- 1二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:11:48
- 2二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:14:43
悠仁「さてと。明日からの出張の荷造りしねえと。よっこいせ」
ちょそ『今帰って来たばかりなのにか?忙しいな、悠仁は…』
悠仁「えっと、着替えと歯ブラシと…ホテルにあるから歯ブラシはいらねーか」
ちょそ『ずいぶんシンプルな荷物だな。小腹を満たすお菓子はなくて大丈夫か?』
悠仁「まーた釘崎に『リュック一つだけ!?お出かけってんじゃないのよ!』って言われんだろうな。釘崎はいつもスーツケースだし」
ちょそ『人との違いを気にする必要はないぞ、悠仁』
悠仁「あ、そうだ」ヨッコイショ
ちょそ『近づいてきてどうしたんだ?ついにお兄ちゃんの言葉が伝わったのか?』 - 3二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:20:29
悠仁「…」ムンズ
ちょそ『!?持ち上げられた?』
悠仁「ちょうそ…兄貴も一緒に来る?」
ちょそ『!!!!!行きたい!!一緒に行きたいぞ悠仁!!』
悠仁「……」
ちょそ『連れて行ってくれ、悠仁…!』
悠仁「…なんてな」
ちょそ『悠仁?』
悠仁「答えてくれるわけないのにな」
ちょそ『!!(ガーン)』
悠仁「兄貴だってここにいた方がいいだろうし」
ちょそ『そんなことないぞ!悠仁、一緒にいたいと思ってくれて嬉しい、俺は…』
悠仁「…はあ」ポスン
ちょそ『(置かれてしまった…)」
悠仁「…………おやすみ」
ちょそ『…ああ、おやすみ、悠仁』 - 4二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:24:40
ちょそ『悠仁は寝たか…』
ちょそ『俺は人に見られていない間だけ、わずかだが動くことができる』
ちょそ『悠仁は寂しがり屋だが、素直になれないからな。こっそり荷物に紛れてついて行ってやろう』
ちょそ『フッ、世話が焼ける…』
ちょそ『ここは棚の上。リュックは真下にあるから落ちればいいだけだ』ンションショ
ちょそ『ただ落ちれば…クッ』ズリズリ
ちょそ『この短い手足ではっ…!前進もままならんというのか…!』モタモタ - 5二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:32:07
健気でかわいい…
- 6二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:34:07
ちょそ『ぜー、はー、なんとか端まで這ってこれたぞ』
ちょそ『リュックはちょうどてっぺんのファスナーが半開きになっている。悠仁のおっちょこちょいに助けられたな』
ちょそ『あそこに突っ込めばミッションコンプリートだ。悠仁の任務先について行ってやれる!』
ちょそ『チャンスは一度きり。落ちたら2度目はない。ふー、落ち着け、俺はお兄ちゃんだぞ…!』
ちょそ『……いざ!!』コロンッ
ズボッ - 7二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:35:40
ちょそ『…なんだ、なにが起こった?』
ちょそ『真っ暗だ。何も見えん。だがこのふんわりとした厚手の布の感触はパーカー…悠仁の着替えだろう』
ちょそ『つまりリュックへの潜入に成功したというわけだな。ホッ…』
ちょその飛び出た足<ハイレテナイヨー
ちょそ『なにっ!しまった、ファスナーに胴体が引っかかったか!』
ちょそ『ふん!ふんぬ!』ジタバタジタバタ
ちょそ『だめだ、このままでは悠仁に見つかって棚の上に戻されてしまう!』
ちょそ『悠仁、悠仁ーーーーーーーーッ!』 - 8二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:37:42
あら可愛いほのぼの
- 9二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:39:16
本物の脹相は亡くなってるけどぬいぐるみが虎杖の呪力で呪物化してしまった世界線だろうか…でも短い手足ってことはでかい人間だった頃の記憶がある本物の脹相の魂…?
まだ全然わからないけど見守る - 10二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:41:56
チュンチュン…(翌朝)
悠仁「…なにしてんのオマエ」
ちょそ『めんぼくない』
悠仁「寝てる間に地震とかあって落ちたんかな。俺爆睡すっからわかんねーんだよな」ムンズ、スポン
ちょそ『快眠で何よりだ悠仁、だが俺を戻さないでくれ悠仁、俺を連れて行ってくれーっ!!』
悠仁「よいしょっと……これでよし」ポスン
ちょそ『うう…』
悠仁「ろうそくもつけて、っと」
悠仁「…兄貴、じいちゃん…家族のこと、俺がいない間守っててくれよな」
ちょそ『!!』
チーン…
悠仁「ナムナム…」
悠仁「…っつっても数日間だけだけど!」ロウソクケシケシ
ちょそ『ああ……わかった。任せろ』 - 11二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:43:50
出張ってことは釘崎と一緒に地方任務かな?
15歳男子はぬいぐるみリュックに一緒に連れてきちゃってもギリ許されたい…と思ってたけど家族がいるなら成人かな?いやでもCP注意ついてないから配偶者はいなそうか - 12二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:47:21
コンコン
釘崎「虎杖ー、あんた起きてんでしょーね」
悠仁「モーマンタイ!今行く!」
悠仁「じゃ、行ってきます」
ちょそ『気をつけて、怪我のないようにな。行ってらっしゃい』
ちょそ『理解した、俺の役割…』
ちょそ『悠仁がいない間、この棚…もとい仏壇を守りきることだ!!』
ちょそ『悠仁の祖父君…家族はお兄ちゃんが守ってみせるぞ。安心してくれ!!』 - 13二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:50:58
兄貴と呼んでくれるから弟って認識の仕方からして人間脹相の記憶は無さそう
- 14二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 11:59:04
ちょそ『この仏壇は、悠仁の祖父のものなんだな。もしかしたら、先祖代々、他の家族のものでもあるのかもしれない』
ちょそ『だからだろうか、不思議と寂しさがないな』
ちょそ『何より、ここを悠仁が大事にしていると思うとやる気が溢れてくる!』
ちょそ『仏壇護衛を遂行したいところだが…具体的に何をするか』
ちょそ『掃除されて綺麗だし、お供え物もある、蝋燭の火の用心も完璧だ。さすが俺の弟…』
ちょそ『とすると俺は何もすることはない』
ちょそ『…ぼーっとするか』
ちょそ『綿はぼーっとするのが仕事だ』 - 15二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 12:11:24
家族を守って=じいちゃんの仏壇を守ってって感じか
写真でもあればワンチャン本物の脹相のものも飾られてそうだけど…何もなくても気持ちとしては脹相のことも含まれてそうだな - 16二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 13:07:26
綿がぼーっとしてるだけで人間は癒されるからね、大事な仕事だ
色々気になる事も多いし続きが楽しみ! - 17二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 13:33:47
虫注意
ぼーーっ…………
ちょそ『暇だなあ…遊びたいなあ…』
ちょそ『はっ。いかんいかん、俺はお兄ちゃんだぞ…』
カサカサッ
ちょそ『?あ、あれは…』
虫「カサカサ」
ちょそ『あれはゴ【検閲済】…!』
ちょそ『悠仁が住んでいる高専は山の中である上、建物も古いようだからな。さもありなん』
ちょそ『…ん?壁を這い登ってくるぞ』 - 18二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 13:35:27
ちょそ『まさか…お供え物のかもめの玉子(岩手の土産)を嗅ぎつけたのか!?』
ちょそ『これは悠仁の友だちが、悠仁の地元で馴染み深いものだろうからと出張先で買ってきてくれたものなんだぞ!』
ちょそ『受け取った悠仁はとても嬉しそうにしていた!しかし1人で食べ切らずこうやって祖父君に供える優しい子なんだ、それを貴様……!』
ちょそ『かもめの玉子には指一本触れさせん!』
