- 1二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:54:45
五条「…は?」
夜蛾「俺にも何が何だか分からんのだ」
五条「……つまり俺、実家に捨てられたって事か?」
夜蛾「そ、そうなるな」
五条「え……お、俺、六眼持ってるし……無下限頑張って使えるようになったのに……? え…?え…?」
夏油「さ、悟、大丈夫だ、ほら私たちがいるだろ?」
五条「う、うう……でも俺、実家から高専通う金払ってもらってるから…! それが無くなったら俺……退学になる…!?」
硝子「マジかよ…」
夜蛾「そこは心配するな、俺が上に言って何とかお前の在籍を卒業までは確定させてもらった」
五条「や、夜蛾セン……!」
夏油「ふふっ、良かったね悟」
硝子「ま、クズが一人消えたら私の聖人ぶりが霞んじゃうからな~」
五条「お前ら…!ところで、俺売られたってどこに売られたの?」
夜蛾「あぁ、dice1d30=17 (17) の家だ」
- 2二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:55:51
歌姫の親戚になる五条!?
- 3二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:56:06
歌姫「受け取り拒否できない?」
- 4二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:56:20
歌姫ガチギレエンド
- 5二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:57:14
家に居座ったあげく元がお坊ちゃまだからいちいち前の家と比較して歌姫をガチギレさせる五条!?
- 6二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:57:52
つまり歌姫の義弟になるのか…?
- 7二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:58:20
歌姫気の毒だなぁ
- 8二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 18:59:15
これ五条不憫スレに見せかけた歌姫不憫スレじゃない?
- 9二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:02:17
フツーにエンジョイしそう
- 10二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:02:23
あれほど無下限+六眼を望んでた五条家にイラネってされるとかなにやったんだ
- 11二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:03:47
歌姫「ただいま~、あ”~”、今日の任務疲れた…」
悟「歌姫おかえり~」
歌姫「はいただいま……おあっ!?五条!?なんでウチにいんのよ!?不法侵入よ!?」
悟「チッチッチッチッ……俺はもう五条じゃありまっせーん!俺は今日から……庵悟です!」
歌姫「は?」
悟「いや~名前が二文字だと中国人みたいでカッチョイイよね~、今度からテストで名前書く時楽」
歌姫「えっ、どういう事…?私アンタを婿に入れた覚えはないんだけど…」
歌姫母「あら歌姫おかえり~! 実はね、悟くんがうちの養子になったのよ!」
歌姫「え”ぇ”っ”!”?”」
歌姫母「まさか五条家がこんな可愛い子を捨てるなんて……って思って、だったらウチの子になってもらおうと思って!」
歌姫「だ、だからってなんでウチなのよ…!?」
悟「ねぇ歌姫お姉ちゃ~ん一緒にお風呂入ろ~?」
歌姫「誰が入るかァッ!!!!!!」 - 12二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:04:24
無下限頑張って〜とか言ってるから術式は使えるけど本編五条より遥かに才能ないんじゃね
- 13二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:04:27
歌姫を解放しろ
- 14二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:06:07
だ、だからってなんでウチなのよ…!?←それはそう
- 15二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:07:25
- 16二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:09:23
庵家の天下到来やね
- 17二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:10:38
五条のワンマンなのに五条家滅びるだろ
- 18二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:12:31
スレ主のダイス
五条に甘くない? - 19二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:21:07
~夕食~
歌姫母「今日のご飯は生姜焼きに味噌汁ほうれん草の胡麻和えよ~」
悟「いっただきまーす!」バクバク
歌姫(コイツのことよ…きっと舌が肥えてるから「うわマジッ!こんなん食えねえよ~」とか言うに違いないわ)
悟「美味っ!母さん料理上手だな~」ヒョイパクヒョイパク
歌姫母「あらあらお世辞はいいのよ~」
歌姫(すっげぇへりくだってる!)
歌姫父「そういえば悟く……悟、君の術式は無下限だと聞くけど実際どんな術式なんだい?」
悟「んあ、俺の?そうだな~、体に纏って攻撃防いだり、蒼っていうの出して物を引き寄せたり……ま、チート能力って感じ?」
歌姫母「すごいわね~!それ使えば朝のゴミ出しとか重いもの運ぶときとか便利かも!」
悟「そりゃもちろん!俺朝早いしドンドンゴミ出すよ!」
歌姫母「助かるわ~!」
歌姫(どうせ無下限の術師捕まえてウチの立場上げようってんでしょ……どうせ私の術式はそんな強くないし)
悟「なんか……温かいな」
歌姫「え?」
悟「いや俺、実家ではあんま家族で飯囲んで食うとか無かったから……友達と飯食うとかとは違って、なんか良いなって」
歌姫「五条、アンタ…」
悟「だから庵だっての」
歌姫「じゃあなんて呼べばいいのよ」
悟「そりゃもう…サトちゃん!って」
歌姫「悟でいいわ。……ったく、あんたも案外寂しい実家暮らししてきたのね。ま、迷惑かけない程度だったらウチ居てもいいわよ」
悟「えっホント!?じゃあお姉ちゃん一緒に風呂」
歌姫「それは迷惑!!!!!」 - 20二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:22:03
しまった!歌姫不憫スレだ!
- 21二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:23:52
かなり暖かく迎えてくれそうな家庭が選ばれて良かったな悟…(ただし歌姫のストレスはマッハ)
- 22二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:24:47
普通に五条は庶民的なものの方が好きっぽいから当たりだね
- 23二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:25:39
まあ五条は親と会ってないしな…
夏油が両親殺した時の反応や生徒たちにあげた手紙から考えると"一般的"に家族は仲はいいもの、切り離せないものと思ってそうではある - 24二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:26:49
歌姫は何だかんだ良い奴だな
いやお姉ちゃん? - 25二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:27:26
婿に出される感か…?って思ったら弟ポジでなんか笑っちゃった
- 26二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:29:12
いちいち一緒にお風呂入ろうとする悟で笑った
でも誰かと仲良くお風呂入るのにはなんか憧れてそうでもあるんだよな… - 27二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:46:22
なんやこのベタベタにエッチな漫画のやつは
- 28二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:48:04
これで歌姫と悟くっついて欲しいよ
- 29二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:53:56
血の繋がらない姉弟もの!?と見せかけて全然そんなことなくて歌姫の両親含めたほのぼの家族愛的なストーリーなんだろ俺は詳しいんだ
- 30二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 19:54:18
CPスレでは無いから控えた方がいいんじゃね
- 31二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:12:51
歌姫可哀想で笑ってしまった
- 32二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:29:44
悟「……えちゃ~ん ……ねえちゃ~ん ……歌姫おねえちゃ~ん!起きてー!」
歌姫「うぅ……あと5分……」
悟「もう8時だよ?ほら高専高専!起っきろ起っきろ~!」
歌姫「うっさいわねぇ!私もう卒業してんのよ!」
悟「でも今日任務あんでしょ?」
歌姫「午後からなのよ!11時まで寝るわ」プイッ
悟「ま~ったく、これだから歌姫お姉ちゃんは……寝すぎると顔むくれるよ?」
歌姫「うっせ!はよ行け!」
悟「んじゃあ俺先高専行ってるからね~」
歌姫「朝の有意義な時間が…あ~体痛」
夏油「でどうだい悟?歌姫先輩の家は」
悟「んまぁ~そんな広くないけど、思ったよりベッドふかふかだし、飯は美味いしシャンプー良い匂いだし結構気に入ったよ?」
家入「ベッドって…お前どこで寝たんだよ」
悟「ん?歌姫の部屋」
家入「はぁ!?お前!!!!」
夏油「まぁまぁ。歌姫先輩と悟がまさかそんな間違ったことになるわけないでしょ」
悟「そりゃもちろん。ベッドだって昨日だけ借りただけだし。今日中には敷き布団買ってくれるってさ~」ルンルン
夏油「なんだか楽しそうだね悟。そんなに歌姫先輩の家楽しいのかい?」
悟「そりゃもうメチャクチャ!なぁ知ってる?歌姫姉ちゃんのベッドの下から見つけたんだけどさぁ、姉ちゃんの好きなタイプは……」
歌姫「ゴラァァァァァーーー!!!!!!言うなーーーーー!!!!」
悟「ちょっと姉ちゃん遅刻だよ?もう昼の12時半!」
歌姫「だから午後から任務だっつってんでしょうが!これから行くの!第一!私の好きなタイプは亀梨くんとかじゃあないからね!絶対!」
家入「自分で言ってるし」
悟「えっ、じゃあなんでベッドの下にKAT-TUNの本を…」
歌姫「そ、そういう時期あっただけよ!今は違うから! んじゃあ悟!みんなに迷惑かけないようにね!!特に私には!!!!!!」スタスタスタ
悟「行ってらっしゃ~い」 - 33二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:31:19
亀梨くん懐かしいよ
- 34二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:33:04
歌姫、嫌がりはするけど家無き子になった五条をギリギリ見捨てないラインな気がする
- 35二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:36:49
歌姫の部屋で寝たことにキレる硝子さん好き
- 36二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:37:25
んじゃあ悟!みんなに迷惑かけないようにね!!
