【超閲覧注意・独自設定】王の庭

  • 1二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:24:03
    【超閲覧注意・独自設定】「聖域」の日常|あにまん掲示板ここは、女モンスターが遺跡の衛士、ミラーナイトとして暮らしている「聖域」。男子禁制のこの場所では、今日も騎士達が主に忠誠を捧げている。bbs.animanch.com

    (世界感はこちらと共有しています)

    ここは、何処かにある通称「王の庭」と呼ばれる場所。光の王マルデルが管理していて、植物たちの楽園のような場所になっている。

    一見穏やかで優しそうに見えるが、管理者に歯向かうものには、恐ろしい裁きが下るという。

  • 2二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:27:00

    マルデル「あら、今日も良い天気ね…」
    マルデルの朝は庭を散歩する所からはじまる。
    マルデルの庭には四季折々、様々な花々が咲き乱れている。
    また、様々な種類の植物もそこには存在している。

  • 3二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:32:07

    >>2

    妖精達「マルデル様。おはようございます。」

    マルデルに話しかけてきたのは、妖精達だ。実は、この妖精は、「ジェネレイド・トークン」という存在で、それぞれの王の見た目に即した外見をしている。マルデルのそれは、蝶の翅を生やした、妖精の少女のような外見だった。

  • 4二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:39:43

    >>2

    マルデル「あら、おはよう。皆は元気かしら?」

    トークン「はい、元気です。」

    マルデル「それは何より。見て、今日も皆美しいわね。」

    トークンA「はい、マルデル様のお力で皆、とても美しく咲き誇っております。」

    トークンB「ただ、この間のレクンガと言う植物…あれはちょっと苦手です…」

    マルデル「まあ…可愛らしいのに…」

    トークン達と他愛もない会話をしているとマルデルヲ呼ぶ者があった。

    ヴァラ「こちらでしたか。マルデル様、ハール様がお呼びです。」

    マルデル「まあ、いったい何事かしら?」

  • 5二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:48:50

    >>4

    マルデルが向かったのは、「王の舞台」と呼ばれる場所。様々な王達が軒を連ねる場所だ。

    ハール「皆、集まってくれて良かった。実は、極星からの知らせが入った。ワルキューレ達を狙うものが出たそうだ。」

    そういって、口火を切ったのは、轟の王ハール。個性豊かな王達を纏める存在だ。どうやら、王達を召集した理由は、戦乙女達の力を狙う勢力が現れたからだという。

  • 6二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 21:00:54

    >>5

    マルデル「まあ、ワルキューレ達が…」

    ドゥエルグス「確かに…彼の者達は戦力として申し分ないが…」

    フローディー「いったい何者が…」

    ヘル「それがさっぱり…」

    ニードヘッグ「つまり、分からんと言うことか…」

    ヴァラ「正体が分からなければ動きようがありません。」

    ハール「そこでだ、マルデル、そなたの出番だ。そなたは地上の事に詳しい。ワルキューレ達を狙う者を突き止め、制裁を下すのだ。良いな。」

    マルデル「分かりました。承りましょう。」

    ハール「頼むぞ、後ついでに…ロプトルの面倒も見るのだ。」

    マルデル「あらあら、そう言われると思いました。ここにいないと言う事は…」

    ハール「左様、「楽しそうだ」と言って勝手に出ていきおった。」

    ヴァラ「ロプトル様にも困りましたね。」

    マルデル「ふふっ、分かりました。子守も承りましょう。」

    ハール「頼んだぞ。」

  • 7二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 21:13:24

    >>6

    こうして、王達は解散することとなった。

    トークンA「お帰りなさいませ、マルデル様。何かありましたか?」

    マルデル「ええ。地上に参ります。どうやら、極星からの知らせで、戦乙女達が狙われているとか。」

  • 8二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 22:07:13

    >>7

    トークンA「まあ、それは一大事、ではこれから地上へ?」

    マルデル「ええ、それからロプトルの子守も。」

    トークンA「マルデル様も大変ですね。」

    マルデル「では、地上へ参ります。皆もくれぐれも気をつけて。」

    トークンA「はい、マルデル様もお気をつけて。」

    ヴァラ「それでは参りましょう。まずはどちらへ?」

    マルデル「そうですね〜。六花達に会おうかしら。」

  • 9二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 22:33:24

    >>8

    六花の郷

    ここは、央都の郊外の山の麓にあるという集落だ。ある事件が起きたことが切っ掛けで、マルデルの庇護下にあるという。

    ティアドロップ「まあ、マルデル様。珍しいですわね。何か、大変なことが起きたのでしょうか?」

    出迎えてくれた、水色のドレスの淑女。彼女は六花聖ティアドロップ。六花の郷長の花嫁だ。

  • 10二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:13:17

    >>9

    マルデル「実はですね…」

    マルデルは事情をティアドロップに話した。

    ティアドロップ「まあ、そのようなことが…」

    マルデル「それであなたの力を借りたいのですが…」

    ティアドロップ「そうですか…確かに我々の力ならば犯人を探し出せるかもしれませんが…」

    マルデル「何かありそうですね。」

    ティアドロップ「実は我々は冬支度をせねばいけなくて…」

    マルデル「まあ…」

    ヴァラ「確かに…植物を司る六花達にとって冬は芽吹きの春を迎えるにあたり重要な季節。冬支度は大仕事ですね。」

    ティアドロップ「これは六花達総出で当たらなければできない事なので…申し訳ございません。」

    マルデル「いいえ、春を迎えるためには大切な事、責めはしませんわ。しかし困りましたね…誰か他には…」

  • 11二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:20:58

    >>10

    六花の郷は、冬支度の最中だった。ちょうど世間では聖夜の季節。しかも、ホーリー・ナイト・ドラゴンが現れるかもと噂されている。

    マルデルとしても、郷の行事を優先させるしか無かった。

    すると、マルデルの足元に、小さな球根が現れた。グローアップ・バルブと呼ばれるそれは、マルデルに何かを伝えようとしていた。

  • 12二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:31:32

    >>11

    マルデル「あら?あなたは…」

    ヴァラ「どうやら何かを伝えたがっているようですね。」

    マルデルはグローアップ・バルブが伝えたい事を読み取っていた。

    マルデル「まあ、大変!」

    ヴァラ「どうされました?」

    マルデル「ワルキューレの何人かが捕まってしまったみたい。」

    ヴァラ「なんと!それは大変ですね。」

    マルデル「しかしどうしましょうか…」

    ヴァラ「ふむ…ここはロプトル様に会われては?」

    マルデル「そうね。ヴァラ、じゃあどこにいるか調べてくれるかしら。」

    ヴァラ「お任せを。」

    ヴァラが杖に念を込めてロプトルの居場所を探し始める。

    ヴァラ「いました。都合の良い事にアレイスター様も一緒です。」

    マルデル「まあ、それでどこに?」

    ヴァラ「街の酒場ですね。どうやら酒盛りをしてるみたいです。困ったものですね。」

    マルデル「本当に…では参りましょうか。ロプトルの所に。」

  • 13二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 09:11:30

    >>12

    王都の酒場にて

    アレイスター「ホントに良いのかい?こんな時間に飲んでて。」

    ロプトル「大丈夫。情報は酒場で仕入れろって、古の勇者も言っていたし。」

    ロプトルとアレイスターは、酒場で飲んでいた。どうやら、怪しい噂話を確かめるという名目で来ているらしい。そして、アレイスターとロプトルは盃を仰いだ。それがいつの間にか、酒ではなく苦汁に変わっていることを知らずに。

  • 14二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 09:31:41

    >>13

    ロプトル「に、苦っ!ちょっと店主さん!これどういう…こ…と…」

    ロプトルが寒気を感じ背後を見るとそこには…

    ロプトル「ま、マルデルさん、本日もご機嫌麗しゅう…」

    マルデル「まあ、昼間から酒盛りとは、羨ましいご身分ですわね。」

    ロプトル「いやいや、酒場で情報収集をしていてですね…」

    ヴァラ「本当は?」

    ロプトル「…救出にかこつけて飲みに行こうと思ってました…」

    マルデル「やはりそうだろうと思っていました。あなたの監視も兼ねて来ましたからね。」

    ロプトル「まじかよ〜」

    アレイスター「大変だね!じゃあ、僕はこの辺で…あれッ

    身体が…」

    なんと、アレイスターは植物に身体を拘束されていた。

    マルデル「申し訳ありません。あなたにも手伝って頂きたくて…どうですか?」

    アレイスター「いや、これこっちに拒否権ないよね!…仕方ない、手伝うよ。」

    マルデル「まあ、お優しい方もいらっしゃるのですね。」

    アレイスター「(なんで神様ってこう自分勝手なんだろうね…)」

    ロプトル「(仕方ない、大人しく言う事を聞こう…)」

  • 15二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 10:05:21

    >>14

    こうして、アレイスターとロプトルは、マルデルと同行する事になった。

    アレイスター「しかし、戦乙女をさらうとは、どれだけ黒幕は命知らずなんだ?」

    ロプトル「まあね。とは言え、流石にあそこには居ないだろうしな。」

    ロプトルの言うあそことは、「聖域」という、選ばれた者しか辿り着けぬ禁足地の事だ。

  • 16二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 12:58:09

    >>15

    マルデル「そうですね〜。ひょっとしたら何か知っているかも、行ってみましょう。」

    ロプトル「そうだね。久しぶりに皆に会いたいしね。」

    アレイスター「まあ、いっか。よし行こう。」

    ヴァラ「では、行きましょう。」

  • 17二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 14:06:56

    >>16

    マルデル達は、山奥の遺跡にやってきた。すると、デュナミス・ヴァルキリアと、マジシャンズ・ヴァルキュリアの二人が出迎えてくれた。しかし、二人の格好は、普段のそれではなく、甲冑を纏っていて、額には、特殊な六芒星が浮かんでいた。これは、ミラーナイトといって、魂を移した仮初めの体だ。

    鏡デュナミス「マルデル様。お待ちしておりました。」

    鏡マジシャンズ「すぐに御主人様にお通しします。」

  • 18二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 17:01:26

    >>17

    マルデル「まあ、皆様急な来訪にも関わらずありがとうございます。」

    鏡デュナミス「いいえ、マルデル様にはご主人様も大変お世話になっております。さあ、こちらへ。」

    デュナミスとマジシャンズの案内の元通された部屋には主人がいた。

    閉ザサレシ世界ノ冥神と呼ばれる存在だ

    冥神「おお、久しぶりだな。それで今日は?」

    マルデル「実はワルキューレ達が…」

    冥神「なんと!それは一大事、早速こちらでも調べよう。」

  • 19二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 18:09:04

    >>18

    冥神の神殿には、大きな鏡がある。そこでは、様々な出来事が記録されて、水晶を通じて再生されている。

    冥神「されど、ワルキューレを狙うとは、何が目的であろうな?」

    水晶に映されていたのは、地に伏していたワルキューレ達だ。どうやら、ならず者達が捕らえていたようだ。

    ロプトル「げぇ!コイツら「スキルドレイン」使ってるじゃないか!」

    アレイスター「神も力を封じられては敵わないな。だが、あんな賊が使える代物では無いはずだが?」

  • 20二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 18:27:30

    >>19

    マルデル「ではいったい誰が…」

    冥神「これでは見えにくいな…」

    中々正体を掴めずにいる中ワルキューレ達がまた1人、また1人と捕まっていく。

    そして遂に皆が捕まってしまった。

    アレイスター「ワルキューレを捕まえる程の者…誰だ?」

    するとならず者の長と思しき男が現れ誰かを呼んでいた。

    そして現れたのは…

    アレイスター「これは、デーモンか。」

    ロプトル「デーモン?」

    アレイスター「ああ、魔界の有力な勢力だけど最近色々と押されてるみたいでね…」

    マルデル「でもなぜワルキューレを…」

    冥神「そこはわからんな…」

    映像ではデーモン達はならず者達に金を支払い、ワルキューレ達を連行しようとしていた。

    ヴァラ「デーモン達がどこかへワルキューレを連れて行こうとしてますね。」

    アレイスター「恐らく万魔殿か…」

    ロプトル「なんだい?そりゃ?」

    冥神「彼らの根城だな。魔界とは…厄介だな」

  • 21二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 18:53:30

    >>20

    マルデル「魔界ですか…」

    ロプトル「また厄介な所だねえ…」

    するとそこに入ってくるものがあった。アイ達だ

    ロプトル「おおっアイちゃんじゃん。今日も可愛いねえ。」

    アイ「あ、ありがとうございます…」

    冥神「そうだ、アイよ、そなたの妹達の守役に悪魔を使う者がいたな。呼んでくれぬか。」

    アイ「はい。」

    数分後、呼ばれて入って来たのはデーモン・テイマーだ。但し、彼女も今はミラーナイトになっている。

    鏡テイマー「確かに、悪魔を従える事はできますが…魔界…しかも万魔殿にいる悪魔となりますと…」

    冥神「無理か…」

    鏡テイマー「申し訳ありません。しかし、こちらも悪魔を頼れば良いのでは。例えば…白銀城の主などは。」

    冥神「確かに、それは一理あるな。」

  • 22二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 19:49:28

    >>21

    一方、万魔殿では。

    ジェネラルデーモン「ほう。ワルキューレがこんなにも!これならば、次の戦にも勝てるかもしれぬ。」

    悪魔の軍を束ねる将軍が、ワルキューレ達を品定めしていた。

    万魔殿は、様々な悪魔達が集い、覇を競っていた。「デーモン」と呼ばれる集団もその一つなのだが、近年は「インフェルニティ」や「レッド・デーモン」等が優勢であるため、苦しい立場にあった。

    ???「ほう、よくやった。それが此度の成果か。」

    ジェネラルデーモンの前に姿を現したのは、双暁王カリ・ユガ。ジェネラルが一時的に結託している、DDDという勢力の長だ。

  • 23二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 19:57:24

    >>22

    ジェネラルデーモン「これはカリ・ユガ様、どうでしょうか?」

    カリ・ユガ「ふむ…見た目麗しく、高い魔力を感じる。戦力になりそうだな。」

    ドリット「私たちは…どうなるのでしょうか…」

    ヴリュンヒルデ「大丈夫ですよ、誰かがきっと…」

    ワルキューレ達は身を寄せ合っていた。

    ジェネラルデーモン「さて、貴様らには…そうだなあ…見た目も麗しいしな。まずはどれほどの戦力か見せて貰おうか。」

    そう言うと、ワルキューレ達はまるで闘技場の様な場所に連れて行かれた。

  • 24二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 20:20:40

    >>23

    闘技場には、悪魔達が複数集まっていた。そして、所謂展覧席には、DDDが誇る3体の王達が居た。

    テムジン「ほう、ワルキューレか。どうやら、次の相手は王(ジェネレイド)か極星か。」

    アレクサンダー「悪魔達も存外使えるものだな。余興の出し物を揃えられるのだから。」

    シーザー「さて、お眼鏡にかなう相手はいるだろうか?」

    テムジン達は、DDDの中でも名うての実力者。天使とも戦える力を持っている。

  • 25二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 20:24:51

    >>24

    エルダ「やるしか無さそうですね…」

    ワルキューレ達が武器を構える、現れたのは…

    ジャイアント・オークが4体だ

    ジェネラルデーモン「さあ、力を見せてみろ!」

  • 26二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 20:32:30

    >>25

    一方、聖域では、白銀の城のラビュリンスがアリアスと共に来ていた。

    ラビュリンス「話は大方・・・、あら?マルデルさんまでいらしてたのですね?」

    マルデル「ええ。実は・・・。」

    アリアス「そうですか。渡りに船とはまさにこの事。実は、白銀の城に、宣戦布告の書状が届いていまして。」

    どうやら、ラビュリンスの所に、万魔殿が差出人の手紙が届いていた様だ。それを受け取ったラビュリンスは、「何ですって~~~~?!」と驚いていた。中身はこう書かれていた。


