【閲覧注意🎲TRPG】真希真依で永い後日談のネクロニカPart2.5

  • 1NC24/09/15(日) 18:19:10

    スレタイの通りTRPG システムの一つである「永い後日談のネクロニカ」を使って真希と真依のPCを作成していきます

    現在シナリオ進行中

  • 2NC24/09/15(日) 18:20:32

    Part1

    【閲覧注意🎲TRPG】真希真依で永い後日談のネクロニカ|あにまん掲示板スレタイの通りTRPG システムの一つである「永い後日談のネクロニカ」を使って真希と真依のPCを作成していきます至らぬところが多いかもしれませんが大目に見ていただけると幸いですスレ画は適当ちなみにこの…bbs.animanch.com

    Part1.5

    【閲覧注意🎲TRPG】真希真依で永い後日談のネクロニカPart1.5|あにまん掲示板スレタイの通りTRPG システムの一つである「永い後日談のネクロニカ」を使って真希と真依のPCを作成していきます現在シナリオ進行中スレ落としてしまってすみませんbbs.animanch.com

    Part2

    【閲覧注意🎲TRPG】真希真依で永い後日談のネクロニカPart2|あにまん掲示板スレタイの通りTRPG システムの一つである「永い後日談のネクロニカ」を使って真希と真依のPCを作成していきます現在シナリオ進行中またスレ落としてしました……すみませんbbs.animanch.com
  • 3NC24/09/15(日) 18:21:19

    ドール設計図

    真希
    享年:8歳
    性別:女
    暗示:幸福
    記憶のかけら:【会話】【売却】【月光浴】【権力の座】
    ポジション:ホリック
    クラス:【タナトス(メイン)】【バロック(サブ)】
    スキル:【加速する狂気】【必中】【災禍】【再生】【修羅】【断罪】
    たからもの:本(胴)、方位磁石(腕)
    最大行動値:12
    é ­
    よぶんなあたま:最大行動値+2
    ボイスエフェクト:バトルパート中に対話判定可能
    腕
    日本刀:白兵攻撃1+切断
    鉄球鎖:白兵攻撃1+転倒
    胴
    うろこ:防御2
    čśł
    しっぽ:最大行動値+1
    おまえの記憶には幸福な日々がある。荒廃した世界でそれを取り戻したいのなら戦うがいい。【よぶんなあたま】によって起こした【加速した狂気】であたりに【災禍】を呼び起こせ。おまえの持つ【日本刀】は【必中】するだろう。破壊と狂気をおそれることはない。【再生】と【うろこ】を持つ体はおまえを守り、【ボイスエフェクト】は姉妹へ想いを伝えるのだから

  • 4NC24/09/15(日) 18:21:37

    真依
    享年:8歳
    性別:女
    暗示:幸福
    記憶のかけら:【図書館】【密室】【覆う影】【告白】
    ポジション:ジャンク
    クラス:【レクイエム(メイン)】【ステーシー(サブ)】
    スキル:【楽園の守護者】【子守唄】【銃型】【失敗作】【銃神】
    たからもの:人形(胴)、サボテンの種(腕)
    最大行動値:10
    é ­
    おおあな:あなたの攻撃判定のみ使用可。妨害1
    けもみみ:最大行動値+1
    腕
    狙撃ライフル:射撃攻撃1、攻撃判定出目+1
    合金トランク:防御1+「爆発無効化」
    アンデッドガン:射撃攻撃1+爆発+全体攻撃
    レーザービーム:射撃攻撃1+切断
    胴
    リミッター:破壊時行動値+2
    čśł
    おまえの隣にいるのはかつての幸福の象徴。諦められないのなら立ち上がって足掻いてみせろ。【おおあな】を持つ【失敗作】の矜持を見せるがいい。【楽園の守護者】となり【子守唄】を奏でろ。【狙撃ライフル】と【アンデッドガン】による【銃型】を使いこなして姉妹を守れ。いざというときは【合金トランク】を使え。それは自身の盾となるだろう

  • 5NC24/09/15(日) 18:23:05

    Q.どうしてまた落としたんですか?
    A.ホスト規制……
    Q.何回も建て直して恥ずかしくないんですか?
    A.……

  • 6NC24/09/15(日) 18:29:00

    ……また始めます

    前回は真希と真依が自分のいたオペラハウスに到着し、資料を読もうとしていたところまでです

  • 7NC24/09/15(日) 18:30:13

    「とりあえず……ここで何があったのかから見るわね」

    真依が『研究計画書』を開くと真希も横から覗き込む。そこに書いてある内容は主目的と副目的に分かれていた

    副目的の内容は検体を保つために肉体の能力や耐性の強化を行うといったものだった。研究は順調に進んでいたようだが、脱走者が現れたことで研究はかなり初期に廃止されたようだった。リスクとメリットが釣り合わないということらしい

    主目的の内容は建物内と建物外の2種類に大別された


    建物内での研究の概要

    ・ESP能力発現者と非発現者で生活区域を分離。非発現者には発現者への憧れを持たせることで能力発現の意欲を、発現者には非発現者より負荷の高い実験を行い絶望させることで能力の強化を促す

    ・定期的に発現者と非発現者の『交流会』を行うことで互いに精神的負荷、肉体的負荷をかける。発現者はESP能力を使えば圧倒できるが心理的な面から使用を忌避する傾向

    →ESP能力を使わなければ罰則を与える等、能力使用を強要する


    建物外での研究の検討

    ・24からの報告を参考に外部環境での負担を非発現者に適用。アンデッド化処置をした非発現者をスポンサーへ提供し、負荷を与えてESP能力が発現するか検討

    →精神や肉体の破損が早いため、対策を行う

    ・物や人への執着が破損を遅らせることが判明。以降は2人1組で執着するものを持たせること。物品はプレイルームから適切なものを選ぶ


    まとめてしまえばこのような内容だった

    計画書を閉じた手は無意識の内に自分の胴へと向かっていた。真希の胴は本が真依の胴は人形が入っていた

    真希にとって本は真依に勧められ、一緒に内容を話したものだ。真依にとって人形は真希にねだって一緒に遊んだものだ。お互いほどではないが、持っているだけで精神の安寧に繋がっていた

