に入った酒のようであった
古来より狂気があっても美しいものがある。いや、むしろその狂気が神秘性を高めより美しく、蠱惑的に魅せるのかもしれない。今の里香はまさにそれだった
『憂太に会いたい』という想いが完全に狂わせることを押し留め、それでも漂う狂気が彼女を彩る。その姿はゾッとするほど美しかった
……だからこそ、2人は直感的に理解した。淡々と冷酷に真実を伝えてはならない、と。『憂太』の存在が正気へとどめているなら、あの惨状は自分達よりもさらにおぞましく映るのだろうと
｢……何があったんだ｣
先に口を開いたのは真希だった
｢何がって？｣
｢私と真依は今日ここへ来たばかりなんだ。だから、ここで何があったかは知らねぇんだ｣
｢そう。花びらを追いかけてここへ来ただけだから……何で2人が一緒にいないのかとか、私達は知らないの｣
何とか話をそらそうと真希と真依はまくし立てる。2人は人が狂うところを見て喜ぶ悪辣な性格はしていなかった
｢わかった、じゃあ今まで何があったか話すね｣
2人の様子を眺めていた里香がふぅ、と息を吐く。少しの間の後、何があったのか語り始めた

[105 NC 24/08/25(日) 11:39:24]

｢再び目が覚めた里香と憂太は周りを少し調べた後、花を育てることにしたの。『戦う必要がないなら2人で一緒に楽しいことをしよう』って憂太が言い出したから。それからは一緒に試行錯誤しながら、コスモスを育ててた。楽しかったな……私は憂太と平穏な日々を過ごせるなら何でも良かったけど、それでもコスモスが咲いたときは本当に嬉しかった。
だけど……数日前かな、急に敵がやって来たの。もう現れることなんてないって思っていたし、手が足りなかったから……負けるのは里香にも憂太にも何となくわかっていた。それから少しずつ後退しながら頑張って……この部屋の扉の前で里香の脚が壊れたとき、憂太がここへ里香を入れてくれたの。『あのときは守れなくてごめん。それなのにいつも守ってくれて、僕を好きでいてくれてありがとう。今度こそ里香と里香の大切なものを守らせて』って言って……里香は、あそこへ連れられたときのことなんて気にしてなかったのに……｣
そこまで言うと、言葉をつまらせうつむいた。里香には涙腺がついていないため涙は流せないが、その表情は泣いているとしか言えないものだった
｢……戦闘の痕｣
うつむいたまま、里香が呟く
｢あの扉から入ってきたなら見たよね。でも、あそこに憂太は居なかったんだよね｣
里香は話をして幾分か冷静さを取り戻していた。落ち着いて考えられる今、13歳の頭でそのくらいの推測を立てるのは容易だろう
｢教えて。せめて憂太の体の一部だけでも取り戻したいの｣
｢本人かはわからねぇけど、燃えた体が残っている。それ以上は知らねぇ｣
これ以上隠せないのは明確だった。正直に、それでもオブラートに包んで話す。里香は苦しそうにするがやがて2人を見た
｢連れていって｣
｢え｣
｢連れていって｣
｢頼んだ通りにしよう、真希。私達も同じ状況ならきっと同じようなことを考えるわよ｣
躊躇っている真希を促したのは真依だった。苦しい記憶が強く残っている分、里香の気持ちが理解しやすいのかもしれない
｢……そうだな｣
真依の言う『もしも』のときの考えは真希も同じだった

[106 NC 24/08/25(日) 11:40:17]

里香を抱え、扉を開ける。その先は、2人が最初に見たときと変わっていなかった

｢憂太……！｣

里香は1人の人間の残骸へ手をのばかけ、しかし触れる直前で少し躊躇い、それでも触れた。触れた先から崩れていくが躊躇わず掬い上げ、顔を寄せる

｢憂太、会いたかった……｣

振るえる声で呼びかけたきり、黙り込んだ。言いたいこと募る想いがあるのだろう

暫くしてから顔を上げた里香がふとあることに気づく

｢頭がない……？｣

｢私達は触ってないから、多分ここにはないわ｣

それはほんの僅かな可能性だ。だが、希望になるには十分だろう

｢アンデッドには『死』なんてあってないようなものだもの。生きてるよね、憂太｣

里香が微笑む。それは先ほどとは違う、普通の少女らしい笑みだった

里香への未練を獲得します(中立未練表参照)

真希

dice1d10=9 (9)

真依

dice1d10=3 (3)

また今回のパートでのみ里香との対話判定を許可します。いっぱい会話してるので試しに対話判定してみましょうか

真希→里香

dice1d10=2 (2)

真依→里香

dice1d10=3 (3)

[107 NC 24/08/25(日) 15:56:24]

真希→里香への尊敬

●●●◯

真依→里香への依存

●●●◯

(対話判定で里香の未練への狂気点が減るかはルール的に微妙……なんですけど今回は特別にOKということで……)

｢それにしても……｣

部屋へ戻ってきた里香が真希の方をチラリと見る

｢ボイラーはともかく、真希なんかを憂太に見間違えるなんて最悪……｣

｢おい｣

そのままため息をついた里香に対して苛立ちの声を上げる。しかし里香は悪びれる様子もない

｢だってボイラーは憂太との思い出がつまってるけど、真希はそうじゃないし、せいぜい刀持ってるくらいしか共通点がないもん｣

｢……彼女って前からこうだったかしら｣

｢いや、もっと優しかったはずなんだが……｣

あんまりな態度すぎて思わず真依が問いかける。真希も首を傾げていた。真希の記憶の中にある彼女は、あの自分達に笑いかけるあの狂気に染まりかけた姿の方が近かった

｢……どうしてそんなに態度が違うの？｣

｢憂太がいないのにわざわざ優しくする必要ないじゃない。憂太とよく話していた相手なら尚更｣

真依の問いかけにあっけらかんと言いはなった内容に絶句した。里香は2人の様子をよそに少し思案すると、小さくため息をついた

｢……まぁでも、2人がいたからコスモスは無事だし憂太にも会えたのはわかってる。蝶よりも花よりも丁重に扱う……のは無理だけど、コスモスの半分くらいは丁寧に接してあげる｣

そう言うと里香は胴についたポーチを開けた

｢……来て。体を直すの手伝ってあげる｣

真希→里香

dice1d10=2 (2)

真依→里香

dice1d10=9 (9)

[108 NC 24/08/25(日) 17:18:50]