ちょそ『くらえッ!!長男大回転アタック!!』
ゼンテンコロリン…
ちょそ『まずい、外した上に行き過ぎた!お、落ちる…!』グラ…
虫<ナニヤッテンダコイツ… カサカサ - 19二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 13:41:49
ビッ
ちょそ『はっ!縫い目が木目の微妙なささくれに引っかかったぞ!ほつれてしまったがなんとか落ちずに済んだか』
ちょそ『だがこのままではあの【検閲済】に悠仁のおやつをとられてしまう』
ちょそ『俺に術式が使えれば……』
ちょそ『……じゅつしき?』
ちょそ『それはいったい…いや、なんだこの感覚は。俺には覚えがある』
ちょそ『弟のためなら逡巡するな!』
綿布(コットン)操術 - 20二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 13:46:16
綿(兄)の内部は綿が圧縮され充填されている
織り込まれた布もまた圧縮された糸と言える
つまり綿(兄)そのものが赤血操術における百歛に相当する
ちょそ『穿綿』
びょーーーーーーん
※圧縮率は遠く及ばないのは言うまでもない
ちょそ『知らなかった…俺には糸を飛ばす能力があったのか!』
ちょそ『どこか高いところに糸を引っかからせて振り子の要領で戻れれば…!ふん!ふん』
ビョーーーーーン ビョョョーーーーーーーン
虫<ナニコイツコワ…チカヨラントコ… カサカサカサ… - 21二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 13:47:57
数日後
悠仁「はー疲れた。ただいまー。ちょう…兄貴も、って」
悠仁「なんでこんなボロボロになってんのオマエ!?」
ちょそ『』ホツレ…ワタデテル…
悠仁「ネズミでも出た?齧られたんかな。そのわりに仏壇は綺麗だけど」
ちょそ『ユウジ…オレハ…スイコウ…デキタダ…ロウカ…』
悠仁「えっと、裁縫セットどこにやったっけ。今直してやっからな!」
ぐぎゅるるるる…
悠仁「げ、昨日から食べてねえんだった…」
ちょそ『ユジ…オレハイイ…サキニゴハンヲ…』
悠仁「……うぅぅ〜〜」
悠仁「わり、兄貴。じいちゃん、みんな、先にこれだけご馳走になるわっ」カモメノタマゴパクッ
ちょそ『……』ニコ… - 22二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 13:49:17
レスありがとう
続きはまた明日 - 23二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 14:34:36
腹の綿が出てるちょそ可哀想…かわいい…
- 24二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 16:00:51
綿兄健気で可愛い…続き楽しみにしてます
- 25二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 16:38:24
綿兄貴かわいすぎる
好き - 26二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 19:03:04
この仏壇九相図兄弟もいるのかな。じいちゃん以外は遺影も位牌もないだろうけど…
- 27二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 19:58:46
ふわころ兄ちょその目ってまん丸じゃ無くて半目だから、眠そうとか悲しそうとか情けなさそうとか…色んな感情を感じる
体もまん丸で素早くなくて転がって行きそうだし味わい深い
可愛い - 28二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 00:59:04
綿の種類や詰め方によって触り心地変わるとか考えたけど綿布操術でどうにかなるか
綺麗に直してもらえると良いね綿兄 - 29二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 07:10:32
悠仁にお返事したり話しかけてる綿ちょそ可愛いね
当人に通じてないのが切ないけど… - 30二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 08:36:57
今回から名前表示を悠仁→虎杖に戻しますが他意はないです
(個人的に定まらないだけ。脹相の弟だと思うと悠仁呼びになりがち)
ちょそ『俺はちょそだ』
ちょそ『悠仁のお兄ちゃんで…悠仁の手で体を縫い縫いしてもらったぬいぐるみだ!』エッヘン
ちょそ『綿布操術の使い過ぎで悠仁を心配させてしまったが、悠仁に縫って貰えたおかげですっかりふかふかで元気だ』ムフー
ちょそ『悠仁は裁縫までできるのか…さすが俺の弟』
ちょそ『本当に助かった。ありがとう悠仁』
虎杖「ほんと、無茶せんでよ」
虎杖「…無茶ってなんだよ。コイツが自分で動いたわけじゃあるまいし」
虎杖「でも、もしかしたら…」 - 31二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 08:40:27
1週間前
家入「悪いね。実家の遺産整理から帰ったところに、こっちの整理まで頼んで」
虎杖「ゼンゼン大丈夫っす!でもなんで京都校のセンセーまでいんの?」
楽巌寺「……」
家入「ここにあるものは、いわく付きで処分が難しかった遺品」
虎杖「遺品…いわくって?」
家入「呪霊とか呪物に関わるものだけど呪物化まではしてないもの。医務室に運ばれてくるやつらにはそういうのがたまに紛れれててな。多少呪力を帯びてることもあるが、有用なものでもないから御三家も持っていかなかったし、かといって雑な処分をしたら上から文句を言われるしで困ってたんだ」
虎杖「はあ…」
家入「でももううるさく言われなくなっただろ。現実害になりようがないんだから、この際無駄な慣習は無くして処分したいって楽巌寺学長に申請して通ったってわけ」
虎杖「あ、だからいたんだ」
楽巌寺「……」 - 32二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 08:43:04
虎杖「で、俺は何すれば?」
家入「好きに物色して、好きに持ってっていいよ。気にいるものがあれば」
虎杖「ええ〜…いわくつきなんだよね。欲しいのあるかなあ」
家入「…そうそう、うちに運ばれてきて仏さんになった人の遺骨とかもあるから」
虎杖「!!??それは供養するべきでは…」
家入「供養する手筈だよ。ただ、ここに置いてある以上、誰も縁者を名乗り出てないってことだから無縁仏としてね」
虎杖「…そっか」
家入「無縁仏が遺骨の行き先として悪いってんじゃないけどさ。可能な限り確認はしとかないとね」
虎杖「でも俺の家族はじいちゃんだし、それにあに…あっ」
虎杖「…………この瓶、九相図2番、3番、って?」 - 33二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 08:46:44
家入「八十八橋の受肉体は回収後検分して、死亡と、呪物時代にあった破壊耐性の縛りの無効化を確認した」
家入「その後脅威を確実に失わせるために処理して残った遺骨がそれだ」
家入「私が関わったのは検分まで、遺体処理したのは別の機関だったが、その後を決めあぐねたんだろう、新宿の件が終わって後処理のゴタゴタに紛れて結局戻ってきたんだ」
虎杖「……」
家入「呪物的価値はほとんど失われている。持っていってもいいぞ。ですよね?」
楽巌寺「好きにしろ。宿儺の指さえ手放したのだ。今更口出しはせん」
虎杖「……でも」 - 34二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 08:47:56
家入「別に今すぐどうこうしろってんじゃない。保留にしたっていい。あとから返しに来てもいい。でも、気になるものがあるなら持ち出すことをオススメするよ」
家入「なに、場所が変わるだけだ。こんな暗くて寒いところよりかはマシだろう」
虎杖「…‥うん」
カチャ …コロン
虎杖「あっ、やべ、引っかかって奥のもの落としちまっ……」
虎杖「…え?」
家入「ん?なにかあったか?」
虎杖「ちょ、そ…?」
『ちょ、そ…』
『おれは、ちょそ、というのか』
虎杖「似てる…このぬいぐるみ。……兄貴、に」 - 35二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 08:49:20
現在
虎杖「あそこにあったから、オマエは呪物じゃない、ん、だよな。なんの呪いもない。はず。でも」
虎杖「弟たちと一緒にいたんだから。きっとオマエ、じゃないかって」
