- 1二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:10:40
事務所の入り口に立っている、白黒が混じった髪色、ゲヘナ生の特徴である角と、悪魔のような翼を持った少女。他のゲヘナ生と比べれば控えめではあるが、確かに主張しているその2つは、しかし今それを見たとて彼女がゲヘナ生だと言う印象は、特に残らなかった。
「······な、なんで、貴女。」
いつも結いているはずの髪は解け、数日間お風呂に入っていないようなボサボサな髪になっており、おまけに1部は、泥水と赤い何かが混じったような汚い髪色をしていた。服もいつもの服ではあるが、元々の模様が何か分からないほど此方も汚れてしまっており、くすんだような色が滲んでいる。スカートもやけに破れており、本来なら見えない細い足の付け根辺りまでが覗いていた。
土砂降りの中、何も言葉を発さず、ただ意識を失ったかのように事務所の前で呆然と立っているだけの少女。何か話さなければ行けないのだろうか?アルはそんな事を考えて、言葉を紡ごうとする。
「えっと······カヨコ?どうしたの?今日は確か当番だったでしょう?こんな土砂降りの中歩いて、もしかして、転んだ······」
言葉が終わるよりも前に、突然カヨコの両手が、アルの身体へと抱きつく。唐突なその行動に身体がビクッとなり、それと同時に困惑する。カヨコはいつもは無愛想で、ここまで直接的な行動はいつもしてこない。する訳もない。
「······カヨコ?本当に何があったの?」
少しだけ鋭い声で問いかける。何かあったかなど分からないが、少なくとも良くない事が起きたのは間違いない。そっとアルよりも小さい背中に手を回しながら、力を込める。
「······社長。」
ようやく彼女から発された言葉は、明らかにいつものカヨコでは無かった。震え、今にも壊れそうな声。小さな声なのには変わりないが、今の声はどう考えようとおかしい。もう一度声をかけようとして、口を開いた瞬間に再びカヨコの声が鼓膜に届く。
「······ごめん。」
え?と、素っ頓狂な声をついアルは出してしまう。何故突然謝ってきたのだろう。謝られることなんて無いはずだが。もしかして、気づいていないところで傷つけられたのだろうか。そんな遥か飛躍した考えを覚えつつ、次の言葉を大人しく待った。
「······中に、出された。」 - 2二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:11:55
言葉の意味を理解した途端、身体の芯から冷えていく感覚。もちろん、早く言葉の意味を求めて居たのはアル自身であり、それは否定しない。しかし、流石に年頃の少女であるが以上、その言葉の意味を知る彼女は、一瞬で頭の歯車が止まった気がした。傷ついている彼女に、無理に急かしてしまった気がする。そんな後悔を持ったまま、背中に回されていた手を少し乱暴に取ると、事務所の中へと引っ張る。
「出されたもの掻き出すから、風呂場に行っててくれる?私は少しムツキとハルカに伝えたいことがあるから。」
返事もなく頷くと、手を離しぺたぺたと靴を履いたまま更衣室へと歩いていく。間違いなくおぼついた足取りではあるが、今はそんな事を気にしている場合じゃない。復讐も後でいい。今はそんな事よりも間違いなくやることがある。望んでいない子供を望んでもいないのに産むよりは、きっと産まない選択肢の方が良いだろう。ふつふつと湧いてしまう怒りを押さえつけながら、アルは2人の社員の名を呼んだ。 - 3二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:13:09
わぁ……ァ………カヨ…カヨ……
- 4二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:14:03
何となく文脈から察してるとは思いますが、
とりあえずレイサされてボロボロの状態で
帰ってきたカヨコ概念です
今自分で思いつくのはこの程度です
誰か、誰か続きを書いてください!! - 5二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:14:22
おお
- 6二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:16:38
ホントにおおじゃねぇよ
- 7二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:20:32
超閲覧注意だから何となく覚悟してたけど
結構おつれぇじゃねぇか!! - 8二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:21:00
- 9二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:21:52
とりあえず犯人をぶっ殺してやねえ…裏山に埋める
- 10二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:22:15
- 11二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:22:20
- 12二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:22:51
カヨコ「犯人は...先生」
アルちゃん「ななななななななんですって〜〜〜!!!」 - 13二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:22:52
- 14二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:23:23
マイナスを掛ければそうなるね
- 15二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:24:24
- 16125/01/11(土) 21:24:52
- 17二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:26:11
理解出来る、いいよねアルちゃんが殺しちゃうの
- 18125/01/11(土) 21:33:10
「なになに?どうしたのさアルちゃん。」
「き、急に呼び出して、どうなされましたアル様······?」
少し怒りでバチバチと痛む頭を抑えて、ゴトッと椅子に座る。いつものように悪人のようなアウトロー顔も、幸せそうに笑う顔も、白目を向く顔も一切せず、ただ冷静な顔をしてジッと2人を見ているアル。
「······あまり時間が無いから、要件だけ伝えるわね。」
カヨコを待っている間沸かしていたお湯で淹れたコーヒーを飲んだ後、真面目な瞳を2人に再度向ける。ただならぬ雰囲気に少し楽しんでいる気分を抑えるムツキと、ゴクリと息を呑み、命令を待つハルカ。
現実を直視したくないかのようにしばらく目を瞑り、両手を合わせながらふぅーっとため息をつくアル。1度心を落ち着かせ、怒りそのままに話さないようにから言葉を紡ぐ。
「······カヨコが、襲われたわ。」 - 19二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:35:17
殺すまではいかなくともケジメ案件
- 20二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:39:45
相手が先生ならギリアウトだが、先生以外なら色んな生徒もマジギレしそう
- 21125/01/11(土) 21:51:46
まるで、その瞬間の状態で時が止まったようだった。目を見開いて、凍りついた笑みを浮かべる少女。あまり状況が飲み込め無かったのか、パチパチと瞬きし、段々を追いついてきた脳を表情をビクビクとおぞましい表情に変える少女。いつものカヨコのように、少しため息をつく少女。
「······避妊薬に関しては、私が買ってくるわ。2人は······」
つい、先程呑み込んだはずの怒りがまた表面に露出して、憎しみのままに言葉を紡ぎそうになる。殺してきて───そんな悪魔のような言葉を吐きそうになり、頭を抑えて堪える。
(カヨコは、間違いなく私たちが復讐することを望んでない。)
単純に、彼女自身が中に出されたから報復する!という性格なら良かったかもしれない、だが、カヨコ自身はきっとそれを望まないだろう。アルは悩む。彼女の望まぬ報復をするか、彼女の望んだ優しさを取るか───
頭を掻きむしって、そのままバンバンとらしからぬように机を乱暴に叩く。
「ちょ、アルちゃん!?」
「ひっ······!?あ、アル様······!?」
いつもなら見せない程荒れて、苛立ちを隠そうとしないアルに戸惑いを覚える2人。そのままふぅーっと大きなため息を吐き、上を向きながら、壊れかけた声が喉仏から話された。
「······暖かい飲み物と、カイロ、カヨコ課長の為に買ってきてあげて。報復は絶対にダメよ。」
2人はしばらくアルの顔を見ていたが、やがてコクっと深く頷き、各自の銃を持って事務所から慌ただしく出ていくのが、アルの右の視界に見えた。あの挙動からかなり怪しい感じだが、恐らく、2人なら報復はしないだろう。その微かな安心のままに、1度荒れた心を落ち着かせるため、アルは再度コーヒーを口に入れた。 - 22二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:53:23
このレスは削除されています
- 23125/01/11(土) 21:54:09
書いてて思ったけどアルちゃんなんか怖すぎた
- 24二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:02:52
傷ついたカヨコはホントにいい
- 25二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:04:38
便利屋全員を物の見事に
曇らせる概念でらっしゃる······? - 26二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:07:24
というかこれ先生が襲ってたら
ホントにヴァルキューレ案件すぎる - 27二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:10:19
もし先生でも「先生とて許せぬ」じゃない?