真依→里香の依存

●●●◯→●●◯◯

｢その中、どうなってるんだ？｣

｢倉庫とか色々探して集めた道具が入ってるの｣

はらわたをつめた腹を縫いながら里香が淡々と伝える。直すための道具があるのとないのとでは大違いで、前の修復より明らかに効率よく進んでいた

パーツに余裕をもった状態で全員の体を直し終わった

｢便利ね……｣

直った体を眺めながら真依は感嘆する

｢それで、コスモスを見に来たのよね。摘むのはダメだけど、見るだけなら好きなだけどうぞ｣

道具をしまいながら里香は距離をとろうとする。この部屋から出るつもりはないようだが話を終わらせようとしているのは明確だった

｢待って！｣

慌てて声をかけると里香は脚を止めた。そのまま若干面倒くさそうな顔で振り返る

｢……何？｣

｢聞きたいことがいくつかあるんだ｣

dice1d3=1 (1)

1:ここは何の建物なんだ

2:何で私達のことを覚えている

3:サボテンの種もらえない

[109 NC 24/08/25(日) 18:03:48]

｢ここは何の建物なんだ？｣

最初に里香へ質問をしたのは真希だった。この世界できちんと育つ普通の種があるこの場所に対して疑問を持たない方が自然だろう

｢ここは環境保全施設……兼、試験場よ｣

｢試験場？｣

首をかしげる2人を見て、里香は言葉を続ける

｢見ての通り、ここは外からの攻撃には強いけど内部に侵入してきたら弱いの。それに対してどれくらいアンデッドを配置したら防衛が可能か……ということを調べていたみたい｣

｢私達が最初にいた工場みたい……｣

そう呟いたのは真依だった。内容は違えどアンデッドを用いて試験を行うという点は一致していた

｢そう。まぁ、あそこから外に出されるなんて実験のためとしか思えないし、似ているのかもね？｣

里香は肩をすくめた

行動判定(修正-2)

真希

dice1d10=2 (2)

真依

dice1d10=8 (8)

対話判定

真希→里香

dice1d10=8 (8)

真依→里香

dice1d10=4 (4)

[110 NC 24/08/25(日) 19:07:42]

真希→里香の尊敬

●●●◯→●●○◯

実験、外……里香の言葉が記憶のカケラと結びつこうとする。それはほんの僅かなつながりだが、奇跡的にある単語が浮かんだ

｢…………オペラハウス？｣

真依の言葉はほとんど無意識の内から出ていた

｢オペラハウスって何だ？｣

｢……何かしら｣

真希はもちろん、言った当人である真依も首をかしげている

｢もしかして……覚えてないの？｣

｢覚えているいない以前にほとんど記憶がないの｣

｢そもそも少し前に目が覚めたばかりだしな。試験とかそういうのも何もやってねぇし｣

｢え……｣

2人の返答にさすがの里香も目を見開いた。その様子を見て、真希は里香の目の前に立って肩をつかんだ

｢もしかして……覚えているのか｣

｢里香達は全部覚えているよ。2人が異常なのかは里香達が異常なのかはわからないけど｣

｢そんなことはどうでもいい。それより私達をこうした奴らについて何か知ってるなら、教えて欲しい。こんな姿にした奴らをぶっ飛ばしたいんだ｣

｢……いいよ。里香も憂太も何かしようとは思ってなかったし、教えてあげる｣

里香は少しの思案の後、同意した。そのまま部屋の扉へ近づいて、開ける

｢ついて来て。その情報が載ってるものも見せてあげる｣

対話判定

真希→里香

dice1d10=2 (2)

真依→里香

dice1d10=4 (4)

[111 NC 24/08/25(日) 20:18:05]

里香について行ってたどり着いた先は……倉庫だった

｢ちょっと待ってて｣

里香が棚の中を探りだす。やがて取り出したのは紙束だった

｢戦争で休眠状態に入って再び目が覚めたとき、里香達を監視していた周りの建物を調べたらこれが出てきたの｣

手渡されたそれを受け取り、読み始める

それは報告書のようだった。ところどころ掠れていたりページが飛んでいたりしたが、内容はあの工場にあった日誌に似ていた。違うのは里香と憂太の戦闘記録……試験の結果がのせられていることともう一つ

｢オペラハウス24？｣

｢アンデッド……支給希望？｣

ここにはあの日誌には書かれていない単語があった。単語を見る限り、オペラハウス24は戦闘用のアンデッドを供給しているようだった

｢技術提供先とは別の名前で出てくるから、多分違う建物だよ。情報の管理がちょっと杜撰だよね｣

｢情報隠蔽に慣れてないのかしらね｣

｢環境保全施設なら、隠す情報なんてそもそもないだろうしな｣

そんなことを話しながら読み進めていくと最後にはオペラハウス24と思わしき場所の住所と色褪せているがまだ使える地図があった

｢｢情報隠すの下手！｣｣

思わず叫んだ真希と真依だった

対話判定

真希→里香

dice1d10=8 (8)

真依→里香

dice1d10=4 (4)

[112 NC 24/08/25(日) 21:27:05]

真希→里香の尊敬

●●◯◯→●◯◯◯

｢……色々な建物を見て集めたものだから、全部の情報が同じ場所にあったわけじゃないの｣

｢この住所は？｣

｢アナログの方がハッキングされずに済むから良かったのかも｣

｢そもそも何で書いてるのよ｣

｢……やっぱり杜撰よね｣

｢｢うん｣｣

あまりにも2人がハッキリと『下手』と言うからつい里香がフォローに回ってしまったが、やはり情報管理に問題があったという結論に落ち着いた

……そもそも、オペラハウスという単語はコードネームであること、国は黙認しているためバレても大きな問題にはならなかったであろうことは、ここでは蛇足でしかないだろう

情報管理が杜撰かという話が終わると、気分を切り替えるためか里香が咳払いをする

｢里香達がいた場所とは違うけど、同じオペラハウスなら何か手がかりはあるんじゃない？その住所と地図はあげる。あとは方位磁石……アクセサリーみたいな小さいのがあったかな。それもあげる。どうせ憂太と里香も使わないし｣

｢……どうしてそこまでしてくれるんだ？｣

｢早くここを出て欲しいから｣

即答された内容に質問した真希は閉口した

｢……あと、興味ないけど、あそこで色々されたことに対しての怒りがないわけではないの｣

その言葉に目を見開く。そうだ。2人とは違い、里香は生前の記憶を持っている。それがどんな内容かはわからないが……ろくなものではないのだろう

自分達の体を見る限り

｢わかった。建物ごとぶち壊してやる｣

｢……残ってたらね｣

対話判定

真希→里香

dice1d10=8 (8)