    『良くも我々をコケにしてくれたな。絶対に許さない。征服してやるぞ、白銀城。』

  • 27二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 21:09:35

    >>26

    ラビュリンス「許せません!許せませんわ!悪魔たち」

    ラビュリンスは憤慨していた。

    ラビュリンス「とはいえ、我らだけで突撃するのは危険…ならば彼らに頼みましょう。」

    アレイスター「彼ら…とは?」

    ラビュリンスは自信満々に答える。

    ラビュリンス「暗黒界の皆様ですわ!」

  • 28二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 21:18:22

    >>27

    暗黒界。デーモンと並ぶ、悪魔族の中でも強大な勢力だ。

    ブロズ「なるほどな。戦乙女の騒動に加えて、白銀城への宣戦布告か。」

    ズール「されど、デーモンの勢力は、白銀城へ宣戦布告するには戦力が乏しいはずでは?」

    すると、スノウがある事に気がついた。

    スノウ「これは、デーモンの筆跡では無いな。この紙の文字、魔界墨で書かれている。」

    魔界墨とは、悪魔が契約書を作る際に使用する特殊なインクのこと。しかも、この手紙に使われているインクには、強い魔力が込められていた。

  • 29二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 22:20:45

    >>28

    スノウ「これは別の勢力が動いていそうですね。」

    するとそこに姿を現したのは暗黒界の龍神たるグラファだ。

    グラファ「皆が集まって、何をしているのだ。」

    シルバ「実はグラファ様、こちらをご覧下さい。」

    グラファは言われるがまま、ラビュリンスの姫達が持ってきた手紙を見た。

    グラファ「確かに、これはただの墨ではないな。魔界のもので書かれている。」

    ゴルド「では誰がこれを…」

    グラファ「恐らくデーモンの背後に何者かがいるな。客人はどこに?」

    スカー「ハッ今は客間の方に」

    グラファ「分かった。会いに行こう。」

  • 30二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 22:33:01

    >>29

    暗黒界の面々が客間に向かうと、そこにいたのは、冥神にジェネレイド、ラビュリンスにアレイスターだった。

    ズール「何と?!ジェネレイドが居るとは。」

    マルデル「はじめまして。皆様が、暗黒界の方々ですね。」

    グラファ「いかにも。さて、白銀の。その方に届いた手紙だが、どうも何者かがデーモンを騙って送った可能性が高い。」

  • 31二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 23:11:23

    >>30

    ラビュリンス「なんと!つまりデーモン達が…」

    ズール「ああ、何者かと同盟を結んだと考えられる。」

    マルデル「しかもよく見ればこの文…」

    ヴァラ「子供の喧嘩のような内容ですね。」

    ロプトル「確かに…」

    アレイスター「ゴブリンだってもっと良い文書くぜ。」

    グラファ「魔界の統治者ならばもっとしっかりした内容の文を書くものだ。」

    ラビュリンス「だとしたら、誰がデーモンと手を結んだのでしょうか…」

  • 32二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 08:32:40

    >>31

    ロプトル「ああ、そういえば。」

    ロプトルは、酒場で聞いたという変な噂を思い出した。

    ロプトル「悪魔の世界でも、祝日ってあるのかなって。」

    シルヴァ「まあ、有るには有るな。ただ、人の世のそれとは異なり、大勢の前で己の強さを示すというものだが。」

  • 33二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 08:48:32

    >>32

    ロプトル「なるほどねえ…」

    ロプトルはある結論にたどり着いたみたいだ

    ロプトル「これは多分だけどさ、デーモンって言っても一枚岩じゃないんだろ?」

    シルバ「ああ、あそこは大所帯と言うこともあり、各勢力で激しい争いが行われているな。」

    ラビュリンス「ええ、デーモン達は万魔殿の支配権を巡り常に争っていますわ。」

  • 34二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 10:28:18

    >>33

    アイ「もしや………。」

    アレイスター「どうかしたのか?」

    アイ「はい。何となくですが、デーモンを騙りそうな者に、心当たりがあります。恐らく、デーモンは何らかの理由で、ワルキューレを捕獲するという契約をしたのでしょう。」

    アイが語ったのは、メタバースという場所で行った決闘の事。そこでアイは、大企業の跡取り候補という肩書を持つ決闘者と対峙したことがあったのだ。

  • 35二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 10:42:44

    >>34

    アイ「その人はまあ…その…悪い人ではなかったんですが…如何せん女癖が悪くて…」

    ロプトル「なるほどねえ。」

    こちらは万魔殿

    ワルキューレ達はジャイアントオークと戦っていた。

    その様子を眺めているとある1人の男が現れた。

    ?「やあやあ、DDDとデーモンの諸君!ご苦労様。」

    テムジン「これは若、ようこそいらっしゃいました。」

    若と呼ばれた男はDDD達と握手をするとワルキューレ達の戦いの様子をみた。

    若「いやあ、まさかワルキューレを捕まえるとはねえ…」

    ジェネラルデーモン「ハッ、いかがでしょうか?」

    若「(ウンウン、見た目も良いし可愛い、何より露出度も高い。)よくやった、デーモン達。約束だ、万魔殿の勢力争い、DDDと俺が全力で協力しよう。」

    ジェネラルデーモン「ハッ、皆も喜びます。さて、どうやら決着が着きましたな。」

    闘技場をみるとワルキューレ達は苦戦しながらもジャイアントオークを倒していた。

    若「(ウンウン、息を切らしながら戦ってる姿も様になってるな。よし、何人かをはじめにこっちに回して貰おう。)」 

  • 36二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 11:17:13

    >>35

    ヴァラ「悪魔。御曹司。もしや・・・!」

    アレイスター「何か気付いたのかい?」

    ヴァラ「はい。恐らく、今までの情報を統合すれば、間違いは無いでしょう。」

    マルデル「そうね。では、行きましょうか。悪魔達の祭りへ。」

  • 37二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 12:49:01

    >>36

    ラビュリンス「私も行きますわ!面白そうですし!」

    マルデル「まあ、何とも頼もしい。素敵な御方ですわね。」

    ラビュリンス「まあ。そのようにお褒めになって頂けるとは、悪魔として光栄ですわ!」

    アイ「す、凄い…」

    アレイスター「あの姫様相手に意気投合している…」

    ラビュリンス「私も新たな友人ができ、嬉しいですわ!」

    マルデル「フフフッ、私もです。」

    ヴァラ「ゴホンッ、では皆様、参りましょう。」

  • 38二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 15:26:03

    >>37

    そして、闘技場では、ワルキューレ達が次の相手と闘わされようとしていた。

    その相手は、dice1d4=3 (3)

    1.ダルク

    2.サイフリート

    3.ベオウルフ

    4.テル

  • 39二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 16:49:16

    剋竜王ベオウルフ「さあて、次は俺が相手をしよう。」
    テル「ほう…ベオウルフか。」
    テムジン「加減してやれ、すぐに決めても面白くないからな。」
    アレクサンダー「ワルキューレ達は回復させたが…力の差は圧倒的だな。ベオウルフよ遊んでやれ。」
    若「ベオウルフか…力の差が歴然じゃないかこれ?」
    ジェネラルデーモン「まあ、我らの勝利は確定です。ここで力ある者と無き者を分けるとしましょう。」
    ヴリュンヒルデ「くっ…あまりにも、力が…」
    フィアット「そんな…」
    シグルーン「あきらめないで、最後まで戦いましょう。」

  • 40二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 18:08:06

    >>39

    フローディ「良かろう。であれば、貴公の相手は私が務めよう。」

    すると、どこからともなく威勢の良い声が聞こえた。見れば、空からフローディが現れたのだ。

    シグルーン「ふ、フローディ様?!」

    ドリット「まさか、私達のために・・・?!」

    突然の来客に、慌てる悪魔達。しかし、テムジン達は動じてなかった。

    テムジン「ほう。代理人という訳か。決闘の世界では、しばしば行使されるな。」

    アレクサンダー「良かろう。予定変更だ。ベオウルフ。存分に戦ってくれ。」

    ベオウルフ「分かった。フローディと言ったな。楽しませてもらおうか!」

  • 41二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 19:08:44

    >>40

    するとさらに呼びかける声があった。

    ナグルファー「フローディーよ、ここは我に譲って貰おうか!」

    テムジン「何!貴様は…」

    フローディー「…良かろう、貴様に譲るか…」

    アレクサンダー「予定よりも早かったな…」

    ジェネラルデーモン「ば、バカな…」

    ロプトル「いやあ…流石にこれはオイタが過ぎるぜ。サリエル君」

    呪眼の死徒サリエル「おいおい、ロプトル来たのか…って事は…」

    アレイスター「いやあ…まさかお前さんとはねえ…サリエル君」

    ヴァラ「それだけではありませんよ。」

    ラビュリンス「ちなみに、貴方のよく知ってる方にも声をかけましてよ!」

    テル「なんと、ラビュリンスの姫もか!」

    呪眼の死徒サリエル「あ、ヒョットシテオレガカイタハタシジョウヨミマシタ…?」

    ラビュリンス「読みましてよ!さて、本来私がギッタンギッタンにのしてやりたい所ですが…特別にゲストもお呼びしましたわ!」

    すると妖艶な雰囲気を纏わせた女性がサリエルの目の前に現れた。

    呪眼の死徒メドゥサ「サリエル様…お久しぶりですね。」

    サリエル「アア…コレハメドゥササン…ホンジツハオヒガラモヨク…」

  • 42二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 19:31:38

    >>41

    かくして、DDD主催の闘技イベントは、想定外の盛り上がりを見せた。何せ、白銀城とジェネレイドがタッグを組んで殴り込みに来たのだ。

    特に、サリエルにとってこの状態は、とても良くなかった。

    メドゥサ「さて、覚悟はよろしいですか、サリエル様?」

  • 43二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 19:37:53

    サリエル「い、いやあ…君が可愛くないわけないじゃないか、でも時々は女の子と…」
    するとメドゥサは呪眼の力で変身した。
    ゴルゴネイオ「問答無用!」
    サリエル「ぎゃあああああっ!」
    アレイスター「いやあ…こりゃ自業自得だねえ…」
    テル「予定こそ狂ったが」
    アレクサンダー「こりゃまた楽しそうだ!」
    ジェネラルデーモン「ふむ…これもまた一興。」
    ロプトル「それじゃあ始めますか!神々対悪魔の戦い!始めッ!」
    ヴァラ「ロプトル様、仕切るのはお辞め下さい。」

  • 44二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 20:37:21

    >>43

    DDD達の闘技大会の様子は、聖域にも伝えられた。

    アイ「これが、悪魔達の戦いの儀・・・。」

    鏡デーモン・テイマー「はい。高位の悪魔となると、このようにして自身の力を喧伝します。」

    鏡マルファ「しかも、この大会の主催はDDD。悪魔の中ではかの覇王とも張り合ったとも言われているな。奴らの使う誓約書を使った戦法に、数多の同胞達が苦戦したものだ。」

    悪魔達の戦いを眺めているエクソシスター達。彼女達もまた、ミラーナイトとして聖域に使えている。

  • 45二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 21:06:44

    一方、ワルキューレ達は観客席に移動させられていた。
    ドリット「皆様、ありがとうございます。」
    フィアット「私達の不甲斐なさを情けなく思うばかりです。」
    マルデル「いいえ…皆が無事で良かったです。」
    ヴァラ「ええ、マルデル様は皆の身を案じておりました。」
    ジェネラルデーモン「まさかこうなるとは…」
    ヘル・エンプレス・デーモン「いいえ、これも良い機会。」
    ジェネシス・デーモン「我ら悪魔の力を見せつけるにはな。」
    ジェネラルデーモン「なるほど。」
    ラビュリンス「おおっ!実に手に汗握る展開ですわ!私も参加したいですわ!」
    アレクサンダー「実に盛り上がって良いではないか。」

  • 46二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 21:46:45

    >>45

    ベオウルフ「くっ・・・!手強い・・・!流石は神を名乗るだけはあるか・・・。」

    ナグルファー「剋竜王よ。我らも伊達に「王」の名を冠している訳ではないのだよ。」

    戦いは非常に白熱していた。しかし、いくらDDDの強豪といえど、単騎では流石に限度があった様だ。

  • 47二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 22:00:11

    >>46

    そして決着はついたようだ

    ロプトル「勝者、ナグルファーっ!」

    ナグルファー「いや、実に紙一重であった。」

    ベオウルフ「ふむ、素晴らしい戦いであった。王よ、感謝する。」

    テル「いやはや、一時はどうなるかと思ったが素晴らしい戦いだった。」

    マルデル「種族を越えた友情、素晴らしいですわ。」

    ヘル・エンプレス・デーモン「これで我らの力を神々も知るでしょう。」

    ジェネシス・デーモン「うむ、我々に介入を控えることだろう。」

    アレイスター「なるほどねえ。」

    ロプトル「さて、これからはスペシャルマッチ!若き呪眼のプリンス、サリエルが麗しき女神達に単騎で挑みます!」

    サリエル「え、聞いてないよ、しかも俺?せめてザラキエルになってから…」

    闘技場に立ったサリエルの前にはワルキューレ達にラビュリンス、そしてゴルゴネイオ。皆怒りのオーラを隠そうともしていなかった。

    ヴリュンヒルデ「さあ、覚悟は宜しいですか。」

    ラビュリンス「果し状を送ったと言うことは覚悟は宜しくて。」

    ゴルゴネイオ「女たらしには徹底的な躾をしなくては。」

    サリエル「せ、せめて呪眼の力を…」

    ロプトル「諦めな、今回はあんたが悪い。」

    アレイスター「骨は拾ってやるからさ。」

  • 48二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 22:15:08

    >>47

    聖域では

    アイ「あれが、呪眼。しかし、サリエルには良いお灸になりますかねぇ?」

    冥神「アイよ。妹達にも良いかけておくのだ。好色も過ぎれば破滅に繋がる。鮮やかな色も、多く混ぜれば黒にしかならぬのだと。」

    エクソシスター達も、数多の女に単騎で挑まされるサリエルを、冷めた目で見ていた。

  • 49二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 22:49:48

    >>48

    鏡エリス「悪魔にふさわしい罰ですね。」

    鏡イレーヌ「不届きものに対する天罰です。」

    鏡ソフィア「さて、これは見ものだな。」

    鏡ステラ「我らで裁けないのが残念ですが…」


    一方闘技場ではサリエルが息も絶え絶えになっていた。

    サリエル「イキテル…オレイキテル…」

    ゴルゴネイオ「さて…まあこれくらいで良いでしょう。」

    ラビュリンス「ふう、スッキリしましたわ。たまには身体を動かさないと。」

    シグルーン「私達の怒り、思い知りましたか?」

    ロプトル「これで思い知ったろ。女は怖いって。」

    サリエル「ああ…分かったよ。」

    アレイスター「いやあ、ついてきて良かった。面白いもん見れた。」

    マルデル「さて、ワルキューレ達、帰りますよ。」

    ベオウルフ「ふむ、帰るか。」

    マルデル「ええ、ワルキューレ達を連れ帰るのが使命なので。」

    テムジン「そうか、すまなかったな。」

    アレクサンダー「戦乙女達よ、すまなかったな。」

    ヴリュンヒルデ「いいえ、真の元凶には罰を与えられました。」

    ナグルファー「我らも久しぶりに力を振るえたしな。」

    ヴァラ「ですが皆様、今後はこの様な事はやめて下さいね。それではロプトル様も戻りましょう。」

    ロプトル「まあ、しょうがないな。アレイスター、行くぞ。」

  • 50二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 23:09:28

    >>49

    アレイスターがロプトルと共にマルデルの庭にやってくる。それを出迎えてくれたのは、大きな茨のオブジェだった。これはかつて、マルデルに刃を向けたエクソシスターとトリックスターが変化したものだ。(尚エクソシスターとトリックスターは、シュロノス暴走の際に生まれたミラーナイトで、冥神に従うものとは異なる。)

