【超閲覧注意・独自設定】聖域の始まり

  • 1125/01/07(火) 21:03:01

    何処かの世界にあると言う「聖域」。
    そこにはミラーナイトと呼ばれる存在が守っているという。

    今回は、いかにして聖域が今の姿になって行くのかを語っていこう。

  • 2125/01/07(火) 21:06:45
    【超閲覧注意】ようこそ、「聖域」へ。|あにまん掲示板ここは、ミラーナイトにされた女の子モンスター達が徘徊しています。bbs.animanch.com

    (聖域についてはこちらから)


    嘗て、アトランティスという伝説の大陸があった。そこでは、高度な魔術を駆使し、ムーと共に並び立つ程の力を蓄えていた。

  • 3二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 21:12:41

    その地では様々な実験が行われていた。
    中には魂そのものを扱う実験もあった。

  • 4125/01/07(火) 21:16:03

    >>3

    研究者A「おお、これが例の………。」

    研究者B「驚いたな。まさか、魂そのものを実体化できるとは。」

    研究者達は驚愕していた。何と、魂を実体化させる事ができたのだ。

  • 5二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 21:18:02

    ここじゃ誰も読まないんだから新スレ立てずに掲示板じゃなくてSSサイトとかでやってくれないか

  • 6二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 21:46:09

    >>5

    ごめん俺はめっちゃ癖に刺さって読んでるし楽しんでる

    ただ、別サイトでやって欲しいは同意かなー ここだと感想とか描きづらいし(SSの邪魔しそうで)過去作遡るのもちょいと面倒だしね

    ハーメルンとかpixivあたりに移行してみてもいいかも

    ま、このあたりは主さんの好きにすれば良いけど

  • 7125/01/07(火) 21:57:21

    >>6

    スレ主です。現在、過去作をSS化してpixivに投稿する算段を立てていますので、少々お待ち下さい。

  • 8125/01/07(火) 22:16:37

    >>7

    今後は、スレが完結次第、随時pixivに上げようと思います。

  • 9125/01/07(火) 22:37:34

    >>4

    そして、取り出した魂を、入れるための器が出来上がった。

  • 10二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 06:20:56

    >>8

    感謝!

    投稿したら報告お願いします、検索して読むので...

  • 11二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 08:23:25

    >>10

    了解しました。SS総合スレの方で報告します。

  • 12125/01/08(水) 08:25:30

    >>9

    かくして、大きな繁栄を築き上げたアトランティスであったが、あるものの登場により、次第に崩壊の足音を辿っていく。


    切っ掛けは、大陸で発掘された稀少金属であった。

  • 13二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 13:35:51

    >>12

    それはオレイカルコスと呼ばれるものだった。人々は早速、この希少鉱石研究し始めた。しかし、この石には恐ろしい力があった。

  • 14二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 16:32:14

    >>13

    調査員「ん?なんだ…」

    調査員がこの金属を調査しているとそれはだんだんと変化していった。

    そしていつしか調査員の顔そのものに変化した。

  • 15二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 17:06:57

    >>14

    調査員「こ、これは、いったい?」

    金属「汝、御霊を捧げよ。」

    調査員の頭に響く声。それを聞いた調査員達は、何故かその声に従った。

  • 16二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 19:14:27

    >>15

    調査員「な、何なんだ…」

    研究者「見ろ、それだけではない!」

    見ると調査員や研究者だけではなく、金属は様々な物に変質していった。

  • 17二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 20:35:38

    >>16

    研究者「い、一体何が・・・?!」

    研究者達は、大いに困惑した。まるで意思を持つかの様に動き出した金属。それはやがて、西洋の甲冑の様な姿を取った。そして、近くに居た者を掴むと、鎧騎士の頭が、掴んだ者のそれに変化した。

  • 18二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 20:56:18

    >>17

    金属「対象を確認、魂を確保します。」

    研究者「な、なんだ。うわあああああっ」

    変異した金属は研究者に向かってくる。

    それはまるで、機械の様だ。

  • 19二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 21:05:49

    >>18

    そして、魂を奪われた研究者は、その場に倒れた。中には女の研究者も居たが、それは魂を抜かれた後に、ある場所に連れて行かれた。

    金属「さあ、受け入れるのだ。」

    そこにあったのは、まるで男根のようなオブジェだった。鎧騎士達は、抜け殻になった女研究者を、それに入れる。

  • 20二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 21:47:43

    >>19

    辺りに女性達の嬌声が響き渡る。そしてその後には…

    女性達の顔をした金属生命体と呼ぶべきものと謎のオブジェが生まれていた。

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 22:01:17

    >>20

    じわりじわりと大陸を蝕む悪意。それを遠い次元から眺める者がいた。

    ??「これは、相当荒れておるな。」

    この存在の名前は、ゲー。ガイアとも呼ばれている蛇神だ。この時のゲーは、地球の怨念の象徴として畏怖されており、後に伝説の決闘者と対峙する事となる。

  • 22二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 08:43:09

    >>21

    ゲーが見つめていたのは、奇妙なオブジェが無数に並ぶ空間だった。

    恐らく、どこかの神殿の一部屋なのだろうが、飾られていたのは、駒のような姿にされた乙女達だったのだ。

  • 23二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 12:48:02

    ゲー「この力はこの世界の人間には手に負えんな。」
    ゲーはある覚悟を決め、この世界に降り立った。
    ゲー「これは…一体」
    ゲーが見たのは悪夢としか言いようの無い光景だった。
    町中にまで謎の金属生命体があふれ出し、次々と変化していったのだ。

  • 24二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 13:32:41

    >>23

    市民「あ、あなた様は?!」

    突如現れた巨大な蛇に、住民たちは大いに驚いた。

  • 25二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 19:14:59

    >>24

    どうやら顕現した場所は、唯一生き残った者達が避難していた場所のようだった。

    ゲー「一体何があったのだ?」

    男「では、私から。」

    男が語った所によると、あの金属は「ミラーナイト」といって、元々はオレイカルコスの結界の力で、神殿や屋敷の警備をしたいたという。

    ところが、オレイカルコスの輝きに魅入られてしまった貴族達が、私欲のために力を行使した結果、このような事態になってしまったという。

  • 26二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 20:27:00

    >>25

    ゲー「ふむ、では1つ取り引きをしようではないか」

    男「ど、どの様な…」

    ゲー「貴様たちが手に入れたあの希少金属を我に全て渡すのだ。そうすればこの暴走を止めてやろう。」

    男「な、なんと…」

    男は躊躇った。確かにこの暴走は緊急事態だが、あの金属は貴重だ。しかし、それもほんのわずかだった。

    衛兵「報告!すでに奴らはこちらに向かって来ています!」

    男「…時間が無いか、分かった、その条件を飲もう。」

  • 27二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 22:06:42

    >>26

    かくして、ミラーナイト捕獲作戦が幕を開けた。

    男「しかし、我等で一体どうやって捕まえろと言うのだ?」

    ミラーナイト「いたぞ!反乱分子だ!」

    男は命からがら、シェルターに逃げ帰る。しかし、ミラーナイト達が突入しようとしたとき、入り口から巨大な蛇神が鎌首をもたげた。

  • 28二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 23:00:09

    >>27

    ゲー「任せよ」

    ゲーが咆哮をあげるとミラーナイトは一瞬でひび割れ、砕け散った。

    男「な、何をしたんだ?」

    ゲー「ふむ、咆哮を叩き込んだだけだが。どうやら姿形は真似れただけか…」

    男「な、何にせよ助かった…」

    ゲー「まだ早いぞ。外にはまだ多数いるのだろう?行くぞ、奴らを制圧せねばな。」

  • 29二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 08:04:07

    >>28

    こうして、避難所にいた者の中で、義勇兵が作られた。


    一方貴族達は、目の前の光景に唖然としていた。突如現れた巨大な蛇によって、ミラーナイトがいとも容易く砕け散ったのだから。

  • 30二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 09:50:53

    貴族「な、何が起こっているんだ…」
    メイド「ミラーナイトがあんなに簡単に…」
    周りの人間は驚愕していた。

  • 31二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 10:15:17

    >>30

    周りの貴族達が唖然とするなか、あるものだけは、それが何を意味するかを、彼なりに理解していた。

    王(そうか。これは星の意思。星は我等に滅べと申されるか。)

    そのものの名前はダーツ。アトランティスの王で、後に「ドーマ」という組織を率いて、伝説の決闘者と戦う事となる。

    ダーツは、ここ最近のアトランティスの荒れ具合を見ていたが、それに気づいたときには、取り返しが付かないところまで来ていた。

  • 32二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 14:23:18

    >>31

    ダーツ「あの力…そしてこの金属があれば…」

    ダーツはある野望を胸に秘め、蛇神に話しかけた。

    その力があれば野望の実現が可能だと判断したからだ

  • 33二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 16:52:02

    >>32

    ゲー(あの者。奴も力に飲まれかけておるな。)

    「まあ、良かろう。一先ずはミラーナイトをどうにかするのが先じゃな。」

    ゲーとダーツは、一時的に結託し、都に蔓延るミラーナイトを砕く事となった。

  • 34二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 19:27:30

    >>33

    ダーツ「では見てほしいものがあります。」

    ダーツはゲーをある場所に案内した。

    そこにあったのは巨大な土偶とも言うべきものだった。

    ゲー「これは何だ?」

    ダーツ「これは我らが研究を重ね、完成させたものです。そして、これにはあの金属を使っています。」

    ゲー「そうか、しかし…」

    ダーツ「暴走の危険はありません、なぜならば特殊な魔力により調整を重ねたからです。」

  • 35二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 20:11:47

    >>34

    ともあれ、ダーツ達はその土偶、オレイカルコス・シュロノス起動させた。


    一方王都の外では

    ミラーナイト「む?この気配は?」

    ミラーナイトは突如として、市民に対する行動を止めた。

  • 36二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 22:53:16

    >>35

    王都の神殿から発せられる信号を受信したミラーナイト達は、ふらふらと歩みを進める。

    ミラーナイト「呼んでいる。王が呼んでいる。行かなければ。」

  • 37二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 09:36:17

    >>36

    やがてミラーナイト達は巨大な土偶みたいな存在…後にシュロノスと呼ばれたものの前に整列すると皆跪いた。

    ミラーナイト「我が主よ、何なりとご命令を。」

    ダーツ「よし、皆これより我らはこの地の新たなる統治者となる。邪魔者は排除し我に相応しい都とするために力を貸せ!」

    ミラーナイト達「ハッ、主よ、心得ました。」

    ミラーナイト達はダーツに言われるがままに行動を開始した。

  • 38二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 10:40:33

    >>37

    かくして、アトランティスは、ダーツの下に統一されることとなった。しかし、野放図な発展の代償は大きかった。


    そして、アトランティスが水底に沈む数カ月前の事。

    神殿にある者がやってきた。

    ?「ほう。伝説の大陸の話は、偽りではなかったか。」

    そのものは、白いフードを着た黒髪赤目の女性だった。どうやら、アトランティスより後の時空から来たものらしい。

  • 39二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 13:37:22

    >>38

    ?「しかし随分と変わった所だな。」

    アトランティスは今やダーツの支配する所となった。 

    街のあらゆる所にミラーナイトが配置され、住民を監視していた。さらにミラーナイトの中には魔術師や一流の剣士なども混じっていた。

  • 40二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 17:36:49

    >>39

    ?「しかし、あれだけ写し身ばかり作って、何がしたいのやら。」

    その女の瞳には、嬉々として自ら魂を手放す者たちが移っていた。恐らく、どこかの貴族の邸宅なのだろう。そこでは、令嬢とその従者たちが、嬉々として自らの魂を捧げようとしていた。

  • 41二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 19:07:59

    >>40

    ?「これは…そうか…あの紋様…」

    その女は令嬢達の額の紋様を眺めていた。

    ダーツ「ふむ、アトランティスは支配出来た。だがしかし…」

    ダーツは思案していた。アトランティスを掌握し、ミラーナイトに監視させ、反乱の芽を摘み取っていたものの貴族達はダーツに取り入ろうと必死だった。

    そこで自らの娘を差し出す事で、出世の糸口をつかもうとする事にしたのだ。

    ダーツはこの状況にうんざりしていた。

  • 42二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 19:24:50

    >>41

    ダーツ(貴族共め。欲に眩んで政を疎かにしすぎではないか・・・?)

    ミラーナイトは完全に手中に収めた。しかし、今度は政争の道具になり果ててしまった。その時、ダーツは一つの結論に至った。

    ダーツ(もしやあの金属。魅入られたものの心の闇を増幅する力があったというのか・・・?)