- 28125/01/11(土) 22:16:41
今日はもうss書く気力がないのでとりあえず
ざっくりとしたストーリーだけ載せときます
先生では無くて、昔便利屋に依頼で
襲われた残党が、復讐の為にカヨコが無理やり
レイサされた感じです
ちなみに先生ではありません
先生ではありません - 29二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:17:51
復讐はカヨコが望んでないと分かりつつもカヨコを襲った奴らの下卑た声を聞いて抑えられずに殺しちゃう社長はどこですか?
- 30二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:18:42
先生の名前が出たら「やめて!」ってカヨコが声を張り上げて、それからブルブル震えて涙を溢れさせながら「先生には言わないで…」って弱々しくいうやつ
- 31二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:19:10
殺す1歩手前くらいまで行ってとどめを刺すギリギリでカヨコに止められるのが好き。それはそれとして犯人共は地獄に落ちて欲しい
- 32二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:21:25
先生も知ったら曇るだろうね・・・あれ、これ他にもアビドス対策委員会やゲヘナ風紀委員会も曇るのでは?
- 33二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:21:42
先生がやったパターンおもろそうだな
- 34125/01/11(土) 22:23:39
- 35二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:25:46
- 36二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:26:39
いいねそれ、返り血を浴びたアルちゃんはカッコいいと思う。
- 37125/01/11(土) 22:30:48
- 38二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:31:02
アルちゃん、場合によっては「殺る」と決意して、カヨコに知られないように殺るかもしれない
その場合は多分一切の迷いも容赦も呵責も逡巡もなくその手を血に染めそう
当然カヨコにはバレるのでお互い曇るけど、『カヨコに余計な重荷を背負わせた』事を後悔しても『犯人を殺した』事に関して微塵も後悔は無いアルちゃん - 39二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:41:09
偶然犯人を見つけて衝動的に殺っちゃってほしい
- 40二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:42:23
- 41二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:42:42
何ならその時に肉片一つも残さず徹底的に殺ってほしい
- 42二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:48:03
家族を理不尽に傷付けられた時のアルちゃんは冷酷無比のアウトローだっていつも言ってる
- 43二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:50:20
- 44二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:59:05
- 45二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 23:35:08
なんやこの鬱スレ······
- 46二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 00:52:06
pixivに現地調査行ったらカヨコってけっこうこの手の書かれてるんやな
- 47二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 00:57:05
カヨコはこの手の好事家からすごい気に入られてるから
薄い体、強面設定、クールな性格と影のありそうな過去
それでいて身内を一番大切にする愛情深さと先生には乙女な一面も見せる
全部ズタズタにして泣くことすら諦めさせたいよね
みたいな - 48二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 01:11:10
ここで復讐に走ってしまったらそれは私刑であってカヨコに手を出した連中と本質的に同じなんだよね
だからアルには踏みとどまってほしい
それはそれとして無邪気な憧れだったアウトローって称号を一線を超える言い訳に使って欲しさもある - 49二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 01:12:36
やってしまえばもう二度と無邪気にアウトローを名乗っていた頃には戻れない……
- 50二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 01:42:54
逆にこういう場合にアウトローを言い訳には使わないアルちゃん概念
正真正銘自分自身の、漆黒の殺意を以て殺す
というか憤怒のあまりアウトローだの何だのはとっくに頭から抜け落ちている
そもそも死ななきゃいけないゴミを消しただけだからアウトローも何も無いのだ
全く無意識の内にガチアウトローに覚醒するアル社長…… - 51二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 01:49:30
たとえどんな理由があろうとも私刑で人を殺めた時点でクズと同じになるからね
その後の人生を捨ててもいいなら報復もありだろうな - 52二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 02:05:49
安直かもしれんがこれもしカヨコと先生が最近ようやく晴れて恋人同士になったorなりつつある状態で起きた事態だったら尚更地獄だよね
カヨコはせっかく先生の為に残しておいた純潔を奪われて先生は他の誰よりも守りたいと思った人を守れなかった事実に押し潰されそうになるんだ - 53125/01/12(日) 06:54:35
おはよぅごさまいます
無茶苦茶寝起きであんまり頭回ってませんが、
とりあえず朝からまた用事があるので今のうちに更新
コーヒーのお陰で落ち着いた頭を保ち、ゆっくりと更衣室へと歩みを進める。本人からまだ聞いてはいないが、出されてからどれくらい経ったのかにもよる。ワンチャン掻き出す事も出来ない場合もあるが、その場合は真っ先に避妊薬を飲ませるしかない。アルはそう考えて、更衣室のドアを開けた。
「······っ。」
そこに居たのはもちろんカヨコで、しかしいつもとは比べ物にならない程に衰弱した彼女の姿だった。身体には幾つもの傷跡が出来て、1部はまだ止血が完了していないのか、じんわりと赤い液体が細い身体を伝って零れていた。酷いのは足、細かく言えば秘部がある箇所の近くであり、カヨコ自身も本気で抵抗していたのか、そこだけ異常な程、切り傷や青い痣のような物が残っていた。
「······社長。ムツキと、ハルカは?」
やはり、いつもよりも不安定で、壊れかけている声。元々の性格もこれに近い物であるから、他の人から見たらあまり変わっていないと言われるかもしれない。だが、ずっと便利屋として共に活動してきたアルにとっては、深く傷ついていることなどすぐに理解出来た。
「カイロとか、暖かい物買いに行ったわ。シンプルに風邪引かないようにって。」
「······そう。」
ボンヤリとした目で、アルを見つめるカヨコの瞳。顔も整った方ではあるが、どうやら襲われた事によって台無しにされてしまったらしい。身体と同じように傷が残っており、それに加え、顔の回りに謎の毛が付いている。······それが告げる意味など理解している。アルは吐き気を抑え、自身もあまり濡れないように、いつもの服を脱ぎ、薄着になる。 - 54二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 07:50:24
結構痛々しかった
- 55二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 09:41:57
過去に居た場所での仕事で望まない行為とかの経験はあって慣れてたつまりだけどその過去も含めて受け止めてくれた相手との望んだ初夜はまだという状態での精神的な純潔すら奪われてメンタルボコボコになって欲しい
- 56二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 16:18:40
これカヨコ大丈夫?何回ヤラれたのか
わかんないけど感情死んでない? - 57二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 16:27:33
- 58二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 16:36:03
このレスは削除されています
- 59125/01/12(日) 17:16:54
「······座れば、いい?」
ペタリと桶のような椅子に座り、乱れた髪を正しながらアルをぼんやりと見るカヨコ。他人から良く怖いと言われていた顔は、既に原型など留めてはいない。どちらかと言えば、怯えている少女にしか見えていないだろう。
「えぇ、座っているだけでいいわ。今は動くのも辛いだろうし。」
カツカツと裸足で風呂場へと入り、もう1つの椅子を用意して同じようにペタンと、カヨコの後ろに座る。今更ほんのり爪が長いことに気づいたが、今から切るのには流石に時間が無い。仕方ない、と思ってカヨコに声をかける。
「······カヨコ。」
ビクッと身体が震え、あ、と漏れた声が鼓膜を震わせる。面と向かって話している時は大丈夫だったが、やはり後ろから話しかけられるのは怖いだろうか。
「······何?」
先程よりも少し弱々しい声で話しかけてくるカヨコを見る度に、アルの心に少しだけ苛立ちが増えていく。こんな優しい彼女を、無理やり犯した、なんて。
けれど今、それを出すのは違いと思い、アルは冷静に言葉を紡ぐ。
「······足、開ける?」
掻き出すとなれば、指をそこに入れる事となる。先程まで、きっと誰のか知らない指が入って、生々しい欲望の塊を入れられていた、大切な場所。
「······ま、って、アル。」
すぐには開けず、少し震えてアルをおずおずと見ながら、少しだけ涙を浮かべているカヨコ。男にこうやって優しく言われた訳では無いだろうが、こういう風に言葉で罵られて、無理やり開かれた事には間違いない。もう少し待った方がいいだろうか───そんな事も考えたが、アルは頭を振って心を鬼にする。どちらにせよ、時間との勝負だ。
「辛いのはわかってるわ。けれど、今は時間との勝負なの。······後で、いくらでも罵ったり殴ったりしていいから、今は大人しく従ってくれないかしら?」
カヨコ自身も時間が大事だと言うのは既に分かっているのか、う、と喉の奥から捻り出した呻き声のような物を上げたものの、少しずつではあるが細い足を開いた。 - 60二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 19:56:07
レイサされるカヨコは健康にいい
- 61二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 19:59:07
これ………『当たって』ないよな???