    茨エクソシスター&茨トリックスター『『オ帰リナサイマセ、マルデル様♥️』』

    アレイスター「わあ!これはいったい?!」

    ロプトル「ああ、これね。何と言うか、愚か者の末路、って方が正しいかな?」

  • 51二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 08:58:02

    >>50

    そして、アレイスターはあることに気づいた。

    それは、マルデルの庭に時々人型の茨のオブジェが見えることだ。

  • 52二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 10:39:27

    >>51

    茨は男女の区別無く存在していた。

    アレイスター「…なあ…これって…」

    ロプトル「ん?ああ、これは…」

    マルデル「見てしまったのですね…」

    アレイスター「ヒッ!で、でもできるだけ抵抗はさせて貰うぞ!」

    マルデル「フフフッ、冗談です。これはですね。」

    マルデルは人型の茨について話し始めた。

    マルデル「簡単に言いますと悪事を働いたり、私に敵対したものを茨にしましたの。」

    ロプトル「まあ、敵対した奴を茨にすることはあまりないけどね。大概蹴散らしてたし。」

    アレイスター「そ、そうなんだ。」

    マルデル「アレイスター様、あなたはロプトルとも仲が良く、お世話になっておりますが忠告の意味を込め、一つお話いたしましょう。」

    そう言うとマルデルは聖域に出向いた日の話を始めた。

  • 53二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 10:46:11

    >>52

    シュロノスの暴走により、多数のミラーナイトが作られた時、マルデルは聖域の中にいた。

    マルデル「まさかトリックスターにエクソシスター達がコピーされていたとは…。もう少し探りましょう。」

    フローディー「そうだな。」

    ヴァラ「ですが深入りは危険、ある程度の探索にとどめましょう。」

    そう言うと3人は内部の探索を進める

    するとそこに現れたのは。

    鏡アマゾネス女帝「見つけましたよ、侵入者!」

    鏡アマゾネスの剣士「覚悟!」

    鏡アマゾネスの斥候「あなた達をオレイカルコスの貢ぎ物に!」

  • 54二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 11:19:24

    >>53

    マルデル達は、大広間に来ていた。そこでアマゾネス達は、シュロノスの尖兵として、マルデルを取り囲んでいた。

    鏡アマゾネス女帝「さあ、ご覧なさい!これがあなた達のあるべき姿です。」

    そこには、アマゾネスを始め、トリックスターにエクソシスターの駒が、ずらりと並んでいた。

    とはいえ、この時の駒は全て贋作で、本物は冥神と共に、聖域の奥深くで保護されていたのだが。

    ヴァラ「なるほど。今度は包囲してきましたか。」

    マルデル「とはいえ、先程よりは手強そうですわね。」

    しかし、フローディーは動じてなかった。

    フローディー「ほう、そう来るか。されど、これはどうかな?」

    フローディーは何かの印を結ぶ。そして、それを剣に纏わせると、それを天に掲げた。

  • 55二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 11:28:36

    >>54

    鏡アマゾネス女帝「何をしているのです?目眩まし程度では、私達には………………?」

    フローディー「果たしてそうかな?」

    すると、エクソシスターとトリックスターの駒が光を放った。そして光が収まると、エクソシスターとトリックスターが、ワルキューレの様な格好をしていた。

    エクソシスターとトリックスター『『フローディー様。我等、エクソシスターとトリックスターは、戦乙女としてあなた様に忠誠を誓います。』』

    鏡アマゾネスの斥候「な、何をしたのだ?!」

    フローディー「ヴァラから教えてもらったのだ。ここに飾られている駒達は、全てが贋作。なれば、王の神碑で、即席の兵卒を産み出したまで。」

  • 56二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 11:36:27

    >>55

    鏡アマゾネス女帝「ま、まさかこれほどとは…」

    フローディー「さて、どうする?ここで降伏するならば命は助けるが。」

    鏡アマゾネス女帝「くっ…しかし我らアマゾネスは…」

    女帝は周りの配下を見る。しかし皆その力に怯え、恐怖していた。

    鏡アマゾネス射手「ひいっ、すみません、すみません。」

    鏡アマゾネスの斥候「逆らって申し訳ありません、お許しを。」

    鏡アマゾネス訓練生「私たちが悪かったです、どうかお許しを。」

    マルデル「まあ、こんなにアッサリと…」

    ヴァラ「所詮は紛い物、似ているのは姿だけですね。」

    マルデル「そういえば先程トリックスターとエクソシスターを茨にしましたが、そうだわ!お友達を増やしましょう。」

    マルデルは優しい笑みを浮かべながら語る。

  • 57二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 12:39:38

    >>56

    かくして、王の威光にひれ伏した鏡アマゾネス達は、マルデルの庭へと連れていかれた。

    鏡アマゾネス女帝「こ、これは…………!」

    そこで鏡アマゾネス達が見たのは、かつての同胞達の、変わり果てた姿だった。

    マルデル「さあ、新しいお友達ですよ。存分に可愛がって下さいね?」

    すると、茨のオブジェが動き出した。縄のように絡まった手足を解き、人の姿になったのだ。

    茨マルファ「マルデル様♥️仰セノママニ♥️」

    茨エリス「ヨウコソ♥️マルデル様ノ庭へ♥️」

    茨ステラ「私達ハ、マルデル様ノ眷属デスワ♥️」

    茨イレーヌ「アマゾネスノ皆様♥️今日カラヨロシクオ願イシマスワ♥️」

    茨ソフィア「一緒二、マルデル様ヲ称エマショウ♥️」

    茨になったエクソシスターが一礼する。それに連れて、茨トリックスターも挨拶をしていた。

  • 58二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 12:52:20

    >>57

    鏡アマゾネス女帝「ヒッヒイイイイ。」

    アマゾネス女帝は仲間のアマゾネスと共に蔦に絡まれた。

    そして、蔦に絡まれたアマゾネスの腹部に王の紋章を刻んだ。

    鏡アマゾネスの剣士「あ、アアアアッ」

    鏡アマゾネス達は絶叫をあげる。

    鏡アマゾネスの女帝「な、何をした。アアアアッ。」

    マルデル「さあ、皆様は今日より私のお友達。さあ、皆様、宜しいですか?」

  • 59二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 13:34:50

    >>58

    鏡アマゾネス女帝「あ、はい。畏まりました。マルデル様。私達アマゾネスは、マルデル様の眷属になります。」

    マルデル「はい。よく出来ました。さあ、皆さん。仲良くしてあげましょうね?」

    鏡アマゾネス達は遂に、マルデルに屈した。そして、エクソシスターとトリックスター達は、アマゾネス達に近づく。

    茨マルファ「サア、ホーリーエンジェル♥アマゾネスノ皆様ヲ、頂キマショウ♥」

    茨ホーリーエンジェル「ソウネ、マルファ♥サア、トリックスターノミンナ♥アマゾネス達ヲ気持チヨクサセマショウ♥」

  • 60二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 14:26:36

    >>59

    鏡アマゾネス女帝「あっ♥️」

    アマゾネス女帝達は鎧を破壊され裸になった。

    マルデル「さあ、皆で新しいお友達を歓迎いたしましょう。」

    マルデルが茨のエクソシスターやトリックスターに命令すると彼女達は自らの蔦をアマゾネス達の秘所に突き刺した。

  • 61二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 14:45:22

    >>60

    鏡アマゾネス達『『『はぁあああああああん♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️』』』

    アマゾネスは、埒外の快楽によがっていた。茨の女達が、アマゾネスを包み、蔦を絡ませて愛を囁いている。

    茨キャンディナ「アア♥️嬉シイ♥️私ノオシベ♥️美味シソウニ食ベテル♥️」

    茨コルチカ「私達ノ精♥️イッパイ受ケ取ッテネ♥️」

    茨マンジュシカ「受精シタラ♥️皆デ組体操シマショウ♥️」

    茨ホーリーエンジェル「嬉シイナ♥️仲間ガイッパイ♥️マルファ達モ♥️ソウ思ウデショウ?」

  • 62二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 15:11:31

    茨マルファ「ウレシイ♥️アタラシイナカマ♥️」
    茨エリス「サァ、アタラシイナカマ二ナロッ♥️」
    エクソシスター達も囁きかける、しかし、アマゾネス達は答える余裕も無く快感に震えていた。
    鏡アマゾネスの剣士「あああっ♥️」
    鏡アマゾネス女王「イグウウッ♥️」
    そしてアマゾネス達に変化が現れた。
    徐々に身体が茨や植物に変化していったのだ。

  • 63二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 15:59:31

    >>62

    鏡アマゾネスの剣士「ああ♥️からだぁ♥️いばらにぃ♥️」

    鏡アマゾネスの斥候「なにこれぇ♥️おひさまが♥️きもちよく………………♥️」

    鏡アマゾネス訓練生「やぁあん♥️かみのけも♥️いばら♥️からだも♥️いばらぁ♥️」

    アマゾネス達の焼けた肌が、緑色に染まっていく。そして四肢も、エクソシスター達のように茨の蔦へと変わっていった。そして、アマゾネス女帝も、遂にマルデルの全てを受け入れた。

  • 64二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 16:12:55

    >>63

    鏡アマゾネス女帝「ああっ♥️からだが、しょくぶつにッ♥️でもきもちいいッ♥️みなッ♥️まるでるさまのためにうつくしき♥️はなをさかせますッ♥️」

    そういうとアマゾネス女帝は植物になった。

    アレイスター「…いやあ…流石神々だ。」

    ロプトル「だから言ったじゃん。おっかないって。」

    マルデル「こらっ、ロプトル、そのようなことはやめなさい。」

    ヴァラ「ええ、普段は穏やかで慈悲に溢れた方ですよ。ご安心下さい。」

    マルデル「そうだ、折角ですからお茶にしましょう。ヴァラ、用意を。」

    ヴァラ「ハッ。直ちに。」

  • 65二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 19:01:16

    >>64

    アレイスターはその話に戦慄を覚えた、温厚で慈悲深い神々とて、その力は強大なのだ。いつ自分にその力が向けられるか分からない。

    アレイスター「…ロプトル、俺達は友人でいような。」

    ロプトル「ああ、もちろんだとも。また今度さ、美味い店、紹介してくれよ。」

    マルデル「さあ、お茶の準備ができましたよ。」

    2人が向かうとそこでは茨達がヴァラの指示のもと、お茶の準備をしていた。

  • 66二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 20:10:39

    >>65

    茨メイド「支度ガデキマシタ。ドウゾ。」

    アレイスター「あ、ありがとう。」

    こうして、マルデルの庭で、茶会が開かれていた。

    アレイスター「そういえば、もうすぐ聖夜ですね。」

    ヴァラ「はい。六花の郷も、アロマの皆様と共に、冬支度をしております。」

    冬の聖夜の祭りのこともあり、その事についても盛り上がっていた。

  • 67二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 20:17:33

    >>66

    アレイスター「そういや、ラメイソンもクリスマスだったな。」

    ロプトル「マジで、参加しようかな〜。」

    アレイスター「いやあ、すまない、学院在籍者だけなんだ。参加出来るの。」

    ロプトル「なんだ、まあ、いいか。誰か誘って飲みに行こうと。」

    マルデル「まあ、では私は六花の郷にでも行こうかしら。ヴァラはどう?」

    ヴァラ「そういう事でしたら、ご同行させていただきます。」

  • 68二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 20:39:38

    >>67

    こうして、楽しい茶会と、冬祭りへの期待を込めて、この日は終わりを告げた。


    その日の夜。

    マルデルは、茨達を集めた。エクソシスターにトリックスター。そして、アマゾネスの茨達は、マルデルの寝所に集まった。

    茨ベラマドンナ「マルデル様。オ呼ビデショウカ?」

    マルデル「ええ。これを見て。とっても楽しそうだわ。」

    寝所にある水晶に映っていたのは、聖域での夜伽の光景だ。そこでは、冥神とミラーナイト達が、まるで一本の樹木のように纏まっていた。

  • 69二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 20:53:36

    >>68

    茨マルファ「ヒョットシテソレヲナサリタイノデスカ?」

    マルデル「ええ、何だか楽しそうで。」

    茨マンジュシカ「デスガ私達ハ植物ノ身体…」

    茨エリス「御身ヲ傷ツケテシマワナイカ心配デス…」

    マルデル「そこは大丈夫。私の身体なら安心して。傷ついたとしてもすぐに治せるわ。」

  • 70二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 21:09:12

    >>69

    茨アマゾネス女帝「ワカリマシタ。デハ。」


    一方聖域では

    アイ「あぁあん♥️御主人様ぁ♥️」

    冥神「どうだ?皆で樹木になる気分は♥️」

    聖域に生えた影の樹木。冥神を頂点に、ミラーナイト達が虚から顔を出す。顔だけを出してうっとりするミラーナイト達は、まるで仮面の様であった。

  • 71二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 21:52:03

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  • 72二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 21:55:35

    >>70

    茨マルファ「ヨロシイデスネ。」

    茨エリス「デハ参リマス」

    茨達は自らの身体を変化させマルデルに絡みつく。

    マルデルは茨の締め付ける感覚に快感を覚え始めていた。

    やがて複数の茨が絡みつくとその身体をマルデルを中心とした一本の木の様に変化させた。

    マルデルは上半身のみを残し、下半身は完全に茨が作り出した木に埋もれていた。

    茨アマゾネス女帝「失礼イタシマス。」

    茨の一部が変化し、アマゾネス女帝の顔になる。

    アマゾネス女帝の顔はマルデルの胸を舐め始めた。

  • 73二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 22:07:33

    >>72

    マルデル「あぁあん♥️良いわ♥️」

    茨アマゾネス女帝「アリガトウゴザイマス♥️マルデル様♥️」

    そして、下の方では、茨達が絡み合って、マルデルを支えていた。

    茨エリス(アァアン♥️マルデル様ノ中♥️キモチイイ♥️)

    茨ステラ(アア♥️ミンナノキモチイイガ♥️一ツニ♥️)

    茨マンドレイク(嬉シイ♥️皆デマルデル様ヲ♥️大木二♥️)

    茨マンジュシカ(アマゾネスノ皆サン♥️楽シメテイマスカ?)