    一方、女はある場所に行き着いた。そこは通称「後宮」と呼ばれていた場所だ。

    女達「・・・・・・・・・・。」

    そこにいたのは、貴族の娘たちだった。まるで神に嫁いだことを史上の幸福と思っているかのごとき、満面の笑みを浮かべて、数多の女達がその身を駒に封じていた。

  • 43二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:33:15

    >>42

    ?「ふむ、これは一体…」

    女A「貴方様は、ひょっとして」

    女B「ダーツ様の御寵愛を受けるために選ばれた御方ですか?」

    ?「(色々面倒な事になるな…まあ、ここは誤魔化しておくか)ああ、そうだ。私は寵愛を受けるために選ばれたのだ。」

    女C「ですが残念ですわ。貴方には資格がありません。ですので…」

    女の1人が近づくと謎の女にキスをした。その女を通じて魔力が流れ込んできた。

    ?「(これが恐らく女達を操る魔力の…解除はできそうだが暫く操られたフリをしておこう。)」

  • 44二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:53:00

    >>43

    ミラーナイト「む?何者だ?」

    女の所に、ミラーナイトがやって来た。しかし、ミラーナイトは女の顔を覗くと、刃を下ろした。

    ミラーナイト「何と、我が君へ嫁ぐ花嫁であったか。これは失敬。先の無体は、平にご容赦願いたく。」

    ?「はい。お気になさらず。さあ、私も我が君へ嫁ぐ覚悟が出来ました。どうぞ、私をお導き下さい。」

    女は、ミラーナイトに連れられて、儀式の間にやって来た。そこには、巨大な水晶と儀式用の鏡が飾られてあった。

    ?(なるほど。あれが、此奴らの母体か。通りで魂の形が胡乱な訳だ。)

  • 45二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 09:17:19

    >>44

    ?「これは一体?」

    ミラーナイト「ああ、ここで女性達は永遠の美しさを得るのさ。簡単に言えばミラーナイトとして、魂を捧げて貰うのだ。なあに、初めは怖いかもしれないが大丈夫。」

    ?「なるほど、そうなのですね。」

    ミラーナイト「ああ、俺達の肉体は贄にされたが女性達は肉体はオブジェになっている。今あそこで見た女性達はミラーナイト、つまり俺達と同じさ。」

  • 46二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 10:53:27

    >>45

    花嫁達(駒)「ああ、御主人様。偉大な御方。我等はあなたの番です。身も心も、魂までもが、あなた様の所有物…………。」

    虚ろな声で、主を讃える駒達。白いフードの女は、それを見て何かを感じていた、

    ?(これでは盲信だな。とはいえ、もう種は割れた。ここらで茶番も終わらせるか。)

    すると女はミラーナイトを影で縛った。

    ミラーナイト「な、何をする気だ?!」

    ?「何、そろそろ茶番にも飽きたのでな。我は『閉ザサレシ世界ノ冥神』。神を供物にしようとは、随分と思い上がったな。」

  • 47二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:29:23

    >>46

    ミラーナイト「な、しかし貴様には魔術が…」

    冥神「ああ、あれは私には効かんよ。余程強力なもので無い限り無いとな。」

    そう言うと冥神は影に何らかの力を込める。

    ミラーナイト「そ、そんな、この肉体がアアアッ」

    ミラーナイトの肉体にヒビが入り、やがてガラスの様に砕け散った。

  • 48二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:52:22

    >>47

    冥神の権限により、後宮は機能停止に陥ってしまった。駒達は笑みを称えたまま一言も発しなくなり、水晶の輝きも失われてしまった。どうやら、冥神の権能によって、本来の力が発揮できなくなっているようだ。

    冥神「さて、予測が正しければ、ここも時期に滅ぶ。そうなる前に、回収するか。」

    冥神は、オレイカルコス・ミラーと、自分が収まるはずの台座を回収すると、どこかに消えてしまった。

  • 49二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 12:00:02

    >>48

    ダーツ「まさか、奪われるとは…」

    ダーツは慌てていた。まさか、この様な事態になるとは思わなかったからだ。

    ダーツ「後宮に興味が無いとはいえ機能不全になるのは問題だな。しかしあの女が言った事が気になる…アトランティスが滅びるとは…」

    ゲー「どうやらあの女が言った事は事実みたいだな。見よ。」

    ダーツは水晶の1つに目をやる、そこには火山が噴火の兆候を見せていた。

  • 50二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 12:16:54

    >>49

    ダーツ「何だと?!されど、あの山は…………!」

    ゲー「否。もうあの山の大地に、噴火を鎮める力はない。」

    ダーツは、激しく後悔した。際限ない発展に伴う資源の枯渇。その実害が、改めて可視化されようとしているのだから。

  • 51二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 12:48:40

    >>50

    ダーツ「…噴火までの時間とそれに伴う被害は…」

    ゲー「早ければ数日と言ったところか。どうする?」

    ダーツ「実は考えていた事がある。だがまずは何より住民の避難だ。ここにもまだ正しき者たちがいる。彼らを巻き込む訳にはいかない。」

    ゲー「そうだな。で、次はどうする?」

    ダーツ「実は最悪の場合を考えて、ある計画を立てていた。まさか実行する事になるとは…」

  • 52二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 13:47:21

    >>51

    火の山の民「まさか、火の神がここまでお怒りになろうとは………。」

    現地住民は、不穏な火山の光景を見て、酷くうろたえていた。まるで、この世の終わりを見ているかのようであった。

  • 53二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:08:50

    >>52

    そして遂にその日がやってきた。

    火山の噴火により大量の溶岩が流れ出し辺りの街をのみ込んだ。

    幸い、事前に避難が行われていた事もあり、住民の多くが助かったが同時に心卑しき者には予め今回の事は伝えられていなかったために、巻き込まれる事となった

  • 54二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 19:07:58

    >>53

    火の山の話は、直ぐに貴族達にも伝わった。しかし、天災が起きたにも関わらず、一部のものは政争に明け暮れていた。中にはアトランティスを離れた貴族もいた程だった。


    そんなある日、いよいよ審判の日が訪れた。アトランティス沈没の日である。

  • 55二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 20:12:01

    >>54

    ダーツ「やはりそうなるか…では計画を実行に移すか。」

    ダーツはある決意を実行に移した。

    それはこの世界を離れ、別の世界にアトランティスを再興する計画だ。

    ゲー「そうか…我も行こう。」

    その頃アトランティスは大災害に襲われていた。

    大地が揺れ、恵みを運んだ海が牙を剥いた。

    賢明な者の中には既にアトランティスを離れ、難を逃れていたが権力争いに固執し、腐敗した者達は災害が起きた今になって慌てる始末だった。

  • 56二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 20:43:13

    >>55

    住民達「クソッ、ハメられた…」「ああーー!!来るぅうううーーーー!!!!!」「おい早く錨を上げろ!ー!」「船を出してくれぇ!!」「クソォ!ヤメロォ!」「死にたくな゛ーい゛ー!!」「ワタシガサキダトイッテルンダ!!」

    波止場は大混乱だった。我先に逃げ出そうとした者達がひしめき合い、あまりにも多くの人が船に乗ろうとしていた。中には、船に乗るのを急ぐあまり、海に落ちた者や、押しつぶされましたものまでいたという。


    そして、貴族達がダーツへの貢ぎ物として贈った花嫁達の駒は、信ずるに値する者達以外は、全て後宮に取り残されてしまった。しかし、冥神に鏡を取られてしまったために、元の姿に戻ることはなく、時を止められたまま、笑顔で海水を浴びていた。

  • 57二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 22:42:03

    >>56

    駒「助けて、誰か助けてえええっ!」

    ミラーナイトの肉体は既に失われ、魂は駒に戻ったものの

    どうすることもなく、彼女達はただ助けを求め続けていた。

    そして彼女達は大陸と共に海の中へと消えていった。

    彼女達は老いる事も死ぬこともなく、ただただ長い年月を海の中で過ごすこととなった。

  • 58二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 23:10:36

    >>57

    貴族「い、嫌だ!こんな、こんな所で死にたくない!」

    貴族達は、ただ怯えるしかなかった。人知を超えた神罰を前に、政争で鍛えた虚栄心では生き残れないと、今際の際になって思い知ったのだ。

  • 59二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 23:17:11

    >>58

    貴族A「助けて、助けてくれ」

    侍従「主人も部下もあるものか!私は逃げさせてもらう。」

    貴族達も沈みゆく大陸から逃げ出そうとしていた。

    貴族B「おお、そこのお前、金なら払う、私をその船に乗せてくれ。」

    市民A「もう、そんなものが役にたつか!この船はいっぱいだ。出港するから別の船を当たってくれ!」

    貴族B「そ、そんなあああ…」

  • 60二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 23:24:17

    >>59

    住民「お、おい!は、波止場にヒビが?!」

    見ると、波止場に大きなヒビが走った。そしてそれは、まるで巨獣の牙のように、哀れな獲物を飲み込んでいった。

  • 61二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 09:45:08

    >>60

    住民「も、もう船も無い…そうだ、ダーツ様の所に行けば…」

    残された住民は危険を顧みずダーツの所に向かう。

    もう主は旅立ったとも知らずに…

  • 62二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 10:14:53

    >>61

    住民「な、なんだこれは…………?!」

    満身創痍でたどり着いたダーツの王宮。しかし、住民が見たのは、恐ろしい光景だった。城壁はことごとく崩れ落ち、宮殿へと通じる階段は、中央で横に分断されていた。これでは王宮に入れない。

    さらに、住人が振り返ると、今まで来た道に亀裂が走っていて、引き返すことも出来ない。

  • 63二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 12:31:17

    >>62

    住民「そんな、どうしたら…」

    住民B「ダーツ様、我らをお助けください。」

    そんな願いも虚しくついに宮殿も崩壊が始まった。

    逃げ込んだ人々は安全な所を探して走り出した

  • 64二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 13:13:05

    >>63

    住民達「ど、何処だ?何処かにいい場所は無いのか!?」

    住民達は必死になって捜索した。しかし、極限状態で冷静な判断ができるはずもなく、一人、また一人と奈落の底へ沈んでゆく。

  • 65二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:08:45

    >>64

    そして遂に数人の者がダーツの元にたどり着いた。

    しかし…

    ダーツ「ここまで来たか…」

    住民「ダーツ様…まさか我らをお見捨てになられるのですか!」

    ダーツ「残念だがアトランティスの崩壊は時間の問題…我らは別の世界でアトランティスを再建する。」

    住民「そんな…我らはここで滅びろと…」

    ゲー「安心せよ、ここまで来たならそなた等を見捨てはせぬ。アトランティスは沈むがここから他の大陸へ飛ぶ魔法陣がある。それを使い、皆逃れるのだ。」

    ダーツ「私からの最後の慈悲だ。皆、達者でな。」

    住民「ダーツ様、感謝致します。」

    住民達は魔法陣より、他の大陸へと向かっていった。

    ダーツ「さて、後は彼ら次第か…我らも行くぞ。」

    ゲー「ああ、行くか。」

    ダーツは逃れた住民達が魔法陣より姿を消してから、旅立って行った。

  • 66二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:48:43

    >>65

    かくして、後世で語り継がれる、伝説の大陸は終演を迎えた。そして今でも、伝説の都の言い伝えは、さまざまな形で伝わっている。



    時は流れ、ダーツが伝説の決闘者と対峙していた頃のこと。

    どこかの時空の山奥にある古びた遺跡。そこでは、邪教徒達が儀式を行っていた。

  • 67二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:36:12

    >>66

    そこにいたのはアトランティスの住民達の末裔だった。

    アトランティスから旅立った者は別の大陸だけでなく、別の時空に旅立って行った者もいたのだ。

    彼らはアトランティスの復興を目指し、行動を起こしていた。

  • 68二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:47:10

    >>67

    邪教徒「さあ、偉大なる神よ。今宵も供物をお捧げ致します。」

    祭壇に連れて来られたのは、修道院のシスターだ。実はこの邪教徒達は、近くの修道院のシスター達を使い、アトランティス復興を目指していた。既に修道院のシスターの何割かは、ミラーナイトに転生している。

    シスター「ああ、偉大なるオレイカルコス様。どうか、どうか私の魂を、お受け取り下さいませ・・・。」

  • 69二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 08:50:52

    >>68

    シスターが祈ると、祭壇に飾られていたミラーナイトの顔が、シスターのものに入れ替わる。そして、祈りを捧げたシスターは、糸の切れた人形のようにその場にへたりこんでしまった。

  • 70二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 10:51:06

    >>69

    ミラーナイトとなったシスターの額には六芒星の紋様が浮かんでいた

    シスターはある方向に祈りを捧げる

    その先にあったのは彼らが長い年月をかけ作り出したオレイカルコス・シュロノスの複製品。

    彼らアトランティスの末裔の目的はその復活だった。

  • 71二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 11:23:53

    >>70

    鏡シスター「オレイカルコス様。どうか我等をお導きくださいませ。」

    シスターが祈りを捧げる裏で、邪教徒達は、元のシスターの脱け殻を『加工』していた。



    そして、月明かりが照らす修道院。その地下には、オレイカルコスの信徒となったシスター達が、駒の姿でずらりと並べられていた。そこにちょうど、加工が終わったシスターが加えられた。

    シスター長(駒)「まあ、シスター・リリィ。貴方も選ばれたのですね?」

    リリィ(駒)「はい、マザー。私も遂に、皆様と同じ姿になれました。」

  • 72二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 18:28:57

    >>71

    駒となったシスター達は笑みを浮かべながらそれが素晴らしい事の様に語りあった。

    すると何者かが修道院に入ってきた。

    ?「ふむ、まさかこちらにこれが存在するとは…」

    その姿は以前アトランティスに現れた冥神と酷似

    いや、冥神そのものだった

  • 73二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:00:54

    >>72

    冥神が来た理由は、異変の調査だった。

    というのも、この地を治めていた女王からの命令で、邪教徒の動きが活発になっている為、調べて欲しいというのだ。

    そして、冥神は遂に、地下のシスター達がいる部屋にたどり着いた。

  • 74二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:40:55

    >>73

    冥神「これは…」

    そこにいたのは駒となったシスター達だった。

    チェスの駒みたいな姿となったシスターの1人が笑みを浮かべながら話しかける

    シスターA「ようこそ、ここは偉大なる方のために祈りを捧げる場所。」

    シスターB「さあ、あなたも祈りを捧げましょう。」

    すると床に六芒星の紋様が浮かぶ

    冥神「しまった!これは罠か、くっ…意識が…」

    冥神の額には六芒星の紋様が現れた。

    シスターC「さあ、あなたもある場所へ向かい洗礼を受けなさい。」

    シスターD「あなたにも祝福のあらんことを。」

    冥神「はい…」

    虚ろな目で、返事をする冥神、その目には光がなく、ただ言われるままに行動する人形となってしまった。

  • 75二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 21:30:24

    >>74

    シスター長「では、あなたも偉大なお方にお仕えしましょう。さあ、駒の皆さん。オレイカルコス様を讃える聖歌を唱えましょう。」

    シスター達『『『畏まりました。あなたも歌いましょう。』』』

    シスター長が合図を送ると、駒になったシスター達が一斉に歌い出した。それは、偉大なるオレイカルコスを讃える歌であった。冥神も、意思を奪われているため、シスターー達と共に、聖歌を歌っている。

    そして、冥神の目の前に、あのオブジェを抱えたミラーナイトの素体が現れた。

    冥神(魂を、手放し、肉体を、駒に・・・。)