歌姫お姉ちゃん好き… - 37二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 20:50:19
なんやこの心が温まるスレは・・・
- 38二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:06:45
歌姫「あ”~”、今日も疲れた……けど明日は休み…!前から行きたかったモールに出かけ……たいんだけど、アイツが家にいるからなぁ~」
悟「お~姉ちゃんおかえり」フロアガリー
歌姫「なっ…///ちょっ…///」
悟「なんだよ、俺の鍛え上げられた肉体に惚れちゃった?」
歌姫「アンタ普通に下にタオル巻いてるのね……意外」
悟「えっ俺の事家だと普通に全裸で歩き回る変態だと思ってたの?」
歌姫「いやまぁ、そのあたり気遣いなさそうだなと」
悟「いやいや~、俺こう見えてイイトコの育ちだからさ、歌姫と違ってこういうマナー守れんの」ズイズイ
歌姫「タオル巻いてるとはいえ裸で近づくな!モラルもクソもないアンタがマナーとかよく言えるわね!」
~夕食後~
悟「…」ボヤ~
歌姫「あ”~”、やっぱ入浴剤は草津に限るわね~……って部屋で何ボーッとしてんのよ、リビング行けリビング」
悟「別に今行く用事ねーし」
歌姫「ったく…… 何か上の空ね」
悟「……俺なんで五条家に売られたんだろう、って思って」
歌姫「ま~あれでしょ?六眼無下限以上に性格の悪さで庇いきれなくなったんでしょ」
悟「酷いな~、歴代最良の生徒だよ?オレ」
歌姫「鏡見ろ鏡」
悟「鏡見たって俺の綺麗な顔しか……」
歌姫「ハァ~~~~~~~~~~」
……………
歌姫「……正直ね、私アンタのこと嫌いなの」
悟「えっ、いきなりこれまた酷い」
歌姫「冗談じゃなくて、“マジ”ね」
悟「え~~~~実家に売られたかわいそうな弟くんになんてことを……」 - 39二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:07:18
歌姫「……けどアンタ、性格以外はまぁまぁ良いんだから。人からダメって言われたところはちゃんと直しなさい。マトモな人間になれば、五条家もまたアンタのこと欲しいって言うわよ」
悟「……でも性格直すったって」
歌姫「ま、アレね。私が判定してあげる。アンタのこと嫌いな私がアンタのこと好き…とは行かずともまぁいっかって思わせるぐらいにはなりなさい。お姉ちゃんとの約束だからね、悟」
悟「……!姉ちゃん…!」
歌姫「…//」ニヤニヤ
悟「じゃあ俺いい子になったら一緒に風呂」
歌姫「入るかァ!!!!!!!!」 - 40二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:10:04
歌姫まっとうだし優しいよな…
- 41二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:13:35
なんの説明もなく実家に売られたら流石にちょっと気にしてて草
まぁそりゃそうか…歌姫姉ちゃんの善性が眩しい - 42二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:19:23
すっかり姉弟として馴染んどる…
- 43二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:27:44
~翌朝~
歌姫(悟は……居ない!ということは……モールに行ける!)
歌姫(いくらなんでもショッピングでアイツ連れてくのはなぁ……もうちょい性格直ってからね)
プルル…
歌姫「あ、硝子?10時半ぐらいには着くから!」
歌姫「お待たせ~!ごめん、電車が少し遅刻してて…」
家入「大丈夫ですよ、おかげで一本吸える時間ありましたから」
歌姫「そ、そう……良かった」
家入「で、歌姫先輩に伝えなきゃいけないことあるんですけど」
歌姫「つ、伝えること!?まさか、彼氏…」
悟「おっはぴょ~ん!」
夏油「悟……大勢の人前でそういうノリは引かれるよ」
歌姫「ゲ……なんでお前らまで」
夏油「硝子一人じゃ危ないかもな~と思って」
悟「そうそう!ボディーガードに付いていったらなんと姉ちゃん!」
歌姫「ハァ~~~~~、結局こいつらからは逃げられないのか…」
家入「すみませんねウチのクズ共が…」
悟「まぁ見ててよ姉ちゃん、俺、今日“イイコ”になるから……!」
歌姫「は、はぁ……」 - 44二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:46:14
トコトコ
女性「キャッ!」転びそうになる
悟「おっとぉ! ……大丈夫?」キラーン
女性「は……はわわ……キャーーーーーー!!!!!!!イケメーーーーーン!!!!!!」
周りの女性陣「キャーーーーー!!!!!!!」
女性「あ、あの!もしかしてどこかの事務所に…?」
悟「ん、入って無いよ、フリー」
キャーキャー ワーワー
悟「へへへ、人助けしたらたくさんの人にサインねだられちゃった。もちろん全員分書いてあげたよ?『庵悟』って」
歌姫「それ……良い事なの?」
悟「えっいい事じゃないの?」
夏油「あれはむしろ混乱を招きかねない。良い事というより悪い事かもね」
悟「でもそれって俺のせいじゃなくなーい?ってかそれなら寄ってきた人たちが悪いっつうか」
家入「モテアピールすんな」
歌姫「ったく……でもま、転びそうになった人を助けたのは素直に褒める」
悟「おっ!やりぃ」
歌姫「けど、寄ってきた人たちを悪いとか言っちゃダメ。言葉遣いと人への見方を改めなさい」
悟「う、うす……」
夏油「…なんか悟、前より聞き分け良くなってない?」
家入「アイツには兄か姉が必要だったってわけだ」 - 45二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:48:58
姉弟してる歌姫と五条いいな
- 46二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 21:56:36
悟「ふわぁ~あ…」
夏油「確かに、女性のショッピングに付き合うってのは退屈だよねえ」
歌姫「う~~~ん、これとかどうかな?」デッケェオーバーオール
家入「あはは~、それは……どうかなと…」
歌姫「私は良いと思うんだけど……悟はどう思う?」
悟「あ? まぁ~…う~ん……いんじゃね?」
歌姫「何そのめっちゃ興味なさそうな対応」
悟「俺あんま服見るの興味ないんだよね、ほら俺って何着ても似合うし」
家入「似合ってんじゃなくて脚がやたら長いだけだろ」
歌姫「は~~~~、女性への対応がそれとはね…、彼女できた時が思いやられるわ」
悟「あぁ!?」
歌姫「いい?こういう時は『似合ってるよ~』とか、『いいねいいね!』とか言うもんなの。そんな感じで適当にあしらってるから嫌われんの! 全くこんな弟でお姉ちゃんは困るわ~」
悟「言えねぇよ……だってそれ」
悟「めっちゃダセぇもん」
歌姫「んなっ!?」
夏油「プププ…」
家入「ハハッ……失礼しました」
歌姫「……ま、まあ相手のセンスを?矯正してあげるのも男として大事だとは思うけど……もうちょい言い方考えろ!」 - 47二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:01:51
ほのぼの(義)姉弟ものだ
- 48二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:02:28
