- 1124/09/08(日) 10:02:41
ここだけ器の強度が高すぎて受肉体を抑え込める世界
なんだか凄そうな呪詛師集団ができた - 2124/09/08(日) 10:03:38
- 3124/09/08(日) 10:05:08
- 4124/09/08(日) 10:05:24
- 5124/09/08(日) 10:05:38
- 6124/09/08(日) 10:05:53
- 7124/09/08(日) 10:06:07
- 8124/09/08(日) 10:06:30
- 9124/09/08(日) 10:06:47
- 10124/09/08(日) 10:07:01
- 11124/09/08(日) 10:07:28
現在追加された総則その1
《総則9》泳者の人数が三人以下になった場合その結界は消滅し泳者達は別の結界へ強制移動する。ただし、結界が残り一つとなった場合はその限りではない。
追加者：剣薫子
《総則10》全泳者は自身の点100点を消費することで別の結界に転移することができる。
追加者：卜部光
《総則11》火野燻は自身の在留する結界内にいる泳者の数と場所を把握することができる。
追加者：火野燻
《総則12》禪院直投は得点の消費なく自由に結界の出入りが可能となる。
追加者：禪院直投 - 12124/09/08(日) 10:07:52
- 13124/09/08(日) 10:08:26
現在追加された総則その3
《総則17》泳者は身代わりとして新規泳者を結界内に招き、100点を消費することで死滅回游から離脱できる。
追加者：伏黒恵
《総則18》泳者は結界を自由に出入りすることができる。
追加者：万（伏黒津美紀）
《総則19》現在存在するすべての結界の範囲を3倍に拡張する。範囲内にいたすべての人間及び呪霊は強制的に泳者となり、術式を保持するものの未だ非術師である者は強制的に脳改造を経て術式を取得する。
追加者：深亡
《総則20》死滅回游への参加を現時点2018年11月X日をもって打ち切る。
追加者：羂索（夏油傑）
《総則21》夏油傑、虎杖悠仁、氷見汐梨、剣薫子を除く全泳者の死亡をもって死滅回游を終了する。
追加者：羂索（夏油傑）
《総則22》泳者は身代わりとして新規泳者を用意し100点を消費することで任意の泳者を死滅回游から離脱させることができる。
追加者：剣薫子
- 14124/09/08(日) 10:10:10
現在の各所持得点
・鹿紫雲一 11点（100点譲渡済）
・柘植全登 61点（100点使用済）
・紫藤炬 100点
・紫藤カザリ 22点（100点使用済）
・剣薫子 9点（600点使用済、300点譲渡済）
・五条杏凪 76点
・佐藤錦羅紗 78点
・躑躅小路泰造 27点（200点使用済）
・三上渡 87点
・渋谷区長 70点
・七毒 16点（50点譲渡済）
・無有 85点
（・乙骨憂太 40点
・加茂辰巳 53点
・塚原正宗 27点
・石流龍 62点
・万 39点（100点使用済））
→仙台編終結時点
・五条戒規 49点
・日宮美夜 35点
・禪院直投 47点（100点使用済）
・御厨庵治 26点
・級津四郎 38点
・剣玄子 3点
・疾苦 43点
・霧藤馬壱弥 27点
・三影真澄 17点 - 15124/09/08(日) 10:13:15
榎本美鶴（25）
東京高専所属の補助監督で性別不詳。呪霊は見えないが感覚的に位置を特定することができる。ストレスを感じると呪霊を引き寄せるフェロモンが放出される体質で、過去にそれが原因で死傷者も出している。炬に助けられ呪術の世界に足を踏み入れることに。それ以来炬には特別な感情を抱いている。伊地知さんとは互いに好感が高い。仕事ぶりは優秀なら模様。 - 16124/09/08(日) 10:13:47
柊久留美（9）
呪詛師の少女。体が蠱毒の器になっている。虫の摂取や式神の出し入れは口から行う（ト◯ーロッドみたいな感じ）。式神は小さな虫サイズで吐き出され、外界に出ると同時に大型化する。破壊されると戻らないのでその都度産み直す必要がある。組織に色々弄られてるらしいが…？ - 17124/09/08(日) 10:14:51
玉坂晃（26）
呪詛師御三家・玉坂家の術師。呪霊について研究している。術式は呪言で人の行動操作に特化している。組織が開発したマスクにより脳波を読み取って会話を出力することが可能。術式使用時はマスクを取り外す必要がある。カザリを人類の到達点と見据え狙っている。 - 18124/09/08(日) 10:21:17
呪術研究会の非術師へのスタンス dice1d4=3 (3)
1、モルモットの群れ
2、いずれ我々と同じステージに導いてあげよう
3、なんて可哀想な連中なんだ…
4、無関心（その辺の虫みたいな認識）
呪術研究会の呪術界へのスタンス dice1d4=3 (3)
1、老害共め…💢
2、未来を見れない哀れな連中
3、眼中に無い
4、一応保守派のスタンスも理解できるよ。お互い頑張ろう！
知性呪霊との繋がり dice1d2=1 (1)
1、ある
2、ない
- 19二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 10:24:28
このレスは削除されています
- 20124/09/08(日) 10:25:31
- 21124/09/08(日) 10:28:27
- 22124/09/08(日) 10:31:11
- 23二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 10:35:41
進化
- 24二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 10:36:15
鏡像
- 25二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 10:36:51
閉所
- 26二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 10:37:54
人形
- 27二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:13:34
- 28124/09/08(日) 12:19:45
- 29124/09/08(日) 12:21:51
- 30二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:27:19
輝夜
- 31二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 12:51:06
ヒカリ
- 32二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:08:59
- 33二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 13:13:07
月下来光
月のような光る球体を創り出し、それから発せられる光の影響を受けると敵意と好意が反転する - 34二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 14:23:34
狂い月
月のような光球を生み出す。光球には様々な効果があり、相手を発狂させたりビームを撃ったりできる。兎型の式神も出せる - 35二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 14:55:18
- 36124/09/08(日) 15:30:01
- 37124/09/08(日) 15:31:09
- 38二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 15:49:02
- 39二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 15:52:09
烏鷺みたいな反転目
- 40二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 15:54:17
- 41二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 16:51:04
羽が生えてる
- 42二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 17:02:09
体が細くて青白い
- 43二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 17:43:01
- 44二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 19:36:12
- 45二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 19:45:08
- 46二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 19:55:51
このレスは削除されています
- 47124/09/08(日) 19:56:56
- 48124/09/08(日) 19:57:54
- 49124/09/08(日) 20:02:45
月の知性呪霊 輝夜
性別 dice1d100=67 (67)
（1＝男寄り←50→100＝女寄り）
年齢 dice1d3=1 (1)
1、dice1d10=2 (2) 歳
2、dice1d100=22 (22) 歳
3、dice1d1000=53 (53) 歳
身長 150+dice1d150=61 (61) cm