    冥神が一歩踏み出そうとしたとき、男の声が聞こえた。突然の乱入者によって、駒達の儀式が中断されたのだ。

    ???「うへえ。まるで大人の店の玩具みたいだなこりゃ。あんたら、誰を捧げようとしてるか、分かっているのかい?」

    その男は、ロプトル。ジェネレイドという、北欧神話に通じる力を持った集団の者だ。

  • 76二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 23:06:55

    >>75

    ロプトル「何かマズイ事になってるなと思いきや、まさか神様まで操られてるとは…しかしとんでもない代物だねこりゃ。」

    シスターの1人が叫ぶ「何者ですか、あなたは!」

    ロプトル「ああ、まあ僕はモノホンの神様さ。君らが敬う作り物とは違ってね。」

    シスターA「作り物?我らが神こそ真の神、貴方もまた、主の素晴らしさを知りなさ…」

    シスターがそこまで言うとロプトルは指から光を放つ。すると…

    冥神「わ、私は一体…」

    冥神にかかっていた魔術が解除され、自我を取り戻したようだ。

    シスターA「そんな、話が主より賜りし呪法が解けるなんて…」

    するとロプトルの背後から何者かがあらわれた。

    神碑の翼・フギン「なんだ、こんな簡単な魔術、簡単に解除できちゃうよ。」

    ロプトル「まあまあ、さてと、どうする?こっちには幾らでも対抗手段があるんだなあ。」

    シスターB「な、何者なの…」

  • 77二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 23:21:50

    >>76

    ロプトル「まあ、それはこっちで教えてあげるよ。さあ、覚悟は良いかい?」

    すると、ロプトルは指を鳴らし、冥神と共にある場所に駒達を連れて行く。シスター達は困惑した。

    シスターA「こ、ここは?!」

    シスター達が連れて来られたのは、王の舞台という、ジェネレイドが集う場所。そして目の前には、轟の王・ハールがいたからだ。

    ハール「ロプトル。大儀であった。さて、これが件の遺物か。」

    ロプトル「はい。太古に水底に沈んだ、伝説の大陸に連なるものらしいです。」

    冥神「うう、住まぬな。こうして助けられるとは。」

  • 78二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 08:35:11

    >>77

    ハール「ふむ…強力な暗示がかかっているな、これは時間がかかりそうだ。」

    フギン「神碑でもダメなの?」

    ハール「時間が経ち、全身に馴染んでいるようだ。神碑でもこれは難しいな。」

    冥神「それほど強いのか?」

    ロプトル「ああ、もう少し遅かったら危なかったよ。君もこの駒の仲間入りだったかもね。」

    冥神はその話を聞きゾッとした。神の身ですら操れる力がある事に恐怖を覚えたのだ。

    ハール「まあ、時間をかければ解呪は可能だ。しばしこちらで預かろう。そなたはこの者たちの魂の入った器、確かミラーナイトといったか、それを探し出して欲しい。」

    冥神「分かった。」

    ロプトル「くれぐれも気をつけてね。」

  • 79二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 12:40:20

    >>78

    冥神が修道院に向かっている間、ハール達は駒を解析していた。

    ハール「これが、かのアトランティスの秘術か。」

    シスター長(駒)「はい。私達はこの秘術によって、あるべき姿に至れたのです。」

    シスター達「この姿こそ、我等のあるべき姿なのです。」

    虚ろな表情で答えるシスター達。しかし、ロプトルにはそれが理解できなかった。

    ロプトル「つまり、君達は、オレイカルコスって奴のオ○ホってことでしょ?こんなに太いのが刺さってるのに笑っていられるんだから。」

    何を思ったか、ロプトルはシスター長の腹を擦った。彼女達の腹には、男根の形がくっきりと浮かんでいたのだ。

    シスター長(駒)「はい、ですので。んほおおおおおおお♥️♥️♥️♥️♥️?!?!?!」

    突然の嬌声にびっくりしたロプトル。どうやら、この姿にされると、腹部が過敏に感じるようだ。

  • 80二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 13:21:13

    >>79

    ハール「よさぬか、不用意に触れては肉体にどの様な影響があるか分からん。」

    ロプトル「確かに、こりゃ肉体に影響ありそう。どうするので?」

    ハール「まずは魂を冥神がミラーナイトから取り返してからだな。それまでは肉体はこちらで保管しよう。」

    ハールは何らかの呪法を駒に施した。すると…

    シスター達「あれ、なんだか…眠気が…」

    シスター達は言葉を話す事なく笑顔のまま沈黙した。

    ハール「これに入っていた偽りの魂を浄化した。これで完全にオブジェとなったな。次はこの者たちの魂を取り戻さなくてはな。冥神よ、頼んだぞ。」

  • 81二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 15:05:59

    >>80

    冥神「さて、今度はしくじらぬ様にな。」

    改めて冥神が戻ると、修道院が大騒動になっていた。

    邪教徒A「おい、昨日ちゃんと確認したはずだよな?」

    邪教徒B「ああ。何で一斉に全部なくなってるんだよ!?」

    どうやら、昨夜駒をごっそり盗んだことが、露見したようだ。

  • 82二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 17:25:18

    >>81

    邪教徒「まさか、お前が!」

    冥神「ああ、騒ぎを起こされては困るのでな、お前たちを排除させてもらう。」

    邪教徒「くっ…しかしこちらには、来い!ミラーナイトよ。」

    するとシスターの顔をした鎧騎士、ミラーナイトが姿を現した。

    シスターA「貴方を排除し、我が肉体を返してもらいます。」

    シスターB「お覚悟を。」

    ミラーナイトの姿をしたシスターの数は20名で各々が剣や槍で武装していた。

    冥神「ほう、ミラーナイトがくるか。」

    邪教徒「元々の戦闘力が低ければミラーナイトは底上げになるからな。さあ、いけっ!」

  • 83二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 17:37:09

    >>82

    ミラーナイト達が襲い掛かる。しかし、冥神は全く動じていなかった。

    冥神「良いだろう。前回は不覚を取ったが、今回はそうはいかぬぞ!」

    冥神が取り出したのは、一枚の札。そこからあるものを実体化させた。それを見た邪教徒達は震えていた。

    邪教徒「お、おい!な、なぜ貴様がそれを・・・?!」

    冥神「さあ、オレイカルコスの写し身達よ。わが声を聞くがいい!」

    冥神が取り出したのは、オレイカルコス・ミラー。崩壊前にアトランティスから持ち出したものを、カードに封じたものだった。それを見たミラーナイト達は、ぱたりと攻撃の手を止めた。

  • 84二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 17:58:46

    >>83

    冥神「これでミラーナイトの所有権は私に移ったわけだ。さあ、行け!」

    シスター達が邪教徒達に刃を向ける。

    邪教徒「しまった。ここは一度退却を!」

    冥神「逃がすものか!ミラーナイトたちよ、奴らを一網打尽にせよ。」

    ミラーナイト達はかつての主に刃を向ける。

    邪教徒達は逃げ回ったものの遂に捕らえられてしまった。

    冥神「数名は撮り逃したか…まあいい、目的は達成した。」

  • 85二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 18:34:57

    >>84

    シスター「ご主人様。下手人は捕縛しました。然るべき場所に送りましょう。」

    邪教徒達を捕らえたのち、城に知らせを送った。

    冥神「大儀。さて、写し身の騎士達よ。お前達にはある場所に来てもらおう。」

    そういって、ミラーナイトを、王の舞台に送った。

  • 86二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 19:11:59

    >>85

    こうして女達を連れ、冥神はハール達の元に戻った。

    ハール「うむ、無事に連れてきてくれたな。」

    冥神「それで、どうするのだ。」

    ハール「流石に今、魂を戻せば混乱するだけ、まずは台座より駒を切り離さねばな。」

    ロプトル「つまり、この台座から引き抜くんだね。」

    ハール「まあ、そうなるが魔力により、繋がっているからまずは解呪をしなければな。これには少し時間がかかる。魂を戻すのはそれからだ。」

    ロプトル「シスター達には暫しここに留まってもらうよ。ミラーナイトのままだと色々危険だからね。」

    シスターA「確かに、この姿のままではなにかと危険ですね。」

    冥神「分かった。では私は地上に戻る。取り逃がした者もいるしな。」

  • 87二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 19:43:52

    >>86

    一方、逃げた邪教徒はと言うと。


    邪教徒「バカな?何故アイツが祭具を?」

    ミラーナイトも駒も失い、命からがら逃げ出すことには成功したが、色々疑問が増すばかりだ。

  • 88二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 19:51:22

    >>87

    邪教徒達は町外れのアジトにいた。

    ここはスラム街にあり、滅多な事では見つからない場所だからだ。

    邪教徒A「…まあいい、奴をどうにかすればアレも手に入る、そうなればこれまでの失態を挽回できる。」

    邪教徒B「しかし、どうやって…。」

    邪教徒C「ん?あれは…」

    彼らの視線の先にはミラーナイトの抜け殻があった。

    邪教徒B「確か奴は直ぐに油断する癖があったな…」

    邪教徒C「それだ!そこをつけば…」

    邪教徒達がニヤリと邪悪な笑みを浮かべる。

  • 89二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 20:03:49

    >>88

    冥神「さて、ここが例の祭壇か。」

    冥神の赴いた廃神殿。そこは、例の邪教徒が騒動のいざこざで放棄したという。

    冥神「ほう、かつての伝説の都・アトランティスの民の末裔か・・・。」

    遺跡の奥にあった巨大な水晶を見て、冥神は懐かしんでいた。

  • 90二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 20:18:32

    >>89

    冥神「そうだな、暫くはここを拠点にするか。」

    冥神はこの場所を拠点てすることに決めたらしい。

    すると、数枚の札を取り出した。

    札を展開するとそこからいくつかの水晶が現れた。

    冥神「さて、奴らの様子は…」

    すると冥神は水晶越しに街の様子を探り出した。

    冥神「おや?どうやらそこにいたみたいだな。」

    水晶に映っていたのはローブを着た男達だった。

    どうやら廃屋で何か話をしているらしい。

  • 91二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 22:52:18

    >>90

    邪教徒A「しかし、考えたな。ミラーナイトの鎧だけ奪うって。」

    邪教徒B「ああ。鎧だけでもめっちゃ硬いしな。これならば、多少は効くだろうよ。」

    どうやら、ミラーナイトの格好で神殿に入ってくるようだ。

  • 92二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 23:05:52

    >>91

    冥神「なるほど、その様な手でくるか…」

    冥神はそう言うと、魔法陣でどこかへと向かった。

    ここは廃屋

    邪教徒A「ミラーナイトに成りすまし、潜入する。これなら…」

    冥神「ほう…少しは考えたようだな。」

    突然、その姿を現した冥神により、男達は騒然となった。

    邪教徒A「な、いつの間に…しかもここは誰にも分からない筈…」

    邪教徒B「しかしこの鎧なら…」

    冥神「なんだ、そんなもので。」

    冥神から放たれた黒いオーラが邪教徒の2人を襲う。

    すると鎧は粉々に砕け散った。

    邪教徒A「そんな、鎧が…」

    冥神「オレイカルコスの加護があろうとそんなものではな。さて、あと一人か…」

    冥神がローブを着た人間を見たその瞬間…

    邪教徒C「かかったな!」

    突然、物陰から現れた3人目の男がそのローブを剥ぎ取った。ローブを着ていたのはミラーナイトだったのだ。

    冥神「な、しまった!」

    ミラーナイトの顔が冥神のものに変化していく。

  • 93二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 23:22:40

    >>92

    鏡冥神「聖域の敵は、排除するのみ。」

    邪教徒C「へへ。どうよ。これであんたもしまいさ。」

    冥神「おのれ、我を図ったか。やはり、目的はかの地の再興か?」

    邪教徒「そうよ。お前を贄に、この地を新たなアトランティスにする。」

    勝ち誇るように叫ぶ邪教徒だったが、そこに意外な乱入者がやってきた。

    トークンコレクター「ヒャッハー!超レア物ノ「トークン」ジャネェカ!頂キダア!」

  • 94二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 23:53:14

    >>93

    邪教徒A「な、なんだお前は!」

    トークンコレクター「何カオ宝ノ匂イガシタカラヨ!コイツハ頂イテクゼ!」

    鏡冥神「な、やめろっ!」

    するとトークンコレクターは縄でミラーナイトを拘束した。

    トークンコレクター「ジャアナッ!」

    トークンコレクターはそう言うと姿を消した。

    邪教徒B「待てッ!そいつを…」

    すると邪教徒達の心臓を、冥神の黒いオーラが貫いた。

    邪教徒C「そ、そんな…まだ動けるとは…」

    冥神「ミラーナイトは確かに魂を奪う代物だが神である私の魂を簡単にものにできると思うなよ。」

    邪教徒A「わ、我らの悲願が…こんな事で…」

    邪教徒B「ああ…アトランティスが…消えていく…」

    冥神「はあっ…はあっ…、危なかった…しかし、あんな危険な物は放置する訳にはいかんな。」

    冥神はトークンコレクターを追う事にした。

  • 95二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 09:24:35

    >>94

    一方、王の舞台

    ロプトル「ふう。一難去ってまた一難、ってところだな。」

    ハール「とは言え、かの神殿を接収したのか。」

  • 96二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 09:35:37

    >>95

    ロプトル「どうする?手を貸すかい?」

    ハール「いや、やるべき事もあるしな、暫く様子を見よう。」


    一方、冥神はトークンコレクターの行方を追っていた。

    冥神「まずいな、アレを世に出せば一体でも大混乱になってしまう。早く回収しないと…奴はどこに…」

  • 97二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 12:23:30

    >>96

    トークンコレクター「サテ、世ニモ珍シイ人形ノ「トークン」カ。」

    トークンコレクターのアジトでは、今までに収集したトークンが積まれていた。そしてミラーナイトは、まるで甲冑のように飾られていた。

  • 98二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 13:03:12

    >>97

    トークンコレクター「シカシ、キレイナ顔ダチダナア。シカモハナレタラ動カナクナッタシ…」

    外見だけ変化した状態で魂が移行していなかったため、ミラーナイトは冥神の姿のまま、動かなくなってしまった。

    まさしくそれは、人形のようであった。

  • 99二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 14:38:00

    >>98

    トークンコレクター「マア、コイツハ確カニスゴイ品ダ。コイツガ売レレバ、当分食イ扶ハモツナ。」


    一方、トークンコレクターの様子をみていた冥神。

    冥神「しかし、酔狂な小鬼よな。む?」

    冥神が見つけたもの。それは、綿毛のようなものだった。あの小鬼が集めているので、恐らくあの綿毛も、トークンなのだろう。

  • 100二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 16:57:49

    >>99

    冥神「しかし、可愛らしいが今はお前たちに構っている暇は無い、ほらっ。」

    冥神は綿毛トークンを払いのける。

    すると綿毛トークンはボンッという音をたて、爆発した。

    冥神「しまったな…これで気づかれたか。」

    トークンコレクター「ナ、ナンダ!」

    トークンコレクターが音がした方に近づいてきた。

    冥神「気づかれたか…まああやつ程度なら何とかなるだろう。」

  • 101二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 18:16:09

    >>100

    トークンコレクター「へっへっへ。迂闊ダゼ嬢チャン。コイツヲ…………!」

    トークンコレクターは、ミラーナイトを見せようとするが、ミラーナイトは、トークンコレクターを捕縛した。

    トークンコレクター「ナ?!何ヲスルンダ?!」

    冥神「ああ。忘れていたが、それは太古の秘術でな。」

    冥神はオレイカルコスミラーで、ミラーナイトの指揮権を持っている。トークンコレクターはもがこうとするが、今度はミラーナイトが硬直した。

  • 102二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 18:38:53

    >>101

    冥神「さて、貴様に話がある。このミラーナイトを渡してくれないか?」

    トークンコレクター「チッ、ドウヤラココマデカ…イノチアッテノモノダネダシナ…」

    冥神「物わかりの良いやつだ。では…」

    冥神がそう言いかけた瞬間!