歌姫「してやられっ放しじゃ収まらねぇ…!こうなったらアンタのコーディネートしてあげる!」
悟「はぁ!?歌姫姉ちゃんのセンスでされたらヤバい気が……」
歌姫「うっさい!金は夏油が持ってくれるからいいの!」
悟「おっマジで?傑助かる~ウチ家計が苦しいんだよね」
夏油「えっ何で?」
家入「わざわざ付いてきてつまんなそうにしてる罰だよ、ってか良い報酬の任務行ってんだから問題無いだろ」
夏油「え~~~……」
歌姫「ジャーン!どうよ私のファッションセンス!」
悟「……」
夏油「……」
家入「……組み合わせダサいんだけど」
夏油「なんか不思議と似合ってるんだよねえ」
悟「……やっぱり俺、なんでも似合っちゃうみたいだワ、姉ちゃん…」
歌姫(ムカつく~~~~~!!!!!) - 49二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:17:29
夏油「はぁ~、私はやっぱり蕎麦食べたかったな…」
悟「しょうがねえだろ、ジャンケンで硝子が勝ったんだから」
家入「いんや~~やっぱり居酒屋以外無いわァ~~~~」
歌姫「硝子酔っぱらいすぎ…未成年なのに」
夏油「まぁオッサンみたいなもんだしいいでしょ」
硝子「だぁれがオッサンだぁ~~~~!!!!????」グリグリグリグリ
歌姫「吐かないようにしなね……じゃ、私こっちで帰るから」
悟「んじゃあ俺も」
夏油「えっ、この酔っぱらいの世話私?」
家入「おい前髪ィ!二軒目行くぞォ!」
夏油「いや私もう金が」グイッ - 50二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:18:12
悟「いや~、今日は思ったより楽しかったな~」
歌姫「もっと最悪なショッピングになるかと思ったけど、案外平気だったわね…」
悟「そりゃ俺ちゃんと約束は守る人間だし?」
歌姫「……じゃ、ご褒美にコレあげる」ホイ
悟「ん?何これ…サングラス?」
歌姫「あんたよく付けてるでしょ?新しいの必要かと思って」
悟「マジかよ…」
歌姫「え、ダメだった?」
悟「嬉しい」
歌姫「嬉しいんかい」
悟「けど、俺からのサプライズプレゼントがちょっと霞んじゃったな~」ホイ
歌姫「えっ、あんたも? 何々……靴?」
悟「そ!上げ底の靴。歌姫姉ちゃん背小さいから」
歌姫「背、小サイ……」
悟「ど?嬉しいでしょ?」
歌姫「悟ね……冗談で人に物あげるの、良くないよ。相手を傷つけることだってあるんだし…」
悟「え?ご、ごめん…」
歌姫「けどま、ありがとね」
悟「……へへっ」 - 51二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:19:31
貴方がデカすぎるだけですよ
- 52二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 22:32:52
地味に夏油と硝子も普通に仲良くて楽しい
- 53二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 23:27:07
モブに騒がれる五条うぜぇな公式だけど…
姉ちゃんにサプライズしてるのはいじらしい
順調に教育されてるな - 54二次元好きの匿名さん24/09/05(木) 23:57:15
いつかのスピリタススレはこれの伏線だったか
- 55二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 00:19:31
スピリタススレのスレ主と決まったわけじゃないだろう
- 56二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 00:31:01
- 57二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 00:55:19
あれだろ ほらミニマリスト
- 58二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 02:25:05
ってか安価スレなのによくこんなに書けてるな…
- 59二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 03:14:32
調子乗ってるし一回家から追い出して一般家庭に放逐することで五条家のありがたみを理解させようとしたとかやろ。凡俗相手ならともかく五条悟でやるな
- 60二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 03:30:03
ひょうきんでおバカな弟、日頃からイジられ役で調子狂わされる姉
っていう、付かず離れずな姉弟っぽさ似合うと思ってたから
こうなっても案外違和感無いな……いいスレに出会ったwww - 61二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 08:10:34
ほしゅ
- 62二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 13:21:37
良い…姉弟ですね…
- 63二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 15:09:51
- 64二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 15:43:07
- 65二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 19:51:17
悟「ねぇねぇ歌姫姉ちゃん」
歌姫「何よ、昼寝したいんだけど」
悟「傑と硝子が家来たいらしいんだけど家呼んでいい?」
歌姫「え~~、今日は疲れてるからダメよ」
悟「いやもう家の前に居んだよね」
夏油「失礼しま~す」
歌姫「は?」
悟「どうぞどうぞ!飲み物とか全然無いけど」
歌姫「んなこと言うな!」
硝子「心配すんなよ酒買ってきたから」レモンサワードォン
歌姫「悟と夏油は飲んじゃダメだからね!?」
夏油「硝子も未成年だと思うんだけど」
硝子「いいんだよ私は」カシュッ
歌姫「これまたせっかくの休日が……」
夏油「それじゃあ悟、今日こそ桃鉄勝たせてもらうよ」
悟「あぁ~すまねぇな、ウチ桃鉄無いんだわ……」チラッ
歌姫「無くて悪かったわね…」
悟「いや~姉ちゃん全然ゲームに興味無くてさ~、スマブラDXしかないんだよね」
夏油「参戦元のゲームは全然置いてないのにソレだけはあるんだねえ」
歌姫「いーでしょ別に!……昔周りがそれ持ってたから」 - 66二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 20:11:04
悟「おっしゃあ!また俺の勝ち!」
歌姫「何…?今のルイージのキモい動きは」
夏油「知らないのかい?”絶”だよ」
歌姫「何それ……術式?」
悟「スマブラDXやる上で常識的なテクニックだよ?いやぁ~歌姫姉ちゃんゲームですら弱いとはねぇ」
歌姫「んだとぉ……!いいわ!タイマンでかかってきなさい!今日という今日こそ捻り潰してやるわ!!!」
悟「やめなよ、どうせ俺には勝てないから!」
硝子「4位私なんだけど」
歌姫(現実じゃ勝てないとしても……ゲームでなら!!!!!勝てるチャンスがある!!!)
