【🎲・SS・閲覧注意】バンビちゃんの聖文字『E』の能力が 9

[1 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/29(日) 21:14:33]

『爆撃(The Explode)』ではなく『侵入(The ENTER)』の世界線。

私のシュリフトはE｜あにまん掲示板

↑のスレの能力設定やスレ内容を所々引用しつつやる予定でした（完全見切り発車）。

現在のバンビちゃんの能力値

戦闘力 268

霊力 204

器用さ 220

霊子操作 186

静血装 163

動血装 228

聖文字の熟練度 5

前スレ↓

【🎲・SS・閲覧注意】バンビちゃんの聖文字『E』の能力が　8｜あにまん掲示板

[2 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/29(日) 21:15:12]

最初のスレ↓

【🎲時々⚓・閲覧注意】バンビちゃんの聖文字「E」の能力が｜あにまん掲示板

『侵入(The ENTER)』

基本能力

・他人の精神世界に、本体の人格と能力に戦闘力（本体の半分）を持つ精神体を侵入させる。

・侵入対象は生物全般（義骸内の死神、霊体の死神・虚も可能）もしくは意志がある物体。

・侵入対象の霊圧の質によって侵入時間が変化、ただし接触状態なら即時侵入可能。

・射程は目視出来る範囲（双眼鏡などで射程の延長可）。

機能

・複数人に精神体を侵入させる事が出来る。

・完全独立化。体験・経験・見聞きした事を、本体との再接続時に本体へ反映される。

　（一度に大量の精神体と再接続した場合、情報量によっては脳に多少のダメージが入る）

・侵入対象の五感・身体操作及び能力干渉。

・侵入対象の全能力を完全支配（一名限定）

　（完全支配中は別の対象に侵入不可）

弱点

・侵入対象を視力による目視が出来なければ、魂魄への侵入が出来ない。

・他の能力で支配下にある生物には侵入が出来ない。

　（但し侵入対象が非支配状態なら侵入可、侵入後に支配状態になっても侵入は維持される）

・電子機器越しに対象を視認しても侵入不可。

滅却師完聖体

『神の指先（Kesher'el/ケシャルエル/意味：神との絆）』

基本能力

・戦闘力の向上

・飛行

・斬魄刀もしくは聖文字の能力を対象と共有及び併用

・発動時に広範囲無差別侵入

[3 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/29(日) 21:15:49]

バンビちゃんからの/黒崎家からのバンビちゃんの好感度
黒崎一心　39　/　93
　　真咲　80（固定）/　56（固定）
　　一護　37　/　141
　　遊子　47　/　49
　　夏梨　47　/　

バンビちゃんからの/現世メンバーからのバンビちゃんへの好感度
井上織姫　99　/　114　茶渡泰虎　44　/　78
石田雨竜　27　/　11　浦原喜助　60　/　116
石田 竜弦　33　/　72　有沢 竜貴　29　/　56
浅野 啓吾　86　/　98　小島 水色　17　/　2　
四楓院　夜一　58　/　87　握菱鉄裁　3　/　61
コン　28　/　88　　本匠千鶴 63 /　81　
小川みちる　59　/　22　　国枝鈴　2　/　81
夏井真花　17　/　65


バンビちゃんからの/死神からのバンビちゃんへの好感度
朽木ルキア　41　/　63　阿散井恋次　87　/　72
朽木白哉　37　/　10　日番谷冬獅郎　22　/　8
平子真子　57　/　26　愛川羅武　38　/　94　
山本重國　49　/　95　　市丸ギン　13 　/　52

バンビちゃんからの/滅却師からのバンビちゃんへの好感度
ユーハバッハ　9　/
リルトット　61　/　50　　ジゼル　84　/　97
ミニーニャ　64　/　15　　キャンディス　8　/　23
ハッシュヴァルト　50　/　86　　アスキン　65　/　55

[4 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/29(日) 21:16:42]

バンビちゃんの新戦闘服

[5 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/29(日) 21:22:41]

サンタクロースの衣装のバンビちゃん

[6 二次元好きの匿名さん 24/12/29(日) 21:28:45]

10まで保守

[7 二次元好きの匿名さん 24/12/29(日) 21:36:47]

スレ画がサムネイル状態では翼に見えた

[8 二次元好きの匿名さん 24/12/29(日) 21:41:57]

保守

[9 千年血戦篇 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/29(日) 22:20:51]

「オラオラッ！　痺れて消えなっ、虚ども！！」
　現世、キャンディスは虚を引き寄せる撒き餌を使用して大量に虚を集め、それらに向かって雷撃を帯びた神聖滅矢で一網打尽に滅却する。
　見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）は、虚圏制圧と並行して瀞霊廷侵攻前の最終調整も兼ねて星十字騎士団・聖章騎士を現世へ派遣し、虚の大量滅却を実行し三界の均衡を揺るがし始めた。
「おーし！　三十は仕留めたな！　エリッタ、そっちは何体――」
　キャンディスが振り向き、自分とコンビを組むエリッタに視線を向けて目を見開く。
「みてください、キャンディ姉様！　虚タワー！」
　エリッタは胸を張り、巨大虚で積み上げた不気味な肉の塔をキャンディスに自慢する。積み上げた虚の数は、キャンディスが狩った数の倍近く仕留めているのは明らかだった。
「ま……まあまあやるじゃん」
「はいっ、ほめてください」
　キャンディスが負けたショックを隠すように褒めると、エリッタは彼女の方に頭を向けて撫でてもらおうとする。ジゼルとミニーニャが褒めるたびに頭を撫でる事が多いので、何か成すと撫でられる事を求めるようになった。
「よーし、よくやった」
「えへへー」
　まるで犬だなとキャンディスは思いながら、エリッタはミニーニャの手入れが入ったサラサラの黒髪をわしゃわしゃと撫でる。
　くそ、いい髪質しているなぁ。キャンディスは手袋越しに感じるエリッタの髪に軽く嫉妬しながら戦果は負けないと決めた。
「よし、終わり！　ドンドン餌撒いて、虚をぶっ潰すぞ！」
「はいっ、たくさんまいちゃいます！」
　元気良く返事したエリッタは、ベルトポーチから片手一杯に撒き餌を掴み出し、それを空へ投げるとクレー射撃のように弓矢で正確に射抜いて砕く。
「……ちょっと多くね？」
　キャンディスは宙で粉々になる撒き餌の数を見て、これからやって来るだろう虚の数に少し不安が募り無意識に弓矢を構えていた。
「来た！」
　エリッタの大声と共に八十体はいる形態が様々な巨大虚が足音を鳴らしながら、二人が立つ建物に集まって来ていた。
「全部たおせば、エリッタたちが一番です！　ね、キャンディ姉様！？」
「お、おう……そうだな」
　やる気満々のエリッタとは対照的に、状況を理解するキャンディスはやり過ぎたと後悔し始めていた。
「……な、なあ、全部を仕留めたら休憩しようぜ？」
「はい！！」

[10 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/29(日) 22:21:29]

展開ダイス

1.バンビエッタ＆.井上織姫　2.黒崎一心＆黒崎夏梨　3.石田竜弦＆浦原喜助　4.黒崎一護＆石田雨竜

dice1d4=3 (3)

[11 二次元好きの匿名さん 24/12/30(月) 07:13:31]

エリッタが予想ほど性格面では悪質に成長しなかった分バンビーズでも疎むことが出来なくなったようですね
アニメ版ではバンビーズ全員陛下に返り討ちにあったが果たしてエリッタはどうなるものか

[12 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/30(月) 10:46:42]

「どーも、浦原ス♪」
　空座総合病院の院内レストランで石田竜弦が食事中、浦原喜助が来訪して来た事に彼は鉄仮面のまま視線を机上のランチに向け食べ進める。
「要件はなんだ。貴様が来るとろくな話ではないと決まっている」
「酷いっスね――ご存知と思いまスが、ここ数日全国規模で虚の大量消失が起こっています。十中八九、見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）の仕業でしょう」
「……だろうな」
　向かいの席に座った浦原は、技術開発局が局員を総動員して現世と尸魂界の境界深度を矯正に躍起になっている事を語る。しかし、竜弦の表情は変わらないまま小さく溜息を吐く。
「私に死神側の状況など関係ない。好きに境界深度の矯正を行え――さっさと要件を言え」
「……要件は二つ、一つは石田サンが宗弦サンから継いだ見えざる帝国に関する情報。二つ目は情報提供者に石田サンの名前を貸してくれないスか？」
「ほう――私の名で、護廷十三隊に情報提供をしたいと？」
「はい。大規模な動きは侵攻の前兆と考えてまス、そろそろアンナサンから提供された滅却師側の隊長格・聖章騎士（ヴェルトリッヒ）たちの顔と名を出すべきかと」
「……聖文字（シュリフト）については？」
「聖文字……彼らの固有能力の事スね。いえ、さすがにそこは口を結んでいます。現世に来たアスキン、ベレニケ、ナナナの能力は予想が出来ましたが」
　と言う浦原は帽子の奥からじっと竜弦を窺う。情報を護廷十三隊に流すと状況が悪化する可能性は捨てきてない。帝国は尸魂界にあるのは確定で、瀞霊廷にも侵入し施設と銀城空吾の遺骸を奪ってみせている。
　当然、自分たちの戦力に関する情報が死神側に届けば、戦備・対策を打たれる前に攻め落とす選択は戦術と正しいからだ。
「……止めておけ。開戦を早めるだけだ」
　竜弦が浦原に情報提供を止めるように忠告する。
「ですが、何も知らないよりはいいはずス」
「情報を全員に共有されるまでどれくらいかかる？　その間に帝国は攻めて来るだろうな」
「……――それほど、見えざる帝国は瀞霊廷の近くにあるんスか？」
　伝令神機の存在で情報共有は百年前より格段に速くなった。浦原はそれでも後手になるという竜弦の忠告に、帝国が自分の考える以上に瀞霊廷近辺にあると悟った。
「――警告はしたぞ」
　竜弦はトレーを持って、その場から離れて行った。

[13 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/30(月) 10:47:11]

展開ダイス

1.斑目志乃＆黒崎一護　2.バンビエッタ＆黒崎一心　3.イーバーン　4.バンビーズ

dice1d4=3 (3)

4の場合

1.リルトット　2.ミニーニャ　3.エリッタ　4.ジゼル　5.キャンディス

dice2d5=3 5 (8)

>>11　何も知らない子供ですから環境と周囲の人からの影響を強く受けますので、バンビちゃんというダメな見本がいたのでバンビーズと聖章騎士たちが注意しながら優しく接した結果です。　アニメ展開は今のところ考えていないです。

[14 二次元好きの匿名さん 24/12/30(月) 10:51:30]

スレ主、今更だけど来年もよろしくね
良いお年を

[15 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/30(月) 10:54:39]

>>14　ありがとうございます。

規制以外でスレが落ちないように引き続き頑張るので、来年もよろしくお願いします。

[16 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/30(月) 13:44:01]

　見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）の手は、重霊地・空座町にも伸びていた。
　夜の町中、ビルの屋上に一体の虚が立っていた。赤系の髪をオールバックにする左目に三つ孔が開いた仮面を付ける、破面（アランカル）アズギアロ・イーバーン。
　彼は見えざる帝国の尖兵として合格し、斬魄刀を没収された代わりに滅却十字を与えられた。役目は現世で動く聖章騎士同様に虚寄せの撒き餌で、大量の虚を集めて霊子兵装で滅却すること。
「フン、つまらん仕事だ」
　イーバーンは自分が有能と確信していた。虚ゆえに星十字騎士団に入る事は出来なくても、皇帝ユーハバッハに認められれば、将来は虚圏の管理を任されるはずと予想していた。虚圏の管理者になれば、それは虚圏の王になったにも等しいからだ。
「焦る必要はない。今は雌伏の時なのだ……」
　まずは与えられた任務を堅実にこなして評価を得る事が大事。そうでなければ認められ生き残れたのに、己の不注意や不敬を働いた同族と同じ運命を辿ってしまう。
「ここを任された時点で、私の実力は認められている。順調だ……」
　撒き餌を一つ砕いたイーバーンは、空座町という特記戦力二名が住む町の担当になった自分は優秀と評価されていると確信していた。実際は滅却師が虚を評価するはずもなく、彼が空座町を任されたのは死神に浄化されても問題ない戦力だからだ。
「――ん？」
　霊圧の乱れを感じたイーバーンは視線をそこへ向けると、死神が使用する穿界門が宙に出現。すぐにその場から離れ、建物の影に隠れると門から出て来た死神の男女を観察し会話に聞き耳をたてる。
「……新任か。そういえば情報（ダーテン）に書いてあったな」
　男女の死神が新しい空座町の担当死神と知り、それは配布された情報にあったと思い出したイーバーンは撒き餌もして待つ間に敵の偵察もありと考えた。
「――チ、二手に別れたか」
　南と北に分かれて活動する死神たちに舌打ちし、イーバーンはどちらを追うべきか数瞬考えを巡らせて気が強そうな女の死神を選んだ。
　選んだ価値はあった程度の実力は見せてくれ、そう願いながらイーバーンは斑目志乃の追跡を開始した。

[17 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/30(月) 13:44:29]

展開ダイス

1.バンビエッタ＆斑目志乃　2.イーバーン2　3.井上織姫　4.黒崎一護＆黒崎一心　5.聖章騎士

dice1d5=5 (5)

5の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エリッタ　4エス・ノト　5.リルトット　6.バズビー　

7.蒼都　8.キルゲ　9.BG9　10.ぺぺ　11.ジェラルド　12.ロバート　13.ドリスコール

14.ミニーニャ　15.ジェローム　16.マスキュリン+ジェイムズ　17.キャンディス

18.ナナナ　19.ニャンゾル　20.リジェ　21.ロイド＆ロイド　22.ジゼル

dice2d22=7 15 (22)

[18 二次元好きの匿名さん 24/12/30(月) 17:56:42]

竜弦からすれば情報が護廷十三隊に流れた瞬間から前倒し開戦、情報伝達の場を設ける動き自体がそのまま嚆矢になるだろうってのは未来視などなくても目に見える未来という

[19 二次元好きの匿名さん 24/12/30(月) 19:15:31]

同じ地域内どころか隣りの家にいますってレベルの近さだからなぁ

[20 二次元好きの匿名さん 24/12/30(月) 19:28:46]

壁に耳あり障子に目あり、貴方の影には滅却師

[21 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/30(月) 20:36:23]

　聖章騎士・蒼都（ツァン・トゥ）は睡眠のため、現世から銀架城に一時帰還した。
　すでに現世の虚は一万体以上が滅却され、それは現在も継続され世界の均衡は確実に尸魂界へと傾いていた。
「……僕は十四位か」
　聖章騎士だけが入室出来る『聖章騎士公会堂』に立ち寄ると、彼は柱に張られた紙を見上げた。それは一時間毎に更新される聖章騎士内の虚滅却数をランキング方式で公開したもの。滅却数自体は帝国の観測部隊がしたもので、精度は非常に高い。
　一位になったところで陛下から褒美が出る事はないが、実力主義である帝国においては目に見える形で功績者を示せる意味はそれなりに大きかった。
　ちなみに、彼の順位が低いのは戦闘スタイルが滅却師ではかなり珍しい体術主体だからだ。
「――おはよう、ジェローム」
　石床を歩く音が聞こえ蒼都は振り向く、色黒の肌に繋がった眉毛に大きな鼻と閉じた口から出る犬歯が特徴的な聖章騎士ジェローム・ギズバットが、こちらに向かって来ていたので彼は挨拶をした。
「……」
　小さく頭を下げて挨拶を返すジェロームは、聖文字の能力とは真逆に寡黙な男。蒼都の横に立つと彼もまたランキングを確認する。
　十二位か……。
　自分より二つ上の順位にいるジェロームを横目に見てから、蒼都は彼との差は百体未満で追い抜く事は十分に可能と思った。
「君が戻って来たのは、睡眠のためか？」
「食事だ……」
　ジェロームの淡白な返答に、蒼都は本格的な眠りではなく仮眠で済ませようか真面目に悩んだ。順位の結果で得るものはない、しかしながら競う相手がいるとその者より上に居たいと思うのが戦士というもの。
「十四位か」
　横幅の広い筋肉質の体格の口から発せられたジェロームの呟きに、蒼都は暗に格下だなと言われた気がし闘争心を刺激された。
「そうだ。僕もまだまだという事、これから順位を上げて十位以内には入るつもりだ」
「……そうか」
　出来ないと思っているな。ジェロームの言葉を悪い方向に受け取る蒼都は、十位のBG9とは三百体の差があるものの驚かせてやると決めた。
「失礼するよ――陛下のため、お互いに頑張ろう。ジェローム」
「ああ、陛下のために」
　仮眠は一時間、食事は携帯食料で済ませてずっと現世に居続けよう、そう頭の中で計画を立てる蒼都は公会堂から立ち去った。

[22 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/30(月) 20:36:41]

展開ダイス

1.黒崎一心＆斑目志乃　2.死神×2　3.浦原喜助＆四楓院夜一　4.バンビエッタ　5.茶渡泰虎＆黒崎一護

dice1d5=5 (5)

2の場合

dice1d13=9 (9)　番隊、1.隊長　2.副隊長　dice1d2=2 (2)

dice1d13=4 (4)　番隊、1.隊長　2.副隊長　dice1d2=1 (1)

>>18　浦原が影の領域を知れば絶対に情報提供はバカのやることと思うくらいに近所ですから、まさに未来視などなくても目に見える未来になったでしょうね。

[23 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/31(火) 00:21:47]

「そうか……まだ目覚めていないのか」
「おかげで久しぶりに、床に布団敷いて寝ることになった」
　昼休み、茶渡泰虎と黒崎一護は屋上で昼食を食べていた。昨日の夜にやって来た空座町の担当死神・行木竜之介と斑目志乃が着任早々に巨大虚の集団に襲撃され、そこを一護たちが助けるついで虚を一掃した。
「アンナは、ベッドにスペースがあるんだから抱き枕みたいに寝ればいいとか。俺にそんな趣味はねえっての」
　購買パンを齧りながらバンビエッタへの愚痴をこぼす一護の姿に、茶渡は微笑する。
「アンナらしいな……もう一人は？」
「行木が心配だからって、ウチに泊めた。今は部屋の掃除をしているんじゃねえか？」
　斑目一角の親族という事で最初は彼女を警戒していた一護だったが、一角よりも理性的で仲間想いの良い奴と分かった。
「……昨日は随分と虚が多かった」
「ああ、ほぼ大型の奴しかいなかったもんな……」
　まるで誰かに呼ばれたような集まり具合と思う二人の脳裏に、滅却師が使う撒き餌を誰かが使用した可能性が過ったものの確信がなく、互いに口には出せなかった。
「偶然だろうな」
「……あぁ」
「――そういやチャド。お前、ボクシングでプロ目指すのか？」
「いきなりだな……今のところは、アマチュアで経験を積んでプロ試験を受けるつもりでいる」
　話題が進路の話に変わり、茶渡は大学にはいかずボクサーとして生きる方針を一護に告げた。
「へえ、将来はプロボクサーか。俺は特に考えてねえんだよな……」
「一護は国語が得意だ……教師もいいと思う」
「――無理、髪を黒に染める気ねえし」
　茶渡の提案に一護はすぐに否定する。彼にとって教師は良いイメージがない、規則と校則を頭ごなしに押し付けてこちらの意見を聞かない連中……国語が得意という理由だけで、教師を選ぶ未来は一護の中になかった。
「すまない」
　一護の教師嫌いを失念していた茶渡は素直に謝る。
「気にすんな。けど、国語を活かせる職も悪くねえと思う」
「一護……大学生になっても死神代行は続けるのか？」
「それは……正直、休むしかねえだろうな。程度には考えてる」
　大学は高校よりも甘くない。虚退治を理解してくれる講師がいるとは思えない一護は、流石に死神代行の休職は必要になると考えていた。
「ま、卒業までには決めるから心配すんなよ」

[24 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/31(火) 00:22:21]

展開ダイス

1.死神（隊長限定）　2.井上織姫＆バンビエッタ　3.黒崎一心＆石田竜弦　4.虚夜宮

dice1d4=3 (3)

1の場合

1.山本重國　2.砕蜂　3.鳳橋楼十郎　4.卯ノ花烈　5.平子真子

6.朽木白哉　7.狛村左陣　8.京楽春水　9.六車拳西　10.日番谷冬獅郎

11.更木剣八　12．涅マユリ　13.浮竹十四郎

dice2d13=8 6 (14)

＊唐突ですが、先んじてバンビーズの戦闘力と静血装を再設定します

（戦闘力の最低保証は100、静血装の最低保証は55）

リルトット　戦闘力54　+dice1d100=20 (20)　　　静血装　dice1d100=23 (23)

ジゼル　戦闘力50　+dice1d100=76 (76)　　　　　静血装　dice1d100=70 (70)

ミニーニャ　戦闘力79　+dice1d100=85 (85)　　　静血装　dice1d100=13 (13)

キャンディス　戦闘力60　+dice1d100=88 (88)　　静血装　dice1d100=32 (32)

エリッタ　戦闘力68　+dice1d100=72 (72)　　　　静血装55　+dice1d50=15 (15)

＊さらにバンビちゃんの戦闘力も千年血戦篇バージョンとして更新します。

戦闘力 268　+dice1d50=5 (5)

霊力 204　+dice1d50=23 (23)

器用さ 220　+dice1d50=21 (21)

霊子操作 186　+dice1d50=35 (35)

静血装 163　+dice1d50=26 (26)

動血装 228　+dice1d50=16 (16)

聖文字の熟練度 5

[25 二次元好きの匿名さん 24/12/31(火) 07:51:49]

戦闘力そのものの向上が僅かなことは聖別への対策に意識を裂いたのか
バンビーズは総合力における最上位はリルトットって思っていたので藍染と激戦を繰り広げるアンナを見て危機感を抱いた彼女たちの中で研鑽の度合いに違いが出たんでしょうか
そう思うとジジの危機感が強いように見えます

[26 二次元好きの匿名さん 24/12/31(火) 08:29:07]

あくまで代行であって本来なら派遣された死神が虚退治をしそれでも手が足りない時に応援で来るがいいんだけどね

[27 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/31(火) 12:45:57]

「黒崎。もう少し上品に盛れ、見た目から飯が不味くなる」
　地域医療のシンポジウムに参加した石田竜弦は、シンポジウム後の懇談会にも参加し同じく参加していた黒崎一心のマナーを欠いた盛り方を注意した。
「しょうがねえだろ。白米と漬物以外ろくに食えない状況なんだからよお、これを逃す手はねえ」
「それは貴様の自業自得だ。大体――おい、人の話を聞け」
　皿にローストビーフの小山を作った一心は竜弦を無視して、そそくさとパスタコーナーへ移動する。
「で、石田。お前はもう聞いたのか？」
「……何がだ」
　ペペロンチーノを毛糸玉の如く丸めて食べる一心のくくりの大きい質問に、ブレンドコーヒーを飲む竜弦が聞き返す。
「決まってんだろ。雨竜君の進路だよ」
「――知らん。それは雨竜が決めればいい事だ」
　だが、納入金くらいは出してやる。と言う竜弦に一心は溜息を吐く。
「冷てぇな。金の心配はするんじゃねぇって息子の前に札束をドーンと――」
「そういうのなら、貴様は即金で千万程度出せるのだろうな？　私は出せるが」
「え。いや、そのー……ウチはさ、ほら家のローンがあるし…………二百万くらいなら？」
　自分に話が振られると途端にしどろもどろになる一心に、今度は竜弦が溜息を吐いた。
「貴様の息子の進学に興味はないが、もしもあの女の分も出す気なら最低五百は用意しておくんだな」
「わ、分かってるよ。もしもの時は――浦原に借りる！」
　情けない事を言い切る一心に呆れつつ、診療所時代の借金は返済したのか疑問に思った竜弦だが、自分に関係ないと何も言わなかった。
「……その前に、死神側が負けない事を祈れ」
　別皿の温泉卵をローストビーフに乗せようとした一心の手が止まった。
「そう思うなら、最初から加勢しようぜ」
「――断る」
　竜弦は死神たちにユーハバッハの部下を処理させてから参加した方が、効率的にユーハバッハに会敵し体力も温存出来ると判断したからだ。
「黒崎、貴様はどうなんだ……元部下も大勢いるのだろう？」
「――冬獅郎はもう大丈夫だ。あいつは立派な隊長になっていたよ」
　一心は日番谷冬獅郎と卍解ありの戦いで、彼の卍解の真の姿を見た上で大丈夫と言い切り、温泉卵をローストビーフに乗せて食べ始めた。
　部下を信じる一心に、竜弦は卍解を封じられても同じ事が言えるか訊ねようとしたが思い止まった。