    トークンコレクター「イマダ!イケッ!」

    突如として羊トークンが現れ、冥神めがけて体当たりを仕掛けた。

    冥神「この程度!」

    しかし…

    冥神「しまった!罠か…」

    突如として現れたスライムトークンにより、オレイカルコス・ミラーを奪われてしまった。

  • 103二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 18:56:54

    >>102

    トークンコレクター「形勢逆転ダナア…サアテ、コイツデ命令出来ルノカ。」

    奪い取ったオレイカルコスミラーを見ながらニヤリと笑うトークンコレクター

    いつの間にか拘束からも逃れていたようだった。

    冥神はスライムに拘束されていた。

    冥神「くっ…それは貴様が使える様な代物ではない。」

    トークンコレクター「クククッ、良イコトヲ思イツイタゾ。オ前、アイツ二近ヅケ。」

    鏡冥神「かしこまりました。」

    ミラーナイトが冥神に近づく

    冥神「や、やめろ。そんな事をすれば…」

    しかし、そんな願いも虚しくミラーナイトは冥神の元に近づくと

    鏡冥神「これより、魂の移行を始めます。」

    冥神「くっ…こんな奴に…」

    冥神の身体より魂が抜ける。そして…

    鏡冥神「魂の移行を完了しました。これより何なりとご命令ください。」

    そこにいたのはミラーナイトになった冥神と魂の抜けた身体だった

  • 104二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 19:14:26

    >>103

    ロプトル「あー、流石にヤバそう。」

    ハール「奥の手を持っていたのは賞賛に値するが、少々迂闊過ぎたようだな。」

    王の舞台から状況を見つめるロプトル達。そこに、一人の女が現れた。

    ヴァラ「おや?この彫像達は?」

    ハール「ああ、ヴァラか。これは例のアトランティスの遺物。そして、冥神の辿るであろう末路だ。」


    トークンコレクター「サテ、結局コレハ何ナンダ?アトランティスガドウノッテ言ッテイタガ?」

    鏡冥神「はい。私達は、ミラーナイト。アトランティスの秘術によって生まれしもの。そして、トークンコレクター様の蒐集品(コレクション)でもあります。」

  • 105二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 19:34:18

    >>104

    アトランティスの遺物たる彫像は優しげな笑みを浮かべながら佇んでいた。

    ロプトル「でもさ、確か彫像には魂が宿っていたはず、どうなったの?」

    ヴァラ「恐らくは長きに渡り沈んでいたために魂も摩耗したのでしょう。何の声もしませんね。」

    ハール「つまりは本物の彫像になった訳か。」


    ミラーナイトとなった冥神をつれ、トークンコレクターはあの神殿に来ていた。

    トークンコレクター「ココガオ前ノアジトカ?」

    鏡冥神「はっ、そしてここが新たな主となられる貴方様の居所でございます。」

    鏡冥神は自身の肉体を抱き抱えながら語った。

    トークンコレクター「立派ナ所ジャネーカ。新シイアジト二ピッタリダ。」

    鏡冥神「お褒めに預かり光栄にございます。」

  • 106二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:53:03

    >>105

    ヴァラ「しかし、神が小鬼如きに後れを取るとは、何たる失態。」

    ハール「まあな。どうやら奴は、冥神の拠点を占拠しているそうだ。」

    ロプトル「まずいなぁ。こりゃあ、大変なことになりそうだ。」


    トークンコレクター「デ、コノ後ハドウスレバ良インダ?」

    鏡冥神「はい。ではこちらをご覧ください。」

    そこに写っていたのは、太古の記憶。数多の乙女達が駒にされた姿だ。

  • 107二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:01:40

    >>106

    ミラーナイトとなった冥神は乙女達が駒になった様子を見せていた。

    トークンコレクター「ナルホドナー。ツマリソノ身体ヲオブジェ二シチマウッテ訳カ。」

    鏡冥神「はい、そうでございます。」

    トークンコレクター「クククッ、ジャアオ前!今カラ命令ダ。ソイツヲコノ映像ノ連中ト同ジ目二合ワセロ。」

    トークンコレクターは抜け殻となった冥神の肉体を指差しながら。ミラーナイトの冥神に命令した。

    鏡冥神「御意に、直ちに命令を実行致します。」

  • 108二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:11:19

    >>107

    ??「あらあら。何をするつもりかしら?」

    トークンコレクター「誰ダ?」

    鏡冥神「まさか、敵?」

    突如聞こえた少女の声。良くみれば、小さな冥神のような姿だ。すると、本来鏡冥神が持ち上げるべき肉体が宙に浮かんだ。

    ??「悪いけど、これは貰っていくわ。」

    トークンコレクター「マ、待テ!オイ、奴ヲ追イカケロ!」

    鏡冥神「御意。」

    冥神の肉体を担いだ少女を追い、鏡冥神がゲートを潜る。するとそこは王の舞台だった。

    ヴァラ「まあ、天ノ月さん。大丈夫でしたか?」

    天ノ月「ええ。ごめんなさいね、迷惑かけて。」

    鏡冥神「な、ど、どういう事だ?!」

  • 109二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:41:24

    >>108

    鏡冥神「ここはどこなのだ。早く任務を果たしご主人様の元へ…」

    天ノ月「あらあら、貴方の主人は私よ。」

    そう言うと天ノ月はオレイカルコスミラーを見せた。

    天ノ月「流石にあんなのに持たせておくと危ないから拝借して来たわ。さて、貴方の主人は誰かしら?」

    鏡冥神は姿勢を正すと天ノ月に向かって跪いた。

    鏡冥神「この度は大変なご無礼を働きました。どうかお許しを。」

    天ノ月「全く…あなたは油断しすぎよ。悪い癖だわ。」

    そう言うと天ノ月は額に手を当てる。すると額の紋章が消えた。

    鏡冥神「こ、これは何だ。あれは私の肉体!一体何があったのだ?」

  • 110二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:55:20

    >>109

    ロプトル「だから言ったじゃん。油断するなよって。」

    ハール「まあ、それでも打開用の策を労していたこと事態は、誉めるべきか。次はもう少し札の切り方を考えることだな。」

    鏡冥神「そうか。済まなかった。」

    鏡冥神は、自身の肉体に近づくと、魂を元の器に移し変えた。

  • 111二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 22:05:51

    >>110

    冥神「はあっ…まさか2度もやられるとは…」

    天ノ月「これに懲りたら己の力を過信するのはやめることね。それじゃあ。」

    天ノ月はそう言うと自分の領域に帰っていった。

    冥神「さて、私も行くか。」

    ロプトル「どこへ?」

    冥神「地上に新たな拠点を用意した。そこに移ろうと思ってな。」

    ロプトル「なるほど。」

    ハール「シスターの方は先程元の身体に戻った。また祈りの日々を取り戻すことだろう。」

    冥神「そうか。良かった。さて、私を弄んだ奴には一度痛い目に遭ってもらわんとな。」

    冥神はそう言うと、神殿で慌てふためいているトークンコレクターを水晶越しに見た。そして自らの姿をしたミラーナイトを一瞥すると

    冥神「丁度いい、ミラーナイトか、こいつも使おう。」

    とミラーナイトを抱えながら呟いた。

  • 112二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 22:42:55

    >>111

    鏡冥神「御主人様。只今戻りました。」

    トークンコレクター「オオ、ヤットカ!」

    神殿での事。冥神は自身のミラーナイトと共にトークンコレクターの元に戻ってきた。どうやら、トークンコレクターは、冥神を連れてきたと思っているようだ。

  • 113二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 22:54:22

    >>112

    トークンコレクター「サテ、ソレジャア早速命令ダ。ソイツヲオブジェ二シロ。」

    鏡冥神「ハッかしこまりました。」

    鏡冥神はそう言うと言葉とは逆にトークンコレクターに向かって行き、そして拘束した。

    トークンコレクター「ナ、何ヲシテヤガル、貴様ハアイツヲ…」

    冥神「これが何か分かるか?」

    トークンコレクター「ソ、ソレハコイツヲアヤツル…一体ダレガ…ハッ、アイツガ…」

    冥神「よくもやってくれたな!あんな恥ずかしい思いをさせて…貴様は絶対に許さん!」

    トークンコレクター「ヒイイイイイッ、オ許シオオオオッ。」

    冥神はミラーナイトに縄で縛る様に命じた。

    冥神「貴様は許せんがこの世界には法があるでな。裁きを受けて貰うぞ。」

    トークンコレクター「畜生!トンデモナイノニ関ワッチマッタゼ…」

  • 114二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 23:21:22

    >>113

    冥神は、トークンコレクターを引き渡し、自身の拠点を確保した。丁度、邪教徒が壊滅したこともあり、廃神殿に近づこうとするものは居なくなったのだ。そして王の舞台では、魂無き駒達に、新たな役割が与えられようとしていた。

    ロプトル「で、これはどうします?」

    ヴァラ「一応、解呪はしてありますが。」

  • 115二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 09:06:15

    >>114

    ハール「こうするのだ。」

    ハールがその杖で地面を叩くと魔法陣が現れた。

    そして魔法陣から溢れ出る光は駒を飲み込みやがて…

    ジェネレイドトークン「ハール様、ご命令を。」

    そこには魔術師の纏うローブの様なトークンが誕生していた。

    ハール「もはや過去の記憶もなく、年月を経た事で魂すら風化しつつあるからな。新たな姿を与えてやったのだ。」

  • 116二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 11:16:43

    >>115

    ハール「では、駒達よ。今日よりお前達は、王の手駒だ。駒の勤めを果たすのだ。」

    トークン達「心得ました、ハール様。我等ジェネレイド・トークンは、王と共に。」

    トークン達はハールに一礼すると、魔方陣の中に消えていった。



    そして、神殿を整備していたある日のこと。冥神の元に一通の手紙が届いた。

    冥神「何と…………!あのものが………………。」

    それは、以前から冥神と交流のあった貴族の訃報であった。

  • 117二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 13:20:51

    >>116

    冥神「あの者には世話になったな…出来れば葬儀に参加したいが、そう言う訳にはいくまいな…」

    この世界にたどり着いた彼女は彼を通じてこの世界についての様々な知識や情報を得ていた。自身の素性を明かした時も「まあ、生きていれば色々あるさ」と笑って話すような男でもあった。

    ふと冥神はそういえば彼が従えていたメイドの事を思い出した。

    冥神「そういえばあやつは変わったメイドを従えていたな。確かドラゴンの…おお、そうだ、ドラゴンメイドだ。ふむ…この場所の整備も人が必要だしな…そうだ」

    何かを思いついた彼女は数日後、神殿を出て、その男の眠る墓地へ向かった。

  • 118二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 13:40:14

    冥神が墓地に赴くと、亡き主人の墓前で佇むハスキーが居た。ハスキーは、貴族に仕えていたドラゴンメイドの長であり、突然の主家断然にどうしたものかと思案していた。空は曇天であった。
    冥神「そうか…亡くなったか、残念だ。此奴とは音楽の趣味が良く合ってな。茶を飲みながら語るのが好きだったんだが…」
    ハスキー「どなたでしょうか。見た所人、とは思えませんが…」
    冥神「成る程、流石はドラゴンメイド、察しがいいな。私は(閉ザサレシ世界の冥神)と呼ばれるもの。そこの主人とは友だったよ…いい奴だった。」

  • 119二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 14:32:12

    >>118

    冥神からすれば1人でやれる事にも限界がある。

    それに以前、痛い目にあった事を考えれば頼れる味方は必要だった。

    もしドラゴンメイドの助けがあれば大きな力になるだろう。冥神はドラゴンメイドに自らに仕えて欲しい旨を伝えた。

    その返答は後日と言うことになり、嘗ての友人の墓に祈りを捧げ、冥神はその場を後にした。

    神殿に戻ると彼女はあるものを用意していた。

    冥神「ドラゴンメイドは強大な力を持っているからな。枷は必要だ。」

    それはまさにミラーナイトの素体だった。

    ドラゴンメイドの魂をこれに移し、その力を抑えるのが目的だ。

    冥神「しかし、きちんと機能するか試してみたいが…」

    すると何者かがこの神殿に近づいて来たようだ。

    女剣士カナン「ここに最近何者かが住み着いたみたいね。一体誰かしら。」

    冥神はそれを水晶越しにみるながらある考えに至った。

    冥神「そうだな、まずは試してみるか。」

  • 120二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 14:48:04

    >>119

    カナンは、例の邪教徒事件があった場所を調べていた。再び悪しきものがのさばっていないかを探るためだ。

    カナン「誰だ?!」

    気配のした方に刃を向けるカナン。そこに居たのは、能面の甲冑だった。

    カナン「やはり残党が居たか。ならば、ここで排除するのみ!」

  • 121二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 16:54:22

    >>120

    カナン「一気に斬り捨てる!」

    カナンがミラーナイト斬りかかったその瞬間、ミラーナイトの能面の様な顔がカナンの者に変わった。

    カナン「な、何だ?」

    ミラーナイトはその動揺の隙を見逃さずカナンを羽交い締めにしてしまった。

    カナン「くっ…放せ!」

    まだ自由に動く足をバタバタさせ、何とか逃げ出そうとするカナンだが、ガッチリと拘束されており、脱出はできそうに無かった。そして、カナンの顔をしたミラーナイトは突然、カナンにキスをした。

