【超閲覧注意・独自設定】勇者外伝 ~VS人食い美術館~

  • 1二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 20:34:58

    チーム・アラメシア。

    ひょんなことから知り合った4人の決闘者、冴刃了(さいばりょう)、海東頼光(かいとうよりみつ)、古賀佳奈恵(こがかなえ)、神崎歌織(かんざきかおり)が結成したチームだ。

    彼らは行きつけのカードショップで、日夜デュエルの腕を磨いている。これは、そんな彼らが、大冒険に巻き込まれる話だ。

    (チーム・アラメシア結成秘話はこちらから)

    【超閲覧注意・独自設定】『聖域』を狙うもの|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/3612654/(大まかな設定はこちらを参照)ここではないどこかにあると言う『聖域』。その力を狙うものが、別時空にいた。これは、聖域の時空…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 20:41:42

    >>1

    (時系列は、UNDERGROUNDと「聖域」の間の出来事。頼光達に数寄屋桐斗(すきやきりと)、執行麗衣(しぎょうれい)黒羽紅(くろはねこう)が合流している。)


    ある日のカードショップにて、麗衣と歌織は、新しいパックを剥いていた。

  • 3二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 20:45:54

    >>2

    麗衣「そういえば、今度のパーティの件は、上手く行きそうなの?」

    歌織「はい。佳奈恵さんも、都合の付く日ができたって言ってましたし、他のみんなも呼んで、楽しいものにしたいなと。」

    どうやら、歌織と麗衣は、近いうちにメタバース内で、同性の友人達を誘ってパーティを開く様だ。

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 20:49:23

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  • 5二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 20:54:10

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  • 6二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 20:59:39

    >>5

    頼光「遅くなってすみません。2人は忙しくてこれないみたいで」

    了は就職の準備、佳奈恵は仕事でこれない事を伝えた。

    麗依「まあ、しょうがないですね。あっ、私カード探しに行ってきます。」

    歌織「気を付けて。」

    頼光「そういや桐斗さんは?」

    紅「カード探しね。なんか作りたいデッキがあるらしいわ。」

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 21:05:34

    >>6

    麗依はカードを探しているとあるカードの前で佇んでいる桐斗を見た。

    麗依「あっ、桐斗。どう、カード見つかった?」

    桐斗「ああ、あったよ。君は?」

    麗依「これから探すつもり。ティスティナを作ろうかなって。」

    桐斗「そうなんだ。」

    2人がカードを探し歩いていると、あるカードの前であしを止めた。

    桐斗「メガリスか…懐かしいね。」

    麗依「ええ…儀式テーマね。」

    するとメガリスのカードが光だし。

    桐斗「うわっ、なんだ?」

    麗依「何!何が起こったの?」

    2人はカードショップから消えてしまった。

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 21:12:21

    >>7

    店長「た、大変だあ!桐斗君と麗衣ちゃんが、メガリスの前で消えちまった!!」

    大慌てで、店長が頼光達に伝える。

    頼光「な、何だって?!」

    紅「これってもしかして・・・!」

    歌織「何かあったのかも知れない!」


    一方その頃、駅前の広場では。

    了「あ、佳奈恵さん。今日もお疲れ様です。」

    佳奈恵「ああ、了君か・・・。スーツ着てると、一瞬誰だか分からなくなるわね。今日は、面接帰り?」

    了「まあ、そんなところですね。」

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 21:16:15

    >>8

    佳奈恵「社会人は大変よ。頑張ってね。」

    了「ええ、親にも学生気分はもう捨てろと言われてますし。ん、LINEだ。なんだ…えっ!」

    佳奈恵「どうしたの?」

    佳奈恵「桐斗と麗依が…メガリスのコーナーの前で消えたらしい。」

    佳奈恵「えええええっ!」

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 21:24:20

    >>9

    了「桐斗も麗衣も、大事な同期だから、助けないと!」

    佳奈恵「そうね、紅さん達は無事みたいだし、早く行きましょう!」


    何とか合流した頼光達。

    頼光「しかし、なんでメガリスで?」

    歌織「分からないわ。でも、何かやばそうな雰囲気はあったわ。」

    紅「ねえ、メガリスって、何をする気なのかしら?」

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 21:36:49

    >>10

    頼光「さあ…よく分からないけど儀式の生贄…とか」

    店長「不思議なのは、いなくなった事を知ってるのが僕も含めて君たちだけなんだよね。」

    歌織「早く助けに…」

    了「でもどうやって?なんの手がかりも無いのに…」

    すると皆のLINEに連絡があたったようだ。

    紅「ん?LINEに連絡が…だれから…Cheshire Cat?」

    頼光「何かありそうだな。行ってみよう。」

    こうして、皆でメタバースにあるM∀LICEの領域へと向かう事になった。

    Cheshire Cat「皆様、お久しぶりです。」

    頼光「久しぶり。何かあったのか?」

    Cheshire Cat「実は皆様に関係があることです。おそらく皆様の友人が博物館に囚われてしまったみたいなんです。」

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 21:47:56

    >>11

    頼光「博物館だって?!」

    歌織「そこに二人が居るのね。」

    White Rabbit「ええ。ですが、その場所が、少々厄介な場所でして・・・。」

    Dormouse「何でも、「アトリエ・ゴモラ」と言う名前なんです。」

    Cheshire Cat「女王様の話によると、その博物館は別名「人食い美術館」とも呼ばれているらしいです。」

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 22:13:49

    >>12

    頼光「なら早く助けに。」

    Cheshire Cat「ところがそうもいかないんです。」

    娘娘「ここからは私が説明するネ。」

    了「君は…娘娘。」

    紅「どういうことなの?」

    娘娘「あの博物館は今、入ることができないネ。原因不明の暴走で入口が消えてしまったネ。」

    歌織「そんな…」

    佳奈恵「どうにかならないのですか。私でよければ手伝います。」

    紅「わたしも。」

    娘娘「ありがたいネ。でも、まずは何が理由か探さないと…」

    Cheshire Cat「時間がかかるかもしれませんが。私も協力致します。」

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 22:24:35

    >>13

    一先ず頼光達は、アトリエ・ゴモラの入り口を探すことにした。


    アトリエ・ゴモラ内部

    ??「さあ、貴女はどんな作品になりたいですか?」

    恐らく、アトリエの主であろう女性が、囚われている女性に話しかけている。

    女性は操られているのか無表情で、その周りには、dice1d10=5 (5)

    がいた。。

    1.海晶乙女 2.LL 3.月光 4.トリックスター 5.ドラゴンメイド 6.幻奏 7.WW 8.ウィッチクラフト 9.六花 10.ドラグマ

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 22:33:21

    >>14

    アトリエの主はドラゴンメイドデッキの使い手と思しき人間に話しかける。彼女もまた美術館に迷い込んでしまったらしい。

    アトリエの主「うん、決めました。あなたはテーブルに、ドラゴンメイド達は椅子にしましょう。」

    アトリエの主はそう告げた。

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 22:35:36

    >>15

    女「はい、ありがとうございます。ドラゴンメイドの皆さんも、異論はないですね?」

    ハスキー達「はい、異議なしです。私達はあなた様の手によって、素晴らしい芸術品に昇華されます。」

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 22:39:09

    >>16

    女性とドラゴンメイド達は服を脱ぎ、四つん這いになる。

    するとその身体に変化が起こり始めた。

    女性が嬌声を上げながら徐々に石化していく。

    それはドラゴンメイドも同じだった。

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 22:51:58

    >>17

    アトリエの主「ふむ。とても良い感じです。では、お願いしますね。」

    アトリエの主は、彫像らしきものに触れる。これこそ、アトリエの主のお気に入りである、メガリス・フールだった。

    メガリスの力を浴びた女は、見事なテーブルになり、ドラゴンメイド達は、ハスキーを中心に、一つの巨大な玉座のような椅子になった。

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 23:17:07

    >>18

    アトリエの主「あら?あれは…」

    アトリエの主がモニターを見るとそこには2人が映っていた。

    迷い込んだ2人…麗依と桐斗だ

    アトリエの主「ちょうといいわ。あの2人も…」

    アトリエの主はニヤリとほくそ笑んだ。


    桐斗「ここ、どこだよ。」

    麗依「少し薄暗いけど美術館みたいね。」

    2人は用心しながら歩く。すると

    麗依「きゃあああああッ。」

    桐斗「どうした?麗依?」

    麗依「桐斗君…あっ…あれ!」

    麗依の指さした方向にあったのは。

    大事な所を手で隠しながら飾られている幻奏の乙女たちだった。

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 23:25:14

    >>19

    桐斗「な、何だよあれ?!」

    幻奏の乙女達は皆、ヴィーナスの誕生のような格好で佇んでいた。

    麗衣「どうして?!何で、幻奏の乙女達がこんなことに?!」

    桐斗「わからない。けど、ここはなんかヤバそう!」

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/06(日) 23:52:06

    >>20

    すると奥から何かが近づいてくる気配がする。

    桐斗「まずいな…隠れよう。」

    麗依「ええ。」

    2人は像の後ろへと隠れる。

    近づいてきたのはメガリスの像だった。

    麗依「あれって…」

    桐斗「間違いない、メガリスだ。」

  • 22二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 08:52:57

    >>21

    現れたのは、純白の石像型のモンスター、メガリス・オフィエルだ。オフィエルは、幻奏の石像に近づくと、青白い光を浴びせる。

    麗衣「何をする気なの?」

    桐斗「わからない。」

    すると、幻奏の石像達は、その体を純金に変えて、裸に様々な宝石があしらわれた、アクセサリーを身につけていた。

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 09:48:35

    >>22

    一方で頼光達は美術館侵入のための方法を九竜で探っていた。

    娘娘「うーん、完全に入口が消されてるネ。」

    歌織「どういうことなの?」

    佳奈恵「つまり、入り口のない現在の状態が初期の状態になっている。ということですか?」

    娘娘「御名答。」

    Cheshire Cat「道理で初期化プログラムが通用しないはずです。あれが正しい形になってしまったんですから…」

    了「とりあえず俺達と連絡を取れるようにしてみては?まずは中の様子がわからないと何も進まないしな。」

    娘娘「わかったネ。それなら出来そうネ。」

  • 24二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 10:27:31

    >>23

    一方、麗衣と桐斗はと言うと、保管庫のような場所に隠れていた。

    麗衣「全く、どうなってるのよ。」

    桐斗「確かに。ん?了さんから?」

    見ると、桐斗の携帯には、了からのメッセージがあった。

    了『大丈夫か?』

    桐斗『はい、何とか。今は、美術品の保管庫のような場所に居ます。館内は、メガリスが巡回していて、ここだけはメガリスも入れないみたいです。』

  • 25二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 12:10:22

    >>24

    了「わかった。こちらは入り口を探しているがどうやら難しいみたいだ。連絡はできるが…」

    桐斗「えっ、そうなんですか?」

    麗依「じゃあ…二度とここから…」

    了「いや、それはないはずだ。誰かによって仕様が変更された以上。それを特定できれば。」

    桐斗「出られるってことですね。」

    娘娘「私達も手伝うから。」

    Cheshire Cat「ご協力お願いします。あなたたちの現地情報も教えてください。」

    桐斗「わかった。手がかりをさがしてみる。」

    麗依「ええ。」

    携帯での会話が終わったその時。

    桐斗「ん…?何か物音が…」

    麗依「行ってみましょう。」

    物音がした方向を見るとそこには。

    バースト・バニー「良かったー。見知った顔で…。」

    麗依「バースト・バニー?」

    バースト・バニーがいた。

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 12:23:47

    >>25

    バースト・バニー「はい。私も、何とか逃げられた形です。」

    どうやら、バースト・バニーも、この博物館に招かれていたようだ。

    バースト・バニー「ところで、先程から博物館を徘徊しているあの石像は何でしょうか?」

    麗衣「あれは、メガリスって言って、石像そのものが、儀式魔法のような挙動をするモンスターなの。」

    バースト・バニー「儀式、召喚?」

    桐斗「そっか、ラッシュデュエルだと、儀式魔法そのものが無いんだっけ?」

  • 27二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 14:56:01

    >>26

    バースト・バニー「このままでは埒があきませんし、移動しませんか?幸い、メガリス達は移動したようですし。」

    麗依「そうね。出る方法を探さないと。」

    桐斗「不安ではあるけど…仕方ないか。」

    3人は保管庫を出て、移動する。

  • 28二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 15:06:35

    >>27

    そして、部屋の外に出た桐斗達。一先ず進んでみると、そこにあったのは、チェスの駒に加工された、dice1d10=5 (5)

    が、ステージに並べられていたのだ。


    1.海晶乙女 2.LL 3.月光 4.トリックスター 

    5.御巫 6.ガスタ 7.WW 8.ウィッチクラフト 

    9.六花 10.ドラグマ

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 15:17:59

    >>28

    麗依「きゃあああああ!」

    桐斗「ど、どうしたの。」

    桐斗が青ざめた表情の麗依に話しかける。

    麗依「あ…あれ…」

    麗依の指さした方向を見るとそこには…

    まるでチェスの駒の様になった御巫達がいた。

    麗依「前に見たのとは違って服は着てるけど…」

    桐斗「まるで本物のチェスの駒みたいだ。固い。」

    バースト・バニー「一体何が…とにかく進んでみましょう。」

  • 30二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 16:01:00

    >>29

    すると、駒にされた筈の御巫達が、急に語り始めた。表情は笑顔で固定されているようで、まるで館内放送のようだ。

    駒ハレ「ようこそ、アトリエ・ゴモラへ。」

    駒ニニ「ここは私達の様な、芸術品が多数鎮座しています。」

    駒フゥリ「どうぞ、心ゆくまで、私達をお楽しみくださいませ。」

  • 31二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 16:07:21

    >>30

    桐斗「美術館の案内みたいだ。」

    麗依「趣味悪いわね。」

    バースト・バニー「一体誰が…」

    3人は薄暗い美術館を歩く。

    次の部屋には

    麗依「これは…一体…」

    そこには絵画となったハーピィ達がいた。 

  • 32二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 18:06:17

    >>31

    ハーピィ達は絵画の中で、dice1d4=1 (1)