[28 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/31(火) 12:46:27]

展開ダイス

1.バンビーズ　2.虚夜宮　3.井上織姫＆茶渡泰虎　4.バンビエッタ＆斑目志乃　5.ユーハバッハ

dice1d5=2 (2)

1の場合

1.リルトット　2.ジゼル　3.ミニーニャ　4.エリッタ　5.キャンディス

dice2d5=3 4 (7)

＊前回に続き、先んじて神赦親衛隊の戦闘力と静血装を設定します

（戦闘力の最低保証は150、静血装の最低保証は75。アスキンのみ霊王宮での聖別後に加算されます）

リジェ　　　戦闘力dice1d200=8 (8)　　　　静血装　dice1d150=118 (118)

ペルニダ　　戦闘力dice1d200=95 (95)　　　　静血装　dice1d150=91 (91)

ジェラルド　戦闘力dice1d200=124 (124)　　　　静血装　dice1d150=16 (16)

アスキン　　戦闘力132　+dice1d70=69 (69)　 静血装40　dice1d110=74 (74)

>>25　一年半の間、技術面の強化をした感じですね。ちなみに痣城の件は滅却師が関与する理由もないので参戦していません。　バンビーズ参謀のリルトットは積極的に攻めるタイプじゃないのであのくらいで、攻めるミニーニャとキャンディスは妥当な強化で、死神以外には効果が薄い聖文字持ちのジゼルは頑張って鍛えたと思います。エリッタは『可能性』がバフ的な働きをした結果かもしれません。

>>26　派遣する死神をもっと上席の者にすればいいと思うんですけどね。もしくは空座町に虚遮断の結界を張るとか。

[29 二次元好きの匿名さん 24/12/31(火) 19:26:39]

鏃打ち込むならユーハバッハの配下を全員倒した方がいいよね、失敗したら2度目は許してくれないだろうし

アスキンはともかく他親衛隊の静血装はおまけレベルだな基本使わないだろうし

[30 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/31(火) 19:37:41]

「ハ、ハリベル様！　敵襲です！！」
「――解かっている」
　虚夜宮、虚圏の統治をする元第3十刃ティア・ハリベルは、ルドボーン・チェルートの報せを聴く前に玉座から立ち上がっていた。
　分厚い虚夜宮の白壁越しからでも伝わる巨大な霊圧。それが真っ直ぐに自分へ向けられている事に、ハリベルは敵からの挑発であり、早く出て来なければ他の破面どもを殲滅するという勧告と受け取った。
「恐らくは、虚圏の各地で虐殺を行っていた――」
「――滅却師だ」
　こちらの主力であるグリムジョーと自身の従属官三人が不在を狙ったような襲撃は、向こうの作戦通りと考えたハリベルはルドボーンに告げた。
「戦えない者の避難を優先しろ。どうやら敵の目的は私だ――討て、皇鮫后（ティブロン）」
　敵は帰刃させてくれる隙など与えはしないと判断したハリベルは、会敵前から帰刃を決断させた。
　大量の水に包まれた彼女が水から出た時には、下半身は細いプレートを並べたスカート状に、上半身は水着のような姿に変わり、右腕に鮫の歯に似た大剣を装着した。
「後は任せた」
「ハリベル様！！　お待ちく――」
　屋外に出たハリベルは、ルドボーンの制止を無視して単身で敵へ突撃して行った――。
「……霊子の隷属か」
　破壊ではなく、掘削するように白壁を構成する霊子を分解しながら直進して来る滅却師の集団の動きから、ハリベルは霊圧を高める。敵が白壁を突破し姿を見せると同時に、虚閃を撃ち込みと決めたからだ。
　……こちらの動きに気付いたか。
　ずっと向けられていた霊圧が途切れた事で、ハリベルは向こうも開通と同時に仕掛けてくる気だと悟った。
「いいだろう」
　ハリベルは右手の大剣で左の掌を薄く切る、じわりと滲むように切り傷から湧く血を掌に溜める。
　彼女は通常の虚閃ではなく、上位技である自分の血を混ぜた最強の虚閃『王虚の閃光（グラン・レイ・セロ）』で向かい撃つと決めた。
　壁の開通前に、敵の正面に到着したハリベルは大剣の切っ先で虚閃を準備する。
　霊圧の位置から開通のタイミングを計り――ハリベルは虚閃に左手の血を注ぐ。球体を維持していた虚閃は血に反応し、内側の圧力を抑えるように形が歪み出す。
　そして壁が崩れる音がした。
「――王虚の閃光」
　大剣の先端から眩いばかりの閃光が発射され、開通した穴と侵入者である滅却師の集団を纏めて呑みこんだ。

[31 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/31(火) 19:38:07]

展開ダイス

1.雀部長次郎　2.死神（隊長限定）　3.ハリベル＆ユーハバッハ　4.バンビエッタ＆井上織姫

dice1d4=2 (2)

3の場合

1.朽木白哉　2.卯ノ花烈　3.浮竹十四郎　4.砕蜂　5.日番谷冬獅郎

6.山本重國　7.更木剣八　8.狛村左陣　9.六車拳西　10.平子真子

11.京楽春水　12．涅マユリ　13.鳳橋楼十郎

dice2d13=3 4 (7)

>>29　何度も使えても一発勝負になるでしょうから竜弦は堅実ですね。　正直リジェの能力的に戦闘力一桁でも十分に戦える気がします、ペルニダとジェラルドは基本的に血装使わないでしょうね。

[32 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/31(火) 23:37:19]

　十三隊敷地内・雨乾堂。
「――浮竹め、我らを何だと思っているのだ」
　二番隊隊長・砕蜂は浮竹十四郎個人の頼みを報告するために、わざわざ彼専用の隊長室と化している雨乾堂を訪れていた。
「おい！　浮竹、起きているのかっ！」
「――砕蜂か、待っていた」
砕蜂が出入口を仕切っている簾を捲ると、着物姿の浮竹が布団の上で現世の書籍と鉛筆を持っていた。
「何をしているのだ。貴様は？」
「清音が暇潰しにと、クロスワードパズルという本をくれたんだ。難しくて苦戦中だ」
　苦笑する浮竹に少しイラッとした砕蜂は、彼に頼まれていた事を記載した書類が入った封筒を雑に投げ渡した。
「貴様に頼まれていたものだ。全く隠密機動を私的利用など総隊長殿に知られたら……」
　ぶつくさと独り言を呟く砕蜂を他所に浮竹は、封筒を開けて書類を閲覧する。
　彼が砕蜂に依頼したのは二つ、一つは現世にいるXCUTIONメンバーの現状と尸魂界へ来たはずの銀城空吾と月島秀九郎の所在だった。
「……そうか、銀城は志波家にいるのか」
「――浮竹。まさか銀城に会うつもりか？　奴が何をしたか忘れたわけではあるまいな！？」
「分かっている。だが、遺骸を奪われた件はこちらの落ち度だ」
　技術開発局に保管されていた銀城の遺骸を何者かに、遺骸周辺の保管施設の一部を丸ごと奪われた。それは浮竹が言うように、銀城が犯した罪とは無関係だ。
「遺骸を盗んだのが見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）なら、こちらは銀城の協力が必要になる可能性がある」
「――何故だ？」
「古い文献の内容だが、霊王は複数の力を持つ存在だったらしい」
「複数の力？」
「人間、死神、完現術、滅却師の力を有していたとされている……ユーハバッハは、銀城の遺骸を新しい霊王に据えるつもりかもしれない」
　浮竹の推測に砕蜂は寝耳に水で驚きを隠せない。
「霊王を遺骸と入れ替えて王に据えるなど……可能なのか？」
「分からない。だが、銀城は人間、死神、完現術、虚の力を四つを持っていたのは事実だ。据えないにしろ、遺骸に利用価値があるのは間違いない」
「だから銀城に助力を求めるというのか？　会えば確実に斬られるぞ！」
　罪人に協力を求める行為に、砕蜂は嫌悪を滲ませる。
「尸魂界を護る事に繋がるなら――この命、銀城に捧げてもいいと考えている」
　浮竹の覚悟に、砕蜂は何も言えなかった。

[33 ◆gNU7Ei8Z3I 24/12/31(火) 23:37:47]

展開ダイス

1.バンビエッタ（アルバイト）　2.井上織姫＆石田雨竜　　3.雀部長次郎　4.斑目志乃＆黒崎一護

dice1d4=2 (2)

[34 二次元好きの匿名さん 25/01/01(水) 09:00:00]

生きて意思疎通できるかもしれない可能性はお互いの気休めになるかの瀬戸際なんですよね

[35 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/01(水) 11:35:12]

　廃棄のパンを積んだ重番を抱える井上織姫は鼻歌を歌いながら、黒崎家へと歩を進めていた。
「――井上さん。これから黒崎の家に行くのかい？」
　生徒会の仕事を終えて帰宅中の石田雨竜が、偶然見かけた彼女に声をかける。
「あ、石田くん！　うん、石田くんも一緒にパンを食べる！」
　重箱のパンは十や二十では済まない数と種類があり、とても黒崎家の面々と泊まっている斑目志乃では食べきれない量と判断した雨竜は、ご相伴に与ろうと思った。
「それじゃあ、お言葉に甘えて僕も貰おうかな」
「うん♪　今日はアンナちゃんがアルバイトで黒崎くん家にいないから、黒崎くんに沢山食べてもらおうと思って！」
　一護が夕飯食えなくなるからパンを配るのを控えて、とバンビエッタに釘を刺されている井上は鬼の居ぬ間に洗濯とばかりに、黒崎一護にパンを好きなだけ食べてもらう予定だった。
「アンナちゃんも黒崎くんに手料理を食べてほしい気持ちはすご～くよく解るけど、美味しいパンがもったいないよね！」
「それは……うん、そうだね」
　美味しいのなら余らないはずでは？　そもそもケーキ屋なのにパンを作り過ぎじゃないか？　そんな疑問が出た雨竜であったが、タダでパンを食べるため疑問を胸の内にしまった。
「茶渡くんも誘って、パン・パーティーをしようかな？」
「いいかもね」
　井上に賛同しつつ、そうなると早めに自分のパンを確保する必要があるな、と重番内のパンを横目に見つつ自分が食べたいパンに狙いを付ける雨竜だった。
「――うん？」
　焼サバパンは見るからに試作品だろうから黒崎に食わせるか。そう考えていた雨竜は背中に視線を感じて反射的に振り向く。しかし、そこに誰かいたわけではなく見慣れた町中があるだけだった。
「どうしたの石田くん？」
「いや……何でもないよ」
　気のせいか、そう思う事にした雨竜は視線を前に戻して井上と共に黒崎家を目指して歩く。

「なかなか鋭いじゃないか、石田雨竜」

　電柱の影の中に居たアズギアロ・イーバーンが、一瞬だけ向けた視線に反応してみせた石田を評価していた。
　彼は見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）の命令で、黒崎一護に接触し尸魂界で行われる宣戦布告の足止めをするように任務が与えられていた。
「せっかくだ。私もそのパーティーに参加しようじゃないか」

[36 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/01(水) 11:35:35]

展開ダイス

1.黒崎一護＆イーバーン　2.バンビエッタ＆四楓院夜一　3.雀部長次郎＆ドリスコール　4.見えざる帝国

dice1d4=1 (1)

>>34　逆骨でミミハギ様に神掛けする前が浮竹と銀城が会う最後のチャンスですので、第一侵攻後にダイスをするつもりです。

[37 二次元好きの匿名さん 25/01/01(水) 11:48:50]

そろそろ開戦間近か、アンナはどこでどう動くか

[38 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/01(水) 16:48:52]

「黒崎一護！　貴様の取柄はかくれんぼか！」
　破面（アランカル）アズギアロ・イーバーンは、黒崎一護の部屋に許可なく侵入しあげく土足でベッドに立ったため、窓から強制退場させられた。
　その流れでイーバーンと戦闘になった一護は、町に被害が出ないように川上へ移動し、イーバーンの武器が斬魄刀ではなく、滅却師の霊子兵装を思わせる大型武器である事に驚く事となった。
「あいつ、虚と滅却師のハーフなのか？」
　橋桁の裏側に背をピッタリと付けて隠れる一護は、イーバーンを自分と同じ混血の存在ではないかと考えた。
　死神と人間、滅却師と死神――事例があるのだから、虚と滅却師の合いの子が居てもおかしくはない。もしかしたら混血で構成される集団の一員ではないかと考えもした。それなら破面と呼んだ時に怒りの表情を見せた事にも納得が出来た。
「そこにいたか！　黒崎一護！」
　イーバーンに見つかり、一護は素早く宙を蹴り四門の砲身を備えた弓形の大型兵装の射線から逃げる。
「なんだ！　今度は鬼ごっこか！」
　四つの砲身から霊子の砲弾を発射され、それらを巧みによけながら一護はイーバーンに問いかける。
「――おい、接触してきた目的を言えよ」
「フン、それを知りたければ私に勝ってみせるといい！」
　やたらと霊子の砲弾を連射するイーバーンから逃げる一護は、目的を知るため誘いに乗る事を決めた。
「月牙天衝」
　宙で踏み止まり、踵を返すと同時に月牙天衝をイーバーンに放つ。
「む、この程度！！」
　一瞬の驚きを見せるイーバーンであったが、即時黄色い月牙に砲弾を連射して爆散させて対処する。
「どうした！　この程度か！！　卍解を使わずに私に勝てると――」
　霊子の白煙に包まれたイーバーンは、一護への挑発を止めず霊圧で彼の位置を探る。
「上か！！　どこから撃っても同じ――！？」
「五月雨・月牙」
　月牙天衝の溜め癖を直すため、一護はイーバーンの頭上から雨の如く月牙天衝をとにかく速いが雑に連発した。
「う、おおおぉぉ！？」
　イーバーンは吠えながら砲弾を迫る月牙の群れに連射するも、一度に四発が限界の兵装と腕の上下運動だけで放つ技のどちらが速いかは火を見るよりも明らかだった。
「地味に腕が疲れるな。これ……」
　大量の月牙による大爆発に巻き込まれるイーバーンの安否は気にせず、一護は右肩を回しながら技の改名を考えた。

[39 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/01(水) 16:49:30]

展開ダイス

1.浦原喜助＆四楓院夜一　2.茶渡泰虎＆石田雨竜　3.死神　4.バンビエッタ＆阿近　5.黒崎一護＆黒崎一心

dice1d5=4 (4)

3の場合

dice1d13=6 (6)　番隊、1.隊長　2.副隊長　dice1d2=2 (2)

dice1d13=2 (2)　番隊、1.隊長　2.副隊長　dice1d2=1 (1)

[40 二次元好きの匿名さん 25/01/01(水) 17:48:34]

始解時の大きさの刀で振るったらなぁ

[41 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/01(水) 20:43:59]

　夜、バンビエッタは入浴中の黒崎一護の部屋へ入り、代行証を手に取り霊力を込めた。
「――聞こえている？　あたしだけど」
　代行証の通信機能で聴いているだろう技術開発局へ、バンビエッタは話しかけた。
『あぁ、聞こえている。こちらは技術開発局副局長の阿近だ』
　やや声質が悪い音声が、代行証から発せられた。
「一護から聞いたけど、雀部が死んだのね」
　一護がイーバーンとの戦闘を始める約一時間前、見えざる帝国の尖兵による宣戦布告が行われると同時に、一番隊の隊士百十六名と副隊長の雀部長次郎が死亡した。
『そうだ、朝に隊葬が行われる。こちらの要請に応えてくれたという事は、ある程度の情報提供を期待していいのか？』
「あたしは意見しか言わない。それを情報と受け取るかはそっちの好きして」
『――了解した。最初の質問に入る、雀部副隊長が殺された理由に心当たりは？』
「当然じゃない？　千年前の侵攻で卑劣にも死体の中に隠れて陛下を後ろから刺し貫いて、そこに山本重國の一撃で決着したのよ。今回も似た事をする可能性のある奸佞邪智な男を一番に狙うのは妥当でしょ？」
『……なるほど』
　阿近は雀部の意外な一面と思いつつ、この女は見えざる帝国の古株滅却師なんじゃないかと疑った。
『次の質問だ。副隊長は卍解に関する何かを伝える途中で絶命した。こちらは卍解を封印もしくは無力化を考えている――意見を聴きたい」
「……もっと悪い方向に考えれば？　言えるのはそれだけよ」
　バンビエッタの手には、撤退したイーバーンが落とし一護が回収した滅却十字が意匠された掌大の金属盤が握られていた。それが卍解を奪掠するアイテム『メダリオン』だった。
『次に見えざる帝国の尖兵たちが撤退の際、遮魂膜を無視した移動法を用いた可能性がある』
「ふーん……そんなの考える必要ないと思うわ――ほら、次の質問は？」
『ッ、尖兵は五日後に開戦すると告げた。それをどう考える？』
「ありえないわ。帝国の未来は陛下が決めるのが不変の掟よ」
　五日後と言い出した奴は確実に使い捨ての破面と判断したバンビエッタだったが、細かい事を教える必要もないので阿近に告げなかった。
『開戦日はあてにならないと？』
「今後の状況次第よ。きっと星十字騎士団は、いつでも仕掛けられるでしょうね」
『……分かった。その意見も隊長陣に伝えておく』

[42 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/01(水) 20:44:28]

展開ダイス

1.見えざる帝国　2.バンビエッタ（一護の部屋）　3.石田雨竜＆ペッシェ　4.浦原喜助

dice1d4=3 (3)

1の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エリッタ　4エス・ノト　5.リルトット　6.バズビー　

7.蒼都　8.キルゲ　9.BG9　10.ぺぺ　11.ジェラルド　12.ロバート　13.ドリスコール

14.ミニーニャ　15.ジェローム　16.マスキュリン+ジェイムズ　17.キャンディス

18.ナナナ　19.ニャンゾル　20.リジェ　21.ロイド＆ロイド　22.ジゼル

dice2d22=21 10 (31)

>>40　そのうち腱鞘炎か慢性的な筋肉痛になるかもしれませんね。

[43 二次元好きの匿名さん 25/01/01(水) 20:56:59]

スレ主あけおめ

[44 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/01(水) 22:46:39]

>>43　はい、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

[45 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/02(木) 00:05:09]

「なぜ君がここに！　ペッシェ・ガティーシェ！？」
　石田雨竜は早朝に黒崎一護に集合の急報がきたので急いで彼の部屋に向かうと、何故か虚圏にいるはずの蟻かクワガタムシを模した仮面を付け、灰色の身体の各所にプロテクターを着けるペッシェ・ガティーシェが居た事に驚いた。
「おおっ！　お前は確か――茶渡泰虎ではないかー。そんなに色白だったか？」
「石田雨竜だ！　わざとだな？」
「フフフ、懐かしいだろ。思い出すなぁ！　わたしとお前のネバつくような絡み！　ボケとツッコミ！」
　仮面で表情は見えなくてもペッシェがニヤニヤしているのは、誰の目からでも明らかだった。
「全く懐かしくないし、ネバつく絡みなんて一度もなかった。だいたい、僕は君の事なんて記憶の片隅にも残していなかったよ」
　苦手なタイプとの遭遇に雨竜は極力絡みたくなかったが、一護以外に人間がいなかった。
「――嘘つけ！　本当に忘れていたのなら、わたしのフルネームを正しく言えるはずがない！　自慢ではないが、ガティーシェをガーティーシュと間違えて憶えている虚の方が多いくらい、わたしの名は間違えられているのだ！」
「本当に何の自慢にもならないな！　……そもそも、どうして君が現世にいるんだ。そこの彼女も」
　雨竜の視線は一護のベッドに寝転がる幼女の破面――ネル・トゥに向けられた。
「フッ、それに関してはお前の仲間が全員揃った時に話そう……ところで、今日はあの輝くナニは持ってきていないのかぁ？　わたしのナニと比べてやろうと思ったのだが？」
　ペタペタと自分の体を触るペッシェに、雨竜は震え声で言う。
「だから、ゼーレシュナイダーをナニとか言うな……っ」
「むう、今日は持っていないようだな――つまらん。ところで一護、現世の菓子が食べたいのが？」
　雨竜がナニを持っていない事でペッシェの話す対象が一護に切り替わった。ここで自分が話しかけられると思っていなかった一護は「え、俺？」と言った表情を作り、雨竜に視線を向けた。
「僕の方を見るな、黒崎。ここはお前の家だろ」
「おお、そうだったな！　どれ――わたしの嗅覚で、人間の男が好むというエッチな本を探してやろう！　そして見せるのだ！」
　ペッシェが真っ先にベッドの下へ潜り込むのを阻止する一護を尻目に、雨竜はまた絡まれるのが嫌だからか忍び足で廊下へ逃げるのだった……。

[46 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/02(木) 00:05:33]

展開ダイス

1.バンビエッタ＆浦原喜助　2.黒崎一護＆ネル　3.朽木ルキア　4.死神（隊長限定）

dice1d4=3 (3)

4の場合

1.京楽春水　2.山本重國　3.浮竹十四郎　4.更木剣八　5.狛村左陣

6.涅マユリ　7.日番谷冬獅郎　8.砕蜂　9.鳳橋楼十郎　10.平子真子

11.朽木白哉　12．卯ノ花烈　13.六車拳西

dice2d13=1 4 (5)

[47 二次元好きの匿名さん 25/01/02(木) 07:54:22]

バンビーズと親衛隊の能力値を見るにそりゃあアンナは警戒するべき敵手なんでしょうね
ユーハバッハの聖文字の精度が直近の事ほど正確なら下手に殺すにはもったいない

[48 二次元好きの匿名さん 25/01/02(木) 11:23:52]

一護が卍解使う前に倒したから卍解を奪うという情報が確定してないのかアンナがヒントを出したがどこまで伝わるか

[49 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/02(木) 13:00:21]

