【超閲覧注意・独自設定】従騎士の大冒険

  • 1二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 20:56:25
    【超閲覧注意・独自設定】「聖域」の日常|あにまん掲示板ここは、女モンスターが遺跡の衛士、ミラーナイトとして暮らしている「聖域」。男子禁制のこの場所では、今日も騎士達が主に忠誠を捧げている。bbs.animanch.com

    (主要人物の大まかな設定はこちらから)


    とある時空にある「聖域」と言う場所。そこには、オレイカルコスの結界と、「聖域」を守護する乙女達『ミラーナイト』が住んでいた。

    様々な理由で流れ着いた者達が、ここで主に忠誠を誓っている。

  • 2二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:00:45

    >>1

    マイ「お姉様…………。」

    ミイ「大丈夫ですか?」

    とある一室で、二人のメイド達が、一人の少女の寝る寝台に集まっていた。

    アイ「ええ、大丈夫、よ。ちょっと、風邪をひいただけ、だから…………。」

    鏡ハスキー「ここのところ、激務でしたので、疲労が溜まったのでしょう。アイさん、しばらく、安静にしておいてくださいね。」

  • 3二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:30:45

    >>2

    アイ「ミラーナイトでも風邪を引くのですね…」

    ハスキー「ええ、そうですね。私は元がドラゴンなので余程の事がない限りは大丈夫なのですが」

    冥神「アイ!倒れたと聞いていたが…良かった。まだ大丈夫そうだな。」

    アイ「えっ?それは一体どういう…」

    冥神「ミラーナイトの体は余程の事がない限り、病気にかからないように処理してあるのだ…つまり…これは余程の事態ということもあり得る、と言うことだ。」

    アイの顔が青ざめる。

    マイ「そんな!」

    ミイ「冥神様!なんとかならないのですか?」

    冥神は断言する。

    冥神「まずは医者にみて貰わない事には…私は医療の神ではないし…」

  • 4二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:39:02

    >>3

    すぐさま要請を受け、医者が派遣された。

    マイ「お姉様は…」

    ミイ「大丈夫なのですか…」

    サイコ・ヘルストランサー「見たところ、これはウイルス性のものですね。」

    マジカル・アンドロイド「仕事による疲労で、身体が弱った所に、ウイルスが侵入したと思われます。」

  • 5二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:52:56

    >>4

    アイ「そう、ですか…………。ウイルス、ですか…………。」

    ひとまず、アイは安堵した。しかし、しばらくの間。アイは養生しなくてはならない。

  • 6二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 22:23:22

    >>5

    鏡ハスキー「しかし、どうしたものか。」

    とはいえ、アイの抜けた穴を、他の者で埋めないといけない。すると、マイとミイは、ある決心をした。

    マイ「御主人様。私たちにできることのみで構いません。お姉様のお手伝いがしたいです。」

    ミイ「マイもミイも、いつまでも子供ではありません。少しでも、アイお姉様のお力になりたいのです。」

  • 7二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 22:38:52

    >>6

    ハスキー「わかりました。では、お二人に、ちょっとお願いがありまして。」

    マイ「はい、なんでしょうか?」

    ミイ「私たちに出来ることであれば、なんなりと。」

    ハスキー「お二人には、アイさんの為に薬を買ってきて頂きたいのです。」

    マイ「薬を…ですか…?」

    ミイ「お外に…?」

    冥神「うむ、実は前から考えておってな。2人とも、アイが時折神殿の外に出ているのは知っておるな?」

    マイ「はい。」ミイ「確か…泥棒さんを捕まえた時にハスキーさんと一緒に神殿の外に出かけていました。」

    冥神「実はそろそろ、お前たちも神殿の外の世界について、知った方が良いと思っていた所だ。ちょうどいい、二人には買い物をしてきて貰おう。薬だけでなく、皆から欲しいものを聞き、それを買ってくるのだぞ。但し、お前たちが外に出るのは今回が初めてだ。供として今回は特別にトリックスターから1人、同行させよう。よいな。」

  • 8二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 22:47:32

    >>7

    マイとミイは、初めての大役に期待を膨らませていた。

    マイ「はい、畏まりました。お姉様に代わり、見事大役を果たして見せます!」

    ミイ「私も同じです!アイお姉様に、成長した姿を見せるんです!」

    冥神「良い返事じゃ。二人とも、見事役目を果たすのだ。」

    こうして、マイとミイは、大役を果たすために行動することにした。まずは、何が必要かを、他のミラーナイト達に聞き出さないと行けない。

  • 9二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 22:56:18

    >>8

    そして、マイとミイの同行者は、トリックスターの中から、dice1d22=12 (12)

    が選ばれることになった。


    1.ホーリー・エンジェル 2.マンドレイク 3.アクアエンジェル 4.プルム

    5.ヒヨス 6.コルチカ 7.フーディ 8.リリーベル 9.ナルキッス

    10.シャクナージュ 11.マンジュシカ 12.ギタースイート 13.ドラマチス

    14.ディーヴァリディス 15.ブラッディマリー 16.フォクシーウィッチ

    17.デビルフィニウム 18.キャロベイン 19.キャンディナ

    20.ノーブルエンジェル 21.スイートデビル 22.ベラマドンナ

  • 10二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 23:07:42

    鏡ギタースイート「成る程ー。それで私達に依頼を。」
    マイ「ハイ、ご主人様がトリックスター達なら外に出ることもあるから安心だって。」
    鏡マンジュシカ「でも、私達も公演の練習をしないと…」
    鏡ギタースイート「あ、私なら次は出番なさそうだし大丈夫。」
    鏡マンジュシカ「そうね。ならギタースイート、あなたにお願いするわ。よろしくね。」
    鏡ギタースイート「ええ、わかったわ。じゃあ、皆が欲しいものを聞かなきゃね。まずは…エクソシスターの皆に聞きましょう!」

  • 11二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 23:31:13

    >>10

    鏡イレーヌ「まあ、アイさんが…………!」

    エクソシスターは驚愕していた。普段から、アイのことを気にかけていただけあって、アイの風邪のことを知って、大きく驚いていた。

  • 12二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 23:42:45

    >>11

    鏡ソフィア「あの娘は頑張って働くもんね。無理もないか。」

    鏡エリス「でも心配ですね…」

    鏡マルファ「そうだな…私たちは大丈夫だからアイの為に果物を買ってくるといいだろう。」

    鏡ステラ「そうですね。病気の時には口当たりの良いものが良いですしね。何より私達も食べたいなと思っていたんですよ。」

    レプティレス・ナージャ「オニクジャナイノ?」

    マルファ「肉など脂っぽいものは病気の時には食べれないんですよ。」

    レプティレス・コアトル「ソウダゾ。デモ、エイヨウヲトラナイトイケナイカラアマクテ、クチアタリノイイ、クダモノガイインダ。」

  • 13二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 23:51:12

    >>12

    マイ「エクソシスターの皆さんは果物ですね。」

    鏡ギタースイート「果物…といっても色々あるから、向こうで何を買うか決めましょう。」

    ミイ「次は…蟲惑魔の皆さんに聞いてみましょう。」

  • 14二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:15:23

    >>13

    鏡フレシア「まあ、アイちゃんが病気に……。」

    蟲惑魔の面々も、アイの体調を心配していた。

    鏡シトリス「確かに、ここのところ、激務が続いていましたからねぇ。直近でも、遺跡の盗難騒ぎに偽「聖域」の件と、色々ありましたし。」

  • 15二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:27:49

    >>14

    マイ「それで私たちがお姉様のお薬を買いに行く事になったのです。」

    ミイ「他に何か皆さんが欲しいものはありますか?」

    鏡シトリス「そうですね。欲しいものと言われましても…」

    鏡セラ「あっ、わたしは絵本が欲しい。」

    鏡シトリス「そうですね。じゃあ絵本をお願いします。」

    鏡ギタースイート「蟲惑魔達は絵本っと。次はアマゾネス達ね。」

  • 16二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 11:13:58

    >>15

    鏡アマゾネス女王「そうか、アイが。」

    アマゾネス達も、アイの事を心配していた。

    鏡アマゾネス女帝「なれば、聖域の守護は、我らの出番だな。アイの事は、お前達に任せる。」

  • 17二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 11:24:25

    >>16

    マイ「わかりました。他に欲しいものがあれば買ってきますが…」

    ミイ「薬を買いに行くついでに、皆さんの欲しいものを買って来ようと思いまして…」

    鏡アマゾネス女王「そうだなあ…特に衣食住に不足はないが…」

    鏡アマゾネス女帝「強いて言えば酒だが…子供達に買わせるわけにもいかないしな…」

    鏡アマゾネスの聖戦士「あっ、そういえば。石鹸が少なくなっていたわ。石鹸、お願いできるかしら。」

    鏡ギタースイート「アマゾネスは石鹸…とじゃあ次はティアラメンツね。」

  • 18二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 11:33:16

    >>17

    鏡キトカロス「そう、アイが・・・。早く治ると良いわね。」

    ティアラメンツ達も、アイのことを心配していた。

    鏡シェイレーン「そういえば、マイとミイは、聖域の外に出るのは、初めてなんだっけ。」

    マイ「はい。しばらくは、お姉様の代わりを務める事になります。」

    ミイ「といっても、お姉様にしかできないことは、まだ任せられていませんが。」

  • 19二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 12:06:35

    >>18

    マイ「そういえば皆様は何か欲しいものはございますか?」

    ミイ「街に行きますので、ついでに買って来ようと思うのですが。」

    鏡キトカロス「そうねえ…何がいいかしら…」

    鏡シェイレーン「そうですね…私達もお薬が欲しいかな。喉のお薬。」

    鏡ギタースイート「ティアラメンツ達は喉の薬ね。じゃあ次はドレミコードと私たちトリックスター。纏めて何が欲しいか聞きましょう。」

  • 20二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 12:23:12

    >>19

    鏡クーリア「まあ、あの子が倒れたの?」

    ドレミコードとトリックスターに会いに来たマイとメイ。

    これ程までに、アイは慕われているのかと、改めて感じた。

  • 21二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 13:04:41

    マイ「それで、薬を買いに行くので何か欲しいものがあれば一緒に買ってきます。」
    ミイ「皆さんは何かありますか?」
    鏡クーリア「そうねえ。私達も本が欲しいわ。欲しかった本があるからこれを買ってきてね。メモをわたすわ。ハイ。」
    鏡キャンディナ「じゃあ私たちは布をお願い。次の舞台の衣装を作るのに使うの。色と柄はメモを渡すからこれを見て買ってきてね。ハイ。」
    鏡ギタースイート「ドレミコードは本、私たちは布だね。次はドラゴンメイドだね。今回はドラゴンメイドまでにしようか。」
    マイ「ハイ。」
    ミイ「わかりました。」

  • 22二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:45:38

    鏡チェイム「欲しいものですか…」
    鏡パルラ「ならそうですねえ〜、お菓子をたくさん!」
    鏡ラドリー「私も!」
    鏡ティルル「コラッ、わがまま言わないの。ごめんなさいね。私たちはそれなら、食器を買ってきてくれる?柄や色は任せるわ。」
    マイ「食器ですね。わかりました。」
    鏡ギタースイート「今回はここまでだね。じゃあ、薬と皆が欲しいもの。買いに行こうか。」
    マイ&ミイ「はい。行きましょう。」

  • 23二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 17:40:42

    >>22

    街に出向く道すがら、ギタースイートは、マイとミイについて聞いてみることにした。

    鏡ギタースイート「そういえば、マイとミイは、街に出るのは、初めてなのか?」

    マイ「はい、「この体」では始めてですね。」

    ミイ「前の時は、あんまり街には行けなかったから……。」

  • 24二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 17:46:45

    >>23

    「マイとミイの記憶」・・・

    マイとミイは、元々、星遺物の世界からやってきた。オルフェゴールとの戦いの最中にうっかり次元移動してしまい、この聖域次元にやってきていた。

    そこを、炎の女暗殺と、フレイムキラーの盗掘団に拾われたそうだ。

    この日の獲物は、dice1d4=3 (3)

    1.エルドリッチの研究所の一つ

    2.王の棺の眠る地

    3.アーティファクトの工房

    4.アイが来る前の「聖域」

  • 25二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 17:49:17

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  • 26二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 17:56:40

