虎杖「アクスタ?」

  • 1二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:44:06

    生存if ほのぼのを目指したSSです


    五条「はいはい注目注目!今日はみんなにプレゼントがありまーす!!」
    虎杖「イェーイ!!」パチパチパチ
    釘崎「……」
    伏黒「……」
    五条「悠仁以外ひどくない?プレゼントだよ!プレゼント!」
    伏黒「…先生がわざわざ告知してくるものって」
    釘崎「だいたいハズレばっかだし…」
    五条「はぁーん??そんなこと無いんですけどぉ!!僕ほど万人に受けるハイセンスの持ち主はそうそういないよ?」
    伏黒「じゃあ聞きますけど、後ろにある天井まで積まれたダンボールは一体…?」
    釘崎「これ全部プレゼントとか言わないわよね。そもそも誰も誕生日でもないし。祝い事もないし」

  • 2二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:47:26

    五条「ふっふっふ!実はね、じゃんじゃかジャーン〜!!!僕のアクリルスタンド(目隠しver)(素顔ver)(夏服グラサンver)が出来たので、それのお披露目件プレゼントでーっす。みんな大好き五条悟をいつでもどこでも持ち運べる最高の商品!!」
    伏黒「……いらねえ」
    釘崎「はいお疲れ〜解散解散」
    虎杖「えっアクキーってやつ?五条先生って芸能人だったの?」
    五条「悠仁は良い子だなぁ…」
    伏黒「つーかマジ、なんでこんなもん作ってんですか。ドン引きなんですけど」
    釘崎「自分で自分のアクスタ作るか?普通」

    五条「2人とも辛辣すぎる…あのねえ僕くらいになると世界中にファンがいるわけよ。呪術師界隈だけじゃ収まらないくらい。だって僕目立つでしょ〜?いくら関係者が口止めしたり情報規制したって一般人に目撃されるのを0にってできないじゃない?記憶消去も手間かかるし。ある程度オープンにして撮影中の俳優っぽくカムフラージュしてんの。これはそれっぽくするためのグッズ。とりま第一弾」

  • 3二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:51:36

    五条「んでせっかく作ったしみんなも欲しがると思って。贅沢に三種モデル全部あげちゃう♡嬉しいでしょ?」
    釘崎「自己肯定感たけーよ」
    伏黒「理屈はわかりますけど…なんに使うんですかこれ」
    五条「使い方は僕も知らない。飾るんじゃね?」
    伏黒「なんでそこだけテキトーなんだ…」
    虎杖「へー…俺こういうの貰うの初めて。キーホルダーと違って自立するんだな。机に置けんね」
    伏黒「魔除けに使えそう」
    釘崎(売ったらいくらになるんだろ)
    五条「あ、ちなみに転売は禁止ね。ちゃんと一つ一つにシリアルNo.ついてるから」
    釘崎「ちっ」
    五条「あとこれ3つセットで5万するから」
    伏黒「は?」
    釘崎「ハアー!?これで5万??高すぎるわふざけんな!」
    虎杖「うわ思ってた以上にたっか」
    五条「そこそこ長持ちするようコストかけて作ってるからねー。すぐ折れたり写真が消えるようなちゃっちくないの。本当はブラインドにすればもっと安くできたけどブラインド商法は僕が許さないから…」
    伏黒「そこは同意します」
    虎杖「伏黒、ブラインドって何?」
    伏黒「ランダム商品のことだ。中身のわからない食玩とかあるだろ」
    虎杖「あーあれね」
    釘崎「高価格帯のブラインド商品は人の心が無さすぎるわ。滅ぶべき」
    虎杖「釘崎さん?」
    五条「ま、そんなわけで自分のアクスタ作るなんて人生でそうそう無いでしょ?記念にもらっといてよ。僕が死んだあとにも僕の美しさがみんなの手元に残るのは悪くないからね」
    伏黒(受け取り拒否しづらいこと言い出された…)
    虎杖「ありがと先生!大事にすんね」

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:53:09

    今はアクキー作りやすそうだしな…

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:54:48

    数日後

    五条スタンド(目隠しver)
     
    虎杖「…ただいまー」
    虎杖「…ん?」
    虎杖「…あ、そっか。先生のアクスタ。テーブルに置いてたの忘れた」
    五条スタンド(目隠しver)
    虎杖「…よくできてんなー」
    虎杖「写真の画質が良いのかな」
    虎杖「どうせならナナミンのも欲しいなー、先生の隣に並べたい」
    虎杖「…………」
    虎杖「…………」
    虎杖「…そういやあと二つまだ袋からだしてなかったけ」
     ゴソゴソ、カタン 
    五条スタンド(目隠しver)
    五条スタンド(素顔ver)
    五条スタンド(夏服グラサンver)
    虎杖「……うん」
    虎杖「なんか…いいな……」

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:02:21

    虎杖「せんせー!」ブンブン
    五条「やあ悠仁。今日も元気いっぱいだね」
    虎杖「ちょっと聞きたいことあるんだけど…」
    五条「なになに?」
    虎杖「先生のアクスタもらったじゃん?あれって別の人の写真で、俺も作れたりする?」
    五条「え、悠仁作りたいの?」
    虎杖「うん」
    五条「いっがいー。ああいうの集めるの興味なさそうなのに」
    虎杖「集めるってか俺が欲しいのはその、釘崎と伏黒のなんだけど…」
    五条「え」
    五条「…2人から許可とったの?」
    虎杖「ううん。まだ。作れるのか先に聞いてからにしようかと思って」
    五条「うーん、ま、そうだよねぇ」
    虎杖「やっぱ無理かな?たくさんはいらないんだけど」
    五条「……ちなみに作って何するの?人に配る?」
    虎杖「ううん。俺が欲しいだけ」
    五条「そっかあ。それならなんとかなるよ」
    虎杖「ほんと?よかった!お金もものすごい大金とかはむりだけど…」
    五条「小ロットくらいなら悠仁の給料でも全然余裕。僕のはブランドとデザインと全国販売諸々の理由であの値段だし。写真データと本人たちの許可が取れればすぐにでも注文できるよ」
     虎杖「!!」
    虎杖「ありがとせんせ!!伏黒と釘崎に言ってくる!」

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:06:33

    虎杖「つーわけなんけど…」
    伏黒・釘崎「…………」
    虎杖(あんまり見たことない顔してる…)
    虎杖「やっぱムリ?」
    伏黒「いったい何がどうなって俺たちのアクスタを作りたいって発想になるんだよ…」
    釘崎「同じく」
    虎杖「…なんかさ、五条先生のアクスタしばらく部屋に飾ってたんだけど」
    伏黒「まじかお前」
    釘崎「よくできるわね」
    虎杖「アクスタって飾るもんでしょ?!」
    伏黒「俺袋から出してない」
    釘崎「同じく」

    虎杖「…そんでさ、仕事終わって疲れて家帰ったとき、五条先生と目が合ったんだよね。アクスタは目隠しのやつだったけど」
    伏黒「それもう怪異だろ」

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:07:21

    目隠しの方と目が合うのか…

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:09:36

    虎杖「それがなんか…うまく言えないんだけど嬉しくてさ」
    釘崎「嬉しい?」
    虎杖「人の気配とかそんなんじゃないんだけど、なんかおかえりって言われたみたいで」
    伏黒「…………」
    釘崎「…写真じゃダメなわけ?」
    虎杖「不思議なんだけど、写真はあんまりそういうの感じなくてさ。全身じゃないからかな。写真見て楽しかったなーとか懐かしいなーとかは思うんだけど、心があったかくなるのがなくて」
    虎杖「五条先生のアクスタでもあんなに嬉しかったからさ、伏黒と釘崎のアクスタならもっと嬉しいんじゃないかって…」
    虎杖「あ、もちろん嫌なら良いんだ。別にそこまで無理強いしたいわけじゃないし。ただ俺がちょっと、欲しいなってだけで」
    伏黒「…部屋に飾るだけか?」
    虎杖「うん」
    伏黒「…誰かにやったりしないな?」
    虎杖「?俺が欲しいのにあげるわけないじゃん」
    伏黒「…はー」
    虎杖「ダメならいいよ。ちょっと聞いてみただけだし」

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:13:53

    釘崎「いいわよ」
    虎杖「えっ」
    虎杖「釘崎いいの?」
    釘崎「なんでそんな驚いてんのよ」
    虎杖「だってすごい顔してたから」
    釘崎「要するにグッズの自主制作ってことでしょ。アンタが個人で楽しむ分なら別に構わないわ」
    虎杖「!」
    虎杖「ありがと釘崎!」
    釘崎「その代わりアンタのも作ること」
    虎杖「…俺の?」
    釘崎「アタシたちだけ作るなんて不平等だもの」
    虎杖「俺ら3人分作っていいってこと?」
    伏黒「…お前のアクスタも俺らによこせ」
    伏黒「そんでチャラだ」
    虎杖「マジ?そんなもんでいいの?」
    伏黒・釘崎「いいよ」
    虎杖「やったー!!ありがと2人とも!!五条先生に許可もらったって言ってくるー!!」バタバタバタ
    伏黒「…………」
    釘崎「…………」
    釘崎「…アンタ飾る場所あんの?」
    伏黒「…そっちこそ」
    釘崎「しょーがないからアタシは祭壇作るわ」
    伏黒「祭壇…?」

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:17:22

    仲良しかわいいね

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:17:23

    ダンボール
    虎杖「なんか意外と早く届いたな」
    伏黒「釘崎の撮影の方が長く感じた」
    釘崎「仕方ないでしょ!あんな立派なスタジオで撮るなんて思ってなかったし!!」
    伏黒「ポーズ案も悩みすぎだろ…最後まで粘ってた」
    釘崎「べ、別にそこまでじゃ…」
    虎杖「まあまあ。楽しんでくれたならよかったよ」
    虎杖「えーでは早速!」ワクワク
    釘崎「…開封ね!」ワクワク
    伏黒「……」 ウズウズ

    ジャーーーーーーーーン
    釘崎スタンド(高専服)
    伏黒スタンド(高専服)
    虎杖スタンド(高専服)

    虎杖「おおー!!!」パチパチパチ
    釘崎「……」パチパチパチ
    伏黒「ふうん」パチパチパチ

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:18:53

    これは…並べたくなりそう

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:22:34

    釘崎「なんか…地味じゃない?」
    虎杖「え、そう?俺はいいと思うけど…」
    伏黒「普段通りの俺らまんまだからな」
    釘崎「うーんやっぱりおしゃれすればよかったか…」
    虎杖「でも俺普段の釘崎たちがいいから、これで満足!」
    伏黒「…お前はそうだろうな」
    釘崎「…ま、いいわよ。普段通りでも美少女ぶりに変わりはないし」
    虎杖「……でもさ、2人とも本当にいいの?許可くれただけでありがたいのに代金まで折半してくれるなんて」
    虎杖「俺のワガママなんだから、そこまで気を使わなくてもいいんだ」

    釘崎「は?まだ言ってんのアンタ」
    伏黒「3人分作って分けるんだから3人で割るのが当然だろ。俺の分の在庫は俺で管理したいし」
    釘崎「アタシも。今回逃したら永遠に自分のアクスタなんて作んないだろうし。美人な今を残しておきたいじゃない」
    伏黒「気遣ったわけじゃないから勘違いすんな」
    釘崎「うわ雑なツンデレ」
    伏黒「あ゛?」
    虎杖「2人とも…あんがと!」

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:22:45

    沼にダイブしちゃってますねえ

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:23:53

    自分の飾るの照れそうだけど普段のを3人で並べられるの良さそう
    五条先生3人いるけどまあそれはそれで!

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:25:00

    釘崎「はいはい私に十分感謝しな。はい伏黒これ私の。交換するから寄越しな」
    伏黒「…ほら」
    虎杖「…あ、ねえ2人ともさ、余った分ってどうすんの?」
    釘崎「ん〜別に他にあげる人もいないし。保管一択ね」
    伏黒「俺も」
    虎杖「…そっか。あのさ、よかったら、俺のもあげるからさ、2個くらい貰えない?」

    釘崎「は?アンタ誰かにやるつもりないんでしょ?」
    虎杖「あげないってば。俺が自分で使う」
    伏黒「使うって…」(使う…!?)
    釘崎「こんなん一個で十分じゃないの。なんでそんなに欲しいのよ」
    虎杖「…予備に欲しい」
    伏黒「………」(使う??)ジッ
    釘崎「…虎杖?」

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:29:47

    虎杖「……あーーーこれ言うの恥ずかしいんだけど…」
    虎杖「……その、長期任務のときたまに通話とかもできない場合あるじゃん?…」
    伏黒「…………」
    釘崎「…………」
    虎杖「だからさあ…」
    虎杖「………長期任務の時に持っていきたいです」
    伏黒「……はーー」
    釘崎「あー……」
    虎杖「…………」顔真っ赤
    伏黒「虎杖」
    虎杖「はい」
    伏黒「穴あけてチェーンつけろ」
    虎杖「はい」
    釘崎「無くしたらコロす」
    虎杖「はい」
    釘崎「人前で見せるんじゃないわよ」
    虎杖「はい」
    伏黒「自慢とかもすんな」
    虎杖「はい」
    伏黒・釘崎「ほら(よ)」
    釘崎スタンド(高専服)×2
    伏黒スタンド(高専服)×2
    虎杖「……」ぎゅっ
    虎杖「…へへへ」
    虎杖「ありがとう釘崎、伏黒。俺スッゲえ嬉しい。めっちゃ大事にする!」
    釘崎「……どーも」
    伏黒「そうしろ」

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:34:30

    大好きかよ

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:36:12

    カタン…
    五条スタンド(目隠しver)
    五条スタンド(素顔ver)
    五条スタンド(夏服グラサンver)
    釘崎スタンド(高専服)
    伏黒スタンド(高専服)
    虎杖スタンド(高専服)

    虎杖「…………」ニマニマ
    虎杖「…………はー」
    虎杖「……めっちゃいい」
    虎杖「帰ってきても寂しくない…」
    虎杖「好きな人のアクスタ飾るって幸せなことなんだな…」
    虎杖「ただ問題が一つ…」
    虎杖「俺のアクスタ在庫どうしよ…」
    虎杖「釘崎と伏黒は保管って言ってたけど…仕舞いっぱなしにしてたら絶対忘れて無いものになっちゃう…」
    虎杖「俺のアクスタは別に使わないからいいんだけど、そこそこお金かかったし使わないとなんかもったいなく感じるなぁ…」

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:40:40

    五条3体中々謎状況なのに普通にニコニコ出来るのちょっと面白い

  • 22二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:42:08

    虎杖「伏黒と釘崎や五条先生なんかは欲しいって言ってくれたけど、他に欲しがる人っているかなぁ…?」

    虎杖「あ」
    虎杖「あー…一応いるか。あの2人。」
    虎杖「東堂と脹相…」
    虎杖「脹相はたぶん、俺から貰うもんなんでも喜んで欲しがると思うけど……東堂はどうなんだろう」
    虎杖「あいつ高田ちゃんのファンであって俺のファンってわけじゃないし…」

    ホワンホワンホワン
    脳内東堂「気持ちは嬉しいが俺にとってのアイドルは、この胸に棲む一等賞は……高田延子だけなんだ…すまない、ブラザー」

    虎杖「告白してないのに振られたみたいな感じですげーやだ…」
    虎杖「……先に脹相にでも渡すか」

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:43:13

    今日はここまで

  • 24二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:44:16

    おつかれさまです
    まあ東堂は普通に受け取るんだろうな
    でもそれも割と否定できないのが面白いところ

  • 25二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:47:27

    お疲れ様です!仲良し四人組は健康にいい…!
    ブラザーズ編楽しみにしてます

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:49:58

    寂しがりの小僧の部屋が賑やかになるのはいいことだ

  • 27二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:09:05

    心が浄化される
    一年みんなかわいい

  • 28二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:51:17

    お兄ちゃん生きてる?!嬉しい

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:52:29

    平和で可愛い

  • 30二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 23:12:18

    幸せになりました
    ありがとう

  • 31二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 00:18:15

    >>21

    おそらくオタクじゃない人はアクスタにストーリー性を求めないのです…

  • 32二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 09:59:13

    .