- 62二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 20:02:25
- 63二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 20:42:26
先生(男)を見ただけで一瞬竦むくらいのトラウマになって欲しい
- 64二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 20:45:33
そんなもん健康の糧にすんな
- 65二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 20:49:45
- 66二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 20:50:31
レイサされるss書いてる時点で人の心ないんだよ
- 67125/01/12(日) 21:56:11
(······爪長いし、多分切っちゃうわね······)
本当に申し訳ない、と心の中で土下座しつつ、そっと入り口にアルは細い指を当てる。やけに跳ねた身体が床に当たらないように支え、怖くないようにギュウッともう片方の手で抱きしめる。それでもまだ抜けきっていないのか、細い身体は細かく震えている。
「······あ、る。」
今にも壊れてしまいそうなカヨコの声。心はズキズキと痛むし、今すぐにでも犯人を殺したい、という湧き出てきた気持ちを、しかしアルは必死に抑える。今するべきなのはそれでは無い。憎しみの感情を消して、代わりに大切な彼女への想いへと切り替える。
「······痛かったり、怖かったら、しっかり言って。」
時間との勝負ではあるが、流石に止めずにやってしまったら、それは犯人達と一緒だろう。コクっ、と、小さく頷いたカヨコの頭をしっかりと見て、それから細い指を中へと進めた。 - 68125/01/12(日) 21:56:31
「ふっ······ぐ······!」
少しだけ混じる熱い吐息と、全面に押し出されている怖いと言う感情。男のモノを挿れられたからなのか、あまり押し戻される事はなく、すんなりと指は入っていく。つぷ、つぷと進めていく度に、身体が大きく跳ね、床に落ちないように支える。片手ではやはりキツイのか、そっと足でも外側から支えるように。
「······これ、かしら?」
指の第1関節と第2関節の間、そこまで入った後、やけに粘りっこい液体の感触を指で感じとった。本能的に分泌される愛液ではなく、それよりも遥かにネバネバしている液体────
「······掻き出すわよ。」
念の為に忠告をしておいて、ゆっくりと、正確にアルは指でそれを外へと追いやる。グチュ、グチュと愛液を纏った指ですらしない水音。いくら出されたのかは分からないが、相当な量であることは確かだ。アルは黙々と考えながら、中を傷つけないように掻き出す動きを続ける。
「っ、う······ぅ······っは······」
その動きに反応して、カヨコはピクッと足と身体を跳ねさせる。決して快楽から来る動きではなく、先程の光景がフラッシュバックしているが故の反射的な動き。あまり抵抗はせず、大人しくしているが、目からは無意識のうちに涙が零れている。
くぐもった声を漏らすカヨコと、何も言わず、ただ指を動かすアル。そんな光景が、約2分間続いた後、ようやく入り口からポタポタと、目的の液体が零れてきた。 - 69二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 21:59:07
何だろうな
普通に描写が結構的確になってるからだろうけど
それでこんなに見てて心が苦しいのかな - 70125/01/12(日) 22:29:48
正直書いてても結構辛いよ
ポタボタと零れたのは、間違いなく目的のもの。ただし、本来白色のはずのそれは、何故かピンク色に近い色をしていた。ピンクになる為には、白に少量の赤が必要。つまり───その原因にも一発で辿り着いたアルは、またしてもドス黒い感情が生まれる。
(······つまり、ソイツらはカヨコの処女を奪って······それなのに、その後もずっと·······!!)
今度こそ抑えきれない怒りを言葉にしようとして、右腕に走った感覚にハッとして止める。とても微かな力で支えている手を掴み、何か言葉を発しているカヨコ。それに気づかず掻き出していたアルはすぐさま手を抜く。
「······やめ、て、やだ。やだ······っ!」
いつもの彼女とは似ても似つかない、涙が混じり、懇願するような声。震えて必死に逃げようとするカヨコを支え、呼びかける。
「カヨコ、待って!!今貴女の傍に居るのはそいつらじゃないわ!!私よ!!アルよ!!」
少し声を荒らげながらも、訳の分からない言葉の羅列を口から漏らしているカヨコを戻すために、大きな声でカヨコの名前を呼ぶ。ビクッと一際大きく震えた後に、ぜー、ぜー、と、やけに掠れた声で息をつく。
- 71125/01/12(日) 22:31:22
「·······あ······?」
突如掠れた息が止み、カヨコは焦点のあっていない目でアルを見た。その明らかに壊れた表情にアルはつい絶句してしまう。何故、彼女はここまでされなければならなかったのだ。やり切れない怒りと虚しさを、心にしまったままカヨコに優しく声をかける。
「······ごめんなさい。声荒げちゃって。でも、大丈夫よ。ここに居るのは私と、ムツキとハルカ。カヨコを襲って、処女を奪って、傷つけた極悪人はここにいないわ。」
そう言って、支えていた手で少しだけ頭を撫でる。すると、焦点の合っていなかった目はボンヤリとアルを捉え、突然気を失ったかのように脱力してアルの身体にもたれかかってくる。
「お·······とと。」
掻き出ていた左手を床につき、自分事倒れていかないように支える。ぼんやりとした目は変わらずアルを見ており、しかし先程のように涙は流しておらず、ほんの少し目の下が腫れている。現在の体勢的に、アルの顔の垂直にカヨコの頭があり、そんな状態でカヨコは頭自体を上にして見ている。
「······アル。」
存在を確かめるかのように呟き、またボーッとするように焦点が合わなくなる目。思わずその状態を直そうとまた声をかけようとしたが、それよりも前に言葉が飛んでくる。
「······まだ、記憶と現実の区別がついてない、かも。」 - 72二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 23:08:22
まだ続きありそうな感じだけど、もしかして寝た?
- 73二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 09:04:28
保守
- 74二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 09:23:30
- 75二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 10:06:16
- 76二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 19:50:08
先生まで地獄にするな
- 77125/01/13(月) 20:11:27
めちゃくちゃ寝てたよ!!
おはようございます!!
