【閲注TRPG】沼男は誰だ2【CoC×植物トリオ+五】

  • 1124/12/24(火) 01:49:51

    このスレは植物トリオ+五、虎杖伏黒釘崎五条の四人をPCとしてCoC、クトゥルフ神話TRPGを回していくものだよ

    原作軸ではなく一般人の四人。そのため関係性や雰囲気などが異なる可能性があるよ

    今回はma34さま作成シナリオの『沼男は誰だ?』をむつーさまが改変したKP用台本をお借りしてるよ
    シナリオのネタバレを大いに含みますので注意してね。既にシナリオを知っている人は先の展開のネタバレはやめてね
    知らない人同士の推理とかはいっぱいして貰って良いよ

    このシナリオはロスト率が極めて高いものとなってるよ。なので死亡描写やグロテスクな表現が苦手な人にはおすすめしないよ

    今回は基本的にスレ民への行動安価みたいなのはないよKP難易度も非常に高いのでランダム性を求めるものに関してはスレ主が候補出したものの中から自分でダイス振るよ

    それでは彼らの結末を共に見守って欲しいんだよ

    三行で分かるあらすじ

    それぞれ人助けの果てに集まる四人
    鐘有藍美の様子はおかしい
    おや、虎杖の様子が……?

  • 2124/12/24(火) 01:50:12
  • 3124/12/24(火) 01:50:36
  • 4124/12/24(火) 01:50:54
  • 5二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 01:52:41

    たておつ
    なんかスレ主にしては出目が荒ぶってないなーとか思ってたらゴリッとSANが削れていった

  • 6124/12/24(火) 01:53:40

    <一時的狂気へのアイデアロール>失敗(76以上)だと発狂しない

    虎杖(75) dice1d100=77 (77)

  • 7二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 01:54:25

    おお発狂は免れたか

  • 8124/12/24(火) 01:55:14

    虎杖は座学4だったので発狂せずに済みました

  • 9二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 01:56:29

    右腕異形バケモノ奥さんと謎器官呻き声バケモノ奥さんになってしまった…殺した方も死んだ方もヤバいってばよ
    虎杖はおバカでよかった

  • 10124/12/24(火) 01:57:26

    <アイデア>

    虎杖(75) dice1d100=55 (55)

    五条(90) dice1d100=37 (37)

  • 11二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 01:57:36

    五条さんがとっさに虎杖君のパーカー引き寄せてた判断凄いと思った
    虎杖君は削れたけど発狂しなければ大丈夫!

  • 12124/12/24(火) 01:59:43

    目の前で起きた異常の極致とも言える現象を見ながら、虎杖と五条は気付く。

    この屋敷に⼊った時から感じていた悪臭と同質の臭いが、⽬の前ですり潰された藍美だったものからすることに。
    死臭や⾎の⽣臭い臭いとはまた別の、なんとも⾔えない激臭が一層濃くなって室内を埋め尽くしていた。

  • 13二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 02:00:38

    五条達と居た方の藍美は「まるで信じられないものを見たとでも言うかのような」顔してたんだよな…ここだけ見ると普通の人間っぽいけど死に様がなんか変…

  • 14124/12/24(火) 02:02:04

    はい、ここから三人はどうする!?って場面だけど頭使わないと行動決められないので続きは明日

  • 15二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 02:03:27

    お疲れ様です!映画見てるみたいで面白かったです

  • 16二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 02:05:37

    帰れーっこんな家とは関わるなーっ!!したいが…警察が一度家に来てるけど何も無かったとか癒着してるとかの噂話もなんか嫌なんだよな…ハラハラすんね

  • 17124/12/24(火) 02:08:53

    スレ主はこの状況って釘崎的には室内に虎杖と五条が居るから自分だけ逃げられないし、虎杖と五条は釘崎が逃げても伏黒が居るから逃げないだろうなって思ってるんだけど、どう思う?
    ここで行動ダイス振ろうかと思ったけど全員選択肢が逃げない、しかない気がしてきてね

    安価挟まずに回してるとずっとキャラ解釈問われてるみたいな気分になって来るんだよ

  • 18二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 02:12:05

    スレ主お疲れ様です
    3人はどうする?と言ってもこの感じなら逃げないだろうなあ…皆そうする

  • 19二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 02:18:27

    逃げないだろうなぁ
    虎杖と五条は伏黒探さなきゃになるだろうし
    釘崎も状況聞いたら「あのバカ!」とか言いながら探すだろうな

  • 20二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 02:22:40

    釘崎は五条と虎杖残して逃げれっかよってなるだろうし伏黒いるの知らないから二人を連れて車で逃げてから通報…まで思考が行く前に五条あたりが伏黒も一緒にいること伝えそうかな…?
    なんにせよ三人とも逃げない選択肢しかなさそうだよな

  • 21二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 08:21:32

    奥さん死んだ時の臭いと屋敷の異臭が一緒なら定期的に新しい奥さんが来て入れ替わってんのかな
    いやなんのために?ていうかこれ旦那さんもひょっとして無事じゃなくない?

  • 22二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 10:12:40

    旦那と伏黒が推定応接室と聞いてから扉遠いなとか奥に階段あるの不思議だなとか思ってたのが全部怖くなってきた

  • 23二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 17:04:58

  • 24124/12/24(火) 21:37:58

    起きたこととの過激さとは裏腹に釘崎虎杖五条の三人は微動だにしなかった。
    否、しなかったのではなく出来なかった。
    もしもこの場に虎杖と五条が居なければ、釘崎は目の前で起きた惨状を見過ごすことが出来ずにスマホを取り出して通報か、もしくはこの場から逃げ出していたかもしれない。
    だがこの状態で釘崎が逃げようとしても、二人は家の中だ。釘崎が無事に逃げ果せることが出来たとして、残る二人はどうなるのか。そう思えば足は一歩も動かなくなる。
    今の釘崎はまだ知らないが、更に家の奥に伏黒が居るのだから現状はもっと悪いものだ。

    五条からしても伏黒が居る以上はここで派手なことなど出来はしない。釘崎だけでも逃がせたらと思うものの、それが伏黒の身の危険に繋がるかもしれないと危惧すれば派手な立ち回りは選べない。

    虎杖は目の前で人が、もしくは人に似た何かが死んだ様子を前に顔を蒼褪めさせる。次の瞬間には釘崎が、もしくは五条が同じ目に合うのではないかと。ここには居ない伏黒も今どんな目にあっているのかと、その恐れが身の内を食い荒らす。

    そして誰もが大きく動くことの出来ない中、凶行を果たした藍美が釘崎の方を振り向いた。半ば咄嗟に動こうとした虎杖は五条にフードを掴まれたままだったこともあり、引き留められる。
    なんでと言わんばかりに虎杖が五条を振り向くも、五条の瞳は藍美から一切逸らされてはいなかった。

    「逃げないんですね。でも良かった。驚かせてしまってごめんなさい」

    相変わらず藍美の様子は穏やかなものだ。虎杖と五条に背を向けているというのに、二人への警戒すら伺えない。

    「……何を、したの」

    乾き切った口で釘崎が必死に言葉を吐き出せば、一瞬藍美は質問の意味が分からないと言うような顔をする。そして釘崎の目が何に向かっているのかを遅れて悟ったのか、あまり罪悪感を覚えていないような顔で「あぁ」と零す。

    「”これ”は私になりきれなかったものですから、気にしないでくださいね」

    人の形をした何かを、自身と同じ顔をした何かを殺した人物の言葉には思えないものだ。

  • 25二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:44:26

    ひぇ…これになんとか返事ができるだけですごいよ釘崎…

  • 26二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:45:47

    私になりきれなかったかあ…この人含めて普通の人じゃないんだろうな…

  • 27二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:48:36

    ”これ”ね、完全に見下してるというか格下認定してるな

  • 28124/12/24(火) 21:49:32

    「気にしないでって、そんな馬鹿なこと……!」
    「大丈夫ですよ、もう私が帰ってきましたから。本当に釘崎さんが気にするようなことではないんです」

    様子がおかしいとは思っていたが、それでも本気で困っているように見えたからこそ釘崎はここまで彼女を送って来たのだ。それで引き起こされたのがこの惨状となれば気にせずにはいられない。
    しかし話はそれで終わりだとでも言うかのように、藍美は虎杖と五条の方にも視線を向ける。

    「ところで、貴方たちは?初めまして、ですよね」

    薄く唇に笑みを乗せた藍美にそう問われ、虎杖は口を開くことは出来なかった。

    「そうだね、あなたとは”初めまして”なんじゃないかな」

    それが皮肉だと知ってか知らずか、藍美は表情を変えずに言葉を続ける。

    「釘崎さんには既に伝えたのですが、わたし、とても困ってることがあるんです。お二人共初めてお会いしたばかりで申し訳ないのですが、貴方たちも私に”協力”していただけませんか?」

    釘崎に告げた言葉と似たようなもの。だが状況はあまりにも違ってしまっている。

    「お時間を頂戴した分のお返しは必ずしますから」

    そう問われれば答えは一つしか許されていないようなものだった。

  • 29124/12/24(火) 21:49:46

    ≪行動ダイス≫

    釘崎

    1.協力すると言う

    2.さっきとは状況が違うから協力出来ないと言う

    3.後ろ手でスマホを弄って通報しようとする

    dice1d3=1 (1)


    虎杖

    1.協力すると言う

    2.嫌だと断る

    3.伏黒の無事を尋ねる

    dice1d3=2 (2)


    五条

    1.協力すると言う

    2.協力しない、って言ったら?と口にする

    3.伏黒は人質なのかと尋ねる

    dice1d3=1 (1)


    基本行動順序(1.釘崎 2.虎杖 3.五条)

    dice3d3=1 2 1 (4)

  • 30二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:51:10

    虎杖だけノーかなんからしいな
    人〇しておいて協力て言われてもな

  • 31二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:54:30

    明らかに一方的な虐殺だったしね…
    釘崎と五条の選択も順番も味わい深いななんか

  • 32二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:56:30

    虎杖は始まりがトラウマになったおばあちゃんだから人殺しておいてって嫌がりそうなのは分かる

  • 33二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:57:07

    人たすける仕事してて人たすけるためにここにいる虎杖だからなぁ…
    釘崎は約束した手前これ断ったら二人がどうなんるんだとか考えるかもしれんし五条はもっと色々考えてんのかな

