【呪術SS】虎杖「アクスタ?」3

  • 1二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:38:02
  • 2二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:40:50

    ほしゅ

  • 3二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:42:14

    たておつ
    アクスタから始まった物語がどうなるのか楽しみなんだ

  • 4二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:47:09

    新スレだやった
    大規模作戦の説明全部面白くて夢中です
    色んなキャラ見れて嬉し…

  • 5二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:54:25

    たて乙!
    前スレ読んでもしかして真希さんに不穏フラグあったのか?ってヒヤヒヤしてきた
    お前に降りかかる呪い全部私が受けるがあまりにかっこよかったから逆に心配になってきてしまった

  • 6二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:56:45

    立て乙
    儀式は絶対メタ的に何か起こるんだろうけどうまく収まってほしいな

  • 7二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:57:31

    一億呪霊ifみたいってレスにぞわっとなっちゃったよ好き

  • 8二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:58:42

    ほしゅ追加ついでに
    なんか生存IFほのぼのってこんなに皆生きてていいんだな…ってなるの凄く楽しい
    しかも世界があったかいから本当に見てて楽しいんだ

  • 9二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:59:24

    楽巌寺おじいちゃんが言ってた足元に気をつけろってそのままの意味で地中に埋められてるアクスタ関連のことだったりするのかな…
    色んなキャラのやり取りと物語の構成がまじで好き

  • 10二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 00:04:41

    そういえば真依ちゃん生存ってことは真希さん完全フィジギフではないのかな
    一番の爆心地にいるであろう五条も心配だし九十九さんの考察も怖かったしドキドキが止まらねぇ楽しみです

  • 11二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 08:21:53

  • 12二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 16:56:26

    >>9

    地中に埋めてるのは結界用の呪具だよアクスタは埋めないよ

    ごめんなゴジョセンのアクスタ

  • 13二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:43:25

    東堂&真希&脹相 重機置き場

    東堂「これはこれはブラザーの長兄!いつもブラザーがお世話になって!」
    脹相「こちらこそいつも悠仁が世話になって」
    真希「お前らの世話してんのは悠仁の方だろ…」
    脹相「そちらとは何度か会ってるが、組むのは初めてだな。今日はよろしく頼む」
    真希「……知ってるかもしれないけど、アタシは術式も呪力もなしだ」
    脹相「そうか。だ悠仁が尊敬している。それで十分だ。」
    真希「そりゃどーも……」
    東堂(ブラザーの実の兄で受肉体の半呪霊…見かけはダウナーだがブラザーから聞く話通りなら……)
    ホワンホワンホワン
    虎杖「脹相は…ちょっと面倒くさいとこあるけど、いい兄貴だと思う…俺兄弟いないからあんまわかんねぇけど」
    虎杖「でも趣味や生きる目的が弟ってのはなんとかしたい……」
    虎杖「俺のせいだから、仕方ないけど……」

    東堂「……ブラザーの長兄、脹相よ。俺はブラザーの大親友、東堂葵だ。ブラザーから話はよく聞いている。再開したのは最近なんだろう?俺たちの熱い友情を聞きたければ尋ねてくれ。なんでも話そう」
    ※存在しない記憶

    脹相(東堂葵……悠仁の親友…)
    ホワンホワンホワン
    虎杖「えっ東堂…?いや親友ってか友達ってか…知り合いってか……」
    虎杖「…………」←東堂には感謝してるしそれなりに好意を抱いているが超親友と言えるほど共に過ごした記憶はないのでそれを肯定したくない。
    虎杖「…………」←しかし毎回ズタボロになってでも助けてくれるしわけわからんなりに好意を無碍にしたくない
    虎杖「………………」葛藤
    虎杖「……あーまあ、一応…俺の親友ってことで…」

    脹相「悠仁の親友!!確かに俺は今誰より近く悠仁のそばにいるが、過去はあまり知らない…お前と悠仁の育んだ友情もとい昔の悠仁の話を聞かせてくれ!」握手ガシッ
    東堂「無論だともブラザーのブラザーよ!!」握手ガシッ
    真希「……同中じゃねぇって…言ってなかったか?」

  • 14二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:45:17

    東堂とお兄ちゃん似たような反応してて笑う

  • 15二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:48:54

    五条『あー……あー……テストテスト……』スピーカー
    五条『はーいみなさんご清聴ー!本日の主役、グッドルッキングガイ五条悟でーす』スピーカー

    虎杖「五条先生の声だ」
    伏黒「……上にいんのか?瘴気で濁って見えにくいな」

    五条『えーそろそろ、太陽が真上に登ってきました。下は薄く暗いから見えないかもしれませんが(笑)』
    五条『さてこれから“降ろし”に入ります。降ろした後は呪いが固定化するんで今よりグッと安全ですね。その後にこのスーパーグレートティーチャ悟が“祓”いますが、ぶっちゃけ僕じゃなくても何十人かで時間かけてやればできます。でも時間かかるから僕がやるね。ちなみに今回のこの作業にあたって僕は総監部と縛りを結んでまーす』

    虎杖「……縛りってこんな堂々と口外していいんだっけ」
    伏黒「ダメに決まってるだろ…」

    五条『まあまあまあそんな心配しないで』

    虎杖「……もしかして会話聞いてる?」※聞いてない
    伏黒「……………」

    五条『縛りの内容は“祓う”じゃなくて“降ろす”こと。これから僕は“降ろし”に入るけどかかる時間は未定。遅くて一時間くらいかな?その間は他のことができないから優秀な僕の教え子たち♡警備を頼んだよ』
    五条『以上、五条悟でしたーーー』
    外野<そんな縛り聞いてませんけどー!!
    外野<祓いじゃなかったんですかー!?

    虎杖「…………」
    伏黒「…………」
    虎杖「……知ってた?」
    伏黒「……知るはずねえ」
    虎杖「……五条先生が手出せないって…」
    虎杖「中断したらペナルティがあるってことだよな?」
    伏黒「…そうだ」

  • 16二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:52:38

    外野のやあやあ言ってるの面白いな…
    みんな戸惑ってるんだな

  • 17二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:53:16

    伏黒「虎杖」

    虎杖「ん?」

    伏黒「……前に起きるなら事故か、事故に見せかけるって言ったよな」

    虎杖「…言ったな」

    伏黒「訂正する。一時間弱、五条先生が何もできないなら絶対に攻めてくる」

    虎杖(真希さんとこ脹相行かせてよかった)

    伏黒「……どっちみち、俺らが一時間ここを守りきればいい話だ」

    虎杖「…だな」


    上空

    西宮(結界内の上は条件付けで縛った人しか飛べない……だから敵が入ってくるのはどうしても下から、なんだけど…何あの人数。ふざけてんの?)


    2

    ─────⬜︎スーーーーッ

    パンダ「ん?」

    狗巻「おかか?」

    3

    ─────⬜︎スーーーーッ

    幸吉「…………」

    真依「あら」

    4

    ─────⬜︎スーーーーッ

    猪野「…………」

    三輪「…えっ何?」

    1

    ─────⬜︎スーーーーッ

    虎杖「…………」

    伏黒「…………」


    ⬜︎<飛行斑が侵入者を発見しました。そちらに向かっています。何がなんでも、守ってください>

  • 18二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 22:54:28

    そんなに来てるの!?ドキドキするな…

  • 19二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:01:00

    同日


    日下部「今日、呪術師が大勢集まるでかい仕事がある。俺らは参加しないがこの間は他の呪術師の協力や応援は無いものとして思った方がいい」

    日車「……呪術師が一同にとは、穏やかではないな」
    日下部「別に殺し合いとかじゃねえよ。ただの大型案件だ。範囲が範囲なだけに人手も必要らしくてな」
    日車「……俺たちは手伝わなくてもいいのか?」

    日下部「必要なのは人数だそうだ。一級二人より等級の低い奴ら十人の方がいいってことで俺らは免除。危険もそうないって聞いてる。等級が実際の現場と異なるのはたまにあることだが、五条が出るのは決まってるみたいだしな」
    日車「ならいいが」
    日下部「それと……窓については?」
    日車「詳しくは知らない」

    日下部「俺たちの移動やら捜査協力を直接やってるのは補助監督だが、似たような立場で窓ってのがある。ベテランから新人までピンキリだがこいつらは呪霊が見えたり、感じるだけの一般人だと思ってくれ。まだ会ったことはないよな?」
    日車「ないな。車での移動などの運転や手配をしたのは補助監督だ」

    日下部「窓に求められる役割は情報なんだ。全国各地に散らばってる噂話や目撃証言なんかを集めるのに必要でな。呪霊を感じても身を守術がない。たまに勘違いして呪術師の役に立とうとする新人の窓も出てくることがある。……お前も新人とはいえ呪術師だ。間違っても窓を現場に連れてくるなよ。死なせたらそこそこの処罰だからな」

    日車「わかった」

  • 20二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:03:42

    日下部「それと…………」
    日下部「…………」
    日車「どうした?」
    日下部「……あんまり言いたくないんだがな、そろそろ派閥を決めた方がいい」
    日車「………………」
    日下部「…お前はたぶん、どこにも所属したくないだろうがな。一人でやってくにはコネもツテもないだろ」
    日車「………………」
    日下部「お前がまだどこにも取られてないのは研修中の名目があるからだ。それが終わり次第、勧誘が一気に来るぞ。話し合いで済めば運がいい」
    日車「………………」
    日下部「……基本的に呪術師は野良じゃない限り高専に通うことになってる。“この”研修も高専授業の一環だ。高専卒業後、どんな形で呪術師やってくのかは本人の自由。一応そういうことになってる。これは呪術界の暗黙の了解だ。そして、お前はこれに引っかからない」
    日車「…………」
    日下部「中途覚醒者なんて滅多に出ないからな。ここに関して五条家も文句が言えないってわけだ」
    日車「………………」
    日下部「………これは俺の意見だがな。」
    日下部「やりたくないことをやらないでいるのは難しい。どうせならその中から一番マシなのを選んだ方がいいぜ」
    日下部「選択権があるうちにな」
    日車「……留意しておこう」



    日車「………………」
    日車(派閥か……前(弁護士時代)もそうだった……)
    日車(何度も誘われた。そのたびに所属するメリットを語られ、裁判官と検事と親密になるよう説得された……その方が有利になるから、と)
    日車(そんなものただの談合にすぎない。それに彼らの言う有利、とは被告人が著名人や権力者、金持ちに限ってのことだった)
    日車(俺にとってそんなものに所属する意味はなかった。逆に重荷にしかならないだろうこともわかっていた……だが)
    日車(日下部の言う派閥の意味は異なる。下手を打てば俺は奴隷のような境遇に落とされるかもしれん。成り上がりが階級の違う世界に飛び込んだのとわけが違う……)
    日車(俺自身を守るためにも…誰につくかを選ばなければ……)

  • 21二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:05:36

    派閥…確かにありそう…
    日車は本当に下手な所に入ったら大変そう

  • 22二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:06:48

    日車「ハーーー…………」ため息
    日車「………………」ゴソ
    虎杖スタンド(高専服)

    日車「………………」
    日車「………………」
    『日車がどう感じるかわかんないけど…でもやっぱり悩むなら、誰かを身近に感じながら悩んだ方が選んだことを後悔しないと思う……』
    日車「………………」
    日車「……君の言うとおりだ」
    日車「以前は、答えの出ない問題に無理やり様々な解を当てはめていた……」
    日車「そうすれば多少ずれがあっても、求めた答えに近いものが引き出せると思っていたんだ…」
    日車「……やけになっていたのもあるが…」
    日車「………………」
    虎杖スタンド(高専服)
    日車「……君に語るようにと、考えていると…不思議だな。思考が整理されていくように感じる」
    日車「…きっと。俺の考えうる最悪を君は発想すらしない。だからか自然と俺もそれを思い浮かべないように…」
    虎杖スタンド(高専服)キラキラ
    日車「…なったのかもしれないな」フイ
    日車「………………」胸ポケット仕舞い
    日車「俺の最適解は……」

    ホーム駅

    日車(家に帰って食事を作って部屋の掃除と洗濯をして……)
    日車(弁護士では無くなってから、健康的な生活が出来ているのは皮肉だな……)
    日車「………………」スタスタ
    日車「………………」スタスタ
    日車「………………」スタ…

    日車「……何かようか?」

  • 23二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:10:28

    虎杖アクスタに話し掛ける日車で笑ってしまう
    そしてこっちにもなんか来てる…?

  • 24二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:11:35

    このレスは削除されています

  • 25二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:13:43

    呪詛師「!」
    呪詛師(チッ…罠を踏む一歩手前で止まやりがった…気づいてるな)
    呪詛師「………いや誤解しないでほしいんだが」
    呪詛師「俺はアンタと少し話がしたいだけだ」
    日車「……話なら申し入れてくれればするさ。“こんなこと”をしなくとも」
    呪詛師「……そうでもないだろ?ただでさえアンタはガードが固いってのに高専連中は俺らを取り次ぐことなんてまずないからな」
    日車「………引き抜きの話か?」
    呪詛師「そうだ。なあ、単刀直入にいうが、ウチに来ないか?アンタなら高待遇だぞ。金はもちろん、面倒な呪術規定も無視していい」
    野良呪詛師「仕事の難易度は高いが、なに、アンタの術式なら問題はないさ」
    日車(……自分から開示したから仕方ないが、やはり知られているな)
    日車「………形骸化しているとはいえ、表立ってルールを破るのは問題になるだろう。五条家が黙ってない」
    呪詛師「五条家?」ハッ
    呪詛師「心配なのはそれか?安心しろよ。いずれウチのやることなすことが呪術界での規範になる。五条家なんて問題じゃない」
    日車「…………」
    呪詛師「できれば今日、ゆっくり話せる場所で答えを聞きたいんだが……どうだ?」
    日車「……どうも何も…俺はそちらがどこの誰かも知らないんだが」
    呪詛師「おいおいおい、勘弁しろよ。お前はもう呪術師だぞ?」
    呪詛師「呪術師なら呪術師の対応をしろよ」
    日車「………なるほど。一般社会とこうも勝手が違うなら、そうだな」
    日車「俺も呪術師の答えを出そうか」

    呪詛師「……お前の領域は対策されている」
    呪詛師「投降しろ日車。なに、そう難しくない仕事をこなすだけだ。あくせく呪霊の対応もしなくていい。何が不満だ?」

  • 26二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:16:33

    日車「……領域展開」
    呪詛師「ッ!バカが!!」
    呪詛師(こいつの領域は裁判形式!ターゲットになるのは必ず一人だけ。たとえ俺に死刑判決が下ったとしても)
    呪詛師(領域の中ではあらゆる攻撃が無効化される。それは術者自身ににも適用範囲!だから一度領域を解く必要がある…だが、死刑の剣は判決の下された俺にしか効果がない!!)
    呪詛師「ならその瞬間、俺以外がお前を狙えばいい話なんだよ!!」
    呪詛師Bザッ
    呪詛師Cザッ
    呪詛師Dザッ

    日車「「誅伏賜死」」
    カン カン カン

    呪詛師「……!!」
    呪詛師「なんだと…」
    呪詛師B「!?」
    呪詛師C「これは……!」
    呪詛師D「話が違う!」
    呪詛師「なぜ俺たち全員が…被告人席にいる!!」

    日車「……組織犯罪は、組織として特定の犯罪を行い、かつ捜査機関による検挙を免れるために多くのメンバーが役割を分担・連携して犯罪を繰り返すという特徴がある。また末端のメンバーには代替性があり、組織の首謀者や上位者を検挙しなければ組織自体が維持され犯罪が続けられるという構造のため、一人や二人の裁決では事件が解決しない」
    日車「君たち全員が同じ罪を共謀し、実行するなら一度にその罪を問うべきだと思わないか?」
    呪詛師「…………!」
    呪詛師(領域展開は、術の完成系だぞ…!まだ成長する余地を残していたのか!)
    日車「裁判を始めようか」

    ジャッジマン「……………………」
    ジャッジマン「───は××××年×月×日」
    虎杖悠仁の記録を改竄した疑いがある」

  • 27二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:17:02

    今日はここまで

  • 28二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:21:16

    スレ主お疲れ様です
    凄え…!日車がまた成長してる…!組織犯罪ならその全員を対象にって成長確かにいい…
    そして…罪の内容が改竄!?何が起きてるんだ…気になる

  • 29二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 23:27:36

    虎杖の任務で報告者だか立会いが窓の名前になってたやつだっけ
    後で読み直してこよ

  • 30二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 03:43:02

    皆無事に終わりますように

  • 31二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 07:35:43

    五条で一時間弱かかるって祓うのはもちろん想像以上に降ろすことも大変そうでハラハラするし呪詛師が日車欲しがるのも分かるってかどこの陣営も欲しいよな
    虎杖の任務に同行してたの窓の女の人だったな〜…あの人が高専側に情報落とさないように何らかの記録の改竄を…?