  • 33二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 12:53:11

    ※自己解釈設定が含まれます


    七海「……」
    七海(静かで穏やかな時間…久しぶりゆっくりと食事ができる……)
    七海(メニューはアボガドとエビとトマトのバゲット。鴨肉のパニーニ。カマンベールカスクート、そしてブルーチーズと蜂蜜を練り込んだハードブレッド…:新規開拓した期待のパン屋。強気な値段設定にも関わらず固定客が常に商品を余さず買っていくので初見で買えたのは幸運だった。コーヒといただこう…)
    七海(さて実食…)ワクワク
    七海「…………!」(気配ッ)ガタッ
    五条「ザーンネーン!僕でーす!」ヒラヒラ
    七海「…………」
    五条「ランチ中?気にせず食べてよ」
    七海「ハーーーーーーー……」
    七海(神出鬼没なこの人の出現を未だに防げた試しがない…)

  • 34二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 12:54:52

    七海「……なんのようです」
    五条「うわー不機嫌。だから食べていいって」
    七海「……なぜ対面に座るんですか」
    五条「えーいいじゃんお話しよう。別に面倒な案件無茶振りしにきたわけでもおちょくりにきたわけでもないって」
    七海「じゃあ何しに…?」
    五条「ちょっとした雑談でしょ!どうみてもさあ!七海は僕に警戒しすぎ!」
    七海「………………まあいいでしょう」
    五条「あんまり神経質すぎるとハゲるよー?」
    七海「」イラッ
    七海「フー……」ガサガサ
    七海 カリッもぐもぐもぐ
    五条(すごい疑いの目で見てくるじゃん……)
    五条「あ、ねえほら見て見て僕のアクスタ♡よく出来てるでしょ?七海にも一個あげる」
    七海「……勝手にポケットに入れないでください」
    七海「…なんに使うんですかこれ」
    五条「知らないの?」
    五条「僕を崇め奉るのに使うんだよ」

  • 35二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 12:56:26

    七海「……!」グッ
    七海「…………」
    五条「割れないって。ちゃんと呪符入ってるから」
    七海「……悪趣味がすぎます。呪術師が自身を模したヒトガタを作るなど…それにこれ、大量に作ったでしょう。一つ一つは大したことがなくとも、押し寄せれば膨大だ」
    七海「わざわざ呪われるリスクを取るなんて何を考えているんです?」
    五条「知りたい?」
    七海「………………」
    五条「まあまあまあ。そう睨むなって。ファングッズって考えるのめちゃくちゃ大変なんだよークリアファイルはイラスト固定になってお気持ち表明されるしタオルは僕じゃなくて五条家の家紋ロゴになっちゃうから逆に理解されないしマグカップは僕のデザインなのになぜか却下されるし…等身大パネルは……僕から呪詛師へのプレゼントになっちゃうから無理だし…」

    七海「グッズではなくヒトガタの意図を聞いているんですが」
    五条「素人呪詛師と非術師が何千人集まったって僕に敵うわけないじゃん」
    七海「……」

  • 36二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 12:59:53

    五条「それに“呪い”がひとまとめに僕に集まってくるのは正直、やりやすいんだよね」
    五条「モグラ叩き嫌いだし」
    五条「各地に発生する呪霊のモトがこっちに集まってくれるんなら、僕らがわざわざ向かうこともないし」
    五条「僕の“ファン”が増えれば増えるほど、僕に呪いが集中する」
    五条「ファンサと祓いが同時に出来てお得だろ?」
    七海「……フーーーー」
    七海「バカで非常識だとは思ってましたが…まさか本当にバカで非常識とは思いませんよ」
    五条「ひどいな七海。これでも一石三鳥の良い手なのに」
    七海「……どうせその祓いの作業は手伝わされるんでしょう」
    五条「わかんない。祓いそのものは僕1人でできるけど、周辺の保護はお願いするかもね。頼りにしてるよナナミン♡」
    七海「やめてください」
    五条「でもこれがうまくいけば今みたいな出張三昧から解放されるよ。嬉しいだろう?先輩を尊敬してくれてもいいんだぜ?」
    七海「」(コーヒー)ズズー
    五条「素直じゃない後輩だなぁ…」
    七海「…理解し難いですが内容はわかりました…もう一つ聞きたいんですが」
    五条「なによ」

  • 37二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 13:01:32

    七海「………私の目が確かならそこのソレは虎杖くんのヒトガタに見えます」
    七海「まさかこれも祓いとは言いませんよね?」
    五条「まっさかーこれはただの悠仁のアクスタだよ。もらったの。あげないよ?」
    七海「…………」
    五条「心配すんなって。いくら僕でもこれに子供たちを巻き込んだりしないって」
    七海「ではなぜそんなものが?」
    五条「自主的に作ったんだよ」
    七海「……………………」
    五条「マジマジ。僕の意思一切関わってない、誓ってもいいよ」
    七海「……虎杖くんは元非術師です。ヒトガタの意味を詳しく知らないのでは?」
    五条「だろうね」
    七海「…………」

    五条「だって悠仁は心配ないし…元非術師の前に元呪いの王の器だよ?呪霊や術師ならともかく、たかが呪いに今更呪われないって。恵も野薔薇も、知ってるから対策は取ってるはずだし…」
    五条「そもそもこれって数が問題になるんであって、小ロット20個くらいじゃあの子らを傷つけるなんて無理無理」

  • 38二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 13:05:46

    五条「今は簡単に盗撮できるし。呪詛用にパネル作って呪った方が早い早い」
    七海「…………」
    五条「ま、僕らの時代じゃありえないよね。自分から弱点作ってばら撒くなんてさ」
    五条「あの頃は素直だったから言いつけをバカ正直に守ってたなぁ……」
    七海「寝言ですか?」
    五条「いやもっとずる賢く生きるべきだったなって」
    七海「あれ以上に??」
    五条「金も自由も力もあるんだから、友達とのグッズくらい作ればよかった」
    五条「はしゃいで撮ったプリクラも没収されて渡しちゃったし」
    五条「写真は残ってるけど…なんかそういうのじゃないんだよね」
    七海「……そうですね」
    七海「平面より立体は思念は篭りやすい…」
    七海「絵よりも物に思い入れが深まるのは、きっと呪術師も非術師も変わらないんでしょう…」

    虎杖「せんせー!あ、ナナミンもいる!やっほ」
    五条「噂をすれば本人だ。やあ悠仁」
    七海「……こんにちは。虎杖くん」
    虎杖「こんにちは!あのさ、先生。またで悪いんだけどちょっと聞きたいことあって」
    五条「ん?」
    虎杖「写真みたいな似顔絵描ける人ってどうやって探したらいい?グッズの時みたいにプロの人にお願いしたいんだけど……」

  • 39二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:28:30

    虎杖「いやまさか予想できないよね……」
    虎杖「脹相がアクスタ否定派だったなんて…」
    脹相「……」ムスー
    脹相「……俺は別に否定しているわけじゃない。その姿絵の悠仁は溌剌としていて良いと思う」
    虎杖「でも気に食わないんだろ?」
    脹相「気に食わないわけじゃない……護身用の分身や呪物ならわかるが、愛でる用途というのが…!俺の弟はここにいる悠仁だけだからそれは受け入れたくない」
    虎杖「アクスタをもう1人の俺と認識してらっしゃる??」
    虎杖「概念がズレてんだよなぁ……」

  • 40二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:30:11

    虎杖「…そうじゃなくてさ、ちょっと想像してみ?」
    虎杖「仕事終わり、飯食って帰って寝るだけの毎日。誰かと話したりどっか行こうにも予定が合わなくて誰にも会わない」
    脹相「…………」
    虎杖「1人で遊びに行ってもつまんないから家に直帰するしかなくて寂しいけど、だからって無理に連絡するのはウザいよなーって時、そう、アクスタがあれば……」
    脹相「……悠仁、寂しかったのか?」
    虎杖「おっと」
    脹相「そんなもの(アクスタ)に縋って気を紛らわせるほど寂しい思いをさせていたのか…気づいてやれなくてすまない。俺はお兄ちゃん失格だ…」ションボリ

    虎杖「いやこれはものの例えで…!本当に寂しいわけじゃなくて!しばらく誰とも話さない時って妙に人恋しい時あるじゃん!!一人暮らしあるあるでさ!!」

  • 41二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:31:51

    脹相「皆強くなったおかげで個人任務ばかりだ。最近は遊びに行けてないんじゃないか?」
    虎杖「んなこと…………あるけど…」
    脹相「その絵姿で己を慰めるほど追い詰められていたなんて……」
    虎杖「言い方ぁ!!」
    脹相「お兄ちゃんは不甲斐ない。挽回させてくれ悠仁!」
    虎杖「俺は素直にこれをもらってくれればそれでいいんだけど…」
    脹相「俺の弟は悠仁ひとりだ。そこは譲れない」
    虎杖「えぇ……」(面倒くせえ)
    脹相「今日から一緒に住もう。あまり押しかけても悠仁が気後れするだろうから一歩引いていたお兄ちゃんが悪かった。もう悠仁をひとりにしないからな」
    虎杖「いや学生寮は二人暮らし禁止だし…」

  • 42二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:33:04

    脹相「お泊まりで申請すれば大丈夫だ。だめだったら悠仁の部屋の隣に引っ越す。それもだめなら悠仁が俺の部屋にこればいい。たとえ全部蹴られてもお兄ちゃんがなんとかする」満面の笑み
    脹相「それとも、悠仁は俺と暮らすのは嫌か……?」
    虎杖「………………………………」
    脹相「……」ドキドキ
    虎杖「……………………」
    虎杖「別に………………」
    虎杖「……………………嫌じゃない、けど……」
    脹相「!!!」
    脹相「悠ーーーー仁ーーーー!!!!」
    虎杖「……うるさっ」

  • 43二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:58:39

    ちょっと素直になりきれない弟悠仁すき

  • 44二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 18:32:39

    仲良しで可愛いぞ

  • 45二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 18:44:05

    ツンデレ仕草なようで素直な弟は良いぞ

  • 46二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 19:04:25

    まさかアクスタでこんなにしっかりした話になるとは…

  • 47二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:46:22

    虎杖「あ…ありのまま起こった事を話すぜ…!おれは脹相にアクスタの魅力を布教してたと思ったら、いつのまにか同居する流れになっていた…!何を言ってるのかわからねーと思うが…おれもちょっと今混乱してる」

    釘崎「へーよかったじゃない」
    伏黒「アクスタから同居の流れが謎すぎるが…別に知りたくないから話さなくていい」

    虎杖「もっと俺に興味持って!…伏黒と隣だし引越ししたくないって言ったらじゃあお兄ちゃんが引っ越すって本当に身一つで空き部屋に来るし!!学生寮だからダメって総務の人と喧嘩するし!なんだったら置物扱いでいいとか言い出していきなりすみっこに蹲って動かなくなるんだよ!!つーかアイツ兄貴ぶる癖に俺より生活態度悪いし!」

  • 48二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:47:04

    釘崎「へー…使った食器そのままとかすんの?」
    伏黒「麦茶の入れ替え面倒がって一センチだけ残すとかか?」
    釘崎「殺意貯まるわそれ……アンタまさか」
    伏黒「俺じゃねえ。クソ親父が昔な」
    虎杖「そういう微笑ましいやつじゃないんだよなー」

    伏黒・釘崎「微笑ましくはねぇよ」

    虎杖「…アイツ私物一切持ってないんだよ。たぶんミニマリストの方がマシな生活してる」
    釘崎「そういう趣味?」

    虎杖「うーん…なんか日用品の使い方がいまいちわかってない感じ。そのやりとりが外国人が日本の風習とか初めて知った時、これなんのためにするのって聞かれても、うまく答えられない時あるじゃん。そうするのが当たり前だから、なんでって聞かれるとそういやなんでだろう?なるやつ。あれに似てるんだよなぁ…言えば納得してくれるから、そこまで酷いわけじゃないけど…」

  • 49二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:48:11

    伏黒「……嬉しそうだな」
    虎杖「え!……俺そんな意地悪な感じだった?」
    伏黒「そういうんじゃない」
    釘崎「新生活に浮かれて家電や家具を一括買いする新入社員かよ」
    虎杖「?まだ脹相の布団買ってないけど?」
    釘崎「浮かれてるってことよ」
    虎杖「えー…………そうかな」
    釘崎「いいんじゃないの。家族なんだし。同じ呪術師だからそばにいても危なくないし」
    伏黒「……そうだな」
    虎杖「……うん!」

    虎杖「ところでさ、俺これから任務で京都行くんだけど、お土産何がいい?」

    釘崎「抹茶のお菓子ならなんでもいいわ」
    伏黒「コーヒーに合いそうなやつ」

  • 50二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:49:05

    虎杖「おけまる。…そんでさ、帰ってきたら、俺の部屋でタコパ(タコ焼きパーティ)しない?」
    釘崎「タコパ」
    伏黒「お前京都行くのに帰ってきてからタコ焼き食うのかよ…」
    虎杖「自分で作るのと買うのは全然違うからいいの!」
    釘崎「わかったわ牛肉買ってくる」
    虎杖「タコパなのに!?」
    釘崎「タコ以外も入れんのがタコパの本質よ」
    伏黒「タコ生地とは別に甘い用の生地も用意しとくか」
    釘崎「チーズとかチョコとか入れんのよね。メープルシロップ持ってくわ」
    虎杖「プロじゃんこわ」(歓喜)

    虎杖「…出発前に二人に会えてよかったよ。じゃ、また後でな」

  • 51二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:50:06

    伏黒「虎杖」
    虎杖「うん?」
    伏黒「お前アレ、今も持ってんのか?」

    虎杖「アレ?………あ!アクスタのこと?アレねー、無くさないようリュックの内側にチェーン縫い付けてあんの!だから見たり触ったりするときはリュックの中で全部できるようなってて、これで誰にも見られずに俺だけアクスタ確認できるの!俺アイデアマンじゃない?」ニコニコ

    伏黒「…………」
    釘崎「……今日って確か日帰りよね」
    虎杖「そうだけど…?」
    伏黒「………………」
    釘崎「…………ふーん」
    虎杖「???なに二人とも」
    伏黒・釘崎「べつに」
    虎杖「???じゃ、俺もう行くね」
    伏黒「おう」
    釘崎「いってらー」

  • 52二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:50:43

    伏黒「…………」
    釘崎「…………」
    伏黒「…………」
    釘崎「…………」

    釘崎「………………」メガネケースパカ
    カタン…
    虎杖スタンド(高専服)
    伏黒スタンド(高専服)

    伏黒「…………」
    伏黒「…………」
    伏黒「…………」影収納から取り出し
    カタン…
    虎杖スタンド(高専服)
    釘崎スタンド(高専服)

    伏黒「…………」
    釘崎「…………」
    伏黒「…………」
    釘崎「…………」

    釘崎「はーーーーー」
    伏黒「…………」
    釘崎「キモいオタクにはなりたく無かったのに…!」
    釘崎「……アイツなんで全部言えるわけ?」
    伏黒「……虎杖だからな」
    釘崎「はあーーーー…………」クソデカため息

  • 53二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:51:06

    今日はここまで

  • 54二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:54:38

    二人共大切にしてるじゃーん!!
    かわいいね…

  • 55二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 21:10:21

    仲良しかよ
    仲良しだな

  • 56二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 21:13:24

    兄弟尊い…まじ泣きした

  • 57二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 21:24:15

    可愛すぎるなんだこの神スレは!