  • 122二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 17:44:54

    >>121

    カナン「!?!?!?!?」

    突然の出来事に困惑するカナン。しかし、鏡カナンが口を離した途端、カバンは甘い吐息を漏らした。どうやら、先程のキスで蕩けてしまったらしい。

    鏡カナン「私の舌技、如何でしたか?」

    カナン「は、はひ………♥」

  • 123二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 18:15:52

    >>122

    鏡カナン「ふむ…まだ魂が抜け出ていませんね。ではもう一度。」

    カナン「や、やめ…ンプうううっ♥️」

    鏡カナンがより強くディープキスをする

    足をジタバタして抵抗していたカナンもやがて動かなくなった。

    それを確認してから鏡カナンはカナンの拘束を解いた。

    するとカナンは白目を向き、地面に倒れ込んだ

    鏡カナン「あれ?私…どうなったの?」

    冥神「ふむ、成功だな。」

  • 124二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 19:09:47

    >>123

    鏡カナン「あ、貴方は?」

    冥神「ああ。ここの管理者だ。例の組織は、最早ここには戻って来ぬよ。」

    カナンに状況を説明する冥神。それを聞いて、カナンは一応納得した。

    鏡カナン「それで、これはどうしましょうか?」

    鏡カナンが、元の体に触れる。すると、カナンの肉体が立ち上がった。

    カナン「御主人様。お呼びでしょうか?」

    鏡カナン「これは、一体何なの?」

    冥神「太古に海に沈んだ都の秘術だ。何でも、魂を写し身に移す秘術らしい。」

  • 125二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 19:30:24

    >>124

    カナン「そうなのですね。しかし、不思議な気分…あの…ところで…あれは…」

    鏡カナンが恥ずかしげに指を差した方にはまるで巨大な男性器の様なものがあった。

    冥神「ああ、あれは…」

    冥神が説明すると鏡カナンは「悲鳴をあげた。」

    鏡カナン「そ、そんな事を古代の人はしていたの?」

    冥神「ああ、もっとも操られてだがな。さて、お前はどうする?あくまでも実験だから別に戻してやっても良いが。」

    鏡カナン「そうね…でも貴方を完全に信用した訳ではないし、私も放浪中の身、貴方の監視も出来るし私はここに残るわ。」

    冥神「そうか、仲間は多い方が良いしな。ではこれから頼むぞ。」

  • 126二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:40:50

    >>125

    こうして、冥神の監視という形では有るが、女剣士カナンはミラーナイトとなった。ただ、しきたりとは言え、自らの身体を駒に加工するのは、少々気が引けたが、有事の際に元に戻せる様、冥神が伝えていた。


    鏡カナン「しかし、こうしてみると生々しいですね。これが太古のしきたりとは・・・。」

    冥神「まあ、致し方ないがな。我も初めて見たときは、肝を冷やしたものだ。」

    鏡カナン「そういえば、最近森が騒がしいって言ってました。なんでも、大きな昆虫が暴れているとか。」

  • 127二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 21:01:36

    >>126

    冥神「ふむ、気にはなるな…だが今は別の用事があるのでな。そちらは暫し様子見だな。」

    鏡カナン「その用事とは…」

    冥神「まあ、数日後にな…」

    それから数日後

    鏡カナン「た、大変!目の前にドラゴンが。」

    冥神「ほう、早かったな、結論は出たらしいな。」

    フランメ「はい、結論は出ましたので墓地にてお会いしたいとの事です。」

    冥神「分かった。カナン、留守を頼む。」

    鏡カナン「わ、分かったわ。」

  • 128二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 21:29:02

    >>127

    カナンに留守を任せ、冥神が向かったのは、かつての友が墓地。どうやら、ドラゴンメイド達は、冥神に仕えることを決めた様だ。

    ハスキー「仲間たちとも意見がまとまりました。今後は亡きご主人様ともよしみのあったあなたを主と仰ぎ、仕えさせて頂きます。」

  • 129二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 22:29:11

    >>128

    冥神「うむ、ではこちらの条件だが…」

    冥神は彼女達が仕えるに辺り、条件をつけた。

    するとハスキーは「そんな事ですか」と事も無げに語った。

    神殿に戻ったハスキー達を見て、カナンは最初、驚愕したもののハスキー達を見て、安心したようで直ぐに打ち解けたようだった。

    そして儀式を経て、ミラーナイトになったハスキー達は冥神に仕えることとなった。

  • 130二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 22:52:45

    >>129

    ドラゴンメイドがミラーナイトを拝命した日から数日たったある日のこと。

    ある者が待機状態のミラーナイトを眺めていた。彼女はゾンビーナ。訳あって廃神殿に居着いてしまった、根無し草のアンデットだ。

    ゾンビーナ「ナニコレ?」

    冥神「い、いかん!そいつは危険だ!」

    冥神がゾンビーナに叫んだ。どうやら、ゾンビーナが襲われると思ったのだ。

    ゾンビーナ「ドウシテ?」

    しかし、ミラーナイトは、目の前のゾンビの少女に対して、何も反応を示さなかった。その光景に、冥神は困惑していた。

  • 131二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 08:29:29

    >>130

    鏡ハスキー「これは恐らくアンデットだからでは?」

    冥神「どう言う事だ?」

    鏡ハスキー「わかりやすく言いますと…」

    すると突然何者かが姿を現した。

    ヴァンパイア・サッカー「いや、ここからは私が話すよ!」

    鏡カナン「何者!と言うかヴァンパイア?」

    ヴァンパイア・サッカー「始めまして、アタシはヴァンパイア・サッカー。まっ、ヴァンパイアの中じゃそこまで身分は高くないけどね。」

    冥神「それで、これは一体…」

    ヴァンパイア・サッカー「そこのドラゴンのお姉さんが言おうとしてた通りだよ。一度死んで蘇ったから実質死人と同じ、だから反応しなかったんじゃないかなー。」

    冥神「なるほどな。所で貴様はなぜここに?」

    ヴァンパイア・サッカー「実はお願いがあって来たんだ。」

    冥神「ほう…話を聞こうではないか。」

  • 132二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 11:02:21

    >>131

    その内容と言うのが、ゾンビーナの保護であった。と言うのも、彼女がここをいたく気に入ってしまったのだ。

    冥神「確かに、根無し草のアンデットにも、安らぎの場は必要だな。」

    鏡ハスキー「それに、彼女は私達よりも先に居着いた様子。この神殿の事も熟知していましょう。」

    こうして、ゾンビーナの保護が決まった。

  • 133二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 11:28:59

    >>132

    それからというものここには多数のアンデットが集まる様になった。

    話を聞けば多くのアンデットが他に害を加えることなく生活しているのに、その外見のせいで迫害を受けているとの事だった。

    鏡カナン「まあ…確かにね…」

    冥神「この神殿は広いし、アンデットなら住んでも良いだろう。」

    するとその事を聞きつけ、とんでもない大物もやって来た。

    エルドリッチ「ほう、貴殿がこの地に住み着いたものか。同胞が世話になっているのでな。今日は様子見がてら挨拶に来たのだ。」

    鏡カナン「お、おおお黄金卿!とんでもない大物まで来たわね…。」

    鏡ハスキー「いや、噂には聞いていましたが私も初めて見ました。」

    冥神「うむ、ここは広いしな。それに時折は色々手伝ってもらってる。持ちつ持たれつと言うやつだ。」

    エルドリッチ「そうか、これからも頼むぞ。」

  • 134二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 11:36:55

    >>133

    そして、気づけば、聖域も賑やかになってきた。郷を滅ぼされたアマゾネスに、森から逃れた蟲惑魔(彼女達は森が落ち着くまでの一時的なもの)、そして、蛇神ゲーとレプティレス達もが、聖域に加わった。


    そんなある日、冥神はゲーから奇妙な話を聞いた。

    ゲー「冥神よ。近頃、奇妙な話があってな。」

    冥神「もしや、また例の邪教徒の残党か?」

    ゲー「否。蛇の目の宝玉のことだ。」

    ゲーが語った所によれば、近頃、蛇の目の様な宝玉が世間を騒がせているとのこと。

  • 135二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 11:46:37

    >>134

    ゲー「それは罪宝と言う代物らしくてな。なんでも強大な力を秘めているとか…どうもレプティレス達がそんな事を言っていたのでな。」

    冥神「…アトランティスでも聞いたことがないな…おっと…それよりも、侵入者だ。出来れば穏便に済ませたいが…」

    入ってきたのは荒野の女戦士にヂェミナイエルフ達だった。

    荒野の女戦士「ねえ、ここに本当にあるのかしら?」

    ヂェミナイエルフA「間違いない、ここにはあるらしい。」

    ヂェミナイエルフB「とんでもない。お宝がね。」

    ゲー「遺跡荒らしか…穏便にと言う訳にはいかんな。」

  • 136二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 12:13:38

    >>135

    荒野の女戦士「案外と殺風景ね。」

    ヂェミナイエルフA「気をつけるにこしたことは無い。」

    ヂェミナイエルフB「それに、あの組織のヘソクリが見つかるかもだし。」

    神殿の中を進む荒野の女戦士達。

    そして、回廊の突き当たりで見たものに驚愕した。

  • 137二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 12:45:27

    >>136

    それはチェスの駒の様なオブジェだ。

    裸の女が微笑みを浮かべながら佇んでいた。

    荒野の女戦士「何…これ…」

    ヂェミナイエルフB「気味が悪いわね…」

    鏡アマゾネスの聖戦士「そしてお前たち盗っ人の辿る運命だ。」

    ヂェミナイエルフA「何者!」

    鏡アマゾネスの射手「お前たち不届き者に罰を与える者だ。」

  • 138二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 13:15:17

    >>137

    ヂェミナイエルフA「嘘でしょ?アマゾネスだと…………。」

    鏡アマゾネスの剣士「さあ、かかってこい!」

    荒野の女戦士達は、アマゾネスと交戦した。しかし、アマゾネスは戦いのプロ。荒野の女戦士達は、あっさりと負けてしまった。

    鏡アマゾネス訓練生「さて、我が主の元に来い。」

    荒野の女戦士「……、はい。」

  • 139二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 14:09:01

    >>138

    鏡カナン「あれ?確か聞いた話では。私達は力を抑えられてるって…」

    鏡ハスキー「そうですよ。現に私達はドラゴンになれませんし、一部を変化させて戦う事もできません。」

    鏡カナン「でもアマゾネスは強いわよね?どうして。」

    冥神「そりゃ簡単、彼女達は肉体だけでなく武器の扱いにも長けているからな。」

    鏡シトリス「それだけではありません。先ほどの戦い、見事な連携でした。」

    冥神「そう、確かにミラーナイトの体は能力を封じられている状態だがあくまでも優れた能力があるものの話、普通の人間なら身体の強化になるし、アマゾネスの様にそれを別の手段で補う者もいる。一長一短というやつだ。」