  • 32二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 16:35:16

  • 33二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 21:47:48

    日車に対すして損得抜きのアドバイスしてくれる日下部もいいしそれを受けて虎杖アクスタに語りかけて思考整理する日車もええな…
    この大規模作戦に参加しない術師は術師で人カツカツで大変なんだろうな
    でかめの学会がある時の留守番組のお医者さんみたいやね

  • 34二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 06:49:46

    日車の成長が嬉しいよ…きっともっと強くなるんだろうな…いい派閥についてほしい

  • 35二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 16:19:52

  • 36二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 21:49:36

  • 37二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 02:53:09

    >何がなんでも、守ってください

    が凄く印象的なんだよな…皆気をつけて頑張ってくれ…

  • 38二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 12:13:40

    生還祈願保守

  • 39二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 23:01:50

  • 40二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 05:25:16

    山頂 上空


    五条「おじいちゃんも忠告くれるならもっと具体的に言ってほしいよねえ…」
    五条(とはいえ、具体的なことは知らないだろうな。あのすっとぼけジジイが先生にわざわざ言うくらいだ)
    五条(総監部のあからさまな、いかにも水面下で動いてる匂わせ行動。僕に警戒させることが狙いのようで腹立たしい…)
    五条「……どの道、できることは全部やった…」
    五条「……」チラ
    五条「……七海は、よしよしいるね……」
    五条「…それじゃ、始めるか」
    五条「乱暴にやっちゃってもいいんだけど…一応、安心安全にやろうかな」
    五条「……スゥーーーーー」深呼吸 

    五条「…ひふみ よいむなや こともちろらね しきる ゆゐつわぬ そをたはめくか うおえ にさりへて のますあせゑほれけ ひふみ よいむなや こともちろらね しきる ゆゐつわぬ そをたはめくか うおえ にさりへて のますあせゑほれけ…………」

  • 41二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 05:31:57

    三輪「わー!!多くないですか?多くないですか??」
    猪野「人海戦術で来たか…ま、へーきへーき。頼んだぜ三輪ちゃん」
    三輪「ほ、本当にこんなシンプルでいいんですか!?」
    猪野「大丈夫。君はそこを守ってて」
    猪野「……」マスク被り
    猪野「…………霊亀」ズズッ
    敵A「……!」
    敵B「…………」
    猪野「オラッ」
    ──獬豸(カイチ)ヒュンッ
    敵「ックソ!」
    猪野(思った通りそこまで強くない…術式持ちはいなさそうだが……)チラ
    敵C「………」
    猪野(明らかに一人動きが違うのがいるな…他の奴らはこいつの盾か何か?)
    猪野「渋谷の二の舞はごめんだぜ。お前から潰す!」
    敵C「…」ダッ
    猪野(逃げた?)
    敵C「…………」ブンッ
    猪野「させるか!!」ドゴッ
    敵C「グェッ」
    猪野(なにか投げた!)
    猪野「悪い、三輪ちゃんそっち行った!」
    三輪「おりゃー!!」バシッ
    ※三輪が振るってるのは竹刀です
    猪野「何か怪我とか不具合は?」
    三輪「特には…何か箱みたいでした。私が弾き飛ばしちゃいましたけど……」
    猪野「触らずにそのまま警戒を続けて。こいつらと一緒に回収してもらおう」
    敵「」
    猪野「……不審物の回収お願いします。結界を守ってた三輪に向かって投げられました」
    ─────⬜︎スーーーーッ

  • 42二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 05:39:29

    敵ロボ ガシャンガシャン
    真依「なにあれアンタのファン?」
    幸吉「真依、下がっててくれ。」
    幸吉「俺が相手する」ガシャン
    真依「はいはい」
    敵ロボ「…………」ガシャンガシャン
    幸吉「……」ドカッ
    幸吉「俺の呪骸をそのまま真似たわけじゃないのか」
    幸吉「単純に相手を真似るだけの術式か?効果や機能まで再現はできないみたいだな」
    敵ロボ「………………」
    幸吉(俺のメカ丸は直接乗り込む必要がない。だが俺はこの場に居たかったから操縦席を作った)
    幸吉(こいつは俺の呪骸だが、操縦席を隠しているな。だが中にはいないだろう。物を操作する術式は操縦者が必ず近くにいる。俺のように大きく距離が取れるタイプは少ない。居たとしても、こんなところで使い捨てられるほど安くない)
    幸吉「どっちみち、俺はここを守ればいいだけだ」
    敵ロボ「…………」
    幸吉「お前喋れないんだな。残念だ。同じロボ同士、雑談くらいしたかったが」
    敵ロボ「……」ブンッ
    ガッゴッ、ドゴオッ
    幸吉「……悪いな、キャノン砲が出せないんだ。」
    幸吉「地形を変えるわけにはいかなくてな」ガシ
    敵ロボ「……」ジタバタ
    敵ロボ「………」ドカッバキッジタバタ
    幸吉「……真依」
    真依「そのまま抑えときなさい」
    ドンッ
    真依「…………いたわ。たぶん操縦者」
    真依「あんた抵抗くらいしなさいよ。なんで殴られっぱなし?」
    幸吉「表面上とはいえ俺の呪骸の再現だぞ。こちらの攻撃がそっくり返ってくるかもしれない」
    真依「ありそうね。そうでもないとヌルすぎる」
    幸吉「油断するな。第二弾が来るかもしれない」
    真依「はいはい」

  • 43二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 05:40:41

    パンダ「…………うーん」
    敵1「ものは相談なんだが…協力しないか?」
    敵2「なに、ほんの少し見ないふりをしてくれるだけでいい。誰もなにも傷つけんよ。少し地面を抉らせてくれれば…」
    パンダ「…一応確認するけど、俺らんとこにきたのってお前らだけ?」
    敵3「ふふふ…呪術師が正直に答えるわけないだろ」
    パンダ「……ふーむ」
    敵1「俺たちは呪禁対策済みだからな。戦うと厄介だぞ?」
    パンダ「それはでかい耳栓でわかるけど……」
    狗巻「…………」ガシッ
    敵2「なんだ貴様、離せ!戦いになるぞ!いいのか!」
    狗巻「眠れ」ボソ
    敵2「!!」
    敵2「………………」スーーー
    敵1「なにぃー!!」
    敵3「呪禁は対策してるはずなのに!」
    パンダ「耳栓してたって完全に音を遮断するわけじゃないだろ」
    パンダ(その分骨伝導で耳元に直接声落とさないといけないけど)
    敵1「クッ…仕方ない戦うか!背後を取られなければいい話だ!」
    狗巻「ツナマヨ」ブンッ
    敵1「おげっ」グキ
    パンダ「棘は体術もそこそこやるぞ」
    パンダ「……」ガシ
    敵2「離せー!!」
    パンダ「……うーん。なんだこいつら」
    パンダ「?」
    パンダ「なんだこれ?」ヒョイ
    敵2「あ、か、返せー!!」

  • 44二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 05:42:55

    ガサガサガサガサ

    虎杖「……………多くね?」

    伏黒「……パッと見で三十数人前後ってとこだな」

    虎杖「体型も覆面も服も全部同じだな」

    敵「………………」

    虎杖「タイミング見計らってね?」

    伏黒「……数に任せて隙を突く気だな。虎杖、耳かせ」

    伏黒「……」ボソボソ

    虎杖「……了解!」

    ─────⬜︎スーーーーッ

    ⬜︎<緊急連絡緊急連絡、呪具を使う敵に注意。中身は嘱託式の簡易結界。隔絶した空間を作る妨害用呪具です。結界に近づけないよう願います>

    伏黒「へえ。……つまりあいつらは俺らを抜けて呪具の位置に近付ければいいってことか」

    虎杖「なにそれずるい」

    虎杖「なら余計、さっさと倒さんとな」

    伏黒「……脱兎」

    ブワッ兔兔兔兔兔兎兔兔兔兔兔兎


    敵「…くそッウサギが無数に!」

    伏黒「……虎杖」

    伏黒「あいつだ」

    敵「!!」

    兔兔兔兔兔兎兔兔兔兔兔虎杖兎兔兔兔兔兔兎

    敵(ウサギ達磨から、さっきのやつが!!)


    虎杖「……」ドカッ

    敵「グェ」

    虎杖「…気絶したら消えた。分身増やすやつだったんだ」

    伏黒「分身じゃなくて幻覚っぽいな。脱兎がすり抜けてた」

    伏黒「捕縛して次に備えるぞ。この程度だと思えないからな」

    虎杖「もち!」

  • 45二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 05:46:40

    東堂「ところで」
    東堂「ブラザーの兄ならば、当然この質問はしなければな」
    脹相「?」
    東堂「脹相よ、どんな女が好みだ?」
    脹相「………………」
    真希「…………」うんざり
    東堂(ブラザーから聞く限りでは弟以外にあまり執着も興味も薄いようだが…少しは外に意識を向けるといいが)
    東堂(あまりピンとこないようならブラザーの答えを教えてやろう)
    脹相「………………」
    脹相「……俺はあまり女を知らん。だから俺の認識の範囲でしか答えられんが…」
    東堂「ほう」
    脹相(時に俺を諭し助言を与え、悠仁のことで俺の背中を押してくれる…)
    脹相「九十九のような女を、いい女というのだろう」
    東堂「!!!!」

    瞬間、東堂の脳内に溢れ出した 存在しない記憶

    脹相『また喧嘩したのか?まったくお前たちは…飯でも食べて少しは大人しくしていろ』
    脹相『お前が悠仁と仲良くしてくれて俺も嬉しい』
    脹相『悠仁と俺は、戸籍が違うんだ。両親が複雑でな…俺はそれでも悠仁を大切な弟だと思っている』
    脹相『悠仁が連れて行かれた!もう一緒に暮らせないと…!本当の家族の元で暮らすと…』
    脹相『俺と共にいることが…本当に弟の幸せなんだろうか…』
    脹相『葵…悠仁に伝えてくれ。お兄ちゃんはずっと悠仁のことが大好きだ、と』
    脹相『おい、なんでそんな無茶を!お前に何かあったら悠仁が悲しむ…これは、悠仁からの手紙…?』
    脹相『…なあ葵。悠仁がな、俺のことを本当の家族だと…お兄ちゃんと呼んでくれたんだ…また一緒に暮らせる。夢みたいだ…』
    虎杖『ほらにいちゃんも』
    脹相『あーん』

  • 46二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 05:48:30

    東堂「大親友のブラザーの兄…美味しいパスタ作った弟…か」涙ツーー
    脹相「……なぜ空を仰ぎ泣く?」
    真希「病気だからほっといていいぞ」
    東堂「さすが俺の認めた男の兄だ…」フルフル
    脹相「……それより五条がそろそろ作業には入る。俺たちはどう動く?何か決めていることはあるのか?」
    真希「決めごとはないけど、あっちには近づくな。ワイヤー張ってるから」
    脹相「ワイヤー?」
    真希「便利でよく効く。待ち伏せにはもってこいだ」
    脹相「わかった。それで、機械を奪われないように対応する、ということでいいか」
    東堂「そうだが、どのみちあれら(重機)は動かせん。操られないように呪符も使ってる。盗むなら直接機体に触れて操作するか術式ぶつけるかだな」
    東堂「機体を改造して操る術式、でもない限り俺たちが警戒する必要はあまりないはずだ」
    脹相「わかった」
    真希「……来ると思うか?」
    東堂「来るだろう。すでに結界の方が襲われてるようだしな」
    真希「にしちゃ遅いな」
    東堂「五ヶ所も襲う場所があるんだ。本命以外にはハズレを当てて撹乱と陽動を狙うんじゃないか。よその被害が少なければ自分たちも油断するのが人の心理」
    東堂「呪具を埋める作業は機械任せだぞ。地中深くに埋めたものを、人力で掘り起こすのは手間すぎる…重機を使うか、土に潜るかしないと……」

    東堂「っ伏せろ!!」
    東堂(三人、ブギウギが間に合わん!)
    真希「なっ」
    脹相「!」
    ●カッ

  • 47二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 05:53:47

    伊地知「ここにいるみなさんは準一級か一級並み。数を集めても勝つのは難しいです。しかし場所と呪具を守るという条件であれば戦わず、巧妙な作戦次第では策が通ってしまう可能性もある」

    釘崎「結界が破損したら全員道連れ死なのによくやるわ…頭おかしいんじゃないの」

    伊地知「……本当に壊す必要はないからでしょうね。呪具と場所を占領して壊すぞ、と脅迫すればいい。万が一、結界が欠けてしまっても呪いが溢れる前に破損を修復する時間は、“練り出せる”……」

    釘崎「?それじゃ別に神経質に守る必要なくない?」

    伊地知「……いいえ。その場合五条さんが一部、呪具の代わりをすることになります」

    伊地知(そのためのアクスタ……)

    伊地知「五条悟が一定時間、または期間、完全に動けない状況を作り出す。敵の狙いはこれでしょう…そうなればその間に、様々な脅迫を縛りで結ぶこともできますから……」

    釘崎「クソだわ」

    伊地知「はい。なので絶対に、そんなことはさせません」

    ゴオオオン


    伊地知「!!」

    釘崎「っなんの音…?重たい……」

    伊地知「飛行班!」

    ⬜︎<機材置き場で爆発が発生。死傷者不明。現在確認中です>

    釘崎「…………」

    釘崎「ねえ、そろそろいいんじゃない。アタシもう我慢したくないんだけど…」

    伊地知「……そうですね」

    伊地知「……これを」コト

    釘崎「……“どこ”のやつ?」

    伊地知「範囲は地中の層に固定しています」

    釘崎「なら十分。天罰下してやる」

    伊地知(……彼女がこれから打つのは地中のみに限定した結界呪具。これらの呪具は繋がっている。その繋がりを利用して、彼女が自身の術式を使い、結界そのものに攻撃を行う。もちろん、、結界中に侵入した者にもダメージが行く)

    伊地知「地上での戦闘は全て陽動の“囮”でしょう」

    伊地知「本命はここです。釘崎さん、頼みます」

    釘崎「任せて」

  • 48二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 05:59:02

    虎杖「……すごい音したけど、どっか爆発した?」
    伏黒「連絡を待つぞ。罠かもしれない」

    三輪「わわわ」
    猪野「落ち着いて、場所を離れずにいよう」

    パンダ「今のもお前ら?」
    敵1「し、知らない!」
    狗巻「答えろ」
    敵1「なんも聞いてませぇん……」

    真依「…………」
    幸吉「……見にいくか?」
    真依「……バカ言わないで」


    東堂「……これは壁か」
    真希「…血液?」
    脹相「無事か?」
    東堂「助かった」
    真希「……何が起きたんだ?」
    脹相「俺にもわからん。咄嗟に壁を作ったが、何かが爆発したように思う」
    東堂「真希、機材を確認してくれ」
    東堂「脹相、俺たちと離れずまた警戒を頼む」
    脹相「わかった」
    東堂「こちら東堂と真希、脹相。三名とも無事だ。怪我はない。今から事態の把握を行う」
    真希「……機械類は全滅だな。エンジンも本体部分も全部壊されてる私らを狙った、ってよりこいつらを壊すのが目的みたいなやり口だ」
    \ドンッバチバチバチ/
    脹相「なんだ?土中で呪力が爆ぜる…」
    真希「野薔薇だ。ってことはいたんだな、下にも」

  • 49二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 06:01:15

    釘崎「あー腕がジンジンする。」
    伊地知「お疲れ様です。何か手応えを感じたらすぐに報告を…」
    伊地知「……」ブーーー
    伊地知「電話?誰から……」
    伊地知「!?」
    伊地知「め、冥冥さん!?……なぜこんな時に?
    伊地知「切れてしまった…ここは電波が悪いから…」
    伊地知(今この現場にいる私にかける理由はなんだ?)
    伊地知「………仕方ない」
    伊地知「すいません、釘崎さん。私は一度連絡のために山を降ります。降りると言ってもすぐ麓の休憩所までですので、何かあれば他の補助監に伝えてください」


    簡易休憩所(電波あり)
    伊地知「……あ、冥冥さんですか?」
    冥冥「やあ、悪かったね。この忙しい時に。電話をとってくれて助かるよ」
    伊地知「構いませんが、なんのようでしょう?」
    冥冥「……虎杖くんは近くにいるかな?」
    冥冥「彼に伝えてほしいと頼まれてね」

  • 50二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 06:01:35

    ここまでです

  • 51二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 08:14:35

    まさかの各持ち場ごとにバトルシーンが挟まって感動してるありがとうありがとう…
    呪詞省略しない五条になんかグッときたし敵さんのバリエーション豊かで若干愛嬌あるのなんだよ好き
    でも大親友のブラザーの兄…美味しいパスタ作った弟…に相当感情持ってかれて悔しい…歌うな!