虎杖「いや、呪術的なことじゃなくて、その、偶然っていうか、巡り合わせ的な?」
虎杖「……でも、もしかしたら。もしかしたらほんとに…?」
ちょそ『俺はオマエのお兄ちゃんだぞ。いつだってな』
虎杖「……ちょっと聞いてみっか」グワシ
ちょそ『おほっ?なんだ?お出かけか?連れていってくれるのは嬉しい、がっ!もう少し丁寧に持ってくれ!悠仁ーーーーッ!!』 - 36二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 10:11:01
虎杖「パンダ先輩どこだー?お、あそこで話してんのは」
真希「ん、悠仁か」
西宮「わわ、軽トラが走ってきたかと思った」
虎杖「(ブレーキキキーッ)お疲れ様っす先輩。なんか珍しい組み合わせ?」
真希「東京に出張ってんで私のとこ寄ったんだとよ」
西宮「まいちゃ……ちょっとね。てか虎杖君、なんかカワイイの持ってる?」
虎杖「カワイイ?コイツのこと?」ムギュ
ちょそ『おれはっ悠仁のお兄ちゃんだぞーっ』ギュムム
西宮「カワ、イイ?…うーん…(よく見たらこれ…)いや、議論の余地があるかも」
ちょそ『失礼ですね』ムムッ - 37二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 10:11:51
虎杖「パンダ先輩に聞きたいことがあんだ。探してるんだけど知らない?」
真希「パンダなら今は教室でぼーっとしてんだろたぶん」
虎杖「あざっす。行ってみる!」
真希「の、前に悠仁。それ」
虎杖「ん、ああこれ?あに、じゃなくてこのぬいぐるみ、パンダ先輩に見せようと…」
真希「(じー…)」
真希「やっぱ似てるよな。オマエの兄貴に」
虎杖「えっ」 - 38二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 10:12:46
西宮「ちょっ、真希ちゃん!」
真希「この妙な髪型とか眠そうな顔とか。つか今まさに兄貴って言いかけたろ」
虎杖「いや、その、」
真希「ふかふかそうだな。抱いて寝てんのか?いいな」
虎杖「いやいやいや!そんなんやったことないから。違うから!そんじゃ!!」トウボウーー
西宮「行っちゃった……真希ちゃん、つっこみすぎじゃない?」
真希「そうか?あいつも可愛いとこあると思ったんだよ。思い出すことも寂しがることもねーより健全だろ」
西宮「……そうだね」
真希「んだよ、あてが外れたな。抱いて寝てんのは私だけか?」
西宮「抱っこして寝てるんだ。真依ちゃん」 - 39二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 11:22:55
ちょそがえそけちの口調使ってるしパンダに色々聞きたくなってきた
恥ずかしくて逃げちゃう悠仁がお年頃の男の子してて好き - 40二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 15:45:28
なるほど本当だ所々えそけち口調出てる
この先が気になるけどそれはそうとエッヘンとかムフーとか可愛いな - 41二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 15:59:38
もしかして真依ソード抱っこして寝てんのか
- 42二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 16:25:52
虎杖「パンダせんぱーい!」
パンダ「……(ボーッ) お、悠仁」
虎杖「あれ、お昼寝中とかだった?」
ちょそ『悠仁、綿はボーッとするものなんだ。気にしなくていい』
パンダ「いや大丈夫。なんだ?ぬいぐるみ?」
虎杖「パンダ先輩に見てほしくてさ」
ちょそ『ちょそだ。悠仁のお兄ちゃんだ』
パンダ「呪骸でも作りたいのか?」
虎杖「!!やっぱりなんか呪骸っぽい気配あるかな?」
ちょそ『兄としてのオーラがあるだろう』ドヤ
パンダ「いや全然」 - 43二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 16:26:36
(今更ですが捏造設定を挟みますので話半分であとは頼みます)
虎杖「……ってワケでなんかコイツ、たまに動いてる気がして」
虎杖「すんません、怖がりなガキみたいなこと言っちゃって」
ちょそ『悠仁、怖いのか?お兄ちゃんがやっつけてやる』フンス
パンダ「いや、ない話じゃないと思うぞ」
虎杖「マジすか」
パンダ「呪術的にヒトガタっていうのは依代になったり人に見立てられたり、呪いを帯びやすいんだよ。こいつも呪力を帯びてる」
虎杖「(代わり…)じゃあ呪骸みたいに動く?」
ちょそ『俺は動けるぞっ悠仁!』
パンダ「まさみちが作ったやつをイメージしてるなら大して動かないぞ」
ちょそ『(ガーン)』 - 44二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 16:27:39
パンダ「ヒトガタは呪われやすいとしても、そうポンポン動かれちゃ傀儡操術の面目が立たないからな」
パンダ「術式もなく1人や2人が必死に怨念込め続けたところで、俺たちが出張るような案件にはなることはまずない」
パンダ「移動した気がするとか、こっちを見てる気がするとかくらいはあるかも」
虎杖「そっか。あのさ先輩、移動したとか、こっちを見てる気がするとか俺が感じたとして」
パンダ「うん」
虎杖「なんつーか、ぬいぐるみも何かを思ってたりしてんのかな、って」
パンダ(最初に悠仁は自分を怖がりって言ったけど、この様子じゃむしろ…)
ちょそ『俺はいつでもオマエを思っているぞ、悠仁』 - 45二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 16:35:44
パンダ「パンダはパンダだからな。呪骸やぬいぐるみと通じ合えるわけじゃない。まだ人間との方が会話できる」
虎杖「だよねー」
パンダ「…でも、きょうだいのことはちょっとわかるんだぜ」
虎杖「きょうだい?パンダ先輩きょうだいいるの?」
パンダ「お兄ちゃんとお姉ちゃん。もうバイバイしたけど」
虎杖「はー、知らなかった。きょうだいがわかるって…?」
パンダ(コイツの中身…弱いけどやたら多いな。8…10人?いや9人?九相図ってんならだいたい数は合うか。まあなんにせよ)
パンダ「コイツが兄貴なら、そのうち虎杖自身がわかるかもよってこと」
虎杖「いやコイツを兄貴と思ってるわけでは…あるけどそういうわけでは…」モニョ
パンダ「そこは誤魔化すんかい」 - 46二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 16:36:46
パンダ「あんま役に立てなくて悪いな。悟が見たらもっと分かったんだろうけど」
虎杖「いんや助かった。ありがとう先輩!」
パンダ「おー」ヒラヒラ
ちょそ『悠仁、帰るのか?』
虎杖「さて、帰るか。明日も任務だし」
ちょそ『それならゆっくり休んだほうがいいな』
虎杖「身体は使ってないのになんか疲れたな」
ちょそ『俺も疲れたぞ。話が長くてむつかしかった…綿は頭もふわふわなんだ』 - 47二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 16:38:16
ちょそ『今日ははじめて悠仁とお出かけができた。嬉しかった』
ちょそ『話はよくわからないことが多かったが…一つだけはっきりわかったことがある』
真希「ふかふかそうだな。抱いて寝てんのか?いいな」
ちょそ『悠仁は……俺を抱っこして眠ったほうがいいということだ!』
ちょそ『今夜は悠仁の布団に潜り込み作戦を決行する。悠仁の安眠を守るぞ!』 - 48二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 16:41:43
続きまた明日
- 49二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 17:14:48
綿は頭もふわふわなんだって凄く心に刺さった!可愛い!そうだよな綿だもんなぁ
布団に潜り込み作戦成功する事願ってるね - 50二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 18:26:51
綿兄の純粋さに癒されると同時に、なんだか切ない気持ちにもなるな……
いつか意思疎通できるようになるのかな - 51二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 18:32:46
手のひらサイズを想像して読んでたけどもしかしてもっと大きい…?と思って
ググってみたらMサイズは30cmもあるんだね
この大きさでリュックに忍び込もうとしてたのだろうか