ルイージウィン
歌姫「クゥゥゥゥゥッソ~~~~~!!!!!!」
悟「そもそも回避全然せずにガードだけじゃダメじゃ~ん、つかみ攻撃できちゃうよ?」
歌姫「そういうアドバイスはやってる途中に言いなさい!」
夏油「いやいや、言ってたけど集中して聞いてなかったじゃない」
硝子「酒のつまみにはちょうどいいわ、歌姫先輩とごじょ……悟のバトル」
悟「あれ?今俺の事名前で呼んだ?あれあれあれ?」
硝子「お前もう五条じゃないんだからそう呼ぶしか無いだろ」
悟「……ま、そうなるよな…」
硝子「な、なんかゴメン…」
悟「いいって!俺今“庵”だし!」
歌姫「オラァ!悟ゥ!アンタに勝つまでやるわよ!」
悟「それ実質今日寝かせない宣言じゃん」
歌姫「違うわァ!!!!!!!!」 - 67二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:15:18
良い感じに姉弟してて良いな…これはナイスダイスだったのでは?
- 68二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:35:11
歌姫「勝った…!ついに勝ったわ!!!!いいいよっしゃああー!!!」
悟「ふわぁ…眠…、ってか手加減してようやく勝てたんだからな?」
歌姫「手加減!?い、言い訳はやめなさい!実力で負けたのよ実力で!!!」
夏油「おや、まだやってたのかい?もう夜11時だけど…」
家入「酒飲みつくしちゃった」
悟「そういやウチ、今日親帰ってこないんだよね~」
夏油「親が……帰ってこない?」
悟「親の帰ってこない夜、男女4人、何も起きないはずはなく……」
歌姫「え、ちょあんたら何考えて…!」
悟「そんな夜には闇鍋ー!!!!」
夏油「そこのスーパーが遅くまでやってて良かったよ」
歌姫「闇鍋かい…」
悟「この家来た時、カセットコンロあるのが見えたからさ~、やってみたかったんだよね闇鍋!」
歌姫「しっかしよく見つけてきたわね…それ何年も押し入れの中にあったのに」
悟「この六眼に見えないものは無いんだよ?お姉ちゃん!」
夏油「じゃあどんな下着着てるかも…」
家入「もし見たら鍋ひっくり返すからな」
悟「ってわけで、帳、降ろすね……」
歌姫「普通に電気消すって言え」
カチッ - 69二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:46:59
悟「さぁ~て、みんなどんなの入れたかな~」
歌姫(さすがに変なの入れて病気にでもなったら嫌だから豆腐入れたけど…)
悟「じゃあ先に俺いっただきま~す! ん、これデケぇな……はふっ…… うぐぉぁっ!?マッッッッズ!!!!!!!!!!!」
歌姫「え、ちょ大丈夫!?」
悟「だ、誰だよデッケェゲロ入れたやつ!?こんなん入れたら食えるもんも食えなくなるだろーが!」
パチッ
夏油「はははっ、いや~まさか私が入れた呪霊玉をピンポイントで食べるとはね~」ゲラゲラ
悟「てっめぇ…!」
夏油「これで分かったかい?私がいつもゲロ雑巾みたいなのをわざわざ取り込んでる気持ちが」
悟「おっ前……!!! スゲェなこんなの食えて…」
家入「だからって呪霊を鍋に入れんなよ…色々問題あるだろ」
夏油「まぁまぁ。ちゃんと私取り込むから。ンマッズ……ふぅ、さすが特級はマズさも特級だね」
歌姫「等級で味変わんの…?」
夏油「そりゃあもちろん。特に今回手に入れた虹龍は大きさもデカいもんで、味も大味…」
悟「んで、硝子は何入れたの?」
家入「日本酒」
悟「え?」
家入「鬼ころし」
歌姫「入れちゃダメでしょそんなもん…」
悟「はっはは~…!だからなんか頭が……」バタンッ
歌姫「うわちょ悟!?」 - 70二次元好きの匿名さん24/09/06(金) 22:56:09
夏油「いや~悟が下戸だったとはね」
硝子「たった一口でこうなるなんて弱いにも程があるだろ」
歌姫「ったくこの子は…」
夏油「しかしそろそろ終電無くなるね…まぁ私虹龍居るからいいんだけど」
家入「私が良くないわ。高専の寮まで結構あるし」
歌姫「んじゃあ早く帰りなさい。悟の相手してくれてありがと」
夏油「いやいや。次来るまでには桃鉄を」
硝子「んじゃあね~歌姫先輩~」
ガチャッ
歌姫「まったく今日も大変な一日だったわ……まぁ悪くはなかったけど」
悟「グゥ……スピィ……」
歌姫「……コイツ、寝顔だけはかわいいんだから」
悟「……やめて……捨てないでぇ……」
歌姫「……」
悟「うぅ……俺もっと強くなるからぁ……置いてかないで傑ぅ……」
歌姫「売られたこと、そんな寂しかったのね……ったく、今はウチにいるでしょーが。メソメソすんな」
ポンポン
家入「あ~、私も弟欲しくなったな~」
夏油「一人っ子だとつい思っちゃうよねぇ」
家入「でも、悟(アイツ)みたいな弟だけは嫌だ」
夏油「分かる。でも私は弟というより妹の方が……」
家入「ロリコンかお前」 - 71二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 01:30:21
地味に悟が呪霊玉の味を知ってしまった…!!