  • 140二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 16:01:47

    >>139

    鏡アマゾネスの剣士「主よ。賊徒を捕らえました。」

    荒野の女戦士達が顔を上げると、そこには冥神がいた。

    冥神「ようこそ、「聖域」へ。」

    その圧倒的な威圧感に気圧される荒野の女戦士達。

    冥神「さて、聖域荒らしの罪は、きっちり清算させて貰おうか。」

  • 141二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 16:31:16

    >>140

    荒野の女戦士「わ、私達は旅の路銀が無くて…」

    ヂェミナイエルフA「そ、それでちょっとお宝が無いかと…」

    ヂェミナイエルフB「あ、貴方の様な方が住んでいたのなら謝るわ。許して…」

    鏡アマゾネスの聖戦士「まあ、山の中の遺跡だから誰もいないと考えるわよね…」

    鏡シトリス「確かに…私も最初は無人だと思いました…」

    荒野の女戦士「で、でしょ、だから…」

    冥神「残念だがここから返す訳にはいかんな。」

    すると奥から3体のミラーナイトが現れた。

    冥神「確か金が無いと言ったな。安心しろ、こちらで働いて貰う。なあに、ちゃんと仕事もあるし、寝床もあるぞ。」

    ミラーナイトの顔が3人のものに変わり、そしてそれぞれ同じ顔に抱きついた。

  • 142二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 16:45:10

    >>141

    荒野の女戦士「な、何をするつもりなの…………?」

    鏡荒野の女戦士「気持ちいいこと、です。」

    鏡ヂェミナイエルフA「貴方達は今から、私達と交わって貰います。」

    鏡ヂェミナイエルフB「私達の業で、貴方達を昇華させます。」

    見ると、ミラーナイトの下半身には、男の分身が付いていた。必死に抵抗しようとするが、抜け出せず、遂に乙女の純潔を、それが貫いた。

  • 143二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 17:10:27

    >>142

    突然の衝撃に絶叫をあげる3人。

    何度も逃れるため、身体を動かすがミラーナイトはしっかり拘束しており、逃れる事が出来ないでいた。

    しかし、次第に3人からは嬌声があがるようになった。

    苦痛よりも快楽が上回る様になったのだ。

    そして…

    3人「「「いっぐううううっ♥️」」」

    3人は絶頂に達すると床に白目を剥き、ぐったりと倒れ込んだ。

    鏡荒野の女戦士「あ、あれは私の身体…なんで?」

    鏡ヂェミナイエルフB「なるほど…これはつまり…」

    鏡ヂェミナイエルフA「魂を別のものに移したと…そんな事ができるなんて…」

    冥神「流石はエルフだな。物分りが良くて助かる。これから頼むぞ。」

    鏡荒野の女戦士「まあ、よく考えたら危険も少なそうだし、良いのかな…皆悪い人?ではなさそうだし…」

    ヂェミナイエルフA「そうですね。」

    冥神「まあ、永遠と言う訳ではない。罪を償い終えるまで暫しの間の事だ。それまでは頼むぞ。」

    ヂェミナイエルフ「仕方ない、分かったわ。」

  • 144二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 19:02:43

    >>143

    こうして、荒野の女戦士達は、ミラーナイトとなって、神殿に仕える事となった。もちろん、嘗ての肉体は、無事に駒に加工された訳なのだが。


    そしてある時、冥神達は、この地を治める女王との謁見を果たす事となる。邪教騒動が収まり、魅惑の女王が、神殿を拝みに来たのだ。

    魅惑の女王「さて、新しいお客様はどんなお方でしょうか?」

    親衛隊「陛下。くれぐれも油断めされぬよう。」

  • 145二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 19:31:44

    >>144

    鏡ハスキー「あら、女王様ではないですか。」

    魅惑の女王「まあ、ここにはドラゴンメイドもいるのね。しかも蟲惑魔も。」

    鏡ジーナ「わわっ、急に触らないでよー」

    魅惑の女王「あら、ごめんなさいね。主に会わせてもらえるかしら。」

    冥神「おお、女王陛下か、ご機嫌麗しゅう。」

    魅惑の女王「あら、誰かと思えばあなたが新しい主になったのね。」

    冥神「ああ、今はここでオレイカルコスの遺物の管理をしている。彼女達にはここを守ってもらったり、生活の手伝いをしてもらっているな。」

    魅惑の女王「まあ、そうなのね。」

    冥神「所で何か用があってきたのでは?」

  • 146二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 21:24:12

    >>145

    魅惑の女王「そうなの。実は…………。」

    女王の語ったところによると、盗掘が活発化していると言う。と言うのも、例の教団の事件以降、残党狩りを名目に墓荒らしが増えたと言う。

    魅惑の女王「貴方達の神殿も、もしかしたらと思って、一応警告に来たわ。」

    冥神「そうか。確かに、乙女の花園を荒らしたがるものも居るしな。」

    親衛隊「それに、昨今はこのような輩も出てきてまして。」

    親衛隊が見せた手配書には、人相の悪い女の顔が書かれていた。名前は、ディアベルスター。罪宝狩りの魔女とも呼ばれている。

  • 147二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 21:32:16

    >>146

    魅惑の女王「あなた達も気をつけなさいな。彼女は何を目的にしているか分からないけど、凄く危険だから。」

    冥神「ああ、分かった。恩に着る。」

    そう言うと魅惑の女王は笑みを浮かべながら

    魅惑の女王「でも、まさか貴方が神様とは思わなかったわ。」

    冥神「まあ、そうだろうな。まあ、実際人界に於いては人も神もあまり区別はつかないだろうさ。力を行使しない限りはな。」

    魅惑の女王「まあ、それもそうね。」

  • 148二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 22:00:01

    >>147

    女王との謁見も果たし、ひとまず聖域は落ち着きを取り戻した。なお、この後、女王の気まぐれによって、遺跡の備品が持ち出され、鏡シトリスが頭を抱えるのは、もう少し先のことになる。


    そしてその日の夜。

    回廊では、聖域の駒となった者達が、新たに加わった面々を祝福していた。

    駒ハスキー「ようこそ、御主人様の聖域へ。」

    駒アマゾネス女帝「同胞達よ。私達はお前達を歓迎しよう。」

    この日新たに加わったのは、ティアラメンツの駒達だ。

  • 149二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 22:17:57

    >>148

    鏡キトカロス「皆様、ありがとうございます。」

    鏡メイルゥ「もう、辛い思いはしなくていいのですね。」

    鏡ハゥフニス「ようやく穏やかに過ごせそう。」

    鏡シェイレーン「元の世界よりずっと穏やか…皆よろしくね。」

    鏡シトリス「大丈夫なんですかね。別の世界の人をミラーナイトにしちゃって…」

    冥神「まあ、彼女達の世界は荒れ放題だったからな。仕方無いだろう。」

    鏡ハスキー「まだ問題はありますよ。どうやら私たちを人攫いと誤解した者が街にいたらしく調査員を送り込む事を検討しているとか。街へ買い物に行った時聞きました。」

    すると奥からゲーとレプティレス達が現れた。

    ゲー「まあ、仕方無いか…」

    レプティレス・コアトル「アンデットヤ私達モイルシナ…。向コウニハ敵意ノ無イコトヲシメシテ分カッテモラウノガ得策ダ。アタシラモ無意味ナ戦イハ避ケタイシナ。」

    鏡アマゾネス女帝「意外だな。その様な発言が出るとは。」

    コアトル「アタシラハ身ヲ守ル為二戦ッテルカラナ。アンタラアマゾネストハ違ウサ。」

    アマゾネス女帝「何だと!」

    ゲー「こらこら、今は両者争っても仕方がない。とにかく、気をつけねばな。」

  • 150二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 22:52:47

    >>149

    冥神「確かに。邪教徒の影響は、今だ根深い。派手なことが起きぬよう、慎重にせねばな。」

    鏡ハスキー「ですね。今だ、オレイカルコスの事を良く思わない者もいらっしゃいますし。」

    ゲー「まあ、物が物だからな。とにかく事を荒立てないようにな。」

    こうして、神殿では、一先ずの方針が固まった。


    一方、何処かの教皇庁では、神官達が、エクソシスターを調査隊にした話をしていた。

    神官A「あの、本当によろしかったので?」

    神官B「ああ、構わぬさ。元よりあの場所は忌み地。しかも異教徒の根城とあっては、奴らの出番だろう。」

    表向きは行方不明者の捜索であるが、実態はエクソシスターを使った盗掘であった。シスター達に露払いをさせて、十字軍を率いて遺跡を略奪する計画を立てている様子。

  • 151二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 23:05:05

    >>150

    その先方として乗り込む予定なのがマルファだ。

    既にマルファだけでなくエクソシスター達は神殿の近くの街に入っていた。

    マルファ「まずは私が先方として神殿に侵入する。ステラ、イレーヌ、ソフィア、エリスは街で情報収集に当たってくれ。」

    イレーヌ「はい。」

    ソフィア「しかし、気になるね。女王を始めやけに協力的だった。何か裏があるのかもしれない…」

    エリス「そうですね。」


    一方、神殿では

    ゲー「本当に大丈夫なのだな。」

    冥神「ああ、まずはシスターをこちらに引き込む。次にシスターより敵意が無いことを示す。ソレでも敵対する時は…」

    鏡ハスキー「わかっております。ただ手加減は保証しかねますが…」

    ゲー「レプティレスを使っても良いが。ドラゴンの方が効果的だな。では、それで行こう。」

  • 152二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 23:30:21

    >>151

    一方、王宮では、冥神の神殿に向かうエクソシスターの様子を見ていた。

    混沌なる魅惑の女王「しかし、変ね。あんな純朴そうな子達が、国家ぐるみの悪事に加担するとは思えないわ。」

    どうやら、教皇庁の企みについて、薄々感づいているようだ。

  • 153二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 23:56:46

    >>152

    親衛隊「どうなさいます?我々も…」

    魅惑の女王「いいえ、下手に首を突っ込まない方が良いわ、彼女達に任せましょう。それよりも…彼らも余程財政難なのね…」

    マルファはまずは1人で神殿に潜入することにした。

    全容は明らかになっていないが聞いた情報では低級の悪魔たちが何かを守っているとのことだった。

    マルファがまず、斥候として内部に侵入しその後、他のエクソシスター達が一気に制圧、それが作戦だった。

    しかしエクソシスター達には大きな誤算があった。

    街の人間から入手した情報は彼女達を快く思わない者が語った虚実入り混じったものであり、神殿の主は神と呼ばれる存在であること、そして、内部には相当の実力の持ち主がいることである。

    そしてマルファは、消息を絶ってしまった。

  • 154二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 09:03:43

    >>153

    ソフィア「おかしい。定刻を過ぎてもマルファから連絡が来ない。」

    イレーヌ「何かあったのでしょうか?気になりますね。」

    ステラ「やはり、何かあったのでしょうか?」

    エリス「ええ、私達も行きましょう。きっと何かあるはずです。」

    こうして、情報の整理も付かぬまま、エリス達は聖域へと赴いた。

  • 155二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 09:51:21

    >>154

    そこで彼女達が見たもの、それは…

    笑顔で駒にされた者達であり、強大な神殿の主とその配下たるミラーナイト、そして同じ様にミラーナイトになったマルファであった。

    エクソシスターは最初は激しく抵抗したものの、最終的には皆、捕まり、ミラーナイトにされてしまった。

    ミラーナイトとなった皆に冥神は教皇庁の真実を伝えた。

    鏡イレーヌ「そんな…教皇庁が…」

    鏡マルファ「いや、前から財政難と聞いていたからな。どんな手段だって正当化するだろうさ。」

    冥神「そこでだ、お前たちにはまずは教皇庁に向かい「何も無かった」事を報告してもらい、調査の終了と手を引く事を伝えてもらいたい。」

    鏡マルファ「もし、応じなければ…」

    そこに現れたのはハスキー。しかも今回は本来の姿をしていた。

    ハスキー「その時は実力行使ですね。」

    鏡マルファ「ドラゴンか、確かに脅迫にはなりそうだな。分かった。行こう。」

  • 156二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 10:13:51

    >>155

    教皇庁では、エクソシスターからの報告を、今か今かと待ちわびていた。

    神官A「しかし、こうも音沙汰がないとかえって不安だな。とはいえ、頻繁に来ても鬱陶しいだけだが。」

    神官B「まあな。それで、諸侯達への文の支度は出来ているのか?」

    どうやら、エクソシスター達の知らせを受けて、軍を発する支度をしているようだ。するとそこに、マルファがやってきた。

    鏡マルファ「失礼します。件の忌み地の調査報告書が出来上がりました。」

    普段の格好に擬態しているせいもあってか、神官達は、目の前のマルファがミラーナイトであることには気づいていない。

  • 157二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 10:26:40

    >>156

    鏡マルファ「調査の結果ただの廃墟であり、中には低級の魔物が、巣食っていただけでした。」

    鏡イレーヌ「それらも我々で駆除しました。彼の地にはただの廃墟が広がっているだけです。」

    鏡ソフィア「中には人のいる気配もなく…」

    ソフィアがそう述べた所で神官の1人が声をあげた。

    神官A「教皇よ、騙されてはなりません。小奴らは異端の者に唆されたのです。莫大な報酬を手に。」

    神官B「左様、もしくは遺跡に眠る財物を山分けする事を目的に我らに虚偽の報告をしているに違いありません。」

    神官C「かの者達は既に異端に堕ちました。直ぐにでも彼女等を異端裁判にかけ、異端の国に鉄槌を!」

    教皇「うむ、分かった。残念だが貴殿らを異端扱いとする。牢に連れていけ。しかるべき審理の後に裁きを下すとしよう。」

  • 158二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:10:19

    >>157

    鏡エリス(やはり、こうなりますか。)

    鏡ステラ(まさか、ここまで腐敗していたとは…………。)

    鏡イレーヌ(しかし、何故あそこまで派兵を強行するのでしょうか?)

    鏡ソフィア(意地でも、あの地が欲しいのか。それとも…………。)

    鏡マルファ(しかし、我らを糾弾する奴らの目。あれはまるで蛇だった。)