  • 34124/12/24(火) 22:04:30

    「……分かったわ、協力する」

    諦めと共に釘崎はそう口にした。だが藍美は釘崎に関しては既に答えを貰っていたからか、そこを疑うようなことはしていなかったらしい。

    「はい、ありがとうございます釘崎さん」

    ふわりと笑った藍美の表情は事情を知らなければ美しく整ったものだ。見る者を魅了するだろう、柔らかな笑み。だが彼女は間違いなく先程自分と同じ姿をした何かを殴り潰した人物だ。
    だからと言うべきか、顔を青くしている虎杖は震える声で、それでも言い切る。

    「い、やだ。俺は協力なんか出来な――」

    その虎杖の答えに誰よりも先に反応したのは五条だった。フードにかかったままの指先がピクリと跳ね、そしてそれを訂正させようと口を開こうとする。
    だがそれよりも藍美が動く方が早かった。

    彼女の右腕の肉塊が痙攣するように震えた後、凄まじい音が響く。瞬きの間に右腕をシューズクロークに叩きつけ、木片や靴だったものが辺りに散乱させた。車が突っ込んだかのような有様はやはり人が起こしたとは思い難いもの。

    「すみません、聞こえませんでした。もう一度よろしいですか?」

    ゆっくりと瞬きをした後、藍美は虎杖を見つめる。その視線には悪意のようなものは見えない。ただただ彼女は蟻を踏み潰すことをなんとも思っていないかのように、虎杖を脅してみせる。

    「悠仁も僕も協力する」

    まっすぐと藍美を見つめたままの五条はそう言い切った。

    「勿論野薔薇も、……そして恵も。四人で協力する。僕たちは全員友人なんだ。だから何かをするなら一緒に動ける方が有難いんだけど、恵はいつ合流出来るのかな?」

    そう言えば藍美は再び微笑む。

    「皆様のご協力感謝します。伏黒さんもきっとすぐに戻って来られますよ」

  • 35二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:06:04

    五条さんナイスフォロー
    藍美さん怖いよ
    伏黒君無事かな?

  • 36二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:06:25

    こわー…
    人の基準と違う存在過ぎる…

  • 37二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:08:16

    奥さんがこんなことなってたらそりゃおかしくなるのも無理ないって言いたくなるような惨状

  • 38二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:09:08

    攻撃されるのかと思ったこわ…脅しの概念はあるんだ…
    釘崎にはあんなに弱々しくすがりついてきたのに…

  • 39二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:11:37

    >>38

    状況によって態度変えるのだいぶ狡猾だよね

  • 40二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:15:12

    五条と虎杖は初めましてで伏黒は違うなら意識の連続性の分裂はその間になるのか

  • 41124/12/24(火) 22:23:03

    そして再び時は戻り、屋敷の応接室に案内された伏黒がその扉を開いて中に入る頃
    扉を開けた瞬間、伏黒は室内から感じる異様な雰囲気に⼀瞬⾜を⽌めてしまった。そしてその違和感の正体をすぐに悟る。
    その部屋は何もかもが”曲線”で構成されていた。中にあるものすべての”角”が排除されており、その様子は酷く酔っ払った時に見える光景のような、居るだけで落ち着かなくなるような、そんな空間となっていた。
    曲線で出来た暖炉、曲線で出来たテーブル、曲線で出来た椅子。
    そして椅子には一人の男性が腰かけていた。
    顔を見ればそこに座る人物こそが鐘有 馬久留だと伏黒は知っている。

    「ご無沙汰しております伏黒さん。御⾜労いただいて申し訳ありませんね。まぁ座ってく
    ださい」

    その言葉を受け、伏黒は目の前にあった椅子に腰かける。居心地の悪さもあって浅く腰を掛けたものの、馬久留はそんな伏黒の様子もさほど気にした様子がない。
    藍美が言ったような精神不安定さは見受けられないようにも見えた。だからこそ伏黒が言葉に迷っていると、馬久留は再び口を開いた。

    「なんと言いますか。伏黒さん、⼈はどうして死ぬのでしょうか」

    どうして。そう問われれば人間の肉体には寿命があるからだ、と答えるしかない。端から人の肉体は死ぬように出来ている。
    伏黒が口にせずとも、馬久留は言いたいことが分かったのだろう、片方の口角だけを上げて歪んだ笑みを唇に乗せた。

    「そう、⼈間はあっという間に死ぬ。死は⽼⼈のものだけではない。⽼若男⼥、いつだって死と隣り合わせです。たった10ミリそこらの⾦属⽚を⾝体に打ち込まれたら。バーン。おしまいだ」

    馬久留の言葉は少しずつ走るように早くなっていく。伏黒の答えを一切求めてないと分かるそのさまは藍美が人を頼る理由を理解させるもの。

    「⼈間はあまりにもろい。数百秒酸素が吸えなかったら死ぬ。10mそこらから落下しても死ぬ。⾝体という不完全なハードウェアが致命的なエラーを起こしても死ぬ。そして………………そして、⾞に撥ねられただけで、⼈は死ぬ。死ぬんですよ。」

    ⾺久留は焦点の定まらない⽬で、虚空を⾒つめながらせせら笑う。そしてまるいコーヒーカップを⼿に取り、啜った。

    「だから僕は、僕はね伏黒さん。死を超越する⼿段を探しました。死を克服すべく」

  • 42二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:24:39

    アカンこれSAN値いっちゃってない?

  • 43二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:28:57

    死を超越死を克服ってヤベー奴だこれ

  • 44二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:30:02

    曲線で出来た暖炉、曲線で出来たテーブル、曲線で出来た椅子。
    凄い気持ち悪い部屋だな

  • 45二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:32:10

    クトゥルフぼんやりとしか知らないけどなんか角から出てくる犬ってのいなかったっけ

  • 46二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:36:50

    >>45

    ティンダロスの猟犬かな

    鋭角から出てくる

  • 47124/12/24(火) 22:36:51

    ゆらりと不安定に馬久留の体が揺れた。咄嗟に立ち上がろうとした伏黒が手を伸ばす前に、馬久留は首だけをかくりと更に揺らす。

    「これだけ⼈類は進歩をし続けて不可能を可能にしてきているのに、”死”に対してはまるで不可侵だと⾔わんばかりに何も進歩していない。⾺⿅げています。こんなに⼈間は脆いのに」

    「……鐘有さ」

    「⾃分に近しい⼈の死の度に⼈間は悲しみ、涙を流してきた。であればなぜそれに抵抗しないのか。死に反逆するのです。死という事象に打ち克てばいい。僕は死なぞ認めない。そうだ認めてたまるものか!」

    元より好きなもの、鐘有ファームの馬などについて話し続ける様子を見たことはあった。だがその楽し気な話とはまた違う、精神が不安定な人間が喋るのを止められずに捲し立て続けるかのような、そんな有様だ。

    「幸いなことに、これまでの⻑い⼈類史の中で、死を乗り超えようと試みた先⼈たちはたくさんいた。そういった⼈たちが遺した資料、まぁ⾒る⼈によってはオカルティックと思われる資料を集めに集めました」

    あぁ、確かにと。伏黒は藍美が自分に助けを求めたその理由に納得する。
    自分の家族がこんなことになっているのならば、藁をも掴む気持ちで誰にでも助けを求めるだろう。だがここまで話して分からないのは何故馬久留が自分を呼び出したということ。

    「伏黒さんも知っての通り、幸い僕にはお⾦はありますからね。集めるのにも苦労はしませんでしたよ」

    「……鐘有さん、誰を亡くしたのかは知りませんが」

    「そうして僕はとうとう”真理”に辿り着いた。僕らが知っていた世界の常識なんてものは、あまりにも幻想でちんけなものだった」

    鐘有はまるで独り舞台に立っているかのように話し続ける。伏黒を呼びつけた張本人であるはずなのに、その矛盾は伏黒の警戒心を限界まで引き上げた。
    その内容がこんな、宗教か陰謀論染みたものならば尚更に。

    「現代にのさばっている科学とやらは、この”真理”に恐れて蓋をして、賢いフリをしているだけだ」

    伏黒は咄嗟に舌打ちをしそうになる。医者の治療を拒む厄介な飼い主。必要な治療を不必要だと先人たちが残した医学に唾を吐くようなことをする輩と同レベルの言葉だ。
    気を違えている人物の言葉に怒るようなことはないが、これでは説得は無理だと。五条の言う通り、対処できる医師を派遣するべきだったと後悔が胸中に過ぎる。

  • 48二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:37:53

    絶対この真理は発狂の先にあるやつだろ!知ってるんだぞ!

  • 49二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:38:39

    会話が成立しません!人の話聞く気がないなこの人

  • 50124/12/24(火) 22:43:20

    「⼈知を超えた忌まわしくも醜悪で⽢美な知識群。僕は死を超越しコントロールする希望を⾒つけたんだッ︕」

    瞳孔が開ききった⽬で、しかし興奮した様⼦で喋り続けたものの一瞬の間黙り、そしてコーヒーを啜る。

    「しかし、対価なくして真理に近づくことが出来なかった。代償として、『妙な⽝っころ』達に付きまとわれる⽻⽬になってしまいました」

    まるで犬を疎むような言葉。付き纏われるとは、まるでストーカーか何かのような言い様だ。

    「家中に“結界”を張ったおかげで何とか凌いでいますが、ははは、つまりは家から⼀歩も出られません」

    そう思い込んでいる妄想だ。そのはずなのだ。
    だが馬久留の見せる狂気はまるで一つの方向性を持っているかのように、支離滅裂であるはずが話の本筋だけは通ってしまっているような、そんな違和感もあった。

    「でも死を超えさせる⽅法は⼿に⼊れました。最初はまぁ、酷いなんて⾔葉が可愛く思えるような出来でしたがね。ただ、試⾏錯誤を繰り返していくうちに、どんどんより精巧になっていってる気がするんです。作った数だけ、藍美に近づいているんです」

    藍美。それは馬久留の妻の名だ。
    そしてここまで来て伏黒は最悪の予感に勘付いた。
    馬久留が亡くした誰かこそが、と。
    だが否、自分は会っただろう。藍美は生きている。そのはずだと言うのに彼の額には気付けば汗が滲んでいた。