真依→里香

dice1d10=10 (10)

[113 NC 24/08/25(日) 22:18:46]

真希→里香の尊敬
●○◯◯→○◯◯◯
真依→里香の依存
●●◯◯→●◯◯◯

｢……あ｣
真希が方位磁石を仕舞うと、真依が何かを思い出したかのように小さな声をあげる。真希と里香も真依の方を見るが、何かを言おうとはしない
｢どうしたんだ？｣
｢あ、いや……サボテン｣
仕方なしに真希が顔を寄せると真依が小さな声で答える。それを聞いて真依と『どちらかに会ったら貰えるか聞こう』と言ったことを思い出した

[114 NC 24/08/25(日) 22:18:59]

｢ちょっといいか？｣

｢……何｣

｢ここにサボテンの種ってあるだろ？ちょっとでいいから貰えるか？｣

｢聞かなくていいのに！｣

躊躇わずに聞いた真希に慌てる真依。今度は真依が真希に顔を寄せていた

｢こんな良くしてもらったのにさらに種が欲しいなんて……！｣

｢こういうのは『物は試し』って言うだろ？｣

｢それにしたって｣

｢……まぁ、いいよ｣

あまり広くない場所で顔を寄せても会話は聞こえる。このままだと押し問答にしかならないと思った里香が先に返答した

｢えっ｣

｢次に育てる花の候補になかったし……でも1粒だけだよ｣

｢本当！｣

パッと顔を綻ばせた

容器から取り出した種を嬉しそうに眺めると、やがて2人の方を見る

｢ありがとう｣

そのまま嬉しそうな顔でお礼を告げた

対話判定

真希→真依

dice1d10=2 (2)

真依→里香

dice1d10=5 (5)

[115 NC 24/08/25(日) 22:21:01]

たからものとして
真希【方位磁石】
真依【サボテンの種】
を獲得します

どちらも腕パーツに追加します

[116 NC 24/08/25(日) 22:36:57]

真依がサボテンの種をしまうと、空気がまた冷たくなっていることに気づいた。日の光なんてほとんど見えない世界だが、もう夕方近いことは確かだろう

｢出るなら……そろそろかしら｣

ここで一晩過ごすということもできるが、里香が良い顔をしないのは確かだろう。それに、2人もそこまでお世話になる気はない

｢そっか。じゃあお別れだね。先に言っておくけど里香は2人にはついていかないから。ここでずっと憂太を待つの｣

｢だと思ってた｣

人が増えればできることは増えるだろうが、最初から『恩があるから少しは優しくする』と言ってきた相手に期待していない

｢……バイバイ｣

この建物を出るとき小さく里香が呟く

｢おう、じゃあな｣

｢じゃあね｣

小さいが感覚器が普通の人間より発達している2人には十分聞こえるものだった

対話判定

真依→里香

dice1d10=5 (5)

[117 NC 24/08/25(日) 22:57:21]

外へ出ると予想していた通り、既に辺りは薄暗くなっていた。荒廃した世界でも太陽は変わらず昇っては沈むを単調に繰り返している。違うのは星や月なんて夜を明るくしてくれるものが見えないことだろうか

やがて真っ暗になっていく世界を手を繋いで進んでいく

｢……楽しかったか？｣

｢とても！｣

嬉しそうな笑顔を浮かべる真依を見て真希も満足そうにする。真希自身も楽しみではあったが、あそこへ行った1番の理由は真依のためだった

｢だから、次は私が真希のワガママを聞かないとね。行こう。オペラハウス｣

｢……いいのか｣

｢どうせ真希の最初の目的はそれでしょ。丁度いいじゃない｣

目を見開く真希を見て、真依はしてやったりといたずらっぽく笑った

対話判定

真希

dice1d10=1 (1)

真依

dice1d10=4 (4)

[118 NC 24/08/25(日) 22:58:48]

いい感じだったじゃん真希さん何で……

対話判定大失敗による未練の振り直し

真希(真依への恋心)

dice1d10=5 (5)

1:嫌悪2:独占3:依存4:執着5:恋心6:対抗7:友情8:保護9:憧憬10:信頼

[119 NC 24/08/25(日) 23:09:11]

地図と方位磁石を頼りに2人は進む。荒廃した世界では地図なんて何の役にも立たないかもしれないという疑念があった。しかし環境保全施設にあったからだろうか……地形なども記載してくれていたお陰で何とか2人は道を進むことができていた
何日も日が昇っては沈みを繰り返す。道が正しいのか不安がうっすらと漂い始めたとき、とうとう2人はある施設を見つける
今まで見かけた文明の残り香とは違う。最初にいた工場や、次に見つけた保全施設とも違う。地図が指し示した場所はこう呼ぶしかないだろう
｢｢ここが……オペラハウス24｣｣

[120 NC 24/08/25(日) 23:10:49]

シナリオ2｢生存生前証明｣これで終了です！
お付き合いいただきありがとうございます

[121 二次元好きの匿名さん 24/08/26(月) 08:49:05]

乙です

[122 NC 24/08/26(月) 09:57:45]

寵愛点で確定している部分だけ出しておきます

寵愛点配布
繰り越し分 3点
合計悪意点 34÷2=17点
達成カルマ
記憶のカケラを獲得する 2点
花の生える場所を見つける2点
里香とボイラーを守る 2点
合計26点

寵愛点の消費:それぞれ2点
里香への新たな未練獲得(エンドパートで既に獲得済)

[123 NC 24/08/26(月) 10:13:02]

20点消費したいけど、どう使うか迷う……
個人的には真希にジョギリ(釈魂刀に似てる気がするし普通に高火力の武器が欲しい)、真依にショットガン(レンジ0とレンジ1で全体攻撃じゃないやつが欲しい。熊撃ち銃でもいい)持って欲しいから武装2ずつ上げて欲しいけど、シナリオ1と同じようにダイス振るべきか迷う……

[124 二次元好きの匿名さん 24/08/26(月) 10:20:31]

シナリオ完走乙です！
次も楽しみ

[125 NC 24/08/26(月) 22:06:38]

うーん……ダイス神に伺ってみよう

dice1d2=2 (2)

1:武装を2増やしていいよ2:シナリオ1と同様に振りなさい

[126 NC 24/08/26(月) 22:40:44]

ダメみたいなので振ります

寵愛点の消費:それぞれ20点

スキルは被ったら振り直し

強化値はさらにプラスして内容を決める

真希

dice2d5=2 4 (6)