高専には認知されて…dice1d2=1 (1)
1、いる
2、いない
性格 >>53からダイスで決定
- 50二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:06:46
純粋
- 51二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:07:02
- 52二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 20:17:43
- 53二次元好きの匿名さん24/09/08(日) 21:08:59
- 54二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 00:42:37
しかし年齢2歳ってほぼ子どもだな…(必ずしも呪霊に人間の年齢と同じ様に見なせる訳では無いが)
- 55124/09/09(月) 01:28:18
- 56124/09/09(月) 01:31:23
- 57124/09/09(月) 01:36:28
- 58124/09/09(月) 01:43:44
- 59124/09/09(月) 01:51:58
輝夜のベースとなった高専系術師は15+dice1d15=12 (12) 歳
研究会に捕まった経緯 dice1d4=1 (1)
1、研究会を調査していたら捕まった
2、元々素材として狙われていて襲われた
3、任務で負傷しているところを襲われた
4、羂索の暗躍による嘘任務で騙された
呪霊化に関して…dice1d2=2 (2)
1、満足
2、不満
輝夜の高専への敵意 dice1d100=22 (22)
- 60二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 01:55:43
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- 61124/09/09(月) 09:43:40
月の呪霊 輝夜
足は兎みたいになっていて尻尾もついている。ウサ耳は本物で人間の耳は無くなっており、感情に応じて動きを変える。羽はあるけど長距離飛行はできない。
炬と同世代の高専術師が実験で呪霊化させられてしまったらしい。人間だった頃の記憶は半分くらい覚えている。 - 62二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 09:48:20
このレスは削除されています
- 63124/09/09(月) 09:49:13
- 64124/09/09(月) 09:51:04
- 65二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 10:24:29
月山
- 66二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 10:38:06
月嶋
- 67二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 11:43:05
- 68二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 11:54:09
輝夜
- 69二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 13:02:52
江梨花
- 70二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 14:20:28
- 71124/09/09(月) 14:21:53
- 72124/09/09(月) 14:53:37
輝夜→炬の好感度が低い理由 dice1d4=4 (4)
1、カザリ保護に関して対立
2、炬への嫉妬
3、「腐らせる」のを忌避
4、性格が合わない
輝夜→美鶴の好感度が低い理由 dice1d4=4 (4)
1、非術師を見下してる
2、呪霊寄せフェロモンを忌避
3、性格が合わない
4、補助監督全般と仲が悪い
- 73124/09/09(月) 16:24:53
輝夜の研究会での動向 dice1d4=1 (1)
1、特に何もしない。居候状態
2、被験者を捕まえてくる係
3、久留美の遊び相手
4、研究の手伝い
輝夜が失踪したのは1+dice1d5=3 (3) 年前。
輝夜の出身は…dice1d2=1 (1)
1、非術師家系
2、術師家系
高専に所属したのは…dice1d3=3 (3)
1、1年生の時から
2、2年生の時（玉折後）から（炬と同時）
3、大人になってから
- 74124/09/09(月) 16:38:14
- 75124/09/09(月) 16:39:11
桜島に全員集合しとる…。みんな遠くに飛ばされたっぽいね…
- 76124/09/09(月) 16:42:06
- 77二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 17:09:20
みんなで天使迎えに行ったのか…。直哉に掴まればすぐ帰ってこれるね
- 78二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 19:20:15
呪術研究会というシンプルな名前から出るガチモン集団
輝夜はなんというか存在といいスタンスといい独特な『無重力感』…
背景は普通に気の毒な被害者なんだがね
総則9で助かったり遠くに行ったりで大変だ
天使と来栖は無事そうで何より
皆が（特に伏黒）来てくれたの滅茶苦茶ホッとしたし嬉しかっただろうな… - 79二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:19:04
そろそろ五条悟復活も近いか…
- 80二次元好きの匿名さん24/09/09(月) 21:46:50
輝夜、スタンス的に友達とか少なそうだな…。正宗先輩のこと気に入ってたのはなんでだろ
- 81124/09/09(月) 23:15:07
- 82二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 07:36:25
複雑な関係…
- 83124/09/10(火) 09:03:01
輝夜が好みじゃない理由 dice1d4=2 (2)
1、細いから
2、性格
3、結構歳離れてるし…
4、「先輩」だからそういう感情を持てない
輝夜が実験体に選ばれた理由 dice1d4=1 (1)
1、術式に目をつけた
2、術師なら誰でもよかった
3、呪霊化に最適な精神状態だった
4、体質的な問題
- 84124/09/10(火) 17:32:45
奈落ー1
仙台結界での激戦から数日、結界平定を成し遂げた乙骨達は東京高専に帰還していた。辰巳と正宗は談話室で状況を確認している。
「津美紀さんの容態は…」
「今は家入さんが見てる。あと数日もすりゃ目覚めるってよ」
「そっか…よかった…」
「術式で受肉を無理矢理剥がされたせいで多少のダメージはあったみたいだが…大事には至らないらしい」
ほっと胸を撫で下ろす辰巳の肩を正宗がポンと叩く。
「よくやったよ、本当に」
「そんなこと…。それより、乙骨くんは？」
「お前が治療受けてる間に桜島に飛んだよ。石流は広島に行ったらしい。虎杖達が揃って桜島に飛ばされたってのと例の『天使』がいるってことで支援に向かったらしい。どうやら面倒なのも湧いてるらしくて…」
「だったら僕らも…」
「俺もそうしたかったけどアイツに止められたんだよ。ただでさえ東京組がいない状況で高専近くの戦力は裂けないってことらしい」
「それは…そうですけど…」
「何もせずに待ってろってことじゃない。こっちはこっちで片付けたいものがある」
「片付けたいもの…？」
「…そろそろかな」
「失礼します」
「お、来た来た」
礼儀正しく部屋に入ってきた白髪長身の人物。名前は榎本美鶴。高専所属の補助監督で2人とも面識があった。正宗に促され彼の正面のソファに腰掛ける。持参したノートパソコンを目の前のテーブルに置いた。
「お久しぶりです、辰巳さん」
「美鶴さん…無事だったんですね。補助監督の皆さんが渋谷で襲われたと聞いて心配で…」
「運良く襲われずに済みました。とはいえ、無事なのは私含めて数人なので仕事量は著しく増えましたけどね」
「クソ忙しい中案件増やしてすいません」
「いえ、仕事をするのは好きですから。それに、伊地知さんがいない分私も頑張らないと…」 - 85124/09/10(火) 19:26:05
「それで、僕らがやるべき案件ってなんですか？」
「まぁ簡単に言えば一連の黒幕…『羂索』と関連のある奴らの摘発だな」
「呪詛師ってことですか？」
「…呪詛師ならいいんだが…」
「？」
不思議がる辰巳。正宗はコガネを呼び出し泳者の一覧を開く。
「…死滅回游への参加が決められていた泳者の種類は2種類、呪物を取り込ませた受肉組と呪術に目覚めた覚醒組だ。どちらも羂索のヤローが仕込みをしたらしいが…無茶だと思わねぇか？」
「というと？」
「当初泳者の総数は1000人以上…覚醒者は全国に点在しています。いくら羂索が驚異的な術師だとしても1人で全ての仕込みを終えるのは難しいと思います」
「でも1000年生きてる術師なんですよね？時間ならいくらでも…」
「結界はそうでも人は違うだろ。奴が計画を本格化させたのは10年前の星漿体事件の後って話だ。そっから10数年以内に計画発動するってなるとマーキングしたのはその後の短期間の可能性が高い。マークしたまま事故や寿命で死なれると意味ないしな」
「それで協力者がいると？」