    ようだ。


    1.個別でそれぞれ狩りをしている

    2.集団で狩りをしている

    3.番と交わっている

    4.カードのようなポーズをとっている

  • 33二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 18:16:00

    >>32

    麗依「狩りの瞬間を現した絵ね。まるで生きているよう。」

    桐斗「そうだね。ん、あそこにあるのは…」

    3人が見つけたのは石像だった。

    桐斗「ん?何か説明がついてる。」

    麗依「これって…」

    そこにあったのは、ハーピィの様な姿にされ、石像となったハーピィデッキの使い手だった。

    桐斗「じゃあ、さっきのハーピィの絵画は…」

    バースト・バニー「恐らく、この人が使っていたハーピィ達…」

    麗依「可能性があるわね…」

    3人はメガリスに用心しながら別の部屋を目指すことにした。

  • 34二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 18:24:39

    >>33

    そして頼光達は、桐斗から送られてきた情報を、精査していた。

    歌織「なるほど。人食い美術館って言われる所以って、そういうことだったのね。」

    紅「ってことは、おそらく展示品は、決闘者とそのデッキのモンスターってことね。私の場合は、堕天使たちになりそうだけど。」

    一方、佳奈恵達は必死になって入り口を探していた。

    佳奈恵「ううむ。なかなか侵入経路がつかめませんね。」

    頼光「なあ、こうなったらいっそ、「マスターキー」使ってダイナミックエントリーしないか?」

    了「頼光。お前の言うそれは、マスターキー(読みはショットガン)の事じゃなかろうな?」

  • 35二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 18:35:33

    >>34

    Cheshire Cat「いや、不可能ですね。強固なプログラムがありますから、直ぐに修復、または破れないと思いますよ。」

    Domouse「それに、そんなことができるなら今頃電脳槐の皆さんと殴り込みをかけてますよ。」

    紅「うーん、今は2人に託すしか無いわね。」

    娘娘「内側から開く事を期待するしか無いネ。」

    頼光「せめて中の様子が分かればなー。」

    了「そうだな。それなら行けるかもしれない。美術館のなら監視カメラがあるはず。それにハッキングできれば…」

    娘娘「それなら、できるかもしれないネ。この美術館は九竜の管理下、システムが変わってないなら出来そうネ。」

  • 36二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 18:43:59

    >>35

    そして、アトリエの奥深くでは、管理人の手によって、また新しい決闘者が、dice1d10=5 (5)

    と共に、芸術へと昇華される工程にあった。


    1.海晶乙女 2.LL 3.月光 4.トリックスター 5.ティアラメンツ 

    6.マジシャン・ガールズ 7.WW 8.ウィッチクラフト 9.六花 10.ドラグマ

  • 37二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 19:23:14

    >>36

    ティアラメンツと恐らく使い手であろう女性が主に連れられて歩いている。その目には生気がなく、操り人形のようだ。

    アトリエの主「さて、着いたわ。」

    着いた場所にあったのは噴水があった。どうやら中庭のようだ。

    アトリエの主「あなたたちにはここで噴水を彩る像になってほしいの。噴水と人魚、素敵よね。」

    ティアラメンツの使い手「はい、そう思います。私達は貴方様の願いに応えます。」

  • 38二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 19:29:32

    >>37

    キトカロス達「「キュレーター」様。ありがとうございます。我が主も、我らと共に芸術に昇華されることを、とても喜んでおります。」

    ティアラメンツも、使い手の女のように、うつろな顔で受け答えする。


    そして、その様子を、たまたま桐斗達は遠くから見ていた。丁度、中庭からは見えにくい位置にあったのだ。

    バースト・バニー「ここ、中庭があったんですね。」

    麗衣「ここからなら、潜伏できそうかしら?」

    桐斗「それよりも、どうします?あのままだと、彼女達も「作品」になってしまいそうですが・・・。」

  • 39二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 19:37:25

    >>38

    麗依「助けたいのはやまやまだけど…今私達の置かれてる状況を鑑みると…」

    桐斗「助けを呼ぶ方法を探すほうが先決ですね。」

    バースト・バニー「なら、この場を離れませんか?今は良いですけど見つかる可能性もあります。」

    麗依「そうね。皆、ごめんなさいね。」

    桐斗「何とか解決の糸口を見つけますから、それまで待っててくださいね。」

  • 40二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 19:47:37

    >>39

    ティアラメンツの使い手「キュレーターさま。支度が整いました。いつでも昇華できます。」

    キトカロス達「キュレーターさま。早く我らを、「完成」させてください。」

    キュレーター「畏まりました。それでは、皆様は只今より、芸術として未来永劫、称えられるのです。」

    アトリエの主、キュレーターと呼ばれた女は、怪しげな呪文を唱える。そして、ティアラメンツ達は見事な噴水増として完成した。

    使い手の女は、高く掲げた水瓶から水をたらし、ティアラメンツ達がそれを受け止めているような恰好だった。そして、噴水の中には、彼女達の残したであろう、真珠が時々浮かんでいたのだ。

  • 41二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 19:57:33

    >>40

    麗依と桐斗とバースト・バニーは美術館を歩いて行く。

    次の部屋にはメルフィー達が飾られていた。

    麗依「やっぱり石像になってる…」

    桐斗「まるで生きてるみたいな躍動感ですね。」

    バースト・バニー「使い手の方は…あそこですね。」

    そこには、メルフィー達と戯れる少女の石像があった。

  • 42二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 20:05:47

    >>41

    桐斗「そもそも、入口は何処にあるんでしょうか?」

    麗衣「そうねぇ。早く見つけて合流しないと。」

    すると、彼等の背後から、女性の声がした。

    ??「あらあら、そんなにお気に召しませんか?それとも、お仲間もご所望でしょうか?」

    振り返ると、そこにいたのは、燕尾服を纏い、モノクルをつけた女性だった。

    キュレーター「ようこそ、我がアトリエへ。私は、当館の館長兼アーティストの、「キュレーター」と申します。」

  • 43二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 20:18:54

    >>42

    麗依「しまった、見つかった。」

    桐斗「逃げないと。」

    キュレーター「ご安心くださいな。一つ取引をいたしましょう。あなたがたが私にデュエルで勝ったら、貴方がたを解放しましょう。」

    麗依「もし、負けたら…」

    キュレーター「その時はあなたたちにも美術品になってもらいましょう。」

    桐斗「なら俺が…」

    キュレーター「申し訳ありませんがここで使えるのは私の眼鏡に適うデッキのみ、斬機は使えませんわ。」

    麗依「なら私が…閃刀姫で行くわ。」

  • 44二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 20:43:13

    >>43

    キュレーター「宜しいでしょう。では、始めさせて貰います。」


    そして、いよいよ佳奈恵は監視カメラをハッキングする事に成功した。

  • 45二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 21:00:37

    佳奈恵「デュエルが始まってるようですね。」
    頼光「ああ…」
    了「メガリス使いか…」
    アラメシアの皆がデュエルの行方を見守る中、とんでもないことが起きた。
    キュレーター「では私は儀式魔人リリーサーを召喚。」
    頼光「おい、リリーサーって確か…」
    了「禁止カードのはず…」
    歌織「なんで使えてるのよ!」
    娘娘「恐らく、美術館は彼女の領域、彼女の好きなように、ルールを作れるネ。」
    歌織「なんて反則!」
    了「恐らくアレは禁止カードも入ったメガリスデッキ…」
    佳奈恵「手がつけられませんね。」
    紅「あれ?この人」
    頼光「紅さん、どうしたの?」
    紅「いや、どこかで見た顔だなーって。」

  • 46二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 21:37:48

    >>45

    実は、佳奈恵は、このキュレーターの顔に見覚えがあったのだ。


    話は、朝礼のときに遡る。普段は、朝礼は各部署ごとに分かれて、部長が担当するのだが、この日は、何と社長自らが朝礼に出るという異例の事態に。

    社長「ええ、皆様。本日もおはようございます。さて、営業部の面々から、逐次報告は上がっておりますが、昨今話題の、所謂美術品マルチの件です。」

    佳奈恵はプログラマーであるため、花形の営業部の事は、噂程度にしか聞いていないのだが、ここのところ、営業部の社員が、外回り中にマルチの勧誘に遭っているという。

  • 47二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 22:02:10

    >>46

    佳奈恵「マルチねー。」

    社員A「そういえば佳奈恵さん、知ってます?このマルチの人、相当美人らしいですよ。」

    佳奈恵「へえー。」

    社員A「なんでも、口もとてもうまくて、ついつい買わされる社員もいるとか。しかもかなり高額の…」

    佳奈恵「そうなの?」

    社員「まっ、僕らには関係の無い話ですけどね。」

    佳奈恵「そうだね~。」

    佳奈恵「思い出した、この人、マルチの人だ。確か名前は岩金さん。美術品を集めるためにマルチをやってるって。しかもその元締め。」

    紅「そうそう、岩金、確か動画もあげてたわ。自宅の動画、やたらでっかい白亜の大豪邸。でも、確かマルチがバレて姿を消したとか…なるほど…電脳世界に逃げていたのね。」

  • 48二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 22:11:40

    >>47

    そして、試合の方はというと、一方的であった。

    麗衣「そんな…………!リリーサー出されたら、手も足も出ないじゃない!」

    岩金「そうよ。ここは私だけの領域。閃刀姫はとにもかくにも、リンク召喚しないといけない。リリーサーを退かす手段がない限り、そのデッキは使えないわねぇ?」

  • 49二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 22:18:21

    >>48

    結局、デュエルは一方的な岩金の勝利に終わった。

    岩金「では、約束通りあなたと閃刀姫を。」

    岩金の従えるメガリス・フールから光が放たれる。

    バースト・バニー「危ない!」

    バースト・バニーがメガリス・フールにに体当たりし、フールの光がそれた。

    岩金「くっ…しかし、デッキは頂きます。」

    岩金の手から光が放たれる。

    麗依「あっ、デッキが…」

    すると麗依の手からデッキが消え、岩金の手中に移動した。

    岩金「これは頂いて行きます。新たなる作品のために!」

    そう言うと岩金は消えてしまった。

    麗依「私の閃刀姫…」

    バースト・バニー「落ち込んで入られませんよ!メガリス達が迫ってます、早く移動を!」

  • 50二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 22:31:30

    >>49

    頼光「アイツ、グールズみたいなことしやがる!」

    了「佳奈恵さん、経路は見つかったか?」

    佳奈恵「なんとか探してるけど、やっぱり見つからない!」

    歌織「そんな、どうしたら…………!」

    すると、頼光達のところに、岩金の声が響いた。

    岩金『いくら探しても無駄よ。このアトリエは、タルタロスでもあるの。入り口なんて無いわ。何故ならば、私が一方的に呼ぶのだから!』

    そう言って、現れたのは、メガリス・ハギドだ。しかし、ハギド自身が砕け散ると共に、岩金が放った最恐の刺客が襲いかかる。

    岩金『さあ、アイツらを招待してあげなさい、崇光なる宣告者!』

  • 51二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 08:35:01

    >>50

    麗依「このままじゃあ…」

    桐斗「逃げられない!」

    バースト・バニー「そんなあ…」

    崇高なる宣告者から光が照らされる。

    岩金「さあ、皆を美しい芸術品に…」

    その時。宣告者に向かいどこからともなく泡が飛んできた。

    ?「こっち…こっちへ…」

    桐斗「なんだ…声が…」

    麗依「今は信じるしかないわ!」

    バースト・バニー「宣告者が怯んでる隙に!」

    3人は声のする方へと逃げていった。

    岩金「逃げたのね。まあ、いいわ。お目当てのデッキは手に入ったし。」

    岩金はそう言うと。閃刀姫達を実体化させ、奥へと向かった。

    桐斗「助けてくれたのは君かい。」

    エジル「うん…そう…」

    トレモラ「エジルがね、あなた達を見ていたの。」

    3人は休憩室と呼ばれる場所で自分たちを助けてくれた存在。氷水と出会った。

  • 52二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 08:44:46

    >>51

    バースト・バニー「助かりました。ありがとうございます。」

    氷水達に感謝する桐斗達。そして、氷水からは、この美術館の恐ろしい実態を教えられる。

    桐斗「そう言えば、岩金は、ここはタルタロスって言ってたけど。」

    麗衣「確か、一度入ったら、二度と出られない、って奴だっけ?」

    エジル「そうね。でも実際はちょっと違うわ。」

    トレモラ「ここに囚われると、自らを芸術品と思い込むのよ。見たでしょう?ここに囚われた、哀れな犠牲者を。」

  • 53二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 09:20:50

    >>52

    エジル「私達はうまく逃げられたけど…」

    トレモラ「マスターは捕まっちゃったの…」

    桐斗「酷い話だな…さらに、これをなんとかしないと出られないなんて…」

    バースト・バニー「助けてあげたいのですが…ここではラッシュデュエルも行えないんですよ…」

    麗依「わたしもデッキを奪われちゃったし…」

    桐斗「俺のデッキも使えないしな…」

    3人がどうするか考えているとエジルが話し始めた。

    エジル「マスターを助けてくれる?」

    麗依「そうね…あいつをどうにかしないといけないしね…」

    トレモラ「それならこれを…マスターのデッキ。捕まる前に私に託してくれたの…」

    麗依「これを…氷水に…ラーね。」

    桐斗「何があるか分からないし。終わったら返せばいいんじゃないかな。」

    麗依「そうね…じゃあお借りするわ。」

    するとエジルとトレモラの姿が光に包まれ消える。

    麗依「氷水のマスターさん。あなたのデッキをお借りするわ。」

  • 54二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 09:58:39

    >>53

    一方その頃、入り口捜索に難航する頼光達。

    早いところ突入しないといけないのだが、どうにも攻めあぐねていた。

    すると、頼光のポケットから、声が聞こえた。

    ??「ったくよぉ、じれってぇなあ!私らっていうお誂え向きの奴が居るじゃねぇよ!」

    頼光「その声…………!そっか!そう言えばそうだったな!」

    了「どうしたんだ?」

    そう言って、頼光はデッキを取り出す。すると、Evil★Twinのキスキルとリィラが実体化したのだ。

  • 55二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 10:10:04

    >>54

    リィラ「私ら怪盗だからね。入り口を探すのは得意なの!」

    キスキル「まあ、見とけって!」

    2人は入り口の特定を始めた。

    そして、数分後…

    キスキル「なるほどなあ。こりゃわからねえはずだ。」

    リィラ「確かに入り口はあるけど、外部からは見えないようになってるの。しかも内側から強力なロックがかかってる」

    サニー「これはダメね。入り口の位置が分かっても開かないわ。」

    ルーナ「内側のロックを解除する。必要がありますね。」

    了「わかった。桐斗、麗依、聞こえるか?内側からロックを解除する方法があるはずだ。探してほしい。」

    桐斗「分かりました。逃げ続けても埒があきませんしね。やってみます」

    頼光「まじかよ。」

  • 56二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 10:17:34

    >>55

    そして、入り口と呼ばれるところについた。そこは、美術館で言うところの、貨物搬入室だった。了は桐斗に、ライブカメラの情報を流す。

    『キュレーター様。ご注文の品が届きました。』

    岩金「あら、ありがとうございます。では、そこに置いておいて下さいね。」

    どうやら岩金は、何かを注文していたようだ。ドアパネルを操作し、ドアを開けると、そこにあったのは、別世界から取り寄せた『素材』のようだ。

  • 57二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 10:25:16

    >>56

    桐斗「アレは…」

    麗依「やけに大きな壺ね…何に使うのかしら…」

    バースト・バニー「何か暗証番号を入れてましたね。」

    了「こちらからも確認した。番号は…わかりそうもないな。」

    キスキル「こういうのは何かしら何処かにヒントが転がってるんだ。」

    リィラ「大抵、パーソナルデータが多いんだけど…そう言う訳ではなさそうね。」

    麗依「パスコードを探す必要がありそうね。」

  • 58二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 10:41:59

    >>57

    岩金「全く、アイツらが暴れたときは流石にビビったけど、沈静化してくれたお陰で何とかなったわ。これから私は、この世界で巨万の富を築くのよ!そして、私だけのアトリエを作るのよ!」