    だが……それすらも研究のために与えられたものでしかなかった。いや、そもそも、2人が同じ場所にいたのも、そういうことなのだ

    大切にしていたものを弄ばされた嫌悪、絶望が2人を取り巻いていく


    狂気判定(修正-2)

    真希

    dice1d10=7 (7)

    真依

    dice1d10=7 (7)

  • 8二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 18:31:47

    マジでごめんねスレ主さん…こう…何を書き込めばいいかわからず…なんとか最後まで書いていっていただけると嬉しいです…

  • 9NC24/09/15(日) 18:36:18

    >>8

    ちゃんと落ちないようにできなかった自分が悪いので気になさらないでください

    ここまできたのでなんとか頑張ります

  • 10NC24/09/15(日) 18:42:20

    真希→真依の対抗

    ●○○◯→●●◯◯

    真依→真希の恋心

    ○○○◯→●○◯◯


    真依が『研究計画書』を閉じる。真依も横で覗いていた顔も表情は暗い

    当然だ。幸運だと思っていたことが誰かの思惑によってなされたことだとわかってまともでいられる人間はいない

    「……私達をこうしたのはここの研究員というわけか」

    「探すの?」

    「せっかくここまで来たからな……」

    真希が周りを見渡す。すでに廃墟となったここには誰かが大勢いるようには感じられない

    「……でも」

    「とりあえず今は真依の言ってた記憶について探さねぇとな。こっちも読むぞ」

    真依の言葉を遮って、『被検体表』を開いた。そのくらい真希もわかっていた


    対話判定

    真希

    dice1d10=2 (2)

    真依

    dice1d10=6 (6)


    行動判定

    真希(【めだま】使用)

    dice2d10=4 6 (10)

    真依(記憶のカケラ【覆う影】使用)

    dice2d10=6 8 (14)

  • 11NC24/09/15(日) 19:43:30

    真依→真希の恋心
    ●○○◯→○○◯◯

    被検体表の内容はオペラハウス24で見たものと大差なかった。それでも、読み進めていくと気づくことがいくつかあった
    「こいつ……」
    最初に写真を指差したのは真希だった。No.102と書かれた写真に2人は見覚えがあった
    「あのオペラハウスにいた男に似てるな」
    「本当ね……いや何で?」
    そのまま番号の下へ目を向けると『脱走』の2文字があった
    「「……」」
    そのまましばらく黙り込む。確かにあの強さがあれば脱走はできるかもしれない。だけど、『かもしれない』と『できた』では大きく違う。本当にここから逃げ出した人間がいることに驚きを隠せなかった
    「でも、逃げられるなら逃げた方がいいわ」
    我に返った真依が言う。他の番号は生きていないか……生きていてもまともな扱いを受けていなかった

  • 12NC24/09/15(日) 21:22:07

    「見覚えのある奴らはいねぇな」

    「……そうね」

    そのまま読み進め、ほとんど読み終えた……被検体番号にして1000番代あたりで指が止まる。そこにある写真に2人は見覚えが……いや、その内の1人は会ったことがある

    「これ……里香よね」

    「他にいるのも、記憶にある奴らだよな」

    確かめるように問いかける。今まで見覚えがあるか自信のない写真ばかりだったため、勘違いの可能性を捨てきれなかったのだ

    お互いの表情を見て、これが勘違いでないことを確信する。それと同時にここに書かれたおぞましい内容が現実に起きていたことであるという事実が2人におそいかかった


    狂気判定

    真希

    dice1d10=7 (7)

    真依

    dice1d10=5 (5)


    対話判定

    真希

    dice1d10=3 (3)

    真依

    dice1d10=10 (10)

  • 13NC24/09/15(日) 22:06:47

    書かれている内容を具体的に想像したせいか、少し前に見た被検体のせいか真依の気分が悪くなる。その様子を見た真希が真依の肩へ手を回した
    「読むの止めるか?」
    「……大丈夫よ。番号を見る限りもう少しだしちゃんと読みきるわ」
    持ち直した真依がページをめくり、2人は目を見開く。その先にあったのは真依が予想していた通りのものだった
    そこに書かれていた番号は1109と1110。写真は当然彼女たちのもの
    2人はとうとう、目的である『自分達の記録を見つけること』を達成したのである

  • 14NC24/09/15(日) 22:07:57

    「なんや、鼠でも出たんかと思ったら……でかい狐がおるやないの」


    狂気判定

    真依

    dice1d10=9 (9)


    ??(修正-2)

    dice1d10=6 (6)

  • 15NC24/09/15(日) 22:33:34

    そこに現れたのはdice1d10=4 (4) +9歳の少年だった

    とっさに真希は日本刀を振るが避けられてしまう。それは普通の人間には出せる速度、身のこなしではなかった

    「改造……いや、これは……ESP能力か。実験室を使っていたのはコイツだろうしな」

    間近で見た真希はそれがどんな能力によるものなのか見当をつけられた。あの実験室にいたのはこの少年なのだろう

    「へぇ、まともなESP能力も使えん雑魚のくせにそんくらいは読み取れるんやな」

    少年は真希が言い当てたのを見て笑う。もっとも、嘲笑がのっているものではあるが

    日本刀を持つ手に力を入れ、大きく息を吸って、吐く。ここについて詳しいのは彼だ。多少の苛立ちは抑えて、話を聞くべき所だった

    「聞きたいことがある。オマエ以外にここには誰がいる」

    「ん?あー……アンデッドになって雑魚なりに復讐でもしようってことか?アホらし。オマエらがそんな風になったのは力がなかったからやろ。力のない奴はわきまえて大人しくしとったらええ。そこの後ろの子みたいに」