　早朝に雀部長次郎の隊葬が終わり、そのまま隊長陣は緊急の隊首会に参加。
　各隊の全副隊長は、本来隊首会終了まで決まった部屋で待機する決まりだが、事前の総隊長命令で戦の準備に慌ただしく動きかつ警護区域に隊士の配置も行っていた。
「……これで良いはずだ」
　副隊長歴一年強の朽木ルキアは完璧とは言い切れないが、最良の配置を構築したと確信する。十三番隊は隊長が病弱のため、副隊長に責任が重くのしかかる。その重圧に日々耐えなければ、十三番隊副隊長は務まらない。
「問題は、いつまで維持するのか判らない点だ」
　滅却師の集団『見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）』との開戦は五日後という話だが、隊士に五日も緊張状態を強いるのは精神的に難しく、どこかで必ず緊張の糸が緩む……緩み具合を抑えつつ警備を維持するためには、人員交代のタイミングを見極める必要があった。
「あとは炊事役と主計を交えて金銭の相談を――ん？　伝令神機からメール？」
　一番揉めそうな部署との舌戦を覚悟するルキアの伝令神機が鳴った。彼女はすぐに伝令神機を懐から取り出し、送られてきたメールを確認する。
「井上から……は？」
　送り主は井上織姫になっていたが、件名にはアンナだけど。と書かれていたので井上の伝令神機を使い、バンビエッタが自分にメールしたと分かった。彼女が唖然としたのはメールの内容だった。
「早くて二時間以内、遅くても十時間以内に星十字騎士団が攻めて来る可能性大。理由は特記戦力の一護と浦原が虚圏にこれから向かい、確実に足止めされるから、だと！」
　この一大事になぜ一護と浦原が虚圏へ行くのか解らないルキアであったが、バンビエッタが侵攻を示唆した事は無視できない。これはすぐに浮竹隊長へ送るべきと考えた彼女に、二通目のメールが届く。
「……瀞霊廷に入りたいから、西門を少し開けて」
　十三番隊の警護区域は東のため、彼女が西門『白道門』を開けさせるには事情を話す必要がある。しかし、わざわざメールで報せてきた点から密かに入りたいのは伝わっていた。
　ルキアは難しい表情を浮かべながら、バンビエッタに「東門なら開けられる。来たら報せてほしい」と送信するや十秒で「分かった。門に人員は無駄よ」とバンビエッタから返信があった。
「どういう事だ？」
　疑問を抱えつつ、ルキアは東門へ行くためその場を離れた。

[50 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/02(木) 13:01:00]

展開ダイス

1.黒崎一護＆浦原喜助　2.隊首会　3.バンビエッタ　4.バンビーズ　5.死神（副隊長限定）

dice1d5=1 (1)

4の場合

1.エリッタ　2.キャンディス　3.リルトット　4.ミニーニャ　5.ジゼル

dice2d5=5 1 (6)

5の場合

1.大前田 希千代　2.吉良 イヅル　3.虎徹勇音　 4.雛森 桃

5.阿散井恋次　6.射場 鉄左衛門　7.伊勢七緒　8.檜佐木修兵

9.松本 乱菊　10.草鹿やちる　11.涅ネム　12.朽木ルキア

dice1d12=5 (5)

>>47　個人的に親衛隊には最大値に近い出目を出して欲しかったですね。陛下が閉じた状態でも先が見えるようになったのは第一侵攻後と考えているので、今の陛下にバンビちゃんが霊王の部位持ちと知る事はないかと思ってます。

>>48　自分たちに希望がない位に悪い方向へ考えれば、奪掠にたどり着けるかもしれませんね。

[51 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/02(木) 17:38:58]

「浦原さん、アンナ一人で大丈夫なのかよ」
　黒腔（ガルガンタ）を駆けて虚圏に向かう黒崎一護は、霊子の足場を作りながら先頭を走る浦原喜助に訊く。
「本人が一人で行くと言ったんス。アタシらは自分の仕事を全うしてから、尸魂界へ行けばいいんスよ」
　瀞霊廷の西側へ繋がる穿界門を浦原に作らせたバンビエッタは、彼の霊圧完全遮断の外套を持って単身で尸魂界へと向かった。
「彼女はアタシらが、虚圏に向かうと敵サンが戦端を開くと考えているようスね」
「なんで、俺たちが虚圏に行くと戦争が始まるんだよ？」
　一護は自分の重要性をいまいち理解していないため、自分の行動が周囲にどんな余波を生むか判っていなかった。
「推測スが、敵サンは黒崎サンの力を警戒しているのでは？　虚圏に居る狩猟部隊は、黒崎サンを発見しだい全力で足止めに来るでしょう……その間に開戦すれば、邪魔なく護廷十三隊に勝てると考えている気がします」
「ッ、けど向こうには、剣八やじいさんが――」
「――それでも護廷十三隊は負ける。アンナサンもそう判断したから、単身で向かったんスよ」
　まあ、彼女が死神の味方をするとは思えないスけど……と、浦原は心の中で続けた。
　バンビエッタは何かを成すために尸魂界へ向かったのは間違いない。彼女の滅却師完聖体があれば敵味方全ての能力と自由が制限される。卍解と完聖体まで封じされるのか不明なものの、もしかしたら両陣営を壊滅させる事が、彼女の目的かもしれないと浦原は考えた。
「どうしまス？　今から尸魂界へ向かう事も出来ますよ？」
「…………」
　振り向いた浦原の視線に一護は横目で、後続の井上織姫と茶渡泰虎、そして最後尾のネルとペッシェに視線を向けてから、真っ直ぐな声で浦原に答えた。
「いや、このままドンドチャッカを助けに行く。ここで方針転換したら、置いて行った石田の奴に何を言われるか分からねぇし」
「――分かりました。少し走る速度上げまスよ！」
　と告げて加速する浦原の胸中には、黒腔に突入する前にバンビエッタから渡された銀盤の存在があった。「虚圏で調べたら、少しは死神の不利が変わるかもね」と言われ、自分の懐にある物が護廷十三隊を追い込む敵側の秘密兵器と悟り早く解析したいのもあった。
「あの言い方、秘密兵器の弱点を知っていると言っているも同然じゃないスか……まあ、解明しますけど」

[52 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/02(木) 17:39:21]

展開ダイス

1.隊首会　2.バンビエッタ＆朽木ルキア　3.神赦親衛隊　4.バンビーズ　5.狩猟部隊

dice1d5=1 (1)

4の場合

1.リルトット　2.キャンディス　3.ミニーニャ　4.ジゼル　5.エリッタ

dice2d5=4 5 (9)

[53 二次元好きの匿名さん 25/01/02(木) 20:09:34]

まぁ一護からしたら自分がそこまで警戒されてる理由が思いつかないよね、自分よりアンナの方が警戒されているんじゃないかと思っていそう

[54 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/02(木) 21:28:35]

　朽木ルキアが東門を副隊長権限で開門させた頃、隊首会は最後の議題に入っていた。

「……さて、見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）との開戦が秒読み段階に入っている事は、賢明な諸君は理解しているだろう。そのため、雀部副隊長の遺言である卍解を敵がどうするのかについて、諸君らと議論したい」

　涅マユリは、山本重國の機嫌が最悪な事を理解しながらも、彼の遺言を持ち出した。

「昨晩、黒崎アンナは我々の想像する卍解の封印もしくは無力化の可能性を聴き、もっと悪く考えろという厳しい意見を阿近がもらってネ。これは議論の必要アリと判断したのだヨ」

「封印か無力化でも、お手上げなのにもっと悪くなんて彼女もキツイことを言うねぇ」

「仮にそれ以上があるとして、涅隊長は何を想像している？」

　朽木白哉の問いかけに、マユリは悩む素振りをして何人かの隊長を苛立たせてから答えた。

「――卍解の消失なんてどうかネ？」

「卍解、そのものを消すっていうのか。確かに最悪だな」

「んな事が可能なんか？　涅」

「千年もあればよほどの無能でもない限り、斬魄刀の完全解析は容易だヨ。そこから発展させるには相応の研究と閃きが必要だネ」

「まあ、斬魄刀が闇市で流れるのは昔からある……敵さんが入手するのは容易いだろうね」

　京楽春水は、いちいち闇市で買わずに千年前の侵攻時に大量の斬魄刀を死亡した隊士から略奪したと内心で考えていた。言葉に出さなかったのは、山本重國が怖いため。

「回りくどいぞ、涅。俺たちの中から贄を選んで、敵が卍解を封じるのか消すのかそれとも別の方法か確認したいんだろう？」

　日番谷冬獅郎の発言に、涅はニヤリと嗤う。

「いやはや日番谷隊長が聡明なおかげで、大幅な時間短縮が出来たヨ。さて、志願者はいるかネ？　……フム、いないようだ。では、私は平子隊長か京楽隊長を推薦するヨ」

「――それ、俺らの卍解がどんなもんか知った上で言うとるな？」

「酷いなぁ。涅隊長の卍解も似たようなものでしょ？」

「君らの卍解は混戦時に使えるのかネ？　私の卍解は毒の調整が出来るのだヨ。全く……一人の犠牲で全員の卍解が助かるというのに、我が身がそんなに大事か。嘆かわしいヨ……――総隊長、あなたの意見も訊きたい」

　涅に水を向けられ、沈黙していた山本が重い口を開く。

「儂は――dice1d13=8 (8)　を推薦する」

[55 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/02(木) 21:29:27]

展開ダイス

1.行木竜之介＆バンビエッタ　2.黒崎一護＆キルゲ　3.聖章騎士　4.茶渡泰虎＆狩猟部隊

dice1d4=2 (2)

黒崎一護　戦闘力dice1d150=72 (72)　　卍解時の補正+dice1d100=47 (47)

（最低戦闘力保証95、最低卍解強化保証60）

キルゲ・オピー　戦闘力dice1d150=134 (134)　　静血装dice1d150=75 (75)

（最低戦闘力保証100、静血装最低保証80）

3の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エリッタ　4エス・ノト　5.リルトット　6.バズビー　

7.蒼都　8.BG9　9.ぺぺ　10.ロバート　11.ドリスコール　12.ミニーニャ　

13.ジェローム　14.マスキュリン+ジェイムズ　15.キャンディス

16.ナナナ　17.ニャンゾル　18.ロイド＆ロイド　19.ジゼル

dice2d19=11 9 (20)

>>53　どういう基準で特記戦力に選ばれたか一護は知らないのでしょうがないかと。仮に未知数の潜在能力と知っても「そうか」と反応が薄い気がします。

[56 二次元好きの匿名さん 25/01/02(木) 22:23:32]

ダーテンが無く奪われたところで能力を把握してないと心中か自滅しかない卍解を引くか、贄が滅却師側になりかねないな
仕方ないが最高値に近い戦闘力でも最低保証の一護に届かないキルゲ、アンナの修行のおかげか

[57 二次元好きの匿名さん 25/01/03(金) 08:11:41]

アンナは月牙天掌という手の平に力を込めて炸裂させるシャイニングフィンガーのような技があったけれどそれの足技で足爪の先に力を込めて飛び蹴りやサマーソルトックのインパクトの際に留めた力を撃ちだす「月牙天翔」なんて技もあるのかなって思っています

[58 ◆BtYzS38KYY 25/01/03(金) 09:52:48]

　虚圏。
「……おや、今度は死神ですか。今日は来客の多い日だ」
　今しがたティア・ハリベルの『三獣神（トレス・ベスティア）』と呼ばれる従属官三人を撃破した右半分が長めの非対称なおかっぱ頭にサングラスをかけた滅却師――キルゲ・オピーは、瓦礫の上に立つ黒崎一護を見上げた。
　互いの視線が合い、一護から話しかける。
「――お前らが、虚圏で暴れている滅却師の狩猟部隊か？」
「おお、その通り。我々の事をすでに把握しているようで説明の手間が省けます――して、我々に何か用ですかね、黒崎一護」
「……やっぱり、俺の事を知っているのか？」
　質問をする一護の霊覚は、周囲に散開している滅却師たちを捉える。じりじりと距離を詰めて仕掛ける機会を窺っているのがよく分かった。
「陛下より全隊員に与えられた資料（ダーテン）に貴方の情報がありました――最優先で対処すべき特記戦力としてねえ！」
　キルゲが両手を広げた瞬間、一斉に息を潜めていた滅却師たちが姿を見せ飛廉脚で一護を取り囲む。そのまま彼らが霊子兵装を放つよりも早く、一護は月牙天衝を帯びた斬魄刀を頭上まで掲げるや手首をくるりと一周させた。
　それだけで、一護を射ようとした滅却師たちの体に爆発が起きて後ろへ吹き飛んだ。
「……ほう、そのような技もあったのですね」
　キルゲの鋭い視線は、両刃剣の形状になった月牙天衝を纏う斬魄刀へ向けられる。
「――アンナが新技を作れってしつこいからな。名前はまだねえ」
　従来の月牙天衝をただ刀身に纏うのではなく、自身の完現術の能力『能力を身に纏い外に放出する』を行使する感覚を足した事で、纏う月牙天衝に形状変化を与える事が出来た。
　ただし、技名は月牙天衝ソードにはしないと決めている一護は、瓦礫の上からキルゲに斬魄刀を振ると形状変化していた月牙天衝は、通常の月牙として飛来し盛大に砂煙を発生させた。
「なるほど……その技は、滅却師の間合いに対応した技という事ですね」
　月牙を回避し石柱の上に立ったキルゲはサングラスの位置を直し、中途半端な距離から矢を撃てば矢もろとも体を月牙の刃に斬られると分析した。
「やり辛いですね……まずはその技の最大伸長を見極める必要があるようだ」
「あんたとゆっくり戦う気はねえよ。こっちはとっとと用事を済ませたら、尸魂界へ行く気だからなッ！！　卍解――！！」

[59 ◆BtYzS38KYY 25/01/03(金) 09:53:46]

展開ダイス

1.浦原喜助＆ペッシェ　2.京楽春水＆伊勢七緒　3.バンビーズ　4.黒崎一護vsキルゲ　5.バンビエッタ

dice1d5=4 (4)

3の場合

1.ジゼル　2.ミニーニャ　3.リルトット　4.エリッタ　5.キャンディス

dice2d5=3 1 (4)

4の場合

卍解・黒崎一護（㏋200）　戦闘力155　dice3d210=47 182 127 (356)

vs

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=23 10 16 (49)

>>56　味方を道連れにしても死神を倒す覚悟があるなら迷わず使用するでしょうね。キルゲは静血装で80以下のダメージ無効があるのでしぶとい上に、うちの一護はダイス運が悪いので……下手すると負けるかも。早々にアヨンを投入しようかな。

>>57　足技月牙は全然考えていませんでした。なんでだろう？

新スレの初戦闘なので、戦闘ルール記載。

・戦闘方法は、ダメージダイスでの削り合い。

＊互いの㏋を200に設定（例外あり）、ダメージダイスの最大出目はその時に応じて変化させます（なるべくバランスをとりたい）。

・基本は三回ダイスを振り、戦闘力以上の出目はミス扱い、戦闘力以下の出目が多い方の勝ち。相手へのダメージ量は一番小さい出目。

＊帝国滅却師は静血装があるので、静血装の値分ダメージが下がります……動血装の値分ダメージ上昇のパターンもあります。

・戦闘力以下の出目が互いに同数の場合、一回ダイスを振り出目が大きい方の勝ち。ダメージ量は先の三回ダイスの一番小さい出目。

・双方の出目が戦闘力以上しかない場合、もう一度三回ダイスを振ります。

・展開にもよりますが、決着付かないまま終わる事もあります。

[60 ◆BtYzS38KYY 25/01/03(金) 13:39:03]

　黒崎一護が卍解と叫んだ瞬間、キルゲの判断は速かった。
　狩猟部隊・統括狩猟隊長として行動する時は不要と思っていた卍解奪掠のアイテム『メダリオン』をズボンのポケットから取り出す。
　特異な死神である黒崎一護の卍解にメダリオンの星章化（メダライズ）は通じるのか？　その答え合わせを兼ねてイーバーンにメダリオンを持たせて向かわせたのに、始解状態で敗走して来るとは想定外だった。
「さあ、答えを見せてもらいましょう！」
　キルゲはメダリオンを卍解が完了した直後の一護へかざし、星章化を起動させる。銀盤に意匠された滅却十字が怪しく輝き、キルゲの姿を隠すほどの大きな黒い十字を展開。
「――なんだ！？」
　十字の各先端より青白い光線が――驚く一護へ――四本ずつ放射される。反射的に左手を前に出して顔を隠した一護の眼に驚く光景が映る。
　光線を浴びた左手に装着された籠手と左袖が、ぱきぱきと音をたてて剥がされて光線に吸収されていく。それは目に見える形で力を奪われる光景であり、喪失した力を再び失うという一護の中にある潜在的な恐怖心を刺激するには十分な効果があった。
「ウ、ォォォオオオオ！！」
　恐怖を掻き消すように雄叫びを上げた一護は、力の任せに斬魄刀を降り注ぐ光線を全て断つように振るった。光線は霊子で構成されていたのか、ガラスの破砕音に似た音をたてながらあっけないほど容易く砕かれた。
「はぁ……はぁ、なんだよ今の……っ！」
　露出した左腕を一瞥してから、苦々しい表情のまま一護はキルゲを睨みつける。
「ふむ、失敗のようですね。やはり貴方には通じない、忌々しい」
　卍解には反応したので対象には出来るが、やはり虚の力が邪魔していると判断したキルゲは同じく虚の力を有する平子真子・六車拳西・鳳橋楼十郎の卍解は星章化出来ないと判断した。
「その金属盤っ、現世で襲ってきた奴が持っていた……」
「ええ。与えられた仕事も満足に出来なかったので、陛下の手で処分されたと聞きました。所詮は虚ということです」
　銀盤をポケットに戻したキルゲは、一護が卍解を使用した以上はこちらも同格の力で対応するべきと判断し、右手の手袋を脱いだ。
「貴方が死神の卍解なら、私も滅却師の卍解もご覧に入れましょう」
「！！　――月牙天衝！！」
　キルゲの発言に、一護は問答無用で黒い月牙天衝を放った――。

[61 ◆BtYzS38KYY 25/01/03(金) 13:39:35]

展開ダイス

1.ユーハバッハ　2.バンビエッタ　3.浦原喜助＆ペッシェ　4.京楽春水＆伊勢七緒　5.黒崎一護vsキルゲ

dice1d5=5 (5)

5の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入るようにします。

卍解・黒崎一護（㏋190）　戦闘力155　dice3d210=184 10 184 (378)

vs

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=13 122 106 (241)

[62 二次元好きの匿名さん 25/01/03(金) 19:41:41]

静血装便利だけど原作だとキルゲ以降使ったの一護と派生技での陛下、アニメだと石田ぐらいと割と使われてないのは何故なのか動血装と併用出来ないからか？

[63 ◆BtYzS38KYY 25/01/03(金) 20:18:17]

「常勝な心掛けと言っておきましょう」
「くっ！」
　黒い月牙天衝を寸前で回避したキルゲは、霊子兵装の軍刀を出すや飛廉脚で急接近し黒崎一護に斬りかかった。
「完聖体（フォルシュテンディッヒ）発動時のわずかな隙を見逃さずに仕掛け発動を中断させる。貴方はそのような妨害を行う人物ではないと思っていたのですがねぇ……！」
　キルゲにとって滅却師完聖体の発動は神聖な儀に等しく、それを死神に妨害された事に腸が煮えくり返るほどの屈辱を感じていた。
「――気は進まねえよ。けどな、俺がここで足止めされる事が尸魂界の戦いに繋がるなら、自分の流儀に合わない事の一つくらいやってやるよ！」
　と叫んだ一護は力任せにキルゲを押し返す。
「実によい威勢と心構えです。ですが――甘い」
「ッツ」
　キルゲは砂を蹴り上げ、一護の顔に砂をかける。反射で目を守ろうとする彼の隙を見逃さずに体制を素早く整え軍刀の突きを放つや、そこから怒濤の剣捌きを見せて一護の顔に傷を刻んでゆく。
「どうですかぁ！　私の剣の腕前は！？」
「ぐっ、このっ！」
「黒崎一護、あなたの戦歴は資料にありました！　実に濃密な戦いの日々を積み上げ、急成長し生き延びた事は称賛しましょう！　しかぁし！　その幸運もここまで！」
　叩き付けるような強烈な振り下ろしの一撃を繰り出し、そのまま流れるようにキルゲは素早い連撃に繋げて一護をさらに斬りつける。
「何故か解りませんが、貴方の剣捌きには陛下の剣技と重ねる部分がある。陛下より星十字騎士団・戦闘術指南役を任される身として、実に不愉快！　不敬極まりない！！　あの完成された剣技を死神に汚されたと考えるだけで、憤怒の思考に染まるゥ……！」
「勝手に言ってろ！　――月牙天衝！！」
　感情を見せた事でキルゲの攻撃のテンポが乱れ、その隙間を突くように一護は黒い月牙天衝を放ち膨大な砂煙を発生させる。
　加減なしの月牙を撃ってしまった事に一護は焦り、それを見越したようにキルゲの声が砂煙の中から届く。
「良いのですか、距離を取れる隙など与えて？」
「くそっ」
　返答のように月牙で砂煙を両断して吹き飛ばすも、姿が見えたキルゲはすでに完聖体発動の寸前だった。
「お見せしましょう！　聖なる執行者――神の正義（ピスキエル）の姿を！！」
　キルゲの滅却十字の意匠がされた手袋は青く輝き、天を突く霊子の柱を生み出した――。

[64 ◆BtYzS38KYY 25/01/03(金) 20:18:53]

展開ダイス

1.黒崎一護vsキルゲ　2.行木竜之介＆斑目志乃　3.石田雨竜　4.バンビエッタ　5.ユーハバッハ

dice1d5=1 (1)

1の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

卍解・黒崎一護（㏋177）　戦闘力155　dice3d210=159 29 135 (323)

vs

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=95 106 189 (390)

>>62　エス・ノトも恋次と白哉相手に使用していましたね。静血装が防御技として優れ過ぎていると展開が難しかったのでは？

[65 ◆BtYzS38KYY 25/01/03(金) 20:21:00]

戦闘力以下の出目が互いに同数の場合、一回ダイスを振り出目が大きい方の勝ち。ダメージ量は先の三回ダイスの一番小さい出目です。

卍解・黒崎一護（㏋177）　戦闘力155　dice1d100=41 (41)

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice1d100=15 (15)

[66 二次元好きの匿名さん 25/01/03(金) 20:48:53]

4連続一護&キルゲとは
剣技は姉仕込みでその姉の師が千年前の陛下というバグ技だからなぁ

[67 ◆V.MFqTGXI. 25/01/04(土) 00:43:55]

　霊子の柱が砕け落ち、滅却師完聖体を発動させたキルゲ・オピーが姿を見せる。
　青色の猛禽類めいた大きな双翼と頭部の光輪、右手に霊子のサーベル、胸当てと厚底靴に籠手。特徴的なのは目が格子状に変化している。
「――感じますか、黒崎一護。我が力の脈動を」
「随分とシンプルじゃねえか。アンナのやつは飛行する盾が十枚もあるのに」
　急にキルゲの霊圧を感じ取れない事に警戒を強める一護は、動揺を悟られないためにバンビエッタの完聖体を持ち出し、感じ取れない理由を考え出す。
「存じていますよ。神の指先（ケシャルエル）――彼女の完聖体披露に立会いましたからね。なぜ追加霊子兵装が両手から盾に変化しているのか、実に興味深い」
　指南役としてバンビエッタは、キルゲが担当した生徒の中でも印象の強い生徒――もちろん悪い意味で。
「……いけませんね。妹が大変素直で可能性に満ちている優等生のため、つい姉妹を比べてしまう」
「はっ？　妹！？　あいつ、実の妹がいたのかよ！？」
　寝耳に水の情報に思わず素の驚きを見せる一護に、キルゲは微笑する。
「おや、貴方に教えていませんでしたか。ええ、いますよ。姉の代わりに立派な――おっと、喋り過ぎました。沈黙は金、雄弁は銀」
　一護が口を閉ざしたキルゲの空気が切り替わったと感じた瞬間、彼の視界から敵の姿が消えた。
「！！」
　背後を振り向いた一護の瞳に、サーベルを振り上げたキルゲの姿が映る。
「悪虐なる死神に罰を！！」
「ぐっウゥ！」
　振り下ろされるサーベルの一撃を、直撃寸前で斬魄刀を滑り込ませて受け止めた一護だが砂地に片膝を付く。
　この距離でも感知出来ねえ！　一護はキルゲの霊圧を感知出来ない仕組みを、霊圧知覚をすり抜けるもしくは周囲の霊子と完全同化し認識が出来ないと予想した。どちらが正解にしても霊覚ではなく目視で捉えるしかない。
「――月牙天衝！！」
「ぬっ！」
　鍔迫り合う中で一護は黒い月牙天衝を放ち、強引にキルゲを自分から引き離し、すぐに立ち上がって構えて一呼吸する。
「……心中察しましょう。貴方には我が力、おぞましく映っているでしょう」
「バカ言うな、そんな気持ち悪りぃ格好、誰がおぞましく思うかよ」
　キルゲに悪態を吐きつつ、一護はとにかく敵の姿を視界に収める事を強く心掛ける事にした。
「なるほど。現世の悪ガキというのは減らず口のようだ」