ファスナーに引っ掛からなくてもどのみちバレバレだったのではと思うとカワイイねぇ
お布団に潜り込み作戦は寝返りした悠仁にプレスされそうと思いつつ
それはそれで可哀想可愛い - 52二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 18:37:48
脹相のふわコロりん欲しくなってきた
置き場所ないのに、ひねBIG脹相もお迎えする予定なのにやばい
可愛すぎるだろ - 53二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 18:58:13
「続きはまた明日」っていうのが千夜一夜物語みたい
寝床でお母さんが絵本を読んでくれてるような - 54二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 19:00:42
パンダによるとちょそには脹相だけじゃなく色々混じってる雰囲気だけどどうなるのか楽しみ
健気で一生懸命なちょそ可愛いね - 55二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:45:23
明日も楽しみにしています
- 56二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:58:52
毎日の楽しみができてしまった
ちょそ愛おしい - 57二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 09:14:08
ほしゅころりん
- 58二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 13:24:24
※綿兄貴は9cmサイズを想定しています。抱っこには小さすぎる兄の運命やいかに
〜その日の虎杖は夜まで隣の伏黒の部屋に遊びに行ったり、ご飯を作って食べたりしてのんびり休暇を過ごしましたとさ〜
ちょそ『これで悠仁が俺をベッドに持っていってくれたら話が早いんだが」
虎杖「おやすみー」ゴロン
ちょそ『やはりそう上手くはいかないか』
虎杖「スヤスヤ」
ちょそ『相変わらず素晴らしい寝付きだ悠仁。さて、ここからはお兄ちゃんの出番だ』 - 59二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 13:26:00
ちょそ『まずは仏壇から降りないことにははじまらん。ふっ!はっ!」チマチマヨチヨチ
ちょそ『せいっ!』コロン、ポインポイン
ちょそ『ふう。とりあえず第一段階はクリアか。リュックの時とは違って着地点を問わないから朝飯前だったな」フフン
ちょそ『ではあとはベッドに乗って…………』
ちょそ『思ったより段差がある』
ちょそ『しまった、上から見落としていた時はこんなに高いところにあるものとは気づかなかった!』ガーン - 60二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 16:45:02
ポインポイン脹相かわいい
- 61二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:02:11
ちょそ『こうなったら綿布操術で…』
「ほんと、無茶せんでよ」
ちょそ『…フッ』
ちょそ『弟に心配させるわけにはいかないな』
ちょそ『となると極力術式なしで登るほかない。術式を使うほどほつれが酷くなるからな』
ちょそ『ここから悠仁の枕に糸を巻きつけようものなら綿が溢れてしまうだろう』
ちょそ『使うならほつれを誤魔化せる程度に…ん?』
虎杖「んー…」ネガエリモゾモゾ
布団<バサー ハンブンズリオチー
ちょそ『しめた。布団が滑り台のように床に接地している。あそこから登ってみよう』 - 62二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:06:10
ちょその大冒険
綿が減ったりほつれたりしても呪力で回復しないのね - 63二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:06:27
1時間後
ちょそ『…』
ちょそ『滑り台ということは…とても滑るということなんだ…』
ちょそ『何度登ろうとしても…』ヨジヨジヨジ
ちょそ『転げ落ちてしまぁぁぁぁぁ』コロコロコロコロコロコロコロコロコロコロ
ちょそ『くっ、しがみつきができたのなら勝機はあったがこの短い手ではどうにもならない』
ちょそ『なぜこんなに可動域が小さいんだー!』メソメソ
ちょそ『いや俺は諦めないぞ!次こそは…』ヨジッ
虎杖「ふあぁ…」
むくっ フトンバサッ
ちょそ『のわああああああ』(風圧で弾き飛ばされる綿) - 64二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:19:20
虎杖「まだ1時…変な時間に起きちまった…くぁ……ん?」
ちょそ『』(床に倒れ伏す綿)
虎杖「おわっ!なんでまた落ちてんだよオマエ!」
ちょそ『ゆ、悠仁…気づいてくれたのか、こんな暗い中で』
虎杖「オマエ…ほんとにもう…」ヒョイ
ちょそ『また手間取らせてしまうな。俺はいつもこうだ』
虎杖「オマエってやっぱ動けるの?なんで?」
虎杖「なんでこう…なんで」
虎杖「…………脹相…」
ちょそ『?』
虎杖「…………はあ〜〜〜〜しゃーねえ」
虎杖「オマエいつの間にかボロボロになるんだもん。今度から枕元に置いて寝ちゃる」
ちょそ『!!!!!!!!!』 - 65二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:24:53
虎杖「夜くらい大人しくしとけよ」枕元ポスン
ちょそ『や…やった。やったぞ!念願の場所に!』
ちょそ『…いやまだだ。悠仁の隣にいたいという俺のわがままが叶っただけ』
ちょそ『このふかふかの綿を味わってもらってこそ癒しの眠りを弟に与えられるんだ』
ちょそ『さあ悠仁、思う存分抱きしめてもいいんだぞ』
虎杖「ぐーすか」
ちょそ『寝るのが早すぎる…!まさに鬼神』 - 66二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:29:38
ちょそ『フッ、だがお兄ちゃんは知っている。悠仁は寝返りを打ち、布団や枕を抱き寄せる癖があることを』
ちょそ『さあ、その後頭部をこちらに向けてお兄ちゃんの綿に飛び込んでくるといいぞ』ドヤ
虎杖「スヤスヤ」ネガエリゴロン
ちょそ『ぐえ』
ちょそ『…』
ちょそ『悠仁…悠仁の腕じゃなく頭が飛びのってくるとは…』
虎杖「…スゥ、スゥ」
ちょそ『俺にほっぺをのせて熟睡している…』
ちょそ『フッ、弟の枕になり安眠させる。それも兄であり綿の勤め、か』
ちょそ『…明日にはおせんべいになってしまう』ペシャンコ - 67二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:32:03
綿兄は推定九相図全部入りだけど皆末弟のこと気にかけてくれてるってことなんだよな…泣いちゃう
- 68二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:33:33
ちょそ『まあこれも悠仁のほっぺにフカフカを提供していることには変わらないな。兄の勤めクリアだ。やったぞお!』
ちょそ『おっと、いけません。悠仁に聞こえなくても大人しくしていなくては』
ちょそ『…』
ちょそ『…?』
虎杖「…スン」
ちょそ『悠仁の寝息が…?』
つぅ、ぽたり
ジワ…
ちょそ『俺の体がちょっと濡れてしまった』
ちょそ『温い水が綿に染みていく』
虎杖「…グスン、スン、……スゥ…」
ちょそ『…………悠仁……』 - 69二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 20:34:15
続きはまた明日
- 70二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 22:08:31
綿兄の挙動や効果音全部可愛い
おせんべいになっても綿布操術で治せばいけるいける - 71二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 22:14:50
壊相もいるんだね
ゆっくりお眠り兄弟… - 72二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 08:11:41
☆
- 73二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 13:16:47
ぺったんこでペラペラなちょそ可哀想だけど可愛い…