    「伏黒さんもご覧になりましたでしょう︖貴⽅をこの家まで連れてきたアレは⾒た⽬だけは素晴らしい」

    正気の失せた瞳が伏黒を射抜く。ゆらゆらと揺れている瞳は何を見ているのか分からないはずなのに自分を見ているのだと分からずにはいられない。

    「ただあれも違う。結局中⾝が無い。所詮は動く⼈形⽌まり、藍美ではない。藍美ではない。藍美では、無い」

  • 51二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:46:00

    奥さんが亡くなって耐えられなくなって
    自分の手でよみがえらせようとしてんのか

  • 52二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:46:13

    やっぱりクトゥルフ的な犬に追いかけられてるみたいだなこの人
    そしてやっぱりかあ…そもそもあの人本人は亡くなってるんだ
    ガワだけ作られてる系で多分人じゃないんだ…

  • 53124/12/24(火) 22:48:27

    そして次の瞬間、馬久留が吠えた。

    「クソッ︕︕クソッ︕︕クソッ︕︕︕︕︕︕どいつもこいつも結局は出来損ないだ︕︕︕︕駄⽬だ駄⽬だ駄⽬だ駄⽬だ︕︕駄⽬だ駄⽬だ︕︕偽物ばかり、偽物ばかりだ」

    頭をぐちゃぐちゃに書き毟り、ブツブツと言葉を続けていく。
    この場に満ちる異様な雰囲気は退席を申し出ることも、立ち上がることさえも許されないようなもの。

    「何かが…何かが⾜りないんだ…︕でも何が…︕︕」

    馬久留の手が止まる。溢れんばかりに揺れていた珈琲が微かに跳ね、馬久留の手を汚した。

    「もうこの屋敷に籠って出来ることは何も無い︕完璧な藍美を⽣き返らせる最後の1ピース、最後の1ピースを探しに⾏くんだ︕︕︕︕︕︕︕ああのクソったれの⽝どもに構っている暇はない︕︕︕︕︕」

    絶叫に程近いもの。
    だが叫んでから数瞬後、馬久留は、見開いていた瞳を再び伏黒に戻す。

    「……はぁ、はぁ……前置きが⻑くなりました。伏黒さん、どうせもうこの家の結界も限界です。つまり⽝っころたちの追跡を別の⽅法でかわす必要があるんです」

    そう言うと、突然⾺久留はぐいっとコーヒーを飲み⼲すと、コーヒーカップを伏黒の近くに放り投げた。コーヒーカップは宙を舞い、きれいな弧を描いて地⾯に叩きつけられ、ばらばらになる。

    ばらばらになったカップには、鋭利な”⾓”がたくさんあった。

  • 54二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:50:53

    もしかして犬だから獣医の伏黒呼んだのか

  • 55二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:53:06

    こういうのによくある愛した人を生き返らせる為にその過程で愛した者と同じ姿のを蔑ろにする系のやつだ…悲しいね…
    そしてなんかしようとしてる?

  • 56124/12/24(火) 22:56:18

    訳の分からないことを捲し立てられるだけならまだしも、こうして物を投げつけられれば良くも悪くも場の雰囲気は変わる。
    もう付き合い切れないと、伏黒が何かに煽られるように立ち上がろうとしたその時だった。

    「運が悪かったですね、伏黒さん。僕にはもう、貴⽅くらいしか屋敷に呼べる知り合いが居なかった。申し訳ないとは思っているんですよ。ただまぁ、“交通事故”に遭ったようなものだと思って、諦めてください」
    「……何を企んでる」
    「言ったでしょう、犬っころたちの追跡を躱したいだけなんですよ」

    そう⾔うと、⾺久留はゆっくりと⽴ち上がり⼝からぼそぼそと⾔葉を零す。

    「ミンチーグジャラキ」

    それは、伏黒が今まで聞いたことのないような⾔葉の羅列だった。
    どこの国の⾔事も⼀致しないような不快な旋律。
    それと同時に伏黒の左⼿の甲に焼け付くような激痛が⾛る。
    咄嗟に自分の手に目を落とせば、⼿の甲には⾒たことのない模様がタトゥーのように刻まれていた。⻘⿊く縁どられたそれは、円の中に⼤きな⼗字が刻まれた、まるで照準のような模様だ。

    「それはマーキングってところです。⽝っころの標的が僕から、伏黒さんに⾏くようにする為のね」

    明らかな異常事態。手の甲に走った激痛は気のせいでは片付けられない。
    こうなればと伏黒は立ち上がり、そのまま馬久留の襟ぐりを掴み上げようとする。

    「精々、僕の⾝代わりになって逃げ回ってください。ご武運を祈っていますよ」
    「おい、アンタいい加減に」
    「ウははははハハハははハハハハハハ︕︕︕︕︕︕︕︕ギャハハハハハハハ︕︕︕︕︕︕︕︕︕︕」

    ⾺久留は⾼笑いをした後、狂ったような⾜取りで部屋から⾶び出していった。

  • 57二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:57:54

    気に入ったらどこまでも追いかけてペロペロしてくれる犬に気に入られたんだね伏黒
    良かったね!

  • 58124/12/24(火) 22:59:03

    「……クソ、一体何がどうなって」


    と、その時。

    伏黒の⾜元に転がったカップの破⽚の”⾓”から尋常ならざる邪悪な気配を感じた。

    まるで体内の臓腑が何者かに掴まれているような得も⾔われぬ不快で本能的な恐怖。

    ⾓からはシュウシュウと⾳をたてながら⿊いもやのようなものが出てきて、何かを浮かび上がらせた。

    もやはゆらめいており、⾮常に不明瞭な姿ではあるが、群⻘⾊の膿のようなものを全体に滴らせながら、地を這う4本⾜の獣が顕現する。大きさは大型犬くらいだろうが、その見た目はただの犬では有り得ないもの。

    そして伏黒はその犬に見られた、気がした。

    何か、獲物を⾒つけたかのような強烈な敵意。


    <SANチェック>1d3/1d10

    伏黒(75) dice1d100=19 (19)

  • 59124/12/24(火) 22:59:26

    <SAN減少>

    伏黒 dice1d3=1 (1)

  • 60124/12/24(火) 23:03:19

    説明が長くて読むのがめんどくさい人向け要約


    ①死を克服するのに色々やったら犬に目をつけられちゃった><

    ②そうだ、伏黒に押し付けよう!

    ③無事に押し付けられた伏黒

  • 61二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:05:14

    伏黒に押し付けられたのか…しかもヤバい犬に!

  • 62124/12/24(火) 23:10:09

    ■■戦闘開始■■


    不意打ちにより謎犬の先制攻撃


    <攻撃手段>

    1.前脚

    2.舌

    dice1d2=1 (1)

  • 63124/12/24(火) 23:11:25

    <前脚>

    謎犬(60) dice1d100=46 (46)

  • 64124/12/24(火) 23:12:09

    <回避>

    伏黒(60) dice1d100=22 (22)

  • 65二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:12:25

    検索したらこの犬可愛くない!
    返品して玉犬にしてください!!

  • 66二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:13:53

    しかし自分で命作っておいて
    出来損ない呼びとはひどいなこの男
    作られたとはいえ命は命だろうが

  • 67二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:15:18

    回避できて良かった
    絶対痛いぞ!

  • 68124/12/24(火) 23:20:25

    突如現れたその犬のような何かは伏黒に向かって前脚を振るう。それを間一髪避けるも、これ以上相手をしてはいられないと伏黒は駆け出した。


    応接室の扉を勢いよく開け放てば、丁度人の声がしたように感じてそちらへと足を向ける。巻き込むことになるかもしれないとはいえ、先に危険を告げた方が良いとの判断だ。

    そして向かった先は玄関の方、だったのだがそこには何故か服が汚れているだけではなく、右腕に奇妙な肉塊のようなものを生やした鐘有 藍美が居た。

    そしてそんな藍美と歩いている虎杖、五条はまだ良い。だが何故か釘崎の姿まで見れば伏黒は今まで自分が奇妙な犬のような何かに追いかけられていることが完全に頭から消し飛んだ。


    <SANチェック>1/1d3

    伏黒(74) dice1d100=98 (98)

  • 69124/12/24(火) 23:21:40

    <SAN減少>SANチェックのファンブルはノーカン

    伏黒 dice1d3=2 (2)

  • 70二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:22:27

    ファンブル!と思ったけどノーカンで助かった

  • 71124/12/24(火) 23:32:33

    あまりに慌てた様子の伏黒が駆け込んできたことにより、虎杖は分かりやすく安堵の息を零した。

    「な、にがどうなって」
    「とりあえずこっち側の状況に色々疑問はあると思うけど堪えて。恵は何があったの」
    「ッ、そうだ。犬のような何かに追いかけられて――」

    しかし伏黒が振り向くも、彼を追う何かは居ない。呆気にとられたようにそのまま背後を見ていた伏黒だったが、そんな伏黒に藍美が声を掛ける。

    「あら、本当に他にもお客さんがいらっしゃったんですね。……本日はどのような御用で?」

    まるで伏黒と会うのが初対面かのように、藍美は振舞った。伏黒は怪訝な顔をするも五条が先んじて口を開いた。

    「僕たちはあなたにあなたのご主人が恵に会いたがっていると聞いて呼ばれたんだ。恵は馬久留さんの知り合い」
    「そう、でしたか。馬久留をご存じなんですね。それは丁度良かった」

    ふわりと柔らかく笑う。それこそ右腕の肉塊だけがいやに浮いていたもののそれらはやがて人の腕へと戻っていく。

    「私には今、一人でも多くの協力が必要なんです。貴方も、私の話を聞いてくれませんか?」

    その問いに伏黒は一旦否定しようとした。馬久留の様子とこの異常事態を鑑みれば、当然の反応だ。だが伏黒がそうと口にする前、五条は小さく首を横に振る。まるでそうしてはならない、とでも言いたげな動きに伏黒は言いかけた言葉を一度飲み込んだ。