「マーキングはかなり高等な技術だ。それは本人がやったとしても泳者候補のピックアップは外部が行ってると思う。少なくとも器としての耐性、術式を保有している脳構造は向こうは把握してるはずだからな。その観点から行くと一般の病院が関与してる疑いがある」
「そこで正宗さんに依頼されて全泳者…特に11月1日から参加している泳者の通院歴を洗い出しました。一部名前が変わっている泳者がいたのでそれらは除外しましたが…」
美鶴が開いたパソコンの画面には夥しい数の名前と病院名が並んでいた。
「す、すごい…ほぼ1000人分ですよね！？」
「お陰で寝不足です」
「でもこれって個人情報じゃ…」
「企業秘密です」
「えぇ…」
「とにかく、出したデータを分析したところ泳者の約8割が同じ系列の病院を利用していました。それも、ほとんど同時期…2008〜9年代に」
「…T大病院、及びその参加の病院か」
- 86124/09/10(火) 21:36:44
「あ、津美紀さんもここの地方病院に行ってたみたいですね。…でも、これだけじゃ羂索と繋がってるって言えないんじゃないんですか？」
「そうだな。だが冥さんの報告だと東京結界消滅の翌日に怪しい集団が現れて泳者の死体を回収していったそうだ。ソイツらがT大関連施設に入って行ったとも」
「それはほぼ黒じゃないですか！！」
「冥さんの情報に間違いはない（結構な報酬と引き換えに教えてもらったし…）。ただ、渋谷後のゴタゴタでそこの施設は放棄されてるはず…本当に関与してるかはまだグレーゾーンだ」
「お二人にはまず先に話した施設に調査に向かっていただきます。呪霊が多く発生している地域なのでお気をつけて」
「了解！」
「何かあったら連絡してください。すぐに出ますので」
美鶴とのミーティングを終えた2人が談話室を出ると、廊下を見知った2人が歩いてきた。
「！炬さん、それにカザリさんも！！」
「おお、辰巳に正宗か！久しいのう！！」
「帰ってきてたんですか。見た感じ怪我も無さそうで」
「ああ、ひとまず状況確認がしたくてな。お前らも元気そうで良かった」
「東京結界が消滅したって聞いて死んじゃったんじゃないかと…」
「何を！？儂らが簡単に死ぬと思うたか！！このバカタレが！！」
「ちょっ…カザリの婆さん！アンタの張り手洒落にならないからやめてくれよ！！」
「誰が婆さんじゃ！！本当に可愛げの無い坊主じゃのう！！そんなに欲しけりゃ好きなだけくれてやるわ！！」
「ちょ、ちょっと、カザリさん！落ち着いて…」
「はぁ…やれやれ」
- 87二次元好きの匿名さん24/09/10(火) 23:09:34
久しぶりに姿をみれて嬉しいぜ4人とも
皆充分一仕事終えてくれたのにすまないなぁ
特に紫藤親子は2結界の解決に尽力してくれてるぞ
カザリ「特級昇格は確定じゃな」
炬「それより休みが欲しいな…」くたびれ
パソコンのシーンでは見知った名前がチラホラ映ってるんだろうな…
漠然と病院の対処は『1か月間』にするのかなと思ってたが羂索が忙しくうろちょろしてる今の方がチャンス、むしろ今しかないか
穢人の事を考えると時間を与えるのもまずい - 88124/09/10(火) 23:54:32
不機嫌なカザリを宥めながら4人は食堂に向かう。茶を飲みながら互いの情報を交換した。炬は回游で得た『協力者』達のことを、正宗は仙台に襲来した『万』のことを話した。
「へぇ、そっちも泳者の協力者が…しかも受肉タイプ」
「仲間にするのに結構苦労したんすけどね。お陰で平定が楽になったし呪力操作のコツも教わることができました。それで、渋谷区長って…マジすか？」
「マジだ。色々不思議な男だがそれ以上に驚異なのは三上…無為転変使いだ。今は硝子さんのとこに送って簡単な医療を学ばせてる。もしかしたら硝子さん以上のヒーラーになるかもな」
「わぁ…。頼もしいですね！」
「それで、辰巳達はこれから任務かの？」
「そうですね、ここ…今は閉鎖されているT大附属研究所に行くつもりです。何か怪しい動きがあるらしいので。カザリさん達は？」
「儂らも仕事じゃ。何やら妙な動きをしておる呪詛師達が最近多くてな…。関東圏のそういう奴らを牽制・排除せよとのお達しじゃ」
「このクソ忙しい時期に暇な連中もいるもんだ。こっちは休みなしで働いてんのによ…」
「ちなみに何団体が活動してるんですか？」
「大体dice1d10=7 (7) 団体だったかのう」
「…大変だな」
出発は明日ということになり一旦自室に戻る。久しぶりの自分のベッドに横たわり、辰巳は深呼吸した。自分の中にいる「爺様」が怪訝な顔を浮かべている。曰く、羂索の影を感じると。奴が必ず関わっている、用心しなければ恐ろしい目に遭いかねないと言っている。
「…分かってる。でも、もう僕も戦えるんだ。爺様も先輩もいる。怖いことなんて…」
恐怖というものは命の危機に感じるものだけではない。嫌な予感がする。大きな『闇』が待ち受けているような…。
「『闇』…？僕のいた家みたいな？ふふ、冗談。…うん、気をつけるよ、爺様」
- 89二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 01:46:03
7団体対応はキツイな…
- 90二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 07:40:22
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- 91124/09/11(水) 07:41:53
炬、カザリ、辰巳、正宗の関係値
（高いほど親密な関係）
炬・辰巳 dice1d100=72 (72)
炬・正宗 dice1d100=5 (5)
カザリ・辰巳 dice1d100=40 (40)
カザリ・正宗 dice1d100=90 (90)
- 92124/09/11(水) 09:03:12
炬と辰巳の関係 dice1d4=3 (3)
1、師弟に近い感じ
2、先生と教師に近い感じ
3、親戚のおじさんみたいな感じ
4、信頼のおける同僚
カザリと正宗の関係 dice1d3=2 (2)
1、師弟に近い感じ
2、祖母と孫に近い感じ
3、ライバルに近い感じ
- 93124/09/11(水) 12:07:25
深夜。ほとんどの人が寝静まる中、寮から少し離れた道場にはまだ明かりが点いていた。中では正宗とカザリが組み手を行っている。
「やぁっ！！」
「ほっ」
「おわっ…！」
足をかけられ正宗は軽々と放り投げられる。その後何度も挑戦するが最後はカザリに組み伏せられてしまった。余裕気な姿を見て正宗は頭を掻きむしって悔しがる。大の字に寝転がり天井を仰いだ。
「あ゛ー…勝てねー…」
「刀を無くした時に一気に弱体化するのがおぬしの弱点じゃのう。術式は手刀でも発動できるから大抵の相手は倒せるじゃろうが、儂みたいな格上相手だと苦戦するじゃろうな」
「分かってる…」
「して、何故急に稽古をつけて欲しいと言い出したのじゃ？いつもならこんな夜中に稽古などせんじゃろ」
「…もっと強くなりてぇんだよ。後輩のために」
「…仙台で何かあったのか」
「色々な。情け無ぇ話、乙骨と辰巳で全部解決しちまった。先輩として俺が一番動かなきゃいけないはずだったのにだ。もっと俺が強けりゃ、あの時辰巳を1人にしなかったかもしれない。もっと強けりゃ、乙骨の負担を減らせたかもしれない。もっと強けりゃ、1人でも多くの人を助けられたかもしれない…って考えると、本当、恥ずかしくなるよ」
自嘲気味に笑う。カザリは正宗の隣に座り、何も言わずに聞いていた。声のトーンが一段下がる。
「あと…これ言うと怒られそうだから誰にも言うなよ？石流って泳者がいて、ソイツと戦って負けたんだ。お互いギリギリの勝負だった。それは満足してる。でも…俺はアイツの『デザート』じゃなかった。アイツを満たしてやることができなかった。俺の力がそのレベルに届いていなかった…それが悔しいんだ」
「ふむ…分からなくもないぞ。自分が格下のように感じたんじゃな」
「そう…。こんな気持ちは親父に負けた時以来だ。未だに親父にも勝てねぇ…。いつか追い越してやると思ってたけど、それじゃ遅いんだ。すぐにでも強くならねぇと…」
「強さとは、一朝一夕で成るものでは無いぞ」
「そうなんだよなぁ…。でも成らなきゃいけない。俺には乙骨や辰巳みてぇな才能があるわけじゃないからこうやって努力で差を埋めねぇと。よし！次の立ち合い頼む…って、おっとっと…」
「危ない！」
立ちあがろうとしてよろけた正宗をカザリが受け止め、流れるような動きで膝枕の形に持って行った。
- 94124/09/11(水) 12:36:30
「疲労が溜まっておる。今日の稽古はここまでじゃな。もう休んだ方が良い」
「でも…」
「日中も一人で稽古しておったよな？辰巳と合流する前も、別れた後も。自室に戻らずずっと。まだ仙台の疲労も抜け切っておらんのに無茶をする」
「…ああ。でも乙骨だって頑張ってんだ。先輩の俺も働かねぇと」
「それで体を壊したら元も子もないじゃろ。強くなるのに焦りは禁物じゃ。ゆとりを持ちすぎるのも良くないがの」
正宗の頭を撫で、優しい声で続ける。段々と、瞼が重くなってきた。
「大丈夫、坊ちゃんが頑張っとるのは儂がよく知っておる…3年も居るんじゃもの。その気概は立派じゃがあまり背負い込み過ぎるな。今は荷物を下ろして休め。また稽古はみっちりつけてやる…」
（クソッ、ガキみてぇに頭撫でられてんのに何故か落ち着く…。こんなチンチクリンに…でも、なんか懐かしい…）
徐々に体の力が抜け、ついに眠ってしまった。正宗の寝顔を見下ろし、カザリは微笑みながら頬を撫でる。
「…普段は生意気な小僧じゃが、向上心も信念も責任感もある良い子じゃ。ふふ、愛いの〜…。黙っておればこんなに愛いんじゃが。ああ、柘植の坊ちゃんにも会いたいのぉ…。ん、寝言か？どれどれ、何を言っておるのか…」
「婆…様…」
「ん？」
「婆様…」