「え?」
唐突に発したその言葉に、ついキョトンとしてカヨコの目を見つめ返すアル。意味自体は理解しているが、そういう経験が無いからなのか、あまり具体的な感覚が思いつかず、キョトンとした顔をしているらしい。
「······今も、社長の指が入ってたのに、脳は、あの男だって言う信号を出してた。」
ボーッと焦点が合わない目をすることは無くなったが、代わりにカヨコは虚ろで光のない目をアルに向けながら話すカヨコ。まだ先程の意識があるのかどうか分からない、よりはマシだろうか。そう考えながら、アルはそっと撫でるのを再開する。
「······相当、ショックだったんだろうね。」
まるで他人事のように話すカヨコを見て、まだ信じられないという気持ちが何処かにあるのだろうか。アルはそう感じて、無表情のまま撫でるのを続けた。しかし、突然ハッとしたような表情になると、手を慌てて頭から離した。
「ご、ごめんなさい。これは大丈夫、かしら?」
撫で始めてから気づいてしまったが、良くよく考えて現実との区別が付かないのなら、こういう行為もダメなのだろうか?乱暴な行為では無いが、どちらにせよ、身体に触られるのもダメだろうか?アルは少し焦った声で問いかけたが、カヨコは少しの間何も反応せず、考えているようだった。
「······安心、する行動だと、多分、大丈夫。」
指をそこに挿れた時よりも怯えは見えず、むしろ安心している顔で、いつものような返答を返すカヨコ。それに安堵しながら、また頭を撫でるのを続ける。 - 78125/01/13(月) 20:34:04
「······アル?」
まだ心配なのかずっと頭を撫でていたアルに、カヨコは声をかける。ビクッと身体が跳ね上がり、な、何かしら!?といつものような素っ頓狂な声を上げる。
(そっちの方が心配になるんだけど······)
変わらぬ顔を体勢のままそう考えたが、一旦目を瞑ってリセットし、そのまま話し出す。
「······早く、掻き出さ無いの?」
へ?と字面からは考えられない真剣な声がカヨコの鼓膜に届き、思考を1度リセットしたカヨコは、目を開けた。少し困惑したような表情、そりゃそうか、と考えながらカヨコはジッと彼女を見つめ、再び言葉を発する。
「別に、いいよ。そんな何回もフラッシュバックするもの、じゃないと思うし······」
そう言いながら、先程混濁して泣きじゃくったのは自分だろう、カヨコは心の中で自虐したが、勿論それを知る由もないアルは困惑した表情のまま問いかける。
「そ、そうね。時間との勝負って言ったのは私だし、えぇ、そうね。」
やはり、カヨコを自身の指で傷つけてしまうのが怖いのだろうか。別に、もう傷ついているから心配する必要は無い。そう言おうとして、踏みとどまる。流石に酷すぎるだろう。再び目を瞑って、考えついた言葉を口に出しながら目を開く。
「······今は、アルがここに居る。」 - 79125/01/13(月) 20:34:27
困惑した表情から、あ、という表情になるアル。カヨコが言っているのは、つまり───
「さっきは、誰も知ってる人がいなくて、知らない男に身体全部犯されて······でも今は、そいつらがいなくて、逆に1番知ってる人がいる。」
細く、傷ついた腕で頭を撫でていた腕を掴み、ギュッと握りしめてくる。目は相変わらず虚ろなままであったが、それでも幾分か、帰ってきた時よりかはマシとなっていた。
「······えぇ、分かったわ。」
1度身体を起こし、最初の姿勢へと戻す。一切の抵抗もしないまま、されるがままに体勢を変えたカヨコは、顔をアルの方に向けた。
「······ああは言ったけど、ごめん。顔は見させて。」
「えぇ、全然いいわよ。」
そうやって、男の精液とカヨコと愛液、そして血が混ざった液体が付いている、絶対にカヨコには触らないようにと離していた指を、1度お湯で洗い流しながらアルは口を開く。
「······さっきと同じで、痛かったらすぐ言うのよ。」
そうして、再び指が入ってくる感覚。しかし、先程のように身体は震えることなく、ただされるがままにされるのみ。またしても目的の地点へと付くと、指を器用に動かして、傷つけないように掻き出すアル。怖いものは怖いが、アルの顔を見ている以上、本気で恐怖を感じることは無いらしい。
その掻き出される行為が、約10分間続いた。 - 80二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:44:19
似たようなセリフで先生に言ったら多分
ジメッてるのに、アルに言うと全く湿らない謎現象 - 81二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:48:04
先生虐待概念はさらなる地獄にしかならんからもっとやれもとい止めろ
- 82二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:48:12
- 83二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:48:58
- 84二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:51:45
トラウマを刺激された先生が先に下手人を撲殺しちゃった場面を目撃する便利屋とな
- 85二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:34:44
- 86二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 22:52:48
やめなって!
- 87125/01/13(月) 23:18:48
一応書いてたんだけど、全然進まなかったし
キリ悪かったので明日に回します
おやすみなさい - 88125/01/13(月) 23:22:42
- 89二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:25:08
実際には悲惨なんだよ 某規約違反コンテンツのせいでギャグっぽくなってるだけで…
- 90二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 07:13:52
怖いから一応保守
- 91二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 17:45:10
待機
- 92二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 01:42:25
保守
- 93二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 08:02:31
- 94二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 18:41:17
このレスは削除されています
- 95二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 18:41:47
ほ
- 96125/01/15(水) 23:37:15
出された物を掻き出し終え、ついでに雨と男の欲望で汚れた身体も洗ってもらい、何とか見える部分だけは綺麗になった。心はともかく、気持ち悪かった身体を洗い流せただけマシだった。
「······社長。」
軽く髪も乾かし終え、アルがドタバタと準備している中、カヨコは下着姿でベッドに座っていた。避妊薬を買いに行こうとしているのは理解している。どうやら学生証やら諸々を探しているようで、カヨコの声に1度それを辞めて振り返る。
「ん、何かしら?カヨコ。」
「······分かっては、いるんだけどさ。」
再度自分の格好を見下ろし、少し目を細める。流石に貧乏だとはいえ、替えの下着が無いわけじゃない。問題なのはそれではない。······気分の問題ではある、けれど。
「······その前に、服、着させてくれない?」
あ、という顔をした後、いつものように慌てる顔へと変わる。その分声はとても真面目で、本気で申し訳ないと思っているようだ。
「そ、そうね!諸々考えたら確かにそっち先の方がいいし、出された、というか襲われた後だとその格好で居るのちょっと」
「いや、そういうんじゃなくて。」
このままだとアルが自虐モードに入ってしまいそうなので、無理やり遮って止める。勿論この格好は思い出してしまうので嫌なのだが、それ以前に寒い。
「······着替えたら、すぐ行こう。」
そっち方面の知識はあるものの、避妊薬などの知識はほぼ無いに等しかった。覚えているのは、72時間ぐらいまでが効力という事だけ。確かに、時間との勝負だ。アルはカヨコの表情を見ながら、ええ、と応え、ゴトゴトと服を取り出してきた。
そして、そんな彼女たちは─── - 97125/01/15(水) 23:37:34
めっちゃ遅れてごめんなさい······
- 98二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 07:59:04
ほしゅ
- 99二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 18:43:38
更新ありがとうございます
- 100二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 23:23:51
このレスは削除されています
- 101二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 01:11:51
カヨコみたいな子が年相応の一面を見せるのって可愛いよね
そんな一面が理不尽で塗り潰されて負の姿に変わるのが見たいという業の深い癖なんだ、うっ……ごめんよカヨコ - 102125/01/17(金) 07:53:16
「なっ······」
次なる問題へと直面していた。
いつものようなセリフを口から出しそうになり、唇を噛んでそれを抑えるアルと、少しだけ顔の影が深くなるカヨコ。別にキヴォトスにそういう店が無いわけじゃ無い。男女比がかなり偏っているこのキヴォトスであれど、男性が少しでもいるならば、まぁ、性被害もあるにはあるのだろう。
産婦人科に訪れたはいい、が、問題はそこでは無い。
「······1、14000円って······!」
現在の便利屋総合資金は3600円。おまけに、これは今日の朝の金額であり、ムツキとハルカが使用した金額も引けば、3600円よりも下になるだろう。つまるところ、問題というのは、単純な圧倒的資金不足。