綿をモミモミしたら復活するかな - 74二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 19:51:26
ちょそ『俺はちょそだ』
ちょそ『弟の悠仁に手のひらでコロコロされたり』
虎杖「そろそろ綿戻ってきたか?」
ちょそ『モニモニされておせんべいから復活中の綿だ』
虎杖「こんなもんでいっか。ふは、相変わらずまんまる」
ちょそ『ありがとう悠仁』
虎杖「なー怒ってる?ごめんって」
ちょそ『全然怒ってないぞ。枕になれて誇らしい』
虎杖「…まーオマエが俺に怒ったことなんかなかったか」ポソッ
ちょそ『そうだな、悠仁はいい子だから怒ったことは今のところないぞ』 - 75二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 19:55:56
ちょそ『あの色んな人に会って大忙しだった日から、俺と悠仁の兄弟の絆は深まった。たとえば…』
虎杖「伏黒、最近ジグソーパズルやってんだって。しかも驚き、なーんも絵柄ない真っ白なやつ」
ちょそ『昨日伏黒のところに遊びに行ったときの話か。ジグソーパズルってなんだ?』
虎杖「ジグソーパズルって普通絵がだんだんできていくのが楽しいんじゃん?と思って調べたら、真っ白なやつってちょー頭いい人しかできないんだとさ。くやしー!」
虎杖「俺も頭良さげな趣味してー!ってことでじゃーん!任務帰りに買ってきましたジグソーパズル!とりあえず絵付きだけど」
ちょそ『なんだかわからないが、悠仁がチャレンジするなら応援するぞ』
ちょそ『と、こんな感じに俺を隣に置いて話しかけてくれるんだ』ホクホク - 76二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 20:02:21
ちょそ『それに、あれから毎日枕元に置いてくれるようになったんだ!』ペカー
ちょそ『いいことばかりのように思えるが…』
ちょそ『夜泣いていることだけが心配だ』
ちょそ『一緒に寝るようになって、悠仁が泣くのはあの日ばかりではないと知った』
ちょそ『とても静かに泣くものだから、棚の上にいたときは気づかなかったぞ…』
ちょそ『俺が涙の原因をやっつけられたらいいが』
虎杖「パズルぜんっぜんできねー!」
ちょそ『まさかジグソーパズルができなくて悔し泣きしているのではないよな?』 - 77二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 20:17:34
ちょそ『まあこのパズルは一旦除外するとして…』
ちょそ『悠仁の生活を観察して原因を調査するぞ』フンスフンス
コンコン
虎杖「あ、伏黒!釘崎!開いてんよー」
伏黒「鍵かけろつってんだろ」
釘崎「邪魔するわよー」
ちょそ『まずはこいつらか…』
ちょそ『釘崎は非常にお転婆なお嬢さんだ。要警戒対象…』
ちょそ『そして伏黒は悠仁が泣いていた日に俺の目を盗んで(※虎杖が伏黒の部屋に遊びに行っただけ)会っていた男!怪しい!』
釘崎「これ、この前の出張のときの。お供えしとくわね」
伏黒「俺も」
虎杖「さんきゅな。じいちゃんとみんなも喜ぶよ」
ちょそ『……』
ちょそ『容疑者レベルマイナス10、と』 - 78二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 20:20:28
釘崎「……ねー虎杖。あれってさ」
ちょそ『ん?俺を指差しているのか?失礼なやつだな』
伏黒「おい、釘崎」
虎杖「ん?…ジグソーパズルのこと?」
釘崎「…あー、そうそう。そっちも気になるけど」
伏黒「…」
釘崎「パズルなんて頭良さそーな趣味やってんじゃない。かっこつけか〜?」
虎杖「いや俺じゃねーし。もともとは伏黒が」
伏黒「は?俺を巻き込むな」
虎杖「伏黒やべーよ。俺のはほらピクニックの絵じゃん?かわいいじゃん?でも伏黒は真っ白なパズルやってんの!」
釘崎「え、やば」
伏黒「ミルクパズルな」
釘崎「何が楽しいのよそれ」
伏黒「難易度が上がる」
釘崎「ッかァァーーーーー!!!!」
虎杖「ほらーーーーー!!!頭いいやつ!!これが頭いいやつなんだよ釘崎!!」
釘崎「ほんと伏黒ってアレよね」
伏黒「何がだよ」
ちょそ『うーん…びっくりするほどいつも通り騒がしい同級生の集まりだ』 - 79二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 20:33:39
虎杖「わり、ちょいトイレ!」
釘崎「ハイハイいってらー」
ちょそ『走って転ぶなよ、悠仁』
伏黒「…」
伏黒「釘崎、さっきのはまずいだろ」
釘崎「ジャブくらいでしょ。まあ思いっきりガードされたけど」
伏黒「…たぶんこの件なんかあっても俺には言わねえんじゃねえかって思う」
釘崎「なんで?」
伏黒「似た境遇みたいなのを意識するっつうか…そんで自分ばっかり辛い話して負担かけんのは違うだろ」
釘崎「はー。アンタが言うならそうでしょうね。アンタも同じ理由で言わないんだろうし」
伏黒「……」
釘崎「じゃあ私にって思った?伏黒が無理ならたぶん私も無理。だってあの仏壇にいる二人ってさ」
伏黒「……そうだったな」
ちょそ『なにか…むつかしい話をしている…』ボーッ - 80二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:01:01
もう少し続けようかと思ったけど今日はここまで
つづきまた明日 - 81二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:16:21
お供えで一瞬で懐柔されちゃうのチョロくて可愛い
- 82二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:21:52
- 83二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 07:02:24
ちょそをモフりたくなった
ふわコロりんの購入を検討中 - 84二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 07:42:57
9cmだったんですね
早とちりしてしまい失礼しました
ちょそ健気で可愛いしえそけちの遺骨が残ってたのも喜ばしいのだけど
作中では現状どちらもセンシティブな扱いになっていて
それが今後どうなっていくのかドキドキする
続き楽しみです - 85二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 13:10:49
釘崎「何日くらい前だっけ?パンダ先輩にはなんか相談してたみたいね。解決に向かってるといいけど」
伏黒「それはどうだろうな。俺、隣の部屋だろ」
釘崎「うん」
伏黒「そのあたりからたまに聞こえてくるんだ。あいつの独り言…ってか話しかけてる声」
ちょそ『俺に話しかけているときの悠仁だな』
釘崎「えっ。それってかなり、」
ちょそ『かなり…?』
虎杖「おまたせー、ってどしたん?」
釘崎「…別に待ってないわよー」
虎杖「そう?てかさー聞いてよ」
伏黒「……」 - 86二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 13:12:14
1時間後
虎杖「んじゃ、またな!伏黒はまた明日の任務で!」
伏黒「寝坊すんなよ」
釘崎「今度はあんたらが貢物買ってきなさいよー」
虎杖「へいへい」
ちょそ『この二人は原因ではない、と思う』
ちょそ『むしろ悠仁を心配してくれているようだ。いい友人だな』
ちょそ『前に一緒に出かけたときも思ったが、悠仁の周囲の人間は皆優しい。それも悠仁の人徳がなせる技、か』フッ
ちょそ『そうなると誰かが悠仁を泣かせているわけではないのか…』
ちょそ『……俺に解決できることなのだろうか』 - 87二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 13:14:53
虎杖「はー、楽しかった」
ちょそ『それはよかった』
虎杖「パズルの続きでもすっか」
ちょそ『お兄ちゃんは見守っているぞ』
虎杖「……」
パチン、パチン
虎杖「結構出来上がってきたな」
ちょそ『毎日の積み重ねだな。えらいぞ』
虎杖「オマエ、見てるだけで楽しい?」
ちょそ『楽しいぞ。悠仁が楽しいと俺も楽しい』
虎杖「まー楽しいんだろうな。なんもなくても俺が振りかえると、オマエ、毎回ちょっと微笑んでたし」
ちょそ『聞こえてなくても通じ合っている気がする…!兄弟の絆レベルアップしているな!』 - 88二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 13:18:51
虎杖「…俺さ」
ポロッ、コロコロコロコロ…
ちょそ『あ、肘が当たってピースがひとつ落ちてしまったぞ悠仁』