    「!……真依!」

    後ろを指差すのを見て、真希が走り出す。真依は何とか平静を保っているように見えるが、その顔には恐怖を滲ませていた

  • 16NC24/09/15(日) 22:46:23

    「アイツに何された」

    「今は、何も」

    「……前は何をされたんだ」

    真依の『今は』という言葉が引っかかった真希はさらに問いかける。真依はしばらく悩んでいたが、やがて口を開いた

    「真希には記憶がなさそうだから自信がなかったけど、私……『交流会』で会ったことがある」

    『交流会』……たとえ記憶が曖昧でもそれがどんなものかはちょうど資料を見て知っていた。真希は怒りで震える手を握って抑える。今すぐにでも飛びかかりたいところだが、今の真依の側を離れることには抵抗があった

    その様子を見ていた少年は首をかしげる

    「え、そうなん?あの『交流会』で会うた相手のことなんてよう覚えとるね」

    「コイツ……」

    真希が何かする前に真依が腕を掴む。怯えを滲ませながらも意思をもった瞳を見て真希も怒りを抑えた

    「……真希、いいから。それより外に出て探そう」

    「でも」

    「……真希の目的からしてもここにいるのはムダよ」

    「わかった」

    2人は少年を無視して入り口へと向かう。少年はそのまま放置しようとするが、途中で何かを思い出し声をかける

    「あ、でも……ムダなんとちゃう?」

    少年の声が聞こえるのと出口の前で2人の足が止まるのは同時だった

    「せっかくいい体にしてもろたし、負けた奴ら全員、ESP能力の練習とかアンデッドの研究とかに使ったんよ。身内とかならともかくあんなことやってきた奴らやしな。2人が探しとるのその中におるんちゃう?」

    2人の目線の先には粗雑なアンデッド達がいた。あるものはまともに体が繋がっておらず、あるものは違う人間の体が繋がっている。当然、どれもまともな精神など持っていない

    「う、ぁ……」

    手を伸ばすのは助けを求めてなのか、こうした相手に一矢報いたいからなのか……それすらもわからない


    狂気判定

    真希

    dice1d10=8 (8)

    真依

    dice1d10=7 (7)

  • 17二次元好きの匿名さん24/09/15(日) 22:56:45

    直哉だ!!

  • 18NC24/09/15(日) 23:10:15

    「最低……」
    「何でこんなことができるんだよ」
    「何って……負けたのが悪いんやろ。弱い奴は強い奴に何されたって文句は言えへん。強い奴は何したって……ここから出たって許される。そういうもんやろ」
    2人が顔を歪ませる一方で、少年は平然としている。あっけらかんとした物言いはその少年にとってそれが当たり前であることを示していた
    「でも、2人にとっては残念やったね。顔も体もぐちゃぐちゃで、そうした相手はもうおらへん。どうすんの?」
    ニヤニヤと笑いながら問いかける。本人の希望なくアンデッドにされた2人にとって、アンデッドにした相手をまっとうに復讐する機会を失ったのは確かにショックだろう。しかし、そんなことはもうどうでも良かった
    「とりあえず、テメエを殺すか」
    「うわ最悪やな……これ俺にとってはただの八つ当たりやん」
    「黙れ。真依に酷いことした時点で絶対許されねぇ相手なんだよ」
    その言葉を聞いて真依が顔を上げる
    「ちゃんと守れなかったから、今度こそ……」
    「……わかってる。そうね。壊すなら、ちゃんと全部壊さないと」
    真希の言葉を遮り、真依も立ち上がる。その顔にはもう迷いはなかった
    真希が味方をしてくれている。それだけで十分なのだから

  • 19NC24/09/15(日) 23:12:53

    「あのさぁ……アホクサいし無意味やってわかっとる?」
    「だから何だよ。決められた道を……物語を進んでるわけじゃねぇんだ」
    「私達が満足するのが一番に決まってるじゃない。そんなこともわからないの?」
    面倒そうな顔をする少年に対し、今度は2人があっけらかんとした物言いをする番だった。この問答は無意味だ。だって既に答えを見つけている
    『行って何になる。もう誰も、何もいねぇかもしれねぇんだぞ』
    オペラハウス24の地下であった問いかけに何と答えたか……それを考えるだけで十分だった
    少年は戦う意志をなくさない2人を見てため息をつき、顔を上げる
    「……もうえぇわ。そもそも勝てると思っとるところが間違いやし」
    少年の言葉にあわせてアンデッド達が動く。本人の意思ではなく、無理矢理動かされているのは明らかだった
    それに対し真希は武器の用意をし、真依は弾を込める。人数だけ見れば不利だが、そんなのいつものことだ
    「終わらせてやるよ」
    「終わらせてやるわ」

    さあ今こそ……記憶の、執着の、後悔の……終わらぬ後日談に終止符を

  • 20NC24/09/15(日) 23:21:19

    バトルパートを開始します
    勝利条件を公開
    『少年を完全解体する』
    バトルパートのカルマ公開
    『全ての敵を破壊する』

    呪術廻戦のラスボスは言わずもながですけど、真希と真依が立ち向かっていたものが何かを考えるとこういう感じになりました
    あとルルブ持ってる人はわかってくれると思うんですけど、直哉ってめっっちゃサヴァントにしたくなるんですよ……
    甚爾は公式でネクロニカみたいなこと起きてますし……いやー禪院家はネクロニカが向いてますよね

    とりあえず今日はここまで
    ダイス振るのでそれまでは保守をお願いします

  • 21二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 10:30:09

    保守

  • 22二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 19:35:03

    ほしゅ

  • 23二次元好きの匿名さん24/09/16(月) 19:55:00

    頑張れ真希真依!!!
    二人揃ったままで勝つんだ!!

