虎杖「アクスタ?」

  • 1二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:44:06

    生存if ほのぼのを目指したSSです


    五条「はいはい注目注目!今日はみんなにプレゼントがありまーす!!」
    虎杖「イェーイ!!」パチパチパチ
    釘崎「……」
    伏黒「……」
    五条「悠仁以外ひどくない?プレゼントだよ!プレゼント!」
    伏黒「…先生がわざわざ告知してくるものって」
    釘崎「だいたいハズレばっかだし…」
    五条「はぁーん??そんなこと無いんですけどぉ!!僕ほど万人に受けるハイセンスの持ち主はそうそういないよ?」
    伏黒「じゃあ聞きますけど、後ろにある天井まで積まれたダンボールは一体…?」
    釘崎「これ全部プレゼントとか言わないわよね。そもそも誰も誕生日でもないし。祝い事もないし」

  • 2二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:47:26

    五条「ふっふっふ!実はね、じゃんじゃかジャーン〜!!!僕のアクリルスタンド(目隠しver)(素顔ver)(夏服グラサンver)が出来たので、それのお披露目件プレゼントでーっす。みんな大好き五条悟をいつでもどこでも持ち運べる最高の商品!!」
    伏黒「……いらねえ」
    釘崎「はいお疲れ〜解散解散」
    虎杖「えっアクキーってやつ?五条先生って芸能人だったの?」
    五条「悠仁は良い子だなぁ…」
    伏黒「つーかマジ、なんでこんなもん作ってんですか。ドン引きなんですけど」
    釘崎「自分で自分のアクスタ作るか?普通」

    五条「2人とも辛辣すぎる…あのねえ僕くらいになると世界中にファンがいるわけよ。呪術師界隈だけじゃ収まらないくらい。だって僕目立つでしょ〜?いくら関係者が口止めしたり情報規制したって一般人に目撃されるのを0にってできないじゃない?記憶消去も手間かかるし。ある程度オープンにして撮影中の俳優っぽくカムフラージュしてんの。これはそれっぽくするためのグッズ。とりま第一弾」

  • 3二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:51:36

    五条「んでせっかく作ったしみんなも欲しがると思って。贅沢に三種モデル全部あげちゃう♡嬉しいでしょ?」
    釘崎「自己肯定感たけーよ」
    伏黒「理屈はわかりますけど…なんに使うんですかこれ」
    五条「使い方は僕も知らない。飾るんじゃね?」
    伏黒「なんでそこだけテキトーなんだ…」
    虎杖「へー…俺こういうの貰うの初めて。キーホルダーと違って自立するんだな。机に置けんね」
    伏黒「魔除けに使えそう」
    釘崎(売ったらいくらになるんだろ)
    五条「あ、ちなみに転売は禁止ね。ちゃんと一つ一つにシリアルNo.ついてるから」
    釘崎「ちっ」
    五条「あとこれ3つセットで5万するから」
    伏黒「は?」
    釘崎「ハアー!?これで5万??高すぎるわふざけんな!」
    虎杖「うわ思ってた以上にたっか」
    五条「そこそこ長持ちするようコストかけて作ってるからねー。すぐ折れたり写真が消えるようなちゃっちくないの。本当はブラインドにすればもっと安くできたけどブラインド商法は僕が許さないから…」
    伏黒「そこは同意します」
    虎杖「伏黒、ブラインドって何?」
    伏黒「ランダム商品のことだ。中身のわからない食玩とかあるだろ」
    虎杖「あーあれね」
    釘崎「高価格帯のブラインド商品は人の心が無さすぎるわ。滅ぶべき」
    虎杖「釘崎さん?」
    五条「ま、そんなわけで自分のアクスタ作るなんて人生でそうそう無いでしょ?記念にもらっといてよ。僕が死んだあとにも僕の美しさがみんなの手元に残るのは悪くないからね」
    伏黒(受け取り拒否しづらいこと言い出された…)
    虎杖「ありがと先生!大事にすんね」

  • 4二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:53:09

    今はアクキー作りやすそうだしな…

  • 5二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 20:54:48

    数日後

    五条スタンド(目隠しver)
     