  • 74二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 22:18:41

    茨アマゾネスの射手「アアッ♥️私達モッ♥️」
    茨アマゾネスの剣士「コンナニ気持チ良イナンテッ♥️」
    マルデル「アアッ♥️私ももうッ♥️」
    皆『いっちゃうううッ♥️』
    絶頂に達したマルデルは盛大に潮を吹いた。
    茨イレーヌ「アアッ♥️マルデル様ノ潮…♥️」
    茨アマゾネスの射手「マルデ甘イ蜜ノ様…」
    茨達はマルデルの潮を丁寧に舐めていた。
    マルデル「アアッ♥️私の秘所をッ♥️でも気持ち良いわあっ♥️」
    やがて茨達はマルデルを丁寧にベッドに降ろすと再び植物の姿に戻っていった。

  • 75二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 22:30:58

    >>74

    翌日


    雪まつりの準備に勤しむ六花の郷。マルデルも、手伝いのためにやってきていた。しかし、なにやら不穏な様子。

    ヘレボラス「大変だわ、どうしましょう?」

    マルデル「どうかしたの?」

    ティアドロップ「実は、儀式用の祭具が…………!」

    何と、来年の春に芽吹く命を祝うための祭具が、盗まれたと言う。それを聞いたマルデルは、立腹だった。

    マルデル「分かりました。私に任せてください。ロプトル、ヴァラ。ここに。」

    ヴァラ「マルデル様。異常事態ですか?!」

    ロプトル(うわ、怖?!あんな顔滅多に見ないけど、これは相当ヤバそうだな…………。)

  • 76二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 22:43:19

    >>75

    ヴァラ「犯人は人間ではありませんね。」

    マルデル「では誰が犯人なのかしら…」

    ロプトル「郷に入り込める連中だな。だとしたら相当な手練だ。」

    ヴァラ「確かに。盗賊の類ですね。」

    マルデル「ではいったいだれが…」

    ヴァラ「魔力の残滓がありますね。これを元に記憶を再生してみましょう。」

    ヴァラが魔力の残滓から記憶を再生する。記憶は映像となり、ヴァラの杖から映像が再生された。

  • 77二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 23:34:20

    >>76

    どうやら賊は、深夜寝静まった頃に祭壇に侵入した様子。

    マルデル「まあ。夜分に忍び込むとは。」

  • 78二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 08:00:21

    >>77

    氷の魔妖ー雪女「見つけたわ、これがあれば春は来ない、つまり私は永続的に強いまま…ふふふっ」

    そういうと雪女は祭具を奪うと、一瞬で姿を消した。

    マルデル「まさか魔妖の仕業とは。」

    ロプトル「確かに雪女は冬は強大な力を持つけど暖かくなると…なあ。」

  • 79二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 10:09:26

    >>78

    マルデル「さて、魔妖とあれば、かの者達を頼るとしましょうか。」

    ヴァラ「聖域に向かうのでしょうか?」

    ロプトル「いや、恐らく…………。」


    ヘル「何と。六花の郷の祭具が魔妖に?」

    マルデルが向かったのは、ヘルの居城だった。ヘルは冥府の園を任されており、アンデットワールドや黄金郷とも繋がりがある。

  • 80二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 11:43:38

    ヘル「しかし、妙だ…魔妖達がそのようなことをするのだろうか?」
    マルデル「しかし、現に写っているのは魔妖で…」
    ヘル「マルデルよ、まずは相手の事情を聞いても良いのでは?」
    マルデル「確かに…」
    ヘル「よし、私が赴こう。ヴァラよ、暫くは留守を任せても良いか?」
    ヴァラ「ハッ。御意に。」
    ヘル「では行こうかマルデルよ。」
    マルデル「はい、では行きますよ。ロプトル。」
    ロプトル「えっ、まあ、しょうがないか。」

  • 81二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 13:46:54

    >>80

    妖狐「なんと!我等が六花の郷の祭具を!?」

    魔妖の住処に来たマルデル達は、魔妖の重鎮である妖狐に話を聞いた。しかし、全く身に覚えがないという。

    妖狐「そもそも、我等とて催事の邪魔という無粋な真似はせぬし、ましてや神の庇護下の郷を襲うなど。」

  • 82二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 18:52:51

    >>81

    マルデル「しかし、この映像には雪女が映っているのです。」

    マルデルは妖狐に映像を見せる

    妖狐「確かに…これは雪女だな…」

    ヘル「しかし、なぜこの様な事を…」

    ロプトル「こりゃ本人に聞くのが1番だね。」

  • 83二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 19:33:15

    >>82

    一方、聖域ではまた別の問題が起こっていた。

    ハスキー「ううむ。困りましたねぇ。」

    冥神「はてさて、どうしたものか。」

    ゲー「ある意味、聖域史上最大の窮地じゃな。」

    それは、催事に出席するメンバーの裁定だ。というのもこの日は、王都のトリックスター達の講演と、宮廷でのマインの手伝い、更に六花の催事に三姉妹の誰を向かわせるかで悩んでいたのだ。

  • 84二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 20:22:56

    >>83

    冥神「そうだな…アイはマインの手伝いにドラゴンメイドと共に行かせよう。」

    ゲー「まあ、それが良いな。元の世界でも積極的に手伝ってたし。」

    冥神「トリックスターの公演はミイで良いとして。」

    ハスキー「問題は六花ですね。」

    ゲー「確か、かなり遠い場所だな。」

    冥神「ああ、それ故に大変なんだ。しかも季節は冬、蟲惑魔は冬に弱いしなあ…」

    鏡エーデル「でしたら私にお任せを。」

    冥神「ん、確かお前は…ウイッチクラフトか。」

    鏡シュミッタ「外の仲間に声をかければ大丈夫。手伝ってくれるさ。」

    冥神「なるほど、まあ、特に仕事もないし良いだろう。頼むぞ。」

    鏡エーデル「ああ、任された。」

  • 85二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 20:49:58

    >>84

    マイ「と言うわけで、六花の郷の催事に向かうことになりました。」

    ミイ「そっか。気をつけてね、マイ。」

    マイとミイは、心配していた。何と言っても此度は長旅。マイにとっても、山を越えるのは初めてだ。

    アイ「六花の皆様には、世話になりましたし。私達も恩返ししなくては。」



    一方

    雪女「ハハハ!力が満ちているわ!」

    雪女は祭具を奉っていた。その影響か、雪女はとても強い冷気を帯びていた。

    雪女「これ程の力があれば…………!」

    ヘル「不知火に勝てそうか?されどそれは借り物ぞ。」

  • 86二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 21:26:03

    >>85

    雪女「あ、あなたは…しかし、この力なら!」

    ヘル「なるほどな、では理由を聞く前に…」

    ロプトル「少し大人しくさせなきゃね。」

    マルデル「ええ…ロプトル、許可します」

    ロプトル「では行くか!」

    マルデルの言葉を合図にロプトルが変化する。そこに現れたのは。

    雪女「あ、あああ…」

    レーヴァテイン「やれやれ…この姿になるとは…さて、どうする?降参するか、続けるか、選べ。」

  • 87二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 21:35:11

    >>86

    突如現れた巨大な存在を前に、雪女は震えていた。

    雪女「わ、わたしは………!」

    妖狐「そこまでだ。その方、声が震えておるぞ。」

    雪女「は、はい。降参します。」

    すっかり冷気も落ち着いた雪女。

    マルデル「さて、恵みを蔑ろにしたけじめ、取ってもらいましょうか?」

  • 88二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 22:49:12

    >>87

    ヘル「まあまあ、怒る気持ちは分かるが、まずはどうしてそんな事をしたか話を聞いてやらないと。」

    ロプトル「そうそう、何事もまずは理由があるからやったわけで。」

    マルデル「まあ、そうですね、理由を聞きましょう。」

    雪女「実は友達の事なの。」

    ロプトル「友達?」

    雪女「名前は浮幽さくらちゃん。毎年冬になると姿を見せて一緒に遊んだりするんだけど…」

    ヘル「なるほど…確か彼女が現れるのは冬の間だけ。」

    雪女「そう、だからずっと冬が続けばいつまでも一緒にいられると思って…」

    ヘル「そういえば彼女は春の訪れと共に冥界に戻っているな。」

    マルデル「だからと言って、祭具を盗むのは駄目ですよ。自然の摂理は大切なものですから!」

    雪女「ご、ごめんなさい。」

    ヘル「まあまあ…そうだ、春になったら時折こちらに遊びに来ると良い。さくらには私から声をかけよう。」

    雪女「え、良いの…」

    ヘル「まあ、その力を使って悪巧みを企んでた訳では無いし。」

    妖狐「てっきり不知火に戦いを挑むのかと思ったが…」

    雪女「不知火なら今のままでも十分やれるわ!ただ私はさくらちゃんともっと遊びたかったから盗んだだけ。」

    マルデル「でも、貴方のやったことは悪い事、後で六花に謝りなさい。」

  • 89二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 23:36:21

    >>88

    雪女「はい。わかりました。」

    雪女は、反省した。そして、六花の郷に向かうこととなった。

    雪女「まさか、そんなことになるとは・・・。」

    ロプトル「でも良かったよ。ちゃんと引き返せて。」

    ヴァラ「はい。あるべき恵みをもたらすために、アレはあるのですから。」

    マルデル「そうですよ。自分勝手な事をすれば、破滅を持って償う事になります。」

    六花の郷までの道すがら、マルデルは、恵みを蔑ろにした者の末路を語った。それは、「蕾禍ノ庭」という、管理者と領主が搾取した結果、滅びてしまった聖域の話だ。

  • 90二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 08:49:58

    >>89

    雪女「そ、そんな事が…」

    マルデル「はい、世界というのは常に微妙なバランスの上に成り立っているのですよ。」

    雪女「じ、じゃあ私は…」

    ヘル「危うく世界を滅ぼし兼ねなかったのだぞ。」

    ヘルは笑いながら言った。

    3人が郷へと歩を進めていると巨大な足音が聞こえた。

    マルデル「なんでしょうか?」

    足音の方向にいたのは…

    マイ「あ、皆さん。お久しぶりです。」

    ウイッチクラフトゴーレム・アルルとその肩に乗ったマイだった。

  • 91二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 13:42:34

    >>90

    マルデル「まあ、マイさん。珍しいですわね。」

    ロプトル「君も、六花の郷に?」

    マイ「はい!六花の皆様の催事のお手伝いに来ました。」

    ヴァラは、ウィッチクラフトを連れてきたマイに興味津々だった。

    ヴァラ「それは頼もしい。おや。今回はウィッチクラフトが護衛ですか?」

    シュミッタ「今回は、私達ウィッチクラフトが、護衛に向かっているよ。」

  • 92二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 16:16:25

    >>91

    マルデル「確かに、蟲惑魔達は冬の寒さに弱そうですしね。」

    エーデル「まあね、だから特別に私たちが行くことにしたの。」

    シュミッタ「ゴーレム・アルルがあれば何とかなるしね。」

    シュミッタはそう言うとゴーレム・アルルをポンと叩いた。

    ロプトル「しっかし、これ凄いね。」

  • 93二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 16:41:39

    >>92

    すると、ロプトルは十数メートルほど吹き飛んだ。どうやら、叩いたのが胸だったらしく、自動迎撃システムが作動し、ロプトルを殴り飛ばしたようだ。

    ゴーレム・アルル「『セクハラ』ヲ感知。迎撃終了。」

    ロプトル「い、痛え…………!」

    マイ「ロプトルさん…………。」

    ヴァラ「これは流石に貴方が悪いですね。」

  • 94二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 16:59:20

    >>93

    ロプトル「人形が!何を…」

    ヴァラ「ロプトル様!」

    マルデル「ロプトル!」

    ヘル「ハアッ…これはどう見ても…」

    ロプトル「ハイ、ワタシノセキニンデス…スイマセン…」

    マイ「ロプトルさん…」

    ロプトル「…マイちゃんにまで…カナシイ…」

  • 95二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 20:10:07

    >>94

    与太者も無事(?)成敗されて、一行は六花の郷に向かう。


    その道すがら、厄介な魔物が狙っていた。

    ゴブリンA「イタゾ!獲物ダ。」

    ゴブリンB「ヨシ!コレデ仕事オサメダ!」

    ゴブリン突撃部隊が、待ち伏せをしていた。どうやら冬支度の為に、野盗をしているようだ。

  • 96二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 20:40:08

    >>95

    ゴブリンC「ン、待テ!アレハ…」

    ゴブリンの1人が何かに気づいたようだ。

    しかし…

    ゴブリンB「ヨシ、イクゾ!」

    ゴブリンA「女ダラケダ!ヒャッハー」

    突撃部隊のゴブリン達は六花の郷に向かう面々を襲撃した。

    ゴブリンC「アイツラ…俺ハ知ランゾ…」

  • 97二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:03:29

    >>96

    ゴブリンA「ヒャッハー!」

    マイ「ご、ゴブリン?!」

    エーデル「おっと。ここからは私達に任せな!」

    ゴブリン達がマイに襲いかかる。しかし、2匹のゴブリンは、目の前の女に夢中過ぎて、背後にいる女神に気づいていなかったのだ。

  • 98二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:46:24

    >>97

    マルデル「あの…もしもし…」

    ゴブリンA「ン…ナン…ダ…」

    ゴブリンが後ろを振り向くとそこには…

    ゴブリンB「ヒエエエエエッ!カ、神様ジャネエカ!」

    ゴブリンA「ス、スミマセン、俺達…」

    ロプトル「ま、気づいて良かったんじゃない。気づかなかったら今頃は」

    ゴブリンC「俺達ハお陀仏ダッタナ。」

    ゴブリンA「あ、兄貴!」

    雪女「全く…急いでるのに余計な事しないでよね。」

    ゴブリンC「イヤア…悪カッタヨ。」

    ゴブリンA「シカシ…アンタラハ何デ六花ノ郷へ?」

    マルデル「それはですね。」

    マルデルはこれまでの経緯を話した。

    ゴブリンA「ナルホドナ。ソレデ…」

    ヘル「ああ、だからこうして六花の郷へ向かってるのだ。」

    ゴブリンB「分カッタゼ、シカシ、気ヲツケルンダゾ。」

    ゴブリンC「サテ、俺達モ行クカ。ジャアナ。」

    ロプトル「今度は相手をよく見るんだぞ。」

    マイ「ゴブリン達を見逃しても良いんですか?」

    ロプトル「大丈夫、彼らのリーダーは良く相手を観察してるし、何よりも人攫いなら最も大人数を連れて来るしね。」

    ヘル「まあ、冬に備えて食料や金目の物狙いだろう。彼奴等は賢くてな、余程の事がない限り人攫いなんてせんぞ。」

  • 99二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 08:39:10

    >>98

    そして、無事に六花の郷に着いた一行。

    ヘレボラス「まあ、マルデル様。取り返してくれたのですね。」

    マルデル「ええ。さあ、返してあげなさい?」

    雪女「はい…………。六花の皆さん。勝手に持っていって、ごめんなさい。」

  • 100二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 08:40:17

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  • 101二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 08:45:17