    >>24

    マイ「ここが工房…」

    ミイ「何か罠がありそう…」

    マイ「でも行かないと…皆に怒られる…」

    ミイ「嫌だよう…鞭はいたいよう…」

    マイ「行こう…」

    ミイ「うん…」

  • 27二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:04:37

    >>26

    盗掘団における彼女達の役割は、カナリアだった。

    いの一番に遺跡に飛び込み、罠や危険物の有無を調べる。

    今回調査した遺跡は、アーティファクトと呼ばれる神器が眠っているという噂だ。

    マイ「え、えい!」

    マイは道端で拾い集めた石を投げる。すると、目の前の床が開いた。どうやら、落とし穴があったようだ。

  • 28二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:22:53

    >>27

    その後も2人は罠を警戒しながら進んだ。時には引っかかりそうになったが、何とか、工房にたどり着いた。

    マイ「何とかついた…痛っ!」

    ミイ「どうしたの?」

    マイ「足、挫いちゃって…」

    ミイ「大丈夫?」

    マイ「大丈夫…だけど…もう…嫌だよう…」

    マイが泣きながら言う。

    ミイ「でも、戻らないと…また叱られちゃう…」

    本当はミイだって泣きたい。でも、戻らなければ。何をされるか分からない。

    ミイ「少し休んだら、戻ろう。」

    マイ「…うん…」

    ?「あら、可愛らしい侵入者だこと。」

    マイ「だっ、誰ですか?」

    2人がナイフを構える。

    魅惑の女王「あら大丈夫よ、ここは私の工房のひとつなの。安心して、どうしてこんな事してるのか、お話聞かせてくれないかしら?」

  • 29二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:05:20

    >>28

    マイとミイは、自分の知る限りの事を話した。

    魅惑の女王「なるほどね。最近、私のところで悪さをしている奴が居るって聞いたけど、それが貴方達なのね。」

    魅惑の女王は、怪我をしたマイを見た。

    魅惑の女王「こんな子にひどいことして、絶対に許せないわね。」

  • 30二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:21:00

    >>29

    魅惑の女王「さて、親玉をとっちめてやるわ。ついてきなさい。」

    女王親衛隊「女王様、お怪我は。」

    魅惑の女王「私は大丈夫、この子達をお願いね。」

    女王親衛隊「ハッ。」

    女王親衛隊はマイとミイを抱え、後に続いた。

    ならず者A「クソッ…あいつらまだ戻って来ねえ。」

    ならず者B「帰ったら、教育だな。」

    フレイムキラー「そうね。こんなとこで待たされるのも嫌だしね。」

    マイ&ミイ「…戻りました。」

    ならず者A「おい!遅いぞ!どれだけかかって…ん…だ?」

    魅惑の女王「こんにちは、泥棒さん♪」

    ならず者B「ひいいいいいっ、女王がいるなんて聞いてないぞー。」

  • 31二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:29:30

    >>30

    フレイム・キラー「な、何で女王様がここに居るのよ!」

    炎の女暗殺者「まさかアンタら、助けを呼んだの?!でも、一体どうやって…………!」

  • 32二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:40:40

    >>31

    魅惑の女王「ここは私の工房。別にここに私がいるのはおかしい事ではなくて?さて、皆さん、覚悟はよろしいかしら?」

    フレイム・キラー「クソッ、逃げるよ!」

    炎の女暗殺者「私もごめんだね。」

    ならず者A「クソッ、俺たちも逃げるぞ!」

    魅惑の女王「逃さないわよ。」

    女王が、ライトニング・ボルテックスを放つ。

    ならず者達「ぎゃああああ!」

    哀れなならず者達は電撃に焼かれてしまった。

    魅惑の女王「あら?一部を取り逃がしてしまったわ。」

    マイ「あの…ありがとうございます。」

    ミイ「助けてもらって…ありがとうございます…」

    魅惑の女王は二人の頭を撫でながら

    「気にしないで、悪いやつをやっつけるのは私の仕事だから」と笑顔で語った。

    魅惑の女王「さて、あそこで気絶してる連中は連行しなさい。逃げた連中も追いかけなきゃね。」

    女王親衛隊「ハッ!」

  • 33二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 19:45:30

    >>32

    こうしてマイとミイは、盗掘という命がけの作業からは離れ、王宮で保護されることになった。

    マイ「こ、ここが、王宮・・・。」

    見た事もない煌びやかな場所に、圧倒されるマイ達。その中には甲冑が飾られていた。

    ミイ「ひ、ヒィ・・・!」

    親衛隊A「甲冑が怖いのか?アレは、身を守るための道具なんだ。」

    親衛隊B「仕方なかろう。見たところ、かなり痛めつけられていたらしい。」

    親衛隊C「それに、彼女達が行っただろう所に、動く甲冑もあっただろうしな。」

  • 34二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:08:20

    >>33

    魅惑の女王「さて…暫くはあの娘達をここに置いておく…として何時までもは厳しいわね…何かいい方法はないかしら。」

    混沌なる魅惑の女王「それなら、あそこはどうかしら。」

    魅惑の女王「成る程、あそこなら大丈夫そうね。分かったわ。交渉してみるわね。」

    鏡ギタースイート「そんなことがあったのね…」

    マイ「はい、でもこうして、皆さまに出会えて、本当に良かったです。」

    ミイ「その後、お母さんにも会えましたし、私たちは今、とても幸せです。」

    二人の話を聞いて、ギタースイートは人目も憚らず泣き出した。

  • 35二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 20:23:16

    >>34

    マイ「だ、大丈夫ですか?」

    鏡ギタースイート「うん・・。ちょっと、感極まっちゃった・・・。」

    ミイ「は、早いところお使いを済ませちゃいましょう。」

    城下町で買い物を始めるマイ達。すると、自身の同胞に出会ったのだ。

  • 36二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 21:23:42

    マイ「あっ、あれは。」
    鏡ハンディーレディ「あっ、久しぶり!」
    ミイ「お久しぶりです。お元気でしたか?」
    そこにいたのはハンディーレディ。
    以前、大事件に巻き込まれ、その過程でミラーナイトになってしまったらしい。
    現在は宮殿において、マイたちの母親を手伝いながら生活してるとの事。

  • 37二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 21:35:17

    >>36

    鏡ハンディーレディ「マイちゃんにミイちゃんだね。二人がここに来るなんて、珍しいわね。」

    鏡ギタースイート「まあ、私が保護者として付いてきているんだけどね。そっちはどう?」

    鏡ハンディレディー「うん、前に比べてら、少しはマシになってきている、かな?」

    ハンディーレディは、過去の騒動で、重度の心の傷を負ってしまったのだ。しかし、今では完全回復とはいかないものの、日常生活に支障は無いレベルまで回復した。いまは、「チーム花嫁(ブライズ)」として、マインと共に過ごしているという。