    虎杖「…ただいまー」
    虎杖「…ん?」
    虎杖「…あ、そっか。先生のアクスタ。テーブルに置いてたの忘れた」
    五条スタンド(目隠しver)
    虎杖「…よくできてんなー」
    虎杖「写真の画質が良いのかな」
    虎杖「どうせならナナミンのも欲しいなー、先生の隣に並べたい」
    虎杖「…………」
    虎杖「…………」
    虎杖「…そういやあと二つまだ袋からだしてなかったけ」
     ゴソゴソ、カタン 
    五条スタンド(目隠しver)
    五条スタンド(素顔ver)
    五条スタンド(夏服グラサンver)
    虎杖「……うん」
    虎杖「なんか…いいな……」

  • 6二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:02:21

    虎杖「せんせー!」ブンブン
    五条「やあ悠仁。今日も元気いっぱいだね」
    虎杖「ちょっと聞きたいことあるんだけど…」
    五条「なになに?」
    虎杖「先生のアクスタもらったじゃん?あれって別の人の写真で、俺も作れたりする?」
    五条「え、悠仁作りたいの?」
    虎杖「うん」
    五条「いっがいー。ああいうの集めるの興味なさそうなのに」
    虎杖「集めるってか俺が欲しいのはその、釘崎と伏黒のなんだけど…」
    五条「え」
    五条「…2人から許可とったの?」
    虎杖「ううん。まだ。作れるのか先に聞いてからにしようかと思って」
    五条「うーん、ま、そうだよねぇ」
    虎杖「やっぱ無理かな?たくさんはいらないんだけど」
    五条「……ちなみに作って何するの?人に配る?」
    虎杖「ううん。俺が欲しいだけ」
    五条「そっかあ。それならなんとかなるよ」
    虎杖「ほんと?よかった!お金もものすごい大金とかはむりだけど…」
    五条「小ロットくらいなら悠仁の給料でも全然余裕。僕のはブランドとデザインと全国販売諸々の理由であの値段だし。写真データと本人たちの許可が取れればすぐにでも注文できるよ」
     虎杖「!!」
    虎杖「ありがとせんせ!!伏黒と釘崎に言ってくる!」

  • 7二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:06:33

    虎杖「つーわけなんけど…」
    伏黒・釘崎「…………」
    虎杖(あんまり見たことない顔してる…)
    虎杖「やっぱムリ?」
    伏黒「いったい何がどうなって俺たちのアクスタを作りたいって発想になるんだよ…」
    釘崎「同じく」
    虎杖「…なんかさ、五条先生のアクスタしばらく部屋に飾ってたんだけど」
    伏黒「まじかお前」
    釘崎「よくできるわね」
    虎杖「アクスタって飾るもんでしょ?!」
    伏黒「俺袋から出してない」
    釘崎「同じく」

    虎杖「…そんでさ、仕事終わって疲れて家帰ったとき、五条先生と目が合ったんだよね。アクスタは目隠しのやつだったけど」
    伏黒「それもう怪異だろ」

  • 8二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:07:21

    目隠しの方と目が合うのか…

  • 9二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:09:36

    虎杖「それがなんか…うまく言えないんだけど嬉しくてさ」
    釘崎「嬉しい?」
    虎杖「人の気配とかそんなんじゃないんだけど、なんかおかえりって言われたみたいで」
    伏黒「…………」
    釘崎「…写真じゃダメなわけ?」
    虎杖「不思議なんだけど、写真はあんまりそういうの感じなくてさ。全身じゃないからかな。写真見て楽しかったなーとか懐かしいなーとかは思うんだけど、心があったかくなるのがなくて」
    虎杖「五条先生のアクスタでもあんなに嬉しかったからさ、伏黒と釘崎のアクスタならもっと嬉しいんじゃないかって…」
    虎杖「あ、もちろん嫌なら良いんだ。別にそこまで無理強いしたいわけじゃないし。ただ俺がちょっと、欲しいなってだけで」
    伏黒「…部屋に飾るだけか?」
    虎杖「うん」
    伏黒「…誰かにやったりしないな?」
    虎杖「?俺が欲しいのにあげるわけないじゃん」
    伏黒「…はー」
    虎杖「ダメならいいよ。ちょっと聞いてみただけだし」