  • 58二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 00:04:35

    寝るから保守

  • 59二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 10:22:14

    仲良しトリオ尊い……
    兄弟尊い……

    アクスタ=ヒトガタは盲点だった

  • 60二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 10:29:59

    うちにもたくさん1年ず+五のヒトガタいるよ
    お揃いだね虎杖

  • 61二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:31:36

    アクスタ大事にしてる姿改めて尊いな…と感じる
    全キャラのがそのうち虎杖の所に集まらないかな…

  • 62二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 16:33:48

    虎杖が全部言って伏黒と釘崎が隠し持ってるの好きすぎる

  • 63二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 17:25:52

    で、釘崎さん。祭壇は豪華にしちゃうの?

  • 64二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:42:28

    ※出発前

    脹相「…………」腕組み
    脹相「…………」
    脹相「……フー」

    五条スタンド(目隠しver)
    五条スタンド(素顔ver)
    五条スタンド(夏服グラサンver)
    釘崎スタンド(高専服)
    伏黒スタンド(高専服)
    虎杖スタンド(高専服)

    脹相「…………」
    虎杖「脹相、風呂上がったから次お前、」
    虎杖「ってまたアクスタにメンチ切ってる!!」
    虎杖「それ壊したらゆるさんからな」
    脹相「……壊したりしない」
    脹相「……とても、不愉快だが…悠仁の大切なものだし」
    虎杖「俺が大事にしてなくても壊さんといて…!」

  • 65二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:43:58

    虎杖(すみっこ暮らし卒業したと思ったら洗濯機のすすぎ脱水見守り隊やってそれも終わったと思ったら今度はこれか…こいつ落ち着きないな)

    虎杖「なんでもいいけど風呂!入ってこい」
    脹相「…………?」
    虎杖「いやなんでわかんない顔してんだよ。風呂入れって」
    脹相「しかし悠仁、お兄ちゃんは一昨日入ったぞ?」
    虎杖「現代人は毎日入るんだよ!!」
    脹相「毎日…なぜそんなに頻繁に?」
    虎杖「毎日冷房の中で汗もかかない生活ならまだしも俺もお前も思いっきり外でて暴れまくってるんだから体は汚れてんの!!」
    脹相「俺は汚れてないから入らなくても平気だぞ」
    虎杖「3歳児みたいなこと言い出した!」
    脹相「どうも俺の体は人間より代謝が遅いみたいでな。食事もそう必要じゃないみたいだ。睡眠も」
    脹相「だからずっと起きて悠仁のそばにいられる。嬉しいか?」
    虎杖「……………」

  • 66二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:46:14

    お兄ちゃん……

  • 67二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:46:28

    虎杖「……ちょっと体貸して」ペタ
    虎杖「……………」
    脹相「いいぞ」
    虎杖「…………」
    虎杖(赤血操術使ってる時は血色いいから忘れてた)
    虎杖(体温も自分で調整できるから、普段はこんなに低いって知らなかった)
    虎杖(そりゃそうか。手繋いだり抱き寄せたり、普通の“兄弟”がやること、なんもやってないもんな)
    虎杖(背中を撫でてもらったことはあるけど、あんなの戦闘中の一瞬で特別なことでもなんでもなくて、だからすぐ忘れた)
    虎杖「……」ポタポタ
    脹相「悠仁?髪がぬれて服に落ちてるぞ」
    脹相「お兄ちゃんが拭いてやろう」ゴソゴソ

    虎杖「脹相」
    脹相「なんだ」
    虎杖「風呂っていつも、どうやって入ってんの?」
    脹相「どう…?大浴場を使うよう案内されたが、使ったことはないな」
    脹相「部屋のシャワーを使ってたぞ」

  • 68二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:48:07

    虎杖「ちゃんと洗えてんの?」
    脹相「……悠仁。お兄ちゃんは子供じゃない、お風呂の入り方くらいわかってる」
    虎杖(洗濯機に興味津々だった癖に…)
    脹相「……悠仁?」
    虎杖「…あのさ、お前、体温低いの。飯も睡眠も必要じゃないってわけじゃなくて、お前の体が無意識に省エネになってるだけ」
    虎杖「ちゃんと食って寝て、風呂入って。それで体は万全の状態になるから。体力睡眠不足でヘロヘロで頼れは無理でしょ」
    脹相「……しかしな悠仁、これは俺の生まれながらの体質みたいなものだし…」
    虎杖「…お前まだ湯船浸かったことないだろ」
    脹相「ないが…」
    虎杖「……ハー」ガシッ
    脹相「悠仁?手を握ってくれるのは嬉しいんだが…どこへ連れて行くんだ?」
    脹相「悠仁?風呂にはもう入ったんだろ?なぜまた脱衣場に…」
    脹相「悠仁!な、なぜ俺の服を…!お兄ちゃんの体に興味あるのか??」
    脹相「…悠仁!泡が目に入った!!!痛い痛い痒い早く水で流してくれ!!」
    脹相「悠ーーーー仁ーーー!!!」
    虎杖(風呂動画で暴れる猫みてー)ワシャワシャ

  • 69二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:49:49

    脹相「」
    虎杖(ドライヤー)ガーーーーー
    脹相「」
    虎杖「あのさ……脹相」
    脹相「」ピク
    虎杖「体が冷えて硬いと、しんどいんだよね。だるくて、頭痛くなるし。そこに空腹も加わるともっときつい。変なことばっか考えたり、ずっと落ち込むようになんの。眠れないと最悪でさ…なんでいきてるんだろ、とか死にたいとか、消えたいとか…そういうことを考えるようになんの…」
    脹相「悠仁が寒い時はお兄ちゃんに言ってくれ」
    脹相「絶対に駆けつけて。暖める」
    虎杖「……うん」
    虎杖「お前もさ、俺みたいに寒いとき、あっただろ?」
    脹相「…………」

    虎杖「俺がいたら、今みたいにこうやって風呂入れてやって飯食わせてやって、布団で寝かせてやったりするけど、俺がいないとお前また寒くて腹減っててもそのまんまだろ?」

  • 70二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:50:38

    虎杖「それはさ、俺が嫌なんだよ…」
    虎杖「……俺だけじゃない。血濡も、壊相もそう思う…」
    虎杖「俺がそう思うんだから、二人も絶対、そう思う…」
    脹相「…………そうか」
    虎杖「だからさ、毎日風呂入って、3食たべて、毎日ちゃんと寝てよ」
    虎杖「お前は人間なんだから。人間の生活をしないとだめだ」
    脹相「…………わかった」
    虎杖「あとアクスタにメンチきるのやめてな」
    虎杖「アレだってべつに、お前の代わりとかじゃないんだから」
    脹相「………………わかった」ムスー
    虎杖(すげー不満そう…)

  • 71二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:52:15

    虎杖(さて……)
    脹相 ホカホカ
    虎杖(こいつどこに寝かせようかな……)
    虎杖「脹相こっちきて」
    脹相「うん?」
    虎杖「ここに寝転んで」ソファ
    脹相「こうか?」ゴロン
    虎杖(……やっぱ足はみ出る)
    虎杖(人間らしい生活しろって言っといて床に寝かせたくないな…布団も無いし)
    虎杖(こいつは気にせず丸くなって寝そうだけど…もう癖になってるから治したいし…)
    虎杖「いいよもう。起きて」
    脹相「ん?もういいのか」
    虎杖(うーーーん…………)
    脹相「悠仁?」
    虎杖(……抵抗は無いんだよな)
    虎杖(俺のこと本当に弟だと思ってるし……)
    虎杖(命張って俺のこと助けてくれるし……)
    虎杖(ただ……俺が猛烈に恥ずかしいだけで…)

  • 72二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:53:18

    虎杖「あー……!」ガシガシ
    脹相「悠仁?頭がかゆいのか?そんなに強くすると皮膚を痛めるぞ」
    虎杖「脹相そっち寄って」
    脹相「そっち?」
    虎杖「そっちそっち」ぐいぐい
    脹相「悠仁、そこは悠仁のベッドだが……」
    虎杖「……だから、そっち」
    脹相「ベッドに座ればいいのか?」
    虎杖「…………」押し押し
    脹相「ゆ、悠仁、このままではお兄ちゃんがお前のベッドに寝転んでしまう…」
    虎杖「……………」押し押し
    脹相「……これでいいのか?」ゴロン

    虎杖「ふぅ……」
    脹相(ひと仕事終えたような顔を…)
    虎杖「あ、枕…」
    虎杖「………………」ウーン
    脹相(今度は苦悩の表情に……!)
    虎杖「脹相」
    脹相「なんだ?」
    虎杖「頭あげて。そう」スッ
    脹相「………………」
    虎杖「そうそう。横になって。手足伸ばして」
    虎杖「つま先はみ出てるけど、これくらいはいいか…」

  • 73二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:54:22

    脹相「悠仁、これは」
    虎杖 布団パサッ
    虎杖「ベッドで寝るの初めて?」
    脹相「いや……」
    虎杖「じゃ体丸めて警戒しないのは?」
    脹相「…………」
    脹相「…………」
    脹相「……初めてだな…」
    虎杖「……ふうん」
    虎杖「…………俺一人っ子だからわかんねぇけどさ」
    虎杖「……寝床無い時は家族って一緒に寝るもんなんじゃねえの」

    脹相「!!!」
    脹相「……い、いいのか!?」
    虎杖「布団ないし…」
    脹相「だが悠仁、無理してないか?」
    脹相「お兄ちゃんそっち(ソファ)でも構わないぞ」
    脹相「お兄ちゃんは嬉しいが……正直とても嬉しいが…悠仁に無理させたく無いんだ…」
    脹相「こうして一緒にいるだけで十分…」
    虎杖「いいってば」げしげし
    脹相「あ、足癖が悪いぞ悠仁!!」
    虎杖「じゃ、おやすみ」

  • 74二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:55:07

    パチン(消灯)




    「悠仁…………もう寝たか?」
    「………………」
    「………………」
    「お兄ちゃんな……弟とこうやって一緒に眠るの夢だったんだ…」
    「俺の夢を叶えてくれて、ありがとう…」
    「……………………」
    「……………………」
    「……………………」
    「スーーー……………………」



    「………………これから何度でもできることは夢って言わねえよ」ボソッ
    「悠゛ーーーーーー仁゛ーーーー!!!!」カッ
    「寝ろ!!!」

  • 75二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 20:55:49

    今日はここまで

  • 76二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:03:23

    猫みたいだなこのお兄ちゃん

  • 77二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:03:40

    一生健やかに兄弟仲良く暮らしてくれ

  • 78二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:03:50

    兄弟尊死

  • 79二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 21:21:35

    泣いた
    世話焼き弟と人間初心者兄ありがとう…

  • 80二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 00:50:57

    アクスタからこんなしんみりハッピーな話になるとは思わんかった…イイ…

  • 81二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 11:22:59

    人間として生きていく兄弟はなんぼあってもいい
    アクスタにメンチ切るのやめて「俺は弟に寝かしつけてもらったが?」ってアクスタにドヤ顔しような

  • 82二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 11:57:17

    心に余裕ができてアクスタにドヤれるようになったらアクスタ悠仁にもお兄ちゃんが必要なのでは?ってなるかな?

  • 83二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 12:00:43

    一気に読んでしまった
    五条がアクスタ作った経緯が意外と真面目な話で…最強だから心配いらないんだろうけど一人で働きすぎるなよ!
    大好きが溢れてる1年も可愛いしアクスタ否定派なお兄ちゃんにも笑った素晴らしい…

  • 84二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 19:43:08

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:25:50

    アクスタ収納用に使わないメガネケース持ち歩く釘崎いいね

  • 86二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:56:49

    パァン!
    虎杖「……」
    パァン!
    虎杖「……」
    パァン!

    パァン!

    ううぅうううううぅううううおおぉおおおおおお……

    虎杖「でた!!」
    虎杖「黒・閃!」

  • 87二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:58:59

    窓の人(女)「おつかれでーっす」
    窓の人(女)「どこか怪我とかしてないですか?何か変だなーって感じたらすぐ言ってくださいね!」
    虎杖「あ、平気っす。すぐに終わっちゃったからそんな疲れもないし」
    窓の人(女)「急に決まった任務なのに、来てもらって本当に助かりました…」

    虎杖「この言い方が正しいのかわかんないけど、今繁忙期みたいなもんだし、なのに人少ないから基本みんな出ずっぱりだし、仕方ないかなって。…そういやなんで俺指名だったんスか?」

    窓の人(女)「今回虎杖くんに祓ってもらったのは産土神。俗にいう土地神の可能性が非常に高く…基本、土地神は一級案件でして……」
    虎杖「えっアレが?……あのおびき寄せないと襲ってこない触手みたいなやつが?」
    窓の人(女)「ぶっちゃけチンアナゴですよね……無害に見えるかもしれないんですがアレ、本体じゃなそうなんです」
    虎杖「俺さんざん祓ったのに……」

  • 88二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:00:25

    窓の人(女)「すいません。緊急性は低そうではあるんですが、正直いつ“成る”かわからない危険な案件でもあったんで」
    窓の人(女)「この土地は周辺全ての村民が同じ神社の氏子なんですが、そういう場所の土地神は移動しない分、際限なく大きくなって行くんです。本体は地中深く植物みたいに根が張っているようで、地中から体の一部を出して人や獣を襲ってると思われます…でも百年の間に2、3人襲われるかくらいの頻度なので気づかれるのも遅くてですね……封印で済ませようという意見もあったんですが、社で祀っている神の方に問題が出まして……」

    虎杖「問題?」
    窓の人(女)「かなり古いものなんですが、裏の方に鬼神像が出ましてね。腕が4本と全身に目のある…」
    虎杖(宿儺か)
    虎杖「……あの、裏ってなに?」
    窓の人(女)「あ、すいません。裏というのは、表に出さずに祀られている神のことです。荒ぶる神を収めるためによくあることなんですよ。崇め奉る代わりに厄災を避けようと。両面宿儺は強大でしたから、全国各地に似たような裏、があると思います」

  • 89二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:03:24

    虎杖「じゃあ今回はなんで…」
    窓の人(女)「今日虎杖くんに見てもらった土地神は、あの大戦から急に活発化しました。両面宿儺の滅後も変わらずです。そのため本部はこの土地神の危険度を上げました。この土地神は、宿儺信仰の影響を強く受けている」

    窓の人(女)「災厄から逃れるために崇め奉ることと、盲信は別物です。宿儺を恐れ敬うのではなく、宿儺を崇拝し信仰する。そんな信徒たちが数百年前に残した鬼神像が、この土地と人々の“呪い”を集めて活性化しているなら……」

    虎杖「大人しいうちに叩く方がいい」
    窓の人(女)「はい」

    窓の人(女)「実際、虎杖くんが来てくれて、吸い寄せられるように動きましたからね。他の呪術師相手だと地面に潜ったまま出てこないんですよ」
    窓の人(女)「選別できる知能があるのか、単に宿儺の残穢に惹かれいるだけなのか分かりませんけど…」
    虎杖「…………」

  • 90二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:04:45

    虎杖「五条先生にどーんとやってもらうのはダメなの?」
    窓の人(女)「あの方今死ぬほど忙しいんですよ…(泣)とにかく緊急性の高い案件優先なので、こちらはあの土地神が暴れ出さないと要望も出せません」
    虎杖「あーそっか。そーだよな…」
    虎杖「でもさ、俺、役に立った?チンアナゴ潰すのしかしてないけど…」
    窓の人(女)「十分です。以前特級の植物呪霊がいましたが、あれと同じように地中から栄養を蓄え時間をかけて回復するようなので、これでダメージを負った分、しばらく大人しくなるはず。鬼神像も撤去しましたから、大人しく眠ってくれれば二級術師でも対処はできます。もう逃げ回って隠れる触手相手にすっかり疲れまして。虎杖くんが来てくれて本当に助かったんですよ。ありがとうございます」
    虎杖「そっか。役に立てたんなら良かったよ」
    窓の人(女)「この後、何か予定はありますか?お帰りでしたら駅までお送りしますが」
    虎杖「あ、ううん大丈夫。お土産みたいから。ありがとう」