  • 24NC24/09/16(月) 22:20:39

    すみません今日は更新できません(早くて明日になるかと)

    代わりに>>14のシークレットダイスについて説明します


    お察しの方もいるかもしれませんが、これは直哉が真希と真依のことを覚えているかのダイスです

    公式というか原作というかの関係なら判定なしで知り合いでも十分ですけど、この世界だと何回もあった『交流会』で出会った誰かでしかないのでこういう補正が入ってます


    また真依の狂気判定は記憶のカケラにいた相手が直哉だとわかっているからによるものです

    直哉と確信するのは

    ・被検体表の行動判定で真希と合わせて2つ以上成功すること

    ・上で失敗した場合、直哉と出会ったときに行動判定して成功すること

    のどちらかです

    『覆う影』の記憶によって痛みを感じるということにしてるので条件は緩めです(それだけ強烈な記憶)


    ……とはいえ、今回はこの狂気判定に成功したので『交流会』でも優しくしてくれた相手を思い出したのかもしれませんね

    例えば浮遊する金髪の少女とか無口な白髪の少年とか……

  • 25二次元好きの匿名さん24/09/17(灍) 08:14:32

    把握です!お待ちしてますー!

  • 26二次元好きの匿名さん24/09/17(灍) 19:19:38

    ほし

  • 27二次元好きの匿名さん24/09/17(灍) 22:00:21

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん24/09/18(ć°´) 07:45:24

    >>24

    桃ちゃんと狗巻もいるのか…!

  • 29NC24/09/18(ć°´) 09:46:57
  • 30NC24/09/18(ć°´) 09:48:51
  • 31NC24/09/18(ć°´) 09:51:15

    どれくらい明言するか迷ったんですけど、他のネクロニカを見る限りもっと人の心をなくしても良さそうだったので人の心少なめにしました

  • 32二次元好きの匿名さん24/09/18(ć°´) 21:42:02

    保守

  • 33NC24/09/18(ć°´) 23:33:52

    今日は更新できません

    代わりの裏話
    直哉はモデルにしようとした手駒はいたんですけど一から考えてほうが早そうだったのでオリジナルデータです
    他のホラーも改編が入ってるし学園後日物語よりデータに手間がかかってます
    個人的なこだわりポイントは悪意点の値が15なところです

  • 34二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 09:16:07

    そ

  • 35二次元好きの匿名さん24/09/19(木) 19:18:36

    保守

  • 36NC24/09/19(木) 22:49:48

    すみませんまだ戦闘描写書き終わってないです
    代わりに戦闘後の修復だけ先にのせておきます

    真希
    【こぶし】【かた】【うで】(基本3)
    真依
    【あご】【けもみみ】【こぶし】【かた】【はらわた】【はらわた】【リミッター】【ほね】【ほね】(基本7強化2)

    修復可能パーツ
    基本:10
    強化:5

    修復パーツ
    真希
    【こぶし】【かた】【うで】
    真依
    【あご】【けもみみ】【こぶし】【かた】【はらわた】【はらわた】【リミッター】【ほね】【ほね】

    修復後損傷パーツ
    真希
    なし
    真依
    なし

  • 37NC24/09/19(木) 22:51:11

    あとは……今回出てきたホラー達の享年って見たいです?
    見たいなら振ります

  • 38二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 09:41:32

    保守

  • 39二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 17:23:20

    いつの間にか話題も進んでいるね。

  • 40二次元好きの匿名さん24/09/20(金) 21:48:15

    保守

  • 41二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 07:12:42

    享年は…いいかな
    戦闘描写楽しみ

  • 42NC24/09/21(土) 08:59:39

    それなら享年はなしで
    遅くてすみません戦闘描写いきます

    少年が走り出すのと同時に真依狙撃ライフルを撃つ。こちらへ来ると予想して狙った弾道は708番の少年へまっすぐと向かっていた
    避けられないと悟ったその狙撃を708番の少年は手を犠牲にして受け、速度を落とさずに真希を蹴り上げる
    「チッ……邪魔すんなや」
    いらだたしげに後ろを見る。そこには攻撃しようとして失敗したのであろう血液と黒髪の少年が立っている
    その黒髪の少年に真依は見覚えがあった。目の前にいる白髪の少年にも、金髪の少女にも
    「あ、やっぱり見覚えあるん?大人とちゃうからそうなんかなと思っとってん」
    「……!」
    いつの間にか真依の目の前にいた708番の少年が拳を構える。咄嗟に身体をずらし、おおあなへ向かうように誘導する
    「さっきのお返しな」
    それに合わせて真希が蹴ると708番の少年はバランスを崩す。動きが止まらない拳は白髪の少年へと吸い込まれていった

  • 43NC24/09/21(土) 09:00:17

    「さて……誰かはほとんど覚えてねぇが、倒させてもらうぞ」
    真希は刀を白髪の少年へと向ける。きちんと覚えてはいなくても関わりがあった誰かへ殺意を向けるのは抵抗がある。それでも、正確に狙っていた
    白髪の少年は直前まで何もしようとしなかった。しかし、708番の少年が目線を向けると突然パペットのように口を開く
    『とまれ』
    その言葉を聞くと真希の動きが一瞬止まる。言葉をトリガーに発動するESP能力のようだ
    それでも力を振り絞って日本刀を刺す。切っ先が白髪の少年の顔へと当たる瞬間、笑っているような気がした
    「……お姉ちゃんだから。真依よりも強いから。私が守らないと」
    日本刀を引き抜きながら、同じようなことを繰り返す。きちんと覚えてはいなくても関わりのある誰かを殺すことは、正気を削るのに十分だ。その精神のひび割れを真依への思いで抑えていた