  • 10二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:13:53

    釘崎「いいわよ」
    虎杖「えっ」
    虎杖「釘崎いいの?」
    釘崎「なんでそんな驚いてんのよ」
    虎杖「だってすごい顔してたから」
    釘崎「要するにグッズの自主制作ってことでしょ。アンタが個人で楽しむ分なら別に構わないわ」
    虎杖「!」
    虎杖「ありがと釘崎!」
    釘崎「その代わりアンタのも作ること」
    虎杖「…俺の?」
    釘崎「アタシたちだけ作るなんて不平等だもの」
    虎杖「俺ら3人分作っていいってこと?」
    伏黒「…お前のアクスタも俺らによこせ」
    伏黒「そんでチャラだ」
    虎杖「マジ?そんなもんでいいの?」
    伏黒・釘崎「いいよ」
    虎杖「やったー!!ありがと2人とも!!五条先生に許可もらったって言ってくるー!!」バタバタバタ
    伏黒「…………」
    釘崎「…………」
    釘崎「…アンタ飾る場所あんの?」
    伏黒「…そっちこそ」
    釘崎「しょーがないからアタシは祭壇作るわ」
    伏黒「祭壇…?」

  • 11二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:17:22

    仲良しかわいいね

  • 12二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:17:23

    ダンボール
    虎杖「なんか意外と早く届いたな」
    伏黒「釘崎の撮影の方が長く感じた」
    釘崎「仕方ないでしょ!あんな立派なスタジオで撮るなんて思ってなかったし!!」
    伏黒「ポーズ案も悩みすぎだろ…最後まで粘ってた」
    釘崎「べ、別にそこまでじゃ…」
    虎杖「まあまあ。楽しんでくれたならよかったよ」
    虎杖「えーでは早速!」ワクワク
    釘崎「…開封ね!」ワクワク
    伏黒「……」 ウズウズ

    ジャーーーーーーーーン
    釘崎スタンド(高専服)
    伏黒スタンド(高専服)
    虎杖スタンド(高専服)

    虎杖「おおー!!!」パチパチパチ
    釘崎「……」パチパチパチ
    伏黒「ふうん」パチパチパチ

  • 13二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:18:53

    これは…並べたくなりそう

  • 14二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:22:34

    釘崎「なんか…地味じゃない?」
    虎杖「え、そう?俺はいいと思うけど…」
    伏黒「普段通りの俺らまんまだからな」
    釘崎「うーんやっぱりおしゃれすればよかったか…」
    虎杖「でも俺普段の釘崎たちがいいから、これで満足!」
    伏黒「…お前はそうだろうな」
    釘崎「…ま、いいわよ。普段通りでも美少女ぶりに変わりはないし」
    虎杖「……でもさ、2人とも本当にいいの?許可くれただけでありがたいのに代金まで折半してくれるなんて」
    虎杖「俺のワガママなんだから、そこまで気を使わなくてもいいんだ」

    釘崎「は?まだ言ってんのアンタ」
    伏黒「3人分作って分けるんだから3人で割るのが当然だろ。俺の分の在庫は俺で管理したいし」
    釘崎「アタシも。今回逃したら永遠に自分のアクスタなんて作んないだろうし。美人な今を残しておきたいじゃない」
    伏黒「気遣ったわけじゃないから勘違いすんな」
    釘崎「うわ雑なツンデレ」
    伏黒「あ゛?」
    虎杖「2人とも…あんがと!」

  • 15二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:22:45

    沼にダイブしちゃってますねえ

  • 16二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:23:53

    自分の飾るの照れそうだけど普段のを3人で並べられるの良さそう
    五条先生3人いるけどまあそれはそれで!