    貨物室を抜ける時に、岩金はそう呟いていた。恐らく、M∀LICEの暴走の事を指しているのだろう。電子世界に潜伏中の岩金は、電脳塊のドタバタに巻き込まれ、この博物館の奥深くに籠ることで、難を逃れていたようだ。

  • 59二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 10:47:42

    >>58

    そしてここは岩金のアトリエ、ここには様々な美術品や作品、画材などが置いてある。岩金は実体化させたレイとロゼを伴い、アトリエの中にある巨大な盾の前に立った。

    岩金「そうねえ、レイ、あなたはこの盾を彩ってもらいましょう。ロゼはその隣の十字架に…壺には…よし、剣の女王とその影武者を…。さあ皆、美しき作品となりなさい。」

  • 60二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 10:58:07

    >>59

    レイ「畏まりました。キュレーター様のお心遣いに感謝いたします。」

    ロゼ「欲を言えば、我が主も、共に変えて欲しかったですが、致し方ありません。一足先に、我等は芸術品となりましょう。」

  • 61二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 13:03:03

    >>60

    剣の女王「キュレーター様のご厚意、ありがたく存じます。」

    女王の影武者「私のような者にも声をかけて下さいました。この恩は、我が身をもって酬いさせていただきます。」

    「素材」達は、濁りきった瞳で、岩金に宣言した。

  • 62二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 13:08:09

    >>61

    そして皆、作品となるために盾、十字架、壺の前に立った。

    岩金「さあ、まずは服を脱いでもらおうかしら、生まれたままの姿になって。」

    レイ「分かりました。」

    レイの返事を合図に皆が服を脱ぎ、裸になる。

    そして、メガリス・フールより光が4人に注がれた。

  • 63二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 13:24:03

    >>62

    レイ達「ぁ…………♥️」

    こうして、『作品』が完成した。レイは見事な銀の盾に、ロゼは黄金の十字架となった。そして、剣の女王とその影武者は、見事な壺に変身した。

    岩金「良いわねぇ♥️やっぱり貴女達は素晴らしいわ、さあ、最後の仕上げよ。見も心も芸術品として生まれ変わりなさい。」

    そして、レイ達は最後の仕上げとして、自己暗示をかけていた。

  • 64二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 14:13:48

    >>63

    するとその身体が金や銀に変化し、作品が完成した。

    岩金「さて、作品は完成、後は逃げた子達だけど…そうだわ!」

    岩金は自らを模した石像の前に立つと手をかざす。

    すると、石像が光り輝き…目の前にはもう一人の岩金がいた。

    岩金「あなたに命じます。侵入者を捕らえなさい。但し、デュエルでね。」

    岩金はそう言うと、もう一人の自分に閃刀姫のデッキを手渡した。

    岩金(偽)「はい、分かりました。役目を果たします。」

  • 65二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 15:02:21

    >>64

    一方、頼光達のところには、HEARTS OF CRYPTERが来ていた。

    HEARTS OF CRYPTER「なるほど、経路は確保できそうなのですね。ですが、ただ助けるだけでは、芸がありませんわね。」

    すると、何を思ったのか、歌織と佳奈恵のデッキを実体化させたのだ。

  • 66二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 17:03:48

    >>65

    頼光「これは…?」

    HEARTS OF CRYPTER「彼女のやった事は犯罪。現実だけでなく、この世界においても罰を与えなくては。エクソシスターとエルドリッチは私達と共に審判を下す裁判官になってもらいましょう。」

    歌織「あの…大丈夫…ですよね…。」

    HEARTS OF CRYPTER「フフッ、今回は大丈夫ですよ。今回は自発的に協力してもらいますから。」

    マルファ「ええ、人の財を騙し取る…そのような非道が許される訳がありません。」

    イレーヌ「まさに悪魔の所業。これは私達の出番ですね。」

    エルドリッチ「財を掠め取るは盗人の罪よ。我が報いヲ与えようぞ。」

    紅「私が言うのもなんだけど…何か…恐ろしいわね…」

    娘娘「犯罪は場所を問わず報いを受けるものヨ。紅もこれからは気をつけるネ。」

    紅「ハイ…」

    了「さて、だがまずは突入が可能になってからだな。」

    紅「そうね。内側からじゃないと開かないらしいし…」

  • 67二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 17:20:43

    >>66

    桐斗『聞こえますか?手懸かりを見つけました!』

    桐斗から通信があった。送られてきたのは、額縁に納められた絵画だった。「道しるべ」と書かれた絵画には銅と銀と金の輪が矢じりに貫かれているイラストだった。

    (絵画イメージ)

    「  ↑  

      (金)

     ( 銀 )

    (  銅  ) 」

  • 68二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 17:48:10

    >>67

    了「ふむ…そこに何かあるな。」

    リィラ「恐らくパスコードじゃない。」

    キスキル「自分でも忘れないようにするためにと1種のセキュリティだろうな。」

    頼光「金と銀と銅の輪か…何かそれらしきものを見なかったですか?」

    桐斗「そういえば…天使達の像がそんな感じだったかも。」

    麗依「ええ、確か天使の像が金と銀と銅に分かれて展示されていたの。それが何か関係あるかもしれないわ。」

  • 69二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 18:06:19

    >>68

    娘々「天使像なら、そこの通路の突き当たりネ。大きな展示品だけど、恐らく警備もあるから、気を付けてネ。」

    麗衣『わかりました。慎重に進めます。』

    頼光「さて、こっちもこっちで準備しないとな。」

    そして、何を思ったのか、頼光は怪盗の格好をして、カバンから紙とペンを取り出した。

    了「何をするんだ?」

    キスキル「おっと?コイツはまさか?」

    リィラ「私達みたいなやり方をする気なのね?」

    エルドリッチ「成る程。「木馬」か作りか。電子の女王よ。其方は、「木馬」作りが得意と聞く。どうだ?あの女の作品に「木馬」を加えるというのは?」

  • 70二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 18:37:06

    HEARTS OF CRYPTER「それは、面白そうね。開いたなら心からのプレゼントを贈りましょう。」
    了「だが、皆が行くのは危険だな…何人かは残って…」
    頼光「いや、俺一人で行く。」
    歌織「ハアッ?アンタ1人で?怪盗になり切るのは良いけど程々に…」
    了「いや、ありかもしれない。」
    紅「この場合、いきなり皆で押しかける方が危ないわ。相手の出方も分からないし、しかも相手は自分に有利な状況を作り出せる。」
    佳奈恵「なるほど、なら最初に犠牲になるのは1人がいいと!」
    頼光「言い方!」
    歌織「そうか、ならカナリア頑張ってね。」
    娘娘「ただそれも、まずは向こうが入り口を開けてからネ。」

    美術館の3人は、天使たちの像が置かれてる部屋にたどり着いたようだ。
    そこには金、銀、銅の天使像が並べられている。
    桐斗「ここか…」
    麗依「さて、ここにヒントが…」

  • 71二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 18:49:20

    >>70

    天使像は、アスリートの表彰台の様な形の台座に、二人一組で並んでいる。

    バースト・バニー「あれ?この天使像、口が空いてますね。」

    よく見ると、金の天使像は口が「え」と「う」の形になっている。他の天使像も観てみると、銀の天使像は、「え」と「い」、銅の天使像は、「い」と「う」の形だ。

    麗衣「何これ?どういう事なの?」

    すると、桐斗が何かを閃いた。

    桐斗「ところで、パスコードって、テンキー入力でしたよね?」

    麗衣「そうね。それが何か?」

    桐斗「わかりました。これ、答えは「素材の原子番号」じゃ無いでしょうか?」

  • 72二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 19:05:50

    >>71

    了「なるほど、その線があるな。」

    麗依「あとはこの絵だけど…」

    バースト・バニー「壁に絵がかかっていますが…分かりました!恐らく銅→銀→金の像が一直線上に並ぶ絵のことでは。」

    桐斗「なるほど。じゃあその絵を探そう。」

    3人はその絵を探し始めた。

    麗依「入口が銅でその次が銀、そして金の像が一直線上…」

    桐斗「この絵だな。」

    そこに書かれていたのは、天空の聖域の絵であった。

    麗依「この絵の何処かに…あった。」

    桐斗「パスコードを入れれば…」

    すると、そこに現れたのは。

    岩金(偽)「見つけましたよ、侵入者。私は彼女のいわば分身、邪魔はさせません。デュエルで排除します。もっとも、デッキを奪われた貴方がた…」

    麗依「デッキならあるわ。ちょっと拝借させて貰ってね。」

    岩金(偽)「くっ…やはり逃がすべきでは…いいでしょう。私は本物とは違い、堂々とあなたを倒しましょう。」

  • 73二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 20:04:59

    >>72

    了「戦いが始まったな。初めて動かす氷水ラー。どこまでいけるか・・・。」

    頼光「さてと、こんなもんで良いかな?紅さん。御推敲の程、お願いします。」

    頼光が書いていたのは、予告状だった。

  • 74二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 20:34:23

    >>73

    紅「うーん…まあ…始めてにしては…なんというか…」

    歌織「どれどれ…『今宵、貴方が皆様より奪った宝物を奪い返させて頂きます。by正義の怪盗』…」

    了「…」

    佳奈恵「…」

    頼光「なんで皆黙りますかね…」

    紅「…あなたル◯ンとか好きでしょ。」

    頼光「ハイ!心のバイブルです!」

    リィラ「古い!」

    キスキル「まあ…分かる。」

    サニー「分かるんかい!」

    ルーナ「ついていけませんわ…」

    了「さて、デュエルだが…岩金の偽物は…閃刀姫を使うのか!」


    麗依「よりによって閃刀姫か…戦いにくいわね…」

    岩金「ええ、あなたは奪われた力によって敗北するのです。私はレイを召喚!」

  • 75二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 21:08:17

    >>74

    岩金の使うレイは、目に光を宿しておらず、まるで人形のようであった。

    岩金(偽)「さあ、レイ。シズクになりなさい。」

    レイ「はい、畏まりました。」

    レイはシズクに換装する。

    岩金「これでターンエンド。閃刀姫の布陣を、借り物で何処まで突破できますか?」

  • 76二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 22:53:19

    >>75

    バースト・バニー「かつての相棒との戦いとは、なんて卑劣な・・・!」

    桐斗「大丈夫かなぁ、麗衣さん・・・。」

    麗衣「大丈夫よ。氷水ラーは対面とかで偶に見たから。ドロー!」

    麗衣のターンが回った。

  • 77二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 22:54:55

    >>75

    麗依「ならば私のターン。私は相手フィールド上のシズクをリリースしガメシエルを特殊召喚!」

    岩金(偽)「えっ…」

    麗依「さらに手札のガーディアン・スライムを捨て、エジル・ラーンを特殊召喚しトークンも特殊召喚。ガーディアン・スライムの効果で。古の呪文を手札に加える。」

    岩金(偽)「嘘…」

    麗依「私はエジル・ラーンとトークンでシンクロ召喚。エジル・ギュミル!」

    岩金(偽)「あああ…」

    麗依「私は古の呪文を発動し、ラーの翼神竜を手札に加える。さらに手札よりイニオンクレイドルを発動し。手札のコスモクロアを特殊召喚!そしてイニオンクレイドルの効果でコスモクロアの攻撃力をゼロに。」

    麗依「さあて…では行きますか。私は攻撃力がゼロのコスモクロアをリリースしゴッドスライムを特殊召喚!そして、古の呪文を除外し、ラーの翼神竜に効果を追加。さあ、岩金!貴様に神を見せてやるわ。現われよ、ラーの翼神竜!」