「だ、誰が婆様じゃぁぁぁぁ！！！」
絶叫するカザリ。思わず正宗を蹴り上げてしまう。床に叩きつけられ、そのショックで彼は目を覚ました。目の前には物凄い剣幕のカザリが。
「おわっ！！な、なんだよ急に！！」
「誰が…誰が婆様じゃと！？こ〜んなピチピチのババァがどこに居るんじゃ！！」
「でも実家の仏間の匂いするしな…あとあんこ」
「なっ…！！よぉし分かった。前言撤回、本気で稽古をつけてやろう今すぐに！！勿論術式も使ってやる！出血大サービスじゃあ！！」
「ちょ、今刀無いんだが…」
「そこに竹刀があるじゃろ。では始めるぞ…！！」
「ちょっ、待っ…！！目がガチなんだけどーっ！？」
- 95124/09/11(水) 19:11:36
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「ふふふ…やはり刀があると違うのぉ。ま、儂の勝ちじゃがの！」
「真剣だったら婆さんの負けだったぜ…」
「まだ言うか！！」
ようやく稽古を終え、床に寝転がる正宗。カザリも少々疲れたようで薄らと汗が滲んでいる。
「おぬしの領域、刀身を領域にするのは中々良い発想じゃな。展開範囲を狭めることで威力も担保されておる」
「まぁ、五条さんに教わっても上手く習得できなかったから無理矢理形にしただけなんだけどな。そもそも結界術苦手だし…。俺だってみんなみたいにグワーっと領域展開してぇよ」
「彼奴は教えるの下手くそじゃからのう…。実践形式じゃろ？無茶をさせる…。じゃが、おぬしはそれで良いと思うぞ。押し合いになっても外殻を割って脱出可能じゃし、おぬしの反射神経なら必中効果が発動する前に刀を触れるじゃろ」
「それはそうなんだけどよ。さっきみたいなステゴロだとどうしようも無いんだよな…」
「刀を無くすと使えんのが欠点か。そうじゃのう…。正宗、おぬし手刀でも術式は発動するんじゃよな？」
「まぁ、一応…」
「ならば『刀身』ではなく『自身の肉体』に纏わせるように仕様を変更できるか？展延に近い感じじゃが…」
「なるほど…。でも変形しない刀身と絶えず形を変える人型じゃ難度が違う気が…いや、一度やってみるか」
「明日出発じゃろ？さっさと寝た方が良いしそうじゃな…30分で感覚を掴むのじゃ！詳細は後で詰めていけば良い。展延の手本は見せてやるから身体で覚えるのじゃ！」
「OK、技を盗むのは得意分野だ！」
正宗の領域展延の技術の習得度 dice1d100=31 (31) %
（80で実戦に耐えられる）
- 96124/09/11(水) 21:33:07
「ふむ…習得率は3割ってところかの。一応基礎の基礎は固まったじゃろ」
「あとはブラッシュアップして纏ったまま動けるようにすりゃ…」
「苦手な近接戦も大分マシになるじゃろ。今後が楽しみじゃ」
「ありがとう、カザリの婆さん。こんな遅くまで付き合わせちまって…」
「だ・か・ら婆さんではない！！なぁに、儂は呪霊じゃからな。眠らなくても問題ないのじゃ。それより早く寮に戻って寝るのじゃ。本来ならこの稽古自体感心したものではないんじゃが…」
「ふぁぁ…そうだな…」
2人は道場を後にし、寮に向かう。真っ暗な廊下にギシ、ギシと床の軋む音が響いていた。半分寝かけている正宗の手をカザリが引いている。
「全く…世話のかかる小僧じゃのう」
「別にいいってのに…」
「そういってさっき柱に頭ぶつけたじゃろうが！！」
「むぅ…」
正宗の自室に到着する。制服のまま寝ようとする正宗をカザリは一喝し無理矢理着替えさせてベッドに押し込んだ。
「んじゃ、また明日じゃな。おやすみなのじゃ」
「なぁ、婆様」
「婆様ではない！」
「俺…ちゃんと先輩やれてるかな。こんなこと、アイツらには聞けねぇからさ」
「…儂には立派にやってるように見えとるぞ。少なくとも辰巳と憂太はおぬしを信頼しておる」
「…そっか」
「おぬしが1年生の頃はもっとこう、太々しい感じだったんじゃがのう。今や周りの目も気にするようになって…大分謙虚になったものじゃ」
「それ黒歴史だから辰巳には言うなよ？」
「分かっておるわ。儂は口が硬いからの」
「本当か？…まぁいいや。おやすみ、婆様。今日はありがとう」
「おう。ゆっくり休め」
カザリが出ていき、静まり返った部屋には正宗が残される。まだ頭には撫でた手の柔らかな感触が残っていた。
- 97124/09/11(水) 21:43:39
ちなみに部屋の散らかり具合
（高いほど汚部屋、低いほどミニマリスト）
鹿紫雲 dice1d100=74 (74)
柘植 dice1d100=47 (47)
霧子 dice1d100=74 (74)
炬 dice1d100=60 (60)
カザリ dice1d100=30 (30)
杏凪 dice1d100=92 (92)
佐藤錦 dice1d100=55 (55)
三上 dice1d100=74 (74)
区長 dice1d100=84 (84)
辰巳 dice1d100=16 (16)
正宗 dice1d100=63 (63)
美鶴 dice1d100=90 (90)
戒規 dice1d100=2 (2)
美夜 dice1d100=41 (41)
- 98二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:45:11
戒規と杏凪、両極端な兄妹だな…。
- 99二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:53:26
辰巳くんは来たばっかりだから物少ないし、美鶴さんは忙殺されてるから散らかってるんだろうな…
- 100二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 21:57:28
戒規さん超ミニマリストだったのか…
- 101二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:12:51
杏凪さん仕事の時はピシッとした感じなのに汚部屋女子なのか…
対して戒規さんの部屋にはむしろ何があるんだ… - 102二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:15:08
- 103二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:21:19
正宗先輩とカザリの婆孫関係…。カザリに弱音や本音話してるあたり甘えられる相手として認識されてそう。身長差凄くて目線合わせるのも大変そうだけど
- 104二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:36:35
カッシーの部屋が散らかってて柘植くんは整頓されてるの解釈一致
- 105二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 22:42:00
杏凪の私生活ちょっと残念OL感が増してゆく
佐藤錦「そういう所もかわいいんだ」
戒規さんは最低限でシンプルでお高い家具で統一してるのかな
直投「まるでモデルルームやな…」 - 106二次元好きの匿名さん24/09/11(水) 23:29:25
正宗もまた若者
唯一残ってた先輩として色々考えてたんだなぁ
精神的バランサーとしてずっと気を利かせてくれてたし戦力面でも万にとって相性最悪の1人だった
本当仙台に居てくれて良かったよ… - 107二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 09:17:56
料理はあんかけ焼きそば以外ダメ、部屋は汚い…私生活のポンコツ具合が凄いな。これは佐藤錦さんが面倒見ないとダメですわ
- 108124/09/12(木) 09:57:39
むしろ戒規さんの部屋には何があるの？ dice1d3=1 (1)
1、家具だけ
2、ほぼ杏凪のアルバム保管庫になっている
3、ベッドしかない
杏凪の部屋の散らかり具合に戒規は…dice1d4=4 (4)
1、ちゃんと注意している
2、そんなところも可愛いなぁ…（放任）
3、もう〜しょうがないなぁ（片付け代行）
4、え？綺麗じゃない？（戒規が来る時だけ片付けている）
- 109124/09/12(木) 10:01:44
ちなみに部屋（ベッドの下とか棚の裏とか）に見られちゃいけないものが…1、ある 2、ない
鹿紫雲 dice1d2=2 (2)
柘植 dice1d2=1 (1)
炬 dice1d2=1 (1)
カザリ dice1d2=1 (1)
杏凪 dice1d2=1 (1)
佐藤錦 dice1d2=1 (1)
三上 dice1d2=1 (1)
区長 dice1d2=1 (1)
辰巳 dice1d2=1 (1)
正宗 dice1d2=2 (2)
美鶴 dice1d2=1 (1)
戒規 dice1d2=2 (2)
美夜 dice1d2=2 (2)
- 110二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 10:39:08
そういうの持ってるんか炬……もっとるんか炬ぃぃぃ！！
- 111二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 11:02:12
というか多いな、そう言うのを隠してる人
- 112124/09/12(木) 11:13:55
- 113二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 11:27:50
- 114二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 11:32:59
佐藤錦さんは隠さないで堂々とエロ本置くもんな…。