    >>99

    ヘレボラス「気持ちは分かるけどこれは大切なものですから、勝手に持ち出すのは駄目ですよ。」

    雪女「はい…すみませんでした。」

    ティアドロップ「分かれば宜しい、さて皆様はどうやら催事のお手伝いに来てくださったようで。」

    マルデル「ええ、私もお詫びとしてお手伝いさせていただきますわ。」

    エリカ「まあ、マルデル様もお手伝いを?」

    ヘレボラス「感謝致します。」

    マイ「では始めましょう。」

  • 102二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 09:10:50

    >>101

    早速会場に向かったマルデル達。そこは神社と教会が合体したような場所だった。どうやらここが、六花の社と言う場所だそう。

    雪化粧した社の祭壇に祭具を戻し、いよいよ大詰めにかかる。

    マイ「ここが、六花の社。」

    ティアドロップ「はい。ここで冬支度を済ませ、次の芽吹きを無事に向かえる。それが、六花の郷の催事です。」

  • 103二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 10:21:28

    >>102

    ティアドロップ「では皆様。宜しいでしょうか?」

    六花達『ハイ。』

    そう言うと六花達は雪の結晶を象った傘を開き舞を始めた。

    マルデル「これは穏やかな春の訪れを願うための舞。そして厳しい冬を無事に越せる事を願っての舞です。」

    ロプトル「へえ、そうなんだ。」

    すると六花の祭具が光り始めた。雪の結晶を象った祭具から光が放たれる

    雪女「凄い綺麗…」

    やがて光が形を成しそこから六花のひとひらが生まれた。

    マルデル「ひとひら達はある時期になると春の訪れを告げるために各地に飛んで行きます。冬の間はこの郷で六花達に守られながら過ごすのです。」

  • 104二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 11:27:49

    >>103

    エリカ「そして、育ったひとひら達は、春化精と交信し、春の芽吹きを伝えます。」

    マイ「なるほど。」

    ティアドロップ「とはいえ、生まれたばかりのひとひらは、敵に抗う術を持ちません。故に、郷総出で、彼女達を育てるのです。」

    マルデル「ええ。特に、ひとひら達が育ちきる時期。その時が一番危ないの。」

  • 105二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 11:41:09

    >>104

    一通りの儀式が終わると社はまた静かになった。

    ティアドロップ「さて、これで儀式は終わりです。皆様、ご苦労さまでした。今日はもう暗いですし、この郷で休まれてはいかがでしょうか?」

    マルデル「そうですね。では、お言葉に甘えて。」

    ロプトル「んじゃ、まあ、散策でも。」

    ヴァラ「駄目ですよ、ロプトル様は今日は宿の中にいてもらいます。」

    ロプトル「まあ、仕方ないか。」

    ヴァラ「お酒位なら付き合いますから、お許しを。」

    ヘル「では、妾も郷を歩かせてもらおう。」

    雪女「じゃあ、わたしも!」

    シュミッタ「そういや六花の郷は初めてだな。」

    エーデル「じゃあ、散策しよっか。」

    マイ「あっ、みなさん、勝手に歩いてはいけませんよ。」

  • 106二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 14:04:50

    >>105

    一方、宮殿では


    親衛隊「というわけだ。よろしく頼む」

    アイ「はい。わかりました。」

    アイとドラゴンメイドが向かったのは、魅惑の女王の宮殿。年末の大掃除と、聖夜祭の準備に呼ばれていたのだ。

  • 107二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 16:16:14

    >>106

    マイン「あら、アイとドラゴンメイドの皆さん、よくぞいらっしゃいました。」

    アイ「お母さんも変わりなく。」

    ハスキー「今日はアイさんと私たちで宮殿の大掃除と準備に参りました。」

    マイン「まあ、お手伝い感謝致します。」

    宮殿にいたのはマインとマジシャン・ガール、そしてハンディーレディ達だ。

    皆、マインの指示なのか動きやすい格好になっている。

    キウイ・マジシャン・ガール「さあみなさん、今日は新しい年を迎えるために綺麗にしましょう。」

    レモン・マジシャン・ガール「ハアッ…まさか私たちも駆り出されるとは…」

    ブラック・マジシャン・ガール「しかもここは広いから…大変そう…。」

  • 108二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:21:07

    >>107

    宮殿はかなりの広さがある。女王や親衛隊、従者達が手入れしているとはいえ、大掃除はかなりの時間を要した。

    アイ「あ、これは…………。」

    そこでアイが見たものは、青銅色のドラゴンメイドの駒だった。女王が話していた、暴走事件の際の接収品だという。

    ハスキー「懐かしいですね。ですが、感傷に浸っている暇はありません。」

    アイ「そうですね。贋作とはいえ、手入れをせねば駒達も悲しみましょう。」

    なお、宮殿の駒は、聖域に有るものとは違い、触っても反応が起きない。シュロノスの力が消えた性で、色を失い、完全に銅像のようになっていたのだ。

  • 109二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:56:02

    >>108

    ハスキー「さて、次は…」

    親衛隊「そうですね、次は浴場の掃除をお願いします。」

    アイ「はい、分かりました。しかし、親衛隊の皆様の格好…」

    親衛隊も掃除の手伝いと言うことでこの日はいつもの服装ではなく、動きやすい格好をしていた。

    親衛隊「この服装が動きやすいんですよ。そういえば今頃は女王様も。」

    魅惑の女王「ハアッ…ハアッ…大変ね。」

    混沌なる魅惑の女王「ふうっ、疲れたあ〜。」

    マイン「自らの場所は自らで綺麗にしてこそです。さあ、もう少ししたらお昼にしますから頑張りましょう。」

    黄金の魅惑の女王「ふふっ、流石一流の教育者ね。さて、わたしも頑張らないと。」

    女王達もリビングや私室の掃除を行っていた。これはマインの発案によるものだった。

  • 110二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:28:48

    >>109

    一方、マジシャン・ガール達も、書物庫の清掃を行っていた。

    アップル「にしても、結構多いわね。」

    レモン「魔術使いなだけあって、かなりの広さね。」

    掃除の最中、マジシャン・ガール達は、例の銅像について考えていた。

    ブラック・マジシャン・ガール「そういえば、あの銅像。ちょっとアレだったよね……。」

    チョコ「まあ、ね。最も、あれは本物じゃないらしいけど。」

    マジシャン・ガール達は、例の銅像を想像して、少し悶々としていた。

  • 111二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:36:12

    >>110

    キウイ・マジシャン・ガール「皆さん、手が止まっていますよ。」

    ブラック・マジシャン・ガール「は、はい。」

    チョコ「ま、まずは掃除しないと!」

    アップル「そ、そうね。掃除掃除っと。」


    一方、カオス・ウィッチも掃除を手伝っていた。

    ハンディーレディ「いやあ、悪いわね、手伝ってもらって。」

    カオス・ウィッチ「いや、なんでこんなに散らかってんのよ!少しは掃除しなさいよ!」

    ハンディーレディ「いやあ、しようとは思ってるんだけどねえ…ついつい後で良いかってやってたら…」

    カオス・ウィッチ「んなわけないっしょ!手伝うから綺麗にしなさいよ!」

    ハンディーレディ「は、はい…」

  • 112二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:03:27

    >>111

    どうやらハンディレディーは、部屋の掃除が苦手のようだ。

    ハンディーレディ「職業柄、なかなか拠点の掃除ができなくって……。」

    カオス・ウィッチ「そうやって先伸ばししてると、取り返し付かなくなるのよ。あんたも嫌でしょう。Gと同居だなんて。」

    ハンディレディー「うーん…………。(ゴキボールを想像して)、確かにそれは嫌かも。」

    カオス・ウィッチ「何でちょっと一回思考入ったのよ?(増殖するGのことを言っていた。)」

    どうやら、Gに関する認識に差があったようだ。

  • 113二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:55:03

    >>112

    カオス・ウィッチ「ま、いいからさっさと片付けるわよ!…って、なんなの!この雑誌!」

    ハンディーレディ「いやあ…何か中々捨てられなくて溜まっちゃって…」

    カオス・ウィッチ「いいから捨てなさい。」

    ハンディーレディ「ハイ…分かりました。」

    カオス・ウィッチ「全く…いい、雑誌なんて溜まる一方なんだから今度から定期的に捨てなさい。」

  • 114二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:02:33

    >>113

    そして聖域では、冥神を始め、留守を任されたミラーナイト達が、遺跡を清掃していた。

    鏡シトリス「あの、大丈夫ですか?」

    ナージャ「ウン。何トカ平気・・・。」

    コアトル「デモ、チョット調子狂ウナァ・・・。」

    ゲー「まあ、加護があるとは言え、レプティレスの性と言うべきか・・・。」

    シトリス達は、レプティレス達の事を心配していた。というのも、は虫類は寒さに弱い。本調子を出せないとなると、聖域の守りは大きく減ってしまうのだ。

  • 115二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:31:29

    >>114

    鏡シトリス「爬虫類や植物や昆虫は冬は冬眠の季節ですからね。」

    コアトル「話ガ分カルノガイテ助カルヨ。」

    ゲー「我も蛇だからな…冬は苦手だ。」

    冥神「ふむ、やはり神とは言え、生き物としての性には逆らえませぬか…」

    ゲー「左様…我らには辛い季節よ。」

    するとそこに現れたのは。

    ワイトキング「蛇神よ、安心してくだされ。」

    ワイト夫人「この地では多くの不死者が世話になっています故。」

    ワイドロード「冬の間は我らワイトと」

    不知火の武部「我ら不知火がこの地を守りましょう。」

    冥神「おお、それはありがたい。」

    ゲー「ではその好意に甘えるとしょうか。レプティレス達よ、冬はゆっくり身体を休めるのだぞ。」

    メルジーヌ「皆様、アリガトウゴザイマス。」

  • 116二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 09:16:48

    >>115

    こうして、冬の間の聖域の守備は、ワイトと不知火が加勢することになった。


    鏡ファンシア「それにしても、ここもかなり広いですね。」

    鏡ドリーディア「掃除の為とは言え、このような場所もあったとは。」

    ドレミコード達は、聖域の奥の清掃をしていた。(念の為、天ノ月も同行している。)ここは嘗て、シュロノスが暴走した際に、一時的に避難していた場所で、ドレミコード達は初めて訪れる場所だった。

  • 117二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 09:49:08

    >>116

    冥神「皆がこの場所の全てを把握しているわけではないからな。」

    天ノ月「色々な部屋もできたわね。」

    鏡ファンシア「そうなのね。」


    それから数日後…王たちは慌てていた。

    ハール「ロプトルはまだ見つからんのか!」

    ヘル「まさかこの大事な時に…」

    フローディ「ロプトル様にも困ったものですな。」

    ヴァラ「普段ならばすぐ居場所を突き止められるのですが…申し訳ありません。」

    マルデル「まさかこの大事な日に…」

    ヘル「大掃除をサボるとは…」

  • 118二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 10:19:01

    >>117

    ロプトル脱走の報は、聖域にも伝えられた。

    アイ「まあ、ロプトルさんって、かなり奔放な人だったんですね。」

    冥神「ああ。されど、大掃除をすっぽかしたとあれば、話しは別だな。」

    すると、マイとミイが有る提案をした。

    マイ「でしたら、ロプトルさんのお仕置きは、私達に任せてください。」

    ミイ「御姉様がしていたように、私達もしてみたいのです。」

    すると、少し複雑な顔をしたが、冥神は承諾した。

    冥神「まあ、良いだろう。但し、やりすぎぬようにな?」

  • 119二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 10:49:53

    >>118

    その頃、街の酒場

    ロプトル「いやあ、危うい所だった。さて、今日はヴァラちゃんもいないし、皆で飲み明かそう!」

    サリエル「そうそう、男3人、うるさ方もいないしさ。」

    アレイスター「なあ、ホントに大丈夫なんだろうか?まあ、こっちとしてはただ酒にありつけるから良いけどさ。」

    ロプトル「さて、男達の酒盛りを始めますか。乾杯!」

    サリエル、アレイスター「乾杯!」

  • 120二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 11:26:43

    >>119

    ロプトル達は前回とは別の酒場に来ていた。変に学習能力が高いのか、気配遮断の力を使って来たらしい。

    しかし、それでもやはり、セキュリティーホールと言うものはあったようで。


    メドゥサ「見つけました。どうやら、王都の酒場ですね。ただ、ロプトルの行きつけではない様子。」

    聖域にやってきたメドゥサが、ロプトル達の場所を特定していた。

    メドゥサ「で、どうする?店に出向くか?」

    マイ「いいえ。逆です。あえて彼らを出来上がらせましょう。」

    ミイ「その上で、強烈な酔いざましをプレゼントします。」

    マイとミイの話を聞いて、メドゥサは少し狼狽していた。

    メドゥサ「そ、そうか。確かに良いお灸になるとは思うが、少々過激すぎぬか?」

  • 121二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 13:22:40

    >>120

    その頃、店の中で3人は楽しそうに酒を飲み、料理に舌鼓をうっていた。そして、酒が進むと愚痴の言い合いが始まった。

    ロプトル「だいたいさ、こっちはいい歳で神様やってんだからヴァラもマルデルも少しうるさいんだよ。」

    アレイスター「ああ、分かる分かる。ジュノンも心配しすぎなんだよ。ちょっと危険な研究するとすぐに止めようとするしさ!こっちはんなこと百も承知だってーの!」

    サリエル「こっちだって、頑張って仕事してさ、たまの息抜きぐらいなら良いじゃんって感じでやってんのにメドゥサのやつが働け働けって、こっちはちゃんとやってるっつーの!」

    ロプトル「ただこないだのやつはやり過ぎだかんな。」

    サリエル「はーい、反省してまーす。」

    ロプトル「分かれば宜しい!さあ、飲もう飲もう!」

  • 122二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 13:34:40

    >>121

    すっかり出来上がってしまったロプトル達。会計も済ませて店を出る。

    マイ「では、いよいよです。」

    ミイ「それでは、作戦開始です!」

    そして、いよいよ、三馬鹿に鉄槌が降る。


    ロプトル「」

    サリエル「」

    アレイスター「」

    3人「ここ、どこ?」

    鏡ホーリーエンジェル「ようこそ、二次会会場へ。」

    ロプトル達は何故か、悪夢の拷問部屋に来ていた。そこには、トリックスターの面々が笑顔で出迎えていた。

    鏡マンジュシカ「お客様。随分と出来上がった様子ですね?」

    鏡シャクナージュ「でしたら、気付け一杯、私達の酔い覚ましをプレゼントです。」

  • 123二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 14:23:58

    サリエル「や、ヤバい…バレてた…」
    アレイスター「くっそーやっぱり付き合うんじゃなかった…」
    ミイ「さあ、お覚悟を…の割には余裕そうですね。」
    ロプトル「いやいや、やばいよ…と思うじゃん。悪いけど…ここなら街の被害も無さそうだし。」
    アレイスター「仕方ないか…良い冷ましには良さそうだ。」
    サリエル「うーん、女性相手には使いたく無いけどね。こっちも危ないから。」
    3人「「「本気出させて貰うよ!」」」
    3人が真の力を解き放つ。
    ザラキエル「悪いけど捕まりたくないからね!」
    レーヴァテイン「説教はまた後日受けるんで!」
    メルカバー「俺は巻き込まれただけだしね。」
    鏡ホーリーエンジェル「そ、そこまでするの…」
    鏡マンジュシカ「い、いやまさかここまでするなんて…」
    マイ「3人とも…」ミイ「実に大人げないですよ…」
    その様子は聖域にも伝わっていた。
    ゲー「…気持ちは分かる…けど、大人げないな…」
    冥神「…ここまで抵抗するか普通…。」
    ハスキー「でもこれは2人が危ないですね。3人とも本気です。」
    アイ「はあっ…ハスキーさん、行きましょう。あの3人を止められるのはハスキーさんしか…」
    マルデル「いいえ、身内の失態は私達でどうにかします。」
    アイ「マルデルさん。」
    ヴァラ「ええ、そのための切り札もありますから。」
    ゲー「…こんな下らないことのために切り札を切らせてすまないな…」
    マルデル「いいえ、これは身内のことですから。」