    「……分かりました」

    そう告げれば藍美は表情を明るくする。まるでただの少女かのように。

    「一旦こちらへどうぞ。紅茶を淹れますので、飲みながら話をさせてください」

  • 72二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:35:34

    まぁ旦那があんなやべー奴だから関りになりたくないよな
    五条先生がさっきからいいサポートするな

  • 73二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:35:41

    何度も思うけどここで紅茶は嫌だなあ…

  • 74124/12/24(火) 23:52:11

    四人は藍美の案内でダイニングキッチンへとやってくる。立派でいかにも⾼級感のある⼤きめのダイニングテーブルがあり、四人へ座るように勧めてくる。


    「どうぞ、おかけになってください。ちょっとお待ちくださいね、今紅茶を淹れますので」


    ダイニングからはキッチンが見えるが、紅茶を淹れている様⼦の藍美の華奢な後ろ姿は、どこからどうみても普通の⼥性のそれだ。先ほどのことが何かの間違いだったのではないかと思えてしまうほどに。

    どうぞ、と⾔われあたたかな紅茶が四人の前に配膳された。


    「すみません、改めて釘崎さん以外の方の名前をお聞きしても宜しいですか?」

    「僕は五条 悟。こっちは虎杖 悠仁で、こっちは伏黒 恵」


    テキパキとそう答えた五条に「そうですか、ありがとうございます」と答えた藍美はちらと視線を伏黒へと向ける。


    「あ、あのう……伏黒さんは夫の書斎から出てきましたが、もしかして⾺久留にお会いになられていたのですか︖」

    「そうです、けど」

    「……︕そうでしたか、その後、夫はどこに……︖」

    「すみません。部屋に残されていたもので、どこに行ったかまでは」


    常の五条はちゃらんぽらんで軽薄で、ふざけて余計なことをすることの方が多い。だがそんな五条が一目で気を張っているということが分かる姿を見れば、伏黒は事の次第が分からずとも、自分が下手を打てないことは察していた。言葉を選びながら一つずつ事実を口にしていく。


    「そう、ですか……。確かにばたばたと⾜⾳がしていたとは思ったのですが」


    悲しそうに瞳を伏せ、数度瞬きをした藍美は再び伏黒へと視線を戻す。


    「……差⽀えなければ、夫はどんな話をしていたか、お聞きしてよろしいでしょうか……?」


    ≪行動ダイス≫伏黒の会話内容

    1.どうにか当たり障りのないことを言う

    2.藍美のために死に打ち克とうとしていることを言う

    3.本当の藍美は死んで、あなたは偽物なのではないかと言う

    dice1d3=2 (2)

  • 75二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:53:19

    うーん…言ってしまうのか
    でもまあ3よりは良さそう
    他の三人の反応もよくなさそうだし

  • 76二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:56:06

    3は怖いな間違いなく逆鱗だろうし
    2だったらまだセーフかな

  • 77二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 23:56:33

    即詰むようなことはないんだろうけどヒヤヒヤする…
    行動が急で極端なんだもんなこのバケモノ

  • 78124/12/24(火) 23:58:41

    「多くのことを話したわけではありません。ですが藍美さんのために死を克服しようとしているのだと、そう言っていました。……あなたに生き返って欲しい、のだとも」

    伏黒がそう告げれば藍美はぽつりと呟く。

    「馬久留、まだ藍美を作っているんですね。私が鐘有藍美として、生き返ったことに気付いていないのでしょう」

    心配げに、寂し気に、そう口にする。

    「私が、私こそが、私だけが鐘有藍美なのに……。⾺久留……」

    そう⾔い切った彼⼥は、どこか強がっているようにも⾒えた。
    異常な力を持つのに、ふとした瞬間に見せる顔は恋しい人を思うだけの女性のもの。
    ちぐはぐなそれらは四人の頭を悩ませる。
    とはいえ同情心だけでどうにかしてしまう程、考えなしではいられないのだが。

  • 79二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 00:00:01

    この人にとっては自分がそうだろうなあ…
    そうだよな作られたこの人もこの人本人だもんな

  • 80二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 00:00:44

    ああそうか、この藍美さんはまだ旦那に合ってないのか
    え?でもこの人どこから来たの?

  • 81二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 00:04:19

    一度死んだという自認はあるんだな
    うーん人間は普通生き返らないんだけど…うむ…

  • 82二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 00:09:14

    一度亡くなった人を蘇らせて
    何を基準に本人とか出来損ないとか決めるんだろうね

  • 83二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 00:40:54

    少なくとも自分の家の住所はわかるのにどうやって行けばいいかわからないって言ってるのは記憶の欠損とかありそうだし不完全な感じはする

  • 84124/12/25(水) 01:00:11

    しんと静まり返った後、藍美は自分のせいでこうなったことを察したのだろう、「……すみません」と口にしてから不格好に笑ってみせる。

    「それで……本題です。皆さんに協力していただきたいことについてなのですが、夫の馬久留を見つけだして、この家に連れ戻していただきたいのです」

    先程まで馬久留と話していた、と言えるのかは微妙だが、少なくとも応接室に居たことを知っている伏黒は眉を顰める。

    「馬久留に、伝えたいんです。私は、……鐘有 藍美はちゃんと帰って来たんだって」

    ぎゅ、と握り締められた彼女の両手は微かに震えている。

    「お手伝いしてくださった暁には、お礼は存分にします。だから……どうか、どうかお願いします」

    そう言って藍美は頭を下げた。先程虎杖を脅しつけたような暴力性は一切見せずに、ただただ真摯に、もしくは縋るように。

    「貴方たちしか、私が頼れる人は居ないんです」

    そう言った藍美へと、一番に口を開いたのは五条だった。

    「幾つか質問しても?」
    「えぇ、はい。私に答えられることならば」

    不自然に穏やかな時間は続く。偽物でしかないのだと誰もが心のどこかで気付いていた。

  • 85124/12/25(水) 01:05:21

    ≪行動ダイス≫質問の有無(1.伏黒が 2.釘崎が 3.虎杖が 4.五条が 5.誰も聞かない)

    あの肉塊になった藍美は何? dice1d5=5 (5)

    なぜ殺したの? dice1d5=1 (1)

    あなたは何者? dice1d5=1 (1)

    あの腕は何?dice1d5=3 (3)

    馬久留は何をしようとしているの?dice1d5=3 (3)

    なんで馬久留と会いたいの?dice1d5=1 (1)

    馬久留が行きそうなところに心当たりは?dice1d5=1 (1)

    馬久留の部屋はどこ?dice1d5=1 (1)

  • 86124/12/25(水) 01:07:46

    >>85

    「なぜ殺したの?」は伏黒は知らないため振り直し dice1d4=1 (1) (+1した数字)

  • 87124/12/25(水) 01:10:16

    伏黒の質問
    「あなたは何者?」「なんで馬久留と会いたいの?」「馬久留が行きそうなところに心当たりは」「馬久留の部屋はどこ?」

    釘崎の質問
    「なぜ殺したの?」

    虎杖の質問
    「あの腕は何?」「馬久留は何をしようとしているの?」

    と、この辺りを中心に明日続きをやるよ

  • 88二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 01:11:26

    伏黒質問多いな
    まあ巻き込まれて可愛くない犬につけ狙われてるし当然か

  • 89二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 01:14:27

    肉塊になったのは?を誰も聞かないのはまあ…だいたいわかるからでいいのかもなあ
    でも聞いていて損はなかった感じもある

  • 90二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 01:15:59

    誰が聞くかによってもなにか技能値とか裏で関わってくるのかな
    スルーが一項目だけなのは運がいいのかな?

  • 91124/12/25(水) 01:16:49

    こういうシチュエーションの時、虎杖だけは出されたもの飲んでそうなイメージがあるんだよ


    でも流石に飲みはしないと思うけど、どう思うダイスくん?


    ≪行動ダイス≫虎杖紅茶飲みチャレンジ

    1.2. 飲まない

    3.4 癖で飲もうとして止められた

    5. 飲んだ

    dice1d5=4 (4)

  • 92二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 01:16:49

    五条さんあえて質問しないで答えるところじっと観察してそうだよな

  • 93二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 01:19:06

    虎杖さりげなく止められたのか、うん止められるよな

  • 94124/12/25(水) 01:21:35

    誰が聞くかに関してのダイスはスレ主がそこを全部考えるの大変だからシナリオのQ&Aの質問を誰が聞くか聞かないか一括で決めただけだよ


    もしスレ民が〇〇はこういうこと聞きそうだよなぁみたいなのあったら教えてくれればシナリオの中で聞かせるかもしれないし聞かせないかもしれないからよろしくなんだよ

    安価って程ガチガチじゃないよ


    座席順(1.伏黒 2.釘崎 3.虎杖 4.五条、被ったら+1)

    ① ②

    [机]

    ③ ④

    dice4d4=2 2 3 3 (10)


    紅茶飲もうとしたのを止めたのは? dice1d4=1 (1)

  • 95二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 01:22:40

    釘崎虎杖
    五条伏黒
    って感じかな?
    これで伏黒が止めるの面白い

  • 96二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 01:33:10

    あ!じゃあもしよかったら何ですが
    伏黒君が見たあの犬のこと知ってるか聞いて欲しいかな藍美さんに

  • 97124/12/25(水) 11:46:19

    単行本読んだ昨夜からじわじわと小沢ちゃんと虎杖のタイマンシナリオが見たいな欲がある、というCOで保守

  • 98二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:24:20

    小沢ちゃんと虎杖のタイマンシナリオと聞いてあんまワクワクさせんなよ顔になってしまったけどこれというシナリオが思いつくでもなくワクワク待機

  • 99124/12/25(水) 20:01:22

    恋愛的に何かあるシナリオじゃなくて小沢ちゃんが選択を迫られるシナリオかただ単純にKPC虎杖に振り回されるPC小沢ちゃんのシナリオが見たいよスレ主は

    それはそうと今出来ることをまずはやるよ、ということで無事にシナリオが終わることを祈ろうね

  • 100二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:32:37

    小沢ちゃんが喋ってるとこたくさん見たいよね…見たい
    虎杖のクリファンに振り回されるところも見たい
    と夢想しつつハードな現行シナリオに向き合うぜ!怖い!