1:タナトスのスキル【死神】獲得

2:タナトスのスキル【断罪】獲得

3:バロックのスキル【怪力】獲得

4:武装強化値+1【鉄球鎖】獲得

5:改造強化値+1【スパイク】獲得

真依

dice2d5=5 5 (10)

1:レクイエムのスキル【死の手】獲得

2:レクイエムのスキル【最高の戦友】獲得

3:ステーシーのスキル【死に続け】獲得

4:武装レベル+1【救急箱】獲得

5:改造レベル+1【リミッター】獲得

[127 NC 24/08/26(月) 22:42:47]

真依の改造はさらに+1して2レベル改造から振ります

dice1d2=1 (1)

1:【レーザービーム】獲得

2:【スコープ】獲得

[128 NC 24/08/26(月) 22:59:18]

真希

【断罪】自身の攻撃判定のみ使用可 判定値が｢6｣となりいかなる効果でも振り直し不可能

【鉄球鎖】白兵攻撃1+転倒 レンジ0～1

真依

【リミッター】破壊時行動値+2

【レーザービーム】射撃攻撃1+切断 レンジ0～3

リミッターの位置dice1d4=3 (3) (1:頭2:腕3:胴4:脚)

レーザービームも任意だけど腕(というか銃から出る)ことにします

真希の【断罪】は確実に命中する他に【必中】とコンボすることができるスキルです

【鉄球鎖】はレンジが広がるからやれることが増えるし転倒で敵の妨害ができるようになりました

真依の【リミッター】は壊れるという条件付きですが最大で行動値が12になります

【レーザービーム】は今までなかった0レンジと全体じゃない1レンジ武器です……真依を使う度に【再生】があるとはいえ【アンデッドガン】を真希に向ける可能性にヒヤヒヤしていなので助かった……

[129 NC 24/08/26(月) 23:13:03]

とりあえず寵愛点の使用は終わりです

このシナリオの裏話として写真で2が出た場合は>>59さんの言っていた通り与幸吉と三輪霞が出てくる予定でした

その場合は憂太が三輪、里香が与ポジでした。あと名前を思い出す判定は真希の代わりに真依が記憶のカケラの【図書館】を使うことになってました

記憶のカケラといえば……里香の記憶のカケラは決めてないのでせっかくですし振ってみましょう

里香は生前の記憶を全部覚えているのでこんなことがあったんだなくらいのイメージでお願いします

1～3:通常版4:アルファ5:ベータ

被ったら振り直し

dice1d5=5 (5)

dice1d100=45 (45)

dice1d5=1 (1)

dice1d100=81 (81)

[130 NC 24/08/26(月) 23:29:04]

記憶のカケラ1【疑念】

信じた人物を信じられなくなった。疑う気持ちと共に過ごし、時にはその疑いを行動に移したかもしれない

記憶のカケラ2【お茶会】

甘い香りのクッキーに楽しい談笑。少女として生きていた時の、甘い記憶

わりと平和なのが出ましたね

とりあえず今日はここまで

次はオリジナルシナリオなので早くて明後日とかになると思います。その間に>>83で書いた呪術キャラとTRPGの話とか質問とかで落ちないようにしていただければ……

[131 二次元好きの匿名さん 24/08/27(火) 08:06:27]

ほし

[132 二次元好きの匿名さん 24/08/27(火) 19:29:55]

次も楽しみ

[133 二次元好きの匿名さん 24/08/27(火) 23:32:27]

ネクロニカは変異パーツが色々あるから呪霊とかそっち系も作りやすいよな
宿儺とか【よぶんなめ】【よぶんなうで】【よぶんなあたま】があるから凄い簡単に作れる。ただ性格がドールとしてびっくりするほどあわない

[134 二次元好きの匿名さん 24/08/27(火) 23:37:45]

>>133

宿儺ってラスボスだけどドールじゃないからと言ってネクロマンサーっぽいかと言われると違う気がする難しさだよな

宿儺がドール作って執着したらアイデンティティ崩壊しそう

宿儺に姉妹いて未練持ってたらそれもアイデンティティ崩壊

どうすりゃええんや

[135 二次元好きの匿名さん 24/08/28(水) 08:18:02]

ほ

[136 二次元好きの匿名さん 24/08/28(水) 19:50:00]

保守

[137 NC 24/08/28(水) 23:42:18]

シナリオ一応できたのでちょっとだけ進めます

シナリオを書くことがほぼないのでどうぞお手柔らかにお願いします……

[138 NC 24/08/28(水) 23:44:22]

｢ずいぶん小せぇな｣

オペラハウス24と思われる建物を見た真希の感想だった。口にこそしないが、真依も同じことを思っていた

そこには簡素な扉が1つしかない上に、建物の周りは1分走れば一周できるほどしかない。家にしても随分粗末なそれがあの工場や施設と関わりのある建物とは思えなかった

唯一気になることがあるとするなら……

｢何もないのに何で地面に穴が空いているのかしら｣

建物のの向こうに幾つもある穴だった。真希と真依程度なら潜り抜けられそうだった

｢とりあえず入るか……｣

建物や地面を睨んでいてもらちがあかないので、扉を開けた。そこにあるのはエレベーターと……エレベーターの扉に書かれた文字だった

『やあ、見知らぬ誰か。もしここで何か欲しいものがあるなら中央の学校へ行くといい。求めるものが見つかることを祈っているよ』

｢｢中央……学校……？｣｣

2人して首を傾げる。2人とも学校は知識として知っているが実験と学校は結びつかない

｢まあ、とにかくエレベーターがあるってことは下に何かあるってことよね｣

｢とっとと降りるか｣

そう言いながらエレベーターについているボタンを押す

……しかし、何の反応もなかった

｢エレベーターが動くと信じたのが間違いだった｣

｢まずは降りる場所から探さないとね｣

つい期待をしていたせいで2人とも肩をおとした

対話判定

真希

dice1d10=3 (3)

真依

dice1d10=10 (10)

行動判定

真希

dice1d10=3 (3)

真依

dice1d10=8 (8)

[139 二次元好きの匿名さん 24/08/29(木) 07:58:13]

保守

[140 NC 24/08/29(木) 09:34:21]