  • 17二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:25:00

    釘崎「はいはい私に十分感謝しな。はい伏黒これ私の。交換するから寄越しな」
    伏黒「…ほら」
    虎杖「…あ、ねえ2人ともさ、余った分ってどうすんの?」
    釘崎「ん〜別に他にあげる人もいないし。保管一択ね」
    伏黒「俺も」
    虎杖「…そっか。あのさ、よかったら、俺のもあげるからさ、2個くらい貰えない?」

    釘崎「は?アンタ誰かにやるつもりないんでしょ?」
    虎杖「あげないってば。俺が自分で使う」
    伏黒「使うって…」(使う…!?)
    釘崎「こんなん一個で十分じゃないの。なんでそんなに欲しいのよ」
    虎杖「…予備に欲しい」
    伏黒「………」(使う??)ジッ
    釘崎「…虎杖?」

  • 18二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:29:47

    虎杖「……あーーーこれ言うの恥ずかしいんだけど…」
    虎杖「……その、長期任務のときたまに通話とかもできない場合あるじゃん?…」
    伏黒「…………」
    釘崎「…………」
    虎杖「だからさあ…」
    虎杖「………長期任務の時に持っていきたいです」
    伏黒「……はーー」
    釘崎「あー……」
    虎杖「…………」顔真っ赤
    伏黒「虎杖」
    虎杖「はい」
    伏黒「穴あけてチェーンつけろ」
    虎杖「はい」
    釘崎「無くしたらコロす」
    虎杖「はい」
    釘崎「人前で見せるんじゃないわよ」
    虎杖「はい」
    伏黒「自慢とかもすんな」
    虎杖「はい」
    伏黒・釘崎「ほら(よ)」
    釘崎スタンド(高専服)×2
    伏黒スタンド(高専服)×2
    虎杖「……」ぎゅっ
    虎杖「…へへへ」
    虎杖「ありがとう釘崎、伏黒。俺スッゲえ嬉しい。めっちゃ大事にする!」
    釘崎「……どーも」
    伏黒「そうしろ」

  • 19二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:34:30

    大好きかよ

  • 20二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:36:12

    カタン…
    五条スタンド(目隠しver)
    五条スタンド(素顔ver)
    五条スタンド(夏服グラサンver)
    釘崎スタンド(高専服)
    伏黒スタンド(高専服)
    虎杖スタンド(高専服)

    虎杖「…………」ニマニマ
    虎杖「…………はー」
    虎杖「……めっちゃいい」
    虎杖「帰ってきても寂しくない…」
    虎杖「好きな人のアクスタ飾るって幸せなことなんだな…」
    虎杖「ただ問題が一つ…」
    虎杖「俺のアクスタ在庫どうしよ…」
    虎杖「釘崎と伏黒は保管って言ってたけど…仕舞いっぱなしにしてたら絶対忘れて無いものになっちゃう…」
    虎杖「俺のアクスタは別に使わないからいいんだけど、そこそこお金かかったし使わないとなんかもったいなく感じるなぁ…」

  • 21二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:40:40

    五条3体中々謎状況なのに普通にニコニコ出来るのちょっと面白い

  • 22二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:42:08

    虎杖「伏黒と釘崎や五条先生なんかは欲しいって言ってくれたけど、他に欲しがる人っているかなぁ…?」

    虎杖「あ」
    虎杖「あー…一応いるか。あの2人。」
    虎杖「東堂と脹相…」
    虎杖「脹相はたぶん、俺から貰うもんなんでも喜んで欲しがると思うけど……東堂はどうなんだろう」
    虎杖「あいつ高田ちゃんのファンであって俺のファンってわけじゃないし…」

    ホワンホワンホワン
    脳内東堂「気持ちは嬉しいが俺にとってのアイドルは、この胸に棲む一等賞は……高田延子だけなんだ…すまない、ブラザー」

    虎杖「告白してないのに振られたみたいな感じですげーやだ…」
    虎杖「……先に脹相にでも渡すか」

  • 23二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:43:13

    今日はここまで

  • 24二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:44:16

    おつかれさまです
    まあ東堂は普通に受け取るんだろうな
    でもそれも割と否定できないのが面白いところ

  • 25二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:47:27

    お疲れ様です!仲良し四人組は健康にいい…!
    ブラザーズ編楽しみにしてます

  • 26二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:49:58

    寂しがりの小僧の部屋が賑やかになるのはいいことだ

  • 27二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:09:05

    心が浄化される
    一年みんなかわいい

  • 28二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:51:17

    お兄ちゃん生きてる?!嬉しい

  • 29二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:52:29

    平和で可愛い

  • 30二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 23:12:18

    幸せになりました
    ありがとう

  • 31二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 00:18:15

    >>21

    おそらくオタクじゃない人はアクスタにストーリー性を求めないのです…

  • 32二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 09:59:13

    .