  • 44NC24/09/21(土) 09:01:03

    一方、真依の射線上には黒髪の少年が立っていた。動けるのにそこから動いていない
    「……そうよね。こんな男の側なんて誰だって嫌よね」
    狙撃ライフルの狙いを定めた。真希がああなっている今、彼を狙えるのは真依だけだ
    一発目、黒髪の少年の顔を砕いた
    二発目、見覚えある誰かに攻撃したショックを抑えながらはらわたを抉った
    三発目、震える銃口を腕で支えてこぼれた血液を吹き飛ばした
    そのまま四発目を撃とうとしたとき、真依の目の前をかぎづめが掠める。それは白髪の少年によるものだった。真依の目が白髪の少年を認識したときその近くには真希と……後ろから真希を狙う708番の少年がいた
    「真希、危ない!」
    呼びかけると同時に708番の少年を撃つ。脚に当たった結果動きが鈍り、真希の防御が間に合った
    「どいつもこいつも邪魔ばかりしよって……」
    「オマエが無能なだけだろ?」
    しがみつくゾンビを引き剥がしながら悪態をつく口がついた頭を、真希が狙う
    「誰が無能やって?」
    708番の少年が睨み付ける。すると宙に浮く金髪の少女がガクリと動いて真希の前に現れる。想定とは違う相手に攻撃が当たってしまうため、思わず力を弱めてしまう
    「……ぃいかラ」
    それを見てか、金髪の少女が小さく呟く。目を見開き、柄を握り直す
    「わかった」
    躊躇いをなくし振るう刃は嵐のようだった。真希を中心に白髪の少年の、金髪の少女の、茶髪の少年の身体が舞う
    「へぇ、見事やね」
    平然とした声が聞こえたのは後ろからだった。真希は声がした方を振り向き、目を見開く
    「でも大事な大事なこの子は守れてへんな」
    「真依……!」
    708番の少年の手にはかぎづめがあり、それは……真依の頭を捉えていた

  • 45NC24/09/21(土) 09:01:44

    「今さら……頭が砕けたくらい何よ」
    残った顔を歪ませながら、こぼれたのうみそを押し戻す
    「痛いのも怖いのも嫌だけど……だからって何もできない訳じゃない。ちゃんと全部壊してやるわよ」
    そう叫んだのは痛みを逃がすためだろうか。何であれ、真依は攻撃を続ける。先ほどまでの正確さはないが、それでも黒髪の少年へほとんど命中していた
    「ろくな能力もないくせにエラそうやな」
    そう708番の少年が言うと黒髪の少年が急に姿勢を変える。それは先ほどまでとは違い、真依を正確に狙えていた
    「いい加減、サボるのにも飽きてきたやろ?ちゃんとしぃや」
    そう言うのと同時に黒髪の少年から攻撃が発射される。真依はめだまを押し込みながら攻撃に合わせるように狙撃ライフルを撃った
    結果は……真依の攻撃は命中し、黒髪の少年の攻撃は、合金トランクへと当たっていた。ギリギリで、直接当たらないように調整していた
    「あの子もやけど、あんたもしぶといよな。何でそんな硬いん?」
    「いやこっちのせいにするなよ」
    攻撃を受けながらも破損した部分は再生していく真希を見ながら呟く。そんな言葉を適当に流しながら、真希は身体へ力を込める
    「お姉ちゃんとしてこのくらいのわがままにら答えてやらねぇとな」
    再度起きた嵐は、今度こそ金髪の少女と茶髪の少女を完全に解体せしめた
    「ごめ…………ナ……ぃあ……ガ……ぅ」
    ずっと黙っていた茶髪の少女が最後に呟いた

  • 46NC24/09/21(土) 09:02:35

    「アイツは……!」
    「来なくていいわよ」
    辺りを破壊しつくした真希が708番の少年を見つける。彼は真依の脚を砕いていた
    思わず駆け寄りそうになる真希へ真依は声をかける。それを聞いて、迷いながらも動くのを止めた
    その反応に対し、708番の少年は口角を上げる
    「避けれんかったとしても、攻撃がどっちかには当たるように気をつけとるんよ。ま……こっちに攻撃が当たるほうが嫌やろうけどな」
    「何だ……やっぱり私の攻撃も真希のも当たってるじゃない。力はあっても戦闘はずぶの素人ね」
    当たっただけで嬉しそうにするなんて、と言い終わる前に708番の少年は衝動的に攻撃をする。感情まかせの攻撃を真依は避けた
    真依の目は708番の少年を見ていない。見ているのはその後ろだった
    黒髪の少年は攻撃の姿勢を変えたときから場所を動いていなかった。彼が真依を狙いやすい場所は……真依からも狙いやすい場所だった
    真依は心を落ち着け、身長が変わった分を調整し、撃つ。狙いやすい条件での狙撃は黒髪の少年の残ったわずかなパーツを砕くのに十分だった
    「これで全部……!」
    「ああ、あとはコイツだけだ」
    真依が嬉しそうに呟いたのに合わせて日本刀を構える。真希はこちらへやって来る708番の少年の動きに合わせて攻撃を仕掛けることにした
    ……できるのか?そんな不安が真希の中にわき上がる。それが一拍行動を遅らせた
    その刹那、真希の頭の中にここに来るまでの記憶がよみがえる。その中にいたのは誰よりも何よりも愛おしい人を選ぶ少女のことだった
    ああ、そうだ。私も……あんな風に……そこだけは彼女のことを尊敬しているんだった
    「私も……何よりも真依を選ぶ!真依を守る!!」
    今までにないほどの速度で動き、脚を撥ね飛ばす。当然、ガクリと体勢を崩すが突然のことで何も対応ができない
    「アシストありがとう」
    そう呟いて、真依は引き金をひく。いつもより素早い……ESP能力が使われた弾丸は残った頭を破壊した

  • 47NC24/09/21(土) 09:03:03

    「これで終わりだな」
    「ああ……ちゃんと知らねぇとはいえ、悪いことをしたな」
    2人はそのままパーツを集めようとする。集めようとして……動きを止めた
    「まだや」
    ちょうどさっき倒した708番の少年の身体が動く。考えるまでもなくESP能力によるものだ
    ESP能力は完全解体状態でも使えるものなのだが……2人が知るよしもない。そんな2人にとってこれは恐ろしい光景だろう。真希は真依を庇いながら、真依は真希の背中にしがみつきながらそれを眺めることしかできなかった
    「まだ終わられへん」
    2人の目に映るのは壊したパーツが708番の少年へ集まっていき、融合、変化していく姿。腕の代わりに内臓が触手のように絡み付き、元の顔は面影すらない
    「アンタらなんかに負けてたまるか!」
    その姿はもはや少年ではなく……異形と化していた