  • 52二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 09:02:16

    あ~盛り上がってしまう…!!各キャラの細かい描写がほんと好きでじっくり読みたい
    好みのタイプ問答そうなんのかって笑うしなんか起こっちゃってるしナナミンの持ち場も気になるし冥さんの電話も気になるし

  • 53二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 12:29:34

    うおおおお続き来てた!!!
    それぞれの場所でそれぞれの戦いが始まってるのすごい!!!
    それぞれこの戦いへの向き合いが見えてどれも好き…ありがとう…
    お兄ちゃんと東堂はいつも通りで笑ってしまうけど九十九をいい女だと言うのいいな…
    虎杖に伝えて欲しいのはなんだろう続きが楽しみすぎる

  • 54二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 22:31:19

    保守

  • 55二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 08:28:23

    更新が楽しみな作品すぎる

  • 56二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 16:12:44

  • 57二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 01:19:31

    ─────⬜︎スーーーーッ

    ⬜︎<ほしゅ!>

  • 58二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 08:37:56

    ほっ

  • 59二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 17:35:59

    続きをワクワク待ってる
    何が伝わるんだろうな

  • 60二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 00:39:23

    楽しみほしゅ

  • 61二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 00:55:47

    日下部「勧誘に襲われたぁ!?早速かよ」
    日車「こんなに早く来るとは予想外だ」
    日下部「…ハァー…じゃ、まぁどうする?とりあえず高専にでも避難するか?公共の結界の中じゃそうそう侵入者もないだろうし」
    日車「相談したいのはそこではないんだ」
    日下部「?」
    日車「襲ってきた呪詛師の一人がとある事件に関わっている」
    日車「呪術規定に則り、全ての公的な事件、事故等の記録の“虚偽記載”は重罪」
    日下部「…………」
    日車「記録の改竄もそれに当てはまるはずだ。なのに呪詛師が改竄に加担している。これはどういうことだ?日下部。そんなことあり得るのか?」
    日下部「はー待て待て待て待て」
    日下部「虚偽記載?改竄?もうちょっと一からわかりやすくだな……」
    日車「…つまりこういうことだ」
    日車「俺の術式は判決を言い渡す前に、罪状の裏付け証拠の内容を知ることができる。その証拠の中にとある事件記録を改竄した容疑があった。高専の担当した任務内容だ」
    日下部「…………」
    日車「呪術師は非術師を守るためにある。現状、名目になり下がっているがそれでもこの信条は依然全ての呪術師が持っている価値観だろう。“同じように”呪霊退治や過去の伝承、歴史などは呪術師が呪術師であるために虚偽や空説、妄想、一方的な考察は禁止され、事実のみ記載されるべきという共通認識がある。これも全ての呪術師連合が活動を行うにあたり、決して犯してならない領分のはずだ」
    日下部「…………」
    日車「…どこの組織や派閥にも暗黙の了解やルールがある。俺はまだ呪術師をやるにはその了解を知らない。知る気もない。しかし、」
    日車「公のルール破りを黙認するつもりはない。個人の問題で済ませるにはことが大きすぎる。これから先全ての呪術師が公的記録を信じられなくなるばかりか、記録と違うことによって起きる被害も相当だろう」
    日下部「……なるほど」
    日車「わかってくれたか」
    日下部「……ちょっとだけ待ってくれるか。1分くらい」
    日車「待とう」

  • 62二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 00:58:47

    わーい待ってました!

  • 63二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 00:58:59

    日下部「……………………」
    日車「……………………」

    日下部(まってまってまって!!なにやべー事実掴んでんの!?公式記録の改竄??それ俺が聞いていいやつ?もっと役人とか上の人間がさぁ、聞くべきもんじゃないの!?俺???五条に言えよ!!)
    日下部(あー!!関わるんじゃなかった!!どう考えても厄ネタじゃん!!上ならやってるよそら!むしろやらない方が不自然だもん!自分たちに都合よく情報規制しなきゃ呪術師連中に命令できないとかなんとかさあ、そう考えてんじゃないの?いや知らんけど!)
    日下部(上の犯罪行為…薄々感じてたけど、実際に確定すると脱力感が…俺はのらりくらりうまい位置にいてなんにも巻き込まれず平穏に生活できればそれでよかったのに……)
    日下部(……でも事件記録の改竄は珍しいな。秘匿隠匿と違って呪術師なら申請が通れば誰でも見られるもんだ。そもそも事件記録なんて起こった後の記録だぞ。よほど知られたくないものがない限り、改竄する意味なんぞないだろうに。……いや待て)

    日下部「……確か公記録の虚偽記載は不可能のはずだが」
    日車「それはどうやって?」
    日下部「法務部があるんだよ。まだ活動してんのか怪しいけど。あそこは総監部の下についてない。文章の虚偽を見破れる術者が所属してて、だから改竄記録があればすぐにわかるはず……」
    日下部「ただ事件記録の総括決定権は最終的に総監部にある。こちらからその記録の精査を申請しないと調査はできんな」
    日車「そうか。だから…」
    日下部「…どういう意味だそりゃ」
    日車「……記録の改竄、と言ったが、改竄の意味は書き換える、だけではない。文書の消去も含まれる。俺の手に入れた証拠の内容は、元の事件記録の消去だった」
    日下部「…なるほどぉ」
    日下部「…下手になんか書いたらバレるって前提っぽいな、こりゃ」
    日車「ああ。……それと、もしかしたら事を急ぐことになるかもしれない」
    日下部「えっ」
    日下部(まだ巻き込まれる準備ができてないんだけど……)

  • 64二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 01:02:22

    日下部の反応で全体的に笑ってしまう

  • 65二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 01:02:45

    日車「改竄された事件記録の場所が今日行われている任務場所、京都の土地なんだ」
    日下部「!!」
    日下部「五条の件か」苦い顔
    日車「……?」
    日下部「…おい、五条が関わってるんじゃないのか?その記録」
    日車「いや関わってるのは五条じゃなくて虎杖が」
    日下部「虎杖〜?虎杖がなんだってその記録に?」
    日車「わからない。俺の掴んだ証拠内容は判決を下すのに必要な一部だけだから」
    日下部「……なーんだ虎杖か…心配させやがって。五条じゃないなら心配する必要ないだろ」
    日車「……なぜだ?五条悟の方こそ心配する必要はないんじゃないか?彼は最強だろう」
    日下部「だって五条は……」
    日車「?」
    日下部「んー……実はな、五条家とその他の他家の連中と、五条派の奴らは今日までずっとピリピリしてんだわ」
    日車「…………」
    日下部「理由は今日の任務で五条が陥れられるかもしれないから。詳細は省くけど、上手くいきゃ五条を無力化し、その力だけ呪霊退治に運用できるって便利な術式があってな。もちろん、現代じゃ使用不可だ。」
    日下部「だからま、画策するんならそのへんかもなって。だが流石に本当にやるとは思えないから五条派の奴らくらいしか自衛してないんだけど…」
    日車「…なぜだ?最強を封じれるなら彼の政敵は実行するんじゃないのか」
    日下部「メリットより、デメリットがデカすぎんだよ」

    日下部「まず諸外国からの圧力。五条がいなくなりゃ海外への抑止力が一つ減る。日本は一応非戦国だろ。それから、たぶんこれが一番でかい。これをやった先の未来で、呪術師の呪霊現場対応経験者が一気にいなくなる」

  • 66二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 01:05:49

    日車「…………」
    日下部「今日やるのは日本中の呪霊や呪いの集約祓い。一度それように作ったシステムは次に出力を落として、なんて細かい調整はできん。次も同じ容量を集めて祓うことになる。すると常にその術式が日本中の呪いを溜め込み、また祓う。取り込まれた五条が生きてる間中ずっとだ。」

    日下部「そうなった五条がどれだけ生きるかわからんが、少なくとも主犯連中が生きてる間に解放されることはあり得ない。……五条派の誰かが術式を壊して解放するのもおすすめできない。封印と違って、あれは一体化だ。一度取り込まれた術師はまともな人間性を維持できるかわからん。生きたまま“呪霊”もどきになってる可能性が高いからな。そうなった最強を誰が倒せる?」
    日車「…………」
    日下部「術式が終わるまでの間、術式から漏れた呪霊は、超少数で、強さもせいぜい蝿頭並み。そうなったら呪術師は一気にお払い箱だ…一部を残してみんな離職するか、呪詛師になるかだな」
    日車「……」
    日下部「呪霊がいなくなった世界で呪術師の仕事はなんだ?簡単な想像しかできんが…俺は呪術師同士で争うだけだと思うね。一般人になるには使える力が強すぎる。非術師を見下してる連中が馴染めるとも思えんしな」
    日車「…………」

    日下部「そうやって呪術師同士で争って年月が経ち、ついに五条の寿命が尽きたあと。何年後だ…?50年と推定して…大量に発生する呪霊を資料でしか知らない呪術師が対応できるか?」
    日車「……なるほど、そこまで難点があるなら彼に手を出すのは現実的ではないな」
    日下部「まあな。まともな神経してたらとてもやろうとは思わない」

  • 67二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 01:06:39

    日下部「まあな。まともな神経してたらとてもやろうとは思わない」
    日車「だが皆警戒している……」

    日下部「羂索の一件だ。あんなイカれ野郎みたいに、先がどうなろうが、周りがどうなろうか構わない。むしろ上等だって頭の奴がいるかもしれんからな。……御三家も簡単に乗っ取られたわけだし」

    日下部「そんなわけだから五条が目的の改竄かと思ったんだよ。でも五条は関係ないんだろ?」
    日車「そうだな。しかし、虎杖の事件記録だ。改竄されるほどの何があったのか。放置はできない」
    日下部「…………待て待て」
    日下部「虎杖の事件?虎杖が関わってるってだけじゃないのか?」
    日車「……最初は俺もそう思った。俺が知った内容の一部は、とある霊山の調査。そこに虎杖が参加している。それだけだ」

    日車「なのに、ジャッジマンは虎杖を“事件に関わった参考人”ではなく、事件の本題に定義した」

    日車「即ち、虎杖悠仁の記録だと」

  • 68二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 01:06:54

    今日はここまで

  • 69二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 01:13:02

    お疲れ様です!
    改めて五条が巻き込まれるかもしれない…って奴が恐ろしいな…目的も普通の呪術師系がやるような事じゃなさそうだから誰が何の目的でやろうとしてるんだろう
    そして虎杖はどう関係してくるんだろう…自分の頭じゃまだ分からない!
    また続きが楽しみになってます!

  • 70二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 08:22:11

    ドキドキする…

  • 71二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 10:30:24

    アッアッ何で五条の話を散々されてるのに器の時に虎杖利用されそうで怖いなと感じたのか理解した
    2スレ目19で伊地知さんが首傾げてたのと1スレ目87が虎杖が補助監督じゃなくて窓の人(女)と任務後のやり取りしてたからだ
    もう日車さんの話で真っ黒じゃない?どうなんのこれスレ主の発想と構成すごいすき

  • 72二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 14:48:15

    アクスタを通した色んなキャラ達の栄養価の高い交流が最高なんだけど

    >>29>>31とかでも言われてる通りスレ初期の方から縦軸進行してた感じもあってそこもテンション上がっちゃうんだよな

  • 73二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 21:40:10

    すごくきな臭くて重要そうな話聞かされて焦る日下部がなんか好き
    呪術界の組織的な構造の話とかもし五条がこの術式に取り込まれたら行き着くところは実戦経験のない術師しかいない世界とかそういう解像度の話がめちゃくちゃ面白くて…情報が濃くて楽しい…

  • 74二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 01:29:04

  • 75二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 11:41:07

    待ってる間読み直して二度美味しいSS

  • 76二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 20:47:20

    好きだこのSS

  • 77二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 05:00:28

    黒っぽい窓の人が言ってたのって何だっけなと思ったら腕が4本と全身に目のある宿儺信仰に関係ある鬼神像とおびき寄せないと襲ってこないチンアナゴ案件…か
    伊地智さんが調べてる話の後に五条から土地も呪具も上層部が用意したって言ってたり不穏の種チラチラあったんだなあ

  • 78二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 13:05:13

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 23:02:41

  • 80二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:21:29

    電話中


    冥冥『それで私に連絡を?』

    日下部「…………」
    日車「そうだ。きみは高専の補助監督に直接連絡が取れるだろう。俺たちでは時間がかかる。このことを虎杖本人か、彼に近しい者に伝えてくれ。」

    冥冥『……改竄された記録に虎杖くんが関わっている。詳細は不明。この程度で何を気をつければいいのかな?突然言われても本人も戸惑うと思うけど。』
    日下部「…………」
    日車「情報が少なすぎることは分かっている。だが何もないよりましだ」 
    冥冥『そこまで言うならいいよ。受けよう。でも私を使うってことはそれなりに金がかかるってこともわかっているね?』

    日車「払おう。だが俺はまだ正式に呪術師として勤めているわけじゃない。過去の貯金ならあるが、きみの相場がわからないので足りるかもわからない。だが時間がかかっても良いなら必ず支払うと誓う」
    冥冥『……私は現金一括払いが信条なんだけどね。今回はきみの将来性に借すとしよう』
    日車「助かる」
    冥冥『フフッ……』
    冥冥『…………』
    日下部「………………」
    冥冥『日下部』
    日下部「……」ビクッ
    冥冥『きみからは容赦なく取り立てるから覚悟するように』
    日下部「」
    日車「?」