- 72二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 03:57:17
良いね
- 73二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 13:08:38
⭐︎
- 74二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 23:22:11
悟「……」ボーッ
歌姫「アンタ最近ずっと上の空ね…」
悟「今夏休みで授業無ぇし、任務もおとといから無いし……」
歌姫「ゲームするとか無いの?」
悟「うちスマブラしか無いだろ」
歌姫「……」
悟「傑も硝子を誘うのも……なんか悪ぃなって思って」
歌姫「何でよ、アンタならしつこいぐらいに誘いそうなもんなのに」
悟「だって俺もう五条じゃねぇし……最近思うんだよ、俺って別に……そんな価値ある人間じゃないのかもって」
歌姫「…そんなわけないでしょ。六眼と無下限使いなんだし」
悟「じゃあ、なんで俺家から捨てられたんだろうな」
歌姫「……でも、この前だって夏油と硝子はウチ来たでしょ」
悟「きっと俺じゃなくて歌姫に会いたくて来たんだよ」
歌姫「……アンタに似合わず随分卑屈ね、そこまでなるって随分重症じゃない…」
悟「……」
歌姫「ったくしょうがないわね、じゃあ一緒にお風呂入るよ!」
悟「えぇっ!?一緒に風呂!?入るの!?」
歌姫「銭湯よ銭湯。最近任務で金も溜まって来たし…夏油とか硝子も誘いなさいよ、その分くらいは払ってあげるから」
悟「でも…」
歌姫「大丈夫!ちゃんと呼べばアイツら来るって!ほら行くよ!」 - 75二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 23:44:17
悟「歌姫姉ちゃーん!」
歌姫「おーやっと来t……って多ッ!」
悟「いやー一応呼んだら七海と灰原も来たいって言うからさぁ」
灰原「さっきまで任務で汗かいてきたので洗い流したい気分です!」
七海「私は彼らの監督で来ました。銭湯で何かして怪我でもさせたら困るので」
夏油「まぁ人数は多い方が楽しいじゃないか」
硝子「女性側は二人だけなんだけど」
歌姫「予想外の出費ね……まぁいいわ、けど今回はただの銭湯じゃなくてスーパー銭湯だから」
悟「いや~さすが姉ちゃん太っ腹!」
歌姫「だからってここまでは想定外なのよ……いい?ちゃんと金の分楽しむのよ!」
ハーイ - 76二次元好きの匿名さん24/09/07(土) 23:53:14
歌姫「あ”~”、久々に来るお風呂は格別ね……しかも今日は草津の湯」
硝子「なかなか一人で来ようって思いませんもんね~」
歌姫「しかし一つだけ明らかなノイズは……」
悟「おい傑、見ろよこれ!」ブッ
夏油「おならで泡wwwww」
灰原「それより見てください!この壁の絵……」
悟「うっっそだろwwwwどう見てもチ〇ポじゃんwwww」
夏油「wwwwww」
七海「馬鹿なんですかこの人達は」
歌姫「騒がしい男子風呂ね…」
硝子「よくある上だけ繋がってるタイプの風呂ですね」
~~~~
悟「あ~喉渇いた」
歌姫「アンタ知らないの?銭湯出たらコーヒー牛乳なのよ」
悟「コーヒー…牛乳?」
歌姫「ったく買ってあげるから飲みなさい」ボトンッ
悟「……うめぇ!風呂来ると売ってんの不思議に思ってたけどこういう事だったのかよ!」
夏油「しっかし悟もまだまだ素人だね……真の玄人はフルーツ牛乳を飲むものだ」
悟「あ”ぁ”!?姉ちゃんが買ってくれたからコーヒー牛乳でいいんだよ!」
灰原「やっぱりコーヒー牛乳ですよね~」
七海「私は普通に牛乳派です」
硝子「ビール何処で飲めんの?」
歌姫(ま、元気になったみたいだしいいか) - 77二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 00:12:45
さらっと灰原が生きてる
- 78二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 00:36:05
悟が順調にお姉ちゃんっ子になってる
- 79二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 06:00:26
生まれた時から当主確定の人間が実家から捨てられたらここまで自己肯定感が下がるのな…まぁ下がるか
- 80二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 16:37:29
悟「んじゃあ行ってきま~す」
歌姫「行ってらっしゃ~いってどこ行くのよ」
悟「え?任務に決まってるでしょ~一級呪霊の討伐任務!」
歌姫「一級って…アンタ大丈夫なの?」
悟「平気平気!むしろ一級に昇格しなきゃいけないんだしさ~、このまま行けば特級になっちゃうかもね~?」
歌姫「いくら何でもそこまでのスケールは厳しいでしょうよ……ま、夕飯までには帰ってくんのよ」
悟「ったく姉ちゃん心配しすぎだって~! いや~かわいい弟さんが居なくなったら寂しいもんね?」
歌姫「どこがかわいいんじゃい!寄り道しすぎんなよ!」
悟「へいへい、じゃ行ってきま~す」バタンッ
歌姫「一級呪霊の討伐……、その土地や術師次第で、特級にまで格上げされる可能性があるのよね」
歌姫「しかし一体どこに……」
歌姫「ん、こんなところに任務の書類…、アイツ忘れたわね」ペラッ
歌姫「……! これって…!等級は一級だけど、場所がヤバいじゃない…!過去に特級の出現例があったって…!」
悟「ふんふーん♪ そうだ傑用に祓わず持ってこ」 - 81二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:12:47
本編よりも弱いんだな
- 82二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 22:26:31
小学生男子どもめ…
- 83二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 07:39:29
⭐️
- 84二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 19:11:38
ほしゅ
- 85二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 19:26:41
悟「ここが例の現場ね」
補助監督「では帳を降ろします」
悟「そんぐらい俺でもできるよ」
補助監督「ちゃんと忘れないでくださいね……ご武運を」
悟「しっかし随分山奥だな、懐中電灯持ってこねぇと前見えねぇじゃん」
悟「……しかしこの残穢、随分と濃いな。一級の中でも上の方ってわけか?」
ゾクッ
悟(呪力!?後方から!?)
悟「……消えた?」
悟(確かに今どろっとした呪力がそこにあったはずだ!一瞬で消えるなんて…)
ドロッ
悟「別の方向!?」
悟(呪霊は複数いんのか? いや、違う……まさか高速で移動してんのか!?)
ビュンビュンッ
悟(残穢を追うんだ…!行動を予測して……撃つ!)
悟「術式順転・蒼!」
ドギャアンッ!!
呪霊「ア・・・がが・・・そ・・・こ・・・違ウよ違ウ違ウ」
悟「高速移動の術式か?でも捉えられたら怖いもんでもないな。んじゃあさっさと……」
悟(…また後方で呪力が!?)
悟「……何だよこれ」
悟の六眼には、いくつもの木に植え付けられた“呪力の塊”が見えていた。
そしてそれらは悟が対処する間もなくーーーー爆裂した。 - 86二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 22:15:17
悟「……ぐぅッ」
吹き飛ばされた悟は大木に強く叩きつけられ、一瞬気を失っていた。
悟(高速移動の術式かと思ったが、まさか呪力を爆発させる術式だったとはな…!)
先ほどの呪霊を眼で探すものの、視界にはそれらしき存在は居ない。
悟「逃げたか!?だが辺りに呪力が散らばって…」
再び呪力の炸裂する気配。この辺りにも設置されており、悟は回避するがーーー
悟「ウソだろ…!?この辺り一帯既に…!」
六眼は呪いに関するものならば、嫌というほど情報が入って来る。それは自身にとって信じたくないものであっても。
この森一帯、およそ200メートルにかけて呪力の塊が設置されており、それら全てが今炸裂しようとしていた。
悟(蒼で先に全部破壊するか!?だとしてももう時間が…!)