「はい、ですから、検査は出来ますけれど、避妊薬は払ってもらわないと渡すことはできません。」
無慈悲な言葉。流石にこの場で金銭事情をどうにかする事は出来ない。今から任務などが入れば、タイムリミットギリギリで貯めることは出来るかもしれない。一瞬だけアルはそう考えたが、やはりダメだ。無理に等しい。カヨコがそもそも戦えない事を踏まえ、さらに一発で10000円以上を稼げる任務など来る確率は0だ。
「······ちなみ、に、もっと安いのは?」
ほんの少し、掠れた聞こえずらい声で医者に話しかける。怖い顔になってようと、避妊薬の種類が1種類しかないとは考えられないし、1番効き目のある奴がそれということかもしれない。効き目が無くてもいいから、今ある資金で買えるものあればいい。一途の望みだったが、その望みは潰えた。
「えー······1番安いのでも、6000円はしますね。」
やはり、問題は激しい資金不足でしか無かった。 - 103二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 08:52:49
先生に頼るのが一番良い解決法だけどカヨコ的には先生に事態を知られたくないよなぁ
先生が女性ならまだしも男性だともう…ね - 104二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 19:51:48
こういう時、金欠は本気で恨めしくなるよね……
- 105二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:06:59
- 106二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:36:14
- 107二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:41:25
先生なら何も言わずに貸してくれそうだけど…言えない事情があるってなったら察されちゃうか…
- 108二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:54:59
- 109二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 22:24:00
流石に別ルートから調べられそうな気はする……
- 110125/01/17(金) 22:33:10
「······ど、どうにかならないの!?」
暫く考え込み、黙り込んでいたアルは切羽詰まったように声を荒らげる。彼女自身も避妊薬の効果時間は理解いるからか、金がないと言われようと、とにかく足掻くしかない。他人から見たら、多分アホらしいと思われているだろう。
「はい。流石に無償で提供する訳にも行きませんし、キヴォトスの治安から考えれば、無償で提供するとなれば、ゲヘナの生徒が襲ってくる可能性が······」
医者の言葉は筋が通っており、それ故に、ただただアルの言葉は虚しく、どうしようもない抵抗な言葉にしかならない。それでも、大事な家族の為に、必死に言葉を紡ぐ。
「じゃ、じゃあ、それなら他に私たちと同じ人はいなかったの!?同じように金欠になってる人たちも居たでしょう!?そういう人たちはどうしたの!?同じように金が無いからって、突き放した······というか、その、とにかく!!」
明らかにどうしようもなく、聞いて呆れるクレームにしか聞こえない。というか、本当にただのはた迷惑なクレームである。それに気づくこともなく、アルはただ言葉を紡ぐことを辞めない。
「流石にお金が無いからってそんな残酷な突き放し方無いでしょ!?治安とかそれ以前に、もしそうだったらその人たちには、望まない子供を産めって言ってるようなものじゃない───」
「社長。」
ふとかけられた声に、ハッとしてアルは言葉を止める。目の前の医者は、やけに怯えたような顔で此方を見ており、周りの人物も、恐怖の眼差しでアルを見ていた。周りの人に迷惑を掛けてしまったか───考えたそれは間違いではないが、それよりもっと大きな理由がある。
(······何で、今この称号が······!!)
唇を噛んで、自分自身を殴りたくなる。別にゲヘナだけで指名手配されてるとはいえ、それがゲヘナ外にも知られていない訳がない。それに、もし指名手配されておらず、便利屋全員の口座が止まっていないならば、きっと避妊薬も買えただろう。ほぼ0パーセントだろうが、この願いも聞き入れてくれたかもしれない。
───今、この瞬間だけは、アウトローという称号を捨て、幾ら拷問を受けても構わないから、カヨコを助けたいという気持ちが大きかった。しかし、その願いは現状を全く変える事は無い。あくまでもそれは、彼女の理想なのだから。 - 111二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 00:02:39
パニクってて「先生に頼る」という選択肢頭から抜けてるな
いくらアルが見栄っ張りとはいえ、既に「自分でなんとかできる・する」という状況ではない - 112二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 08:25:15
- 113二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 19:16:56
- 114二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 22:50:49
個人的にレイサされたらいつものクールが
消え去ってメンタルボロボロで泣きじゃくるのが
カヨコのイメージだったんだけど、
ここの傷つきすぎたからなのか、あんまり
泣かずに静かに傷心してるカヨコもよき······ - 115125/01/19(日) 07:23:04
「······ごめんなさい。行きましょう。カヨコ。」
これ以上の長居は意味が無い、そして申し訳ないと判断したアルは、カヨコの手を握り、店から逃げるように飛び出した。
「······どうしようかしら······」
傘を差して、カヨコをその中に入れながら、呟いてしまう。どうすればいいのだろう。何処の店であろうと、金額がガクッと変わる事は少ない。ブラックマーケットに行けば幾分かあるだろうが、あそこはそもそも治安以前の問題。最悪、2人揃って襲われるなんてことにもなりかねない。それに、あそこのものは正直安全にかけてしまう。
「······ごめんね。」
手を握り返しながら、申し訳なさそうに謝るカヨコ。反射的に気にしないでいい、カヨコは何も悪くないから、と返しながら、なるべく傘の面積を自身よりも、カヨコの方が多くなるように寄せる。
「······寒いわね······」
現在の日時自体は12月23日。冬本番はまだ先だろうが、それでもこの土砂降りの中では寒い。雨が身体に当たり、ブルっと震えてしまう。別に、アルは気にしていない。今問題なのは、カヨコがもしこの土砂降りで風邪を引いてしまった場合。それこそ外にも出れないし問題しかない。とりあえず今は、カヨコに風邪を引かせる訳には行かない。
「······あ、」
唐突に歩みを止め、掠れた声を発するカヨコ。アルはそれに反応するように止まり、顔を確認する。
顔が蒼白に染まり、震えて悲しみに満ちた顔をしていた。その視線の先、何処にでもあるような路地裏には───1つのくすんだ花束が置かれていた。 - 116二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 07:26:34
- 117125/01/19(日) 07:29:58
- 118二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:20:11
- 119二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:24:02
単発でスレ立ててるだけで他のスレに書き込んでるわけでもないんだから気にせんでええよ
たぶんブラウザバック機能を知らないだけや - 120二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 14:05:30
このレスは削除されています
- 121二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 14:06:43
このレスは削除されています
- 122125/01/19(日) 20:40:37
- 123二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 21:02:32
ブルアカで一番カヨコが好きだからキツい展開だけど……つい読んでしまう……
- 124二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:30:00
- 125125/01/19(日) 22:58:33
真面目にわからん······
- 126二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 03:45:30
超まで付けて閲注って書いてるのにね
気にせず書いてくだされ - 127二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 07:43:00
このレスは削除されています
- 128二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 17:26:27
保守
- 129125/01/20(月) 22:58:59
「······カヨコ?」
誰かが亡くなった後に、置かれている花束のようなもの。いや、この場所、置き方的にそれ以外に有り得ないだろう。だが、ここら辺で誰かが死んだ、という噂は聞いていない。ニュースなども仕入れていない。そもそも、キヴォトスで人が死ぬということは、極端に少ない。
「あ、ぅ、あ、」
帰ってきた時よりも、現実と記憶が混濁していた時よりも顔を青くし、息を荒くしているカヨコ。どう考えようと、明らかにおかしい。先程のように声を鋭くし、声をかけようと息を小さく吸ったが、それよりも先に、目を瞑り、やけに早いテンポで深呼吸をしながら、アルの手を強く握ってくる。
(······ちょ、ちょっと痛いわね。)
安心するのなら、握ってくれて構わない。それでカヨコの心が落ち着くなら、アルは何も言う気などない。それはそうと、カヨコの指先の割れた爪先が、深く手の甲に突き刺さる。何も言わずに軽く握り返し、カヨコの顔色を再度伺う。