  • 48NC24/09/21(土) 09:03:34

    真依はまた引き金をひくが弾は出ない。弾切れだ。いつもはそんなことはないのだが、こんな状況では仕方のないことだろう
    「私がやらねぇと……!」
    真希は少し前に手に入れた刃物を手に取っていた。真希の背丈ほどあるそれはオペラハウス24で黒髪の男が使っていたものだった
    それを思い切り振り上げ、打ちつける。攻撃は当たるが致命傷にはいたらない
    「何するんや」
    異形は攻撃をしてきた真希ににくむちを振るう。防御しきれなかった真希はそのまま吹き飛んでいく
    「そっちも何、攻撃しようとしとるんや」
    まだ引き金をひきつづける真依へも攻撃は向かう。真依も同様に吹き飛んでしまった
    「なんや……こんなもんか。こんなんに負けるなんて何しとったんやろ」
    呆れたような声を上げるが、それに答える相手はいない。それに対し何か言おうとして止めた
    「ちゃんとトドメは刺さんとな……ま、こっちが先でええやろ」
    異形は真依の方へ進む。真依はそれをぼんやりと見ていたが、やがて脳裏にある記憶が浮かんでいた
    それは『交流会』での記憶だった。金髪の少女や白髪の少年、黒髪の少年ならそのときは当たり。あの人たちは私にも真希にも優しかった。でも、今目の前にいるアイツのときはダメだった
    躊躇いなく殴ってくる。蹴ってくる。何をしても勝てることなんてなかった
    ……ああそうだ。身体に乗り上げられて首を絞められたとき、意識がぼんやりとして死んじゃうと思ったとき、私は……
    そこまで思い出したところで、考えが止まる。口元には笑みが浮かんでいた
    「遅くてごめんね、真依」
    真依の目の前にはバラバラになる異形と……心配そうに笑いかける真希の姿があった
    「どんなときでも守ってくれるんだね……お姉ちゃん」

  • 49二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 16:24:39

    わぁーー!!!!二人とも生きてる!直哉撃破だ!!よかったぁ…

  • 50二次元好きの匿名さん24/09/21(土) 21:42:22

    保守

  • 51NC24/09/21(土) 22:44:29

    エンドパート進めます


    全てを倒したあと、真希が残ったパーツをじっと眺める

    「倒すことしかできねぇしほとんど覚えてすらない。でも……どれだけ関わりがあったんだろうな」

    その顔に浮かぶのは憐憫、同情。真希はオペラハウス24で出会った黒髪の男と同じようなものを感じていた

    「でも、みんな倒されるように動いていたわ。これが本望よ。……そう思うしかできないわ」

    話す余裕なんてなかったし、まともな会話ができるかどうかもわからなかった。だから行動で思いを想像するしかない。そこから出る結論は真依も真希も同じだった

    「……そうだな」

    そう言うと真希は頭を振る

    「とにかく体を直して、それから記録を見るぞ」

    「そうね」


    対話判定

    真希

    dice1d10=7 (7)

    真依

    dice1d10=10 (10)

  • 52NC24/09/21(土) 22:47:11

    真希→真依への対抗

    ●●●◯→●●◯◯

    真依→真希への恋心

    ●●●◯→●●◯◯


    「あのクソヤロウのせいで誰が誰のパーツかわからねぇ」

    「自分たちのだとわかるやつを優先して、その次はあのクソヤロウの遠くにあるパーツから使っていくわよ」

    「だな」

    今までの戦いではパーツは倒した場所に散らばっていたため誰のものなのか多少判別ができた。しかし、今回は最後の変化のせいでパーツの配置がぐちゃぐちゃになっていた

    「誰のパーツなんて今まで気にしたことなかったけど、今回は別」

    「そりゃそうだ。私だってアイツのパーツはカケラだって使いたくねぇ」

    そんなことを会話しながら体を直していく。慣れた今ではもう会話や辺りを見回す余裕もできていた

    どこかからの攻撃でダメージの入った建物はこの戦闘でトドメをさされたようだった。少しずつ建物にヒビが広がっている。やがて崩落するのは明白だった

    「資料見終わったらさっさと出ねぇとな」

    「……真希、前に『建物ごとぶち壊してやる』って言ってたけど、その通りになったわね」

    思い出した真依が呟くと、真希も思い出してつい笑う

    「今度会ったときにちゃんと『壊した』って言わねぇとな」

    「会えるのかしら」

    「会えるさ、きっと」


    対話判定

    真希

    dice1d10=3 (3)

    真依

    dice1d10=6 (6)

  • 53NC24/09/21(土) 22:48:30

    真依→真希への恋心

    ●●◯◯→●◯◯◯


    「……やっと直った」

    「いつもより壊れたパーツが多かったかものね」

    体を直した2人が立ち上がり、読んでいた被検体表を探す。それは突然起きた戦闘のせいで部屋の隅にまで転がってしまっていた

    「戦闘のせいで汚れてる……やっぱり最悪!」

    「嫌なのはわかるが、仕方ねぇだろ」

    思い切り顔をしかめる。内容は不快極まりないが、この世界では数少ない本のようなものが酷い扱いを受けるのは真依にとっていい気分ではない

    真希はそれをたしなめていたが、ページをめくると複雑な顔をする

    「私達について書かれてあるところ、後ろのページだったせいか汚れてて読める場所がほとんどなくなってるな」

    「読めるのなんて最後の……ぶぶん……」

    真依の言葉が止まる。2人の目はわずかに読めた部分に釘付けになっていた


    『双子におけるESP能力発現の有無の検討のため、……移植を行う。しかし、その影響か意識の回復が見られない。回復後も記憶の損壊が起きている可能性がある』


    どれくらい経っただろうか。ちょうど2人の近くにあった壁が崩落する。

    そこにあったのは……2つの手術椅子だった

    思い出すのはオペラハウス24の実験室にあったそれだ。頭蓋へ穴を空けるドリル、脳を正確にいじくり回すためのメス、奥まで届けるためのアーム……それらに2人は見覚えがあった