  • 101二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:35:38

    自分はあくまで小沢ちゃんと虎杖は思考が接しつつも特に交わらない感じが好きだからこの塩梅が難しいんだよな

  • 102124/12/25(水) 20:37:21

    暫し無言の間が満ちれば、虎杖は落ち着かなかったのか机の上にある紅茶が淹れられたティーカップに手を伸ばし、口に運ぼうとしたところを向かいに座る伏黒によって足を蹴られ、思い出したようにティーカップを机の上に戻す。
    隣に座る釘崎からも信じられないものを見るような視線を向けられ、虎杖は俯いた。
    四つの湯気の立つティーカップは未だ満ちたままだ。

    「……なんで、殺したの」

    ぽつりと呟くようなその声は責めるものと言うよりも困惑を含むものだった。どこまでもチグハグは印象を受ける藍美の振舞いは彼女と言う存在をどう受け取ればいいのかを混乱させる。
    殺した、という言葉を受けた藍美は呆けたような顔をした。まるで自分が誰も殺していないのかのようなその表情を浮かべていたが、釘崎が口にした言葉の意味に気付いたのだろう。

    「ええと……その、彼女たちは私になれなかった存在なんです」

    一つ一つ言葉を選ぶように、藍美は話していく。

    「失敗作……本人たちに非はありませんが、無自覚に失敗作として生まれてしまった彼女たちは、不幸にしかなれません。だからその役目から解放され、休むべきだと私は思っています」

    その言葉が無常なのか、それとも彼女の持つ優しさから来るものなのか、状況が異質過ぎてその場の誰も判断がつかない。

    「……馬久留、さん?はさ、何をしようとしてるか藍美さんは知ってるん?その……失敗作、とかそう言うさ」
    「馬久留は『鐘有藍美』を作ろうとしているんです。……もう私はこうして生き返ったのに」

    死んだ人間は生き返らないはずだ。そして人間を作ることだって不可能なことのはず。
    だがそれを言うのなら、人間は腕が奇妙な肉塊にはならない。死んだ後に肉塊と為した後に蠢く口が生まれることもない。
    人間のように見えて人間ではないものを馬久留が生み出してしまい、そして更にそれを続けようとしているのだ。それを悟られずにはいられない。

    「……じゃあ、さ。藍美さんのその……腕、とかって」
    「腕?」

    言葉を選びながら虎杖がそう指摘すれば、藍美は自分の腕を見下ろす。華奢な女性らしい色白で細い腕がそこにある。先程まで臙脂色の肉塊になっていたとは思えないような自然なもの。それが何か?とでも言いたげな顔に虎杖はそれ以上深堀出来ず、口を閉ざす。

  • 103二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:40:55

    あくまで自分だけは本物の藍美て認識何だな
    でも記憶かけてんだよねこの人

  • 104二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:44:38

    自分こそが蘇った藍美認識なんだろうけどなんか皆それ持ってそうな感じがある!
    この人がたまたま一番強いだけかなんかっぽい
    生み出した側は彼女含めて欠けてる認識してそうだし

  • 105124/12/25(水) 21:03:24

    「どうして鐘有 馬久留に会おうとしているんですか」

    伏黒がどう問えば、その質問に首を傾げる。

    「どうして、と申されましても。……夫婦で一緒に居たいと思うのは不自然なことでしょうか」

    そう呟いてから、頼りなさげに空の手をぎゅっと握り締める。

    「馬久留に会って、伝えたいんです。私はここに居るって、帰って来たんだよって」

    切なさを滲ませる表情で彼女は静かに、ぽつりと呟く。

    「……馬久留に、会いたいんです」

    それはどこからどう見ても愛しい人を求めるような、そんな極々当たり前の顔をしているようにしか見えなかった。
    伏黒は少し言葉を詰まらせつつも、更に尋ねる。

    「……それなら、どこかあの人が行きそうな場所に心当たりはありますか」
    「すみません、特に思いつかないんです。何か手掛かりがあるとすればこの屋敷の中かなと思うのですが……、もしお調べになるようでしたら自由にしていただいて構いませんので」
    「ではあの人の部屋の場所はどこですか」
    「あぁ、えっと……確か、二階だったと思います」

    どこか自身のなさげな言葉が返ってくる。もしかすると自信がないのかもしれない。部屋の場所についての詳細な説明もそれ以上なかった。

    「俺はさっき、犬のようなバケモノに追いかけられていました。そのバケモノについてあなたは知っていますか」

    じっと藍美を見つめてそう問うも、藍美は首を横に振った。

    「すみません、私には何のことだか……」

  • 106二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:07:54

    本物という割には部屋の場所もあいまいなのか
    でも恋慕だけは持ってると
    馬久留に会いたいというけど行先の心当たりもない
    やっぱり記憶は不完全なんだな
    犬も知らないとうーん

  • 107二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:08:02

    愛情は本物っぽく感じてしまうなこの感じだと
    しかしなんか説明の自信のなさ見ると再現できなかった部分が記憶とかなのか…?

  • 108124/12/25(水) 21:08:59

    そして伏黒は少し迷ったものの、聞かねばならないと最後にして核心に近い問いを藍美へとぶつける。


    「――あなたは一体、何者なんですか」


    しかしそう問うた瞬間、彼女の纏う雰囲気が明らかに硬くなる。眉間に皴が寄り、不機嫌さを滲ませる。


    「何者とは?それはどういう意味でしょうか」


    肌が粟立つような、ギリギリの一線がすぐそこまで迫る。


    「私は先程申し上げました通り、『鐘有 藍美』ですよ。それ以上でもそれ以下でもありません」


    ハッキリと言い切ったその言葉は否定することを許さないと言うかのようだった。


    <心理学>今までの問答全体で

    伏黒(50) dice1d100=2 (2)

    釘崎(70) dice1d100=18 (18)

    虎杖(5) dice1d100=70 (70)

    五条(80) dice1d100=46 (46)

  • 109124/12/25(水) 21:29:36

    敢えて質問をせずに黙っていた五条は藍美の様子を見て、この状況からするに不本意ではあるものの「彼女は自分たちに悪意を向けているわけではない」と結論付けた。更に付け加えるのならば「彼女は本気で困っており、そしてその助けを求めているということも事実である」と。

    即ち、「彼女の望みを叶えるように動いた方が自分たちの安全が確保出来るのではないか?」ということだ。


    そしてそれは釘崎も同じようなもので、街で出会った時の彼女の様子、そしてこうして会話していて感じるもの。暴力的行為や脅迫染みた行動を取る時こそがイレギュラーなのであって、何かしら彼女の中にある触れられたくはない部分。彼女が「本当に鐘有 藍美なのか」、にさえ触れなければ会話が通じぬ相手ではないと。


    だが伏黒は彼女と多くの会話を交わし、気付いたことがあった。

    それは彼女の中にも不安がある、というもの。

    自身の存在に触れる言葉に過激に反応するのは自信がないからだ。本当に自分が鐘有 藍美なのか、鐘有 馬久留が求める人物なのか。だが確かめずにはいられないのだろう。

    ――彼女は本当に、心の底から鐘有 馬久留を愛している。

    まるでそう、本物の鐘有 藍美の、人間かのように。


    虎杖に関してはどうやら目の前で人間の姿をしたものが残酷に殺された様子、そして脅しつけられたことが後を引いているようで彼女の本心なのかは分からずじまいになったようだ。

    鐘有 藍美を名乗るこの女性が困っているのならば助けたいとは思う。

    だがそれでも、殺された鐘有 藍美の残像が瞼の裏から消えてはくれなかった。


    <お願いの受諾、誰が口にする?>

    1.伏黒

    2.釘崎

    3.虎杖

    4.五条

    dice1d4=2 (2)

  • 110二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:31:45

    伏黒クリティカルだしてる!

  • 111二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:37:08

    五条先生冷静に状況と分析するのらしいな
    釘崎も見極めてる、虎杖が人コロてるとこみて信用できなくなってるの確かにそうなんだよな
    脅されてるし嫌な印象が先立つのも無理ない
    伏黒が一番質問多くて見抜いてるのダイスとはいえ凄い
    やっぱり 藍美自身自分が本物なのかわかってないのか

  • 112二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:55:06

    伏黒クリティカルで虎杖状況的によく分からんってなってるのなんかそれっぽい

  • 113124/12/25(水) 23:38:41

    「……分かったわ。鐘有 馬久留と話が出来るようにすればいいのね」

    連れ戻す、までは言い切れない。だがこの鐘有 藍美を生み出したのが鐘有 馬久留ならば、会うべきだと釘崎は思った。
    だけれどやはり、彼女が助けを求めるその様子だけは本物だとも思ったのだ。

    「私たちは可能な限りはあなたに協力する。その代わり私たちを脅すような真似はやめて。あなたに脅されてるから助けるんじゃなくて、私がそう決めたからそうするの」

    嘘偽りを口にするのではなく、本心をぶつける。それは彼女の強がりでもあり、彼女自身の強みでもある。
    そしてその言葉を受けた藍美は表情を和らげる。胸に手を当て、ほっと息を吐いた。

  • 114124/12/25(水) 23:38:54

    「ありがとうございます、釘崎さん」

    脅し、という言葉に一切反応がないのは偶然かそれともわざとなのか。

    「馬久留の消息が分かるのならば、屋敷内は自由に調べていただいて構いません」

    嬉しそうにそう告げると、「あ」と手を打ち合わせる。

    「私もやっと家に帰って来られましたし、片付けとか掃除とかしようかな。ですが何かありましたら声を掛けてくださいね。私も出来ることならば手伝いますから」

    藍美がそう言うのを受け、釘崎が続けて口を開こうとするよりも早く、五条が口を挟む。

    「じゃあ最後にご主人が居たらしい応接室をまずは見ても良いかな」
    「はい、どうぞ。私は屋敷内のお掃除を進めてますから、何かあればお呼びください」
    「じゃあまずは手掛かり探しと行こうじゃないか諸君!ほら立った立った」

    そう言いながら五条は伏黒たちを急かしながら立たせ、リビングダイニングから応接室にまで進んでいく。疑問はあるものの抵抗するまでではなく、四人はそのまま一塊となって動き、応接室の扉を開けて中に入り、最後に入った五条が後ろ手に扉を閉める。
    角がない曲線だらけの部屋の異質さに圧倒される釘崎と虎杖とは裏腹に先程までこの部屋に居た伏黒は五条をじっと見返した。
    そして彼が何を企んでるんですか、と口にしようとしたその瞬間だった。

    「彼女は、鐘有 藍美はこの部屋で起きたことを知らなかった。恵が居たこともね。と言うことはおそらくここに監視の目はない。――ということで皆、お疲れ様。改めてこの状況の確認と、そして作戦会議と行こうか」