「······ふぅ······っ、ふぅ······っ。」
やけに掠れた呼吸は落ち着き、食い込んでいた爪も、手全体を握っていた綺麗な手も弱まり、最終的には手から滑り落ちていくように、離される。それと同時にカヨコは、目を小さく開き、自分に言いかせるように何か呪詛のような物を呟いた後、アルに聞こえるような声で言葉を発した。
「······ごめん·······なんでもない。」
弱々しい声でそう言われても、何処が安心出来るというのだろう───そう思ってしまったが口には出さず、今はその言葉を受け入れることにする。ここに変に聞くのも、彼女には申し訳ない。既に心も身体も汚されて、傷ついているなんてレベルではないだろう。あれが何かは分からないが、もし彼女の心に傷を残しているようなものであれば、さらに傷つけることになってしまう。
「······えぇ、分かったわ。」
頷き、靴が水溜まりを踏む音を響かせながら、事務所へと帰って行った。問題はまだ残っている。だが、これ以上外にいてもどうにもならない。別のルートを考えなければ───アルは唇を噛みながら、己を憎むことしか出来なかった。 - 130125/01/20(月) 23:26:22
「アルちゃん、コーヒー飲む?」
「今はいいわ······」
事務所に帰ってきた2人を迎えたのは、帰ってきていたムツキとハルカだった。カイロを手やお腹に当て、その上で暖かい飲み物を飲んでいるカヨコは、いつものような顔をしていた。だが、彼女たちには理解出来ていた。現在のカヨコは、いつものような顔を出来る状態ではない。
「か、課長······大丈夫ですか······?」
その状態のカヨコを心配したのか、顔を覗き込んで声をかけるハルカ。ぼんやりとした目を向けた後、申し訳なさそうに笑みを浮かべる。その様子を見て、ついアルは目を背けてしまう。理解が出来ない。何故、何故彼女がこんな目に遭わなければ行けないのだ。
「カヨコっち〜。」
やけに気まづそうな2人の間をどうにかしようとしたのか、次はムツキが話しかける。一旦2人に任せよう。そう考えながら、アルは今後のことを考える。どうにかして、避妊薬を入手するルートはないか。カヨコを襲った奴らはどうするか。
避妊薬に関しては、一切打開策が思いつかない。アウトローを名乗る身として、指名手配もされてしまっている。ならば、いっその事、襲撃して奪う?いや、それこそダメだ。自分の身どころか、他のメンバーにも被害が及んでしまう。
(······なら、風紀委員会に身を差し出して、売ってもらおうかしら······?)
そこまで考えて首を振る。そもそも指名手配犯の言葉を、彼女たちが信じてくれるだろうか。否、そんな事有り得ないだろう。頭を抑えながら、次の策を考える。襲撃は論外。身を差し出すのも確実とは言えない。だとすれば───
(······!)
何故これが思いつかなかったのだろう。簡単では無いか───そのような表情を浮かべる。そうだ、先生に頼ればいい。アルが信頼しており、便利屋メンバーもお世話になっている先生ならば、真摯に受け止めてくれるだろう。そして、避妊も買ってくれるだろう。スマホを取りだして、連絡先を急いで探す。時間は無い。最速でやらなければ───しかし、あることを思い出し指が止まる。
「······カヨコ?」
1度視線を3人に映しながら、呼びかける。ムツキとハルカが呼びかけていたからか、少しだけ元気を取り戻したように思える。少しぼんやりとしている目をアルに向け、カヨコは言葉を待つ。
「······先生に、話していいかしら。」 - 131二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 00:34:05
!?!?
その選択肢、使うのか……!! - 132二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 07:49:26
野生の曇らせ勢
- 133二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 11:03:26
一応ほしゅ
- 134二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 21:58:55
一刻の猶予を争う事態、しかし先生への相談どうなるだろうか...
- 135125/01/21(火) 22:00:07
言葉を言い終えるよりも先に、少しだけ甲高い、掠れた悲鳴が事務所内に響いた。
「やめてっ!! 」
ぼんやりとした目も、安堵していた顔も消え去り、蒼白になった顔と、焦りに満ちた目に変わり果てていた。アル自身、彼女がこうなるのでは無いかと予想していた。ハルカもムツキもそうだろうが、カヨコが抱いている先生への恋心は、分かりやすかった。
「······せん、せいには······」
アルもハルカも、特には関わっては来なかった。ムツキが時折そういう場を作ったり、ムードを作ったりもしたが、3人はあくまでも応援モードであった。大切なメンバーの恋だ。邪魔する訳には行かない。───そして、彼女が本気で先生という人物に恋をしていたからこそ、今の自分を受け入れてくれるか不安なのだろう。
「······かんがえ、させて。」
取り乱しようは落ち着き、代わりに瞳孔に宿していた光は完全に消えうせて、俯きながらボサリと呟く。それと同時に立ち上がり、ムツキの横を通り抜け、おぼつく足取りで寝室へと向かう。帰っていた時の小さく、安定した足取りは無く、フラつきながら顔からつんのめりそうになる。
「カヨコっ!」
咄嗟にアルが手を伸ばし片方の腕を、ムツキとハルカがもう片方の腕と身体を支え、何とかこれ以上の怪我はしないように済んだ。だが、返ってきた言葉は感謝でも謝罪でもなく、涙で滲んでいる冷たい目線であった。
「······今は、1人になりたいから、離して。」 - 136125/01/21(火) 22:02:22
今更、何かをする気力もない。無理やり襲われ、中に出された事に加え、恐れていた先生の話題も出たことで、カヨコのメンタルは最低も最低まで落ちていた。せめて、誰の目にも映らないところで泣きたかった。1人で心を落ち着かせる時間が欲しかった。だが、彼女たちはそれを良しとはしない。
「で、でも、今の貴女を放っておける訳ないじゃない!!わざわざ······っていうわけ、では無いけれど、そんなに傷ついてて、1人になんて······」
「アルちゃんの言う通りだと思うな〜。先生の話題で動揺してるのは分かるけどね。······流石に、メンタル面とかを考えるとそれを承諾するのは」
誰が聞いても、それは善意であった。そして、正論でもあった。いっその事、悪意に満ちていた方が彼女にとっては楽だ。けれど、何処までも、カヨコの事を思い、大切にしてくれる彼女たち。理解しているはずのその心には離してくれず、1人にさせてくれない3人に、苛立ちが沸いていた。
「······別に、いいから!!今は1人にさせてっ!!」
乱暴に手を振り払い、逃げるように寝室へと逃げる。その反動でスマホと拳銃は落ちて、それすらもどうでもいいようにカヨコは必死に駆ける。最後にみせた、怒りとも、哀しみとも、憎しみとも言えない顔は3人の脳裏に強くこびりついていた。 - 137二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:04:08
やっぱダメか
でもここで話さないでじゃなくて考えさせてって言える
カヨコは強いよ······ - 138二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:06:52
(多分)ダメだったよ······
- 139二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:18:40
- 140125/01/21(火) 22:35:03
- 141二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:36:27
冬場は色々と辛くなるもの、ゆっくり休むといい……
- 142二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 07:44:51
幾らでも待つので、ゆっくりお休み下さい······
- 143二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 18:07:42
いつまでも待ちますのでお大事になさってください
- 144二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 23:06:23
性的な事に弱いアルちゃんとか
理解してないアルちゃんとか良くあるけど
性知識に滅茶苦茶詳しいというか、強いアルちゃん
珍しいから凄い助かる
シンプルにそういう問題では無いんだけどね - 145二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 08:06:04
保守
- 146二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 15:53:04
- 147二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 21:32:55
高校2年だったらこのぐらいできてもおかしくない
- 148二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 07:35:37
保守
- 149二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 18:06:16
- 150二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 23:32:24
ほしゅ
- 151二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 10:05:40
割かし便利屋と関わって来た人物
全員キレる案件だよな良くよく考えると
アコもキレない訳無いだろうし - 152二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 20:07:04
ほしゅ
- 153125/01/25(土) 21:05:34
(久々の)
「······はぁっ······」