    マイ「私達は、はじめておつかい、としてここに来ました。」

    ミイ「それで、他の花嫁さん達は、如何お過ごしですか?」

  • 38二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:18:48

    >>37

    鏡ハンディーレディ「そうねえ…皆元気になってきたかな。ところで、何を買いに来たの?」

    マイ「今日は薬を買いに来たんです。」

    ミイ「後は皆に頼まれた物を買いに来ました。」

    鏡ハンディーレディ「そうなんだ…誰か病気なの?」

    鏡ギタースイート「実はこの娘たちのお姉さんが病気になっちゃってね…。」

    鏡ハンディーレディ「えっ、それは大変。大丈夫なの?」

    マイ「はい、幸い安静にしていれば治るそうです。」

    鏡ハンディーレディ「良かったー。あっ、そろそろ戻らないと。じゃあね。」

    鏡ギタースイート「よし、じゃあまずは薬だね。確かこの辺に…あった。あれが薬のお店だよ。」

  • 39二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:35:27

    >>38

    薬屋「いらっしゃい。何かご入用ですかな?」

    薬屋の店主が話かける。

  • 40二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:46:27

    >>39

    マイ「実は…」

    マイが説明をする。

    明朗な説明に店主もすぐに理解したみたいだ。

    薬屋「ならこれだね。」と店主はいい薬を調合してくれた。

    ミイ「後は喉によく効く薬はありますか?」

    薬屋「喉か…ならこれだね。」

    とのど飴を渡してくれた。

    薬屋「これはただののど飴じゃないぞ。アロマと呼ばれる癒し手達が作ってくれたもので良く効くんだ。一回試してみるといい。」

    マイ「ありがとうございます。」

    鏡ギタースイート「そんなに効くんだ。試してみようかな。」

  • 41二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:06:50

    >>40

    薬屋「毎度あり。また何かご入り用だったら、いつでも来てくださいね。」

    目当ての薬を買い終わり、次は本屋に向かった。

  • 42二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:23:11

    >>41

    マイ「絵本なんだけど…」

    ミイ「どんなのがいいのかなー?」

    鏡ギタースイート「う〜ん…何がいいかしら?」

    3人は悩んでいた。棚には無数の絵本があり、何が良いか決めかねているからだ。

    ?「あら?何かお探しかしら?」

    鏡ギタースイート「あなたは?」

    魔導教師システィ「はじめまして、私はシスティと申します。何かお困りの様子ですが。どうなさいましたか?」

  • 43二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:31:30

    >>42

    ミイ「実は…………、」

    ミイは、事の経緯を話した。

    システィ「成る程。だったら、これはどうかな?」

    そう言って、システィはある本を指差す。それは、竜と契約したお姫様が、国を救うお話だ。

  • 44二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 23:51:31

    >>43

    マイ「これ、面白そう。」

    鏡ギタースイート「なら、そうねえ。これにしましょう。」

    ミイ「ありがとうございます。」

    システィ「どういたしまして。」

    鏡ギタースイート「後は、クーリエさんの本を買って、次へ行きましょう。」

  • 45二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 08:48:35

    >>44

    クーリエと別れて、市場に向かうマイ達。すると、一人の男が現れた。

    男「ああ、君達か。今日はお姉さんはお休みかい?」

    男は、元盗掘家の遺跡保安員で、この日は手入れ用品の買い出しに出向いていた。

  • 46二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 09:09:34

    >>45

    マイ「はい、実は…」

    男「へえ〜お姉さんが…」

    ミイ「それで、お薬を買うついでに日常品を買いに来たんです。」

    男「なるほどね。ここは人も多いし、気をつけるんだよ。」

    鏡ギタースイート「ありがとね。じゃ、次は果物を買いに行こっか。」

  • 47二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 09:45:43

    >>46

    別れた道すがら、男はマイ達を心配していた。

    男「そういえば、最近酒場で物騒な話を聞いたなぁ。大丈夫だろうか?」


    遡ること1週間前。

    男は、酒場である話を偶然聞いてしまった。

    客A「それで、例のものは届いたのか?」

    客B「ああ、何とかな。後は、あの姫様を……。」

  • 48二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:13:17

    >>47

    男達はどうやら誘拐を企てているようだった。

    客A「これがあれば俺たちも一攫千金だ。」

    客B「それだけじゃない、今までの借りを返すことだって。」

    男達は、どうやら盗掘団の生き残りで魅惑の女王達に恨みを抱いているみたいだった。

  • 49二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:23:59

    >>48

    男「恐らく、トリックスターが護衛しているならば、心配は無いとは思うが、多分、彼奴らが狙っているのは、恐らく……。」

  • 50二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:36:02

    >>49

    男A「見つけた!」

    男B「あいつらだ」

    男たちは買い物をしている3人を見つけた。

    男「あの二人は女王の関係者だったとは…だがこちらで身柄を拘束すれば…いけっ、ステルスバード!」

    男がカードからステルスバードを解き放つ。

    マイ「キャッ!」

    ミイ「いゃあッ!」

    鏡ギタースイート「何!キャアアッ!」

    ステルスバードが3人に襲いかかり…

    マイ「大変!」

    ミイ「ギタースイートさんが連れて行かれちゃった!」

    ステルスバードは間違えてギタースイートを攫ってしまった。

  • 51二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:40:34

    >>50

    マイ「あわわ、ど、どうしよう!」

    ミイ「ひ、ひとまず、御主人様に伝えなくちゃ!」


    マイ達は、ハスキーに持たされていた連絡端末で、事の次第を伝えた。

    冥神「何だと?!二人とも無事なのか?ひとまず、手持ちの物だけでも良いから、早く戻って来てくれ!」

  • 52二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:47:13

    >>51

    すると後ろから男が声をかけてきた。

    どうやら心配になり追いかけて来たらしい。

    男「ちょっと待っていただけませんか?」

    冥神「なんだ?」

    男「2人だけ戻らせるのも危険です。我々に任せていただけませんか?」

    冥神「大丈夫か?」

    男「安心して下さい。心強い味方がいますから。」

    冥神「…本当だな?その言葉、信じるぞ。」

    男「任せてください。」

    マイ「あの…私達も…」

    ミイ「お手伝いします。」

    男「…分かった。じゃあ会いに行こうか、黒蠍団に!」

  • 53二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 10:58:36

    >>52

    ミーネ「しかし、ビックリしたよ。急に連絡が来るなんて。」

    黒蠍団のアジトにたどり着いたマイとミイ。話しているのは、かつて聖域を訪れて、生還したという、ミーネだ。

    男「ああ。斯々然々と言った状況で。」

    ミーネ「なる程ねぇ。二人はあの姫様の妹さんなんだ。」

    マイ「はい。今日は、お姉様が風邪を引いちゃって、かわりにお使いをしていて。」

    ミイ「そしてら、大っきな鳥さんが、ギタースイートさんを連れてっちゃったの。」

    見るからに泣きそうな二人を見て、ミーネは心が痛んだ。

    ミーネ「怖い思いをしたねぇ。でも、お姉さんに任せな。しっかり守ってあげるから。」

  • 54二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:10:30

    >>53

    一方男たちの隠れ家では…

    男A「このバカ鳥!違うだろ!あっちの双子だろ!」

    男B「どうするんだよ!このままじゃあのおっかない神殿の連中を敵に…」

    男A「だからといって引き下がれるか!幸い、ここは罠だらけだ。こいつを助けに来たあの二人を捕らえることができるかもしれない。」

    男B「…そんなに上手くいくかなあ?」

    男A「上手くいくさ!いや、絶対にうまくいく!」

    鏡ギタースイート「あの…そろそろ戻りたいんで縄、ほどいてほしいんだけど…」

    男A「それはできない!すまないな。俺たちにはやるべきことがあるからだ!」

    鏡ギタースイート「(まあ、誰か動くだろうし、大人しくしてるか…)」

  • 55二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:33:32

    >>54

    鏡ホーリーエンジェル「そっか、そっちは罠だらけなのね。マイ達が戻ってきたら、準備しなくちゃ。」

    鏡シトリス「そうですね。マイ達が無事なのは何よりです。さて、とっておきを準備しましょうか。」

    ギタースイート越しに、アジトの様子を観察している他の騎士達。

    一方、アイはハスキーから今回の騒動を聞いていた。

    アイ「よかった・・・。妹達は、無事なのね・・・。」

    ハスキー「ええ。ですが、アイさんは、まだお休みして頂いた方が・・・。」

    アイ「ええ。わかっています。ハスキーさん。これを。」

    そういって、アイは二つのポーチを指さした。中身は、デッキになっていて、

    マイはdice1d4=3 (3)

    ミイはdice1d4=1 (1)

    を使う事になっていた。

    1.トリックスター 2.レプティレス 3.蟲惑魔 4.ティアラメンツ

  • 56二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 11:48:57

    >>55

    一方、黒蠍団と男、そして2人はアジトにたどり着いた。

    首領ザルーグ「ここが奴らのアジトか…」

    棘のミーネ「どうも放置されてた砦を根城にしたみたいね。」

    罠外しのクリフ「さて、行きますか。」

    強力のゴーグ「俺たちを敵に回した事、後悔させなきゃな!」

    逃げ足のチック「さて、行きますか。」

    ザルーグ「あんたは2人を守ってくれ。しかし…この二人、大丈夫なのか?こんな子どもが…」

  • 57二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 12:04:05

    >>56

    入って早々、クリフな何かを感じた。

    クリフ「そこか!」

    クリフが投げた礫に反応したのか、床が大きく開いた。中にはトゲがたくさん生えた落とし穴があるようだ。

    クリフ「やっぱり罠があるみたいだな。慎重に行くしかないな。」

  • 58二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 15:04:35

    >>57

    57

    マイ「クリフさん…」

    ミイ「凄い…」

    クリフ「まあな。そういや嬢ちゃん達も…」

    マイ「私たちは…いっぱい罠に引っかかちゃったから…」

    クリフ「…すまねえ…辛いこと思い出させちまったな…

    警戒しながら砦を進むと唸り声が聞こえる。

    ミーネ「どうやら、モンスターも、従えていたみたいね。」

    現れたのはグレムリン、低級の悪魔だ。

    ミーネ「あれぐらいなら楽勝ね。」

    ミーネが鞭を構える。

  • 59二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 15:53:52

    >>58

    グレムリン「ギシャアアア!!」

    ミーネ「甘い!」

    華麗な鞭さばきで、グレムリンを退けるミーネ。

    マイ「す、凄い鞭さばきです……。」

  • 60二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 16:07:15

    >>59

    ミーネ「さて、行きましょう。」

    その後も順調だった。

    クリフが罠を解除し、ミーネやザルーグが立ちはだかるものをたおす。順調に、砦まで進んでいた。


    その頃

    シュトラール「そろそろ例の場所ですね。」

    シュトラールに変身したハスキーが2人への贈り物を届けるために飛んでいた。

  • 61二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 16:22:00

    >>60

    クリフ「ん?何だありゃ?!」

    ミーネ「ドラゴン?! 嫌、あれは……。」

    砦の入口に大きな黒い竜が舞い降りる。

    マイ「ハスキーさん。」

    ミイ「来てくれたのですね。」

    ザルーグ「知り合いかい?嬢ちゃん達、凄いモンに可愛がられてるんだな。」

  • 62二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 16:46:21

    シュトラールの身体が光に包まれるとやがて現れたのは…
    ハスキー「皆さん、こんにちは。」
    マイ「ハスキーさん。」
    ミイ「どうしてここに?」
    ハスキー「お二人にお届け物です。いつも頑張っているお二人に、お姉さんとご主人様よりプレゼントがあります。」
    そういうとハスキーは2人にポーチを渡した。
    ハスキー「中には魔法のカードが入っております。ちょうど良い機会ですので使ってみてはいかがでしょうか?」
    すると、男たちが姿を現した。
    男A「クッ…ここまでやるとは…しかし、この人質がどうなってもいいのか!」
    男はギタースイートを人質に取り、喉元にナイフを突きつけ言った。

  • 63二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 17:06:56

    >>62

    ミイ「大丈夫です。舞台はもう、整いました!」

    次の瞬間、ならず者は驚愕する。

    男A「な、何じゃこりゃあ!お、俺は城に居たはず…………!てめぇ、何しやがった?!」

    ミイが展開したのは、「トリックスター・ライトステージ」。ギタースイート達が普段から使っている舞台だ。

  • 64二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 17:31:15

    すると、トリックスター達が何処からともなく現れた。
    マンジュシカ「フフフッ」
    キャンディナ「イエーイ」
    ホーリーエンジェル「フフッ」
    ベラマドンナ「アハハッ!」
    ミイ「さあ、皆さん、お願いします。」
    するとトリックスター達は、ダンスをしながら近づいていき、あっという間にギタースイートを助けた。
    男A「何なんだ…これ…」
    鏡ギタースイート「さて、覚悟はいいかしらねえ〜」
    男A「は…ははは…すみませーん。」
    男B「あ、アニキ!」
    マイ「あなたはこちらですよ。お願いします。」
    マイの周りにはアトラの蟲惑魔、カズーラの蟲惑魔、トリオンの蟲惑魔がその姿を現した。

  • 65二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 17:52:35

    >>64

    アトラ「ウフフ、お兄さん・・・。」

    トリオン「こっちに来て・・・。」

    カズーラ「私達と遊びましょう?」

    男B「うお!可愛い子じゃないか!」

    そして、男が近づこうとしたとの時、

    マイ「掛かりましたね?」

    男B「へ?」

    なんと、男は落とし穴に嵌まったのだった。

  • 66二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 18:06:06

    男B「クソッ、やってくれ…た…な…」
    穴から這い上がった男が見たもの…それはアトラ、トリオンの本体だった。
    男B「あ…あ…あああ…」
    男たちはあっさりとお縄につくこととなった。
    ミーネ「ところで何で、こんな真似を?」
    ミーネが男に尋ねる
    男A「実は、俺、フレイム・キラーさんが好きでさ…助けたかったんだ…」
    男B「ああ、本当はお金もいらないし、クーデターなんて考えてない、ただ、フレイム・キラーの解放が目的なんだ。信じてくれ。」
    ザルーグ「うーん…まさか、犯人の動機が恋心とは…」
    ハスキー「うーん、これはちょっと困りましたねー。」
    鏡ギタースイート「そりゃ、こんなお願いされたら助けてあげたいけど…」
    マイ「悪い事をたくさんした人だし…」
    ミイ「どうしましょう…」