始めようとした次の瞬間ホスト規制が……すみません

アドベンチャーパートのカルマ公開
『他のオペラハウスの場所を見つける』

真依→真希の依存
●●◯◯→●◯◯◯

床を眺めていた真依が違和感を覚える。良く見るとそれは床扉だった
｢真希。これ｣
｢……ん？あぁ、そういうことか｣
他の場所を探していた真希を呼ぶ。指差す先を見て呼んだ理由を理解した真希は真依と一緒に扉に手を掛けた
｢｢せーのっ｣｣
声をあわせ動かしてみるとそこには階段があった
｢階段あったのか。私だけじゃ気づかなくて、あの穴から飛び降りるしかなかったな｣
｢……怪我しそうねそれ。まぁ大抵、エレベーターが止まったときのことも考えてるものよ｣
｢確かにそうだな。ともかく、真依のお陰で楽に降りれるな｣
真希はそう言うと階段へ脚を踏み入れた

[141 NC 24/08/29(木) 09:34:47]

長い階段を降りた先にはコンクリート張りの一本道の通路があった。天井にヒビが少々入っているが歩く分には問題ない

｢何か明るいわね｣

一本道を歩きながら真依が呟く。この道にはフットライトが点々とついており、まだ明るさを保っていた

｢エレベーターは動かねぇが……電気はまだ生きてるのか？あの工場といい施設といい……それがわりと普通なのか？｣

｢さあ……でも、エレベーターが止まっていたってことはもしかしたら何かあったのかも｣

その真依の返答に少し考え、真希は1つの答えにたどり着いた

｢あの穴があいた何かが原因でエレベーターが止まったってことか｣

｢もしかしたらそうかも……ってだけだけどね｣

実際、真依のそれは推測の域を出ない。何故なら世界が滅ぶまでにエレベーターが止まるような出来事は幾つもあるのだから

そんな会話をしながら2人が歩いていくと、一本道は終わる。その先は上へ続く階段と天井に設置された扉が見えた

対話判定

真希

dice1d10=10 (10)

真依

dice1d10=7 (7)

[142 NC 24/08/29(木) 09:38:57]

真希→真依の恋心

●●●◯→●●◯◯

真依→真希の依存

●◯◯◯→◯◯◯◯

ぐっと真希が天井の扉を開ける。スルリと抜け出した扉の先は、コンクリートとはうってかわってツルリとした床と壁で構成されていた。天井の明かりを反射し、うっすらと白く光っている。どうやらここにも電気が通っているらしかった

｢学校……じゃねぇな｣

真希の言う通り、ここは学校よりも工場や研究施設を想起させる場所だった。きっと元は清潔さを感じさせる場所であったことが簡単に想像できる

しかし、部屋全体に亀裂が入り、塗装が欠けてコンクリートが露出してしまっている今はその面影しか感じることができない

｢あら？ここだけヒビが増えているじゃない｣

コツリ、と音をたてながら歩こうとした2人の脚が止まる。ヒビが増えている先を見てしまったからだ

2人が目線を追った先、そこにあるのは殴りつけた痕、何かで斬った痕、それから……何によって起きたかわからない破壊の痕。血は既に赤黒く固まっている。肉片はパーツにすら使えない小さなものがわずかしかなく、それすらも干からびていた

ほんの少し前ではない。だが、清潔さを思い起こすこの空間を汚すほどの戦闘があったことは確かだった

狂気判定(修正+1)

真希

dice1d10=1 (1)

真依

dice1d10=8 (8)

行動判定(達成値で出る情報量が変わる)

真希

dice1d10=8 (8)

真依

dice1d10=1 (1)

[143 二次元好きの匿名さん 24/08/29(木) 21:15:36]

保守

[144 NC 24/08/29(木) 23:17:15]

またちょっとずつ進めていきます

真希→真依の恋心

●●◯◯→●●●◯

異質さすら感じるこの戦闘痕から真依はすぐに目を離したが、真希はじっと眺めていた。ここで何があったのか思考を働かせ、想像を膨らませる。

｢もしかしたらこの戦闘痕は……部屋に亀裂を作ったやつとアンデッドによるものなのかもな。あと、亀裂の方が戦闘より先だ｣

｢何でそう思うの？｣

純粋に疑問を感じた真依が問いかける。真希は真依を手招きし、ヒビがと亀裂をそれぞれ指差した

｢ここの痕と部屋の亀裂、形が似てる。同じやつがやったんじゃねぇか｣

｢……本当ね｣

｢あと、戦闘によるヒビが部屋の亀裂にぶつかって止まってる。亀裂の間にはホコリもあるし、昔に出来たやつなんだろうな｣

真依は真希の説明に納得しつつ、ヒビをじっと見る。やがてふとあることに気づいた

｢ねぇ真希、そういうことなら戦闘でできた方にホコリがないのは最近戦ったからってことになるじゃない。……ここ、本当に大丈夫かしら｣

｢それは……わかんねぇな。そもそもここがどのくらいの広さなのかもわからねぇし｣

うぅん、と頭を悩ませる。何しろここは道を出て1部屋目。学校どころかこの部屋の出口すらわかっていない状態だった

対話判定

真希

dice1d10=10 (10)

真依

dice1d10=1 (1)

行動判定(修正-1)

真希

dice1d10=3 (3)

真依

dice1d10=10 (10)

[145 NC 24/08/29(木) 23:18:38]

しまった真依は狂気点無いんだった……判定はなかったことにしておいてください

[146 NC 24/08/29(木) 23:35:49]

真希→真依の恋心

●●●◯→●●◯◯

｢……あ！｣

真依が何かを思い出したように手をたたく。その顔は先ほどの不安そうなものとうってかわって嬉しそうだ

｢学校で思い出したけれど、エレベーターの文字あったじゃない？あれも新しかったし、戦ったのは同じ人なんじゃないかしら｣

｢……あーそうだ！｣

確かにあれはどこも掠れず、きちんと読むことができた。戦闘の痕と同じで新しく書かれた文字だ

｢あの文章の内容なら、ここから出てったときに書いたんだろうな｣

真希の予想通りと仮定するなら、そこから至る結論は1つ。ここにはこの戦闘の痕を残した存在はいないということだ

｢とりあえず、安心して探すことができるわね｣

真依はホッと息をついた

一段落した2人は部屋を見渡す。そこにあるのは左右の壁についた扉と上へ続く階段だった

左右の扉にはそれぞれ簡素なプレートがついており、左は『実験室01』、右は『資料室』と書かれていた。階段はまた天井とぶつかっている。おそらく扉があるのだろう

｢また階段かよ｣

思わず真希は呟くが、とにかく調べていくしかないことはわかっていた

dice1d3=3 (3)