その一瞬の判断が決されるよりも前に、一つ一つの塊は閃光を放ちーーー
歌姫「悟危ないっ!」
その瞬間、彼に被さり歌姫がその爆発に巻き込まれた。爆発の衝撃で二人は近くの岩穴まで吹き飛ばされる。
悟「おっおい……なんでここに居んだよ!?」
歌姫「このバカ……あの呪霊ただの一級じゃないわよ!?」
悟「んなの俺でも分かる!ありゃ特級だ!けど一級が特級レベルになるのなんて珍しいことじゃないだろ?」
歌姫「問題はそこじゃないわよ…!あんま言いたくないけど…アンタ、“始末”されるためにここに送り込まれたのよ」 - 87二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 06:44:07
保守
- 88二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 12:55:57
⭐️
- 89二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 18:53:42
もしかして次の六眼を誕生させるために
- 90二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 21:32:45
悟「は…?俺を始末…?」
歌姫「この土地で定期的に出る呪霊はどれも特級クラス…まだ力不足のアンタを始末するにはちょうどいいと思ったのよ、こんな風に考えるのは悪癖かもしれないけど…」
悟「……ははっ、俺って結局邪魔者なのかよ」プイッ
歌姫「…本当に邪魔者だったらわざわざ私ここまで来ないわよ」
悟「第一弱い歌姫姉ちゃんが来たって意味無ぇっつーの…」
歌姫「弱い弱いってアンタねぇ…!」
悟「?」
歌姫「んなの……私が一番よく知ってんのよ!どうせ私の術式はバフかけることしかできないわよ!!弱い弱いって、一回弱い奴の身にもなってみろ!!」
悟「あー……いくらなんでも怒りすg」
歌姫「そもそもウチの家系的にそんな強い術式は出てこないのよ!!それでも私はここまで頑張って来たのよ!!それをいちいち弱いとか言うなァ!!!!」
……シーン
歌姫「……ごめんつい熱くなって」
悟「い、いや……俺も悪かった…。 けどさ、歌姫姉ちゃんが弱いのは事実だろ」
歌姫「アンタねぇ…!」
悟「歌姫姉ちゃんは優しい。だから弱いんだろ?」
歌姫「何が言いたいのよ」
悟「弱者には弱者なりの強さがあるってことだよ。その術式は誰よりも優しい姉ちゃんにこそ授けられたんだろ」
歌姫「弱い私に授けられた…?」
悟「…ふっ、なんつーか元気出てきたわ。じゃ、強い俺が祓ってくるから!」
歌姫「ちょっと待ちなさいよ!一人で出てく気?わざわざ助けに来たお姉ちゃんを鼓舞してそれだけで行くなんて許さない!一緒にやるわよ!!」 - 91二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 21:37:29
五条を始末しようって決めた奴正気か…?世界の均衡変わるレベルの術師だぞ
- 92二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 21:39:08
御三家はやはりクソ
- 93二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:05:22
歌姫「けど呪霊はどこにいんのよ…」
悟「奥の方にいる。けど遠い。こっからじゃ届かない」
『その術式は誰よりも優しい姉ちゃんにこそ授けられたんだろ』
歌姫「…私には私なりのやり方があんのよ。悟!アンタはアイツに蒼をぶつけることに集中して!」
悟「そういうことね、了解っ!」
術式解放「単独禁区」
それは庵歌姫の術式。対象者の呪力の総量・出力を一時的に跳ね上げる。
現在の庵悟の術式では届かない距離であったとしても、その出力が上がれば……
悟「術式順転・蒼」
悟がの手から放たれた青い光弾は、練り上げるような手の動きと共に周りの事象を収束させながら進む。
悟「まずはウザったい爆弾からだ」
蒼は周辺に取り付けられた呪力の塊ーーー爆弾を次々と吸収し、その場で弾けさせる。
悟「届く!!」
もはやこの森に脅威は無い。蒼はすぐさま呪霊の下へと届いていく。
悟「これで押し潰してやるよ!!」
しかし相手は特級。蒼による潰しに抵抗し、簡単には潰れない。
それを見て、歌姫はさらに舞を重ねる。
さらに出力の上がった蒼はさらに勢いを増しーーーー
ブシュッ
悟「ぃよぉし!やった!」 - 94二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 22:13:26
歌姫「っはぁ…はぁ…」
悟「ちょいちょい大丈夫かよ」
歌姫「ここまで術式使ったの久々だから…」
悟「ったくわざわざ来て足引っ張んなよ。ほらよっ」背負い
歌姫「なっ!!!別に歩けるっての!」
悟「いいっていいって、姉ちゃん弱いんだからさ」
歌姫「いつまでそれ言ってんのよ!?」
悟「……けど、ありがとな」
補助監督「お疲れ様です! 無事でなによりです」
悟「それよりオマエさ」グイッ
補助監督「ひぃっ!?」
悟「俺を始末しようとしたって……どういうこと?おかげで姉ちゃんまで大変な目に遭ったんだけど」
補助監督「始末…?何の話ですか!?」
歌姫「悟やめなさい。補助監督さんは関係無いだろうから」
悟「……そういうもん? んま…ごめんな。とにかく早く家まで飛ばして。姉ちゃん疲れてるから」
補助監督「は、はい!」 - 95二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 02:38:28
補助監督は無関係か
- 96二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 10:20:42
ほしゅ
- 97二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 19:28:19
ほし
- 98二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:40:33
~自宅~
歌姫母「おかえり~って二人とも怪我してるじゃない!」
悟「平気だって平気。明日硝子に治してもらうから」
歌姫父「任務の悟はともかく、歌姫(おまえ)まで居なくなって心配したんだぞ」
歌姫「うっ、ごめんなさい……」
悟「……あんま姉ちゃんの事怒んなよ、姉ちゃんのおかげで俺生きてるんだし」
歌姫母「生きてるって…どんな危険な任務だったの!?」
歌姫「あー、それは…まぁ…」
悟「ま、生きてたんだし結果オーライでしょ?飯にしようぜ~腹減った」
歌姫父「飯食ったらちゃんと風呂入れよ」
悟「えっ!?姉ちゃんと!?」
歌姫「入るかァ!!!」
~夕飯後~
悟「ふぅ~、しっかし良いステーキだったなぁ」
歌姫「まさかあそこまで奮発するとはね」
悟「ま、正直五条家で食べたステーキの方が高級だったけどね」
歌姫「親の前で言うなよ、失礼になるから」
悟「そりゃ当然。でも俺、今日のステーキのが美味かったな…」
歌姫「そういうのは先に言いなさいよ」
悟「…なぁ歌姫姉ちゃん、俺の事嫌いじゃなくなった?」
歌姫「…そーねー、まだ嫌いだわ」
悟「えぇ」
歌姫「けど、前よりはまだマシね。これからも精進。分かった?悟?」
悟「ま、努力するよ」
歌姫「努力じゃなくてちゃんと良い子になる!って自信持ちなさい!!」 - 99二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:08:33
ピンポーン
歌姫母「誰かしら、はーい」
歌姫「ちょっとー!ちょっと悟ー!ちょっと来てー!」
悟「ん、今寝ようとしてたのに」
歌姫「明日何も無いんでしょ?行きなさいよ」
悟「ほいほい」
五条家の男「悟様…!よくぞご無事で」