虎杖「最初はオマエの弟と一緒に弔うのにちょうど良かったって思ったんよね。オマエ何も遺さんかったし」
ちょそ『悠仁、ピースが落ちたぞ、棚の裏にいってしまった。くそ、気づかないか…?』
虎杖「でもさ、なんかだんだん、俺って寂しかったんかなって」
虎杖「オマエの弟に必要だって言い聞かせてたのは俺で、ほんとは俺が…」
ちょそ『? 悠仁?寂しいのか…?』 - 89二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 13:19:50
虎杖「そんで、オマエがいると思いはじめたらちょっと楽しかったし」
ちょそ『俺も楽しいぞ。悠仁がお話してくれるのは嬉しい。』
虎杖「オマエだと思ったら、なんか他の人に見られたり言われたりすんのちょっと恥ずい気持ちとか、まんま蘇ってきたり」
ちょそ『恥ずかしいのか!?お兄ちゃんは恥ずかしくないぞ!』
虎杖「でもそれってさ。オマエ…脹相のこと、いなくなったこと責めてるみたいになってる気がして」
ちょそ『…?』 - 90二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 13:20:58
虎杖「んなの、おかしいのに。俺のために、オマエがしてくれたこと、俺だけはわかってるはずっなのに、」
ちょそ『……悠仁?泣いてるのか?』
虎杖「……」
虎杖「…………依代、見立て………代わり」
虎杖「俺、オマエのこと、呪っちまったのかな」 - 91二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:15:26
そんなことないよー泣かないでくれ~見守るしかねえ
- 92二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:26:41
虎杖「……」
パチン、パチン
ちょそ『……』
ちょそ『おしゃべりをやめてパズルに集中してしまった』
ちょそ『悠仁…泣いていた』
ちょそ『涙は流していなかったが、泣いていた。お兄ちゃんだから、弟が泣いているのはわかるんだ』
ちょそ『俺はそばにいるけれど…悠仁はそれでも寂しいのか?どうしたら悲しみを拭ってやれるだろう』
ちょそ『むつかしいことがわからない俺にできるだろうか』
虎杖「お、これで最後か。ピースは4辺出っ張りになってるやつだな」
ちょそ『ほんとうだ。すごいぞ悠仁』
虎杖「……ん?あれ、最後のピースどこだ?」
ちょそ『あっ』 - 93二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:29:50
虎杖「ない、ないな。開封した時どっかにやった?不良品?」
ちょそ『悠仁、違うぞ。棚の裏、仏壇の裏に滑り込んでいったんだ』
虎杖「うーん、机の下もない」
ちょそ『兄弟絆レベルが足りないか!伝わらない…!』
虎杖「まあ、いいか。気になるけどもう寝よう」ヒョイ
ちょそ『あれ、そっちは仏壇だぞ。今日は一緒に寝るんじゃないのか』
ちょそ『…そうだ悠仁!この裏だぞ。俺を置くついでに見るんだ』
ポスン
虎杖「…………んじゃ」
ちょそ『悠仁……』
ちょそ『…おやすみ、悠仁』 - 94二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:34:14
虎杖「…スー、スー」
虎杖「…………スン、」
ちょそ『俺は、悠仁を泣き止ます方法はわからない』
ちょそ『でも悠仁のためになることはできるはずだ』
ちょそ『悠仁の落としてしまったピース、俺の手で取り戻すぞ!』
ちょそ『それで、「ありがとう兄貴」って喜んでもらえたらうれしいなー』ニコニコフワフワ - 95二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:35:23
続きはまた明日
明日か明後日で終わる予定 - 96二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:44:18
ニコニコフワフワかわいい
続きが楽しみ - 97二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:14:53
ニコニコフワフワけっちー…
ピースの場所教えてあげられないのもどかしいね - 98二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:16:15
明日か明後日で終わり!?
綿兄貴とバイバイしたくなくて既に寂しい - 99二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 22:54:59
ちょそ棚の隙間に引っかかって『悠仁ーー!!』しないか心配だよ…表面がモケモケになったり糸が切れたりしませんように
- 100二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 07:32:06
難しいことはわからなくてもできる範囲で頑張ろうとするちょそイイネ!
ニコニコフワフワにほっこり - 101二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 08:55:03
ちょそが可愛すぎて9㎝ふわコロお兄ちゃん買っちゃったよ
- 102二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 19:32:03
保守
- 103二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:09:32
ちょそ『さて、ここから降りるのも手慣れたものだな』ポテポテ
ちょそ『……ふん!ふん!』チマチマンションショ‼︎
ちょそ『お兄ちゃんダイブ!』ヒューン
ちょそ『お兄ちゃん着地!』ポインポインコロコロ…
ちょそ『……勢い余って部屋の端まで来てしまった。歩いてあそこまで戻らないと…』ムクリ
1時間後
ちょそ『ようやく到着したぞ…慣れてきたつもりだが全然上手く動けないな』
ちょそ『というか初めて歩いたときより疲れる気がする。こんなに歩いたのは初めてなのもあるが…』 - 104二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:13:46
ちょそ『さて、ピースはこの裏にあるはずだ』
ちょそ『……棚の裏に入っていけない』
ちょそ『全体のサイズは控えめだが恰幅がいいからな俺は』
ちょそ『しかし!以前悠仁にペシャンコにされたことで掴んだ綿の核心!』
ちょそ『綿布操術 おせんべい』ペシャンコ
ちょそ『さあ、棚の裏に入るぞ』ズリズリ
ちょそ『くっ…!おせんべいになってもギリギリだ…!』ミッチミッチ - 105二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:18:44
ちょそ『……まずい』
ちょそ『半分体をいれたところで引っかかってしまった』ミッチィィィィィ
ちょそ『それに綿ぼこりが足に絡まる』モサモサァ…
ちょそ『そして暗くてわかりづらいが…かなり遠くにピースが入り込んでいる。これ以上進むのは無理だ』
ちょそ『……』
悠仁「ほんと無茶せんでよ」
ちょそ『……ゆるせ悠仁』 - 106二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:23:58
このレスは削除されています
- 107二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:25:33
このレスは削除されています
- 108二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:28:48
ちょそ『俺は弟の涙を拭うこともできない』
ちょそ『悠仁のためと思って起こした行動すら、完遂できない』
ちょそ『ここですごすご諦めるなんて…何もせず黙って見ているだけなんてそんなのは嫌だ』
ちょそ『俺は!!お兄ちゃんだぞ!!』
ちょそ『綿布操術、穿綿!』
ビィィィィィィーーー シュルルッ
ちょそ『やった!糸がピースに届いたぞ!』
ちょそ『くっ、縫製の糸が抜ける!』ボロッ - 109二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:29:14
ちょそ『あとはこのまま引っ張れば…』
ちょそ『くそ、綿ぼこりがジャマだ!』
ちょそ『それに、もう』ボロッ
ちょそ『ちからが、はいらな…』
ちょそ『…………』
ちょそ『ユウ、ジ…』
綿『……』 - 110二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:31:14
ちょそーーーーーー!!!!!