1:実験室01(左の扉へ)2:資料室(右の扉へ)3:階段へ

[147 NC 24/08/29(木) 23:49:49]

｢まずはここから出るか｣

｢そうね……あんまりこのあたりにいても気分が良くないし｣

戦闘の痕を眺め飽きた2人は階段を上って一度この場所から出ることを選んだ。階段を上った先には予想通り扉があり、それは難なく押し開くことができる

｢よっ……と｣

扉から出るときに見えたのはじゅうたんだった

部屋の中に入ると立派な執務机や応対用の机と椅子。思い出すのは所長室だ。机に日記のようなものがあるのを含め2人は似たような印象を受けていた

その中で違うのは……亀裂だった。壁や天井に走ったそれは先ほど見たそれよりも深く走ったように感じる

なら、外はどうなのかと窓があったであろう場所から頭を出すと校長室と書かれてたプレートが欠けながらも残っていた

｢学校ってここのことだったのか……｣

｢私達、もうたどり着いてたのね｣

確かに、学校の下にあんな場所があるのを知っているなら行くように進めるだろう。2人は内心そう納得していた

真希

dice1d10=8 (8)

真依

取り除ける狂気点がありません

行動判定

真希

dice1d10=5 (5)

真依

dice1d10=9 (9)

[148 NC 24/08/29(木) 23:55:25]

真希→真依の恋心
●●◯◯→●◯◯◯

｢……あら？｣
早速机の日記へ手を伸ばした真依はそこに黒い染みと床にピストルがあることに気づいた。戦いで銃を使う真依はわかる。このピストルはアンデッドには効果がない程度の威力しかないものだ
｢何のためにあるのかしら、これ｣
ピストルを手に持ち首を傾げるが、特に何かは思いつかない
｢なぁ真依、それよりも日記読もうぜ｣
｢そうね｣
結局、真依はピストルを机に置き直した

[149 二次元好きの匿名さん 24/08/30(金) 08:11:14]

日記か…

[150 NC 24/08/30(金) 08:58:17]

2人横に並んで日記を開く。この部屋は先ほどまでと違い天井に明かりはないが、何故か薄明かるいため読む分には苦労しなかった。……もっとも、ここが真っ暗闇でも読むことは可能だったのだろうが

どうやらこの日記は私用のもののようで、日記を書いた人物は妻子を半分人質にとられた状態でここへやって来たらしかった。最初は教師の真似事をさせられることへの苛立ちや子供達への愚痴(ただし内容を見る限り相当なワルガキだったよう)、『アンデッド化装置』なるものを完成させてここから出たいという内容が書かれていた

ページを捲っても大した内容はなく、役に立ちそうな情報は『どこかにあるPCのパスワードが｢8ANDA｣であること』程度だ。それでも1つ懸念があるとするなら、ページが進むにつれてこの場所への疑念とそれを打ち消す言葉、『気づけば妻子のもとへ帰れなくなる』と自分へ言い聞かせる内容へ変わっていくことだった

2人はペラペラと捲っていたが最後のページで目を止めてしまった

XX52/06/15

ダメだ。気づかざるを得ない。教師の真似事をさせられるわけだ。アンデッド化の本当の対象は……(黒い線がぐしゃぐしゃと引かれ、読めなくなっている)

XX52/07/31

すまない。もう私は耐えられない。妻子と目の前の子供を天秤にかけ続けることはできない。死後すらも利用され続けることは看過できなかった。あの装置の破壊は妻子の命が危ぶまれるため不可能だが、(黒いペンで丁寧に塗り潰されている)

2人は真依が何とはなしに置いたピストルに目を向ける。これはアンデッドには効かない威力だ。……だが、人間ならどうだろう。その答えは黒い染みが示していた

狂気判定

真希

dice1d10=4 (4)

真依

dice1d10=10 (10)

[152 二次元好きの匿名さん 24/08/30(金) 23:10:51]

明日までにはバトルパート行きたいな……

真希→真依の恋心

●◯◯◯→●●◯◯

真希は頭の中で想像する。真依と他の自分が天秤にかけられたとき、自分は迷わず真依を選ぶ。他の誰かでもきっとそうする。

だけど……他の誰かがずっと続いたら？自分は正気でいられるのだろうか。でも少し迷ったせいで真依の身になにかあったら……

｢……私は真依を選び続けるからな｣

日記を閉じる。それはある種の決意表明のようでもあるし、正気ではない人間の言葉のようでもあった

真依は真希の言葉には答えない。言っても伝わらない気がするし、思ったままを言うと小恥ずかしい気持ちになりそうだからだ

｢他の場所に行きましょ。真希、手｣

｢ん？わかった｣

だから代わりに手を伸ばす。真希は真依の言うとおり手を伸ばし、すぐに繋いだ

｢約束、破らないでね｣

小さな声で呟きながら、ぎゅっと繋いだ手に力を込めた

dice1d2=2 (2)

1:外に出る2:下に戻る

[153 二次元好きの匿名さん 24/08/30(金) 23:11:43]

dice1d2=1 (1)

1:実験室01(左の扉へ)2:資料室(右の扉へ)

[154 NC 24/08/30(金) 23:29:43]

>>152

>>153

コテハン思いっきり忘れてますがNCですすみません

｢PCってどこにあるもんかな｣

｢機械がいっぱいありそうな場所……実験室とかかしら？データとかいっぱい集めてそうよね｣

｢まずはそこへ行くか｣

電気が通っている地下へ戻る階段を降りながら、PCのある場所を思案する。真依の脳裏に浮かんだのは何かをPC越しに観察しながら思案する白衣の人間だった。彼女の知識ではこれくらいの想像が限界だったのだろう

｢嫌な予感すんな｣

『実験室01』というプレートを前にして、真希が呟く。とはいえ、そうしているわけには行かないので、2人で扉を押し開けた

その先は……案の定というべき場所であった

そこは実験室というより、手術室というべき場所だった。寝そべる場所に何かを観測するための機械。その大きさからして、人に対して何かを行う場所だとわかる

それを『手術』ではなく『実験』と称する。それだけでおぞましさが簡単に想像できた

亀裂と共に清潔さを残しているが、2人の鼻は血の匂いを感じた……ような気がした。もちろん幻嗅だが、それを感じるには十分な場所だろう

狂気判定

真希

dice1d10=8 (8)

真依

dice1d10=8 (8)

行為判定(-2)

真希

dice1d10=10 (10)

真依

dice1d10=6 (6)

[155 NC 24/08/30(金) 23:48:06]