    虎杖「ちょっぱやで終わっちゃった」
    虎杖「帰るまでそこそこ時間空いてるなー」
    虎杖「京都観光とか…しちゃう?」
    虎杖「…………」
    虎杖「…やっぱいいや。……今度、みんなと来よう」
    虎杖「お土産お土産」

  • 91二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:07:13

    京都駅中

    虎杖(生八ツ橋…お土産で食べたことあるけどニッキの風味がよくわかんなかった…ニッキってなんだ?シナモンみたいな?伏黒って生姜好きだけどこういうのも好きなんかな…そもそもコーヒーに合うんかなこれ)
    虎杖(抹茶バームクーヘン、マフィン、フィナンシェ…美味しそうだけどこれ京都じゃなくても買えるな…せっかく京都土産なんだからここでしか買えないものがいいな)
    虎杖(瓶のプリン!!よく見かけるけどみんなちょっと違うしなんか特別感あっていいな…でも冷蔵だし新幹線で二時間だから無理か…)
    虎杖(抹茶パフェアイスバー!おしゃれで釘崎が喜びそう…でも冷凍か…あーー!!)
    虎杖「……やっぱみんなと来たいな…ここ」
    フラフラ
    虎杖「小腹空いてきた…」グー
    虎杖「でもタコパあるからあんまたくさん食べたくないし……」
    虎杖「……ちょっとだけなら…いや、バレるな…あんときの食いまくり事件(※仙台出張)から釘崎と伏黒は俺の買い食いに敏感だし…」
    虎杖「あ、巨大肉まん…」
    虎杖「うーーーーー……」ウロウロ

  • 92二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:10:33

    虎杖「あ!」
    日車「!」
    虎杖「日車じゃん…!」
    日車「虎杖……」フイ
    虎杖「うわめっちゃ久しぶり…!なんでこんなとこいんの?俺はねー任務帰りでお土産選んでんの」
    日車「…………俺は研修のついでに、担当への土産をと」
    虎杖「目的おんなじじゃん!奇遇……でも研修って?」
    日車(すごいな…流れるように聞いてくる…)
    日車「…俺は呪術師として半人前だ。対人戦はともかく呪霊への対応は素人同然。呪術師には当然の常識だって俺には未知の世界だ。だからそういった、基本的なことを学ぶための研修に参加している」
    虎杖「へえそうなんだ」
    日車(軽いな……)
    虎杖「……ちなみに」グー
    虎杖「日車お腹空いてない?」
    日車「?いや食事は済ませている」
    虎杖「食べたばっか?」
    日車「いや…?腹が空いてるのか?悪いが俺は店に行く気は……」
    虎杖「すぐ戻ってくるから!ちょっとこっち座って待ってて!!」
    日車「虎杖?」
    日車(どこかに行くかと思いきや目の前の飲茶に吸い込まれていく……いや、支払いを済ませてすぐ戻ってきた…)

  • 93二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:11:35

    虎杖「日車さあ、肉まん嫌い?」
    日車「……好みはあるだろうが、嫌いな人間は見たことがないな…」
    虎杖「俺もー」割り割り
    虎杖「ハイ、……アッ」
    日車「………………」
    虎杖「……半分食べない?」
    日車「……その大きさなら君ひとりで食べ切れるんじゃないのか?」
    虎杖「うん食える」(即答)
    虎杖「……でも俺これからタコパあるから…タコパするのに他で買い食いしたのバレたら伏黒と釘崎に怒られるから…」
    日車「タコパとは…」
    虎杖「タコ焼きパーティ」
    日車「…………それは」
    日車「……食べたらだめでは?」
    虎杖「そーなんだけど!そーなんだけど!!」
    虎杖「小腹空いちゃって!!一個全部食べたら絶対釘崎たちにバレる!!お願い日車、俺を助けると思って!!!」
    日車「…………………………」受け取り
    虎杖「サンキュー日車!!あの匂いは卑怯だよな〜ずっと嗅がせてくるんだもん。もう俺我慢できなくて」
    虎杖「うお、肉汁!日車気をつけた方がいいよ!すっごい垂れてくるから!」
    日車(食べづらい…)

  • 94二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:13:13

    虎杖「……うまいけどこれ日本風じゃないね。なんだろう中華風?角煮マン?」
    日車(味はそこまで濃くないのに脂がくどい…夕食は軽めにしないと胃もたれしそうだ…)
    虎杖 (ペットボトルのお茶) ゴキュゴキュ
    日車(もう食べ終わってる!?)
    日車(俺はまだ一口目なのに……)
    虎杖「美味しかったー!日車に会えて良かったよ。ありがとうな」
    日車「…………」もぐもぐ
    日車「……感謝するのは俺の方だろう」ごっくん
    日車(……これは未成年に肉まんを奢られている状況なのでは?)
    日車「虎杖、俺が食べた分の代金は支払う…」
    日車「虎杖?」(自動販売機に…さっきお茶を持っていたはず。もう飲み干したのか?)
    虎杖(ガコン)
    虎杖「はいお茶、」
    日車「…………」
    虎杖「この肉まん美味しいけど肉肉しいよな。緑茶で口の中さっぱりするよ」
    日車「……いくらだ?」
    虎杖「いいよ。俺が勝手に日車にあげたんだし」
    虎杖「一緒に食べてくれて嬉しいし」
    日車「……ありがとう」
    虎杖「おう」

  • 95二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:15:57

    わくわくがとまらん

  • 96二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:16:17

    日車「……」もぐもぐ
    虎杖(味わってる訳でもなさそうなのに食べるの遅いなー)
    虎杖(あんまお腹減ってなかったかな?それなら悪いことしたかも)
    虎杖(てか気のせい?ちょっと顔色悪そうというか……くたびれてる…?)
    虎杖(スーツじゃないからかな……覇気がない気がする)
    虎杖「……京都きたからさ、なんかいい感じのお土産買いたいなーって売り場見てたんだけど、なかなかこれってのが見つかんなくてさー

    日車「…………」もぐもぐ
    虎杖「日車コーヒー飲む?生八ツ橋ってコーヒに合うかなぁ?あんことニッキてお茶しか合わさそうだけど、なんか種類がすげえあるからもうこれわかんねぇなって」
    虎杖「抹茶のお菓子も無限にあるよな。どれもうまそうなんだけど全部同じに見えてきちゃった…」
    虎杖「日車はこれ以外に京都来たことある?なんかおすすめのお土産あったら教えてよ」
    日車「………………」もぐもぐ
    日車「………………」ごっくん
    日車(土産はもらうばかりで買うのは少ない……)
    日車(俺も似たような理由でうろついていた、とは言いたくないな……)

  • 97二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:21:42

    日車「…………」
    日車「…………」
    日車「……………………」(苦悩)
    虎杖「?」
    虎杖「日車?」
    日車「…………」
    日車「…………」
    日車「……すまん。以前土産にもらったクッキーが美味しかったんだが、商品名が思い出せない…」
    虎杖「……そんなんで悩んでたの?」
    日車「……聞いてきたのは君だろう」
    虎杖「まぁそうだけど……」
    虎杖(なんか……)
    虎杖(…………なんか、前より性格暗くなってない?)
    日車「………………」お茶ごくごく

  • 98二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:23:58

    虎杖(そういや日車があれからどうなったのかって話聞かないな……前別れたときは正当な裁きを望むって言ってたけど……)
    虎杖(五条先生が難しいだろうね、って珍しく真面目な顔してた)
    虎杖(裁判うまくいかなかったのかな……)
    虎杖(でも研修って……あ、……)
    虎杖(バカだな俺。日車がここにいるって、そういうことじゃん…………)
    虎杖「…………研修ってことはさ、日車って学生と同じ扱いになるの?」
    日車「……いや、俺は未熟だが一応、一級術師に認定されている。知識も経験も足りない癖に……人手不足を理由に一気に昇給されてな」
    虎杖「…………そっか」
    日車「……君が察した通り、今俺の立場は非常に曖昧だ」
    日車「現代の法で、罪人として裁かれたかった」
    日車「笑えるな……呪術師の意向は常に法よりも優先される…」
    日車(呪霊が原因の事件でも、犯人として裁かれた人間も無数にいる…)
    日車(それらを正す制定すら為されない……)
    日車(………あの時と、同じ。事実に基づく現行法よりも、運用する側が根回しし、判決を決めてしまう)
    日車(有罪も、無罪も、個人の裁量で決まるなら)
    日車(…………一体俺はなんのために)
    日車(…………人殺しの俺は、)
    日車「……もう法に生きる必要はない」
    日車(……生きる必要も)

  • 99二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:24:48

    パンッ
    日車「!」
    日車「虎杖?」
    虎杖「……柏手ってさ、邪気を払うのと自分はここにいるぞっていうの、二つの意味があるんだって」
    虎杖「さっきまでこれで呪霊をおびき出してたんだ」
    日車「…………」
    虎杖「今ってさ、すげー忙しくてさ。みんなずっと呪霊討伐ばっかなの。手配中の呪詛師まで駆り出さないといけんくらい」
    虎杖「……人がたくさん死んだから。呪霊の発生が多くて。過去最大の発生率なんだって」
    虎杖「……正直忙しすぎてしんどい。毎日呪霊退治ばっかで他になんもできなくて……でも、これが終わればまたいつもの日常に戻れる」
    虎杖「人が足りないから、日車まで無理やり出されるんだと思う」
    虎杖「だから、落ち着いたらまた裁判やり直しすればいいんじゃないかな」
    日車「……………………」
    虎杖「……ごめん俺、あんま知らないけど。でも裁判はやり直しできただろ?」
    日車(………不起訴処分は不服申し立てが通らない限り、覆らない。俺がいくら申し立てをしたところで、現状これが通り起訴になることはないだろう…)
    日車(俺の裁判しか知らない彼が知るはずもない……)
    日車「……そうだな」
    虎杖「…………」

  • 100二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:28:47

    虎杖「……あのさ、日車って今、一人暮らし?」
    日車「…………そうだが、それが何か」
    虎杖「んー…とさ……悩みごとは、誰かがそばにいる時にした方がいいよ」
    日車「………………」
    日車「…………そんなに俺は荒んで見えるか」
    虎杖「荒んでるって……」
    虎杖「……まあ」
    日車「………………そうか」
    虎杖(また落ち込んだ……)
    虎杖(うーん……)
    虎杖(さっきの世間話の時は結構普通に見えたんだけど…)
    虎杖(日車でもしかして一人で考えさせたらダメなタイプなんじゃ……)
    虎杖「あのさ、日車」
    日車「……?」
    虎杖「最近俺、アクスタにハマってて」
    日車「あくすた?」
    虎杖「自分のまで作っちゃったんだよね、ほら」ゴソゴソ
    ジャーーーーーーン
    虎杖スタンド(高専服)

    日車「………………」
    日車「………………」
    日車「?????」
    虎杖(日車が口開けてポカンとした顔初めて見た……)

  • 101二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:30:11

    虎杖「五条先生が自分モデルの作ったやつくれたんだけどさ、飾ってたら俺、伏黒と釘崎の分も欲しくなっちゃって。二人に聞いたらじゃみんなの作ろうぜってなって、全員のアクスタ作ったんだ。よく出来てるだろ?」
    日車「……………………これは、何に使うんだ?」
    虎杖「飾ったり、持ち運んだり、眺めたり?」
    日車「???」
    日車「……俺にはよくわからない文化だ」
    虎杖「あはは!日車にアクスタはそうかも」
    虎杖「でもさ、俺こいつらにすげー助けられたんだよね」
    日車「これに……」
    虎杖「……ちょっと前までさ、家に帰りたくなかったんだ」
    虎杖「誰もいない部屋の電気つけたくなくて」
    日車「…………」
    虎杖「一人で喋っても独り言じゃん?つまんないし。テレビや漫画やネットは飽きるし……みんな忙しいから休み合わないし、無理に合わせようとして、貴重な休日潰して戦闘に支障が出たら悲惨だし」
    日車「……………… 」

  • 102二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:30:22

    日車にアクスタあげたら祭壇作っちゃうだろうが!!!
    まあそれでメンタル回復するならええか

  • 103二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:31:31

    日車「……………… 」
    虎杖「窓の人たちは優しいけど友達じゃないし。てか俺の立場で遊ぼうよ、って誘ったら強要になっちゃうし。パワハラってやつ。あの人たちもめちゃめちゃ忙しいから」
    日車「………………」
    虎杖「もう一踏ん張りだ、これやったらもう終わり、みたいなさ、区切りがないんだよね。頑張れば頑張るほど仕事が増えてく気はするし、いつごろ楽になるかの目処もわかんなくて…そういう時って自分でも気が付かないうちに疲れちゃうんだよな、心も体も」
    虎杖「………でも連絡なんてできないじゃん。俺が癒されたいだけなんです付き合ってくださいって」
    虎杖「向こうだってしんどいのは同じなのに」
    日車「それは………」
    虎杖「………そんな時、五条先生のアクスタもらってさ」
    日車(教師が何やっているんだ……)

  • 104二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:31:43

    まーた小僧が人の脳みそ焦がし始めたぞ

  • 105二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:32:51

    虎杖「部屋がちょっと、明るくなった気がしたんだ」
    虎杖「そういや先生こんな感じだったなーとか、足ナゲーとか、先生前こんなこと言ってたなとか、色々思い出しちゃって」
    虎杖「……気づいたら伏黒釘崎のアクスタ作ってた」
    日車「だいぶ端折ったな……」
    虎杖「実は二人のも今持ってて、リュックに入ってる」コソコソ
    虎杖「なんかうまく言えないけどさ…持ってたら嬉しいし、無敵なんだよね、俺」
    日車「………………なるほど」
    虎杖「俺は二人が大好きだから作ったけど、五条先生だけでも寂しくなかったよ」
    日車「…………」
    虎杖「……日車もさ、誰かといるのが難しかったら、アクスタ…までは行かなくても、そんな感じのもの、部屋に飾るといいよ」
    虎杖「大好きな人とか、大切な人とか、家族とか…」
    日車「………………」
    虎杖「……日車がどう感じるかわかんないけど……でもやっぱり悩むなら、誰かを身近に感じながら悩んだ方が、選んだことを後悔しないと思う」
    日車「……………………」
    日車「………………そうだな」

  • 106二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:36:22

    虎杖「あ、なんなら何か飾る繋ぎまでに俺のアクスタ置く?」
    日車「………………」
    日車「………虎杖」
    日車「………それは、本気で言ってるのか?」
    虎杖「?」
    日車(正直、何も考えてないように見える)
    日車(………だがいくら彼でも、何も考えずにこんなことを言うはずがない)
    日車(伏黒恵や釘崎野薔薇らがどんな縛りを使ってるのかも分からないのに……)
    日車(試しているのか?罠か?)
    日車(勉強はあまり得意そうに見えないが、それでも俺より呪術には詳しいはず……)
    虎杖「……日車?」
    日車「…………虎杖。俺はときどき君の発言が、心根が、価値観が、まばゆくて目が開けられないことがある」
    虎杖「う、うん」
    虎杖(会話中一回もこっち向かないし……)
    日車「君の高潔なその善性に救われる者は多いだろう」
    日車「……だが光が強ければ強いほど、闇もまた濃くなる」
    日車「……人が道を踏み外した時、汚れた足で元の道を歩こうとするのは困難だ。戻りたいと願う俺すら、現実と自分の醜さにうんざりしている」
    日車「俺は自分が嫌いだ。嫌いだから真逆の人間に惹かれる……」
    日車「…君を羨ましいと思う。同時に憎らしいとも思う」
    日車「…俺が再び道を踏み外す時は、理想や憧れを自ら踏みにじる時だろう。虎杖。その時俺は必ずお前を恨むだろう。八つ当たりの逆恨みだ。」