  • 78二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:03:56

    >>77

    麗衣「さて、これで終わらせるわ、ラーの効果でライフを削って、ラーでシズクに攻撃!」

    岩金(偽)「いやあああああああああああ!!」

    岩金の偽物は、砕け散ってしまった。どうやら、偽物の岩金は、誘発やウィドウアンカーを引けてなかったようだ。

  • 79二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:12:30

    >>78

    桐斗「まさにワンターンキル…」

    バースト・バニー「強いですね…」

    桐斗「いや…あれでもそんなに…相性が抜群にいいんだよ。さて、コードを入れたけど…やった、入力は成功だ。」

    すると、了から連絡が入る

    了「どうやら入口が開いたようだな。こちらでも確認した。そちらには頼光を向かわせる。」

    桐斗「あれ?皆で来ないの?」

    佳奈恵「開いたとはいえ、そちらは岩金さんの領域、何があるか分かりませんからね。とりあえずってことで。」

    頼光「任せてください。作戦があるんです。」

  • 80二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:20:24

    >>79

    そして、いよいよ頼光が突入した。

    頼光「お待たせ。助けに来たぜ。」

    桐斗「頼光さん。助かりました!」

    バースト・バニー「おや、あなたは何時ぞやの。」

    麗衣「それで、その格好は何なのよ?」

    頼光「いやあ、イビルツインにあやかって、ネ。」

    そして、頼光も加わって、美術館の探索を始める。

    一先ず、大広間の向かいの部屋に向かう頼光達。

    すると、そこにあったのは、まるでマリオネットの様に吊るされた、dice1d10=9 (9)

    だった。

    1.海晶乙女 2.LL 3.月光 4.幻奏 5.ドレミコード

    6.マジシャン・ガールズ 7.WW 8.ウィッチクラフト 9.六花 10.ドラグマ

  • 81二次元好きの匿名さん24/10/08(火) 23:30:08

    >>80

    頼光「これって…」

    そこにはティアドロップはじめ、六花がマリオネットの様に吊り下げられていた。

    桐斗「動き出したりして…」

    麗依「んなわけ…な…い…」

    バースト・バニー「あの…動きだしてません?」

    頼光「まじかよ!」

    六花たちは天井から下に降下した後、4人に襲いかかって来た。

    桐斗「マズイ。」

    バースト・バニー「お任せください。」

    そう言うとバースト・バニーは六花に高速で突撃し、強烈な蹴りを叩き込む。

    すると人形となった六花たちは蹴りを受け、ばらばらになり、動かなくなった。

    頼光「いや、助かった。」

    バースト・バニー「ラッシュデュエルを布教しながら、治安維持活動もしていますからね。これくらいは当然です。」

  • 82二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 08:50:12

    >>81

    頼光「ん?あれって?」

    マリオネットにされた六花の部屋にあったのは、ショーウィンドウだった。そこには、六花の格好をした女性が、六花達と一緒にマネキンとして飾られていたのだ。

    頼光「なあ、これが桐斗さん達が言ってた「作品」なのか?」

  • 83二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 11:43:36

    >>82

    桐斗「そうみたいだね。」

    麗依「電脳世界とはいえ…いくらなんでもって感じね。」

    その頃、九竜では、歌織達が話していた。

    佳奈恵「ん…これって岩金さん個人でできることですかね?」

    了「確かに…彼女本人でできることではないな…前みたいに罪宝が…」

    紅「経験者として言ってしまうとそれはないわね。仮に絡んでいたとしたら、間違いなくもっと大規模よ。」

    歌織「その線が無いとしても、確かに何かあるわね」

  • 84二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 12:08:37

    >>83

    エルドリッチ「ム?佳奈恵よ。これを見るがいい。」

    そういって、エルドリッチが見せたのは、先ほど桐斗達が見たという、御巫の駒だった。

    佳奈恵「ああ、これですか。どことなく既視感があるとは思いますが・・・。」

    HEARTS OF CRYPTER「黄金卿。もしや、その駒に何かを見出したのですか?」

    エルドリッチ「左様。これは我の仮説にすぎないが、恐らくこの美術館は、「ある場所」の模造品ではないかと思うのだ。」

    紅「まさかそれって・・・!」

  • 85二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 13:17:13

    >>84

    佳奈恵「なんとなく覚えてはいますが…」

    紅「あなた達が言ってた場所…?そういえばあの駒に似ているけど」

    了「そうですね…まさか…」

    歌織「それは無いと思うわ…あの人がそんな事しそうにないし。しようとしても周りが止めるでしょ。」

    了「確かに…じゃあ誰が…」


    その頃美術館内

    岩金「くっ…なかなか捕まらないわね…?」

    ?「岩金よ、どうしたのですか?侵入者を野放しにしてはこのままでは彼ら私の存在に気づいてしまいますよ?」

    岩金「も、申し訳ございません。ルイン様」

  • 86二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 13:37:22

    >>85

    岩金の傍に現れた女性。彼女はルインという女神なのだが、今は身分を隠し、岩金の傍にいる。

    ルイン「しかし、あなたは何故、このようなものを作ろうと?」

    岩金「それは、あれを見てしまっては、どうも疼きが止まらなかったもので・・・。」

    話は、M∀LICEの暴走の頃に遡る。現実世界から追われて、電脳世界に潜伏中だった岩金は、たまたま目撃してしまったらしい。

    岩金「こ、これは・・・!!」

    そこで岩金が見たのは、四肢がなく。腹に大きな男根を浮かばせて微笑んでいる、無数に並べられた駒だった。そのどれもが、見目麗しい女性ばかりだった。

  • 87二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 13:52:02

    >>86

    ルイン「私にはあれが美しいとは思えませんが…あなたが私に美しき世界を創ると言ったからからこそ協力しているのです。約束を裏切らぬ様に…」

    岩金「はっ…はい…」


    その頃、何処かの世界に存在する聖域…

    冥神「ほう…そなたの相方がそのような事を…」

    デミス「困ったものだ…破壊の後に世界を創るのがかの者の役目、だのに電脳世界を自らの望む世界に作り変えようとしている。戯れとはいえ、度が過ぎておる!」

    冥神「まあまあ、そこまで怒らずとも。今回は我らの出番も無さそうだ。灸をすえれば、それで反省するであろう。」

    デミス「しかし…」

    冥神「向こうのことは向こうが解決すべき事だ。さあ、紅茶をもう一杯。」

    デミス「かたじけない。」

  • 88二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 14:07:35

    >>87

    一方、薄暗いアトリエでは、また新たな犠牲者たちがいた。

    岩金「ごめんなさい。待たせたわね。みんな、気分はどう?」

    トリックスター達「「「はい、とても幸せです。我らを「楽園(エデン)」にお誘いいただき、誠にありがとうございます。」」」

    アトリエにいたのは、トリックスターの面々と、6人の少女達だ。この少女達は、「Dueli☆Star」というユニットで、OCGやラッシュデュエルの宣伝を担当しているアイドルユニットだ。

  • 89二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 14:08:59

    >>88

    彼女達はTの字で天井に吊るされており、さながらマリオネットのようになっていた。

    誰もが笑顔を貼り付け、これから自分が「作品」になることを微笑んでいるかのようだ。

  • 90二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 14:46:34

    >>89

    岩金「さあ…あなた達はこれからそうねえ…アイドル達は侵入者を排除するための警備用人形に。トリックスター達は柱を彩る彫刻になってもらいましょうか。」

    トリックスター達「はい…私たちは貴方様の芸術の一部になれて幸せです。」

    アイドル達「私達にそのような大切な役目を頂き感謝致します。」

  • 91二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 16:07:00

    >>90

    すると、トリックスター達から色が消えて、灰色になる。

    アイドル達は、トリックスター達から色を受け取り、トリックスターのコスプレをした、警備人形になった。

  • 92二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 16:26:00

    >>91

    色を失ったトリックスター達は一本の柱へと向かっていく。

    柱はまるで生き物の様にトリックスター達を取り込んでいった。

    やがて柱からトリックスター達が姿を現した。

    そして完成したのはトリックスター達を取り込んだ見事な芸術品だった。

    ルイン「美しいわ。私とあなたが目指す世界のシンボルね。」

    岩金「そう。ここから始まるのよ。この電脳世界を理想郷とする第一歩が。」

  • 93二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 16:54:19

    >>92

    そして、館内。頼光達はある場所を目指していた。それは、守衛室だった。

    了『頼光。あれから館内を娘々と解析してたら、美術品のリストを、そこの守衛室で管理しているらしい。それを利用して、トロイを仕込むって、女王様が言ってた。』

    頼光「わかった。守衛室だな。了解こっちも色々仕込んでる最中だ。」

  • 94二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 16:59:48

    4人は守衛室を目指す。
    しかし、その道には…
    頼光「あれって…アイドル達…捕まったのか。」
    麗依「しかもトリックスターの格好…あれって今売り出し中の…」
    桐斗「見つかると厄介だな…」
    バースト・バニー「見つからない様に行きたいですね。」
    麗依「ええ…」
    頼光「そうなると…最短は無理か…」
    バースト・バニー「メガリス達もうろついてますし、合わない様に行きましょう。」
    麗依「ええ。」
    4人は監視を避けながら守衛室を目指すことにした。

  • 95二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 17:20:53

    >>94

    了「さて、トロイを仕込むのは良いとして、問題はどうやって岩金を懲らしめるかだな。」

    すると、エクソシスターは、あることに気がついた。

    エリス「これって……!」

    それは、美術品にされた決闘者の写真だった。

    歌織「何か分かったの?」

    エリス「はい。この人達、多分騙されてます。」

    紅「その心は?」

    ステラ「はい。どうもこの人達、魂の波長が、悪魔崇拝の被害者達と一緒だったんです。」

  • 96二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 17:39:28

    >>95

    了「なるほど…言葉巧みに騙して、デッキのモンスター共々芸術品に変えてしまうか…」

    佳奈恵「あくまでも仮想空間ですからね。罪の意識も希薄なんでしょう。」

    紅「さらに気づけば、メガリスで返り討ちに…か。」

    イレーヌ「なんと酷い!まるで悪魔の…いえ悪魔そのものです!」

    ステラ「悪魔は断罪すべきです。そう…命をかけてでも!」

    歌織「いやいや、何か凄い物騒な事言ってませんかね。エクソシスターの皆さん。」

    佳奈恵「んーそうだ、まずはあそこから引きずり出しませんか?」

    了「なるほど、ならば彼女にはあそこにいたくないと思わせるか!まずはそうだな…被害者たちには化けて出てもらうか。」

    するとまた、了たちの所にゲートがあらわれた。現れたのは。

    失楽の堕天使「久しぶりね。皆さんお元気?」

    佳奈恵「えええええっ。あなたは確か…」

    娘娘「先の事件の黒幕ネ!今度は何か用ネ!悪い事は企んでなさそうだけど…」

    失楽の堕天使「いや、何も企んでないわよ。今回は共謀者に灸をすえて来いって言われてきたのよ。」

    堕天使イシュタム「私もいるから安心して。」

    娘娘「なら安心ネ。んで岩金に協力してる奴は誰ネ?」

  • 97二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 18:05:15

    >>96

    ??「その者の名は、ルイン。我が半身だ。我が名はデミス。終焉を司るもの。」

    その声と共に現れたのは、漆黒の魔王の様な存在だった。かの者の名は、デミス。ルインと共に世界の修正機構のような存在で、破滅を司るルインは、いわばゲームのリセットボタンのような役割、そして、終焉を司るデミスは、ゲーム初期化のような役割を持つという。

    デミス「此度の件は、我が半身のが招いた不徳。我がことながら、誠に申し訳ない。」

  • 98二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 18:41:09

    >>97

    デミスによると元々ルインは破滅の後に創造を司る神だが気難しく、気まぐれ、且つ芸術肌なところがあると言う。

    そこで今回、たまたま逃げ込んだ岩金と意気投合し、この電脳世界を自分たちの理想とする世界に創り直そうとしているのだという。

    娘娘「全く、迷惑な話ネ。いつになったら平穏が訪れるネ!」

    紅、失楽の堕天使「「すいませんでした!」」

    娘娘「まあ…2人は罪を認めてるし良しとして問題はこの二人ネ!」

    了「まずは守衛室についてからだな。」

  • 99二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 20:02:35

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  • 100二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 20:07:29

    一方、美術館では、アイドル達が頼光達を探していた。「Dueli☆Star」のメンバーは、各種召喚方法に則ったパーソナルカラーを持つ。今回捕まってしまったのは、リーダーのA★(アドバンスター:赤)以外のメンバーで、それぞれ、R★(リチュアスター:水色)、F★(フュージョンスター:紫)、S★(シンクロスター:白)、X★(エクシーズスター:黒)、P★(ペンデュラムスター:緑)、L★(リンクスター:青)の面々だ。

  • 101二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 20:23:02

    >>100

    頼光「リーダーはいないみたいだなー」

    麗依「確かに」

    桐斗「そういえばリーダーと他のメンバーが不仲という話を聞いたことがあるな。」

    頼光「そこに漬け込んで…か。あり得るな。」

    すると…

    S★「侵入者を発見しました。」

    X★「これより排除します。」

    頼光「しまった。見つかった。」

    麗依「やるしかないわ。」

    桐斗「気を付けて、ここでは使えるデッキが限られる。」

    頼光「そう来ると思って、いくつか用意したんだ。ならこれ、使えるか?俺はEvilTwinで行く。」

    桐斗「ドラグマか。これなら使える。」

  • 102二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 20:30:47

    >>101

    S★「私は、WWデッキで参ります。」

    X★「私のLLデッキに敵いますか?」

    頼光「良いぜ。何処からでもかかってこい!」

    桐斗「二人とも、後悔しませんね?」

    遂にデュエルが始まった。


    一方、九竜では。

    歌織「でも、何で岩金は、「楽園」にこだわっているのかしら?マルチに手を染めてまで、達成したいものなの?」

  • 103二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 21:31:26

    >>102

    紅「そういえば動画で言ってたわ「自分だけの美術館を作りたい」って。多分電脳世界ならより大規模にできるからそれが「自分の理想とする世界」に変化したんでしょうね。」

    佳奈恵「うわあ…」

    了「経歴を調べてみたが特には何も無いな。両親共に健在で今は外国で暮らしているそうだ。娘とは縁を切ったらしい。ただ、向こうは気に掛けているらしいが…」

    娘娘「親の苦労、子知らずってやつネ。皆も親の事は大切にするネ。さて、デュエルが始まったネ。」

  • 104二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 21:38:04

    >>103

    バトルはタッグ形式で行なわれていた。どうやら先行は頼光達かららしい。

    頼光「よし、まずはキスキルからだな。コイツでリィラを特殊召喚だ!」

    頼光は、イビルツインのデッキを使っている。女性モンスター主軸と言うことで、どうにか岩金の眼をすり抜けた様だ。

    頼光「これで良し。後は、残った奴で、I:Pマスカレーナを立てて、ターンエンドだな。」

    桐斗「では、僕の番ですね。」

  • 105二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 21:54:26

    >>104

    桐斗「では行きますか。まずは手札からエクレシアを特殊召喚してさらにリンク召喚。ここで出すのはアルテミス。」

    S★「ほう…」

    桐斗「さらに手札から烙印融合を発動」

    S★「ちょっ…まっ…あなたうららは…」

    F★「…ない…」

    桐斗「ラッキー!さて、デッキからアルバスを墓地に送ってミラジェイドを特殊召喚!そして、天底の使徒でエルシャドール・アプカローネを墓地に送ってマクシムス・ドラグマを回収。さらにシャドールークを手札に加え、カードを1枚、墓地に送る。そして…」