  • 81二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:28:32

    冥冥「私が五条に雇われていることを、分かってて繋げたな日下部め」
    憂憂「小賢しい男ですね日下部は」
    冥冥「おおかた私の仕事に噛ませて丸投げしようって腹だろうがそうはいかないよ」
    憂憂「…でも今回の僕らの仕事に、虎杖が何にかかわっているんでしょう?どの記録を見ても虎杖の名前なんて出てこないのに…?」パラパラ
    冥冥「さてね。任務記録の消去なんてそう簡単にできるものじゃない。担当部署と管理と事務と現地担当者、補助監や窓も含めて膨大な人数が関わることになる。でも“総括担当者”なら話は別だ」
    冥冥「私は長年フリーで活動しているけれど、呪いを溜める土地なんて便利な存在、噂でも聞いたことがない。果たしてそんな土地は本当に存在したのかな?長年隠蔽されていて、最近明らかになった?それとも」
    冥冥「作り上げた、のかな?」
    冥冥「どうなんだい?」
    法務部の男「…………」
    冥冥「話してくれないと困るんだよ」
    法務部の男「…………」
    冥冥「なんの成果もあげられなかったとなると報酬が格段に落ちるからね。今のままじゃ空手もいい所さ。五条は獄門疆の件で罠を警戒している。私たちにとっても五条に何か起きるのは困るんだよ。呪術界の勢力が大きく変わってしまうからね」
    法務部の男「…………」
    冥冥「さっきまであんなに威勢が良かったのに、“この話”はダンマリ?」
    憂憂「話した方が楽なのにバカな男ですね。」
    冥冥「分かっていると思うけど今ここで私がきみを殺しても、なんの処罰もくだらないよ。きみを逮捕し尋問中の行為、の建前でどうにでもなる」
    冥冥「その前例を作ってくれたのは他でもないら君たちだ」
    法務部の男「…………」
    冥冥「命乞いも取引もする気がないようだ。縛りでも結んだかい?」
    法務部の男「……………」
    冥冥「…できれば詳しく聞きたかったけど残念だ。時間が無い。」
    冥冥「ここからは少し厳しいことになるけど…自業自得だと諦めるんだね」
    冥冥「憂憂」
    憂憂「はい姉様」
    冥冥「服が汚れるから隣室で待っておいで」
    憂憂「僕は姉様のお姿を見ていられるなら服が汚れてもかまいませんが…」
    冥冥「わかっておくれ憂憂。私はかわいい弟にこれを虐める様を見られたくないんだ」
    憂憂「なら仕方ないですね」
    法務部の男「…………」
    憂憂「最後に見るものが姉様のお姿であることに感謝しなさい」

  • 82二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:30:53

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  • 83二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:33:44

    冥冥「と、いうわけだ。こちらでも少し探ってみたが、元の記録を見つけることはできなかった。虎杖くんに十分に気をつけるように伝えてくれ」
    伊地知「…………」
    冥冥「それと、これは関係があるのか不明だけど……」
    冥冥「宿儺は完全受肉のさい、一本分の指を取り込まなかった。最後の一つは高専が持っていたからね」
    冥冥「その一本が紛失している。“なぜか”行方が知れない」
    伊地知「それは……!」
    冥冥「…これは私のひとりごとなんだけれど」
    冥冥「上はどうして、今回の縛りを“祓う”でなく“降ろす”にこだわったんだろうね?」

    伊地知(任務記録の改竄に、虎杖くんが関わっている…!それもこの場所で。産土神案件の土地だった…窓の役職のみが記載されていた、情報の少ない記録。私が確認した時は虎杖くんの名はなかった)
    伊地知(任務に関わった呪術師の名を消す?なんのために?虎杖くんの行ったことが問題だったのか?それとも虎杖くんでなければならなかった…?)
    伊地知(故意に記録を消したのなら、できる限り情報を残したくなかったはずだ。窓を選んで残したのではなく、窓の役職しか、残せる記録が無かった…?)
    伊地知(…情報が足りない。五条さんの手が塞がっているうちに襲撃があるなど想定通りすぎた)
    伊地知(だが確実に、何かが裏で進行している…五条さんが“降ろし”を行ってから40分は経っている。このまま待つべきか?いや。)
    伊地知(動くべきだ。おそらく五条さんの言っていた“何か”だ)
    伊地知(虎杖くんを式神で呼び出すか?…だめだ。妨害で届かなかった時のために、言伝用式神は全て監視されている。この大人数。確実に上層部のスパイは潜んでいるはずだ。)
    伊地知(式神を使って呼び出すには相応の事実が必要。だが表立ってこの話はできない。私が気づいたことに、気づかれてしまう!)
    伊地知「…直接向かうしかない!」
    補助監「あ、伊地知さんお疲れ様です現場戻ります?」
    伊地知「……すみません。所用で少し離れます。大変申し訳ないのですがその間の私の仕事の引き継ぎをお願いします」
    補助監「えっ?」
    伊地知「五条さんに言いつけられてた仕事を忘れてましてね。本当困りものです。では頼みました」早口
    補助監「ちょっ、ちょっと待ってくださっ……走って行った……」

  • 84二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:43:12

    伊地知(ここから直接虎杖くんのもとへ行くには…車を使うしかないか。移動用に整備したおかげで山頂以外は車を使える。鍵を常に携帯しててよかった)
    伊地知(使える車は……)キョロキョロ

    呪術師「…………」
    呪術師「…失礼、補助監督の方ですよね」
    伊地知「え、ええ。そうですが……」
    伊地知(誰だ?知らない顔だ…)
    呪術師「五条特級術師が“降ろし”に集中しているというのに、一体どこへ?補助監督はみな担当現場に着いているはずですが」
    伊地知「ええと、私はその、電話しに一度下りまして…」
    呪術師「…電話ですか。どんな用件でしょう。この祓いの最中にというくらいだ。緊急でしょうね
    伊地知「…ええまあ。緊急ですね…」
    呪術師「………………」
    伊地知「……」ハッ
    伊地知(まさか……警戒されてる?私が?)
    伊地知(でも今!私の行動って確かに怪しい!一度持ち場離れて連絡とって場所も伝えず移動しようとしてる!)
    呪術師「…………」
    伊地知(外部から連携した人ならこの警戒も正しい!私だって裏切り者の可能性があるから!)
    伊地知「ええとその…私は伊地知と言って…五条さんを担当することも多いんですが…」
    呪術師「そうなんですか。では今から何の用でどこに行くんですか。先ほどの連絡内容も伺いたいのですが」
    伊地知「………………」
    伊地知(言えないし怪しい!(私が)ああどうしよう!こんなことしてる場合じゃないのに)
    伊地知「……申し訳ないのですがまだ開示できる内容ではないんです…緊急なのは本当なので通して欲しいんです。五条さんの言いつけでもあるので……」
    呪術師「……五条特級術師の?」
    伊地知「はい。なのでどうかそこを……」

  • 85二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:44:16

    呪術師「……それは」
    七海「どうしました?」スッ
    伊地知「七海さん!」
    呪術師「…………」
    七海「君が持ち場を離れるのは珍しいですね。何かありましたか」
    伊地知「いえ、そこまでのことでは。ただ急いで向かわないといけないので」
    七海「そうですか。ではこちらは私が対応しておきます。先に行きなさい」
    伊地知「ありがとうございます七海さん!」

    ガチャバタン ブロローー

    呪術師「………………」
    七海「彼の身元とこれまでの働きは私が証明できますよ。必要でしょうか?」
    呪術師「…………いいえ」
    七海(……あの人の言う通りになったな)

    五条『現場や事件に詳しいのって術師より補助監でしょ。呪術師の戦闘の有無を決めることもある。事件だけじゃない、行政や警察、新聞ネットなんかにも直接対応するのは補助監だし。術師より見るもの、聞くもの、知ることは多いわけ』
    五条『僕はもしも何かにいち早く気づくなら伊地知だと思ってる。単純にさぁアイツんとこに入ってくる情報って他の補助監より段違いに多いんだよね。僕が振ってるからってのもあるけど』
    五条『映画のキャラでさ、重要なコトを知っちゃって口封じされる奴いるじゃん。アイツにそうなられても困るし』
    五条『さりげなーくって感じで庇ってやってよ』
    七海『全体を見渡し警戒しながら伊地知の護衛もしろと』
    五条『できるだろ。お前なら』

  • 86二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:46:40

    虎杖「……なんかちょっと暇になったな」
    伏黒「わざと襲撃に緩急つける場合もある。人は緊張が緩んだ瞬間が一番無防備だからな」
    虎杖「伏黒詳しいね」
    伏黒「昔五条先生に教わった。それで死にかけたらしい」
    虎杖「五条先生が?やっば」
    虎杖「じゃー俺ずっと緊張しとくわ」
    伏黒「緊張しっぱなしも良くないぞ。体が強張って動かなくなる。適度な緊張感がいいんだ。勘も鋭くなる」
    虎杖「難しくね?」
    伏黒「……お前は自然にやれてるよ」
    虎杖「まじ?」

    車<イタドリクーン!!ブロロロロ

    虎杖「車が爆走してくる…」
    伏黒「敵か?」
    虎杖「うーん?あれ、伊地知さんだ」
    伏黒(式神が使えない話か?)
    伊地知「虎杖くん!」小声
    虎杖「え、伊地知さんどうしたの?何でそんな声ちっちゃいの…」
    伊地知「伏黒くんすいませんが周囲の警戒をお願いします……虎杖くん」ボソボソ
    伊地知「大事な話です。できる限り声を潜めてください」
    虎杖「……はい」小声
    伏黒「…………」耳すまし
    伊地知「…虎杖くんは以前、この山で任務をこなしましたか?」
    虎杖「任務?……あーしたけど」
    伊地知「どんな内容か詳しく手早く教えてください。」
    虎杖「えっでも俺、報告書出したよ?」
    伊地知「……記録がないんです。」

  • 87二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:48:37

    虎杖「そんなことってあんの?」
    伏黒「……普通はない」ボソッ
    伊地知「はい。ありえないことです。任務記録は残っていますが、そこに虎杖くんがそこで活動した、という記録はありません」
    虎杖「えー何でだろ。誰かミスったんかな」
    伏黒「…………」
    伊地知「……」目配せ
    伊地知「虎杖くん。詳しく話せませんが緊急です。活動内容を教えてください。」
    虎杖「どんなだっけなー……任務って言っても大したことしなかった気がする…あ、そうそうチンアナゴ!」
    伊地知「チンアナゴ?」
    虎杖「全然動かないチンアナゴみたいな呪霊の触手がいてさー俺じゃないと反応しないからって……」
    伊地知「“虎杖くん”でないと反応しない?」
    虎杖「え、うん」
    伊地知「何か理由が…?」
    虎杖「えーっと……裏?に宿儺の像がでたとか何とか」
    伊地知「裏……隠れ信仰か!」
    伏黒「宿儺の像ってお前、何でそんな大事なこと黙ってた!?」
    虎杖「黙ってねーよ?…聞かれなかったし…なんかまずかった?」
    伊地知(マズいどころじゃない。危ない。)
    伏黒「…宿儺信仰の土地にあの巨大な呪いを降ろすんだぞ!お前がここに居ていいわけないだろ!」
    虎杖「えっ…でもそれじゃ、何で俺呼ばれてんの?」
    伏黒「知らねーよ!」
    虎杖「理不尽」
    伊地知(虎杖くんが気づかないのも仕方ない。彼は高専に所属し、一度死んだ後、ろくに授業を受けていない。呪いの土地にその呪いと繋がるものを近づける意味など知らないはずだ。とにかく戦いを優先しなければならなかった)

  • 88二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:51:07

    伊地知(それに、もう間違いない。記録を消し、彼を誘導し、五条悟が狙いだと我々に思わせた…“何か”を起こすために)
    伊地知(そのために彼で試した。信仰影響を受けた土地神が反応するか……)

    『上はどうして、今回の縛りを“祓う”でなく“降ろす”にこだわったんだろうね?』

    伊地知(どうして・祓いにそもそも意味を見出してなかった…?)
    伊地知(“降ろす”ことが目的だったとしたら)

    伏黒「伊地知さん、今すぐこいつを…」
    伊地知「虎杖くん!!!!」
    虎杖「はい!!」ビクッ
    伊地知「この情報はとても危険で緊急度の高いものです。私はこれから急いで山を降りなければなりません。しかし!」
    伊地知「“気づいた”私は口封じに襲われるかもしれません。ついてきて私を守ってください。これは一時的な命令です。いいですね?」
    虎杖「それはいいけど…でも俺が動いたらここ伏黒が」
    伏黒「行ってこい。俺は一人でも何とかなる」
    虎杖「…………」
    伊地知「代わりの呪術師は手配しています。すぐにこちらへ駆けつけるでしょう。虎杖くん。頼みます」
    虎杖「わかった…伏黒、しっかりやれよ」
    伏黒「お前も伊地知さんの命令ちゃんと聞けよ」
    伊地知「急ぎます。すぐに車に乗ってください。」

    伊地知(時間がない。五条さんが呪いを降ろし終える前に…!)

  • 89二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 01:51:18

    今日はここまで

  • 90二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 02:03:29

    スレ主お疲れ様です!
    やっぱり読み直した時にあった宿儺信仰であり虎杖にしか反応しなかったものの存在って重要だったんですね
    五条がもしシステムに組み込まれたら流石に色々マズい筈…あれでももしそれ以下の強さの存在なら?とか微妙に考えてたけどそれ以上にマズい事が起きようとしてる…?
    また続きが楽しみになってしまった

  • 91二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 08:09:09

    ほし

  • 92二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 12:58:23

    電話口で気配消してるけどバレてる日下部で笑っちゃったけど日車と冥さん繋いでくれて本当にありがとな…ダーティなインモラル姉弟が見れたのも嬉しい
    消されないように上手く立ち回れみたいに五条が伊地知さんに言い含めてたのもこういう事か~ってなったしその上でナナミンにもカバー入ってもらってる連携がめちゃくちゃ好き
    車で爆走してきてくれた伊地知さんも自分の護衛としてって建前で虎杖逃がそうとしてくれてるの大人オブ大人よ…
    アクスタとか裏とか最初は何がヤバイのかピンとこないところから徐々にこっちの理解が追いついていくの気持ちよすぎ…

  • 93二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 20:53:43

    ⭐︎ミ

  • 94二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 01:55:14

    この場にも何人も裏切り者がいるかもしれないからこそ五条側の味方であっても伊地知さんすら疑わないといけないんだよな…
    しかしこれ気付かれてなかったら緊張が緩んだ瞬間が一番無防備にまさに何かが起きて対応もできなくなってたんだろうな…危なかった

  • 95二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 12:07:44

    ⭐︎

  • 96二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 21:37:26

    ─────⬜︎スーーーーッ

  • 97二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 07:29:26

  • 98二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 13:42:38

    >護衛としてって建前で虎杖逃がそうとしてくれてる

    すぐに伊地知さんならそうするって発想になるのも伊地知さんの信頼の賜物だな…

  • 99二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:57:21

    ほしゅ

  • 100二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 07:56:27

  • 101二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 16:55:55

    保守

  • 102二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:19:45

    車<ブロロロロロrーーー


    虎杖「伊地知さんずっと爆走するじゃん…だいじょぶ?」
    伊地知「問題ないです!道路整備されててよかった!窓から顔出さないで虎杖くん!」
    虎杖「はい!」
    虎杖(なんかずっと切羽詰まってる顔してるけど…狙われてるから?でもここにいたら危ないのは俺の方だし…俺連れてこうとしてるってそういう意味だよな…)
    虎杖(ちゃんと説明してほしいけどそんな余裕もなさそうだし…山降ったら移動中に話くらいできるかな…)
    伊地知(このままの速度で進めればなんとか間に合うか…?五条さんに祓いを少し遅らせるよう式神で頼んだが、そんなことできるかわからない。せいぜい詠唱や動作をゆっくり行う程度。期待はしない方がいいか)
    虎杖「……バス?何で道の真ん中に」
    伊地知「…大型バスですね。大人数の移動に使ったものです。なぜこんな所に……」
    窓の人(女)「ピピ〜(笛)すいませんが通行止めでーす。迂回するか車置いて徒歩移動いてくださーい」
    虎杖「あれ、あの人……」
    伊地知「バスをどかしてほしいんですが…というかなぜここにバスを?」
    窓の人(女)「工事現場で爆発事故が起きまして。もう消火は終わってるんですけど、飛び火してバスまで炎上したら困るので一時避避難中なんです」
    伊地知「……やむを得ませんね。虎杖くん、ここは車から降りて走っていきましょう」
    虎杖「俺はいいけど、伊地知さん走れる?俺抱えて行こうか?」
    伊地知「……いえ!こんな時のために鍛えてますから!平気です……でも途中で息切れしたら…お願いします…」
    虎杖「オッケー任せて」
    窓の人(女)「お手数おかけしますー」
    虎杖「……ってあれ。お姉さん、あの時の人じゃん!」
    窓の人(女)「?」
    虎杖「ほら、半年くらい前に。ここで俺案内してくれたじゃん!チンアナゴの土地神対処って!」
    伊地知「あなたが、例の事件の……」
    窓の人(女)「えっ?…………うーん」
    虎杖「伊地知さん、俺に裏の事とか、宿儺の像がでたとか色々教えてくれた人!」
    窓の人(女)「すいません、なんのことでしょうか…?」
    虎杖「えっ」
    窓の人(女)「チンアナゴはわかりますけど…土地神?」
    虎杖「……ここの任務で俺が土地神刺激するからって、案内して色々説明してくれたよね?」

  • 103二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:21:02

    待ってた!
    と思ったらえっ…窓の人知らないの…?