[68 ◆V.MFqTGXI. 25/01/04(土) 00:44:27]

展開ダイス

1.浮竹十四郎＆朽木ルキア　2.バンビーズ　3.黒崎一護vsキルゲ　4.浦原喜助＆茶渡泰虎　5.三獣神

dice1d5=2 (2)

2の場合

1.キャンディス　2.ジゼル　3.ミニーニャ　4エリッタ　5.ジゼル

dice2d5=2 5 (7)

3の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

卍解・黒崎一護（㏋177）　戦闘力155　dice3d210=175 109 71 (355)

vs

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=104 65 30 (199)

>>66　四連続には自分も「え」と声が出ました、ダイス運がいいのか悪いのか……そろそろ開戦します。

[69 ◆V.MFqTGXI. 25/01/04(土) 00:45:13]

訂正

2の場合

1.キャンディス　2.ジゼル　3.ミニーニャ　4エリッタ　5.リルトット

dice2d5=1 1 (2)

[70 二次元好きの匿名さん 25/01/04(土) 00:52:53]

ついにバンビーズが動いたか…
劇的ビフォーアフター(身内にチョコラテだけど敵には容赦しない)したバンビちゃんショックまで後もう少しだな

[71 二次元好きの匿名さん 25/01/04(土) 07:36:40]

アンナが容易く負けないために設けられた静血装のセーフティが千年血戦篇の敵に利する形になった感じです

[72 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/04(土) 15:07:33]

　銀架城、バンビーズのキャンディス・ニットキャップは自室でくつろいでいた。
　星十字騎士団は、いつでも出撃命令に対応が出来るように待機中の状態だが、宣戦布告の翌日に出撃は流石にないだろうと、何人かの聖章騎士は油断して、普段通りの生活をしていた。
　キャンディスもその一人で、鼻歌まじりに長髪を丁寧にブラシで梳いていた。
「戦争が近くても、髪の手入れだけはぜってー譲らねぇぞ」
　死神の血で髪が汚れる事のない聖文字T『雷霆（ザ・サンダーボルト）』は、彼女には都合が良く気に入っていた。髪を梳き終えたキャンディスは、続いて頭皮マッサージを始める。頭の巡りを良くしておかないと良い髪に育たない。
「あーまじ、戦争めんどくせぇ。あたしの代で始めないでほしかったなー」
　指で頭皮を回すように揉みながらキャンディスは本音をこぼす。若い世代の滅却師である彼女は、死神に対する嫌悪の感情はさほど抱いていない。二百年前の滅却師殲滅戦の生き残りや帝国加入前の生活が、死神のせいで苦しかった者は相応の憎悪を抱えていたが、滅却師の自覚がないまま現世で慎ましい生活をしていた者に、死神に恨みを抱けというのは少々難しい話。
　それでも彼らが戦うのは、帰る場所が帝国しかないのと単純にユーハバッハが恐ろしい、もしくは忠誠を誓っているから。
「バンビの奴、きっと現世の最新コスメとか色々使っているんだろうなー。羨ましい」
　帝国も現世に拠点を複数用意しているので、現世の商品を入手する事が出来るものの仕入れ担当がきっちりと決まっているので、キャンディスが指定する事もどうやっても出来ない。
「……あいつ来るのか？」
　キャンディスは死神と滅却師の戦争にバンビエッタが参戦するのか気になった。一年半前の藍染惣右介との戦闘を直に見ていた彼女は、単独で勝てる自信が全くなかった。
　バンビーズ全員で攻めれば勝機はあると考えるキャンディスだが、初手完聖体で侵入されたらその時点で負けるのがほぼ確定している。
「負けたら陛下に粛清だよなぁ……あぁ、戦うのますます億劫になってきたじゃん」
　頭を抱えて、病欠出来ないかと真面目も考えるキャンディスの苦悩など欠片も知らないバンビエッタはすでに瀞霊廷内に入り、姿を隠しつつ大勢の敵味方に侵入出来る地点で待機しているなど、夢にも思っていなかった。

[73 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/04(土) 15:08:04]

＊風邪を引きました。そのため投稿は遅れます。

展開ダイス

1.バンビエッタ（開戦）　2.黒崎一護vsキルゲ　3.アヨン　4.浮竹十四郎＆朽木ルキア　5.浦原喜助

dice1d5=1 (1)

2の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

卍解・黒崎一護（㏋147）　戦闘力155　dice3d210=131 57 45 (233)

vs

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=109 146 135 (390)

3の場合　＊キルゲに出目から静血装を引いた分のダメージ。

アヨン　戦闘力dice1d350=252 (252)

>>70　さてバンビーズはどうなるやら。

>>71　敵滅却師に優位になってしまうのは、最初の段階で判っていたのでダイス要素入れようかなと思ってます。

[74 二次元好きの匿名さん 25/01/04(土) 18:27:53]

お大事に無理はなされないように今の時期なら特に
帝国の生活水準はわからないが好き勝手にオシャレ等は出来なかっただろうから粛清さえなければアンナの生活は羨むことだろうよ

[75 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/04(土) 21:57:54]

>>74　心配していただきありがとうございます。インフルエンザではなく、ただの風邪と祈るばかりです。

キャンディスはアスキンも認める程度のオシャレなんで、きっと現世の女性誌とか読み漁っている気がして書いてみました。

今日は投稿できそうにないです。

[76 二次元好きの匿名さん 25/01/05(日) 05:42:04]

お疲れ様です
アンナは強敵と相対する関係で静血装は常に全解放できていないとキツイが敵滅却師は攻撃に対して静血装の展開が間に合うかどうかダイスで判断する、みたいな感じでしょうか

[77 二次元好きの匿名さん 25/01/05(日) 09:26:48]

バンビの対策方法は藍染みたいな例外を除けばキャンディスの言うように集団で囲み侵入される前に倒すか侵入の射程圏外からの攻撃になる
前者はバンビーズというグループだから出来そうだけど他は連携とか皆無だろうし速攻でバンビを倒せなかったどのみち負け確になる
後者は出来そうな奴が一人だけいるがここには来てないと思いたい

[78 ◆BtYzS38KYY 25/01/05(日) 15:54:33]

>>76　そうですね、そのやり方しかないかなと思います。そうしないと戦いが終わらないので。

>>77　この時の親衛隊は何をしていたのかきになりますよね。陛下と総隊長の戦いに参加するわけでもないですし。

[79 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/05(日) 21:54:08]

体調不良のため投稿はなしになります

[80 二次元好きの匿名さん 25/01/06(月) 07:13:44]

ほしゅ

[81 二次元好きの匿名さん 25/01/06(月) 15:42:14]

ほしゅ

[82 二次元好きの匿名さん 25/01/06(月) 21:19:09]

アンナって動血装の方が基本先行して上手いイメージだったけれど斬月が静血装の修練に対して純粋な防御性能以上に絶えず静血装を展開できることを優先してアンナを教導したのかな

[83 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/07(火) 00:15:44]

　朽木ルキアの協力で瀞霊廷内に入り込んだバンビエッタは、霊圧完全遮断の外套で姿を隠しながら瀞霊廷の中心部にある双極の丘にいた。開戦までの間、彼女は静かに霊子を集めて滅却師完聖体の準備をしていた。
「……諦めよう」
　開戦と同時に完聖体を発動させるのは、バンビエッタの中で決まっていた。問題はその後、聖章騎士の動きと聖文字を制限して隊長格と泥仕合をやらせても、死神の隊士相当の聖兵（ゾルダード）が瀞霊廷蹂躙の詰めの戦力として出て来るのは確実。
　理想を言えば聖兵にも可能な限り侵入しておきたいものの、短時間で連続して完聖体を出すのは現実的じゃないため、バンビエッタは聖兵への侵入は諦めた。
「……一護たちは何をしているのよ」
　虚圏に向かった特記戦力の黒崎一護と浦原喜助、現世で別れてすでに四十分以上が経過。狩猟部隊の聖兵程度に遅れを取るような鍛え方はしていないので、総括隊長のキルゲ・オピーと直接戦闘して苦戦しているか、彼の聖文字J『監獄（ザ・ジェイル）』に捕縛されたと考えた。
　キルゲの監獄の防御力は絶大。滅却師を捕らえる事が出来ないという弱点があるものの、死神を捕らえるのは可能。
　高火力の一護を足止めするには最適の人材だった。
「キルゲとの戦いで目覚めるかな」
　一護が目覚めていない最後の要素である滅却師としての覚醒。無意識下で宙に立つ時霊子の足場を作っていたが、それは覚醒とは言えない。もしも本当にキルゲの檻に捕まっているのなら、檻を破るには滅却師として覚醒するしかない。
　混ざり過ぎの混血滅却師である一護をキルゲの監獄は、彼を滅却師と認識するのか判らないが認識してくれないと外部から助けてもらうしかない。
「ふぅ、もう十分ね」
　さらに二十分が経過し、必要分の霊子を十分に集め終わったバンビエッタは待つだけになった。
「……メールしちゃおう」
　暇になったバンビエッタは、浦原喜助に「そっちはどういう状況？　破面は助けた？」とメールを送った。数分後「黒崎サンは滅却師と戦闘中ス。ドンドチャッカサンは救出済み」と浦原から返信があった。
「まだ戦闘中って、遭遇したのが遅かったの？　――しょうがないわね」
　これから始祖に背信をするのだからと、バンビエッタは浦原にキルゲの聖文字の能力を教えた。
「あとはそっちで何とかしなさいよ」

[84 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/07(火) 00:16:14]

＊インフルエンザではなく普通の風邪をでした。しかし、体調は万全でないので投稿は遅れます。そして開戦まで書けませんでした。

展開ダイス

1.黒崎一護vsキルゲ　2.浦原喜助　3.護廷dice1d13=6 (6)　隊　4.バンビエッタ（開戦）　5.石田雨竜

dice1d5=4 (4)

1の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊今回から滅却師戦の長期化を避けるため、追加ルールとして静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

卍解・黒崎一護（㏋147）　戦闘力155　dice3d210=129 88 46 (263)

vs

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=72 113 117 (302)

静血装のダメージ軽減は、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=1 (1)　。

>>82　高い防御力を持っていれば長時間の戦闘も可能ですし、将来必ずぶつかるだろう敵の事を考えれば静血装の持続時間を鍛えた方が生存率も上がりますからね。

[85 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/07(火) 00:18:31]

戦闘力以下の出目が互いに同数の場合、一回ダイスを振り出目が大きい方の勝ち。ダメージ量は先の三回ダイスの一番小さい出目です。

卍解・黒崎一護（㏋147）　戦闘力155　dice1d100=44 (44)

vs

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice1d100=46 (46)

[86 二次元好きの匿名さん 25/01/07(火) 08:19:04]

ほしゅ

[87 二次元好きの匿名さん 25/01/07(火) 09:52:25]

アンナやはり陛下狙いか、鏃無しで倒せるのこの時ぐらいしか無いしね

[88 二次元好きの匿名さん 25/01/07(火) 17:33:07]

新システム導入が戦闘中なのでちょっと一護が割を食ってしまったかな？

[89 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/07(火) 20:46:40]

　青空だった尸魂界は、いつの間にか曇りに覆われた。
　戦備も整ったのか、瀞霊廷の空気は慌ただしさが消え、緊迫としたものに変わっていた。
「……もうすぐ一時間半」
　バンビエッタは欠伸をしながらその時をじっと双殛の丘で待ち続けていた――このまま寝ちゃいそう、と思っていた彼女の霊覚が上空に出現した霊圧を捉えた。
「――陛下」
　距離的に肉眼で顔を視認する事は出来ないものの、感じ取れる霊圧と遠目でも判る雰囲気は間違いなく、見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）皇帝ユーハバッハであると確信した。
「ようやく、始まるのね」
　久しぶりに目視で見た瀞霊廷を見下ろす始祖は昔と変わらない威容と威圧に安心したバンビエッタは、これで容赦なく滅却が出来ると思った。
　そして、一分と経たず瀞霊廷全体に巨大な霊子の青い火柱が何本も乱立――第一次侵攻が始まった。
　バンビエッタは立ち上がり、広範囲に霊圧を探りながら周囲を見れば火柱の数は二十本ほど。その火柱の中に覚えのある聖章騎士の霊圧がいくつもあったので、火柱に守られながら安全に地上へ出られるいい方法と素直に思った。
「あ、いない」
　少し目を離した隙に、上空のユーハバッハは消えてしまった。
　だが、バンビエッタは焦る必要はなかった。これからは好きなだけ追跡と監視が出来るのだから。
「ふぅー……」
　肺の中の空気を全て出す程度に長く息を吐いてから、バンビエッタは予定通りに滅却師完聖体を発動させた。
　青い火柱に囲まれた瀞霊廷の中心から生える赤い霊子の柱。丘の高さもあり霊子の柱は瀞霊廷内のほぼどこからでも確認する事が出来た。またバンビエッタの霊圧を感知した隊長と聖章騎士は「いつの間に入っていた」「やべ、侵入されたぞ」「ろくでもない事をする気だ」「いきなり仕掛けて来やがった！」と似た感想を同時に抱いた。
　霊子の柱が砕け落ちた時点で、バンビエッタはすでに内側にはいなかった。この時点で彼女のやりたい事は半分以上達成したも同然、その場に留まる必要もなかったからだ。
「ふーん、そこへ行くんだ」
　影の領域を使い、バンビエッタは一直線にユーハバッハを追跡していた。彼の向かう先に何が建っているのか知っている彼女は、皇帝らしからぬ忍んだ動きに派手な演出は死神の眼を外に向けるためにあったと納得した。
「目的地は、一番隊隊舎下の地下大監獄ね」

[90 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/07(火) 20:47:03]

展開ダイス

1.バンビエッタ　2.アヨン　3.黒崎一護vsキルゲ　4.京楽春水＆ロバート　5.浦原喜助＆茶渡泰虎

dice1d5=1 (1)

2の場合　＊キルゲに出目から静血装を引いた分のダメージ。

アヨン　戦闘力dice1d300=96 (96)

3の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

卍解・黒崎一護（㏋75）　戦闘力155　dice3d210=33 14 127 (174)

vs

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=45 55 94 (194)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

>>87　仕留めないと気が済まない相手ですからね。

>>88　前々から、うちの一護はなぜかダイスに嫌われているんです。

[91 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/07(火) 20:48:19]

戦闘力以下の出目が互いに同数の場合、一回ダイスを振り出目が大きい方の勝ち。ダメージ量は先の三回ダイスの一番小さい出目です。

卍解・黒崎一護（㏋75）　戦闘力155　dice1d100=53 (53)

vs

キルゲ・オピー（㏋200）　戦闘力134　静血装80　dice1d100=27 (27)

[92 二次元好きの匿名さん 25/01/07(火) 20:51:38]

第一次侵攻で各陣営がどう動くか楽しみです。スレ主様はお大事になさってくださいませ。

[93 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/07(火) 20:57:08]

>>92　ありがとうございます。熱はもう平温なんですが、今回はめまいがあっていまいち集中して書けませんが頑張りたいと思います。　各陣営も書きたいのですがどうしてもダイス任せなので。

[94 二次元好きの匿名さん 25/01/07(火) 23:38:11]

開戦と同時にいつ爆発するかわからない無差別爆弾が投下されたようなもんだな

[95 二次元好きの匿名さん 25/01/08(水) 07:03:06]

今更だけど明けましておめでとう

[96 二次元好きの匿名さん 25/01/08(水) 08:36:30]

アンナって基本的に静血装全開で動く分自前のスピードが滅茶苦茶に素早いタイプなのか
動き始めや攻撃の当たった瞬間だけ動血装を瞬時に全身に張り巡らせて一瞬も経たないうちに静血装に切り替えられるようなもはや無意識でスイッチできる、みたいな

[97 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/08(水) 13:39:54]

「――無防備ね」
　瀞霊廷全体を巻き込んだ見えざる帝国の侵攻を前に、蜂の巣を突いたような騒ぎになっている護廷十三隊の司令塔であるべき一番隊の隊舎に――影による移動で――踏み込んだバンビエッタは、その警戒の向きに呆れた。隊士が前日に百名以上死亡し人手不足だとしても隊舎の護りが緩かった。
　護廷開祖という強過ぎる死神が長く居たせいだと思いながらバンビエッタは、すでに踏み込んでいるユーハバッハの残存霊圧を辿る。
　……ここが入口ね。
　隊舎の奥、重罪人たちを収監している真央地下大監獄の入口は、霊的な処理が幾重にもされた厳重な分厚い鉄扉だったが、影からの侵入は想定外のため極狭の隙間から容易く侵入出来た。
「観光名所に出来そう……」
　影から出て来たバンビエッタは、地下大監獄を見下ろす。
　大監獄と銘打つだけあり底が見えない吹き抜けの空間が広がり、吹き抜けを囲うように檻が設置されて収監されている囚人の喧騒とした声や呻きが空気の流れに乗って、彼女の耳から届いた。
　市丸ギンはどの辺かなと思いつつ、バンビエッタの視線は現代的な機械装置に向けられた。
「エレベーターね」
　全ての囚人が大人しいはずがないので、拘束した状態でも運搬出来るように設置されたエレベーターの呼び出しボタンを押す。
「――最下層ね」
　ユーハバッハはすでに最下層『無間』に居ると判っていたバンビエッタは、藍染惣右介でもスカウトしに行ったのだと思いながら、到着したエレベーターに乗るとさっさと最下層のボタンを押した。
　工事現場で使用されるような頭上に電灯があるだけの無骨なエレベーターに乗りながら、彼女は最下層に親衛隊が居る可能性を考える。
「戦闘は避けられないけど――ま、どうにかするしかないわね」
　親衛隊は地上にもしくは銀架城に居る事と願いながら、バンビエッタは無間に到着した。
「――暗いわね」
　最下層は、淡く光る鉱石が埋め込まれた石柱が無数に生えるだけの先が見えない真っ暗な空間。霊圧を探っても藍染の霊圧を捉える事は出来ないほど広大。
「親衛隊もいないし、本当に単独で動くなんて」
　それだけ護廷十三隊の実力を軽んじているのかと思いながら、バンビエッタは無駄に歩くより向こうから戻って来るのを静かに待つ事にした。
　そして――。
「よく本物の私がここにいると分かった。バンビエッタ・バスターバイン」
「え？」

[98 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/08(水) 13:40:29]

展開ダイス

1.浦原喜助　2.護廷dice1d13=2 (2)　隊　3.聖章騎士　4.アヨン　5.黒崎一護vsキルゲ

dice1d5=1 (1)

3の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エリッタ　4エス・ノト　5.リルトット　6.バズビー

7.蒼都　8.BG9　9.ぺぺ　10.ジェラルド　11.ロバート　12.ドリスコール

13.ミニーニャ　14.マスキュリン+ジェイムズ　15.キャンディス　16.ナナナ　

17.ニャンゾル　18.リジェ　19.ジゼル

dice1d19=2 (2)

4の場合　＊キルゲに出目から静血装を引いた分のダメージ。

アヨン　戦闘力dice1d300=11 (11)

5の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

卍解・黒崎一護（㏋75）　戦闘力155　dice3d210=189 175 14 (378)

vs

キルゲ・オピー（㏋186）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=58 22 77 (157)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

>>94　これくらい緊張感があった方が聖章騎士もやりがいがあるかと

>>95　明けましておめでとうございます。幸先が良くないものの今年も頑張ります。

>>96　黒崎家に入る前は脳筋でしたが、真咲の死後は手数と連撃連射で押すタイプのつもりで戦闘は書いてます。速度は明確に考えてはいませんが、始解の一護よりは速いですが卍解一護・本気の夜一よりは遅いです。それでも一護に勝てるのは慣れと傾向に癖を把握しているからです。　血装の切替は器用さと霊子操作の値が高いなのでかなり速いです。実は動血装と静血装の同時使用も出来ますが、疲れるからなかなかやりません。

[99 二次元好きの匿名さん 25/01/08(水) 17:50:52]

言われてみるとそうだな
なぜ二人いるユーハバッハに戸惑うことなく密かに無間に赴いた方が本物だと確信を持てたのか

[100 二次元好きの匿名さん 25/01/08(水) 21:43:32]

展開ダイスからしてさらばだベレニケ・ガブリエリよ

[101 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/08(水) 23:54:12]

「……さすがに、ここまでっスね」
　ドンドチャッカを助け、瓦礫の影から黒崎一護とキルゲ・オピーの戦闘を見守っていた浦原喜助は、瀞霊廷が見えざる帝国の侵攻を受けていると察知したので、彼は瓦礫の影から立ち上がると戦闘中の二人の前に現れた。
「う、浦原さん」
「浦原喜助、気付いていましたよ。貴方が子ネズミのようにこちらをチラチラ覗いていた事を」
「そっスか――黒崎サン、ここから先の戦いはアタシが引継ぎます。あなたは井上サンに治療後、すぐに尸魂界へ。開戦しました」
「！！」
　本当はもう始まっていたが、あえて今しがた開戦したように一護へ告げる浦原はキルゲの方を見る。
「という訳なので、黒崎サンはアタシと交代ス」
「――それを私が許すと思っているのですか？」
　キルゲも右耳の小型通信機で、瀞霊廷への侵攻が始まった事は把握済み。だからこそ特記戦力を虚圏に足止めする事の重要性を、彼はよく理解していた。何よりもユーハバッハから命懸けで黒崎一護を足止めしろと命令されていた。
　一護は浦原の言葉に渋い表情を浮かべたが、どちらの戦いを優先するべきか天秤にかけるまでもなく、彼は井上織姫が隠れている瓦礫の方へ跳び下がった。
「浦原喜助、貴方に完聖体状態の私が倒せるとでも？」
「完聖体と戦うのは初めてスが――何とかしてみましょう。起きろ――紅姫」
　浦原は斬魄刀を始解し戦う意欲を見せると、キルゲの表情は難しいものになる。
「ところで、見えざる帝国の拠点ってどこスか？　アンナサンが教えてくれなくて」
「――ッ、それを教える義理はない！」
　キルゲはサーベルの先端を井上の治療を始めたばかりの一護に向けて『監獄』を発動させる。浦原が相手では黒崎一護と同じように戦えるとは思えないと判断したため、先んじて彼を封じる事に決めた。
　『監獄』を内包した霊子の矢がサーベルの先端から発射され、真っ直ぐに迫り井上もろとも一護を封じるはずだったが、浦原が斬魄刀を鋭く振れば切っ先から霊力の斬撃が高速で飛び、そのままキルゲの矢に衝突し『監獄』は不発に終わる。
「今、黒崎サンを檻に封じようとしたスね？」
「――ッ！」
　浦原の一言で、キルゲはバンビエッタが聖文字の情報を提供した事も気付いた。
「あのガキがッ！！　陛下の慈悲で生かされてきた分際でっ！！　我々に弓を弾くというのかァァ！！」