    ドラグマの展開を止められない2人は慌てるばかりだ。

    桐斗「じゃあ、カードを1枚伏せてエンド。」


    歌織「あのデッキ作ったのは…」

    紅「あれ?私。いやぁ、ライゼオルに負けて悔しいからね。昔作ったやつを引っ張り出してきたの」

    了「道理で。アイツらしくないなーと。」

  • 106二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 22:09:52

    >>105

    S★「で、では私のターン。まずは、アイス・ベルを特殊召喚します。」

    頼光「おっと。ならばマスカレーナの効果を使うぜ!こいつと盤面のスプライトエルフでリンク召喚!来い!アウラム!」

    X★(絶句)

    アイドル達は困惑していた。たかが侵入者と侮っていたら、とんでもない出力のデッキをお出しされたのだから。

  • 107二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 22:20:39

    桐斗「じゃあ僕はルーク使ってミドラーシュを出そうかなあ。」
    S★「あわわわわわ…」
    X★「な、何とかできるカードは…」
    桐斗「シンクロもエクシーズも特殊召喚が肝だからね。ミドラーシュは強いよ。」
    S★「このままじゃ負けちゃう。」
    X★「負けたら…ペナルティが待ってるけど…何もできない…」
    S★「…ターンエンド…」
    X「なら私は…モンスターをセットしてエンド…このままじゃ罰を受けちゃう。お願い♥見逃して♥」
    頼光、桐斗「「ダメです!」」

  • 108二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 22:32:42

    >>107

    S★・X★「いやあああああああああああ!!」

    結局、アイドル達は敗れてしまった。

    頼光「さて、ここから守衛室の迂回路を教えて貰おうかな?」

    桐斗「それと、知っている範囲で、こんな行為に荷担したことも、教えるんだ。」

  • 109二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 22:49:06

    >>108

    S★「そ…それは…」

    X★「リーダーばかり目立って、しかもソロデビューが決まって、解説動画もリーダーばかりで…私達が全然目立たないから…」

    S★「そうしたら、岩金さんが私達を真のアイドルにしてくれるって言うから。リーダーに内緒で…」

    X★「そうしたらあなた達とデュエルさせられて…しかも完敗でお仕置き確定…もう散々…」

    桐斗「…甘言で釣る方もだけど釣られる方もだな…リーダーが今の地位に就くためにどれだけ努力したかを知ってるかい?デュエルだけじゃなく、ダンスや歌も相当練習したと聞いたよ。」

    X★「でも…」

    その時、館内に岩金の声が響き渡る。

    岩金「全く…私の場所でこの様な醜態を晒すとは…仕置が必要ですね。」

    S★「そんなあ…」

    X★「お許しを…」

    2人は光に包まれ、姿を消した。

    頼光「しまった。迂回路を聞いてない。」

    桐斗「まあ、仕方ないか、幸い、見取り図が送られてきた。これを見て行こう。」

    バースト・バニー「ハイ。」

    麗依「ええ。」

  • 110二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 22:56:12

    >>109

    そして、いよいよ守衛室にたどり着いた。

    キスキル「さてと、ここが例の場所だな。」

    リィラ「早いところ、来客リストを見つけないとね。」

    なかには居ると、流石は九竜管轄なのか、かなりハイテクな設備になっていた。

    頼光「聞こえるか。目的地に到達した。「そっち」の方はどうだ?」

    歌織『あぁん♥️ちょっと♥️くすぐったいわ♥️』

    桐斗「…………、何しているんスカ?」

    エルドリッチ『すまぬな、佳奈恵の同胞よ。今女王が、「木馬」作りに熱心でな。』

  • 111二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 23:06:34

    HEARTS OF CRYPTER「歌織さん、ちょっと大人しくしていただけるかしら…さて、完成したわ。プログラムを転送するわね。」
    頼光「ありがとうございます。」
    麗依「それが終わったら協力してほしい事があって…閃刀姫のデッキを取り返したいの。」
    桐斗「大切にしてたもんな。わかったよ。」
    バースト・バニー「あっ、誰か来ましたよ。」
    F★「ここで何をしているんですか。さあ、デュエルで排除します。」
    バースト・バニー「フュージョン!ということは…ラッシュができますね。」
    F★「えっ…ま、まあ…」
    バースト・バニー「なら私と勝負しましょう。幸い今は私のデッキも使えそうですし。さあ、ラッシュで勝負です。頼光さんたちは作戦を続行してください。」
    F「デッキを持ってるけど…どうしよう…ラッシュあんまりやってないからわからないよ…」

  • 112二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 23:28:19

    >>111

    RED RANSOM「ふう、つい力が入ってしまいました。」

    WHITE BINDER「皆で一つになった気分はいかがですか、歌織さん?」

    歌織達『『はい。とても心地よいです。女王陛下。ありがとうございます』』

    九竜で出来上がったのは、歌織とエクソシスターで出来たビショップの駒だった。歌織とエクソシスターは、一時的にM∀LICEのコードを受信して、美術館を混乱させるトロイの役割を担っているのだ。

    (なお女王は事前に、歌織達の了承は得ている。)

  • 113二次元好きの匿名さん24/10/09(水) 23:38:58

    >>112

    歌織「後はこれを転送してと。さあ、頼んだわよ。私。」

    歌織(ビショップ)「はい、分かりました。それでは。」

    ビショップは美術館へと転送されていった。

    その頃、守衛室では…

    バースト・バニー「では、ドラギアスでトドメです。」

    F★「いやぁ…お仕置きはいやぁ。」

    頼光「助かったよ。」

    麗依「でもまだ新手は来そうね。」

    頼光「でも、こっちも準備完了。じゃあ起動。」

    頼光がプログラムを起動すると、美術館の入り口に、歌織(ビショップ)が現れた。

    頼光「…何処かで見た衣装だな…これ。まあいいや、じゃあ、作戦開始!」

  • 114二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 08:56:49

    >>113

    一方、HEARTS OF CRYPTERは岩金とのビデオ通話をしていた。

    HEARTS OF CRYPTER「こんにちは、キュレーターさん。何やらお困りの様子。」

    岩金「ええ、そうよ。怪盗が紛れ込んじゃったし、このままじゃ、美術品が奪われちゃう!」

    HEARTS OF CRYPTER「そうですか。では、私の「作品」を寄贈いたしましょう。侵入者の身内を加工したもので、強力な足止め作用もありますよ。」

  • 115二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 09:04:06

    HEARTS OF CRYPTER「既に届けられております。入り口にありますわ。」
    岩金「ええ、ありがとう。」
    岩金が入り口に向かうとそこには歌織(ビショップ)がいた。
    岩金「これが女王の。」
    歌織(ビショップ)「はい…私は美術館を守るように言われました。これから侵入者を排除致します。」
    岩金「まあ、なんと頼もしい。早速お願いね。」
    歌織(ビショップ)「はい、分かりました。では美術館に秩序を取り戻すため、侵入者である。岩金様を排除致します。」
    岩金「へっ…」

  • 116二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 10:01:14

    >>115

    すると、岩金の背後に、同じくビショップの格好をしたエクソシスターが召喚された。

    エリス「岩金様。ご覚悟を。」

    ステラ「私達は、女王陛下の「作品」。」

    イレーヌ「我等の使命は、電脳世界の安寧。」

    ソフィア「岩金様。貴方の所業は、少々度が過ぎています。」

    マルファ「よって、女王陛下の裁きを受けなさい。」

    歌織達「「「Welcome to Underground.」」」

  • 117二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 10:20:26

    >>116

    岩金「くっ…女王め、やってくれたわね!メガリスよ彼女達を作品に…メガリス!なにを…」

    するとメガリスはその矛先を岩金に向けたのだ。

    岩金「そんな…まさか!あの侵入者達!」

    岩金はメガリスとエクソシスターから逃げながら侵入者を探す。

    岩金「そういえば…守衛室に向かっていたわね。」

    岩金は守衛室へと向かい始めた。

    一方、ルインも逃げ惑っていた。

    ルイン「どういうことなの!メガリス達、なぜ私を排除しようと…岩金!しくじったわね!」

  • 118二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 10:30:40

    >>117

    桐斗「よし、陽動は上手く行きましたね!」

    頼光「ああ。後はその隙に、招き入れるだけだな。」

    麗衣「待って、岩金がこっちに向かってきてるみたい。」

    サニー「へえ、だったらもっと脅かしてやりましょう。」

    ルーナ「はい。では、私達もそろそろ行きましょうか。」

  • 119二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 12:24:38

    >>118

    岩金「早く止めないと…ん」

    岩金は何らかの気配を感じ後ろを振り向く…

    すると後ろには芸術品にされたモンスター達が幽霊の如く佇んでいた。

    マンジュシカ「モドシテ…」

    キトカロス「タスケテ…」

    ティルル「モドシテ…」

    岩金「な…何よこれ!ヒィッ…来ないでええ」


    サニー「うまくいったわね。」

    ルーナ「後は誘導するだけですね。」

    頼光「そうだな。それと奪われたデッキも回収しないと。こっちは任せて、2人はデッキの回収を!」

    麗依「わかったわ。ありがとう。」

  • 120二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 12:53:55

    >>119

    HEARTS OF CRYPTER「見事ですわね。やはり、私の目には狂いは無かったようですわ。」

    M∀LICE達はあわてて逃げ惑う岩金とルインの様子を眺めていた。

    ??「流石ですね。やはり、上位の決闘者は凄いです!」

    歌織「あら?貴女は?」

    A★「はい、Dueli★Starリーダーの、A★です。今回は、どうも私のメンバー達が迷惑をかけてしまったようで。」

  • 121二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 14:40:17

    >>120

    A★「メンバーには、人気にあぐらをかくことなく努力することを求めていたのですが…」

    HEARTS OF CRYPTER「リーダーというのも大変ですわね…」

    A★「ええ…」

  • 122二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 15:31:25

    >>121

    そして、桐斗と頼光は、サーバールームを目指していた。娘々からの通信で、サーバールームに被害者のデータが保存されているという情報を掴んだのだ。

    頼光「うげぇ!なんじゃありゃ?!」

    桐斗「な、何てむごい…………!」

    サーバールームに繋がる大広間。そこには、失態を演じたDueli★Starのメンバーが、自身の相方と一緒に、シャドールのような格好でTの字で吊られていたのだ。

  • 123二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 16:50:12

    >>122

    一方麗依はバースト・バニーとデッキを取り戻すために保管庫へと向かっていった。

    その途中で2人は盾と十字架になったレイとロゼを見つけた。

    麗依「ああ…レイ、ロゼ…待ってて、必ず取り戻すから。」

    バースト・バニー「どうやらデッキはデータ化され、保管庫みたいですね。急ぎましょう。」

    麗依「ええ。」


    一方頼光は岩金と遭遇していた。

    岩金「あなた達、やってくれたわね。こうなれば!」

    頼光「デュエルで、だろう。いいぜ。やってやる!」

    岩金「フフフッ。私のデッキに勝てるかしら?」

    頼光「あんたの手の内はわかってるからな。なら俺はあんまり使いたくなかったがふわんだりいずでいくぜ!」

    岩金「ふわん…?なんか可愛いい響きだけどまあいいわ、叩き潰してあげましょう。」

  • 124二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 18:10:27

    >>123

    一方その頃、クーロンでは、あるものが出来上がっていた。

    佳奈恵「出来たわよ。例のシステムが入ったもの。」

    了「佳奈恵さん、ありがとうございます。」

    どうやら、了は何かを企んでいるようだ。

    White Rabbit 「しかし、何に使うのでしょうか?こんなプログラム。」

    Dormouse「どう見ても、機械化のプログラムのようですが」

    Cheshire Cat「ム?機械化?まさか…………!」

  • 125二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 18:19:05

    >>124

    了「どうやら、ルインが岩金を見捨て、逃げようとしているらしい。そこでこの機械化プログラムを使ってな。」

    Cheshire Cat「意のままに操ろう…というわけですか…」

    了「まあ、完全にロボットにするわけではなく。思考をロボットにするわけだな。」

    Cheshire Cat「それはそれは、面白そうですねー。」

    歌織「何かイヤ~な事を思い出したわ。」

    Cheshire Cat「…すみません。…あっ、ルインさんが美術館を出て逃げ出しましたよ。」

    失楽の堕天使「ヨシ、任せて。」

    イシュタム「堕天使の力の見せ時ね。ホラっ、あなたも。」

    紅「えっ、私も行くの?」

    イシュタム「今こそ恩返しの時よ。さあ!」

    紅「と、言うわけで行ってくるわ。時間稼ぎは任せて!」

  • 126二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 18:29:25

    >>125

    頼光と岩金の戦いは、熾烈を極めようとしていた。

    頼光「やっぱり、リリーサーのロックを使ってくるか。」

    岩金「そうよ。どんなデッキだろうと、主力モンスターは皆EXデッキ頼り。だからこそ、リリーサーが刺さるわけ!」

    岩金は、リリーサーメガリスを駆使しつつ、大型儀式モンスターの多面展開をしていく。

    岩金「さあ、ここでダメ押しの一手よ!次元の裂け目を発動してターンエンド!さあ、墓地もEXも使えずに、メガリスに潰されなさい!」

    桐斗「うわあ、容赦がないなぁ。普通のデッキなら、サレンダー案件だろうなぁ。」

  • 127二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 18:52:53

    >>126

    頼光はため息をつきながらドローをする。

    頼光「本当は使いたくないんだよなあ…でも、使うしかないよなー。」

    岩金「フフフッ、どうやら打つ手なしのようですね。」

    桐斗「いや、違うんだ。打つ手がいくらでもあるんだ。」

    岩金「えっ…それってどういう。」

    頼光「俺は手札からふわんだりぃず✕ろびーなを召喚。そして効果で召喚権を追加。さらに下級ふわんだりぃずをサーチ。」

    岩金「特殊召喚じゃない!追加の召喚権!」

    頼光「さらに俺はすとりーを召喚。相手の墓地のカードを除外しさらに追加で召喚可能。」

    岩金「待って、これじゃあリリーサーは…」

    桐斗「全く意味がないってこと。」

    岩金「しかも見た目が可愛い。これじゃあ…私は…」

    頼光「さて、メガリス達には退場してもらおうか。手札より、ふわんだりぃずと未知の風を発動。相手フィールドのカード、次元の裂け目と自分フィールドのモンスターを墓地に送ってスノールをアドバンス召喚。これで召喚権が3回追加。」