おぞましい場所ではあったが、2人の頭は思っていたよりも冷静だった。先にあの日記を見ていたおかげで、こうなる予想をたてられたいたからかもしれない

｢この機械、頭の位置ばっかりにあるな｣

入る前から嫌な予感がしていた真希は冷静にこの部屋を全体的に見回し、ふと気づいた。ここにある機械の詳細はさすがにわからないが、置いてある場所はわかったようだ

｢頭に何かしていたってことよね？何をしていたのかしら｣

｢わかんねぇ。ただ……｣

そこまでで真希は口を閉じる。無意識の内だが2人は自分の頭に触れていた

ここではないが、オペラハウスと関わりがあると記憶の抜けた頭でもわかっていた。さすがに、思うところがあるのだろう

｢とりあえず……ここにPCはないわね｣

｢他の場所行くか｣

真希

dice1d10=4 (4)

真依

取り除ける狂気点がありません

dice1d3=2 (2)

1:階段(校長室の外へ)2か3:資料室(右の扉へ)

[156 二次元好きの匿名さん 24/08/31(土) 10:29:09]

お気をつけて…

[157 NC 24/08/31(土) 13:58:07]

｢ここにないなら隣よね｣

そんなことを言いながら、2人は扉を開けた

そこにあったのは棚と……PCだった

｢｢あった！｣｣

2人とも嬉しそうな声を上げる。亀裂はあるが奇跡的にPCは無事なようだ

｢あ……でも棚にも何かあるわね｣

真依はすぐにPCへ行かず、棚から読めそうな2つの資料を取り出した。そこには『被検体表』『MK ウルトラ計画』と書かれていた

｢……名前からしてやな感じ｣

誰でもそう思うことを真依は口にしていた。だが、PCの中もこれと似たり寄ったりな可能性は捨てられない

｢とにかく真希、どれから見る？｣

どれも同じような気がした真依は真希へ選択を投げた

dice1d3=3 (3)

1:PCを見る2:『被検体表』を読む3:『MK ウルトラ計画』を読む

[158 NC 24/08/31(土) 15:42:59]

｢とりあえずこの『MK ウルトラ計画』ってやつを読んでみるか。ここがどんな施設かわかるかもしれねぇしな｣

真希が隣に来て指差した資料を真依は開いた

そこにはフィクションでしか語られない能力……ESPについて書かれていた。ESPは人間が自我を持つ由縁である『自我次元』との接触座標面を過剰拡大によって起きる現象である。曰く、人の接触座標面を過剰拡大により、他の自我接触面や物理への干渉を一時的に可能にする……というのが主な原理らしい

これを人為的にコントロールできないかと開発、研究を進める計画が『MK ウルトラ計画』であり、研究施設のコードネームこそが『オペラハウス』と書かれていた

荒唐無稽な計画だ。しかし、この研究へ躍起になった結果、多くの人間が倫理的に言い表せないほどの目にあっているのは確実だった

狂気判定

真希

dice1d10=8 (8)

真依

dice1d10=9 (9)

[159 NC 24/08/31(土) 15:56:31]

dice1d2=1 (1)

1:続きを読む2:他のものを調べる

説明みたいなものを全くしてないんですけど、このESPについてはさすがに説明がないとあまりにもわからないので説明入れますね

アンデッドが知性や自我を持つのは『自我次元論』というメカニズムによるものです。ネクロニカにおいて人間の自我は脳が別次元と接触することで発生しているとされています。例えるならレコードが脳、プレイヤーが自我次元、針が触れることで奏でる音楽が自我ですね。ESPは針を強く接触させることで発生するノイズのようなものです

当然ながらノイズを発生させるほど強く接触させるには前提としてレコードを傷つける必要があるということであり、その結果音楽も元とは違う傷ついた音しか鳴らなくなります。脳と自我へ回復不可能なダメージを与えるESP能力を使っていく先は廃人化であるとサプリメントには書かれています

ちなみにドールでも『サイケデリック』というクラスを選べばESP能力を使うことができます。詳しくはネクロニカサプリメント『歪曲の舞踏』をチェック！

[160 NC 24/08/31(土) 16:36:08]

｢悪趣味ね｣

｢最悪だな｣

そう言いながらもまだ冷静な頭は計画書のページを捲るのを止めなかった。概要だけでなくここでは何をやっているのかを探していたのだ

2人が懸命に探したおかげで『オペラハウス24』での計画の詳細を見つけた。生きたまま脳を弄ることが前提に置かれた非人道的な実験の他に『英雄計画』と銘打たれていた実験も行われていたらしい。それにはここが……シェルターを擬装した実験施設であると書かれてあった

被検体達には『君たちは選ばれた存在である』などと伝え、シェルターの各地に出現した敵(事前に配置しておいた異形化したアンデッド)と戦闘させる。その中でESP能力が発現したら『それこそが選ばれた理由である』と伝え、能力の研鑽を積むよう促す。それが大まかな計画の概要だった。住んでいる場所を守るプレッシャーと使命感によって自我次元へ負担と自我崩壊までの猶予を伸ばす目的があると書かれてあった。他にもシェルターの人達にもストレスを与えることでESP能力発現を促す目的もあったようである

また、ここには計画の進行具合についても記載されていた。脱走防止策として身体能力の優れた男性を雇ったこと、アンデッドの生産を加速させるために機械によって自動化することの検討、他のオペラハウスとの協力関係の締結などの情報もあった。また、終わりの方のページにはこの計画によって強力なESPを扱える少年2体の作成に成功したこと、アンデッド化処置と調整を行い次第、戦場への投入を検討することが書かれてあった

2人の目についたのは当然、『他のオペラハウスとの協力関係の締結』の部分である

｢協力関係ってことはもしかして、あの環境保全施設の技術提供先かしら｣

｢だろうな。名前は……オペラハウス71？｣

｢あとはそこの場所を探すだけね｣

声を弾ませる。目的に近づいていたのだから、当然と言えるだろう

真希

dice1d10=10 (10)

真依

取り除ける狂気点がありません

dice1d2=2 (2)

1:PCを見る2:『被検体表』を読む

[161 NC 24/08/31(土) 17:12:12]