炬さん、アンタそういうの持ってるんだ…。 - 115二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 12:20:03
現代文化に触れてからまだそんなに経っていないというのに……カザリ、お前呪詞とか書き溜めてたのか？
- 116二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 12:23:59
そりゃあ炬さんとて人間だもの（み◯お）
- 117二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 12:40:49
もしかしたら平安時代の黒歴史（原義）かも…
- 118二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 13:25:17
平安時代前半の呪術界の闇……全盛期直前な分、闇が増えつつあるんだろうなぁ。となるとカザリはある種の生き証人ということになるのかな？
- 119二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 13:38:49
山行く前に当主補佐として働いてたらしいし色々あったんだろうなぁ…
- 120124/09/12(木) 14:45:29
- 121二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 14:46:14
カザリに喧嘩を売ってボコボコの返り討ちに遭った
- 122二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 15:08:17
カザリとの模擬戦の最中に正宗が黒閃を放ち、その直後しばらくの間呪霊に似たナニカの雰囲気を放ち始めて異様な力を発揮したことがある
(正宗はこのことを覚えていない) - 123二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 15:34:22
よく一緒にスイーツを食べに行く
- 124二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 16:08:23
模擬戦で本気の一太刀を軽々白刃取りされ初めてボロ泣きした。
- 125二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 16:25:18
- 126二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 16:38:43
秤と賭け麻雀（おい）をしてカザリ共々ぼろ負けした
- 127二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 17:15:25
このレスは削除されています
- 128124/09/12(木) 17:16:15
- 129124/09/12(木) 19:21:25
- 130二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 19:44:15
調子乗ってる1年生への洗礼なんだろう、多分…
- 131二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 20:17:51
これは呪霊（関係ない）
- 132二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 20:30:37
- 133二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 21:13:50
- 134二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 21:22:31
カザリ「泣いてもうたww」
- 135二次元好きの匿名さん24/09/12(木) 23:12:56
- 136二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 09:20:22
これで思い上がりも直ったらしいし正宗にとってはかなり大きな意味のある敗北だったろうな。2週間も落ち込むくらいだから余程自分の剣に自信があったんだろう。その分慢心も。
- 137二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 10:19:42
というか未だに将棋の腕前でカザリに煽られてそうですね…
- 138124/09/13(金) 17:56:12
奈落ー2
翌日、準備を終えた辰巳と正宗は美鶴の運転する車に乗り現場へと向かっていた。目的地は新宿のT大傘下の研究施設だ。店は皆閉まり、人の気配が感じられない。
「…人がいない東京って、なんだか不気味ですね」
「そうですね…。この空気感、私の体質的にいつ襲われるか不安でしょうがないです…」
「上の決定で東京は呪霊の掃き溜めと化してるからな。今は日が出てるからいいが…夜が怖いな。一体どれだけ湧いてくるのか…」
「一応御三家やその他呪術家系の術師に駆除を要請していますが…御所や避難民の護衛に手一杯であまり進んでいないそうです」
「…東京の復興はいつになるやら、だな」
10月31日の呪術テロ…通称渋谷事変以降、都内23区は大規模な避難区域に指定されている。日本経済の中心だった大都市は一夜にしてゴーストタウンと化し、恐らく日本で最も危険な場所になってしまった。数百万人以上にもなる民間人の避難に周囲の自治体は大混乱を起こし、インフラもパンク寸前である。第二の首都と目された大阪も死滅回游の開催によりめちゃくちゃだ。呪霊、呪詛師、死滅回游…それ以前に日本という国の基盤が揺らぎつつある。こればかりは呪術界にはどうにもできない、頭の痛い問題である。
「…それでも、私達はできることをやるだけです。散っていった仲間の分も」
「そうだな。俺達には俺達にしかできないことがある。少しでも早く国が立ち直れるようにしねぇと」
「…そろそろ着きます」
瓦礫を避けながら進み、車は建物の前に停まる。コンクリート造りのその施設は、他の建物と同じように静まり返っている。門は閉ざされ、車庫も閉鎖されている。辰巳と正宗は車から降り、門の前へと歩いて行く。
「…ここが、例の施設ですか？誰もいなさそうですけど…」
「冥さんの情報に嘘は無い…現状ここが一番怪しい。何してるのかは分からねぇけどな。美鶴さん、冥さんから追加のリークは？」
「いえ、何も。車が入ってから数日見張っていたそうなのですが以降人、車の出入りは無いと」 - 139124/09/13(金) 18:18:58
「最後に観測したのは？」
「今から30分前までです。お二人が突入すると報告したら『じゃあ、私の仕事はそこまでだね』と」
「烏を中に突入させなかったんですか？」
「全国各地に放っていて今回使える烏のリソースが少ないんだそうです。もし何かあった場合のリスクは取れないと。私に言った『損害賠償』のトーン、めちゃくちゃ怖かったです…」
「な、なるほど…」
「あ、正宗さん。冥冥術師から監視代の請求が来ています。えーと…情報提供料も込みで…dice1d1000=422 (422) 万円だそうです。1週間以内に口座に振り込むようにと」
「わ、分かった…調査終わったらすぐ振り込むよ」
「それでは私は一旦高専に戻らせていただきます。下手に呪霊を寄せ付けてしまうとお二人にも迷惑だと思うので。では、これを」
美鶴は2人に小さなデバイスを手渡した。耳にセットするタイプの通信機のようだ。
「高専関係者のものをベースに私が改良した試作の通信機です。これがあれば結界による電波阻害もある程度は無効化できます。東京都内なら問題なく使える通話が可能なはずです」
「すっげー…！電波阻害ってどれくらいまで無効化できるんだ？」
「試運転はしていませんが、理論上通常の『帳』程度ならいけるかと。死滅回游の結界はどうか分かりませんが」
「これ、美鶴さんが1人で作ったんですか？」
「あくまで改良、趣味の一環ですよ。電波通信を強化しようとしたら偶々こうなってしまっただけで…」
「補助監督間の連絡を綿密にするために、これだけのものを…！美鶴さん、凄いです！！」
（補助監督のゲーム仲間といつでもどこでもオンライン通信できるようにこっそり作ってたなんて、口が裂けても言えない…）「と、とにかく、これを使えば常に私と情報共有ができます。カメラ機能もあるので逐一連絡を寄越してください」
「分かりました！」
「では、私はこれで。2人ともお気をつけて」
「おう、美鶴さんもな」
車は2人を置いて元来た道を帰っていく。それを見送り、建物に向き直る。
「…よし、それじゃ行くか」
「はい！」
- 140124/09/13(金) 18:48:08
2人は門を軽々飛び越え入り口へと進んでいく。周囲を警戒するが呪霊の気配は感じられない。辰巳はビクビクしながら辺りを見回す。
「こ、これって、不法侵入じゃないですよね…？」
「大丈夫大丈夫、ただの立ち入り調査だって」
「で、でももし何も無かったら…」
「何も無いのが一番。むしろそうであって欲しいよ。もしそうなったら…まぁ、『ごめんなさい』ってことで」
「それで解決すると思ってます？」
「うるせぇなぁ…。それよりほら、鍵」
当然、入り口は施錠されていた。正宗に促され辰巳は赤血操術を発動。扉の隙間から血を流し込み、内側から鍵を捻った。かくして無事に扉は開き、2人は薄暗い施設内へと進んでいく。
「本当便利だな、赤血操術。てかお前、そんな器用に動かせるようになったんだな」
「あれ以来、ずっと爺様と訓練して精度を高めてきましたから」