    岩金「あわわわわわわ。っていうか、あなたの仲間も何かうわあ…って、顔してるわよ。」

  • 128二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 19:05:45

    >>127

    桐斗「岩金さん。これでも、相当デチューンされているんですけどね。と言うよりも、平気でリリーサーみたいな禁止カード突っ込んでる貴方に言われたく無いですよ。」

    頼光「まあ、眼には眼を、と言うことだ。そっちが禁止カード使うなら、こっちも禁止級で戦うまでよ!」

    (っていうか、ふわんだりぃず作ったの、佳奈恵さんなんだよなぁ。どんだけ先行制圧に飢えてたんだよ。)


    一方、ルインはと言うと、ほうぼうの体で、美術館を抜け出していた。

    ルイン「ふう、メガリス達は、何とか凌げたわ。全く、悪魔に騙された気分だわ!」

  • 129二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 19:45:21

    >>128

    すると彼女の上空が闇に覆われる。

    現れたのは…

    失楽の堕天使「あらあら、世界の破滅と創造を司る女神が這々の体で逃げ出すとは…哀れを越えて滑稽ね。」

    イシュタム「まあ…仕方ないか、半身たる神が見放したんだもの。」

    ルシフェル「女神とて我らが目は騙せぬぞ。そなたも賛同していたであろう。」

    紅「そうね。それは罪だわ、それは神様も同じ、裁きを受けなきゃね。」

  • 130二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 20:04:53

    >>129

    ルイン「だ、堕天使……!かくなる上は、決闘で退けるまで!」

    いよいよ、ルインと紅のデュエルが始まる。が、何を思ったのか、紅はルインと使用デッキを入れ替えたのだ。

    紅「そうねえ。だったら、貴方はこっちを使いなさい。私の堕天使デッキよ。代わりに私は、貴方のエンド・オブ・ザ・ワールドを使うわ。」

    ルイン「良いのかしら?デッキを入れ替えたところで、私の儀式デッキを初見で回せるかしらね?」

  • 131二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 20:51:04

    >>130

    失楽の堕天使「ねえ、大丈夫なの?」

    紅「大丈夫よ、アレをマトモに回せる人間は少ないわ。」

    イシュタム「でも、デッキのパワーは…」

    紅「大丈夫大丈夫。」

    ルイン「さて、私のターンね。私は手札より…って、これ、どうやって、使うの?」

    紅「堕天使なんて、あんまり使う人いないし回すのが凄く難しいのよ。だから皆戸惑うのよね。まあ、私としてはハンデをあげたつもりなんだけどね。」

    ルイン「ま、まあ良いわ。私は手札から神の居城ーヴァルハラを発動。手札からルシフェルを特殊召喚。これでエンド。」

    紅「あなた、そんなにデュエルしたことないのね…」

    ルイン「仕方ないでしょ!そういうのはデミスに任せてたし…」

  • 132二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 21:00:52

    >>131

    紅「さてと、私のターンね。では、世界創造を見せてあげるわ。まずは、儀式の下準備から。」

    紅が呼んだのは、「エンド・オブ・ザ・ワールド」だ。

    ルイン「それは…………!」

    紅「貴女達を呼ぶ儀式魔法ね。デミスとルインの神話は、まずはこのカードから始まるわ。」

  • 133二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 21:28:05

    >>132

    紅「では早速、エンドオブザワールドで手札のルインを墓地に送りデミスを儀式召喚。効果で2000ライフを払いフィールドのカードを破壊!」

    ルイン「嘘…で、でもライフは8000まだまだ余裕。」

    紅「まだまだこれから。私は強欲で謙虚な壺を発動し、6枚を除外し、2枚ドロー。よし、では手札のエンドレス・オブ・ザ・ワールドを見せ、魔神儀ーキャンドールとタリスマンドラを特殊召喚し手札に破滅の美神ルインを加える。」

    ルイン「な、私を…」

    紅「では手札からエンドレス・オブ・ザ・ワールドを発動し、クリオルターをリリースし、破滅の美神ルインを儀式召喚。これでルインは2回攻撃可能よ。さあ、行きなさい!」

    ルイン「ひ、ひいいいいいいっ!」

  • 134二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 21:51:40

    >>133

    こうして、戦いは紅の勝ちに終わった。ルインは、あまりのショックにへたり込んでいた。

    デミス「見事だ、女。所見とは言え、我が力をここ迄扱えるとはな。」

    紅「はい。では、では、お願い致します。」

    デミスは、ルインに近づき、ある映像を見せる。

    デミス「甘い夢は楽しかったか?これから貴様は、過ぎた代償を払い、報いを受けねばならぬ。この者と共にな。」

    そこには、ふわんだりぃずに討ち伏せられた、岩金の姿が写っていた。

  • 135二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 22:08:11

    >>134

    ルイン「あ…あのう…お手やわらかに…」

    失楽の堕天使「するわけないじゃない…と、私の口から言えた義理じゃないわね。後はイシュタムと、皆に任せたわ。」

    イシュタム「お、自分のしでかしを反省してるのは偉いわよ。まあ、そうねえ…あのプログラムを使いましょう。」

    悦楽の堕天使「ハイハーイ。」

    享楽の堕天使「動かないでねー。」

    ルイン「な、何をするの。」

    Cheshire Cat「貴方にはしばらく、私達の操り人形になってもらいましょう。了さーん、お願いします。」

    了「了解した。プログラム起動。」

    すると、ルインが両手両足を機械に固定される。

    イシュタム「貴方にはしばらく、傀儡になってもらうわ。迷惑をかけた分、しっかり償いなさい。後あなたの人格はそうねえ、この宝石に封印させてもらうわ。まあ、一ヶ月は、大人しくしていなさいな。」

    ルイン「いっ…いやあああああああッ」

  • 136二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 22:15:13

    >>135

    そして、岩金の方はというと、此方も大変なことになっていた。

    岩金「はあ、はあ。まさか、あんなのに敗れるなんて…………。」

    それでも、岩金は抵抗しようとする。が、彼女の目の前を、深紅の剣士が立ちはだかる。

    桐斗「逃がしませんよ、岩金さん。抵抗するなら、ファイナルシグマで制圧します!」

    頼光「さあ、観念して裁きを受けるんだな!」

    岩金「…………、完敗だわ。まさか、怪盗にしてやられるとは…………。」

    そして、岩金は女王の元に連れていかれるのだった。


    そして、麗衣とバースト・バニーは、エクソシスターと合流し、保管庫にたどり着いた。

  • 137二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 22:35:54

    >>136

    麗依「ここに私のデッキが…あった。」

    麗依が閃刀姫のデッキに触れると、美術品になっていたレイとロゼが普通の姿に戻り、カードへと戻っていった。

    麗依「良かった…どうしょうかと…」

    バースト・バニー「良かったですね。あっ皆さんも戻ったみたいですよ。」

    ドラゴンメイドの使い手「あれ、私はなにを…」

    ティアラメンツの使い手「きゃあッ、冷たい。」

    麗依「皆戻ったみたいね。そうだ。」

    麗依はデッキを氷水使いに返すために使い手の所に向かった。

    氷水の使い手「良かったー。あなたが助けてくれたのね。きっと皆喜んでるわ。ありがとう。」

    麗依「いえ、私もこのデッキがなければ危なかったですから。こちらこそ」

    こうして、岩金を捕らえた5人は、九竜へと戻った。

  • 138二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 22:42:04

    >>137

    HEARTS OF CRYPTER「役者は揃いました。White Rabbit、皆を集めなさい。」

    White Rabbit「畏まりました。コードTB-11、起動します。」

    すると、頼光達は一瞬で、女王の居城に転送された。

    HEARTS OF CRYPTER「只今より、アトリエ・ゴモラ事件に関する裁判を行います。被告人、前へ。」

    岩金・ルイン「はい、畏まりました。」

    岩金とルインは、被告人席に向かう。二人に意思はなく、まるで操り人形のようだ。それは、かつてアトリエの犠牲者にやって来たことと同じであった、

  • 139二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 22:49:08

    >>138

    了「二人とも、プログラムにより、自由意志は奪われているからな。裁判といっても簡易的なものさ。」

    頼光「ところで2人の女王は?」

    Cheshire Cat「あのお二方は今回は参加しません。お二方に任せると…その…」

    歌織「なるほど…ニヤニヤ」

    佳奈恵「そういう…ニヤニヤ」

    紅「ちょっ…卑猥な事はダメよ!」

    麗依「へえ〜紅さんはそういうの苦手なんだ。」

  • 140二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 23:04:17

    >>139

    HEARTS OF CRYPTER「被告人、岩金聖美。並びに、破滅の女神ルイン。両名は電脳世界に置いて、1区画を不法に占拠し、アトリエ・ゴモラと命名した上で、数多の決闘者を芸術品に変えて監禁しました。これに異論はございませんね?」

    岩金・ルイン「はい、ございません。私達は女王陛下の、如何なる量刑を、甘んじて受ける所存であります、」

  • 141二次元好きの匿名さん24/10/10(木) 23:17:37

    HEARTS OF CRYPTER「では判決を下しましょう。」
    まずは岩金「あなたは今よりその身を芸術とし。永遠に晒しなさい。それからあなたは現実でも逮捕の時が近づいているようです。大人しく罪を償いなさい。」
    岩金「はい、罪を償いましょう。」
    HEARTS OF CRYPTER「良き心がけです。では次にルイン。」
    ルイン「はい…」
    ルイン「貴方は破壊と創造を司る存在でありながら世界を無意味に混乱に陥れました。その罪は許されざるもの。よってしばしの間貴方には屈辱を味わってもらいましょう。」

  • 142二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 08:39:09

    >>141

    HEARTS OF CRYPTER「ルイン。貴女には一月の間、「偶像」となってもらいます。」

    すると、ルインの格好が、トリックスターのような物に変化した。

    HEARTS OF CRYPTER「貴女は、トリックスターの新人として、偶像の踊り子を演じなさい。」

    ホーリーエンジェル「ありがとうございます、女王陛下。さあ、ルインさん。私達と一緒に、いっぱい踊りましょうね?」

    ルイン「はい。女王陛下の、寛大なる処置に、感謝いたします。」

  • 143二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 09:00:35

    >>142

    かくて、今回の一件は解決を見た。


    そして、現実世界、とある別荘。

    警察「岩金だな。」

    岩金「はい…」

    警察「詐欺容疑で逮捕する。」

    電脳世界より強制ログアウトされた彼女は逮捕される事となり、そのニュースは大きく報道された。

  • 144二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 09:08:48

    >>143

    キャスター『警察の調べによりますと、岩金容疑者は…………。』

    昼休憩のオフィスで流れる報道番組に、岩金の事は堂々と報道された。

    社員A「やっぱり、捕まっちゃったんですね。」

    佳奈恵「まあ、あれだけ派手にやってたら、何れ足は付くものよ。」

  • 145二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 10:19:16

    >>144

    それから数日後

    いつものカードショップに女性達が集まり有耶無耶になったパーティーの予定を立てていた。

    紅「いやぁ、この間は大変だったわね。」

    麗依「全くです。でも、解決して良かったですよ。」

    一方2人は…

    歌織「でない…炎の剣士が出ない…追加で買わなきゃ…」

    佳奈恵「ああっ、違うんです。私は灰滅がほしいんです!また、追加確定だ…」

    作りたいデッキのためにパックを剥いていた。

  • 146二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 10:30:42

    >>145

    麗衣「あっちもあっちで大変そうね。」

    紅「二人とも、程々にね。のめり込むとろくなことがないから。」


    そして、M∀LICEの領域では、Dueli★Starの面々が、トリックスターと一緒に、ダンスレッスンを受けていた。その中には、ルインの姿もあった。

  • 147二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 12:55:33

    >>146

    マンジュシカ「はい、みなさん、そこでターン!」

    ホーリー・エンジェル「ルインさん、いいですよ。ほら、皆さんも頑張って!」

    L★「ウウッ…つらい」

    S★「でも、頑張らないと。」

    A★「皆、しっかり、次のイベントがまってるわ」

  • 148二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 13:13:02

    >>147

    そして、とある時空では。

    ハスキー「御主人様。これは一体?」

    冥神「それが、アイ達がどうしてもというので作ってみたんだ。何でも、外の世界の知育玩具らしいのだが。」

    そこにあったのは3本の水晶が、横一列に並んだオブジェだった。水晶は左から、黄色、赤色、青色の順に並んでいて、それはまるで、アイ達の色にそっくりだった。そして、一番左には、上から順に、金の輪、銀の輪、銅の輪が連なっていて、大きさは、金<銀<銅となっている。

  • 149二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 16:47:11

    >>148

    ハスキー「そういえば、デミス様の件はどうなったのでしょうか。」

    冥神「そのことだがな。無事に解決したらしい。なんでも以前、この地に喚ばれた者が見事な手腕を見せたとか。」

    ハスキー「ああ、例の人たちですね。」

    冥神「うむ、そこでだ。私も考えたのだが…」

    冥神はハスキーに自らの計画を話す。

    ハスキー「それは良いと思いますが皆の許可が必要ですね。」

    冥神「そうだな。皆を集めよ。」

  • 150二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 18:28:46

    >>149

    聖域の玉座の間。そこに、ずらりと並ぶ乙女達。彼女達は、冥神によってミラーナイトとなり、主に忠義を尽くしている。中には、自らの嘗ての身体を駒に封じ、戒めとしている者も居るという。