  • 104二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:24:38

    窓の人(女)「うーん?それ私でしょうか?他の誰かと間違えてませんか?虎杖くんは一級ですよね?今回は特別ですけど窓は基本、一級の任務についていくことはないんです。私によく似た補助監さんの誰かじゃないですか?」
    虎杖「………………」
    虎杖「…そっか。じゃきっと俺の勘違いだ。ごめんね、お姉さん」
    窓の人(女)「いいんですよ。この先は下りが急な勾配になってますから足を取られないように気をつけてくださいね」
    虎杖「はーい。ありがとう」
    伊地知「虎杖くん……」
    虎杖「わかってる。先行こう」
    伊地知「ええ、急ぎましょう」
    伊地知(消されたのは記録だけじゃない…!ますますきな臭い)
    虎杖「…伊地知さん。やっぱ俺走るよ。伊地知さんおんぶしていい?」
    伊地知「え?…しかし」
    虎杖「できるだけ急いだ方がいい気がする」
    伊地知「でも大丈夫でしょうか?私、こう見えて重いですよ?」
    虎杖「ヘーキヘーキ…じゃ、ちょっと背中のって」
    伊地知(どうか誰にも…!見られませんように!)被さり
    虎杖「うしっ!じゃ、走るね」トントン、ダッ
    伊地知「ハッ…!」
    伊地知(早い!景色が歪んで…ジェットコースター?風圧で頭が持っていかれそうだ…!)
    虎杖「……」ダッシュ
    虎杖「…と、着いたけどあれ?ここってまだ山の中だ。下りの道ってどこだろ?」
    伊地知「……うう、虎杖くん?」
    虎杖「伊地知さん、道別れててわかんない。こっち?」
    伊地知「そっちは、休憩所兼待機所です…ええと、回り道だから…」
    虎杖「おーログハウスみたいなのがたくさんある!これ一から組み立てたの?」
    伊地知「……この休憩所の裏手はちょうど崖になってまして」
    虎杖「うん?」
    伊地知「そこから飛び降りれば、かなり早いショートカットになります」
    虎杖「………………」
    伊地知「虎杖くんなら難なく下れると思います。行ってください」
    虎杖「……それだと俺、伊地知さんと離れちゃうじゃん」

  • 105二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:28:30

    記憶消されてる!?ヤバいなもっとヤバいところが関わってるのか
    伊地知さん置いていったら大変なことになりそう

  • 106二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:29:22

    伊地知「私より君です。君が危険なんです」
    虎杖「何となくそれはわかったけどさ」
    虎杖「でもここで伊地知さんと別れるのは嫌だ」
    伊地知「虎杖くん……」
    虎杖「俺本気でして走るよ。それでいい?」
    伊地知(さっきのは本気じゃなかったんだ……)
    伊地知「…ええ。お願いします」
    虎杖「…あっ!」
    伊地知「!!」
    伊地知「虎杖くん、伏せて!」
    伊地知(落ちてくる!!)

    ──ズッゥウウウウウウウウウン──

    虎杖(なんだこの圧!立ってらんねえ、重力?)
    伊地知(凄まじい地響きと重圧…!一瞬とはいえ山を大きく揺らしている…)
    伊地知(だが人に影響はない。この呪いが我々に向かうより早く、山そのものが吸収するはずだ…)
    虎杖(やばいやばい、みんな平気か?くそ、しゃがんだ方がいいな…)
    虎杖「………もう終わった?」
    伊地知「…みたいですね」
    虎杖「…フーー」
    虎杖「心臓バクバクしてる。びびった」
    伊地知「虎杖くん。何か変わったことはないですか?体に変化は?」
    虎杖「んー…特にないかな…違和感とかもないし」
    伊地知「……そうですか。でも一応、急ぎましょう」
    ザアザアザザザザアアザアザア
    虎杖「木の枝が、動いてる?」
    伊地知「…一時的な活性化でしょう。こちらが何もしなければ問題ありません。さ、」
    虎杖「うん」
    虎杖「ッ伊地知さん!!」

  • 107二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:36:44

    伊地知(突き飛ばされた…?違う、地面が緩んで、跳ねたんだ。弾き飛ばされた…?)
    虎杖「クソッ!何だこの地面ッ」
    伊地知(液状化?違う、地面はしっかりしている…)
    虎杖「伊地知さん、こっから離れて、木の下に行って!木の下は土が崩れてない!」
    伊地知「虎杖くん、逃げてください!君一人ならこの場から離れられる!」
    虎杖「言っとる場合か!俺も逃げるよ、逃げるから伊地知さんも走って、早く!」
    伊地知(地面が、あり地獄のように崩れ…!!)ダッ
    虎杖「がんばれ伊地知さん!走って走ってもうちょっと!!もっと!!あと少し!!がんばれ!!!!」
    伊地知「ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!!!」
    虎杖「もうちょい、手伸ばして、早く、今゙あ゙!!」
    伊地知「ゔゔゔゔゔゔ」ガシッグイッ
    虎杖「シャッ!!いくぜ」ダッッッッッッッツ
    ゴオオオオオオオオオオオオン
    虎杖「………間に合った」
    伊地知「ゼエー…ゼエー…コヒュー」
    虎杖「…伊地知さん」
    伊地知「……ぜーは、はい?」
    虎杖「……これ俺のせい?」
    伊地知「!?休憩所が地面に沈んでいる…いや、沈んでいるのではなくて、崖崩れに巻き込まれたのか…裏手が崩れたのか」
    虎杖「…………」
    伊地知「君のせいなわけ、あるわけない。こんなのはただの事故です。活性化が想定より上回った。それだけです」
    虎杖「うん……まだ中に人がいるかもしれない。助けよう」
    伊地知「…………それは」
    虎杖「さっき地面が暴れてたけど今はもう何ともないでしょ。俺も別に、何も起きてないし。人命救助を優先するべきだと思う」
    伊地知(この待機所利用のほとんどは窓だ。自力で脱出は難しい…)
    伊地知(地震と土砂崩れ…本当にこの程度か?しかし…)
    虎杖「…………」
    伊地知(素直に言って聞く子じゃない…か)
    伊地知「…わかりました。ただし虎杖くん。少しでも異変があったら、呪いが君を襲い出したら、即座に1人で山を降りてください。君は今この場で五条さんに次いで呪いが集まりやすいかもしれない。そうなれば周りにも私にも危険です」
    虎杖「うん。約束する」

  • 108二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:40:52

    ヒエ…何が起きてるんだろう…

  • 109二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:44:15

    電話終了後 新幹線移動中

    日車「彼女(冥冥)の方の調査結果も一部、高専側に報告してくれるとのことだ。話がわかる相手でよかった」
    日下部「…………」
    日車「しかし彼女はどうして君に攻撃的だったんだ?」
    日下部「もう…聞くな…何も…」
    日下部(だってさぁ…一石二鳥だと思ったんだもん!冥冥は五条の役に立てるし五条は新たな情報ゲットだし虎杖に警告できるし俺は金払わんでいいし!)
    日車(男女間のもつれか?)
    日下部「……しかしよ、報告もしたしあいつ(冥冥)も動いてるし、俺らまでわざわざ向かう必要はあんのかよ」
    日車「ある」(断言)
    日下部「…………」
    日車「改竄された事件の土地が今日行われる厄神祓いだろう。なら今日のために密かに計画されていたと考えられる。それに、俺を襲ってきた呪詛師の件もだ。人手の少ない今、俺が助けを呼べないことと、今日うまく事を運べばその後は何とかできる見通したあったからだろう」
    日下部「…………」
    日車「今回の件が明らかになっても、報復を恐れていない。そんな自信が透けて見える…その自信の元は何だ?五条家の失墜か、五条の抑えつけか。これから何が起きるのか、起こそうとしているのか。虎杖が何に関わっているかはわからないが」
    日下部「……それなんだよな。宿儺はもう死んでる。虎杖に五条の足をすくうほどの弱みになるとは思えん」
    日車「俺は呪術師の世界にまだ馴染みがない。何か、風習とか因習とかないのか?ここまで大掛かりな事に虎杖を巻き込む要因は」
    日下部「そう言われてもな……」
    日車「…………」
    日下部「お前と同じように元非術師から最速で一級になったとか?」
    日下部「フィジカルは強い、センスは悪くない。だが術式は持ってないし、家のバックアップもない。友人関係には恵まれてる……」
    日下部「これからの未来に期待できる、優秀な呪術師だ。元宿儺の器ってだけで、そこらの学生と大して変わらん」
    日車「…そうか。」
    日下部「襲ってきた呪詛師は捕まえられたか?」
    日車「…逃げられた」
    日下部「だろうな。ああいう手先の奴らは逃げに特化してる。捕まっても口を割る前に自害する」
    日車「……そうなるとやはり俺ができることはほとんどないな」
    日下部「普通は誰ってそうだ。大体さっきこの事を知ったばかりだろ…」

  • 110二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:47:56

    日車「だが、陰謀なら阻止しなければ。俺の垣間見た証拠は虎杖悠仁の任務参加の消去だけじゃない。少数だが、直接関わった者たちの記憶も消されていた」
    日下部「…………」
    日車「この日まで誰にも気取られないように、徹底的だ……虎杖が関わっているだけならまだいい。が、恐らくそうじゃないだろう。ジャッジマンの認定と俺の勘でしかないが、上層部の狙いがあるとしたら虎杖だ」
    日車「秘匿死刑も封印指定も宿儺が去った今は意味がない。彼は罪人ではないし、一人で謀反を起こすような思想も持っていない。むしろ、人を救うことに存在意義を見出している。高専の命令にも素直に従っているはずだ」
    日車「──なぜ虎杖が狙われるんだ?」
    日下部「………………わからん」
    日車「…なら仕方ない。俺は現地に着くまで過去の判例を見直すとしよう」
    日下部「……判例?」
    日車「役にたつかわからないが…過去に呪物を体内に取り込んた者の呪術師の歴史だ。虎杖との共通点はこれくらいしかなかった」
    日下部(本当に微妙なやつじゃん…)
    日車「言いたいことはわかるがな。正直これからの呪術規定に死体損壊や悪意の遺棄などはもう少し厳密に制定すべきだと思うぞ。無法がすぎる」
    日下部「…そこらへんはしょうがねえよ。歴史的に呪術師の死体ってのは価値が高いもんだ。どんだけ強くても弱くても死体は公平平等に利用される。お前だって自分が死んだ後に、その死体が誰かを助けることになるなら文句ないだろ?」
    日下部「五条だって総監部の人間だってそこは一貫してる。今を生きる呪術師最優先だ。もう死んじまった呪術師には悪いかもしれんが…」
    日車「…それはそうだが、問題は死体利用を故意に行う場合だ。もはや殺人と同じだろう」
    日下部「それは俺もそう思う……ま、一応ちゃんと法務部が機能して処分は下されてるさ。発覚すれば、…だけど……」
    日下部「………!」
    日車「………?」
    日車「どうした?」
    日下部「……いや」
    日下部「…………故意の、死体…」
    日下部「呪術師の……死体は呪具になる…何なら生きてたって…術式に取り込める……」ブツブツ
    日下部「だから五条は…でも五条じゃ……」ブツブツ
    日車「…………」
    日下部「……………………」思考の海

  • 111二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:50:18

    日下部(……こんだけ広範囲の厄祓いは過去最大。その分金も人もだいぶかかってる。ちょっと思いついた、くらいの規模じゃない。虎杖をハメるためにこれだけのことを…?まさか、呪霊対策の一貫のはずだ。五条ならわかるが。いや五条にしたってあの術式に組み込むのは日車に言った通り、デメリットがでかい。実行したがる奴がいたとしても少数だろう。総監部にも派閥はある。一枚岩じゃない……総監部全員が納得し、行使したはずだ。)

    日下部(正直俺には何が何だかさっぱりわからん。でも狙われてるのが五条じゃなく、五条がただの釣り餌で、本命が虎杖だったとして…)
    日下部(シンプルに考えて…本当に狙いが虎杖一人だったとして…総監部が“ここまで”して…五条家を敵に回し、高専側の呪術師から反感を買い、多額の予算を投入して行ったこの大規模厄払い任務までも、虎杖を罠に嵌めるためだったとしたら…元宿儺の器にそれほどの価値は?)

    日下部(血筋…?いや、虎杖に血縁者はなく確かめようがない。やはりその体か?千年に一人の宿儺の器……)
    日下部「そうだ、死体の再利用……」
    日車「…………」
    日下部「…………呪術師の死体は管理が厳しい。夏油の体が羂索に使われたと発覚した直後に、夏油離反に再調査が入った。そのくらい何に使われるか、が重要だ」
    日下部「だが…誰かが死んでもその死体が誰かを救うための用途なら誰も文句がつけられない……」
    日下部「…………クソッ!だから五条だったんだ。皆五条に目が行く。ややこしいこと取っ払って考えりゃ、全部辻褄があっちまう!」
    日車「……日下部、何に気がついた?」
    日下部「……天元の結界」
    日車「……?」
    日下部「……確定じゃない。くだらない推定だ。だが俺の考えが当たってるなら…」
    日下部「総監部は虎杖を電池にするつもりだ」

  • 112二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 20:50:32

    今日はここまで

  • 113二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 21:08:35

    スレ主お疲れ様です!
    や…やっぱり虎杖が巻き込まれてた理由は虎杖の方を使うつもりだったのか…
    五条だと色々問題だけど五条に何かあったらヤバいからこそ何かおかしくても五条に集中させてたんだな
    事が終われば人々の為だから五条ですら手を出せなくなるし
    これどんな結末になるか気になる!!また続きを楽しみに待ちます!!