  • 67二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 19:17:55

    >>66

    聖域に居る者達も、事の仔細を聞いて動揺していた。

    確かに、フレイムキラーも、炎の女暗殺者も、ミラーナイトの出産という形で、償いを受けた。しかし、恋人がいたというのは、初耳だったからだ。

    鏡シトリス「確かに、これは困りましたね。罪人とはいえ、想い人がいたようですし、どうしましょう?」

  • 68二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 19:49:42

    >>67

    冥神「うむ、あーマイよ、繋いでくれるか?」

    マイ「はい…」

    そういうとマイは水晶を男に渡す。

    冥神「そこの男よ、聞こえるか?」

    男A「ああ…」

    冥神「現在、フレイム・キラーは罪を償うために魂と肉体を分け、罰についている。」

    男A「ああ、知っている…彼女が悪人であることも…でも、彼女も必死だったんだ。そうでもしなければ…。」

    男「生きるためには…か…」

    ザルーグ「確かに…だがあんちゃんも彼女もそれで許されるわけじゃないぜ!」

    冥神「お前も罪を償わなければならないだろう。そこで私から提案だ、お前が罪を償い終えたら彼女も償ったと判断し、助けてやろう。どうだろう?」

    鏡シトリス「なるほど…男の人の刑期が終わったら、解放すると言うことですね。確かに、悪くはありませんね…でも…アイさんは…」

    アイ「十分に償ったのなら、それで良いと思います。私も、大事な人に会えない辛さは十分理解していますし…ただ、あなたはこれからしっかり償ってくださいね。」

    男A「ありがとう…罪を償うと誓うよ。」

    男B「寛大な処置に感謝します。」

    ミーネ「さて、王宮の連中が来たわね。引き渡しましょう。」

  • 69二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 20:26:36

    >>68

    親衛隊「連絡ありがとうございます。確かに受け取った。」

    親衛隊は、男を連れて、城に戻っていった。

    マイ「お兄さん。お勤め、頑張ってくださいね。」

    ミイ「早く、想い人に会える事を、願っております。」

    男A「………、変な嬢ちゃんだな。わかったよ。その優しさを、忘れないでくれ。」

  • 70二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 20:38:32

    >>69

    鏡ギタースイート「さて、とんだハプニングがあったけど、買い物を続けようか。次は…果物だね。」

    マイ「後は食器も。」

    ミイ「石鹸も買わないと。」

    鏡ギタースイート「よし、行こうか。」

    ザルーグ「嬢ちゃん達も気をつけるんだぞ。」

    ミーネ「あっ、何かあったらここに連絡して。これ黒蠍団の連絡先と住所。」

    マイ「ありがとうございます。」

    ハスキー「大丈夫そうですし、私は戻りますね。それでは!」

    そういうとハスキーはドラゴンとなり、飛び去って行った。

  • 71二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 20:58:12

    >>70

    鏡ギタースイート「さて、時間も迫ってるし、ちゃっちゃと済ませよう。」

    マイ「はい!お姉様のように、手際よく、ですね。」

    ミイ「早くお姉様を安心させなくては!」

    こうして、再び街に戻ったマイ達。残りの物を押さえるために、歩を進めた。

  • 72二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 21:45:55

    >>71

    鏡ギタースイート「…ちゃっちゃっと終わらせたいんだけどね…」

    買い物を続ける3人、しかし果物を選ぶ段階で問題が発生した。

    マイ「うーん、何が良いんだろう…」

    ミイ「あれもこれも全部良さそうで選べない…」

    鏡ギタースイート「確かに…でも、あなたたちが選んだものなら、どんなものでも嬉しいんじゃない?」

    マイ「でも…」

    ミイ「何がいいのでしょうか…?」

    六花精ボタン「あらっ、何かお困りですか?」

    鏡ギタースイート「珍しい、六花じゃん。どうしたの?」

    ボタン「いやーっ、たまには街にでもと思って。何かお困りの様子、どうしました?」

  • 73二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:01:30

    >>72

    ボタン「そうねぇ。今の時期なら、桃や梨、リンゴに葡萄がいいんじゃないかしら?」

    六花の郷では、様々な植物が育つ。そのために、季節ごとにおいしい果物がわかるようだ。

  • 74二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:05:32

    >>73

    マイ「確かに…美味しそう。」

    ミイ「じゃあ、それを買いましょう。」

    店主「毎度あり!」

    鏡ギタースイート「よし、果物はいいね。」

    マイ「ありがとうございました。」

    六花精ボタン「いいのいいの、また、六花の里にも遊びに来てね。」

    鏡ギタースイート「いや、遠いんだけどね。さて、次は石鹸だね。行こうか。」

  • 75二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:13:50

    >>74

    アロマセラフィ-ジャスミン「あらいらっしゃい。何かご入り用?」

    石鹸屋で出迎えてくれたのは、アロマセラフィージャスミンだ。アロマは、植物の育成の過程で、石鹸や薬湯を作って売り出しているという。

  • 76二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:28:11

    >>75

    マイ「いい香り〜。」

    ミイ「気持ち良くて、なんだか眠くなって来ちゃった〜。」

    ジャスミン「あらあら、ここで寝ちゃダメよ。」

    鏡ギタースイート「何か良い石鹸ありますか。」

    ジャスミン「ならこれね。汚れもよく取れるし、肌に良いのよ。」

    そう言ってジャスミンが見せてくれたのは、高そうな石鹸の詰め合わせだった。

    ジャスミン「毎度あり。後はサービスでこれ。アロマキャンドル。癒されるって評判なの。」

    ミイ「わあ、ありがとうございます。」

    マイ「色々な匂いがして、気持ちいい。」

    ミイ「形や色もキレイ。」

    鏡ギタースイート「うん、まあ、お金は大丈夫みたいだし。これにしましょう。アマゾネスの皆さんも喜んでくれそうだしね。」

  • 77二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:52:04

    >>76

    最後は食器だ。

    マイ「どんな物が良いんでしょうか?」

    ミイ「きれい……。」

    マイとミイは、煌びやかなガラス細工の食器に見とれていた。

  • 78二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:04:14

    >>77

    マイ「どれにしよう…」

    ミイ「迷ってしまいます。」

    鏡ギタースイート「うーん、確かに迷うわねー。」

    聖菓使クーベル「どうなさいました?」

    鏡ギタースイート「実は食器の事で困っていまして…」

  • 79二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 23:18:28

    >>78

    クーベル「食器ねぇ。だったら、これが良いんじゃないかしら?」

    そう言って見せたのは、ビードロのグラスと陶器の皿だ。

    クーベル「遺跡の管理人のお兄さんが、良くお供えしている器と良くにているの。貴方達のところにある物と、そっくりでしょう?」

  • 80二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 08:07:18

    >>79

    鏡ギタースイート「確かに…これは良いわね。よし、これにしましょう。じゃあこれ、くださいな。」

    買い物も終わり、街を歩いていると。今度はラビュリンスに会った。

    ラビュリンス「お久しぶりですわ。皆さま、お元気ですか?」

    マイ「あっ姫様だ。こんにちは。」

    ミイ「姫様もお元気ですか。」

  • 81二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 09:08:54

    >>80

    ラビュリンス「ええ。変わりなくってよ。」

    すると、マイとミイから何かを感じ取ったラビュリンスは、有るものを渡した。それは、手紙のようなものだった、

    ラビュリンス「でしたら、こちらを。お姉さんによろしく伝えておいて下さいな。」

  • 82二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 09:33:06

    >>81

    マイ「これって…」

    ミイ「招待状…」

    ラビュリンス「ええ、あなたたちのお姉様をみて、確信しましたわ!お姉様は私の城に挑む権利がありますわ!あなた達もよかったら、一緒にどうぞ、最高の罠でおもてなしを致しますわ。ところで、あなた達のお姉様は…」

    マイ「今は、病気で…」

    ラビュリンス「まあ、大変ですわね。では、元気になったらいらっしゃいな。お待ちしておりますわ。」

  • 83二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 09:47:08

    >>82

    帰路につくマイとミイ。二人の心境は、複雑だった。

    マイ「どうしましょうか、これ?」

    ミイ「私達だけで決めるわけにもいきませんし。」

    鏡ギタースイート「まあ、一先ず必要なものは揃ったんだし、一先ずは聖域に戻ろう。後の話は、アイが回復した後、ご主人様と共に考えよう。」

  • 84二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 10:02:02

    >>83

    神殿に戻ると皆、安堵した表情で二人を出迎えてくれた。

    冥神「心配したぞ、トラブルがあったようだが皆、無事に帰ってこれたな。」

    鏡シトリス「きちんと役目も果たせたようですし、安心しました。」

    鏡ハスキー「あれからは順調でしたね。よかったです。お姉さんも落ち着いて、今はお休みになっていますよ。」

    マイ「皆さま、ありがとうございます。」

    ミイ「こちらが買ってきたものになります。お確かめください。」

  • 85二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 10:32:14

    >>84

    ハスキー「頼まれた物は、確かに揃っていますね。マイさん。ミイさん。よくできました。」

    マイ「ハスキー様。ありがとうございます!」

    ミイ「う、うれしいです。わたし、お姉様の役目を、果たせたんですね。」

    二人は大喜びだった。そして、シトリスとギタースイートは、ある事を提案する。

    シトリス「マイさん。貴方に託された力は、まだまだ未知数です。これからは、私達と一緒に、その札の力を、より引き出す事になるでしょう。」

    ギタースイート「ミイも、アイのように特訓して、それをもっと上手く使えるようにならないとね。」

  • 86二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 10:46:01

    >>85

    マイ&ミイ「はいっ!」

    ジブリーヌ「さあさあ、皆さん、果物をご用意しました。お二人が買ってきてくれたものですよ。」

    皿の上には季節の果物が盛り付けられていた。

    ラドリー「わあーっ。美味しそうです。」

    セラ「セラ達もいいの?」

    マイ「お店の人がたくさん売ってくれましたから。」

    ミイ「流石にお姉様1人では食べきれませんから。皆様も是非召し上がってください。」

    パルラ「じゃあ、遠慮なく。いっただきま~す。」

    ティルル「パルラ!ラドリー!2人はちょっとは遠慮しなさい。」

  • 87二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 13:54:01

    >>86

    ハスキー「あら、アイさん。起きましたか?」

    アイ「ええ…あの娘達は?」

    ハスキー「きちんとお仕事をこなせましたよ。」

    アイ「良かった…。」

    冥神「目が覚めたようだな。気分はどうだ?」

    アイ「おかげさまで大分良くなりました。」

    冥神「それは良かった。」

    そういうと冥神はアイに薬を渡した。

    冥神「あの2人が選んで買ってきた薬だ、きっと良く効くだろう。」

    ハスキー「アイさん、早く元気になってくださいね。」

    アイ「皆様、ありがとうございます。」

    マイ「お姉様、お加減はどうですか。」

    ミイ「あっ、顔色は朝より随分良くなりました。」

    2人がアイの部屋に入ってきた。持ってきた皿にはたくさんの果物が乗っていた。

  • 88二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 15:01:34

    >>87

    アイ「ありがとう。二人が選んでくれたものだから、とっても美味しいわ。」

    アイは喜んで、果物を口にした。


    一方冥神とハスキーは、ラビュリンスの招待状について、真剣に悩んでいた。

    ハスキー「一先ずは、アイが治るまで保留、と言うことにはなっていますが、いかが致しましょうか?」

    冥神「難しいのう。マイとミイが、デッキを使える事を見抜いての事だろうが、こればかりは、アイ抜きの一存では決められぬからな。」

  • 89二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 16:18:08

    次の日
    ハスキー「アイさん、どうやら元気になったみたいですね。」
    アイ「はい、皆さまにもご心配かけました。」
    ハスキー「でも、まだ無茶は駄目ですよ。病み上がりなんですから。」
    冥神「おお、元気になったようだな。それは何より。」
    アイ「ご主人様、ご心配をおかけしました。」
    冥神「いや、元気になってよかった。実はな、話したい事があって。」
    冥神はアイにラビュリンスの事を話した。
    アイ「迷宮…ですか。」
    冥神「向こうが是非に、との事らしい。そこまで危険な事はしないと思うが…」
    アイ「難しいですねー」
    ハスキー「アイさんは病み上がりですし、妹さんたちとも良くご相談なさって下さい。」

  • 90二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:00:54

    >>89

    アイ「なるほどね。白銀の城の姫様が、そう言っていたのね。」

    アイは、マイとミイから渡された招待状を見て、そう感じた。恐らく、マイとミイが手に入れた、新しい力を見越して、そう言ったのだろう。

    マイ「お姉様。マイは、お姉様とは離れたくありません。」

    ミイ「私達も、お姉様と一緒に居たいです。」

    アイの心境は複雑だった。

    アイ「ありがとう、二人とも。恐らく、これは姫様からの試練。であるならば、ご主人様に、返事は明後日用意すると伝えて。それまで、二人には、そのデッキに描かれたミラーナイトと、特訓して貰うわ。」

  • 91二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:28:08

    >>90

    鏡シトリス「では、マイさん、よろしいですか。」

    鏡フレシア「相手を罠に誘い、そして陥れる、蟲惑魔の戦いをお見せするわ。」

    鏡キノ「まあ、はじめはゆっくりね。」

    一方、ミイはトリックスター達とダンスの特訓をしていた。

    鏡キャンディナ「まずは、リズムに乗ってダンスの特訓ね。」

    鏡マンジュシカ「ダンスを通じて、私達の事を理解すればもっと力が引き出せるわ。」

  • 92二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:39:24

    >>91

    マイの様子

    マイと蟲惑魔は、落とし穴を用いた「狩り」を覚える。相手は、素体のミラーナイトを模した、訓練用のミニオンだ。

    鏡トリオン「マイ。落とし穴は、仕掛けるのに時間がかかるの。だから、私達は獲物が来る前に、穴を掘らないといけないわ。」

    鏡フレシア「私みたいに、落とし穴の力をすぐ使える訳じゃないからね。」

    鏡シトリス「とはいえ、中には、落とし穴にかからないものも居ます。まずはそれを見極めましょう。」

    マイ「はい、かしこまりました!」

  • 93二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:45:10

    >>92

    素体ミラーナイトはマイに迫る。

    マイは、カードの力を発動させる。

    カードから、セラの蟲惑魔が実体化し、ミラーナイトを罠に嵌める。罠に落ちたミラーナイトは鏡の様に割れていく。

    しかし、別のミラーナイトが接近していた。

    ミラーナイトはマイの目の前で停止した。

    鏡シトリス「マイさん、もっと視野を広く持つと良いですよ。」

    シトリスから様々なアドバイスを受けるマイ。

  • 94二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 20:51:16

    >>93

    マイ「は、はい!わかりました!」

    次のウェーブに取りかかる。落とし穴やホールを使って、次々と撃破していく。そして、ウェーブの規定撃破数に到達し、クリアとなった。

    鏡アティプス「へえ、やるじゃない。」

    鏡シトリス「良くできました。さて、次は私達の弱点についてです。先程、罠を仕込むと言いましたが、時にそれが台無しになってしまうパターンがあります。」

    すると、渦を巻く稲妻が襲いかかる。見ると、先程仕掛けた落とし穴が、吹き飛んでいたのだ。

  • 95二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:10:14

    >>94

    マイ「ああっ、そんな。」

    鏡ジーナ「そういう時は私の力を使ってみて。」

    マイはジーナの力を使う。

    すると、再び落とし穴があらわれた。

    鏡リセ「私の力も有効よ。」

    鏡シトリス「私たちは罠ヲ使い戦いますが、逆にいえば罠ありきなんです。上手く罠を守りながら力を使ってくださいね。」

    マイ「はい。」

  • 96二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:32:57

    >>95

    次のウェーブだ。マイは罠にも気を付けつつ、ミニオンを蹴散らしていく。そして遂に、ボスが現れた。それは、大きな3本の角を持つ、大きなカブトムシだった。

    マイ「うわあ!おっきい!でも、あれ?落とし穴に入らない?」

    鏡アロメルス「厄介なのが来たねぇ。あれは、インビンシブル・アトラス。私達の敵対者だった、騎甲虫(ビートルーパー)の兵器よ。」

  • 97二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 21:56:28

    >>96

    インビンシブル・アトラスは一直線にマイにせまる。

    しかしマイは慌てることなく

    マイ「アディプスさん、お願いします。」

    とアディプスを呼び出す。

    そして続けてシトリスがインビンシブル・アトラスに向かう。

    本来ならインビンシブル・アトラスにシトリスが勝てる道理は無い。しかし、アディプスの支援を受けたシトリスはなんとインビンシブル・アトラスの撃破に成功した。

    鏡シトリス「見事です。私たちは罠を張るだけでなく連携も武器の一つです。それを忘れないでくださいね。」

    マイ「はい。」

  • 98二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:07:59

    >>97

    ミイの様子

    ミイは、トリックスター達と一緒に、ダンスの稽古を務めることになった。

    ミイ「ふう。なかなか動きが大変ですね。」

    ミイは、トリックスターの動きをトレースしながら、身体を動かしている。トリックスターの動きはなかなかに激しく、途中でポジションを変えたり、大きく移動したりと、かなりの運動量を要求されるのだ。ミイは元々、動くことが大好きなので、ある程度の動きはできるのだが、そこからの応用が課題といった感じだった。

  • 99二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:13:33

    鏡ホーリーエンジェル「ミイさん、少し遅れてますよ。」
    鏡マンジュシカ「もっとそこは躍動感を出して。」
    トリックスター達から厳しいゲキが飛ぶ。
    ダンスに自信を持っているトリックスター達は、教えるに当たって妥協を赦さないのだ。
    鏡ギタースイート「ミイちゃん。ファイト!」
    鏡キャンディナ「だんだん上手になってる。飲み込みが早いわね。」