    当然だ。今ならはっきりとわかる

    ここは2人が人として最期を迎えた場所だった


    対話判定

    真希

    dice1d10=10 (10)

    真依

    dice1d10=10 (10)

  • 54NC24/09/21(土) 22:49:59

    真希→真依への対抗
    ●●◯◯→●◯◯◯
    真依→真希への恋心
    ●◯◯◯→◯◯◯◯

  • 55NC24/09/21(土) 22:51:07

    例えどんな場所にいようと、どんな扱いを受けていようと2人の幸福は決まっていました真希が隣にいれば、真依が笑っていれば2人は幸せでした
    だから2人はずっと幸せでした。こんな場所でも幸せを感じていました
    だけど、それは終わりました。どんなものにも終わりは来るのです
    きっかけは研究員から2人の番号が呼ばれたときです。いつもは1人ずつしか呼ばれないのに、同時に呼ばれたことへ違和感を感じた真希は咄嗟に真依の手を掴んで逃げ出しました
    動きがすばしっこいためすぐには捕まりません。でも所詮はたった2人の子供。すぐに小さな部屋へ追いやられてしまいました
    『ごめんなさい……私、この前の「交流会」で力を使っちゃったかも』
    『真依は悪くねぇ!あの力を使わなかったら殺されていたかもしれねぇんだぞ!!』
    妹が震えた声で懺悔をすると、姉は否定しました。姉は妹が力を使ったことをちっとも怒っていません。むしろ、そんな目にあわせた自分を責めていました
    『壊れろ……!壊れてくれ』
    何とかバリケードを作って扉を塞いでいますが、そんなもの些細な抵抗にしかなりません。その間に姉は壁を壊して逃げようとしました
    子供の浅知恵です。ですが、それを可能にするものも1つだけ存在しました
    『能力があるなら……今目覚めてくれ!お願いだから!』
    ESP能力があれば確かに壊せたかもしれません。だから、姉は必死に壁を殴り続けました。手から血が出ても、骨が砕けても、皮膚が裂けて肉が露出しかけても
    精神は限界まで追い詰められています。ESP能力発現の条件が脳への著しい負担なら、それはきっと満たされていたでしょう
    ですが……2人に奇跡は訪れませんでした。バリケードは破られ、2人は麻酔を注射されて地下へ連れていかれました

  • 56NC24/09/21(土) 22:52:25

    2人を迎えたのは手術をするための対面するように置かれた1組の椅子でした
    2人はそこへ座らされ、ご丁寧に拘束までされました。手足だけでなく胴体も動かせないように台座へ縛り付けられ、口には舌を噛まないように猿轡がされました
    2人の後ろで何かを用意する音が聞こえ、何かが始まります
    痛覚はないけど意識はあります。自分の後ろはわからないけど、お互いの後ろで何をやっているのかはわかります
    だから、2人はずっとずっと見ていました
    妹から脳が摘出される姿を
    姉へ摘出した脳が移植される姿を
    逃げようとしても、止めようとしても麻酔と拘束のせいでできません。悲鳴も、拒絶も、『自分はいいから姉/妹には手を出さないでほしい』という2人の懇願も麻酔で弛緩した声帯では聞こえません。わずかにもれた声も猿轡へ全て吸い込まれてしまいます
    ろくな抵抗もできず2人の手術は終わりました。同時に2人の意識は、本当なら永遠に目覚めないであろう闇に落ちていきます
    最期に見たのはお互いの無惨な姿でした。その顔に笑顔はありませんでした

    こうして2人の人生は幕を閉じました
    こうして2人の幸せは終わりました

    記憶のカケラ【頭蓋穿孔】

  • 57NC24/09/21(土) 22:53:49

    狂気判定(修正-3)

    真希

    dice1d10=2 (2)

    真依

    dice1d10=2 (2)


    今日はここまで

    書きたい場所(の1つ)が書けて……満足!

  • 58二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 09:22:48

    わ、わァ…ァ…

  • 59二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 17:57:58

    保守

  • 60NC24/09/22(日) 20:57:20

    真希→真依への対抗
    ●◯◯◯→●●◯◯
    真依→真希への恋心
    ◯◯◯◯→●◯◯◯

    建物へ亀裂がはしっていく。それはまるで2人の精神状態を表しているようだった
    亀裂は天井まで到達し、小さな破片が落ちてきている。崩落するのは時間の問題だった
    「ここから逃げよう」
    そう言ったのがどちらなのかはわからない。こんな場所で意識があるまま埋められるのはまっぴらだという考えはどちらも同じだ
    2人は手を繋ぎ、走りながらまだ残っている階段を登っていく。後ろではガラガラと建物が崩れていく大きな音が鳴っている。それをまるで現実ではないことのように受け止めながら2人は外へ出た
    外へ出ると、オペラハウス71の壁はゆっくりと地面へ吸い込まれていっていた。2人の人生の大半があった場所が、幸福も不幸とあった場所が壊れていっていた
    2人はただそれを眺めていた
    眺めることしかできなかった

  • 61NC24/09/22(日) 20:58:13

    しばらく呆然としていたが、力の抜けた真希が座り込み、震える右手を自分の顔へあてる
    そしてそのまま指を顔の中に沈めた
    「真希……?」
    呆然としながら真依が隣を見る。少しの間そのまま眺めていたが、我に返った真依が真希の腕をつかんだ
    「止めて、真希」
    目を潰してもなお止まらない手を強引に顔から引き剥がす。真依のかたは嫌な音を立てたが今はそれを気にしているような状況ではなかった
    「止めて」
    「真依……」
    今になって真依の声が聞こえたような様子で真希が真依の方を向く。真希は今までにないほど弱々しい顔をしていた