    そう言って五条 悟は常と変わらぬ不敵さを持って三人の元教え子たちに向かって笑いかけた。

  • 115二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:46:07

    流石五条先生て感じですね
    疑われずに監視の目がない所見つけていくの上手い

  • 116二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:49:30

    五条先生はすごいなあ…

  • 117124/12/26(木) 00:06:13

    「ま、あくまで予想でしかないから本当に聞かれたらマズい会話をするつもりはないよ。それこそここからどう脱出するか、とかね。どちらにせよ一度恵はもう一人の藍美に職場まで押し掛けられている分、逃げた所で連れ戻されるか殺されるかってことを考えると迂闊な行動は出来ないけど」
    「……さっきから思っていたんですが、”もう一人の”とはどういうことですか」
    「さっきまで僕たちの前に居たのは僕たちが知っている藍美じゃない。野薔薇がここまで連れて来た藍美。藍美Aと藍美Bってところ?どっちがAかBかは分からないし、藍美Zくらいの可能性もあるけどね。それで僕たちが知っている藍美は彼女に殺された。ハンバーグみたいにミンチにされて、ね。おそらく恵は彼女の旦那の馬久留に何か聞いてるんだろうけど、彼女は、彼女たちは人間じゃない。だから殺人と呼んでいいかは分からないけど、少なくとも僕たちが知っている藍美は死んだ、ってのが事のあらまし」

    五条はそこまで伏黒に言い切った後、今度は釘崎と虎杖の方へと向き直る。

    「僕たちはそもそも元から家に居た方、この際藍美Aとでもしようか。藍美Aに『馬久留を病院に行くように説得して欲しい』とこの家に呼び出された。今となっては藍美Aが本当にそう思っていたのか、それとも馬久留にそう言って家に呼べと誘導されていたのかは分からないけどね。それで悠仁と野薔薇はどうしてここに?」
    「俺はこの家から異臭がするって人から聞いて、それで【血の池事件】と関わりがあるかどうかを調べようと思って、だから自主的にここまで来たから藍美さんとはここが初対面」
    「私は家から少し離れた場所にあるスーパーの駐車場で藍美を見かけて、それで家まで連れて行って欲しいと頼まれたからここに。靴も履いてないような状態で、必死に頼まれたからそれで。……あと彼女、記憶が不確かなのかもしれないわ。車内で話してた時も住所しか分からないし財布も持ってない、って言ってたから」
    「靴も履いてない、ねぇ。身分証明も覚束ない。まるで捨てられた犬が必死に家に帰りたがるみたいだ」
    「……その言い方はないんじゃない?」
    「実際に彼女の旦那も逃げ果せてる。藍美は会いたがっていても馬久留はそうじゃないってことは明白。会わせたとして裏目に出る可能性も高いよ。野薔薇も分かってるとは思うけど」

  • 118二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:12:24

    馬久留が待ち望んでるのは亡くなった藍美さんなんだよな
    それ以外の藍美さんに興味ないてことだろ酷い話だけど

  • 119124/12/26(木) 00:15:10

    「……で、恵は何を言われたの?」
    「人が簡単に死ぬことが受け入れられないと、そして人を生き返らせるさ試みを続けていたら厄介な犬に目をつけられてそれを鬱陶しく思い、知り合いである俺を呼びつけてその犬を擦り付けたかったみたいです」
    「なら藍美Aは馬久留の共犯者みたいなものだ。まあ彼女も藍美Bが居ることは知らなかったみたいだけど」

    ふむ、と五条は思考を巡らせる。

    「それでその犬とやらに目をつけられて追いかけられた、んだよね?」
    「そうですね。いつの間にか姿は消えてましたが」
    「それ、恵は殺せる?」

    ここまで来てその犬がただの犬か、なんて馬鹿らしい質問は両者の間には必要なかった。

    「……おそらく無理です」
    「僕や悠仁と二人か三人がかりでなら?」
    「出来なくはないでしょうが、怪我をする可能性が高いと思います」
    「なるほどねぇ」

    一つ、二つ、三つと間があった。

    「その犬とやらに追いかけられる現象がこの家から出ても続くのなら、恵は危険なままだ。となれば僕たちも馬久留を捕まえてどうにかさせる必要がある。そうなれば一応、彼女と僕たちの目標は一致するわけだ」

    と、そこまで喋ってから空気を換えるように五条は両手を打ち合わせる。

    「ってなわけで恵は単独行動禁止。更に言うなら野薔薇と二人も禁止。僕か悠仁か、あとはまあいざとなったら藍美Bでも巻き込めばいい。恵は見てないから知らないだろうけど、彼女片手でシューズクロークを木っ端微塵にするくらいのパワーがあるから並大抵の犬じゃ勝てないと思うよ。向こうがこっちを利用するならこっちも向こうを利用してやればいいさ」

  • 120二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:20:34

    角から出てくるなら曲線しかないこの応接室に居れば伏黒大丈夫なのかな
    でも馬久留がこのままじゃダメだと思って伏黒になすりつけたならそれだけじゃやっぱりダメなんだろうか
    伏黒はそもそも角から出てくるってことも知らないだろうけど

  • 121二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:20:44

    まあ五条か虎杖単体のみでもちょっと怖そうだよなあの犬
    でも少なくとも藍美さんは協力しないと怖いけど協力したら味方してくれそう感はあるから上手くやればいい感じに助けてくれそうなのはいいのかもしれない

  • 122124/12/26(木) 00:32:44

    「ずっと同じ場所に居て協力する気がないと思われても面倒だ。あくまで表面上は彼女に協力するために、つまりは馬久留の居場所を見つけて彼女と会わせるために僕たちは動く、ってことで」

    再び二度手を打って五条は場の空気を切り替える。

    「おそらく彼女に悪意はない。未熟と言っても良いだろうね。だからこそ僕たちが彼女の望む行動を取っている内はきっと安全だ。本当に脅す気だったら、――僕なら野薔薇の腕の一本でも折って脅すだろうし」
    「アンタの方が邪悪ってどういうことよ」

    若干引いたような声を出しつつ釘崎は一歩五条から距離を置いた。

    「とにかく、彼女を無駄に怒らせないように。あとは迂闊な行動は控えるようにね。トイレに行きたくなった時も誰かが扉の前で待つこと、って言っても恵は論外。野薔薇も恥ずかしがらずに声かけること。死ぬよりはマシでしょ?音が気になるなら扉の外で歌でも歌っててあげるから」
    「最ッ悪!!」

    このような状況であれど、四人の間に漂う雰囲気はいつものものと近くなる。肩の力が抜け、根拠はなくとも大丈夫だとそう思わせるような。

    「無事に片付いたら久し振りに夕食でも奢ってあげるよ」
    「財布空っぽにする支度しておきなさいよ。勿論高級寿司一択」
    「久し振りにこの面子でファミレスとか行きたくね?あ、でも焼肉もいいかも」
    「俺は別に何でもいいです」

    能天気すぎるのも欲はないが、過度に悲観的になり過ぎるのも宜しくはないものだ。
    口にはせずとも、伏黒と釘崎と虎杖、その三人はこの場に五条が居てくれてよかったと、心からそう思っていた。
    そして五条も、伏黒に巻き込まれるような形になっていたとはいえ、自分がここに居て良かったとそう思うのであった。

  • 123二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:36:37

    あ、そうか今は釘崎回避低いもんね
    2人の時襲われたらシャレにならん
    攻撃力にかけるもんな

  • 124二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:38:57

    五条がいてくれて良かったってなるのもいて良かったってなるのもいい関係だなあ
    なんかTRPGかつ説明のロスト率のせいでフラグを感じてしまったけど…生きて帰ってくれー

  • 125二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:39:10

    五条先生がぐう有能やっぱり頼りになるな
    誰も伏黒見捨てようとしないのもいいな
    やっぱり好きだなこの4人組

  • 126124/12/26(木) 00:43:18

    「今更だけど、この部屋って随分気持ち悪いわよね」


    曲線だらけの部屋はどこまでも異質だ。床に落ちて割れたコーヒーカップだけがいやにこの部屋から浮いている。


    「そこ、破片があるから気をつけろよ」

    「危ないわね。なんでこんなもの放置してるんだか」

    「片付けとく?俺こういうの拾うの結構得意だけど」

    「素手で?やめときなさいよ怪我するわよ」

    「イケるイケる」

    「おい、やめとけ」

    「えぇ……」


    伏黒と釘崎の双方から止められた虎杖は屈みかけていた姿勢を直す。


    <目星>

    伏黒(50) dice1d100=96 (96)

    釘崎(50) dice1d100=39 (39)

    虎杖(75) dice1d100=89 (89)

    五条(90) dice1d100=94 (94)

  • 127124/12/26(木) 00:46:02

    90の技能でも失敗する時は失敗するんだよ、の良い例だね
    男どもはしっかりしろ

    あとスレ主は今回の出目おかしい枠が伏黒だと確信したよ。他の誰もクリファン出してないのに伏黒は既にファンブルの出目3回、クリティカルの出目1回出してるよ

  • 128二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:46:45

    フラグの話出たあとに出目が高くてイヤねぇ!!

  • 129二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:49:56

    伏黒、単独行動禁止ね(念押し)

  • 130二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:52:08

    伏黒ファンブルだけじゃなく五条も何してるんですか!
    というか出目高いよ!!

  • 131124/12/26(木) 00:52:18

    「部屋の隅まで石膏で塗り固められてるわね。曲線ばかりの部屋に敢えてしている趣味ってよりも、そうしなきゃいけなかったって思える程の執着っぷり」

    「コーヒーカップの破片だけがカクカクしてるって感じだよなぁ」

    「そうね。……私まで片付けたくなってきたわ」


    釘崎と虎杖の会話を聞きながら、伏黒はふと思い出す。

    そう言えばカップの破片の角から尋常ならざる邪悪な気配を感じたのではなかったか、と。


    「おい……ッ」


    <DEX×3>

    伏黒(45) dice1d100=31 (31)

  • 132124/12/26(木) 00:56:19

    焦った声音と共に伏黒は素手のままで破片を掴む。先程まで虎杖に説教していたとは思えない暴挙に釘崎も虎杖も目を見開いた。


    「アンタなにやって」

    「これが原因かもしれない。もしあの妙な犬が現れる条件が、……いや、出現する条件が満たされていない部屋がここだとするのならば」


    <幸運>

    伏黒(75) dice1d100=35 (35)

  • 133二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:56:20

    え?犬出てくる?