    エクソシスター達が護送車に入れられようとした次の瞬間。大きな地響きが起きた。

    神官A「何事だ?!」

    慌てて外に出た神官達が見たのは、自らを睨む漆黒の竜、シュトラールだった。

  • 159二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:29:29

    >>158

    兵士A「ド、ドラゴン!」

    兵士長「怯むな!たかがドラゴン1体、どうにでもなる!」

    兵士達が魔力を込めた矢を放つ。その矢は特製の魔力でドラゴンの皮膚すら貫通できる…はずだった。

    矢は全てシュトラールを貫通できず、地面に落ちた。

    兵士A「矢…矢が効きません、どうしたら…」

    神官A「うろたえるでないわ、魔術師共を呼び、焼払ってしまえ!」

    呼ばれた魔術師が一斉に魔術を行使する。しかし…

    魔術師「駄目です、全く効き目がありません!」

    神官A「ば、馬鹿な…竜如きに…」

    シュトラール「(ふむ、どうやら皆さん上位のドラゴンとは戦った事がない様子。警告の意味も込め、一度皆で脅しますか。)」

    シュトラールが咆哮するとそれに釣られてか多数のドラゴンが姿を現した。

    ルフト、フランメ、フルス、エルデ、シュテルン

    5体のドラゴンが目の前の人間たちに咆哮をあげる。

    最早盗掘計画どころではない、国の滅亡の危機だった。

    もはや、

  • 160二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:41:33

    >>159

    教皇「こ、これは………、まさか………!」

    シュトラール「左様。かの地より、警告に参った次第。」

    兵士「り、竜が喋った?!」

    突如現れた竜が喋ったに困惑する兵士達。雑兵に用はないと言わんばかりに一瞥すると、神官に睨みを効かせた。

    シュトラール「我等の寝床を争うとは。余程魂を抜かれたいようだな?」

  • 161二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 12:09:26

    >>160

    神官A「だ、黙れ、悪しき竜如きが!直ぐに兵たちを集め…」

    するとシュトラールは上空へと羽ばたきその後、強力なブレスを…否それは光の束を神官へとぶつけた。

    神官A「ひ、な、なんだ…うわあああああっ!」

    断末魔の叫びと共に神官が消滅した。

    教皇「ひ、ひいいいいっ、分かった、約束する、もう手を引く!それから彼女達を解放する。」

    審問官「しかし…」

    教皇「あそこはただの廃墟!報告通りだ。良いな!」

    審問官「わ、分かりました。直ちに拘束を解け!これは手違いであった。」

    兵士B「は、はい…」

    シュトラール「(これでエクソシスターの皆さんも大丈夫みたいですね。後は…そうだ、また何か企まない用に…)」

    シュトラールは教皇庁の豪壮な建物に狙いを定め、ブレスの準備をする。

    鏡マルファ「な、何をする気だ。」

    シュトラールのブレスが教皇庁の建物に直撃し、その一部を吹き飛ばした。

    シュトラール「もし何か企めば次はこの国を吹き飛ばしてやろう、これは警告だ、良いな。」

    教皇「は、はいいいっ。」

    教皇は土下座し、ドラゴン達に謝罪した。

    後日この件が近隣諸国にも伝わり、教皇の権威は低下、退位を余儀なくされたという…

  • 162二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 13:01:36

    >>161

    シュトラールは他のドラゴンメイドと共に、エクソシスターを連れて帰ってきた。その道中マルファは、後任の教皇に、少し同情していたが。


    鏡マルファ「只今戻りました。おや?御主人様が、二人?」

    エクソシスター達は困惑した。戻ってみれば、冥神と彼女にそっくりな少女がいたからだ。

    天ノ月「あら、はじめまして。私は閉ザサレシ天ノ月です。」

    冥神「ああ。先程まで話をしていてな。今日より聖域の管理に、天ノ月も加わることとなった。所謂、共同管理、というわけだ。」

  • 163二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 13:37:05

    >>162

    天ノ月「というわけで、皆さん、よろしくね。」

    ハスキー「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」

    鏡マルファ「しかし、不思議なものですね。姿は似ているのに、大人と子どもとは…」

    冥神「まあ、世界線が異なるからな。姿が異なるのも当然だ。」

    鏡イレーヌ「つまり、異なる世界の自分ともつながりがあると…」

    冥神「そうだな。まあ、分からない者には分からないだろうが。こればかりは仕方無いな。」

    天ノ月「まあ、ここで話しても仕方無いでしょう。そろそろ計画を実行しましょう。」

    鏡マルファ「計画とは?」

    冥神「ああ、ここに住む者も増えたからな、色々と改装せねばな。後は誰彼構わず入れない様にもしないといけないしな。」

  • 164二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 14:02:41

    >>163

    こうして、大規模な神殿の再建が始まった。ミラーナイト・コーリングを奉る祭壇に、崩れ掛けた場所の整備。更には庭の手入れといった、様々な物が出来上がったのだ。そして、妄りに聖域に踏み込まぬよう、人避けの結界も張られた。



    そして、ミラーナイトも、新たにトリックスター、閃刀姫、御巫が加わったある日のこと。遂に大事件が勃発した。

    鏡アマゾネス女帝「む?あれはいかん!主に知らせよ!」

    巡回中のアマゾネス女帝が見つけたのは、シュロノスがミラーナイトを複製している場面だった。しかも、額には過日ゲーが言っていた「罪宝」が収まっていたのだ。

  • 165二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 14:18:33

    >>164

    冥神「何だと!迂闊だった。」

    ゲー「罪宝は我が聞いた話ならば突然現れる代物だと聞いた。冥神よ、この失態の罰は後回し、まずはミラーナイト共々避難を。」

    冥神「分かった。」

    冥神とゲーはミラーナイトを避難させた。

    オレイカルコスシュロノスは暴走を重ね。次々とミラーナイトを生み出して行った。

    ここは避難所、何か事があった時に皆が避難できるようにと作られた場所である。

    冥神「まさかこの様な事になるとは…」

    鏡ハスキー「かくなる上は私が力を解放し…」

    鏡マルファ「いや、流石にそれでは神殿も無事ではすまないだろう。」

    ヴァースキ「皆二提案ガアリマス。我ラハ神殿二留マリ、様子ヲ見、報告シマショウ。」

    鏡アマゾネス女帝「ああ、それは良いが、大丈夫なのか?」

    ナージャ「大丈夫!私達ハ。」

    ヒュドラ「イザトナレバ、アンデットト協力シマス。」

    ゲー「そうだな、様子を報告できる者も欲しいしな。」

    鏡シトリス「皆さん、お願いします。」

  • 166二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 14:32:14

    >>165

    聖域の暴走。その話は様々な場所にも伝えられた。


    ここは、アンデットワールド。ドーハスーラが治める死者の国だ。

    牛頭鬼「報告します。件の聖域が、罪宝に占拠されたとの事。現在、レプティレスなる者達が対処している様子。」

    馬頭鬼「幸い、管理人とその従者達は、何を逃れたようです。されど、罪宝の手駒達が、神殿を我が物顔で彷徨いているそうです。」

    ドーハスーラ「何と。それはまた厄介な事になったな。」

    この時、ドーハスーラはある人物と会合していた。死者の園を管理している、死の王・ヘルだ。

  • 167二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 15:48:29

    >>166

    ヘル「なんと、そのような事になっているとは。」

    ドゥエルグス「これは予想外の事態だな。皆は無事なのは幸いか…」

    そこに現れたのはマルデル、植物を司る王だ。

    マルデル「まあ、あの場所がその様な事に…」

    ヘル「うむ、どうも大変な事になっているらしくてな。」

    マルデル「そうね。一度どの様な様子か確認しに行ってみましょう。」

    ヘル「そうだな。私はこの地を離れられんから。フローディーとヴァラを共に連れて行くと良いだろう。くれぐれも気を付けてな。」


    そして聖域の中では暴走したオレイカルコスから生み出されたミラーナイトとレプティレスが相対していた。

    鏡ハスキー(偽)「オレイカルコス様に仇なす者ですね。」

    鏡ティルル(偽)「排除させてもらいます。」

    コアトル「ドラゴンメイドカ…厄介ダナ…」

    メルジーヌ「力ヲ封ジタトハ言エ、パワーハアルカラネ。」

  • 168二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 16:16:23

    >>167

    コアトルとメルジーヌが、刃を交える。


    そして、儀式の間では、信じられない物が量産されていた。それは、聖域に飾られていた駒達だ。全てが贋作とはいえ、中には、蟲惑魔のように、体を水晶に封じた者まで駒に変えていた。そして、新たな駒の贋作が生まれる事になった。

    駒ホーリーエンジェル(偽)「オレイカルコス様。私達トリックスターは、身も心も、あなた様にお捧げ致します。」

    駒の姿にされた、贋作のトリックスター達。その様子を本物のトリックスター達は、苦々しく思っていた。

  • 169二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 16:36:00

    >>168

    鏡マンジュシカ「私たちまで!」

    鏡キャンディナ「そんな、駒まで再現できるなんて」

    鏡ナルキッス「見て!映像まで作られてる。」

    それはトリックスターが駒になるまでの映像だ。しかし、かなりの改竄がされており、より卑猥なものにされていた。

    鏡マンドレイク「悔しいけど今は見ているしか無いか…」


    一方でレプティレスと複製ドラゴンメイドとの戦いは一方的な展開になった。ドラゴンメイドと言えどそれは姿形を似せただけの存在、所詮レプティレスの敵ではなかった。

    コアトル「ナンダ、姿ヲ似セタダケカ…ガッカリダナ。」

    鏡ハスキー(偽)「くっ…離しなさい。」

    メルジーヌ「ドウヤラアレガ再現出来ルノハ見タ目ダケ、サテ、2人共ドウシヨウカシラ。」

    鏡ティルル(偽)「ああ、オレイカルコス様、申し訳ありません。」

  • 170二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 18:22:02

    >>169

    冥神「しかし、罪宝か。あれは一体何なのだ?」

    ゲー「まあ、謂わば欲望の増幅装置の様なものだ。その材料は、罪深き者の魂を使っていると聞く。」

    天ノ月「まさか、シュトラールに取り憑いた罪宝って。」

    ゲー「ああ。嘗てのアトランティスの王。ドーマの長だった男だ。より正確には、奴が抱えていた支配欲が暴走したものだがな。」

    どうやら、シュロノスは、嘗てのアトランティスを再興する為に、冥神の聖域に数多の乙女達を集めているようだ。

  • 171二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 18:31:20

    >>170

    天ノ月「その怨念が罪宝となって取り憑いたのね。」

    冥神「そうだな。それよりも厄介なのは…」

    ゲー「中に入る者が増える事だな。事件が解決したら結界を張り直さなければ。」

    鏡シトリス「見てください!先ほどレプティレスの皆さんが捕らえたドラゴンメイドの2人がまた、作られています。」

    鏡ハスキー「なるほど、数で圧倒するつもりですね。」

    鏡チェイム「そういえばレプティレスの皆さんは捕らえた偽物のハスキーさんとティルルさんをどうするつもりでしょうか?」

  • 172二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 20:26:42

    >>171

    どうやら、レプティレス達は捕らえたミラーナイトから、甲冑をはぎ取っていった様子。残った肉体の行方は、不明なままだが。

    そしていよいよ、冥神達は信じられない光景を目の当たりにした。

    贋作の駒達『『『あぁあん♡はぁあん♡オレイカルコスさまぁ♡オレイカルコスさまぁあ♡♡』』』

    場所は儀式の間。そこでは、シュロノスのミラーナイト達が、駒になった自身を楽器に見立てて、淫らな演奏を始めていた。駒達は蕩けた笑顔で、胸や腹を撫でられながら、性の喜びと主への愛を歌っていた。それだけでも凄まじいのだが、その先頭を取っていたのは、何とワルキューレ達だった。どうやらシュロノスは、悲願成就の足がかりとして、戦乙女達を捕らえて、ミラーナイトに変えてしまったようだ。

    鏡シグルーン「さあ、シグルーン。オレイカルコス様を讃える祝詞。全霊をかけて歌いなさい?」

    駒シグルーン「はいぃい♡シグルーンはぁ♡オレイカルコスさまのぉ♡くもちゅでしゅううううう♡♡♡」

  • 173二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:45:09

    >172

    鏡ハスキー「き、きゃあああっ恥ずかしいっ!何ですか、これッ。」

    鏡ティルル「ハスキーさん、やっぱり苦手なんですね。」

    冥神「ドラゴンメイドの長の意外な一面をみたな。」

    鏡シトリス「それよりもこの光景…淫らを通り越して異常ですね…」

    ゲー「これは、ダーツの意思と言うよりも過去を再現しているだけに過ぎんな。」


    レプティレス達は捕らえた偽物のハスキーとティルルを裸にしたうえで拘束していた。

    鏡ハスキー(偽)「わ、私達をどうする気ですか。」

    鏡ティルル(偽)「あ、あなた達にはいずれ仲間が裁きを…」

  • 174二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:55:27

    >>173

    ??「ホウ。随分ト威勢ノ良イ事言ッテクレルジャナイカ。」

    そう言って現れたのは、毒蛇神ヴェノミナーガ。レプティレスが通じた蛇神の一柱だ。

    ヴェノミナーガ「私ノ可愛イ仲間達ノ為ダ。思イッキリ楽マセテモラオウカ?」

    ハスキー(偽)とティルル(偽)は酷く怯えていた。シュロノスのミラーナイトは、側だけ似せた代物でしかなく、圧倒的な存在の前に、ただ震えるしかなかった。

  • 175二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:09:54

    >>174

    鏡ハスキー(偽)「ひ、ヒイイイッ。」

    鏡ティルル(偽)「た、助けて…」

    ヴェノミナーガ「安心セヨ、命マデハトラン。タダナア、我ガ子達ガ遊ビ相手ヲ欲シテナア。オ前達ニハソレヲ任セタイ。」

    ヴェノミナーガの背後から多数の蛇が姿を現した。

    ヴェノムボア、ヴェノムコブラ、ヴェノムスネーク…

    その姿をみて偽物のハスキーとティルルは悲鳴をあげた。


    鏡ハスキー「ティルル、今はどうなっているの?」

    鏡ティルルはハスキーの目を手で押さえながら水晶越しに様子を見ていた。

    鏡ティルル「うわあ…凄い数の蛇、これは偽物でなくても怯えますねー」

    鏡ハスキー「そう言われると気になるんだけど…」

    鏡ティルル「ダメですよ、絶対に見たら悲鳴をあげて大暴れしそうですから…」

  • 176二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:20:26

    >>175

    冥神「しかし、まさかワルキューレまで手駒にするとは…………。」

    ゲー「しかも、戦乙女は神の遣いでもある。神の怒りは恐ろしいぞ。」

    天ノ月「ええ。ここからは総力戦になりそうだわ。」

    こうして、暴走したシュロノスと聖域による戦いが始まった。なお、その最中、魅惑の女王が、備品を持ち出したり、後に墓守と呼ばれる盗掘家が、黒蠍の女と罪宝狩りの魔女と共に、聖域奪還に乗り出すのだが、それはまた別の話だ。