  • 100二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:19:16

    >>99

    ミイは、檄を受けながら、踊り続ける。過去に受けた痛みに比べたら、これくらいのしごきでへこたれている場合ではない。

    そして、一通り通しが終わると、ミイはある事に気がついた。

    ミイ「あれ?的がぼろぼろ・・・?」

    見ると、射撃用の的が、踊り始める時と比べて、損傷が激しくなっていた。

  • 101二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:25:17

    >>100

    鏡マンジュシカ「そう、踊りながら華麗に戦うの。それがトリックスターの戦い方よ。」

    鏡ホーリーエンジェル「華麗に舞い、優雅に戦う。その動きを忘れないでね。」

    ミイ「ハイ。」

    鏡マンジュシカ「さあ、練習を続けましょう。」

  • 102二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:31:55

    >>101

    すると、どこからか聞き覚えのある声が。

    ヒュドラ「ア、ミイダ!何シテルノ?」

    ナージャ「楽シソウ。」

    ミイ「レプティレスの皆さん?!」

    鏡ギタースイート「せっかくだし、ミイの踊りを見てもらおうと思って。」

  • 103二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:42:21

    >>102

    ナージャ「ウン、ミセテ。」

    ミイ「はい。」

    レプティレス達に踊りを見せるマイ

    ヒュドラ「ワァー、キレイ。」

    コアトル「ウーン、チョットマダカタイカナ〜」

    メルジーヌ「タシカニ…」

    ナージャ「ナンデ、ジョウズダヨ。」

    コアトル「タシカニ、ジョウズダケド、マイ、チョットミナ。メルジーヌ!エキドゥーナ!カミサマにササゲルオドリヲヤルヨ!」

    そう言うとレプティレス達は踊りを踊り始めた。

    メデューサやゴルゴーンと言った面々は、楽器を演奏する。

    鏡マンジュシカ「…凄い…」

    ミイ「きれい…」

    それは皆が見惚れる美しい、舞だった。

  • 104二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:49:01

    >>103

    コアトル「ト、コンナ感ジネ。」

    ナージャ「コレガ、神様二捧ゲル、舞ダヨ。」

    ヒュドラ「ミイモ、大事ナ神様二捧ゲルと思ッテ、舞ッテミテ。」

    ミイ(だいじなひと・・・。)

    ミイは思い起こした。マイにアイ。そして、何よりも大好きな、母のマインのことを。

    ミイ「ありがとう。レプティレスの皆さん。おかげで、自身がつきました。」

  • 105二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 22:55:28

    >>104

    ミイ「お母さんが…いや、皆が楽しくなるように。」

    ミイが踊り始めた。

    それは今までの様な硬さがなく、自然に流れるような踊りだった。

    コアトル「オッ、サッキヨリイイジャナイカ!」

    エキドゥーナ「ステキネー」

    ヒュドラ「サッキヨリモスゴイ!」

    鏡マンジュシカ「ミイさん。上手ですよ。」

    鏡ホーリーエンジェル「流石です。ミイさん。」

    トリックスター達も感激しているみたいだ。

  • 106二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 23:07:39

    >>105

    そして、二人の特訓を眺めているアイ。

    アイ(やっぱり、二人をおいて、白銀の城には行けないな・・・。にしても、知らない間に立派に育ったなぁ・・・。)

    アイは、まだ病み上がりとは言え、訓練を見ながら、デッキを調整していた。どうやら、二人の光景を見て、何かを思案している様子。

    アイ(そういえば、マイもミイも、皆との繋がりで強くなるデッキを使ってるなぁ・・・。)

    そう思いながら、アイは、今まで使ってきた主力カードを並べた。ブルーアイズ・カオスMAX・ドラゴン。キメラテック・オーバー・ドラゴン。CNo.62超銀河眼の光子龍皇。どれも単体火力で制圧する大型竜ばかりだ。

  • 107二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 08:37:10

    >>106

    アイ(うーん。懲罰用とはいえ、ちょっと厳ついなぁ。私のデッキ。)

    すると、アイの後ろで声が聞こえた。

    天ノ月「どうしたの?」

  • 108二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 08:56:09

    >>107

    アイ「実は…」

    天の月「成る程…確かに貴方が使うのは、懲罰用の物が殆ど、実用的ではないわね。」

    アイ「ええ…」

    天の月「うーん、あっ、丁度いいのがあるわ。これを。」

    天の月はアイにあるものを渡した。

    天の月「エクレシアさんとフルルドリスさんが帰る時にちょっと力を借りてね。あの世界の剣士達の力を宿したものよ。今の貴方なら使えると思うわ。」

    天の月が手渡したのは『相剣』と呼ばれる剣士達の力を宿したカード群だ。

  • 109二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 09:59:38

    >>108

    アイ「相剣。」

    アイは、早速使ってみることにした。

    すると、アイそっくりの幻影が現れた。

  • 110二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 10:52:42

    >>109

    アイ「私が…なぜ…」

    すると現れたアイはこちらに剣を向けた。

    天の月「フルルドリスさんが言ってたわ。己に打ち勝てと。そうすれば、その力を使えるはずよ。」

    アイ「己に打ち勝つ…皆さん、力をお貸しください。」

    アイは妖眼の相剣師のカードを使う。

    アイのてには彼女が使う2対の剣が握られていた。

  • 111二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 11:04:30

    >>110

    幻アイ「では、行きますよ。」

    アイ「望むところです!」

    アイは、己との戦いを始めた。相剣の戦士達は、己の幻影と刃を交わし、それに打ち勝つことで、新たな力を得るのだと言う。

  • 112二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 11:14:56

    >>111

    幻アイ「セイッ!」

    幻が鋭い一撃を放つ。

    アイはかわしたり、受け止めるので精一杯だ

    幻アイ「どうしました?それではこの力を使いこなせませんよ?」

    アイ「クッ、そうだ!アマゾネスとの特訓で。」

    アイはアマゾネスの剣士が教えてくれた事を思い出した。

    そして…

    アイ「そこです。」

    幻アイ「一瞬のスキをついた攻撃…見事。」

    アイの一撃は、見事幻を貫いた。

  • 113二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 11:24:17

    >>112

    アイは、己に打ち克った。

    天ノ月「見事ね。これで、相剣の力を扱えるわ。」

    アイ「ありがとうございます。」

    アイは自身に託された相剣の力を見ていた。

    アイ(これが、私の新しい力…………。)


    そして翌日、アイは冥神とハスキーと会っていた。結論から言うと、ラビュリンスの城には向かうが、そこの住人になる気はない、と言う決意を改めて言ったのだ。

    アイ「…………、以上が、私の出した結論です。そこで、一芝居打ってほしいのです。」

  • 114二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 11:45:59

    ハスキー「といいますと?」
    アイ「つまりですね…」
    アイは仔細を説明した。
    冥神「成る程。分かった。そのようにしよう。」
    ハスキー「わかりました。気を付けてくださいね。」
    しかしアイはまだ知らない…双方の認識にズレがあることを…
    一方、こちらは白銀の城。ラビュリンスとその配下達が住む城だ。
    ラビュリンス「楽しみですわ。アイさん達とおしゃべりするの。さて、罠を突破したら労いを込めて、素敵なお茶会を用意しなくては♪」
    アリアンナ「姫様、楽しそう。」
    アリアーヌ「最近騎士様が来られず、寂しそうでしたからね。久しぶりにお友達に慣れそうな方が見つかり良かったですね。」
    ラビュリンス「ええ!さあ、何がいいかしら?ケーキやお菓子も用意しなくては。」
    アリアス「姫様…その…申し上げにくいのですが…。」
    ラビュリンス「どうしたの?アリアス。」
    アリアス「向こうは、どうもアイさん達をこちらが引き抜くと、思っているようで…」
    ラビュリンス「ほう…ひきぬ…ってえええええ!」

  • 115二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 12:20:45

    >>114

    ラビュリンスは、激しく動揺していた。そんなつもりで言った訳じゃないのにと、思いっきり顔に出ていたのだ。

    ラビュリンス「どうしましょう?私、何か間違ったことを言ってしまったかしら?」

  • 116二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 12:30:31

    >>115

    ラビュリンス「とととととにかく、彼女達が来たらきちんとお話しなくては…まあ、罠は突破してもらいますが…」

    アリアンナ「そこは変わらないんだ。」

    アリアーヌ「あっ、向こうはアイさんがわたしたちと内通してるんじゃないかと疑ってますねー。」

    ラビュリンス「ええええええっ!」

  • 117二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 12:37:28

    >>116

    そしてその夜、アイがお城にやってきた。

    どうやら、お互いに齟齬があったようで、その事についての謝罪があった。

    アイ「そうだったんですか。申し訳ありません。」

    アリアス「いえ。此方としても、連絡事項の不備に気付かず、己の不徳を恥じるばかりです。」

    そして、アイはアリアスに今計画している事の仔細を話した。どうやらアイは、冥神とハスキーを巻き込んで、壮大な茶番劇を計画しているらしい。聞いていたアリアスは、若干引いていた程である。

    アリアス「私が言うのも何ですが、あなた相当な肝の据わり様ですね…………。」

  • 118二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 13:41:54

    >>117

    アイは城を出ると街の宿に戻った。内通を疑われ、ラビュリンスを討ち果たすまで戻るなと命令されたためだ。

    勿論、これは芝居であるが。

    マイ「お姉様、大丈夫でしたか。」

    アイ「ええ、大丈夫。ごめんなさいね。あなた達も巻き込んでしまって。」

    ミイ「私達は大丈夫です。…でも、明日は…」

    アイ「大丈夫よ、皆、その為に特訓したのよね。」

    マイ&ミイ「ハイ。」

    すると水晶が光輝いた。どうやらシトリスから通信が入ったみたいだ。

    鏡シトリス「アイさん。そちらはどうやら大丈夫だったみたいですね。」

    アイ「ええ、大丈夫です。そちらも手筈通りお願いします。」

    鏡シトリス「ええ、あの2人、ハスキーさんとご主人様を拘束し、白銀の城まで連れて行けば良いんですね。他のドラゴンメイドからの了解も取り付けてあります。」

    アイ「ハイ。あの2人はラビュリンスさんとあまり仲がよろしくない様子。今回、仲良くなって貰わないと。」

    鏡シトリス「確かに。ハスキーさんは表面にはでませんがラビュリンスさんの話をすると不機嫌になるんですよ。悪い方ではないんですが…」

  • 119二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 14:41:51

    >>118

    一方、魅惑の女王の城では、マインが何かの準備をしていた。

    鏡ケミカルキュア・パープル「マイン様。こんな時間に珍しいですね。」

    鏡エクスキューティ・プラウティ「何を準備しているのですか?」

    マイン「ええ。明日の事で、ちょっと急用が出来たの。」

    すると、ハンディーレディからの通信が届いた。

    鏡ハンディーレディ「ご報告します。アイ様一行は、明日の朝方より、出発するとのことです。」

  • 120二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 15:22:45

    >>119

    マイン「あら、あの娘たち、随分早いわね。さて、手伝って貰うわよ。」

    鏡ハンディーレディ「はい。」

    マイン「さて…皆喜んでくれるかしら…」

  • 121二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 15:33:02

    >>120

    そして夜明け。遂に、物語が動き始めた。

    冥神「お、おのれ!我を謀ったのか!」

    冥神とハスキーを、アティプスとアトラの糸が襲いかかる。

  • 122二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 15:47:50

    >>121

    鏡シトリス「ご主人様。故あってあなたを拘束させて頂きます。」

    冥神「お前たち、こんな事が許されると思っているのか?」

    鏡シトリス「勿論、許されざる事と思っていますが。今回は仕方なく行わさせていただきます。申し訳ございません。」

    冥神「クッ、ハスキー、ハスキーはいるか!」

    鏡シトリス「ハスキーさんなら…」

    冥神が見たのは…

    鏡ハスキー「ムグッ…ムフーッ…」

    ティルル「申し訳ございません。ですが今回は拘束させていただきますね。」

    拘束され、目隠しされた、ハスキーだった。

    鏡シトリス「(さて、こちらは上手く行きました。アイさん達、頑張ってくださいね。)」

  • 123二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 16:07:41

    >>122

    一方、城の中では、聖域内のゴタゴタが映し出されていた

    アリアーヌ「うわあ。すごいことやってるなぁ。」

    アリアンナ「お芝居とはいえ、やる事がえげつないねぇ。」

    ラビュリンス(これがお芝居なの?!どうなってますの、あの姉妹達は?!)