  • 134二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:58:13

    スレ主のダイス毎回ターゲット狙いつけて暴れるから
    そのダイス神話生物じゃないよね?

  • 135二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:00:41

    運悪かったら出てくるやつ?

  • 136124/12/26(木) 01:04:48

    「……OK、片付けようか。恵は念のために扉の近く。野薔薇は離れてて」

    「なら拾うのは俺がやる。伏黒もそれ貸して」

    「ハンカチ貸してあげる。その代わり返す時は倍返しにして」


    伏黒の直感と推理を疑う者は居なかった。虎杖はテキパキと破片を回収していく。そして釘崎のハンカチの中に破片を全て包み直せば、五条の判断を仰ぐように視線を向ける。


    「流石にどこかに放置、ってわけにはいかないから一応藍美に聞こうか」

    「じゃあこの場に伏黒と俺か先生が残る?」

    「そうだね、じゃあ――――」


    <別行動>

    1.応接室に伏黒・虎杖、藍美探しに釘崎・五条

    2.応接室に伏黒・五条、藍美探しに釘崎・虎杖

    dice1d2=1 (1)

  • 137二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:12:27

    まあ流石にここの別行動ですぐなんとかなることもないかもだろうし大丈夫かな?

  • 138124/12/26(木) 01:16:42

    「僕と野薔薇が外に出るから、その間二人は待機。万が一その読みが外れて犬とやらが出てきたらなるべく大騒ぎしながらこの部屋から出ること。外が騒がしくなってもこっちから連絡しない限りは出て来なくていいから、何かあったら電話かけるけど、スマホの充電は?」
    「ダイジョーブ、まだある!」
    「俺も問題ないです」
    「ならよし、二人も気を付けて。気を抜き過ぎないようにね」
    「先生も釘崎も気ィつけて!」
    「じゃあ私が持つわ。ゴジョセンが両手開けてた方がマシだと思うし」
    「怪我しないでね」
    「はいはい、分かってるわよ」

    そんな会話をしながら二組は一時的に別行動となる。
    そして残された伏黒と虎杖はと言えば。

    「……おい、部屋の中でフラフラすんな」
    「だってこれ、気にならん?」

    そう言って虎杖が示したのは応接室の扉だ。先程釘崎と五条が出ていったものではなく、それと正反対の位置にあるもう一つの扉。伏黒は出入り口の方の扉の前に立っていることもあり、虎杖を物理的には止めずに言葉で留めようとする。

    「鍵は……かかってない」

    そう言いながらも扉を開けば、地下へと伸びる階段があることに気付く。

    「どうしよ伏黒。めっちゃ気になる地下室への階段的なもの見つけた」
    「大人しくしてろって言われただろ。せめて二人が戻ってからにしろ」
    「流石に一人で行く気はねぇよ。伏黒置いてくつもりもねぇし」

    そして虎杖は扉を閉め、伏黒の隣まで戻ってきた。

  • 139124/12/26(木) 01:17:21

    <???>

    ???(⁇) dice1d100=3 (3)

  • 140二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:18:08

    クリティカル?シークレット怖いですスレ主

  • 141二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:18:24

    何もかもわからないダイスでクリティカル出るの怖過ぎないか

  • 142二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:18:27

    あの!?!?!!
    シークレットのクリティカルですか??!怖い!!!

  • 143二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:19:28

    誰にとってのクリティカルなのかによって……
    地下への階段怪しすぎてワロタ虎杖じゃなくてもこんなん気になるよ

  • 144124/12/26(木) 01:32:53

    そして一方釘崎と五条はと言えば、探していた人物である藍美をすぐに見つけることが出来た。どうやら彼らが飲み残したティーカップを洗っていたようで、二人が近付けば水を止めて振り向いた。


    「どうかなされましたか?」

    「床に落ちて割れてるコーヒーカップを見つけたの。誰かが踏んだら危ないから拾って集めたは良いけど、どうしようかと思って」


    そう言いながら釘崎はハンカチに包まれたその中身を見せる。


    「ありがとうございます。私がどうにかしておきますから、そこに置いておいてください」

    「助かるわ。ありがとう。……そう言えば藍美はあの部屋、応接室に入ったことはないの?他の部屋とは趣味が違うように見えるから、誰の趣味なのかと思って」

    「……私の趣味ではない、と思います」

    「そう。変なこと聞いて悪かったわね。じゃあ私たちは調査に戻るわ。まだ何も分かってないから」

    「はい、よろしくお願いします」


    そうして二人は藍美にカップの破片を預けてから踵を返す。廊下を歩く間は無言で、そして応接室に入ってから五条が口を開く。


    「どう考えてもこの家のことの把握が甘過ぎる。家の住所は知ってたのに家の中の間取りは知らないってどういうこと?」

    「私に聞かれても困るわよ」

    「え、何かあったん?」

    「むしろ何もなかったから困ってるのよ。そっちは?」

    「こっちは問題なし、んであの扉の奥には地下室に繋がりそうな扉あった」

    「当然見に行く、けど」


    そこで言葉を一旦止めた五条は伏黒の方をちらと見る。


    「恵はどうしたい?この部屋に誰かと残るか、一緒に行くか」


    ≪行動ロール≫

    1.一緒に行く

    2.ここに残る

    dice1d2=1 (1)

  • 145二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:34:10

    皆で行動しよう!さっきの何なのかわからん怖い!!

  • 146二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:35:32

    シークレットっぽいのないから何かが起きなかったのかな…?怖い!
    そして行動ロールは一緒に行くんだな一緒にいようぜ

  • 147124/12/26(木) 01:36:00

    このシナリオはシークレットダイス結構あると思うけどスレ民が分かる形での答え合わせは無い、もしくはずっと後になるから気にしなくても良いよ

  • 148二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:37:31

    犬を伏黒に擦り付けたっていうのが怖いんだよな
    どこでも角ならポップできるのか条件つきなのか探索範囲内で当てはまるところはあるのか

  • 149二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:37:39

    なるほどです
    きっとなにもないことを信じて見守ります

  • 150二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:40:36

    了解です
    見ててハラハラするなぁ
    謎の地下室行くんかな?

  • 151124/12/26(木) 01:42:14

    「……いつまでもここに閉じ籠っているわけにはいきませんから、俺も一緒に行きます」

    「それならそれでいいよ。それじゃあ、どう考えても怪しい地下室へ行くとしますか」


    先頭に伏黒、そして虎杖、釘崎、五条と続いて階段を下りていく。

    地下へ延びる階段の照明は⾮常に薄暗い。そして一段、また一段と下っていく度に先程まで居た一階とは比べ物にならないくらいの激臭、吐き気を催すような悪臭が鼻を突く。

    全員が顔を顰めるも、足を止めることはしなかった。

    そうして階段を降り切った頃には、随分と大袈裟に頑丈そうな、錆び付いた扉があった。完全に扉は閉められている。


    「どう考えても怪しい扉パート2だ」

    「……臭いのことを考えるとこの先にあるものはろくなものじゃないだろうね」


    <聞き耳>

    伏黒(50) dice1d100=23 (23)

    釘崎(75) dice1d100=9 (9)

    虎杖(65) dice1d100=59 (59)

    五条(75) dice1d100=43 (43)

  • 152二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:43:22

    お、全員成功よしよし
    この家怪しい扉多くない?

  • 153二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:44:19

    伏黒以外は割と安定してるかもしれない…

  • 154124/12/26(木) 01:46:51

    全員の耳に届くのは何かが蠢くような音だ。

    粘性を持っているものがずるりずるりと這いずり回るような、聞いていてあまり心地の良いものではない。


    「……開けるぞ」


    伏黒が扉に手をかけ、そして開こうとする。鍵はかかっていないようだが、とても重そうに動くのを見て虎杖も手を貸してその扉を押し開く。

    扉の向こうは明かりのない真っ暗な部屋だった。

    だが開けたその瞬間、今まで封じ込めていた空気が内側から溢れ出す。

    地価の密室に沈殿した、猛烈な激臭が四人を襲った。鼻から入ったそれは脳を拡販し、麻痺させていく。


    <SANチェック>0/1

    伏黒(72) dice1d100=15 (15)

    釘崎(77) dice1d100=37 (37)

    虎杖(73) dice1d100=14 (14)

    五条(88) dice1d100=97 (97)

  • 155二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:48:31

    ちょっと安定してるかもって言ったけど五条も外しておこうかな
    まあノーカン!ノーカンだから

  • 156二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:48:37

    五条先生がファンブル!でもノーカンだっけ?