  • 33二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 12:53:11

    ※自己解釈設定が含まれます


    七海「……」
    七海(静かで穏やかな時間…久しぶりゆっくりと食事ができる……)
    七海(メニューはアボガドとエビとトマトのバゲット。鴨肉のパニーニ。カマンベールカスクート、そしてブルーチーズと蜂蜜を練り込んだハードブレッド…:新規開拓した期待のパン屋。強気な値段設定にも関わらず固定客が常に商品を余さず買っていくので初見で買えたのは幸運だった。コーヒといただこう…)
    七海(さて実食…)ワクワク
    七海「…………!」(気配ッ)ガタッ
    五条「ザーンネーン!僕でーす!」ヒラヒラ
    七海「…………」
    五条「ランチ中?気にせず食べてよ」
    七海「ハーーーーーーー……」
    七海(神出鬼没なこの人の出現を未だに防げた試しがない…)

  • 34二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 12:54:52

    七海「……なんのようです」
    五条「うわー不機嫌。だから食べていいって」
    七海「……なぜ対面に座るんですか」
    五条「えーいいじゃんお話しよう。別に面倒な案件無茶振りしにきたわけでもおちょくりにきたわけでもないって」
    七海「じゃあ何しに…?」
    五条「ちょっとした雑談でしょ!どうみてもさあ!七海は僕に警戒しすぎ!」
    七海「………………まあいいでしょう」
    五条「あんまり神経質すぎるとハゲるよー?」
    七海「」イラッ
    七海「フー……」ガサガサ
    七海 カリッもぐもぐもぐ
    五条(すごい疑いの目で見てくるじゃん……)
    五条「あ、ねえほら見て見て僕のアクスタ♡よく出来てるでしょ?七海にも一個あげる」
    七海「……勝手にポケットに入れないでください」
    七海「…なんに使うんですかこれ」
    五条「知らないの?」
    五条「僕を崇め奉るのに使うんだよ」

  • 35二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 12:56:26

    七海「……!」グッ
    七海「…………」
    五条「割れないって。ちゃんと呪符入ってるから」
    七海「……悪趣味がすぎます。呪術師が自身を模したヒトガタを作るなど…それにこれ、大量に作ったでしょう。一つ一つは大したことがなくとも、押し寄せれば膨大だ」
    七海「わざわざ呪われるリスクを取るなんて何を考えているんです?」
    五条「知りたい?」
    七海「………………」
    五条「まあまあまあ。そう睨むなって。ファングッズって考えるのめちゃくちゃ大変なんだよークリアファイルはイラスト固定になってお気持ち表明されるしタオルは僕じゃなくて五条家の家紋ロゴになっちゃうから逆に理解されないしマグカップは僕のデザインなのになぜか却下されるし…等身大パネルは……僕から呪詛師へのプレゼントになっちゃうから無理だし…」

    七海「グッズではなくヒトガタの意図を聞いているんですが」
    五条「素人呪詛師と非術師が何千人集まったって僕に敵うわけないじゃん」
    七海「……」

  • 36二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 12:59:53

    五条「それに“呪い”がひとまとめに僕に集まってくるのは正直、やりやすいんだよね」
    五条「モグラ叩き嫌いだし」
    五条「各地に発生する呪霊のモトがこっちに集まってくれるんなら、僕らがわざわざ向かうこともないし」
    五条「僕の“ファン”が増えれば増えるほど、僕に呪いが集中する」
    五条「ファンサと祓いが同時に出来てお得だろ?」
    七海「……フーーーー」
    七海「バカで非常識だとは思ってましたが…まさか本当にバカで非常識とは思いませんよ」
    五条「ひどいな七海。これでも一石三鳥の良い手なのに」
    七海「……どうせその祓いの作業は手伝わされるんでしょう」
    五条「わかんない。祓いそのものは僕1人でできるけど、周辺の保護はお願いするかもね。頼りにしてるよナナミン♡」
    七海「やめてください」
    五条「でもこれがうまくいけば今みたいな出張三昧から解放されるよ。嬉しいだろう?先輩を尊敬してくれてもいいんだぜ?」
    七海「」(コーヒー)ズズー
    五条「素直じゃない後輩だなぁ…」
    七海「…理解し難いですが内容はわかりました…もう一つ聞きたいんですが」
    五条「なによ」