[102 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/08(水) 23:54:41]

展開ダイス

1.技術開発局　2.黒崎一護＆茶渡泰虎　3.エリッタ＆死神（隊長）　4.浦原vsキルゲ　5.コン

dice1d5=1 (1)

3の場合　

1.狛村左陣　2.更木剣八　3.六車拳西　4.砕蜂

5.平子真子　6.日番谷冬獅郎　7.鳳橋楼十郎　8.浮竹十四郎　9.朽木白哉

dice1d9=7 (7)

4の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

浦原喜助（㏋200）　戦闘力135　dice3d190=96 36 105 (237)

vs

キルゲ・オピー（㏋186）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=101 162 19 (282)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=1 (1)

>>99　この時点のバンビちゃんは偽陛下の存在に気付いていませんでしたので「え？」が出ました。仮に偽物と遭遇したとしても今のバンビちゃんは即偽物と看破出来る状態にあります。本物を精確に追跡出来たのは、陛下の能力を利用したからです。

>>100　原作よりは出番があったので満足してくれるはずです。

[103 二次元好きの匿名さん 25/01/09(木) 07:27:55]

本来はそれぞれのシステムが独立しているため、同時には使用できないとされる血装ですが同時に使えるとなると何らかのからくりがありそう
一人の人格では同時に使えないという解釈なら侵入の精神体か崩玉と連携してそれぞれ役割分担すれば不可能ではないだろうし崩玉に血装の使い勝手を改善してほしいと願ったなら本来別系統のシステムをアンナ専用に統合して扱えるようになっていてもいいわけですし

[104 二次元好きの匿名さん 25/01/09(木) 07:30:19]

動血装と静血装の同時使用って不可能の筈だけど
もしかして自身に侵入して本体の意思と侵入した精神体の意思で別々に同時使用している感じ？

[105 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/09(木) 14:09:36]

「てめぇら、仕事だ！　恨むなら依頼者の浦原喜助を怨め！！　間違っても俺や隊長を怨むんじゃねぞ！！」
　続々と上がる戦況の追加報告にてんてこ舞いの技術開発局。開戦から三十分足らずで護廷十三隊の隊士が千人以上の死亡が確定し、霊圧不明者を加えると千六百人に達する。後方支援が主の局員が絶望を抱くには十分な数字だった。
　そんなお通夜な状態でも、彼らしか頼めない依頼はやってきた。
「なんでこんなクソ忙しいタイミングに虚圏いんだよ！　黒崎と浦原は！」
　阿近はイライラしながらキーボードを叩くように打ち込み、浦原の要請である瀞霊廷内に黒腔を繋ぐ術式の構築をしながら局員に指示も出す。
　浦原がキルゲ・オピーの相手を引き受けるため、黒崎一護を尸魂界へ送るための通路は作れない。代役に彼らが虚圏に来る理由となったネル・トゥたちに黒腔を開いてもらう事になった。
　しかし、普通に虚圏から黒腔を開いても遮魂膜が邪魔になり出口はどうしても瀞霊廷外になってしまう。ゆえに技術開発局の方で瀞霊廷内に出るための専用出口を作る事になった。
「こっちだって襲撃される可能性があるっていうのによ……！　くそ、空気読めよ、あの人は！」
　現在、局員の犠牲者は火柱発生時に隊士の近くで計測班をしていた者たちのみだが、瀞霊廷の技術の中枢を狙わない理由が敵にはないので、襲撃は時間の問題。実際、阿近の読みは当たっており敵に支配された瀞霊門の門番が一人、技術開発局へ向かっていた。
「久南ァ！　座標の選定は出来たか！」
「は、はいぃ！」
　久南ニコは小走りで阿近に近づき、タブレット画面を彼に見せる。
「この座標はどうでしょうか！？　地上よりは黒腔を安全確実に開けます！」
「……隔離実験室か」
　技術開発局の敷地内には、秘匿性の高い実験を行うために常時光学迷彩で不可視化された特別な動く部屋があり、彼女はそこを黒腔の出口に選定した。
「時間もねえ。そこにするか……――文画郎、機材搬入を手伝ってやれ」
「はい」
　頭に包帯を巻き両目の周りにパンダのような隈がある局員は、短く返答するとニコを連れて部屋を出る。
「こっちの準備が出来るのは、早くても二十分後か――このペースだと二千人の死亡は確実か……お前ら、いつでも避難出来るようにパックアップを取り忘れるなよ！」

[106 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/09(木) 14:10:17]

展開ダイス

1.エリッタ＆死神（隊長）　2.死神（副隊長限定）　3.浦原vsキルゲ　4.バンビエッタ＆ユーハバッハ　5.黒崎一護＆茶渡泰虎

dice1d5=2 (2)

1の場合　

1.日番谷冬獅郎　2.更木剣八　3.狛村左陣　4.砕蜂

5.鳳橋楼十郎　6.六車拳西　7.朽木白哉　8.浮竹十四郎　9.平子真子

dice1d9=3 (3)

2の場合

1.大前田 希千代　2.吉良 イヅル　3.虎徹勇音　 4.雛森 桃

5.阿散井恋次　6.射場 鉄左衛門　7.伊勢七緒　8.檜佐木修兵

9.松本 乱菊　10.草鹿やちる　11.涅ネム　12.朽木ルキア

dice1d12=5 (5)

3の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

浦原喜助（㏋200）　戦闘力135　dice3d190=121 57 1 (179)

vs

キルゲ・オピー（㏋186）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=177 172 151 (500)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

ユーハバッハの戦闘力100×dice1d5=5 (5)　　静血装100

最低戦闘力保証350

[107 二次元好きの匿名さん 25/01/09(木) 15:15:44]

500ですか陛下、やべぇ下手したら一撃で終わるしかもまだ全知全能や霊王吸収前だぞ

[108 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/09(木) 21:24:31]

「卍解無しってのは辛いぜ……」
　阿散井恋次は卍解が使用出来ないまま強敵と戦う事が苦しいと思うと同時に、基礎の実力がまだまだ藍染惣右介に及ばないと痛感しながら、相対した聖章騎士――エス・ノトに斬魄刀を振い続けた。
　見えざる帝国は卍解を奪掠する技術を持っていた――その情報は、あえて卍解を奪われた京楽春水の部下伊勢七緒の天挺空羅によって、全隊士に共有される事となった。最小の犠牲で得られる最大の情報であったが、卍解が封じられたという事に変わりはなかった。
「……動キガ悪い」
　長身痩駆・黒髪長髪の容姿に服全体にボタンが着いたロングスカート風の軍服を着るエス・ノトの動きは阿散井の目から見ても――まるで水中で動くように――鈍く、攻撃である霊子の棘も生成が失敗する事があった。
　それでも、この男に六番隊の隊士は十数人も殺されている。だからこそこれ以上の犠牲を出さないように阿散井が卍解無しで仕留めるしかなかった。
　くそ、固いッ！！
　滅却師の防御力をバンビエッタとの戦いで理解している阿散井は、強烈な一撃を連発するもエス・ノトは平然と片手で受け止めて見せる……あの防御力の秘密は、霊子を肉体に直接流す事であると理解していたが、問題は防御を打ち破る火力を卍解無しで出すこと。
　もっと一点集中、いや防御が間に合わないように速度の方が、それとも鬼道をぶつけてみるか。
　こういう時に貫通力のある技を始解でも使えるようにしておくべきだったと、撃たれる霊子の棘をかわしながら阿散井は悔む。
「バンビエッタハ、ドコカ知ラナヰ？　コノ状態ハ僕ノ力ヲ妨ゲる」
「知る訳ねーだろがっ！」
　蛇腹剣で石床を抉り取りながら螺旋状にエス・ノトの全身を削り取るような攻撃を仕掛けるも、やはり静血装に防がれてしまう。
　本気で何か策を考えないと不味い。そう考える阿散井に更なる刺客が追加された。
「オオそこにいたか！　エス・ノト！」
「……マスキュリン」
　阿散井の背後より姿を見せたのは、覆面にチャンピオンベルトと蝶ネクタイを着用した筋肉が逞しい滅却師には見えないプロレスラー風の大男マスク・ド・マスキュリン。
　エス・ノトはやって来た仲間に訝しげな視線を向ける。
「オ前ハ何故、……ァァ、ソウダッタな」
「おらァァ！！」
　前後を敵に挟まれた阿散井は、本気で死に物狂いの戦いになると思いながら仕掛けた。

[109 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/09(木) 21:25:09]

展開ダイス

1.浦原vsキルゲ　2.黒崎一護＆ペッシェ　3.バンビーズ　4.バンビエッタ＆ユーハバッハ

dice1d4=1 (1)

1の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

浦原喜助（㏋200）　戦闘力135　dice3d190=50 68 59 (177)

vs

キルゲ・オピー（㏋185）　戦闘力134　静血装80　dice3d189=151 110 71 (332)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

3の場合

1.ミニーニャ　2.キャンディス　3.リルトット　4.ジゼル　5.エリッタ

dice1d5=2 (2)

>>107　進化藍染の時は戦闘力500超えましたが、今回は㏋200でいい気がしてます。今度もバンビちゃんには死に物狂いで頑張ってもらうしかないですね。全知全能って戦闘力が上がるというよりは、防御系が上がっている印象が強いんですよね。

[110 二次元好きの匿名さん 25/01/09(木) 23:50:01]

浦原さんに代わったとたんに削られまくるキルゲ

[111 二次元好きの匿名さん 25/01/09(木) 23:59:00]

>>110

静血装が間に合うかどうかもありますし

[113 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/10(金) 09:30:59]

「いや～お強い。危うく首が落ちるところでした、さすが指南役ス」
　浦原喜助はサーベルが掠めた首をキルゲ・オピーに見せながら、彼の強さを称賛しつつ隙を窺う。
「そのセリフは三度目だ」
　黒崎一護の超速戦闘から解放されたキルゲは精神的に楽にはなったものの、風向きは悪い。すでに井上織姫の治療が終わり、黒崎一護が尸魂界へ向かう準備をし始めているからだ。
「また黒崎サンを狙う気スか？　無理っスよ、茶渡サンが撃ち落とします」
「……っ」
　浦原が言う通り、キルゲの『監獄』の矢は最初の一発以降は全て茶渡泰虎が完現術で撃ち落としていた。特記戦力と戦いながら撃つ隙を見つけるのは大変で、キルゲの脳裏に諦めの二文字が過り始めていたがその度に陛下の命令を思い出す。
「黒崎一護も優先だが、やはり貴方を先に封じるしかないか」
「おや、出来まス？　アタシ、よけるの昔から得意スけど――それにですね、そろそろ対滅却師用の技術を貴方で試そうと思っていたんです」
　と言う浦原喜助は斬魄刀の刀身の腹を指で撫でると逆手に握り、姿勢が前傾になる。特記戦力の言葉だけにキルゲは嘘と断じる事が出来ず、自然と身構えて警戒した刹那――彼はキルゲの間合いにいた。
「ぐっぅぅうう！！」
　逆手の斬魄刀による一閃はキルゲの首筋を切り裂き、鮮血が傷口から吹き、砂地に赤い飛沫を撒き散らす。
「短距離なら、破面の移動術は出来るんスよ。実は」
「この程度の傷で、私を――！！？？」
　傷口を左手で押さえるキルゲはすぐに静血装で止血しようとした。だが、血装が明らかに鈍い事に気付く。
「一年ほど前アンナサンに、二種類の血装を同時に使いたいから新しい霊子システムを新しく作ってと、依頼があったんス。その時に両血装の霊子システムの全容を見ました」
「なん、だと……！？」
「残念ながらアタシの技術が未熟で、血装の破壊に至らず性能を半減させる事しか出来ません。もう一撃どうスか？」
　浦原の言葉にバンビエッタはやはり裏切り者と再認識したキルゲは怒りに震えるも、優先順位は間違えない。
「聖隷」
　周囲の霊子を隷属させたキルゲは、首の傷口へ集めた霊子を導き霊体の修復を行った。
「便利スね、その技。回道要らずで」
「はぁァ……浦原喜助、黒崎一護！　私と共に監獄へ入りましょう！！」
　キルゲは足元にサーベルを突き立て『監獄』を発動させた。

[114 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/10(金) 09:31:33]

展開ダイス

1.バンビエッタ＆ユーハバッハ　2.茶渡泰虎＆井上織姫　3.エリッタ＆死神（隊長）　4.浦原vsキルゲ

dice1d4=3 (3)

3の場合

1.六車拳西　2.平子真子　3.砕蜂　4.日番谷冬獅郎

5.朽木白哉　6.狛村左陣　7.鳳橋楼十郎　8.浮竹十四郎　9.更木剣八

dice1d9=6 (6)

4の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

浦原喜助（㏋200）　戦闘力135　dice3d190=178 128 151 (457)

vs

キルゲ・オピー（㏋135）　戦闘力134　静血装40　dice3d189=183 117 122 (422)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

[115 二次元好きの匿名さん 25/01/10(金) 09:38:08]

浦原さん、アンナ(バンビ)がキルゲ側の逆鱗だと分かってて全力で踏み抜いて判断能力失わせようとしてるっぽい…？

>>101でもキレてたしそりゃそうか

(エリッタも戦ってるっぽいな…狛村隊長とか)

[116 二次元好きの匿名さん 25/01/10(金) 10:24:26]

奇しくも原作通り狛村の相手はEになったか
同時使用可能は浦原さんのおかげか

[117 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/10(金) 19:55:47]

「ワンちゃん、どうしてそんなに大きいの？」
「……よく食べ、よく寝たからだ」
　七番隊の警護区域に侵入し、多くの隊士たちを傷つけ殺めたエリッタ・バスターバインの前に狛村左陣は巨壁のようにそびえ立つ。彼女を見る彼の表情は厳しいが、敵が子供である事に複雑な心境の視線を向けていた。
「大人しく縛に付くならば、悪いようにはせん」
「いやだっ！　姉さまたちが戦っているのにっ！」
　霊子の短弓を構えるエリッタに、狛村は少し沈んだ表情を見せながらも斬魄刀を鞘から抜く。
「そうか――天譴！」
　狛村の横に巨人の手と巨大な刃が出現、それを戦闘開始と受け取ったエリッタは直後に後方へ飛びながら矢を連射。
「効かん！」
　矢の群れは天譴の刀身で容易く防がれ、狛村はそのまま彼女に近接戦を仕掛ける。
「やぁぁああッ！」
　エリッタは吠えながら、矢の連射を続ける。狛村は片腕を即席の盾にしながら矢を捌きながら突撃を続け、あっと言う間に間合いは消えて、左手を伸ばしてエリッタを掴もうとした。
　反射的に足で敵の大きな手を退けた彼女は、宙を蹴って上へ逃げるも狛村は猟犬の如く追跡。
「天譴！！」
　狛村が斬魄刀を振り下ろす事に連動して、エリッタに巨大な刀が叩き付けられ、そのまま彼女は受け身も取れずに地面へ急降下――しかし、狛村の甘さか。刀の側面で叩くに留めたためエリッタの体に傷が付く事はなかった。
「うぅ、いったぁ」
　とっさに短弓を盾にしたエリッタは泣く事なく地面から立ち上がる。
「諦めよ。儂には勝てんぞ」
　狛村は黒崎アンナの身内だから殺すのが忍びないため、降参を促した。
「やだ……死神にまけたら、陛下にしゅくせいされるの」
　エリッタの言葉は、狛村はユーハバッハなる滅却師の祖は畏敬よりも畏怖の存在であると理解し、彼らに敗北は許されないのだと解った。
「ユーハバッハは、我ら護廷十三隊が倒す」
「むりだよ。陛下は最強だもん――わたしの可能性（ノイア・アングァング）！」
　エリッタの全身が発光し、狛村は光量に目を細めながら直感が働く――攻めろと。
「ウォォォォォ！」
　直感に従い、咆哮を上げながら狛村は斬魄刀をエリッタへ振り下ろした。
　刹那、光の中から鋭い斬撃が放たれ斬魄刀の刀身が断ち切られた。
「な！？　がっ！」
　驚愕する狛村の腹部にエリッタの蹴りが突き刺さり、彼の巨体は後方へ吹き飛んだ――。

[118 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/10(金) 19:56:26]

展開ダイス

1.浦原vsキルゲ　2.エリッタ＆狛村左陣　3.黒崎一心＆黒崎遊子　4.コン　5.黒崎一護＆ペッシェ

dice1d5=1 (1)

1の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

浦原喜助（㏋83）　戦闘力135　dice3d190=101 7 111 (219)

vs

キルゲ・オピー（㏋135）　戦闘力134　静血装40　dice3d189=45 47 87 (179)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

狛村左陣　戦闘力dice1d200=147 (147)　

最低保証140

>>115　逆鱗というか印象に残っているんだろうな程度の認識でちょっとした挑発のつもりです。聖章騎士なのでエリッタも前線に出るのは当然の流れです。狛村になったは予想外でしたが。

>>116　当時の浦原は一護の件の刀の技術開発や崩玉の意志との接触を行う装置の開発などで多忙で、両血装の同時使用を可能にする新霊子システムの素案は作りましたが、そこから先は崩玉とバンビちゃんの独自開発・改良で浦原も霊子システムが今どんな形か把握していません。

[119 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/10(金) 19:58:18]

戦闘力以下の出目が互いに同数の場合、一回ダイスを振り出目が大きい方の勝ち。ダメージ量は先の三回ダイスの一番小さい出目です。

浦原喜助（㏋83）　戦闘力135　dice1d100=39 (39)

vs

キルゲ・オピー（㏋135）　戦闘力134　静血装40　dice1d100=93 (93)

[120 二次元好きの匿名さん 25/01/10(金) 20:09:01]

キルゲのダイス運が強すぎる

[121 二次元好きの匿名さん 25/01/10(金) 21:25:06]

なんだか異様にキルゲが強いんだ
虚圏に特記戦力が現れることを想定して送り込んだのだから陛下からの信頼があったんだろうとは思うがあらかじめ聖別で強化されてるんじゃないかってぐらいに暴れている
静血装のダイスを１間に合う２３間に合わないにするようにしないときついかな？

[122 二次元好きの匿名さん 25/01/10(金) 22:50:38]

バンビと陛下はどんな会話をしていたのか侵入で死神を皆殺しにしたらこれまでのことは不問にするとかそんな感じかな

[123 二次元好きの匿名さん 25/01/11(土) 07:36:30]

血装を両立させるシステムは情報をあまさず提供することによる浦原式と判明
技術であることを考えれば浦原の頭ならどうにかしてしまえるということには説得力を感じます

[124 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/11(土) 10:27:14]

　虚圏に巨大な霊子の檻が形成されていた。
　キルゲ・オピーの『監獄』を最大範囲にした特大の檻。それでも仲間の手助けで檻から逃れた黒崎一護とペッシェは、捕らえられた浦原喜助たちの勝利を見守るしかなかった。
「ふぅ、さすがに疲れの色が見えてきたみたいスね」
「……否定はしませんよ。ですが、貴方を殺すに十分な気力はあるつもりだ」」
　浦原喜助の息の根を止める。キルゲは黒崎一護の尸魂界行きを止められない失点を、浦原を仕留める事で帳消しにすると決めた。
「――聖隷」
　キルゲは頭部の円盤が開き、周囲の霊子を一気に集め始める。彼の完聖体『神の正義』は霊子の捕獲・隷属能力に特化しているので周囲の自然物も分解し、霊子＝力に変えて双翼はさらに巨大化していく。
「ッツ」
　ビチッと浦原の頬の一部が分解された、キルゲの霊子の絶対隷属は生きた霊体さえ分解し始めた事に、浦原は苦い顔を作る。放置は危険と判断し、一気に接近しキルゲの円盤を破壊しようとした。
「さすが特記戦力、光輪（ハイリゲンシャイン）が要と看破しましたね。だが――甘い」
　浦原の狙いに気付きながらもキルゲはあえて彼の攻撃を止めず、浦原の斬撃は光輪に直撃。
「！！」
「ハハハハハ！」
　浦原の斬撃は光輪に止められ砕く事が叶わず、それが分かっていたキルゲは大笑いをしながら巨大化した翼で埃でも払うように、彼を自分から弾き飛ばした。
「残念でしたね！　貴方たちはこのまま私の一部となる運命なのです！」
「くっ」
　砂地を転がりながら浦原は火力不足を自覚し、それを補う方法を素早く考え――一撃の高火力を生み出す方法が思い付いた彼を茶渡泰虎が受け止めた。
「浦原さん……交代だ」
「――茶渡サン、危険スよ」
「覚悟の上だ。向こうは全員を仕留める気なのは判る……策はあるんだろ？」
「間に合うか分かりませんが」
　浦原も情報だけでしか知らないため、勝機の低い策ではあるがすぐに実行できる打開策はそれしかなかった。
「――十分だ」
　茶渡はそれだけ言うと、前に出てキルゲに近づいて行く。
「次は貴方ですか、茶渡泰虎……力の差を理解しながら、二人同時で攻めないのはいただけませんねぇ」
　キルゲは呆れつつも、本当に二人で来たら纏めて檻に入れてやると決める。
　そして無言の茶渡は迷いのない目で敵を睨み、駆け出した。

[125 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/11(土) 10:27:43]

展開ダイス

1.バンビエッタ＆ユーハバッハ　2.技術開発局　3.エリッタ＆狛村左陣　4.聖章騎士　5.茶渡泰虎＆キルゲ

dice1d5=5 (5)

5の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エス・ノト　4.リルトット　5.バズビー

6.蒼都　7.BG9　8.ぺぺ　9.ジェラルド　10.ロバート　11.ドリスコール

12.ミニーニャ　13.マスキュリン+ジェイムズ　14.キャンディス　15.ナナナ　

16.ニャンゾル　17.リジェ　18.ジゼル

dice1d18=1 (1)

茶渡泰虎　戦闘力dice1d150=130 (130)

最低保証110

>>121　足止め頑張りすぎとしかいえませんね。静血装のダイスの部分を増やしてもあまり変化がないような気がします。やはりダメージダイスの部分に対する運が強いのが原因だと思うので。

>>122　そういう部分を書きたいのですが、なかなか当たらないので。

[126 二次元好きの匿名さん 25/01/11(土) 12:09:33]

『5の場合』じゃなくこれハッシュヴァルト当たるのは4の場合？

[127 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/11(土) 12:27:55]

>>126　はい、4の場合ですね、訂正忘れです。

[128 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/11(土) 17:47:52]