    日車「それでもいいのか?」

  • 107二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:37:58

    虎杖「……?」
    虎杖「………」
    虎杖「……いいよ。別に」
    虎杖「日車の恨みより、俺の呪いの方が強いし」
    日車「君の呪い?」ハッ
    虎杖(嫌味な弁護士!)
    虎杖「……俺強いし。呪いにも耐性あるし」
    虎杖「断言する。日車の恨みより俺の呪いの方が強い!」
    日車「……………」
    虎杖「…五条先生が言ってた。愛ほど歪んだ呪いはないって」
    日車「…………」
    虎杖「結局呪いってさ、言ったもん勝ちじゃん」
    虎杖「俺が強く望んでて、でも相手がそれを望まなかったら、それも呪いになるわけじゃん」
    日車(大まかすぎる気がするが…)
    虎杖「たとえ日車が不幸になりたい、苦しみたい、悲しみたいってずっと思ってても、俺が反対のこと思っときゃ相殺できるじゃん!」
    日車(概念は間違ってないが…………)
    日車「……なら君が祈ってくれるのか?俺の幸せを」ハッ
    虎杖「まあ日車には感謝してるし…それくらいなら全然」

  • 108二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:39:23

    日車「……100点のことなら感謝される筋合いはない。俺は俺の貸したルールに負けたようなものだ。君は正々堂々と俺に勝った」
    虎杖「あ、そっちじゃなくて」
    日車「宿儺と戦ったのも俺の意思だ。君の為というわけじゃない」
    虎杖「そっちでもなくて」
    日車「………??」
    虎杖「……えーっと」
    虎杖「…………無罪だって言ってくれただろ」
    日車「…………!」
    虎杖「……渋谷の件は、確かに俺の意識がなくて、宿儺が殺した」
    虎杖「でも宿儺を目覚めさせたのは俺だ。何も考えずに指を飲んで、結果たくさん人が死んだ。だから俺が殺した」
    日車「………………」
    虎杖「……でもみんな、違うって言う。俺のせいじゃない宿儺のせいだからって。伏黒も五条先生も、俺たちの罪だって言う」
    虎杖「俺は悪くないって。そりゃ、アイツらはそう言うよ」
    虎杖「俺のことをよく知ってるのと同じくらい、俺だってアイツらのことを知ってる。だから同じように違うって言う。これはお前たちの罪じゃない。俺の罪だって」
    虎杖「でもそのうち、何が正しいのか、違うのか、間違ってるのか分からなくなって。考えるのを一回やめたんだ」
    虎杖「その後に日車に会って、戦った」
    日車「…………」
    虎杖「…まだときどき考えるよ。正しい死ってなんだろう。俺の生きる意味ってなんだろう。死は償いになるのか?って」
    虎杖「今はもう、死のうと思わない。それより生きて人を救いたい。俺が殺したより多くの人を救うために生きるよ」
    日車「………………」
    虎杖「……人を殺したこと、宿儺のせいにしようとは思わない。あれは俺の罪だから」
    虎杖「…それでも仲間でも友達でもない他人に、無罪だって言ってもらえたのは…びっくりしたし、……少し救われた」
    虎杖「……だからさ、その」
    虎杖「……ありがとう。日車」

  • 109二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:40:04

    日車(人の心に寄り添う…それは人の弱さを理解するということだ)
    日車(被害者の弱さ加害者の弱さ毎日毎日毎日毎日ずっと食傷だった)
    日車(醜い。他人に歩み寄るたびそう思うようになってしまった)
    日車(醜い。…………自分自身さえも)
    日車(だが………
    日車(俺の無罪が、彼の心をほんの少し晴らしたのか)



    日車「…………」ポタ…ポタ…
    日車「………雨が降って来たな」
    虎杖「………………そうだな」

  • 110二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:40:28

    ここまでです

  • 111二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:51:16

    良すぎてこっちも雨降ってきちゃったよ

  • 112二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:53:22

    俺のアクスタいる?って話してるだけなのにめちゃくちゃ面白い
    そうだよな日車がまた闇堕ちした時虎杖を呪う媒体になるかもしれないんだ…そこからの「無罪」の話の流れが大好き
    お疲れの日車…アクスタで心癒されてくれ…

  • 113二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:55:37

    追いついた
    日車だと繋ぎじゃなくて本命の祭壇になりそうだし結局アクスタでも目が見れなさそう
    でも貰いな…飾りな…寄り添ってもらいな…

  • 114二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 10:19:14

    虎杖の光がこれでもかと発揮されている

  • 115二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 18:35:54

    アクスタ虎杖と目があって動揺する日車

  • 116二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:20:57

    タコパ回

    「彼女可愛いーね!俺らとどっか遊びに行かない?」
    「どこの制服?いくつ?」
    「こいつ外車持ってるから今からドライブも行けるよ」
    「フレンチとお寿司どっちがいい?」
    釘崎「…………」

    虎杖「…………」
    伏黒「…………」
    虎杖「……どうする?」
    伏黒「………どうするったって」
    伏黒「……話しかけるか?」
    虎杖「……でもさ、釘崎、すんげーまんざらでもない顔してる!」
    釘崎 フフン
    伏黒「……してるな」
    虎杖「ナンパされたのが嬉しいだけでついてくつもりはないんだろうけどさ」
    虎杖「ここで俺らが待ったー?って入ってってもいいんだけど、多分それじゃ喜ばないと思う」
    伏黒「別に喜ばせる必要はないだろ…」

  • 117二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:22:17

    虎杖「でも釘崎出会いないとか楽してモテたいとかチヤホヤされたいとかずっと言ってたじゃん」
    伏黒「…………」

    『超過任務中
    釘崎「はーーー!!毎日まいっにち呪霊呪霊呪霊!!」
    釘崎「アタシが呪霊化してやろーか!!!!」
    釘崎「銀座いきたい!六本木行きたい!お台場行きたい!!」
    釘崎「エステ行ってネイルして綺麗な服着てイケメン金持ちにナンパされたい!!!」ガンガンガン
    釘崎「クソッ!!逃げんじゃねーぞコラァアアアア!!」
    呪霊「イヤアアアア!!来ナイデーーーー!!!」     』

    伏黒「………………」
    虎杖「ちょっとくらい喜ばせてもいいと思うんだよな」

  • 118二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:23:42

    虎杖「てなわけで伏黒、」
    虎杖『悪いけど、俺の女なんだ』伏黒ボイスものまね
    虎杖「って釘崎連れてきてよ」
    伏黒「できるか!!お前がやれ!!」
    虎杖「いやー俺じゃたぶん説得力なくて信じてもらえなそうだし」
    伏黒「なんの説得力だよ」
    虎杖「彼氏力?」
    伏黒「…んなことしなくても俺らで声かけりゃ向こうも引くだろ」
    虎杖「でも釘崎が喜ぶモテる女ムーブにならなそうだし……」
    伏黒「……俺らに挟まってんだから十分だろ」
    虎杖「……!伏黒きゅんかっこいー」裏声
    伏黒「アホ言ってないで行くぞ」
    虎杖「あ」
    伏黒「ん?」

  • 119二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:25:41

    バタン(車から降りる音)

    ザワザワヒソヒソ
    イケメン……背高ーい…
    ザワザワ

    五条(スタスタ)
    五条「野薔薇、お待たせ」サングラス外し
    五条「じゃ、いこっか」決め笑顔キラーン
    キャーッ♡

    「なんだあの銀髪……!」
    「眩しい……」
    「イケメン高身長がメルセデス乗ってきた……勝てない…」
    「帰るか……」

    釘崎「………………」

    虎杖「…釘崎が、シチュエーションは完璧だけど五条悟か、って顔しとる…」
    伏黒「…………」
    虎杖「……俺らもいこっか」
    伏黒「……ああ」

  • 120二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:33:58

    玄関前
    虎杖アクスタ(高専服)
    虎杖アクスタ(高専服)
    虎杖アクスタ(高専服)
    虎杖アクスタ(高専服)
    脹相「…………」
    脹相「…………くっ」
    脹相「…………」ウロウロ
    ガチャ
    虎杖「ただいまー」
    伏黒「お邪魔します」
    釘崎「失礼シャス」
    虎杖「脹相ただいまー、あっ」蹴り
    ガターンバラバラバラ
    脹相「悠ー仁ー!!!」
    虎杖「忘れてた忘れてた。脹相が出ないように俺のアクスタ置いてたんだった」
    釘崎「ちょっと意味わかんないんだけど……」
    伏黒「ペットボトル威嚇する猫かよ……」
    虎杖「だって脹相俺の京都任務にまでついてこようとするし…そもそも毎日単独任務入れて休み一回ももらってないとかふざけてるじゃん」
    虎杖「あ、これ冷蔵庫入れて」
    伏黒「ん」
    脹相「ゆ、悠仁が…!悠仁が…!」
    虎杖「台座外れただけだから壊れてないって」
    伏黒「……とりあえず集めてそっち置きますから」
    脹相「ありがとう伏黒恵…」
    釘崎「ねーキッチン勝手に使うわよー」
    虎杖「おねがーい」
    伏黒「……なんで虎杖のこれ(アクスタ)で外出れなかったんですか?」
    脹相「…悠仁が、弟を跨ぐなと」
    伏黒(うまく使いこなしてやがる…)

  • 121二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:35:18

    虎杖アクスタで動けなくなるお兄ちゃん笑う

  • 122二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:36:19

    釘崎「さて!」
    虎杖「いざ!」
    伏黒「生地投入するぞ」
    釘崎・虎杖「ばっちこい!!」
    ジュ〜グツグツグツグツ
    釘崎「タコ、牛こま、えび、いか」
    虎杖「天かす、小エビも」
    伏黒「こっからここは海鮮、ここのゾーンは牛肉な」
    虎杖「うまそ〜!!」

    伏黒「…………」
    釘崎「…………」
    虎杖「なに?どしたん?二人とも」
    釘崎「……あんたなんか食べた?」
    虎杖「……タベテナイヨ」
    伏黒・釘崎(食ったな……)
    虎杖「あ、もうそろそろいいんじゃね?回転しよ回転!」アセアセ

    釘崎「あのねぇタコパなんて絶対作りすぎるもんなんだから、アンタの胃袋が頼りなのよ?途中でもうお腹いっぱいですなんてことになったらどうすんのよ。明日の食事に回すのはイヤよアタシ」
    伏黒「余らせても普段なら先生たちや先輩たちに持っていけるけど今はみんな出ていないしな」

  • 123二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:37:09

    虎杖「あー…五条先生も結局時間なくて俺ら送ってすぐまた出ちゃったもんね…!大丈夫!食べたの肉まんだし半分こしたから!俺の胃袋はまだまだよゆー!脹相もいるしな」
    脹相「…!」
    脹相「フッ……お兄ちゃんに任せろ悠仁」
    伏黒(食細いって言ってなかったか……)
    釘崎「肉まん……肉まん半分ならま、いっか。許してやるわ」
    伏黒「粉物食うのに粉物食ってんじゃねーよ」
    虎杖(大きさ的には実質1個分だけど…嘘はついてないしセーフ)
    脹相「……しかし二人とも、悠仁が何かを食べていたとなぜわかったんだ?」
    釘崎「見たらわかるわよ」
    伏黒「この時間帯(20時)でタコパのために腹すかしてるはずなのに目がギラついてないしな」
    脹相「…なるほど」
    虎杖「脹相に変なこと教えんといて!」

  • 124二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:38:31

    脹相「…………」もぐもぐもぐ

    虎杖「牛肉普通にうまい」

    伏黒「えびとイカミックスはもうお好み焼きだろ」

    釘崎「っぱプレーンが一番ね〜タコは小さめにした方が美味しいわ」

    脹相「…………」もぐもぐもぐ

    虎杖「えーでもさ、屋台とかで買うとタコがスッゲーちっちゃくて一個しか入ってないとかあるあるじゃね?俺はもうちょい大きめがいいなー」

    伏黒「家だと好きなだけ青のりかけられるのいいな」ふりふりふり

    脹相「…………」もぐもぐもぐ

    釘崎「……ちょっと虎杖、アンタの兄貴さっきからずっと噛んでるけど」

    虎杖「え、…なに脹相飲み込めないの?」

    脹相「…………」こくこく

    伏黒「噛みきれないようなもん入れたか?」

    釘崎「筋張ってるタコに当たったのかも」

    虎杖「んーどんな感じ?がんばれなさそう?」

    脹相「…………」

    脹相「…………」もぐもぐもぐ

    虎杖「いや別にそこは無理しなくていいから」

    虎杖「飲み込めないなら出していいよ」

    虎杖「ほら、ペっして」

    脹相「………………」><

    釘崎「謎に葛藤してる…」

    伏黒「……いやそこ頑張りどころじゃないんで」

    脹相「……」ベッ

    脹相「……くっ!不甲斐ない…」

    虎杖「んーー…あ、これ序盤のステーキじゃん」

    釘崎「は?開始5分で消えたやつじゃん」

    伏黒「筋の部分が当たっちまったか」

  • 125二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:38:58

    釘崎「どうりでこんだけ焼いてるのに消費が遅いと思ったのよね…おら食え!イカタコエビ天かす生地にうずらの卵入れたスペシャル玉よ!!」
    伏黒「こんだけでかいと中めちゃくちゃ熱いだろ。割ってから食わせろ虎杖」
    虎杖「おけおけ。はい脹相、火傷すんなよ」
    脹相「………………」あーん
    脹相「………………」モゴモゴ
    虎杖「熱かったらちゃんと言うか吐き出せよ。我慢して口ん中べろべろにすんなよ」
    伏黒「氷とピッチャーおかわり持ってくる」
    釘崎「ついでにお茶もよろしく〜」
    伏黒「持てるか!両手塞がってるわ!」
    釘崎「ち、しゃーないわね…虎杖ーアンタなに飲む〜?」
    虎杖「コーラ!」
    釘崎「おけ〜」

  • 126二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:40:30

    虎杖「ふー食べた食べた……」
    釘崎「結構満足ね」
    伏黒「もう腹9部くらい来てんだけど…」
    虎杖「……アレ、やるでしょ」
    釘崎「当然ね」
    伏黒「まぁデザートは別だしな」
    脹相(もう食えん…………)
    虎杖「えーでは、ホットケーキミックス生地を投入します!!」
    釘崎「まってましたー!!」ヒューヒュー
    伏黒「今日一盛り上がってんな」
    脹相「…また焼くのか」

    釘崎「ホワイトチョコとジャム!」
    虎杖「チーズインオレンジピール!」
    伏黒「まずはなにも入れずプレーンで。それにはちみつをかける…さらにクリームチーズを乗せる」
    虎杖「ずるい伏黒そんなん絶対うまいやつじゃん!!絶対うまいやつじゃん!!」
    釘崎「アタシのホワイトチョコいちごジャムと交換しな!見た目ちょっとグロいけど味はいけるから!」

  • 127二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:41:51

    伏黒「…自分で作れお前ら」
    釘崎「ち、なら虎杖の兄貴にパスよ」ヒョイ
    脹相「……!」
    虎杖「変なくみ合わせじゃないから、食べてみろよ」
    脹相「…………」もぐもぐ
    脹相「…………うまいな」
    釘崎「でっしょー!?」
    釘崎「ほら伏黒アンタも食べろ」グイグイ
    伏黒「口に突っ込もうとするな」
    虎杖「甘いもんて焼きたてが一番甘い気がする」もぐもぐ

    釘崎「あー食べた食べた!!もう入んない!」
    虎杖「微妙に残っちゃったな…」
    伏黒「このくらいなら寮監に持ってくか?まだ遅くないだろ」
    虎杖「そうだな、今持ってこうか。まだ焼きたてだし」
    虎杖「釘崎行くー?」
    釘崎「行かない……」うとうと
    虎杖「じゃ脹相留守番しててなー」
    脹相「な、なぜ…俺も行ってもいいんだぞ?」
    虎杖「脹相こないだ総務と喧嘩したじゃん。寮監にも迷惑かかっちゃったし。大人しくしててな」
    伏黒「コンビニ寄れるけどなんか買ってくるもんあるか?」
    釘崎「ないー」
    虎杖「なー伏黒、帰りにアイス買おうぜ」
    伏黒「今は甘いもん見たくないんだが……」

  • 128二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:43:04

    ワイワイガチャ
    パタン…………


    釘崎「…………ふー」
    脹相「………………」
    釘崎「………………」
    脹相「………………」
    釘崎「………………」
    脹相「………………」
    釘崎「………………」
    脹相「………………」
    釘崎「………………」
    脹相「………………」

    釘崎「………あのさ、」
    脹相「…………………」

  • 129二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:44:29

    えそけちの件で微妙な2人残っちゃったな

  • 130二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:50:12

    釘崎「………アタシ謝らないから」
    釘崎「……アタシも虎杖も、アンタの弟たちも」
    釘崎「本気でやった。だから謝らないから」
    脹相「………………」
    脹相「……俺の弟たちは」
    脹相「…………強かったか?」
    釘崎「…でなきゃ本気にならないわよ」
    脹相「…………そうか」
    脹相「………釘崎野薔薇」
    釘崎「……なに?」
    脹相「……悠仁を大切にしてくれてありがとう」
    脹相「……もし、俺がいなくなっても」
    脹相「………お前たちがいるなら、きっと悠仁は幸せだ…」
    釘崎「………」
    釘崎「……くっさいこと言うんじゃないわよ」
    釘崎「……アンタさあ、虎杖と一緒に寝てるんでしょ」
    脹相「ああ」
    釘崎「……今時間なくて布団買いに行けないとか言われてんでしょ」
    脹相「……そうだが」
    釘崎「……なのに枕やコップはアンタの分あんのね」
    脹相「それは、近い場所に店があるから…」
    脹相「布団の店は遠いのだろう」
    釘崎「はーーーーー……」
    釘崎「……鈍感兄弟」
    脹相「?」

  • 131二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:51:26

    ここまで

  • 132二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:55:36

    クソボケがーっ!
    ってこういう時に言うやつか?