「まだ『爺様』の正体分かんねぇのか？」
「うーん…、どうしても教えてくれなくて…。でも羂索について何か知ってるらしいんですよね」
「へぇ…ますます謎が深いな」
冷ややかな空気の中、2人の靴音だけが廊下に鳴り響く。奥に進む毎に暗さは増し、正宗は持ってきた懐中電灯を点ける。ザワザワという囁き声にライトを向けると、無数の目玉がギョロリとこちらを覗いた。辰巳が素っ頓狂な声をあげ跳び上がる。
「ひゃあっ！？」
「バカ、驚き過ぎだ。ただの低級呪霊だよ…病院によくいる奴だ。この程度なら特に危険性は無い…今はスルーだな」
「す、すみません…。未だにこういう暗い現場慣れなくて…」
「まぁお前祓除経験少ないから仕方がないか…。でもこんなのにビビってたら先は怖いぞ〜。…逸れんなよ」
「は、はい…」
「朝方だってのに、いやに暗いな…。電気も通って無ぇし…」
「うわぁ、奥の方はもっと暗い…嫌だなぁ…」
- 141124/09/13(金) 19:31:35
奥へ奥へと進んでいくが低級呪霊が潜んでいるだけで特に怪しいものは見られない。普段正宗が任務で向かう廃病院とほぼ変わらない…が、何か違和感を覚える。単なる虫の知らせ、勘に過ぎないが。ビクビクと震える辰巳は正宗の左腕にしがみついて離れない。
「おい、離れろ。いざって時に刀抜けねぇだろうが」
「で、でも怖くて…」
「お前の振動が腕越しに伝わってきて気色悪いんだよ！！」
「僕暗いの駄目なんですよぉ…怖いんですよぉ…」
「お前仙台で死に目に何度も遭っただろうがよ…」
「それとこれとは話が別でしょ！？」
「はぁ…全く」
「！」
「ん？どうした辰巳」
「いや…何か尾行られてる気がして…」
後ろを向くが、誰もいない。真っ暗な闇が広がっているだけだ。時折、呪霊の囁き声が聞こえてくるが人の気配は無い。
「き、気のせいですかね…？」
「一応警戒はしておこう。何がいるか分からねぇからな」
「うぅ…早く出たい…」
「さて、この辺りは気になるものが多いな…。辰巳、どこを先に見る？」
「どこって…」
「明らかに怪しい部屋が３つ…どれから見るかなって」
「ひぇ…どれも嫌な予感がしますよ…」
辰巳の選択 dice1d3=1 (1)
1、地下室 危険度dice1d100=7 (7)
2、手術室 危険度dice1d100=74 (74)
3、資料室 危険度dice1d100=57 (57)
- 142124/09/13(金) 19:53:26
「じゃ、じゃあ地下室で…」
「お、チャレンジャーだな。地下室なんて一番怪しいのに」
「だからこそ、ここに何も無かったらここはシロってことになりますよね？」
「さぁ、どうだか…」
《地下》と書かれた重い扉を開く。ひやりとした空気が漏れ出、下へ続く階段が姿を現す。懐中電灯で先を照らすがどこまで続いているのかは見えない。何食わぬ顔で進もうとする正宗を辰巳が引き留めた。
「や、やっぱりやめましょう…！これヤバいやつですって…」
「あ？お前が選んだんだろ。ほら、行くぞ」
「ひぃぃぃ…！」
「はぁ…お前呪術師だろ？男なら腹括れよ」
「僕男じゃ…いや、男か」
「なら問題無いな。おーし、レッツゴー！」
「嫌ぁぁぁぁ…」
『さっきから辰巳さんの悲鳴しか聞こえないのですが…』
「あ、美鶴さん」
『今高専に着きました。状況はどうなっていますか？』
「えっと、今から地下室に入る感じです…。怖いです…」
『…地下室？今地下室と言いましたか？』
「はい。建物の奥に地下に続く階段があって…」
『おかしいですね…。その施設の見取り図には地下室にあたる部屋は見当たらないのですが…』
「つまり…存在しないはずの部屋ってことか？」
「絶対ヤバい奴じゃないですかぁ…」
「よし、俄然調査する必要があるみたいだな」
「そんなぁ…」
『画像も送っていただけると嬉しいです』
「了解〜」
「嫌だぁぁ〜！！」
- 143124/09/13(金) 20:04:52
冷え切った階段を一段一段降りていく。かなり下まで続いているようで中々底に着かない。
「…おい、いい加減腕が痺れる」
「だ、だって懲罰房みたいで怖いんですよ…」
「…足元には気をつけろよ」
『…くれぐれも叫び声は上げないでくださいね。私もびっくりするので』
「き、気をつけます…」
「…着いたぞ」
ついに階段の終着点に辿り着く。目の前には大きな鉄扉が佇んでおり、案の定ロックされている。扉の脇にはタッチパネルがあり、どうやらパスワードを打ち込まないと開かないようだ。
「いけるか？美鶴さん」
『…難しいですね。現地にいれば話は別でしょうが』
「仕方がない…切り通すか。辰巳、一旦離れろ」
「は、はい」
「よっ…」
刀を抜き、一閃。正宗が納刀したのと扉が切り開かれたのはほぼ同時だった。地響きを立てて鉄塊は崩れ、道が開ける。
「よし、行くぞ」
「ちょっ、置いて行かないでください！！」
地下室で2人が発見したものとは？
>>147からダイスで決定
- 144二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:05:45
檻に収監された大量の1〜2級呪霊
- 145二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:19:58
特殊なコールドスリープ装置で眠る人間
- 146二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:44:30
- 147二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 20:44:43
- 148124/09/13(金) 20:45:31
- 149124/09/13(金) 20:50:25
- 150124/09/13(金) 20:51:30
まだクローンは作れないみたいですね。技術としてはまだまだ発展途上かな？
- 151124/09/13(金) 21:01:55
装置が残された理由 dice1d3=1 (1)
1、大きいから運び出せなかった
2、失敗作扱いのため資料だけ持ち出された
3、後で施設ごと吹っ飛ばすつもりだった
クローン製造は…dice1d3=3 (3)
1、鹿紫雲爺らが主導
2、呪術研究会が主導
3、両者が共同
- 152二次元好きの匿名さん24/09/13(金) 21:10:29
受肉体がこんなに大量発生したのも死滅回游以降だろうからなぁ
これでジジイと研究会もズブズブと判明したか… - 153１24/09/14(土) 00:38:51
クローン研究のスタートはdice1d30=29 (29) 年前
呪術的にクローンは…dice1d3=1 (1)
１、同一人物
２、違う人物
３、条件次第では同一人物扱いされる
呪術研究会の今までのクローン研究の成果 dice1d3=2 (2)
１、未だ成功せず…
２、dice1d3=2 (2) 体のみ生成に成功
３、体の一部のみ生成可能
- 154１24/09/14(土) 00:43:11
- 155二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 00:43:50
神薙
- 156二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 01:29:44
清水 信
清水家の初代当主であり、初めて『神降ろしの秘術』を発現させた術師
信仰深い性格であり、あらゆる神を崇めている - 157二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 02:05:36
このレスは削除されています
- 158二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 04:45:20
加茂憲倫(本人)
- 159二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 05:06:44
日野 焔
かつて炎神と呼ばれた術師、超がつく善人でありあらゆる人間の幸福を心から願っている
炎熱操術
熱や炎を操る術式
炎の呪力特性
炎の特性を持った呪力であり、とても火力が高い - 160二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 08:04:40
乙骨憂太（DNAのサンプル提供元は不明）
- 161二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 08:10:52
鹿紫雲 訶魯那（かろな）
女性 京介の曽祖父の世代にいた貴重な術師の人
儚げな雰囲気
術式: 詠雪之才
雪を発生させ操る術式 - 162二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 08:11:37
- 163二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 10:09:25
このレスは削除されています
- 164124/09/14(土) 10:10:14
- 165124/09/14(土) 10:16:31
- 166124/09/14(土) 10:22:07
- 167124/09/14(土) 10:26:04
- 168二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 10:33:17
儚げなようで結構図太く芯が強い
好奇心と自由を求める - 169二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 11:04:39
見た目に反してめちゃくちゃお喋り。搦手も使うけど基本的に脳筋