    アイ「御主人様。お呼びでしょうか?」

    鎧騎士を纏める一人の少女、アイ。彼女もまた、聖域に選ばれて、姉妹共々、ミラーナイトとなった少女だ。

  • 151二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 18:41:00

    >>150

    冥神「実はな…以前この聖域を訪れた者を知っているか。」

    アイ「はい、異世界の方達ですね。以前電脳世界の方でもお会いしました。」

    鏡シトリス「それで、なにかあるのですか?」

    冥神「実はな、その者達を招きたいと思っていてな。」

    ミラーナイト達が驚く。自ら招き入れるのはひさかたぶりだし、中には男もいると言うことだ。

    アイ「あの…大丈夫…なのでしょうか?確かに恩のある方だし、悪い人では無いと思いますが…。」

    冥神「お前はあの者達と会っているだろう。なら大丈夫だ。まあ、一応保険はかけるが…」

    すると冥神は3人の女性をモニターに映し出す。そこには歌織と佳奈恵、そして麗依が映し出されていた。

    冥神「この3人はこちら側についてもらう。簡単に言うと人質みたいなものだが、彼らにも、楽しんでもらおうと思ってな。」

    アイ「なるほど。面白そうですね。私たちは良いですけど皆さんは…」

    鏡シトリス「私達はいいですよ。でも、皆さんの意見も聞いてみましょう。」

  • 152二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 19:23:12

    >>151

    鏡マルファ「こちらにとっても異存はない。我等は歓迎しようと思う。」

    鏡アマゾネス女帝「もちろん賛成だ。異界の勇士が、どのような戦いを見せてくれるか、見ものだな。」

    鏡キトカロス「私達も賛成です。以前共闘した事もあるので、我らに無体を働くような事は無いでしょう。」

    マイ「私も、御主人様の意見に賛成です。お姉様と共に、かの者達とは幾度と手合わせしましたし。」

    ミイ「御主人様。折角ですし、我等「聖域」の皆にも、聞いてみましょう。」

    ミイの言う「聖域の皆」とは、レプティレスやゾンビーナといった、聖域を拠点にした者達や、ロプトルにアレイスターといった、冥神と協力関係にある者達のことだ。

  • 153二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 19:33:13

    >>152

    コアトル「ワタシタチハイイゾ!」

    ナージャ「ワルイヒトジャナサソウダシダイジョウブ」

    ゾンビーナ「ダイジョウブカナ…コワガラナイカナ…」

    ヴァンパイア・サッカー「大丈夫みたいだよ。アンデットのデッキ使う人もいるみたいだし。」

    鏡クーリア「うーん難しい所だけど楽しそう…私も賛成!」

    鏡エーデル「まあ、真面目そうだし、大丈夫だろ。」

  • 154二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 19:46:27

    >>153

    ロプトル「へえ、王の舞台の挑戦者って訳か。面白そうじゃん。」

    アレイスター「過日の者達か。これは良い経験になりそうだね。」

    デモンスミス「ほう、あん時の兄ちゃんか。前は味方だったけど、楽しめそうだねぇ。」

  • 155二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:00:57

    >>154

    失楽の堕天使「待ちなさい!私達も参加するわ!いいでしょう。」

    ハスキー「良いですけど…余計なことはしないでくださいね?」

    イシュタム「大丈夫大丈夫。ただ楽しみたいだけだから。」

    クリスティア「うむ、では我らも…」

    ルシフェル「しばし待て、この場は我ら堕天使に譲ってもらおうか。」

    クリスティア「いや、我らも譲れね。」

    ルシフェル「仕方ない…ではジャンケンで決めるぞ。」

    ハスキー「天使たちがじゃんけん…」

    イシュタム「まあ、傷つくよりはってことでね。些細な事はじゃんけんでって取り決めなの。」

    ルシフェル「我の勝利だな。」

    クリスティア「良かろう、だが観戦はさせてもらうぞ。」

    失楽の堕天使「ええ、いいわよ。」

  • 156二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:06:18

    >>155

    そして、パーティーまで1週間となった、ある日の夜。

    紅は、歌織、佳奈恵、麗衣とともに、同じ夢を見ていた。

    紅「ねえ、何よこれ?」

    そこにあったのは、一面の壁を覆う巨大な鏡だった。本人達は普通の格好なのに、鏡像の自分は、ミラーナイトの姿をしていた。

  • 157二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 20:23:18

    >>156

    そして、鏡の中の自分達が迫ってくる。

    気づけば自分以外の3人は服を脱がされ、鏡の中の存在と交わっていた。

    紅(鏡)「さあ、あなたも…」

    鏡の自分が服を脱がしてくる。

    紅「いっ…いやああああああああ!」

    紅は全速力でその場から逃げ出した。


    天の月「うーん、この娘は無理ね。仕方ないか、この娘は攻略側に回ってもらいましょう。」

  • 158二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:13:06

    >>157

    一方、歌織、佳奈恵、麗衣の3人は、気持ちよさそうに自身に抱かれていた。

    鏡歌織「如何でしょうか?自分自身に抱かれる心地は?」

    鏡佳奈恵「貴方の中に、私の精を注ぎます。ご心配為さらず。貴方の純潔は、しっかり守られます。」

    鏡麗衣「さあ、いよいよ完成の時です。皆様自身で、完成させてください。」

    すると、歌織達の背後に、巨大なオブジェが現れた。そう、歌織達が朧げに覚えているという、「聖域」のシンボルの一つ、「戒めの駒」の台座だ。

  • 159二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:41:21

    >>158

    鏡歌織「さあ、その肉体を捧げましょう。」

    歌織「ええ…」

    鏡麗依「美しい私…その肉体を永遠に保ちましょう。」

    鏡麗依「はい…」

    鏡佳奈恵「これで現世のしがらみからも解放されますよ。 」

    佳奈恵「はい…」

    3人は虚ろな目のまま、男根を模したオブジェを自らの中に挿入した。

  • 160二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 21:47:53

    >>159

    歌織「あぁあああああああああん♥️♥️♥️♥️♥️♥️」

    麗衣「はぁああああああああああ♥️♥️♥️♥️♥️♥️」

    佳奈恵「ほおおおおおおおおおお♥️♥️♥️♥️♥️♥️」

    歌織達は、今までに無い絶頂を味わっていた。腹部に浮かぶ巨根の跡が、それを示していた。そして、歌織達の四肢が消えると、そこにあったのは、あの遺跡で見た駒達だった。

    歌織「歌織様。ありがとうございます。」

    麗衣「麗衣様のおかげで、私は完成しました。」

    佳奈恵「佳奈恵様。私達の魂、お受け取りください。」

    それが、歌織達が完全に駒になる前に放った、最後の言葉だった。

  • 161二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:32:57

    天の月「さて、これで3人は良さそうね。申し訳ないけどちょっと夢を見続けて貰うわね。」

    歌織「最近、ちょっと変な夢を見るのよね…」
    佳奈恵「えっ、歌織さんもですか?私もなんですよ。」
    麗依「私もなの。」
    紅「へえ。どんな夢?」
    3人は夢の話をする。
    すると紅は顔を真っ赤にして。
    紅「は、恥ずかしい…も、もう十分、ありがとう…」
    麗依「紅さんって」
    歌織「エッチな話苦手なのね…」

  • 162二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 22:40:51

    >>161

    紅「し、仕方ないでしょう///だ、だって、あんなエッチなオブジェ見ちゃったら・・・///」

    どうやら、紅はM∀LICE事変の時に見てしまった、RED RANSOMとWHITE BINDERの「戒めの駒」が、相当答えていた様子だ。一歩間違えば、自身がああなっていたと考えると、恐ろしくて仕方ないのだ。