  • 133二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 21:58:17

    全く肝心なところはわからないんだからよお
    しかしお兄ちゃんはなんか全体的に動物っぽい感じで可愛いな

  • 134二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 23:37:16

    引き続き人間初心者兄ありがとう…延々もぐもぐしてるのかわいい

  • 135二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 02:00:02

    BIG LOVE

  • 136二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 02:02:44

    お兄ちゃん…今時布団なんかなぁ…!しまむらとかで買えるんだよ…!わかれや…!!

  • 137二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 08:33:53

    あったけぇ……

  • 138二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 10:50:25

    産土神案件の任務の話も面白い…どのキャラとの会話もめちゃくちゃいいんだけど地味に五条が好き
    アクスタ作るとかいう一見ふざけてて突飛な方法とるけどその実死ぬほど働いて呪い祓ってんのそれっぽいね

  • 139二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 17:53:24

    アクスタがヒトガタに見立てられるならそりゃ呪術的に使えるし弟は跨げないよな
    スレ主の発想と日常描写の柔らかさがすごくて好き

  • 140二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 19:49:33

    ヒトガタとか考えた上で自分3種作る五条なんか本当に好きなんだよな

  • 141二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:15:37

    〜東堂葵による呪術講座〜初級編


    東堂「一口にヒトガタと言っても、意味や概念はさまざまだ」
    東堂「だが呪術的にヒトガタ、といえばほぼ一つの意味を指す」
    東堂「ヒトガタ、すなわち人像(ひとがた)だ」

    東堂「ブラザーは呪術師同士の戦いで術式をぶつけ合うことに慣れてしまったかもしれないが、呪詛とは本来相手から離れて放つもの。“呪詛をかける”と言うだろう?」
    東堂「呪詛の起源は古い。はっきりした術式が書物で確認されたのが平安の世。その当時の呪術は今より漠然と、大まかだった」
    東堂「効率よく洗練された呪詛の形になったのは、実は近代だ。それまでの呪術は長い間、手間としきたりに固執し、必要のない工程や無駄な生贄を使用していて……」


    虎杖「………………」
    虎杖「………………」
    虎杖(なぜ…俺は東堂に授業を…)
    虎杖(いや俺が授業あんま受けてないのが理由だけれども……)

  • 142二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:16:45

    先刻

    虎杖「お、東堂じゃん」
    東堂「ブラザー!……ふむ」
    東堂「男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よというが……少し会わない間にずいぶんと成長したようだな!」
    虎杖「まあずっと働き詰めだしな…嫌でもレベルは上がるってか…」
    虎杖「そっちも大変だろ?俺より指名多いって聞くし」
    ※この東堂は腕を失ってません
    東堂「……そうだな、少し疲れた…」シワシワピカチュウ顔
    虎杖「うおっ急にしょぼくれるなよ。びっくりする」
    東堂「呪霊の数が多いのは仕方ない。俺でないと対応できない案件が多いのも、俺の有能ゆえに…仕方ないことだ…」
    東堂「呪術師の不足を嘆いても事件減るわけでもない…むしろ人死にが少ないことを喜ぶべきなんだろうが…」
    虎杖「お、おう……」
    虎杖(東堂が正論言ってるとなんか面白いな)
    東堂「…………無いんだ」
    虎杖「……ん?」
    東堂「……高田ちゃんの…イベントがないんだ…!」
    東堂「震災やら事件やらで今日本中が復興の只中にある…本来アイドルとはこんな、人々が辛く苦しい場面でこそ輝くべきで、勇気と愛を振りまく存在なんだ!!」
    東堂「なのに!!今の現状でイベントを開くと不謹慎だのなんだのと!!すぐ炎上してしまう!!ふざけるな!!高田ちゃんが被災者のためにどれだけ尽力したと思っているんだ!!全国ツアー取りやめた予算全額寄付だぞ!!アイドルの鏡、レジェンドだろうが!!」
    虎杖「お、おう…」

  • 143二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:18:28

    東堂「個握も無期限停止中……俺はその間、一体なにを心の支えにして過ごせばいいのか…………」
    虎杖「ああー……」
    東堂「……終わらない呪霊祓いマラソン、人間性終わってる呪術界隈との付き合い、いつまでも先の見えないライブ案内……」
    東堂「そういうわけで今、俺は非常に疲れているんだ、ブラザー……情けない姿を見せてしまってすまない……」シワシワ
    虎杖「…………お疲れ」
    虎杖(そっか、東堂高田ちゃんに最近会えてないのか……俺から高田ちゃんの話題降ってアクスタに持ってこうと思ったけど)
    虎杖(この流れで渡すのちょっと恥ずかしいな……)
    虎杖(でも俺のアクスタ欲しがるのなんてもうこいつくらいだろうし……)
    虎杖(東堂は、大事な場面でいつも助けてくれるし……)
    虎杖「あのさ、東堂」
    東堂「ん?」
    虎杖「…高田ちゃんの代わり…にはならないけど、よかったら俺のアクスタ貰わん?」
    東堂「アクスタ?」
    虎杖「五条先生が最近作ったの知ってる?俺ももらってさ、なんやかんやあって自分のも作ることになってさ」

    ジャーーーーーーーーン
    虎杖スタンド(高専服)

    虎杖「……欲しがる人なんてそんなにいないし、でも余らせるのも勿体無いから……」

  • 144二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:21:14

    虎杖「……適当なとこにでも飾るとか…」
    東堂「……………………」
    虎杖「……いらなかったら、別に、いいけど……」
    東堂「……………………」
    虎杖「……………………」
    東堂「……………………」
    虎杖「……………………」
    虎杖「…や、やっぱいらんよね。わり、忘れて」
    東堂「……………………」ガシッ
    虎杖「…東堂?」
    東堂「…よく見せてくれ」
    虎杖「……どうぞ」
    東堂「……ふむ」じろじろ
    虎杖(顔の上にかざしはじめた……)
    東堂「…………」トントン
    虎杖(強度確かめてる……)
    東堂「……」グッ
    虎杖(握りだした……)
    東堂「……ふむ」
    東堂(軽量なのに硬度が高く、透明感も強い。透かしても見えないが、プリントの裏に何か入れてるな…恐らく、)キュピーン
    東堂「呪符!」ピンポーン
    虎杖「な、何が……?」
    東堂「……ブラザー。このよくできたアクスタは一体、どういう用途で作ったものなんだ?」
    虎杖「そりゃアクスタなんだから飾るために…?」
    東堂「……つまり目的はないと?」
    虎杖「?アクスタなんだから飾るのが目的だろ」
    東堂「……なるほど。五条悟はこれに関して何も?」

  • 145二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:23:47

    虎杖「五条先生が製作所案内してくれたけど…?」
    東堂「……ブラザー」
    虎杖「な、なに?」
    東堂「……これは俺の予想だが、ブラザーはもしかして、アクスタをただのアクリルスタンドだと思ってないか?」
    虎杖(何言ってんだこいつ)
    虎杖「……アクスタはアクスタでしょ」
    東堂「一般的にはそうだな。だが俺たちは呪術師だ」
    虎杖「…………?」
    虎杖「あ………」ハッ
    東堂「……呪術的に、こういうものがどういう役割を果たすか。一年の授業でも習うはずだろう」
    虎杖「………あーーーー」
    虎杖「う、浮かれてて、完ッ全に忘れてた……」
    東堂「ふっ……」(世話の焼ける……)
    虎杖「…でもさぁ俺、前期授業の間死んでて……」
    東堂「生存を隠すために引きこもっていたと聞くが、その間勉強もしていただろう?」

    虎杖(映画で呪力操作ざんまいだったけど、確かに、余裕があったら勉強もしてね、とは言われてた……)
    虎杖(でもやってない!映画に夢中だったし勉強やる気が起きなかったから!!)
    虎杖(その後学校通って何度か授業受けたけどすぐに死滅回遊始まっちゃって…戦後は今やってる呪霊討伐優先で全然勉強してない。いま東堂にアクスタの呪術要素は何か?って聞かれても絶対答えられね〜)
    東堂「…その様子ではアクスタの何がどう、具体的にまずいのかわかってないようだな」
    虎杖(こいつ…!俺の心を!?)
    東堂「いいだろうブラザー!!他でもないお前の頼み。この俺が喜んで教え込んでやろう!!」
    虎杖「…っく!頼んでないけど覚えてないのは事実だから断りきれない…!」

  • 146二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:24:43

    シワシワピカチュウから即これ察するの本当に狂ってる有能だな東堂…

  • 147二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:27:08

    〜東堂葵による呪術講座〜中級編

    東堂「元来、呪詛に用いる呪物はなんでもよかった。木片や古釘、古布や馬の尾、特別なんでもない、見られても捨て置かれるようなものが理想だった。その方が危険物とは思われないからな」

    東堂「それらの呪物を四隅に埋め、結界を作り結界内部にいる人間の生命を時間をかけて削っていく。人が長くいる場所の多くは家だ。だからこの四隅の結界は家に仕掛けられることが多かった。内部の人間は生命力を取られていき、力のない弱い者から病気や怪我になり、衰弱死していく。ちなみに守りにおける結界に四隅は悪手だ。四角、四界、死界と言ったように、四は死に繋がる言葉とされていた。これも呪詛と相性がよかった。だからいまだにこの結界による呪詛を行う場合、四隅方式が多い。」

    虎杖「…………」ぐぬぬ
    虎杖「…呪物についてはなんとなくわかったけど…アクスタにいつ関係してくんの?」

    東堂「それを今から話す。四隅の結界呪詛は工程簡単で、呪う側のリスクが少ない。相手に気づかれない限りほぼ成功する。しかし問題が一つ。条件が、対象がその空間に長く居続けること。しかしこれは当然、呪う側がコントロールできない。当時最も呪われたのは敵対する他家の当主だったが、その家から出ることが少ない女子供の方が死亡数が多かった。呪詛避けに別荘をいくつも行き来する対処もあったしな」

    虎杖「…………」

  • 148二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:29:43

    東堂「だから呪詛はやり方を変えた。狙った相手を直接呪えるように。無関係の物を使うのを辞め、相手の私物、長年使っている物を使うようになった」

    東堂「さて。俺たちはたびたび、呪術師として覚醒した者たちの状態を“成った”と例えることがある。これは成長した、一皮剥けた、等の意味じゃない。“成る”とは変質する、という意味だ」

    東堂「昔話や伝承で耳にしないか?長生きした狐や狸が人に化けて人を襲う、古い道具が意思を持ち、人間の姿をとるようになる…」
    東堂「人でないものが人の姿になる……これを人成り(ヒトナリ)と言う」
    東堂「……ヒトガタが恐ろしいのはここからだ。長年愛用した私物には持ち主の残穢が残る。その私物を埋め込んだ人形を作り、呪をかけ、人工的に人成りを作りあげる……もうわかるな、ブラザー」

    虎杖「………そのヒトナリは、分身みたいになる」
    東堂「Exactly!!」
    東堂「無論、分身の出来は術師の腕前次第だが……それでも第三者の手の中に、自分の分身がある。それが呪術的にどういう意味を持つのか…俺がアクスタの用途を聞いた理由がわかっただろう?」
    虎杖「………………」
    虎杖「………………」
    虎杖「……伏黒も、釘崎も…この意味ちゃんと、わかってるんだよな…」
    東堂「……知らないはずが、ないな」
    虎杖「じゃあ、なんで…何も言わなかったんだろう…」
    虎杖「俺、なんもわかってない。わかってないってこと、二人はわかってたはずなのに……」
    東堂「これは俺の予想だが……ブラザー自身に、なんの問題もないからじゃないか?」
    虎杖「……え?」

  • 149二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:31:08

    東堂「ヒトガタの人成り化は呪術工程を踏まないと実現しない。このアクスタ、よくできているがあくまでヒトガタにすぎん。これを手に入れた非術師が、無意識に呪ったとて、今更ブラザーには蚊ほどの痛みもないだろう。逆に、呪術師が悪意を持ってこのアクスタを使い、ブラザーを呪ったとしよう。すると、どうなると思う?」
    虎杖「……呪いが飛んでくる?」
    東堂「正解はな」ニヤリ
    東堂「呪い効率が悪くてイライラする」
    虎杖「…………はあ?」
    東堂「このアクスタはよく出来ている。さすが五条悟の製作所だ。一級品の素材で呪物によく馴染む」
    虎杖「ならなんで」
    東堂「だが、これには呪符が埋め込まれている。この場合の呪符役割は、そうだな……」
    東堂「呪詛が他人の家のドアを開けて、寝ている家主を暗殺する行為だとしよう。この場合の呪符は、ドア取り付けられた、鋼鉄の網だと思えばいい。小さく薄い呪いなんかは通るかもしれないが、重い呪いなどは通さない。通すためには、超強力な攻撃で無理やり破るしかない。…強力な攻撃を仕掛けて、呪符を破ったとしよう。その場合、もちろんブラザーに呪詛が降りかかる。だが、そもそも呪詛のメリットとはなんだ?暗殺だ。気づかれないように殺すことが目的の。呪術師が強い力でドアをこじ開けたとして、家の中にいるブラザーが気づかないはずがない」
    東堂「攻撃されたブラザーはどうする?」
    虎杖「ぶん殴る」
    東堂「だろう?つまり、問題はないってことだ」

