「で、上手く行ったんですか？告白は」

1二次元好きの匿名さん24/10/07(月) 09:11:48

「トレーナー君、ここに呼んだのは他でもない。…実は」
ん？その続きの言葉が大事なんだよ、言うんだ好きって。
「…」
「どうしたの？タキオン」
言葉が、出ない。空気が吐けない。
言いたいこと伝えたい気持ちは体の中で渦巻いてるのに色んな"もしかしたら"が過ぎるたびに怖くて仕方がない。
「…いや、聞きたいことがあったんだが今自己解決した。じゃあこの前の実験の続きと行こうか…。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「…ということに、なってしまって」
「………は？」
なんてことでしょう。あの色々思い返す度に恨みしか出てこないぐらいにクソほど図太いタキオンさんがここまで何も出来ないとは。
「告白の場を設ける度胸はあったんですよね？」
「うん」
「告白のセリフも考えてたんですよね？」
「うん」
「脈あるなこれって思えてたんですよね？？？」
「…うん」
ダメだこれ。そう思った。
大ドヘタレだと思った。
「あなたいっつも可能性可能性って言ってるのにこういうワンチャンは捨てるんですね」
「色々失うかもしれないじゃないか！」
「いつも信用をドブに捨ててるあなたがそれ言います？」