    真希【めだま】破損
    真依【かた】破損

  • 62NC24/09/22(日) 21:00:15

    「私、真依が笑顔なら、幸せならそれで十分だった。そのためなら何でもできた。自分の何を失ってもいいと思っていた」
    震える声で真希がポツリポツリと話し始める
    「私と真依に何かしたやつが生きているかもしれないのが許せなかったのはもちろんある。でも、ここまで来たのは、真依の頭が、真依が失ったものが取り戻せるかもしれないって思ったから。真依のどこかが欠けているなんて嫌だった」
    話しながら左手を伸ばす。真依の顔へ向かっていた手は触れる直前で宙を掴み、地面へ落ちた
    「でも、違った。私のせいだった。私、真依からもらってばかりだ。今も、昔も……真依、ごめんね。私がお姉ちゃんで。私、ずっと間違えてばかりで真依をずっと不幸にしてきた」
    そこまでいうと力尽きたように項垂れる。真希の潰れた右目から血が流れ落ちていた

    アンデッドに涙腺は基本的に存在しない。だからこれはきっと、涙の代わりなのだろう

  • 63NC24/09/22(日) 21:00:55

    「……何、言ってるの」
    最後まで聞いた真依の声もまた震えていた。だけどこれは後悔によるものではない
    「私の幸せは真希と一緒にいること。自分の人生が全て幸せだったとは言わない。でも、最期まで全て不幸でも決してなかった。どこかには必ず幸せがあったの!」
    地面へ落ちた真希の左手を握る。驚いた真希が顔を上げた
    「私の幸せを勝手に決めつけないで!」
    真希の目に映った真依の顔には怒りが浮かんでいた

  • 64NC24/09/22(日) 21:01:38

    「……本当?」

    年相応の幼さを感じさせる顔で問いかける。真依はその様子と問いかけに思わずため息をついていた

    「こんなところで嘘つくわけないじゃない」

    本当に決まってるじゃない、と真依が呆れたように微笑む。それを見て真希も安心したように笑った

    「そっか……真依が今そうやって笑ってくれるなら、私もずっと不幸じゃなかったんだな。全てが幸せじゃなくても、不幸があっても、どこかには幸福があった」

    「何、当たり前のことを言ってるの」

    「ああ、そうだな。当たり前のことすぎて、ずっとわからなかったんだ」


    対話判定(修正+2)

    真希

    dice1d10=3 (3)

    真依

    dice1d10=1 (1)

  • 65二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 21:03:00

    真希…(T . T)
    真依ちゃんいい女だ…

  • 66NC24/09/22(日) 21:03:31

    2人の耳にある音が聞こえる。穏やかに、何度も繰り返すそれは波の音だった
    「海、よね。こんな近くにあるなんて知らなかった」
    「……行ってみるか?」
    「もちろん」
    手を繋いだまま2人は歩く。過去を置き去りにして、あるのかわからない音を頼りにして
    「海なんて初めて見た」
    「でもなんか……あんまり綺麗じゃねぇな」
    汚染物質と漂流物にまみれたそれはかつて2人が本で見た海とは似ても似つかない
    たどり着いたけど想像とは違う。それでも、2人は笑顔だった
    「……真依はこれからどうしたい?」
    浜辺を歩きながら真希が問いかける。珍しさに目を丸くした
    「これからのことを真希が私に聞くなんて」
    「今までは私のわがままに付き合ってもらってたしな。それに、これからは真依には笑顔だけを浮かべて欲しいんだ」
    「そうね、やりたいことは色々あるけど……私に笑顔でいて欲しいならこれだけは忘れないで」
    足を止め、繋いだ手を顔の前に持ってくる。真依は繋いだ左手を強く握った
    「約束。絶対に破らないでよ。置いていったら泣くからね」
    「……うん」
    真希もまた繋いだ右手を強く握った

    2人はまたあてもなく歩き始める。少しだけ見える先を頼りに
    たどり着いた先が求めるものとは限らない。もしかしなくても、苦しい目にあうこともあるのだろう
    ああ、でも、これから進む旅路が2人にとってどんなものか……それは2人の中では既に決まっていた
    これからもずっと変わることはない

  • 67NC24/09/22(日) 21:04:00

    「なあ真依」
    「なに……お姉ちゃん」
    「ずっと一緒にいような」
    「当たり前じゃない。姉妹なんだから」

  • 68NC24/09/22(日) 21:07:47

    シナリオ4「少女記憶追想」これにて終了です
    そして……キャンペーン「双子幸福探求」はこれで完結です
    本当にここまでお付き合いいただきありがとうございます!

  • 69二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 21:12:46

    まじでお疲れ様でした!!!

  • 70NC24/09/22(日) 21:13:11

    いや……反省すべき点はいっぱいあるんですけど、とりあえず何とか完結させられた安堵がすごい……

  • 71NC24/09/22(日) 22:03:14

    あとやっぱりCoCは面白いけどそれ以外にもTRPGシステムはあるんだよ……という思いがあって……このスレが布教になったのかというと微妙だけどネクロニカスレが新しく建つ度にすごい嬉しかったです
    いや~他の方がされているスレ本当に面白いよね

  • 72二次元好きの匿名さん24/09/22(日) 22:48:57

    このレスは削除されています

  • 73NC24/09/22(日) 23:00:03

    反省点(スレ落としたこととか人の心が多かったこととか)や裏話(何で真希真依の過去はこうなったのかとか話してない設定とか)はあるけど聞きたい人がいるかわからないのでせめてこれだけは

    ……反省点を活かしたいとか書きたい内容があるとかでまたネクロニカスレ建てるかもしれません
    そのときもし気づいたらどうぞ優しくしてください

  • 74二次元好きの匿名さん24/09/23(月) 09:11:14

    お疲れ様でした!

オススメ

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