    アリアス「姫様。直にアイ様御一行が来ます。歓迎の準備を。」

  • 124二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 16:15:45

    >>123

    ラビュリンス「よ、よくぞいらっしゃいましたわね。皆様。ですがまずは我が城をご堪能くださいまし!我が配下たちも皆様をおもてなし致しますわ!」

    アイ「本日はご招待に預かり大変光栄です。では、おもてなしを楽しませていただくとしましょう。」

    ラビュリンス「ええ、皆様が楽しんでいただけるように私の考えた様々な趣向をご用意いたしました。さあ、皆様、どうぞ中へ!」

    アイ達は白銀の城へと入っていった。

  • 125二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:02:04

    >>124

    アイ「マイ、ミイ。ラビュリンス様は、玉座の間にいらっしゃいます。白金の城には、危険がいっぱいです。重々気をつけて。」

    マイ「かしこまりました、お姉様。」

    ミイ「護衛の二人も、よろしくお願いいたします。」

    鏡デーモン・テイマー、鏡砂の魔女「「仰せのままに。必ずや、果たして見せましょう。」」

  • 126二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 18:37:49

    >>125

    門を開け中に入ると、中には石像が2体。

    アイ「何というか…センスが独特…」

    すると

    マイ「あっ…」

    ミイ「動き出した。」

    2体の石像が動き出したのだ。

    マイ「ここは私にお任せを。」

    そう言うとマイはジーナの蟲惑魔を呼び出した。

    ジーナの力で罠が展開される。

    2体の石像、カース・オブ・スタチューとソウル・オブ・スタチューはあっさりと破壊された。

  • 127二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 19:01:21

    >>126

    ミイ「凄い!でも気をつけて、マイ。落とし穴もあるかも知れないから。」

    マイ「大丈夫。蟲惑魔は落とし穴は効かないんだ。だから、穴の場所は十分に理解してるよ。」

    アイ達は、落とし穴の場所を無視し、ずんずん進んでいく。

    そしていよいよ、ラビュリンスとのご対面。ラビュリンスの奥義の一つ、「ウェルカム・ラビュリンス」の始まりだ。

  • 128二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 19:28:06

    >>127

    ラビュリンス「さて、まずは突破できたようですわね。では前菜はおしまい。ここからいよいよ本番ですわ。皆様、迷宮へご招待!ウェルカム・ラビュリンス!」

    すると扉が開き、迷宮が展開された。

    アイ「では、進みましょう。皆、行きましょう。」

  • 129二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 19:44:21

    >>128

    アイ「行きましょう。」

    マイ達「はい、お姉様(アイ様)。」


    アイ達が入っていったのを確認したラビュリンスは、ひとまずの山場を乗り切ったことを安堵していた。

    ラビュリンス(ふう。いろいろ想定外な自体はありましたが、案外、アドリブでどうにか出来る物なのですわね。

    さて、頼みましたよ、家具達。)


    一方、聖域ではちょっとした珍事が起きていた。

    ナージャ「大変!マイ達ノオ母サンガ来テル!」

    コアトル「シカモ、ヤバイノイッパイ連レテ来タ!」

    鏡シトリス「何ですって・・・。」

    ミラーナイト達は戦慄した。あのドラゴンメイドでさえも。何故ならば、マインもアイのようにデッキが使えたのだ。しかも、連れてきたのは、dice1d4=1 (1)

    だったのだから。

    1.ズァークと覇王眷竜達

    2.征竜達 3.守護竜達とガンドラX

    4.烙印の力を持つ竜達

  • 130二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 21:01:03

    >>129

    マイン「あら、お久しぶりです。皆様もお元気そうで何より。」

    鏡シトリス「ええ…しかし…何とも頼もしき下僕で…」

    マイン「女王様が特別に力を貸してくださったのです。」

    下僕とはズァークと覇王眷竜。その気になれば聖域相手でも戦える程だ。

    ナージャがマインに話しかける。

    ナージャ「マイトミイノオカアサン。コンニチハ!」

    するとマインは怯えた表情になり。

    マイン「へっ…蛇…いゃあああああっ!」

    鏡シトリス「お母様は蛇が苦手みたいですね。」

    マイン「すいません…皆様がいい方とは分かっているんですが。如何せん蛇だけは…」

    コアトル「マア、ヒトニハスキキライアルカラナ。シャーナイ。」

    鏡シトリス「ところで皆様はどうしてここに…」

    マイン「アイからお話を受けて冥神とハスキーさんの為に、あるものを用意したのです。会わせていただけますか。」

    鏡シトリス「勿論。こちらですよ。」

  • 131二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 21:08:33

    >>130

    鏡シトリス「こちらですよ」

    シトリスはマインを冥神とハスキーの元に案内した。

    そこにいたのは。

    冥神「ムフーッ!ムフーッ!」

    ハスキー「ムグッ!ムグッ!」

    拘束されている2人だった。

    ティルル「あらマインさん。今日は。」

    マイン「フフッ皆さん。お疲れ様です。では皆さん、初めてください。」

    鏡ハンディーレディ「ハイ!」

    鏡ケミカルキュア・パープル「覚悟を!」

    冥神・ハスキー「ムフーッ!!!」

    動けない二人の服をマイン達は脱がして…

    マイン「まあ、きれい。」

    ティルル「ハスキー様、お美しい。」

    いつもの服からドレスに着替えさせてしまった。

    マイン「これから白銀の城に出かけられるのですから。身なりをしっかりしないと。」

  • 132二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 21:17:06

    >>131

    一方、白銀の城では、アイ達が次々と罠を攻略していた。

    アイ「バラージュやロールバックによる複製、なかなか厄介ね。」

    すると、目の前に城の家具が現れた。

    マイ「あ!あの時のろうそくだ!」

    ミイ「前は時間がなかったけど、今日は思いっきり遊んであげる!」

  • 133二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 22:02:47

    >>132

    ミイ「さあ、みんなで楽しいダンスの時間です!」

    ミイがトリックスターライトステージを発動する。

    するとトリックスター達が次々と現れる。

    ミイ「さあ、皆さん。素敵なショーの始まりです!」

    アイ「あっ、ミイも衣装が変わってる…可愛らしいな…。」

  • 134二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 22:42:33

    >>133

    家具達は、急に変わった場面に困惑していた。

    そこに、従者たちがやってくる。

    アリアンナ「何々?楽しそうだねぇ。」

    アリアーヌ「私達も、混ぜてくださいな。」

  • 135二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 23:36:23

    >>134

    ミイ「ハイ、皆さんで踊りましょう!」

    トリックスター達の美しいダンスが始まった。

    皆、初めのうちは楽しそうにダンスをしていたが、次第に段々疲れてきたのか倒れる者も現れた。

    ダンスをしない者もトリックスターとミイ達のダンスに見惚れていた。

  • 136二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 05:15:16

    このレスは削除されています

  • 137二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 08:58:37

    >>135

    アリアーヌ「ゼェ……、ゼェ……、めっちゃキツい……。」

    アリアンナ「ハァ……、ハァ……。何あれ……。」

    マイ「凄い!とっても素敵だったよ、ミイ!」

    鏡デーモン・テイマー「お見事です、ミイ様。」

    鏡砂の魔女「とっても素敵でしたよ。」

  • 138二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 12:17:13

    >>137

    そしていよいよ、玉座の間の玄関にやってきたアイ達。

    ラビュリンス「つ、遂に来ましたわね…………。」

    アリアス「では、お嬢様。手はず通りに頼みますよ。」

    そう言って、アリアスは消えたラビュリンス(ちょっと!手筈通りにって、此処から先はどうアドリブしろってのよ!)

  • 139二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 13:38:38

    >>138

    ラビュリンス(こうなったら仕方ありません!やってやりますわ。)

    ラビュリンス「皆さん、見事罠を突破されましたわね。特にあのダンスは素晴らしかったですわ。ですが…最後の試練が残っております。さあ、私と勝負ですわ!」

    アイ「…いよいよですね。では、勝負です!」

    アイはそう言うと、相剣師達を展開した。


    一方、ここは聖域。

    冥神「…さて、何があるか、そろそろ教えて欲しいんだが…」

    鏡シトリス「ダメです。」

    鏡ハスキー「あの…何もしないので拘束を解いていただけませんか。」

    鏡シトリス「ダメです。」

    鏡マルファ「どうやら、アイとラビュリンスが対峙したようだ。」

    鏡シトリス「わかりました。ではお二人とも、行きますよ。」

    冥神、ハスキー「どこへ?」

    鏡シトリス「白銀の城ですよ、楽しいお茶会の時間です。」

  • 140二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 14:27:12

    >>139

    マイン「さあ、行きましょうか。折角の娘達の晴れ舞台ですもの。道中の護衛、しっかりとお願いしますね。」

    そう言って、マインは4頭の覇王眷竜、オッドアイズ、ダークリベリオン、クリアウィング、スターヴヴェノムに合図を送った。その姿に、冥神もハスキーも、若干引いていた。

  • 141二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 17:06:38

    ハスキー「…マインさん…何者なのでしょうか…」
    魅惑の女王「元々聡明な人みたいね。この世界のことや、魔法もすぐに理解していたわ。」
    冥神「…信頼できる人間の側にいて本当に良かった。」

    一方、アイとラビュリンスは激闘を演じていた。
    アイの相剣大邪ー七星龍淵が罠を除外し、承影がそれに乗じてさらに除外する。容赦ない戦いぶりを見せれば、
    負けじとラビュリンスも罠で妨害する。
    ラビュリンス「良く分かりませんが、楽しいですわ!騎士様には及びませんが、見事と言いましょう。」
    そしてお互いが切り札を切ろうとした時!
    アリアス「アイ様、姫様。お戯れ中の所、申し訳ありません。準備が整いました。」
    アイ「ありがとうございます。さて、準備が整いましたね。」
    ラビュリンス「良くは分かりませんが。どうやらその様ですわね…名残惜しいですが…では、お茶会を始めるといたしましましょう。」

  • 142二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 17:12:39

    >>141

    お茶会の場へ向かうアイ達とラビュリンス。

    そこには、様々な種類の飲み物やそれにしても会う菓子。

    そして…余り機嫌の良くない冥神とハスキーが座っていた。

    冥神「アイよ…ここまで来れば察するが…目的は何だ…」

    アイ「ハイッ、お察しの通りかと思います。お二人にはラビュリンスさんと仲良くして頂きたく、この様な場を設けました。」

    ラビュリンス「成る程。私は大歓迎ですわ!友と言うのは多ければ多いほど良いものですしね。」

  • 143二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 19:07:58

    >>142

    アイが語ったところによると、過日起きた偽「聖域」の騒動において、外界の勇者とラビュリンスとの共闘を見て、聖域とラビュリンスとの和解の場を持てないかと考えていたのだ。

    しかし、イビルツイン像の一件で、聖域(特にハスキーと冥神)の印象を悪くしてしまい、中々切り出せなかったとのこと。(なお、ミラーナイトとして勤めていたラビュリンスの働き自体は、模範囚並であった模様。それでも、破天荒な性格故に、人を選んだが。)

  • 144二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 20:16:09

    >>143

    ハスキー「悪い人ではないんですが…でも…なんと言いますか…正直すぎるのが…ちょっと…」

    ハスキーはラビュリンスが嫌い…と言うより苦手みたいだ。

    どうも、あまりにも正直すぎるのでハスキーと反りが合わないらしい。

    ラビュリンス「あら、ハスキーさん。そのドレス、とてもお似合いですわ。まるで百合の花の様な。美しさ。いつもその衣装ていらっしゃって欲しい位ですわ!」

    ハスキー「…お世辞抜きで言うのだから恥ずかしくて…」

    ハスキーはお茶を飲みながら恥ずかしそうにする。

  • 145二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 20:37:50

    >>144

    マイン「まあ、素直な方なのですね。ですがラビュリンスさん。頭に思っていることは、軽々に口にしてはならぬものです。中には、正直に言ったことの全てが、正しいとは限りませんので。」

    ラビュリンス「え、ええ。そうなのですね……。(何故でしょうか?お母様に諭されている様なこの感じは……。)」

  • 146二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 21:26:21

    >>145

    一方、マイとミイはお菓子に夢中だ。

    マイ「このタルト、美味しい!」

    ミイ「このスコーンも美味しいよ。」

    アリアーヌ「こちらですか。こちらは姫様が直々にご用意されたものなんですよ。」

    アリアンナ「姫様…皆が来ること楽しみにしてたから。」

    冥神「ふむ…まあ、誰も来ない所にたくさんの客が来たからな。さて、私も貰おうか。」

    鏡シトリス「その前に、ご主人様は、ラビュリンスさんと仲良くなってからですよ。」

    冥神「…うむ…まあ、真面目なのはわかるし…本気を出せばとんでもない力を持ってるのは理解している。今後は、私の聖域に手をちょっかいをかけないと約束するなら、友好的な関係を築こう。それで良いか。」