  • 37二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 13:01:32

    七海「………私の目が確かならそこのソレは虎杖くんのヒトガタに見えます」
    七海「まさかこれも祓いとは言いませんよね?」
    五条「まっさかーこれはただの悠仁のアクスタだよ。もらったの。あげないよ?」
    七海「…………」
    五条「心配すんなって。いくら僕でもこれに子供たちを巻き込んだりしないって」
    七海「ではなぜそんなものが?」
    五条「自主的に作ったんだよ」
    七海「……………………」
    五条「マジマジ。僕の意思一切関わってない、誓ってもいいよ」
    七海「……虎杖くんは元非術師です。ヒトガタの意味を詳しく知らないのでは?」
    五条「だろうね」
    七海「…………」

    五条「だって悠仁は心配ないし…元非術師の前に元呪いの王の器だよ?呪霊や術師ならともかく、たかが呪いに今更呪われないって。恵も野薔薇も、知ってるから対策は取ってるはずだし…」
    五条「そもそもこれって数が問題になるんであって、小ロット20個くらいじゃあの子らを傷つけるなんて無理無理」

  • 38二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 13:05:46

    五条「今は簡単に盗撮できるし。呪詛用にパネル作って呪った方が早い早い」
    七海「…………」
    五条「ま、僕らの時代じゃありえないよね。自分から弱点作ってばら撒くなんてさ」
    五条「あの頃は素直だったから言いつけをバカ正直に守ってたなぁ……」
    七海「寝言ですか?」
    五条「いやもっとずる賢く生きるべきだったなって」
    七海「あれ以上に??」
    五条「金も自由も力もあるんだから、友達とのグッズくらい作ればよかった」
    五条「はしゃいで撮ったプリクラも没収されて渡しちゃったし」
    五条「写真は残ってるけど…なんかそういうのじゃないんだよね」
    七海「……そうですね」
    七海「平面より立体は思念は篭りやすい…」
    七海「絵よりも物に思い入れが深まるのは、きっと呪術師も非術師も変わらないんでしょう…」

    虎杖「せんせー!あ、ナナミンもいる!やっほ」
    五条「噂をすれば本人だ。やあ悠仁」
    七海「……こんにちは。虎杖くん」
    虎杖「こんにちは!あのさ、先生。またで悪いんだけどちょっと聞きたいことあって」
    五条「ん?」
    虎杖「写真みたいな似顔絵描ける人ってどうやって探したらいい?グッズの時みたいにプロの人にお願いしたいんだけど……」

  • 39二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:28:30

    虎杖「いやまさか予想できないよね……」
    虎杖「脹相がアクスタ否定派だったなんて…」
    脹相「……」ムスー
    脹相「……俺は別に否定しているわけじゃない。その姿絵の悠仁は溌剌としていて良いと思う」
    虎杖「でも気に食わないんだろ?」
    脹相「気に食わないわけじゃない……護身用の分身や呪物ならわかるが、愛でる用途というのが…!俺の弟はここにいる悠仁だけだからそれは受け入れたくない」
    虎杖「アクスタをもう1人の俺と認識してらっしゃる??」
    虎杖「概念がズレてんだよなぁ……」

  • 40二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:30:11

    虎杖「…そうじゃなくてさ、ちょっと想像してみ?」
    虎杖「仕事終わり、飯食って帰って寝るだけの毎日。誰かと話したりどっか行こうにも予定が合わなくて誰にも会わない」
    脹相「…………」
    虎杖「1人で遊びに行ってもつまんないから家に直帰するしかなくて寂しいけど、だからって無理に連絡するのはウザいよなーって時、そう、アクスタがあれば……」
    脹相「……悠仁、寂しかったのか?」
    虎杖「おっと」
    脹相「そんなもの(アクスタ)に縋って気を紛らわせるほど寂しい思いをさせていたのか…気づいてやれなくてすまない。俺はお兄ちゃん失格だ…」ションボリ