  • 114二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 03:04:33

    ほしゅ

  • 115二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 11:05:44

  • 116二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 20:46:25

    宿儺の残骸で保たせてる結界の代替案が虎杖ってことか

  • 117二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 01:39:45

    虎杖は器だから許容量も大きいかもとかもあったりするのかな

  • 118二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 09:53:48

    虎杖の優しさが仇になってほしくない気持ち
    海千山千の呪術界で暗躍してきた連中がそう簡単に破られる罠を仕掛けるかよという気持ち

  • 119二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 13:40:37

    二次創作なのに辛くて泣いちゃった
    お話が面白すぎて引き込まれすぎる…
    虎杖…

  • 120二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 00:09:21

    ─────⬜︎スーーーーッ

    ⬜︎<ほしゅ!>

  • 121二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 10:54:04

    日車「電池…?」
    日下部「悪い、電池っつーのは俺が思いついた表現だ」
    日下部「…宿儺の亡骸には天元の遺体が吸収されている。だが宿儺の一部になっても結界の維持にまだ使えるんだ。今までのように長期的じゃないが…亡骸はどうやったって朽ちるからな」
    日車「それで“電池”か」
    日下部「……ああ。天元を長持ちさせるためには、宿儺の亡骸を保たせればいい。しかし、受肉体から剥がれ落ちた宿儺の肉片は少量だった。せめてもう少し…人間ひとりの大きさがあれば今よりずっと保つだろうし、長期維持目的の実験もできる」
    日下部「本来なら土台無理な話だ。過去のミイラに現代人の肉体を繋げたって、同一人物にはならない──だが」
    日車「虎杖は、宿儺の器だった、」
    日下部「…あの戦いまでに発現しなかったが、虎杖の体には宿儺の術式が刻まれている」
    日下部「完全ではないが一度受肉し、宿儺を受け入れた体。同じ術式を持ち、呪力の由来も宿儺から…そうなると」
    日下部「呪術的には、同一存在ではなくとも同じ肉体と認識されるだろう。宿儺の亡骸を虎杖の遺体に内包し、天元を保たせる。可能かと言えば…高い確率で“できる”だろう」
    日下部「研究職じゃない俺でもそう考えるんだ。上の奴らが考えないはずがない。そんでこれがもし実行されたら、今起きてる揉めごとはぜーんぶ、なかったことにできる」
    日車「なぜだ?」
    日下部「天元の結界は日本の宝だ。呪術界でもっとも優先されるべき存在だ。呪術師が帷を気軽に使えるのも天元の影響がでかい。呪術師のライフラインみたいなもんで、国益や防衛を考えると何が何でも死守しないといけない。羂索に奪われた時は宿儺もいたし、国が滅ぶかの瀬戸際だったからあまり話題にならなかったけどな…」
    日下部「今呪術界の難題は天元の結界をどう甦らせるべきなのか頭を抱えてる。その問題が虎杖の死亡で全部片付く。これに関しちゃ五条家だって否定できない。もちろん天元の結界のために虎杖を殺すこと、に反対はできる。だがすでに死んでしまった虎杖の遺体を結界の維持に利用しない、は通らない。──呪術師は非術師のためにある。結界を守ることは全ての人間の生命を守ること。これに反対するのは…呪術師じゃ無理だ」
    日車「…………」

  • 122二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 11:12:47

    日車「だがどうやって虎杖を殺すんだ?」
    日車「……理屈で言えば天元の名目で処刑するのが手っ取り早いはずだろう。しかしそれはせず、裏で暗躍する方法をとったのは彼に味方が多いからだ。宿儺戦の功労者でもある人物を未来のためだからといって、軽率に処刑などできない。今日の祓いに何かあると考えても、高専のメンバーに加え臨時で何人も協力者を募っているだろう。宿儺と戦った時以上に、強い布陣が組まれているはずだ。そして五条悟がいる」
    日下部「…俺のは現状出ている最低限の情報から思いついた予測だ。上が何をどんなふうにして虎杖をハメようかってわからねえよ。濃厚に黒だと思ってるが、もしかしたら違うかもしれないしな……1%くらいは」
    日車「…………日下部、これを」 ゴソ
    虎杖スタンド(高専服)
    日下部「……お、おう」怯え
    日車「……虎杖をこれを作ったきっかけが五条のアクスタと言っていた…五条のような知名度の高い呪術師がこんなものを作って一般に流すのは何かメリットがあるのか?圧倒的にデメリットの方が高くないのか?日本中の呪いを彼のヒトガタに集約させ、広大な土地で祓う。聞こえはいいが、そこに虎杖の件も含まれている。祓いの任務の隙間に彼を狙うにしては、やり方やり方が大掛かりすぎるんだ」
    日下部「つまり?」
    日車「…チェスの勝ち方を知ってるか?一つのコマを動かした時、最低でもそこに2つ以上の意味を持たせないと勝てない」
    日車「大型祓いの任務、虎杖の死体の確保。一つの計画で、二つのメリットを得る…俺ならそうする」
    日車「だが、そこに至る計画が俺にはわからない…!」
    日下部(そこまでわかったら流石にお前はバケモンだって…)
    日下部(…俺たちが気づいたのはあくまでイレギュラーだ。日車の術式でたまたま記録が消された事実を掴んだだけの。そうなりゃ、虎杖の死は事故で収めるはず。呪術師に襲わせるとは考えにくい)
    日下部(事故に見せかけて殺す自然な方法は、呪霊に殺させること。しかし、今日の呪いのことを考えると、それは無理だろう。結界が損傷でもしたらあの場にいる全員が死ぬか生きてるだけで儲けの怪我をする。そうなりゃ損失がデカすぎる。目障りな派閥が減るどころじゃない…できるとしたら)
    日下部(呪いを呪霊に生誕させ、直接虎杖を狙わせるとか……?)
    日下部「いやいやいや……まさか、な」

  • 123二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 11:17:30

    虎杖「誰かいるー!?いたら返事してー!声が出せない人は何でもいいから音とかたててー!そしたら俺が行くから!」
    ─────⬜︎スーーーーッ
    ⬜︎<屋根の瓦礫に挟まってます、助けて
    ─────⬜︎スーーーーッ
    ⬜︎<声出したら土が崩れそうで…とにかく生きてます!ここにいます
    ─────⬜︎スーーーーッ
    ⬜︎<今応援を呼んでます、飛行班が向かってますので崩れやすい場所に気をつけて救助を行ってください

    虎杖「いっぱい来た!やっぱこれ(簡易式神)便利だな」
    虎杖 スゥーーーーー(深呼吸)
    虎杖「順番に、救助に向かうからー!!動かずにじっとしててー!!」大声
    虎杖「伊地知さんはここにいて、俺の代わりに他の人らと連絡よろしく!」
    伊地知「……ええ」
    伊地知(……何も起こらない?そんなバカな…この土地と虎杖くんには宿儺の共通点がある。降ろした呪が彼に直接向かってもおかしくないのに……)
    伊地知(だが足元の、地面の下は恐ろしいほど沈黙している。降ろした直後の地震と土砂崩れの活性化はあったものの…)
    伊地知(いや、この後の“祓い”のためにも、呪いを飲み込んだ土地神が浮き上がって来るはずだ。土地から剥がされ、単純な一つの呪いの塊として。だが遅い。いつまで経っても、分離しない)
    伊地知「…異常事態にしては平和すぎる。休憩所の巻き込まれはあったが、それは地面が崩れたことの被害だし……」
    ズぅウウウウウウウウウウウウウウン
    伊地知「また地震…しかし震度は2ほどか?少し揺れる程度…なんだろう、想定がどんどんズレている気がする…?」



    五条「……………………」
    五条「…………は?」
    五条「意味わかんないんだけど……」
    五条「…………」スッ
    ⬜︎
    五条「……全員に緊急」
    五条「……呪いがわけわかんないまとまり方してる。警戒して」
    五条「僕もすぐ降りる」

  • 124二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 12:49:17

    やった来てた!
    物語がどんどん面白いところに来てる…!楽しみ!!
    五条もある程度想定してた上での予想外がここに来て出てきたか…どうなるんだろう

  • 125二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:44:15

  • 126二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 06:26:53

    ,

  • 127二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 07:29:44

    ほしゅ

  • 128二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 19:03:23

    ほし

  • 129二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:15:57

    五条『  』

    ドッツツツツツツ

    呪術師「うわ、また地震?」
    呪術師「違う、五条さんが術式使ったんだよ!」
    呪術師「なんだっていきなり……」
    歌姫「…………」
    五条「………………」スタッ
    歌姫「ちょっと、五条。どういうつもり?」
    歌姫「今私のバフかかってるって忘れてないでしょうね」
    五条「……忘れてない。てかみんな逃げた方がいいかも」
    歌姫「は?」
    五条「降ろした呪いが纏まろうとしてる」
    歌姫「……纏まるって…一体化するってこと?」
    五条「ならいいけど、そうじゃなさそう。統合っぽい動きしてる」
    歌姫「はぁ!?ありえない、核もないのにそんなこと…」
    五条「……呪いの中心部を狙って何発か撃ってみたんだけど、霧散するばかりり核らしい呪具はなかった」
    歌姫「ならいいじゃない。さっさと祓いなさいよ」
    五条「……僕が祓うまでじっとしてるって話だったよね?」
    歌姫「想定と違うなんていくらでもあり得るんだからワガママ言わないで」
    五条「そうじゃない……やっぱり、避難させた方が良さそうだ」
    五条「歌姫、頼んだよ」スッ
    歌姫「はあー?……行きやがった…なんなの」
    歌姫「あーもしもし?五条が避難しとけっていうんだけど、何か異常は、」

    ドッーーーーーーォォォオオオオオオン

    歌姫「!?……!また、くそ、立ってらんない!」
    歌姫(一瞬、体が浮き上がった…どんだけ強いのよ)

  • 130二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:19:26

    狗巻「……」
    パンダ「これ場所移動した方がいいかもな…もう降ろした後だし」
    ────────────────
    三輪「地震、避難!?」
    猪野「三輪ちゃん、ちょっと待って……アッやばいかも」
    ────────────────
    メカ丸「真依、俺のメカ丸に乗れ」
    真依「……」よじ登り
    ────────────────
    伏黒「………結界を守る意味はもうなさそうだな」
    伏黒「ヤバくなったら移動します」
    ⬜︎
    ────────────────
    伊地知「虎杖くん、警戒してください!」
    伊地知「さっきからずっと山がおかしい。地鳴りと揺れが止まりません」
    虎杖「……でも活性化でそうなるって」
    伊地知「一時的なもののはずです。もう収まっていないとおかしい。それに土地神が浮き上がってこないのも変だ。ここを離れた方がいいかもしれない」
    虎杖「でも、……まだ人が」
    伊地知「優先順位を間違えてはいけない。君がこの場にいることで、呪いが変質したらどうするんですか。君とこの土地の相性は最悪です」
    虎杖「……………………」
    窓の人(スタッフ)「お、こっちこっち」
    窓の人(スタッフ)「うわーガチで地面にめり込んでる…」
    窓の人(スタッフ)「動ける怪我人自分で動いてー!」
    伊地知「…人手も来たようですし、我々は移動しましょう」
    虎杖「……了解。さっきの地震が、また来るかもしれないんだよね」
    虎杖「本当に俺1人、山降りた方がいい?」
    伊地知「……そうしてください」
    七海「……2人とも、無事ですか。無事ですね」
    伊地知「七海さん…」
    七海「人を集め次第、撤収します。五条さんが祓いを行いますから、できるだけ巻き込まれないように」

  • 131二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:20:58

    メカ丸によじ登る真依ちゃん可愛い…

  • 132二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:23:39

    伊地知「そんな。もうですか?」
    七海「……様子がおかしいので早く、全力を出すとのことです」地面は揺れますが、土地神が安定しているのが奇妙だ。調査に入る呪術師だけを残してあとは退避させます。あなたたちも早く、…!」
    伊地知「!?」
    虎杖「また地震…!」
    七海「違う…、これは!」

    ううおおおおおおおううううおおおおおおおおお

    虎杖「……あの時の、チンアナゴ!」
    虎杖(でも大きさが全然違う!幅が一軒家くらいある!!しかも!)
    七海「退避!みな巻き込まれないように!」
    七海「フンッ!」ドゴオ
    虎杖「長すぎる…!!壁かよ!伊地知さん避けて!」
    伊地知「うわっ!」
    虎杖「ふーーーーー……!!」
    虎杖(集中しろ。あの時できたんだ。今もできる!)
    虎杖「……黒閃!!」
    バシュ
    虎杖「……削れた!けどっ!…だめだ範囲が小さすぎる」
    伊地知「飛行班に連絡を、土地神の一部らしき物体が具現化しています!虎杖くんが今対処していますが焼石に水です、早めの応援を…」
    七海「…………?虎杖くん!そこではなく、高台の方へ!」
    虎杖「ナナミン…?」
    七海「……それは多分、君に反応しています!」
    虎杖「前もそんなんだった!」ナナミン!俺ここから離れるから、その間にみんなの避難と伊地知さんよろしく!」ダッ
    七海「虎杖くん!そういう意味ではなく!」

    ううおおおおおおおううううおおおおおおおおお

    虎杖(本当に俺についてくる…!どこに行くべきだ?下山?でもそしたら俺以外を襲うんじゃ?)
    虎杖「…………とりあえず走る!」

  • 133二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:26:26

    あっ…この判断は良かったのかな
    でも虎杖ならまずは他守るために離れそうだな…

  • 134二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:26:26

    五条「……ほとんど吹き飛ばしたのに。なんでまだ蠢いてるんだ?」
    ⬜︎<こっちは避難ほぼ完了。合図してさっさと全部祓い飛ばしてちょうだい!
    五条「…オーケー歌姫。でかいの撃つって、みんなにも伝えてよ」
    五条(……動きが変だけど何をやろうとしてる?まさか核でも見つけようとしてるんじゃないだろうな。こんな呪いの塊を統合できる核なんてそう見つかるはずがない、と思うけど…)
    五条「……とっとと終わらせようか。何かが起きる前に」
    五条「……九綱 偏光烏と声明 表裏の……」

    ううおおおおおおおううううおおおおおおおおお

    虎杖「…………追っかけてきてる、けどそう速いわけじゃない」
    虎杖「このまま引き付けてみんなを逃して、五条先生が祓うギリギリに逃げ切れば……俺ならいける」
    虎杖(伏黒は俺が下山してると思ってるはずだけど…脹相にも伝えておくか?出ないと俺を探しそうだな……)
    虎杖(…………もう人はほとんどいないよな?)
    西宮「虎杖くーん!何してるの!こっちは来ちゃだめだよ!」
    虎杖「西宮先輩!…アレの相手してるんですー!」ダダダ
    西宮「土地神が暴れてるって聞いてるけど…でかいわね…君も避難しなさーい!」
    虎杖「俺についてくるんでー!ギリギリまで引き付けとくんでー!」
    西宮「五条先生の範囲はここまで届くの。危ないから早く移動してって、」
    ブンッツ
    西宮「ワッ!!」
    虎杖「先輩、こいつ本体めちゃくちゃでかいからもっと上行ったほうがいいって!」

  • 135二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:29:09

    西宮「…………!なんでこんなに暴れてッ」
    西宮(面積がデカすぎる!避け切れない!)
    虎杖「……黒閃!」
    バシッツ
    虎杖「まだ飛べる?」
    西宮「……助かったわ。お礼に運んであげる!」
    虎杖「いやでもそれしたら」
    西宮「捕まって!落ちないでね」ガシッ
    虎杖「俺重いよ?……ワッ」グンッ
    虎杖「……すげえ…一瞬でこんなに高く…」
    西宮「このまま一気に避難したいところだけど……」

    ううおおおおおおおううううおおおおおおおおお

    西宮「本当に虎杖くんについてくる……何したの?」
    虎杖「なんもしてねぇって!ただ…ここ宿儺信仰のある土地らしくて…」
    西宮「はあーー?ならこんなとこに君がいちゃまずいわ。早く移動しないと。スピード出すから落ちないようにね。」
    虎杖「ウス。オナシャス!」
    西宮(この土地神の一部が虎杖くんを追いかけてくるけど…五条先生の祓いにさえ間に合えば問題ない。空を飛んでさえいれば、あの大きな壁みたいな土塊も届かないだろうし)

    キラッ✳︎
    虎杖「……?今何か光った」
    ザシュッ
    西宮「……うっ、グッ!」
    虎杖「西宮先輩!」
    西宮「……撃たれたッ!ごめん虎杖くん…私」
    虎杖「喋んないで、舌噛まないように歯食いしばる!頑張って俺下敷きにして!」
    西宮(……………落ちる!)

  • 136二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:30:59

    うわっ…ここまで想定済みの誰かがいたのか…?