  • 147二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 21:42:32

    >>146

    ラビュリンス「勿論ですとも。過日の無礼の件で、そちらの力は重々身に染みておりますもの。アリアスとも協力して、家具達や従者にも、聖域にちょっかいはかけないよう、此処に誓いますわ。」

    こうして、白銀の城と聖域の和解が成立した。

    マイン「ところで、アイ。あなた、随分と大掛かりな仕掛けを思い付いたわね。」

  • 148二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 22:01:35

    >>147

    アイ「ええ、ご主人様は、理解ある方ですが強情な面もあるので、こういった事でもしないと引っ張り出せないのです。ハスキーさんもですね。」

    冥神「うーん、管理者として、もう少し融通を利かせた方が良さそうだな。」

    ハスキー「ええ、私も反省しております。しかし、アイさん。」

    アイ「皆さんを巻き込むのは感心しませんね。今度罰として、ラドリーのお洗濯、手伝ってもらいます。」

    アイ「…はい。申し訳ありません。」

    鏡シトリス「まあ、私達はアイさんから話を聞いて、自発的に、お手伝いしたので許してあげてくれませんか?」

    ハスキー「成る程、そういうことでしたら、今回はお咎め無しで。宜しいですか?」

    冥神「まあ、一瞬焦ったが、この様な場を用意してくれたからな。今回は良いだろう。」

  • 149二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 22:52:50

    >>148

    アリアス「そういえば、何か、出し物があるとか。」

    アリアスは、ミイに目を向けるとそういった。

    ミイ「そうでした。今日は皆様に、トリックスターの皆さんと、特訓と練習した劇を披露しようと思いまして。」

    そう言うと、ミイは皆の前に立ち、デッキを掲げる。すると、トリックスター達が具現化し、目の前の光景が、劇場のように変わった。

  • 150二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 08:11:49

    >>149

    そして、ミイとトリックスターによる劇が開演した。

    タイトルは、「かけがえのないもの」。

    ミイ達のこれまでを意識した内容だった。

  • 151二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 09:15:07

    >>150

    劇の出し物は2人のこれまでをなぞるかの様な内容で、異世界に飛ばされた2人が苦難を乗り越え、家族に出会うと言うものだ。

    トリックスター達のダンスを交えた素晴らしい劇に皆、感動していた。

    ラビュリンス「素晴らしいですわ。ウグッ…ヒック…あの2人にはきっと素晴らしい未来が…ヒック…待っているのですね…」

    ハスキー「すごい大泣きしていますね…感受性が高いんですね。」

    冥神「素晴らしかったぞ。ただ…どこかで聞いたような。」

    ミイ「脚本は天の月さんに考えてもらったんです。」

    冥神「なるほど。2人のこれまでをなぞる、素晴らしい出し物だった。」

  • 152二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 10:48:28

    >>151

    こうして、白銀の城と聖域の歴史的な和解がなされた。その帰路アイ達は、マインと暫し話をしていた。

    アイ「母さん。こうして話すのも、あの時以来だね。」

    マイン「そうね、アイ。マイ達も、幸せそうで何よりだわ。」

    そして、聖域についてから、マインはある1冊の本をアイに手渡した。

    マイン「本当なら、もう少しそっちにいたいのだけど、まだ女王様の方の仕事が残っているの。それが落ち着いたら、またそっちに来るわね。」

  • 153二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 12:33:14

    >>152

    アイ達とハスキー、そして冥神は、その本を手に取った。そこには、マインのこれまでが書かれていた。

  • 154二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 13:55:39

    >>153

    「マインの手記」

    星杯の世界で戦火に巻き込まれたマインは職場としている学校から学生達を避難させた後、避難しようとしたが、

    その前に、クロウラーが現れた。

    もはや逃げれないと観念し、目をつぶった時、あたりに広がっていたのは…

    六花精プリム「あっ、目が覚めた。」

    マイン「ここは…」

    六花達の里だった。

  • 155二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 14:13:05

    >>154

    マイン「あら?此処は……?」

    私は困惑した。目が覚める直前、私は確かに、背中に大きな痛みを負った筈である。でも、姿見に写った背中には、傷一つなかった。

  • 156二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 17:04:23

    >>155

    六花精ボタン「目が覚めたみたい、良かったー」

    六花精エリカ「お目覚めになられましたね。怪我はアロマの方々が治してくださいましたが。中々目覚めなかったので心配しておりました。」

    六花精ヘレボラス「でも、まだ病み上がりだから、暫く動かない方がいいわ。」

  • 157二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 18:03:29

    >>156

    私は暫く六花の里で養生した後、里を出ることにした。

    この世界の事を知りたいと思ったし。ひょっとしたら娘達も流れ着いている。そう思ったからだ。

    六花聖ティアドロップ「貴方にはやるべきことがあるのですね。分かりました。では餞別にこれを。」

    彼女がくれたのは雪の結晶の様なものだった。

    六花聖ティアドロップ「これをここから近くの宮殿の魅惑の女王に見せなさい。きっと力になってくれるはずです。」

    私は感謝と共にそれを受け取ると、魅惑の女王を頼るために宮殿を目指した。

  • 158二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 18:51:48

    >>157

    すると、行き違いで、魔女のような格好の女性に出会った。

    水遣い「あ。お目覚めになられたのですね。」

    話してみると、彼女は聖殿の水遣いといって、異世界から勇者を呼ぶ儀式を執り行う人なのだとか。だが、訳あってその儀式用具を盗まれてしまい、この里に逃げ延びて匿われているという。

  • 159二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 19:38:12

    >>158

    水遣い「おそらくあなたを助けたのは私ではなく違う人でしょう。」

    マイン「そうですか…できれば私を助けていただいた人にもお礼を言いたいのですが…」

    水遣い「この世界にいるかは、分かりません。力になれず、申し訳ございません。」

    マイン「いいえ、では私はこれで…」

    水遣い「待ってください!、街までは距離があり危険です。これを。」

    水遣いはマインにあるものを渡した。

    水遣い「これは「大嵐」と「サンダー・ボルト」の力を宿したカード。あなたに何かあれば力になるはずです。」

    マイン「まあ、見ず知らずの者にここまで優しくしていただき、感謝いたします。」

    水遣い「いいえ、あなたの旅路に幸が多からん事を祈らせて頂きます。」

  • 160二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 20:35:09

    >>159

    六華の里から央都までは、かなりの距離がある。

    私はそこまでの道のりで、奇妙な存在にであった。

    コンキスタドール「ム?見慣レヌ顔ダナ。」

    それは、馬に乗った騎士のような存在だった。敵意は無さそうだが、青い肌に赤い目、そして、所々に浮かぶ金色の模様が、どこか不気味だった。

  • 161二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 21:56:54

    >>160

    コンキスタドール「フム、スマンナ、我ガ主ノ命ヲ受ケ、巡回ヲシテイタノダ。」

    マイン「見回りですか。」

    コンキスタドール「アア、近年、ゴブリン達ガ略奪ヲ働イテイテナ。女達ヲ攫ッタリ、物資ヲ奪ッタリシテイルノダ」

    マイン「そんなことが…」

    コンキスタドール「アア、アンデット達ニモ、危害ガクワエラレテイルト聞イタノデワタシガ主ノ命ヲ受ケ、出向イタノダ。」

    マインがコンキスタドールと話していると悲鳴が聞こえてきた。

    ゴブリン達が略奪を行っているみたいだ。

  • 162二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 22:33:22

    >>161

    ゴブリン突撃部隊「ヒャッハー!!オンナダ!襲エ襲エ!」

    アレは恐らく、ゴブリンの突撃部隊だ。

    ガガガガール「ちょっ、数多すぎ・・・!あんたら、どんだけ沸いてくるのよ・・・!!」

    襲われていたのは、ガガガガールだ。何処か、黒魔道士の少女に似ている風貌だ。

  • 163二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:04:05

    >>162

    ガガガガール「ちょっと…放せ!離れろ!」

    ゴブリン突撃部隊「オット!逃ガスカ!ヤロウドモ!縛ッチマエ!」

    ガガガガール「やだっ、助けてガガガせんぱっ…ムグッ!」

    ガガガガールは拘束され、ゴブリンに連れて行かれてしまった。

    マイン「…酷い…何とか助けられないのですか?」

    コンキスタドール「スマンナ。我ラハ同胞タルアンデットヲ守ルノデ精一杯デナ。」

    マイン「そんな…」

    マインが途方に暮れていた時

    ?「何か困っているみたいですね。手伝いましょうか。」

    コンキスタドール「オオ、ソナタハ。」

    SPリトルナイト「困っている人を放っておけはいけません。手伝います。」

  • 164二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:11:39

    >>163

    リトルナイトは、「振り出し」のカードを取り出した。すると、ガガガガールが目の前に現れたのだ。

    ガガガガール「へ?何が起きたの・・・?これって、助かった・・・、事で良いのよね?」

    リトルナイト「ご無事でしたか?」

    ガガガガール「ええ。そうだ。奴らがもし戻ってきたら、これを使って下さい。」

    そう言って手渡してきたのは、「ハンマーシュート」のカードだ。

  • 165二次元好きの匿名さん24/09/03(火) 23:41:50

    >>164

    ゴブリン突撃部隊「テメェ!何シテクレテンダ!」

    ガガガガール「ヒッ、ゴブリン!」

    ゴブリン達がこちらに再びやって来た。彼らは獲物に逃げられ、激昂しているみたいだった。

    ゴブリン達が再びガガガガールに狙いを定める。

    ガガガガール「ヒッ!」

    ガガガガールがハンマーシュートのカードをかざすと、空から巨大なハンマーがゴブリンの頭上に落ちてきて。

    ゴブリン突撃部隊「ギャアアアアア!」

    ゴブリンを潰してしまった。

    ゴブリン暗殺部隊「クソッ、ヤラレルナンテナ!シカシ、コッチハソウハイカナイゼ!」

  • 166二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 08:34:06

    >>165

    暗殺部隊は、私にめがけて襲いかかってきた。

    リトルナイト「しまった!」

    しかし、先にやられたのは、暗殺部隊の方だった。

  • 167二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 12:33:34

    >>166

    ゴブリン暗殺部隊を稲妻が襲った。

    それは私が水遣いからもらった、サンダー・ボルトの力だった。

    私達は暗殺部隊の全滅を確認すると急いで逃げ出した。

  • 168二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 13:52:44

    >>167

    逃げた先で合ったのは、変わった格好の少女だった。I:Pマスカレーナと言うらしい。

    マスカレーナ「あら?道に迷ったのかしら?」

  • 169二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 14:09:48

    >>168

    私はええ…と言った。

    逃げるのに夢中で迷ってしまったのだ。

    リトルナイトさんやガガガガールさんともはぐれてしまったらしい。

    私はマスカレーナさんに街までの道を尋ねた。

    すると彼女は地図を取り出し。

    マスカレーナ「この街なら、この街道をまっすぐ行けばたどり着けるけど、結構距離があるよ。この街道沿いに宿があるからそこで一旦休んだ方がいいよ。夜はゴブリン達が出るからね。」

    その話を聞き、私は宿を目指すことにした。

  • 170二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 18:40:15

    >>169

    宿にたどり着いた私は、一息つくと共に、これまでの事を思い出していた。

    私の世界での事、この世界にたどり着いた事…

    そして何よりも娘達の事だ。

    娘達は無事だろうか…

    私は携帯の写真を見て、娘達の事を思い出しながら

    1人泣いた。

  • 171二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 19:24:12

    >>170

    そして、気がついたら、もう夜が開けていた。泣き疲れた合間に寝ていたらしい。宿の主に礼を言ってお代を払った後、外に待っていたのは、厳つい鎧の騎士だった。

    切り込み隊長「そなたは、央都に向かうのか?」

  • 172二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 20:27:28

    >>171

    私は「ええ」と彼に言った。

    すると彼は「女1人ではこの道は危険だ。私も同行しよう。」と言ってくれた。

  • 173二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:45:09

    >>172

    央都に向かう道中、騎士は私にある話をした。

    切り込み隊長「実はこの間、奇妙な噂を聞いてね。何でも、『聖域』と呼ばれる場所で夜営していた傭兵部隊が、変わり果てた姿で発見されたらしい。」

    聖域について聞いてみたところ、詳しくは解りかねるがと前置きした上で、「何らかの理由で乙女の魂を集めて、鎮める場所」だと言っていた。どうもその場所は危険で、安易に踏み込んではいけないと言う戒めを込めて、「聖域」として口伝があるみたいだ。