- 111二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:37:17
そんな…
そんな… - 112二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:40:29
ちょそ、ただの綿になってしまったの…?
- 113二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:41:03
ちょそ「……」
ちょそ「……」
ちょそ「…ん?」
ちょそ「ここはどこだ?俺は悠仁の部屋で悠仁と一緒に…」
ちょそ「いや違う。今日は一緒に寝なかったんだ。そしてピースを取ろうとして」
ぬいとし「やあ」
ちょそ「うおっ!!」ビョンッ
ぬいとし「私はぬいとし。綿界の奪衣婆的な存在だ」
ちょそ「は?何を言ってるんだ?胡散臭いやつだな。頭の縫い目も雑だ、裁縫の上手な弟に直してもらうといいぞ」
ぬいとし「あいにく私は一人っ子なんだ(適当)」 - 114二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:42:48
ちょそ「なんでもいい、悠仁の部屋じゃないのか?悠仁はどこだ?」
ぬいとし「ここは綿の三途の川的なところだよ。私という奪衣婆にまんま布を剥がされて綿になってあの世へ行くんだ」
ぬいとし「現実で言うと、君の体は棚裏の綿ぼこりの一部となって消えるところさ」
ちょそ「なにぃ!!」
ぬいとし「無理するなよ。綿だろ?そりゃ糸使って破れて綿ぼこりに絡まったらこと切れるよ」
ちょそ「ば、馬鹿な…」
ぬいとし「君ご自慢の弟君による縫製もその程度ってことだね笑」
ちょそ「貴様ァ!!弟を馬鹿にするのは許さんぞ!!!!」
ぬいとし「声でか」 - 115二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:44:40
綿兄貴は三途の川から生還できるのか
続きは明日(最終回) - 116二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 21:40:08
綿ぬいとしィ!!!!!
- 117二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 00:09:08
綿ぬいとしに負けない?で悠仁の元に戻るため頑張れちょそ!
- 118二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 07:50:07
ぬいとし「さっさと皮…布を脱いで舟の乗ってくれると助かるんだけど」
ちょそ「俺はまだ消えるつもりなんてない」
ぬいとし「そう言われたってねえ…戻ったってただの綿になるだけだよ?もう2度と動くことはない。なんの未練があるっていうの」
ちょそ「やり残したことがたくさんある!悠仁にピースを渡して、また悠仁と一緒に…」
ぬいとし「その必要はない。君はね、もう悠仁と一緒にいなくていいんだ」
ちょそ「なにを言う!俺はお兄ちゃんだぞ!!」
ぬいとし「じゃあ言ってあげよう。君にはそんな責務はない。君は悠仁のお兄ちゃんなんかじゃないからね」ヒッヒッヒッ - 119二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 07:57:15
ちょそ「知らんのか。悠仁が兄貴と俺を呼んでくれたんだ。俺は悠仁のお兄ちゃんだ」
ぬいとし「残念ながら悠仁が兄貴と呼ぶのは脹相なんだ。君じゃないね」
ちょそ「じゃあ俺が脹相だ!ちょそという名前だって似ている」
ぬいとし「無茶苦茶言うなあ。だがもっと残念なお知らせだ。君は壊相でもあり、血塗相とも名乗れるかもしれない。でも脹相では絶対にあり得ないんだ」
ちょそ「えそー…けちず…」
ぬいとし「ほらね。兄のくせに、弟たちの名前に即座に反応できない。ヒトが自分の細胞一つ一つを意識できないように」
ぬいとし「そんな体たらくなのは、君を構成しているのが脹相以外の九相図の魂と、虎杖悠仁の呪いだからだ」 - 120二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 11:47:51
ちょそ「???」ポケー
ぬいとし「ちょうどいい。君はジグソーパズルのピースを探していただろう?」
ちょそ「?そうだ。4つの出っ張りがついているんだ。周りは全部埋まっているのにそれだけがないんだ」
ぬいとし「なぜ4つの出っ張りがあるってわかったんだい?君はそのピースのかたちを実際にはよく見ていないじゃないか」
ちょそ「そういう空白になっていたからだ。周りの輪郭を見たら残りがどういうピースかわかるだろう」
ぬいとし「その空白こそがキミだ、ちょそ。脹相というピースはもうこの世のどこにもいない。塵も呪いも残さず消えたんだから」 - 121二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 11:52:08
ぬいとし「九相図で現存するのは骸や取り込まれ済みの呪物、それらに宿るわずかな魂の情報だけだった。バラバラのピースだ。しかも1ピース抜けているときている」
ぬいとし「でも、パズルを完成させたい…いや、完成図には存在するはずの、もう戻らないピースを欲しがる少年がいてね」
ちょそ「……悠仁…」
ぬいとし「そうだ。悠仁は弟たちの遺灰を手に取ったとき、彼は転がり出た綿を…弟のそばにあったものだからか、兄の何かだと誤認した」
ぬいとし「兄を想って君の名前を呟いたとき、パズルは呪いで繋がり、完成してしまった。空白すら呪いで埋めて」
ぬいとし「君は虎杖悠仁の望む兄の代わり、いや代わりにもなれやしない、兄の形を模しただけの幻影にすぎないんだよ」 - 122二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 11:53:28
ぬいとし「本来君の体は、丸っこい綿の塊でしかない。でも悠仁の呪いが、あの場に出揃った九相図のわずかな魂の情報を繋ぎ止め、綿に押し込めた」
ぬいとし「結果、擬似的な魂同士の観測が発生して…悠仁の呪いが『兄にいてほしかった』だったからだろうか、奇跡的にその形と自我になっている」
ちょそ「俺はちょそ……いや悠仁が会いたいのは……俺は脹相に…」
ぬいとし「だから、君は脹相ではあり得ないんだって。原材料に脹相成分ゼロなんだから」
ぬいとし「強いて言うなら、弟たちの魂に刻まれた脹相のイメージの集合体と言ったところかな」 - 123二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 11:55:08
ぬいとし「君がもとの綿ぼこりに戻ろうとしているのは、君が無茶したのがきっかけではあるが、何より弟たちの魂が解放されつつあり、悠仁が自身の呪いを解こうとしているからだ」
ぬいとし「悠仁は君を見るたびに兄の死を思い出し、悔やみ、君に縋り、そんな自分への罪悪感に襲われる」
ぬいとし「呪いが解けなければ悠仁はずっと苦しむことになる。いや、この際はっきり言おう。君がいるから悠仁は苦しいんだ」
ぬいとし「それを君は見てきたはずだ。さあ、弟に別れを告げるんだ」 - 124二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 12:41:40
ちょそ「そうか…そうだな」
ちょそ「俺は、頭がふわふわして気づかなかった、いや気づかないふりをしていたが」
ちょそ「…………やはり俺のことで泣いていたのか」
ぬいとし「ようやくわかったのかい。じゃあさっさと舟に…」
ちょそ「だが」フイッ
ぬいとし「おいおいそっちは逆だろう」
ちょそ「やはり俺は悠仁のところに戻るぞ」ポテポテ
ぬいとし「困ったやつだ。君は兄じゃないってのに…仮に兄だとして、弟を泣かせるのがいい兄なのか?」
ちょそ「俺は…」 - 125二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 12:46:30
ちょそ「脹相は脹相にしかできないことをたくさん頑張って成し遂げた。俺の中の弟たちから伝わってくる」
ちょそ「尊敬する兄だから、俺は弟たちが考えた脹相の姿になったんだろう」
ちょそ「末弟が…悠仁が望んでいるのだって脹相だ」
ちょそ「脹相は弟のために頑張って、いなくなってしまった立派な兄だ」
ちょそ「でもいなくなることこそが兄の勤めなわけじゃない」 - 126二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 12:50:22
ちょそ「兄ならば、弟のために張る命は惜しくない。弟の命を守るためならなおさらだ」