  • 157124/12/26(木) 01:52:31

    「……ッ」

    気を張っていたせいか、もしくは嗅覚が敏感だったからか。はたまた単純にこういった異臭に弱いからか、五条は眩暈でも起こしたかのように蹈鞴を踏む。

    そして異臭に満ちるその空間からは扉一枚隔てることも無くなったおかげで、更に一層鮮明に何かが蠢く音が聞こえてくる。
    彼らが背にする階段の光が暗闇の地下室に一筋の光をもたらした。
    望めども望まざるとも、部屋の全容が明らかになる。

  • 158124/12/26(木) 01:54:22

    今日はここまで、明日部屋の全容を明らかにするよ


    SANチェックでのファンブルクリティカルは適応なしだから五条は単純にSANチェック失敗しただけだよ


    明日にこのダイス運持ち込まないようにじゃぶじゃぶしておこうね

    dice10d100=48 43 29 92 7 61 19 19 49 74 (441)

  • 159二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:57:29

    クリファンはないな!スレ主お疲れさ様です
    続き楽しみにしてます

  • 160二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:59:11

    スレ主お疲れ様です
    やっぱり今回のスレ主のダイス大分安定してない?
    伏黒が凄い落差で暴れてて五条は失敗の印象が割とある

  • 161124/12/26(木) 02:06:18

    この世界線の釘崎は普通(仮)の気の強い女の子が成長して大人になった図だから戦闘能力はほぼ皆無。だから回避も低いし(<回避>24)戦闘技能がほぼない(<投擲>65)よ

    因みに男どもは五条(<キック>85<MA>70でダメボ1d6<回避>87)、虎杖(<キック>76<MA>50でダメボ1d6<回避>66)、伏黒(<キック>65でダメボ1d4<回避>60)


    身長が伸びたことで虎杖もダメボ1d6の男になったのでこの卓には最高火力3d6の男×2、万が一クリティカルすれば6d6のダメージを出せる状況になってるよ

  • 162二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 02:08:38

    いろんなものが粉微塵になりそう!
    その分釘崎がか弱いから守ってやってくれ

  • 163二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 02:10:32

    五条先生はどの世界線でも破壊神で好き
    虎杖も片足突っ込んでるな
    伏黒君だって十分凄いのにゴリラ×2がいるからしょうがない

  • 164二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 10:00:20

    ほしゅ

  • 165二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 19:27:33

    ほしゅ

  • 166124/12/26(木) 20:58:30

    彼らの背後から漏れる明かりによって照らし出されたのは、床⼀⾯に広がる⾚⿊い⾁塊だ。

    異臭の原因こそはこの肉塊だと分かるが、その肉塊から漂う者は死臭ではなかった。

    床を覆う⾁塊たちは、よく⾒ると脈動し、⽣きている。そして床のみではなく壁にも同様に肉塊が貼り付き、部屋の四方を覆い尽くしていた。

    小刻みに震え、まるで生きたスライムかのように蠢くそれらは大海の波のうねりのようにも見える。

    更にはどうやら血が通っているようで、伸縮して動くたびに所々から体液を噴出し、こんな有様となっていると言うのに死にたくないと言わんばかりに鼓動を続けていた。


    <⽬星>

    伏黒(50) dice1d100=47 (47)

    釘崎(50) dice1d100=3 (3)

    虎杖(75) dice1d100=40 (40)

    五条(90) dice1d100=15 (15)

  • 167二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:00:28

    釘崎クリティカルだけど
    これよく見たら駄目な奴じゃ

  • 168二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:00:34

    クリティカルだ!
    と思ったけどこの描写のクリティカルってSANが削れるやつなのでは?

  • 169124/12/26(木) 21:21:23

    それを見た、否、それらを見た四人は気付かざるを得なかった。
    部屋の中に広がっているそれらは一つの個体が部屋を埋め尽くしているのではなく、複数の生命体の群れではなかろうか、と。
    肉塊群はどれも衣服らしき布切れを纏っていた。それは女性ものであることも伺い知れるものの、どこからどこまでが一個体なのかは判別がつかない。散乱し、変形し体液に濡れて湿った衣服らしき布切れは今も尚蠢きと同時に引き裂かれては伸び、形を変えていく。
    そして蠢くそれらの内の一つが、誰かがこの空間に入ってきたことを察したのだろう。掠れた鳴き声のような、もしくは呻き声のような何かを絞り出す。

    「ぁ……ゥ………ゥ……」

    肉塊でしかないそれらは奇妙に蠢き、彼らの目の前で声帯のような器官を生成する。そして最初に声を上げた個体に呼応するかのように、他の肉塊からも声を響かせ始める。
    その声はどんどんと⼤きくなり、まるで断末魔の輪唱のようでもあった。

    「あ……う…………る」
    「ま…………ゥ…………ぅ……」
    「ァ……く……る」
    「まく……ぅ」
    「まくる」
    「まくるまくる」
    「ま゛く、る゛ゥ゛」

    それらは鐘有 ⾺久留の名前を呼びながら四人の⽅へと⾁塊を伸ばしてくる。その速さは決して早いものではない。簡単に避けることが出来る程ののろまな行進だ。

  • 170124/12/26(木) 21:21:41

    「ま゛、ぅ」


    姿を確認しようとしたのだろうか、それらは声帯のみならず⽬のような器官までもを作り出す。ぎょろりと眼球のみが肉塊から飛び出し、ぎょろぎょろと四方八方に蠢いたそれが四人を見つける。

    そして、目が合った。


    更に釘崎は気付く。気付いてしまう。

    女性ものの服。中央に散乱するものの色合いには見覚えがあった。

    殺された鐘有 藍美と全く同じ衣服。清楚な彼女によく似合う、パステルカラーが肉塊の中に引き摺り込まれていくさまを見た。

    そして彼女はここにあるモノはどうしようもなく鐘有 藍美だったのだと。そうあるように作られたものなのだと、突き付けられた。


    <SANチェック>1d3/1d10 (釘崎は<目星>Cにより1d3+1/1d7+3)

    伏黒(72) dice1d100=56 (56)

    釘崎(77) dice1d100=14 (14)

    虎杖(73) dice1d100=94 (94)

    五条(87) dice1d100=12 (12)

  • 171124/12/26(木) 21:23:01

    <SAN減少>

    伏黒 dice1d3=3 (3)

    釘崎 dice1d3=3 (3) +1

    虎杖 dice1d10=9 (9)

    五条 dice1d3=2 (2)

  • 172二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:23:16

    ゲーッ!これ全部奥さんかよ!

  • 173二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:23:54

    うわーっ虎杖はキツそうだなと思ったら本当にゴリゴリッと持っていかれたー!!

  • 174二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:24:36

    この状態からあの普通の人間に見えるくらいまで進化したんだとしたら大した物ではあるな

  • 175二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:27:07

    えーと肉塊てだけでもダメージでかいんですが…
    まだしゃべるてことは意識あるのか?
    皆ゴリっと削れるわけだよ

  • 176124/12/26(木) 21:34:56

    SAN80の1/5って16で、つまりは64が不定のラインなんだけど、虎杖が初手でSAN削ったの藍美が殺されたシーンでそこから一時間って経ってないよな……?

    藍美死亡→伏黒と合流→幾つか質問→応接室で軽い作戦会議→割れた破片を藍美に渡す→地下室突入(現在)

  • 177二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:36:59

    こうしてみるとまだそんなに時間たってないんだなぁ
    一時間か・・ダイスに聞いてみるのもありだと思います

  • 178二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:38:21

    経ってなさそう…
    でもスレ主が今回はいいかなと思うならそうじゃなくても良さそう

  • 179124/12/26(木) 21:38:29

    ダイスくんへ


    一時間経ってると思う?

    1.経ってないので不定の狂気です

    2.経ってるからリセット済、だが一時的狂気のアイデアロールやれ

    dice1d2=1 (1)

  • 180二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:39:13

    ダイスくんは虎杖に不定まで行けって言ってますね…
    虎杖大丈夫?精神から死んでいきそうなんだけど…

  • 181124/12/26(木) 21:40:23

    ≪不定の狂気期間≫

    dice1d6=5 (5) ヶ月


    ≪参考表どっち≫

    1.短期の一時的狂気

    2.長期の一時的狂気

    dice1d2=1 (1)

  • 182二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:41:02

    ダイスくんがそっち選んだか…
    まぁあれだけ衝撃的なもの見たら無理ないけど
    虎杖君強い子だから大丈夫だよ!

  • 183124/12/26(木) 21:41:05

    ≪狂気内容≫

    1.気絶あるいは金切声の発作

    2.パニック状態で逃げ出す

    3.肉体的なヒステリーあるいは感情の噴出(大笑い、大泣きなど)

    4.早口でぶつぶつ言う意味不明な会話あるいは多弁症(一貫した会話の奔流)

    5.探索者をその場に釘付けにしてしまうかもしれないような極度の恐怖症

    6.殺人癖あるいは自殺癖

    7.幻覚あるいは妄想

    8.反響動作あるいは反響言語(探索者は周りの者の動作あるいは発言を反復する)

    9.奇妙なもの、異様なものを食べたがる(泥、粘着物、人肉など)

    10.昏迷(胎児のような姿勢をとる、物事を忘れる)あるいは緊張症(我慢することはできるが意思も興味もない;強制的に単純な行動を取らせることはできるが、自発的に行動することはできない)

    dice1d10=9 (9)

  • 184二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:41:49

    あの…スレ主…
    これ…その…食いませんか…??

  • 185二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:42:41

    えっと虎杖さんまさかと思いますが
    目の前の肉塊いただきますする気じゃないよね?

  • 186124/12/26(木) 21:43:49

    宿儺の指食うなら藍美(仮)も食べれそうだね!やったね虎杖、餌が沢山あるよ

    処理に頭抱えつつ次スレの準備しようかな

  • 187二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:43:54

    ダイスが空気読みすぎなんですが
    このダイス意志持ってたりします?

  • 188二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:44:42

    だよね!?食うよねこの狂気なら!
    目の前にあるもんな奇妙なもの!!!

  • 189124/12/26(木) 21:45:35

    いやこれどっちかって言うと宿儺の指ってより呪胎九相図……?

  • 190二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:47:09

    いや確かに原作でも食べたけど
    平和な世界軸まで悪食にならんでいいのよ虎杖!

  • 191124/12/26(木) 21:50:10
  • 192二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:51:04

    次スレたておつ
    ダイス目自体は比較的穏やかなのに虎杖がSANだけはゴリゴリ削れてる気がする…不思議だね…

  • 193二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:51:44

    虎杖が世界線超えて食べちゃいけないもの食べてるのが共通になってしまった
    いやまだ食べてないからセーフか

  • 194124/12/26(木) 21:52:00

    出目乱高下伏黒!高速でSAN削り初日に不定に突入した虎杖!地味に失敗重ねてた五条!我ら!!


    男どもは釘崎を見習ってください


    じゃぶじゃぶ

    dice10d100=44 50 40 2 92 10 49 48 52 66 (453)

  • 195二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:52:46

    わぁいクリティカル
    いつものクリティカルだよ

  • 196二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:54:04

    このレスは削除されています

  • 197二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:55:07

    スレ主じゃぶるとクリファン出すの本当に多いな
    ダイスくんちゃんはもっと大人しくしてていいのよ?

  • 198二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:57:59

    実のところクリティカルかファンブル出る確率10%だから10回振って1回も出ない確率の方が35%程度と低かったりする
    1回出る確率も39%程度だけど

  • 199二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:58:04

    埋めがてらためしじゃぶ

    dice10d100=46 32 85 50 23 85 49 9 27 54 (460)

  • 200二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:59:10

    虎杖君変なの食べちゃダメだよ

オススメ

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