  • 137二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:33:12

    脹相「………………」
    脹相「……悠仁から返事がこない」
    脹相「さっきから2.3回ほど送っているのに……」
    東堂「簡易式神は指定範囲内であればどこにでも向かう。が、式神よりも早く移動していると受け取れないこともある。ブラザーが全力で移動しているならありえることだ」
    脹相「全力か……東堂。俺は悠仁のところへ向かおうと思う」
    東堂「そうだな。ここにいても救助くらいしかやることはないだろうし、その救助も終わりが近い。構わないぞ。」
    脹相「ではまた後でな」
    真希「……虎杖の兄貴、これやる」
    ⬜︎
    脹相「……?俺も持ってるが」
    真希「何枚か重ねると速さブーストできるんだよ。虎杖が全力疾走してるなら……5枚くらいか」
    脹相「そうなのか。知らなかった。俺は助かるが、いいのか」
    真希「いいよ。私はもう使ったから」
    脹相「ありがとう。悠仁との連携に使う。ではな」タッタッタ

    真希「………………」
    真希「…………なあ東堂」
    東堂「何だ」
    真希「爆弾投げた奴ら、結局見つからなかったな」
    東堂「………………」
    真希「捕虜になったのはトカゲの尻尾切りの寄せ集めの連中だけ。何が目的だったと思う?」
    東堂「……俺たちの殲滅、にしてはヌルいな。脹相の赤血の壁で無傷でいられたが、それが無くても死ぬほどではなかったはずだ」
    真希「……私機械にあんま詳しくないんだけど、あそこにあった重機類ってどんな種類だ?」
    東堂「…俺も専門ではないが、油圧ショベルやブルドーザー、小型運搬用のホイールローダや地表を平すモータグレーダとか、だったな」
    真希「…それって今起きてる土地神の暴れ具合と関係すると思うか?もしこの山が崩れた場合、とかな」
    東堂「……かもしれんな」
    東堂「どっちみち、この山が崩れるなら巻き込まれないよう分散したほうがいい。仮に俺が土に沈んでも誰かが助けてくれるだろう」
    真希「…お前は自分の能力考えろ。誰犠牲にしてもいいから生き残れよ。そのほうがたくさん救えるだろ」

  • 138二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:35:05

    ─────⬜︎スーーーーッ
    ⬜︎<西宮先輩が負傷して動けない!救護んとこに向かうから誰か手貸して!空飛べる人はだめ!撃たれるから!あと土地神が俺に反応して追いかけてくるから足速くて西宮先輩抱えて走れる人おねが

    伊地知「撃たれた?襲われたのか?」
    伊地知「…誰か、手が空いてる方、虎杖くんへ援護をお願いします」

    ─────⬜︎スーーーーッ
    伏黒「西宮先輩が…!?」

    ─────⬜︎スーーーーッ
    パンダ「マジかよ棘行く?」
    狗巻「しゃけ!」こくこく

    ─────⬜︎スーーーーッ
    幸吉「……どうする?」
    真依「……」ギリ
    真依「私が行っても足手纏いよ。悔しいけど……」
    真依「だから一緒に行って!お願いメカ丸」
    幸吉「……俺から落ちるなよ」ガシャン

    ─────⬜︎スーーーーッ
    猪野「三輪ちゃん三輪ちゃん一旦落ち着こう?」
    三輪「大丈夫、落ち着いてます。この三輪の足の速さをご覧あれ!」
    猪野「怪我人抱えて走れるほど脚力ないでしょ君!……俺も一緒に行くからさ、それでいい?」
    三輪「マジで!?言ってみるもんだオナシャス猪野さん!!」(ありがとうございます猪野さん一緒に桃ちゃんを助けましょう!)


    脹相「…………悠仁!」ダダダダダダ
    ─────⬜︎スーーーーッ
    脹相「これを追いかけた先にいるのはありがたい。今俺が行くぞ」

  • 139二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:35:16

    ここまでです。

  • 140二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 02:38:55

    スレ主お疲れ様です!
    おお…最終的に色々な人が集まろうとしてる…!
    狙撃してる人も妨害してる人もまだ捕まってないんだよな…まだまだ何が起こるか分からないな
    それぞれの絡みもみんな可愛くて好きだ…ずっと見ていたい…
    また続き楽しみに待ってます!

  • 141二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 10:19:34

    三輪ちゃん逆だよ心の声出てる

  • 142二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 19:47:10

  • 143二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 02:08:30

    やばばばば

  • 144二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 10:41:32

    どうか全員命大事にしてほしいよ

  • 145二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 20:53:15

    三輪ちゃん心の声が元気で好き

  • 146二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 05:00:28

    ほしゅ

  • 147二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 13:07:35

    保守

  • 148二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 22:59:03

  • 149二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 03:23:46

    真希とメカ丸とか三輪ちゃんとイノタクとか絡みがそれぞれ可愛いし面白いから見直して楽しい

  • 150二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 11:25:49

    >>149

    今見たけど真希と真依間違ってるな!真依です

  • 151二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 22:33:22

    保守

  • 152二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 22:55:20

    紙の複数使用とかおもしろいし凄いな

  • 153二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 23:40:33

    虎杖が核にされそうになってるっぽいけど
    どうなるんだろ

  • 154二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 03:57:36

    歌姫「落ち着きなさい。すぐ五条が祓うから。巻き込まれないようにアンタたちも避難して」
    モブ女学生「でも先生。なんか下が変です。冷たい何かが、蠢きながら形になろうとしてる…これが一つの形になってしまったら…」
    歌姫「…あんたは感知が高かったわね。一旦下ろした呪いをこの土地全部使って土地神が飲み干した。でも取り込んだり一体化ができるわけじゃない。呪いは数が多ければ多いほど、融合が難しくなる。この規模がまとまるなんて奇跡が起きても無理よ」
    モブ女学生「…もしも核の役割を果たすものが偶然巻き込まれたり…」
    歌姫「ありえないわね。呪いは縁を引き寄せる性質が確かにあるけど、即席でできるもんじゃない。今うっかり誰かが核になっちゃったとしても、それで呪霊に変質するなんて考えにくいわ。核は呪力も必要だけど、統合する呪いに馴染まないと意味がないのよ」
    モブ女学生「……さっき、式神メモが一律全員に回ってきましたよね」
    歌姫「この土地に宿儺信仰があったって報告ね。何で今!?って思うけど」
    モブ女学生「虎杖くんは“宿儺”と縁が深いはず。早く遠ざけて、ここから退避しないと危険じゃないですか。もし、彼が核になってしまったら……」
    歌姫「理論上はそうなんだけど……でも核になるのは難しいわね」
    モブ女学生「そうなんですか?」
    歌姫「元器でも彼は生きた人間。呪塊に取り込まれたら死んでしまう。魂も体も形を維持したまま核にならないと意味がない」
    モブ女学生「……よかった。それで安心しました。こんな恐ろしい呪いの大群が、もしも呪霊になってしまったらって」
    モブ女学生「きっと人類みんな滅んじゃう」
    歌姫「……考えすぎよ。宿儺何人分になると思ってんの」
    歌姫(……反五条派でもそこまでしないわよね…?)
    歌姫(いや!無理よ無理!仮にこの規模の呪いを呪霊に生まれ変わらせたとして…生贄も無しに存在を確立するなんて無理!生贄だって千人単位で必要でしょ。そんな不審な事件聞いてないわ……)
    歌姫(それに万が一虎杖が核になったとしても、完全に呪霊に成るまで人間が耐えられるはずがない……でも)
    歌姫(あの頑丈さに加えて、宿儺の遺骸の一部が呪具に使われてたら?……無いか。宿儺の遺骸は結界維持のために動かすことはありえない。やっぱり杞憂ね)
    歌姫「ほら、私らがいつまでもいると五条が全力出せないでしょ。移動よ移動!」

  • 155二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:01:31

    虎杖「……西宮先輩!意識ある?」
    西宮「…………あるわ。ちょっと動けないだけ」
    虎杖(出血がひどい。十分な止血ができないから仕方ないけど……これって銃槍だよな?銃は詳しくないけど、弾の大きさで致命傷になるかどうか決まるって聞いたことがある。何で西宮先輩が…俺のせい?でも銃なら呪いと何も関係ない……)
    西宮「………………」
    虎杖(……今はとにかく、合流を急ごう。体温がどんど低くなってく。西宮先輩はいつ気絶してもおかしくない)
    超大型触手A
    超大型触手B
    超大型触手C
    虎杖(俺に反応してずっと追いかけてくる。西宮先輩背負ってるから黒閃も撃てないし…負担がでかいから全力で飛んだり跳ねたりしたらトドメになりそうで怖い。追いかけくる触手がデカすぎてジグザグに避けるから遠回りになる…動きは鈍いけど長さも幅もあるからちょっとでもかすったらアウトだ。後ろだけじゃなくて前からも横からも襲ってくるの面倒すぎる)
    虎杖「あークソ、式神も俺についてこれないし…触手にぶち当たって消されるし…こっちから連絡取れないな。早く誰か来てくんないかな…」
    西宮「………………ハアハ……ア」
    虎杖(息が乱れてきた!本格的にやばい!頼むから誰か…)
    西宮「……………………」
    西宮「………………真依ちゃん」
    虎杖「………………!」
    虎杖「えっあれって……ロボ?」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴ ロボ噴射飛行

    幸吉「待たせたな!二人とも無事か?」
    真依「桃!」
    虎杖「ロボ!そっか、ロボなら空飛べるし撃たれても大丈……」
    虎杖「いや大丈夫じゃない!操縦席骨組みだけだし風通しいい!」

  • 156二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:05:40

    幸吉「虎杖、西宮をこちらに……」
    虎杖「そうなんだけど空飛んでると銃持った奴が」
    真依「射線が見えればこちらのものだわ。ちゃんと借りは返してやらなきゃ」
    虎杖(………冷静に見えるけど、めちゃくちゃ怒ってる?)
    虎杖「……止まったら追いつかれるから走りながら西宮先輩渡すよ」
    幸吉「虎杖、お前も俺に乗れ。複数同時狙撃じゃない限り警戒する必要もない。お前なら西宮抱いたまま俺に飛び乗れるだろ」
    虎杖「…ありがとね、先輩。でもこいつ(触手)俺狙ってるからさ。俺まで一緒についてったら西宮先輩が治療できない。こいつ地面から生えた土塊がそのまんま追いかけてるわけじゃなくて、」
    虎杖「移動した場所の地面が抉られてる。俺が逃げるたびに触手を作り直してるみたいなんだ」
    幸吉「…………」
    虎杖「だから西宮先輩だけ運んでくれる?」
    幸吉「お前はどうする?」
    虎杖「とりあえず五条先生が動くまで粘る!みんないなくなったらさ、俺も避難できるし」
    幸吉「……わかった。西宮は預かる。それと今の内容をここに向かってる全員に周知しておく」
    虎杖「助かる!俺の式神こいつらに当たって破壊されちゃうからさー」
    真依「…………ねえ、」
    虎杖「ん?」
    真依「このまま逃げ切れそう?桃を助けてもらったし、後味悪いのはいやよ」
    虎杖「モーマンタイ!俺、体力だけは自慢だしね」
    真依「……そ。ならいいわ。行くわよメカ丸」
    幸吉「……虎杖、交流会では命狙って悪かったな」
    虎杖「それ今言う!?すっごいフラグっぽいの嫌なんだけど!」
    幸吉「お前が死んだら謝る機会無くなるし…」
    虎杖「フラグじゃん!!建設するのやめて!はいはいこの話終わり終わり!じゃ、先輩たちまたあとでねー!俺方向転換するから」ダッツ
    幸吉「……そっちもな。真依、西宮は?」
    西宮「…………」ぐったり
    真依「……殺してやる」
    幸吉「治療してからな。その後なら、俺も手伝う」
    幸吉「─────と言うわけで虎杖は無事だ。だが呪いを引きつけているから近寄るな。五条の祓いまで待て」
    ⬜︎

  • 157二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:07:29

    虎杖「一人だからスムーズに逃げられるな」スイスイ
    虎杖「……でも」
    超大型触手A
    超大型触手B
    超大型触手C
    超大型触手D
    超大型触手E
    超大型触手F
    虎杖「……増えてる。この速度だと一時間以上走り回っても平気っちゃ平気だけど……」
    虎杖「五条先生まだかなぁ」

     =͟͟͞͞ =͟͟͞͞ =͟͟͞͞ =͟͟͞͞ =͟͟͞͞ =͟͟͞͞ ⬜︎ブォン!!

    虎杖「オワッツ!?」
    虎杖「すげえ勢いで飛んできた、何これ……式神?」
    ⬜︎<悠ー仁ー!!今お兄ちゃんが行くzーーー

    虎杖「…そういや伊地知さんがたくさん重ねると威力が出るとか言ってたっけ」

    伊地知『いいですか虎杖くん。この式神は一度使ったらキャンセルできませんし、再利用もできません。便利なぶん、作るのに手間がかかるんです。書き込み全部手作業だし登録した人の呪力覚えさせないといけないし……』
    伊地知『しかし緊急時この速度では間に合わない、といったこともあります。その場合紙をこう重ねて、投げる時も勢いよく。紙飛行機を飛ばす時みたいに自分の呪力も乗せます。するとかなりの速度が出せます』ブォン
    虎杖『……おおー!』
    伊地知『……走る軌道を最初の一枚に任せ、他の紙の呪力を一瞬で消費し爆発的な推進力を得るんです。目には見えませんが、当たるとなかなか痛いです。使い方には十分気をつけてください』
    虎杖『りょーかい!俺こういうの好き!』
    伊地知『作るの本当に手間がかかるんですよ……くれぐれも無駄使いしないでくださいね』
    虎杖『わかってるって!』
    伊地知『伝言用メモなのに別の使い方されるのは本当に困るんですよね。緊急時のみって言ってるのに五条さんは一度に何枚も消費するし…わざと相手にぶつけて吹っ飛ばすし…』グチグチ
    虎杖『わかったわかったから!』

  • 158二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:10:18

    虎杖「……俺も使えばよかったなーでも西宮先輩いたし…どっちみち手塞がってたかな。てか脹相こっち向かってるって……俺が移動し続ける限り会えなくない?」
    虎杖「俺ずっとあっちこっと逃げ回ってるわけだし……」

    脹相(別場所)
    ⬜︎シナシナ……
    脹相「くっ!また呪力切れか……!悠仁に追いつくまでにどんどん紙を使ってしまう。悠仁、少しスピードを緩めてくれるように頼むか?……さっき使った5枚重ねでそれ言うんだった!!アホか俺は!」
    脹相「……だいたいここはどこだ?木も土も抉れて地形がわからん。空を飛んでる者もすっかりいなくなってしまった……」
    脹相「……スーーーーーーーー」
    脹相「悠ーーー仁ーーー!!!!」ダダダダ


    虎杖「……………………」
    虎杖「……しょーがねーなー……」
    ⬜︎
    虎杖「……お前今どこいんの?」
    ─────⬜︎スーーーーッ


    五条「────つみといふつみはあらじと はらへたまひきよめたまふことを あまつかみ くにつかみ やほよろづのかみたちともに きこしめせとまをす」
    五条「祓いたまへ 清めたまへ」
    五条「猛る御身に 我が⬛︎を捧ぐ」


    虎杖「……うっ」ゾワッ
    虎杖「一瞬寒気が…気持ち悪いっていうか……背中がぞわぞわする?」
    虎杖「…五条先生?うえが騒がしいような」
    虎杖「…………?」
    虎杖「なんで俺、わかるんだ」
    虎杖(五条先生が今、上でかなり強い術式を練ってる……こんな、目で見えない暗い視界が悪くてどこにいるのかもわかんないのに)
    虎杖「……俺怖がってる?なんで?」

  • 159二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:11:47

    ゆーーーーーーーじーーーー

    虎杖「あ、いた。……あとで先生に相談すればいいや」
    虎杖「ちょーそー!!」
    脹相「悠仁!よかった無事だな。どこも怪我してないか?早く避難しよう。みんなもう撤収している」
    虎杖「……あれが俺狙ってるってことは知ってるよな?」
    脹相「むろんだ。下山しよう」
    虎杖「待って待って、俺が今移動したらこいつらが他所に行くから動けんの、五条先生を待ってから……」
    虎杖「…………」
    脹相「悠仁?」
    虎杖「来る……脹相、俺の速さについてきて」
    脹相「もちろんだ……何が来るんだ?」
    虎杖「……先生の大祓いが」



    五条「九綱 偏光 烏と声明 表裏の間

    五条「   虚式 ”茈” 」

  • 160二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:12:45

    このレスは削除されています

  • 161二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:17:04

    脹相「………悠仁?無事か」
    虎杖「………………平気」
    脹相「かなり揺れたが…見事だな。あれほど蔓延していた呪いの気配が一気に晴れた」
    虎杖「…………うん」
    脹相「顔色が悪いな。休んだ方がいい。もうあの土地の呪いもいないことだし、お兄ちゃんがおんぶするか?」
    虎杖「…………いい」
    虎杖(喉から何かせり上がってきそう……吐きたくない)
    虎杖「とりあえず、あの呪いはいなくなったから避難所向かうって連絡入れないと……」
    脹相「その……俺は全部使い切ってしまってな……」
    虎杖「俺が持ってるからいい」
    ⬜︎
    虎杖「……虎杖です、五条先生のおかげで土地神消えました。これから俺と脹相はそっちに戻りますんで、」
    グラッ ユラユラユラ
    脹相「……地震か?」
    虎杖「……上からは五条先生の、下は土地神の大暴れ。地盤が崩れてもおかしくないよなー」
    虎杖「足元しっかりしたとこに移動し」

    ピシピシピシッピシ バキッ
    脹相「!!」
    虎杖「!!」
    脹相「悠仁!」
    虎杖(足元が…崩れた?違う地面が裂けたんだ!五条先生の力があんまり強いから。地下深くに潜ってほんの少しだけ、一部の削り残しだけ逃げ切って……“俺を食おう”としてる)
    虎杖(裂けた範囲が広くて脹相まで巻き込む!東堂とお互い蹴り合ってやった回避ができない!)
    虎杖「くそ…!頼む」

    ブ  ォ  ン

    虎杖(……バカだな俺。こんな便利な紙があったのに…)
    虎杖(……さっさと呼んでおけばよかった)
    虎杖(……兄貴って)

  • 162二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:19:36

    脹相「俺は………」



    脹相「…………」
    脹相「そうか……俺は…弾き飛ばされた………」
    脹相「これは……」
    ⬜︎
    脹相「悠仁の手からもれた一枚か……」
    脹相「……………」
    脹相「……誰か来てくれ。緊急事態だ。弟が、虎杖悠仁が」
    脹相「地面に突如できた“口”のようなものに飲まれた」
    ⬜︎

  • 163二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:19:48

    ここまでです

  • 164二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 07:26:32

    来てた!!嬉しい!!!
    生贄には1000人単位必要だから無理って話なんだけどなんか代用品が出来てたのかな…?
    虎杖飲み込まれてしまったよ
    既に虎杖はなんか同化かなんかしてたのかな?色々見えてたみたいだし…これ大丈夫なのか?兄貴と呼べますように
    また続き待ってます!