    虎杖「いやこれはものの例えで…!本当に寂しいわけじゃなくて!しばらく誰とも話さない時って妙に人恋しい時あるじゃん!!一人暮らしあるあるでさ!!」

  • 41二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:31:51

    脹相「皆強くなったおかげで個人任務ばかりだ。最近は遊びに行けてないんじゃないか?」
    虎杖「んなこと…………あるけど…」
    脹相「その絵姿で己を慰めるほど追い詰められていたなんて……」
    虎杖「言い方ぁ!!」
    脹相「お兄ちゃんは不甲斐ない。挽回させてくれ悠仁!」
    虎杖「俺は素直にこれをもらってくれればそれでいいんだけど…」
    脹相「俺の弟は悠仁ひとりだ。そこは譲れない」
    虎杖「えぇ……」(面倒くせえ)
    脹相「今日から一緒に住もう。あまり押しかけても悠仁が気後れするだろうから一歩引いていたお兄ちゃんが悪かった。もう悠仁をひとりにしないからな」
    虎杖「いや学生寮は二人暮らし禁止だし…」

  • 42二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:33:04

    脹相「お泊まりで申請すれば大丈夫だ。だめだったら悠仁の部屋の隣に引っ越す。それもだめなら悠仁が俺の部屋にこればいい。たとえ全部蹴られてもお兄ちゃんがなんとかする」満面の笑み
    脹相「それとも、悠仁は俺と暮らすのは嫌か……?」
    虎杖「………………………………」
    脹相「……」ドキドキ
    虎杖「……………………」
    虎杖「別に………………」
    虎杖「……………………嫌じゃない、けど……」
    脹相「!!!」
    脹相「悠ーーーー仁ーーーー!!!!」
    虎杖「……うるさっ」

  • 43二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:58:39

    ちょっと素直になりきれない弟悠仁すき

  • 44二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 18:32:39

    仲良しで可愛いぞ

  • 45二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 18:44:05

    ツンデレ仕草なようで素直な弟は良いぞ

  • 46二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 19:04:25

    まさかアクスタでこんなにしっかりした話になるとは…

  • 47二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:46:22

    虎杖「あ…ありのまま起こった事を話すぜ…!おれは脹相にアクスタの魅力を布教してたと思ったら、いつのまにか同居する流れになっていた…!何を言ってるのかわからねーと思うが…おれもちょっと今混乱してる」

    釘崎「へーよかったじゃない」
    伏黒「アクスタから同居の流れが謎すぎるが…別に知りたくないから話さなくていい」

    虎杖「もっと俺に興味持って!…伏黒と隣だし引越ししたくないって言ったらじゃあお兄ちゃんが引っ越すって本当に身一つで空き部屋に来るし!!学生寮だからダメって総務の人と喧嘩するし!なんだったら置物扱いでいいとか言い出していきなりすみっこに蹲って動かなくなるんだよ!!つーかアイツ兄貴ぶる癖に俺より生活態度悪いし!」

  • 48二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:47:04

    釘崎「へー…使った食器そのままとかすんの?」
    伏黒「麦茶の入れ替え面倒がって一センチだけ残すとかか?」
    釘崎「殺意貯まるわそれ……アンタまさか」
    伏黒「俺じゃねえ。クソ親父が昔な」
    虎杖「そういう微笑ましいやつじゃないんだよなー」

    伏黒・釘崎「微笑ましくはねぇよ」

    虎杖「…アイツ私物一切持ってないんだよ。たぶんミニマリストの方がマシな生活してる」
    釘崎「そういう趣味?」

    虎杖「うーん…なんか日用品の使い方がいまいちわかってない感じ。そのやりとりが外国人が日本の風習とか初めて知った時、これなんのためにするのって聞かれても、うまく答えられない時あるじゃん。そうするのが当たり前だから、なんでって聞かれるとそういやなんでだろう?なるやつ。あれに似てるんだよなぁ…言えば納得してくれるから、そこまで酷いわけじゃないけど…」