深いため息を付いて、額に手を当てる。やはり打開策は見つからない。金目の物を合理的に奪うという点で、報復も考えたが、犯人の顔やら特徴やらを知っているであろうカヨコは、現在休んでいる。
というかそれ以前に、流石に心を休ませてあげなければ駄目だろう。爪を噛み、思考を重ねていく。
「アルちゃん。」
何処に行っていたのか、数分間席を外した後に、帰ってきたムツキはアルに声をかける。流石にいつものような顔をせず、真面目な顔をしていた。
「······何?」
1度コーヒーを飲み、すっかり冷めたそれを頑張って飲み込む。苦いとかそういう問題ではなかった。捨てようと思い、端に置いてからムツキの話を待つ。
「何となくだけど、カヨコちゃんを襲った奴らの詳細が分かったかもしれない。」
その言葉を聞いた瞬間に身体を反射的に前に出すアル。推測にしか過ぎない、そう彼女は言っていたが、今は推測でもいい。報復はカヨコが望まないとしても、これ以上の被害を起こさない為に対策は必要だろう。もし知っている相手ならば、それも兼ねてだ。
「······早速だけど、アルちゃんは前に捕らえたゲヘナ内の凶悪犯グループ、覚えてる?」
アルは少し考え、すぐに首を縦に振る。約半年前。便利屋に依頼が入った。かつてないほどの高報酬にすぐにアルは了承をしたが、事態を把握していく内に、それどころでは無い事に気づいていった。
結論から言えば、アル達はその凶悪犯グループを捕らえる事を依頼され、それに成功した。本来であれば、便利屋ではなく風紀委員会、万魔殿が取り締まるべき事案ではあった。しかし、総勢6人という少ないメンバーに加え、各員それぞれが優秀という最悪な状況が重なっており、加えて事件も多数勃発した結果、最終的に捕獲作戦には風紀委員会、万魔殿、便利屋68、ヴァルキューレ公安局が関わることとなった。 - 154125/01/25(土) 21:30:08
「まぁ、先生も加わった任務だったしね。流石に覚えてるか。」
スマホを取り出し、何かを調べながらムツキは話を続ける。
「で、問題はそっからなんだけど······」
ムツキは何かのニュースをアルに見せる。何ともない液晶に映っている画面は、つい1日前に発信されたニュースであった。内容は単純で、矯正局から囚人が複数脱獄。という内容であった。
「······いつもじゃないかしら。これ。」
これがおかしいという事実は変わらないが、いつもニュースを仕入れる度に矯正局から脱獄犯が出た、というのを聞いている。タイミング次第ではあるだろうし、アウトローである彼女が言うのも何だろうが、一体全体治安はどうなっているのだ。と、アルは毎回思ってしまっている。
「ま、そうなんだけどね〜。······問題はここじゃなくて。」
見出しを一切気にせずにスクロールして、とある文言を拡大する。特に特徴もなく、目立っていない内容であったが、そこには彼女、彼女たちにとって嫌な文言が着いていた。
脱獄犯の2人の名前と、その下に書かれている、【その他6人が脱獄した。】
「······確か、あのグループって、矯正局に送られたのよね。」
全員が脱獄したのかは分からない、5人だけ抜けて、残りの1人は無関係の人物なのかもしれない。だが、今日カヨコが襲われた、という事実と、脱獄したその他6人の矯正局に捕まっていた犯人。
確かに推測には過ぎないが、有り得ない話ではない。爪を噛みちぎり、それを喉奥に無理やり飲み込ませる。
「······わざわざ脱獄してきて、カヨコを真っ先に狙うとは、いい度胸してるわね。」
彼らが犯していた犯罪は、レイプ、その中でも集団レイプである輪姦。その罪状で無ければ、この脱獄事件と、カヨコが襲われた事を結びつけた事による推測は、一切出来なかっただろう。
事務所内には、異常な程重苦しく、黒いような感情が満ちていた。 - 155二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 07:03:22
保守
- 156二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 17:06:15
もうタイムリミットが迫っている…
- 157二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 18:32:07
- 158二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 22:51:33
おじさんは事態を知ったらどんな行動
取るんだろうか - 159二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 07:14:28
- 160二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 17:56:41
このレスは削除されています
- 161二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 18:30:03
- 162二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 22:18:43
- 163二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 07:50:23
ほしゅ
- 164二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 18:41:29
- 165二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:49:24
どうなるんだろうなぁ······
バッドには直行しなくともハッピーは
難そうだよなぁ······
どんな選択肢を取ってもカヨコが
元のように笑えない気がする - 166二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 23:09:08
- 167二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 23:16:15
その場しのぎのやつじゃなく本当に好きなら時間をかけて先生が癒すのは効果あると思うけどね
- 168二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 07:38:50
金銭問題がやっぱ深刻だよなぁ
······銀行強盗ならその道専門の子が居るから
頼ってもいい説ある - 169二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:03:30
落ちる間隔が10時間だから気をつけてね
- 170125/01/29(水) 17:41:22
お 待 た せ し ま し た
というか10時間になったのキツイ······
「······それで、アルちゃん、どうするの?」
アルはその言葉に、またしても沈黙してしまう。本当にどうすればいいのだ。この状態では、選択肢を考える、なんてことも許されない。それどころか、金もない、時間もないということから、残りの選択肢など無いに等しいレベルであった。
「少なくとも、私は復讐しなきゃ行けないとは思ってるけどね。」
思わず、ムツキの方を見る。この状態で悪戯の事なことを言ったり、アル自身の事を決して馬鹿にすることは無い彼女だからこそ、この言葉が嘘では無いことなど、アルには分かっていた。だが、それを受け入れられない心の内も、事実であった。
「······ムツキ、分かってるとは思うけれど、カヨコはそんな事望んでな」
「うん、分かってるよ?でも、それで被害が拡大したらどうするの?」
その言葉に、何も反論出来なくなってしまう。確かに、確保作戦の時も、同じことが起きかけた。便利屋では無いが、追い詰められた1人が全力で抵抗しながら、風紀委員会メンバーを拉致。何とか救出した成功したものの───危ういところであったことも、アルは覚えていた。
「アルちゃんの事だし、私たちの方が大事なのは分かってる。そりゃ、ずっと居た訳だしね。」
ジッとアルに対し、ムツキはいつものような覇気も、元気さもなく、ギラリとした眼光を向けていた。
「アウトローを名乗るなら、私たちも協力する。だから、ちゃんとケジメは付けるべきだよ?」
ムツキも、カヨコに対しての行為にキレていない訳がない。ずっと一緒に過ごしてきたからなのもあるだろうが、怒りとしてはまだアルの方が上だろう。だが、間違いなく今すぐに殺しそうな程に理性が消えそうになっているのは、ムツキである。
しかし、ムツキの言葉も正論であることは確かだ。それに対し反論しようと、事が起こってしまえばそれこそ終わりだ。
「······わた、しは······」
選択肢はそう多くある訳でもない。復讐するか、しないかの2択だ。心を裏切ってケジメをつけるか、情を取ってケジメを付けないか─── - 171二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 23:47:01
落ちる感覚が10時間になったから
前の感覚でいると落としそう - 172二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 07:32:29
保守
- 173二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 13:08:26
多少短くてもそれに慣れれば問題なく回るんじゃ……
問題は時間が短いにも関わらず夜規制は変わらずあるってことなんだ…… - 174二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 15:23:23
夜規制だけは許したくないね()
- 175二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 15:28:04
このレスは削除されています
- 176125/01/30(木) 15:33:12
あの普通に間違えたんですけど、
矯正局のニュースが出たのが1日前って書いたんです
そしたら話に矛盾が発生する事に今更ながら気づいたので、
1週間前に出たニュースってことにして
変えさせてください······ - 177二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 19:04:22
- 178二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 23:44:11
190超えたら次スレ建てます?