    紅「っていうか、歌織と佳奈恵はともかく、麗衣はなんで平気だったのよ・・・!」

  • 163二次元好きの匿名さん24/10/11(金) 23:08:10

    >>162

    麗依「そりゃあ、私は自分の身体に自信持ってますから。異性ならともかく同性なら見られても平気だしね。」

    紅「あ、あなたある意味強いわねえ…」

    麗依「ちなみに私はあの後に…」

    紅「も、もう十分、十分だから!ねっ、今日は女子会、楽しみましょう。ハイ、この話はもうおしまい!」

    歌織「そうね、この話はおしまいにして、あっ、きたきた。こんにちは。」

    アイ「はい、皆様、今日はありがとうございます。」

  • 164二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 08:58:04

    >>163

    アイが持ってきたのは、例の水晶のオブジェだった。

    アイ「私の友人が作ってくれたものです。劇の小道具として使ってたそうで。」

    佳奈恵「ああ、これかぁ。全部真ん中に移すやつ。」

    歌織「確か、大きいのは小さいのの上に置いたら駄目なやつだったかしら?」

  • 165二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 10:02:40

    >>164

    歌織「じゃあ私が…あれ?これ、意外に難しい。」

    佳奈恵「次は私が…あれ?」

    麗依「じゃあわたしが…なんでよ!うまくいかない…」

    紅「じゃあ…よし、うまくいった。」

  • 166二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 10:21:49

    >>165

    すると、水晶が光輝き、中から二人の少女が出てきた。

    マイ「おめでとうございます。」

    ミイ「流石ですね、紅さん。」

    紅「あ、ありがとう。ね、ねえ、これは一体?」

    麗衣「ああ、これが例の劇の小道具ですか。」

    アイ「はい。私達は、この水晶に囚われた姫の役をやった事がありまして。」

  • 167二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 13:30:37

    >>166

    歌織「何か本格的ね。」

    紅「これ、仕組みはどうなってるのかしら?」

    佳奈恵「うーん、分かりませんねえ。」

    麗依「でも、これすごいわね。メタバースでも難しそうだし…」

    アイ「そういえば皆さん、大変な目に遭われたとか。」

    歌織「ええ、ホントに。」

    麗依「私なんか閉じ込められた上に追っかけられて大変だったんだから。」

    マイ「まあ!そんな事が…」

    紅「あれ?皆はどうしてたの?」

    アイ「あの時は仕事をしておりまして。ちょっとこちらには来れなかったんです。」

  • 168二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 17:27:00

    >>167

    麗衣は、過日の騒動について、アイに伝えた。

    麗衣「そして出来たのが、あれって訳。」

    そこにあったのは、金色のポーンに加工された、岩金のオブジェだった。

  • 169二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 20:58:46

    >>168

    アイ「あれが犯人ですね。」

    麗依「そう、岩金さん。もっとも本人は現実で捕まって今はデータがこうして芸術品として晒し者になってるという訳」

    アイ「そうなんですか。マイ、ミイ、悪い事をすれば必ず自分に返ってくるのです。気をつけましょうね。」

    ミイ「ええ、お姉様。」

    マイ「私も気をつけます。」

    紅「で、でも裸っていうのはやっぱり恥ずかしいわね…」

    歌織「紅さんって…」

    佳奈恵「凄く恥ずかしがり屋さんなんだ…」

  • 170二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:18:35

    >>169

    アイ「しかし、作品ですか。もし私達が囚われていたら、どうなってたのでしょうね?」

    ふと、アイはそんな事を呟いた。無論、アイ達には強力な聖域の加護があるため、ちょっとやそっとでは捕まらないのだが。

    マイ「多分、私はシトリスさん達と一緒に、剥製になってるかな?」

    ミイ「私は、トリックスターの皆さんと、マリオネットの様に踊るんでしょうね。」

    紅「貴方達、結構想像力豊かね。にしても、アイさん達も、あのオブジェには耐性があるのね。」

  • 171二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:30:24

    >>170

    アイ「ええ、詳しくは教えられませんが。私達は多分、大丈夫かと…」

    歌織「そうなのね。」

    佳奈恵「そうなんですね。」

    アイ「(さすがにご主人様の加護によってとは言えませんね…)」

    Cheshire Ca「あっ、皆さん久しぶりですね。お元気ですか?」

    佳奈恵「あっ。Cheshire Catさん。久しぶりです。」

  • 172二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 21:47:34

    >>171

    Cheshire Cat「あの時はどうも。ところで、今日は女王様から提案がございまして。何でも、あの冥神様と一局指したいとのことで。」

    どうやら、HEARTS OF CRYPTERと冥神は、歌織達の世界で「人間将棋」という概念を受信し、それをチェスでやってみないか、ということになったのだ。

    HEARTS OF CRYPTER「もちろん。駒の造形は、紅さんに配慮した形にさせてもらいます。」

    アイ「さすがに、そのままでは、紅さんが倒れかねませんし。」

    紅「そ、そうなの。にしても、人間チェスだなんて、そんなことして大丈夫なの?」

    冥神「問題は無い。それに、かの儀は神事でもある故な。」

    HEARTS OF CRYPTER「それで、皆様にも協力を仰いだ次第です。」

    歌織「なる程ね。ちょっと興味深いわね。」

    麗衣「たまには、デュエル以外のこともやってみたいし。」

    佳奈恵「チェスですか・・・。まあ、やってみましょう!」

  • 173二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 22:32:59

    >>172

    Cheshire Cat「それでは失礼しまして。」

    Cheshire Catが身体を測定する。

    Cheshire Cat「よし、完了しました。それでは」

    そういうとCheshire Catはデータを元に4人の分身を作りあげた。

    Cheshire Cat「よし、できました。流石に大恩ある皆様をそのまま駒に…と言う訳にはいきませんから。パーソナルデータを元に皆様を模した駒を作りました。」

    アイ「皆様には女王様とご主人様、二手に分かれ、アドバイスをしていただいたり、応援をしてもらいます。」

    すると、どこからともなく冥神が現れた。

    麗依「嘘!」

    紅「閉ザサレシ世界ノ冥神じゃない。また、とんでもないのが来たわね。」

    冥神「久しぶりだな。歌織、佳奈恵、そして初めまして。私は君たちの世界で閉ザサレシ世界ノ冥神と呼ばれている者。今日は楽しませてもらおうかな。」

  • 174二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 22:49:22

    >>173

    そして、遂にチェスの盤面が整った。M∀LICEのモチーフにならって、女王は赤、冥神は白になった。駒の内訳は、以下の通りである。

    女王側

    キング・・・紅 クイーン・・・RED RANSUM

    ビショップ・・・歌織とマルファ ナイト・・・佳奈恵と麗衣 ルーク・・・レイとロゼ

    ポーン・・・White Rabbit×2、Dormouse×3、Cheshire Cat×2


    冥神側

    キング・・・アイ クイーン・・・ハスキー

    ビショップ・・・マイとシトリス

    ナイト・・・ミイとホーリーエンジェル

    ルーク・・・金鞭使いと銀剣使い

    ポーン・・・ミラーナイトトークン×8

  • 175二次元好きの匿名さん24/10/12(土) 22:59:54

    >>174

    Cheshire Cat「本当は駒がやられると鎧や服が破壊される仕様にしたかったんですが…」

    紅「そんな事したらまた黒の女王になって今度はドラグーン呼ぶわよ!」

    Cheshire Cat「ひいいいいいいっ、なんかとんでもない事言ってますよ。」

    佳奈恵「まあまあ、紅さんに合わせてくださった事ですし。今回は楽しみましょう。」

    紅「そうね。任せて、チェスは得意なの。」

    アイ「負けませんよ。実はチェスはよくしていましたから。」

  • 176二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 09:00:07

    >>175

    そして、いよいよ対局が始まった。

    アイ「では、私から。e4。」

    すると、ミラーナイトが2マス前進する。

    紅「じゃあ、私ね。e3。」

    今度はDormouseが、2マス前進する。

    歌織「何だか、凄く不思議な光景だわ」

  • 177二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 09:57:19

    >>176

    対局は五分五分と言った感じで進んで行く。

    歌織「チェスはよくわからないけど…実力が伯仲しているのはわかるわ。」

    佳奈恵「私は全然分かりません。何がなんやら…」

    麗依「一度やったことがあるけど、ここまで凄いのは始めて。」

    紅「二人とも集中力が凄いわね。名人級…とまではいかないけどかなりのものよ。」

    冥神「まあ、趣味で嗜む程度だがな。」

    アイ「これは…ご主人様が少し不利ですね…」

    Domouse「ふむ…女王様が押してますかね…」

  • 178二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 11:46:29

    >>177

    一方その頃、男性陣はというと。


    頼光「くそう!負けたぁ!」

    桐斗「まだまだみたいですね。」

    大型の娯楽施設で遊んでいた。というのも、了が最終選考で出られないため、桐斗と頼光でスポーツチャンバラをしていた。

  • 179二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 13:01:14

    >>178

    頼光「了さんいないし、女性陣は女子会、ということで暇だったんですよ。」

    桐斗「いやぁ悪いね、付き合わせちゃって。さて、次はバッティングセンターでもやろうか。たまには現実で身体を動かさないと。」

    頼光「おっ、いいですね。行きましょう」

    桐斗「そういえばもうすぐイベントがあるね。」

    頼光「そうですね。例のダンジョン攻略イベント。」

    桐斗「使えるデッキが限られるから組まないとなー。君は?」

    頼光「勿論、EvilTwin一択で。」

    桐斗「だろうね。」

  • 180二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 13:10:28

    >>179

    頼光「そういえば、あの子達。ちゃんと仲直りできたのかなぁ?」

    頼光が心配していたのは、Dueli★Starのことだった。

    桐斗「彼女達ならば、多分大丈夫さ。何てったって、「やり直しの女神様」が仲裁してくれたからさ。」

  • 181二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 15:41:40

    >>180

    Dueli★Starは今日も現実のダンススタジオで練習をしていた。

    以前に比べて皆、練習もしっかりとするようになり、皆の団結も良くなったようだ。

    S★「そういえば聞いたんですけど。ソロデビューの話、断ったんですか?」

    A★「うん、やっぱり皆でやっていきたいし。私も1人は不安だしね。」

    F★「リーダー…」

  • 182二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 17:23:46

    >>181

    A★「さあ皆、練習を続けましょう。」

    L.F.S.P.X★達「ハイッ。」


    デミス「そなたが相談に乗ったそうだな。皆の不和を取り除くとは。流石だな。」

    ルイン「当然よ。私は破滅と創造を司る女神ですもの。不和になった者の仲を創造するのなんて簡単よ。」

    デミス「それくらい、そなたも己の使命に力を入れてくれると良いのだがな。」

    ルイン「ハイ…反省しております…。」

  • 183二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 18:13:11

    >>182

    一方、警察署では、担当官同士で話をしていた。

    警官A「それにしても、あの岩金って奴。やけにアッサリと捕まりましたよね。」

    警官B「ああ。こっちももう少し掛かると思っていたんだがな。」

    警官達は、岩金の取り調べをしていたのだが、まるで人が変わったように罪を自白していた為、不気味な印象を持っていた。

    警官A「とはいえ、額が額だし、相当なお咎めが来るだろうとは思うがな。」

  • 184二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 19:00:26

    >>183

    警官A「それから、彼女の両親から連絡があって、いつになるか分からないが罪を償い終えたら、彼女を引き取りたいと言っていたそうだ。これは内緒な。」

    警官B「はい、分かりました。しかし、一体何があったんですかね。」

    警官A「なんでも、電脳世界に逃げ込んでいた時、恐ろしい目にあったんだとか…」

    警官B「よくわからないんですが、危うく犯罪に巻き込まれかけたとか?」

    警官A「いや、違うらしい、なんでも「恐ろしいものを見た」とか…」

    警官B「???いや、ホントに分からないですね。」

    警官A「まっ、今後は彼女も協力的だし、色々スムーズに進むだろう。」

  • 185二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 20:03:56

    >>184

    そして、岩金はというと、判決が下るまでの間。自身の罪と向き合っていた。

    岩金「どうして・・・、どうして・・・。」


    話は、留置所に入ったところに遡る。取り調べを終えた日の夜のこと。

    岩金の意識は、薄暗い石造りの建物にいた。

    岩金(あれ?ここは・・・?ヒッ・・・!!)

    石造りの廊下に、何故か置かれている鏡を見る。そこに居たのは、笑顔のまま、まるで時が止まったように動かない、駒にされた自分だった。しかも、裸にされて四肢が無く、腹部には男根の痕がくっきりと浮かんでいた、

    岩金(ちょっと?!どうなってるのよ!)

    岩金は足掻こうとした。しかし、意識だけが先走り、身体は笑顔のまま。表情すら動かすことが出来ない。

  • 186二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 21:26:04

    >>185

    天の月「あら?どうかしら。私は天の月以後お見知り置きを」

    岩金「どうでもいいわ!早くどうにかして。」

    天の月「あら、ダメよ貴方には罪を償ってもらわなくては。それからこれは夢、安心なさい。」

    岩金「ゆ…夢?」

    天の月「そう、これは夢、だけど貴方には罪と向き合ってもらわなくては。」

    岩金「な、何をするの。」

    天の月「そうねえ…じゃあまずは…」

    天の月はそういうと岩金の下腹部に何かを刻み始めた。

    天の月「あなたお腹に淫紋を刻ませてもらったわ。さあ、貴方はその駒の身体でどこまで耐えられるかしら。」

  • 187二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 21:37:15

    >>186

    岩金「な、何を?ひぐぅあ!」

    途端に、岩金に刺激が走る。

    天ノ月「さあ、まだまだこれからよ。これを見て頂戴。」

    天ノ月が指さした場所にあったのは、岩金のように「戒めの駒」にされた女性モンスター達だった。

    天ノ月「今から、彼女達の意識を流し込むわ。まずは、この子達から。」

    そういって、選ばれたのは、dice1d9=5 (5)

    の駒達だった。

    1.幻奏 2.ティアラメンツ 3.ドレミコード 4.トリックスター 

    5.御巫 6.エクソシスター 7.アマゾネス 8.ウィッチクラフト 

    9.ドラゴンメイド 

  • 188二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 21:56:26

    >>187

    鏡二二「聞きましたよ、私たちに異世界で酷いことをしたと。」

    鏡ハレ「だから貴方には罰を受けてもらいます。」

    ミラーナイトとなったニニとハレが自らの駒を伴い現れた。

    ハレとニニは自らの駒の胸や尻を触り始める。するとその感覚が岩金にも伝わってくる。

    岩金は凄まじい快楽に悶え始める。

  • 189二次元好きの匿名さん24/10/13(日) 22:30:35

    >>188

    駒ハレ「ああ、ハレ様♥とてもきもちいいです♥もっと、もっと撫でてくださいな♥」

    駒ニニ「はああん♥ニニ様ぁ♥私の腹も、撫でて下さいまし♥」

    戒めの駒に封じられた乙女達は、ミラーナイトが触れている間、それが最も望む言動を、鏡写しの様に再現する。

    そしてそれは、岩金にとっては強烈な刺激だった。

    岩金「ああああああああああ♥♥♥どめでぇ♥あだじごわれりゅううううう♥♥」

    天ノ月「あらまあ。随分と打たれ弱いのね。でも、まだまだよ。」

    すると、何を思ったのか、岩金を挟む様に、ハレとニニの駒を配置させたのだ。そして、駒達は、自身に愛撫されながら、岩金に囁き始めたのだ。

  • 190二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 07:07:15

    >>189

    駒ハレ「ねぇ♥あなたも駒になりなさいな♥」

    駒ニニ「このままずっと気持ちいい思いができるわよ♥」

    岩金「いやぁ♥だじゅけてぇぇ♥わだじはならないいい♥」

    天の月「あら、以外と強情ね。じゃあ次はティアラメンツたちね。」

    すると続いて、ティアラメンツ達が自らの駒と共に現れた。

  • 191二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 09:07:15

    >>190

    鏡キトカロス「罪人・岩金聖美。我が同胞を弄んだ罪を、ここで清めて貰います。さあ、前へ。」

    キトカロスが合図を送ると、キトカロス、シェイレーン、ハゥフニス、メイルゥの駒が現れた。

    鏡キトカロス「これから貴方には、彼女達と合唱してもらいます。」

    駒キトカロス「さあ、私達と一緒に、贖罪と歓喜の唄を歌いましょう。」

    駒達が一斉に歌い始めた。鏡キトカロス達は、まるで楽器の様に、駒になった自身を弄ぶ。

  • 192二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 10:05:58

    >>191

    駒ティアラメンツ達「アン♥アン♥ハァン♥」

    駒となったティアラメンツ達が嬌声をあげるとその感覚が岩金にも伝わる。

    岩陰には3人分の感覚が伝わり。強烈な快楽に悶えていた。

  • 193二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 10:27:15

    >>192

    岩金「アァン♥️アァン♥️きもちいいいいいい♥️なりゅ♥️なりまひゅう♥️こまになちまひゅかりゃああ♥️♥️♥️いかせてぇええええ♥️♥️♥️♥️いかせてぇええええ♥️♥️♥️♥️♥️♥️」

    岩金は限界だった。腹部に浮かぶ男根の跡と、それを示す婬紋、さらに、ミラーナイト達の激しい責めによって、遂に陥落したのだ。

  • 194二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 10:35:19

    >>193

    天の月「どうやら限界みたいね。しかし、やけにあっさり陥落したわね。まあいいでしょう。あなたの魂は駒に封じられ、永遠の快楽を得ることになるわ。それがあなたの罰。後肉体は抜け殻同然となり現実世界で赦されるまで償うことになるでしょう。さあ、皆トドメを。」

    鏡ハレ、ニニ「「ハイ♥」」

    鏡ティアラメンツ達「さあ、お覚悟を♥」

    岩金の大絶叫が響き渡る。

  • 195二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 10:56:27

    >>194

    岩金「あぁあああああああああん♥️イッグウウウウウウウウウウウウウウウ♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️」

    それが、岩金の最後の言葉だった。


    岩金「償わなきゃ。私の罪を…………。」

    そして、現実世界。岩金は、脱け殻となった肉体で、罪を償う事になったのだ。いわゆる、マインドクラッシュ状態になったといえるだろう。

  • 196二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 12:16:00

    >>195

    佳奈恵「へえ〜これが岩金さんの末路…」

    麗依「すごい美人さん。バランスのいい体型だし。」

    歌織「まさに悪人の末路という感じね。」

    3人はアイより岩金の末路を映像でみせられていた。

    そこには笑顔で微笑む岩金を模した駒が映っていた。

  • 197二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 12:43:07

    >>196

    紅「ま、まあ、人を欺き、私腹を肥やしてた者の末路にしては、有情、なのかしら、ねえ?」

    紅の脳内には、過日のRED RUNSAMとWHITE BINDERの末路がフラッシュバックしていた。もしあの時に改心できていなかったら、岩金のような末路を辿ると想像してしまったのだ。

  • 198二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 13:22:58

    >>197

    アイ「さて、歌織様と佳奈恵様、それから麗依様にはお話がありまして…」

    アイは3人に例の聖域でのイベントの話をする。

    歌織「なるほど。」

    佳奈恵「ひょっとして、例の夢ってまさか…」

    アイ「ええ、実は皆様には私たちの陣営に加わってほしくて。」

    麗依「私達は構わないけど紅さんは…」

    アイ「彼女はどうもそういったことに耐性がないので…」

    歌織「なるほどね。」

    紅「ん?何の話?」

    佳奈恵「なんでもないですよー。」

    アイ「それでは皆様この事は…」

    歌織「分かってるわ。皆には内密に。ね。」

  • 199二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 13:38:10

    >>198

    こうして、女子達の秘密の会合は幕を下ろした。


    そして、聖域では、ハートの女王からもらった、チェスの教本とにらめっこしていた。

    冥神「うぅむ。案外、チェスとは難解な遊戯なのだな。」

    始めてにしては健闘出来たが、やはり、チェスに関しては、ハートの女王の方が上手だったようだ。

  • 200二次元好きの匿名さん24/10/14(月) 13:45:06

    >>199

    冥神「それより、いよいよだな」

    冥神はニヤリと笑いながら。イベントの計画表を眺めた。

    アラメシアの面々が聖域に挑むのはまた、別の話。

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