「茶渡泰虎、貴方の資料（ダーテン）もありましたよ。黒崎一護の友であると」
「……そうか」
　浦原喜助の準備が出来るまでの間、時間を稼ぐためキルゲ・オピーに挑む茶渡泰虎はとにかく接近戦で勝負するしかないと思った。情報が漏れているなら自分の技は一撃が重い分、隙が大きい事も知られていると判断したからだ。
「正直、貴方の相手をする気はありません！」
「ムッ」
　キルゲは茶渡を戦うべき相手ではないと判断し双翼を広げる。彼の狙いは後方に下がった浦原、瓦礫に隠れる井上織姫の治療を受けている様子もなく、自分の霊圧を何かに向けている怪しい行動に対処すべきと判断したからだ。
「させない」
　茶渡は飛行すると読み、素早くキルゲに打撃を与えるようとするがそれよりも速くキルゲの翼が羽ばたき、彼の肉体は空へ飛んでしまった。
「さあ、浦原喜助！　悪虐の死神！　正義の裁きを受けなさい！」
　茶渡の攻撃圏外へ空高く逃げたキルゲは、サーベルを掲げて再び霊子の収束を始める。滅却師らしく特大の矢で浦原を周囲もろとも滅却すると決めたからだ。
　掲げるサーベルに大量の霊子が集まり、それによって作られた一本の矢はさながら槍のような形状になっていた。
　茶渡は完現術で宙を蹴りながら、キルゲの矢が発射される前に自分の技の射程に彼が入るように急いで迫る。
「……ほう」
　自分の方に攻撃が飛んで来ると悟ったのか井上織姫が瓦礫から姿を見せ、盾を何かをしている浦原の前に展開する。逃げるではなく迎え撃つ姿勢を見せる井上を敵ながら評価しつつ、キルゲはお望み通りにしてやろうと思った。
「巨人の一撃（エル・ディレクト）！！」
　茶渡は射程内ではなかったがキルゲの注意を惹こうと、右拳から霊子の拳を全力で発射した。
「その程度」
　キルゲは微笑し静血装を展開、翼を盾にして茶渡の攻撃に耐えてから浦原へ攻撃と考えた。撃ち出された茶渡の攻撃は、霊子の翼に衝突――強烈な一撃ではあったが、聖隷による強度を増した翼を破壊するに至らなかった。
「滅びなさい！　浦原喜助！」
　細かい霊子が飛び散る中、キルゲは槍のような矢を浦原へ発射。
「――逃げろ井上！！」
　茶渡の叫びが彼女の耳に届く前に、流星のような速さで槍は真っ直ぐ拒絶の盾の向こうにいる浦原へ向かって行った――。
「私は！　拒絶する！！」
　一撃必殺の矢に、井上は真っ向から迎え撃った。

[129 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/11(土) 17:48:27]

＊キルゲ戦は少々長過ぎのでここまでにします。

展開ダイス

1.聖章騎士　2.エリッタ＆狛村左陣　3.バンビエッタ＆ユーハバッハ　4.黒崎一護＆阿近

dice1d4=2 (2)

1の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エス・ノト　4.リルトット　5.バズビー

6.蒼都　7.BG9　8.ぺぺ　9.ジェラルド　10.ロバート　11.ドリスコール

12.ミニーニャ　13.マスキュリン+ジェイムズ　14.キャンディス　15.ナナナ　

16.ニャンゾル　17.リジェ　18.ジゼル

dice1d18=14 (14)

[130 二次元好きの匿名さん 25/01/11(土) 21:21:44]

まあ設定上でもキルゲの能力で時間稼ぎに徹されたら皆で死ぬまで塩試合やろうね！になるというか……一護レベルの火力か概念系の破壊能力でもないと、静血装フル稼働による防御カッチカチがもたらす膠着状態から抜け出すのは至難だからなあ

[131 二次元好きの匿名さん 25/01/12(日) 01:33:13]

近い戦闘力でダメージカット手段持っている敵は強い
ダイスも強いと倍率ドン
アンナは仕様上攻撃を食らう瞬間最大出力で静血装を展開できる（相対するボスが格上なのでこれくらいないとね）

[132 二次元好きの匿名さん 25/01/12(日) 07:55:54]

キルゲに展開が吸われすぎて各方面が一切描写されない不具合は運営から見ても想定外にもほどがある

[133 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/12(日) 09:45:09]

　『わたしの可能性（ノイア・アングァング）』。
　エリッタが一年半の間に開花させた、可能性（もしも）を引き出し今の自分と肉体・能力を入れ替える技。持続効果は六時間、その間彼女の『可能性（ジ・イヴェンチュアリティ）』は別の聖文字Eに変わる。
　今回、エリッタの聖文字Eは『可能性』から『鋭刃（ジ・エッジ）』となった。
「ウォォォッ！」
　狛村左陣は吠えながら折れた斬魄刀を振るい、鍛え上げた斬術を『わたしの可能性』で肉体と能力が別物になったエリッタへ浴びせかけるも、その全てを彼女は霊子の剣で見事に捌いてみせる。
「むぅぅっ」
「ハハハ、ワンちゃん！　今度はこっちから行くよ～！」
　つい先ほどまで幼女と呼んで差し支えない程度の肉体だったエリッタの肉体は、中学生ほどに成長し装備一式も別物に変わってやや動揺する狛村であったが、敵の変化で戦いの質を下げるような人狼ではなかった。
　狛村に飛び掛かったエリッタは、全身のバネを使った風の如く鋭い連撃を浴びる。荒々しい中にある精確な太刀筋は明確に狛村の命を奪うに足る一撃を秘めて、彼はそれを冷静に見極めながらしっかり捌きかわしていく。
　狙い時は攻撃が途切れる瞬間か。
　狛村は体毛の毛先を斬られながらも冷静に激しい攻撃の中にある反撃の瞬間を見極めようとする。
　だが、長期戦はこちらが不利になるのだろう……。
　繰り出される剣技の質が徐々に向上している事に狛村は気付く。それが攻撃を続ける事による集中力によるものか何かしらの能力による効果か彼には判らなかったが、どちらにしても好き放題させる事は自分が不利になると解っていた。
「どうしたのワンちゃん！　このまま全身の毛を剃っちゃうよ！？」
「それは困るな――破道の五十七・大地転踊！」
「わわっ」
　狛村は鬼道で周囲の瓦礫や地面が浮き上がる。エリッタはそれに驚いて彼から距離を取ったところで狛村は次の攻撃へ移る。
「破道の五十八・闐嵐！」
　掌から大型の竜巻を発生させた敵を襲う鬼道は、浮き上がらせた瓦礫や地面を巻き込んでその攻撃力を上げてエリッタに襲い掛かる。
　瓦礫の渦にエリッタは逃げる事を選択した。静血装の防御もあったが、精神はまだ幼いため痛みを感じる事を嫌った結果の行動。
「天譴！」
　竜巻から逃げた先に待っていたのは、彼女の動きを予見した狛村からの巨大な刃の一撃だった。

[134 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/12(日) 09:46:05]

展開ダイス

1.エリッタvs狛村左陣　2.黒崎一護＆阿近　3.コン　4.バンビエッタ＆ユーハバッハ　5.死神（隊長）

dice1d5=1 (1)

1の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

狛村左陣（㏋200）　戦闘力147　dice3d200=45 50 32 (127)

vs

エリッタ（㏋200）　戦闘力140　静血装70　dice3d193=130 151 102 (383)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=1 (1)

5の場合

1.日番谷冬獅郎　2.更木剣八　3.山本重國　4.砕蜂

5.鳳橋楼十郎　6.六車拳西　7.朽木白哉　8.浮竹十四郎　9.平子真子

10.京楽春水　11.卯ノ花烈　12.涅マユリ

dice1d12=2 (2)

>>130　もっと適当にダメージと防御を受けてサクサク展開が進んでほしいけどダイス任せだから、今回みたいな長期戦になってしまう事はもう諦めるしかないんでしょうね。

[135 二次元好きの匿名さん 25/01/12(日) 09:56:53]

おおっ狛村さんが鬼道を使った！
原作では全っ然使うそぶりすら見せないせいで人狼族は鬼道使えない説まで見た事あるけど、狛村さんが繰り出す大地転踊は迫力あるんだろうな～！

[136 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/12(日) 15:03:05]

　天譴の一撃に大量の土煙が舞い、狛村左陣は瞼を閉じて霊覚でエリッタの位置を探る。
「そこだ！」
　狛村は鋭く斬魄刀を横に一閃、剣圧で土煙を飛ばすもエリッタを斬ることは叶わずカウンターとばかりに縦一閃を出そうとする彼女の姿を見えた。
「えいっ！！」
　エリッタは狛村の手から斬魄刀を叩き落すような鋭い一撃を刀身に与えるも、彼の手から斬魄刀が落ちる事はなくしっかりとその一撃を受け止めてみせた。
「軽い。儂の手より斬魄刀を手放すことは叶わぬぞ」
「じゃあ、ワンちゃんのうでをきり落とす！！」
　キンッと金属が弾かれる音と共に、狛村とエリッタは互いに瞬歩と飛廉脚を使用した目まぐるしく動き回る高速の剣戟を始める。
　隊士たちを連れて救援に来た七番隊副隊長の射場鉄左衛門は、すぐに自分たちでは隊長の邪魔になると悟り、エリッタに斬られ・射られて動けなくなった隊士たちを担いでその場から離れ始めた。
「隊長～！　頑張ってください！」
　射場の声援を背で受け、狛村はエリッタに向ける圧を強めて、彼女の狙いが避難する彼らに向かないようにする。
「縛道の八・斥！」
　手の甲に盾を作りエリッタの斬撃を受け止めた狛村は、そのまま盾付きの腕を振って彼女を強引に引き離すと、瞬歩で仲間を担いで立ち去る射場たちの後方に殿のように立つ。
「どうしたのワンちゃん？　早く続きをしよう？」
　エリッタに逃げる死神を背から撃つという発想はなかったので、狛村の行動は無駄になるが考える猶予はあった。
　……やりづらい相手だ。
　狛村は自分の不利な状況にあると悟っていた。筋力・足の速度は自分が上、しかし剣速と機動力に手数は敵の方が上。それだけなら何とかなるものの、最初に斬魄刀の刀身が折られた事で剣の間合いが短くなった事で見切りの調整に不要な集中を有す事になった。
　何よりエリッタの能力なのか、斬り合えば斬り合うほど剣技のキレが増してまるで興が乗った更木剣八と対峙しているような感覚にさせられる事が、狛村に精神的な疲労を与えていた。
「天譴……」
　自分の背後に巨大剣を顕現させ、狛村はエリッタに語りかける。
「儂は、おそらく隊長の中で一番鬼道が不得手な死神だ」
「そうなの？」
「ゆえに、これから鬼道を交えての本格的な戦闘は貴公が思う通う戦いにならないと思うが許せ」
　狛村の謝罪に、エリッタはその理由がよく分からなかった。

[137 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/12(日) 15:03:38]

展開ダイス

1.死神（隊長）　2.バンビエッタ＆ユーハバッハ　3.石田雨竜　4.エリッタvs狛村左陣　5.黒崎一護＆阿近

dice1d5=2 (2)

1の場合

1.六車拳西　2.京楽春水　3.山本重國　4.浮竹十四郎

5.鳳橋楼十郎　6.更木剣八　7.卯ノ花烈　8.砕蜂　9.平子真子

10.日番谷冬獅郎　11.朽木白哉　12.涅マユリ

dice1d12=7 (7)

4の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

狛村左陣（㏋200）　戦闘力147　dice3d200=73 134 193 (400)

vs

エリッタ（㏋200）　戦闘力140　静血装70　dice3d193=177 38 40 (255)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

[138 二次元好きの匿名さん 25/01/12(日) 22:31:14]

いくつも前からバンビエッタ＆ユーハバッハの展開ダイスはあったけれど当たらなかったわけだがこれ会話パートが大分飛んだのかな？

[139 二次元好きの匿名さん 25/01/13(月) 00:36:40]

可能性があればある程度はなんでも出来るみたいな奴かな？
狛村的に精神がまだ幼いエリッタはまだ戦い易い方か

[140 二次元好きの匿名さん 25/01/13(月) 08:00:28]

敵滅却師はダイスで負けても静血装が間に合うかってだけでも結果が違うから…

[141 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/13(月) 09:27:37]

戦闘力以下の出目が互いに同数の場合、一回ダイスを振り出目が大きい方の勝ち。ダメージ量は先の三回ダイスの一番小さい出目です。

狛村左陣（㏋200）　戦闘力147　dice1d100=40 (40)

エリッタ（㏋200）　戦闘力140　静血装70　dice1d100=33 (33)

[142 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/13(月) 09:36:07]

　地下大監獄の最下層『無間』の出入口、ユーハバッハと相対したバンビエッタは何を話すべきかと考えていると、向こうから質問が飛んできた。
「バスターバイン、お前には問わないとならない事がいくつもある――貴様、なぜ黒崎一護の味方をする？」
　ユーハバッハは暗がりから赤い瞳でバンビエッタをじっと見つめる。その眼力には少しの嘘も許さないという圧が宿っていた。
「……あたしが求めていたのは、同族の繋がりではなく家族と理解したから。だからトラブルに自分から首を突っ込む身内を助けたい、それだけです」
「そのためなら、私に弓を弾くのも構わないと？」
「――必要なら」
　静かだがはっきりと明確に敵対宣言したバンビエッタに、ユーハバッハは暗がりでも判るような微笑を浮かべる。ほんの些細な事で、陛下との戦いが始まる……そう思い緊張感を募らせるバンビエッタは、ユーハバッハに質問する。
「陛下、霊王を殺しても一護と銀城がいる以上、零番隊は次の霊王の用意は出来ている――侵攻する意味はないですよ」
「……無駄というつもりか」
　静かなユーハバッハの声質には、バンビエッタの発言に対する不満が滲んでいた。
「陛下には、大勢が死んでくれた方が都合いいでしょうが、何も知らない者からすればあんなの納得など出来ない」
「――そうか。我が秘密を知ったか」
　一体、誰が――半身たるハッシュヴァルト以外で――自分の秘密をバンビエッタに教えたのか気になるユーハバッハであったが、それを訊いても彼女は答えないと思った。
「千年前、力を封印されて死に際の嘆きを聴かなくなった時点で、侵攻の必要はなかったはず」
「……この欺瞞に満ち、贄の上で成立する世界を許せというのか？」
「赦さなくてもいいから、世界を壊さないで下さい。あなたにそんな権利はない」
　地雷原に踏み入る緊張の中、バンビエッタはユーハバッハに言い切った。
「確かに私に三界を破壊する権利はないだろう……だが、永遠の安らぎだった原初を知る私には、生と死が隔てられたこの世界が正しいとは思えん。間違いは正すべきなのだ」
「……いずれ一匹の大虚で終わる原初の世界のどこに永遠の安らぎがあるんですか？」
「よく知っている。特別だ……私は霊王宮に攻め入り、祀られるだけの肉塊と成り果てた我が父の全てを取り込み、新世界を作る――虐げられた滅却師たちの安寧の世を」

[143 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/13(月) 09:36:43]

展開ダイス

1.山本重國　2.エリッタvs狛村左陣　3.黒崎一護＆阿近　4.聖章騎士　5.バンビエッタ＆ユーハバッハ

dice1d5=1 (1)

2の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

狛村左陣（㏋200）　戦闘力147　dice3d200=71 49 94 (214)

vs

エリッタ（㏋127）　戦闘力140　静血装70　dice3d193=37 128 165 (330)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=1 (1)

4の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エス・ノト　4.リルトット　5.バズビー

6.蒼都　7.BG9　8.ぺぺ　9.ジェラルド　10.ロバート　11.ドリスコール

12.ミニーニャ　13.マスキュリン+ジェイムズ　14.キャンディス　15.ナナナ　

16.ニャンゾル　17.リジェ　18.ジゼル

dice1d18=9 (9)

>>138　話を飛ばす方向も考えましたが、なるべく飛ばさない方向にしました……ただ、他の展開ダイス次第で飛ばざるおえないです。

>>139　可能性の芽さえない事柄には何も出来ません。

[144 二次元好きの匿名さん 25/01/13(月) 11:33:53]

ここまで陛下に意見を述べる滅却師は今までいただろうか
難しいところだけどバンビエッタ＆ユーハバッハの会話は強制イベントみたいなのでもいいとは思う

[145 二次元好きの匿名さん 25/01/13(月) 17:31:36]

重要な話してるしユーハバッハとの会話パートは確かに見たい
言葉を尽くした先にあるのは対決だとは分かっていても

[146 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/13(月) 19:23:30]

　卍解奪掠を知った時点で一番隊隊舎を出ていた山本重國は、まるで瀑布の如く激しく燃え盛る炎を背にして立っていた。
　彼は今し方、雀部長次郎の卍解を奪い一番隊の隊士と九番隊の隊士を虐殺した聖章騎士ドリスコール・ベルチを豪炎の一刀をもって骨も残らず燃やし尽くした。
　ドリスコールの聖文字O『大量虐殺（ジ・オーヴァーキル）』は命を奪えば奪うほど、ドリスコールの能力を上昇させる能力のため、バンビエッタの行動制限を帳消しにしていたがそれでも山本の力には及ばなかった。
「さらば、長次郎……」
　二千年以上仕えてくれた雀部の卍解を敵もろとも跡形もなく燃やす事で、彼の仇を取り、彼の卍解がこれ以上穢される事もなくなる。雀部の全てを弔った山本の心情を理解できる人間は、瀞霊廷のどこにもいなかった。
「総隊長……」
　山本が来るまで隊士と共にドリスコールと対峙していた檜佐木修兵は、ドリスコールに奪われた雀部の卍解を使用されて衣服が焼けた山本の安否を恐れながらも気遣おうとした。
「案ずるな、奴等賊軍一人残らず、儂がこの手で叩っ斬る」
　しかし、彼の心配を他所に山本は見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）の殲滅を宣言するや遮魂膜の近くまで飛び上がる。それに伴い彼の巨大な霊圧が瀞霊廷全体に広がり、霊圧から彼の感情を察知した死神たちは空を自然と見上げてしまう。
　かつてないほどの怒りに満ちた山本の霊圧は、劣勢で気持ちまで敗北に向いていた死神たちの気持ちに活を入れた。
　そして宙を駆ける様は、空気摩擦で燃える隕石の如く炎を纏う山本が向かうのは、千年過ぎようとも忘れない自分が戦うべき最後にして最強の敵がいる場所。
　今度こそ、貴様の息の根を止めてみせよう。
　千年前に仕留め損ねた結果、多くの隊士が死に瀞霊廷を破壊される事になった。その責任を取るために、彼は三人の聖章騎士を倒した更木剣八を容易く撃破してみせた地上のユーハバッハの姿を捉え、今まさに更木の首をへし折ろうとした寸前、燃え盛る炎を引き連れて空からやって来た。
「千年ぶりじゃな、ユーハバッハ。お主の息の根を止めに来た」

[147 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/13(月) 19:24:10]

展開ダイス

1.聖章騎士　2.黒崎一護＆阿近　3.バンビエッタ＆ユーハバッハ 4.エリッタvs狛村左陣

dice1d4=3 (3)

1の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エス・ノト　4.リルトット　5.バズビー

6.蒼都　7.BG9　8.ぺぺ　9.ジェラルド　10.ロバート　11.ミニーニャ　

12.マスキュリン+ジェイムズ　13.キャンディス　14.ナナナ　

15.ニャンゾル　16.リジェ　17.ジゼル

dice1d17=17 (17)

4の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

狛村左陣（㏋200）　戦闘力147　dice3d200=159 65 106 (330)

vs

エリッタ（㏋127）　戦闘力140　静血装70　dice3d193=42 186 186 (414)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

>>144　旧親衛隊のザイドリッツは意見を言う印象がありますけど、ハッシュヴァルトは進言は言っても意見するイメージはないですね

[148 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/14(火) 00:06:36]

「――滅却師の世界？」
「そうだ、霊王の瞳は千年先の未来をも見通す。奴は三界で滅却師の不遇と屈辱が視えていたというのに、何もしなかった……ゆえに我々のための新世界を創造する」
　ユーハバッハの三界崩壊後に目指す世界の形にバンビエッタは何も言えなかった。確かに滅却師は不遇の扱いを受けている、その根本的な原因は三界を作ったのが霊王ではなく、当時の霊王配下であった死神――五大貴族の始祖――たちだから。
「バスターバイン。お前もまた世界より受けた屈辱を忘れたわけではあるまい」
「あたしは屈辱というより、孤独や孤立の方が強かったですけどね」
「同じことだ。お前が如何にして我が秘密を知ったか問いはしない……だが、今一度我が下に戻る意志はあるか問おう」
「…………」
　きっとこれが見えざる帝国に戻る最後のチャンスと思うバンビエッタは瞼を伏して考えてから、ユーハバッハに再度視線を向けた。
「陛下、人間たちはどうなるんですか？」
「虚もろとも原初の世界へ放り出す事になる。滅却師だけの世に人間は不要だ」
「……滅却師の総数を考えれば、人間は必要でしょう？　どこかで薄めないと――」
「劣性遺伝疾患か。些末な事だ、新世界に欠陥の理など生まなければいいだけのこと――さあ、バスターバイン。返答を聞かせてもらおうか」
「ッツ」
　自分の望む返答以外は認めない、そんな威圧を含んだユーハバッハからの霊圧がバンビエッタの全身にのしかかる……それでも彼女は一歩踏み出すと決めていた、二度と戻れない三千世界の血の海へ。
　息を深く吸い、バンビエッタはユーハバッハを見つめた。
「嫌です、見えざる帝国には戻らない――千年前の因縁なんて、あたしたちの世代に関係ないし正直馬鹿らしいと思っていたのよねー」
「……それが最期の言葉となるぞ、バンビエッタ・バスターバイン」
「陛下って預言者だっけ？　どうして迂闊に開く事も出来ない眼で断言できるんですかぁ？」
「――ッ、貴様！」
　どこまで把握している！　ユーハバッハは感情を見せて、バンビエッタを指先からの矢で射殺そうとしたが彼の影からバンビエッタの大盾が勢いよく飛び出し、伸ばした肘をあらぬ方向へへし折った。
「ぐ、ぬっぅぅ！」
「はい、恐怖と毒々」
　バンビエッタは、毒々しい黒い液体が滴る霊子の球体をユーハバッハの手の上に出現させた。

[150 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/14(火) 00:08:51]

展開ダイス

1.黒崎一護＆阿近　2.死神（隊長）　3.エリッタvs狛村左陣　4.バンビエッタ＆ユーハバッハ

dice1d4=3 (3)

2の場合

1.涅マユリ　2.京楽春水　3.平子真子　4.卯ノ花烈

5.六車拳西　6.日番谷冬獅郎　7.浮竹十四郎　8.山本重國　

9.朽木白哉　10.更木剣八　11.砕蜂　12.鳳橋楼十郎

dice1d12=3 (3)

3の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

＊滅却師戦の長期化を避けるため、静血装のダメージ軽減の有無をダイスに任せます。

狛村左陣（㏋200）　戦闘力147　dice3d200=24 125 192 (341)

vs

エリッタ（㏋62）　戦闘力140　静血装70　dice3d193=83 84 175 (342)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

[151 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/14(火) 00:11:00]

戦闘力以下の出目が互いに同数の場合、一回ダイスを振り出目が大きい方の勝ち。ダメージ量は先の三回ダイスの一番小さい出目です。

狛村左陣（㏋200）　戦闘力147　dice1d100=81 (81)

エリッタ（㏋62）　戦闘力140　静血装70　dice1d100=34 (34)

[152 二次元好きの匿名さん 25/01/14(火) 08:08:56]

同じような戦闘力でもダイスが揮わなければエリッタのような劣勢に至る現実

[153 二次元好きの匿名さん 25/01/14(火) 11:05:19]

滅却師の不遇をどうにかするだけならまだしも結局は死神どころか滅却師以外の種族の抹殺になってるからなぁ

[154 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/14(火) 11:38:23]