  • 124二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 14:55:34

    >>123

    アレイスターのお仕置き

    メルカヴァー「さあて、まずはここを?!」

    アレイスターはメルカヴァーで強行突破を図ろうとした。しかし、突如としてメルカヴァーは

    霧散し、アレイスターの姿になった。

    アレイスター「あ、あれ?何でメルカヴァーが消えた?」

    ??「『融合解除』。貴方の召喚獣には、これが適任でしょう?」

    アレイスター「じゅ、ジュノン…………!」

    ジュノン「全く、忘年会は昨日終わったって言うのに、まだ飲み足らなかった訳?」

  • 125二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 15:05:17

    >>124

    アレイスター「い、いやだなあ…それは…その…」

    ジュノン「アレイスター君!私は貴方のやっていることが心配なんです!貴方がいなくなって悲しむ人だっていますよ!」

    アレイスター「そ、それはそうだけど…」

    ジュノン「それから、今日はラメイソンの大掃除の日です!私も手伝いますから、今から行きますよ!」

    アレイスター「は、ハイ…」

    ジュノン「全く…貴方と言う人は…良いですか…」

    ジュノンがアレイスターに説教を始める。

    アレイスター「はあっ…説教長いんだよな…」

    ジュノン「聞いていますか!アレイスター!」

    アレイスター「は、ハイ、聞いております!」

    ジュノン「宜しい、ではこれよりラメイソンの大掃除です。さあ、行きますよ!」

    アレイスターはジュノンに引きずられる様に連れて行かれた。

  • 126二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 15:28:37

    >>125

    ロプトルへのお仕置き

    レーヴァテイン「とはいえ、王の舞台じゃない場所で権限したから、短期決着にしないとマズそう。」

    マイ「どうしよう、ミイ。この人全く動じてない。」

    ミイ「神様みたいな人って聞いたけど、本当だったんだ。」

    マイとミイは、トリックスター達とどうするべきか悩んでいた。レーヴァテインの力を使われれば、形勢は不利になる。

  • 127二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 15:40:36

    >>126

    するとそこに現れたのは。

    マルデル「お二人とも、大丈夫ですか?」

    マイ「マルデル様。」

    ミイ「来てくださったんですね。」

    マルデル「ええ、さあさあ、後は任せて下さい。」

    レーヴァテイン「マルデル?い、いやあ…これは。」

    マルデル「ロプトル…その力を解き放ったとあらば。私も切り札を切らせて頂きます。」

    マルデルがその力で呼び出したのは…

    ティタニアル「マルデル様。お呼びでしょうか?」

    マリーナ「何かありましたか。」

    チルビメ「ご命令を。」

    タレイア「我ら身命に代えましても。」

    植物の姫達だった。

    マルデル「かって偽りの聖域で働かされていたもの達です。今は我が庭の管理を任せています。さあ、いくら貴方でもこれは厳しいのではなくて?」

    レーヴァテイン「ち、ちょっとマズイぞ。まさか植物達を呼んでくるなんて…」

  • 128二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 16:04:13

    >>127

    椿姫達は、我が身や同胞達を糧に、あらゆる厄災を止める力を持つ。そのため、いくらロプトルであろうと、厄介な相手だ。

    ロプトル「はぁ、はぁ。うっぷ……!やっぱキツ…………!」

    しかも、酒が入った状態で暴れようとしたため、一気に吐き気に教われた。

  • 129二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 16:45:05

    >>128

    マルデル「さて、ロプトル。覚悟はいいかしら?」

    気がつけば自身もレーヴァテインからロプトルに戻っていた。

    ロプトル「た、タンマちょっと酒が回っていて…」

    マルデル「フフフッ、ではここまでにしましょう。貴方には一週間ほど庭の草むしりをお願いしますね。」

    ロプトル「は、ハイ。」

    マルデル「それでは早速。さあ、椿姫達。」

    ティタニアル「はい、分かりました。」

    椿姫達は返事をすると蔦でロプトルを拘束した。

    ロプトル「トホホ…」

    マルデル「そうだわ、後は庭の手入れも頼みますね。」

    ロプトル「鬼!悪魔!えーとラフレシア!」

    マルデル「何かいいました?」

    ロプトル「イイエ、ナニモイッテオリマセン、マルデルサマ。」

    マルデル「さあ、行きましょう。」

    ロプトルはこうして連行された。

  • 130二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 17:11:31

    >>129

    サリエルへのお仕置き

    ザラキエル「そ、それにしても、トリックスターの皆さんって、結構粒ぞろいだなぁ。」

    サリエルはトリックスターに囲まれていた。

    マイ「スケコマシ。」

    ミイ「あげませんよ?」

    ザラキエル「待って、君達に言われると傷つくんだけど!?」

  • 131二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 17:27:30

    >>130

    ザラキエル「しかし、お嬢さん達が僕に勝てるかな?」

    マイ「確かに…」

    ミイ「ちょっと厳しいかも…」

    鏡マンジュシカ「こんなに強いなんて…」

    ザラキエル「フッフッフッ、じゃあ僕はこれで…」

    メドゥサ「帰れると思わないことですね。」

    ザラキエル「おや、メドゥサじゃないか、まさか君が僕に戦いを?」

    メドゥサ「いいえ、貴方の力はよく分かっています。だからこの方に頼みました。」

    すると奥から現れたのは。

    デモンスミス「よっ、悪魔の兄ちゃん、はじめまして。」

    ラクリモーサ「どうもー♥️はじめまして。」

    ザラキエル「…マジカヨー。」

  • 132二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 18:46:32

    >>131

    マイ「デモンスミスさん。」

    ミイ「お願いします。」

    これには流石のザラキエルたじたじだった。

    ゴルゴネイオ「ザラキエル。己の愚行を恥じるんだな。」

  • 133二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 19:06:04

    >>132

    デモンスミス「そいじゃ行きますか!」

    ラクリモーサ「はあい♥️ダーリン♥️」

    デモンスミス「その言い方はやめろっての!行くぜっ!」

    ラクリモーサとデモンスミスが融合する。そして現れたのは

    レクストレメンテ「さて、兄ちゃん、覚悟は良いか?」

    ザラキエル「い、いや覚悟ヨクナイ、ヨワイモノイジメヨクナイ…」

    レクストレメンテ「悪いな、恨むんなら兄ちゃん自身を恨んでくれよ!じゃあな!」

    ザラキエル「ぎゃあああッ!」

    ゴルゴネイオ「まあ、倒れられても困るんでこれで良しとしましょう。」

    サリエル「イキテル…マダイキテルヨオ…」

    ゴルゴネイオ「さて、貴方には我らが領域の清掃と反省文を書いてもらいます。」

    マイ「反省文…」

    ミイ「子どもだ…」

    サリエル「イヤ、!ヤメテ、メドゥササン、カミヒッパラナイデーッ。」

    メドゥサ「皆様、ご迷惑をおかけしました。それでは。」

    そう言うとメドゥサはサリエルを連行していった。 

    デモンスミス「仕事もしないで昼酒とはふてえ奴らだ。」

    ラクリモーサ「全くねー。」

    デモンスミス「…そういえば昨日家の中でケーキたくさん食ってたよなあ?ラクリモーサさん?」

    ラクリモーサ「あ、あれは良いの、私が貰ってきたやつだし、それに昨日は休みだし…」

    デモンスミス「まあ良いか、じゃあな。今年はこれで仕事じまいだ。」

    マイ「それではー」

    ミイ「今年もお世話になりました。」

  • 134二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 20:20:44

    >>133

    こうして、3馬鹿のお仕置きも終わり、マイ達は聖域へと戻った。

    アイ「二人とも、無事だったのね。」

    マイ「はい。何とか。」

    ミイ「心配かけて、ごめんなさい。」

    鏡ハスキー「まあ、あまり無茶はしないようにしてくださいね。」

    鏡ホーリーエンジェル「申し訳ありません。あまり役に立てませんでした。」

    鏡シトリス「まあ、今回はいきなり本気出されてしまったので、致し方ないです。しかし、マルデルさんは、ロプトルに草むしりを命じた後、何処に向かったのでしょう?」

    ゲー「ああ、『蕾禍ノ庭』じゃな。何でも、年末になると、彼処に出向くのが習慣になってな。」

  • 135二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 20:24:45

    >>134

    蕾禍ノ庭

    そこはかつて、冥神の様にミラーナイトが守る『聖域』と呼ばれていた場所だ。しかし、管理者が領主と結託し、圧政を強いた結果荒廃し、現在は蕾禍と呼ばれる者達の拠点となっていた。

    ここを守っていたミラーナイト達は、現在は毬首として聖域に生えている。

  • 136二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:09:37

    蕾禍ノ鎖蛇巳「おお…豊穣神か。ここに来るとは…」
    マルデル「ええ、ここに毬首を見に来たの。」
    鎖蛇巳「もしかして、毬首を貰いに来たのかえ、ならば渡せぬぞ、ここは罪を作りし者達が償う場故な。」
    マルデル「まあ、残念。」

  • 137二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:36:06

    >>136

    マルデルが来たのは、慰問の為だ。この場所では、恵みを私欲のために使った者達が、毬首として植えられている。ある意味で残酷な終身刑を言い渡された者達の霊を慰める為に、年末になるとここに来るという。

    毬首(元鏡ティアドロップ)「ヨウコソ。蕾禍ノ庭へ。」

    出迎えてくれたのは、毬首となった元ティアドロップのミラーナイトだ。この世界の六花は、アロマと共に聖域の管理人によって、領主に嫁がされた者達で、圧政に加担させられていた。そして現在では、その領主と管理人を糧にすくすくと育ち、アロマと他の六花と共に巨大な毬首の大樹となっていた。

  • 138二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:59:25

    >>137

    ローズマリー(毬首)「ヨクゾイラッシャイマシタ…」

    エリカ(毬首)「何モ無イ所デスガ…」

    カンザシ(毬首)「ドウカゴユルリト…」

    毬首達はマルデルに丁寧に挨拶をした。

    マルデル「この者達が許される事は無いのですか?」

    鎖蛇巳「無論だ。悪事に加担したのでな。だが、領主の妻と娘は今も健在だ。彼女達は償いのために各地を放浪して、贖罪をしているそうだ。」

  • 139二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 22:20:37

    >>138

    ふとみると、珍しい者が居た。

    マルデル「まあ、武者髑髏?ですが、少々変わっていますわね。」

    鎖蛇巳「ああ。彼奴等はかつての管理人に使えていた聖女達じゃ。」

    見るとそこには、人型の毬首が、毬首で出来た鎧を纏っていた。聖女達は蕾禍に捕まった後、4人一組で毬首にされた後、4人組の中で優秀な者を武者にして、残りを鎧として纏わせているという。

  • 140二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 08:36:20

    >>139

    >>139

    武者髑髏(元聖女)「マルデル様二ゴザイマスカ?」

    マルデル「ええ、あなた達は元聖女ネ。」

    武者髑髏(元聖女)「今ハコウシテ武者髑髏トナリ、罪ヲ償ッテイマス。」

    マルデル「そう、豊穣を独占することは許される事ではありません。己の罪をしっかりと悔いなさい。」

    武者髑髏(元聖女)「ハッ。」

    鎖蛇巳「さて、これがこの世界の管理人とその領主の成れの果てじゃ。」

    鎖蛇巳がマルデルに見せたのは毬首が絡まりながらできた巨大な木の様な植物であった。

    マルデル「まあ、これが…」

    鎖蛇巳「左様、この者達の罪は重い、よって永遠にこの姿となり生かしておるのじゃ。」

  • 141二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 11:26:46

    >>140

    すると、毬首達が集まってきた。

    セブンスロードウィッチ(毬首)「サア♥️今日モオ恵ミヲ♥️」

    プリマギターナ(毬首)「タップリ絞ッテアゲマスワ♥️」

    元領主&元管理者(毬首)『『ヒ、ヒィイイイイイ!!!』』

    毬首達の口から蔦が伸びて、まるで交尾のように混ざり会う。

    マルデル「これは、受粉?」

    鎖蛇巳「そうじゃ。彼奴等は蔦を絡ませ、蕾禍の子を産み落とす。写し身達は雌株で、領主達は雄株じゃな。そして、六花とアロマ達も、雄株の役目を担っておる。」

    見れば、六花とアロマの毬首達も、別の毬首達と交わっていた。

  • 142二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 11:53:14

    >>141

    毬首(元領主)「タスケテ…タスケ…」

    毬首(元管理者)「モウイヤダ…モウ…」

    マルデルはその様子を見て冷酷に言い放つ

    マルデル「豊穣を独占し分け与えることもせず、己の欲に他者を巻き込んだ貴方方に赦しはありません。永遠に償い続けなさい。」

    鎖蛇巳「さて、ここに来たのはこれだけか?」

    マルデル「そうだわ、お渡ししたいものがあって来たの。はい、これ?」

    マルデルは箱を渡す。鎖蛇巳が開けるとそこには。

    鎖蛇巳「おお、これは。」

    マルデル「こちらのアロマが用意したハーブティーと後は六花達が用意してくれた織物ね。これから寒い時期になるからって。」

    鎖蛇巳「そうか、そちらの六花達は平和にやっているみたいだのう…ありがたい。毬首達に着せてやるか。」

    マルデル「まあ、それはいいわね。」

    鎖蛇巳「後、できれば酒もあると嬉しかったのう…」

    マルデル「あら、ごめんなさいね。今度持ってくるわ。」

    鎖蛇巳「まあ、いつでも良いぞ。」

    マルデル「それじゃあ。」

    鎖蛇巳「ふむ、達者でな。」

  • 143二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 13:20:22

    >>142

    ヴァラ「マルデル様、おかえりなさいませ。」

    マルデル「ただいま。これで大きな用事は片付いたわ。」

    マルデルが帰還すると、そこにはヴァラが出迎えてくれた。

    ヴァラ「しかし、蕾禍ノ庭への慰問の間、留守をしていましたが、大丈夫だったのですか?」

    マルデル「ええ。心配ないわ。」


    茨アマゾネス女帝「サア、手ヲ動カセ!マダ6割シカ進ンデナイゾ!」

    ロプトル「痛ぁあ!!その腕、意外と便利そうですね!」

    マルデル達の視線の先には、茨アマゾネスに文字通り尻を叩かれながら草むしりするロプトルの姿があった。しかも、その様子を、聖域に中継しているという。

    ヴァラ「成る程。マイさん達に見せる事にしたのですね?」

  • 144二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 13:38:15

    >>143

    ヴァラ「確かに、これくらいやらないと平気でサボる方ですからね。」

    マルデル「頭が回るし色々な所に顔が利く…替えが絶対にいない優秀な存在なんだけど…」

    ヴァラ「如何せん、サボり癖が酷い方ですからねー」

    マルデル「真面目な時は本当に真面目なのですけどね…」

    ヴァラとマルデルはお互い顔を見合わせながらため息をついた。

    ティタニアル「さあ、まだまだ仕事はあります。次は雑草の間引きですよ。」

    マリーナ「休んでいる暇はありません。さあ!」

    ロプトル「と言うか広すぎでしょ!俺よく6割終わらせたね!」

    マルデル「ロプトル、頑張りなさい。それが終わったらお茶にしましょう。」

    ロプトル「いや、終わる気しないんですけど!レーヴァテインの力使うよ!」

    ヴァラ「だめですよ、ほら、マルデル様がお茶の時間を心待ちにしていますよ。急いで下さい。」

  • 145二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 14:06:37

    >>144

    一方、聖域では

    マイ「これが、マルデル様の庭。とても広いですね。」

    ミイ「あ、トリックスターの皆さん。向こうでも大切にしてくれていたのですね。」

    アイ達は冥神と共に、王の庭の様子を見ていた。と言うのも、ジェネレイド達は、それぞれの支配領域毎に、様々な特徴があるため、その様子を眺めるのは、ある意味旅行のような感じだったのだ。