ちょそ「けれど同時に、できる限り弟と一緒にいてやりたい。それが兄という生き物なんだ」
ぬいとし「おいおい。自分が何言ってるかわかってる?それで苦しんでる弟の元へ戻ろうって?結局エゴの押し付けじゃないか」
ぬいとし「何を思おうと、綿から人に伝わるものなど何一つないというのに」
ちょそ「俺を見て脹相を思い出した悠仁が泣いてしまうのは苦しい。悠仁も俺も…けれど」 - 127二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 12:51:57
ちょそ「それでも俺は悠仁のそばにいる!!なぜなら俺は」
ちょそ「弟たちの愛がつまってできた綿お兄ちゃん!!」
ちょそ「悠仁をたくさん愛している兄で」
ちょそ「悠仁がたくさん愛してくれた綿なんだ!!!!」
ちょそ『悠仁ーーーー!!お兄ちゃんはここにいるぞーーーー!!!』 - 128二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 15:47:32
綿兄貴……!!!(泣)
- 129二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:09:34
虎杖「……そう、脹相、どこいったんだよ」
虎杖「脹相〜。……兄貴〜?」
虎杖「やっぱり名前でもつけてやりゃよかっ……」
虎杖「…………ちょ、そ…?」
虎杖「なんでこんなとこに…」
虎杖「…夜は大人しくしとけって言ったのに」
虎杖「…………これ、ピース…」
虎杖「オマエ、よく無茶しすぎだろ」ギュッ
綿『……』フフ - 130二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:11:37
数日後
虎杖「よし。準備おっけ。そんで…」
チーン
虎杖「爺ちゃん、みんな。いない間お互いのこと頼むかんな」
釘崎「虎杖〜アンタ準備できてんでしょうねー」
虎杖「応!」ガチャ
釘崎「うわびっくりした。んで、毎度ながら荷物少な!」
虎杖「身軽でいいっしょ」ドヤァ
釘崎「ポーズ決めんな。…って」
釘崎「何その、リュックの横につけてるキーホルダー」
虎杖「ん?あーこれ、ちょそ」 - 131二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:13:22
釘崎「……」
釘崎「…脹相って噂のアンタの兄貴の?」
虎杖「脹相じゃなくてちょそな。釘崎前に部屋来たとき見てるだろ」
虎杖「なんかね、縫って直してるとき朧げに浮かんできたんです。ちょそって名前が」
釘崎「浮かんできたってか明らかに兄貴の名前からとってんでしょうが」
虎杖「まーそーだけど。なんかピンと来たんだよ。『俺はちょそだ』って言ってるくらいの勢いで」 - 132二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:19:05
釘崎「……」
虎杖「俺は大丈夫だよ、釘崎」
虎杖「まあ、ちょっと脹相のこと思い出したり、もっと呼んでればよかったと思って兄貴って話しかけてみたり、色々あったけど」
虎杖「……もう、大丈夫」
釘崎「ふーん」 - 133二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:20:00
釘崎「あんた私がいない間、けっこうなブラコンになってたのね」
虎杖「ええ…そうかな」
釘崎「一度くらいどんなツラか拝んでみたかったかも。似てるの?そのマスコットと」
虎杖「結構似てるよ。頭の上で二つ結びで〜…」 - 134二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:26:02
任務先のホテル
虎杖「はー疲れた。寝よ」
虎杖「っとその前に。キーホルダー外してっと」カチッ
虎杖「まー、俺が言い出したことだからな。枕元に置いて寝ちゃるって」ポズン
虎杖「……」
虎杖「…似てるよ、俺の隣にいてくれるところとかさ」
虎杖「おやすみ、ちょそ」
ちょそ『おやすみ、悠仁』ニコフワ
おしまい - 135二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:33:34
ありがとう スレ主
とても和ませてもらった - 136二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:35:37
このレスは削除されています
- 137二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:37:24
- 138二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:46:59
毎日の楽しみをありがとう
綿兄貴大好き - 139二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:48:39
えそけちの気配を感じると思ったら2人の魂の残滓からできてたんだねちょそ
兄貴達に幸あれ - 140二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:49:40
- 141二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:55:44
ありがとう
おかげで癒されたよ - 142二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 19:50:38
ちょそとても可愛かった!お疲れ様でした
- 143二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 21:40:17
リュックにつけてるのいいな
これから一緒に色んなところに行ってくれ - 144二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 21:58:25
ふわふわで健気でちょっと難しい事は分からない可愛いちょそ…悠仁の側でずっと仲良く暮らしてくれ
あとクソ親はぬいになっても安定のクソで草 - 145二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 22:42:33
毎日すごく癒されてましたありがとう!
コロコロした体で懸命に頑張る姿が可愛すぎる - 146二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 10:39:55
可愛すぎる
- 147二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 17:54:10
脹相はいなくなっても、意志を継ぐ者が虎杖の側にいるというのが胸熱
- 148二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 01:43:42
上手いこと言えないけど凄い良かったスレ主サンキュー
- 149二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 13:08:08
ちょぴぬい兄スレはたまに見かけるがふわコロスレは珍しいな
面白かった - 150スレ主25/01/20(月) 13:38:49
- 151二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 13:43:51
ねむたげな顔に見えたちょそがぬいとしと相対するとムッとした表情に見える不思議
ぬいとしも生意気な表情でかわいい - 152二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 13:56:59
ぬいとしの頭はふわふわじゃなくて布と綿の中にちゃんとした脳が入ってそう
- 153二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 16:56:19
綿には愛がつまっている
- 154二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 01:53:00
登場人物みんな可愛かった
ありがとうスレ主 - 155二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 12:31:05
ちょそと同じ位ふわふわ気分になれる良いスレ
完結お疲れ様!ありがとう!
自分もふわコロ兄を飼いたくなったから再販されないかなぁ