真希→真依の恋心
●◯◯◯→◯◯◯◯
記憶のカケラの上限に到達

｢せっかくだし、この被検体表も見てみるか｣
検体番号とESP能力の有無や兆候について書かれてある。ほとんどが発現すらできずにいる中で好成績を残している2人に目がとまる
｢これがあの計画書に書かれてた2人……よね？｣
｢だろうな。念動力やら千里眼やら……わけわかんねぇ能力ばっかりなのに何でこんな成績が良いんだ｣
物珍しさからつい読み進める。この2人には目をかけていたらしく、記録が残されていた。その最後はこう記載されていた
『……走計……を行うが雇った男が……獲。アン……ッド……処……を行う。……発した…………ロマンサーは自……したが作動は…………運……に用いた少女が引き継いだ知識で代用可能』
『脱走……画を……うが……った……が捕獲。もう1つ被検体を用いて人……交……を行うが失敗。…………混濁……人化が……』
文字は掠れていて読めないが、2つを合わせることで1つわかることがあった
｢この2人を捕まえられた男ってどんなやつよ｣
｢強いってことしかわからねぇ……｣
この男性があの脱走防止策だということはわかるが、どんな見た目なのかすら記載がない。それが余計に想像を掻き立てていた
｢めちゃくちゃでかいんじゃねぇか｣
｢牙とか生えてるんじゃない？｣
そのため、少しの間、強い男がどんな姿をしているかで盛り上がった

[162 NC 24/08/31(土) 17:42:58]

｢……とりあえず読めそうなものは全部読んだし、PC見るわね｣

｢……そうだな｣

一段落し、真依は咳払いをする。思わず盛り上がったことが恥ずかしかったようだ

PCの電源を付けると案の定……と言うべきか、パスワードを要求された

｢パスワードは『8ANDA』よね｣

あの日記に書いたそれを打ち込むと、予想通りPCのデスクトップへたどり着いた

｢当たった！えっと……この地図ってやつは何だ｣

地図のファイルを開くと貰った地図と対応した画像に加え71と書かれた場所がある

2人の脳裏に浮かんだのは1つの場所だった

｢これって……｣

｢だろうな｣

思わず顔を見合わせる。その場所は幸い手持ちの地図にも書けそうな場所だった

｢オペラハウスの場所、見つかったな｣

真希

dice1d10=10 (10)

真依(けもみみ使用)

dice2d10=5 4 (9)

[163 NC 24/08/31(土) 18:03:54]

真希は目的を達成して喜色満面だが、周囲への警戒は怠っていなかった

｢外に誰かいる！｣

真希の声を合図に2人は外へ飛び出す。扉を抜けるのと、コンクリートの壁が壊されるのは同時だった

ドゴォッという何かが壊れる鈍い音とガラガラと何かが崩れる音。そこから現れたのはdice1d10=6 (6) +17歳程度の男だった

｢ん？あー……試しに殴ってみる程度だったが、こんな簡単に壊れるなんてな｣

黒髪の男は殴ったであろう右手をぶらぶらとふる。口元以外は大した傷は見られないが、その怪力と余分に付いた2本の腕がその男がアンデッドであることを示していた

行動判定(修正-2)

真希

dice1d10=5 (5)

真依

dice1d10=6 (6)

[164 NC 24/08/31(土) 18:46:28]

その姿を見て、2人は何か思い当たりそうになるが、確証までは至らない。わかるのはこの男が強いということだ
｢何しにここへ来た｣
｢それはこっちの台詞だガキ共。俺が住んでる場所に何しに来た｣
｢は……？｣
2人が探索したのはごく一部。その中でこの男のはもちろん、人の気配すらない
｢どこにいたのこの人……｣
多少鋭いと思っていた真依の知覚でもわからなかった。はるかに五感が優れているのか、気配を消すのが抜群に上手いのか……おそらく答えはどちらもだ
｢……ま、理由なんかどうでもいいか。この場所を知られただけでも面倒だし、どんな理由でもバラつもりだったしな｣
アンデッドが武器を持ってやって来ると目の前の男は武器を持つ。もはやこれ以上会話は不可能だった
｢ここについて何か知ってるならもっと話したいんだが……やるしかねぇか｣
真希は武器を構え、真依は銃で狙いを定める。初めて対話のできる存在との戦いが、今始まった

[165 NC 24/08/31(土) 19:03:45]

バトルパートを開始します
勝利条件を公開
『敵を全滅させる』
バトルパートのカルマ公開
『男の頭を切断する』

やってみたかったんだフィジギフVS フィジギフ
また時間かかるのでシナリオについてとかそれ以外でも質問とかあったらどうぞ

[166 二次元好きの匿名さん 24/09/01(日) 06:57:06]

ほし

[167 二次元好きの匿名さん 24/09/01(日) 17:18:32]

保守

[168 二次元好きの匿名さん 24/09/01(日) 18:41:18]

頭切断したら何が起こるの怖いよ

[169 二次元好きの匿名さん 24/09/01(日) 23:07:38]

ほ

[170 二次元好きの匿名さん 24/09/02(月) 08:20:14]

ほし

[171 二次元好きの匿名さん 24/09/02(月) 19:45:03]

バトル楽しみ

[173 NC 24/09/03(火) 09:23:28]

今週忙しくてダイス振れるまとまった時間が取れないため、早くても明後日以降になりそう……なんですけど、何故かホスト規制が厳しくなって平日の書き込める時間帯にも規制が入ったので出すのが休日の昼とかになるかもです。休日の昼も規制入ってたらもうどうしようもありませんが……(これは別の回線から書いてます)本当にすみません
問い合わせはしました。あと誓って言えますが荒らしはしてません

[174 二次元好きの匿名さん 24/09/03(火) 10:10:46]

乙です
バトルパート大変そうだからしゃーない
保守して待ってます！

[175 二次元好きの匿名さん 24/09/03(火) 22:01:31]

保守

[176 二次元好きの匿名さん 24/09/04(水) 08:31:03]

まち！

[177 二次元好きの匿名さん 24/09/04(水) 20:03:23]

ほ

[178 二次元好きの匿名さん 24/09/05(木) 07:41:18]

ほしゅ！！

[179 NC 24/09/05(木) 07:48:43]

お待たせしました戦闘ログです

相変わらず処理のミスがありますが大目に見てください

https://writening.net/page?TS26YN

https://writening.net/page?vmBbaF

[180 NC 24/09/05(木) 07:50:41]

また表示されてない？

[181 NC 24/09/05(木) 07:59:26]

表示されてますね
すみません

手駒構成を作るのが初めてだったので熟練NCからすると変だと思う部分があるかもしれません
ちなみに｢黒髪の男｣のひな型は公式キャンペーンシナリオの2シナリオ目の彼女です

[182 二次元好きの匿名さん 24/09/05(木) 19:07:09]

>>179

待ってました！！