「貴公の負けだ」
「まだ、戦えるもん……まけてない」
　狛村左陣とエリッタ・バスターバインの戦いは、誰の目から見ても狛村が圧倒していた。それは地面に横たわり立ち上がろうとする彼女の姿が雄弁に語り、戦いを見守っていた副隊長の射場含め多くの隊士も確信していた。
　勝因の一つは場数の差。狛村とエリッタではこなしてきた対人戦の数が優に十倍以上違うため、くぐり抜けてきた経験の差が時間と共に力量となって現れた。
　もう一つが剣に乗せる想いの差だった。
「貴公の剣は、儂を倒す以外の意志がまるでない……弓使いの滅却師である事を差し引いても、あれでは誰の心も折れんぞ」
「……よく分からない。きょうかんは心のおり方？　は教えてくれなかった」
　心の強さと想いを軽視した教官だったのだろうと判断した狛村は、心の乗せ方も勝敗を分けたと思った。
「そうか」
　黒崎アンナの身内なら、黒崎一護にとっても無縁の相手ではない。彼女に命を奪われた隊士たちの事を想えば、その命で清算するべきと理解している狛村であったが、生来の優しさゆえに子供を殺す事に躊躇いがあった。
「……姉さまたちにほめてもらうの」
　ゆらりと立ち上がり、涙目のエリッタは剣を構える……内心では自分が狛村に負けた事を理解していたが、それを認める訳にはいかなかった。
「よせ。これ以上は死ぬ事になる」
「――死なない！！」
　霊圧を全身から吹き出し、エリッタは真っすぐに狛村へと突撃する。
　しかし、そんな彼女を前にして狛村が剣を構える事はなかった。
『ウォォォォォオオ！！』
「！？」
　男たちの雄叫びにエリッタは足を止めて頭上を見上げると、射場を含めた士気の高い隊士たちが彼女に飛び掛かってきた。
「っ、わぁぁっ！」
　むさくるしい男たちが一斉に襲い掛かってきた事で、エリッタは声を上げて反射的に体を護ろうとしたが射場たちはそのまま彼女にのしかかる。
「オラ、大人しゅうしろ！」
　子供相手に複数の大人が襲い掛かる構図は問題あったが、それを気にする余裕は彼らになかった。
「やっ、だ！　は、はなしてよ！！　へんたい！」
　エリッタは当然抵抗するも射場が素早く彼女の両手を拘束し、懐から薬瓶を出す。
「ほら、崩点じゃ！」
「――あ」
　隊長格でも気絶する強力な麻酔薬を射場はエリッタの首に差す事で無力化し、戦いを終わらせた。
「ふぅ、どがいなもんじゃ」

[155 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/14(火) 11:39:00]

展開ダイス

1.聖章騎士　2.技術開発局　3.死神（隊長）　4.黒崎一護＆阿近　5.バンビエッタ＆ユーハバッハ

dice1d5=2 (2)

1の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エス・ノト　4.リルトット　5.バズビー

6.蒼都　7.BG9　8.ぺぺ　9.ジェラルド　10.ロバート　11.ミニーニャ　

12.マスキュリン+ジェイムズ　13.キャンディス　14.ナナナ　

15.ニャンゾル　16.リジェ　17.ジゼル

dice1d17=17 (17)

3の場合

1.浮竹十四郎　2.平子真子　3.朽木白哉　4.山本重國

5.鳳橋楼十郎　6.日番谷冬獅郎　7.涅マユリ　8.卯ノ花烈　

9.京楽春水　10.更木剣八　11.砕蜂　12.六車拳西　13.狛村左陣

dice1d13=3 (3)

>>152　改めてキルゲの豪運具合がおかしいですね。頑張りすぎ。

>>153　実際に三界が崩壊したら人類と虚は原初の世界に放り出されるんでしょうかね？

[156 二次元好きの匿名さん 25/01/14(火) 12:32:38]

キルゲとエリッタの戦闘結果の差を見たらそりゃ攻撃に乗せる意志の質は大事だよなって納得するしかない

[157 二次元好きの匿名さん 25/01/14(火) 15:10:57]

アンナちゃんレスバ優勢、まさかチャンイチの体内に
もう1人千年前の陛下がいるとはあっちも想定してなかっただろうな…
一方エリッタは敗北、生まれてから過ごした時間が少な過ぎて
色々何が正しいかとか分からなかったんだろうね…相手が狛村さんでよかったな本当に

[158 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/14(火) 19:57:05]

　技術開発局は混迷の極致にあった。
　瀞霊門の門番である兕丹坊が敵に操られ、技術開発局へ攻撃を仕掛けてきたからだ。兕丹坊は執拗に局員を追い、人間を握りつぶすほどの巨拳で殴り潰す様には日頃から非常識な実験と検証をしている彼らでも悲鳴をあげて逃げ回るしかない。
　さらに彼らを追い詰める聖章騎士が一名混乱に乗じて局内へ侵入し、兕丹坊から逃れた局内を背後から次々とクナイ型の霊子兵装を投げ刺していった。
「――隊長とネムに連絡は！？」
　敵の侵入に気付き、避難しながらタブレットで局内通路の隔壁板を降ろして局員の逃走時間を稼ぐ阿近は、外に出ている涅マユリと涅ネムに連絡を取ろうとしたが、同行している壺府リンは涙目で頭を左右に激しく振った。
「ちっ、通信妨害でもされているのか……やっぱり黒崎一護を優先するしかねえか」
　隊長たちもこの騒ぎを察知して戻って来るはずと信じる阿近は、黒崎一護を迎える準備をしている久南ニコと文画郎は無事なのか、機材の設置は済んでいるのか気になった。
「まずはこの野郎をどうにかしねえとな」
　監視カメラに映るマントの下にヒョウ柄の服を着用し、眼鏡をかけた右顔に豹柄の刺青をしている男は、隔壁板を滅却師の霊子操作で分解して突破して行く。これでは局員が逃げる時間を思うように稼げないと判断した阿近は、嫌がらせ行為をしてみるかと考えた。
　タブレットを操作して、大量の監視蟲を滅却師に向ける。
「あの……阿近さん、何をするんですか？」
「単なる嫌がらせだ。お前はさっさと久南たちと連絡を取れ」
操作した監視蟲は穴を開けた隔壁板を抜けた滅却師の正面に出る。その数、約三百五十五体――デザインがお世辞にも万人受けするものではないので滅却師の表情は明らかに嫌悪が滲んでいた。
「行って来い」
　阿近は監視蟲を暴走状態にさせると、蟲たちは口からコードを吐いて滅却師に突撃して行く……これにはさすがの敵も対処しないといけないと思ったのか、クナイを精確に投擲して蟲を撃ち落としていく。
「ついでに照明も落としておくか」
「阿近さん！　久南さんから連絡が、機材は設置したみたいですけど、霊力の供給が遅いと」
「くそっ、どっかの防衛システムに霊力取られていんのか？　……しょうがねえ、行くぞ！　久南と合流して直に霊力供給するだ」
　阿近とリンは隔離実験室へと走った。

[159 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/14(火) 19:57:43]

展開ダイス

1.バンビエッタ＆ユーハバッハ　2.死神（隊長）　3.黒崎一護　4.聖章騎士

dice1d4=1 (1)

2の場合

1.狛村左陣　2.涅マユリ　3.日番谷冬獅郎　4.京楽春水

5.砕蜂　6.朽木白哉　7.卯ノ花烈　8.鳳橋楼十郎　

9.平子真子　10.山本重國　11.六車拳西　12.浮竹十四郎

dice1d12=11 (11)

4の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エス・ノト　4.リルトット　5.バズビー

6.蒼都　7.BG9　8.ぺぺ　9.ジェラルド　10.ロバート　11.ミニーニャ　

12.マスキュリン+ジェイムズ　13.キャンディス　14.ナナナ　

15.ニャンゾル　16.リジェ　17.ジゼル　18.シャズ

dice1d18=2 (2)

[160 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/14(火) 23:58:44]

「ここまで戦えるとは思わなかったぞ……！」
　無間の闇を裂くような神聖滅矢を連射するユーハバッハは、バンビエッタの完聖体の脅威度を引き上げ、厄介さを改めて痛感し称賛した。
　彼女の完聖体は、手足の防具と胸当てはそのままに鎖の翼が消えて、十枚の大盾が左右に五枚ずつ展開して翼を模し、光輪は頭部から首筋に移動していた。
「流刃若火、灼熱（ヒート）――月牙天衝」
　斬魄刀と聖文字の併用により未知数の火炎を帯びた月牙天衝が、闇を照らす太陽の如く熱量を帯びた斬撃となってユーハバッハに襲い掛かる。
「ぬぅおぁぁ！」
　裂帛を上げ、大聖弓の霊子剣で火炎の月牙を断ち斬ってみせるユーハバッハは、長期戦は自分が不利になると悟っていた。
　すでにバンビエッタは『致死量』を使用し、致死量操作で霊子中毒に陥るまでのカウントダウンは始まっており、さらに『紆余曲折』が敵性攻撃の全てを歪曲させて外される状況。
「陛下、滅却師の未来のために自決してくれない？　あんたが居たらいつまで経っても滅却師と死神の争いが終わらない」
「いや、終わるとも。私が新世界を創造するのだからな！！」
　バンビエッタから散開した大盾から『雷霆』『灼熱』『氷雪（袖白雪）』『恐怖』を帯びた矢の雨が襲い掛かる中でもユーハバッハは野望を語り、死ぬまで止まらないと宣言する。
「――土鯰、氷輪丸、天譴、雷霆」
　地面がクレーター状に陥没し、一瞬の浮遊感に動きが止まるユーハバッハに地面から猛烈な速度で氷柱が伸びて襲い掛かり、追撃の巨大な雷刀の一撃も彼の静血装がその身を護ってみせる。　
「すごい幸運ね」
「！！」
　刹那、ハッシュヴァルトの聖文字B『世界調和（ザ・バランス）』が使われると察知したユーハバッハへ、バンビエッタは両手でハートマークを作る。
「正直、気が進まないけど」
「外殻静血装（ブルート・ヴェーネ・アンハーベン）！」
　静血装を体外まで拡張し円形のドームの防御壁を張ったユーハバッハに、天秤を釣り合わせるだけの不運を帯びた必中の『愛』の光線が発射される。
「この程度で我が静血装を破れると思ったか！？」
「は？　これだけのはずがないでしょ」
　十枚の大盾がユーハバッハを囲う配置に着き、二重の滅却印（クインシーツァイヒェン）を形成する。
「これは――」
「破芒陣(シュプレンガー)」
　霊子の大爆発が無間を激しく照らした。

[161 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/14(火) 23:59:31]

展開ダイス

1.死神（副隊長）　2.技術開発局　3.虚圏　4.バンビエッタ＆ユーハバッハ　5.石田竜弦

dice1d5=5 (5)

1の場合

1.阿散井恋次　2.射場鉄左衛門　3.伊勢七緒　4.檜佐木修兵

5.松本乱菊　6.草鹿やちる　7.涅ネム　8.朽木ルキア

9.大前田希千代　10.虎徹勇音　11.雛森 桃

dice1d11=11 (11)

[162 二次元好きの匿名さん 25/01/15(水) 08:10:12]

これだけ暴れられるアンナが千年前の決戦にいたら初代護廷十三隊まではやれたのかもね

[163 二次元好きの匿名さん 25/01/15(水) 08:35:44]

この時にXがあったらなぁ

[164 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/15(水) 12:47:07]

　石田竜弦は自宅で紅茶を飲んでいた。
　見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）が瀞霊廷に宣戦布告をした事で、いよいよ妻の仇を討つ時が来たのだと、家を飛び出した息子――雨竜の事を考える。
　雨竜は黒崎一護たちが虚圏と尸魂界に別れた後、自宅の書庫を漁って見えざる帝国の事を調べようとしたが、石田家の最重要情報であるユーハバッハに属する情報は手記に纏められていた……それを竜弦の部屋で見つけた雨竜は、知るべき滅却師の歴史とユーハバッハとの因縁を知った。
　秘密と事実を知り、雨竜は手記を持ち出して家から出て行ってしまうもそろそろ事実を知るべきと考えていた竜弦が彼を追う事はなかった。
「……干しておくか」
　よほど重症の急患でも来ない限り病院に戻る気はない竜弦は暇なので、クローゼットを開けて箱に入れたままの自身の滅却師の衣服を天日干しする事にした。尸魂界へ向かうのはいつか分からないが、滅却師の衣服で行くのは前々から決めていた。
　箱を抱えて部屋を出た彼は、最近は立ち寄る事もなかった庭へ移動する。
「手入れをしないとな……」
　庭の伸びた草を横目に、妻の叶絵が存命中によく使用していたティーテーブルの上に箱を乗せる。
　意外と綺麗なものだ。
　最後に着たのはもう十年以上昔になる衣服は綺麗に畳まれて、また上着の上には円形のペンダントが二つ置かれていた。
　『太陽の鍵』。見えざる帝国へ入るための鍵にして、帝国内にある『太陽の門』という移動装置の鍵でもあった。一つは石田宗弦から譲られたもので、もう一つはバンビエッタから回収したもの。どちらも現在でも使える保証はないが、万が一もあるので持っていくつもりだった。
ばさりと衣服と外套を広げた竜弦は、虫食い穴の有無を確かめてから物干し台の物干し竿に衣服を乗せて、天日干しを始める。
「……暇だな」
　もうやる事がなくなった竜弦はティーテーブルの椅子に腰かけて、庭をじっと見つめる。雨竜が小さい頃の楽しい思い出を思い出しながら、もう昔には戻れないと全てが崩れたあの日を思い出し、苦しい表情を作った。
「――草むしりでもするか」
　じっとしていると嫌な事ばかり思い出す竜弦は、上着を脱いでその場で草むしりを始めた。庭を綺麗にする事で思い出も綺麗なまま残せると考えたからだ。
　その後、慣れない事をしたせいで腰を痛めたのは言うまでもない。

[165 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/15(水) 12:47:48]

展開ダイス

1.虚圏　2.バンビエッタ＆ユーハバッハ　3.技術開発局　4.聖章騎士　5.死神（隊長）

dice1d5=3 (3)

4の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エス・ノト　4.リルトット　5.バズビー

6.蒼都　7.BG9　8.ぺぺ　9.ジェラルド　10.ロバート　11.ミニーニャ

12.マスキュリン+ジェイムズ　13.キャンディス　14.ナナナ

15.ニャンゾル　16.リジェ　17.ジゼル　18.シャズ

dice1d18=7 (7)

5の場合

1.卯ノ花烈　2.涅マユリ　3.京楽春水　4.日番谷冬獅郎

5.砕蜂　6.朽木白哉　7.鳳橋楼十郎　8.狛村左陣　

9.山本重國　10.六車拳西　11.浮竹十四郎　12.平子真子

dice1d12=4 (4)

>>162　『侵入』は霊王パーツ由来の力ですから、初代護廷十三隊の動きを封じる程度の事は出来たかもしれないですね。

>>163　親衛隊は帝国でお留守番です。こいつら原作だとこの時何をしていたのか謎ですね。

[166 二次元好きの匿名さん 25/01/15(水) 19:35:53]

あにまんの考察スレでユーハバッハは部下の反乱（特にグレミィや親衛隊）を警戒して結界に封じ込めたり聖文字の完全解放に縛りを設けたりさせている節があるって意見を聞いたことがあるので第１次侵攻に親衛隊を連れて行かなかったのは迂闊に眼を開くことができないタイミングだったからなのかもしれません

[167 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/15(水) 19:41:14]

　隔離実験室へ入った阿近と壺府リンは、侵入者の滅却師と遭遇しない事を祈りながら部屋を隔離状態にした。それにより外部からの干渉を遮断した部屋が出来上がるも、滅却師の霊子の隷属にどの程度耐えられるか判らない。
「久南！　準備は出来ているんだな！？」
「は、はい！　座標も入力済みです」
　黒腔開閉用の専用機材は、室内の壁にはめられる形で設置されていたので本当に起動分の霊力が足りないのだと理解した阿近は、機材内部を開くと中から供給管を引っ張り出す。本来は外部から霊力を供給されるが今は出来ないので人力で霊力を機材へ入れるしかない。
「――全員、ありたっけの霊力を機材に注げ。それが状況打開にして俺たちが生き残る最短ルートだ！」
　久南ニコを手伝っていた局員と避難してきた局員は合わせて十人ほどだが、それで黒崎一護が待機する黒腔と繋げるしか阿近たちが生き残る道は無い。
「うおおお」
　管に手を入れた一番手の男性局員が吠えながら霊力を機材へ注いでいる間、阿近は更なる時間稼ぎの準備に取り掛かる。
「あ、阿近さん、何をしているんですか？」
「簡易だが結界を張る。俺程度の腕じゃあろくなもんは出来ねえだろうけどな。リン、お前は黒崎一護に電話して位置を確認しておけ」
「はいっ」
　持っていたタブレットを壊し、内部の部品を取り出してその場で新しく組み立てる。結界の強度を保つための無骨な支柱を作りあげると、それを部屋の中心に突き立て印を組みながら阿近は結界を張った。
　これなら敵のクナイ攻撃くらいなら防げるはずと思いながら、阿近は伝令神機で一護と連絡を取ろうとするリンを一瞥してから、久南に視線を向ける。
「どうだ？」
「最低限の開閉なら霊力充填率四十五パーセントまでいけば大丈夫かと」
「四十五……まあ、少し開けば黒崎一護の方から強引に開けられるだろうな」
　そんな強引な開閉をすれば機材が壊れてしまう可能性はあったが、非常事態だからそれもしょうがない涅隊長も承諾してくれると阿近は思った。
「……五パーセントか」
　機材に霊力を供給していた最初の局員が倒れ、充填率に少々がっかりしながらこのペースなら最低ラインの四十五パーセントにはどうにか届くと考えた。
「阿近さん！　黒崎一護さんに繋がりました！」
「おう、そのまま少しでも開閉したらすぐに強引に開けろと言っておけ」
「はい！」

[168 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/15(水) 19:42:24]

展開ダイス

1.死神（隊長）　2.藍染惣右介　3.黒崎一護　4.バンビエッタ＆ユーハバッハ　5.虚圏

dice1d5=3 (3)

1の場合

1.山本重國　2.浮竹十四郎　3.砕蜂　4.六車拳西

5.京楽春水　6.朽木白哉　7.鳳橋楼十郎　8.涅マユリ

9.卯ノ花烈　10.日番谷冬獅郎　11.狛村左陣　12.平子真子

dice1d12=12 (12)

[169 二次元好きの匿名さん 25/01/15(水) 21:40:18]

藍染からしたら他所でやってくれないかと思ってそう

[170 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/16(木) 00:15:38]

　黒崎一護は黒腔内部で、かれこれ三十分以上待機していた。

　虚圏に残った浦原喜助たちとキルゲ・オピーの戦いの結末も、瀞霊廷の現状も判らないというもどかしい気持ちをずっと抱えながら待ち続けるのは苦痛でしかなかった。そんな中ペッシェ経由で渡された浦原の伝令神機が鳴った。

　通話相手は技術開発局の壺府リン。彼曰く、技術開発局も敵に襲撃されてようやく黒腔開閉の準備が終わり霊力を充填に掛かったとのこと。少しでも黒腔が開いたら強引に開けていいと言われた一護は戦況を壺府に訊き、愕然とした。

　護廷十三隊の被害、霊圧消失隊士千七百五十二名、席官三十七名、副隊長一名。対して見えざる帝国の被害は霊圧消失四名、捕縛一名という余りにも極端で絶望的な戦況だったからだ。

「卍解を奪うってなんだよ……っ」

　事前の取り決めで京楽春水の卍解を犠牲にする事で、残りの隊長が卍解を奪われる事はなかったものの卍解を封じられたと同じ状況に陥り、敵の主力滅却師に隊長格が大苦戦している。

「アンナ……ッ」

　開戦直後に滅却師完聖体を出して、敵主力の能力と行動に負荷を与えて以降、一度も技術開発局は霊圧を捉えていないという情報に一護は彼女の身に何かあったのかと心配するも、何かを狙って身を隠しているんじゃないかと考える。

「いや……それ以上、死神の味方は出来ねえか」

　一護は理解していた。この戦いは死神と滅却師の戦争であり、バンビエッタは本来なら滅却師側。同族に弓を弾く行動をさせたのは、自分たちが死神の味方をすると解っていたから……彼女が敵に助力すれば裏切り者になるのを理解していないはずがない。

「向こうには、実の妹もいるんだよな……」

　キルゲの言葉から発覚したバンビエッタの実妹。もしかしたら戦いに参加している可能性は十分にある……月島秀九郎の完現術で、身内が敵になった時の不安を知る一護は、バンビエッタに酷な行動させてしまった事を悔やんだ。

　そして、もう一人――現世に残った石田雨竜の事も気になった。彼も滅却師なのだからもしかしたら滅却師として死神と敵対する可能性は十分にあった。

「俺が、終わらせるんだ……！」

　こんな戦争を終わらせると意気込む一護に呼応するように彼の霊圧が増し、眼差しは黒腔の暗闇を真っすぐに見つめ開閉の時を待ち続けた。

黒崎一護　戦闘力155　+dice1d50=28 (28)

[171 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/16(木) 00:16:18]

展開ダイス

1.黒崎一護　2.浦原喜助　3.ユーハバッハ　4.聖章騎士　5.バンビエッタ＆藍染惣右介

dice1d5=4 (4)

4の場合

1.ハッシュヴァルト　2.アスキン　3.エス・ノト　4.リルトット　5.バズビー

6.蒼都　7.BG9　8.ぺぺ　9.ジェラルド　10.ロバート　11.ミニーニャ

12.マスキュリン+ジェイムズ　13.キャンディス　14.ナナナ

15.ニャンゾル　16.リジェ　17.ジゼル　18.シャズ

dice1d18=6 (6)

>>169　無間から地上の状況を霊圧で察知できるくらいですから、同じ空間でドンパチされたら不快極まりないでしょうね。

[172 二次元好きの匿名さん 25/01/16(木) 08:38:08]

原作で卍解を略奪できたやつがきたか

[173 二次元好きの匿名さん 25/01/16(木) 10:40:16]

紅茶で一服→決戦衣装の天日干し→庭の草むしりという竜弦の挙動が完全に緊張してる人のやつ

[174 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/16(木) 13:07:54]

　……暑いな。
　聖章騎士の蒼都は、唐突に曇りが晴れになり急激な酷暑の到来に頬から垂れる汗を拭った。本当なら今すぐに聖章騎士の証である外套を脱ぎたいものの、万が一にも紛失すれば侵攻終了後にどんな罰があるか判らない。
　外套が敵の手で損傷されるなら問題なかったが、その望みは薄いと思いながら蒼都は視線を今一番大きい霊圧が出している方角に向けた。
「よそ見とは、随分余裕だな」
　彼は護廷十三隊十番隊隊長の日番谷冬獅郎と、副隊長の松本乱菊を相手にしていた。彼らは蒼都の体術と鉤爪に全身を切られていたが、まだまだ戦える状態だった。
「……当然だ。この環境は君にとって最悪のはず」
　氷の斬魄刀を使う日番谷にとって高温と乾燥は天敵、実際生み出した氷は急激に溶け始め、作られる製氷速度も明らかに鈍くなっていた。
「だから、卍解を使うといい」
「奪われると判っているのに使う馬鹿はいないだろ」
　蒼都は日番谷の返答に落胆しつつ、彼らへ無言で突撃する。
　彼の聖文字Ｉ『鋼鉄（ジ・アイアン）』は肉体を硬化させるだけの能力だが、その硬度は静血装を上回り、直撃すれば骨など容易くへし折る。日番谷は斬魄刀を構えつつ、敵の硬度はすでに把握済みだったので撫でるように捌き、剣術と体術の戦いになる。
　剣と鉤爪のぶつかり合いに火花が散り、蒼都は硬化した脚の足技も入れて小柄な日番谷を圧倒するも、彼も隊長なので最小のダメージでやり過ごしてみせる。
「――灰猫！」
　後方で控えていた松本が斬魄刀を灰にして蒼都へ襲い掛かり、彼はバックステップで灰の刃から逃れる。彼女の攻撃は蒼都には脅威ではなかったが、灰は彼の視界を塞ぐように動くのでその対応が面倒だった。
「……ふぅ」
　バンビエッタの『侵入』によって普段通りの動きと硬化が出来ない蒼都は、日番谷と松本の相手をするのが少々面倒になってきた。
「群鳥氷柱！」
　日番谷は距離を取った蒼都へ氷柱の群れを放つ。蒼都は回避で氷柱をかわすと、そのまま駆けて日番谷に急接近し拳法の一撃を彼の腹部へ打ち込む。
　本来なら衝撃で後方へ吹き飛ぶはずが、日番谷はその場で耐えてみせた。
「タイミングは掴んだ」
　斬魄刀を拳と腹の間に挟む日番谷に、蒼都は冷たく告げた。
「――本当かい？」
　蒼都はその場でさらに踏み込み無拍子で硬化した拳打を放ち、二連打の衝撃で日番谷は吹き飛んだ。