  • 49二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:48:11

    伏黒「……嬉しそうだな」
    虎杖「え!……俺そんな意地悪な感じだった?」
    伏黒「そういうんじゃない」
    釘崎「新生活に浮かれて家電や家具を一括買いする新入社員かよ」
    虎杖「?まだ脹相の布団買ってないけど?」
    釘崎「浮かれてるってことよ」
    虎杖「えー…………そうかな」
    釘崎「いいんじゃないの。家族なんだし。同じ呪術師だからそばにいても危なくないし」
    伏黒「……そうだな」
    虎杖「……うん!」

    虎杖「ところでさ、俺これから任務で京都行くんだけど、お土産何がいい?」

    釘崎「抹茶のお菓子ならなんでもいいわ」
    伏黒「コーヒーに合いそうなやつ」

  • 50二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:49:05

    虎杖「おけまる。…そんでさ、帰ってきたら、俺の部屋でタコパ(タコ焼きパーティ)しない?」
    釘崎「タコパ」
    伏黒「お前京都行くのに帰ってきてからタコ焼き食うのかよ…」
    虎杖「自分で作るのと買うのは全然違うからいいの!」
    釘崎「わかったわ牛肉買ってくる」
    虎杖「タコパなのに!?」
    釘崎「タコ以外も入れんのがタコパの本質よ」
    伏黒「タコ生地とは別に甘い用の生地も用意しとくか」
    釘崎「チーズとかチョコとか入れんのよね。メープルシロップ持ってくわ」
    虎杖「プロじゃんこわ」(歓喜)

    虎杖「…出発前に二人に会えてよかったよ。じゃ、また後でな」

  • 51二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:50:06

    伏黒「虎杖」
    虎杖「うん?」
    伏黒「お前アレ、今も持ってんのか?」

    虎杖「アレ?………あ!アクスタのこと?アレねー、無くさないようリュックの内側にチェーン縫い付けてあんの!だから見たり触ったりするときはリュックの中で全部できるようなってて、これで誰にも見られずに俺だけアクスタ確認できるの!俺アイデアマンじゃない?」ニコニコ

    伏黒「…………」
    釘崎「……今日って確か日帰りよね」
    虎杖「そうだけど…?」
    伏黒「………………」
    釘崎「…………ふーん」
    虎杖「???なに二人とも」
    伏黒・釘崎「べつに」
    虎杖「???じゃ、俺もう行くね」
    伏黒「おう」
    釘崎「いってらー」

  • 52二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:50:43

    伏黒「…………」
    釘崎「…………」
    伏黒「…………」
    釘崎「…………」

    釘崎「………………」メガネケースパカ
    カタン…
    虎杖スタンド(高専服)
    伏黒スタンド(高専服)

    伏黒「…………」
    伏黒「…………」
    伏黒「…………」影収納から取り出し
    カタン…
    虎杖スタンド(高専服)
    釘崎スタンド(高専服)

    伏黒「…………」
    釘崎「…………」
    伏黒「…………」
    釘崎「…………」

    釘崎「はーーーーー」
    伏黒「…………」
    釘崎「キモいオタクにはなりたく無かったのに…!」
    釘崎「……アイツなんで全部言えるわけ?」
    伏黒「……虎杖だからな」
    釘崎「はあーーーー…………」クソデカため息

  • 53二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:51:06

    今日はここまで

  • 54二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:54:38

    二人共大切にしてるじゃーん!!
    かわいいね…

  • 55二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 21:10:21

    仲良しかよ
    仲良しだな

  • 56二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 21:13:24

    兄弟尊い…まじ泣きした

  • 57二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 21:24:15

    可愛すぎるなんだこの神スレは!

  • 58二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 00:04:35

    寝るから保守

  • 59二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 10:22:14

    仲良しトリオ尊い……
    兄弟尊い……

    アクスタ=ヒトガタは盲点だった

  • 60二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 10:29:59

    うちにもたくさん1年ず+五のヒトガタいるよ
    お揃いだね虎杖

スレッドは10/27 22:29頃に落ちます

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