  • 146二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 15:10:09

    >>145

    冥神「他にも様々な領域があるからな。」

    マイ「そうなんですか。」

    ミイ「行ってみたいなあ〜」

    鏡ハスキー「流石にそれは難しいかと…神々の住まう所ですから。」

    アイ「そうですね、流石に難しいですね。」

    マイ「それにしてもマルデル様、お綺麗…」

    ミイ「優しくて、綺麗で…」

    冥神「わ、私も綺麗だし優しいぞ。」

    アイ「大丈夫ですよ、皆わかっていますから。」

  • 147二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 17:05:57

    >>146

    そしてラメイソンでは


    アレイスター「はあ、はあ。分かってたけど、随分と多いなぁここは!」

    アレイスターが、大量の魔導書の整理に四苦八苦していた。

  • 148二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 17:27:20

    >>147

    ジュノン「アレイスター君!これは貴方への罰です。さあ、この魔導書の整理をお願いしますね。」

    アレイスター「しっかし、ひどく乱雑だなあ、こりゃ時間かかるぞー。」

    ジュノン「仕方ありません、ラメイソンには多くの魔導士が集まりますから。さあ、頑張って!」

    アレイスター「あの…あんまり言いたくないけどさ…」

    ジュノン「何ですか?」

    アレイスター「定期的に整理すれば年末にここまでやらなくても良いよね。」

    ジュノン「そ、それはそうですけど…」

    アレイスター「それからさ、ジュノンクラスなら魔導書の整理ならすぐに出来るよね。」

    ジュノン「…」

    アレイスター「いや、ちょっと気になったから言ってみたんだけど…まさか…」

    ジュノン「はい…私、整理整頓苦手で…」

    アレイスター「いや、何となくそんな気がしたよ。じゃあ、一緒にやろうか。」

    ジュノン「…はい…。」

  • 149二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 20:22:39

    >>148

    ラメイソンの蔵書館は、とにかく魔導書の種類と数が多い。そのため、アレイスターやジュノンでは、時間がかかりそうであった。

  • 150二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 20:48:59

    >>149

    ジュノン「時間がかかりそうですね。」

    アレイスター「時間ある時にやってればねえ…」

    ジュノン「すみません。」

    するとそこにセレブローズの面々か現れた。

    エンチャンター「ん?確かあんたらは…」

    ウィズ「ラメイソンの魔導士に召喚士じゃん。」

    ジュノン「確かあなた達は…」

    アレイスター「知ってるぞ、動画でバズった魔術師コンビ。」

    ウィズ「そうそう、いやあ、あれから大変な目にあってさ…」

    2人はこれまでの経緯を話した。

    アレイスター「人の事言えた義理じゃないがそりゃ君らが悪いよ。」

    ジュノン「禁忌を犯した罰ですよ。良い教訓になりましたね。」

    アレイスター「んで、2人は何でここに?」

    ウィズ「あれからもう一度魔術の勉強しようと思ってね。」

    エンチャンター「それでここでちょいと勉強させてもらってるワケ。」

    アレイスター「ちょうど良いや、二人ともじゃあ魔導書の整理、手伝ってよ。」

    ジュノン「後で奢りますから。」

    エンチャンター「え、良いの?」

    ウィズ「じゃあ、パンケーキ!いやあ、行ってみたい所あったんだよね。」

    アレイスター「まあ、良いか。それじゃあよろしく。」

  • 151二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 22:14:40

    >>150

    そしてここは、パレイドリア。呪眼の居城である。

    ここも、大掃除に追われていた。

    サリエル「とほほ・・・。漸く書き終えた・・・。」

    サリエルは、この城の主なのだが、今は反省文を書かされていた。

  • 152二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 22:23:51

    >>151

    メドゥサ「では見せてもらいます…宜しい、これに懲りたら、二度としないように!」

    サリエル「(ボソッ)…妖怪ババァ…」

    メドゥサ「何か言いましたか?」

    サリエル「イイエ、ナニモイッテオリマセン!」

    メドゥサ「まあ、良いでしょう。では、今までサボった分パレイドリアの掃除をお願いします。」

    サリエル「はい、分かりました。」

    メドゥサ「ではさっさと取り掛かる!ちなみにカトブレパスに見張らせますから、さぼろうとしても無駄ですよ!」

    サリエル「あんまりだああっ!」

  • 153二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 22:34:26

    >>152

    呪眼の居城にこだまする、、サリエルの声と共に、大掃除が始まった。

    メドゥサ「全く。白銀の城の主を見習って欲しいものだ。」


    その白銀の城では、ラビュリンスが率先して掃除をしている。

    ラビュリンス「やはり私の城ですもの。おもてなしのためにしっかりと準備しなくては!」

    手ずから仕上げたトラップキャッスルだけあって、掃除の他に罠の手入れもある為、一般の城と比べて、掃除難易度も高い。

  • 154二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 22:57:13

    >>153

    ラビュリンス「さあ、大掃除をいたしますわ。アリアーヌ、アリアンナ、準備はよろしくて?」

    アリアーヌ「はい、大丈夫です。」

    アリアンナ「掃除したくない…寒い…」

    ラビュリンス「何を言いますの!1年の終わるこの時期に、城を綺麗にしてこそ、新しい年が迎えられるというもの!さあ、始めますわ!」

    アリアンナ「あ、あぶなーい。」

    ラビュリンスが一歩踏み出すと突然床が崩れだした。

    ラビュリンス「え、きゃあああああっ!」

    アリアーヌ「姫様、大丈夫ですか!」

    ラビュリンス「な、何とか…しかし、この時期は罠が恐ろしいですわね。」

    崩れた先をみると落とし穴の先には針山があった。

    ラビュリンス「あ、危なかったですわ…」

    アリアーヌ「大掃除は慎重にしないといけませんね。」

  • 155二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 08:25:56

    >>154

    白銀の城は、様々なトラップを張り巡らせる。

    その為、掃除も然ることながら、トラップのメンテナンスもある為、掃除は大変であった。しかし、勝手がわかるのか、掃除と整備を手早く進めていく。

  • 156二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 09:57:33

    >>155

    ラビュリンス「さて、次は…」

    アリアーヌ「ストービー達ですね。」

    アリアンナ「やることいっぱい…」

    ラビュリンス達は手際よく綺麗にしていく。

    そして遂に…

    ラビュリンス「お、終わりましたわ…」

    アリアーヌ「やっと…終わりましたね…」

    アリアンナ「疲れた…寝たい…」

    アリアス「皆様、お疲れ様でした。さあ、休憩にいたしましょう。リンゴのパイが焼き上がりましたからお召し上がりください。」

  • 157二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 10:44:16

    >>156

    そして、大掃除は、こんな所でも起きていた。


    ドヴェルグス「死霊王よ。今は手すきであるか?例のものを回収に来たのだが。」

    ドーハスーラ「ほう、鉄の王とは珍しい。件の人形ならば、そこに纏めてある。」

    ここは嘗て、星杯が顕現した土地で、その後に機械工場が建ち、最終的に、ドーハスーラの霊廟となった場所だ。ドヴェルグスがやってきた理由は、機械工場時代の部品の残りと、魂なき人形がある事を、ヘル経由で教えられたからだ。

  • 158二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 13:52:06

    >>157

    ドーハスーラ「構わんが、どうするのだ?」

    ドゥエルグス「こうするのだ。」

    ドゥエルグスはそう言うと回路を取り付けた。

    すると機械人形が起動したのだ。

    機械人形「ドゥエルグスサマヲカクニン、ゴメイレイヲ…」

    ドゥエルグス「よし、成功だ。掃除の人手が足りなくてな、それでここの話をヘルより聞いたのだ。」

    ドーハスーラ「なるほど、どうせ我らが持っていても宝の持ち腐れ、持っていくと良い。」

    ドゥエルグス「では有り難く頂いていくぞ。」

  • 159二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 17:51:17

    >>158

    聞けば、ドヴェルグスの居城は、ある勢力が築いた機械工場を改造したもの。戦に負けた勢力から割譲したものだという。機械人形をつれて自身の領域に戻る王の背を、牛頭鬼と馬頭鬼が見ていた。

    牛頭鬼「しかし、意外な貰い手が見つかりましたね。」

    馬頭鬼「ああ。それにしても・・・。」

    すると、そこにあるものがやってきた。

    エルドリッチ「死霊王。加勢に来たぞ。」

    ドーハスーラ「おお。黄金卿。そちらはもう終わったか。」

    エルドリッチ「ああ。想定より早く事が済んだゆえな。さて・・・。」

    黄金卿が眺めていたのは、こことは異なる世界の部屋で佇む、一人の女の様子だった。

  • 160二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 19:01:05

    >>159

    佳奈恵「さて、どうしよう…」

    佳奈恵の部屋はひどく散らかっていた。

    ゴミ屋敷…と呼ばれる程ではないが普段の生活と本人のズボラな性格も相まってまさに酷いものだった。

    ドーハスーラ「これは夢に出て一度警告した方が良さそうだな。」

    エルドリッチ「うむ…いや、どうやら我らの出る幕は無さそうだ。」

    エルドリッチはそう言うとモニターを閉じた。


    佳奈恵「まあいいや、来年やろ…ん?誰かが来たのかな?」

    佳奈恵がドアを開けるとそこにいたのは。

    紅「やっぱりね、そうだろうと思った。さあ、部屋の片付けをするわよ!」

    佳奈恵「く、紅さん!ど、どうして…」

    紅「いや、この間あった時に言ったでしょ。ズボラな生活してるみたいだから年末に掃除しに行くって!」

    佳奈恵「あ、ああ、思い出した!」

    紅「それにしても…これはやりがいあるわね、さて、アンタも手伝いなさい。」

    佳奈恵「…ハイ…」

  • 161二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 19:30:11

    >>160

    紅「しっかし、随分と荒れてるわねぇ・・・。」

    佳奈恵「昨日やっと、年末調整終わって仕事納めだったから・・・。」

    佳奈恵の部屋から、大量のゴミ袋を抱えて、佳奈恵と紅が部屋から出ていく。

    紅「あなた、こまめにとは言わないけど、せめて自分の寝床の周囲くらいは掃除しておきなさいよね。さもないと・・・。」

    佳奈恵「ど、どうなるの・・・?」

    紅「ゴミ屋敷の中から、怠惰の罪宝になって、私みたいに化け物になっちゃうかもよ?」

    佳奈恵「ヤダああああああ!!!罪宝の化け物になるくらいならせめて、せめてゾンビの方でええええええ!!」

    紅「それもそれでどうなのよ・・・?ってか、ゾンビになったら、歌織ちゃんにマニフィカしてもらおうかしら?」

  • 162二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 21:00:45

    >>161

    佳奈恵「そ、それもイヤだあああ…」

    紅「それならちゃんと整理整頓なさいな。出来る人間はそうした事もきちんとやるのよ。」

    佳奈恵「紅さんはどうなの?」

    紅「私は毎日掃除はしてるし、年末の仕事ももうおしまい。さて、掃除が終わったら買い出しに行くわよ。昨日何を食べたの?」

    佳奈恵「カップラーメン…」

    紅「だろうと思った。ホラ、今日は何か作るから買い出しに行くわよ。」

  • 163二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:10:52

    >>162

    そして、大掃除は現実世界だけではなかった。


    RED RUNSAM「どうして私が、このようなことを………………!」

    WHITE BINDER「私の領域の整備は、完璧な筈なのに…………。」

    HEARTS OF CRYPTER「二人とも。口ではなく手を動かしなさい。一年の禊として、城の汚れと一緒に、貴方達の煩悩も洗い流すのです。」

    M∀LICEの居城では、女王達が掃除を行っている。城は広大で、電子世界の更正施設の役割も担っているため、<P>のコードを持つM∀LICE達や、UNDERGROUNDに選ばれた者達も、女王陛下の為に掃除に精を出していた。