悟「えっ、お前…!?なんでここにいんだよ!?」
五条家の男「悟様は無事五条家の試練を乗り越えました。あなたこそ真の五条家当主となる者です!」
スタスタ 歌姫「は…?何言ってるの」
悟「試練って…?」
五条家の男「代々五条家で六眼かつ無下限を持つ素養を持っている方…つまり悟様のような方には一定の試練を与え、その後しっかりと試練を乗り越えられた者にこそ、当主の座を与えるのです。まぁそれが生まれた場合ですがね」
悟「じゃあ、今日の任務は俺を始末するとかそういうのじゃなかった…ってわけか?」
五条家の男「一応は六眼を持っているのですし、始末などではありません。特級を打ち倒したこともまた試練を達成した証です」
歌姫「…それで悟はどうなるのよ」
五条家の男「もちろん、五条家に戻ってもらいます。もちろんあなた方には謝礼を。悟様のためとはいえ騙すような形になってしまい申し訳ありません」 - 100二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:09:48
急展開
- 101二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:10:07
うっっっわ…………
- 102二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:10:23
御三家はさぁ……
- 103二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:19:12
歌姫「…っけんじゃないわよ」
五条家の男「え?」
歌姫「ふざっけんじゃないわよ!!!悟はね、アンタたちに捨てられたと思って悲しんでたのよ!!!それを試練だとかなんとかって…!」
五条家の男「しかし…下手に試練だとお伝えすれば悟様の成長に繋がらず…」
歌姫「何が成長よ!心まで傷つけて…!」
悟「いいんだよ歌姫」
歌姫「いいってアンタねぇ…!」
悟「俺のため…なんだろ?」
五条家の男「そうでございます!しかし我々としても一度捨てるという選択を取ったのは心苦しく…」
五条「そういうのいいって。後は前と同じ、そうなんだろ」
五条家の男「はい!もちろん家の部屋はそのままですし、高専の寮も引き続き!」
歌姫「あんたまさか戻る気?」
五条「戻るも何も、俺はもともと五条家の人間、だからさ」
歌姫「でも…!」
五条「これが御三家なんだよ。強くさせるためなら手段を選ばない」
五条「傑の言ってた、非術師を守るための力……それを確かにモノにするために必要なモンだったってこと」
五条「短い間だったけど、感謝するよ、歌姫」 - 104二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:36:13
~歌姫の部屋~
歌姫「…」
歌姫「私の部屋ってこんな静かだったっけ」
歌姫「ってか、お母さんとお父さんはいいの!?」
歌姫母「呪術界ではたまにあること……といっても、まさかこっちに降りかかるとはね」
歌姫父「悟くんは評判に違って案外いい子だったな」
歌姫「そういうことじゃなくて…!」
歌姫母「そりゃ、寂しいものは寂しいわよ。でもあの子のためだもの。仕方ないでしょ?」
歌姫「…だけど」
歌姫父「たとえ家が戻ったって、悟がここに居たって事実が無くなるわけじゃないだろ?」
歌姫「それは…そう、だけど」
~高専~
五条「おはよーっ!諸君!」
夏油「やけに元気だねぇ」
家入「変なもんでも食った?」
五条「まさか。ステーキしか食ってねぇよ。俺、五条家に帰り咲くことになりましたっ!」
夏油「それまた急だね。どうしたんだい?」
五条「俺が売られたのは俺への試練だったんだってさ。ウケるよな」
家入「あっ、歌姫先輩」
歌姫「…」スタスタスタ
五条「おーっす歌姫!調子どう?」
歌姫「ぼちぼちよ。…それよりアンタ、良かったわね」
五条「まぁね」
歌姫「…元気そうなら良かった」スタスタ
夏油「?」 - 105二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 03:59:33
ほ
- 106二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 08:32:52
つらい、辛いよぉ……御三家はクソ
- 107二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 12:38:12
人死にとは違うタイプのつらさだ あんなにいい姉弟いい家族してたのに 御三家よ
- 108二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 12:56:51
英才教育に人の心どこ……
- 109二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 15:23:13
歌姫(気付けば、悟は五条家の人間として振舞っていた)
歌姫(あれから色々あり、悟は反転も習得し特級術師となった。まさか本当になるだなんて…)
歌姫(最初のうちは高専で会う機会もあったけれど、特級になってから任務の幅が広がったのか、私の方が高専にいることが多くなった)
歌姫(今じゃもう、義理の姉弟だったなんて過去があったとは思えないほど、私たちの関係は希薄になってしまった)
歌姫(かつてのようにナメた口をきく機会もなくなったと思ったある日……)
歌姫「は?夏油が集落の人間を皆殺しに…?」
冥冥「噂、ではなく確定事項のようだ。高専中の教師陣は対応で忙殺されているようだね」
歌姫「げ、夏油が…なんで…確かにイヤなところもあるヤツだったけど…!」
冥冥「…彼の消息はまだ掴めていないようだ。彼を追った術師や補助監督は殺されているみたいでね」
歌姫「そ、そんな…」
冥冥「けどそんな彼と会って殺されていない者がいる。家入硝子に……五条悟くんだ」
歌姫「…!」
冥冥「夏油は追わないにしろ、君にとって二人は大事だろう、片方は君の義理の弟だ」
歌姫「…今は違いますよ」
冥冥「彼は今高専に居る。久々に会ってみてあげたほうがいいんじゃないかな?」
歌姫「……!」
冥冥「情報代、と言いたいところだけど、姉弟というものはプライスレスだしね」 - 110二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 20:23:02
歌姫「さと……五条っ!」
五条「おっ歌姫じゃ~ん、久しぶり!どうしたのそんな怖い顔して」
歌姫「あんた、夏油が…」
五条「あ~、傑がやらかしたってさ!いや~参っちゃうよね、同級生から呪詛師なんて」
歌姫「……平気なのあんた」
五条「んま~別に?それよか歌姫の方はさ~、俺の心配なんてしちゃってそんな慌てて!プププ」
歌姫「無理してんでしょ、私の前で」
五条「…別に」
歌姫「嘘。夏油に会ったって聞いたけど」
五条「…」
歌姫「私の事、心配させたくないの?」
五条「…俺と歌姫に何の関係あんだよ」
歌姫「アンタは私のっ!! ……今は違うか。てか、関係あろうとなかろうと人の心配して悪いわけないでしょ!」
五条「俺じゃ傑を殺せなかった。これから何をしようってなんとなく予想つくのに…」
歌姫「それと強がることの何が関係あんのよ」
五条「そんな俺と、歌姫は一緒に居ない方がいいって話だよ」
歌姫「…っ!」
五条「俺は傑を見逃しちまった。俺だけが強いせいで。俺のしてきたことに…意味なんてなかったんだよ」
五条「歌姫はやさしーからさ、俺みたいなのに構ってちゃダメだと思うよ」 - 111二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 20:28:57
歌姫「…!」ビタッ
五条「…?」
歌姫「こ、こういう時のビンタぐらい無下限解きなさいよっ!」
五条「え?ああ…」ビンタッ!!!!