  • 165二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 11:10:12

    アクスタは生贄に見立てられるかな?
    業者動かせば本人たちの与り知らぬところで大量生産できちゃいそうで怖いんだよね

  • 166二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 22:38:46

    脹相が虎杖の場所と生存を感知できるのは幸いか

  • 167二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 07:14:21

  • 168二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 18:19:35

    どうなるんだ…

  • 169二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 02:20:45

    このやり方だと虎杖は命から大丈夫かな…
    生き延びてほしい

  • 170二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 14:10:55

    今はワクワクよりもドキドキが勝ってる
    皆生きて帰して

  • 171二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 23:09:52

    .

  • 172二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 07:23:11

  • 173二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 19:01:40

    西宮先輩の救助に向かう真依ちゃんとメカ丸のやりとり好き

  • 174二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 00:40:44

    上手い事感想は言えないが続き楽しみにしてる

  • 175二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 08:37:46

    悠仁…!!

  • 176二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 19:28:41

  • 177二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 04:49:43

  • 178二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 13:59:20

  • 179二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:15:45

    生存祈願保守!

  • 180二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:12:06

    呪術師「撤収だ」
    モブ「……指は回収してませんが」
    呪術師「問題ない。すぐにここを離れる」
    七海「行かせません」
    呪術師「…七海一級術師」
    モブ(ゲッ一級…)
    七海「不審な動きのあなた方を我々が見逃すはずがないでしょう。無駄な抵抗はせず、投稿しなさ」
    呪術師「……!」ドンツ
    モブ(……こいつ俺を囮にっ)
    七海「…あとは頼みますよ、皆さん」

    呪術師(計画は全て終えた。呪いが完全に混ざる前にこの場から去らねば)
    呪術師「……!なんだ?石や、木の枝か」
    パンダ「フルパワーで行くぜ!」ブンッブン
    呪術師「無駄なことを」ヒョイヒョイ
    パンダ「まあ命中率は低いんだが…それでいい。こちらに意識が向いたな」
    呪術師(不気味な呪骸め…いずれ解剖して内部を詳しく調べてやる……!)
    三輪「ッたーーーー!!!」
    呪術師(これも囮……)ヒョイ
    三輪「か、簡単にかわされた……!」ガーン
    猪野「………………」
    呪術師「そして伏兵…」スカッ
    猪野「……チッ」
    猪野(一級慣れしてやがる)
    呪術師(警戒するのはあの呪言師だけだ…五条もすぐには来れない。逃げ切れる)
    幸吉inメカ丸「……パワー最大充填完了、射出!!」ドガンッ
    呪術師「……!」
    呪術師(“本命”…に見せかけた陽動……)
    狗巻「………………」
    呪術師(避ければその隙を本命の呪言師が狙う……だが甘い)

  • 181二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:14:08

    わーい来た!嬉しい待ってました!
    この呪術師無駄に強いな…!?

  • 182二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:19:01

    呪術師(避ければその隙を本命の呪言師が狙う……だが甘い)
    狗巻「…………!」
    呪術師(避ける必要などない、この程度の呪力噴射などッ)
    呪術師(逸らせるのは容易…薄い…?)
    真依「“止まった”わね」ドンッ
    呪術師「……っぐ!」
    呪術師「狙撃だと…、どこから…!」
    呪術師(くそ、姿が見えん。この長距離を、正確に胸を狙ったな…)
    呪術師「スナイパー……禪院家の双子か…忌々しい」
    呪術師「君は、禪院の……」
    伏黒「……伏黒だ。禪院じゃない。抵抗せず、素直に投降しろ」
    伏黒「俺も聞きたいことが山ほどある」
    呪術師「……わかった。降参する。縛りを結んでもいい」
    伏黒「……何を条件にするつもりだ」
    呪術師「…この場所からの移動。そうしてくれたら俺の知っていることを話す…悪くない条件だろう、そちらも早く人員を逃した方がいい」
    伏黒「非戦闘員は避難済みだ」
    呪術師「どうせ下山だろう?そうでなく、この山自体から離れた方がいい。核を得たアレはあの規模の呪力を一斉消費しながら無差別に人を襲うだろう。抵抗できるのは五条くらいだ」
    五条「そんなに都合よくいくと思ってんの」
    呪術師(降りてきたか…俺も運が悪い)
    五条「その条件は飲まない。お前も僕らと心中しろ」
    呪術師「心中とは穏やかではないな。確かにアレは強大だが、意思を持つわけではない。集積した呪いの塊、呪霊もどき。やがて呪力を燃やし尽くす」
    五条「…………ハーーー」
    五条「お前みたいなバカが羂索の真似をした結果がこれだ。悠仁を襲った土地神の地力が、せいぜい5〜10倍程度になるって考えてるんだろ」
    呪術師「…………」
    五条「呪術ってさあ、基本なんでも引きの計算で足す方はあんまうまく働かないことが多いんだけど…サイテーの偶然ってもんがあるんだよね、この場合」
    ドオオオオオオオオオオ
    呪術師(地震……揺れているのは五条以外……隙はないな)
    五条「……結界を張ってたのがせめてもの救いだ。僕らはなんとしてもあの災害を止めないといけない。お前も人柱になるんだよ」
    呪術師「……なにを言って」
    五条「ま、僕らが全滅したとして……最悪京都が地図から消えるくらいならマシかな」

  • 183二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:21:34

    やっぱり相手が甘く見てた感じなのか…
    しかしもう完全に命賭けて止めるつもりに移行してるんだな五条先生…

  • 184二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:23:29

    ─────⬜︎スーーーーッ
    ⬜︎<全術者に注意喚起!全術者に注意喚起!
    ⬜︎<今すぐに地面から離れるか、空を飛べる者は緊急移動の協力を!
    ⬜︎<山中内の地面、土、木々、岩岩の全てが、土地神を中心に領域化しています!飲み込まれないように!

    五条「……侵略が速い」
    呪術師「領域化だと…あり得ない!儀式も無しに呪いが呪霊に変わるなど」
    五条「わかってんじゃん…あのクソ野郎(羂索)の想定じゃ、一億人の同化が生贄の条件。呪霊が一つ生まれるたびに必ず人間が一人死ぬ。集めた呪いを“呪霊”にするには、最低でも呪いと同じ数だけの生贄が必要」
    呪術師「…そうだ。核はあくまでも呪いや淀みを統合するために必要なもの…だからといって、自我を発生させるような効果など…!」
    五条「お前ら宿儺の指使っただろ?元器の特性を使って、悠仁に共振させたな」
    呪術師「………………」
    五条「いいよダンマリでも。別に答えが聞きたいわけじゃない」
    五条(十中八九、原因はそれだ)


    『肉体の情報から魂の情報を複製し、その情報を呪骸の核に入力する。相性の良い三つの魂を宿した核を一つの呪骸に…お互いの魂を常に観測させるんだ。そうする事で初めて魂が安定して自我が芽生え』
    夜蛾『生後3ヶ月を過ぎた辺りで呪力の自己補完を行うようになる』
    五条『……それって先生の呪力じゃなくてもいいわけ?』
    夜蛾『関係ない。確認済みだ』
    五条『へー。なら誰にでも作れるじゃん。秘密にしとかないとヤバいね』
    夜蛾『ある程度慣れんと最初はうまくいかないはずだ…だが練習しないと技術はあがらん。……練習はさせたくない。この世の誰にも』
    五条『そうだね。あいつら(総監部)魂の調達に罪悪感覚えるような連中じゃないし。よかったねせんせー。俺が最強で。脅されて口を割るなんてまずないよ』ニコニコ
    夜蛾『……………………』←事実だがそうだと言いたくない
    五条『先生ー?』

  • 185二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:26:24

    ここにそれが関わってきちゃうのか…

  • 186二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:28:39

    五条(日本全土から集めた呪い。祓ったとはいえ、残穢たっぷりの呪いの王の指、それから)
    五条(宿儺由来の呪力を持つ悠仁……)
    五条(これらを、宿儺の影響にある土地と土地神の器に“落とし込”んだ……)
    五条(魂は悠仁一人分。完全な呪骸にはなり得ない。それでも集めた呪いのエネルギーと宿儺の残穢がうまく噛み合って、一時的な顕現に近いものが出来上がるかもしれない……でないと説明がつかない)
    五条「……無機物は領域を使えない。領域を使うのは、命あるものだけだ」
    呪術師「……我々に何を望む」
    五条「一緒に壁になれ。逃げたら僕が殺す。それが責任ってもんでしょ」
    呪術師「……留まると全員死ぬぞ!あれが呪霊化するなら、特級などと生やさしいもので済まされない!」
    五条「ほっといたら呪力消費まであちこち動き回るでしょ。日本半分潰れたらどうすんの」
    五条「僕らの犠牲で京都だけで済むかもしれないんだ。なら、やるでしょ」
    呪術師「イカれてる…!」
    五条「褒めるなよ♡」

    ─────⬜︎スーーーーッ
    ⬜︎<そういうわけだから、動ける人は手伝ってね♡五条ボイス
    ⬜︎<あ、なるべく死なないように頼むよ

    三輪「聞いてないんですけどー!!
    真依「今だったら逃げ切れるかしら」
    幸吉「メカ丸なら長時間の滞空も可能だ」
    真希「私は役に立たなさそうだな」
    パンダ「俺も」
    狗巻「しゃけ」
    伏黒「……」
    釘崎「あんたはどうすんの?」
    伏黒「虎杖が飲まれた。決まってるだろ」
    釘崎「…そうね」
    釘崎「ま。ダチ助けるためなら悪くないか…」
    伏黒「…………」

  • 187二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:34:16

    この呪術師は命掛けさせて他は死なないようにってするの優しさ感じていいなあ…でも猶予はなさそう
    そして伏黒と釘崎…いい…

  • 188二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:35:51

    七海「君も逃げなさい。車を走らせ続ければ京都近郊から抜けだせるはずです。できることはもう何もない」
    伊地知「……わかってます。わかってますが…」
    七海「…私たちも全滅するつもりはない。厳しいですが、あの人(五条)も何か考えがあるようですし」
    伊地知「……………」
    七海「ただでさえ、特級につける補助監は少ない。……あなたまで失うのは大きな損失です。伊地知、いきなさい」
    伊地知「…………はい」

    潜入呪詛師1「おい、出られないぞどういうことだ」
    潜入呪詛師2「おかしい割符はこれで合ってるはずだ」
    潜入呪詛師3「……帷の条件を変えられたか」
    覆面猪野「せいかーい。逃がさねぇよ。落とし前つけてもらおう」

    バス移動中
    窓学生「せ、先生、あれ……」
    窓学生「あそこにいる人たち、大丈夫なんでしょうか?」
    窓監督(山が、動いてる…)
    窓監督「彼らの努力を無駄にしないために、私たちも急ぎましょう」

    麓休憩所屋根
    三輪「うわわわわ足元がががが」
    幸吉「大丈夫だ三輪いざという時は俺のメカ丸に乗れ」
    真依(私と霞と真希と…三人ならメカ丸もいけそうね)
    パンダ「つーかこれ先に避難した奴らじゃないと逃げきれなくね?」
    狗巻「ツナマヨ〜」
    脹相「伏黒、釘崎。無事だったか。よかった」
    釘崎「……私らは無事だけど、虎杖が…」
    脹相「悠仁は大丈夫だ」
    伏黒「……それは」
    脹相「俺の術式の影響なんだ。わかるんだ」
    脹相「悠仁は生きてる」

  • 189二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:40:26

    虎杖生きてて良かった…!
    でも時間の問題なのかもな…怖いな…

  • 190二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:41:19

    呪術師「………………」
    五条(……こんだけ脅しときゃ生き延びるために何か出してくるかな?)
    五条(万が一の手段くらい用意してると思うけど……何もなかったら僕一人で…)
    五条(向こうに自我も意識もないのが痛いな…せめて自己があれば挑発なり誘導なりできるのに……)

    おおおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオン

    五条(完全に統合した?山の土と岩と泥と木々。土地神と融合して山ごと一体になっているけど…)
    五条「?」
    五条「……まさか立ちあがろうとしてる?」
    五条「嘘だろ、なるのか……人型に」
    五条「あ」

    伏黒「……これは、」
    釘崎「嘘、なんで……」
    脹相「宿儺の…気配?」
    伏黒「一帯に広がっていく…!」

    五条(やはり条件付き一時顕現になってしまった…宿儺は確実に祓った。だが魂の情報を使って呪骸に似たものが誕生するなら、中身はアイツを“”模倣”した存在になる)
    五条「……サイアク。僕一人の犠牲じゃ収まんないでしょこれ」
    五条「……あーーー」
    五条「甘いもん食べたい……」

    歌姫「戻ってくるんじゃなかったー!!」
    歌姫「何よあれ何なの……何で宿儺の呪力が膨れ上がってんのよー!アイツ死んだはずでしょ!意味わかんねー!!」ヤケクソ

    七海(伊地知を逃がせてよかった……)
    七海「…………灰原」

  • 191二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:41:57

    今日はここまで
    25日までには終わらせたい(宣言)

  • 192二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:43:39

    スレ主お疲れ様です!
    ここで終わるんです!?宿儺一時顕現までしちゃうとかこれどうなっちゃうんです…!?
    後スレ主一応なんですけど次スレ立てますか?

  • 193二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:46:20

    >>192

    次スレ立てます

    次スレで終わります…

    明日立てようかと思ってるんですが今たてた方がいいですかね?

  • 194二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:48:06

    更新乙
    立てるなら保守は任せろーバリバリ

    1スレ目1「生存if ほのぼのを目指したSSです」
    嘘つき!!!!!

  • 195二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:49:05

    あ…明日なら明日で良さそうですけど建てるならちゃんと10まで保守ります!

  • 196二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:55:23

    >>194

    すまないほのぼのを目指したSSなんだすまない…


    キリがいいので今たてますねありがとう

  • 197二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 01:58:44
  • 198二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 02:00:18

    立て乙
    1が言うならほのぼのかな…ほのぼのかも…
    ちょっと日本壊滅が見えてきただけで

  • 199二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 02:06:12

    スレ立ておつ
    ほのぼのハートフルSS!ほのぼのハートフルです!

  • 200二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 10:31:25

    たておつ
    200ならほのぼのハートフルでスーパースペシャルな結果を迎えられる

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