- 179125/01/31(金) 07:50:55
まぁ多分そうなりますかね?
- 180二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 13:43:08
このスレは完結まで伸びて欲しい……
- 181二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 21:54:59
ほしゅ
- 182二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 07:19:45
ほ
- 183125/02/01(土) 09:42:34
(展開自体は思いついてるけど構成汲み上げるのが
いつも死んでる)
「······」
薄暗い寝室。陽は昇り、本来ならとても綺麗な光で包まれているはずだが、何故か暗い。カーテンは完全に締め切られ、その閉めた原因の彼女は、ベッドに座って沈んだ顔をしていた。
シャーレの当番の帰り際に突然襲われたこと。必死に抵抗しても複数人に押さえつけられたこと。嫌だと泣いても辞めてくれなかったこと。何度懇願しても、結局辞めてくれず、大切なものを奪われたこと。
それら全てがようやく自分自身に降りかかった事だと自覚出来たのか、小さく身体を震わせていた。
「······っは······ぁっ······」
寝てしまえば、あの時が呼び起こされてしまうような気がして、カヨコは寝ていない。ただ座って、泣きじゃくって、泣き終わったら無言で床を見ていただけ。そのせいで、目の下にはクマが出来ていた。少なくとも、体調が良さそうには思えない。
「······ぅっ······」
声にならない呻き声を漏らして、膝に顔を埋める。きっと、昨日は、突然過ぎて感覚器官やら、色々死んでいたらしい。今になって、恐怖が襲ってきた。それを自覚できたのは、"先生"という単語が出てきた瞬間だっただろう。
今の時間は分からないが、きっとシャーレの当番に数時間後には行っていたか、既にシャーレに着いていたかだろう。───先生と、どうやって話していたのだろう。どうやって接していたのだろう。───どうやって、紛れもない好意を彼に向けていたのだろう。
「······せんせい······」
好きで、大好きで、それだからこそ、知られてしまうのが何よりも怖い。お腹の中に残っている気持ち悪い感覚が、どうしようもなく憎らしかった。 - 184二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 10:34:03
なんかもうつれぇしか出てこない
- 185二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 13:56:12
おつらいけどめっちゃ興奮する……
- 186二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:16:55
カヨコ…
- 187125/02/01(土) 20:48:15
アル達と話したくない。昨日、優しさを無下にしてしまったから。先生と話したくない。異性がトラウマになってしまった。大好きだから。
ただ傷心したまま、カヨコは目に薄らと涙を浮かべる。突発的な恐怖と、感じたことがないほどの暴力に、壊れてしまった心は、きっと治る事は無いだろう。また猫などに癒され、また話せるようになれば、幾分か心を休めることが出来るだろう。けれど、それすらも出来るか今の彼女は怪しい。外に出ることすら億劫で、そもそも動くことすら身体に負荷がかかってしまう今の状態。
「······」
けれど動かなければ、恐らくアウトだろう。制限時間は、まだ2日間と少しあるだろう。別にその間に任務があれば、カヨコは受けるつもりだ。自分で引き起こしてしまった事は、自分で片付けなければならない。男たちが全部悪いとはいえ、それで便利屋の財産を全て使ってしまっていい、なんてことにはならない。
「······どう、すれば······」
そういう言葉で片付けられることでは無い。けれど、そうとしか、今のカヨコには言えない。弱った心と、恐怖で支配された頭には、それしか考えることが出来ない。ただ、塞ぎ込み、涙を流すことしか出来ない。 - 188二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 00:39:01
いいねぇいいよぉ思い人にレイサされた事実を知られたくなくて疲弊していく女の子は美しいねぇ
- 189二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 07:16:59
便利屋日誌の17話ら辺で1人が嫌みたいな描写
されてたけど、もし塞ぎ込みまくって
誰とも話したくないってなったら
それもメンタルにダメージ与えそうで
ただただカヨコに選択肢がない······ - 190二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 16:21:59
地獄だ...
- 191125/02/02(日) 18:12:43
(次スレ行く前の多分最後のやつ)
───ゲヘナ学園、万魔殿の会議室。
風紀委員会行政官、天雨アコ。万魔殿所属、棗イロハ。風紀委員長、空崎ヒナ。万魔殿議長、及びゲヘナ学園生徒会長、羽沼マコト。
「······全員集まったかな?」
会議室に備えられているホワイトボードの前に立ち、この会議を開くことを提案した先生は、話を始めた。今この場に居るのは、各々、本当に優秀なメンバー。そして、かなり汚れた話の為、そのような事を了承しても構わないと、自分で宣言した人物。
「さて、まずは議題から話そうか。」
タブレットを眺めながら、全員を見回す。いつものようにいがみ合うこともなく、大人しくして話を聞く姿勢をとっている。恐らく、この事情を知っている人物が見れば、異常な光景であると言えるだろう。───もっとも、現在よりも前に1度、このような光景を知っている人物なら別だろうが。
「······ゲヘナで現在起きている、誘拐、そして集団レイプについて。」
───かつてキヴォトスで起こった、最悪に等しい事件。それと全く同じ事件が、再び起きてしまった。
あの時の混乱を知っているメンバーであるからこそ、誰1人として、いがい合おうという気などない。これ以上の悲劇を生み出さないために、彼女たちは、本気で探りを始める。それは言い換えれば───ある健気で、素朴な愛を抱えている少女もその被害者であることを、知ってしまうことでもあった。 - 192二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 19:38:10
あー······そりゃ先生動かないわけないか
本人の知らぬところで知っちゃうのお互いに
メンタル死ぬだろ - 193二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 21:04:55
あんまり関係ないけど、先生のセリフは「」より""の方が雰囲気が近くなって良いかなって思う
内容はとても期待してる。どこに着地するのかワクワクしてるから、ゆっくりじっくり書き切って欲しいな - 194125/02/02(日) 21:10:00
- 195二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 22:14:40
うめ
- 196二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 07:51:45
スレ立てありがとうございます
- 197二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 08:31:16
うめ
- 198二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 16:56:45
うめ
- 199二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 16:59:37
うめ
- 200二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 18:12:49
200で誰かもう1人襲われる