  • 150二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:32:18

    虎杖「…………伏黒と釘崎は?」
    東堂「あの二人はブラザーほど頑強ではない。代わりに自分なりの呪詛対策は持っているはずだろう……というか、あの二人も自分のアクスタを作ったのか?」
    虎杖「うん……俺が欲しがったから……」
    東堂「ほお……それは、愛だな…」
    虎杖「……」しょぼん
    東堂「…五条悟はともかく、あの二人はきちんとリスクを考えてアクスタを作ったのだろう。そう落ち込むな。二人の愛に失礼だぞ」
    虎杖「うん………あのさ、五条先生ってものすごい数のアクスタ作ってたけど…」
    虎杖「呪符が入ってるから大丈夫なんだよな?」

    東堂(……五条悟のアクスタの件、小耳に挟んだ程度の情報しかないが、なんとなく察することはできる)
    東堂(ブラザーのアクスタになんの問題もないのは、事実。だがしかし、それはこの一個に対してだけのこと。実際、身内に配る程度の数ならなにも問題はない……)

    東堂(だが五条悟の場合……あまり予想したくないが、呪いは呪い同士で集まると精度が上がる………10人分の呪いだとしても1.5倍になることもある。アクスタの数と呪いに集まり方次第では、一個一個に仕込まれた呪符など簡単に打ち破るだろう…)
    東堂(五条悟は確かに最強だ。しかしだからといって余計な仕事まで引き受ける性分ではない……おそらく渋谷の大量虐殺の件で上層部から責任を負わされたか……)
    東堂「……ブラザー、彼を誰だと思ってる。五条悟だぞ。」
    東堂「どれほど大量の呪いだろうと、問題なく片付けるだろう」
    東堂「なんたって、現代最強だ」
    虎杖「……そうだな」

  • 151二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:33:58

    虎杖「…………東堂、教えくれてありがとう」
    東堂「気にするな。この程度の常識、知らないのはまずいが、ブラザーの置かれた状況も状況だ。伏黒と釘崎も今無理に詰め込む必要がないと思っての判断かもしれん」
    東堂「座学も重要だが、同じ内容でもブラザーは教科書より実践を一回体験した方が覚えるタイプだろうしな」
    虎杖「それはそう」
    虎杖「…………」
    虎杖「…………東堂」
    東堂「うん」
    虎杖「……今の話を踏まえて、だけど…俺のアクスタ、もらってくれるか?」
    東堂「…………いいのか?」
    虎杖「いいよってか、東堂にはもらって欲しい」
    東堂「フフ……俺はいつか、鋼鉄の網を打ち破るかもしれないぞ?」
    虎杖「そんときは俺が殴り返してやるよ」
    東堂「それでこそ我が友!では、ブラザー、そのアクスタを俺にくれないか?」
    虎杖「おう!」

  • 152二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:35:43

    某所



    伊地知「」ボー
    伊地知「……ふう」メガネ外し
    伊地知「……少し休むか」
    五条「いっじちー!」肩くみ
    伊地知「うぐっ!!」
    五条「おつかれー仕事終わり?僕も僕も。はー、……疲れちゃった」
    伊地知(お、重い…!こんな時だけ無下限解いて体重乗せないでほしい……)

    五条「北海道行って青森行って新潟行って、石川行ってその後九州でしょ?全く移動できるのも考えもんだよねーあーもう仕事したくない!あったかい沖縄でマンゴーかき氷食べながらビーチでゆっくり寝たい……」
    伊地知「おつかれ様です。でもこの後まだ仕事残ってますよね?いいんですか油売ってて」
    五条「休憩くらいさせろって……」

  • 153二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:37:17

    五条「それより伊地知くん!」
    伊地知(いやな予感!)
    五条「なんか欲しいものない?なんでも買ってあげるよ?」キラキラスマイル
    伊地知(……出たッ!五条悟の無茶振り前のご褒美!)
    伊地知(最初に高額な食事や物を奢ることにより、次の要求を断れなくするやり口)
    伊地知「……今一番欲しいものは休日ですが」
    五条「それは僕も欲しい。金で解決できるやつにして」
    伊地知「……………………」
    伊地知(こういう時、大したことないように見えて、後から重大だったと発覚する要求ばかり…)
    伊地知(こちらの性格も立場上も、深い入りすれば断れないだろうとわかっているから、あえて最低限の情報だけを伝えてシンプルな業務だけをさせようとする…)
    伊地知(こうやって肩を組み、あたかもふざけあっているように見せかけ、耳元でこっそり伝える時は本気だ…)
    伊地知「ハア……」
    伊地知「実は仮眠所のベッド、自費で交換したいと思ってまして……」
    五条「はあ?なにそれ。総務にさせろよ。備品に自腹だすな」
    伊地知「いえほぼ私専用になってますから。家のベッド、そこそこいい奴なんですけど、ほとんど使えてないんですよね」
    伊地知「どうせ帰れないなら仮眠所くらい充実させたいんですが、あくまで備品なので申請して許可取ってってのに時間かかるので面倒なんですよ」
    伊地知「五条さんの寄付なら一瞬でしょう?」
    五条「……つまんないねお前。ま、伊地知らしい…」

  • 154二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:38:55

    伊地知「それで、なにを頼みたいんですか?」
    五条「……上層部(うえ)が大人しいのが気になるんだよね」
    五条「宿儺と羂索の脅威は無くなった……だけど、羂索と繋がっていた奴らは全員殺しきれなかった…」
    五条「あの程度の“取引”で僕に負担がかかるとは、さすがに考えてないだろうに」
    五条「基本的にあいつらは有能な呪術師が独立して育つのを嫌がる」
    五条「自分たちで呪術界隈を支配したいからね。大勢が生き残ったのは予想外だと思うよ」
    五条「悠仁はやがて僕や憂太に並ぶほど、強くなる可能性を秘めている。そして宿儺の器だった事実……ぶっちゃけ呪術師よりも、呪具にした方がいい。呪具は反抗しない」
    伊地知「………………」
    五条「強力な呪具は喉から手が出るほど欲しい。でも手にはいらないなら、矛先が自分たちに向けられる前に処分してしまえ」
    五条「こんな考えの奴らがさ、なにも暗躍してなさそうなのが気になるんだよね」
    伊地知「…………」
    五条「僕の気のせいならいい」
    五条「でも今、僕はめちゃくちゃ忙しい。僕だけじゃなくて全員忙しいけど、陰謀を巡らせるのってこういう時だろう?」
    伊地知「……私は、なにを?」
    五条「大したことじゃない。てか下手に動くとこっちが警戒してるってバレるし
    五条「お前がいつもやってることを、“何かがある”って前提で見ていろ」
    五条「そんでその“何か”を見つけたら探るな。すぐに僕か七海か、信頼できる奴に報告しろ」
    五条「消されないように動けよ」
    伊地知「……了解しました」

  • 155二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:39:59

    五条「………………」パッ(離れ)
    五条「……ただの杞憂ならそれでいいんだけどね」
    五条「わかってると思うけど、僕って最強だから…ことが起きるか証拠を掴まないと動けないの」
    五条「ストレス溜まるよねー……ほんと」
    伊地知「……そうですね」
    伊地知(そう。この人は最強だ。誰もこの人には敵わない。たとえ束になったとしても)
    伊地知(だからこそ人のルールに従うしかない。最強が好き勝手に動けばただの独裁に成り下がる)
    伊地知「…………」
    伊地知「五条さん、欲しいものもう一ついいですか?」
    五条「お、なになに珍しいじゃん。いいよ」
    伊地知「うどんが食べたいです」
    五条「……うどん?」
    伊地知「深夜まで空いてる美味しい店知ってます。この後の案件終わったら食べませんか」
    五条「うどんか……いいね。食べよう」
    五条「……お前と飯食うの久しぶりだな」
    伊地知「そうでしたっけ」
    五条「お前が硝子と二人で飲むってウキウキで居酒屋来た時以来じゃん」(※呪術ノベル)
    伊地知「!!」
    伊地知「あれは!!別に!!期待してたとかそういうんじゃないですよ!気遣いが普通に嬉しくてですね!!!」
    五条「はいはい。硝子にそう言っとくよ」
    伊地知「五条さん〜〜!!」
    五条「……あっはっはっは」

  • 156二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:40:20

    ここまで

  • 157二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 01:12:13

    ひえ~好きだな東堂と虎杖の友情&五条と伊地知の大人組の気遣いという気持ちと
    不穏で怖いが騒動の化学反応に期待してしまう気持ちがある

  • 158二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 01:39:51

    愛だなあ~
    東堂はほんとに頼りになるぜ

  • 159二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 08:48:08

    伊地知さんちゃんと自分のベッドで寝てくれ

  • 160二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 14:07:42

    東堂葵による呪術講座…おもしれ…!
    アクスタはアクリルスタンドじゃないんだって思ってから最初の方の伏黒釘崎とのやり取り読み返すと改めて色々染み渡るし生徒たちがグッズ作りたいって言うなら叶えてやるし安全装置の呪符も仕込んでおく五条におお…ってなる好き

  • 161二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 00:09:28

  • 162二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 08:55:25

    学生は学生らしくしてる裏で大人たちが動いてるのいい

  • 163二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 13:09:08

    ほのぼのの中に大人達の大人感があるのがいいよね
    優しい気持ちになれるんだ

  • 164二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 14:13:42

    ヒトガタの呪いに関して解説する時に釘崎の術式を例に挙げるのかと思ったら違うんだな……

  • 165二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 16:26:41

    >>164

    釘崎の術式はヒトガタ要素あるけど対象の体の一部が必須だから姿を模しただけのアクスタ解説には向かないかも

    他人の術式は勿論本人の術式でもアクスタ解説のために詳細開示はしないだろうってのもあるが

  • 166二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 22:03:55

    東堂は受け取らないかもな…とか思ってたのを考えると受け取ってもらえて良かったなとなるし五条先生と伊地知さんの話し合いも好きだしで読み返す度に好きだなあとなる

  • 167二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:45:13

    書き溜めストックがなくなったので、しばらく遅くなります


    東堂(ブラザーには言ってないことがひとつある…)
    東堂(ヒトガタのアクスタは確かに呪詛の危険がある。特定対象への思念や恋慕、悪意を集めやすい、という特徴もある)
    東堂(……だが!!“ヒトガタを持つ”という行動にはもう一つ重要な事実がある。それは祈願だ!)
    東堂(人の私物、もしくは人体の一部(髪、爪)などを大事にし、本人が無事でいますように安全を祈る。健やかに丈夫でいて欲しい、生きていて、幸せであれという願い!!)
    東堂(これに関して伏黒釘崎が説明しないのも当然だ。悪意は自覚し口にだすことで強く凶暴になるが、祈願は口に出せば薄まる。無意識が一番強い)
    東堂(あの三人がお互い同じ気持ちを相手に向け合っているのなら、小さな悪意や恨み嫉みなんぞ簡単に吹き飛ばしてしまうだろう)
    東堂(羨ましいことだ)ウンウン
    虎杖(なんか一人で勝手に納得してる…)
    東堂「……そういえばブラザー、このアクスタは不特定多数に配っているのか?」
    東堂「ブラザーなら誰に渡しても問題はないと思うが…あまり数が多いのは心配だ」
    虎杖「えーっと伏黒と釘崎と五条先生と……」
    虎杖「……アッ」
    虎杖(待って俺、日車にアクスタあげたのなんか変な勘違いされてない?)
    虎杖「……ちなみにさ、東堂。呪術師的にさ、このアクスタもらったら一般呪術師はどう思うかな?」
    東堂「……親しい相手なら悪趣味な笑い話で済むと思うが…そうでもないなら罠を疑うな」
    虎杖「……ああーーー…」
    東堂「もしやブラザー……」
    虎杖「なんも言わんで……俺がいちばん…がっかりしてるから…」
    虎杖(アクスタの話からいきなり恨むって話になったのこれが原因だ!…すげー落ち込んでたから、元気づけようと思っただけなのに…!)
    虎杖(日車誤解してないといいけど……無理かな…)

  • 168二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:49:48

    日車「……日下部。これでいいだろうか」
    日下部「……おう確認するからちょっと待って」
    日車「…………」
    日下部「……なるほど」
    日車「………何か不備が?」
    日下部「いやまったく。よく出来てるよ…」
    日車「?」
    日下部「あーちなみになんだが……」
    日下部「俺よりさきに誰かに教わったりした…?」
    日車「いや。もらった教本の手順の通りにしたつもりだが、何かおかしかったか?」
    日下部「へー……そう今日が初めて……そう」
    日車「日下部?」
    日下部「……完璧に出来てるよ。問題ない」
    日車「そうか。なら良かった」
    日下部「………………」
    日下部(死滅回遊から二ヶ月弱で宿儺戦に駆り出され死なずに生還、そこから短期間の模索で領域展延を習得。体術、呪力操作をほぼ完璧にマスターしてもはや並の呪術師相手ならそう簡単に太刀打ちできん。唯一弱みになりそうなのは呪術知識くらいだったのにそれももう……)

    日下部(つーか経歴が凄すぎんだよ…!この学歴で呪術師に転向すんのもすげぇのに呪術師としても才能の塊すぎる…)
    日下部(術式持ちは自分の術を磨くあまり基本の呪術知識を蔑ろにしがちだ。だからこそ高専は学生のうちから実技だけでなく座学にも力を入れて教育してる…)

    日下(ある程度上の呪術師は頭がキレる。いいもん(術式)持ってたとしても使いこなさにゃ話にならんからな。だが神経質なまでに知識にこだわるのは逆に弱い術師の奴らだ。力不足を知恵と工夫でカバーすると言った方がいいか……)

    日下部(いずれにせよ学問と術式を最高峰まで高めた呪術師なんて近代でほとんど思いつかない存在だ。将来性が末恐ろしいんだが…!!)
    日下部(頼む!ここから打ち止めであってくれ!これ以上成長したこの男とこれから先のなんかあった未来で戦いたくないんだ!!)

  • 169二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:52:12

    日車「日下部?」
    日下部「あー……ちなみに、今回は作業やりながら簡単に説明しようとしたんだが、今作ったこれは何で、なんのための作ってるかは…?」
    日車「呪霊の発生抑制と捕縛目的の呪具を安置する行為だと認識している」
    日下部「そうそう正解」
    日車「発生抑制と銘打っているが本質は呪霊の自動滅殺装置、と言った方がいいな。湧き出る呪霊を結界で捕縛、その場に呪霊を溜めておく。次次に湧き出る呪霊がやがて自重…この表現が正しいのかわからないが、呪霊同士で潰れ消滅する仕組み…あっているか?」
    日下部「あってるあってる」
    日車「そうか」
    日下部「一級は危険かつ緊急の呪霊案件や呪詛師の討伐任務なんかがほとんだ。こういった簡単…つーかシンプルなのは二級以下が主に担当するな」
    日車「なるほど」
    日下部「…………」
    日下部(そう…今回の呪霊スポットの呪具交換なんてのは本来俺の仕事じゃない。生徒への教材ならまだしも……)
    日下部(それでもこんな簡単な仕事内容をわざわざこいつに見せて教えてやってるのは俺に監視の仕事があるから…!)
    日下部「………」チラッ
    日車「…………」無表情
    日下部(何考えてんのかわかんねー!)
    日車「日下部。できれば別の呪術的案件の深い土地が見たい。呪霊発生が多い場所がいい」
    日下部「……おー了解」
    日下部(やる気なのはぶっちゃけ意外なんだよな……)
    日下部(最近の憔悴ぶりに上が焦って逃すな死なせるなってうるさかったけどこの分なら心配なさそうだ)
    日下部(…………ただ!)
    日下部「あーー……それでその…」
    日車「?」
    日下部「……やっぱなんでもない」
    日車「そうか。用がないなら移動しよう」
    日下部「……おー」
    日下部(聞けない…!ってか聞きたくない!)
    日下部(さっきからずっと胸ポッケに入ってるソレ何?て…)
    日下部(いや何かはわかってる…!休憩の時にあれに話かけてるの見えたから…!!人形…じゃなくて写真!もろヒトガタだったけど!!)
    日下部(虎杖だよねアレぇ!!)