[175 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/16(木) 13:08:25]

展開ダイス

1.ユーハバッハ＆山本重國　2.バンビエッタ＆藍染惣右介　3.コン　4.死神（隊長）　5.黒崎一護

dice1d5=5 (5)

4の場合

1.六車拳西　2.涅マユリ　3.日番谷冬獅郎　4.朽木白哉

5.狛村左陣　6.鳳橋楼十郎　7.浮竹十四郎

8.卯ノ花烈　9.砕蜂　10.京楽春水　11.平子真子

dice1d12=1 (1)

>>173　平静を装っていても因縁の相手と戦う事になりますから緊張するのも当然ですね。

[176 二次元好きの匿名さん 25/01/16(木) 13:44:01]

バンビと陛下の戦いが中断している？バンビとこれ以上戦うのは得策ではないと判断したのか

[177 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/16(木) 20:03:45]

　壺府リンとの通信後、しばらくして黒崎一護のいる黒腔に横向きの亀裂が入った。幅は指を入れるのも難しい薄く短い亀裂だった。
「――うおおおぉぉォォ！！」
　一護はそのわずかな亀裂に卍解状態の斬月を差し込み、雄叫びを上げながら刀身から霊力を吹き出し強引に亀裂を広げようとする。
　パキパキと細かい亀裂が広がるも刀身が弓なりに湾曲し始める。それでも一護は尸魂界へ行き死神たちを助けるため黒腔を開こうと斬魄刀に負荷をかけ続けた。
「あ、ぁぁああ！！」
　亀裂が広がった事で尸魂界側の霊圧や音が黒腔に流れ込んでくる。技術開発局の襲撃者が近くにいるのか局員の悲鳴が聴こえてきた。
「開け、開けっ！　――月牙ッツ」
　爆発音が亀裂の向こう側から聴こえ、一護は月牙天衝で亀裂を一気に広げる事を選択した。
「天衝ぉぉッ！！」
　刀身から噴き出す黒い月牙は亀裂をバキバキと切り裂き、黒腔と尸魂界の繋がりが広がっていく。
「おおおおォォ！！」
　咆哮を上げた一護は斬魄刀を横一文字に振り切った――その瞬間に亀裂は大きく吹き飛び、人が通れる程度の穴が開くと、彼はすぐに穴へと飛び込んだ。
「なんだよ、これ……」
　瀞霊廷の技術開発局・隔離実験室へ出た一護の視界には凄惨な光景が広がっていた。白衣を着た局員たちは床に倒れ、背中にはクナイが刺さっている者もいた。
「派手、な。登場じゃ、ねえか……黒崎、一護」
「――阿近さん！？　大丈夫か！」
　尸魂界に来た一護の足元には、頭から流血した阿近が仰向けで倒れていた。彼は一護の月牙天衝で破壊された機材の爆発に巻き込まれたが、それを教えると彼が傷つくので阿近は自分の怪我を敵のせいにした。
「あいつが……俺たちの事は、気にするな……」
　阿近が指差した先には、実験室に穴を開けてこちらを観察するヒョウ柄の服を着た滅却師の姿があった。
　その瞬間に一護の怒りは最大になって、珍しく速攻で敵に襲い掛かった。
「あん？　何だてめえは？　俺は星十字騎士団シャズ・ドミノ。与えられた力は──」
　敵の名乗りを無視して一護は、ほぼ最大火力の黒い月牙天衝を放った――それにより敵もろとも実験室の壁が消し飛んだ。
　そのまま一護は外へ出て、瀞霊廷の惨状に息を呑む……それでも朽木ルキアたちの霊圧を感知して、生存していた事に安堵したがすぐに気持ちを切り替えた。
「俺が護るんだ……ッ！」

[178 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/16(木) 20:04:16]

展開ダイス

1.バンビエッタ　2.黒崎一護＆死神（隊長）　3.浦原喜助　4.ユーハバッハ＆山本重國

dice1d4=2 (2)

2の場合

1.朽木白哉　2.卯ノ花烈　3.平子真子　4.六車拳西

5.砕蜂　6.鳳橋楼十郎　7.浮竹十四郎　8.涅マユリ

9.狛村左陣　10.京楽春水　11.日番谷冬獅郎　12.山本重國

dice1d12=7 (7)

>>176　後者になります。

[179 二次元好きの匿名さん 25/01/17(金) 01:10:05]

バンビは陛下を追うかただハッシュと合流されてるからさっきと同じ通りにならないがさて

[180 二次元好きの匿名さん 25/01/17(金) 07:48:25]

ちょっと前の場面ダイスにアンナと藍染があったけれどもう一度藍染に崩玉を渡すことで原作と同等の不死性を獲得させたのかな？

[181 二次元好きの匿名さん 25/01/17(金) 08:10:49]

アンナとの戦いが長引いたら当然知られてる影の領域圏外の活動限界オーバーして何らかの深刻な支障が出るのは避けられなさそうだから陛下が戦闘切り上げるのは当然なんだけど、問題はいつ頃切り上げて地上に出たかだよね
陛下がなかなか帰ってこない状態だと下手したらロイドバッハが戦死した後で総隊長vsハッシュヴァルトが勃発してるだろうから、一護が本物バッハと会敵できない位まで遅れると冗談抜きで半身が死にますて

[182 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/17(金) 10:25:07]

　技術開発局を飛び出した黒崎一護が最初に向かったのは、十三番隊隊長の浮竹十四郎のところだった。
「月牙――天衝ッ！！」
　浮竹の敵と思われる黒髪の滅却師を捉えた一護は上空から手加減抜きの黒い月牙天衝を放つ――振り向いた舌が二枚ある滅却師ニャンゾル・ワイゾルは頭上から来た月牙を見上げたが、動揺する事なく迫る月牙を見つめ続け、直撃の寸前で月牙の軌道が不自然に変わった。
「……黒崎一護？　キルゲェをたぁおしたのか？」
「一護君！？」
　突然の強襲に浮竹とニャンゾルの動きが止まり、一護は浮竹の前に移動し二枚舌の滅却師で構える。
「浮竹さん、大丈夫か！？」
「あぁ……」
　多少の怪我をしていた浮竹だが、まだまだ戦闘が出来る状態であった。
「一護君、状況は理解しているのかい？」
「……技術開発局の人に聞いた。すげー劣勢なんだろ」
「すまない。本来君は参加するべきではないのに……」
　代行証の件で一護に後ろめたい気持ちのある浮竹は、この戦争に彼を参加してしまった事を余計に強く謝りたい気持ちになったが、戦闘中に敵を視界から外す事は出来ないため頭を下げる事が出来なかった。
「俺が自分で戦うと決めたんだ。あんたが謝る事なんて何もねぇよ」
「ッ」
　一護の後ろ姿に志波海燕を重ねた浮竹は志波の血は強いな頼もしいと思いながら、隊長として冷静に伝えるべき言葉を述べる。
「来てくれたばかりで申し訳ないが、あの滅却師は俺一人で対応出来る。君は他の者を助けてくれ」
　ニャンゾルの能力をすでに理解している浮竹は、勝つのは難しいながら負ける気はなかった。だからこそ一護の力は別の場所で使うべきと判断した。
「……けど」
「大丈夫だ」
　浮竹の強い意志が宿る声に一護は迷った表情を作る。そこに会話を聞いていたニャンゾルが告げる。
「特記戦りゃくは見つけしりゃい最優先で対処する決まりら。らから逃さひゃねえ！」
「行け！！」
　浮竹とニャンゾルの行動はほぼ同時で、一護は瞬歩で上へと高く跳ぶ。
「……浮竹さん」
　浮竹を信じ、一護は誰を助けに向かうべきなのか上空で霊圧を探る中、晴天は唐突に崩れて大雨が降り始めた。
　なんで天気が急に崩れた？　大雨が流刃若火の卍解を解除した影響と気付かない一護は雨に全身が濡れる中、巨大な霊圧を彼の霊覚が捉えた。
　直感で敵と判断した一護は、急に出現した霊圧を追う事に決めた。

[183 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/17(金) 10:25:37]

展開ダイス

1.死神（隊長）　2.山本重國＆ハッシュヴァルト　3.バンビエッタ　4.黒崎一護＆ユーハバッハ

dice1d4=4 (4)

1の場合

1.日番谷冬獅郎　2.浮竹十四郎　3.鳳橋楼十郎　4.六車拳西

5.京楽春水　6.平子真子　7.卯ノ花烈　8.狛村左陣

9.涅マユリ　10.砕蜂　11.朽木白哉

dice1d11=1 (1)

>>180　不死性を上げるメリットがバンビちゃんにありません。元々は藍染がちょっと戦いに干渉する予定でした。

>>181　そういう展開もダイス任せになりますね。

[184 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/17(金) 14:09:52]

「黒崎一護か……キルゲめ、しくじったか」
　地下大監獄を出て雨が降る外へと出たユーハバッハは、特記戦力・黒崎一護の霊圧を捉えキルゲ・オピーが失敗したと悟った。
　その特記戦力が、自分の方へ向かっていると気付き戦闘になると悟った。
「思い通りに行かぬものだ」
　自分に化けた偽物の傍に置いたハッシュヴァルトの判断で、聖章騎士たちの影に控えていた聖兵たちによる瀞霊廷破壊が始まっており、撤退の時刻は近いと気付く。
　予定では偽物を撃破しぬか喜びする山本重國を始末するはずだったが、それも難しいと悟ったユーハバッハは視線を正面に向ける。
「そうは思わぬか、黒崎一護」
「――いきなり聞かれても知らねえよ」
　上空から降りてきた一護の険がある態度に、彼が戦闘態勢である事は明白。直接眼で見る闇に生まれた己の血筋を前に、ユーハバッハは会話をしたいと思った。
「あんたが滅却師たちのボスか？」
「そうだ――見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）皇帝ユーハバッハだ」
「……アンナはどうした？」
　ユーハバッハの体に僅かに残るバンビエッタの霊圧に気付いた一護の質問に、ユーハバッハは無言で地面を指す。
「大監獄の最下層にいる。しばらく動けないだろう」
　そうでなければ困る。聖文字たちに護られた彼女に強烈な一撃を与えるために、開くべきではない眼を一瞬だけ開眼し、しばらく片目が見えない状態になったのだから。
「私からも訊こう。黒崎一護、キルゲはどうした？」
「――虚圏の奴なら浦原さんに任せた。だからここにいるんだ」
　浦原喜助の相手もさせたのは失敗だったな。ユーハバッハは自分のミスを認めた。
「そして、お前は単身で瀞霊廷を護りに来たか」
「あんたを倒してこの戦いが終わるのなら、俺はあんたを倒すぜ」
　一護は斬魄刀に霊力を乗せて構える。
「――倒すか。私を前にして殺すと言わないのは、私に対する理解不足か」
「何の話だよ」
「黒崎一護。お前は母の死をどこまで理解している？」
　ユーハバッハの質問の意図が読めない一護であったが、済んだ話と答えて問題ないと判断した。
「お袋を殺した虚は討った」
「……それだけか？」
「どういう意味だ」
　まるで母の死にまだ続きがあるようなユーハバッハの発言に、一護は訊かずにはいられなかった。
「どうやら、お前は何も聞かされていないようだな」

[185 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/17(金) 14:10:19]

展開ダイス

1.黒崎一護vsユーハバッハ　2.山本重國＆ハッシュヴァルト　3.浦原喜助＆井上織姫　4.バンビエッタ

dice1d4=4 (4)

1の場合　＊同時進行なのでダイスが当たらなくともダメージが入ります。

黒崎一護（㏋200）　戦闘力183　dice3d233=45 60 155 (260)

vs

ユーハバッハ（㏋200）　戦闘力500　静血装100　dice3d550=394 467 229 (1090)

静血装のダメージ軽減、1.間に合う　2.間に合わない　dice1d2=2 (2)

[186 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/17(金) 14:12:22]

戦闘力以下の出目が互いに同数の場合、一回ダイスを振り出目が大きい方の勝ち。ダメージ量は先の三回ダイスの一番小さい出目です。

黒崎一護（㏋200）　戦闘力183　dice1d100=32 (32)

ユーハバッハ（㏋200）　戦闘力500　静血装100　dice1d100=51 (51)

[187 二次元好きの匿名さん 25/01/17(金) 17:57:18]

起きてしまったか1ターンキル
アンナは半分とは言え全知全能を使わせたか陛下としては想定外だったろうな

[188 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/17(金) 21:16:47]

「はぁ～……やられた」
　無間の暗闇を見上げ、バンビエッタは仰向けで地面に倒れていた。
　浦原製の戦闘服が丈夫だったおかげで胴体に穴は開いてないものの、ゼロ距離で受けたダメージの大きさで未だに動けずにいた。さらに無間の扉もユーハバッハによって閉じられたため、地上に出るのも容易ではなかった。
「あそこで、開眼するなんて卑怯よ」
　力の九年が終わる前に眼を開くはずがないと思い込んでいた自分の油断を反省しつつ、瞬間的にも開眼した事でユーハバッハが少しはリスクを負ってくれるなら、戦った価値はあったと考えるバンビエッタは見えざる帝国が瀞霊廷から撤退するのを待つ事にした。
「……滅却師の世界ね」
　霊王を殺し取り込んだ先にある滅却師のための新世界。それはそれで理想郷のような綺麗で安らぎの世界なのかもしれないと思うバンビエッタであったが、同族だけの閉鎖的なコミュニティーでもう生きていない彼女には新世界は退屈になると思った。
「……――ざっと千九百五十人くらいね」
　死神の死者数をざっくり把握しているバンビエッタは、その死の数がユーハバッハの糧になると同時にその死の数が彼を殺す一撃の威力に変わる。その中にリルトットたちが入らないでほしいと思いつつも、ユーハバッハに見限られない限り説得は出来ないと思った。
「はー……外、雨降っているのよねー。傘が無いのに」
「雨粒程度、霊圧で弾き飛ばせばいいだろう」
　バンビエッタの独り言に、闇から聞き覚えのある声が聴こえた。彼女は特に驚く様子もなく、頭を横にして闇の中から姿を見せた人物に話しかけた。
「久しぶりね。藍染――そんな黒い格好して、黒子のバイトでもしているの？」
　左目と口以外を黒衣に包まれた藍染惣右介に話しかける。
「このような悪趣味な衣服を着る趣味は、私にはない」
「でも、覗きの趣味はあるみたいね」
　藍染は大罪人だから厳重に拘束されていると思っていたバンビエッタは、随分と緩い拘束のされ方だと思った。
「偶然だ……最後にユーハバッハが見せたアレは？」
「――陛下本来の力よ。ここで使うとは思わなかったけど……あんた、随分と自由みたいね」
「あの程度の拘束に束縛される私ではない。衣服のせいで無間から出るに至らないが」
「ふーん。あんたって日頃なにしてんの？　こっそりトンネルでも掘ってる？」
「映画の見過ぎた」

[189 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/17(金) 21:17:18]

展開ダイス

1.浦原喜助＆井上織姫　2.ハッシュヴァルト　3.山本重國＆ユーハバッハ　4.死神（隊長）

dice1d4=1 (1)

4の場合

1.浮竹十四郎　2.平子真子　3.朽木白哉　4.鳳橋楼十郎　

5.日番谷冬獅郎　6.涅マユリ　7.卯ノ花烈　8.京楽春水　

9.砕蜂　10.六車拳西　11.狛村左陣

dice1d11=3 (3)

>>187　勝てないだろうなぁとは思いましたがワンターンキルされるとは、やっぱりもっと出目を調整しないとダメですね。瞬間的な眼の使用だから星十字騎士団の力を奪い尽くす事もありませんでした。

[191 二次元好きの匿名さん 25/01/18(土) 07:39:33]

保守

[192 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/18(土) 09:39:22]

　虚圏。
　浦原喜助は砂地に座り込み、久しぶりの霊力を使い切るような全力戦闘に疲れた表情を作り、彼の視線の先には体に穴を開けたキルゲ・オピーの遺体が倒れていた。
「浦原さん、大丈夫ですか？」
「ええ、ただ疲れているだけスよ」
　井上織姫の霊力優先の治療を受けながら、尸魂界に向かった黒崎一護と単独で瀞霊廷に出向いたバンビエッタは見えざる帝国の侵攻に影響を及ぼす事は出来たのかと考えつつ、これから自分がすべき事を頭の中で整理していた。
「井上サン、いきなりスけど虚圏で茶渡サンと共に修業をしてください」
「え。修業ですか……？」
「はい、今回の戦いで滅却師たちの能力の高さは身をもって理解したはず。ペッシェサンたちならいい修行場を知っていると思うので、時間が許す限りそこであなたの防御と回復をさらに高めてほしいっス」
　キルゲの聖隷（スクラヴェライ）に彼女の盾は何度も剥がされた。彼の聖隷が特別強力だったのか不明だが、仲間を護る盾が簡単に破られては誰も守れない。ゆえに浦原は彼女に更なる成長を望んだ。
　それは井上も理解しているのか即答の頷きをした。
「あの、浦原さんは？」
「アタシはアンナサンに託された銀盤の解析がありまスので、しばらく別行動になります」
　二つの銀盤が手に入った浦原は、一つには無茶苦茶な実験が出来ると思っていた。銀盤が卍解に対して使用された点から敵の切り札と理解し、早急に対策する必要があると考えていた。
「とはいえ、これからアタシは一度現世に戻って、色々と持ち込みますので井上サンもどうっスか？」
「はいっ、茶渡くんにも聞いてみます」
　と言った井上は双天帰盾を維持したまま、茶渡泰虎がいる方向に走って行った。
「という訳なので、ご協力をお願いしまス」
「あ？　俺にあいつらの子守をしろって言うのか。てめえ」
　振り向いた浦原の視界には、小岩に腰かける不機嫌顔のグリムジョー・ジャガージャックがいた。彼は浦原たちがキルゲを撃破後に合流し、浦原とある契約をした。
「まさか。子守ではなく、護衛スよ。もちろん、修業スから彼らが明らかに対処出来ない時でいいので助けてあげて下さい」
「チッ」
　浦原の言葉にグリムジョーは、それを子守りと言うんじゃないのか、こいつとの契約は失敗だったと後悔したが、性分で自分から引くのが嫌な彼は舌打ちで了承を示すのだった。

[193 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/18(土) 09:40:00]

展開ダイス

1.山本重國＆ユーハバッハ　2.死神（隊長）　3.黒崎一護＆ハッシュヴァルト　4.バンビエッタ

dice1d4=3 (3)

2の場合

1.鳳橋楼十郎　2.涅マユリ　3.朽木白哉　4.狛村左陣

5.砕蜂　6.平子真子　7.卯ノ花烈　8.京楽春水

9.日番谷冬獅郎　10.六車拳西　11.浮竹十四郎

dice1d11=4 (4)

[194 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/18(土) 13:34:29]

　山本重國が死んだ。
　ユーハバッハに敗れた黒崎一護が見えざる帝国（ヴァンデン・ライヒ）に連行される事を阻止するため、自らの卍解も犠牲にして戦い、最後は霊子の剣による一刀で肉体を両断された――それが千年もの間、護廷の長として君臨した男の最期だった。
「陛下、お時間です。見えざる帝国にお戻り下さい」
「ああ、解っている」
　遅れて合流したハッシュヴァルトの言葉に、ユーハバッハは頷く。
「――待て！！」
　山本の稼いだ時間で意識を取り戻した一護は刃こぼれした斬魄刀を支えに立ち上がり、ユーハバッハたちを睨みつけた。
「陛下。あの者は――」
「連行し我が旗下に加えるつもりだったが……ハッシュヴァルト、薙ぎ払え」
「はい」
　影の領域を展開し、見えざる帝国へ帰還するユーハバッハは一護の対処をハッシュヴァルトに一任した。皇帝の命に皇帝補佐は即答し、腰の使い込んだ両刃剣を引き抜いた。
「ウオオオォォオ！！」
　一護は叫びながらハッシュヴァルトへ突撃する。ユーハバッハから受けたダメージは大きく、動きに洗練さも欠いていた。
「よくその傷で動く」
　誰の眼から見ても重症ながら死神たちを護るために戦う一護の姿に、ハッシュヴァルトは敵ながら見事と内心で評価つつ腰を下ろして構える。
「陛下と戦いながら生き残ったお前の幸運は、同等の不幸によって天秤は釣り合う」
「うおお！　月牙ッツ！」
「――遅い」
　一護が黒い月牙天衝を放つよりも速くハッシュヴァルトは地を駆け、横一閃――長い年月をかけて研磨された美しい一閃は、斬魄刀の刀身を綺麗に切断してみせた。
「――……月牙！！」
　まさか斬魄刀が切られると思っていなかった一護は、足を止めて呆気にとられた。それも数瞬、彼は残った刀身でも攻撃しようとしたが、そんな愚行をハッシュヴァルトが許す事はなかった。
「黒崎一護。お前の天秤はまだ釣り合っていない」
　そこからハッシュヴァルトの怒涛の連続攻撃が始まる、星十字騎士団最高位の強さを見せつける体技と剣術を組み合わせた攻撃に、ボロボロだった一護に抵抗する余裕はなかった。
「天秤は釣り合った。これで生き残るのなら、やはりお前は幸運だ」
　仰向けの一護にハッシュヴァルトは吐き捨てるように言い放ち、ユーハバッハを追った。
　皇帝が帝国に戻った事で瀞霊廷内の聖章騎士たちも撤退を始め、戦いはひとまず終息した。

[195 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/18(土) 13:35:10]

展開ダイス

1.バンビエッタ＆黒崎一護　2.バンビーズ　3.ユーハバッハ＆ハッシュヴァルト　4.死神（隊長）　5.兵主部一兵衛＆神将

dice1d5=2 (2)

2の場合

1.リルトット　2.ミニーニャ　3.ジゼル　4.キャンディス

dice1d4=1 (1)

4の場合

1.砕蜂　2.平子真子　3.卯ノ花烈　4.京楽春水

5.日番谷冬獅郎　6.六車拳西　7.浮竹十四郎　8.鳳橋楼十郎

9.涅マユリ　10.朽木白哉　11.狛村左陣

dice1d11=9 (9)

5の場合

1.二枚屋王悦　2.曳舟桐生　3.麒麟寺天示郎　4.修多羅千手丸

dice1d4=2 (2)

[196 二次元好きの匿名さん 25/01/18(土) 20:15:26]

これでも原作よりかは被害を抑えれたのだろうかわかっているのは狛村ぐらいだが

[197 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/18(土) 20:51:39]

>>196　バンビちゃんの邪魔があって人的被害は原作より少なめですが、それでも二千人以上の隊士が死亡したイメージです。隊長格の怪我も剣八以外は原作より全員やや軽傷です、特に白哉は卍解を奪われていないので重症ですが動ける状態です。

[198 ◆gNU7Ei8Z3I 25/01/18(土) 22:19:29]

新スレです。

【🎲・SS・閲覧注意】バンビちゃんの聖文字『E』の能力が　10｜あにまん掲示板

[199 二次元好きの匿名さん 25/01/18(土) 23:31:34]

うめるか

[200 二次元好きの匿名さん 25/01/18(土) 23:34:41]

200