  • 164二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:43:41

    >>163

    娘娘「さて、M∀LICE達もやってるし私達も頑張るネ」

    瑞々「色々あったからネ…」

    娘娘「ま、今年も残り僅か…綺麗にして来年を迎えるネ。」

    シラユキ「私達もお手伝いしますね。」

    娘娘「おお、妖精伝姫も手伝ってくれるのはありがたいネ。」

  • 165二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:58:13

    >>164

    電脳堺は、束の間の平穏が訪れた。

    と言うのも、M∀LICE暴走に人食い美術館にと、電脳世界でとんでもない騒ぎが頻発していたのだ。

    娘々達が掃除しているのは、元美術館だった場所。現在は公園になっていた。

  • 166二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 10:20:45

    >>165

    娘娘「しかし、ここも静かになったネ。」

    瑞々「そうネ。」

    シラユキ「そういえばここに置かれたオブジェは。」

    娘娘「ああ、あれは新しく作った美術館に移動させたネ。」

    瑞々「流石にあれをいつまでも置いておく訳にはいかないネ。」

    すると、娘娘達の元に来客があった。

    ルイン「どうも、こんにちは。」

    失楽の堕天使「掃除、手伝いに来たわ。」

    娘娘「おお、元凶2人が手伝いに来たネ。」

    瑞々「良い心がけネ。じゃあ頼むネ。」

  • 167二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 11:26:20

    >>166

    それぞれが、それぞれの年越し準備を向かえていた。


    そして、掃除も終わった王の舞台に、一人の男が現れた。サイバー流の使い手、冴刃了だ。彼は、ジェネレイドデッキも使う為、ここに招かれたという。

    エクソシスター(戦乙女)『『ようこそ、王の舞台へ。』』

    了「ビックリした。家で寝てたら、ここに招かれるとは。しかも、ワルキューレの格好のエクソシスターだって?」

    フローディー「ああ。彼女達は私の護衛だ。」

  • 168二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 11:38:01

    >>167

    ハール「実はな、貴殿に頼みがあってな。」

    了「デュエルか、なら受けて立つが。」

    ハール「いや、そうではない、貴殿、「将棋」と言うものを知っているか?」

    了「まあ、知っているが…それが何か?」

    フローディ「実は魔妖と言うものが教えてくれてな。今度対局する事になった。」

    ハール「そこで縁がある貴殿に聞いてみたのだ。我らは将棋のやり方が分からないからな。」

    フローディ「頼めるか?」

    了「まあ、暇だったし良いだろう。」

  • 169二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 13:15:36

    >>168

    こうして、了は王達に、将棋を教えることになった。

    するとそこには、沢山の胸像が並んでいた。

    了「これは?」

    ハール「ああ。余興として使っていた駒達だ。魔妖曰く、将棋とは東洋のチェスだそうだ。」

    見れば、等身大のチェス駒のようであった。これは、ハールのジェネレイド・トークンだそうだ。

  • 170二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 18:54:50

    >>169

    了「ほう…色々あるんだなあ。」

    ハール「まあ、チェスはよくやるからな。」

    了「分かった、とわは始めるか。」

    ハール「将棋盤と駒はこちらで用意した。やり方は妖狐に教えてもらったから実戦形式で頼みたい。」

    了「分かった。では始めるか。」

  • 171二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 20:11:33

    >>170

    了は、将棋を教える事になった。

    了としても、王と一局なんて初めての事であり、ハールもハールで、流血を伴わない戦いというのも初めてだった。

    フローディー「しかし、敵も使うとは、中々凄いですね。」

    ドヴェルグス「我等のよくやる遊戯では、倒せばそれまでだった事が多いからなぁ。」

  • 172二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 20:22:58

    >>171

    ハール「ふむ、我らがよくやるチェスとは少し違うな。」

    了「ええ、相手の駒を利用する必要がありますから。」

    両者の対局は初めは拮抗していたが中盤からは了が優勢となった。

    そして…

    了「これで王手です。」

    ハール「うむ、見事だ。」

    最終的な勝者は了だった

    ハール「見事だった。さすがだな。」

    了「いえ、そちらも初めてとは思えない筋、見事でした。」

    ハール「そうか、ではもう一度頼めるかな。」

    了「喜んで。」

  • 173二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:24:42

    >>172

    そしてもう一局指すことになった了とハール。今度は先手と後手を入れ換えるようだ。

    マルデル「まあ、盛り上がっていますね。」

    ハール「マルデルか。実は、今度魔妖と一局することになってな。」

    了「はい。色々と教えている所です。」

    マルデル「まあ。でしたら、対局しながらで構いませんので、私の庭の事について話しましょう。」


    『王の庭の始まり』

    マルデルの領域の一つである「王の庭」。そこはかつて、花の都として栄えていた。

  • 174二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 23:18:42

    >>173

    しかし、度重なる戦乱と飢饉により、その庭は荒廃してしまった。

    国は滅び、庭は荒れ果ててしまった。

    その惨状にマルデルは心を痛めていた。

    荒れ果てた都を訪れたマルデルは心を痛めていた。

    豊穣の神としてこの花の都を訪れることを何よりの楽しみとしていたからだ。

  • 175二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 09:21:51

    >>174

    ??「おや?珍しい御方ですね。」

    マルデルが振り替えると、そこに二人の女性が。聞けば、庭を統治していた亡国の姫とその従者長だったという。

  • 176二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 10:17:35

    >>175

    マルデル「あら、あなた達は…」

    元姫「この国の姫だった者です。今は修道院にて祈りの日々を送っておりますが…」

    元従者「私はその従者をしておりました。今は姫と共に修道院にて祈りの日々を送っています。」

    元姫はなぜ、この様な事になったかを語り始めた。

    元姫「この庭は代々、母から子、そしてさらにその子に受け継がれた国の誇るべき宝でした。この国の豊かさの象徴とも言うべき庭の管理は代々この国の姫達が行ってきたのです。」

    元従者「しかし、姫様の父上、つまり最後の王は強欲な方でした。領地の拡大のため、近隣の国々に戦を仕掛け、民には重税をかけました。それをお諫めになったものは例え妻であっても手にかける事をためらわない、非情な方でした。」

    元姫「そして遂に、その時が来ました。反乱です。私は幸いにして、修道院に逃げることができました。しかし父は反乱を鎮圧しようとし、逆に捕らわれ、処刑されたのです。」

  • 177二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 11:08:29

    >>176

    姫が語った末路は、壮絶だった。

    元姫「恐らく、ありし日の祖国は、二度と戻らないでしょう。」

    しかし、マルデルは何を思ったか、姫と従者長に語りかける。

  • 178二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 11:34:33

    >>177

    マルデル「…私は大好きでした。春の陽光を浴び、咲き乱れる花々を眺めるのも、夏の日差しの中、青々と茂る草木を眺めるのも。秋の穏やかな日差しの中、美しく咲く花々も、そして冬の寒さにも負けず、芽吹く時を待つ新芽や、冬の花々を眺めるのが…」

    元姫「ええ…ですが、もう…」

    マルデル「そこで提案があります、私にこの庭園をくださいませんか。」

    元姫「え、あ、あなたは…」

    マルデル「私はマルデル、豊穣を司る女神です。」

    元姫「ひ、ひょっとしてあなたが母の言っていた…そうとは知らず申し訳ありません。」

    マルデル「いいえ、それよりもこの様な美しい庭園が無くなってしまうのは残念、どうかしら?」

    元姫「元より私に選択肢などはありません。この様な地でよろしければいくらでも。」

    マルデル「ありがとう、それでは私が管理させて頂きます。貴方のこれからに、幸が多からんことを。」

    マルデルはそう言うとルーンを展開した。すると庭の跡地が光となって消えていく。甞ての庭だった痕跡は全て消え、後には荒涼とした地だけが残った。

  • 179二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 11:58:54

    >>178

    こうして、何もない草原が出来上がった。


    そして、そこに攻め行ったもの達は、酷く困惑していた。

    女王「これは、どういう事だ?何もない草原ではないか!」

    斥候「そんな馬鹿な?!先日訪れた際は、まだ城が残っていた筈!」

    この軍勢は、亡国と争っていた国で、亡国の滅亡を幸いとして、平定しようとしていた

  • 180二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 12:08:05

    >>179

    マルデル「あなた達は?」

    女王「私はこの地に攻め込んだ隣国の者、そなた、この地に何があったか知らぬか?確か城や美しい庭園があった筈だが…」

    マルデル「さあ?私は何も…」

    斥候「貴様、しらを」女王「待て、どうやら何も知らぬようだ。それに、この者から感じる気配、ただ者ではない…分かった。感謝する。」

    女王はそう言うと兵と共に引き返した。

  • 181二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 12:45:37

    >>180

    周辺国からしても、一夜にして城が消える事態は不気味に写ったらしく、まさに神隠しとも言える現象に立ち会っていた。諸侯達はこれ以上にあの地について触れないようになっていった。


    そして、小さな花壇が出来上がった頃、ある集団が庭に来ていた。

    少女「あれ?ここは…………?」

    少年「僕たち、どうしてここに?」

    彼女達はいわゆる孤児で、売りに出される前に王の庭に繋がってしまったという。

  • 182二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 15:37:01

    >>181

    マルデル「まあ、あなた達は…」

    少年「僕達は戦争で…」

    少女「お父さん、お母さんがいないの…」

    少年「みんな、悪い人に捕まって逃げてきたら…」

    少女「ここに来ちゃったの…」

    マルデル「まあ、そんな事が…でも困ったわ、このままここに置いておく訳にはいかないし…」

    ヴァラ「かといって地上に返す訳にもいかないですね。」

    マルデル「そうだわ。」

    マルデルはそう言うと少年と少女達に向かって手をかざした。

    少年「な、何をするんですか?」

    少年と少女達の足元にマルデルのシンボルが浮かぶと皆の姿が変わっていった。

    妖精(元少年)「これは…いったい…」

    マルデル「あなた達は私に仕えてもらいます。でも安心して、仕えると言っても時々用事を聞いてくれたら良いだけ、後はこの庭で好きに過ごしていいわ。」

  • 183二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 17:04:16

    >>182

    妖精(元少女)「はい、マルデル様。私達を迎え入れてくれて、ありがとうございます。」

    妖精(元少年)「僕達は今日から、マルデル様の妖精です。」

    孤児達は、とても嬉しそうにしていた。少年も少女も、マルデルとお揃いの格好になり、王の庭の住人となったのだ。

  • 184二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 17:14:55

    >>183

    マルデル「…と言う事があったの。」

    了「その様な事が、一度見てみたいですね。」

    マルデル「今は色々な季節の様々な花が咲き乱れるの。」

    了「そうですか、所でその後姫達はどうなったのですか?」

    ヴァラ「どうやらその後は他国の貴族と結婚したみたいですね。子宝にも恵まれ、幸せな一生だったと聞いております。」

    了「なるほど。」

    ハール「話の腰を折るようで悪いが勝負中でな。それ、王手だ。」

    了「あっ…」

    マルデル「あら、ごめんなさい。」

    ロプトル「これはマルデルが悪いね、さて、次は僕が相手になるよ。」

    ハール「ふむ、良かろう、そなた将棋は出来るのか?」

    ロプトル「アレイスターと何度かやっててね。さて、じゃあこちらからいくとするか。」

  • 185二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 20:33:19

    >>184

    今度は、了とロプトルが対局することに。

    ロプトル「そういえば、そっちはもう年末かあ。いわゆる大晦日ってやつだったよね?」

    了「ああ。今の時期は殆ど仕事納で、帰省している筈だ。ただ一箇所を除いてな。」




    麗衣の友人A「はあ。はあ。キツくない?」

    麗衣の友人B「まさか、ハロウィンの時のほうがマシだなんて………。」

    そうぼやいているのは、麗衣の友人だ。仕事納めと言っても、一部の接客業は書き入れ時だ。

  • 186二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 21:23:20

    >>185

    麗依「ほら、今は繁忙期なんだから頑張って!」

    麗依の友人A「はあい…」

    麗依とその友人は大変混み合うレストラン内で苦労していた。

    店長「ほら、後少し、今日はいつもより早く店じまいするからさ、頑張って!」

    麗依の友人B「はい。」

  • 187二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 21:47:59

    >>186

    ロプトル「まあ、確かに飲食店はやってるところもあるだろうしなぁ。」

    了「ああ。しかし、ロプトル。そっちの大掃除は大変だったみたいだな。」

    対局中、了はロプトルの指の擦過傷が気になっていた。

    ロプトル「ああ、これね。ちょっと庭掃除で切っちゃって。」

    了「まあ、それ以上の詮索はしないが。そら、王手だ。」

  • 188二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 23:17:50

    >>187

    ロプトル「あっちゃー、ダメか。」

    了「ふむ、良い筋だったが、ラメイソンでも将棋って流行っているのか?」

    ロプトル「ああ、ラメイソンでは息抜きにこうした遊びが流行ってるらしいね。ちなみにアレイスターはチェスをよくやるらしいよ。」

    マルデル「まあ、それは楽しそう。ちなみに私もチェスはよくしますの。」

    ロプトル「でもよく負けるけどね。」

    マルデル「もう、ロプトル、その様な事を言わないでください。」

    ロプトル「ハハッ、悪かったよ。」

  • 189二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 10:01:10

    >>188

    こうして、了は、王達との一時を過ごした。


    そして、居城に戻ったマルデルを、配下達が出迎える。

    妖精達「お帰りなさいませ、マルデル様。」

    マルデル「ただいま。さて、そろそろね。」

    と言うのも、この日はマルデルと妖精、そして茨達が一つになって眠るという、とても大切な日なのだ。

  • 190二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 10:24:47

    >>189

    妖精A「マルデル様、寝室の用意は完璧です。」

    妖精B「茨となった者達も既に用意ができています。」

    妖精C「さあ、マルデル様は身を清められてから寝室へ。」

    マルデル「分かりました。」

    マルデルはそう言うと浴室へ向かう。

  • 191二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 10:49:07

    >>190

    マルデル「はぁ。今日は特に、念入りにしなければ…………。」

    沐浴の間は、入り口をアイヴィー・ウォールが守り、妖精達も茨達も、マルデルの艶やかな声を外で聞く。

    妖精A「ああ、マルデル様…………♥️」

    妖精B「とっても、気持ち良さそう♥️」

    妖精「あれ?どうして僕たち、こんなにもじもじしてるんだろう?」

    妖精達は、茨達に話しかける。

  • 192二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 11:10:10

    >>191

    マルファ(茨)「ソレハデスネ…」

    茨達は妖精の下半身のソレを触り始める。

    妖精A「アッ…♥️」

    マルファ(茨)「フフフッ♥️オオキクナッテイマスネ。」

    マンジュシカ(茨)「ドウデスカ?」

    妖精B「アアッ♥️気持ち良いよう…♥️」

    するとそれを観ていた女の妖精もモジモジし始めていた。

    妖精C「あれ、そんなに気持ち良いのかなあ…♥️」

  • 193二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 11:24:16

    >>192

    茨ホーリーエンジェル「ハイ♥️何レワカリマスワ♥️」

    茨アマゾネスの剣士「ソウダ♥️詳シクハ、マルデル様ガ戻ラレタ時ニナ♥️」

  • 194二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 11:37:15

    >>193

    すると浴室からマルデルが出てきた。

    マルデル「さあ、皆で寝室に行きましょう。あら?妖精達、どうしたの?」

    妖精A「これは…その…」

    マルデル「フフッ、そういう事。さあ、皆で寝室に。」

    マルデルは皆を連れて、寝室へと入っていった。

    マルデル「さあ、今宵は皆で寝ましょう。1年の皆の苦労を労わさせて頂きます。」

  • 195二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 12:15:58

    >>194

    妖精達「では、お願いします………………♥️」

    茨達「マルデル様♥️」

    寝所に来た配下達は、マルデルを囲むように並ぶ。

    マルデル「ええ。では、始めましょうか♥️」

    マルデルが念じると、地面から蔦が伸びてきた。

  • 196二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 12:25:04

    >>195

    妖精達「アッ…♥️」

    蔦は妖精達が気持ちよくなる所を的確に責めていく。

    マルデル「フフフッ」

    マルデルはそんな妖精の1人を抱きしめる。

    妖精B「あっ♥️マルデル様…いい匂い。」

    マルデル「フフッ、そうでしょう。さあ、皆も」

    マルデルがそう言うと茨がマルデルに抱き着き始めた。

  • 197二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 12:49:34

    >>196

    茨アマゾネス達「畏マリマシタ♥マルデル様♥」

    茨エクソシスター達「マルデル様♥私達モ、参リマス♥」

    茨トリックスター達「サア、妖精ノ皆♥マルデル様ト交ワリマショウ♥」

    妖精達「はあい♥」

    茨達も、マルデルと絡みつく。そしてマルデル達は、一本の巨木のような姿になった。

  • 198二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 15:14:39

    >>197

    マルデル「アアッ♥️不思議な気持ち。さあ、今日は皆で気持ちよくなりましょうね。」

    妖精B「はいっ♥️マルデル様♥️僕も気持ちいい♥️」

    妖精C「私も…こんなに気持ち良いの初めてッ♥️」

    茨と妖精達は一本の木のような姿となり。眠りについた。

  • 199二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 15:29:03

    >>198

    『光の王樹』。マルデルが配下達と共に眠りに付く時の姿だ。年末のみに見られる、珍しい光景だ。

    大樹の虚からは、茨達の顔が見えて、その下に妖精達が、まるで木の実のようにぶら下がっている。

  • 200二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 15:32:26

    >>199

    マルデル「さあ、皆で新しい年を良いものに。」

    マルデルはそう言うと深い眠りについた。

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