  • 177二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:25:44

    >>176

    そして、聖域のゴタゴタが片付き、再び聖域に安寧が訪れたある日のこと。


    エルドリッチ「珍しいな。豊穣の女神が来訪とは。」

    マルデル「こちらこそ、ヘルから予々聞いておりますわ、黄金卿。」

    この日、遺跡をエルドリッチとマルデルが訪れていた。

    ゲー「住まぬな。わざわざご足労を掛けた。さあ、此方に。どうか、仕置きの手伝いをして欲しくてな。」

    ゲーが二人を通すと、そこにあったのは、駒の姿でイき狂う、冥神とその配下達だった。シュロノス暴走の責を問われ、蛇毒を浴びながら感覚を共有されているという。

  • 178二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 00:17:59

    >>177

    冥神「はあっ…♥️、はあっ…♥️」

    ハスキー「ふうっ…ふうっ…♥️」

    マルファ「あっ…はひいいいっ♥️」

    カナン「はあっ…はあっ…♥️」

    アマゾネス女帝「はっ…はひい…♥️」

    カナン「あへえ…♥️」荒野の女戦士「ふひい…♥️」

    マルデル「あらあら、だいぶ参ってるみたいね。」

    エルドリッチ「しかし、全員ではないのか?」

    ゲー「ああ、蟲惑魔は駒にはなってないし、こちらに来て日の浅い者は除外した。後は頼むぞ。まあ…優しくな。」

  • 179二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 09:21:13

    >>178

    エルドリッチ「文字通り、手も足も出ないと言ったところだな。罪宝の件は致し方ないとは言え、同胞を危機に晒した報いはしかと受けるのだ。」

    冥神「は、はぃい………♥」

    エルドリッチが冥神の腹をなぞると、他の駒達も一斉に達した。

    冥神達「「んほおおおおおおおお♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」」

    マルデル「まあ。随分と堪えているみたいね。では、最後の仕上げですわ。」

    すると、マルデルは冥神達に何かの印を結んだ。

    ゲー「何をしたのだ?」

    マルデル「ちょっとしたおまじないです。さあ、戒めの駒達よ。己の使命を果たしなさい。」

    まもなく、マルデルの印の効果が現れた。冥神達は、今までの顔から一変し、満たされたような笑みを浮かべたのだ。

    冥神達「「「畏まりました、マルデル様。私達は只今より、自らを戒めの駒と定義します。」」」

  • 180二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 09:40:20

    >>179

    エルドリッチ「何をしたのだ?」

    マルデル「流石に辛いだろうから暗示をかけたの。私達は駒ですって。これなら暫くは辛い思いをしなくて済むでしょう。」

    エルドリッチ「…大丈夫なんだろうな?」

    マルデル「大丈夫よ…多分…」

    その様子を別の部屋で蟲惑魔やトリックスター、ティアラメンツと共にラドリーも見ていた。

    鏡シトリス「不安ですね…皆さん大丈夫でしょうか。」

    鏡ラドリー「あの…私は本当に良かったんでしょうか?」

    鏡シトリス「ラドリーさんは流石にキツイだろうと言う事で代わりに部屋の掃除とお洗濯、荒れた部屋の補修のお手伝いで許してもらいました。」

  • 181二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 10:08:45

    >>180

    鏡ラドリー「はい。それで、皆様も大変だったみたいですね。」

    鏡キトカロス「はい。私が訪れた場所は、とても眩しい場所でした。」

    鏡ホーリーエンジェル「こっちも凄かったわ。あんなの初めて見たもの。」

    冥神達が、駒の罰を受けている間、ティアラメンツ達は、アンデットワールドに、トリックスターは、マルデルの庭に来ていた。どうやら、偽物達は、あらゆる場所に赴き、供物の回収や傷害の排除を企んでいた様子で、彼女達はその謝罪に赴いていたという。

  • 182二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 10:44:34

    >>181

    ワイト「いやいや、悪いのはあなた達ではなく、姿をした偽物、気に病むことはありません。」

    ワイトプリンセス「そうよ、あなた達は悪くないわ、私は知ってるんだから。」

    ワイトキング「そうだ、だからそう気にするな。ほれ、芋が焼けたぞ、食べるか?」


    マルデル「あら、皆さんも今日は何を?」

    鏡キャンディナ「本日は皆様にご迷惑をかけてしまった事を謝りに…」

    マルデル「あら、その事は大丈夫、だってほら」

    トリックスター達がマルデルが指差す方向を見るとそこには自分たちのような茨の姿があった。

    マルデル「ただ壊すだけではもったいないから、私の庭の植物にしたの。見て、お友達に囲まれて幸せそう。」

    トリックスター達は戦慄した。あれが自分達に向けられていたらと思うと、恐怖を感じたのだ。

    マルデル「さあ、お茶にしましょう。皆様、用意もできましたよ。」

    鏡キャンディナ「は、はい。」

  • 183二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 12:10:55

    >>182

    鏡キトカロス「しかし、いくら模造品とはいえ、あれだけ大量生産できるとは。」

    鏡ホーリーエンジェル「早めに気づけて良かったわ。」

    鏡シトリス「ですね。されど、偽りとはいえ、ミラーナイトの流出が、良からぬ事に繋がらなければ良いのですが…………。」



    リース「へえ。これが例の兵士か。ジャックナイツみたいな見た目ね。」

    ここは、星杯時空と呼ばれる場所。リースという女が、ミラーナイトを解析していた。

  • 184二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 12:31:34

    リース「これは使えそう。まあ、研究は並行しながら行いましょう。」
    リースは現在の研究と共にミラーナイトの研究も行う事を決めたようだ。

    一方聖域では、懲罰の時間が終わったようでゲーが様子を見に来ていた。

  • 185二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 12:51:15

    >>184

    どうやら、冥神達は、マルデルの暗示が効いたのか、身も心もすっかり落ち着いた様子だった。

    ゲー「ふむ…皆、この様な事態が無いように、万事抜かりなく、事にあたるのだぞ。」

    そう言うと、部屋の結界が解除され、辺りから魔力が消えた。冥神は再び元の肉体に戻り、駒に封じられていた魂も、再びミラーナイトへ戻った。

  • 186二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 15:11:10

    >>185

    こうして元の姿に戻った皆は荒れ果てた聖域の再建にあたる事になった。

    冥神「しかし、これはどうするかな…」

    そこにあったのは糸が切れた凧の様に動かなくなったミラーナイトだ。

    一部は他の場所に渡ったもののまだ多数が残っていたのだ。

    鏡シトリス「後は女王達が持っていったものも返して貰わないと…いい人なんですがね…」

    鏡キャンディナ「それだけではないわ、どうしましょうか…」

    キャンディナが指差す方にはミラーナイトになったハーピィ達がいた。

    さらに

    鏡シュミッタ「ハーピィだけじゃなくてさ…」

    鏡エーデル「私たちもいるんだけどなあ…まあ、私達は自業自得だけどさ。」

    逃げ遅れたウィッチクラフトも、ミラーナイトにされてしまった。

    冥神「頭痛いなあ…」

    鏡ハスキー「どうしましょうか?」

  • 187二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 15:40:20

    >>186

    冥神達は、出きるところから始めることにした。


    まずは、魅惑の女王が持ち出した物の処遇について。この時、ちょうどウィッチクラフトも来ていたため、シュミッタ達の処遇についても交渉する事になった。

    マスターヴェール「しかし、アトランティスの秘術の再現とは驚いたね。」

    魅惑の女王「私も半信半疑だったわ。まさか、魂を移し変えるなんて。」

    冥神「ああ。さて、此度の罪宝騒ぎの落とし処だが…………。」

  • 188二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 16:08:57

    >>187

    冥神「流石にミラーナイトは返してもらえないだろうか、あれは外に漏れるとマズイ代物でな。皆を疑うわけでは無いが。」

    魅惑の女王「なるほどね、わかったわ、でもタダというわけにはいかないわ、あなたもそうよね。」

    すると女王の背後から現れたのはもう一人の魅惑の女王だった。

    混沌なる魅惑の女王「そうね。タダというわけにはねー。」

    冥神「まあ、そうなるだろうな。もちろんタダというわけではない、駒がいくつかあるだろう?あれはそのまま所有しても、かまわない。あれもアトランティスの遺物だ価値はあるだろう。」

    マスターヴェール「たしかに、あれだけでも垂涎の代物だね。」

    冥神「それだけではない、今後はこちらに自由に来てもらって構わない。閉鎖的すぎるのも考えものだしな。」

    魅惑の女王「あら、良いのかしら?」

    冥神「信頼に値すると判断したからな。ただ、ウィッチクラフトには条件がある。」

    マスターヴェール「それは?」

    冥神「このまま2名をこちらに置きたい。それが条件だ。」

    マスターヴェール「まあ、悪くはないね。そっちはいざという時の人質に、こっちは2名を通じてそちらの事をしれる。」

    冥神「よし、これでこちらは解決だな。」

  • 189二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 17:55:09

    >>188

    一方で、ハーピィの問題は難航していた。

    というのも、ハーピィの肉体は、レプティレスが石にしてしまい、戻すに戻せない状況だった。加えて、変な仲間意識が芽吹いたせいか、レプティレスをミラーナイトにしようとちょっかいを掛けてきている始末。トリックスター達が何とか諌めては居るが、一触即発といったところだった。

  • 190二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 19:29:23

    >>189

    >189

    鏡シトリス「その…戻せないんですか?」

    コアトル「戻セタラ楽ナンダケドナア…」

    メルジーヌ「突然来タモノダカラメドゥーサガビックリシチャッテ…」

    メドゥーサ「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ…」

    その巨体から想像出来ない程怯えながら謝るメドゥーサ、実は偽物のアマゾネス達がハーピィを駒にしようとした所で遭遇し、ビックリしてしまった彼女がハーピィの肉体を巻き込んで石化してしまったのだ。

    鏡シトリス「まあ、理由が理由ですしね…」

    鏡アマゾネスの剣士「しかし、問題がこじれたのは事実…」

    コアトル「アタシラカラ見レバ、アイツラモ仲間ダカラナ、大人シクシテクレレバナア…」

    鏡マルファ「ま、まあ先ずはトリックスター達に期待しましょう。」

    メルジーヌ「大丈夫カシラネエ…」

  • 191二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 20:23:37

    >>190

    前途多難な再建事業であったが、それでも、同じ主の元に仕える者同士。結束と知恵で乗り越えることになった。


    時は流れ、聖域が暴走する前の頃とほぼ同じ機能まで回復したある日のこと。聖域に障壁が走った。冥神の次元渡りの魔術の点検中に、星杯の世界と聖域が繋がったのだ。その結果、一人の少女が、聖域に転移したのだ。

    アイ「あ、あれ?ここは、どこなの・・・?」

    彼女はアイ。オルフェゴールから逃れている間に、偶然この「聖域」に繋がったのだ。

  • 192二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:30:38

    >>191

    鏡ラドリー「あわわわわ!ご主人様…大変です。中に人が…」

    冥神「ん?そんなわけが…本当だな。どうして…ああ、そうか、別の次元へ行こうとした時に…」

    鏡ラドリー「ど、どうしますか?」

    冥神「ん〜確か、この娘はこの世界の者ではなかったな…無理に外に出せば…まずいよなあ…。」

    鏡ハスキー「そうですね。ここは恐らくあの娘の世界より危険かと…」

    冥神「と、なれば保護するしかないな。無理に元の世界に返す訳にもいかないしな。」

    鏡ラドリー「どうしてです?」

    冥神「大変な事になっているのだ。今はあの娘の世界は…」

    鏡ハスキー「ラドリー、少し気の毒ですがあの娘をミラーナイトにします。理由はあの娘の今の身体よりミラーナイトの身体の方が頑丈だからです。できますね?」

    冥神「大丈夫か?」

    鏡ハスキー「まあ、ラドリーもドラゴンですし、ダメそうなら手伝います。」

    鏡ラドリー「分かりました。いってきます!」

  • 193二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 21:41:54

    >>192

    アイ「はやく、早く出口を・・・!」

    この場所の不穏な空気を感じたアイはすぐに出ようと入り口を目指したのだ。しかし、なかなか入り口は見つからず、途方に暮れようとした。そして、引き返そうとしたその時、アイとラドリーが邂逅した。

    鏡ラドリー「侵入者を発見!ですが安心してください。あなたはここでずっと偉大なる方にお仕えするんです。そう、ずっと…。」

    アイ「う、うそ・・・?!」

    アイは逃げようとするが、ラドリーにあっさりと捕まってしまった。

    鏡ラドリー「大人しくしていて下さい。ここには無数の罠があります。下手に逃げると、より危険ですので。」

  • 194二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 08:06:47

    >>193

    >>193

    こうしてミラーナイトの仲間入りをしたアイ。

    ラドリーと共にアイは歩いていた。神殿の主に会うためだ。

    流石に罪悪感があったのかラドリーは誠心誠意謝罪した。

    鏡ラドリー「本当に申し訳ありません。この世界は貴方の世界とは違い、とても危険なんです。なのでこうして…ごめんなさい!」

    アイ「いえ、ラドリーさんが悪い人ではない事は分かりました。でも…あんなにしなくても…」

    鏡ラドリー「あわわわわっ、申し訳ありません。こうすると良いって聞いたので…」

    アイ「…犯人はその人ですね、ラドリーさんは悪くないですから大丈夫ですよ。でも不思議な感じ…それに身体も軽い…」

    鏡ラドリー「その身体は意外に軽くて丈夫なんですよ。しかも病気にもなりにくいんです。」

  • 195二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 11:23:17

    >>194

    冥神のいる場所に向かう通路で、アイは驚愕した。

    アイ「ヒッ?!」

    そこには、まるでアイを歓迎するかの様に、裸になった女達で作られたオブジェが並んでいたのだ。

    鏡ラドリー「ああ、これですか。確かに、事情を知らない方からすると、困惑しますね。詳しい話は、御主人様がしてくれます。」

    アイ「そ、そうなんだ…………。」

    そしていよいよ、アイは冥神と謁見を果たす。

  • 196二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 11:29:35

    >>194

    2人はこの神殿の主に会うために歩いていた。

    最初は警戒していたアイだったがラドリーと話しているうちに警戒も解けていった。

    そしてやがて主がいるという間に到着したようだ

  • 197二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 12:08:14

    >>196

    ミラーナイト達「「ようこそ、『聖域』へ。我等が主がお待ちです。どうぞ、お進みください。」」

    謁見の間で待っていたのは、冥神とその配下のミラーナイト達。新しい仲間を迎え入れるかのように、慈しみに満ちた顔をしていた。

    鏡ラドリー「御主人様。例の少女をお連れ致しました。」

    冥神「わかった。ようこそ。私は閉ザサレシ世界ノ冥神。この聖域の管理者だ。そなたは、どの様なものなのだ?」

    アイ「は、はい。私は、アイ・カレドスコープ。アイと呼んで構いません。」

  • 198二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 18:23:18

    >>5にハート付きまくってて草

  • 199二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 18:23:25

    >197

    冥神「分かった、先程はすまなかったな。」

    アイ「いえ、私を助けてくださった事には感謝していますが…でも…」

    アイは恥ずかしそうに顔を赤らめた。

    鏡マルファ「気持ちは分かるな」

    鏡イレーヌ「確かに、私たちの時はかなり…」

    冥神「まあ、その…すまなかったな。だが、ここはお前のもといた世界より安全だ。それは約束しよう。」

  • 200二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 18:58:53

    >>199

    アイという少女が、冥神に礼をする。

    こうして、いわゆる「聖域」という場所は完成に至った。

    (終)

オススメ

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