- 170二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 11:19:53
ザ・普通の人
- 171二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 11:27:06
- 172124/09/14(土) 11:33:25
- 173124/09/14(土) 11:43:51
自分がクローンであることを…
1、知っている
2、知らない
3、興味ない
クローン神薙 dice1d3=1 (1)
クローン訶魯那 dice1d3=1 (1)
スキルグラフ
クローン神薙
呪術センス 5+dice1d5=1 (1)
座学 5+dice1d5=1 (1)
運動神経 5+dice1d5=4 (4)
天与呪縛 dice1d2=1 (1) （1、あり 2、なし）
クローン訶魯那
呪術センス 5+dice1d5=4 (4)
座学 5+dice1d5=5 (5)
運動神経 5+dice1d5=3 (3)
天与呪縛 dice1d2=2 (2) （1、あり 2、なし）
- 174124/09/14(土) 11:45:47
- 175二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 11:47:07
デメリット：盲目
メリット：常人よりも遥かに多い呪力総量 - 176二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 11:50:05
味覚がない代わりに、他の感覚が強化されている
- 177二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 12:37:20
隻腕の代わりに呪力効率がとても良い（流石に天井には劣るが）
- 178二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 12:38:29
- 179124/09/14(土) 12:46:39
- 180二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 12:51:07
鹿紫雲爺の曽祖父の代の術師ってなると…江戸時代まで遡るか？爺は病院理事長だから大体65〜70くらい？とするとその曽祖父ってかなり昔の人だよね…
- 181二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 15:08:08
それにしてもクローン神薙か…三上、会ったらどんな反応するんだろ
- 182124/09/14(土) 15:14:07
地下室の奥へ進み入る2人。広い空間にはテーブルや椅子が散乱し、床には何枚かの資料が残されていた。部屋の奥には人の背丈よりも大きな装置が並んでいる。正宗は装置に歩み寄り、辰巳は資料を拾い上げた。
「なんだこの装置…見たことねぇ形だ。これ…人が入るのか？」
「先輩！これ…この装置についてじゃないですか？」
「…『量産型術師複製装置』…？術師複製ってことはこれ、クローンを作る機械ってことか！？」
「く、クローン！？そんなことできるはずが…」
「術師…というよりは呪物に対する『器』を量産する計画らしいな。どうやら『量産は』上手くはいかなかった…だから計画は中断してここに放置されたと…」
「量産はって…クローン自体は成功したってこと…？」
「美鶴さん、今送った画像届いたか？」
『はい。クローンとはにわかには信じられないですが…現在の科学では不可能では無いと思います。念の為機械とあるだけの資料の写真をお願いします』
辰巳達は資料や部屋の写真を次々に撮っていく。残された資料は計画の概要についてがほとんどで重要なものは持ち去られてしまったようだ。辰巳が目を滑らせていくと、一番最後の行には２つの組織名が。
「これは…T大附属病院と…『呪術研究会』？」
「これでT大附属病院はクロって分かったな。そんでこの『呪術研究会』ってのは…」
『「呪術研究会」…指定呪詛師団体に登録されている組織です。理念は「新時代の呪術を創生する」…特に近代的なテクノロジーと呪術の融合を目指して活動しているようです』
「上層部とは仲が悪そうだな」
「でも、理念聞く限り呪詛師には思えないんですけど…」
『彼らは技術発展のために人体実験や危険な装置の発明も厭いません。非術師の拉致や改造を行った例もあり…』
「とにかくヤバい組織ってことか。さて、とんでもないものが出てきちまったなぁ…」
「一度帰って報告を…」
「いや、その前にあっちも見ておこう」
「？」
正宗が指差した方にはまた鉄扉が。先程よりも厳重に閉ざされた扉の上には文字が刻まれていた。
《E-jin Lab.》
- 183124/09/14(土) 15:49:37
「えじん…？」
「この厳重具合、クローンよりもヤバそうな臭いがプンプンするぜ。この中を調べてから高専に戻ろう。思ってたのとは違うが大学病院と呪詛師の繋がりが分かっただけでも十分だ。本当なら羂索の尻尾が掴めりゃ良かったんだが…」
「こ、ここまで来たら最後まで見ないとですよね…」
「ああ。ここの闇を暴いてやろうぜ」
『写真の撮影もお願いしますね』
「い、嫌な予感がするなぁ…」
「…！」
辰巳にライトを渡し、再び鉄扉を切り裂こうと正宗が刀に手を伸ばしたその時、2人は異様な気配を感じ取った。暗闇の中に何かがいて囲まれている。呪霊とは異なる何かが潜んでいる。辰巳が天井へ光を向けると、そこには無数の百足がびっしりと張り付いていた。
「ひぃぃっ！？デカい百足ぇぇっ！？」
『むかっ…！？しゃ、写真はいらないですからね！？』
「呪霊…じゃねぇな。式神か？」
「大当たり〜！」
「！」
暗く湿った空間には不釣り合いなほど明るい声が響く。2人が声のした方を向くと、そこには青髪の小柄な少女が不敵な笑みを浮かべながら立っていた。
「ガキ…？なんでここに…って聞くのは野暮か」
「十中八九ただの子供じゃないですよね」
「凡人の癖に察しがいいね。そのボタン…呪術高専の人でしょ？それ以上進まれると困るんだ。だから…ここで死んで？」
少女が手を上げたのを合図に、部屋中の百足が一斉に襲いかかる。四方八方から迫り来る相手に対して、扉の前まで来ていた2人には逃げ場が無い。
「この物量、流石に多勢に無勢じゃないですか！？」
「だからって、やるしかねぇだろ！！美鶴さん、一旦通話切るぞ！！」
『ちょっ、一体何が…』
「行くぞ辰巳！！」
「は、はい！！」
- 184124/09/14(土) 16:22:31
臨戦体制に入った辰巳の髪は赤く染まり、周囲に血の粒が浮き上がる。
「辰巳、後衛を任せるぞ！！」
「はい！『赤血操術』、『苅祓』！！」
正宗が次々に目の前の敵を切り伏せながら少女の確保に向かい、辰巳の苅祓が縦横無尽に周囲の百足を薙ぎ払っていく。巨大な見た目に反していやにあっさりと式神は倒されていく。程なくして正宗は百足の波を越え少女を捕捉した。多くの式神を失っているにもかかわらず彼女の笑みは絶えない。
「あまり見ない顔だから侮ってたけど、意外にやるのね。私には及ばないけど」
「お前の式神、歯応えが無えな。話はとっ捕まえてからじっくり…」
「先輩！！後ろ！」
「…油断したわね」
振り返ると、倒したはずの百足が復活して目の前まで迫っていた。なんとか直撃は避けたものの脇腹を牙が掠める。反撃に何度も切り付けるがその度に再生され元通りになってしまう。正宗が百足に手間取る内に少女は駆け出し、上へ向かう階段に腰掛けた。
「この式神…不死身か！？」
「このままだとこっちの呪力が…」
「へへ、楽しんでくれてるみたいだね。それじゃ、この部屋ごと潰れてなくなっちゃえ〜！！ぅえっ」
少女は口から一匹のカブトムシを掌に吐き出す。宙に放り投げられたそれはみるみる内に巨大化し、バスほどもあろうかというサイズに変化、そのまま飛び上がり天井に角を突き刺した。轟音と共にヒビが広がり、地下室全体が揺れ始める。
- 185124/09/14(土) 16:48:02
「まさか…俺達を生き埋めにするつもりか！？」
「その通り！こっちも色々忙しくてね、向こうの部屋含めてぱっぱと処理しちゃいたいの。『豪無』、やっちゃえ〜！！」
少女の指示に従ってカブトムシの式神は暴れ回り、部屋の各部は砕け瓦礫が次々に落下する。瓦礫を避けながらの百足の処理は2人の神経を擦り減らしていく。
「んじゃ、生きてたらまた会おうね〜！」
「待てっ…！？」
正宗は階段を昇る少女を追おうとするが、急に体がふらつき転倒してしまう。目の前がかすみ、吐き気も催す。先ほど百足が掠めた傷が思い当たる。
「これは…っ、毒か…！！」
「先輩っ！！」
地響きを立て天井が崩れ落ちる。正宗はなんとか脱出しようともがくが、体が痺れて動かない。ダメ押しのように周囲の百足が襲いかかった。
（クソッ…！毒の解析が間に合わねぇ…！！）
「『赤鱗躍動』…っ！！」
ズズ…ゥン…！！
土煙を上げ建物全体が沈下を始め、街中に爆音が轟く。少女は近くのビルの屋上に腰掛けそれを眺めていた。彼女の横にはマスクをつけた男が立っている。
「あはは、派手にぶっ壊れたなぁ〜」
『…嗅ぎ回っていた奴らは始末したのか？』
「1人は毒回ってるしもう1人はソイツを見捨てるような奴じゃない。2人まとめて生き埋めだよ、多分ね」
『いい加減な仕事をされると困る。お前はいつも詰めが甘い』
「む〜…」
『生き残ってたらお前が責任持って始末しろ。でなきゃしばらくおやつ抜きだ』
「え〜！？」
- 186124/09/14(土) 17:14:22
「…い！…ぱい！！先輩！！」
「う…ん…？」
重い瞼を開く。目の前に心配そうな表情の辰巳が飛び込んでくる。どうやら毒で気を失っていたようだ。体が重く、頭がぼーっとする。吐き気を抑えながら毒の解析と除去を再開した。