  • 174二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 21:50:45

    >>173

    そんな話をしていると、無事に街にたどり着いた。

    切り込み隊長「無事について良かったが行く当てはあるのか?」

    私は六花の里の事を話し、そこでもらった紋章を見せた。

    彼は驚いた様子で。

    「彼女達がそれを渡すとは…あなたは余程彼女達に気に入られたのですね。」と話してくれた。

    どうやら六花達がくれた物は、心を許した相手にしか渡さないものらしい。

  • 175二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:04:26

    >>174

    恐らく、これも何かの思し召しなのでしょう。

    私は騎士と別れて、央都に入った。

    私は一先ず、酒場に向かってみることにした。すると、街一番のホールで明日、劇が行われると言う。

    『リインカーネーション』と言うタイトルで、トリックスターと言う、歌劇団の公演らしい。

  • 176二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 22:52:05

    >>175

    私もその劇を観ることにした。

    ふと、昔、皆でミュージカルを見に言ったことを思い出した。

    最も劇は明日だ。

    私はまずは宮殿を訪ねることにした。

    ここに住む女王ならば何か知っているかもしれないと思ったからだ。

  • 177二次元好きの匿名さん24/09/04(水) 23:28:38

    >>176

    近衛兵「旅人よ。劇の席ならば早い者勝ちだぞ。」

    そう言って現れたのは、女王の近衛兵だ。私は、六花がくれた紋章を見せることにした。

  • 178二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 08:51:14

    >>177

    近衛「何と、それを持っているのか。それならば話しは別だ。特別な席に案内しよう。」

    そう言うと私は特別席に案内された。

    案内された席は劇が非常に見やすく、広々としたものだった。

    近衛「ここは、特別なもののみに許された場所だ。そなたがなぜ、それを持っているのか知らないが。何か理由があってのことだろう。それに、何度も見たから真贋ぐらいすぐに判明がつく。これは本物だ。」

  • 179二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 10:12:36

    >>178

    私は嬉しかった。近衛の人にそう言ってもらえるのは、始めてだったからだ。


    そして、劇当日。特等席で見ることになった。

    『リインカーネーション』。遠いところから来た少女が、困難を乗り越えると言う内容だった。それはまるで、私のこれまでを劇にしたような話だった。

  • 180二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:02:37

    >>179

    そして、劇の盛り上がるところで、私はとうとう気がついた。

    マイン(アイ…………!)

    ステージの中央で踊る、私の愛娘の姿に。

  • 181二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 13:57:10

    >>180

    すぐにでも駆け寄りたかったが

    劇の最中だ。それはできない。

    劇が終わり話を…とも考えたがそれも不可能だろう。

    次の日、私は宮殿へと赴いた。

    幸い、六花の紋章を持っている私はすぐに女王と面会できた。

    そこで女王に「侍女達の教育をお願いしたい」と予想外の依頼を受けた。

    私の身の上話を聞いた女王が是非にとお願いしてきたので私は引き受けることにした。

    宮殿の教育係ともなれば身分も怪しまれることもなく、色々な情報を集められると思ったからだ。

  • 182二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 14:33:10

    >>181

    こうして、忙しくも不思議な宮廷暮らしが始まった。私は、教師だった頃の経験を生かして、城の従者を育てる傍ら、この世界について知ることになった。

    そこで、奇妙な水晶を見つけた。そこには、ある女が遺跡のようなところで何かを呟いていた。

    マイン「あれは、ガラテア、なの?」

    そこにいたのは、ガラテアの元となったであろう少女が、異世界から魂を呼び寄せていたのだ。

  • 183二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 15:21:38

    >>182

    嫌な予感がする。アイに会わなければ。

    私はアイに似た少女が何処から来ているのか訪ねた。

    すると女王は聖域の事を教えてくれた。

    男子禁制の地で、様々な女性がいるらしい。

    同時に非常に危険な場所だからと、頼りになる男性を紹介してくれた。

    以前あの聖域に盗掘に赴き、無事に帰ってきた男らしい。

    私は会いに行くことにした。

  • 184二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 15:45:59

    >>183

    マイ「それが、あの時のおじさんだったんだ…………。」


    手記には、その後の再会に繋がる。


    そして、例の騒動の時に、私は再会したのだった。娘達の姿に。

  • 185二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 17:19:59

    >>184

    アイ「でも、誰が母を…」

    冥神「そこだな…一体どうやって…イヴリースが…いや、この段階で彼女にそこまでの力があるとは思えん。一体…」

    マイ「水遣いのお姉さん?」

    冥神「確かに、彼女ならできるかもしれんが手記にははっきりと否定されているなー。一体誰が…」

    その時、ハスキーがやって来た。

    「ご主人様、お客様です。魔導法士ジュノン様です。」

    冥神「魔導か…よし、聞いてみるか。何かわかるかもしれんしな。」

  • 186二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:56:46

    >>185

    やがて、ジュノンが冥神の前に現れた。

    以前の事件でアレイスターを助けてもらったお礼を言いに来たらしい。

    ジュノンは冥神を前に恭しく礼をした。

    その後、冥神はジュノンにアイの母の件を尋ねた。

  • 187二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:26:44

    >>186

    ジュノン「ああ、あの人の事か。実は…………。」


    ジュノンが語ったところによると、まだジュノンが、所用で六花の里にいたころ、傷だらけのマインを担いだ老人がいたと言う。

    老人「儂は訳あって素性は明かせぬ。だがな、この者をあのまま、冥府に送るのは忍びなくてな。無辜の民を庇い、深傷を負ったところを、すんでのところで助けた次第じゃ。」

    後にその老人は、「神の宣告」に写っていた老人と、風貌が似ていたと言う。

  • 188二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:37:35

    >>187

    冥神「なるほど、あの人が助けたのか。」

    アイ「あの人とは?」

    冥神「まあ、あらゆる世界を観測できる存在だ、神々の世界に住むとも言われてるな。」

    マイ「ご主人様とどちらが凄いんですか?」

    冥神「まあ、神同士でどちらが偉いかとは張り合う事はないな。そんな事で張り合ってたらキリが無いからな。」

    ミイ「そうなのですね。」

    冥神「かの神には感謝をせねばな。」

    アイ「はい。誰かは存じませんが、感謝いたします。」

    アイは感謝の祈りを捧げた。

  • 189二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:44:39

    >>188

    そして、手記の最後にはこう書かれていた。


    私は、愛娘達と出会えて幸せです。今はまだ、宮殿の仕事に専念しないといけませんが、それが落ち着いたら、娘達の様に、「聖域」を守り抜きたいと考えています。

  • 190二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:29:27

    >>189

    マイ「ご主人様。お母さんもミラーナイトに?」

    冥神「いや、今の所、向こうが手放したくないらしくてな。当面は無いな。」

    アイ「そうですか…」

    冥神「皆、そう気落ちするな、宮殿の仕事も大切だしそれに今のままでも十分我らに貢献してくれている。必要とされている場所があると言う事の素晴らしさをお前たちは良く分かっているはずだろう。」

    アイ「ハイ、存じております。」

    ミイ「私も、分かっています。」

    マイ「私も。」

    ハスキー「それにお母様は時々会いに来てくれますし。今はそれでよしとしましょう。」

    アイ「そうですね。」

    冥神「おっ、噂をすれば。」

    マイン「お久しぶりです。」

    魅惑の女王「お久しぶり、皆さん元気?」

    冥神「ああ、そちらも元気そうで何より。ますます美貌に磨きをかけたな。それで、要件は?」

    魅惑の女王「実はね、アイちゃん達を宮殿の舞踏会に招待したいなあって。」

  • 191二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:47:35

    >>190

    アイ「まあ、舞踏会に?」

    マイ「つまり、女王様の前で、舞踏を?!」

    ミイ「でも、舞踏会ということは、トリックスターの皆さんは……。」

    マイン「確かに、トリックスターの皆さんも、見事な踊りでしたが、あちらと比較すると、お城の舞踏会の踊りは、かなり大人しい部類なんですよ。」

    アイ達は顔を合わせた。何より、舞踏会のダンスなんて、初めて聞いた内容だからだ。

  • 192二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 08:34:40

    >>191

    ハスキー「でしたら、舞踏会の舞は、私達がお教えしましょう。」

    すると、ハスキーが声をかけた。

    マイン「まあ。そういえば、ドラゴンメイドの皆さんは、社交界にも顔が広い様子。であれば、サロンの踊りの講師に最適ですわね。」

  • 193二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 08:49:45

    >>192

    こうして、ハスキーの指導の元社交ダンスの練習が始まった。

    冥神「…わたしもやらなきゃダメ?」

    ハスキー「ハイ、ご主人様も是非にとのことなので。」

    冥神「分かった。」

    すると、冥神はダンスを始めたがやけにぎこちなかった。

    アイ「ご主人様…」

    冥神「こういうダンスは苦手なんだ…。トリックスターだって、社交ダンスはできないだろう。神様も万能ではないんだ。」

    ハスキー「成る程、これはもう皆さん、しっかり特訓しないといけませんね。」

    鏡マンジュシカ「私達も見学していいかしら?」

    ハスキー「勿論、参加される方も大歓迎です。」

  • 194二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 12:30:01

    >>193

    アイ達も、舞踏会の踊りは、大変だった。

    ミイ「同じ踊りでも、音楽が違うとこうも変わっちゃうんだ。」

    マイ「まずは、足を覚えるので精一杯だねぇ。」

    一方、アイは姉妹達のなかでは、早くコツを覚えていた。

    アイ「成る程。相手になるべく合わせるように動けば、ある程度は舞えますね。」

  • 195二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 16:38:43

    >>194

    ハスキー「アイさんは飲み込みが早いですね。これは私達もウカウカしてられませんね。」

    冥神「うむ、わたしも負けてられないな。」

    こうして、皆でダンスの練習が行われた。

    そして当日。

  • 196二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:42:54

    >>195

    鏡ハスキー「それでは、よろしくお願いしますね。」

    鏡アマゾネス女帝「ああ、任せてくれ。主の留守は、我らが守るからな。」

    ナージャ「私達モ、一緒ニオ留守番スル!」

    留守はアマゾネス、蟲惑魔、エクソシスター、そして、ティアラメンツのミラーナイト。そして、レプティレスとフロイラインまでもが勤めることになった。

    フロイライン「気をつけてね。」

  • 197二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 21:05:39

    >>196

    貴族「なんと美しい…」

    貴婦人「まあ、子供たちも妖精の様…」

    宮殿に招かれたアイ達の美しさに皆が見とれていた。

    そして。

    ロプトル「お嬢さん、よろしければ私と一曲。」

    アイ「あら、ロプトルさんもいらっしゃっていたんですか?」

    ロプトル「ええ、私も招待を受けまして。どうです?」

    アイ「では喜んで。」

    こうして、アイとロプトルのダンスが始まった。それは見るもの全てを魅了する、素敵なダンスだった。

    マイ「お姉様、素敵です。」

    ミイ「まるで本当のお姫様みたい。」

    マイン「本当に素敵。ハスキーさん。ありがとうございます。」

    ハスキー「いえ、私もですが、アイさんの努力の賜物、アイさんを褒めてあげて下さい。」

    冥神「本当にな。」

    アレイスター「ロプトルの奴に連れられて来たが…いや、中々、素晴らしいダンスだな。」

    冥神「そこのお前、どうだ?私と一曲。」

    アレイスター「神様からダンスのお誘いとは…これは受けなきゃ罰が当たりそうだな。」

  • 198二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 21:20:23

    >>197

    舞踏会の様子を眺める魅惑の女王。その傍らには、マインの姿もあった。

    魅惑の女王「いつもすまないわね。あなたにはいろいろ助かっているわ。」

    マイン「いえ。私に出来ることを、こなしているまでですので。」

    マインの側に居るミラーナイト達も、今日はドレス姿で参加している。

    鏡ハンディレディー「素敵ですね。皆さん、とても生き生きしている・・・。」

    鏡ケミカルキュア・パープル「マイン様。荒んでいた私達を、ここまで校正させたこと、改めて感謝致します。」

    鏡エクスキューティ・プラウティ「私達も、アイ様のように舞に行っても宜しいでしょうか?」

  • 199二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:10:26

    >>198

    魅惑の女王「ええ、皆今日は身分を問わず楽しみなさい。」

    そう言うと。皆楽しそうに踊り始めた。

    マイン「素敵な光景。」

    ハスキー「ええ、皆楽しそう。マインさん、私達も…」

    マイン「ええ、私でよければ。」

    皆がこのひと時を楽しんでいた。

    そして、次の日。

    冥神「フム、昨日は皆、済まなかったな。」

    鏡シトリス「いえ、アイもご主人様も楽しまれたようで何よりです。」

    アイ「さて、今日も皆さん頑張りましょう。」

  • 200二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:13:35

    >>199

    鏡シトリス「アイさんは今日も元気みたいですね。」

    マイ「ハイ、お姉様」

    ミイ「ええ、私達もお供いたします。」

    こうして、私達の日常は続いていくのだ。

    (終)

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