  • 170二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:52:40

    杞憂アツヤ草

  • 171二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:54:49

    ぬい…じゃねぇ アクスタ活してる…

  • 172二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:55:01

    〜休憩中〜


    日車「呪術世界は無法のようなものだな……もちろん規律はあるが、今の現状は五条家が大きく治安維持に貢献しているからにすぎない…五条家の行為を越権だと言う声もあるが、暗躍する呪詛師を止めないどころか都合よく手足にしていた他家や組織の方がはるかに多い」

    日車「五条悟が止めなければ君は死刑だったと聞く。五条悟が生まれるより過去に呪霊や呪物を取り込んだ者の末路は悲惨だった。危険を理由に処刑、とは乱暴だが被害を鑑みれば一応周囲を納得させる名目だったんだろうな…それでも処刑されたはずの者たちの遺骸が呪具として再利用されたり、消耗品の扱いになっているのは…とても許容できるものじゃない……」

    日車「君は自分にできることをすると言ったな…殺した分だけ救うと…俺は考えている。正当な裁きが俺に下されない以上、俺にできることはなんなのだろうか…呪術世界に法律を、とは思わないでもないが……それは俺一人ではあまりに無謀すぎる試みだ」

    虎杖スタンド(高専服)
    日車「…………」
    日車「…………君はすごいな」
    日車「……こんなもの(アクスタ)ですら、眩しい」

  • 173二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:56:07

    日下部「……聞きたくねー!!」
    日車「どうした日下部」
    日下部「なんでもないただの発作だ気にするな」
    日車「そ、そうか。辛いなら言ってくれ。休憩を取ろう」
    日下部「いやいい。さっさと行って終わらせよう…」
    日車「ああ、それと日下部」
    日下部「なんだ?」
    日車「合流してすぐに移動したから渡せなかったがこれ」
    日下部「カステラか……」
    日車「昨日まで京都にいてな。俺にわざわざ着くほど暇じゃないだろう。今日はありがとう」
    日下部「……………………」
    日車「……カステラは嫌いだったか?」
    日下部「いいやつ!!!」ガシッ
    日車「!?」
    日下部「手土産持参するような常識持のやつが建前でも反乱勢力になるわけあるかバカらしい!!!やめだやめ!!陰湿クソジジイどもよりこっちと仲良くした方がマシ!!」
    日車「???」
    日下部「俺は応援してるぞ!日車!年の差なんてこの世界じゃないも同然だ!気にするな!!図太く生きれ!!」
    日車「は、はあ…?」

  • 174二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:57:24

    一つ杞憂が解消されたが別の杞憂が発生しちゃったな

  • 175二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:57:51

    とんでもない勘違いが発生してて笑う

  • 176二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 23:59:21

    これって…
    ああ
    アンジャッシュ展開だ

  • 177二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:01:16

    みんなのアクスタ(ヒトガタ)認識まとめ

    東堂→危険はなさそうだけど意味しらないってマジ?教えてやんなきゃ!(使命感)

    五条→呪術師は呪われてナンボ!実地でどんどん体験してけばいーよ。アクスタの売り上げいいので第二弾狙ってる

    七海→いくら低リスクとはいえ自分の危険度を上げるのはどうかと……
     
    釘崎→虎杖が欲しがってるし……あんな古典的な呪詛に自分が負けるわけがないし…てか遠隔系の対応なら自分が一番得意だし(呪詛返し)作ってみたら思ってたより良くてハマりそう
     
    伏黒→虎杖が欲しがってるし……それに今どき雑魚野良呪詛師しか使わないだろこんなちゃっちいやり方。最近自分もドハマりしてきた…
     
    日車→最近学んだばかり。えっ!俺のこと呪っていいよ♡ってこと?!(驚愕)
    脹相→(?????????)

    四隅外法→呪物を四隅に埋めて作った結界内の人間を呪う(非術師でも可能)効果が出るまでに長い時間がかかる
     
    人成り呪法→呪う相手の分身を人工的に作る(知識不足だと失敗しやすい)呪詛に使えるかは術師の腕前次第
    この二つは組み合わせて使われることも多い。
    ※道具や場所に頼る方法を使うのはだいたい知識ある非術師か、力のない呪術師。術式持ってる奴らは自分の術式と呪力を使う方が楽だし有利を取れるので。ただパパ黒みたいに自分の特技と組み合わせる呪詛師もいる。
     
    Qなんで釘崎も伏黒もリスク面のこと虎杖に言わなかったんです?
    A虎杖が遠慮すると思ったから。
     
    Q五条が余裕なのはなんで?
    A術式持ちの呪術師は防護盾や銃火器持ってるようなもの。手間と時間かけて遠くから石投げてくるような相手を警戒するのは無駄。(しかも届く前に回避余裕)ただチリも積もれば……ってこともある

    Qヒトガタの意味ってもっとありそうだけど……
    Aそらあれよ……今回はアクスタ面でのヒトガタの役割の話だから(震え声)
    ここでは人間を模したもの全般を指す。呪詛にも護身にも使えて便利!

  • 178二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:01:59

    今日はここまで

  • 179二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:03:39

    > えっ!俺のこと呪っていいよ♡ってこと?!(驚愕)

    アカン草

  • 180二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:09:55

    日下部と日車の任務権呪術授業もまとめもおもしれぇ~~~…
    日車はまだ悩みは尽きないだろうけど虎杖アクスタ効果もあってなのか建設的な思考ができてるな…俺のこと呪っていいよ♡(誤解)にはびっくりしたろうけどな!
    日下部が色々考えてるのも好き苦心しながら日車が選んだカステラだよ…年の差恋愛(大誤解)も含めて日車を受け入れてくれてる懐深さ

  • 181二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 00:14:48

    スレ主お疲れ様
    呪詛ばかりに頭がいってて祈願が出てきたときおおなるほど!ってなってしまった
    そして普通にハマリかけてる釘崎伏黒かわいいね…もっとハマっていきな…
    日車と日下部の会話も本当に好きこの世界の情報が出る度にしっかりしてるなーって思ってしまう
    アンジャッシュ状態と呪っていいよってこと?!(驚愕)で笑ってしまう

  • 182二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 09:08:53

    かっこいい有能天才日車だ!!って思ったらアクスタとお話ししてて草

  • 183二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 19:53:08

  • 184二次元好きの匿名さん24/11/02(土) 20:21:29

    アクスタの目は見れるんですか

  • 185二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 00:16:39

    これ無料で読んでええやつか?おもしろすぎる…

  • 186二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 07:00:40

    五条先生ヒトガタも実地タイプなの好きなんだよな
    さりげなく売り上げもいいのも笑ってしまう

  • 187二次元好きの匿名さん24/11/03(日) 18:21:08

    ほのぼのしてて大好き

  • 188二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:22:52

    スレ主です。出先で保守できないことが多かったのでスレ落ち間近のレスありがとうございます。とても助かりました。スレ使いきりたいので短いSSを投稿してから次スレ立てたいと思います。


    女子寮 


    プラスチックケース
    釘崎スタンド(高専服)
    虎杖スタンド(高専服)
    台座
    伏黒スタンド(高専服)
    五条スタンド(目隠しver)
    台座
    プラスチックケース


    釘崎「…………」
    釘崎「……写真、くらいならいいわよね。別に見せる人もいないし……」
    釘崎 パシャパシャ
    釘崎「…………ふふっ」
    釘崎「…………ふみや沙織ちゃんのも欲しいな……」
    釘崎「……無理だけど…」
    釘崎「……………」
    釘崎「……………」
    釘崎「……」スマホポチ
    釘崎「……あ、もしもし虎杖?ちょっと会える?渡したいものあるんだけど……」

  • 189二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:26:56

    女子寮 外



    虎杖「お〜っす。どしたん釘崎?めずらしいね」
    釘崎「アタシが行くっつったのに…わざわざ来なくていいわよ」
    虎杖「えーでも俺になんかくれるんだろ?なら俺の方から来るのが筋だって」
    釘崎「いらないもん渡すかもよ」
    虎杖「釘崎がくれるもんってなんだかんだ必要だったり俺の欲しがるもんだったりするじゃん」
    釘崎「…………」
    釘崎「…………必要か、わかんないけど。これ」
    虎杖「箱?」
    釘崎「あけてみ」
    虎杖「…………」ひらき
    虎杖「…………?」
    虎杖「箱の内側に絵が描いてある…んで下は3段?ひな祭りの浅い階段みたいになってる」
    虎杖「あ、これこっちから全部開くようになってる…なんだっけこういうの…」パカっ
    虎杖「もしかしてアクスタ入れるやつ?あ、すっげよくみたら壁のとこ教室じゃん!机や椅子もある!!」
    釘崎「……机に置きっぱなしよりマシでしょ」
    虎杖「えーマジ嬉しい!!五条先生がいて、伏黒と釘崎と俺がいて、学校じゃん!!ありがとう釘崎!こんなのあるんだな、俺知らなかった」ニコニコ
    釘崎「喜んでもらえて何により」

  • 190二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:27:52

    釘崎「………………」
    釘崎「……あとさ、」
    虎杖「ん?」ニコニコ
    釘崎「…アタシの勘違いかもしれないけど、あんたの兄貴さ…」
    虎杖「脹相?」
    釘崎「……アクスタ嫌いよね」
    虎杖「…ああうん。なんか嫌ってるんだよなー否定派らしい」
    釘崎「…普段はそれに入れてて、顔みたいときに開けばいいんじゃない」
    虎杖「!」
    虎杖「……………」
    虎杖「ありがとうな、釘崎」
    釘崎「はいはい…」
    虎杖「……あ、あとさ」
    虎杖「俺、釘崎と伏黒のアクスタ、誰にも見せてないから。絶対に無くさないから。縛りにしてもいいよ」
    釘崎「はあ?」
    釘崎「……簡単に縛りを使うなバカ!」ドカッ
    虎杖「いだッ!……でもさ、俺」
    釘崎「アタシと伏黒あんま舐めんな。ヘッタクソな呪詛よりあんたの縛りの方が厄介よ。そもそもアンタの分のアクスタも作ったの忘れたの?アタシも縛らないといけんわけ?」
    虎杖「う……ごめん…」
    釘崎「わかればいいのよ…おらさっさと帰ってその箱兄貴に見せてやんな。きっとアタシに泣いて感謝するわ」
    虎杖「……うん」
    虎杖「…………………………」
    虎杖(……俺はアクスタ大好きだから脹相にも好きになって欲しかったけど…)
    虎杖(脹相はやっぱりストレスだったんかな……)

  • 191二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:32:27

    高専寮男子部屋

    伏黒「…………」
    伏黒「…………」
    プラスチック版
    切り抜き写真
    伏黒 チョキチョキ
    伏黒 ハメコミハメコミ
    伏黒「……………………できた」
    伏黒 スッ
    津美紀スタンド(私服)new
    伏黒スタンド(高専服)
    虎杖スタンド(高専服)
    釘崎スタンド(高専服)
    伏黒「………………フッ」
    伏黒「業者に頼んで万が一があったら困るしな……」
    伏黒「……これなら俺で管理できるし……」
    伏黒「…………」
    津美紀スタンド(私服)(手作り)
    伏黒スタンド(高専服)
    虎杖スタンド(高専服)
    釘崎スタンド(高専服)
    伏黒「…フッ……」(満足げ)
    伏黒「玉犬(白)も作るか……」
    ドンドンドンッ
    フシグロー!!イルー!!

    伏黒「!!!!」ビクッ
    伏黒「なっ……い、虎杖か…?」
    伏黒(片付ける時間がない…!)

  • 192二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:33:32

    フシグロー!?イナイノー??
    伏黒「…………!!」
    伏黒「……虎杖は、勝手に部屋に上がるやつじゃない…」
    伏黒「…………………」
    伏黒「ふー…………よし!」(覚悟完了)

    ドアガチャ
    伏黒「……なんだよ虎杖」
    虎杖「なんだいたの?いないかと思ったー伏黒いつもならすぐ出てくんのに」
    伏黒「ちょっとうたた寝してた」
    虎杖「いま夜9時だよ。ガチ寝じゃん!!寝てるとこごめん!」
    伏黒「……いや、いい。それよりなんの用だ」
    虎杖「あのさ、釘崎からすげーもんもらってさ、これはぜひ、伏黒にも見せないとと思いまして!!」ニコニコ
    伏黒「もらった…?」
    虎杖「ほらこれ、すごくね???」
    ジャーーーーーーーーン
    アクスタディスプレイボックス

    伏黒「………………」
    虎杖「内側がさー教室のシール貼ってあんの。これで俺ら(アクスタ)並べたらさ、もう学校にいる俺らだよね」パカッ
    虎杖「伏黒はあんまこういうの興味ないかもしれんけど、とにかく嬉しくてさー!!伏黒にも見て欲しかったんだよな。寝てるとこごめんな」
    伏黒「……いや、いい。虎杖。もう少し見てもいいか?」
    虎杖「おう。見て見て!」
    伏黒「…………へえ」
    虎杖(じっくり見てる…伏黒が興味持つの珍しいな)
    伏黒(透明ケースじゃないから内側がわからないのはアリだな……)

  • 193二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:34:56

    虎杖「…思った以上に伏黒が興味津々だった」
    虎杖「…俺のと似たようなの買うかもな。あとで検索しよって顔してたし…」
    ドンドン
    虎杖「……ちょうーそー!ただいま!」
    シーーーーン
    虎杖「……………………」
    虎杖「あれ?いない…仕事遅いのかな…ま、いいや先にアクスタ入れちゃお」
    ※虎杖アクスタ外出禁止令は解かれてます

    ディスプレイケース
    釘崎スタンド(高専服)
    虎杖スタンド(高専服)
    伏黒スタンド(高専服)
    五条スタンド(目隠しver)
    五条スタンド(素顔ver)
    五条スタンド(夏服グラサンver)
    ディスプレイケース

    虎杖「おおお!!なんか…かっこいい!!」
    虎杖「これ見せたい」
    虎杖「脹相早く帰ってこないかな…」
    虎杖「……アクスタ嫌いでも、これは喜ぶだろ。姿隠れるし」

  • 194二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:36:24

    虎杖悠仁&脹相部屋


    脹相「…………」ガチャ
    脹相「…鍵が空いてる。おかえり悠仁、お兄ちゃんが帰ったぞ」
    脹相「連絡できなくてすまない。今日の任務はスマホ禁止でな…悠仁?」
    脹相「ふふ……」
    虎杖「スーーーーー…………」
    脹相「…………ぐっすりだな」
    脹相「今朝早かったから仕方ないか」
    脹相「悠仁、悠仁、起きろ」ユサユサ
    虎杖「スーーーーー…………」
    脹相「ご飯は食べたのか?歯は磨いたか?」
    虎杖「スーーーーー…………」
    脹相「着替えどころかお風呂もまだじゃないか?床で寝かせたくないが、ベッドに運んだらダメか?この前は汚いからソファにしてくれと言ってたが…」
    虎杖「スーーーーー…………」
    脹相「……仕方ない。ソファに運ぶか…」
    脹相「……ん?」

    ディスプレイケース

    脹相「これは…………」
    脹相「…………………」
    脹相「…………悠仁に気を使わせてしまったな…」

  • 195二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:36:38

    ここまでです

  • 196二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:42:19
  • 197二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:47:09

    ディスプレイ用の箱作ってくれる釘崎も自分の好きな者たちのアクスタ手作りしちゃう伏黒も貰った箱嬉しくて見せびらかしちゃう虎杖も可愛いよ…一年ズ愛おしい…

    次スレありがとうまだまだ見ていたい

  • 198二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 01:55:19

    兄弟がただいまとおかえりを言っているのがじんと来る

  • 199二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 02:00:29

    立て乙

  • 200二次元好きの匿名さん24/11/04(月) 02:02:43

    200なら全キャラのアクスタが虎杖の部屋に大集合

オススメ

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