「ここは…」
「多分瓦礫の下です…建物全体が崩れたっぽいので」
「なんで俺ら、潰れてねぇんだ…？百足は…」
「百足はなんとか僕が倒しました。無限の再生能力はありましたが頭を潰せば消滅するみたいです。瓦礫は血でドームで作ってなんとか…。崩落する前にギリギリ先輩を引き込めて良かったです…」
「悪いな…助かった」
毒の除去が済み、少しずつ吐き気と痺れが引いていく。お互い怪我の心配は無さそうだが問題は別にある。半径3mほどの血のドームに2人は閉じ込められてしまったのだ。恐らくドームの上には瓦礫が積もっており解除すればあっという間に生き埋めになってしまうだろう。そうでなくとも空気や水、食糧の問題がある。今の装備では２日と保たない。
「さて、どう脱出するか…」
「この騒ぎを聞きつけて誰か来てくれるといいんですが…」
「この辺りは避難区域、普通の人はいねぇよ。とりあえず、美鶴さんに連絡してみるか」
「瓦礫の下ですけど通じますかね…？」
「とりあえずこの通信機を信じよう」
辰巳と正宗はオフにしていた通信機の電源をオンにした。
美鶴に通信は…dice1d2=2 (2)
1、届く 2、届かない
- 187124/09/14(土) 17:55:50
通信途絶の理由 dice1d3=3 (3)
1、電波が悪い
2、電池切れ
3、美鶴居眠り
近くに人は…dice1d5=1 (1)
1、いない
2、炬・カザリ
3、区長一行
4、杏凪達
5、後処理しに来た呪詛師
- 188二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 19:23:58
美鶴さん…激務で寝落ちしちゃったか…
- 189124/09/14(土) 21:43:42
「もしもーし！？美鶴さーん！？もしもーし！？」
「出ませんね…」
「クソッ、電波は通じてるはずなんだけどな…」
「なんとか僕らだけで脱出しないと…」
「一か八かやるしかねぇか…。辰巳、俺の合図でドームを解除しろ」
「え？そんなことしたら…」
「解除と同時に『刃羽織』を使って落ちてくる瓦礫を片っ端から叩き切る。いいな、俺から離れるな」
「わ、分かりました。絶対離れません！！」
「だからってベタベタくっつくなよ？よし…頼むぜ！！」
「はい！！」
合図に合わせ辰巳は術式を解除、ドームが崩壊し瓦礫が雪崩れ込む。正宗を目を閉じ集中力を高め、『刃羽織』を発動した。目にも止まらぬ速さで切り刻まれ瓦礫は砂粒となり弾かれていく。しかし四方から次々に迫り来るコンクリート塊…それも人の背丈ほどもある塊を延々と切り続けるのは正宗にとっても至難の業であり、肉体にもそれなりに負担がかかる。辰巳はただ正宗を信じ側で見ていることしかできない。占めてdice1d200=32 (32) 秒、彼は刀を振るい続けた。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「お、終わったんですか…？」
「ああ、終わったぜ」
2人の周囲の瓦礫は全て破砕され、見上げれば青空が覗いていた。上から見れば崩落した土地の中にぽっかりと穴が空いている形となる。正宗はほっと息を吐いて納刀し、大きく伸びをした。
「んっ…！こんだけ連続で切り続けたのは久々だぜ…流石にくたびれたな」
「お疲れ様です。やっぱり先輩は凄いや…！」
「お前がドームで俺を守って回復する時間を稼いでくれたお陰だよ。じゃなきゃあのまま潰れてたしな」
「えへへ…」
「グダグダしてると周りのが崩れてくる。さっさと駆け上るぞ！」
2人は瓦礫の山を越え地上へと這い上がった。振り返ると先程までいた施設はもう影も形もない。
「こ、これ責任問題どうなるんですかね…」
「さぁな…とりあえず呪詛師によるテロってことにしておくか。もう少し調べたいことがあったんだけどな…。一度高専に戻ろう。情報を整理しねぇと…」
- 190124/09/14(土) 23:02:15
「戻ったぜ…」
「ただいま戻りました…」
「よ、よくぞご無事で！！えっと、その、連絡がつかなかったので…」
「帰りの車が無かったんで苦労したぜ…」
「す、すいません…」
ボロボロの状態で戻ってきた2人を美鶴が出迎える。慌てて出てきたのかスーツは乱れ目は右往左往に泳いでいる。
「…なんで連絡に応じなかった？」
「えと、その…」
「通信自体は繋がっていた。微かに寝息も聞こえた」
「うぅ…」
「…美鶴さん、もしかして寝てました？」
「ご、ごめんなさい…！！つい睡魔に襲われて…。その、言い訳もできません…」
「はぁ…しっかりしてくれよ…。でもまぁ、美鶴さんも仕事続きで疲れてただろうし責められねぇか…」
「すいません…」
「俺達も疲れた…2時間くらい仮眠を取らせてくれ。情報の整理はその後だ」
「はい…」
「美鶴さんも寝てくれ。疲れてんだろ？」
「すいません…」
2時間後。談話室に揃った3人は施設で撮影された写真から情報を読み取っていた。紙の資料の総数が少なく研究の詳細までは分からなかったが、気になる文言が彼らの目に留まった。
《…その他のプランに関しては引き続き佐野研究所と共同で進める予定。適性者の選定・収容も継続する》
「…佐野研究所？適性者？」
「今調べてみましたが…下に書かれた住所に『佐野研究所』…というより『佐野療養所』という精神系の医療施設がありますね。精神病患者を隔離し治療する施設のようです」
「呪術研究会とそこが関係してると…。どうします？」
「行くしかねぇだろ。たとえ羂索と関係なかったとしても、こんなヤベー組織は放って置けねぇ。このゴタゴタの中で好き勝手されると困るしな」
- 191124/09/14(土) 23:05:43
佐野研究所の位置する都道府県
dice1d9=6 (6)
1、新潟県
2、群馬県
3、栃木県
4、埼玉県
5、東京都
6、千葉県
7、神奈川県
8、山梨県
9、長野県
- 192124/09/14(土) 23:27:58
「千葉、か…」
「千葉南端の方にあるので結構かかりますよ。泊まる場所も確保しないと…」
「いや、多分大丈夫だ。このルートだと途中に俺ん家がある。そこに泊めてもらおう」
「え、俺ん家って…」
「塚原家だよ。渋谷の事件以降呪霊討伐でてんやわんやしてて顔出せて無ぇし碌に連絡も取れて無かったしな。この際丁度いいだろ。宿泊費タダだぜ？」
「えぇ…」
「ちょっと待ってろ。今連絡する」
携帯を取り出し部屋の外へ出る正宗。残される辰巳と美鶴。急展開に2人とも呆然としている。正宗の大声が普通に聞こえてくるので外に出た意味がない。
「もしもし、俺だけど…あ？次期当主の声忘れたなんて言わせねぇぞ！…婆様ぁ！！ふざけるの大概にしてくれよ！！ついにボケたかと思ったじゃねぇか！！」
「…正宗さんのご家族って、どんな方なんですか？」
「えっと…僕も詳しく聞いたことは無いんですけど、正宗さんのお父さんはめちゃくちゃ強いって噂です。というか一族全員刀使いだとか…」
「なんかトントン拍子で進んでるんですけど…」
「話はついたぜ。後輩連れてくっつったら即諾してくれたよ」
「は、はぁ…」
「大丈夫、美鶴さんの分も勘定に入れてるって！」
「そういう話じゃないんですけど…」
「んじゃ、明日出発な！」
意気揚々と部屋を去る正宗。それに反して取り残された2人は大きく溜め息を吐いた。互いの目が合い、考えが伝わる。
（（人の家にお呼ばれするの苦手なんだよなぁ…））
「…辰巳さんもですか」
「…美鶴さんこそ」
「私、体質のせいで人の家に上がるのに抵抗があって…今回は術師の家ですし大丈夫でしょうけど…」
「僕も、家にお呼ばれっていうと嫌な思い出ばかりで…」
「「はぁ…」」
- 193124/09/14(土) 23:35:48
現在の疲労度（高いほど疲労が溜まってる）
辰巳 dice1d100=39 (39)
正宗 dice1d100=64 (64)
美鶴 dice1d100=8 (8)
炬 dice1d100=7 (7)
カザリ dice1d100=86 (86)
- 194124/09/14(土) 23:40:55
現在の炬・カザリはdice1d7=3 (3) つの団体を制圧完了
三上の扱かれ度（高いほど家入さんにこき使われてる）
dice1d100=14 (14)
区長の部下に生き残りは…dice1d2=1 (1)
1、いない
2、dice1d10=3 (3) 人いる
現在の杏凪達…dice1d4=3 (3)
1、京都高専に向かっている
2、東京高専に向かっている
3、呪詛師・呪霊の討伐中
4、避難民へのボランティア活動中
- 195二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 23:53:26
そういえば、2人目の不死が増えた影響で六眼みたいな特殊体質って増えたのかな
- 196124/09/14(土) 23:53:35
次スレです。引き続きご協力よろしくお願いします。
【オリキャラ注意】🎲⚓️鹿紫雲ちゃんの死滅回游・裏 46｜あにまん掲示板ここだけ器の強度が高すぎて受肉体を抑え込める世界正宗先輩の実家に行こうbbs.animanch.com - 197二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 23:54:47
- 198二次元好きの匿名さん24/09/14(土) 23:58:28
- 199二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 00:01:53
- 200二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 00:04:26
まあけど、六眼持ち殺したらなんか急にポップすることもあるらしいからよくわかんないよな六眼