歌姫「このバカ!!!バカ弟!!!何アンタまで腐ってんのよ!止められなかったことぐらいで卑屈になんな!」
五条「…だって俺は」
歌姫「何で夏油はあんなことしたのよ」
五条「色々あったんだろ……でも、俺だけが強かったから……そのせいで傑の事をちゃんと見てられなかった」
歌姫「そっ…そうなのかもしんないわね…。だからって、今腐ったって何も進まないでしょ!?」
五条「……そうだな、ああ……そうかもな」
歌姫「ふぅ、ったくどうして私ばっかりアンタのネガティブなとこばっか見るのか…」
五条「んじゃ俺……高専で教師目指すよ」
歌姫「ええっ!?急に!?」
五条「俺だけが強くちゃダメだろ?歌姫は強くなれないかもだけどさ、これからの生徒とかをしっかり強くして!俺と傑みたいにさせないようにする!どうだよこれで?」
歌姫「余計な一言入ってるわよ…ってか、私も一応教師志望なんだけど」
五条「おっ、じゃあ同僚?」
歌姫「あんたと同僚なんてサイアクだわホント……けどま、元気出たなら良かったわ」
五条「…へへっ」
歌姫「いい?先生になろうとそうじゃなかろうと!私はアンタのお姉ちゃんなんだから!辛かったらなんか言いなさいよ!」
五条「今はもう違うだろ」
歌姫「アンタがそう思ってても私にとっては弟!!!分かった!?」
五条「…おう、頼りにしてるぜ、お姉ちゃん」 - 112二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 22:21:22
泣けてきた
- 113二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 07:56:09
冥冥さんマジGJ
- 114二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 11:09:15
五条は悪くないって
変に気負いすぎんなよ… - 115二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 22:05:08
歌姫(あれから、悟は資格を得て高専の教師となった。まぁ私は悟より先になったわけだけど…)
歌姫(しかし、私は京都で悟は東京。たまにしか会う機会はなく……会うといい加減な態度でいちいちムカつくこともするあたり、変わっているのかと心配になったけれど、生徒たちとの関係を見るに、まぁまぁ良い関係が築けているらしく、安心した。)
歌姫(しかしーーー悟が封印され、渋谷がめちゃくちゃで世の中は大混乱。宿儺も虎杖君の体から離れ、伏黒君のもとに行ったり……私でも追うのに厳しいぐらい世の中は変わっていった)
歌姫(なんやかんや⦅死滅回遊⦆あり、悟は封印から復活ーーーしたと思ったら、なんと一月後に宿儺と戦うという)
五条「いや~ほんと心配かけてごめんねー、姉ちゃん」
歌姫「私に謝るより先に生徒たちに謝りなさいよ」
五条「誰より先に家族に挨拶すんのは当然でしょ? 恵は宿儺が乗っ取っちゃってるんだし」
歌姫「……それで、アンタの方は大丈夫なの?」
五条「獄門橿は思ったより平気だったよ。体感時間はそこまで長くないし」
歌姫「そうじゃなくて、宿儺との戦い。宿儺は史上最強なのよ?それと戦うだなんて」
五条「何、僕の事甘く見てるんじゃない?こう見えて最強の術師なんだよ」
歌姫「……現代で最強なのと、歴史上で最強なのじゃ格が違うでしょ」
五条「じゃあ何? このまま宿儺と羂索に踏みにじられていいってわけ?」
歌姫「……そういうわけじゃ、ないけど……」
五条「…心配してくれてありがと。でも僕は負けないよ。勝つ。それに僕が負けたって、僕たちには強い生徒たちがいるでしょ?」
歌姫「何それ、まるで死にに行くみたいじゃない…!」
五条「術師は死ぬことを常に考えるものだろ? 常にリスクは考えてないと」
歌姫「だからって…!」
五条「大丈夫、僕最強だからさ」
歌姫「……死なないでよ。死ぬような奴は嫌いだから」
五条「当たり前でしょ、家族遺して死なないよ」 - 116二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 08:57:29
ほしゅ
- 117二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 16:58:44
ほし
- 118二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 23:24:50
歌姫(だけれど……)
虎杖「これって…」
日下部「五条の勝ちだ」
ーーーーーーーーーー
夏油「や」
五条「うわ、ざけんな最悪だよ」
夏油「それで、宿儺はどうだった?」
五条「いやマジで強えーわ。しかも宿儺は全力出し切ってないんだから」
五条「ーーー楽しかったな」
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飛行機のエンジン音が響く、どこかの待合室。
五条悟はそこでかつての仲間と笑いあっていた。
親友、夏油傑は彼に囁く。
夏油「いいのかい? 君も一緒に来るなんて」
五条「しょうがねぇーだろ、宿儺に負けちまったんだし。 勝つなんて言っておいてさ…」
『当たり前でしょ、家族遺して死なないよ』
夏油「どうかしたのかい? 泣いてるよ」
五条「いや……」
五条「約束、破っちゃったなぁって」 - 119二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 23:35:53
〈もうまもなく〇〇行き、〇〇エアラインが出発いたします〉
夏油傑の隣、窓際の席に座った五条悟は遠くを見ていた。
五条「ここって新宿残ってんだな」
夏油「遠いからぼやけているんだよ、近くに行けば壊れてるって分かるかも」
五条「けどあのビル、俺が吹き飛ばしたんだよ茈で。色々宿儺のせいにしたから覚えてる」
飛行機の中から見える新宿の景色を眺めていると、遠く誰かがこちらに向かい手を振るのが見える。
夏油「何か見えるのかい?」
五条「いや、あれって……いや、幻だろ」
飛行機は段々と進み、離陸するための前段階へと来ている。
五条「ーーーだけどもし、今見ているこの世界が、僕の妄想じゃないのなら」
五条「……あれは幻じゃない?」
夏油「……ははっ、今更気づいたのかい?」
七海「気づくのが遅いですよ」
灰原「そんなんだから宿儺に負けちゃうんですよ!」
五条「ーーーいや、これはきっとまだ負けてないってメッセージかな」
五条は立ち上がり、席の上にある荷物棚からカバンを取り出す。
五条「あのー!すいません!俺乗る飛行機間違えちゃいましたー!」
夏油「最強の君が乗り間違えとはね」
五条「……なんてな」
七海「そういえば一つ伝えておいて欲しいことがあります。ーーーーー」
灰原「あっじゃあ僕も!ーーーーー」
五条「りょーかい!」
五条「けどいいのか? こうして降りて」
夏油「他ならぬ君の決断だろう? 私は信じるよ」
五条「そうかーーーー ……じゃ、行ってくるよ」
ーーーーーーーー何故 - 120二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 23:49:53
宿儺「何故貴様が生きている…?」
悟「空間こと斬る斬撃? ありゃあ痛かったね。けどま……僕を相手にするにはまぁまぁ悪くない手札だった」
宿儺「確かに貴様を分断したはずだ。腹と脳が分かれれば呪力を練るのもままならないはず…!」
悟「奇跡ーーーなんて言うのは野暮だから説明するよ。反転術式ってのはさ、負の感情から生まれる呪力を掛け合わせて正のエネルギーを生み出すもんだ。確かに呪力は腹で練るものかもしれない、けど正のエネルギーは…」
そう言うと、悟は握りしめた拳で胸を叩く。
悟「ここで練る。あとは分かるだろ? 陳腐な表現だけど、そうとしか言いようがない。そして正の感情から生まれる正のエネルギーでなんとか下半身を再生させたってわけ。お前にはできない、僕だけの力だ」
虎杖「先生…!」
乙骨「そんな使い方できるものなの!?」
日下部「最強ったって、んなアドリブできるもんかよ…」
悟「誰かを憎しみ、恨み、怒ることで生まれるのが呪力だとしてもーーー誰かのために、約束を守ろうとする尊い意志が、それに勝てることだってある」
悟「ずっと俺に言いたかったことはそれでしょ? お姉ちゃん」
家入「え…そうなんですか歌姫先輩」
歌姫「え? うん、まぁ~~……そういう側面もあるかもね」
歌姫「ったく、余計な心配お姉ちゃんにさせないでよ……けど大丈夫だったんなら……」
歌姫「勝てーーーーーーっっっ!!!!!悟ーーーーーーっっっ!!!!」
宿儺「何だ、今の絶叫は」
悟「ふふっ……お姉ちゃんも見てるんでね」
悟「まだまだかっこつけさせてもらうよ」
終わり - 121二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 23:57:02
書いてから気づいたんですが反転術式の設定がちょっと違いました
胸ではなく頭ですね
ともあれ、ここまで見てくださった方はありがとうございました - 122二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 03:37:47
歌姫が現世に呼び戻す楔となった形かな
- 123二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 07:34:10
あちぃ………おつ!!!めっちゃアツかった!!!
- 124二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 09:59:31
アツい!
……けど、その、衣服がどんな状態か気になる